JP5370647B2 - 静圧気体軸受装置を備えた釣合い試験装置 - Google Patents

静圧気体軸受装置を備えた釣合い試験装置 Download PDF

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Description

本発明は、気体膜圧力で回転軸を支持する静圧気体軸受装置に関し、特に回転軸に対する押上げを防止しつつラジアル軸受面への供給圧力を高めることができ、排気性能も向上できる静圧気体軸受装置を備えた釣合い試験装置に関する。
従来、回転軸を有するロータの回転アンバランスを測定するため、ロータを軸受で支持して高速回転させ、その振動からロータ上のアンバランス量とその方位を算出する釣合い試験装置が用いられる。回転軸とインペラが結合した形態のロータの場合、ロータを上下に抜き差しすることよって簡単にロータの設置・取り外しができるようになった縦型釣合い試験装置が用いられることがある。
このような釣合い試験装置において、ロータを支持する軸受として、気体圧力膜によって軸受剛性を得る静圧気体軸受が好適に用いられる。静圧気体軸受は、空転トルクが少なくかつ低振動で回転するため計測精度が高く、また、潤滑流体が気体であるため計測完了後のロータに付着物がなく、後処理が容易であるからである。
図1は、従来の静圧気体軸受30の構造を示す図である。ただし、図1では簡略のため、静圧気体軸受30については、軸心より左側の部分のみを示している。
図1において、回転軸40Aが軸心を上下に向けて支持されている。回転軸40Aはラジアルジャーナル41とスラストジャーナル42を有する。例えば車両用過給機のロータの場合、図1に示すように、ラジアルジャーナル41とスラストジャーナル42が近接している。
静圧気体軸受30は中空円筒型の軸受ブロック31を有し、その中心穴に回転軸40Aが挿入されている。
軸受ブロック31は、回転軸40Aのラジアルジャーナル41に対向する第1ラジアル軸受面32及び第2ラジアル軸受面33と、回転軸40Aのスラストジャーナル42に対向するスラスト軸受面34とを有する。
軸受ブロック31は、さらに、第1ラジアル軸受面32に開口する第1給気孔35と、第2ラジアル軸受面33に開口する第2給気孔36と、スラスト軸受面34に開口するスラスト軸受用給気孔37と、第1給気孔35と第2給気孔36の間に形成された主排気孔39と、第1給気孔35とスラスト軸受用給気孔37の間に形成された中間排気孔38とを有する。
なお、静圧気体軸受の従来例を開示する先行技術文献としては、例えば下記特許文献1がある。また、縦型釣合い試験装置の従来例を開示する先行技術文献としては、例えば下記特許文献2がある。
特開2000−2244号公報 特公平4−40650号公報
図1に示した回転軸40Aの場合、ラジアルジャーナル41とスラストジャーナル42が近接しているため、第1給気孔35への供給圧力が高すぎると、第1ラジアル軸受面32から流れ出た空気がスラスト軸受面34に流入し、回転軸40Aをスラスト方向に過剰に押し上げ、これによってバランス計測を実施する上で有害な振動が発生してしまう。このため、そのような有害な振動が発生しないように、第1ラジアル軸受面32への供給圧力を制限する必要がある。
一方で、計測精度を上げるためには軸受剛性を上げることが有効であり、軸受剛性は軸受隙間における圧力に依存するため、軸受隙間への供給圧力を高めることがバランス計測性能の向上には有効である。しかし、上述したように、従来では第1ラジアル軸受面32への供給圧力を制限する必要があるため、バランス計測性能に限界がある。
また近年、図2に示ように、回転軸の固有振動数が製品における運転回転数領域から外れるようにラジアルジャーナル41の軸方向中央部43を細くし、軸振動を低減させる工夫を施した回転軸40Bがある。このような回転軸40Bの場合、図2に示すように、ラジアルジャーナル41の長さが短くなるため、第1供給孔35の位置をスラスト軸受用供給孔37に近づける必要がある。この結果、第1供給孔35とスラスト軸受用供給孔37の間に配置された中間排気孔38の口径が制限されることになり、排気効率の低下によって軸受性能が低下する。また、中間排気孔38の口径が制限されることで、ゴミや油脂が詰まりやすくなるため、軸受性能の経時劣化が促進される。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ラジアル軸受面への供給圧力を高めることができ、排気性能を向上できる静圧気体軸受装置を備えた釣合い試験装置を提供することを課題とする。
上記の問題を解決するため、本発明の静圧気体軸受装置を備えた釣合い試験装置は、以下の技術的手段を採用する。
本発明は、ラジアルジャーナルと該ラジアルジャーナルに隣接する位置に形成されたスラストジャーナルとを有する回転軸を、軸受隙間に形成される気体圧力膜で支持する静圧気体軸受装置を備えた釣合い試験装置であって、
前記回転軸の前記ラジアルジャーナルと対向するラジアル軸受面と、前記スラストジャーナルと対向するスラスト軸受面と、前記ラジアル軸受面に開口するラジアル軸受用給気孔と、前記スラスト軸受面に開口するスラスト軸受用給気孔と、前記ラジアル軸受用給気孔と前記スラスト軸受用給気孔の間に形成され前記ラジアル軸受面に開口する中間排気孔とを有する軸受ブロックと、
前記ラジアル軸受用給気孔及び前記スラスト軸受用給気孔に加圧気体を供給する気体供給装置と、を備え、
前記回転軸は、前記スラストジャーナルに隣接する第1ラジアルジャーナルと、該第1ラジアルジャーナルから軸方向に離間した位置に形成された第2ラジアルジャーナルとを有し、
前記軸受ブロックは、軸心を上下に向けて配置され、上面に前記スラスト軸受面が形成されており、
前記ラジアル軸受面は、前記第1ラジアルジャーナルに対向する第1ラジアル軸受面と、前記第2ラジアルジャーナルに対向する第2ラジアル軸受面とを有し、
前記ラジアル軸受用給気孔は、前記第1ラジアル軸受面に開口する第1給気孔と、前記第2ラジアル軸受面に開口する第2給気孔とを有し、
前記中間排気孔は、前記第1給気孔と前記スラスト軸受用給気孔との間に形成されており、
さらに前記中間排気孔から気体を吸引する排気装置を備え
前記排気装置により、第1ラジアル軸受面へ供給する加圧気体の圧力を高めても、スラストジャーナルの位置では圧力が上昇しないように、中間排気孔から気体を吸引する、ことを特徴とする。
また、前記回転軸を有するロータを上下に抜き差しすることよってロータの設置と取り外しができる、ことが好ましい。
本発明の構成によれば、ラジアル軸受面への供給圧力を高めても、排気装置により中間排気孔から気体を吸引するので、スラスト軸受面への気体の流入を制限できる。このため、回転軸のスラスト方向への押し上げを防止しつつ軸受隙間への供給圧力を高めて軸受剛性を高くし、これによりバランス計測性能を向上できる。
また、中間排気孔から気体を吸引することで、排気性能を改善できるので、軸受性能を向上できる。
さらに、中間排気孔に強制的な流れを作ることで、ゴミや油脂の堆積を抑制し、経時劣化を遅らせることができる。
従来の静圧気体軸受の構造を示す図である。 従来の別の静圧気体軸受の構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る静圧気体軸受装置とこれを備えた釣合い試験装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る静圧気体軸受装置における排気装置の第1構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る静圧気体軸受装置における排気装置の第2構成例を示す図である。 ジャーナルに作用する圧力分布を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図3は、本発明の実施形態に係る静圧気体軸受装置10とこれを備えた釣合い試験装置6の概略構成を示す図である。
図3において、静圧気体軸受装置10によって、回転軸2を有するロータ1が軸心を上下に向けて支持されている。ロータ1はアンバランス計測の対象となる回転体である。図示例のロータ1は、回転軸2の一端側に、回転軸2の直径よりも大きい大径回転部5を有しており、大径回転部5が上部に位置する格好で、静圧気体軸受装置10に設置されている。過給機ロータを例にすると、タービン軸が回転軸2に相当し、タービンインペラが大径回転部5に相当する。
回転軸2は、軸受によってラジアル方向に支持される部位であるラジアルジャーナル(2a、2b)と、ラジアルジャーナルに隣接する位置に形成され軸受によってスラスト方向に支持されるスラストジャーナル4とを有する。図示例の回転軸2は、部分的に細く形成された小径部3の両端に、小径部3よりも径が大きい第1ラジアルジャーナル2aと第2ラジアルジャーナル2bを有する。すなわち、第1ラジアルジャーナル2aと第2ラジアルジャーナル2bは、回転軸2において軸方向に離れた位置に形成されている。本実施形態では、スラストジャーナル4に隣接するほうが第1ラジアルジャーナル2a、遠いほうが第2ラジアルジャーナル2bであるとする。
静圧気体軸受装置10は、マウント17に固定されている。マウント17は支持ばね部材18を介してベース部19に取り付けられている。また、釣合い試験装置6は、マウント17の振動を計測するための振動センサ20と、ロータ1の回転位置を計測するための回転センサ21と、各センサからの検出データに基づいてロータ1のアンバランス量とその方位を算出する演算部22とを備えている。
上記の振動センサ20は、振動を計測するのに必要なデータを検出できるものであれば、特定の種類に限定されず、位置センサや速度センサや加速度センサなどを適用できる。
上記の回転センサ21は、ロータ1の回転(位置・速度)を検出できるものであれば、特定の種類に限定されず、磁気式や光学式などを適用できる。
静圧気体軸受装置10は、軸受ブロック11と、気体供給装置23と、排気装置24とを備える。なお、図3では、図示の簡略のため、軸受ブロック11について、軸心より左側の断面構造のみを示し、右半分については断面の輪郭のみを二点鎖線で示している。
軸受ブロック11は、軸方向に貫通する中心穴12が形成された中空円筒型の部品であり、その内面に回転軸2の外周面と対向するラジアル軸受面として、第1ラジアルジャーナル2aに対向する第1ラジアル軸受面13Aと、第2ラジアルジャーナル2bに対向する第2ラジアル軸受面13Bとを有する。
軸受ブロック11は、さらに、スラストジャーナル4に対向するスラスト軸受面13Cを有する。
軸受ブロック11は、さらに、第1ラジアル軸受面13Aに開口する第1給気孔14Aと、第2ラジアル軸受面13Bに開口する第2給気孔14Bと、スラスト軸受面13Cに開口するスラスト軸受用給気孔14Cと、第1給気孔14Aと第2給気孔14Bの間に形成された主排気孔15Aと、第1給気孔14Aとスラスト軸受用給気孔14Cの間に形成された中間排気孔15Bとを有する。軸受ブロック11において、各孔14A〜14C、15A、15Bは、周方向に間隔をおいて複数設けられている。
図示例の軸受ブロック11は、軸受ブロック11の外周面形状に適合する中空円筒面を有する固定ブロック16によって支持・固定されている。
固定ブロック16は、軸受ブロック11を内周面で支持し、気体供給装置23からの加圧空気を第1給気孔14A、第2給気孔14Bおよびスラスト軸受用給気孔14Cに導くための各流路、ならびに、中間排気孔15Bからの気体を排気装置24への導くための流路を有している。
気体供給装置23は、ラジアル軸受用給気孔14A、14B及びスラスト軸受用給気孔14Cに加圧気体(例えば圧縮空気)を供給する装置である図示例の気体供給装置23は、第1給気孔14A、第2給気孔14B、スラスト軸受用給気孔14Cに対して、それぞれ独立した系統で加圧気体を供給するようになっている。
気体供給装置23によって第1給気孔14A、第2給気孔14Bおよびスラスト軸受用給気孔14Cに加圧空気が導入されると、第1ラジアルジャーナル2aと第1ラジアル軸受面13Aとの間、第2ラジアルジャーナル2bと第2ラジアル軸受面13Bとの間、およびスラストジャーナル4とスラスト軸受面13Cとの間に加圧空気が供給され、各隙間において気体圧力膜が形成され、これにより回転軸2が回転可能に支持される。
排気装置24は、中間排気孔15Bから気体を吸引する装置である。以下に、排気装置24のいつくかの構成例を説明するが、排気装置24の構成はそれらの構成例に限定されない。
図4は、排気装置24の第1構成例を示す図である。図4に示す構成例の排気装置24は、中間排気孔15Bから気体を吸引する吸気ライン25aと、空気を圧縮する送気ポンプ27と、送気ポンプ27からの加圧空気を流す送気ライン25bと、送気ライン25b上に設けられ吸気ラインの出口が接続されたエジェクタ26と、送気ライン25bの出口に接続された回収タンク28とを備える。
図4に示した構成例において、送気ポンプ27により送気ライン25bに加圧空気を流すと、エジェクタ26の作用によって吸気ライン25aが負圧となるので、中間排気孔15Bから気体を吸引することができる。吸引された気体にはゴミや油脂やクーラントが混入しており、これは回収タンク28において気体と分離され、回収される。ゴミや油脂やクーラントと分離した気体は、回収タンク28から大気開放される。
図5は、排気装置24の第2構成例を示す図である。図5に示す構成例の排気装置24は、中間排気孔15Bから気体を吸引する吸気ライン25aと、吸気ライン25aの出口に接続された回収タンク28と、回収タンク28内を負圧にする吸引ポンプ29とを備える。
図5に示した構成例において、吸引ポンプ29で回収タンク28内を負圧にすると、回収タンク28内に接続された吸気ライン25aを通して中間排気孔15Bから気体が吸引される。吸引された気体に含まれるゴミや油脂やクーラントは、回収タンク28で気体から分離される。ゴミや油脂やクーラントと分離した気体は、吸引ポンプ29を経由して外部に放出される。
図6は、軸受隙間に加圧空気を供給したときの、ラジアルジャーナルとスラストジャーナルに作用する圧力の分布を模式的に示す図である。図6において、A〜Cはラジアル方向の圧力線、Dはスラスト方向の圧力線である。
Aで示す圧力線は、従来の空気軸受(中間排気孔15Bからの吸引なし)において供給する加圧空気の圧力を高くし過ぎた場合である。Aの圧力線の場合、スラストジャーナル4の位置まで圧力が立っており、第1ラジアル軸受面13Aに供給した加圧空気がスラスト軸受面13Cに流入するため、回転軸2をスラスト方向に押し上げてしまう。
Bで示す圧力線は、上述した回転軸2の押し上げを防止するため、従来の空気軸受(中間排気孔15Bからの吸引なし)において供給する加圧空気の圧力を下げた場合である。Bの圧力線の場合、スラストジャーナル4の位置では圧力がないため、ラジアル側からスラスト側への加圧空気の流入による回転軸2の押し上げを防止できるが、圧力が低いために軸受剛性を高くできず、バランス計測性能が制限される。
Cで示す圧力線は、本発明の静圧空気軸受装置10により、中間排気孔15Bから吸引をした場合の圧力線である。Cの圧力線の場合、供給する加圧空気の圧力を高くしつつ、中間排気孔15Bから吸引することで、スラストジャーナル4の位置では圧力が立たないようにしている。このため、第1ラジアル軸受面13Aへの供給圧力を高めつつ、回転軸2の押し上げが防止される。
上記のように構成された静圧気体軸受装置10によれば、以下の効果が得られる。
第1ラジアル軸受面13Aへ供給する加圧気体の圧力を高めても、排気装置24により中間排気孔15Bから気体を吸引するので、第1ラジアル軸受面13Aからスラスト軸受面13Cへの気体の流入を制限できる。このため、回転軸2のスラスト方向への押し上げを防止しつつ軸受隙間への供給圧力を高めて軸受剛性を高くし、これによりバランス計測性能を向上できる。
また、中間排気孔15Bから気体を吸引することで、排気性能を改善できるので、軸受性能を向上できる。
さらに、中間排気孔15Bに強制的な流れを作ることで、ゴミや油脂の堆積を抑制し、経時劣化を遅らせることができる。
なお、図3の構成例では、気体供給装置23は給気孔14A〜14Cに対してそれぞれ独立した系統で加圧気体を供給するように構成されているが、第1供給孔14Aと第2給気孔14Bに対する供給系統を統合した構成としてもよい。
図3の構成例では、回転軸2の軸心が上下を向く‘縦型’の釣合い試験装置に適用した静圧空気軸受装置を示したが、本発明はこれに限定されず、回転軸2の軸心が水平を向く‘横型’の釣合い試験装置にも適用可能である。
図3の構成例では、排気装置24が気体を吸引する排気孔は、中間排気孔15Bのみであったが、主排気孔15Aからも吸引する構成とし、主排気孔15Aにおける排気効率を高めてもよい。
上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 ロータ
2 回転軸
2a 第1ラジアルジャーナル
2b 第2ラジアルジャーナル
3 小径部
4 スラストジャーナル
6 釣合い試験装置
10 静圧気体軸受装置
11 軸受ブロック
12 中心穴
13A 第1ラジアル軸受面
13B 第2ラジアル軸受面
13C スラスト軸受面
14A 第1給気孔
14B 第2給気孔
14C スラスト軸受用給気孔
15A 主排気孔
15B 中間排気孔
16 固定ブロック
17 マウント
18 支持ばね部材
19 ベース部
20 振動センサ
21 回転センサ
22 演算部
23 気体供給装置
24 排気装置
25a 吸気ライン
25b 送気ライン
26 エジェクタ
27 送気ポンプ
28 回収タンク
29 吸引ポンプ

Claims (2)

  1. ラジアルジャーナルと該ラジアルジャーナルに隣接する位置に形成されたスラストジャーナルとを有する回転軸を、軸受隙間に形成される気体圧力膜で支持する静圧気体軸受装置を備えた釣合い試験装置であって、
    前記回転軸の前記ラジアルジャーナルと対向するラジアル軸受面と、前記スラストジャーナルと対向するスラスト軸受面と、前記ラジアル軸受面に開口するラジアル軸受用給気孔と、前記スラスト軸受面に開口するスラスト軸受用給気孔と、前記ラジアル軸受用給気孔と前記スラスト軸受用給気孔の間に形成され前記ラジアル軸受面に開口する中間排気孔とを有する軸受ブロックと、
    前記ラジアル軸受用給気孔及び前記スラスト軸受用給気孔に加圧気体を供給する気体供給装置と、を備え、
    前記回転軸は、前記スラストジャーナルに隣接する第1ラジアルジャーナルと、該第1ラジアルジャーナルから軸方向に離間した位置に形成された第2ラジアルジャーナルとを有し、
    前記軸受ブロックは、軸心を上下に向けて配置され、上面に前記スラスト軸受面が形成されており、
    前記ラジアル軸受面は、前記第1ラジアルジャーナルに対向する第1ラジアル軸受面と、前記第2ラジアルジャーナルに対向する第2ラジアル軸受面とを有し、
    前記ラジアル軸受用給気孔は、前記第1ラジアル軸受面に開口する第1給気孔と、前記第2ラジアル軸受面に開口する第2給気孔とを有し、
    前記中間排気孔は、前記第1給気孔と前記スラスト軸受用給気孔との間に形成されており、
    さらに前記中間排気孔から気体を吸引する排気装置を備え
    前記排気装置により、第1ラジアル軸受面へ供給する加圧気体の圧力を高めても、スラストジャーナルの位置では圧力が上昇しないように、中間排気孔から気体を吸引する、ことを特徴とする静圧気体軸受装置を備えた釣合い試験装置
  2. 前記回転軸を有するロータを上下に抜き差しすることよってロータの設置と取り外しができる、ことを特徴とする請求項に記載の釣合い試験装置。
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