JP5364032B2 - 走査電子顕微鏡及びそれを用いた試料の観察方法 - Google Patents

走査電子顕微鏡及びそれを用いた試料の観察方法 Download PDF

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本発明は、観察試料を保持しながら移動させて、観察視野の移動を行う試料移動機構を備えた走査電子顕微鏡及びそれを用いた試料の観察方法に関する。
従来、試料移動機構を備えた荷電粒子線装置の一例として、走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、以下、SEM)が知られている。走査電子顕微鏡は、電子源から放出された電子を加速し、静電または磁界レンズを用いて収束された電子ビーム(一次電子線)にし、この一次電子線を観察する試料上で二次元状に走査するとともに、この一次電子線(照射電子線)の照射によって試料から二次的に発生する二次電子または反射電子等の二次信号電子を検出し、この検出信号の強度を一次電子線の走査と同期して走査生成される画像の輝度変調入力とすることで、試料表面の観察画像としての走査像(SEM像)を取得する。
この場合、観察画像を取得する試料表面部分(観察視野)の選択は、走査電子顕微鏡に備えられ、観察試料を試料室内で移動可能に保持する試料移動機構を用いて、例えば試料室の水平方向、垂直方向、または傾斜方向といった所望の方向に試料を移動させて、観察試料上における一次電子線の走査照射位置を適宜選択することによって行われる。観察者は、走査電子顕微鏡のディスプレイ装置に表示される、一次電子線が照射された試料表面部分の観察画像を確認しながら、手動操作入力手段を用いて観察視野を所望の方向に移動させることによって、所望の試料表面部分の観察画像を得る。
ここで、観察者が観察視野を選択するために、上述のようにして観察試料を試料室内で移動させる場合に、観察試料の寸法把握の誤りや移動操作の誤り等といった原因により、試料室内壁、対物レンズ、反射電子検出器等といった試料室内の構造物に観察試料を接触させ、観察試料や試料室内の構造物を破損させてしまう恐れがある。
そのため、観察者は、試料室内で観察視野を移動するべく試料移動機構を手動操作する場合は、試料室内の構造物に対する観察試料の接触防止に留意しながら、その操作を行う必要があった。
そこで、このような試料室内の構造物に対する観察試料の接触防止を目的として、試料移動機構に搭載された試料台に常に微弱な直流電圧が印加されるように直流電源を設け、この直流電源から直流電圧が印加されている試料台の電位を監視することで、試料台に搭載された観察試料が試料室内の構造物に接触したか否かを検出する電気的接触検知方法が一般的に知られている。
また、このような接触検知方法ではなく、観察試料と試料室内の構造物の接触を未然に防止する方法として、予め観察試料の大きさ等を入力設定し、この情報に基づいて試料移動機構による試料台の移動範囲に制限を設け、試料台がこの移動範囲の制限を超えて移動できないように規制することで、試料台に搭載された観察試料が試料室内の構造物に接触することを防止する方法がある(特許文献1)。
さらに、同様に観察試料と試料室内の構造物の接触を未然に防止する別の方法として、観察試料を試料室内に挿入する際に、観察試料の大きさを試料室入口部に設けられた測定手段によって測定し、この測定結果に基づいて試料台の移動制限範囲を自動設定する方法がある(特許文献2)。
特許2607731号公報 特開平11−354059号公報
上述の電気的接触検知方法では、観察試料と対物レンズ等の試料室内の構造物の接触が発生した時点から、試料移動機構の移動制限(通常は強制停止)を行うため、接触発生による観察試料や試料室内の構造物の何らかのダメージを回避することが困難である。
また、特許文献1に記載の方法では、試料台の移動制限範囲を決定するために観察者が予め設定入力した試料の大きさの情報に誤り(人的エラー)があった場合に、観察試料が試料室内の構造物に接触する可能性が残ってしまう。
さらに、特許文献2に記載の方法では、特許文献1に記載の方法のような人的エラーによる接触発生の可能性はなくなるが、試料室入口部に設ける測定手段に複雑な検出機構と演算処理が必要となるため、装置コストが増大する可能性が高い。また、特許文献2に記載されている方法では、試料の高さ情報を試料測定手段に配置したセンサアレイのピッチの分解能でしか得られないので、試料の最上端を対物レンズ等の試料室内の構造物に近づけられる限度がセンサアレイのピッチで限定されてしまい、センサアレイのピッチ寸法以下に近づけることができない。
そこで、本発明では、従来技術の課題を解決して装置コストを極力増大させることなく、観察試料と試料室内の構造物の接触を未然に、かつ確実に防止することが可能な、使い勝手の良い走査電子顕微鏡及びそれを用いた試料の観察方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、従来の走査電子顕微鏡に簡単な物体検出手段を付加するだけで観察試料の大きさを自動検出し試料台の移動制限範囲を決定できる手段を設けることにより、観察試料と試料室内の構造物の接触を未然にかつ確実に防止するようにした。
すなわち、本発明では、内部を真空に排気可能な試料室と、試料室内で試料を載置して
試料を平面内及び高さ方向に移動させることが可能な試料載置手段と、試料載置手段に載
置した試料に収束させた一次電子線を照射して走査する電子光学系手段と、電子光学系手
段で収束させた一次電子線を照射して走査することにより試料から発生した二次信号を検
出する二次信号検出手段と、二次信号検出手段で検出した信号を処理して試料の画像を生
成する画像生成手段と、試料載置手段に載置した試料の高さを検出する試料高さ検出手段
とを備えた走査型電子顕微鏡において、試料高さ検出手段は、試料を載置した試料載置手
段を平面内で一方向に移動させることを試料載置手段の高さを順次変えながら繰り返し実
行して試料載置手段に載置した試料の高さを検出し、試料高さ検出手段は、光投光部と光受光部とを有し、試料載置手段で駆動された試料が光投光部とこの光投光部に対向して配置した光受光部との間を通過させることにより試料の高さを検出し、試料高さ検出手段は、光ビームを発射する光投光部とこの光投光部に対向して配置されて光投光部から発射された光ビームを受光する光受光部とを有し、光投光部から発射されて受光部へ向かう光ビームは試料を載置した試料載置手段が試料室の内部で移動できる高さ方向の上限の部分を通るように光投光部と受光部とを設置した。
また、本発明では、内部を真空に排気可能な試料室と、この試料室内で試料を載置して試料を平面内及び高さ方向に移動させることが可能な試料載置手段と、この試料載置手段に載置した試料に収束させた一次電子線を照射して走査する電子光学系手段と、この電子光学系手段で収束させた一次電子線を照射して走査することにより試料から発生した二次信号を検出する二次信号検出手段と、この二次信号検出手段で検出した信号を処理して試料の画像を生成する画像生成手段と、試料載置手段に載置した試料の高さを検出する試料高さ検出手段とを備えた走査型電子顕微鏡において、試料高さ検出手段は、試料を載置した試料載置手段を平面内で一方向に移動させることを試料載置手段の高さを順次変えながら繰り返し実行して試料載置手段に載置した試料の高さを検出し、試料高さ検出手段は、光投光部と光受光部とを有し、試料載置手段で駆動された試料が光投光部とこの光投光部に対向して配置した光受光部との間を通過させることにより試料の高さを検出し、試料高さ検出手段は、光投光部と光受光部とを高さ方向に異なる位置に少なくとも2対備え、試料を載置した試料載置手段を平面内で一方向に移動させることを試料載置手段の高さを順次変えながら繰り返し実行することを、試料が少なくとも2対のうち高さ方向に一番低い1対の光投光部と光受光部との間を始めて通過するまでとこの高さ方向に一番低い1対の光投光部と光受光部との間を一度通過した後とで、平面内で一方向に移動させる毎に変える高さ方向の変化量を変えるようにした。
また、上記目的を達成するために、本発明では、内部を真空に排気した試料室内で平面
内及び高さ方向に移動可能な試料載置手段に載置した試料に収束させた一次電子線を照射
して走査し、収束させた一次電子線を照射して走査することにより試料から発生した二次
信号を検出し、検出した信号を処理して試料の画像を生成する走査型電子顕微鏡を用いた
試料の観察方法において、試料を載置した試料載置手段を平面内で一方向に移動させるこ
とを試料載置手段の高さを順次変えながら繰り返し実行することにより得られる試料の高
さ情報を用いて試料を載置した試料載置手段が試料室の内部で移動できる高さ方向の上限
を検出し、試料の高さ情報を、光投光部と光受光部とを高さ方向に異なる位置に少なくとも2対備えた試料高さ検出手段を用いて、試料載置手段で高さを順次変えながら試料載置手段を平面内で一方向に移動させることを繰り返し行い、試料が前記少なくとも2対のうち高さ方向に一番低い1対の光投光部と光受光部との間を始めて通過するまでと高さ方向に一番低い1対の光投光部と光受光部との間を一度通過した後とで、平面内で一方向に移動させる毎に変える高さ方向の変化量を変えて実行することにより得るようにした
本発明によれば、従来の走査電子顕微鏡に簡単な物体検出手段を付加するだけで、観察試料の大きさを自動検出し、試料台の移動制限範囲を決定できるため、装置コストを極力増大させることなく、観察試料と試料室内の構造物の接触を未然に、かつ確実に防止することが可能な、使い勝手の良い走査電子顕微鏡及びそれを用いた試料の観察方法を提供できる。
実施例1に係る走査電子顕微鏡の構成を示すブロック図である。 実施例1に係る物体検出手段の投光素子と受光素子の距離と、受光量の関係の例を示すグラフである。 実施例1に係る試料高さを算出する際の試料移動機構制御手段における制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る試料高さを算出する際の試料移動機構の平面図である。 実施例1に係るバルク形状試料の高さを算出する際の各部の寸法の関係を示す試料と試料台の正面図である。 図5に示したバルク形状試料の検出結果を示すグラフである。 図5に示したバルク形状試料の検出結果を数値で表現した図である。 実施例1に係る針状試料の高さを算出する際の各部の寸法の関係を示す試料と試料台の正面図である。 図5に示した針状試料の検出結果を示すグラフである。 実施例2に係る走査電子顕微鏡の構成を示すブロック図である。 実施例2に係る試料高さを算出する際の試料移動機構制御手段における制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1に関する走査電子顕微鏡の構成を示す図である。
走査電子顕微鏡1は、電子光学系2、試料室3、真空ポンプ4、試料移動機構部5、光電式物体検出手段8、手動操作入力手段9、試料移動機構制御手段10、走査電子顕微鏡システム制御手段11、ディスプレイ装置12を備えて構成される。
電子光学系2は、試料室3上の鏡筒部2aと試料室3内の対物レンズ2bとを備えて構成される。鏡筒部2aには、電子源で生成された電子を加速して放出する電子銃21、電子銃から放出された電子を収束して一次電子線にする収束レンズ22、この一次電子線を観察する試料上で二次元状に走査する走査偏向器23、一次電子線(照射電子線)の照射によって試料から二次的に発生する二次信号電子を検出する二次信号電子検出器20等を備える。
鏡筒部2a下方に配置される対物レンズ2bは、鏡筒部2aで発生する一次電子線を観察する試料上に細く絞って照射するためのレンズである。前述した二次信号電子検出器20の出力は、図示せぬ信号増幅器及び映像信号回路を介して、前述した走査偏向器による一次電子線の走査と同期して走査生成する画像の輝度変調入力として、ディスプレイ装置12の輝度変調端子に入力され、試料表面の観察画像としての走査像(SEM像)が観察できる。
一方、試料室3内には、試料観察時に観察試料6が搭載される試料台5fを備えた試料移動機構部5(試料ステージ)が配置されている。観察試料6は、試料室3に設けた窓部31に取付けた蓋32を開いて試料台5fに搭載した状態で外部から試料移動機構部5(試料ステージ)上に載置される。また、蓋32を閉めた状態で試料室3の排気口33に取り付けた真空バルブ41を開くと、真空配管42で接続された真空ポンプ4によって試料室3内は真空排気される。図1では真空ポンプを1段で構成しているが、これを多段(例えば、ロータリポンプと油拡散ポンプ又はクライオポンプとの組み合わせ)で構成してもよい。
試料台5fは、試料室3内の試料移動機構部5に搭載、固定された状態で、試料室3内で水平方向(X−Y方向)、上下方向(Z方向)、回転方向、傾斜方向に移動可能になっている。試料移動機構部5は、試料台5fをこれらの各方向にそれぞれ移動させるためのアクチュエータを備え、後述する試料移動機構制御手段10からの駆動指令により、これらのアクチュエータを駆動し、試料室3内で、観察試料6を搭載した試料台5fを、この駆動指令により指定される位置に移動させる。
すなわち、試料移動機構部5は、電子光学系2の対物レンズ2bに対する観察試料6の相対位置を変化させることで、観察試料6上の一次電子線の走査照射位置を変更し、観察視野を移動させる。なお、前述の水平方向の各軸方向の駆動機構をそれぞれX軸移動機構5c、Y軸移動機構5d、上下方向の駆動機構をZ軸移動機構5a、回転方向の駆動機構をR軸移動機構5e、傾斜方向の駆動機構をT軸移動機構5bと称し、X軸移動機構5cは試料移動機構部5の長手方向の水平移動、Y軸移動機構5dはこれと直交方向の水平移動を行うものとする。
試料室3には、透過型の光電式物体検出手段8の投光素子7aと受光素子7bが、互いに対向するように配置、固定され、図示ではこれらの投光素子7aと受光素子7bの光軸7cが、試料移動機構部5のX軸移動機構5cの移動方向と直交するように配置される。また、投光素子7aと受光素子7bの光軸7cは、対物レンズ2bの先端より下方に配置され、かつ、試料移動機構部5に搭載、固定された試料台5fの上面をZ軸移動機構5aの移動により対物レンズ2bと干渉しない範囲で許容される最も高い位置にしたとき、試料台5fの上面と投光素子7aと受光素子7bの光軸7cの高さが一致するように配置されている。
投光素子7aから照射される小径スポットの赤外光を受光素子7bにて受光した光量を光電変換により数値化し、この情報を試料移動機構制御手段10内に設けた物体検出情報記憶手段10dに対して出力する。ここで、光電式物体検出手段8の投光素子7aから照射する光を小径スポットとした理由は、微細または針状の観察試料6を確実に検出するためであり、例えば、φ0.5mm程度の物体を検出可能とするためには、スポット径はこれと同等以下のものを選定すれば良い。
試料移動機構制御手段10は、試料移動機構部5の各軸を駆動するアクチュエータに対する駆動指令を出力する各軸駆動手段10aと、各軸を駆動して試料台5fを移動した際の試料台5fの位置(X軸移動機構5c、Y軸移動機構5d、Z軸移動機構5a、R軸移動機構5e、T軸5dの現在位置)を記憶する各軸位置記憶手段10bと、各軸を自動的に移動させる際の駆動指令、あるいは上位の走査電子顕微鏡システム制御手段11から数値的に各軸を移動させる際の駆動指令を生成する各軸駆動指令生成手段10cと、前述の物体検出情報記憶手段10dと、物体検出情報記憶手段10dに記憶される物体検出情報と各軸位置記憶手段10bに記憶される位置情報から観察試料6の位置と高さを算出する試料位置・高さ算出手段10eと、上位の走査電子顕微鏡システム制御手段11との各種データ通信を行う上位通信手段10fとを備えて構成される。
試料位置・高さ算出手段10eで求められた観察試料6の位置と高さの情報に基づき、各軸駆動手段10aでは、各軸を移動する際の移動制限範囲を設定し、各軸の移動量に制限を加える。例えば、観察試料6の高さに基づき、Z軸移動機構5aの移動量を制限し、観察試料6が対物レンズ2bなどの試料室3内の構造物と接触することを未然に防止する。
手動操作入力手段9は、トラックボールなどにより試料移動機構部5の各軸を手動で操作するための入力手段であり、ここからの操作入力は試料移動機構制御手段10の各軸駆動手段10aに入力され、試料移動機構部5の各軸が手動にて動作する。このとき、前述したように、試料移動機構制御手段10の試料位置・高さ算出手段10eで求められた観察試料6の位置と高さの情報に基づき、各軸駆動手段10aでは各軸を移動する際の移動制限範囲を設定し、各軸の移動量に制限を加えることで、観察試料6と試料室3内の構造物との接触を防止する。
走査電子顕微鏡システム制御手段11は、操作者がディスプレイ装置12を見ながら、キーボード等の入力手段13から入力されたデータに基づいてシステムの各種操作を行うとともに、SEM像や各種データの表示、処理などを行うための計算機である。
図2は、光電式物体検出手段8の投光素子7aと受光素子7bの距離と、受光量の関係の例を示す図である。ここでは、検出対象として、ある程度の大きさを有するバルク形状試料(バルク体)、ピンや繊維などのような針状試料(針状体)、ガラスなどの透明試料(透明体)を選び、それぞれを投光素子7aと受光素子7bの光軸7c上の中間点に配置し、そのときの受光素子7bでの受光量を測定した結果の一例を示す。また、光軸7c上に物体が存在しない(物体無)場合の受光量を測定した結果もあわせて示した。
ここで、光軸7c上に物体が存在すれば、投光素子7aから照射される光の一部が物体によって遮られるため、受光素子7bでの受光量が減少し、物体が大きくなるほど受光量は少なくなる。なお、投光素子7aと受光素子7bの距離は、例として、150、200、250mmを選び、それぞれの場合の受光量を測定した。
それぞれの試料を配置した場合(物体無の場合も)の受光量のグラフ(201〜204)に示した通り、投光素子7aと受光素子7bの距離が大きくなるとともに、受光量は減少する傾向にある。例外として、バルク体のグラフ204に関しては、投光素子7aから照射されるスポット光の径と物体の大きさの関係や光の拡散の影響により、投光素子7aと受光素子7bの距離が最も小さい場合に受光量が最小となり、距離が大きくなるとともに受光量が若干増加している。また、光軸7c上に物体が存在するにも関わらず受光量が大きいものほど(物体無のグラフに近づくほど)、物体の検出感度は低くなると言える。
図示の例では、バルク体よりも針状体、針状体よりも透明体の方が感度は低いと言える。しかしながら、物体無のグラフ201と透明体のグラフ202の間に明確な差異があるため、受光量の閾値205を適切に設定すれば、光軸7c上の物体の有無を判定することは可能である。例えば、物体無の場合の受光量から数%程度少ない値を閾値205として入力手段13から入力して設定すれば、光軸7c上の物体の有無を判定することは可能である。前述の光電式物体検出手段8では、受光量と閾値205を比較して光軸7c上の物体の有無を判定し、物体有を1、物体無を0といった2値表現のデータとして前述の物体検出情報記憶手段10dに出力する。
図3は、試料台5f上の観察試料6の高さを算出する際の試料移動機構制御手段10における制御処理のフローチャートを示す。まず、観察試料6を試料台5f上に搭載、固定し、これを試料室3内に導入する際、試料移動機構部5のZ軸移動機構5aは予め、その可動範囲の最も低い位置(Z=0、Z軸原点)まで下降しておき、ここでX軸移動機構5cは、観察試料6が存在しうるX方向の最も端の位置(X=Xs、通常は試料台5fの試料搭載面の端部に相当する位置)まで水平移動しておく。また、Y軸移動機構5dは、試料台5fの位置が対物レンズ2bの中心位置と一致するように移動しておく。R軸、T軸移動機構はそれぞれの角度が0度となるように移動しておく。この状態を最初の試料検出開始位置とする(S301)。
ここで、試料移動機構部5のX軸移動機構5cを試料検出開始位置(X=Xs)から図示していない駆動手段で駆動して連続的に移動させ、その間に受光素子7bの出力信号を光電式物体検出手段8で処理することにより、各位置(X座標)における観察試料6の有無を検出する(S302)。ここで、光電式物体検出手段8がX軸移動機構5cのいずれかの位置で観察試料6があることを検出したとき(S303)、観察試料6の高さHsを、投光素子7aから発射されて受光素子7bに向かう検出光の光軸7cのZ軸原点からの高さZdから、試料台5fの高さHhとZ軸移動機構5aの現在位置Zを差し引くことにより算出し(S304)、処理を終了する。
一方、X軸移動機構5cのいずれの位置でも観察試料6を検出できなかったとき(S303)、試料移動機構部5のX軸移動機構5cを試料検出開始位置(X=Xs)に移動させ(S305)、さらにZ軸移動機構5aをdZ(正の一定値)だけ上昇させる(S306)。ここで、Z軸移動機構5aがその可動範囲の上限に達した場合(S307)、試料台5f上には観察試料6は存在しないものと見なして、処理を終了する。Z軸移動機構5aで上昇させる量dZは、必要とされる高さ方向の位置精度に応じて決めればよい。
一方、Z軸移動機構5aがその可動範囲の上限に達していない場合(S307)、再度、試料移動機構部5のX軸移動機構5cを試料検出開始位置から連続的に移動させ、その間に受光素子7bの出力信号を光電式物体検出手段8で処理することにより、各位置(X座標)における観察試料6の有無を検出する(処理302)。以下の処理については、前述の通りであり、観察試料6が検出されるまで、Z軸移動機構5aのdZずつの上昇と、X軸移動機構5cの連続的な移動を繰り返すことで、観察試料6の有無の検出(観察試料6のX方向の位置の検出も兼ねる)と、その高さの算出を行う。
以上のように、試料移動機構部5の動作を利用することにより、観察試料6を検出するための手段を、前述の投光素子7aと受光素子7b及び光電式物体検出手段8の組合せのように単純化でき、装置構成の複雑化を回避するとともに、装置コストの低減が可能となる。
図4は、試料台5f上の観察試料6の高さを算出する際の試料移動機構部5の動作を真上から見た図である。前述した通り、投光素子7aと受光素子7bは、試料室3にそれぞれ対向して配置され、これらの光軸7cと直交する方向に試料台5fを移動させるX軸移動機構5cを、試料検出開始位置(X=Xs)から移動方向401へ図示していない駆動手段により連続的に移動させる。X軸移動機構5cの移動中に、試料台5f上の観察試料6が投光素子7aから発射されて受光素子7bへ向かう検出光の光軸7cを横切ると、受光素子7bからの出力信号を受けて光電式物体検出手段8で観察試料6が検出される。
図5は、バルク形状の観察試料6の高さを算出する際の各部の寸法の関係を示す図である。図5は、投光素子7aから発射されて受光素子7bへ向かう検出光の光軸7cの方向、すなわち試料移動方向501(図4の矢印401の方向)と直交する方向から、試料台5f及び観察試料6を見た状態を示し、観察試料6の高さHsと、試料台5fの高さHh、Z軸移動機構5aの位置(R軸移動機構5e上面のZ軸原点からの高さに相当)Z、検出光の光軸7cのZ軸原点からの高さZdの関係を示す。前述した通り、ここで求めるべき観察試料6の高さHsは、検出光の光軸7cのZ軸原点からの高さZdから、試料台5fの高さHhとZ軸移動機構5aの現在位置Zを差し引くこと、即ち、
Hs=Zd−(Hh+Z) ・・・(数1)
により算出される。
図6は、図5で示したバルク形状の観察試料6の検出結果を示すグラフである。また、図7は、図6の検出結果を各X座標毎に数値として表現したものである。前述した通り、受光素子7bの出力を処理した光電式物体検出手段8による物体検出結果は、物体有を1、物体無を0といった2値表現のデータとして出力するため、図6、図7の検出結果は1または0のデータ列となる。
図5の例で示したバルク形状の観察試料6の場合、表面の凹凸のために途中で検出結果0となる部分もあるが、検出結果1となるX座標の範囲を見れば、観察試料6の位置と大きさを判定することも可能である。そこで、試料移動機構制御手段10の試料位置・高さ算出手段10bでは、前述した試料高さの算出のほかに、図6に示したような検出結果が1となったX座標の範囲を求め、それを試料位置として記憶しておく。この情報は、操作者が試料観察を行う際に、最初に観察試料5を観察視野に入れる際に利用できる。例えば、試料位置の情報に基づき、観察試料5が観察視野に入るように、試料移動機構部5を自動的に移動させることができる。
図8は、針状の観察試料6の高さを算出する際の各部の寸法の関係を示す図である。図9は、図8に示した針状の観察試料6の検出結果を示すグラフである。これらの図に示した内容は、前述の図5、図6と同様であるが、図9に示したように、針状の観察試料6の場合、物体有と検出されるX座標が極めて少ない位置範囲となる。このような針状の観察試料6を確実に検出するためには、投光素子7aから発射されて受光素子7bへ向かう検出光として前述したように小径のスポット光を用いた方が有効である。
実施例1における走査電子顕微鏡は、上述した走査電子顕微鏡1の具体的構成に限定されずに、種々の変形例が可能である。例えば、投光素子7aと受光素子7bを試料室3の内壁近傍ではなく、試料移動機構部5のX軸移動機構5cのベース構造に、投光素子7aと受光素子7bの支持構造を設け、これに固定することも可能である。また、検出光の光軸7cを試料移動機構部5のX軸移動機構5cの移動方向と直交するように配置したが、これをY軸移動機構5dの移動方向と直交するように配置してY軸移動機構5dを移動させるようにすることも可能である。
なお、上記した実施例においては、図3のS305のステップで、毎回試料検出開始位置へ移動(戻る)動作を行っているが、必ずしも毎回試料検出開始位置へ移動する(戻る)必要はなく、S302のステップでX方向への移動と−X方向への移動を交互に繰り返して試料の有無を検出するようにしても良い。
実施例2として、複数の光電式物体検出手段を試料室に設けた実施形態を図10及び11を用いて説明する。図10は、本発明の実施例2に関連する走査電子顕微鏡100の構成を示す図である。図10に示した構成では、実施例1で説明した図1に示した構成に対して、更に1対の投光素子17aと受光素子17b及び第2の光電式物体検出手段118を追加した点が相違する。その他の構成については、図1で説明したものと同じであるので、説明を省略する。
図10に示した構成において、1対の投光素子17aと受光素子17bとは、実施例1で説明した1対の投光素子7aと受光素子7bとに対してZ軸方向に所定の間隔hだけ離れて、投光素子17aと受光素子17bとの光軸17cが投光素子7aと受光素子7bとの光軸7cに平行になるように設置されている。投光素子17aから発射された光を検出した受光素子17bからの信号は光電式物体検出手段118で処理され、この処理した結果は試料移動機構制御手段110へ出力される。
試料移動機構制御手段110は、試料移動機構部5の各軸を駆動するアクチュエータに対する駆動指令を出力する各軸駆動手段110aと、各軸を駆動して試料台5fを移動した際の試料台5fの位置(X軸移動機構5c、Y軸移動機構5d、Z軸移動機構5a、R軸移動機構5e、T軸5dの現在位置)を記憶する各軸位置記憶手段110bと、各軸を自動的に移動させる際の駆動指令、あるいは上位の走査電子顕微鏡システム制御手段111から数値的に各軸を移動させる際の駆動指令を生成する各軸駆動指令生成手段110cと、前述の物体検出情報記憶手段110dと、物体検出情報記憶手段110dに記憶される物体検出情報と各軸位置記憶手段110bに記憶される位置情報から観察試料6の位置と高さを算出する試料位置・高さ算出手段110eと、上位の走査電子顕微鏡システム制御手段111との各種データ通信を行う上位通信手段110fとを備えて構成される。
試料位置・高さ算出手段110eで求められた観察試料6の位置と高さの情報に基づき、各軸駆動手段110aでは、各軸を移動する際の移動制限範囲を設定し、各軸の移動量に制限を加える。例えば、観察試料6の高さに基づき、Z軸移動機構5aの移動量を制限し、観察試料6が対物レンズ2bなどの試料室30内の構造物と接触することを未然に防止する。
手動操作入力手段109は、トラックボールなどにより試料移動機構部5の各軸を手動で操作するための入力手段であり、ここからの操作入力は試料移動機構制御手段110の各軸駆動手段110aに入力され、試料移動機構部5の各軸が手動にて動作する。このとき、前述したように、試料移動機構制御手段110の試料位置・高さ算出手段110eで求められた観察試料6の位置と高さの情報に基づき、各軸駆動手段110aでは各軸を移動する際の移動制限範囲を設定し、各軸の移動量に制限を加えることで、観察試料6と試料室30内の構造物との接触を防止する。
走査電子顕微鏡システム制御手段111は、操作者がディスプレイ装置112を見ながら、キーボード等の入力手段113から入力されたデータに基づいてシステムの各種操作を行うとともに、SEM像や各種データの表示、処理などを行うための計算機である。
図10に示した構成において、試料台5f上の観察試料6の高さを算出する際の試料移動機構制御手段110における制御処理の流れを図11に示す。この図11に示したフローチャートの後半の部分は概ね前述の図3に示したフローチャートの処理と同じではあるが、前半の部分が異なる。すなわち、まず、最初に試料移動機構部5の各軸を原点位置に移動させ(S1101)、試料移動機構部5のX軸駆動機構5cを試料検出開始位置(X=Xs、通常は試料台5fの試料搭載面の端部に相当する位置)から連続的に所定の距離移動させ(S1102)、その間に第1の光電式物体検出手段18及び第2の光電式物体検出手段118により、各位置(X座標)における観察試料6の有無を検出する(S1103)。
ここで、第1の光電式物体検出手段18、第2の光電式物体検出手段118ともに観察試料6を検出しなかったときはX軸駆動機構5cを試料検出開始位置(X=Xs)に戻し(S1104)、Z軸駆動機構5aを駆動して観察試料6を高さ方向に光軸7cと光軸17cとの間隔に相当するhだけ上昇させる(S1105)。
次に、試料移動機構部5のX軸駆動機構5cを試料検出開始位置(X=Xs)から連続的に所定の距離移動させ(S1102)、その間に第2の光電式物体検出手段118により、各位置(X座標)における観察試料6の有無を検出する(S1103)。この動作を、第2の光電式物体検出手段118で観察試料6を検出するまで繰り返す。
第2の光電式物体検出手段118でX軸移動機構5cのいずれかの位置で観察試料6があることを検出したとき、X軸駆動機構5cを試料検出開始位置(X=Xs)に戻し(S1106)、Z軸駆動機構5aを駆動して試料を高さ方向にΔZ(<h)だけ上昇させる(S1107)。
次に、試料移動機構部5のX軸駆動機構5cを試料検出開始位置(X=Xs)から連続的に所定の距離移動させ(S1108)、その間に第1の光電式物体検出手段18により、各位置(X座標)における観察試料6の有無を検出する(S1109)。
第1の光電式物体検出手段18により観察試料6を最初に検出したときの観察試料6の高さHsを、実施例1に場合と同様に、観察試料6を検出した投光素子17aと受光素子17bとの光軸7cのZ軸原点からの高さ(Zd)から、試料台5fの高さ(Hh)とZ軸駆動機構5aの現在位置(Z)を差し引くことにより算出する(S1110)。
次に、第1の光電式物体検出手段18により観察試料6が検出されなかった場合には、S1107で観察試料6をdZ上昇させたことにより観察試料6の最上部がZ方向の上限値に達していないかをチェックし(S1111)、上限値に達していた場合には測定を終了する。観察試料6の最上部がZ方向の上限値に達していない場合には、S1106へ戻って、X軸駆動機構5cを駆動して観察試料を試料検出開始位置(X=Xs)からX方向へ連続的に所定の距離移動させ、光電式物体検出手段18で観察試料6を検出するか、又は観察試料6の最上部がZ方向の上限値に達するまで一連の操作を繰り返す。
このように投光素子17aと受光素子17bと第2の光電式物体検出手段118を設けたことにより、高さ検出の初期の段階において光軸7cと光軸17cの高さの差分hの分を一度に移動できるため、観察試料6の高さを検出する際の試料移動機構部5の移動時間(X軸移動機構5cによる繰り返し移動時間)を短縮することが可能となる。
なお、図10では、2系統の光電式物体検出手段を設けた構成を示したが、3系統以上の光電式物体検出手段を設けた構成も当然のことながら可能であり、この場合においても観察試料6の高さを検出する処理は同様に実現可能である。
1、100・・・走査電子顕微鏡 2・・・電子光学系 2a・・・鏡筒部
2b・・・対物レンズ 20・・・二次信号電子検出器 3、30・・・試料室
40・・・真空ポンプ 5・・・試料移動機構部 5a・・・Z軸移動機構部
5b・・・T軸移動機構部 5c・・・X軸移動機構部 5d・・・Y軸移動機構部
5e・・・R軸移動機構部 5f・・・試料台 6・・・観察試料 7a、17a・・・投光素子 7b、17b・・・受光素子 8、18・・・光電式物体検出手段 9、109・・・手動操作入力手段 10、110・・・試料移動機構制御手段 10a、110a・・・各軸駆動手段 10b、110b・・・各軸位置記憶手段 10c、110c・・・各軸駆動指令生成手段 10d、110d・・・物体検出情報記憶手段 10e、110e・・・試料位置・高さ算出手段 10f、110f・・・上位通信手段 11、111・・・走査電子顕微鏡システム制御手段 12、112・・・ディスプレイ装置 13、113・・・入力手段。

Claims (7)

  1. 内部を真空に排気可能な試料室と、
    該試料室内で試料を載置して前記試料を平面内及び高さ方向に移動させることが可能な
    試料載置手段と、
    該試料載置手段に載置した試料に収束させた一次電子線を照射して走査する電子光学系
    手段と、
    該電子光学系手段で収束させた一次電子線を照射して走査することにより前記試料から
    発生した二次信号を検出する二次信号検出手段と、
    該二次信号検出手段で検出した信号を処理して前記試料の画像を生成する画像生成手段
    と、
    前記試料載置手段に載置した試料の高さを検出する試料高さ検出手段と、
    を備えた走査型電子顕微鏡であって、
    前記試料高さ検出手段は、前記試料を載置した試料載置手段を平面内で一方向に移動さ
    せることを該試料載置手段の高さを順次変えながら繰り返し実行して前記試料載置手段に
    載置した試料の高さを検出し、
    前記試料高さ検出手段は、光投光部と光受光部とを有し、前記試料載置手段で駆動され
    た前記試料が前記光投光部と該光投光部に対向して配置した前記光受光部との間を通過さ
    せることにより前記試料の高さを検出し、
    前記試料高さ検出手段は、光ビームを発射する光投光部と該光投光部に対向して配置さ
    れて該光投光部から発射された光ビームを受光する光受光部とを有し、前記光投光部から
    発射されて前記受光部へ向かう光ビームは前記試料を載置した試料載置手段が前記試料室
    の内部で移動できる高さ方向の上限の部分を通るように前記光投光部と前記受光部とが設
    置されていることを特徴とすることを特徴とする走査型電子顕微鏡。
  2. 内部を真空に排気可能な試料室と、
    該試料室内で試料を載置して前記試料を平面内及び高さ方向に移動させることが可能な
    試料載置手段と、
    該試料載置手段に載置した試料に収束させた一次電子線を照射して走査する電子光学系
    手段と、
    該電子光学系手段で収束させた一次電子線を照射して走査することにより前記試料から
    発生した二次信号を検出する二次信号検出手段と、
    該二次信号検出手段で検出した信号を処理して前記試料の画像を生成する画像生成手段
    と、
    前記試料載置手段に載置した試料の高さを検出する試料高さ検出手段と、
    を備えた走査型電子顕微鏡であって、
    前記試料高さ検出手段は、前記試料を載置した試料載置手段を平面内で一方向に移動さ
    せることを該試料載置手段の高さを順次変えながら繰り返し実行して前記試料載置手段に
    載置した試料の高さを検出し、
    前記試料高さ検出手段は、光投光部と光受光部とを有し、前記試料載置手段で駆動され
    た前記試料が前記光投光部と該光投光部に対向して配置した前記光受光部との間を通過さ
    せることにより前記試料の高さを検出し、
    前記試料高さ検出手段は、光投光部と光受光部とを高さ方向に異なる位置に少なくとも
    2対備え、前記試料を載置した試料載置手段を平面内で一方向に移動させることを該試料
    載置手段の高さを順次変えながら繰り返し実行することを、前記試料が前記少なくとも2
    対のうち高さ方向に一番低い1対の光投光部と光受光部との間を始めて通過するまでと該
    高さ方向に一番低い1対の光投光部と光受光部との間を一度通過した後とで、前記平面内
    で一方向に移動させる毎に変える高さ方向の変化量を変えることを特徴とする走査型電子顕微鏡。
  3. 前記試料高さ検出手段は、前記試料を載置した試料載置手段が前記試料室の内部で移動
    できる高さ方向の上限を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型電子顕微鏡。
  4. 前記試料高さ検出手段の光投光部は、径を0.5mm以下に細く絞った光ビームを前記
    受光部に向けて発射することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型電子顕微鏡。
  5. 更に制御手段を備え、前記高さ検出手段で検出した前記試料載置手段に載置した試料の
    高さ情報に基づいて前記試料載置手段の高さ方向の位置を制御することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の走査型電子顕微鏡。
  6. 内部を真空に排気した試料室内で平面内及び高さ方向に移動可能な試料載置手段に載置
    した試料に収束させた一次電子線を照射して走査し、
    該収束させた一次電子線を照射して走査することにより前記試料から発生した二次信号
    を検出し、
    該検出した信号を処理して前記試料の画像を生成する
    走査型電子顕微鏡を用いた試料の観察方法であって、
    前記試料を載置した試料載置手段を平面内で一方向に移動させることを該試料載置手段
    の高さを順次変えながら繰り返し実行することにより得られる前記試料の高さ情報を用い
    て前記試料を載置した試料載置手段が前記試料室の内部で移動できる高さ方向の上限を検
    し、
    前記試料の高さ情報を、光投光部と光受光部とを高さ方向に異なる位置に少なくとも2
    対備えた試料高さ検出手段を用いて、前記試料載置手段で高さを順次変えながら前記試料
    載置手段を平面内で一方向に移動させることを繰り返し行い、前記試料が前記少なくとも
    2対のうち高さ方向に一番低い1対の光投光部と光受光部との間を始めて通過するまでと
    該高さ方向に一番低い1対の光投光部と光受光部との間を一度通過した後とで、前記平面
    内で一方向に移動させる毎に変える高さ方向の変化量を変えて実行することにより得ることを特徴とする走査型電子顕微鏡を用いた試料の観察方法。
  7. 前記試料の高さ情報を、前記試料載置手段で高さを順次変えながら前記試料載置手段を
    平面内で一方向に移動させることを繰り返し実行することにより前記試料を光投光部と該
    光投光部に対向して配置された光受光部との間を通過させることにより得ることを特徴と
    する請求項記載の走査型電子顕微鏡を用いた試料の観察方法。
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