JP5363261B2 - 医療機器用カバー - Google Patents

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Description

本発明は、超音波プローブなどの医療機器に用いられるカバーに関するものである。
近年、血管にカテーテルを挿入する方法として、エコー画像で確認しながら血管への穿刺を行うエコーガイド下穿刺法が推奨されている。このエコーガイド下穿刺法では、超音波プローブを用いてエコー画像を描出させて、血管の走行位置を確認する。そして、穿刺針の位置、方向、深さなどを確認しながら穿刺針を進め、穿刺針の血管への到達や貫通を確認する。その結果、血管への穿刺が確実に行われ、合併症を併発するリスクが低減される。
エコーガイド下穿刺法でカテーテルを挿入する際には、有害な細菌やウイルスなどによる感染を予防するため、超音波プローブを清潔な状態に保つ必要がある。その手法としては、超音波プローブ自体を滅菌する方法と、超音波プローブを滅菌済みのプローブカバーでカバーする方法とがある。超音波プローブ自体を滅菌する場合、超音波プローブを使用する度に滅菌処理をする必要があり手間がかかる。これに対して、プローブカバーを使用すれば、滅菌処理をする手間が省けて、作業負荷が軽減される。
プローブカバーは、ストレート形状で細長い袋状に形成されており、超音波プローブに加えてそのプローブに接続されるケーブルまで覆うようになっている。また、プローブカバー内には、プローブ先端との接触面に隙間ができないようにエコージェルが注入される。プローブ先端とプローブカバーとの接触面においてエコージェルが不足して隙間が存在すると、その隙間に存在する空気層によって超音波が反射してしまうため、穿刺部に超音波が届かなくなる。この場合、得られる超音波画像が不鮮明になり、血管や穿刺針の位置の確認が困難になる。
プローブカバーは、例えば1m程度の長さを有するが、未使用時においてカバーを蛇腹状に折り畳むことにより、滅菌処理を施した滅菌袋等にコンパクトに収納することができる。また、カバーを蛇腹状に折り畳めば、カバーの長さが短くなり、プローブ先端との接触面(カバー先端面)が開口端部に近くなる。そのため、接触面にエコージェルを容易に注入できるようになる。
プローブカバー内へのエコージェルの注入を確実に行うためには、通常、2人の作業者が必要である。つまり、1人の作業者が両手を使用してカバーの開口部を拡げてその状態を保持し、もう1人の作業者が、その拡げられたカバーの開口部からエコージェルをカバー内に注入する。その後、作業者がカバー内に超音波プローブを挿入し、エコージェルの塗られたカバーを介して超音波プローブにより超音波の送受信を行うようにしている。
そこで、上述したエコージェルの注入や超音波プローブの挿入の作業性を高めるために、プローブカバーの開口端部に硬質のスリーブを装着したものが従来提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によると、プローブカバーの開口端部が補強されるため、プローブカバーの開閉作業を片手で容易に行うことが可能となる。よって、プローブカバーの開閉作業に使用していない他方の手でエコージェルをカバー内に注入できるようになる。
欧州特許第0761158B1号明細書
ところが、特許文献1のプローブカバーを蛇腹状に折り畳んだとしても、そのカバーには固定部分が無いため、折り畳んだ部分が徐々に戻ってしまう。この場合、プローブカバー内の先端部分にエコージェルが入れ難くなる。また、カバー先端以外の箇所にエコージェルが付着してしまうと、そのエコージェルが無駄になる。さらに、超音波プローブの側面やケーブル部分にもエコージェルが付着するため、穿刺時において超音波プローブが滑って操作し難くなる。これに加え、使用後にプローブやケーブルに付着したエコージェルを除去するための洗浄処理が必要となってしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバー使用時に医療機器を容易に挿入することができ、かつカバー不使用時には折り畳まれた状態を確実に保持することができる医療機器用カバーを提供することにある。
そして上記課題を解決するための手段(手段1)としては、先端に閉塞部を有しかつ基端に開口部を有し、カバー使用時には長さ方向に伸長しかつカバー不使用時には折り畳まれて収縮する軟質筒状のカバー本体と、前記カバー本体の前記開口部に取り付けられ、少なくともその一部が前記カバー本体よりも硬質の部材からなる補強部材とを備えた医療機器用カバーであって、前記補強部材は、前記カバー本体が伸長する側に位置する第1端とその反対側に位置する第2端とを有するとともに、前記第1端には、角が取られた形状をなし、前記カバー本体が折り畳まれて収縮した状態を保持しつつ係止可能な係止部が設けられていることを特徴とする医療機器用カバーがある。
従って、手段1に記載の発明によると、軟質筒状のカバー本体における開口部には、カバー本体よりも硬質の補強部材が設けられているので、補強部材を用いてカバー本体の開口部の開閉を容易に行うことができる。また、補強部材の第1端には係止部が設けられており、カバー不使用時において折り畳まれて収縮されたカバー本体を係止部に係止させることができる。この結果、カバー本体が伸長することなく折り畳んだ状態を確実に保持することができる。さらに、係止部は角が取られた形状であるので、カバー本体を折り畳んで係止部に係止させる際に、係止部の角にカバー本体が引っ掛かって損傷するといった問題を回避することができる。
手段2に記載の発明は、手段1において、前記補強部材は、その一部に易変形部位を有するとともに、少なくともカバー使用時には前記開口部を拡げた筒状になって見掛け容積が相対的に大きい形態に変形可能である一方、カバー不使用時には見掛け容積が相対的に小さい形態に変形可能であることをその要旨とする。
手段2に記載の発明によると、カバー使用時において補強部材が筒状に変形することでカバー本体の開口部が拡げられるため、開口部からカバー本体内に医療機器を容易に挿入することができる。一方、カバー不使用時には、容積が小さくなるよう補強部材が変形してカバー本体の開口部が閉じられるため、医療機器用カバーをコンパクトに収納することが可能となる。
手段3に記載の発明は、手段2において、前記補強部材は、軸線方向に沿って延びる折り目を前記易変形部位として有する可撓性板材からなり、少なくともカバー使用時には前記開口部を拡げつつも1箇所以上に分断箇所を有する不完全筒状に変形可能である一方、カバー不使用時には前記開口部を閉じて平たく折り畳まれた形態に変形可能であることをその要旨とする。
手段3に記載の発明によると、補強部材が可撓性板材からなるため、カバー使用時に、補強部材を筒状に湾曲変形させることでカバー本体の開口部を容易に拡げることができる。またこのとき、補強部材の形態は1箇所以上に分断箇所を有する不完全筒状であるので、カバー本体内に挿入する医療機器に応じて、開口部の開き具合をある程度変更することができる。さらに、軸線方向に沿って延びる折り目で補強部材を平たく折り畳むことにより、カバー本体の開口部を閉じてカバーをコンパクトに収納することができる。また、補強部材が可撓性板材からなるので、カバーを低コストで容易に製造することができる。なお、補強部材が1枚の可撓性板材からなるものとした場合、カバーをよりいっそう低コストで容易に製造することが可能となる。
手段4に記載の発明は、手段1乃至3のいずれかにおいて、前記カバー本体は、前記補強部材の前記第2端における外側面に接合されるとともに、前記係止部は、前記補強部材の前記第1端における外側面に設けられていることをその要旨とする。
手段4に記載の発明によると、補強部材の第2端における外側面にカバー本体が接合されているので、折り畳んで収縮したカバー本体を補強部材の外側面に嵌めることができる。また、補強部材の第1端における外側面に係止部が設けられているので、折り畳んだカバー本体が伸びた状態に戻らないよう係止部にカバー本体を確実に固定することができる。
手段5に記載の発明は、手段1乃至4のいずれかにおいて、前記補強部材の外側面において前記係止部よりも前記第2端側の位置には、折り畳まれて収縮した状態の前記カバー本体を保持するための凹所が形成されていることをその要旨とする。
手段5に記載の発明によると、補強部材の外側面において係止部よりも第2端側の位置に凹所が形成されているので、折り畳んで収縮したカバー本体をその凹所に確実に収めることができる。
本実施の形態におけるプローブカバーの概略構成を示す平面図。 (a)は折り曲げ前の補強部材を示し、(b)は折り曲げ後の補強部材を示す平面図。 カバー本体を折り畳んだ状態のプローブカバーを示す平面図。 滅菌袋に収納されたプローブカバーを示す平面図。 補強部材によるカバー開口部の開閉状態を示す説明図。 プローブカバーの使用方法を説明するための説明図。 プローブカバーの使用方法を説明するための説明図。 (a)は別の実施の形態の補強部材を示す上面図、(b)はその補強部材の側面図。 別の実施の形態の補強部材を示す斜視図。
以下、本発明を超音波プローブに用いられるプローブカバーに具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示されるように、プローブカバー10は、細長い袋状に形成され、先端に閉塞部11を有しかつ基端に開口部12を有するカバー本体13と、カバー本体13の開口部12に取り付けられた補強部材14とを備える。
カバー本体13は、ポリエチレンの樹脂フィルムからなる軟質筒状の部材であって、カバー使用時には長さ方向に伸長しかつカバー不使用時には蛇腹状に折り畳まれて収縮する。
図2に示されるように、補強部材14は、ポリエチレンの樹脂板からなる1枚の可撓性板材15であって、軸線方向(図2では左右方向)に沿って延びる折り目16(易変形部位)を有する。可撓性板材15において、折り目16は長手方向の中央部に設けられ、折り目16の位置には板材15の短手方向に延びるスリット17が形成されている。可撓性板材15は、折り目16を中心とした対称形状(略矩形状)である。
本実施の形態において、補強部材14は、カバー本体13と同じ樹脂材料であるポリエチレンから形成されているが、カバー本体13よりも厚い硬質の板材を用いているため、十分な強度を有している。図1及び図2に示されるように、補強部材14は、カバー本体13が伸縮する側に位置する第1端18とその反対側に位置する第2端19とを有する。そして、補強部材14を折り目16にて平たく折り曲げ、補強部材14における第2端19の外側面にカバー本体13が熱溶着により接合される。
補強部材14において、第1端18の外側面における離間した2箇所には、係止部21が設けられている。それら係止部21のうちの1つは、折り目16のある箇所に配置されており、もう1つは、可撓性板材15の端部となる位置に配置されている。各係止部21は、角が取られた形状(丸みを持たせた形状)となっている。また、補強部材14の外側面において係止部21よりも第2端19側の位置には、凹所22が形成されている。本実施の形態では、凹所22の第1端18側の側部が係止部21を兼ねている。
プローブカバー10の不使用時において、補強部材14は、カバー本体13の開口部12を閉じるよう平たく折り畳まれ、見掛け容積が小さい形態となる。そして、図3に示されるように、カバー本体13は、蛇腹状に折り畳まれて収縮した状態で補強部材14の凹所22に収められる。このとき、カバー本体13が第1端18の係止部21に係止することにより、折り畳まれて収縮した状態でカバー本体13が保持される。また、プローブカバー10は、開口部12を閉じて平たく折り畳まれた状態で滅菌され、滅菌袋24(包装体)内に収納される(図4参照)。そして、プローブカバー10が収納された滅菌袋24は、例えば超音波プローブの収納ケースにそのプローブと一緒に収納される。
プローブカバー10の使用時において、補強部材14は、カバー本体13の開口部12を拡げるように円筒状(図5参照)になって見掛け容積が相対的に大きい形態に変形される。より詳しくは、補強部材14は、可撓性板材15を曲げて丸めることにより、1箇所に分断箇所26を有する不完全筒状に変形される。そして、開口部12を開いた状態でカバー本体13内へのエコージェル(超音波伝達媒体であるゲル状物質)の注入や超音波プローブのプローブ本体の挿入が行われる。
次に、本実施の形態のプローブカバー13の使用方法について説明する。
作業者は、先ず、カバー本体13が折り畳まれた状態のプローブカバー10を滅菌袋24から取り出す。その後、作業者は、プローブカバー10における補強部材14の部分を手で持って、その補強部材14を円筒状に変形させることで、カバー本体13の開口部12を拡げる。そして、作業者は、開口部12からカバー本体13内にエコージェルを注入する。ここで、カバー本体13が折り畳まれた状態では、カバー本体13の閉塞部11となる先端側が補強部材14の第1端18の近傍に位置している。また、カバー本体13において、先端側の内面がプローブ本体との接触面となる。従って、作業者は、カバー本体13におけるプローブ本体との接触面に適量のエコージェルを迅速に注入することができる。
その後、作業者は、カバー本体13の開口部12から超音波プローブ30のプローブ本体31を挿入し、エコージェル32を注入したカバー本体13の内面にプローブ本体31の先端面を接触させる(図6参照)。このとき、プローブ本体31の先端面とカバー本体13の内面との間に空気が入り込まないようにする。そして、作業者は、カバー本体13の蛇腹になっている部分を伸ばすように引っ張って、プローブ本体31及びプローブ本体31に接続されたケーブル33をカバー本体13で同時に覆う(図7参照)。その後、作業者は、必要に応じてカバー本体13の外側からゴムバンド(図示略)を装着して、カバー本体13をプローブ本体31やケーブル33に固定する。
そして、作業者は、プローブカバー10を装着した状態で、プローブ本体31の先端を撮像対象近傍の体表面に当ててその対象のエコー画像を取得する。
以上説明した本実施の形態によれば以下の作用効果を奏することができる。
(1)本実施の形態のプローブカバー10では、軟質筒状のカバー本体13における開口部12には、そのカバー本体13よりも硬質の補強部材14が設けられているので、補強部材14を用いてカバー本体13の開口部12の開閉を容易に行うことができる。また、補強部材14の第1端18には係止部21が設けられており、カバー不使用時において折り畳まれて収縮されたカバー本体13を係止部21に係止させることができる。この結果、カバー本体13が伸長することなく折り畳んだ状態を確実に保持することができる。従って、滅菌袋24内にプローブカバー10をコンパクトに収納することができる。また、カバー使用時において、エコージェル32の注入やプローブ本体31の挿入を的確に行うことができる。
(2)本実施の形態のプローブカバー10では、補強部材14の係止部21は角が取られて丸味を帯びた形状となっている。従って、カバー本体13を折り畳んで係止部21に係止させる際に、係止部21の角にカバー本体13が引っ掛かって損傷するといった問題を回避することができる。なお、プローブカバー10の使用を開始する際においても、係止部21の角にカバー本体13が引っ掛からず、スムーズにカバー本体13を伸長させることができる。
(3)本実施の形態のプローブカバー10では、補強部材14が可撓性板材15からなるため、カバー使用時に、補強部材14を筒状に曲げることでカバー本体13の開口部12を容易に拡げることができる。またこのとき、補強部材14の形態は1箇所に分断箇所26を有する不完全筒状であるので、カバー本体13内に挿入するプローブ本体31の形状やサイズに応じて、開口部12の開き具合をある程度変更することができる。さらに、軸線方向に沿って延びる折り目16で補強部材14を平たく折り畳むことにより、カバー本体13の開口部12を閉じてプローブカバー10をコンパクトに収納することができる。また、補強部材14が1枚の可撓性板材15からなるので、プローブカバー10を低コストで容易に製造することができる。
(4)本実施の形態のプローブカバー10では、補強部材14の第2端19における外側面にカバー本体13が接合されているので、折り畳んで収縮したカバー本体13を補強部材14の外側面側に配置することができる。また、補強部材14の第1端18における外側面に係止部21が設けられているので、折り畳んだカバー本体13が伸びた状態に戻らないよう係止部21にカバー本体13を確実に固定することができる。さらに、補強部材14の外側面において係止部21よりも第2端19側の位置に凹所22が形成されているので、折り畳んで収縮したカバー本体13をその凹所22に確実に収めることができる。なお、凹所22の形状自体も丸みを帯びた曲線的なものであるため、収縮状態のカバー本体13を傷つけないという利点がある。
(5)本実施の形態のプローブカバー10では、カバー本体13と補強部材14とが同じ樹脂材料であるポリエチレンを用いて形成されているので、熱溶着によりカバー本体13と補強部材14とを確実に接合することができる。
(6)本実施の形態のプローブカバー10では、係止部21が補強部材14の外側面における離間した複数箇所に形成されているので、複数箇所でカバー本体13を確実に固定することができる。また、複数の係止部21のうちの1つは折り目16のある箇所に配置されているので、折り目16の加工と同時に係止部21を容易に形成することができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態の補強部材14は、易変形部位となる折り目16を1箇所設けて円筒状に変形させるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、2箇所以上の複数の折り目16を設け、角筒状に変形可能に補強部材を構成してもよい。また、上記実施の形態では、1枚の可撓性板材15で補強部材14を形成するものであったが、複数枚の板材を用いて補強部材14を形成してもよい。さらに、補強部材14の形状は適宜変更してもよく、その変形例を図8及び図9に示す。
図8の補強部材41は、第1端18及び第2端19に配置される一対のリング部材42と、各リング部材42を連結する複数の連結部材43とを備える。補強部材41において、リング部材42の周方向に等間隔(90度の角度間隔)に4本の連結部材43が設けられている。そして、連結部材43における中央部分には、内側に折り曲がるような折り目44が形成されている。また、第2端19側のリング部材42の外側面にカバー本体13が熱溶着にて接合される。この補強部材41を用いる場合、各連結部材43を内側へ折り曲げることでその中央部分が凹み、その凹んだ部分に蛇腹状に折り畳んだカバー本体13を収めることができる。さらに、第1端18側のリング部材42が係止部として機能するため、折り畳んだカバー本体13を確実に保持することができる。またこの場合、補強部材41の軸方向の長さが短くなることで、見掛け容積が小さい形態となるため、プローブカバーをコンパクトに収納することができる。
図9の補強部材45は、円筒状の部材であって、その外側面には螺旋状に伸びる複数の折り目46(または切り欠き)が形成されている。この補強部材45を用いる場合、補強部材45の第1端18側を反時計方向、第2端19側を時計方向に回すよう外側面をねじることで、中央部分の径が小さくなり、その部分が凹んだ形状となる。従って、補強部材45の凹んだ部分に、カバー本体13を蛇腹状に折り畳んで収めることができる。さらに、凹んだ部分の第1端18側の側部が係止部47として機能するため、折り畳んだカバー本体13を確実に保持することができる。またこの場合、補強部材45の軸方向の長さが短くなることで見掛け容積が小さい形態となるため、プローブカバーをコンパクトに収納することができる。
・上記実施の形態のプローブカバー10では、カバー本体13と補強部材14とを樹脂材料であるポリエチレンを用いて形成していたが、これら形成材料は適宜変更することができる。また、カバー本体13と補強部材14とを同じ材料で形成する必要はなく、例えば、カバー本体13をゴム材料などで形成し、補強部材14を金属材料で形成してもよい。
・上記実施の形態のプローブカバー10において、カバー本体13と補強部材14とを熱溶着により接合していたが、これに限定されるものではなく、接着剤等を用いて接合してもよい。
・上記実施の形態の補強部材14では、折り畳んだカバー本体13を補強部材14の外側面側に収めて外側面の係止部21で保持するように構成したが、これに限定されるものではない。例えば、補強部材14の内側にカバー本体13を嵌め込んで、内側面に設けた係止部で保持するように構成してもよい。但し、上記実施の形態のように、補強部材14の外側面側にてカバー本体13を折り畳む構造とすると、カバー本体13の径が実質的に大きくなるため、カバー本体13内へのエコージェル32の注入を的確に行うことができる。よって、不必要な箇所にエコージェル32が付着してしまうといった問題を回避することができる。
次に、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)手段4において、前記カバー本体は、前記補強部材の前記第2端における外側面に熱溶着により接合されていることを特徴とする医療機器用カバー。
(2)手段4において、前記補強部材と前記カバー本体とは同じ樹脂材料からなり、前記カバー本体は、前記補強部材の前記第2端における外側面に熱溶着により接合されていることを特徴とする医療機器用カバー。
(3)手段1乃至5のいずれかにおいて、前記カバー本体は樹脂フィルムからなり、前記補強部材は前記樹脂フィルムよりも厚さの厚い樹脂材料からなることを特徴とする医療機器用カバー。
(4)手段3において、前記係止部は前記補強部材の外側面における離間した複数箇所に形成されており、そのうちの1つは前記折り目のある箇所に配置されていることを特徴とする医療機器用カバー。
(5)手段1乃至5のいずれかにおいて、超音波プローブ用のプローブカバーであることを特徴とする医療機器用カバー。
(6)手段1乃至5のいずれかにおいて、超音波プローブのプローブ本体及び前記プローブ本体に接続されたケーブルを同時に覆うためのプローブカバーであることを特徴とする医療機器用カバー。
(7)手段1乃至5のいずれかにおいて、医療機器の使用時あるいは不使用時に医療機器をカバーするためのものであることを特徴とする医療機器用カバー。
(8)手段1乃至5のいずれかにおいて、カバー本体内にはゲル状物質が注入されることを特徴とする医療機器用カバー。
(9)手段1乃至5のいずれかにおいて、前記開口部を閉じて平たく折り畳まれた状態で滅菌されかつ包装体内に収容されていることを特徴とする医療機器用カバー。
10…医療機器用カバーとしてのプローブカバー
11…閉塞部
12…開口部
13…カバー本体
14,41,45…補強部材
15…可撓性板材
16…折り目
18…第1端
19…第2端
21,47…係止部
22…凹所
30…医療機器としての超音波プローブ
42…係止部としてのリング部材

Claims (5)

  1. 先端に閉塞部を有しかつ基端に開口部を有し、カバー使用時には長さ方向に伸長しかつカバー不使用時には折り畳まれて収縮する軟質筒状のカバー本体と、
    前記カバー本体の前記開口部に取り付けられ、少なくともその一部が前記カバー本体よりも硬質の部材からなる補強部材と
    を備えた医療機器用カバーであって、
    前記補強部材は、前記カバー本体が伸長する側に位置する第1端とその反対側に位置する第2端とを有するとともに、
    前記第1端には、角が取られた形状をなし、前記カバー本体が折り畳まれて収縮した状態を保持しつつ係止可能な係止部が設けられている
    ことを特徴とする医療機器用カバー。
  2. 前記補強部材は、その一部に易変形部位を有するとともに、少なくともカバー使用時には前記開口部を拡げた筒状になって見掛け容積が相対的に大きい形態に変形可能である一方、カバー不使用時には見掛け容積が相対的に小さい形態に変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の医療機器用カバー。
  3. 前記補強部材は、軸線方向に沿って延びる折り目を前記易変形部位として有する可撓性板材からなり、少なくともカバー使用時には前記開口部を拡げつつも1箇所以上に分断箇所を有する不完全筒状に変形可能である一方、カバー不使用時には前記開口部を閉じて平たく折り畳まれた形態に変形可能であることを特徴とする請求項2に記載の医療機器用カバー。
  4. 前記カバー本体は、前記補強部材の前記第2端における外側面に接合されるとともに、前記係止部は、前記補強部材の前記第1端における外側面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医療機器用カバー。
  5. 前記補強部材の外側面において前記係止部よりも前記第2端側の位置には、折り畳まれて収縮した状態の前記カバー本体を保持するための凹所が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の医療機器用カバー。
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