JP5364839B1 - 施術台 - Google Patents

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Abstract

【課題】視診、触診、施術が行ないやすく、施術者の疲労が少ない施術台を提供する。
【解決手段】施術台11において、架台15の上に設けられる支持フレーム17と、支持フレーム17に立設される上体支持柱29と、上体支持柱29の上端に基端側が固定される傾斜腕部39と、傾斜腕部39に揺動自在に取り付けられ斜めうつ伏せとなった身体の頭部から腰部までの体重を水平から略45度の傾斜範囲で支持可能とする支持台部41と、支持フレーム17に固定され左右いずれか一方の脚をのせて支持台部41で支持される体重の残りの体重を略垂直に垂下する一方の脚にて支持する踏板21と、を設けた。また、施術台11は、架台15から高さの異なる複数段の踏板21が設けられ、上体支持柱29が支持フレーム17に対して上下方向に異なる高さで固定可能となることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カイロプラクティックや整体、マッサージなどに用いられる施術台に関する。
従来、マッサージや背骨や骨盤の歪みを矯正する整体やカイロプラクティック、手技による治療等の施術は、被施術者が水平なベッドにうつ伏せになって受けることが一般的である。施術者は、うつ伏せとなった被施術者に対し、ベッドの上で前傾姿勢となって脊柱の近傍を触診したり、押圧指をポイントである骨周辺や筋肉等に押し込む施術を行ったりする。
米国特許第6,543,853号明細書
しかしながら、被施術者の身体をうつ伏せにして水平にした姿勢では、触診時、脊柱が皮膚や筋肉の中に沈んでしまうため、指で強く押圧して診る必要が生じ、被施術者及び施術者の負担が増大するおそれがある。また、施術時、押圧指がポイントに届くまで相当深く押し込まなければならず、これによっても被施術者及び施術者の負担が増えるおそれがある。さらに、被施術者の身体をうつ伏せにした姿勢では、施術者にとっても、ベッドに向かって前傾姿勢となるため、腰にかかる負担が大きく、疲労が増大し、腰痛の発生も懸念される。これに加え、うつ伏せ状態では、押圧するとベッド面が反発などしたり、被施術者の体型等によっては身体の肉が流れたりして、正しく押圧ができない場合がある。
一方、例えば特許文献1に開示される椅子型のものでは、被施術者が座り、前屈みになることで脊柱が診ることができるものの、腰部から臀部にかけては折れ曲がり、また座姿勢であることから、腰部から臀部、腰椎や仙骨周辺、大腿にかけては的確に診ることができない部分となる。また、立ち姿勢による施術とすれば、腰部や臀部、大腿などを診ることはできるが、脊柱(背骨)及び両下肢(脚)が体重を支えているので、最適な施術、マッサージにならない。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、視診、触診、施術が行ないやすく、施術者の疲労が少ない施術台を提供するとともに、被施術者においても楽な姿勢で施術、マッサージを受けることを可能とし、腰部や臀部、大腿部に対しての施術が行ないやすい施術台を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の施術台11は、頭部43を上に斜めうつ伏せとなった身体の頭部43から腰部45までの体重を水平から略45度の傾斜範囲で支持可能とする支持台部41と、
前記腰部45側となる前記支持台部41の手前に配置され左右いずれか一方の脚47をのせて前記支持台部41で支持される体重の残りの体重を略垂直に垂下する前記一方の脚47にて支持する踏板21と、
を具備し、
前記一方の脚47で前記踏板21に乗り、他方の脚47をぶらりと下げた、片脚立ち状態とするとともに、前記支持台部41に前記身体の前記腰部45から頭部43の上半身を預け凭れるような姿勢として、前記腰部45に対し前記頭部43が上方となる略くの字に前屈み状態として支持することを特徴とする。
この施術台11では、上半身を乗せる支持台部41が体重の約7割、一方の脚47を乗せる踏板21が残りの体重の約3割を分散して支持する。すなわち、全体重を支持台部41に預けない。一方の脚47で支持し他方の脚47をぶらりと下げた状態、すなわち片脚立ち状態にして、他方の脚側の半身の腰部45から臀部83にかけての位置を、力を抜いた宙ぶらりんの状態とする。これにより、身体は略くの字に前屈み状態となり、支持台部41に上半身、踏板21に両脚47を乗せた状態で、背部、脊柱、仙骨、骨盤、肩、背筋などを視診、触診することが出来、歪みの目視や、指で軽く触るだけで診ることが可能となるとともに、仙骨、腰仙関節の押圧調整、背部の押圧やマッサージが可能となる。また、一方の脚47で踏板21に乗り、他方の脚47をぶらりと下げた状態とすることで、他方の脚47側の半身の筋肉の緊張が解かれることとなり、この他方の脚47側の臀部、大腿部、ふくらはぎなどを押圧、マッサージが可能となる。そして、このような被施術者の前屈み状態の姿勢により、施術者にとっても、殆ど立ち姿勢で施術が行えるため、疲労が軽減される。また、被施術者は、支持台部41に容易に楽な姿勢でもたれかかるような状態でよく、素早くスムースに施術を受けることができる。
本発明の請求項2記載の施術台11は、架台15の上に設けられる支持フレーム17と、
前記支持フレーム17に立設される上体支持柱29と、
前記上体支持柱29の上端に基端側が固定される傾斜腕部39と、
前記傾斜腕部39に揺動自在に取り付けられ斜めうつ伏せとなった身体の頭部43から腰部45までの体重を水平から略45度の傾斜範囲で支持可能とする支持台部41と、
前記支持フレーム17に固定され左右いずれか一方の脚47をのせて前記支持台部41で支持される体重の残りの体重を略垂直に垂下する前記一方の脚47にて支持する踏板21と、
を具備することを特徴とする。
この施術台11では、上半身を乗せる支持台部41が体重の約7割、一方の脚47を乗せる踏板21が残りの体重の約3割を分散して支持する。すなわち、全体重を支持台部41に預けない。一方の脚47で支持し他方の脚47をぶらりと下げた状態、すなわち片脚立ち状態にして、他方の脚側の半身の腰部45から臀部83にかけての位置を、力を抜いた宙ぶらりんの状態とする。これにより、身体は略くの字に前屈み状態となり、支持台部41に上半身、踏板21に両脚47を乗せた状態で、背部、脊柱、仙骨、骨盤、肩、背筋などを視診、触診することが出来、歪みの目視や、指で軽く触るだけで診ることが可能となるとともに、仙骨、腰仙関節の押圧調整、背部の押圧やマッサージが可能となる。また、一方の脚47で踏板21に乗り、他方の脚47をぶらりと下げた状態とすることで、他方の脚47側の半身の筋肉の緊張が解かれることとなり、この他方の脚47側の臀部、大腿部、ふくらはぎなどを押圧、マッサージが可能となる。そして、このような被施術者の前屈み状態の姿勢により、施術者にとっても、指や手、肘等で浅く押し込むだけで、容易にポイントに届き、殆ど立ち姿勢で施術が行えるため、疲労が軽減される。また、被施術者は、支持台部41に容易に楽な姿勢でもたれかかるような状態でよく、素早くスムースに施術を受けることができる。
本発明の請求項3記載の施術台11は、請求項1または2記載の施術台11であって、
前記踏板21が高さの異なる複数段で構成され、
前記支持台部41が上下方向に異なる高さで固定可能となることを特徴とする。
この施術台11では、支持台部41の上下位置を調整することにより、被施術者31の身長差に対応が可能となる。また、被施術者31の一方の脚47が乗る踏板21を、施術者の身長に応じた高さで選択し、選択した踏板21に対して被施術者31の身長に応じて支持台部41の上下位置を調整することで、施術者の体型に合わせた位置に、被施術者31を配置することができる。
本発明の請求項4記載の施術台11は、請求項1または2または3記載の施術台11であって、
前記支持台部41が、腹部用支持台49と頭部用支持台51とを備え、
前記支持台部41を支持する傾斜腕部39に対して前記腹部用支持台49及び前記頭部用支持台51のそれぞれが異なる傾斜角度で変更可能に固定され、
前記頭部用支持台51の下方に両方の肘73を乗せる肘乗せ板75が前記傾斜腕部39に連結される水平腕部77に固定されていることを特徴とする。
この施術台11では、被施術者31や施術者の体型に合わせて、腹部用支持台49及び頭部用支持台51の角度が調整され、また、肘乗せ板75にて両肘73が支えられ、最適な施術位置に被施術者31の身体が容易に配置可能となる。
本発明に係る請求項1記載の施術台によれば、被施術者の上半身のみを支持台部に乗せた状態とするので、身体が腰部から略くの字に前屈み状態となり、これにより、脊柱が浮いて見え、背部、すなわち脊柱や仙骨、骨盤、肩や背筋などの視診、触診が容易に行なえる。また支持台部に支持される上半身に関し、押圧しやすく、容易にポイントに届くものである。また、一方の脚を踏み台に、他方の脚を宙ぶらりんな状態とした姿勢となるので、宙ぶらりんとなる他方の脚側の半身における下半身の筋肉の緊張が取れ緩むこととなり、臀部や大腿部、ふくらはぎなどの押圧、マッサージが行ないやすく、容易にポイントに届く。そして、この施術台によれば、施術者が、ベッド上の被施術者に対して前傾姿勢で施術を行なう従来とは異なり、被施術者の脊柱や腰椎、仙骨周辺、及び大腿部の範囲に対しての視診や触診が行ないやすく、これら部位に対しての押圧などのマッサージや施術が行ないやすくなり、施術者の疲労を少なくできるものである。さらに、被施術者にとっても、上半身を支持台部に預け、また、片脚立ちとなるのみであり、ベッドにうつ伏せになったり、直立姿勢となったり、或いは椅子に座るなどの姿勢とは異なり、脚の緊張がとれた楽な状態で施術を受けることが可能となる。また、被施術者が、これらうつ伏せ状態や座姿勢になれない場合で施術を受ける場合にも有効である。
本発明に係る請求項2記載の施術台によれば、被施術者の上半身のみを支持台部に乗せた状態とし、片脚を宙ぶらりんな状態とした姿勢となるので、脊柱から腰椎、仙骨周辺、及び大腿部の範囲に対して視診、触診が行ないやすく、これら部位や、痛点、こり、押圧ポイントといった場所に届きやすくなり、これらに対しての押圧などのマッサージや施術が行ないやすくなり、施術者の疲労を少なくできる。また、被施術者にとっても、上半身を支持台部に預け、また、片脚立ちとなるのみであり、ベッドにうつ伏せになったり、直立姿勢となったり、或いは椅子に座るなどの姿勢とは異なり、脚の緊張がとれた楽な状態で施術を受けることが可能となる。また、被施術者が、これらうつ伏せ状態や座姿勢になれない場合で施術を受ける場合にも有効である。
本発明に係る請求項3記載の施術台によれば、複数段の踏板と上下に高さを調整して固定できる支持台部によって、身長の異なる被施術者にも容易に対応することができる。
本発明に係る請求項4記載の施術台によれば、支持台部を腹部と頭部とに分割構成とし、それぞれの傾斜を調整可能としたことで、被施術者の体型に合わせて腹部、頭部及び肘を適切な位置で支持できる。
本発明に係る施術台の分解斜視図である。 図1に示した施術台の側面図である。 図2に示した施術台を右方から見た背面図である。 図3に示した施術台の平面図である。 施術中の施術台の側面図である。 施術中の施術台の正面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る施術台の分解斜視図、図2は図1に示した施術台の側面図、図3は図2に示した施術台を右方から見た背面図、図4は図3に示した施術台の平面図、図5は施術中の施術台の側面図、図6は施術中の施術台の正面図である。
本実施形態に係る施術台11は、水平な床13に置かれる架台15の上に支持フレーム17が固定される。架台15は、矩形などに枠組みされた構造で、例えば金属製の一対の平行な角パイプを、これに直交する一対の平行な角パイプによって連結して形成される。架台15には床13の不陸を調整するアジャスト脚19が四隅に設けられる。支持フレーム17は、架台15の上にやぐら状に形成されて固定され。例えば金属製の角パイプなどよりなる。
この支持フレーム17の手前側(図2中左側)には、踏板21が配設される。本実施形態では、架台15から高さの異なる複数段の踏板21が低いものから手前にずらされて設けられる。この踏板21は、支持フレーム17を構成する中央及び左右の枠部に固定され、奥方に向かって下り勾配となるよう設定されており、金属板に樹脂コーティングされたものや、金属板に樹脂板を貼着したもの、或いは木質材を素材とし、好ましくは滑り止め加工などが施される。なお、この踏板21は、着脱自在な構成とし、高さを変更することのできる構成としてもよく、その場合には、踏板21を複数としなくとも良く、着脱位置を上下方向に複数箇所で構成すれば良い。また、上記した例では、複数の踏板21を低いものから手前にずらされる構成であるが、垂直方向に並列な略梯子状の構成や、高いものから手前にずらすような構成とすることとしても良く、或いは引き出しのように前後方向にスライドする構成などとしても良い。さらに、この踏板は、上記のように複数ではなく、単一の踏板で構成することとしてもよい。
また、支持フレーム17の手前側には、踏板21を挟む左右に、垂直方向に延在する一対の手摺棒23が立設される。手摺棒23は、上下調整ねじ25によって架台15に対して上下位置が変更可能となる。この手摺棒23は、金属製丸パイプに樹脂を被覆したものや、木質材などで構成される。また、左右一対の手摺棒23には、膝用クッション27が水平に固定される。なお、この膝用クッション27は、支持フレーム17に設けられる構成としてもよく、或いは後述する上体支持柱29や垂直柱28に設けられる構成や、支持台部41に連結される構成、さらには上下位置を調整可能な構成としてもよい。
支持フレーム17の略中央部に位置する垂直柱28には、角柱状の上体支持柱29が立設される。上体支持柱29は、被施術者31の上半身の体重を支持可能な強度を有する。上体支持柱29は、支持フレーム17に対して上下方向に移動自在に支持され、ガイドロッド33によって移動が案内される。上体支持柱29は、支持フレーム17に対して上下方向に異なる高さで上下調整レバー35によって、例えばラチェット機構を内蔵することで固定可能となる。上体支持柱29と支持フレーム17との間には上下方向に駆動軸が伸縮するガスシリンダー37が設けられ、ガスシリンダー37は支持フレーム17を上昇移動させる際の力を軽減可能とする。
上体支持柱29の上端には、傾斜腕部39の基端側が固定される。傾斜腕部39には、支持台部41が揺動自在に取り付けられる。支持台部41は、斜めうつ伏せとなった身体の頭部43から腰部45までの体重を水平から略45度の傾斜範囲で支持可能とする。本実施形態では、傾斜腕部39の傾斜角度を、水平から約35度に設定し構成している。施術台11では、支持台部41が支持フレーム17に支持され、左右いずれか一方の脚47が踏板21に乗せられる。これにより、支持台部41で支持される体重の残りの体重が、略垂直に垂下する一方の脚47にて踏板21で支持される。
本実施形態では、この支持台部41が、被施術者31の上半身における腹部と頭部とをそれぞれに支えるように、腹部用支持台49と、頭部用支持台51とを備える。腹部用支持台49及び頭部用支持台51のそれぞれは、傾斜腕部39に対して異なる傾斜角度で変更可能に固定される。
腹部用支持台49は、腹部傾斜支持板53と、腹部用揺動軸55と、腹部用クッション57と、を有する。腹部傾斜支持板53は、腹部用揺動軸55によって傾斜腕部39に対して揺動自在に固定される。腹部用クッション57には胸用凹部59が形成される。胸用凹部59の両側には肩支持凸部61が形成される。腹部傾斜支持板53の揺動端側は、ガスシリンダー37によって上体支持柱29に支持される。腹部傾斜支持板53とガスシリンダー37との間には、腹部傾斜角調整レバー63が設けられる。
頭部用支持台51は、頭部傾斜支持板65と、頭部用揺動軸67と、頭部用クッション69と、を有する。頭部傾斜支持板65は、頭部用揺動軸67によって傾斜腕部39に対して揺動自在に固定される。頭部用クッション69は、厚み方向に貫通する略C字形状に形成され、顔面載置時の呼吸を容易としている。頭部傾斜支持板65の揺動端側は、ガスシリンダー37によって傾斜腕部39に支持される。頭部傾斜支持板65とガスシリンダー37との間には、頭部傾斜角調整レバー71が設けられている。
これら腹部用支持台49と頭部用支持台51は、腹部用揺動軸55と頭部用揺動軸67とが近接配置され、傾斜腕部39に対して、それぞれの揺動端側が互いに離れた位置となり、被施術者31の肩部から胸部の位置を略中心に、頭部側と腹部側との傾斜角度を被施術者の体型等に対応させて最適な角度に設定可能としている。本実施形態では、それぞれの支持台49,51は、傾斜腕部39に対して、約0〜45度の範囲で揺動自在とされ、被施術者31が乗った状態で被施術者31の背面(背中)が水平(床面)に対して約25〜30度の傾斜角度を施術時の角度としている。
頭部用支持台51の下方には両方の肘73を乗せることができる肘乗せ板75が設けられ、肘乗せ板75は上体支持柱29に支持される水平腕部77に固定される。肘乗せ板75の上には肘乗せクッション79が設けられる。また、肘乗せ板75の前方には、水平握り棒81が固定される。この水平握り棒81の素材は、上記手摺棒23と同様に、金属製丸パイプに樹脂を被覆したものや、木質材などとされる。
次に、上記した施術台11の使用方法を説明する。
施術台11を用いて視診、触診、施術を行うには、先ず、被施術者31の身長に合せて、各部の高さを調整する。
傾斜した腹部用支持台49の下端が、被施術者31の胴体(腹部)と脚部との曲がる部分、およそ鼠蹊部から腰骨周辺、脚47の付け根に位置するように、複数の踏板21のいずれかからの高さを選択する。
架台15の手摺棒23などを用いながら踏板21に乗り、上半身を支持台部41へ乗せる。腰部45、臀部83の位置で身体が前方に曲がった状態にする。ほぼ脚47の付け根位置で腹部の下端を腹部用支持台49の下端に沿わせる。このとき踏板21に両脚で乗った状態となり、支持台部41の高さを上下調整レバー35にてガスシリンダー37の調整が行なわれる。
腹部、頭部43のそれぞれのガスシリンダー37を調整して、被施術者31の体型に合せる。例えば、被施術者31の背部の傾斜が約30度とされる。なお、頭部用クッション69は、C字型の顔85を埋めるタイプか、枕型のようなタイプかを選択可能とする。上半身を支持台部41に預けた状態で、両腕は、頭部43よりも下方へ、肘73より先を肘乗せクッション79の上に延ばす。このとき、水平握り棒81を握ってもよいし、腕を交差状態としてもよい楽な姿勢をとる。このようにして、上半身を支持台部41に預けた状態で、体重の約7割を支持する。
次に、支持台部41に上半身、両脚47が踏板21上に乗った状態、すなわち、身体が略くの字に前屈み状態となった被施術者31に対して、背部、脊柱、仙骨、骨盤、肩、背筋を視診及び触診する。被施術者の歪みの目視や、こりの位置などを確認する。
次に、両脚47が踏板21上に乗ったまま、仙骨、腰仙関節の押圧調整を行い、背部、仙骨等への押圧、マッサージ等、施術を行なう。すなわち、身体を歪めない状態での施術を行なう。
次に、両脚のうち、左右いずれか一方の脚47を踏板21に残したまま、他方の脚47をぶら下げた宙ぶらりんな状態とする。踏板21に乗る一方の脚47は、支持台部41に預けた体重の残る体重約3割を支持することとなるが、ほぼ身体を支持台部41に預けた状態となる。体重がかからない他方の脚側である半身(例えば図6に示す右半身)の臀部83、大腿部87、ふくらはぎを押圧、マッサージを行なう。なお、このとき、腰仙関節への押圧を行なっても良い。
次に、左右の脚47を入れ換え、他方の脚47で体重約3割を支え、一方の脚47をぶらさげ状態とする。すなわち、他方の脚47を踏板21にのせて、一方の脚47をぶら下げ状態にする。上記と同様、残る半身(例えば左半身)側の臀部83、大腿部87、ふくらはぎを押圧、マッサージ等、施術を行なう。
なお、上記した視診及び触診を行なった後の、両脚47が踏板21にのった状態で行なう施術と、片脚をぶら下げた状態で行なう施術は、どちらを先に行なってもよい。
また、その他の身体の部位、例えば背中や肩、頸部、頭部43など上半身に対しても施術、マッサージを行うこととしてもよい。このような肩や頸部など上半身への施術の際は、両脚47を踏板21にのせた状態とする。
そして、施術者は、上記した視診や触診、施術、マッサージ等を、施術台11の周囲から、すなわち被施術者31の背部や側方等から行なえる。
次に、上記構成を有する施術台11の作用を説明する。
施術台11では、上半身を支持台部41に乗せ、身体が腰部45の位置で略くの字に前屈み状態となり、被施術者の身体が適度な角度になるため、脊柱が浮き上がり、施術者は、腰部45の位置で曲がった身体の脊柱を容易に診ることができる。これにより、触診時、腰部45の適度なカーブで脊柱が浮いて見えるため、指で軽く触るだけで診ることが可能となる。そして、背部、脊柱、仙骨、骨盤、肩、背筋等の視診及び触診が容易になるとともに、これら部位に対する押圧やマッサージなど施術が行なえることとなる。
また、この施術台11では、上半身を乗せる支持台部41が体重の約7割、一方の脚47を乗せる踏板21が残りの体重の約3割を分散して支持する。すなわち、全体重を支持台部41に預けない。一方の脚47をぶらりと下げた状態にして、この宙ぶらりんとなる脚側の半身において腰部45から臀部83にかけての位置を、力を抜いた状態、すなわち、筋肉の緊張がとれた状態とすることができる。そして、施術時、筋肉の緊張が取れ緩んだ状態となるので、指で浅く押し込むだけで、臀部や大腿部、ふくらはぎなどに容易に押圧ポイントに届く。特に腰仙関節に対しての施術を行なうことができ、神経の圧迫などを緩和させることが期待できる。そして、施術者にとっても、殆ど立ち姿勢で施術が行えるため、疲労が軽減される。
また、施術台11では、踏板21に対して上体支持柱29を伸縮して上下位置を調整することにより、被施術者31の身長差に対応が可能となる。また、被施術者31の一方の脚47が乗る踏板21を、施術者の身長に応じた高さで選択し、選択した踏板21に対して被施術者31の身長に応じて上体支持柱29の上下位置を調整することで、施術者の体型に合わせた位置に、被施術者31を配置することができる。これにより、身長の異なる被施術者31にも容易に対応することができる。
さらに、施術台11では、被施術者31や施術者の体型に合わせて、腹部用支持台49、頭部用支持台51の角度が調整されることで、最適な施術位置に被施術者31の身体が容易に配置可能となる。これにより、被施術者31の体型に合わせて腹部、頭部43及び肘73を適切な位置で支持できる。
このように、施術台11では、従来の水平ベッドによる施術のように、脚47を曲げず、立ち姿勢でのマッサージができる。これにより、座骨痛、凝りによる臀部83、腰部45、脚47、背筋等のマッサージが手軽にできる。立ち姿勢でマッサージすることで負荷をかけた水平ベッドでの施術に比べ、凝った筋肉に強く圧迫された神経の蘇りが速く、神経が元気づく。これは、従来の水平ベッドでの施術の場合、神経に与える効果(影響)の流れが水平方向であったのに対し、施術台11による施術では、神経に与える影響の流れが、神経の流れに沿った上下方向となるので、より大きな施術効果を得ることが可能となるためである。その結果、痛みが速く取れ、施術による効果時間が長くなる。また、脊柱のチェックが容易となるので、骨の変位や痛みの原因等の確認がしっかりできる。その結果、痛みや病等の原因が分かりやすくなり、しっかりとした施術に進むことができ、身体がより効果的に改善可能となる。
従って、本実施形態に係る施術台11によれば、視診、触診、施術が行ないやすく、特に腰部45から下半身に対しては、片脚を宙ぶらりんな状態とすることで施術を行いやすく、施術者の疲労を少なくできる。また、被施術者31にとっても、うつ伏せ姿勢や座姿勢に比べて、窮屈さや煩雑さがなく、ほぼ立ち姿勢で上半身を支持台部41に預け凭れるような姿勢となるので、施術、マッサージを簡単に受けやすいものであり、また、短時間で効果的な施術を受けることが可能となる。
なお、上述した実施形態では、傾斜腕部39、支持台部41、腹部用支持台49、頭部用支持台51の各角度についてを記載したが、これら各部は、被施術者31の頭部43から腰部45である上半身を支え、傾斜したうつ伏せ状態で滑り落ちない程度の傾斜で設定されれば良く、好ましくは上記したように体重の約7割を支持することとする。
また、上述した実施の形態では、傾斜腕部39を上体支持柱29の上端に固定される構成としたが、この傾斜腕部39を上体支持柱29に対して揺動自在に構成して、その傾斜角度を調整自在なものとしてもよい。例えば、肩などの部位をマッサージする際には、傾斜腕部39の傾斜角度を調整して施術者の施術の行ないやすい角度に設定したり、被施術者の施術を受けやすい楽な角度に設定したりなど、自由に設定が変えられることとしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、施術台11の構造を架台15及び支持フレーム17を備えた構成とされ、すなわち、屋内において移動設置自在な構成とされているが、例えば床面に支持フレーム17を固設する構成や、床面に上体支持柱29を立設する構成などとしてもよい。また、床面に対して数十cm〜1m程度の高低差よりなる階段状の段差のある屋内構造などに配置する構成とし、上部床面に支持台部を配設し、蹴上げ面となる垂直面部分などの段差部分に踏板を配設するような構成としても良く、すなわち、被施術者の頭部43から腰部45までの体重を、傾斜したうつ伏せ状態で預けてしまえるような形状構造とされ、被施術者の身体を略くの字に前屈み状態、及び一方の脚47で踏板21に乗り他方の脚47をぶらりと下げた状態を得られるものであれば、設置対象の位置や構造体を限定するものではない。
11…施術台
15…架台
17…支持フレーム
21…踏板
29…上体支持柱
39…傾斜腕部
41…支持台部
43…頭部
45…腰部
47…脚
49…腹部用支持台
51…頭部用支持台
73…肘
75…肘乗せ板
77…水平腕部

Claims (4)

  1. 頭部を上に斜めうつ伏せとなった身体の頭部から腰部までの体重を水平から略45度の傾斜範囲で支持可能とする支持台部と、
    前記腰部側となる前記支持台部の手前に配置され左右いずれか一方の脚をのせて前記支持台部で支持される体重の残りの体重を略垂直に垂下する前記一方の脚にて支持する踏板と、
    を具備し、
    前記一方の脚で前記踏板に乗り、他方の脚をぶらりと下げた、片脚立ち状態とするとともに、前記支持台部に前記身体の前記腰部から頭部の上半身を預け凭れるような姿勢として、前記腰部に対し前記頭部が上方となる略くの字に前屈み状態として支持することを特徴とする施術台。
  2. 架台の上に設けられる支持フレームと、
    前記支持フレームに立設される上体支持柱と、
    前記上体支持柱の上端に基端側が固定される傾斜腕部と、
    前記傾斜腕部に揺動自在に取り付けられ斜めうつ伏せとなった身体の頭部から腰部までの体重を水平から略45度の傾斜範囲で支持可能とする支持台部と、
    前記支持フレームに固定され左右いずれか一方の脚をのせて前記支持台部で支持される体重の残りの体重を略垂直に垂下する前記一方の脚にて支持する踏板と、
    を具備することを特徴とする施術台。
  3. 請求項1または2記載の施術台であって、
    前記踏板が高さの異なる複数段で構成され、
    前記支持台部が上下方向に異なる高さで固定可能となることを特徴とする施術台。
  4. 請求項1または2または請求項3記載の施術台であって、
    前記支持台部が、腹部用支持台と頭部用支持台とを備え、
    前記支持台部を支持する傾斜腕部に対して前記腹部用支持台及び前記頭部用支持台のそれぞれが異なる傾斜角度で変更可能に固定され、
    前記頭部用支持台の下方に両方の肘を乗せる肘乗せ板が前記傾斜腕部に連結される水平腕部に固定されていることを特徴とする施術台。
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