JP5363943B2 - 導電性シート及び導電性シートの製造方法並びにプローブカード及び検査装置 - Google Patents

導電性シート及び導電性シートの製造方法並びにプローブカード及び検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、上下に重ねて配置した複数のプリント回路板等を相互に電気的に接続する導電性シート及び導電性シートの製造方法並びにプローブカード及び検査装置に関するものである。
半導体の検査装置等においては、上側の回路基板等と下側の回路基板等とを電気的に接続する方法として、垂直バネ構造のコンタクトピンであるポゴピンを各接続箇所に1つずつ配置するのが一般的である。このようなポゴピンを用いたプローブカードを備えたウエハ検査装置の例を図1に示す。このウエハ検査装置は、ウエハの表面に形成した回路に検査信号を印加して検査を行うための装置である。ここでは、図1に基づいてプローブカードを中心に説明する。
プローブカードは、ウエハの表面に形成した回路に接触する多数のプローブピン1と、各プローブピン1を一側(図1中の上側)で支持するコンタクトプローブ基板2と、このコンタクトプローブ基板2の他側に設けられスルーホール回路3を介して各プローブピン1と電気的に接続された電極4と、テスタ(図示せず)側に接続されるプリント回路基板5と、このプリント回路基板5の一側に前記電極4に対向して設けられた電極6と、プリント回路基板5の他側にスルーホール回路7を介して設けられてテスタに接続されるコネクタ8と、各電極4及び電極6間をそれぞれ電気的に接続する接続板部9とから構成されている。各電極4及び電極6は、プローブピン1に合わせて多数設けられている。
そして、接続板部9は、上端部が各電極4にそれぞれ接触し、かつ下端部が各電極6にそれぞれ接触してこれらを電気的に接続する複数のポゴピン9Aと、各ポゴピン9Aをそれぞれ支持するホルダ9Bと、このホルダ9Bに多数設けられたホルダ穴9Cとから構成されている。
そして、各ポゴピン9Aは、図2に示すように、作業者がピンセット10でホルダ9Bの各ホルダ穴9Cに1つずつ挿入して組み上げられている。
しかしこの場合、部品点数が多くなってプローブカード本体の重量も増加し、また作業工数の増加を招くと共にポゴピン9Aの配置忘れ(図2中のXのホルダ穴の状態)が生じる場合もあり、そのための検査も必要となるため、コストや作業時間の低減の面で不利になっていた。
このため、特許文献1のような改良案が提案されている。この特許文献1の異方導電性シートを用いたウエハ検査装置を以下に概説する。
このウエハ検査装置は、図3に示すように、ウエハ11の温度制御、ウエハ11の検査を行うための電源供給、信号の入出力制御およびウエハ11からの出力信号を検出して当該ウエハ11における集積回路の良否の判定を行うためのコントローラー12を有する。このコントローラー12は、その下面に多数の入出力端子13が配置された入出力端子部14を有する。
コントローラー12の下方には、円板状の検査用回路基板15が設けられている。この検査用回路基板15の上面には、多数の引出端子16を有する引出端子部17が形成されている。検査用回路基板15の中央部には、引出端子16の各々に電気的に接続された多数の検査電極(図示省略)を有する検査電極部(図示省略)が形成されている。そして、検査用回路基板15の引出端子16は、コントローラー12の入出力端子13に対向するように配置されている。
検査用回路基板15の一面における検査電極部上には、検査対象であるウエハ11表面に形成した集積回路の被検査電極(図示省略)に接触する多数の接触子(プローブピン)を有する接触部材18が配置されている。この接触部材18の接触子の各々は、検査用回路基板15の検査電極の各々に電気的に接続している。接触部材18は、異方導電性シートにより構成されている。
また、コントローラー12と検査用回路基板15との間にも異方導電性シート19が設けられている。この異方導電性シート19は、検査用回路基板15の引出端子部17とコントローラー12の入出力端子部14との間に配置されている。異方導電性シート19は、図4に示すように、シート状の絶縁部19Aと、この絶縁部19Aのうちコントローラー12の各入出力端子13及び検査用回路基板15の各引出端子16に対応する位置にそれぞれ設けられた導電路形成部19Bとから構成されている。
そして、異方導電性シート19は、コントローラー12と検査用回路基板15との間に位置して、その導電路形成部19Bが、コントローラー12の入出力端子13と検査用回路基板15の引出端子16とにそれぞれ接触し、これら入出力端子13と引出端子16との間を導通している。
特開2002−246428号公報
ところが、この特許文献1における検査装置の異方導電性シート19では、導電路形成部19Bは、絶縁性の弾性高分子物質中に磁性を示す導電性粒子が、厚み方向に配向した状態で密に含有されて構成されているが、弾性高分子物質と導電性粒子との配合バランスが難しいため十分な導電性が確保できず、入出力端子13と引出端子16との間で導通不良を起こすことがある。特に、各電極の間隔が狭くて導電路形成部19Bを細く形成する必要がある場合は、導電性粒子を十分に含有させることが難しくなるため、導通不良を起こす可能性が高くなるという問題がある。
この場合、導電性粒子の密度を高くすることも考えられるが、導電性粒子の密度が高くなると、導電路形成部19Bが固くなって、絶縁部19Aや端子13,16を破損する可能性が高くなるという問題がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、電極等の破損や接触不良を起こすことなく、良好な接触状態を維持できる導電性シート及び導電性シートの製造方法並びにプローブカード及び検査装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係る導電性シートは、一側に面する回路と他側に面する回路との間に介在されてこれらの回路を1又は複数位置で電気的に導通させる導電性シートにおいて、前記各回路に面して各回路の接触位置を覆う膜材と、当該膜材のうち各回路間を導通させる1又は複数の接触位置で、前記膜材の表裏面を貫通させて設けられた導電体とを備え、前記導電体が、前記膜材の一側面において薄膜状に形成され、当該薄膜状の導電体が前記膜材と共に窪まされて反対側に突出した凸部が形成され、前記導電体の周縁が接触薄膜となり、かつ、前記導電体の一部を前記膜材の他側面の表面に貫通して突出させた接触突起が形成され、前記凸部が、前記接触薄膜と前記接触突起とを弾性的に支持して各電極に接触させたことを特徴とする。
本発明に係るプローブカードは、一側面にプローブピンを複数備えたコンタクトプローブ基板と、テスタ側に接続されたプリント回路基板と、前記コンタクトプローブ基板の各プローブピンの接点とプリント回路基板の接点とを電気的に接続する導電性シートとを備えたプローブカードであって、前記導電性シートとして上述した導電性シートを用いたことを特徴とする。
本発明に係る検査装置は、検査対象物に1又は複数のプローブピンを接触させて検査を行う検査装置において、前記1又は複数のプローブピンを支持するプローブカードを備え、当該プローブカードとして上述したプローブカードを用いたことを特徴とする。
上述の発明では、膜材で支持された導電体が両側の電極等に確実に接触するため、破損や接触不良を起こすことなく、良好な接触状態を維持することができる。
従来のプローブカードを示す要部拡大断面図である。 従来のプローブカードの接続板部を示す要部拡大斜視図である。 従来のプローブカードを示す要部拡大断面図である。 従来のプローブカードの異方導電性シートを示す断面図である。 本発明の実施形態に係るプローブカードを示す要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るプローブカードの導電性シートの製造工程を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るプローブカードの導電性シートを示す平面図である。 図7のA−A線矢視断面図である。 本発明に係る凸金型及び凹金型を示す断面図である。 本発明に係る凸金型及び凹金型で膜材及び導電体をプレスした状態を示す断面図及び要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る導電性シートの凸部を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る導電性シートを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る導電性シート及び導電性シートの製造方法並びにプローブカード及び検査装置について、添付図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、本発明に係る導電性シートを組み込んだプローブカードを備えたすべての検査装置に用いることができるため、ここでは、導電性シート及びそれを組み込んだプローブカードを中心に説明する。
プローブカード21は、図5に示すように、ウエハ(図示せず)の表面に形成した回路に接触する多数のプローブピン22(ここでは1つだけ図示する)と、各プローブピン22を一側(図5中の上側)で支持するコンタクトプローブ基板23と、このコンタクトプローブ基板23の他側に設けられスルーホール回路24を介して各プローブピン22に電気的に接続された電極25と、テスタ(図示せず)側に接続されるプリント回路基板26と、このプリント回路基板26の一側に前記電極25に対向して設けられた電極27と、プリント回路基板26の他側にスルーホール回路28を介して設けられてテスタに接続されるコネクタ29と、一側に面するコンタクトプローブ基板23の回路及び他側に面するプリント回路基板26の回路の間に介在されて、これらの回路を1又は複数位置で電気的に導通させる導電性シート30とから構成されている。
このプローブカード21は、導電性シート30を除いて、従来のプローブカードと同様である。したがって、上記と同様のコンタクトプローブ基板およびプリント回路基板を具備し、これら基板を互いに電気的に接続する態様のすべてのプローブカードに本発明を適用することができる。
導電性シート30は、一側のコンタクトプローブ基板23の各電極25と、他側のプリント回路基板26の各電極27とをそれぞれ電気的に接続するための部材である。導電性シート30は、コンタクトプローブ基板23の各電極25及びプリント回路基板26の各電極27にそれぞれ面して、各回路の接触位置である各電極25,27を覆う膜材31と、当該膜材31のうち各電極25,27間を導通させる接触位置で前記膜材31の表裏面を貫通させて設けた導電体32とを備えて構成されている。

膜材31は、絶縁性と、ある程度の弾性を有すると共に、塑性変形する性質の合成樹脂シートで構成されている。なお、膜材31に、塑性変形する性質を持たせるのは、エンボス加工により、後述する凸部34を形成するためである。このため、膜材31としては、ある程度弾性を有して、凸部34を形成できると共に絶縁性を有する材料であれば、合成樹脂シート以外の材料でもよい。
導電体32は、各電極25,27に直接接触して、これらの間を導通させるための部材である。導電体32は、前記膜材31の一方の面(図5の下側面)において薄膜状に形成されている。さらに、導電体32は、膜材31の貫通穴31Aを通して膜材31の他方の面の上方へ突出して形成されている。
さらに、薄膜状の導電体32は、前記膜材31と共にエンボス加工によって凸部34が形成されている。即ち、凸部34は、導電体32と膜材31とが、一方の面(図5の下側面)側から見て、他方の面側(図5の上側)に窪まされ、かつ一方の面側に突出した状態に形成されている。この凸部34の上端部(図5の上側端部)から膜材31を貫通して他方の面側に上方へ突出した部分が接触突起35となり、コンタクトプローブ基板23の各電極25に接触する。また、凸部34の下端部(図5の下側端部)から周縁に広がった部分が接触薄膜36となり、プリント回路基板26の各電極27に接触する。
導電体32は、導電性を有する金属等の材料で構成されている。そして、凸部34は、導電体32が膜材31と共に、例えば釣鐘型や半球型に形成されて構成され、接触突起35と接触薄膜36とを弾性的に支持する。これにより、接触突起35が各電極25に、接触薄膜36が各電極27にそれぞれ接触した状態で、これらを弾性的に支持して、良好な接触状態を維持するようになっている。即ち、電極25,27等の破損や接触不良を起こすことなく、良好な接触状態が維持されることとなる。
[導電性シートの製造方法]
次に、上述した導電性シートの製造方法について説明する。
導電性シート30の製造方法は主に、膜材31に貫通穴31Aを設ける工程と、膜材31に導電体32を薄膜状に形成する工程と、導電体32を膜材31と共に窪ませて凸部34を形成する工程とから構成されている。
貫通穴31Aを設ける工程は、前記各回路に面して各回路の接触位置(電極25,27)を覆う膜材31のうち、各回路間を導通させる1又は複数の接触位置に貫通穴31Aを設ける工程である。この貫通穴31Aを設ける工程は、ドリルルータ、ニードル等を用いて行う。また、貫通穴31Aはパンチ加工によって設けてもよい。膜材31は、コンタクトプローブ基板23の電極25及びプリント回路基板26の電極27を覆う形状に形成される。ここでは、膜材31は、図7に示すように、四角形状に形成されている。この膜材31に、ドリルルータ等によって、図6(A)に示すように、各電極25,27に対向する位置に、それぞれ貫通穴31Aが設けられる。
導電体32を薄膜状に形成する工程は、膜材31の貫通穴31Aに当該膜材31の表裏面を貫通させて導電体32を設けると共に前記膜材31の一側面の前記導電体32を薄膜状に形成する工程である。この導電体32を薄膜状に形成する工程は、例えば導電ペーストの印刷等により行う。具体的には、導電ペーストをシルク版やメタル版で印刷して、導電体32を薄膜状に形成すると共に、貫通穴31Aから反対側に、膜材31表面から突出させる。また、この導電体32は、メッキや、インクジェットによる印刷等を用いて形成してもよい。次いで、導電ペーストを乾燥硬化させる。
これらの工法により、図6(B)、図7および図8に示すように、膜材31の表面に、貫通穴31Aを中心にして薄い円形状の導電体32の膜を形成すると共に、貫通穴31Aから反対側(膜材31の裏面)に導電体32が突出するように形成する。例えば、0.5mm程度の膜材31に対して、膜材31の表面の円形状の導電体32の膜を、直径2〜5mm、膜厚20〜50μm、膜材31の裏面の突起を、直径0.3〜0.5mm、膜厚(突出高さ)20〜50μmに設定する。これらの数値は、膜材31の暑さ等の諸条件によって異なるため、諸条件に応じて適宜設定する。なお、図6(B)(C)では、分かりやすくするために、膜材31の表面の円形状の導電体32の膜を厚くして記載している。
凸部34を形成する工程は、薄膜状の導電体32を前記膜材31と共に窪ませ、かつ、膜材31の他側面へ上方へ突出した状態に形成する工程である。この凸部34を形成する工程は、エンボス加工等によって行う。具体的には、図9に示すように、凸部34の内径に合わせた突起38を備えた凸金型39と、凸部34の外径に合わせた窪み40を有する凹金型41とを備えたプレス装置を用いる。凸金型39には、膜材31及び導電体32の塑性変形を容易にするためのヒータ(図示せず)が組み込まれている。凸金型39の突起38の根元38Aは、図10に示すように、前記膜材31及び導電体32に直接接触しないように切り欠いて形成されている。これにより、前記膜材31及び導電体32が、凸金型39と凹金型41とで凸部34を形成する際に、応力の集中なしにスムーズに曲がるようになっている。凸金型39及び凹金型41は、前記電極25,27の位置及び数に合わせて設けられる。
この凸金型39と凹金型41の間に膜材31を挿入して位置決めし、これら凸金型39と凹金型41とで、膜材31及び導電体32を加熱しながらプレスして、図11,12のように、導電性シート30を成型する。その後、アニール処理を施して残留応力を緩和する。
次いで、膜材31に位置決め用穴(図示せず)を設ける。この位置決め用穴は、コンタクトプローブ基板23又はプリント回路基板26に設けられた位置決め用ピン(図示せず)に嵌合して、導電性シート30を位置決めするための穴である。この位置決め用ピンの位置に合わせて位置決め用穴を設定する。
以上のようにして形成された導電性シート30は、プローブカード21の組み立て時に、コンタクトプローブ基板23とプリント回路基板26との間に組み付けられる。具体的には、導電性シート30の位置決め用穴(図示せず)が、コンタクトプローブ基板23又はプリント回路基板26に設けられた位置決め用ピン(図示せず)に嵌合して、導電性シート30と、コンタクトプローブ基板23及びプリント回路基板26が整合される。
この状態で、コンタクトプローブ基板23とプリント回路基板26とを合わせて固定する。これにより、導電性シート30の凸部34の接触突起35と、コンタクトプローブ基板23の電極25とが接触すると共に、凸部34の接触薄膜36と、プリント回路基板26の電極27とが接触して、これらの間が電気的に接続されることとなる。
さらに、導電性シート30の凸部34は、膜材31の弾性によって弾性変形して、導電体32の接触突起35と接触薄膜36とを弾性的に支持する。これにより、凸部34の接触突起35とコンタクトプローブ基板23の電極25とが弾性的に接触すると共に、凸部34の接触薄膜36とプリント回路基板26の電極27とが弾性的に接触する。
これにより、接触突起35と電極25の接触状態及び接触薄膜36と電極27の接触状態を良好に保つ。即ち、電極25,27等の破損や接触不良を起こすことなく、良好な接触状態を維持することとなる。
経年劣化等により、導電性シート30の凸部34の破損、接触不良等を起こした場合は、導電性シート30を交換する。即ち、プローブカード21のコンタクトプローブ基板23とプリント回路基板26との結合を緩め、あるいは両者を分離して、これらの間に組み付けられた導電性シート30を取り外し、新しい導電性シート30を取り付ける。導電性シート30の位置決め用穴(図示せず)を、コンタクトプローブ基板23又はプリント回路基板26に設けられた位置決め用ピン(図示せず)に嵌合して、コンタクトプローブ基板23とプリント回路基板26とを固定する。
以上のように構成された導電性シート30、プローブカード21及び検査装置により、弾性変形する導電性シート30の凸部34で支持された導電体32の接触突起35と接触薄膜36とが、電極25,27にそれぞれ弾性的に接触するため、電極25,27等の破損や接触不良を防止して、良好な接触状態を維持することができるようになる。
これにより、プローブカード21及び検査装置に対する信頼性が向上する。
特に、従来、プローブカード21に多数設けられていたポゴピンが不要となり、このポゴピンの代わりに複数枚(使用態様によっては1枚)の導電性シート30だけになるため、部品点数を大幅に低減することができる。さらに、導電性シート30は安価に製造することができるため、この導電性シート30及びこの導電性シート30を用いたプローブカード21並びに検査装置の製造コストの低減を図ることができる。
さらに、ポゴピンの代わりに導電性シート30を用いることで、ほぼポゴピンの長さ分だけ厚みを減らすことができ、プローブカード21を大幅に薄く、かつ軽くすることができる。それによって、このプローブカード21を用いた検査装置を小型化、軽量化することができる。
各電極25,27に接触不良が起きた場合は、導電性シート30を1枚交換するだけで済むため、ポゴピンの配置忘れの検査も不要となり、交換作業が容易になって短時間で済み、メンテナンス時の作業性が大幅に向上する。
この結果、導電性シート30が安価であることと相まって、ランニングコストを大幅に低減することができる。
[変形例]
前記実施形態では、導電性シートの製造方法を、膜材31に貫通穴31Aを設ける工程と、膜材31に導電体32を薄膜状に形成する工程と、導電体32を膜材31と共に窪ませて凸部34を形成する工程とから構成したが、各工程の順番を変えてもよい。具体的には、貫通穴31Aを設ける工程の次の2つの工程を入れ替えてもよい。この場合、導電性シート30の凸部34になる部分は、最初に膜材31だけで形成して、その後で導電体32が設けられる。即ち、膜材31を前記貫通穴31Aの部分で一側面から窪ませて他側面へ突出した状態に形成する工程の後に、前記膜材31の貫通穴31Aに当該膜材31の表裏面を貫通させて導電体32を設けると共に前記膜材31の一側面の前記導電体32を薄膜状に形成する工程を設けてもよい。この場合も、前記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
前記実施形態では、1枚の導電性シート30の上下の接触突起35及び接触薄膜36を各電極25,27にそれぞれ接触させる構成にしたが、導電性シート30を2枚重ねて設けてもよい。この場合、重ねられる2枚の導電性シート30の各導電体32の接触薄膜36が互いに接触するようにして2枚の導電性シート30を背中合わせにして重ね合わせ、導電体32の接触突起35が各電極25,27にそれぞれ接触するようにする。この場合も、前記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
前記実施形態では、説明の容易化のために導電性シート30を1枚設けた例を説明したが、電極25,27の配置に応じて、通常は複数の導電性シート30が用いられる。即ち、導電性シート30は、電極25,27の配置に応じて、複数用いる場合と、1枚用いる場合がありえるが、いずれの場合でも、前記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
前記実施形態では、位置決め用穴を最後に設けたが、凸金型39及び凹金型41と共に、位置決め用穴を打ち抜くための凸金型及び凹金型(いずれも図示せず)を設けてもよい。
前記実施形態では、導電体32を膜材31の一方の面(図5の下側面)にのみ薄膜状に形成したが、両面を薄膜状に形成してもよい。
また、凸部34の形状は、ドーム型(前述した釣鐘型や半球型)に限らず、弾性を有するように窪ませたすべての形状を用いることができる。
また、導電性シート30においては、通常、電極25,27の数に合わせて凸部34を設けることが望ましいが、仕様の異なる検査装置や、大きさやプローブピンの数や形状・配置等の異なる複数種類のプローブカードに組み込むことができるように、これに適合させて凸部34の数を設定しても良く、あるいは組み込むプローブカードのプローブピン(すなわちコンタクトプローブ基板の電極25やプリント回路基板の電極27)の数より多く設定しても良い。
具体的には、例えば、直径が等しくてプローブピンの数が異なる複数種類のプローブカードに対応させるために、最もプローブピンの数が多いプローブカードに適合させて凸部34の数を設定した導電性シート30を製造する。
この場合、プローブカードに組み込む導電性シート30の凸部34の数が、そのプローブカードの電極25,27の数よりも多くなって凸部34が余ってしまうことがあり得る。しかしながら、余った凸部34の上下には、通常、電極や配線が存在しないので、コンタクトプローブ基板23とプリント回路基板26との間が短絡することは無い。なお、年のため、余ることとなる凸部34に対して絶縁処理(絶縁体の貼り付ける、塗布する等)を施すこととしても良い。
また、導電性シート30の平面形状は、検査装置の仕様やプローブカードの大きさ(直径)や、プローブピンの数や形状、配置、さらにはコンタクトプローブ基板およびプリント回路板それぞれの電極25,27の配置等によって複数種類の態様が考えられる。上述した例では導電性シート30を四角形(矩形)としたが、例えば前述した特許文献1のような扇形や、円盤形、ドーナツ形など種々の形態を取り得る。
かかる形態によっても、前述した実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。特に電極25,27の数が最も多い検査装置や、直径が等しいが仕様(プローブピンの数等)が異なるプローブカードに適合させた標準的(汎用的)な導電性シート30を製造することにより、導電性シート30の製造コストを大幅に削減することができる。
本発明は、一側のプリント回路基板等と他側のコンタクトプローブ基板等とを電気的に接続する導電性シート30を備えた点に特徴があるため、この導電性シート30を備えたプローブカード及びこのプローブカードを備えた検査装置すべてに適用することができる。
21:プローブカード、22:プローブピン、23:コンタクトプローブ基板、24:スルーホール回路、25:電極、26:プリント回路基板、27:電極、28:スルーホール回路、29:コネクタ、30:導電性シート、31:膜材、31A:貫通穴、32:導電体、34:凸部、35:接触突起、36:接触薄膜、38:突起、39:凸金型、40:窪み、41:凹金型。

Claims (3)

  1. 一側に面する回路と他側に面する回路との間に介在されてこれらの回路を1又は複数位置で電気的に導通させる導電性シートであって、
    前記各回路に面して各回路の接触位置を覆う膜材と、当該膜材のうち各回路間を導通させる1又は複数の接触位置で、前記膜材の表裏面を貫通させて設けられた導電体とを備え、
    前記導電体が、前記膜材の一側面において薄膜状に形成され、当該薄膜状の導電体が前記膜材と共に窪まされて反対側に突出した凸部が形成され、前記導電体の周縁が接触薄膜となり、かつ、前記導電体の一部を前記膜材の他側面の表面に貫通して突出させた接触突起が形成され、
    前記凸部が、前記接触薄膜と前記接触突起とを弾性的に支持して各電極に接触させたことを特徴とする導電性シート。
  2. 一側面にプローブピンを複数備えたコンタクトプローブ基板と、テスタ側に接続されたプリント回路基板と、前記コンタクトプローブ基板の各プローブピンの接点とプリント回路基板の接点とを電気的に接続する導電性シートとを備えたプローブカードであって、
    前記導電性シートとして、請求項1に記載の導電性シートを用いたことを特徴とするプローブカード。
  3. 検査対象物に1又は複数のプローブピンを接触させて検査を行う検査装置において、
    前記1又は複数のプローブピンを支持するプローブカードを備え、当該プローブカードとして請求項2に記載のプローブカードを用いたことを特徴とする検査装置。
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