JP5363997B2 - Akt活性の阻害剤 - Google Patents
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Description
本発明の目的はまた、医薬担体と本発明の方法に有用な化合物を含む医薬組成物を提供することである。
Akt/PKB活性の該阻害剤を投与することを含む、癌を処置する方法を提供することもまた、本発明の目的でもある。
Akt/PKB活性の該阻害剤を投与することを含む、関節炎を処置する方法を提供することもまた、本発明の目的でもある。
[式中、
R8およびR9は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、フランまたはチオフェンから独立して選択され;
R6は、C1−4アルキルであり;
R7は、水素、C1−4アルキルまたはハロゲンから選択され;
R10は、C5−C12アリールが置換されていない−(CR60R61)mC5−C12アリールまたは−C5−C12アリールが置換されている(CR60R61)mC5−C12アリールから選択され、
ここで、mは0〜2であり、
R60およびR61は、水素もしくはC1−4アルキルから独立して選択され;
R11は、水素もしくはC1−4アルキルから選択され;
Xは、O、SもしくはNR49から選択され、
ここで、R49は、水素もしくはC1−4アルキルから選択される]
で示される新規な化合物、および/またはその医薬上許容される塩に関するものである。
本発明は、関節炎を処置する方法に関するものであって、該方法は、それを必要とする被検体に、有効量の式(I)で示されるAkt/PKB阻害性の化合物量を投与することを含む。
本発明はまた、式(I)で示される化合物がAkt/PKBの阻害剤として活性があるという発見に関するものである。
本発明には、医薬上許容される担体および本発明の方法に有用な化合物を含む、医薬組成物が含まれる。
本発明はまた、本発明のAkt/PKB阻害性化合物をさらなる活性成分と同時投与する方法も含む。
とりわけ本発明の式(I)で示される化合物は、
R8およびR9は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、フランまたはチオフェンから独立して選択され;
R6は、C1−4アルキルであり;
R7は、水素、C1−4アルキルまたはハロゲンから選択され;
R10は、−(CH2)mC5−C12アリールまたはアリールが置換されている−(CH2)mC5−C12アリールから選択され、
ここで、mは0〜2であり;
R11は、水素またはC1−4アルキルから選択され;
Xは、OもしくはSから選択される;そして、
少なくともR8とR9のうちの1つは、水素であるところの化合物および/またはその医薬上許容される塩が挙げられる。
[式中、
R12は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、フランまたはチオフェンから選択され;
R13は、−(CH2)mフェニルまたはフェニルが置換されている−(CH2)mフェニルから選択され、
ここで、mは0〜2であり;そして
Xは、OもしくはSから選択される]
で示される化合物および/またはその医薬上許容される塩が含まれる。
N−(2−アミノ−1−フェニルエチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−{(1S)−2−アミノ−1−[(2−フルオロフェニル)メチル]エチル}−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−{(1S)−2−アミノ−1−[(2−クロロフェニル)メチル]エチル}−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−[1−(アミノメチル)−2−メチル−2−フェニルプロピル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(1−ナフタレニル)エチル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−2−(3−フラニル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フランカルボキサミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−1−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−2−クロロ−1−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;および、
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−2−クロロ−5−(4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
および/またはその医薬上許容される塩類が、挙げられる。
本明細書中で記載される化合物のいくつかは、1つまたは複数のキラル原子を含んでもよく、特に、2つのエナンチオマーとして存在してもよい。したがって、本発明の化合物は、エナンチオマーの混合物ならびに純粋なエナンチオマーまたは実質的にエナンチオマーに富む混合物を含む。また、すべての互変異性体および互変異性体の混合物が、式(I)で示される化合物の範囲内に含まれることは理解される。
本明細書中で用いられる用語「ヘテロ原子」により、酸素、窒素または硫黄が意味される。
本明細書中で用いられる用語「ハロゲン」により、ブロミド、ヨージド、クロリドまたはフロリドから選択される置換基が意味される。
式(I)および(II)で示される新規な化合物は、以下のスキーム1および2に示されるように、あるいは類似の方法により一般に調製され、式(I)および(II)中のXおよび「R」置換基は、それぞれ、スキーム1または2のいずれかの工程を無効にするいかなる置換基も含まない。すべての出発材料は、商業的に入手できるものであるか、または当業者であれば商業的に入手可能な出発物質から容易に作製できる。
スキーム1
アミノ・アルコール(I−1)をミツノブ条件下で反応させ、別個に保護されたジアミン(I−2)を得た。ミツノブ反応は、有機化学分野の当業者には周知である。該転換についての方法および反応条件は、Synthesis 1981, 1-28に記載されている。極性溶媒、例えばメタノール中の求核アミン、例えばヒドラジンまたはメチルアミンを用いて(I−2)のフタルイミド基を選択的に脱保護することで、アミン(I−3)を得た。多くの別の保護基が当分野で利用可能であり、それらの保護基が本明細書中に列記された工程を妨げない限り、ここで用いることができる。アミンを保護するための方法は、標準的な参照資料、例えばGreene 「Protective Groups in Organic Synthesis」(Wiley-Interscience出版)に記載される。
微小管阻害物質または細胞分裂阻止物質は、細胞周期のM期または有糸分裂期中の腫瘍細胞の微小管に対して活性のある細胞周期特異的試薬である。微小管阻害剤の例としては、限定するものではないが、ジテルペノイドおよびビンカアルカロイドがある。
シスプラチン、シス−ジアンミンジクロロプラチナは、注射可能な溶液としてPLATINOL(登録商標)にて商業的に入手可能である。シスプラチンは、主に、転移性睾丸および卵巣癌そして進行性膀胱癌の処置に指示される。シスプラチンの主な用量制限副作用は、腎毒性であり、それは水和および利尿、そして内耳神経毒性によって制御されうる。
カルボプラチン、プラチナ、ジアミン[1,1−シクロブタン−ジカルボキシラート(2−)−O,O’])は、注射可能な溶液としてPARAPLATIN(登録商標)にて商業的に入手可能である。カルボプラチンは、主に進行性の卵巣癌の第一処置および第二処置において指示される。骨髄抑制が、カルボプラチンの用量制限毒性である。
メルファラン、4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]−L−フェニルアラニン)は、注射可能溶液または錠剤としてALKERAN(登録商標)にて商業的に入手可能である。メルファランは、多発性骨髄腫および卵巣の非切除可能な上皮癌の対症療法に対して指示される。骨髄抑制は、メルファランの最も一般的な用量制限副作用をである。
ブスルファン、1,4−ブタンジオールジメタンスルホナートは、MYLERAN(登録商標)錠剤として商業的に入手可能である。ブスルファンは、慢性骨髄性白血病の対症療法に対して指示される。骨髄抑制は、ブスルファンの用量制限副作用である。
ダクチノマイシンはまた、アクチノマイシンDとして知られており、注射可能な製剤としてCOSMEGEN(登録商標)にて商業的に入手可能である。ダクチノマイシンは、ウィルムス腫瘍および横紋筋肉腫の処置に対して指示される。嘔気、嘔吐および摂食障害は、ダクチノマイシンの最も一般的な用量制限副作用である。
トポイソメラーゼII阻害剤は、限定するものではないが、エピポドフィロトキシンを含む。
ゲムシタビンは、G1/S期の境界を通じて細胞増殖を阻害することで、S期に細胞周期特異性を示す。ゲムシタビンは、局所的な進行性の非小細胞肺癌の処置においてシスプラチンとの組み合わせで、ならびに、局所的な進行性の膵癌の処置において単独で指示される。白血球減少症、血小板減少症および貧血症を含む骨髄抑制は、ゲムシタビン投与の最も一般的な用量制限副作用である。
イリノテカンは、その活性代謝産物SN−38とともに、トポイソメラーゼI−DNA複合体と結合する、カンプトセシン誘導体である。この細胞毒性は、トポイソメラーゼI:DNA:イリノテカン(irintecan)またはSN−38との三重複合体と複製酵素との相互作用に起因する回復不能な二重鎖切断の結果として生じると考えられる。イリノテカンは、結腸または直腸の転移癌の処置に対して指示される。イリノテカンHClの用量制限副作用は、好中球減少を含む骨髄抑制および下痢を含むGI効果である。
いくつかの蛋白質チロシンキナーゼは、細胞増殖の調節に関与するさまざまな蛋白質中の特定のチロシル残基のリン酸化を触媒する。そのような蛋白質チロシンキナーゼは、概して、受容体または非受容体キナーゼと分類されうる。
SH2/SH3ドメイン遮断薬は、PI3−Kp85サブユニット、Srcファミリー・キナーゼ、アダプタ分子(Shc、Crk、Nck、Grb2)およびRas−GAPを含むさまざまな酵素またはアダプタータンパク質におけるSH2またはSH3ドメイン結合を乱す薬剤である。抗癌剤の標的としてのSH2/SH3ドメインは、Smithgall, T.E. (1995), Journal of Pharmacological and Toxicological Methods 34(3) 125-32.において議論されている。
シグナル伝達経路阻害剤の別の群は、Ras癌遺伝子の阻害剤である。そのような阻害剤は、ファルネシルトランスフェラーゼ、ゲラニルゲラニル転移酵素およびCAAX蛋白質分解酵素の阻害剤、ならびにアンチセンス・オリゴヌクレオチド、リボザイムおよび免疫治療が含まれる。そのような阻害剤は、野生型変異体Rasを含む細胞においてRas活性化をブロックし、それにより、抗細胞増殖試薬として作用することが示された。Ras癌遺伝子阻害は、Scharovsky, O.G., Rozados, V.R., Gervasoni, S.I. Matar, P. (2000), Journal of Biomedical Science. 7(4) 292-8;Ashby, M.N. (1998), Current Opinion in Lipidology. 9 (2) 99 - 102;およびBioChim. Biophys. Acta, (19899) 1423(3):19-30において記載されている。
アポトーシス促進療法で用いられる試薬(例えばbcl−2アンチセンス・オリゴヌクレオチド)もまた、本発明の組み合わせで用いられてもよい。Bcl−2ファミリー蛋白質のメンバーは、アポトーシスをブロックする。従って、bcl−2の上方制御は、化学療法抵抗性と関係付けられる。研究により、上皮細胞増殖因子(EGF)がBCL−2ファミリーの抗アポトーシスメンバー(すなわち、mcl−1)を刺激することが示された。従って、腫瘍においてbcl−2の発現を下方制御するように設計された方策は、臨床的利益が実証され、現在フェーズII/III試験、すなわち、ジェンタG3139bcl−2アンチセンス・オリゴヌクレオチドにある。bcl−2に対するアンチセンス・オリゴヌクレオチド方策を用いるそのようなアポトーシス促進方策は、Water JSら、(2000), J. Clin. Oncol. 18: 1812-1823;およびKitada Sら、(1994), Antisense Res. Dev. 4: 71-79に記載されている。
本発明の医薬的に活性な化合物は、AKT阻害剤として活性があるので、それらは癌および関節炎を処置するのに治療上の有用性を示す。
リンパ芽球T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、有毛細胞白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球T細胞白血病、プラズマ細胞腫、免疫芽球性・大細胞型白血病、マントル細胞白血病、多発性骨髄腫巨核芽球性白血病、多発性骨髄腫、急性巨核球性白血病、前骨髄球性白血病、赤白血病、
悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、
神経芽細胞腫、膀胱癌、尿路上皮性癌、肺癌、外陰部癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞性癌、胃癌、上咽頭癌、頬粘膜癌、口腔癌、GIST(消化管間質腫瘍)または精巣癌から選択される癌の重症度を処置または軽減する方法に関する。
好ましくは、本発明は、卵巣癌、乳癌、膵臓癌または前立腺癌から選択される癌の重症度を処置または軽減する方法に関する。
Hisタグ付きAKT1(aa136−480)を発現する昆虫細胞を、ポリトロン(5mL 溶解緩衝液/g細胞)を用いた25mM HEPES、100mM NaCl、20mM イミダゾール、pH7.5にて溶解した。細胞片を、28,000×gで30分間遠心分離することによって取り除いた。その上清を、4.5マイクロコンフィルターに通じて濾過し、次いで、溶解緩衝液を用いて予め平衡化したニッケル−キレーティングカラムにロードした。このカラムを、5カラム容量(CV)の溶解緩衝液で洗浄し、次いで、5CVの20%緩衝液B(ここで、緩衝液Bは25mM HEPES、100mM NaCl、300mM イミダゾール;pH 7.5である)で洗浄した。Hisタグ付きAKT1(aa136−480)を、10CV以上の緩衝液Bの20%〜100%直線勾配を用いて溶出した。Hisタグ付きAKT1(136−480)溶出画分を、プールし、緩衝液C(ここで、緩衝液Cは、25mM HEPES(pH7.5)である)を用いて3倍に希釈した。次いで、その試料を、緩衝液Cを用いて予め平衡化したQ−セファロースHPカラムにて色層分析した。
Hisタグ付きAKT2(aa138−481)およびHisタグ付きAKT3(aa135−479)を単離し、同様に精製した。
本発明の化合物を、基質リン酸化アッセイにおいてAKT1、2および3タンパク質セリンキナーゼ阻害活性について試験した。このアッセイは、ペプチド基質のセリンのリン酸化を阻害する小分子有機化合物の能力を調べる。基質リン酸化アッセイは、AKT1、2または3の触媒ドメインを用いる。AKT1、2および3はまた、Upstate米国社から商業的に入手可能である。この方法は、ビオチニル化された合成ペプチド配列番号:1(ビオチン−ahx−ARKRERAYSFGHHA−アミド)のセリン残基上のATPからのガンマ−ホスフェートの転位を触媒する、単離された酵素の能力を測定する。
アッセイは、384ウェルU字底白色プレートにて実施した。10nMの活性化AKT酵素を、50mM MOPS、pH7.5、20mM MgCl2、4μM ATP、8μM ペプチド、0.04μCi[g−33P]ATP/ウェル、1mM CHAPS、2mM DTTおよび100%DMSO中の1μLの試験化を含む20μlのアッセイ容量中、室温にて40分間インキュベートした。この反応は、50μLのSPAビーズミックス(Mg2+およびCa2+を含まないダルベッコPBS,0.1%トリトンX−100、5mM EDTA、50μM ATP、2.5mg/ml ストレプトアビジンコートしたSPAビーズ)を添加することにより停止させた。そのプレートを密閉し、ビーズを一晩定着させ、次いで、そのプレートを、パッカード・トップカウント・マイクロプレート・シンチレーション・カウンター(Packard Topcount Microplate Scintillation Counter )(Packard Instrument Co., Meriden、CT)にて計数した。用量応答データを、データ換算式:100×(U1−C2)/(C1−C2)[式中、Uは未知値であり、C1はDMSOから得られた平均対照値であり、そしてC2は0.1M EDTAから得られた平均対照値である]を用いて計算した%対照に対して化合物濃度をプロットした。データは、y=((Vmax×x)/(K+x))[式中、Vmaxは上漸近線(upper asymptote)であり、KはIC50である]により記載される曲線にフィットさせた。。
全長のヒトAKT1遺伝子を、5’プライマー:配列番号:2、5’TATATAGGATCCATGAGCGACGTGGC3’および3’プライマー:配列番号:3、5’AAATTTCTCGAGTCAGGCCGTGCTGCTGG3’を用いて、ミリスチル酸化AKT1−ERを含むプラスミド(Klippelら、in Molecular and Cellular Biology 1998 Volume 18 p.5699に記載されており、MTAによりRobert T. Abraham, Duke Universityから譲り受けた)からPCRにより増幅した。目的とするクローニングのために、5’プライマーはBamHI部位を含み、そして3’プライマーはXhoI部位を含む。その結果得られるPCR産物は、BamHI/XhoI断片としてpcDNA3にサブクローニングされた。システイン25をコードする配列(TGC)における突然変異は、クイックチェンジ(QuikChange)(登録商標)サイトダイレクティッド・ミュータージェネシスキット(Site Directed Mutagenesis Kit)(ストラタジーン)を用いた部位特異的変異導入によって、アルギニン25をコードする野生型AKT1配列(CGC)に変えた。AKT1突然変異誘発性プライマー:配列番号:4、5’ACCTGGCGGCCACGCTACTTCCTCCと選択プライマー:配列番号:5、5’CTCGAGCATGCAACTAGAGGGCC(pcDNA3のマルチクローニングサイト中のXbaI部位を破壊するよう設計された)を、製造業者の指示に従って用いた。発現/精製のために、AKT1を、BamHI/XhoI断片として単離し、pFastbacHTb(インビトロジェン)のBamHI/XhoI部位にクローニングした。
発現は、インビトロジェン(カタログ#10359−016)のBAC‐to‐BACバクロウイルス・エクスプレッション・システム(Baculovirus Expression System)を用いて実施した。簡単には、1)cDNAを、FastBacベクターからbacmidDNAに移し、2)そのbacmidDNAを単離して用い、Sf9昆虫細胞にトランスフェクトし、3)そのウイルスをSf9細胞にて産生させ、4)T.ni細胞を、このウイルスに感染させて、精製に送った。
全長AKT1の精製のため、130g sf9細胞(バッチ#41646W02)を、25mM HEPES、100mM NaClおよび20mM イミダゾールを含む溶解緩衝液(緩衝液A、1L、pH7.5)中に再懸濁した。細胞溶解は、Avestin(15K−20Kプシーにて2回通じた)により実施した。細胞片を、16Krpmで1時間遠心分離することによって取り除き、その上清を一晩4℃で10mlのニッケル・セファロースHPビーズにバッチで結合させた。次いで、ビーズをカラムに移し、そして、結合した物質を緩衝液B(25mM HEPES、100mM NaCl、300mM イミダゾール、pH 7.5)を用いて溶出した。AKT溶出画分をプールし、緩衝液C(25mM HEPES、5mM DTT;pH7.5)を用いて3倍に希釈した。試料を濾過し、2mL/分の緩衝液Cを用いて予め平衡化した10mLのQ−HPカラムにて色層分析した。
AKT1溶出画分をプールし、分注し(1ml)、−80℃で保存した。質量分析およびSDS−PAGE分析を用いて、精製した全長AKT1の純度を確認し、同定した。
全長AKT2および全長AKT3も、同様にクローニングし、発現させ、そして精製した。
本発明の化合物を、基質リン酸化アッセイにてAKT1、2および3タンパク質セリンキナーゼ阻害活性について試験した。このアッセイは、ペプチド基質セリンのリン酸化を阻害する小分子有機化合物の能力を調べる。基質リン酸化アッセイは、AKT1、2または3の触媒ドメインを用いる。AKT1、2および3はまた、Upstate米国社から商業的に入手可能である。この方法は、ビオチニル化された合成ペプチド配列番号:1(ビオチン−ahx−ARKRERAYSFGHHA−アミド)のセリン残基上のATPからのガンマ−ホスフェートの転位を触媒する、単離された酵素の能力を測定する。
アッセイは、384ウェルU字底白色プレートにて実施した。10nMの活性化AKT酵素を、50mM MOPS、pH7.5、20mM MgCl2、4μM ATP、8μM ペプチド、0.04μCi[g−33P]ATP/ウェル、1mM CHAPS、2mM DTTおよび100%DMSO中の1μLの試験化を含む20μlのアッセイ容量中、室温にて40分間インキュベートした。この反応は、50μLのSPAビーズミックス(Mg2+およびCa2+を含まないダルベッコPBS,0.1%トリトンX−100、5mM EDTA、50μM ATP、2.5mg/mlストレプトアビジンコートしたSPAビーズ)を添加することにより停止させた。そのプレートを密閉し、ビーズを一晩定着させ、次いで、そのプレートを、パッカード・トップカウント・マイクロプレート・シンチレーション・カウンター(Packard Topcount Microplate Scintillation Counter )(Packard Instrument Co., Meriden、CT)にて計数した。
本発明の化合物は、上記のアッセイの1つまたは複数で、AKT1、AKT2およびAKT3に対してその活性が試験される。
上記データにおいて、pIC50は、IC50値はモル単位で表され、50%抑制濃度値と定義される。
本発明の範囲内にある医薬的に活性な化合物は、それを必要とする哺乳動物、特にヒトにおいてAKT阻害剤として有用である。
上記の医薬投薬単位における本発明の医薬活性化合物の用量は、有効であり、無毒な量で、好ましくは、活性化合物は0.001mg/kg〜100mg/kg、好ましくは0.001mg/kg〜50mg/kgの範囲から選択される。Akt阻害剤を必要とするヒト患者を処置する場合に、選択された投薬は、好ましくは毎日1回〜6回、経口もしくは非経口投与される。非経口投与の好ましい剤形は、局所、直腸、経皮による注射および連続注入が含まれる。ヒト投与のための経口投薬単位は、0.05mg〜3500mgの活性化合物を好ましくは含む。低投薬量を用いる経口投与が、好ましい。しかしながら、患者にとって安全でかつ便利な場合には、高投薬量の非経口投与もまた用いられうる。
ヒトを含む哺乳動物においてAkt阻害活性を誘導する本発明の方法は、該活性を必要とする対象に、有効なAktを阻害する量の本発明の医薬上活性な化合物を投与することを含む。
本発明はまた、治療での使用のための医薬の製造における式(I)で示される化合物の使用を提供する。
本発明はまた、癌を処置するにあたって使用するための医薬の製造における式(I)で示される化合物の使用を提供する。
本発明はまた、関節炎を処置するにあたって使用するための医薬の製造における式(I)で示される化合物の使用を提供する。
本発明はまた、式(I)で示される化合物および医薬上許容される担体を含む、Akt阻害剤として使用するための医薬組成物を提供する。
本発明はまた、式(I)で示される化合物および医薬上許容される担体を含む、関節炎の処置のための医薬組成物を提供する。
本発明の化合物が本発明に従って投与される場合、容認されない毒性効果はないことが期待される。
加えて、本発明の医薬上活性な化合物は、Akt阻害剤と組み合わせて用いた場合に有用性を示すことが知られているさらなる活性成分、例えば癌または関節炎を処置することが知られている他の化合物と一緒に同時投与されてもよい。
従って、以下の実施例は、単なる例示を構成するものであって、本発明の範囲をいかようにも制限するものではない。
実施例1〜12記載の化合物は、スキーム1および2に従って、または類似の方法によって容易に作製される。
調製例1
1,1−ジメチルエチル(2−アミノ−2−フェニルエチル)カルバメートの調製
a)1−アミノ−3−フェニル−2−プロパノール
NH2NH2(12.5mL、394ミリモル)を、1,1−ジメチルエチル(2−アミノ−4−フェニルブチル)カルバメート(7.5g、19.7ミリモル)のTHF/MeOH(50mL/50mL)溶液に加え、そして、密閉した系中50℃で攪拌した。12時間後に、その固体をろ過し、メタノールを用いて洗浄した。その濾液を濃縮し、0.5%NH4OHを含むCHCl3中の5%MeOHを用いたカラムクロマトグラフィーによって精製し、白色固体として標記化合物(3.75g、76%)を得た。LC-MS (ES) m/z = 251 (M+H)+。
0℃のTHF(100mL)中の1−メチルピラゾール(4.1g、50ミリモル)溶液に、n−BuLi(THF中2.2M、55ミリモル)を加えた。この反応溶液を、RTで1時間攪拌し、次いで−78℃に冷却した[J. Heterocyclic Chem. 41, 931 (2004)]。この反応溶液に、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(12.3mL、60ミリモル)を加えた。−78℃で15分経過した後、その反応物を1時間かけて0℃にまで温めた。その反応物を、飽和NH4Cl溶液を用いて希釈し、DCMで抽出した。その有機物を、Na2SO4により乾燥させ、真空下で濃縮して、さらに精製することなく用いられる黄褐色固体(8.0g、76%)を得た。[RB(OH)2]についてのLCMS (ES) m/z 127 (M+H)+;1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.57 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 4.16 (s, 3H), および1.41 (s, 12H)。
a)メチル2−アジド−3−メチル−3−フェニルブタノエート
a)1,1−ジメチルエチル((1S)−2−ヒドロキシ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)カルバメート
RTのMeOH(35mL)中の1,1−ジメチルエチル((1S)−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)カルバメート(3.2g、7.1ミリモル)溶液に、ジオキサン(18mL)中の4M HClを加えた。12時間後に、その溶液を濃縮して、HCl塩として標記化合物(2.7g、定量)を得た。LCMS (ES) m/z 349 (M+H)+。
a)ヒドロキシ(1−ナフタレニル)アセトニトリル
a)1,1−ジメチルエチル(2−{[(5−ブロモ−3−チエニル)カルボニル]アミノ}−2−フェニルエチル)カルバメート
1,1−ジメチルエチル[2−({[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チエニル]カルボニル}アミノ)−2−フェニルエチル]カルバメート(250mg、0.588ミリモル)を、DCM(2mL)中に溶解させ、TFA(1mL)を用いて処理した。0.5時間後に、その溶液を濃縮し、シリカに通じ、DCM(1%NH4OH)中の4%MeOHを用いて中和した。標記化合物を、逆相HPLC(C18カラム:H2O/CH3CN、95−5%)を用いてさらに精製し、白色固体として標記化合物のTFA塩(120mg、63%)を得た:LC-MS (ES) m/z = 327 (M+H)+, 1H NMR (d6-DMSO) δ 8.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.11 (bs, 2H), 7.76 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.38-7.45 (m, 3H), 7.32-7.34 (m, 2H), 6.53 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.33-5.35 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.26-3.27 (m, 2H)。
標記化合物は、1,1−ジメチルエチル(2−アミノ−3−フェニルプロピル)カルバメート(1.2g、4.85ミリモル)[調製例2から]を1,1−ジメチルエチル(2−アミノ−2−フェニルエチル)カルバメートに代えて用いることを除いて実施例1に従い、白色固体として調製した:LC-MS (ES) m/z = 341 (M+H)+, 1H NMR (d6-DMSO, 400 MHz) δ 8.38 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.99 (bs, 1H), 7.65 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.25-7.31 (m, 4H), 7.16-7.22 (m, 1H), 6.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.35-4.48 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 2.87-2.89 (m, 2H), 2.91-2.99 (m, 2H)。
a)5−ブロモ−2−(3−フラニル)−3−チオフェンカルボン酸
ジオキサン(2.3mL)とH2O(462μL)中、1,1−ジメチルエチル[2−({[5−ブロモ−2−(3−フラニル)−3−チエニル]カルボニル}アミノ)−3−フェニルプロピル]カルバメート(140mg、0.277ミリモル)、(5−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール(54mg、0.277ミリモル))、Pd(PPh3)4(16mg、13.8μmol)およびK2CO3(153mg、1.11ミリモル)を、密閉された管中で合わせた。80℃で4時間経過した後、さらなる5−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール(54mg、0.277ミリモル)およびPd(PPh3)4(16mg、13.8μmol)を加えた。さらに12時間後、反応内容物を、H2O/DCM間に分配した。その水相を、DCMで複数回洗浄し、そして、合した有機画分をNa2SO4により乾燥させ、濃縮し、直接用いた:LCMS (ES) m/z = 507 (M+H)+。
TFA−DCM(3mL、1:2)中の1,1−ジメチルエチル[2−({[2−(3−フラニル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チエニル]カルボニル}アミノ)−3−フェニルプロピル]カルバメート(パートeからの粗産物)溶液を、25℃で攪拌した。30分後に、その溶液を濃縮し、そして、残基を、シリカプラグ(DCM(1%NH4OH)中3%MeOH)に通じて、標記化合物の遊離塩を得た。
MeOH中の液としてのその遊離塩を、次いで、ジオキサン中の過剰量の4M HClを用いて処理し、HCl塩として標記化合物(10mg、9%−2工程)を得た:LC-MS (ES) m/z 406 (M+H)+, 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.49 (d, J=8.84 Hz, 1 H) 8.16 (s, 1 H) 8.05 (br. s, 3 H) 7.92 (s, 1 H) 7.85 (br. s., 1 H) 7.41 (d, J=1.77 Hz, 1 H) 7.22 - 7.30 (m, 5 H) 6.87 (d, J=1.01 Hz, 1 H) 6.29 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 4.36 - 4.45 (m, 1H) 3.37 (s, 3 H) 2.96 (d, J=5.56 Hz, 2 H) 2.83 - 2.90 (m, 2 H)。
a)5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボン酸
RTのMeOH/THF(20mL、3:1)中のN−{1−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−2−メチル−2−フェニルプロピル}−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド(96mg、0.20ミリモル)溶液に、ヒドラジン(45μL、1.43ミリモル)を加えた。18時間RTで攪拌した後に、その反応混合物を、シリカに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(シリカ、DCM(1%NH4OH)中の3%MeOH)により精製し、標記化合物を得た。
上記の中性化合物を、MeOH(2mL)に溶解し、Et2O(500μL)中の過剰な2M HClで処理し、濃縮して、標記化合物のHCl塩を得た:LC-MS (ES) m/z 369 (M+H)+, 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 1.37 (s, 3 H) 1.41 (s, 3 H) 2.61 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 2.62 (s, 1 H) 4.02 (s, 3 H) 4.51 (dd, J=8.84, 4.80 Hz, 1 H) 6.52 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 7.23 (t, J=7.33 Hz, 1 H) 7.36 (t, J=7.71 Hz, 2 H) 7.50 (s, 1 H) 7.51 (d, J=2.02 Hz, 2 H) 7.71 (d, J=1.52 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=1.52 Hz, 1 H)。
a)5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボン酸
RTのMeOH/THF(2mL、1:1)中のN−((1S)−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド(74mg、0.14ミリモル)溶液に、ヒドラジン(86μL、2.75ミリモル)を加えた。RTで18時間攪拌した後、その反応溶液を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカ、DCM(1%NH4OH)中の3%MeOH)により精製し、標記化合物を得た。
上記の中性化合物を、MeOH(2mL)中に溶解し、ジオキサン(500μL)中の過剰な4M HClで処理して、濃縮し、明るい黄色固体としての標記化合物のHCl塩を得た:LC-MS (ES) m/z 409 (M+H)+, 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 3.19 - 3.30 (m, 3 H) 3.35 - 3.39 (m, 1 H) 4.20 (s, 3 H) 4.67 - 4.75 (m, 1 H) 6.88 (d, J=2.27 Hz, 1 H) 7.42 (t, J=7.58 Hz, 1 H) 7.52 (t, J=7.33 Hz, 1 H) 7.63 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 7.70 (d, J=7.83 Hz, 1 H) 8.06 (d, J=16.67 Hz, 2 H) 8.42 (s, 1 H)。
2−ブロモ−4−チオフェンカルボン酸(104mg、0.5ミリモル)を5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸に代えて用い、2−[(2S)−2−アミノ−3−(2−フルオロフェニル)プロピル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−HCl(149mg、0.5ミリモル)[調製例5の手順に従って調製される]を2−[(2S)−2−アミノ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロピル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−HClに代えて用いることを除いて、標記化合物は、実施例5の手順に従い、オフホワイト固体として調製された:LC-MS (ES) m/z 359 (M+H)+, 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 3.10 - 3.16 (m, 2 H) 3.27 (d, J=6.82 Hz, 2 H) 4.02 - 4.07 (m, 3 H) 4.65 (s, 1 H) 6.55 - 6.60 (m, 1 H) 7.05 - 7.15 (m, 2 H) 7.26 - 7.31 (m, 1 H) 7.37 - 7.44 (m, 1 H) 7.59 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 7.72 (d, J=1.52 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=1.52 Hz, 1 H)。
2−ブロモ−4−チオフェンカルボン酸(104mg、0.5ミリモル)を5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸に代えて用い、2−[(2S)−2−アミノ−3−(2−クロロフェニル)プロピル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−HCl(157mg、0.5ミリモル)[調製例5の手順に従って調製される]を2−[(2S)−2−アミノ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)プロピル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン−HClに代えて用いることを除いて、標記化合物は、実施例5の手順に従い、明るい黄色固体として調製された:LC-MS (ES) m/z 375 (M+H)+, 1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 3.07-3.16 (m, 1H) 3.20-3.29 (m, 3 H) 4.05 (s, 3H) 4.74 (s, 1H) 6.60 (s, 1H) 7.25 (s, 2H) 7.42 (s, 2H) 7.65 (s, 1H) 7.75 (s, 1H) 8.23 (s, 1H)。
a)5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボン酸
TFA−DCM(3mL、1:2)中の1,1−ジメチルエチル[2−({[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チエニル]カルボニル}アミノ)−2−(1−ナフタレニル)エチル]カルバメート(76mg、0.16ミリモル)溶液を、25℃で攪拌した。30分後、その溶液をトルエン共沸混合物で濃縮し、そして、その残渣をシリカ栓(DCM(1%NH4OH)中の3%MeOH)に通じて中和し、白色固体として標記化合物(14mg、23%)を得た。
次いで、MeOH中の溶液としての遊離塩基を、ジオキサン中の過剰な4M HClで処理し、HCl塩として標記化合物(40mg、40%)を得た:LC-MS (ES) m/z 377 (M+H)+, 1H NMR (400 MHz, MeOD) δppm 3.61 - 3.66 (m, 2 H) 3.9 (s, 3 H) 6.35 (dd, J=7.96, 6.19 Hz, 1 H) 6.50 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 7.50 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 7.55 - 7.60 (m, 2 H) 7.63 (dd, J=8.34, 1.52 Hz, 1 H) 7.68 (d, J=7.07 Hz, 1 H) 7.75 (d, J=1.26 Hz, 1 H) 7.96 (t, J=9.35 Hz, 2 H) 8.23 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=1.52 Hz, 1 H)。
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フランカルボキサミドの調製
N−((1S)−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フランカルボキサミド(200mg、0.38ミリモル)を、RTでTHF(10mL)およびMeOH(10mL)中に溶解し、ヒドラジン(0.19mL、3.8ミリモル)で処理した。24時間後に、その溶液を濃縮し、DCM(1%NH4OH)中の8%MeOHを用いてシリカにより精製し、標記化合物を白色固体として得た。その遊離塩基を、DCM(5mL)中に溶解し、ジオキサン(4mL)中の4M 希HClで処理した。5分後に、その反応溶液を真空下で濃縮し、HCl塩として標記化合物(55mg)を得た:LC-MS (ES) m/z = 393 (M+H)+, 1H NMR (d6-DMSO) δ8.78 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.16 (bs, 2H), 7.69 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.49 (s, 1H), 7.44 (m, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.52 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.22 (m, 2H) および 3.07 (m, 2H)。
a)メチル1−メチル−1H−ピロール−3−カルボキシレート
a)メチル2−クロロ−1−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロール−3−カルボキシレート
a)2−クロロ−5−(4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−N−((1S)−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−1−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド
本発明を投与する注射製剤は、水中の10%容量のプロピレングリコールにおいて1.5%重量のN−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド(実施例2の化合物)を攪拌することによって作製される。
下記の表IIで示すシュークロース、硫酸カルシウム二水塩およびAkt阻害剤は、混合され、10%ゼラチン溶液にて示される比率で顆粒化される。
湿式顆粒を、スクリーニングし、乾燥させ、澱粉、タルクおよびステアリン酸と混合し、スクリーニングして、錠剤に圧縮される。
表II
Claims (3)
- 式(I):
R8およびR9は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、フランまたはチオフェンから独立して選択され;
R6は、C1−4アルキルであり;
R7は、水素、C1−4アルキルまたはハロゲンから選択され;
R10は、C5−C12アリールが置換されていない−(CR60R61)mC5−C12アリールまたはC5−C12アリールが置換される−(CR60R61)mC5−C12アリールから選択され、
ここで、mは、0〜2であり、そして、
R60およびR61は、水素またはC1−4アルキルより独立して選択される;
R11は、水素またはC1−4アルキルから選択され;
Xは、O、SまたはNR49から選択され、
ここで、R49は、水素またはC1−4アルキルから選択される]
で示される化合物、および/またはその医薬上許容される塩。 - 以下の化合物:
N−(2−アミノ−1−フェニルエチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−{(1S)−2−アミノ−1−[(2−フルオロフェニル)メチル]エチル}−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−{(1S)−2−アミノ−1−[(2−クロロフェニル)メチル]エチル}−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−[1−(アミノメチル)−2−メチル−2−フェニルプロピル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(1−ナフタレニル)エチル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−[2−アミノ−1−(フェニルメチル)エチル]−2−(3−フラニル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−チオフェンカルボキサミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3−フランカルボキサミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−1−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−2−クロロ−1−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;または
N−((1S)−2−アミノ−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}エチル)−2−クロロ−5−(4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、から選択される請求項1記載の化合物、および/またはその医薬上許容される塩。
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