JP5366782B2 - 無線通信端末、通信装置、及び制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の異なるキャリアを利用した無線通信が可能な無線通信端末において、消費電力を低減することを目的とする。
複数の異なるキャリアのそれぞれを利用した、複数の無線通信手段を備える無線通信端末であって、複数の無線通信手段のそれぞれを、動作させるか又は停止させるかを制御する制御手段と、複数の無線通信手段を同時に動作させる第1の通信モードと、複数の無線通信手段のうち、いずれか1つの無線通信手段のみを動作させる第2の通信モードの、2つの通信モードを使用条件に応じて切り替えるモード切替手段と、起動時に利用可能な無線通信手段を判定する判定手段と、2つの通信モードのいずれかを選択する選択手段と、を備え、モード切替手段は、判定手段が、起動時に利用可能な無線通信手段が複数であると判定した場合は選択手段で選択された通信モードに切り替え、起動時に利用可能な無線通信手段が1つであると判定した場合は第2の通信モードに切り替えることを特徴とする。
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する一実施形態は、無線通信端末の一例としての、2種類のキャリアを利用して同時に無線通信可能な携帯電話に、本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、複数のキャリアを同時に利用して無線通信することが可能な任意の機器に適用可能である。なお、本実施形態において「複数キャリアモード(第1の通信モード)」とは、利用可能な複数のキャリアを同時に利用して無線通信を行う、携帯電話100が備える通信モードである。また、「単一キャリアモード(第2の通信モード)」とは、利用可能な複数のキャリアのうち、1つのキャリアのみを利用して無線通信を行う、携帯電話100が備える通信モードである。
CPU101は、例えばROM104に記憶されている携帯電話100の各ブロックの動作プログラムをRAM103に展開して実行することにより、携帯電話100の各ブロックの動作を制御する。EEPROM102は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えば携帯電話100の各ブロックの動作に用いる設定値等のパラメータや、受信データ等を保持する。RAM103は、携帯電話100が備えるワークスペースであり、一時的なデータを保持する揮発性メモリである。またROM104は、書き換え不可能な不揮発性メモリであり、携帯電話100の各ブロックの動作プログラムに加え、例えば携帯電話100の各ブロックの動作のデフォルト設定値等を保持する。
SIMカードには、ICカードID201、国際移動体端末番号202、認証用キー値206、PIN(Personal Identify Number)コード207、電話帳情報210、メール212、リザーブ213の情報が記憶される。ICカードID201は、カードを識別するための情報であり、カード固有のユニークIDが記憶されている。国際移動体端末番号202は、契約したキャリアによって提供される加入者を特定するための情報であり、移動体通信用国番号203、移動体通信網識別番号204及び移動体端末識別番号205から構成される。移動体通信用国番号203は契約したキャリアの国、移動体通信網識別番号204は契約したキャリアの情報、移動体端末識別番号205は加入者に提供される電話番号の情報が判別可能である。認証用キー値206は、キャリアの提供する電話網へアクセスするために、携帯電話の認証を行うための情報である。PINコード207は、第三者に無断使用されることを防ぐため、SIMカードが電話機に装着された際に加入者自身を特定するための暗証番号である。PINコードは、第1PINコード208及び第2PINコード209の2種類を保持することが可能である。電話帳情報210は、PINコード207の認証が完了することにより、無線通信可能となる発信先固定電話帳211が含まれる。メール212は、ユーザが任意に選択したメールデータを記憶しておくことが可能であり、記憶したメールデータはSIMカードを挿入した携帯電話で参照することが可能である。
このような構成をもつ本実施形態の携帯電話100の、起動時SIMカード認証処理について、図4のフローチャートをさらに用いて説明する。本起動時SIMカード認証処理は、携帯電話100の電源投入時における、SIMカードの検出と、第1通信部110及び第2通信部120の動作制御を表す処理である。なお、本実施形態の携帯電話100は、電源が投入された通電状態においては、両SIMスロットからSIMカードを取り出すことが不可能であり、ユーザはSIMカードを挿入及び取出する場合は、携帯電話100の電源をOFFにする必要があるものとする。
このように、起動時に、両方のSIMスロットにSIMカードが挿入されているか否かを判断し、さらに挿入されているSIMカードのPIN認証を行うことにより、起動時のの通信モードを決定することが可能である。
上述の起動時SIMカード認証処理では、起動時のSIMカードの有無、及びPIN認証結果によって通信モードを決定した。しかしながら、起動時SIMカード認証処理のPIN認証処理が完了したS411及びS412において、通信モードを決定せずに本起動時キャリア選択処理を行うことにより、決定可能な通信モードの中から、ユーザに通信モードを選択させることが可能である。以下、本実施形態の携帯電話100の、起動時キャリア選択処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、本起動時キャリア選択処理は、上述の起動時SIMカード認証処理のS413のように、無線通信が不可能である場合は実行されず、少なくとも1つのSIMカードのPIN認証が成功している際に実行されるものとする。
このようにして、CPU101は、単一キャリアモード及び複数キャリアモードに通信モードを選択可能な場合は、ユーザに通信モードを選択させて通信モードを設定することが可能である。
前述の実施形態1では、無線通信端末の起動時の通信モードの切り替え方法について説明した。本実施形態2では、起動後、無線通信端末の使用条件に合わせて、通信モードを切り替える方法について説明する。なお、本実施形態の無線通信端末の一例としての、2種類のキャリアを利用して同時に無線通信可能な携帯電話の機能構成は、実施形態1と同じであるものとして説明を省略する。
本実施形態の携帯電話100の、特定のエリアに携帯電話100が存在する場合に、自動的に通信モードを切り替える、エリア切り替え処理について、図7のフローチャートをさらに用いて説明する。
本実施形態の携帯電話100の、特定の時間帯で自動的に通信モードを切り替える、時刻切り替え処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、本時刻切り替え処理において、前述のエリア切り替え処理と同様の処理を行うステップは、同一の参照符号を付して説明を省略し、本時刻切り替え処理に特徴的なステップの説明に留める。
なお、本時刻切り替え処理は、例えば時刻管理部137がEEPROM102に記憶されている通信モードを切り替えると設定された時間帯になった場合に、CPU101に通知を行い、CPU101によって実行されればよい。
前述の実施形態1及び2では、無線通信端末の起動時及び予め設定された使用条件において、通信モードを切り替える方法について説明した。本実施形態では、通信モードが複数キャリアモードに設定されている場合に、利用可能なキャリアの一方において、通話着信やメール着信等のデータの送受信を行う際に通信モードを切り替える方法について説明する。なお、本実施形態の無線通信端末の一例としての、2種類のキャリアを利用して同時に無線通信可能な携帯電話の機能構成は、実施形態1と同じであるものとして説明を省略する。
本実施形態の携帯電話100の、第1通信部110又は第2通信部120のいずれか一方を用いてデータの送受信を行う場合に、自動的に通信モードを切り替える、着信時切り替え処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。なお、本着信時切り替え処理は、携帯電話100の通信モードが複数キャリアモードである場合に行われる処理である。また、本実施形態では、第1通信部110に通話着信があるものとして、本着信時切り替え処理の各ステップの説明を行うが、着信は第1通信部110又は第2通信部120のいずれであっても構わない。
実施形態1及び2、上述した着信時切り替え処理は、通信モードを動的に切り替える際の処理について説明した。以下、複数キャリアモードから単一キャリアモードに切り替える際に通信可能とするキャリアを決定する単一キャリアモード移行処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (16)
- 複数の異なるキャリアのそれぞれを利用した、複数の無線通信手段を備える無線通信端末であって、
前記複数の無線通信手段のそれぞれを、動作させるか又は停止させるかを制御する制御手段と、
前記複数の無線通信手段を同時に動作させる第1の通信モードと、前記複数の無線通信手段のうち、いずれか1つの無線通信手段のみを動作させる第2の通信モードとの、2つの通信モードを使用条件に応じて切り替えるモード切替手段と、
起動時に利用可能な前記無線通信手段を判定する判定手段と、
前記2つの通信モードのいずれかを選択する選択手段と、を備え、
前記モード切替手段は、前記判定手段が、
起動時に利用可能な前記無線通信手段が複数であると判定した場合は前記選択手段で選択された前記通信モードに切り替え、
起動時に利用可能な前記無線通信手段が1つであると判定した場合は前記第2の通信モードに切り替える
ことを特徴とする無線通信端末。 - 位置を検出する位置検出手段をさらに備え、
前記モード切替手段は、前記位置検出手段で検出された位置が、予め定められた位置の範囲に含まれる場合に、前記予め定められた位置の範囲に対応付けられた前記通信モードに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。 - 時刻の情報を取得する時刻取得手段をさらに備え、
前記モード切替手段は、前記現在時刻が、予め定められた時刻の範囲に含まれる場合に、前記予め定められた時刻の範囲に対応付けられた前記通信モードに切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信端末。 - 複数の異なるキャリアのそれぞれを利用した、複数の無線通信手段を備える無線通信端末であって、
前記複数の無線通信手段のそれぞれを、動作させるか又は停止させるかを制御する制御手段と、
前記複数の無線通信手段を同時に動作させる第1の通信モードと、前記複数の無線通信手段のうち、いずれか1つの無線通信手段のみを動作させる第2の通信モードとの、2つの通信モードを使用条件に応じて切り替えるモード切替手段と、
前記第1の通信モードである際に、利用可能な前記無線通信手段を判定する判定手段と、を備え、
前記モード切替手段は、前記第1の通信モードから前記第2の通信モードに切り替える際に、前記複数の無線通信手段のうち、前記判定手段が利用可能であると判定した、1つの無線通信手段に切り替えることを特徴とする無線通信端末。 - 複数の異なるキャリアのそれぞれを利用した、複数の無線通信手段を備える無線通信端末であって、
前記複数の無線通信手段のそれぞれを、動作させるか又は停止させるかを制御する制御手段と、
前記複数の無線通信手段を同時に動作させる第1の通信モードと、前記複数の無線通信手段のうち、いずれか1つの無線通信手段のみを動作させる第2の通信モードとの、2つの通信モードを使用条件に応じて切り替えるモード切替手段と、を備え、
前記モード切替手段は、前記第1の通信モードから前記第2の通信モードに切り替える際に、前記複数の無線通信手段のうち、通信状況が最も良好な前記無線通信手段に切り替えることを特徴とする無線通信端末。 - 前記複数の無線通信手段のうち、前記第1の通信モードから前記第2の通信モードに切り替える際に、動作させる無線通信手段を設定する設定手段をさらに備え、
前記モード切替手段は、前記第1の通信モードから前記第2の通信モードに切り替える際に、前記設定手段で設定された無線通信手段に切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信端末。 - 複数の異なるキャリアのそれぞれを利用した、複数の無線通信手段を備える無線通信端末であって、
前記複数の無線通信手段のそれぞれを、動作させるか又は停止させるかを制御する制御手段と、
前記複数の無線通信手段を同時に動作させる第1の通信モードと、前記複数の無線通信手段のうち、いずれか1つの無線通信手段のみを動作させる第2の通信モードの、2つの通信モードを切り替えるモード切替手段とを備え、
前記モード切替手段は、前記第1の通信モードである場合、1つの無線通信手段でデータの送受信を開始する際に、前記第2の通信モードに切り替えることを特徴とする無線通信端末。 - 前記モード切替手段は、前記データの送受信が完了した際に、前記第2の通信モードから前記第1の通信モードに切り替えることを特徴とする請求項7に記載の無線通信端末。
- 前記第2の通信モードから前記第1の通信モードに切り替える際に、前記複数の無線通信手段のそれぞれについて留守番電話の有無を問い合わせる留守問合手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の無線通信端末。
- 前記第2の通信モードから前記第1の通信モードに切り替える際に、前記複数の無線通信手段のそれぞれについてメールの有無を問い合わせるメール問合手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の無線通信端末。
- 複数の異なるキャリアのそれぞれを利用した、複数の無線通信手段を備える無線通信端末の制御方法であって、
前記複数の無線通信手段のそれぞれを、動作させるか又は停止させるかを制御する制御工程と、
前記複数の無線通信手段を同時に動作させる第1の通信モードと、前記複数の無線通信手のうち、いずれか1つの無線通信手段のみを動作させる第2の通信モードとの、2つの通信モードを使用条件に応じて切り替えるモード切替工程と、
起動時に利用可能な前記無線通信手段を判定する判定工程と、
前記2つの通信モードのいずれかを選択する選択工程と、を備え、
前記モード切替工程では、前記判定工程において、
起動時に利用可能な前記無線通信手段が複数であると判定された場合は前記選択工程において選択された前記通信モードに切り替え、
起動時に利用可能な前記無線通信手段が1つであると判定された場合は前記第2の通信モードに切り替える
ことを特徴とする無線通信端末の制御方法。 - 複数の異なるキャリアのそれぞれを利用した、複数の無線通信手段を備える無線通信端末の制御方法であって、
前記複数の無線通信手段のそれぞれを、動作させるか又は停止させるかを制御する制御工程と、
前記複数の無線通信手段を同時に動作させる第1の通信モードと、前記複数の無線通信手段のうち、いずれか1つの無線通信手段のみを動作させる第2の通信モードの、2つの通信モードを切り替えるモード切替工程とを備え、
前記モード切替工程において、前記第1の通信モードである場合、1つの無線通信手段でデータの送受信を開始する際に、前記第2の通信モードに切り替えることを特徴とする無線通信端末の制御方法。 - 通信装置であって、
第1のキャリアを利用した無線通信を行う第1の通信手段と、
前記第1のキャリアとは異なる第2のキャリアを利用した無線通信を行う第2の通信手段と、
前記第1の通信手段と前記第2の通信手段を同時に動作させる第1の通信モードまたは、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段のいずれか一方のみを動作させる第2の通信モードで、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段を制御する制御手段と、
前記通信装置の位置を検出する位置検出手段とを有し、
前記制御手段は、前記位置検出手段により検出された位置が、予め定められた位置の範囲に含まれる場合、前記予め定められた位置の範囲に対応付けられた通信モードで前記第1の通信手段および前記第2の通信手段を制御することを特徴とする通信装置。 - 通信装置であって、
第1のキャリアを利用した無線通信を行う第1の通信手段と、
前記第1のキャリアとは異なる第2のキャリアを利用した無線通信を行う第2の通信手段と、
前記第1の通信手段と前記第2の通信手段を同時に動作させる第1の通信モードまたは、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段のいずれか一方のみを動作させる第2の通信モードで、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段を制御する制御手段と、
時刻情報を取得する取得手段とを有し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得された時刻情報で示される時刻が、予め定められた時刻の範囲に含まれる場合、前記予め定められた時刻の範囲に対応付けられた通信モードで前記第1の通信手段および前記第2の通信手段を制御することを特徴とする通信装置。 - 第1のキャリアを利用した無線通信を行う第1の通信手段と、前記第1のキャリアとは異なる第2のキャリアを利用した無線通信を行う第2の通信手段と、を有する通信装置の制御方法であって、
前記第1の通信手段と前記第2の通信手段を同時に動作させる第1の通信モードまたは、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段のいずれか一方のみを動作させる第2の通信モードで、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段を制御する制御工程と、
前記通信装置の位置を検出する位置検出工程とを有し、
前記制御工程において、前記位置検出工程において検出された位置が、予め定められた位置の範囲に含まれる場合、前記予め定められた位置の範囲に対応付けられた通信モードで前記第1の通信手段および前記第2の通信手段を制御することを特徴とする通信装置の制御方法。 - 第1のキャリアを利用した無線通信を行う第1の通信手段と、前記第1のキャリアとは異なる第2のキャリアを利用した無線通信を行う第2の通信手段と、を有する通信装置の制御方法であって、
前記第1の通信手段と前記第2の通信手段を同時に動作させる第1の通信モードまたは、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段のいずれか一方のみを動作させる第2の通信モードで、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段を制御する制御工程と、
時刻情報を取得する取得工程とを有し、
前記制御工程において、前記取得工程において取得された時刻情報で示される時刻が、予め定められた時刻の範囲に含まれる場合、前記予め定められた時刻の範囲に対応付けられた通信モードで前記第1の通信手段および前記第2の通信手段を制御することを特徴とする通信装置の制御方法。
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