JP5362867B2 - 電子記録債権の割引のためのシステム、方法、およびプログラム - Google Patents

電子記録債権の割引のためのシステム、方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子記録債権の割引のためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、電子記録債権の支払企業(以下、「原債務者」という)と割引依頼人の双方の信用力に基づいて、電子記録債権の割引実行の可否を自動的に判定するシステムおよび方法に関する。
企業間取引の決済手段として、しばしば手形が用いられる。手形決済では、手形を振り出した支払企業(振出人)は、支払期日までに所定の口座に資金を入金すればよく、一方、手形の受取企業は、支払期日以降に手形を金融機関に持ち込むことで資金の支払を受けることができる。受取企業(割引依頼人)は、金融機関に手形の割引を依頼することで支払期日の前に手形を現金化することもできる。
ところで、平成20年12月1日に電子記録債権法が施行され、従来の紙ベースの手形や売掛債権に代わる新たな決済手段として、電子記録債権(以下、「電子債権」という)が導入された。電子債権によると、利用者は取引銀行を通じて、全国銀行協会によって設立された電子債権記録機関である全銀電子債権ネットワーク(以下、「でんさいネット」という)の記録原簿に電子的な記録を行うことで、債権の発生や譲渡、支払などの手続を行うことができる。例えば、支払企業が、発生させる電子債権の債権金額、支払期日、債権者などを指定し、自身の取引銀行を通じて発生記録請求を行うと、でんさいネットの記録原簿に電子債権の「発生記録」が記録される。これにより、その支払企業が債務者(原債務者)となる電子債権が発生し、支払期日になると、指定した債権金額が支払企業の口座から自動的に引き落されて、債権者である受取企業の口座に自動的に入金されることとなる。また、受取企業は、取引銀行に電子債権の割引依頼を申し込むことができ、従来の紙ベースの手形債権ではできなかった分割割引をすることもできる。
金融機関は、割引依頼人から割引依頼を受けると、依頼された割引を実行できるかどうかを審査する。割引実行可否の審査において、金融機関は、例えば、割引手形の買い戻しなどの可能性から割引依頼人(受取企業)の信用力を考慮する。また、振出人が支払期日までに資金を入金することが前提となるため、手形の振出人(支払企業)の信用力(例えば、支払能力など)も考慮する必要がある。しかしながら、従来の紙ベースの手形債権の場合、支払企業が全体としてどのくらいの支払債務を有しているかなどを把握することは困難であった。このため、割引依頼を受けた金融機関は、割引実行可否を審査する上で、それまでの取引実績や業務形態、各企業の与信格付けなどに基づいて振出人(支払企業)および割引依頼人(受取企業)の信用力を個々に評価していた。
電子債権においても、割引実行における審査は同様に必要とされる。さらに、電子債権の場合、インターネットバンキングなどを介して割引依頼を行うことが可能になるため、金融機関は、割引実行可否をより迅速に判断して、審査結果を割引依頼人に通知することが求められることとなる。しかしながら、例えば、金融機関の担当者が、取引実績や業務形態、各企業の与信格付などに基づいて、原債務者(支払企業)および割引依頼人(受取企業)の信用力を個々に評価して割引実行可否を審査するという、従来の方法では、審査結果を即座に提供することは困難である。
したがって、原債務者と割引依頼人の双方の信用力を考慮しつつ、電子債権の割引実行の可否を自動的に判定するための仕組みが必要とされる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電子債権の割引を自動的に行うためのシステムおよび方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る電子債権の割引実行可否を自動的に判定するためのシステムは、電子債権の原債務者毎に、各原債務者の電子債権に対する割引実行を許容する上限額として予め設定した許容極度額と、各原債務者の電子債権に対して実行が確定した割引の合計額を示す合計割引額とを記憶した原債務者極度額テーブルと、電子債権の利用者毎に、各利用者による割引依頼を許容する上限額として予め設定した割引極度額と、各利用者による割引依頼に対して実行が確定した割引依頼の合計額を示す合計割引依頼額とを記憶した割引依頼人極度額テーブルとを備える。また、上記システムは、電子債権の記録機関および割引依頼人の端末とネットワークを介して接続され、割引依頼人の端末から、割引すべき電子債権の情報と割引依頼金額とを指定した1または複数の割引依頼明細を含む割引依頼請求を受信するでんさいネット連携システムと、割引依頼人の端末からの割引依頼請求の割引実行の可否を判定する割引実行可否判定部を備える。
割引実行可否判定部は、割引依頼請求の割引依頼明細毎に、電子債権の原債務者を特定し、原債務者極度額テーブルから、原債務者の許容極度額と合計割引額とを取得し、原債務者の許容極度額に、指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるどうかを判定する。原債務者の許容極度額に空き枠がないと判定したとき、割引依頼人極度額テーブルから、割引依頼人の割引極度額と合計割引依頼額とを取得し、割引依頼人の割引極度額に、指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるかどうかを判定する。原債務者の許容極度額に空き枠があると判定したとき、または(原債務者の許容極度額に空き枠はないが)割引依頼人の割引極度額に空き枠があると判定したとき、割引依頼明細の割引の実行を許可するように構成される。
さらに、本発明の第2の態様に係るシステムは、割引依頼請求に含まれる全ての割引依頼明細の割引依頼金額の合計が、割引依頼人の割引極度額の空き枠内であるかどうかを判定し、空き枠があるときにのみ割引依頼請求の割引の実行を許可するように構成される。
これにより、原債務者の許容極度額および割引依頼人の割引極度額に基づいて電子債権の割引実行可否を判定することが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、原債務者の許容極度額および割引依頼人の割引極度額に基づいて電子債権の割引実行可否を判定するため、原債務者と割引依頼人の双方の信用力を考慮しつつ、電子債権の割引実行の可否を自動的かつ迅速に判定することが可能になる。
本発明に係る全体的なシステム環境を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る稟議システムの割引依頼人極度額テーブルおよび原債務者情報DBの原債務者極度額テーブルのデータ構造を示す図である。 本発明の一実施形態に従って、電子債権の割引を実行するための処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に従って割引依頼人の端末に表示される割引依頼画面を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る全体的なシステム環境を示すブロック図である。図1の例において、銀行システム100は、でんさいネットの利用者(例えば、利用者A、Z)の取引銀行のシステムであり、でんさいネット連携システム(DRS)110、稟議システム120、原債務者情報DB130、および割引実行可否判定部140を備える。
でんさいネット連携システム(DRS)110は、でんさいネット170と連携する機能を有するシステムであり、でんさいネットにおける電子債権情報を管理する。DRSシステム110は、でんさいネット170と利用者の端末150および160との間に位置しており、でんさいネット170および利用者の端末150、160とネットワークを介して接続される。でんさいネット170は、上記した電子債権記録機関であり、利用者は、DRSシステム110を通じて、でんさいネット170が提供するサービスを利用することができる。DRSシステム110は、例えば、利用者の端末150、160から電子債権に関する記録請求(例えば、発生記録請求や譲渡記録請求、割引依頼請求など)を受け付け、受付結果をでんさいネット170に送信する。これにより、電子債権の発生、譲渡、割引などがでんさいネット170の記録原簿(図示せず)に記録される。
DRSシステム110は、でんさいネットにおける利用者の電子債権情報を格納する電子債権明細DB112を有する。電子債権明細DB112は、銀行システム100を通じて記録原簿への記録が行われた電子債権に関する各種情報、例えば、各電子債権の記録番号、債権金額、支払期日、債権者および原債務者の情報(例えば、名前、決済口座など)、割引情報などを格納する。DRSシステム110は、上記したように利用者の端末150,160から電子債権の記録請求を受け付けると、受付結果をでんさいネット170に送信するとともに、電子債権明細DB112を更新する。例えば、利用者Zの端末150から電子債権の割引依頼請求を受け取ると、DRSシステム110は、(依頼された割引が実行可能であるとき)実行した割引の内容(例えば、割引金額、割引実行日など)を、その電子債権の割引情報として電子債権明細DB112に格納する。
上述したように、本発明では、電子債権の割引実行の可否を、割引を依頼した割引依頼人の信用力と、その電子債権の原債務者の信用力とを考慮する。このため、本発明では、各企業が電子債権の割引依頼人であるときに、その企業による割引依頼が許容される上限額として「割引極度額」を設定し、一方、各企業が電子債権の原債務者であるときに、その原債務者の電子債権に対して割引の実行が許容される上限額として「許容極度額」を設定する。一実施形態において、銀行システム100の稟議システム120は、割引依頼人に対して設定された割引極度額を記憶し、原債務者情報DB130は、原債務者に対して設定された許容極度額を記憶する。金融機関は、典型的に、その金融機関の評価基準に従って、取引先企業に対して与信格付けを付与している。一実施形態では、このような各企業に対する与信格付け、および各企業の業種などに基づいて、各企業(割引依頼人)に対して割引極度額を設定することができる。別の実施形態では、割引極度額は、例えば、従来の手形の割引実行可否の審査に用いられていた割引極度額とすることもできる。また、原債務者に対する許容極度額も、各企業に対して付与された与信格付けなどに基づくものとすることができる。
次に図2を参照して、稟議システム120および原債務者情報DB130の構成を説明する。図2は、稟議システム120内の割引依頼人極度額テーブル220および原債務者情報DB130内の原債務者極度額テーブル230のデータ構造を図示している。
稟議システム120の割引依頼人極度額テーブル220は、割引依頼人の割引極度額を識別し、および割引極度額の空き枠の有無を判定するのに用いられるテーブルである。割引依頼人極度額テーブル220は、各企業に対して一意に割り当てられた取引先番号221、各企業の名前を示す取引先名222、各企業に対して設定された割引極度額223、および合計割引依頼額224を含む。割引極度額223は、割引依頼人である各企業に対して割引可能な上限額として設定された金額を示し、合計割引依頼額224は、その企業が割引依頼をした電子債権について、既に割引の実行が確定している割引依頼金額の合計を示す。
一方、原債務者情報DB130の原債務者極度額テーブル230は、原債務者の許容極度額を識別し、および許容極度額の空き枠の有無を判定するのに用いられるテーブルである。原債務者極度額テーブル230は、各利用者の利用者番号231、利用者名232、許容極度額233、および合計割引額234を含む。利用者番号231は、でんさいネット170の利用申込時に各利用者に対して一意に割り当てられる利用者番号とすることができる。許容極度額233は、原債務者である各利用者に対して、その原債務者の電子債権に対して割引の実行が許容される上限額として設定された金額を示し、合計割引額234は、各利用者(原債務者)の電子債権について既に実行が確定している割引金額の合計を示す。
割引実行可否判定部140は、割引依頼人から電子債権の割引依頼を受け取ると、原債務者情報DB130内の原債務者極度額テーブル230および稟議システム120内の割引依頼人極度額テーブル220にアクセスして、依頼された割引の実行可否を判定する。一実施形態において、割引実行可否判定部140は、割引依頼人から電子債権の割引依頼を受けると、原債務者情報DB130内の原債務者極度額テーブル230を参照し、原債務者の許容極度額に、指定された金額の割引を実行するための空き枠があるかどうか(すなわち、指定された金額の割引を実行しても、原債務者の許容極度額を超えないかどうか)を判断する。原債務者の許容極度額に空き枠がない場合は、割引依頼人の信用力(例えば、割引依頼人の割引極度額)に依拠して割引実行の可否を判断する。一実施形態において、割引実行可否判定部140は、稟議システム120内の割引依頼人極度額テーブル220を参照して、割引依頼人である企業に対して設定された割引極度額に、指定された金額の割引を実行するための空き枠があるかどうか(すなわち、指定された金額の割引を実行しても割引依頼人の割引極度額を超えないかどうか)を判断する。原債務者の許容極度額に空き枠がある場合、あるいは、原債務者の許容極度額に空き枠はないが、割引依頼人の割引極度額に空き枠がある場合、割引実行可否判定部140は、その電子債権の割引の実行を許可することができる。
割引の実行が確定すると、銀行システム100は、割引依頼人極度額テーブル220内の割引依頼人の合計割引依頼額224、および原債務者極度額テーブル230内の原債務者の合計割引額234に、実行が確定した割引依頼金額をそれぞれ加えて、割引依頼人極度額テーブル220および原債務者極度額テーブル230を更新する。電子債権の支払期日が経過した後、その電子債権の割引依頼金額を、合計割引依頼額224および合計割引額234からそれぞれ減ずることができる。
上述のように、割引依頼人に対する割引極度額223、および原債務者に対する許容極度額233は、それぞれ各企業の業種および金融機関が保持する与信格付けに基づいて算定することができる。例えば、業種および与信格付けに基づいた極度額を定めた極度額算定テーブル(図示せず)などを用いて算定してもよい。
次に、図3を参照して、本発明の一実施形態にしたがって、電子債権の割引実行可否を判定するための処理を説明する。
ステップS300において、利用者Zが端末150から、でんさいネットのログイン情報を入力し、DRSシステム110にアクセスすると処理が開始する。ログイン情報には、例えばパスワードなどが含まれる。DRSシステム110は、ログイン情報に基づいて、利用者の利用者番号および利用者の名前などを特定して利用者の認証処理を行うと、端末150にでんさいネットのメニュー画面情報を送信する。メニュー画面情報には、でんさいネットにおいて実行可能な取引項目(例えば、発生記録請求、譲渡(分割)記録請求、割引依頼など)が含まれ、利用者Zは、端末150に表示されるメニュー画面から所望の取引項目を選択することができる。
ステップS302において、DRSシステム110は、利用者Zの端末150から割引依頼の指示を受け取る。例えば、利用者Zが、端末150のメニュー画面において「割引依頼」項目を選択すると、端末150からDRSシステム110に割引依頼の指示が送信される。
上記指示を受け取ると、DRSシステム110は、ステップS304において、割引依頼人である利用者Zの電子債権情報を、電子債権明細DB112から取り出して、割引依頼人Zの端末150に送信する。DRSシステム110は、例えば、S300において受け取ったログイン情報から特定される利用者番号を用いて、電子債権明細DB112から、利用者Zが債権者として含まれる電子債権情報を取り出すことができる。
端末150は、DRSシステム110から割引依頼人Zの電子債権情報を受け取ると、端末150の画面上に表示して、割引依頼人Zに割引すべき電子債権を選択させることができる。電子債権情報には、割引依頼人Zが債権者となっている電子債権の記録番号、債権金額、支払期日、債務者情報などの情報が含まれる。
ここで、図4を参照する。図4は、利用者(割引依頼人)の端末に表示される画面のイメージを示す。図4(a)は、割引依頼人Zの端末150が、DRSシステム110から受け取った割引依頼人Zの電子債権情報を表示している状態を示す。図4(a)の例では、端末150の画面上に、割引依頼人Zが債権者となっている5つの電子債権の情報(記録番号、支払期日、債務者(支払口)情報)が表示されており、割引依頼人Zは、左側のチェックボックスにチェックを入れることにより、割引すべき電子債権を選択することができる。次いで、割引依頼人Zは、図4(b)に図示されるように、選択した各電子債権について、割引依頼金額を入力することができる。従来の手形では、手形の分割譲渡や一部のみの割引をすることはできないが、電子債権では、債権金額の分割譲渡および分割割引することが可能になる。したがって、割引依頼人は、各電子債権の債権金額のうち、所望の金額を割引依頼金額として指定することができる。
割引依頼人Zが、割引すべき電子債権を選択し、割引依頼金額を指定すると、端末150は、(例えば、申込確認ボタンの押下などに応答して)、選択された電子債権の情報および指定された割引依頼金額を割引依頼請求として、DRSシステム110に送信する。割引依頼人Zは、同時に複数の電子債権(図5の例では、3つの電子債権)に対する割引依頼を申込むことができ、この場合、端末150は、電子債権の情報と割引依頼金額とを含む複数の割引依頼明細を、割引依頼請求としてDRSシステム110に送信する。
図3に戻ると、ステップS306において、DRSシステム110は、端末150から、1つまたは複数の割引依頼明細を含む割引依頼請求を受け取る。各割引依頼明細には、利用者によって選択された電子債権の情報(電子債権の記録番号、債権金額、債務者情報など)と、指定された割引依頼金額とが含まれる。
ステップS308において、DRSシステム110は、受け取った割引依頼請求の割引依頼明細毎に、各電子債権の債務者情報に基づいて各電子債権の原債務者を特定する。
次いで、割引実行可否判定部140は、原債務者情報DB130内の原債務者極度額テーブル230にアクセスして、原債務者の許容極度額233と合計割引額234とを取得し(ステップS310)、原債務者の許容極度額に空き枠があるかどうかを判断する(ステップS312)。例えば、割引実行可否判定部140は、取得した許容極度額233と合計割引額234とに基づいて、原債務者の許容極度額に、指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるかどうか(すなわち、「割引依頼金額」≦「許容極度額」−「合計割引額」であるかどうか)を判断する。
ステップS312において、原債務者の許容極度額に空き枠があると判定したとき(「割引依頼金額」≦「許容極度額」−「合計割引額」)、割引実行可否判定部140は、その割引依頼明細は実行可能であると判定し、次いで、ステップS314において、割引依頼明細の割引依頼を成立させる(割引依頼明細をホールドする)。
次いで、ステップS316において、割引依頼人Zの端末150からの割引依頼請求内に割引依頼明細がまだあるかどうかを判断し、未処理の割引依頼明細が残っている場合にはステップS308に戻る。割引依頼請求に含まれる全ての割引依頼明細について原債務者の許容極度額に基づいた割引実行可否判定を行うまで、ステップS308〜316を繰り返し実行する。
一方、ステップS312において原債務者の許容極度額に空き枠がないと判定されたとき(「割引依頼金額」>「許容極度額」−「合計割引額」)、割引依頼人の割引極度額に基づいて割引実行可否を判定するために、処理はステップS318に続く。
ステップS318において、割引実行可否判定部140は、稟議システム120内の割引依頼人極度額テーブル220にアクセスして、割引依頼人Zに対して設定された割引極度額223および合計割引依頼額224を取得する。例えば、ログイン情報(ステップS300)に基づいて特定される利用者名(割引依頼人である企業名)から、取引先番号を識別し、割引依頼人の企業に対して設定された割引極度額223および合計割引依頼額224を取得することができる。
次いで、ステップS320において、割引実行可否判定部140は、取得した割引依頼人Zの割引極度額223と合計割引依頼額224とに基づいて、割引依頼人Zの割引極度額に空き枠があるかどうかを判断する。一実施形態において、取引実行可否判定部140は、割引依頼人の割引極度額に、指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるかどうか(すなわち、「割引依頼金額」≦「割引極度額」−「合計割引依頼額」であるかどうか)を判断し、割引依頼人の割引極度額に空き枠があるとき、原債務者の許容極度額に空き枠がない場合であっても、その割引依頼明細は実行可能であると判定する。
ステップS320において、割引依頼人Zの割引極度額に空き枠があると判定されたとき(「割引依頼金額」≦「割引極度額」−「合計割引依頼額」)、割引実行可否判定部140は、その割引依頼明細は実行可能であると判定し、処理は、次いでステップS314に進み、上述したように、ステップS314において割引依頼明細がホールドされる。なお、別の実施形態では、割引依頼金額が割引依頼人の割引極度額の空き枠内であることに加え、割引依頼された電子債権が指定の銘柄であることなど、所定の条件を満たした場合にのみ割引実行を許可するように構成することもできる。
一方、ステップS320において、割引依頼人Zの割引極度額に空き枠がないと判定されたとき(「割引依頼金額」>「割引極度額」−「合計割引依頼額」)、その割引依頼明細は実行可能でないと判定し、次いで、ステップS322において、エラー処理が行われる。例えば、DRSシステム110は、端末150に割引依頼が実行できないことを通知することができる。
割引依頼請求に含まれる全ての割引依頼明細について、原債務者の許容極度額に基づく割引実行可否判定が行われると(S316)、次いで、DRSシステム110は、端末150に対して割引依頼申込の内容を確定させるように要求する。例えば、DRSシステム110は、端末150に、図4(c)に例示されるような割引依頼申込の内容確認画面を表示させて、所定の承認者による承認を取得するように要求する。端末150は、承認者から割引依頼申込の承認を受け取ると、割引依頼申込が確定されたことをDRSシステム110に通知する。
ステップS324において、DRSシステム110を介して割引依頼人の端末150から割引依頼申込に対する承認情報を取得すると、次いで、ステップS326において、割引実行可否判定部140は、全ての割引依頼金額の合計が、割引依頼人の割引極度額の空き枠内であるかどうかを判断する。例えば、割引実行可否判定部140は、割引依頼人極度額テーブル220から割引依頼人の割引極度額223と合計割引依頼額224とを取得し、各割引依頼明細の割引依頼金額の合計が、割引依頼人Zの割引極度額の空き枠内であるかどうかを判定する。
ステップS326において、割引依頼金額の合計が、割引依頼人Zの割引極度額の空き枠を超えているときと判定されたとき(すなわち、「割引依頼金額の合計」>「割引極度額」−「合計割引依頼額」)、次いで、ステップS322に進み、エラー処理を行う。
一方、ステップS326において、割引依頼金額の合計が、割引依頼人Zの割引極度額の空き枠内であると判定されたとき(すなわち、「割引依頼金額の合計」≦「割引極度額」−「合計割引依頼額」)、次いで、ステップS328において、割引依頼請求に対する割引の実行を確定させる。
ステップS328において割引の実行が確定されると、銀行システム100は、ステップS330において、電子債権明細DB112、原債務者情報DB130、および稟議システム120をそれぞれ更新して、確定した割引の内容を反映させる。例えば、銀行システム100は、実行が確定した割引の内容(例えば、割引金額、割引実行日など)を電子債権明細DB112内の電子債権の割引情報に追加する。また、銀行システム100は、原債務者情報DB130内の原債務者極度額テーブル230の合計割引額234に各電子債権の割引依頼金額を加算し、稟議システム120内の割引依頼人極度額テーブル220の合計割引依頼額224に合計の割引依頼金額を加算する。また、割引の実行が確定すると、DRSシステム110は、確定した割引の結果をでんさいシステム170に送信する。これにより、でんさいシステム170の記録原簿に電子債権の割引記録を行うことができる。
なお、図3に示される各ステップの順序は例示であり、異なる順序で実行してもよい。例えば、割引依頼申込の承認情報を取得する前に(S324)、割引依頼人の割引極度額に基づいて割引実行可否を判定(S326)してもよい。また、上記説明および図3では、本発明の一実施形態として、先に電子債権の原債務者の許容極度額の空き枠を判定し(S312)、次いで割引依頼人の割引極度額の空き枠の有無を判定(S320)する処理を説明したが、本発明の代替的な実施形態では、先に割引依頼人の割引極度額の空き枠の有無を判定する構成とすることもできる。
例えば、割引実行可否判定部140は、割引依頼人から電子債権の割引依頼請求を受信すると、先ず、割引依頼人極度額テーブル220にアクセスして、割引依頼人の割引極度額と合計割引依頼額とを取得し、割引依頼人の割引極度額に、各割引依頼明細の割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるかどうかを判断する。割引依頼人の割引極度額に空き枠があるとき、その割引依頼明細は実行可能であると判定し、その割引依頼明細の割引依頼を成立させる。一方、割引依頼人の割引極度額に空き枠がないと判定したとき、次いで、原債務者極度額テーブル230にアクセスして、(電子債権の債務者情報に基づいて特定される)電子債権の原債務者の許容極度額と合計割引額とを取得し、原債務者の許容極度額に空き枠があるかどうかを判断する。原債務者の許容極度額に空き枠があると判定したとき、割引依頼人の割引極度額に空き枠がなかった場合であっても、その割引依頼は実行可能と判定し、その割引依頼明細の割引依頼を成立させる。そして、割引依頼請求内の全ての割引依頼明細について上記処理を繰り返し実行し、全ての割引依頼明細について上記処理が終わると、図3に関連して説明したステップS324〜S330と同様の処理を実行することができる。
したがって、前述の実施形態では、原債務者の許容極度額に空き枠がない場合であっても、割引依頼人の割引極度額に空き枠があれば、割引依頼人の信用力に依拠して割引の実行を許可するのに対して、この代替の実施形態では、割引依頼人の割引極度額に空き枠がない場合であっても、原債務者の許容極度額に空き枠があれば、原債務者の信用力に依拠して割引の実行を許可することができる。なお、本実施形態においても、割引依頼人の割引極度額と、原債務者の許容極度額の双方に空き枠がないと判定した場合には、割引の実行を許可せずに、図3のステップS322と同様にエラー処理を行うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、電子債権の原債務者(支払企業)と割引依頼人(受取企業)の双方の信用力を考慮しつつ、電子債権の割引実行の可否を自動的に判定することが可能になる。なお、本発明は、銀行システム100などのコンピュータシステムにおいて実装することができ、あるいはまた各情報処理をコンピュータに実行させるプログラムとしても実装することができる。
なお、本明細書では、利用者が自身の端末からインターネットバンキングなどにより銀行システムに割引依頼をする態様について説明したが、割引依頼人が銀行の窓口やFAXなどにより書面で割引依頼を請求する場合においても、同様に、原債務者の許容極度額と割引依頼人の割引極度額とに基づいて、割引実行の可否を判定することができる。
また、本明細書では、割引依頼人の割引極度額と原債務者の許容極度額とが、別個のテーブルに保持されるように説明し、図示しているが、単一のテーブルに保持することもできる。例えば、各利用者が原債務者であるときの許容極度額および合計割引額と、割引依頼人であるときの割引極度額および合計割引依頼額とを対応付けたテーブルを用いることもできる。
さらに、本明細書では、テーブル内に原債務者の許容極度額と合計割引額、割引依頼人の割引極度額と合計割引依頼額を保持し、許容極度額の空き枠、および割引極度額の空き枠をそれぞれ算定する構成する構成を説明したが、別の実施形態では、合計割引額、合計割引依頼額に加えて、あるいはこれに代えて、許容極度額および割引極度額の空き枠をテーブル内に保持する構成とすることもできる。例えば、割引極度額テーブル220の合計割引依頼額224に代えて、あるいはこれに加えて、割引極度額と合計割引依頼額の差額を保持することができ、許容極度額テーブル230も同様に構成することができる。
加えて、本明細書では、各企業(各利用者)に対して、許容極度額/割引極度額を設定する構成を説明したが、別の実施形態では、企業(利用者)をグループに分類し、各グループに対して許容極度額/割引極度額を設定する構成とすることもできる。例えば、親会社および子会社を1つのグループに、あるいは系列会社を含むグループ企業全体を1つのグループに分類し、各グループに対して許容極度額および割引許容額を設定することもできる。金融機関の審査実務に応じて、各企業(利用者)を所望のグループ単位に編成し、各グループに対して許容極度額および割引許容額を設定することができる。この実施形態では、例えば、各グループを識別するためのグループ識別子を用いることなどにより、各グループに属する利用者(企業)を識別できるように構成することができる。そして、各利用者が、原債務者/割引依頼人となっている電子債権の割引依頼の割引実行可否を、その利用者が属するグループに対して設定された許容極度額/割引許容額に基づいて判断することができる。
100 銀行システム
110 でんさいネット連携(DRS)システム
112 電子債権明細データベース
120 稟議システム
130 原債務者情報データベース
140 割引実行可否判定部
150、160 端末
170 でんさいネット
220 割引依頼人極度額テーブル
221 取引先番号
222 取引先名(割引依頼人)
223 割引極度額
224 合計割引依頼額
230 原債務者極度額テーブル
231 利用者番号
232 利用者(原債務者)
233 許容極度額
234 合計割引額

Claims (11)

  1. 電子債権の割引実行可否を自動的に判定するためのシステムにおいて、
    電子債権の原債務者毎に、各原債務者の電子債権に対する割引実行を許容する上限額として予め設定した許容極度額と、各原債務者の電子債権に対して実行が確定した割引の合計額を示す合計割引額とを記憶した原債務者極度額テーブルと、
    電子債権の利用者毎に、各利用者による割引依頼を許容する上限額として予め設定した割引極度額と、各利用者による割引依頼に対して実行が確定した割引依頼の合計額を示す合計割引依頼額とを記憶した割引依頼人極度額テーブルと、
    電子債権の記録機関および割引依頼人の端末とネットワークを介して接続され、前記割引依頼人の端末から、割引すべき電子債権の情報と割引依頼金額とを指定した1または複数の割引依頼明細を含む割引依頼請求を受信する、でんさいネット連携システムと、
    前記割引依頼人の端末から受信した前記割引依頼請求の割引実行の可否を判定する割引実行可否判定部であって、前記割引依頼請求に含まれる割引依頼明細毎に、
    (a)前記指定された電子債権の原債務者を特定し、前記原債務者極度額テーブルにアクセスして、前記指定された電子債権の前記原債務者の許容極度額と合計割引額とを取得し、取得した許容極度額と合計割引額とに基づいて、前記原債務者の許容極度額に、前記指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるどうかを判定し、
    (b)前記原債務者の前記許容極度額に空き枠がないと判定したとき、前記割引依頼人極度額テーブルにアクセスして、前記割引依頼人の割引極度額と合計割引依頼額とを取得し、取得した割引極度額と合計割引依頼額とに基づいて、前記割引依頼人の割引極度額に、前記指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるかどうかを判定し、
    (c)前記原債務者の前記許容極度額に空き枠があると判定したとき、または前記割引依頼人の前記割引極度額に空き枠があると判定したとき、前記割引依頼明細の割引の実行を許可する
    ように構成された、割引実行可否判定部と
    を備えたことを特徴とするシステム。
  2. 前記割引実行可否判定部は、前記取得した合計割引額に前記指定された割引依頼金額を加算した値が前記原債務者の前記許容極度額以下であるとき、前記原債務者の前記許容極度額に空き枠があると判定し、前記取得した合計割引依頼額に前記指定された割引依頼金額を加算した値が前記割引依頼人の前記割引極度額以下であるとき、前記割引依頼人の前記割引極度額に空き枠があると判定することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記割引実行可否判定部は、
    前記割引依頼請求に含まれる全ての割引依頼明細について、前記(a)〜(c)の処理を繰り返し実行し、前記割引依頼人極度額テーブルから前記割引依頼人の割引極度額と合計割引依頼額とを取得して、前記取得した合計割引依頼額に前記全ての割引依頼明細の割引依頼金額の合計を加算した値が、前記取得した割引極度額以下であるかどうかによって、前記割引依頼人の割引極度額に前記全ての割引依頼明細の割引を実行するための空き枠があるかどうかを判定し、空き枠があるときにのみ前記割引依頼請求の割引の実行を確定することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 前記でんさいネット連携システムは、各利用者の電子債権情報を記録したデータベースを備え、前記割引依頼請求に対する割引の実行を確定させた後、実行が確定した割引の内容を反映させるように前記原債務者極度額テーブル、前記割引依頼人極度額テーブル、および前記データベースを更新することを特徴とする請求項3に記載のシステム。
  5. 前記でんさいネット連携システムは、各利用者の電子債権情報を記録したデータベースを備え、前記割引依頼人の端末から割引依頼を行うための指示を受け取ると、前記データベースから前記割引依頼人に関連付けられた電子債権情報を取り出して、前記割引依頼人の端末に送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 電子債権の記録機関および割引依頼人の端末とネットワークを介して接続され、電子債権の原債務者毎に、各原債務者の電子債権に対する割引実行を許容する上限額として予め設定した許容極度額と、各原債務者の電子債権に対して実行が確定した割引の合計額を示す合計割引額とを記憶した原債務者極度額テーブルと、電子債権の利用者毎に、各利用者による割引依頼を許容する上限額として予め設定した割引極度額と、各利用者による割引依頼に対して実行が確定した割引依頼の合計額を示す合計割引依頼額とを記憶した割引依頼人極度額テーブルとを備えたコンピュータシステムにおいて、電子債権の割引実行可否を自動的に判定するための方法であって、
    前記割引依頼人の端末から、割引すべき電子債権の情報と割引依頼金額とを指定した1または複数の割引依頼明細を含む割引依頼請求を受信するステップと、
    前記割引依頼人の端末から受信した前記割引依頼請求に含まれる割引依頼明細毎に、
    (a)前記指定された電子債権の原債務者を特定し、前記原債務者極度額テーブルにアクセスして、前記指定された電子債権の前記原債務者の許容極度額と合計割引額とを取得し、取得した許容極度額と合計割引額とに基づいて、前記原債務者の許容極度額に、前記指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるどうかを判定するステップと、
    (b)前記原債務者の前記許容極度額に空き枠がないと判定したとき、前記割引依頼人極度額テーブルにアクセスして、前記割引依頼人の割引極度額と合計割引依頼額とを取得し、取得した割引極度額と合計割引依頼額とに基づいて、前記割引依頼人の割引極度額に、前記指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるかどうかを判定するステップと、
    (c)前記原債務者の前記許容極度額に空き枠があると判定したとき、または前記割引依頼人の前記割引極度額に空き枠があると判定したとき、前記割引依頼明細の割引の実行を許可するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  7. 前記割引依頼請求に含まれる全ての割引依頼明細について、前記(a)〜(c)のステップを繰り返し実行するステップと、
    前記割引依頼人極度額テーブルから前記割引依頼人の割引極度額と合計割引依頼額とを取得して、前記取得した合計割引依頼額に前記全ての割引依頼明細の割引依頼金額の合計を加算した値が、前記取得した割引極度額以下であるかどうかによって、前記割引依頼人の割引極度額に前記全ての割引依頼明細の割引を実行するための空き枠があるかどうかを判定するステップと、
    前記割引依頼人の割引極度額に前記全ての割引依頼明細の割引を実行するための空き枠があると判定したときに、前記割引依頼請求の割引の実行を確定させるステップと
    をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記コンピュータシステムは、各利用者の電子債権情報を記録したデータベースをさらに備え、前記方法は、
    前記割引依頼請求に対する割引の実行を確定させた後、実行が確定した割引の内容を反映させるように前記原債務者極度額テーブル、前記割引依頼人極度額テーブル、および前記データベースを更新するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記コンピュータシステムは、各利用者の電子債権情報を記録したデータベースをさらに備え、前記方法は、
    前記割引依頼人の端末から割引依頼請求を受信するステップの前に、前記割引依頼人の端末から割引依頼を行うための指示を受け取ると、前記データベースから前記割引依頼人に関連付けられた電子債権情報を取り出して、前記割引依頼人の端末に送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  10. 電子債権の割引実行可否を自動的に判定するためのプログラムであって、電子債権の記録機関および割引依頼人の端末とネットワークを介して接続され、電子債権の原債務者毎に、各原債務者の電子債権に対する割引実行を許容する上限額として予め設定した許容極度額と、各原債務者の電子債権に対して実行が確定した割引の合計額を示す合計割引額とを記憶した原債務者極度額テーブルと、電子債権の利用者毎に、各利用者による割引依頼を許容する上限額として予め設定した割引極度額と、各利用者による割引依頼に対して実行が確定した割引依頼の合計額を示す合計割引依頼額とを記憶した割引依頼人極度額テーブルとを備えたコンピュータに、
    前記割引依頼人の端末から、割引すべき電子債権の情報と割引依頼金額とを指定した1または複数の割引依頼明細を含む割引依頼請求を受信するステップと、
    前記割引依頼人の端末から受信した前記割引依頼請求に含まれる割引依頼明細毎に、
    (a)前記指定された電子債権の原債務者を特定し、前記原債務者極度額テーブルにアクセスして、前記指定された電子債権の前記原債務者の許容極度額と合計割引額とを取得し、取得した許容極度額と合計割引額とに基づいて、前記原債務者の許容極度額に、前記指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるどうかを判定するステップと、
    (b)前記原債務者の前記許容極度額に空き枠がないと判定したとき、前記割引依頼人極度額テーブルにアクセスして、前記割引依頼人の割引極度額と合計割引依頼額とを取得し、取得した割引極度額と合計割引依頼額とに基づいて、前記割引依頼人の割引極度額に、前記指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるかどうかを判定するステップと、
    (c)前記原債務者の前記許容極度額に空き枠があると判定したとき、または前記割引依頼人の前記割引極度額に空き枠があると判定したとき、前記割引依頼明細の割引の実行を許可するステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 電子債権の記録機関および割引依頼人の端末とネットワークを介して接続され、電子債権の原債務者毎に、各原債務者の電子債権に対する割引実行を許容する上限額として予め設定した許容極度額と、各原債務者の電子債権に対して実行が確定した割引の合計額を示す合計割引額とを記憶した原債務者極度額テーブルと、電子債権の利用者毎に、各利用者による割引依頼を許容する上限額として予め設定した割引極度額と、各利用者による割引依頼に対して実行が確定した割引依頼の合計額を示す合計割引依頼額とを記憶した割引依頼人極度額テーブルとを備えたコンピュータシステムにおいて、電子債権の割引実行可否を自動的に判定するための方法であって、
    前記割引依頼人の端末から、割引すべき電子債権の情報と割引依頼金額とを指定した1または複数の割引依頼明細を含む割引依頼請求を受信するステップと、
    前記割引依頼人の端末から受信した前記割引依頼請求に含まれる割引依頼明細毎に、
    (a)前記割引依頼人極度額テーブルにアクセスして、前記割引依頼人の割引極度額と合計割引依頼額とを取得し、取得した割引極度額と合計割引依頼額とに基づいて、前記割引依頼人の割引極度額に、前記指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるかどうかを判定するステップと、
    (b)前記割引依頼人の前記割引極度額に空き枠がないと判定したとき、前記原債務者極度額テーブルにアクセスして、前記電子債権の原債務者の許容極度額と合計割引額とを取得し、取得した許容極度額と合計割引額とに基づいて、前記原債務者の許容極度額に、前記指定された割引依頼金額の割引を実行するための空き枠があるどうかを判定するステップと、
    (c)前記割引依頼人の前記割引極度額に空き枠があると判定したとき、または前記原債務者の前記許容極度額に空き枠があると判定したとき、前記割引依頼明細の割引の実行を許可するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
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