JP5367277B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の偏光板がクロスニコル配置され、液晶分子が垂直配向した液晶表示装置に関する。
車載用情報表示装置として、重量の軽減が可能で車載電源をそのまま使用することができる液晶表示装置が注目されている。外観上の高級感を高めるために、背景表示部や暗表示部の表示輝度を低くすることが求められている。バックライトの光源に、発光ダイオードを用いて発光をほぼ単一波長化することにより、その波長域においてのみコントラストを飛躍的に高めるノーマリブラック型液晶表示素子が開発されている。
バックライトの発光波長に依存せず、良好なノーマリブラック表示を実現する液晶表示装置として、垂直配向モード(VAモード)の液晶セルを利用した表示装置が注目されている。VAモードの液晶セルにおいては、電圧無印加時またはオフ電圧印加時に、液晶分子が基板面に対して垂直配向する。ここで、「垂直配向」とは、液晶分子のダイレクタの向きが基板面に対して厳密に垂直であることを意味するのではなく、液晶分子のダイレクタが、電圧印加時に基板法線方向から傾いている状態と比べて、基板面に対して垂直に近い向きに配向している状態を意味する。この液晶セルを、ほぼクロスニコル配置した2枚の偏光板の間に配置して液晶表示素子を構成することにより、ノーマリブラック表示が実現される。
基板法線方向から観察したとき、液晶表示素子の光学特性は、クロスニコル配置した偏光板の光学特性とほぼ同等になる。このため、透過率が非常に低くなり、高いコントラストを比較的容易に実現することが可能になる。ところが、斜め方向から観察すると、黒表示状態において光漏れが生じる。これは、液晶層に複屈折が生じるため、及び2枚の偏光板の透過軸が直交関係からずれるためである。斜め方向から観察したときのコントラストの低下を抑制するために、下記の種々の方法が提案されている。
特許文献1に、2枚の偏光板と液晶セルとの間の一方または両方に、負の一軸光学異方性または負の二軸光学異方性を有する視角補償板を挿入した液晶表示素子が開示されている。ここで、「負の二軸光学異方性を有する視角補償板」とは、基板またはフィルムの面内における遅相軸方位をx軸、進相軸方位をy軸とし、厚さ方向をz軸とし、屈折率のx、y、z成分をそれぞれnx、ny、nzとしたとき、nx>ny>nzの関係を有する視角補償板を意味する。特許文献2に、二軸光学異方性を有する視角補償板の面内位相差や面内遅相軸の配置に関して有効な条件が開示されている。
負の一軸光学異方性を有する視角補償板は、「負のCプレート」と呼ばれる。また、負の二軸光学異方性を有する視角補償板を「負の二軸フィルム」ということとする。なお、遅相軸が面内方向を向く正の一軸光学異方性を有する視角補償板、すなわちnx>ny=nzの関係を有する光学フィルムは、「正のAプレート」と呼ばれる。正のAプレートは、負の二軸フィルムの屈折率nyとnzとが等しくなった特殊な場合と考えることができる。
特許文献3に、二軸光学異方性を有するほぼ1/2波長板と、負のCプレートとを用いる方法が開示されている。この方法では、1/2波長板自体が、どの方向から観察してもほぼ1/2波長の位相差を生じさせる必要があるため、実際には正の二軸光学異方性を有する1/2波長板が必要である。ところが、正の二軸光学異方性を有する1/2波長板の実現は困難である。
特許文献4に、負の二軸フィルムと負のCプレートとを組み合わせる方法が開示されている。この方法では、二軸フィルムの面内リタデーションが190nm以下、液晶層のリタデーションが200〜500nmに限定される。ここで、液晶層のリタデーションは、液晶材料の屈折率異方性をΔn、液晶層の厚さをdとしたとき、Δndで表される。
特開昭62−210423号公報 特開2000−131693号公報 特開2000−39610号公報 特開2003−262869号公報
VAモードの液晶表示素子を、1/4デューティ〜1/240デューティでマルチプレックス駆動するには、液晶層のリタデーションΔndを320nmより大きくすることが好ましく、360nmより大きくすることがより好ましい。液晶層のリタデーションが小さくなると、高デューティ駆動時において、ノーマリブラック型VAモード液晶表示素子の特徴である高コントラスト特性と、オン電圧印加時における透過率を高く維持することとの両立が困難になるためである。
負の二軸フィルムとして、ノルボルネン系環状オレフィン(以下、「ノルボルネン系COP」と記す。)からなる原反フィルムを二軸延伸加工したものや、トリアセチルセルロース(以下、「TAC」と記す。)をベースにしたフィルムを延伸加工したものが市場に流通している。
ノルボルネン系COPを用いた負の二軸フィルムでは、リタデーションの面内均一性を確保するという観点から、一般的に、面内リタデーションReが30nm〜300nm、厚さ方向のリタデーションRthが300nm以下、Nzファクタが1〜12の範囲内である。ここで、面内遅相軸方位の屈折率をnx、面内進相軸方位の屈折率をny、厚さ方向の屈折率をnz、厚さをdとしたとき、Re=(nx−ny)/d、Rth=((nx+ny)/2−nz)×d、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で表される。
市場に流通しているTACベースの二軸フィルムのリタデーション及びNzファクタの範囲は、ノルボルネン系COPを用いたものよりもさらに狭い。一般的に、面内リタデーションReが40〜70nm、厚さ方向のリタデーションRthが120〜220nmである。
理想的なCプレートにおいては、面内リタデーションReが0であるが、実際に市場に流通しているCプレートの面内リタデーションReは、厳密には0ではない。一般的なCプレートの面内リタデーションReは、好ましくは7nm以下、より好ましくは5nm以下になるように設定されている。また、市場に多く流通しているCプレートは、厚さ方向のリタデーションRthが50nm程度のTACフィルムであり、それ以外の厚さ方向のリタデーションRthを持つCプレートを入手することは困難である。
一般的に入手可能な負の二軸フィルムや負のCプレートを用いて、従来の視角補償方法により、ノーマリブラック型VAモードの液晶表示素子の視角補償を行う場合、液晶層のリタデーションの範囲が制約される。
本発明の目的は、容易に入手可能な光学異方性フィルムを用いて、視角補償可能な範囲を広くすることができる液晶表示素子を提供することである。
本発明の一観点によると、
相互にクロスニコル配置された第1及び第2の偏光板と、
前記第1の偏光板と第2の偏光板との間に配置され、電圧無印加時に垂直配向する液晶セルと、
前記液晶セルと、前記第1の偏光板との間に配置された光学異方性を有する第1の光学フィルムと、
前記第1の光学フィルムと前記液晶セルとの間に配置された光学異方性を有する第2の光学フィルムと、
前記第2の偏光板と前記液晶セルとの間に配置された光学異方性を有する第3の光学フィルムと
を有し、
前記第1〜第3の光学フィルムの各々の面内遅相軸の方位をx軸、それに直交する面内方位をy軸、フィルム面に垂直な方向をz軸とし、屈折率のx軸、y軸、及びz軸成分を、それぞれnx、ny、nzとしたとき、前記光学フィルムの各々は、nx>ny≧nz、かつ、(nx−nz)/(nx−ny)≧1を満たし、面内リタデーションが0nmよりも大きく300nm以下であり、厚さ方向のリタデーションが50nm以上300nm以下であり、
前記第1の光学フィルムの遅相軸は、前記第1の偏光板の吸収軸に平行であり、
前記第2の光学フィルムの遅相軸と前記第3の光学フィルムの遅相軸とは相互に直交しており、
前記第2の光学フィルムの遅相軸と、前記第1の偏光板の吸収軸とのなす角度が75°〜105°である液晶表示装置が提供される。
上述の光学異方性を持つ光学フィルムを複数枚配置することにより、入手容易な光学フィルムを採用することが可能になる。
ノーマリブラック型VAモードの液晶表示素子の黒表示時における視角特性を、従来の光学フィルムの構成により改善するための好ましい条件について説明する。
図1に、従来のノーマリブラック型VAモードの液晶表示素子の模式図を示す。クロスニコル配置された裏側偏光板10と表側偏光板30との間に、液晶セル20が配置されている。裏側偏光板10と液晶セル20との間に、負の二軸フィルム15が配置されている。表側偏光板30と液晶セル20との間に、もう1つの負の二軸フィルム25が配置されている。
液晶セル20は、一対の基板21、22、及びその間の間隙内に保持された液晶材料23を含む。基板21及び22の対向面には、それぞれコモン電極及びセグメント電極が形成され、さらに、垂直配向膜が形成されている。垂直配向膜には、ラビング方向が相互に反平行になるように、ラビング処理が施されている。このラビング処理には、例えば特開2005−234254号公報に示された方法を適用することができる。
基板21と22との間隔は、例えば2〜6μmになるように球状スペーサで調整されている。液晶材料23の屈折率異方性Δnは0.08以上0.25以下であり、誘電率異方性Δεは負である。プレチルト角(液晶分子のダイレクタと基板面とのなす角度)は約89.9°である。液晶材料23を基板21と22との間に注入した後、液晶材料23の等方相温度よりも約20℃高い温度で1時間焼成することにより液晶セル20が得られる。
裏側偏光板10及び表側偏光板30には、例えば、株式会社ポラテクノ製のSHC13Uを用いる。裏側偏光板10は、TACベースフィルム12と、その表面に形成された偏光層11により構成される。表側偏光板30は、TACベースフィルム31と偏光層32とにより構成される。TACベースフィルム12及び31が、偏光層11及び32よりも内側(液晶セル20側)に配置される。TACベースフィルム12及び31の各々の面内リタデーションReは3nmであり、厚さ方向のリタデーションRthは50nmである。偏光層11及び32の外側の表面は、TAC等の保護フィルムで保護される。
負の二軸フィルム15及び25には、例えば、ノルボルネン系COPフィルムを二軸延伸加工したものを用いることができる。両者の光学特性は同一とした。すなわち、二軸フィルム15の面内リタデーションRe1と二軸フィルム25の面内リタデーションRe2とは等しく、二軸フィルム15の厚さ方向のリタデーションRth1と二軸フィルム25の厚さ方向のリタデーションRth2とは等しい。
裏側偏光板10の外側にバックライトが配置され、表側偏光板30側から液晶表示素子を視認する。
液晶表示素子を正面から観察する状態で、右及び左が、それぞれ0°、180°となり、上及び下が、それぞれ90°、270°となるように方位角を定義する。裏側偏光板10の吸収軸11a及び面内遅相軸12sの方位を45°、表側偏光板30の吸収軸32a及び面内遅相軸31sの方位を135°とした。
裏側に配置された負の二軸フィルム15の面内遅相軸15sは、それに近接する裏側偏光板10の吸収軸11aと直交する方位、すなわち方位135°とした。表側に配置された負の二軸フィルム25の面内遅相軸25sは、それに近接する表側偏光板30の吸収軸32aと直交する方位、すなわち方位45°とした。
液晶セル20内の液晶材料23のプレチルトの方位は90°とした。
液晶セル20のリタデーションΔndが360nm、600nm、及び900nmの場合について、黒表示状態の液晶表示素子を視角45°で観察したときの透過率と、二軸フィルムの面内リタデーションReとの関係を、シミュレーションにより算出した。
図2に、シミュレーション結果を示す。横軸は、二軸フィルム15及び25のリタデーションRe1及びRe2を単位「nm」で表し、縦軸は透過率を単位%で表す。二軸フィルム15及び25の厚さ方向のリタデーションRth1及びRth2の各々は、液晶セル20のリタデーションΔndが360nm、600nm、及び900nmのときに、それぞれ110nm、220nm、及び300nmとした。
図2の実線が、方位180°の向きに傾けた視線で観察した場合、破線が、方位0°の向きに傾けた視線で観察した場合の透過率を示す。方位0°の場合と方位180°の場合とで、透過率が異なるのは、液晶セル20のプレチルト角を89.9°としたためである。プレチルト角が90°、すなわち液晶分子が厳密に垂直配向している場合には、方位0°の透過率と方位180°の透過率とは一致する。
透過率が最小になるように、二軸フィルム15及び25の面内リタデーションRe1及びRe2を選択することにより、コントラストを高めることができる。透過率が最小になる面内リタデーションRe1及びRe2は、液晶セル20のリタデーションΔndに依存することがわかる。一般に、マルチプレックス駆動のデューティ条件によって、液晶セル20の最適なリタデーションΔndが異なり、デューティ条件ごとに液晶セル20のリタデーションΔndが決定される。このため、デューティ条件の異なる液晶表示素子ごとに、光学特性の異なる負の二軸フィルムを用いなければならない。
図3に、負の二軸フィルムと負のCプレートとを用いて視角補償を行う従来の液晶表示素子の模式図を示す。図3に示した例では、裏側偏光板10と液晶セル20との間には、光学フィルムを配置せず、表側偏光板30と液晶セル20との間に、液晶セル20側から順番に、負のCプレート26及び負の二軸フィルム27を配置している。負の二軸フィルム27の面内遅相軸27sは、表側偏光板30の吸収軸32aと直交する。すなわち、面内遅相軸27sの方位は45°である。その他の構成は、図1に示した液晶表示素子の構成と同一である。
図4に、図2と同様のシミュレーション結果を示す。二軸フィルム27の厚さ方向のリタデーションRth4は220nmとした。負のCプレート26の厚さ方向のリタデーションRth3は、液晶セル20のリタデーションΔndが360nm、600nm、及び900nmの場合に、それぞれ0nm、220nm、及び440nmとした。厚さ方向のリタデーションRth3が0nmのCプレートは、光学異方性を有しない透明な板である。
液晶セル20のリタデーションΔndがいずれの場合でも、負の二軸フィルム27の面内リタデーションRe4が約50nmのときに、透過率が最小になっている。このため、液晶セル20のリタデーションΔndが異なる複数の液晶表示素子に、同一の光学特性を持つ負の二軸フィルムを採用することができる。また、液晶セル20のリタデーションΔndが360nm以下の液晶表示素子に用いられる負の二軸フィルム及びCプレートを流用することができる。このため、コスト低減を図ることが可能である。
図3では、Cプレート26と負の二軸フィルム27とを、表側偏光板30と液晶セル20との間に配置したが、Cプレート26と負の二軸フィルム27との一方を、表側偏光板30と液晶セル20との間に配置し、他方を裏側偏光板10と液晶セル20との間に配置しても、同様の効果が得られることがシミュレーションにより確認された。また、実際に液晶表示素子を作製し、シミュレーション解析結果が再現されることを確認した。
ところが、広い領域に亘って面内リタデーションReが0のCプレート26を実現することは困難である。
図5に、第1の実施例による液晶表示素子の概略模式図を示す。表側偏光板30と液晶セル20との間に、第1の光学フィルム40と第2の光学フィルム41とが配置されている。第1の光学フィルム40が表側偏光板30側に配置され、第2の光学フィルム41が液晶セル20側に配置されている。裏側偏光板10と液晶セル20との間には、第3の光学フィルム42が配置されている。裏側偏光板10、液晶セル20、表側偏光板30の構成は、図1に示した液晶表示素子と同一である。
液晶セル20のリタデーションΔndは、例えば410nmである。第1〜第3の光学フィルム40〜42には、負の二軸フィルムまたは正のAプレートが用いられる。すなわち、第1〜第3の光学フィルム40〜42は、nx>ny≧nzを満たす光学異方性を有する。第1〜第3の光学フィルム40〜42の各々の面内リタデーションRe5〜Re7は、例えば50nmであり、厚さ方向のリタデーションRth5〜Rth7は、例えば90nmである。
裏側偏光板10の吸収軸11aの方位を45°とし、表側偏光板30の吸収軸32aの方位を135°とする。第2の光学フィルム41の面内遅相軸41sと、第3の光学フィルム42の面内遅相軸42sとが相互に直交するように配置されている。第1の光学フィルム40の遅相軸40sの方位角Φ5が45°のときと、135°のときについて、第2の光学フィルム41の面内遅相軸方位Φ6を0°〜180°の範囲内で変化させたときの透過率をシミュレーションにより求めた。
図6に、シミュレーションの結果を示す。横軸は面内遅相軸方位Φ6を単位「°」で表し、縦軸は透過率を単位「%」で表す。なお、透過率は、方位0°、視角50°の条件で観察したときのものである。「視角」は、液晶セルの法線方向と視線とのなす角度で定義される。
面内遅相軸方位Φ5が45°のときは、面内遅相軸方位Φ6が10°〜20°、及び80°〜90°の範囲内で透過率が低くなる傾向を示す。一方、面内遅相軸方位Φ5が135°のときは、面内遅相軸方位Φ6が30°〜60°の範囲内で透過率が低くなる傾向を示す。図6では、方位0°の向きに傾けた視線で観察した結果であるが、次に、全方位の視角特性を算出した。
図7A〜図7Dに、そのシミュレーション結果を示す。図7A〜図7Dは、等透過率曲線を示す。中心が、視角0°、すなわち正面観察のときの透過率を表し、4個の同心円は、内側から順番に、視角20°、40°、60°、及び80°に対応する。右方向、上方向、左方向、及び下方向が、それぞれ方位0°、90°、180°、及び270°に対応する。等透過率曲線で示される透過率は、内側から順番に、透過率0.02%、0.05%、0.1%、0.2%、0.5%、及び1%である。
図7Aは、面内遅相軸方位Φ5=45°、Φ6=90°の視角特性を示し、図7Bは、面内遅相軸方位Φ5=135°、Φ6=30°の視角特性を示し、図7Cは、面内遅相軸方位Φ5=135°、Φ6=45°の視角特性を示し、図7Dは、面内遅相軸方位Φ5=135°、Φ6=60°の視角特性を示す。
面内遅相軸方位Φ5及びΦ6を、それぞれ45°及び90°とした場合には、上下及び左右方位の視角特性は比較的良好であるが、視線を45°及び135°の方位に傾けたときの透過率の増加が顕著である。面内遅相軸方位Φ5が45°の場合に透過率が小さくなるもう1つの条件、すなわち面内遅相軸方位Φ6が15°である場合にもシミュレーションを行ったが、面内遅相軸方位Φ6が90°の場合と同様に、視線を45°及び135°の方位に傾けたときの透過率の増加が顕著であることが判明した。これに対し、図7B〜図7Dに示すように、面内遅相軸方位Φ5を135°にすると、視線を45°及び135°の方位に傾けたときの透過率の増加傾向が少ない。特に、面内遅相軸方位Φ6を45°にすると、視線を45°及び135°の方位に傾けたときの透過率の増加が極わずかであることがわかった。
図8に、第1〜第3の光学フィルム40〜42の面内リタデーションRe5〜Re7を、これらが相互に等しい条件の下で変化させたときの透過率のシミュレーション結果を示す。面内リタデーションRe5〜Re7が、30nm、50nm、70nm、100nm、及び120nmの場合についてシミュレーションを行った。面内遅相軸方位Φ5は135°とし、第2の光学フィルム41の面内遅相軸41sと、第3の光学フィルム42の面内遅相軸42sとは直交関係であるとした。図8の横軸は、面内遅相軸方位Φ6を単位「°」で表し、縦軸は透過率を単位「%」で表す。なお、透過率は、方位0°、視角50°の視線で観察したときのものである。
面内リタデーションRe5〜Re7が50nmよりも小さい場合には、面内遅相軸方位Φ6が45°の近傍で、透過率が最小になる傾向を示す。一方、面内リタデーションRe5〜Re7が50nmよりも大きい場合には、面内遅相軸方位Φ6が30°及び60°の近傍で極小値をとり、面内遅相軸方位Φ6が45°の近傍で極大値をとる。面内リタデーションRe5〜Re7が50nmよりも大きくなるに従って、この傾向を保ったまま透過率が増加する。この評価結果からわかるように、比較的良好な視角特性を得るために、面内リタデーションRe5〜Re7を30nm〜70nmの範囲内に設定することが好ましい。
図9に、第1の光学フィルム40の面内リタデーションRe5が、第2及び第3の光学フィルム41、42の面内リタデーションRe6、Re7と異なる場合の視角特性のシミュレーション結果を示す。横軸は第2の光学フィルム41の遅相軸方位Φ6を単位「°」で表し、縦軸は透過率を単位「%」で表す。なお、透過率は、方位0°、視角50°の視線で観察したときのものである。第2及び第3の光学フィルム41、42の面内リタデーションRe6、Re7は共に50nmとした。
少なくとも、面内リタデーションRe5が30nm〜70nmの範囲内で、透過率はほぼ近似した変動を示すことがわかる。第2の光学フィルム41の面内遅相軸方位Φ6が30°〜60°の範囲内で、低い透過率が得られている。この評価結果は、第1の光学フィルム40の面内リタデーションRe5が、面内で均一ではなく、30nm〜70nmの範囲内で変動しても、視角特性に大きな影響はないことを示している。
図10に、第3の光学フィルム42の面内リタデーションRe7が、第1及び第2の光学フィルム40、41の面内リタデーションRe5、Re6と異なる場合の視角特性のシミュレーション結果を示す。横軸は第2の光学フィルム41の遅相軸方位Φ6を単位「°」で表し、縦軸は透過率を単位「%」で表す。なお、透過率は、方位0°、視角50°の視線で観察したときのものである。第1及び第2の光学フィルム40、41の面内リタデーションRe5、Re6は共に50nmとした。
少なくとも、面内リタデーションRe7が30nm〜70nmの範囲内で、透過率はほぼ近似した変動を示す。第2の光学フィルム41の面内遅相軸方位Φ6が30°〜60°の範囲内で、低い透過率が得られている。この評価結果は、第3の光学フィルム42の面内リタデーションRe7が、面内で均一ではなく、30nm〜70nmの範囲内で変動しても、視角特性に大きな影響はないことを示している。
図11に、第2の光学フィルム41の面内リタデーションRe6が、第1及び第3の光学フィルム40、42の面内リタデーションRe5、Re7と異なる場合の視角特性のシミュレーション結果を示す。横軸は第2の光学フィルム41の面内遅相軸方位Φ6を単位「°」で表し、縦軸は透過率を単位「%」で表す。なお、透過率は、方位0°、視角50°の視線で観察したときのものである。第1及び第3の光学フィルム40、42の面内リタデーションRe5、Re7は50nmとした。
少なくとも、面内リタデーションRe6が30nm〜70nmの範囲内で、透過率はほぼ近似した変動を示す。第2の光学フィルム41の面内遅相軸方位Φ6が30°〜60°の範囲内で、低い透過率が得られている。この評価結果は、第2の光学フィルム41の面内リタデーションRe6が、面内で均一ではなく、30nm〜70nmの範囲内で変動しても、視角特性に大きな影響はないことを示している。
以上の解析結果より、良好な視角特性を実現するために、第1の光学フィルム40の面内遅相軸方位Φ5を135°に設定することが好ましいと考えられる。すなわち、第1の光学フィルム40の面内遅相軸40sと、表側偏光板30の吸収軸32aとを、相互に平行に配置することが好ましい。このとき、第2の光学フィルム41の面内遅相軸方位Φ6を、30°〜60°の範囲内にすることが好ましい。すなわち、第2の光学フィルム41の面内遅相軸41sと、表側偏光板30の吸収軸32aとのなす角度を75°〜105°の範囲内とすることが好ましい。また、第2の光学フィルム41の面内遅相軸41sと、第3の光学フィルム42の面内遅相軸42sとは、相互に直交させることが好ましい。また、第1〜第3の光学フィルム40〜42の各々の面内位相差Re5〜Re7を、30nm〜70nmの範囲内にすることが好ましい。さらに、第1〜第3の光学フィルム40〜42の各々の面内リタデーションRe5〜Re7と、第1〜第3の光学フィルムの面内リタデーションの平均値との差が10nm以下であることが好ましい。
液晶セル20のリタデーションΔndが550nm〜1080nmの場合に、上記構成により、視角特性の低下を効果的に抑制することができる。
また、第1〜第3の光学フィルム40〜42の面内方向のリタデーションRth5〜Rth7の和を、液晶セル20のリタデーションΔndの0.5倍〜1倍の範囲内とすることが好ましい。
また、第1〜第3の光学フィルム40〜42として、面内リタデーションが0よりも大きく300nm以下のものを用いても、視角特性改善効果を得ることが可能である。このような光学異方性を持つ負の二軸フィルムは、容易に入手することができる。
次に、第2の実施例について説明する。第2の実施例による液晶表示装置では、図5に示した液晶表示装置において、第1〜第3の光学フィルム40〜42の厚さ方向のリタデーションRth5〜Rth7を300nmとした。厚さ方向のリタデーション300nmは、ノルボルネン系環状オレフィンを用いた光学フィルムにおいて、均一に加工することが可能な範囲の最大値に相当する。液晶セル20のリタデーションΔndを1080nmとし、液晶分子のプレチルト角を89.9°とした。第1の光学フィルム40の面内遅相軸方位Φ5を135°とし、第3の光学フィルム42の面内遅相軸42sと、第2の光学フィルム41の面内遅相軸41sとを、相互に直交に配置した。第1〜第3の光学フィルム40〜42の面内リタデーションRe5〜Re7をすべて30nmにした場合、50nmにした場合、及び70nmにした場合について、透過率のシミュレーションを行った。
図12にシミュレーションの結果を示す。横軸は第2の光学フィルム41の面内遅相軸方位Φ6を単位「°」で表し、縦軸は透過率を単位「%」で表す。なお、透過率は、方位0°、視角50°の視線で観察したときのものである。第1〜第3の光学フィルム40〜42の面内リタデーションRe5〜Re7が30nm、50nm、及び70nmのいずれの場合でも、面内遅相軸方位Φ6が15°〜70°の範囲内で、透過率が相対的に低くなっている。この範囲は、第1の実施例において面内遅相軸方位Φ6の好適な範囲であった30°〜60°を含んでいる。
上記第1及び第2の実施例から、第1〜第3の光学フィルム40〜42として、厚さ方向のリタデーションが50nm以上300nm以下のものを用いても、視角特性改善効果が期待できると考えられる。
図13に、第3の実施例による液晶表示装置の概略模式図を示す。以下、図5に示した第1の実施例による液晶表示装置との相違点について説明する。第2の光学フィルム41と液晶セル20との間に、第4の光学フィルム43が配置されている。その他の配置は、第1の実施例の場合と同一である。
第1〜第3の光学フィルム40〜42は負の二軸フィルムである。各々の面内リタデーションRe5〜Re7は50nmであり、厚さ方向のリタデーションRth5〜Rth7は220nmである。このような光学異方性を持つ負の二軸フィルムには、ノルボルネン系環状オレフィンを用いることが可能であり、容易に入手することができる。第4の光学フィルム43は、厚さ方向のリタデーションRth8が220nmの負のCプレートである。すなわち、第4の光学フィルム43の面内リタデーションは0である。
図14に、液晶セル20のリタデーションΔndと、透過率との関係のシミュレーション結果を示す。横軸は、液晶セル20のリタデーションΔndを単位「nm」で表し、縦軸は、透過率を単位「%」で表す。第1の光学フィルム40の面内遅相方位Φ5及び第3の光学フィルム42の面内遅相軸方位Φ7を共に135°とし、第2の光学フィルム41の面内遅相軸方位Φ6を45°とした。透過率は、方位0°、視角50°の視線で観察した時のものである。
図14の曲線bが、図13に示した第3の実施例による液晶表示装置の透過率を示し、曲線aが、図5に示した第1の実施例による液晶表示装置の透過率を示す。両者とも、下に向かって凸の曲線であり、両者の形状は近似している。図13に示した第3の実施例による液晶表示装置の方が、より大きなリタデーションΔndにおいて透過率が最小値を示す。透過率が最小値を示すリタデーションΔndの差は、第4の光学フィルム43の厚さ方向のリタデーションRth8に相当する。このように、負のCプレートである第4の光学フィルム43を配置すると、リタデーションΔndがより大きな液晶セル20において、良好な視角特性を実現することが可能になる。
なお、負のCプレートとして市販されている光学フィルムにおいては、その面内リタデーションが厳密に0であるわけではなく、7nm程度の面内リタデーションを持つ場合もある。第4の光学フィルム43として、面内リタデーションが7nm以下の負の二軸フィルムを用いてもよい。
上記第3の実施例では、第4の光学フィルム43を1枚の負のCプレートで構成したが、複数の負のCプレートで構成してもよい。また、第4の光学フィルム43を、液晶セル20と第3の光学フィルム42との間に配置してもよい。また、複数の負のCプレートを用いる場合、一部のCプレートを液晶セル20と第2の光学フィルム41との間に配置し、残りのCプレートを液晶セル20と第3の光学フィルム42との間に配置してもよい。
このように、第4の光学フィルム43を配置することによって、第1〜第3の光学フィルム40〜42の厚さ方向のリタデーションRth5〜Rth7の合計の不足分を補い、より良好な視角特性を得ることができる。
第4の光学フィルム43の厚さ方向のリタデーションは、50nm以上300nm以下とすることが好ましい。この範囲の厚さ方向のリタデーションを持つ負のCプレートは入手が容易である。液晶セル20のリタデーションΔndが460nm〜1380nmの範囲内である場合に、第4の光学フィルム43を配置することが特に有効である。
第1〜第4の光学フィルム40〜43の厚さ方向のリタデーションRth5〜Rth8の合計が、液晶セル20のリタデーションΔndの0.5倍〜1倍になるように設定することが好ましい。
図15に、第4の実施例による液晶表示装置の概略模式図を示す。第4の実施例では、図13に示した第3の実施例による液晶表示装置の第4の光学フィルム43に代えて、第5の光学フィルム44及び第6の光学フィルム45が配置されている。第5の光学フィルム44が、第2の光学フィルム41側に配置され、第6の光学フィルム45が、液晶セル20側に配置されている。その他の光学フィルムの配置は、第3の実施例の場合と同一である。第5の光学フィルム44及び第6の光学フィルム45は、正のAプレートまたは負の二軸フィルムである。第5の光学フィルム44の面内遅相軸44sと、第6の光学フィルム45の面内遅相軸45sとは、相互に直交させることが好ましい。
第1〜第3の光学フィルム40〜42、第5及び第6の光学フィルム44、45の面内リタデーションRe5〜Re7、Re9、Re10の各々が50nmであり、厚さ方向のリタデーションRth5〜Rth7、Rth9、Rth10の各々が220nmである場合の透過率と、液晶セル20のリタデーションΔndとの関係をシミュレーションにより求めた。透過率は、方位0°、視角50°の視線で観察したときのものである。
その結果を、図14に曲線cで示す。第1の光学フィルム40の面内遅相軸方位Φ5、及び第3の光学フィルム42の面内遅相軸方位Φ7を135°とし、第2の光学フィルム41の面内遅相軸方位Φ6を45°とした。第5の光学フィルム44の面内遅相軸方位Φ9を90°とし、第6の光学フィルム45の面内遅相軸方位Φ10を0°とした。
曲線cの形状は、他の曲線a及びbに近似しており、図13に示した液晶表示装置の透過率を示す曲線bに比べて、より大きなリタデーションΔndにおいて、最小値を示している。これは、第5及び第6の光学フィルム44、45の厚さ方向のリタデーションRth9、Rth10の合計が、図13に示した第4の光学フィルム43の厚さ方向のリタデーションRth8よりも大きいためである。このように、面内遅相軸を相互に直交させた2枚の正のAプレートまたは負の二軸フィルムを、液晶セル20と第2の光学フィルム41との間に配置することにより、液晶セル20のリタデーションΔndがより大きな場合にも、視角補償を行うことが可能になる。
第5の光学フィルム44の面内遅相軸方位Φ9と、透過率との関係をシミュレーションにより求めた。なお、第5の光学フィルム44の面内遅相軸44sと、第6の光学フィルム45の面内遅相軸45sとの直交関係は維持した状態で、面内遅相軸方位Φ9を変化させた。
図16にシミュレーション結果を示す。横軸は面内遅相軸方位Φ9を単位「°」で表し、縦軸は透過率を単位「%」で表す。この透過率は、方位0°、視角50°の視線で観察したときのものである。第5の光学フィルム44の面内遅相軸方位Φ9が90°〜180°の範囲内で、相対的に低い透過率が得られている。良好な視角特性を得るために、面内遅相軸方位Φ9を90°〜180°の範囲内とすることが好ましく、115°〜155°の範囲内とすることがより好ましい。すなわち、第5の光学フィルム44の面内遅相軸44sと、それに隣接する第2の光学フィルム41の面内遅相軸41sとを直交させるか、または直交関係からのずれ角を±20°以内にすることが好ましい。
第1〜第3の光学フィルム40〜42、第5及び第6の光学フィルム44、45として、面内リタデーションが30nmより大きく70nm以下、厚さ方向のリタデーションが50nm以上300nm以下の正のAプレートまたは負の二軸フィルムを用いることが好ましい。液晶セル20のリタデーションΔndが510nm〜1380nmの範囲内のときに、上記第4の実施例の構成が特に有効である。
上記第4の実施例では、第2の光学フィルム41と液晶セル20との間に、面内遅相軸が相互に直交する一対の第5及び第6の光学フィルム44、45を配置したが、面内遅相軸が相互に直交する一対の負の二軸フィルムを、複数組配置してもよい。複数組配置することにより、液晶セル20のリタデーションΔndがより大きな場合にも、視角補償を行うことが可能になる。
第1〜第3の光学フィルム40〜42、第5及び第6の光学フィルム44、45の厚さ方向のリタデーションRth5〜Rth7、Rth9、Rth10の合計が、液晶セル20のリタデーションΔndの0.5倍〜1倍になるように設定することが好ましい。
図17に、上記実施例による液晶表示素子を用いた表示装置のブロック図を示す。液晶表示素子80が、相互に平行配置された複数のコモン電極81と、それに直交配置された複数のセグメント電極82とを含む。コモン電極81とセグメント電極82との交点が画素を構成する。
駆動回路90が、セグメント出力回路92とコモン出力回路91とを含む。コモン出力回路91はコモンバス93を介してコモン電極81にコモン電圧を供給する。セグメント出力回路92は、セグメントバス94を介してセグメント電極82にセグメント電圧を供給する。駆動回路90は、液晶表示素子80をマルチプレックス駆動する。ある画素のコモン電極81とセグメント電極82とに印加される電位差がオフ電圧以下であれば、その画素が黒表示状態になり、オン電圧以上であれば、その画素が白表示状態になる。
液表表示素子80を、上記実施例による構成とすることにより、黒表示状態の視角特性を改善することができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
参考例による液晶表示素子の概略構成を示す模式図である。 参考例による液晶表示素子に用いられている光学フィルムの面内リタデーションと、透過率との関係をしめすグラフである。 他の参考例による液晶表示素子の概略構成を示す模式図である。 他の参考例による液晶表示素子に用いられている負の二軸フィルムの面内リタデーションと、透過率との関係をしめすグラフである。 第1の実施例による液晶表示素子の概略構成を示す模式図である。 第1の実施例おいて、第2の光学フィルムの面内遅相軸の方位と、透過率との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。 第1の実施例による液晶表示素子において、シミュレーションにより求めた等透過率曲線を示すグラフである。 第1の実施例おいて、第1〜第3の光学フィルムの面内リタデーションを等しくしたときの第2の光学フィルムの面内遅相軸の方位と、透過率との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。 第1の実施例おいて、第2及び第3の光学フィルムの面内リタデーションを等しくし、第1の光学フィルムの面内リタデーションを変化させたときの第2の光学フィルムの面内遅相軸の方位と、透過率との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。 第1の実施例おいて、第1及び第2の光学フィルムの面内リタデーションを等しくし、第3の光学フィルムの面内リタデーションを変化させたときの第2の光学フィルムの面内遅相軸の方位と、透過率との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。 第1の実施例おいて、第1及び第3の光学フィルムの面内リタデーションを等しくし、第2の光学フィルムの面内リタデーションを変化させたときの第2の光学フィルムの面内遅相軸の方位と、透過率との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。 第2の実施例おいて、第2の光学フィルムの面内遅相軸の方位と、透過率との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。 第3の実施例による液晶表示素子の概略構成を示す模式図である。 第1、3、4の実施例による液晶表示装置の液晶セルのリタデーションと透過率との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。 第4の実施例による液晶表示素子の概略構成を示す模式図である。 第4の実施例において、第5の光学フィルムの面内遅相軸の方位と、透過率との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。 液晶表示装置のブロック図である。
符号の説明
10 裏側偏光板
11 偏光層
11a 吸収軸
12 TACベースフィルム
12s 面内遅相軸
15 負の二軸フィルム
15s 面内遅相軸
20 液晶セル
21、22 基板
23 液晶材料
25 負の二軸フィルム
25s 面内遅相軸
26 Cプレート
27 負の二軸フィルム
27s 面内遅相軸
30 表側偏光板
31 TACベースフィルム
31s 面内遅相軸
32 偏光層
32a 吸収軸
40 第1の光学フィルム
40s 面内遅相軸
41 第2の光学フィルム
41s 面内遅相軸
42 第3の光学フィルム
42s 面内遅相軸
43 第4の光学フィルム
44 第5の光学フィルム
44s 面内遅相軸
45 第6の光学フィルム
45s 面内遅相軸
80 液晶表示素子
81 コモン電極
82 セグメント電極
90 駆動回路
91 コモン出力回路
92 セグメント出力回路
93 コモンバス
94 セグメントバス

Claims (8)

  1. 相互にクロスニコル配置された第1及び第2の偏光板と、
    前記第1の偏光板と第2の偏光板との間に配置され、電圧無印加時に垂直配向する液晶セルと、
    前記液晶セルと、前記第1の偏光板との間に配置された光学異方性を有する第1の光学フィルムと、
    前記第1の光学フィルムと前記液晶セルとの間に配置された光学異方性を有する第2の光学フィルムと、
    前記第2の偏光板と前記液晶セルとの間に配置された光学異方性を有する第3の光学フィルムと
    を有し、
    前記第1〜第3の光学フィルムの各々の面内遅相軸の方位をx軸、それに直交する面内方位をy軸、フィルム面に垂直な方向をz軸とし、屈折率のx軸、y軸、及びz軸成分を、それぞれnx、ny、nzとしたとき、前記光学フィルムの各々は、nx>ny≧nz、かつ、(nx−nz)/(nx−ny)≧1を満たし、面内リタデーションが0nmよりも大きく300nm以下であり、厚さ方向のリタデーションが50nm以上300nm以下であり、
    前記第1の光学フィルムの遅相軸は、前記第1の偏光板の吸収軸に平行であり、
    前記第2の光学フィルムの遅相軸と前記第3の光学フィルムの遅相軸とは相互に直交しており、
    前記第2の光学フィルムの遅相軸と、前記第1の偏光板の吸収軸とのなす角度が75°〜105°である液晶表示装置。
  2. 前記液晶セルのリタデーションが550nm〜1080nmであり、
    前記第1〜第3の光学フィルムの面内リタデーションが30nm〜70nmである請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1〜第3の光学フィルムの各々の厚さ方向のリタデーションの合計が、前記液晶セルのリタデーションの0.5倍〜1倍である請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. さらに、
    前記第2の光学フィルムと前記液晶セルとの間、または前記第3の光学フィルムと前記液晶セルとの間に配置され、面内リタデーションが7nm以下、厚さ方向のリタデーションが50nm以上300nm以下、(nx−nz)/(nx−ny)が1以上の第4の光学フィルムを有し、
    前記液晶セルのリタデーションが460nm〜1380nmである請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1〜第4の光学フィルムの厚さ方向のリタデーションの合計が、前記液晶セルのリタデーションの0.5倍〜1倍である請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. さらに、
    前記第2の光学フィルムと前記液晶セルとの間、または前記第3の光学フィルムと前記液晶セルとの間に配置された光学異方性を有する第5及び第6の光学フィルムを有し、
    前記第5及び第6の光学フィルムの各々の面内遅相軸の方位をx軸、それに直交する面内方位をy軸、フィルム面に垂直な方向をz軸とし、屈折率のx軸、y軸、及びz軸成分を、それぞれnx、ny、nzとしたとき、前記第5及び第6の光学フィルムの各々は、nx>ny≧nz、かつ、(nx−nz)/(nx−ny)≧1を満たし、前記第5及び第6の光学フィルムの各々の面内リタデーションが30nmよりも大きく70nm以下であり、厚さ方向のリタデーションが50nm以上300nm以下であり、液晶セルのリタデーションが510nm〜1380nmである請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1〜第3の光学フィルム及び前記第5及び第6の光学フィルムの厚さ方向のリタデーションの合計が、前記液晶セルのリタデーションの0.5倍〜1倍である請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第1〜第3の光学フィルムの各々の面内リタデーションと、前記第1〜第3の光学フィルムの面内リタデーションの平均値との差が10nm以下である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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