JP5365559B2 - 位置情報収集方法および位置情報管理サーバ - Google Patents

位置情報収集方法および位置情報管理サーバ Download PDF

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Description

本発明は、位置情報収集方法および位置情報管理サーバに関し、特に、携帯電話端末を利用し、交通情報を収集する位置情報収集方法および位置情報管理サーバに関する。
従来の交通情報監視システムは、道路脇に設置された車両感知器、テレビカメラ等が各車両を認識し、その情報を集約することにより、システムを動作させている。これは高速道路交通システム(ITS:Intelligent Transportation Systems)の分野の一つである、道路交通情報通信システム(VICS:Vehicle Information and Communication System)における、道路交通情報の収集手段としても利用されている。
一方、近年の携帯電話では全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)の装置が搭載されており、各携帯電話端末のGPS位置情報を携帯電話ネットワークが把握することが可能である。
よって、GPS位置情報を定期的にネットワークに送信する機能を持った携帯電話端末を各車両に搭載すれば、道路脇への設備を設置することなく、各車両の位置を知ることができ、先に述べた道路わきに車両感知器を設置する方法より、低いコストで交通情報監視システムを構築することが可能である。
そこで最近では、GPS位置情報を利用して位置情報を利用する様々な技術が開示されている。
例えば、ナビゲーション装置において、GPS情報により検出される現在位置が地図上の道路から離脱している場合、DGPS補正情報を受信して、現在位置の補正を行う測位方法がある。(例えば、特許文献1)
別の従来技術では、移動体端末において、呼接続時間を短縮するために、無線ネットワーク制御装置との間で、無線リンク設定メッセージの送信と、RRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)接続要求メッセージの送信を行って接続を完了させる方法がある。(例えば、特許文献2)
特開2003−302456号公報 特開2007−166232号公報
しかし、携帯電話端末による車両位置情報収集方法では、GPS位置情報をネットワークに伝達するために、以下の手順が実施される可能性がある。
(1)無線区間(端末−基地局間)のコネクションの確立
(2)データ伝送区間(端末−サーバ間)のコネクションの確立
(3)GPS情報の伝送(端末→サーバ)
(4)上記(1)と(2)のコネクションの解放
これらの手順を、各端末(各車両)がほぼ同時に短い周期で定期的に行う必要があるため、多くのリソースを用意することになる。
従来技術(特許文献1)においては、GPS位置情報をネットワークに効率よく伝達することはできない。
別の従来技術(特許文献2)においては、移動有無情報の送信シーケンスにて無線リソースを大幅に抑制することはできなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、無線区間リソースの削減を実現した位置情報収集方法および位置情報管理サーバを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための方法の一観点は、基地局は、測位機能付き移動端末との間に無線コネクションを確立し、さらに複数の前記移動端末の位置情報を算出する位置情報管理サーバとの間にパケット通信コネクションを確立して前記移動端末の位置情報を前記位置情報管理サーバヘ送信するステップと、前記移動端末は、前記移動端末の移動有無情報を無線コネクション確立要求メッセージの所定の部分に追加して前記基地局へ送信するステップと、前記位置情報管理サーバは前記位置情報と前記移動有無情報から、前記移動端末の移動量と移動方向を含むベクトルを求め、その延長線上の位置と地図情報データから現在位置を推測するステップとを含んでいる。
この方法の一観点によれば、GPS携帯端末を各車両に搭載し、その移動情報を送信することにより車両感知センサを設置することなく交通量を把握することができるため、従
来の山間部や脇道など、すべての道路へのセンサの設置コストに比べ、大幅にコストが抑
制される。装置は、移動通信網を経由して送られてくる複数の移動端末の位置情報を算出する位置情報管理サーバであって、地図情報データベースへアクセスし、地図情報データを入手する地図情報アクセス機能部と、前記移動通信網とインタフェースし、前記移動端末の位置データを受信する端末位置データ受信機能部と、前記移動端末の移動有無情報と前記位置データを基に、前記移動端末の移動量と移動方向を含むベクトルの延長線上の位置を算出して、該位置を前記地図情報データと照合して現在位置を推測する位置情報推測機能部と、前記移動端末の位置測定値と、前記移動有無情報を使って推測した前記現在位置の推測結果を格納しておく端末位置情報データベースとを有する。
この装置によれば、現在収集されている交通情報を補完する役割を担わせることにより、現在の高度道路交通システム(ITS)をより幅広く活用できる。
以上、開示の技術によれば、車両感知センサを設置することなく交通量を把握することができるため、山間部や脇道など、すべての道路へのセンサの設置コストに比べ、大幅にコストが抑制される。
また、将来の車両位置を推測することが容易に可能であり、各車両のそれぞれの移動方向を踏まえた、より正確な渋滞予測を行うことが可能となる。
さらに、交差点などで信号待ちをしている(移動有無情報が「移動なし」)車両の数を正確に把握できるため、車両数に応じて「進行」「停止」の時間を調整するような信号制御システムが構成できる。
本発明の一実施形態における交通情報監視システムの構成図である。 本発明の一実施形態における位置情報管理サーバの構成図である。 端末位置情報データの構成図である。 GPS位置情報送信シーケンス図である。 本発明によるRRCコネクション要求メッセージの構成図である。 図5におけるEstablish Cause(呼確立要因)[3bit]フィールドの拡張説明図である。 図5におけるSpare(予備)[1bit]フィールドの拡張説明図である。 本発明による「移動有無情報」の送信シーケンス図である。 本発明による位置情報設定の手順(移動端末側)を示すフローチャートである。 本発明による移動有無情報の受信手順(移動通信網側)を示すフローチャートである。 本発明による位置推測方法の説明図(その1)である。 本発明による位置推測方法の説明図(その2)である。 本発明によって収集された情報を組み込んだVICS構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態における交通情報監視システムの構成図である。図1において、各車両には、GPS機能を有する移動端末を所持してユーザが乗車するか、車両に搭載されることを前提とする。
位置情報管理サーバ2は、地図情報データ1からの地図情報と、移動通信網7を経由する移動端末1の移動有無情報、およびGPS機能を有するに移動端末6のGPS位置情報とを収集して道路交通情報センター3に送信する。
図1を用いて、GPS位置の送信手順と、移動有無情報の送信手順を以下に説明する。
(1)GPS位置情報の送信
1−1.移動端末6は、通常のパケット通信手段を用いて、GPS位置情報を送信するために、通常のRRC(Radio Resource Control:無線資源制御)コネクション要求メッセージを基地局5に送信する。RRC(Radio Resource Control:無線資源制御)は、制御プレーンだけに存在する無線インタフェース第三層の副層であり、コアネットワークのような非アクセス層に対する情報転送サービスを提供する。
1−2.基地局5は、移動端末6との間にRRCコネクションを確立する。続けて移動端末6と位置情報管理サーバ2の間にパケット通信コネクションを確立する。
1−3.移動端末6は、パケット通信手段を用いて、GPS位置情報を位置情報管理サーバ2に送る。
(2)移動有無情報の送信
2−1.移動端末6は、移動有無情報送信用のRRCコネクションリクエストメッセージを基地局5に送信する。
2−2.基地局5は、RRCコネクション要求メッセージから、「移動有無情報」を抽出し、位置情報管理サーバ2に送信する。この際、RRCコネクション確立は行わない。
(3)交通情報の送信
3−1.位置情報管理サーバ2は、前述した移動端末6のGPS位置情報と移動有無情報を受信し、さらに、地図情報データベ−ス1とから、移動端末6を保持しているユーザは地図上のどこにいるのかを測定し、測定結果を端末位置情報のデータベースに格納する。
3−2.各車両にはGPS機能付き移動端末6を搭載しており、移動通信網7を用いた車両位置情報を道路の交通情報として、道路交通情報センター3へ送信する。
図2は、本発明の一実施形態における位置情報管理サーバの構成図である。図2において、位置情報管理サーバ2は、地図情報データベース1とインタフェースする地図情報アクセス機能部22と、移動通信網7とインタフェースする端末位置データ受信機能部23と、現在位置を後述する測定計算式に基づき推測する位置情報推測機能部21と、端末の位置情報を格納しておく端末位置情報データベース24とから構成される。
端末位置情報データベース24には、前回のGPSによる位置測定値と、移動有無情報を使って現在位置を推測する推測値(後述する)とが格納されている。
図3は、端末位置情報データの構成図である。図3に示すように、端末位置情報データベース24には、端末番号対応に、前々回GPS位置情報、前回GPS位置情報、前回GPS位置情報取得時刻、移動有無情報通知回数、移動あり通知回数、位置情報(推測結果)がそれぞれ格納される。
図4は、GPS位置情報送信シーケンス図である。以下に、GPS機能を有する移動端末6の移動有無情報の送信手順について説明する。
S1.移動端末6は、通常のパケット通信手段を用いて、GPS位置情報を送信するために、通常のRRCコネクション要求メッセージを移動通信網7内の基地局5へ送信する。
S2.基地局5は、移動端末6へRRCコネクションセットアップメッセージを送信する。
S3.移動端末6は、基地局5へRRCコネクションセットアップ完了メッセージを送信する。
S4.基地局5は、移動端末6へNASセキュリティ設定要求メッセージを送信する。
S5.移動端末6は、基地局5へNASセキュリティ設定応答メッセージを送信する。
S6.基地局5は、移動端末6へASセキュリティ設定要求メッセージを送信する。
S7.移動端末6は、基地局5へASセキュリティ設定応答メッセージを送信する。以上により、基地局5は、呼処理サーバ4と連携して移動端末6との間にRRCコネクションを確立する。
S8.基地局5は、移動端末6と位置情報管理サーバ4との間にパケット通信コネクションを確立するために、移動端末6へパケット通信路設定要求メッセージを送信する。
S9.移動端末6は、基地局5と呼処理サーバ4を経由で位置情報管理サーバ2ヘパケット通信路設定応答メッセージを送信する。
S10.移動端末6は、位置情報管理サーバ2ヘパケット通信手順を用いて、GPS位置情報を送信する。
S11.移動端末6は、基地局5ヘ切断要求メッセージを送信する。
S12.基地局5は、移動端末6へRRCコネクション開放メッセージを送信する。
図5は、本発明によるRRC接続要求メッセージの構成図である。
W−CDMA方式の標準化団体である3GPP(第三世代パートナーシッププロジェクト)において、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれて標準化が進められている。このLTEシステムにおいて、端末が最初に網側に送信するメッセージであるRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)が標準化されている。
図5に示すように、RRCコネクション要求メッセージは、全48ビットであり、メッセージのタイプを示すUL−CCCH−Message Typeの4ビット、ユーザ端末の識別子を示すs−TMSIの40ビットまたはデータを乱数化したRandam Valueの40ビット、コネクション要因の確立を示すEstablish Causeの3ビットおよび予備を示すSpareの1ビットにより構成される。本発明では、このEstablish Cause(呼確立要因)フィールドと、Spare(予備)フィールドを拡張して使用し、移動端末6の移動を網側へ伝達する手段として使用する。
本メッセージの場合、8ビット単位のサイズ調整のため、メッセージの最後尾に“spare”(予備)フィールドが設けられている。しかし、あくまで、サイズ調整用のフィールドのため、設定された値は使用されていない。
Establish Cause(呼確立要因)のフィールドは3ビットであり、「発信」「着信」等の情報が格納される。3ビットであるため、8つの値を表現することができるが、設定される値は5種類であり、残りの3値は使用されない。
図6は、図5におけるEstablish Cause(呼確立要因)[3bit]フィールドの拡張説明図である。3ビット構成に基づく8種の値(0〜7)は、それぞれ、0値はEmergency、1値はHigh Priority Access、2値はmt−Access、3値はmo−Signalling、4値はmo−Dataとして従来通りに使用し、従来未使用であった5値は、本発明のために、移動情報伝送として使用する。この移動情報伝送が設置されると、後述する「移動有無情報」が有効となる。
図7は、図5におけるSpare(予備)[1bit]フィールドの拡張説明図である。Spare(予備)フィールドの0値を移動なし、1値を移動有りとし、図4で説明したEstablish Cause(呼確立要因)フィールドと共に「移動有無情報」として使用する。
図8は、本発明による「移動有無情報」の送信シーケンス図である。これは、前述の図4と比較すれば明らかなように、GPS位置情報送信シーケンスで説明した“RRCコネクション要求”の1メッセージを使用して移動の「有り」と「無し」のみを通知する。その後、RRCコネクション要求メッセージは破棄し、以降の処理は行わない。
図9は、本発明による位置情報設定の手順(移動端末側)を示すフローチャートである。以下に、移動端末側の位置情報設定の手順について説明する。
S14.移動端末6は、一定周期で起動する。
S15.移動端末6は、定義済みの処理を利用して現在のGPS位置情報を取得する。
S16.移動端末6は、前回測定してGPS位置情報を読み出す。
S17.前回測定した位置情報と現在位置情報を比較し、前回測定した位置と異なるかを判断する。
S18.前述のS17にて、「Yes」と判断されると、「移動有無情報」に「移動あり」を設定する。
S19.移動端末6の現在位置を移動端末6の内部メモリに保存する。
S20.前述のS17にて、「No」と判断されると、「移動有無情報」に「移動なし」を設定する。
S21.移動端末6は、RRC接続要求メッセージの「Establish Cause(呼確立要因)」に「移動情報伝送」を設定する。
S22.移動端末6は、RRC接続要求メッセージを送信する。
図10は、本発明による移動有無情報の受信手順(移動通信網側)を示すフローチャートである。以下に、移動通信網側の位置情報設定の手順について説明する。
S23.呼処理サーバ4は、移動端末6から基地局5を経由して、RRCコネクション要求信号を受信する。
S24.呼処理サーバ4は、受信したRRCコネクション要求メッセージの「Establish Cause(呼確立要因)」フィールドの5値を参照し、「端末移動情報伝送」の指定があるか否かを判断する。
S25.呼処理サーバ4は、前述のS24にて、「端末移動情報伝送」の指定がなくその他の場合は、基地局に対して定義済みの処理である通常の受信処理であるRRC接続要求メッセージの受信処理を開始させる。
S26.基地局5は、移動端末6へRRCコネクションセットアップメッセージの送信処理を行って、通常のRRCコネクションを確立する。
S27.呼処理サーバ4は、前述のS24にて、「端末移動情報伝送」の指定がある場合は、移動したかを判断する。
S28.呼処理サーバは、前述のS26にて、「Yes」と判断されると、「移動あり」情報を位置情報管理サーバ2に送信する。
S29.呼処理サーバは、前述のS26にて、「No」と判断されると、「移動なし」情報を位置情報管理サーバ2に送信する。
図11は、本発明による位置推測方法の説明図(その1)である。図11において、左右上下の格子部は道路を示し、数字は移動開始からの経過秒を示す。
0(出発点)→1秒後(最初の交差点)→2秒後(交差点を左折)→3秒後(直進)→4秒後(第2の交差点を右折)→5〜7秒後(ノロノロ直進)→8秒後(移動無し)→9秒後((第3の交差点を右折)→10秒後(ノロノロ直進)→11秒後(第4の交差点)→12秒後(交差点を左折し直進)→13秒後(第5の交差点を左折)→14秒後(ノロノロ直進)→15秒後(ノロノロ直線)→16、17秒後(移動無し)→18秒後(第6交差点)→19秒後(直進)→20秒後(ノロノロ直進)→21秒後(第7交差点を右折れ)→22秒後(直進)→23秒後(直進)
なお、移動端末6からGPS位置情報を網側に伝えた位置は、O秒、10秒後、20秒後であり、移動端末6から「移動有無情報」を伝えた位置は、1秒後、2秒後、3秒後、4秒後、5秒後、6秒後、7秒後、8秒後、9秒後、11秒後、12秒後、13秒後、14秒後、15秒後、16秒後、17秒後、18秒後、19秒後、21秒後、22秒後、23秒後である。このうち、8秒後、16秒後、17秒後の位置では「移動無し」を通知し、その他の位置では「移動あり」を通知している。
図12は、本発明による位置推測方法の説明図(その2)である。図12において、位置情報管理サーバ2は、前述した「移動有無情報」と「GPS位置情報」および地図情報データ1を元に現在の位置を推測する。
例えば、図12において、11秒後〜19秒後の時点の位置を推測する場合、
(1)0秒〜10秒後の移動量をベクトルAとする。
(2)そのX秒後の位置は、X秒の間に「移動有無情報」が「移動あり」だった回数をYとすると、
ベクトルA×(1+Y/10)で求められる。
具体的には、ベクトルAの延長線上のa,b,c,d,e,f,g,hである。
(3)これを地図情報データ1に当てはめて現在の位置を推測する。
具体的には、10地点、12’地点、13’地点、14’地点、15’地点、18’地点、19地点である。
以上のように、長周期のGPS位置測定に短周期の移動有無情報を組み合わせて、現在位置の推測を繰り返す。上記の例では、移動者は遠回りのルートを選択したため、現在位置の推測に誤差が生じてしまっている。しかし、多くのケースでは目的地に向かって最短ルートに近いルートを通ることが想定されるため、上記のような誤差は起こりにくい。さらに、次のGPS位置測定時には必ず正確な位置を把握できるため、誤差が生じた状態は一時的なものである。
以上、具体的な数値を用いて説明したが、位置測定時のベクトル計算式を、一般的な式にて記載すると以下のようになる。
GPS位置測定の周期をTI、移動有無情報の測定周期をT2、前回のGPS位置測定から現時間までの移動有無情報測定回数をN1、該N1のうち「移動有無情報」が「移動あり」だった回数をN2、前々回のGPSによる測定位置から前回のGPSによる測定位置までの移動量をベクトルVとすると、現在位置は以下の式で求められる。
ベクトルV×(1+N2/(T1/T2))
ここで決まった位置と地図情報を組み合わせて最終的な現在位置の測定を行う。
図13は、本発明によって収集された情報を組み込んだVICS構成図である。8は全ての道路を対象とした交通情報(本発明による移動端末を利用した各車両の位置情報)であり、図1にて示される位置情報管理サーバ2に収集した交通情報である。この交通情報は道路交通情報センター3に送信される。9は都道府県警察からの事故情報等であり道路交通情報センター3に送信される。10は道路管理者からの幹線道路情報等であり道路交通情報センター3に送信される。3は道路交通情報センターであり、既存の(財)日本道路交通情報センターが該当する。11は既存のVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センターであり、道路交通情報センタ3から受信した道路交通情報を元に、FM多重放送(県単位の広域情報)、電波ビーコン(高速道路の道路交通情報)および光ビーコン(一般道の道路交通情報)等を用いて走行車両に対してのみならず、様々な高速道路交通システム(ITS:Intelligent Transportation Systems)で利用される。
既存の道路交通情報は、警察や道路管理者からの情報が元になっており、交通量などの状況は道路脇に設置された車両感知センサによるものであるが、基本的に幹線道路沿いにしか設置されていないため、脇道や山間部などでは正確な交通量を知ることができない。そこで、本発明による位置情報収集方法を用いて、現在収集されている交通情報を補完する役割を担わせることを狙いとしている。
既存の道路交通情報は、警察や道路管理者からの情報が元になっており、交通量などの状況は道路脇に設置された車両感知センサによるものであるが、基本的に幹線道路沿いにしか設置されていないため、脇道や山間部などでは正確な交通量を知ることができない。そこで、本発明による位置情報収集方法を用いて、現在収集されている交通情報を補完する役割を担わせることを狙いとし、現在のITSシステムをより幅広く活用できる。
以上の実施態様に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
測位機能付き移動端末から網側との間に無線コネクションを確立し、さらに網側装置との間にパケット通信コネクションを確立して前記網側装置へ前記移動端末の位置情報を送信するステップと、
前記移動端末の移動有無情報を無線コネクション確立要求メッセージの所定の部分に追加して送信するステップと、
前記網側装置は前記位置情報と、前記移動有無情報と、地図情報データとから前記移動端末の現在位置を算出するステップと、
を含むことを特徴とする位置情報収集方法。
(付記2)
付記1に記載の位置情報収集方法において、
前記無線コネクション確立要求メッセージの所定の部分は、呼確立要因フィールドと予備フィールドの未使用領域であることを特徴とする位置情報収集方法。
付記1に記載の位置情報収集方法において、
前記無線コネクション確立要求メッセージの空き部分は、呼確立要因フィールドと予備フィールドの未使用領域であることを特徴とする位置情報収集方法。
(付記3)
付記1に記載の位置情報収集方法において、
前記移動有無情報の送信に使用する無線コネクション確立要求メッセージは、1メッセージのみであり、移動の「有り」「無し」のみを通知後、破棄することを特徴とする位置情報収集方法。
(付記4)
付記1に記載の位置情報収集方法において、
前記移動端末の位置の測定周期T1を測定し、
前記移動有無情報の測定周期T2を測定し、
前回の位置測定から現時間までの移動有無情報測定回数N1を測定し、
前記移動有無情報測定回数のうち移動有無情報が移動ありだった回数N2を測定し、
前々回の測定位置から前回の測定位置までの移動量をベクトルVで表し、
ベクトルV×(1+N2/(T1/T2))で求められるベクトルVの延長線上の時点の位置を現在位置とするステップ
を含むことを特徴とする位置情報収集方法。
(付記5)
移動通信網を経由して送られてくる複数の移動端末の位置情報を算出する位置情報管理サーバであって、
地図情報データベースへアクセスし、地図情報を入手する地図情報アクセス機能部と、
前記移動通信網とインタフェースし、前記移動端末の位置データを受信する端末位置データ受信機能部と、
前記移動端末の移動有無情報を基に現在位置を推測する位置情報推測機能部と、
前記移動端末の現在位置を格納しておく端末位置情報データベースと、
を有することを特徴とする位置情報管理サーバ。
(付記6)
付記5に記載の位置情報管理サーバであって、
端末の位置測定の周期をT1、移動有無情報の測定周期をT2,前回の位置測定から現時間までの移動有無情報測定回数をN1、該N1のうち移動有無情報が移動ありだった回数をN2、前々回のGPSによる測定位置から前回のGPSによる測定位置までの移動量をベクトルVとすると、現在位置は、ベクトルV×(1+N2/(T1/T2))で求められるベクトルVの延長線上の時点の位置とする手段を有することを特徴とする位置情報管理サーバ。
(付記7)
移動端末の位置情報を移動通信網を経由して位置情報管理サーバに収集した交通情報と、都道府県警察からの事故情報と、道路管理者からの幹線道路情報とを収集する道路交通情報センターと、
前記道路交通情報センターから収集された道路交通情報をリアルタイムでメディアを通じて走行車両に送信する手段を有する道路交通情報通信システムのVICSセンターと、
から構成されることを特徴とする交通情報監視システム。
1 地図情報データベース
2 位置情報管理サーバ
3 道路交通情報センター
4 呼処理サーバ
5 基地局
6 移動端末
7 移動通信網
8 全ての道路を対象とした交通情報(本発明による情報)
9 警察からの交通情報(事故情報等)
10 道路管理者からの情報(幹線道路情報等)
11 VICSセンター
21 位置情報推測機能部
22 地図情報アクセス機能部
23 端末位置データ受信機能部
24 端末位置情報データベース

Claims (5)

  1. 基地局は、測位機能付き移動端末との間に無線コネクションを確立し、さらに複数の前記移動端末の位置情報を算出する位置情報管理サーバとの間にパケット通信コネクションを確立して前記移動端末の位置情報を前記位置情報管理サーバヘ送信するステップと、
    前記移動端末は、前記移動端末の移動有無情報を無線コネクション確立要求メッセージの所定の部分に追加して前記基地局へ送信するステップと、
    前記位置情報管理サーバは前記位置情報と前記移動有無情報から、前記移動端末の移動量と移動方向を含むベクトルを求め、その延長線上の位置と地図情報データから現在位置を推測するステップと、
    を含むことを特徴とする位置情報収集方法。
  2. 請求項1に記載の位置情報収集方法において、
    前記無線コネクション確立要求メッセージの所定の部分は、呼確立要因フィールドと予備フィールドの未使用領域であることを特徴とする位置情報収集方法。
  3. 請求項1に記載の位置情報収集方法において、
    前記移動端末の位置の測定周期T1を測定し、
    前記移動有無情報の測定周期T2を測定し、
    前回の位置測定から現時間までの移動有無情報測定回数N1を測定し、
    前記移動有無情報測定回数のうち移動有無情報が移動ありだった回数N2を測定し、
    前々回の測定位置から前回の測定位置までの移動量をベクトルVで表し、
    ベクトルV×(1+N2/(T1/T2))で求められるベクトルVの延長線上の時点の位置を現在位置とするステップ
    を含むことを特徴とする位置情報収集方法。
  4. 移動通信網を経由して送られてくる複数の移動端末の位置情報を算出する位置情報管理
    サーバであって、
    地図情報データベースへアクセスし、地図情報データを入手する地図情報アクセス機能部と、
    前記移動通信網とインタフェースし、前記移動端末の位置データを受信する端末位置データ受信機能部と、
    前記移動端末の移動有無情報と前記位置データを基に、前記移動端末の移動量と移動方向を含むベクトルの延長線上の位置を算出して、該位置を前記地図情報データと照合して現在位置を推測する位置情報推測機能部と、
    前記移動端末の位置測定値と、前記移動有無情報を使って推測した前記現在位置の推測結果を格納しておく端末位置情報データベースと、
    を有することを特徴とする位置情報管理サーバ。
  5. 請求項4に記載の位置情報管理サーバであって、
    前記移動端末の位置測定の周期をT1、前記移動有無情報の測定周期をT2、前回の位置測定から現時間までの移動有無情報測定回数をN1、該N1のうち前記移動有無情報が移動ありだった回数をN2、前々回のGPSによる測定位置から前回のGPSによる測定位置までの移動量をベクトルVとすると、現在位置は、ベクトルV×(1+N2/(T1/T2))で求められるベクトルVの延長線上の時点の位置とする手段と、
    を有することを特徴とする位置情報管理サーバ。
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