JP5366446B2 - 圧電素子および圧電素子を用いた力センサならびに力センサを用いた流量計 - Google Patents
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極層102,104が形成され、もう一方の主面でシム材と呼称される平板状部材140に接合される。圧電体120,122は、厚み方向に分極しており、互いの分極方向Pが逆向きになるように積層されている。なお、図中の記号Tは圧電体の変形方向を示している。
極層202,204が形成され、もう一方の主面側でシム材と呼称される平板状部材240に接合される。圧電体220,222は、厚み方向に分極しており、互いの分極方向Pが同じ向きになるように積層されている。また、電極層202,204は、導線等によって電気的に接続される。
なお、図中の記号Tは圧電体の変形方向を示している。また、圧電体及びシム材の材料に関しては、シリーズ型バイモルフ素子と同様である。
図3-Bにおいて、シリーズ型バイモルフ素子から得られる電荷量を4とした場合に、パ
ラレル型バイモルフ素子から得られる電荷量は8となる。
2,104との間の電気容量をそれぞれC102,C104、電極層102,104から侵入するノイズ量をそれぞれN102,N104とすると、
N102=V×C102
N104=V×C104
の関係式が成立し、
C102≒C104
であるから、
N102≒N104
となり、電極層102,104から侵入するノイズ量は略同一となる。
,204との間の電気容量をそれぞれC202,C204、中間電極層も兼ねるシム材240との間の電気容量をC240、電極層202,204から侵入するノイズ量をそれぞれN202、シム材240から侵入するノイズ量をN240とすると、
N202=V×(C202+C204)
N240=V×C240
の関係式が成立し、
C202≒C204≠C240
であるから、
N202≠N240
となり、電極層202とシム材240から侵入するノイズ量は異なる。
素子を備えた渦流量計の入力回路において、同相ノイズが差動アンプ回路によりキャンセルされるように構成された入力回路が開示されている。
2つの積層体と当該2つの積層体の主面間に挟まれて固着されるシム材とから構成される圧電素子であって、
前記シム材は絶縁性の材料からなり、
前記積層体は、少なくとも1つ以上の圧電体と、当該圧電体の両主面を挟持するように電極層が積層して構成され、
前記シム材が前記2つの積層体に挟まれて固着された状態において、
圧電体またはシム材を介して隣り合って対向する電極層の電気的極性が各々逆となるように、前記圧電体が配置されていることを特徴とする。
前記シム材が前記2つの積層体に挟まれて固着された状態において、
電極層または電極層とシム材を介して隣り合って対向する圧電体の分極方向が各々逆方向となるように前記圧電体が配置されることで、圧電体またはシム材を介して隣り合って対向する電極層の電気的極性が各々逆となることを特徴とする。
前記シム材が前記2つの積層体に挟まれて固着された状態において、
電極層を介して隣り合って対向する圧電体の分極方向が各々逆方向で、かつ電極層とシム材を介して隣り合って対向する圧電体の分極方向が同じ方向となるように前記圧電体が配置されることで、圧電体またはシム材を介して隣り合って対向する電極層の電気的極性が各々逆となることを特徴とする。
2つのチャージアンプ回路と、
前記チャージアンプ回路からの信号を受ける差動アンプ回路とを備え、
前記圧電素子の陽極電極層群と陰極電極層群からの信号をそれぞれチャージアンプ回路に入力するように構成されていることを特徴とする。
管状の流路内に設けられた渦発生体と、
前記渦発生体で発生した渦を検知する受力体と、
前記受力体内に埋設された上記発明にかかる力センサとを備えることを特徴とする。
平板状の圧電体20は、一方の主面に電極層2、もう一方の主面に電極層4が形成され、全体として1つの積層体32を構成する。同様に、平板状の圧電体22は、一方の主面に電極層6、もう一方の主面に電極層8が形成され、全体としてもう1つの積層体34を構成する。なお、電極層は、圧電体の主面に例えばメッキ法やスクリーン印刷法などによって形成されるが、圧電体が電極層に挟んで固着されていればよく、その形成方法は特に限定されない。
が可能であるが、例えば絶縁物を積層体の一方の主面にスクリーン印刷することによってシム材40を形成することも可能であり、その方法は特に限定されない。なお、圧電体20,22は、厚み方向に分極しており、前記2つの積層体を圧電体の分極方向Pが逆向きになるように積層する。また、互いに電極層または電極層とシム材を介して隣接して対向していない電極層2と6、および4と8とを導線等によって電気的に接続して、互いに導通された極性の異なる2つの電極層のグループ、すなわち、陽極電極層群と陰極電極層群を形成する。なお、図中の記号Tは圧電体の変形方向を示している。
、以下の説明において、図1-Bにおける圧電体の材料および形状は、図2-Bおよび図3-Bの圧電体と同材料、同形状であるものとする。
接する電極層4,6からも電荷を取り出すことができるためであり、本発明の圧電素子は、パラレル型バイモルフ素子と同様の高出力を得ることができる。
お、以下の説明において、電極層2,4,6,8の形状は、全て同一形状であるものとする。
8との間の電気容量をそれぞれC2,C4,C6,C8、電極層2および6から侵入するノイズ量をN2、電極層4および8から侵入するノイズ量をN4とすると、
N2=V×(C2+C6)
N4=V×(C4+C8)
の関係式が成立し、
C2≒C8およびC4≒C6
であるから、
N2≒N4
となり、電極層2および6と、電極層4および8から侵入するノイズ量は略同一となる。したがって、本発明の圧電素子は、シリーズ型バイモルフ素子と同様に差動アンプ回路での同相ノイズの除去が容易である。
厚み方向とするが、特に厚み方向に限定されるものではない。
面垂直方向に引張変形した状態においては、電極層4,6,12,14を介して隣り合って対向する圧電体20と22,22と24,26と28,28と30の分極方向Pが各々逆方向で、かつ電極層8、10とシム材40を介して隣り合って対向する圧電体24と26の分極方向が同じ方向となるように、圧電体20,22,24,26,28,30が配置されることで、圧電体20,22,24,26,28,30またはシム材40を介して隣り合って対向する電極層2と4,4と6,6と8,8と10,10と12,12と14,14と16の電気的極性が各々逆となる。
aの説明図である。力センサ50は、センサ部52と差動増幅部54とに大別される。センサ部52は、本発明の圧電素子を備え、例えば、後述する渦発生体によって生ずるカルマン渦に起因して発生する変動圧力を検出するよう構成されている。差動増幅部54は、圧電素子1aの陽極電極層群と陰極電極層群からの信号をそれぞれ受ける2つのチャージアンプ回路60,70と、この2つのチャージアンプ回路60,70の出力の差分をとる差動アンプ回路80とを備えている。
分以下となっており、本発明の圧電素子は、パラレル型バイモルフ素子と同等もしくはそれ以上の高出力が得られることを確認した。また、試験2の結果より、実施例の測定値が2.03mVrmsなのに対して比較例1の測定値が4.12mVrmsであった。一方、実施例2の測定値は33.34Vrmsと実施例の約16倍となっており、本発明の圧電素子は、シリーズ型バイモルフ素子と同程度もしくはそれ以上に同相ノイズの除去が容易に行えることを確認した。
成することで、電極層を形成している。なお、電極層2,4,6,8とリード線55a,55b,55c,55dとは半田付けにより接続され、リード線55aと55c、および55bと55dとは導通されている。この際、シム材の主面に形成された電極層4及び6は、リード線55b,55cとの接続を容易にするため、その一部の面が圧電体20,22からはみ出て露出している。
2,4,6,8,10,12,14,16 電極層
20,22,24,26,28,30 圧電体
32,34 積層体
40 シム材
50 力センサ
52 センサ部
54 差動増幅部
55,55a,55b,55c,55d リード線
60,70 チャージアンプ回路
62,72,82 演算増幅器
64,74 コンデンサ
66,76,83,84,85,86 抵抗
80 差動アンプ回路
81 出力信号
90 渦流量計
92 測定管路
93 流路方向
94 渦発生体
96 受力体
100 シリーズ型バイモルフ素子
200 パラレル型バイモルフ素子
102,104,202,204 電極層
120,122,220,222 圧電体
140,240 シム材
F 作用力
P 分極方向
T 変形方向
Claims (14)
- 2つの積層体と当該2つの積層体の主面間に挟まれて固着されるシム材とから構成されるセンサ用圧電素子であって、
前記シム材は絶縁性の材料からなり、
前記積層体は、少なくとも1つ以上の圧電体と、当該圧電体の両主面を挟持するように電極層が積層して構成され、
前記シム材が前記2つの積層体に挟まれて固着された状態において、
圧電体またはシム材を介して隣り合って対向する電極層の電気的極性が各々逆となるように、前記圧電体が配置され、
少なくとも前記シム材の主面に形成された前記電極層から電気的信号を得るように構成されていることを特徴とする圧電素子。 - 前記圧電体が厚み方向に分極していることを特徴とする請求項1に記載の圧電素子。
- 前記シム材が前記2つの積層体に挟まれて固着された状態において、
電極層または電極層とシム材を介して隣り合って対向する圧電体の分極方向が各々逆方向となるように前記圧電体が配置されることで、圧電体またはシム材を介して隣り合って対向する電極層の電気的極性が各々逆となることを特徴とする請求項1または2に記載の圧電素子。 - 前記シム材が前記2つの積層体に挟まれて固着された状態において、
電極層を介して隣り合って対向する圧電体の分極方向が各々逆方向で、かつ電極層とシム材を介して隣り合って対向する圧電体の分極方向が同じ方向となるように前記圧電体が配置されることで、圧電体またはシム材を介して隣り合って対向する電極層の電気的極性が各々逆となることを特徴とする請求項1または2に記載の圧電素子。 - 前記2つの積層体が備える圧電体が各々1つであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の圧電素子。
- 前記シム材が前記圧電体と同じ材料で構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の圧電素子。
- 前記シム材がセラミックスまたは単結晶の圧電材料または高分子材料からなることを特徴とする請求項6に記載の圧電素子。
- 前記各々の電極層の主面の面積が略同一であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の圧電素子。
- 前記各々の電極層の形状が略同一であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の圧電素子。
- 前記電極層が前記圧電体または前記シム材に印刷されることにより形成されることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の圧電素子。
- 前記シム材が前記2つの積層体に挟まれて固着された状態において、
前記シム材の主面に接する電極層の一部が露出していることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の圧電素子。 - 前記電極層の各々が、圧電体またはシム材を介して隣り合って対向する電極層とは導通されず、かつ、圧電体またはシム材を介して隣り合って対向する電極層以外の電極層に導通されることで、全体として、陽極電極層群と陰極電極層群との2つの電極層のグループを形成し、
前記陽極電極層群及び前記陰極電極層群からそれぞれ電気的信号を得るように構成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の圧電素子。 - 請求項12に記載の圧電素子を有する力センサであって、
2つのチャージアンプ回路と、
前記チャージアンプ回路からの信号を受ける差動アンプ回路とを備え、
前記圧電素子の陽極電極層群と陰極電極層群からの信号をそれぞれチャージアンプ回路に入力するように構成されていることを特徴とする力センサ。 - 流路内に設けられた渦発生体と、
前記渦発生体で発生した渦を検知する受力体と、
前記受力体内に埋設された請求項13に記載の力センサとを備えることを特徴とする渦流量計。
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