JP5362527B2 - 通信装置および経路切替方法 - Google Patents

通信装置および経路切替方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5362527B2
JP5362527B2 JP2009279076A JP2009279076A JP5362527B2 JP 5362527 B2 JP5362527 B2 JP 5362527B2 JP 2009279076 A JP2009279076 A JP 2009279076A JP 2009279076 A JP2009279076 A JP 2009279076A JP 5362527 B2 JP5362527 B2 JP 5362527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
route
priority
path
subtree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009279076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011124669A (ja
Inventor
雅基 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Fujitsu Telecom Networks Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu Telecom Networks Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Fujitsu Telecom Networks Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2009279076A priority Critical patent/JP5362527B2/ja
Publication of JP2011124669A publication Critical patent/JP2011124669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5362527B2 publication Critical patent/JP5362527B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

本発明は、通信装置および経路切替方法に関する。通信装置としては例えば、End-to-Endのパスを形成して通信サービスを行う通信装置が含まれる。
近年、IP(Internet Protocol)網にラベルスイッチを導入することでEnd-to-Endでのパスによる網の運用を可能とするMPLS(Multi-Protocol Label Switching)が実用化されている。
また、IP網だけでなく、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)/SONET (Synchronous Optical Network)のようなTDM(Time Division Multiplexing)網または波長スイッチ網に対して、運用を自律分散的に行うGMPLS(Generalized MPLS)が実用化されている。
MPLS、GMPLSのEnd-to-Endのパスを設定するためのシグナリングする技術には、RSVP-TE(Reservation Protocol-Traffic Engineering)が使用される。なお、パス設定とは、データトラフィックを転送するための必要な設定をノード内に設定することを示す(MPLSの場合には、ラベルと入力/入出力インタフェース情報が設定される)。
パス設定として、End-to-Endのパスの始点ノードに要求を出すと、始点ノードが自律的に終点ノードと、途中経路に位置する中継ノードとにRSVP-TEによるプロトコルの送受信が行われる。そして、End-to-EndでLSP(Label Switched Pass)が生成して、主信号の疎通が開始される。
一方、近年になって、動画配信に対する要求が強まってきており、P2MP(Point-to-Multipoint)にてMPLS/GMPLSを運用したいとのニーズが高まっている。このため、シグナリング技術をさらに拡張しP2MPにも対応するRSVP-TEが、RFC(Request for Comments)4875によって定義され標準化されている。
RFC4875で定義されたRSVP-TEを使用することで、送信点から複数の各受信点に対してサブツリー(Sub-LSP)のパスを形成することができ、Sub-LSPの全体をP2MP LSPとして管理できるようになっている。P2MP LSPでは、経路が分岐する途中のノードで、トラフィックをレプリケーション(複製)するので、効率良くデータ転送することができる。
図32はRSVP-TEによるP2MP LSPの生成シーケンスを示す図である。RSVP-TEを用いて、パス区間の始点ノード(Ingress)N1から3つの終点ノード(Egress)N4〜N6間へ、P2MP LSPのパス生成(シグナリング)の過程を示している。なお、図中点線が示す全体のパスがP2MP LSPであり、ノードN4〜N6に対して1本ずつ分岐しているパスt11〜t13をサブツリーと呼ぶ。
〔S1〕ノードN1は、隣接する中継ノードN2に対して、3つのサブツリー情報(S2L SUB LSP)と全サブツリーの経路情報(Explicit Route)を指定したパスメッセージ(Path Msg)を送信する。
なお、S2L SUB LSPは、パスメッセージに含まれるオブジェクトの1つであり、サブツリー毎の宛先アドレスが格納される。また、Explicit Routeも、パスメッセージに含まれるオブジェクトの1つであり、経路情報が格納される。
〔S2〕ノードN2は、受信したパスメッセージを解析する。また、自ノードにおいてパスが分岐しているので、パスメッセージを複製し、出力リンクに属するサブツリー情報を設定して、複製したパスメッセージを次の中継ノードN3と終点ノードN4へ転送する。
〔S3〕ノードN3は、終点ノードN5、N6への分岐点になるノードであるため、終点ノードN5、N6へパスメッセージを転送する。
〔S4〕終点ノードN4、N5、N6は、受信したパスメッセージが有効である場合には、“有効”を示す応答であるリザーブメッセージ(Resv Msg)を返信すると共に、自分自身に対してパス設定を実施する。
〔S5〕リザーブメッセージを受信した中継ノードN3は、ノードN2へリザーブメッセージを送信すると共に、自分自身に対して上記と同様にパス設定を実行する。ノードN3は、終点ノードN5、N6への分岐点になるノードであるため、中継ノードN2からの入力データを複製して転送するようパス設定を実施する。
〔S6〕リザーブメッセージを受信した中継ノードN2は、ノードN1へリザーブメッセージを送信すると共に、自分自身に対して上記と同様にパス設定を実行する。ノードN2は、終点ノードN4と中継ノードN3への分岐点になるノードであるため、ノードN1からの入力データを複製して転送するようパス設定を実施する。なお、ノードN1では、始点ノードであるので、リザーブメッセージの送信は行わない。
次にRSVP-TEにて生成されたP2MP LSPで運用されているパス上で障害が発生した場合について説明する。パス上で障害が発生し、近傍のノードが障害を検出すると、その障害検出ノードは、Notify Msgと呼ばれる障害通知メッセージをEnd-to-Endのパス上で障害通知を希望するノードに送信する。障害通知を受けたノードは、経路の切替制御等を実施する。
図33はパス上に障害が発生した場合の動作を示す図である。
〔S10〕ノードN3とノードN5間で障害が発生したとする。
〔S11〕ノードN3は、障害を検出する。
〔S12〕ノードN3は、障害通知を要求するノード(ノードN1とする)に対して、Notify Msgを送信する。
〔S13〕Notify Msgを受信したノードN1は、例えば、障害箇所を避けた新たなルート(予備経路)にてパス設定を行うことで、障害回復(切替)の処理を行う。
なお、Notify Msgは、サブツリーを示す情報を付与して通知される。したがって、障害によって、複数のサブツリーに影響が出る(複数のサブツリーが運用不可となる)場合には、それらサブツリー毎の複数のNotify Msgを送信することになる。
図34は障害発生時の予備経路の選択の様子を示す図である。ネットワーク100では、ネットワーク入口にLER(Label Edge Router)21〜23が配置し、ネットワーク出口にLER24〜26が配置し、ネットワーク内にラベルスイッチングを行うLSR(Label Switching Router)31〜39が配置している。
LER21、LSR31〜33およびLER24はシリアルに接続し、LER22、LSR34〜36およびLER25はシリアルに接続し、LER23、LSR37〜39およびLER26はシリアルに接続する。また、LSR31、34、37がシリアルに接続し、LSR32、35、38がシリアルに接続し、LSR33、36、39がシリアルに接続する。
〔S21〕LSR32、33間の運用経路に障害が発生したとする。
〔S22〕障害を検出したLSR32は、始点ノードであるLER21に対して、Notify Msgによる障害通知を行う。
〔S23〕Notify Msgを受信したLER21は、迂回路(予備経路)計算を行って予備経路を検索して障害を回避する、またはあらかじめ用意された予備経路への切替を行って障害を回避する。
従来技術として、バックアップサブツリーを生成しておき、サブツリーの障害発生時に、バックアップサブツリーにトラフィックを切り替える技術が提案されている(特許文献1)。また、故障救済において救済優先度順に救済する技術が提案されている(特許文献2)。
特開2004−80532号公報 特開平9−55748号公報
End-to-Endにて設定されたP2MPグループのパス内で、障害発生時に予備経路への切替を行う際、経路計算を行って予備経路を検索する方法がある。しかし、この方法では、経路切替後に初めて使用する経路が判明するなどにより、ネットワーク管理者の観点からは管理効率が悪くなる。このため、障害発生時に経路計算を行う方法は、通信業者が提供するサービスとしては、あまり使用されていないのが現状である。
実際には、予備経路の切替としては、ネットワーク管理者があらかじめ予備経路を設定しておき、障害発生時に、設定された予備経路への切替を行うことで、運用サービスを継続することが一般的に行われている。
P2MP LSPで運用されるネットワークにおいても、障害発生時は、複数のサブツリーで構成されるP2MP LSPのグループ単位に、経路切替を行うことで障害復旧を行っている。
図35はP2MP LSPで運用されるネットワークの一例を示す図である。ネットワーク1において、LER21、LSR31、32およびLER24はシリアルに接続し、LER22、LSR33、34およびLER25はシリアルに接続し、LER23、LSR35、36およびLER26はシリアルに接続する。また、LSR31、33、35がシリアルに接続し、LSR32、34、36がシリアルに接続する。
図36は運用経路の割当例を示す図である。ネットワーク1における運用経路P1では、1つの始点から5つの終点へパケットを送信する経路が設定されており、5つのサブツリーt1〜t5が含まれる。
サブツリーt1は、始点がLER21、終点がLER22であり、LSR31、33を経由する経路である。サブツリーt2は、始点がLER21、終点がLER23で、LSR31、33、35を経由する経路である。
サブツリーt3は、始点がLER21、終点がLER24であり、LSR31、32を経由する経路である。サブツリーt4は、始点がLER21、終点がLER25で、LSR31、33、34を経由する経路である。サブツリーt5は、始点がLER21、終点がLER26で、LSR31、33、35、36を経由する経路である。
図37は予備経路の割当例を示す図である。予備経路P1aは、図36の運用経路P1に対して、あらかじめ設定された予備経路(複数のサブツリーで構成されるP2MP LSPのグループ単位の予備経路)を示している。
予備経路P1aのサブツリーt1a〜t5aにおいて、サブツリーt1aは、始点がLER21、終点がLER22であり、LSR31、32、34、33を経由する経路である。サブツリーt2aは、始点がLER21、終点がLER23であり、LSR31、32、34、36、35を経由する経路である。
サブツリーt3aは、始点がLER21、終点がLER24であり、LSR31、32を経由する経路である。サブツリーt4aは、始点がLER21、終点がLER25であり、LSR31、32、34を経由する経路である。サブツリーt5aは、始点がLER21、終点がLER26であり、LSR31、32、34、36を経由する経路である。
図38は運用経路P1に障害が発生している状態を示す図である。LSR33にノード障害が発生したとする。このとき、正常運用可能なサブツリーは、サブツリーt3だけであり、サブツリーt1、t2、t4、t5は運用不可となる。
図39は障害が発生したときの予備経路P1aへの切替を示す図である。LSR33に障害が発生した場合、運用経路P1から予備経路P1aへと切替が行われる。切替後の予備経路P1aでは、正常運用可能なサブツリーがサブツリーt2a〜t5aとなり、サブツリーt1aのみが運用不可となっており、障害発生時の状態と比べて、3つのサブツリーが復旧(救済)されている。
上記の例に示すように、End-to-Endにて設定されたP2MPのパス内で、障害発生時に予備経路への切替を行う際、複数のサブツリーで構成されるあらかじめ用意した予備経路に切替を行うことで、正常運用可能なサブツリーを増加させることができる。しかし、障害発生箇所によっては、切替後に正常運用できるサブツリー数が減少する場合があるといった問題があった。
図40は運用経路P1に障害が発生している状態を示す図である。LSR32にノード障害が発生したとする。このとき、正常運用可能なサブツリーは、サブツリーt1、t2、t4、t5であり、サブツリーt3は運用不可となる。
図41は障害が発生したときの予備経路P1aへの切替を示す図である。LSR32に障害が発生した場合、運用経路P1から予備経路P1aへと切替が行われる。すると、切替後の予備経路P1aでは、正常運用可能なサブツリーがなくなり、すべてのサブツリーt1a〜t5aが運用不可となる。
図42は運用経路P1に障害が発生している状態を示す図である。LSR33、34間に回線障害が発生したとする。このとき、正常運用可能なサブツリーは、サブツリーt1、t2、t3、t5であり、サブツリーt4は運用不可となる。
図43は障害が発生したときの予備経路P1aへの切替を示す図である。LSR33、34間に障害が発生した場合、運用経路P1から予備経路P1aへと切替が行われる。切替後の予備経路P1aでは、正常運用可能なサブツリーがサブツリーt2a〜t5aとなり、サブツリーt1aのみが運用不可となっている。
このように、P2MPの通信経路にて運用経路P1と予備経路P1aを割当て、障害発生時に予備経路P1aに切り替えた場合、障害箇所により切替後のサブツリーの運用可能数にバラつきが出る。
図44に切替前と切替後のサブツリーの運用可/運用不可の数を示す。運用経路P1において、LSR33に障害が発生した場合は、経路切替前は、運用可能サブツリー数は1、運用不可サブツリー数は4であり、予備経路P1aへの経路切替後は、運用可能サブツリー数は4、運用不可サブツリー数は1となる。したがって、この場合は、予備経路P1aへの切替を行うことで、正常なサブツリー数を増やすことができる。
また、運用経路P1において、LSR32に障害が発生した場合は、経路切替前は、運用可能サブツリー数は4、運用不可サブツリー数は1であり、予備経路P1aへの経路切替後は、運用可能サブツリー数は0、運用不可サブツリー数は5となる。したがって、この場合は、予備経路P1aへの切替を行うと、正常なサブツリー数を減少させることになる。このように、障害発生箇所によって、経路切替後にサブツリーの正常数が減少する場合があり、障害の発生時、常に経路切替を行うことは有効ではないことがわかる。
さらに、運用経路P1において、LSR33、34間に障害が発生した場合は、経路切替前は、運用可能サブツリー数は4、運用不可サブツリー数は1であり、予備経路P1aへの経路切替後は、運用可能サブツリー数は4、運用不可サブツリー数は1となる。この場合は、予備経路P1aへの切替を行っても、正常なサブツリー数には変化はない。
経路切替を行っても正常サブツリー数に変化がない場合に切替を実施すると、使用トラフィックの経路に変更が発生するため、切替による信号断や、管理者からすると管理工数の増加が生じることになる。したがって、正常サブツリー数に変化がない場合も経路切替を行うことは有効ではない。
上記のような従来のP2MPのグループ単位での経路切替制御では、障害発生箇所に応じて、経路切替を実施するか否かの制御が適切になされておらず、運用効率および管理効率の低下を引き起こしていた。
なお、サブツリー単位で障害箇所を回避するようにパス設定を行えば、上記のような問題は避けられるが、そのような障害回避方法は、サブツリー毎に選択する経路が異り、同一P2MPのグループ内で選択経路が運用経路と予備経路が混在する可能性があるため、ネットワーク管理の観点から、複雑さを増すために望まれないことが多い。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、P2MPグループ単位で運用・予備経路を管理しつつ、障害発生時にも多くの通信を継続させるような切替制御を行って、運用効率および管理効率の向上を図った通信装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、P2MPグループ単位で運用・予備経路を管理しつつ、障害発生時にも多くの通信を継続させるような切替制御を行って、運用効率および管理効率の向上を図った経路切替方法を提供することである。
上記課題を解決するために、通信装置が提供される。この通信装置は、送信点から受信点までのトラフィック転送をサブツリーとし、複数の前記サブツリーを含む運用経路に対し、複数の前記サブツリーを含む予備経路をあらかじめ用意して通信経路を管理する通信経路管理部と、前記サブツリー毎に前記通信経路管理部によって付与される優先度を保持する優先度保持部とを備える。
ここで、通信経路管理部は、障害が発生した場合、運用経路上で運用不可となるサブツリーに対して付与された優先度の総和である切替前優先度総和値と、予備経路上で運用不可となるサブツリーに対して付与された優先度の総和である切替後優先度総和値との比較を行い、比較結果にもとづき、運用経路から予備経路への切替を実施するか否かを判別する。
障害発生時、管理効率を低下させずに、多くの通信経路を復旧して通信を継続させることが可能になる。
通信装置の構成例を示す図である。 通信装置の構成例を示す図である。 OPSおよび通信装置の構成例を示す図である。 運用経路に障害が発生している状態を示す図である。 サブツリー毎に付与された優先度を示す図である。 予備経路への切替状態を示す図である。 運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。 運用経路に障害が発生している状態を示す図である。 障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。 運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。 運用経路に障害が発生している状態を示す図である。 障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。 運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。 運用経路に障害が発生している状態を示す図である。 サブツリー毎に付与された優先度を示す図である。 障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。 運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。 運用経路に障害が発生している状態を示す図である。 サブツリー毎に付与された優先度を示す図である。 障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。 運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。 運用経路に障害が発生している状態を示す図である。 障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。 障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。 運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。 RSVP-TEでP2MP LSPの設定を行う際の処理フローを示す図である。 RSVP-TEを使用せずOPS主導でP2MP LSPのパス設定を行う際のフローを示す図である。 障害検出時の経路切替の動作フローを示す図である。 障害検出時の経路切替の動作フローを示す図である。 障害検出時の経路切替の動作フローを示す図である。 障害検出時の経路切替の動作フローを示す図である。 RSVP-TEによるP2MP LSPの生成シーケンスを示す図である。 パス上に障害が発生した場合の動作を示す図である。 障害発生時の予備経路の選択の様子を示す図である。 P2MP LSPで運用されるネットワークの一例を示す図である。 運用経路の割当例を示す図である。 予備経路の割当例を示す図である。 運用経路に障害が発生している状態を示す図である。 障害が発生したときの予備経路への切替を示す図である。 運用経路に障害が発生している状態を示す図である。 障害が発生したときの予備経路への切替を示す図である。 運用経路に障害が発生している状態を示す図である。 障害が発生したときの予備経路への切替を示す図である。 切替前と切替後のサブツリーの運用可/運用不可の数を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は通信装置の構成例を示す図である。通信装置10は、通信経路管理部11と優先度保持部12を備え、例えば、P2MPのパス形成を行って通信サービスを行う装置である。
通信経路管理部11は、送信点から受信点までのトラフィック転送をサブツリーとして設定し、複数のサブツリーを含む運用経路に対し、複数のサブツリーを含む予備経路をあらかじめ用意して通信経路を管理する。優先度保持部12は、障害の発生時に復旧すべき優先順位を示す値であって、サブツリー毎に通信経路管理部11によって付与される優先度を保持する。優先度は、例えば、1、2、・・・の自然数であり、優先順位が高いものほど数値が大きい。
ここで、通信経路管理部11は、障害が発生した場合、運用経路上で運用不可となるサブツリーに対して付与された優先度の総和である切替前優先度総和値と、予備経路上で運用不可となるサブツリーに対して付与された優先度の総和である切替後優先度総和値との比較を行う。そして、比較結果にもとづき、運用経路から予備経路への切替を実施するか否かを判別する。
経路切替判別として、切替前優先度総和値をSb、切替後優先度総和値をSaと表記し、すべてのサブツリーに同じ優先度を付与した状態で、障害が発生したとする。
このとき、Sa>Sbの場合は、運用経路から予備経路への切替は実施しない。Sa<Sbの場合は、運用経路から予備経路への切替を実施する。Sa=Sbの場合は、運用経路から予備経路への切替は実施しない。詳細は後述する。
次に通信装置10の構成ブロックについて説明する。RSVP-TEを利用してパス設定を行う通信装置10の構成例について説明する。図2は通信装置10の構成例を示す図である。通信装置10は、RSVP-TE制御部11a、切替判別制御部11b、データベース12a、パケット転送制御部13、フォワーディングテーブル14、インタフェース部15−1〜15−n、ユーザインタフェース部16および警報管理部17を備える。
なお、RSVP-TE制御部11aおよび切替判別制御部11bは、図1の通信経路管理部11の機能に含まれる。また、データベース12aは、図1の優先度保持部12の機能に含まれる。
インタフェース部15−1〜15−nは、隣接通信装置3−1〜3−nそれぞれと接続し、データパケットやRSVP-TEのIPパケット等の通信インタフェース処理を行う。
ユーザインタフェース部16は、OPS(Operation System)40などのネットワーク管理装置と接続し、OPS40からのコマンド受付や、OPS40へ警報通知等を行って、OPS40とのインタフェース処理を行う。
警報管理部17は、インタフェース部15−1〜15−nを介して収集した警報情報を管理し、ユーザインタフェース部16へ送信する。データベース12aは、運用経路および予備経路の経路情報と、サブツリーの優先度情報とを格納する。
RSVP-TE制御部11aは、データベース12aに格納されている経路情報を元に、P2MP LSPを生成するためのプロトコル動作を行い、プロトコル動作で得られた情報(ラベル、入力/出力インタフェース情報)をパケット転送制御部13に通知する。
パケット転送制御部13は、RSVP-TE制御部11aから通知された情報をフォワーディングテーブル14へ送信し、フォワーディングテーブル14は、該当情報を格納する。また、パケット転送制御部13は、インタフェース部15−1〜15−nから入力してくるパケットに対して、フォワーディングテーブル14に格納された情報を元に、所定のインタフェース部15−1〜15−nを経由して隣接通信装置3−1〜3−nへ転送する制御を行う。
なお、インタフェース部15−1〜15−nに障害が発生した場合には、警報管理部17が障害を検出し、RSVP-TE制御部11aに通知を行い、RSVP-TE制御部11aにて、Notify Msgの通知を行う。また、RSVP-TEプロトコル内で隣接通信装置と常時送受信しているHello Msgが途切れた場合にも、Notify Msgの通知を行う。
障害動作を認識したRSVP-TE制御部11aは、切替判別制御部11bにその旨を通知する。切替判別制御部11bは、障害発生時に経路切替を行うべきかどうかを、データベース12a内のサブツリーの優先度情報を元に判断し、RSVP-TE制御部11aに対して切替依頼を行うことで切替制御を実施する。
次に経路切替方法について説明する。経路切替方法は、送信端装置と、中継装置と、複数の受信端装置とからなるフレーム伝送システムにおける経路切替を行う。
送信端装置と、複数の受信端装置がそれぞれ送信元と受信元となり、中継装置を介して通信する現用のマルチポイントパスを構築する。中継装置は、現用のマルチポイントパスを含む隣接装置とのリンクの障害を検出すると、送信端装置に障害検出メッセージを送信する。
送信端装置は、障害検出メッセージを受信すると、現用のマルチポイントパスとは異なる、予備のマルチポイントパスの構築指示メッセージを送信する。中継装置および受信端装置は、パス構築指示メッセージを受信すると、該パス構築の可否を示す応答メッセージを送信端装置に送信する。送信端装置は、応答メッセージの受信数に応じて、予備のマルチポイントパスの使用を指示するメッセージを中継装置と受信端装置に対して送信する。
次にRSVP-TEプロトコル(Signalingプロトコル)を使用せずに、OPS主導でパス設定を行う場合のOPSおよび通信装置の構成例について説明する。図3はOPSおよび通信装置の構成例を示す図である。
OPS40−1は、OPS通信部11a−1、切替判別制御部11b−1、データベース12a−1およびOPSインタフェース部41を備える。通信装置10aは、パケット転送制御部13、フォワーディングテーブル14、インタフェース部15−1〜15−n、ユーザインタフェース部16および警報管理部17を備える。
なお、OPS通信部11a−1および切替判別制御部11b−1は、図1の通信経路管理部11の機能に含まれる。また、データベース12a−1は、図1の優先度保持部12の機能に含まれる。
OPS主導でパス設定を行う場合、OPS40−1内のデータベース12a−1にサブツリーの優先度情報や経路情報を格納し、P2MPグループのパス設定は、OPS通信部11a−1が通信装置10aおよび隣接通信装置3−1〜3−nに対して、OPSインタフェース部41を経由して依頼する。
そして、通信装置10a内ではユーザインタフェース部16を経由し、パケット転送制御部13がフォワーディングテーブル14にパス設定のための情報登録を行うことで、インタフェース部15−1〜15−nから入力してくるパケットは、フォワーディングテーブル14に格納された情報を元に、所定のインタフェース部を経由して隣接通信装置に転送される。
インタフェース部15−1〜15−nに障害が発生した場合には、警報管理部17が障害を検出し、ユーザインタフェース部16を経由してOPS40−1へ通知される。OPS40−1内の切替判別制御部11b−1では、障害発生時に切替を行うべきかどうかを、データベース12a−1内のサブツリーの優先度情報を元に判断して切替制御を実施する。
次に経路切替判別についての具体的な動作について説明する。なお、RSVP-TEを使用してパス設定を行う通信サービスと、OPS主導でパス設定を行う通信サービスとに対して、経路切替判別に関する本質的な動作の違いはない。したがって、図2で示した通信装置10を用いての動作であるとして以降説明する。
まず、経路切替を行うと、運用可能な正常サブツリー数が増加する場合の経路切替判別制御について説明する。図4は運用経路に障害が発生している状態を示す図である。図35で示したネットワーク1上において、運用経路p1(図36の運用経路P1と同じ経路)が形成されている。
運用経路p1では、LER21(通信装置10に該当)が始点ノードになり、終点ノードであるLER22〜26それぞれに対して、サブツリーt1〜t5を形成して、全体がP2MPグループとして管理されている。また、LSR33にノード障害が発生したとする。このとき、正常運用可能なサブツリーは、サブツリーt3だけであり、サブツリーt1、t2、t4、t5は運用不可となる。
さらに、運用経路p1では、サブツリー単位に優先度が付与されている。図5はサブツリー毎に付与された優先度を示す図である。この例では、サブツリーt1〜t5のすべてに対して、優先度=1が付けられている。
図6は予備経路への切替状態を示す図である。LSR33に障害が発生した場合の運用経路p1から予備経路p1a(図37の予備経路P1aと同じ経路)への切替状態を示している。予備経路p1aに切り替えた場合、正常運用可能なサブツリーがサブツリーt2a〜t5aとなり、サブツリーt1aのみが運用不可となる。
図7は運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。運用経路p1の状態では、サブツリーt1、t2、t4、t5が運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和(切替前優先度総和値)は4(=1+1+1+1)である。また、予備経路p1aの状態では、サブツリーt1aのみが運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和(切替後優先度総和値)は1である。
切替前優先度総和値と切替後優先度総和値を比較すると、切替前優先度総和値よりも切替後優先度総和値の方が小さい(Sa<Sb)。したがって、運用経路p1から予備経路p1aへの経路切替を実施する。予備経路p1aに切り替えられることで、正常サブツリー数を増やすことができる。
次に経路切替を行うと、運用可能な正常サブツリー数が減少する場合の経路切替判別制御について説明する。図8は運用経路に障害が発生している状態を示す図である。LSR32にノード障害が発生している運用経路p1−1を示している。このとき、正常運用可能なサブツリーは、サブツリーt1、t2、t4、t5であり、サブツリーt3は運用不可となる。なお、サブツリーt1〜t5のすべてに対して、優先度=1が付けられている。
図9は障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。LSR32に障害が発生した場合の運用経路p1−1から予備経路p1a−1への切替状態を示している。切替後の予備経路p1a−1では、正常運用可能なサブツリーがなくなり、すべてのサブツリーt1a〜t5aが運用不可となる。
図10は運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。運用経路p1−1の状態では、サブツリーt3のみが運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は1である。また、予備経路p1a−1の状態では、すべてのサブツリーt1〜t5が運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は5である。
経路の切替前と切替後において、切替後の運用不可となるサブツリーの優先度の総和が、切替前の運用不可となるサブツリーの優先度の総和よりも大きくなっている(Sa>Sb)。すなわち、経路切替を行うと、運用不可となるサブツリー本数が増加することになるので、上記の例では、運用経路p1−1から予備経路p1a−1への経路切替は実施しない。
次に経路切替を行っても運用可能な正常サブツリー数に変化がない場合の経路切替判別制御について説明する。図11は運用経路に障害が発生している状態を示す図である。LSR33、34間に障害が発生した運用経路p1−2を示している。このとき、正常運用可能なサブツリーは、サブツリーt1、t2、t3、t5であり、サブツリーt4は運用不可となる。なお、サブツリーt1〜t5のすべてに対して、優先度=1が付けられている。
図12は障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。LSR33、34間に障害が発生した場合の運用経路p1−2から予備経路p1a−2への切替状態を示している。切替後の予備経路p1a−2では、正常運用可能なサブツリーがサブツリーt2a〜t5aとなり、サブツリーt1aのみが運用不可となっている。
図13は運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。運用経路p1−2の状態では、サブツリーt4のみが運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は1である。また、予備経路p1a−2の状態では、サブツリーt1が運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は1である。
経路の切替前と切替後において、運用不可となるサブツリーの優先度の総和に差はないので(Sa=Sb)、上記の例では、運用経路p1−2から予備経路p1a−2への経路切替を実施しない。これにより、切替を実施することによる回線への影響、例えば、使用トラフィック経路の変更や信号断を抑制することができ、また、新たな管理工数が増えることはないので、管理効率の低下についても抑制することができる。
上記では、すべてのサブツリーに対して優先度=1の場合について示したが、次は異なる値の優先度が含まれるP2MPにおける経路切替判別制御について説明する。図14は運用経路に障害が発生している状態を示す図である。LSR33、34間に障害が発生した運用経路p1−3を示している。このとき、正常運用可能なサブツリーは、サブツリーt1、t2、t3、t5であり、サブツリーt4は運用不可となる。
また、サブツリー単位に優先度が付与されている。図15はサブツリー毎に付与された優先度を示す図である。この例では、サブツリーt1、t2、t3、t5に対して、優先度=1が付与され、サブツリーt4に対して優先度=2が付与されている(サブツリーt4は、他のサブツリーt1、t2、t3、t5よりも障害復旧優先度が高い)。
図16は障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。LSR33、34間に障害が発生した場合の運用経路p1−3から予備経路p1a−3への切替状態を示している。切替後の予備経路p1a−3では、正常運用可能なサブツリーがサブツリーt2a〜t5aとなり、サブツリーt1aのみが運用不可となっている。
図17は運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。運用経路p1−3の状態では、サブツリーt4のみが運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は2である。また、予備経路p1a−3の状態では、サブツリーt1が運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は1である。
経路の切替前と切替後において、切替後の運用不可となるサブツリーの優先度の総和が、切替前の運用不可となるサブツリーの優先度の総和よりも小さくなっている(Sa<Sb)。したがって、上記の例では、運用経路p1−3から予備経路p1a−3への経路切替を実施する。このように運用不可となるサブツリー数が切替前後で同じであっても、サブツリー毎に異なる優先度を付与しておくことで、重要度の高いサブツリーを優先的に復旧させることができる。
次にP2MP内に特定サブツリーが存在する場合の経路切替判別制御について説明する。特定サブツリーは、P2MP LSPの中で復旧すべき優先順位の最も高い(絶対優先)サブツリーである。この特定サブツリーが存在する場合には、優先度として特定優先度を付与して特定サブツリーを認識する。
そして、障害が発生した場合には、切替前優先度総和値と切替後優先度総和値との比較結果にかかわらず、運用経路から予備経路への切替の実施または未実施のいずれかを選択して、特定サブツリーが運用不可となることを回避する。
図18は運用経路に障害が発生している状態を示す図である。運用経路p2では、1つの入力点から6つの出力点へパケットを送信するサブツリーが含まれる。サブツリーt1は、始点がLER21、終点がLER22であり、LSR31、32、34、33を経由する経路である。サブツリーt2は、始点がLER21、終点がLER23で、LSR31、32,34,36,35を経由する経路である。
サブツリーt3は、始点がLER21、終点がLER24であり、LSR31、32を経由する経路である。サブツリーt4−1、t4−2は、LER25で2分岐されたパスであって、両方とも始点がLER21、終点がLER25で、LSR31、32、34を経由する経路である。サブツリーt5は、始点がLER21、終点がLER26で、LSR31、32,34,36を経由する経路である。
運用経路p2に対して、LSR33、34間に障害が発生したとする。このとき、正常運用可能なサブツリーは、サブツリーt2、t3、t4−1、t4−2、t5であり、サブツリーt1は運用不可となる。
また、サブツリー単位に優先度が付与されている。図19はサブツリー毎に付与された優先度を示す図である。サブツリーt1には優先度=0(0を特定優先度の値とする)、サブツリーt2、t3、t5には優先度=1が付与され、サブツリーt4−1、t4−2には優先度=5が付与されている。
なお、この例では、優先度情報を考慮しつつ、なるべく多くの拠点を復旧する制御に加えて、切替前後での優先度に関係なく特定サブツリーの復旧を優先的に切り替える。したがって、特定サブツリーの優先度を特定優先度として0としている。
図20は障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。LSR33、34間に障害が発生した場合の運用経路p2から予備経路p2aへの切替状態を示している。切替後の予備経路p2aでは、正常運用可能なサブツリーがサブツリーt1a、t2a、t3a、t5aとなり、サブツリーt4a−1、t4a−2が運用不可となる。
図21は運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。運用経路p2の状態では、サブツリーt1のみが運用不可となるが、サブツリーの優先度は0なので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は0である。また、予備経路p2aの状態では、サブツリーt4a−1、t4a−2が運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は10(=5+5)である。
経路の切替前と切替後において、切替後の運用不可となるサブツリーの優先度の総和が、切替前の運用不可となるサブツリーの優先度の総和よりも大きくなっている(Sa>Sb)。したがって、原則は切替を実施すべきではない。しかし、優先度=0の特定優先度が付与された特定サブツリーt1が存在しており、切替を実行しないと特定サブツリーt1を復旧できない。このため、特定サブツリーt1を復旧するために切替を実施する。
このように、原則は切替前優先度総和値と切替後優先度総和値との比較結果にもとづき、経路切替判別を行う。しかし、復旧すべき優先順位の最も高いサブツリーである特定サブツリーが存在する場合には、切替前優先度総和値と切替後優先度総和値との比較結果にかかわらず、特定サブツリーが運用不可となることを回避する方法(運用経路から予備経路への切替の実施または未実施)を選択することになる。
次に複数の予備経路が用意されている場合の経路切替判別制御について説明する。図22は運用経路に障害が発生している状態を示す図である。LSR31、32間に障害が発生している運用経路p1−4を示している。このとき、正常運用可能なサブツリーは、サブツリーt1、t2、t4、t5であり、サブツリーt3は運用不可となる。また、サブツリー単位に優先度が付与されており、サブツリーt1〜t5に優先度=1が付与されている。
図23、図24は障害が発生したときの予備経路への切替状態を示す図である。図23において、LSR31、32間に障害が発生した場合の運用経路p1−4から予備経路p1a−4への切替状態を示している。切替後の予備経路p1a−4では、正常運用可能なサブツリーがなくなり、サブツリーt1a〜t5aは運用不可となる。
図24において、LSR31、32間に障害が発生した場合の運用経路p1−4から予備経路p1b−4への切替状態を示している。切替後の予備経路p1b−4では、正常運用可能なサブツリーがサブツリーt1a〜t5aとなり、運用不可サブツリーは存在しない。
図25は運用不可となるサブツリーの優先度の総和を示す図である。運用経路p1−4の状態では、サブツリーt3のみが運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は1である。また、予備経路p1a−4の状態では、サブツリーt1a〜t5aすべてが運用不可となるので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は5である。さらに、予備経路p1b−4の状態では、運用不可サブツリーは存在しないので、運用不可となるサブツリーの優先度の総和は0である。
ここで、切替前優先度総和値(Sb)、第1の予備経路の第1の切替後優先度総和値(Sa1とする)および第2の予備経路の第2の切替後優先度総和値(Sa2とする)の比較判別について説明する。比較照合の結果、Sbが最も小さい場合には、運用経路から第1の予備経路および第2の予備経路への切替は実施しない。
また、Sb、Sa1、Sa2の中で、Sa1が最も小さい場合には、運用経路から第1の予備経路への切替を実施する。さらに、Sb、Sa1、Sa2の中で、Sa2が最も小さい場合には、運用経路から第2の予備経路への切替を実施する。
さらにまた、Sb、Sa1、Sa2がすべて等しい場合には、運用経路から第1の予備経路および第2の予備経路への切替は実施しない。
この例では、運用経路p1−4の切替前優先度総和値をSb、予備経路p1a−4の切替後優先度総和値をSa1、予備経路p1b−4の切替後優先度総和値をSa2とすれば、Sb=1、Sa1=5、Sa2=0であるから、Sa2=0が最も小さい。すなわち、予備経路p1b−4が最も影響度が小さいので、運用経路p1−4から予備経路p1b−4への切替を実施する。
次にフローチャートを用いて各動作について説明する。最初にRSVP-TEを使用したP2MP LSPの設定手順について説明する。図26はRSVP-TEでP2MP LSPの設定を行う際の処理フローを示す図である。P2MP LSPの始点ノードのフローを示している。なお、中間ノードや終点ノードは、標準化で規定されたRSVP-TEの動作を実行することで経路切替を実現するので説明は省略する。
〔S31〕始点ノード(通信装置10)は、OPS40からRSVP-TEによるP2MP LSPの設定依頼を受ける。
〔S32〕切替判別制御部11bは、これから設定すべきP2MP LSPの運用経路および予備経路の経路情報と、サブツリー毎の優先度情報とをデータベース12aに格納する。
〔S33〕RSVP-TE制御部11aは、RSVP-TEシグナリングで運用経路にてP2MP LSPの生成を行う。
〔S34〕RSVP-TE制御部11aは、RSVP-TEシグナリングにて得られた、パス情報(ラベルと入力/出力インタフェース情報)をフォワーディングテーブル14に設定する。なお、RSVP-TEシグナリングを行う際には、NOTIFY REQUESTオブジェクトを付与したPath Msgを隣接ノードへ送信することで、障害検出時に始点ノードへNotify Msgが通知されるようにする。
次にRSVP-TEを使用しないP2MPパスの設定手順について説明する。図27はRSVP-TEを使用せずOPS主導でP2MPのパス設定を行う際のフローを示す図である。
〔S41〕OPS40−1は、P2MPパスの生成依頼をユーザから受ける。
〔S42〕切替判別制御部11b−1は、これから設定すべきP2MPパスの運用経路および予備経路の経路情報と、サブツリー毎の優先度情報とをデータベース12a−1に格納する。
〔S43〕OPS通信部11a−1は、OPSインタフェース部41を経由し、運用経路にてP2MPパスの生成を経由する全ノード(通信装置10a、3−1〜3−n)へ依頼する。
〔S44〕依頼を受信した各ノードは、パケット転送制御部13にてパス情報(ラベルと入力/出力インタフェース情報)をフォワーディングテーブル14に設定する。
次にRSVP-TEを使用しての障害検出時の経路切替の動作について説明する。図28、図29は障害検出時の経路切替の動作フローを示す図である。障害検出時に通知されるNotify Msgを受信した始点ノード(通信装置10)が経路切替を行う際のフローを示している。なお、中間ノードおよび終点ノードは、標準化で規定されたRSVP-TEの動作を実行することで経路切替を実現するので説明は省略する。
〔S51〕始点ノードのRSVP-TE制御部11aは、障害検出ノードから通知されるNotify Msgを受信する。
〔S52〕RSVP-TE制御部11aは、発生した障害によって影響の受けるサブツリーを認識し、切替判別制御部11bへ通知する。
〔S53〕切替判別制御部11bは、データベース12a内から該当サブツリーの優先度を取得し、特定優先度を示す値が付いているか否かを判別する。特定優先度が付いている場合はステップS54へいき、付いていない場合はステップS57へいく。
〔S54〕切替判別制御部11bは、特定優先度を示す値が付いている場合には、以降の優先度チェックを実施せず、RSVP-TEにより予備のP2MP LSPを生成して、以降のステップS55、S56によって、該当サブツリーを復旧するための経路切替処理を実施する。
〔S55〕切替判別制御部11bは、運用経路から予備経路への切替を実施する。
〔S56〕切替判別制御部11bは、切替前のP2MP LSPを削除する。
〔S57〕切替判別制御部11bは、特定優先度を示す値が付いていない場合は、該当サブツリーの優先度を取得しておく。
〔S58〕切替判別制御部11bは、運用不可となる他のサブツリーもあるか否かを検索する。運用不可となるサブツリーがあればステップS53に戻り、なければステップS59へいく。
〔S59〕運用不可となる全サブツリーの優先度情報を取得した後、切替判別制御部11bは、RSVP-TE制御部11aを利用してRSVP-TEによる予備経路を使用したP2MP LSPを生成(全サブツリーを予備経路で生成)する。この手順は、RFC3209で規定されたMake-Before-Breakに準じて動作する。
〔S60〕切替判別制御部11bは、予備経路上の運用不可となるサブツリーの優先度を取得する。
〔S61〕切替判別制御部11bは、運用不可となる他のサブツリーもあるか否かを検索する。運用不可となるサブツリーがあればステップS59に戻り、なければステップS62へいく。
〔S62〕切替判別制御部11bは、予備経路の候補が複数存在するかチェックする。存在すればステップS59へ戻り、存在しなければステップS63へいく。
〔S63〕切替判別制御部11bは、切替前優先度総和値と切替後優先度総和値との比較を行う。比較結果にもとづき、切替後の運用不可となるサブツリー数が、切替前よりも減少する場合にはステップS55へいく。また、切替後の運用不可となるサブツリー数が、切替前よりも増加する、または変化しない場合にはステップS64へいく。
〔S64〕切替判別制御部11bは、運用経路から予備経路への経路切替は実施しない。
〔S65〕切替判別制御部11bは、切替用に用意した予備経路のP2MP LSPを削除する。
ここで、Make-Before-Breakを使用した切替方式では、一時的に複数のP2MP LSPが存在することになる。しかし、SE Styleと呼ばれるSignaling手法を用いることで、複数のP2MP LSPで同一帯域を利用するものとして帯域計算するので、帯域不足のためLSPが設定できないようなことは発生しない。
次にRSVP-TEを使用せず、OPS主導でP2MPパスを生成する際の動作フローチャートについて説明する。図30、図31は障害検出時の経路切替の動作フローを示す図である。
〔S71〕OPS40−1は、障害検出ノードから通知される障害通知を受信する。
〔S72〕OPS40−1内の切替判別制御部11b−1は、発生した障害によって影響を受けるサブツリーを認識する。
〔S73〕切替判別制御部11b−1は、データベース12a−1内から該当サブツリーの優先度を取得し、特定優先度を示す値が付いているか否かを判別する。特定優先度が付いている場合はステップS74へいき、付いていない場合はステップS75へいく。
〔S74〕切替判別制御部11b−1は、特定優先度が付いている場合には、以降の優先度チェックを実施せず、該当サブツリーを復旧するために切替を実施する。なお、切替処理は、OPS40−1からの要求により、ユーザインタフェース部16経由でパケット転送制御部13がフォワーディングテーブル14を更新する(新しいパスの設定と古いパスの削除)ことで実現する。本処理はパスの設定経路に属する全装置に対して実施する。
〔S75〕特定優先度を示す値が付いていない場合は、切替判別制御部11b−1は、該当サブツリーの優先度を取得する。
〔S76〕切替判別制御部11b−1は、運用不可となる他のサブツリーもあるか否かを検索する。運用不可となるサブツリーがあればステップS73に戻り、なければステップS77へいく。
〔S77〕切替判別制御部11b−1は、予備経路上の運用不可となるサブツリーの優先度を取得する。
〔S78〕切替判別制御部11b−1は、運用不可となる他のサブツリーもあるか否かを検索する。運用不可となるサブツリーがあればステップS77に戻り、なければステップS79へいく。
〔S79〕切替判別制御部11b−1は、予備経路の候補が複数存在するかチェックする。存在すればステップS77へいき、存在しなければステップS80へいく。
〔S80〕切替判別制御部11b−1は、切替前優先度総和値と切替後優先度総和値との比較を行う。比較結果にもとづき、切替後の運用不可となるサブツリー数が切替前よりも減少する場合にはステップS74へいく。また、切替後の運用不可となるサブツリー数が、切替前よりも増加する、または変化しない場合にはステップS81へいく。
〔S81〕切替判別制御部11b−1は、運用経路から予備経路への経路切替は実施しない。
以上説明したように、通信装置10は、障害が発生した場合、運用経路上で運用不可となるサブツリーに対して付与された優先度の総和である切替前優先度総和値と、予備経路上で運用不可となるサブツリーに対して付与された優先度の総和である切替後優先度総和値との比較を行い、比較結果にもとづき、運用経路から予備経路への切替を実施するか否かを判別する構成とした。
これにより、P2MPグループ単位で運用経路・予備経路をあらかじめ管理し、障害発生時にはサブツリー毎の優先度情報を加味しながら、なるべく多くの通信を継続させることが可能になる。また、特定優先度を付与して復旧させるべき特定サブツリーが存在している場合には、特定サブツリーを優先して復旧させて通信を継続させることが可能になる。
(付記1) 送信点から受信点までのトラフィック転送をサブツリーとし、複数の前記サブツリーを含む運用経路に対し、複数の前記サブツリーを含む予備経路をあらかじめ用意して通信経路を管理する通信経路管理部と、
前記サブツリー毎に前記通信経路管理部によって付与される優先度を保持する優先度保持部と、
を備え、
前記通信経路管理部は、障害が発生した場合、前記運用経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和である切替前優先度総和値と、前記予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和である切替後優先度総和値との比較を行い、比較結果にもとづき、前記運用経路から前記予備経路への切替を実施するか否かを判別する、
ことを特徴とする通信装置。
(付記2) 前記通信経路管理部は、
すべての前記サブツリーに同じ前記優先度を付与し、前記障害が発生した場合、
前記切替前優先度総和値よりも前記切替後優先度総和値の方が大きい場合には、前記運用経路から前記予備経路への切替は実施せず、
前記切替前優先度総和値よりも前記切替後優先度総和値の方が小さい場合には、前記運用経路から前記予備経路への切替を実施し、
前記切替前優先度総和値と前記切替後優先度総和値とが等しいに場合は、前記運用経路から前記予備経路への切替は実施しない、
ことを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記3) 前記通信経路管理部は、復旧すべき優先順位の最も高い前記サブツリーである特定サブツリーが存在する場合には、前記優先度として特定優先度を付与して前記特定サブツリーを認識し、
前記障害が発生した場合には、前記切替前優先度総和値と前記切替後優先度総和値との比較結果にかかわらず、前記運用経路から前記予備経路への切替の実施または未実施のいずれかを選択して、前記特定サブツリーが運用不可となることを回避する、
ことを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記4) 前記通信経路管理部は、前記予備経路として、第1の予備経路と第2の予備経路とを用意しておき、前記第1の予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和を第1の切替後優先度総和値とし、前記第2の予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和を第2の切替後優先度総和値としたとき、
すべての前記サブツリーに同じ前記優先度を付与し、前記障害が発生した場合、
前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値の中で、前記切替前優先度総和値が最も小さい場合には、前記運用経路から前記第1の予備経路および前記第2の予備経路への切替は実施せず、
前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値の中で、前記第1の切替後優先度総和値が最も小さい場合には、前記運用経路から前記第1の予備経路への切替を実施し、
前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値の中で、前記第2の切替後優先度総和値が最も小さい場合には、前記運用経路から前記第2の予備経路への切替を実施し、
前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値が等しい場合は、前記運用経路から前記第1の予備経路および前記第2の予備経路への切替を実施しない、
ことを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記5) 障害発生時に経路切替を行う経路切替方法において、
送信点から受信点までのトラフィック転送をサブツリーとし、複数の前記サブツリーを含む運用経路に対し、複数の前記サブツリーを含む予備経路をあらかじめ用意して通信経路を管理し、
前記サブツリー毎に付与される優先度を保持し、
障害が発生した場合、前記運用経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和である切替前優先度総和値と、前記予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和である切替後優先度総和値との比較を行い、
比較結果にもとづき、前記運用経路から前記予備経路への切替を実施するか否かを判別する、
ことを特徴とする経路切替方法。
(付記6) すべての前記サブツリーに同じ前記優先度を付与し、前記障害が発生した場合、
前記切替前優先度総和値よりも前記切替後優先度総和値の方が大きい場合には、前記運用経路から前記予備経路への切替は実施せず、
前記切替前優先度総和値よりも前記切替後優先度総和値の方が小さい場合には、前記運用経路から前記予備経路への切替を実施し、
前記切替前優先度総和値と前記切替後優先度総和値とが等しいに場合は、前記運用経路から前記予備経路への切替は実施しない、
ことを特徴とする付記5記載の経路切替方法。
(付記7) 復旧すべき優先順位の最も高い前記サブツリーである特定サブツリーが存在する場合には、前記優先度として特定優先度を付与して前記特定サブツリーを認識し、
前記障害が発生した場合には、前記切替前優先度総和値と前記切替後優先度総和値との比較結果にかかわらず、前記運用経路から前記予備経路への切替の実施または未実施のいずれかを選択して、前記特定サブツリーが運用不可となることを回避する、
ことを特徴とする付記5記載の経路切替方法。
(付記8) 前記予備経路として、第1の予備経路と第2の予備経路とを用意しておき、前記第1の予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和を第1の切替後優先度総和値とし、前記第2の予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和を第2の切替後優先度総和値としたとき、
すべての前記サブツリーに同じ前記優先度を付与し、前記障害が発生した場合、
前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値の中で、前記切替前優先度総和値が最も小さい場合には、前記運用経路から前記第1の予備経路および前記第2の予備経路への切替は実施せず、
前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値の中で、前記第1の切替後優先度総和値が最も小さい場合には、前記運用経路から前記第1の予備経路への切替を実施し、
前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値の中で、前記第2の切替後優先度総和値が最も小さい場合には、前記運用経路から前記第2の予備経路への切替を実施し、
前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値が等しい場合は、前記運用経路から前記第1の予備経路および前記第2の予備経路への切替を実施しない、
ことを特徴とする付記5記載の経路切替方法。
(付記9) 送信端装置と、中継装置と、複数の受信端装置からなるフレーム伝送システムにおける経路切替方法であって、
前記送信端装置と、複数の前記受信端装置がそれぞれ送信元と受信元となり、前記中継装置を介して通信する現用のマルチポイントパスを構築し、
前記中継装置は、前記現用のマルチポイントパスを含む隣接装置とのリンクの障害を検出すると、前記送信端装置に障害検出メッセージを送信し、
前記送信端装置は、障害検出メッセージを受信すると、前記現用のマルチポイントパスとは異なる、予備のマルチポイントパスの構築指示メッセージを送信し、
前記中継装置および前記受信端装置は前記パス構築指示メッセージを受信すると、該パス構築の可否を示す応答メッセージを送信端装置に送信し、
前記送信端装置は、前記応答メッセージの受信数に応じて、前記予備のマルチポイントパスの使用を指示するメッセージを前記中継装置と前記受信端装置に対して送信する、
ことを特徴とする経路切替方法。
10 通信装置
11 通信経路管理部
12 優先度保持部

Claims (7)

  1. 送信点から受信点までのトラフィック転送をサブツリーとし、複数の前記サブツリーを含む運用経路に対し、複数の前記サブツリーを含む予備経路をあらかじめ用意して通信経路を管理する通信経路管理部と、
    前記サブツリー毎に前記通信経路管理部によって付与される優先度を保持する優先度保持部と、
    を備え、
    前記通信経路管理部は、障害が発生した場合、前記運用経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和である切替前優先度総和値と、前記予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和である切替後優先度総和値との比較を行い、比較結果にもとづき、前記運用経路から前記予備経路への切替を実施するか否かを判別する、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信経路管理部は、
    すべての前記サブツリーに同じ前記優先度を付与し、前記障害が発生した場合、
    前記切替前優先度総和値よりも前記切替後優先度総和値の方が大きい場合には、前記運用経路から前記予備経路への切替は実施せず、
    前記切替前優先度総和値よりも前記切替後優先度総和値の方が小さい場合には、前記運用経路から前記予備経路への切替を実施し、
    前記切替前優先度総和値と前記切替後優先度総和値とが等しいに場合は、前記運用経路から前記予備経路への切替は実施しない、
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記通信経路管理部は、復旧すべき優先順位の最も高い前記サブツリーである特定サブツリーが存在する場合には、前記優先度として特定優先度を付与して前記特定サブツリーを認識し、
    前記障害が発生した場合には、前記切替前優先度総和値と前記切替後優先度総和値との比較結果にかかわらず、前記運用経路から前記予備経路への切替の実施または未実施のいずれかを選択して、前記特定サブツリーが運用不可となることを回避する、
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記通信経路管理部は、前記予備経路として、第1の予備経路と第2の予備経路とを用意しておき、前記第1の予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和を第1の切替後優先度総和値とし、前記第2の予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和を第2の切替後優先度総和値としたとき、
    すべての前記サブツリーに同じ前記優先度を付与し、前記障害が発生した場合、
    前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値の中で、前記切替前優先度総和値が最も小さい場合には、前記運用経路から前記第1の予備経路および前記第2の予備経路への切替は実施せず、
    前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値の中で、前記第1の切替後優先度総和値が最も小さい場合には、前記運用経路から前記第1の予備経路への切替を実施し、
    前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値の中で、前記第2の切替後優先度総和値が最も小さい場合には、前記運用経路から前記第2の予備経路への切替を実施し、
    前記切替前優先度総和値、前記第1の切替後優先度総和値および前記第2の切替後優先度総和値が等しい場合は、前記運用経路から前記第1の予備経路および前記第2の予備経路への切替を実施しない、
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 障害発生時に経路切替を行う経路切替方法において、
    送信点から受信点までのトラフィック転送をサブツリーとし、複数の前記サブツリーを含む運用経路に対し、複数の前記サブツリーを含む予備経路をあらかじめ用意して通信経路を管理し、
    前記サブツリー毎に付与される優先度を保持し、
    障害が発生した場合、前記運用経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和である切替前優先度総和値と、前記予備経路上で運用不可となる前記サブツリーに対して付与された前記優先度の総和である切替後優先度総和値との比較を行い、
    比較結果にもとづき、前記運用経路から前記予備経路への切替を実施するか否かを判別する、
    ことを特徴とする経路切替方法。
  6. すべての前記サブツリーに同じ前記優先度を付与し、前記障害が発生した場合、
    前記切替前優先度総和値よりも前記切替後優先度総和値の方が大きい場合には、前記運用経路から前記予備経路への切替は実施せず、
    前記切替前優先度総和値よりも前記切替後優先度総和値の方が小さい場合には、前記運用経路から前記予備経路への切替を実施し、
    前記切替前優先度総和値と前記切替後優先度総和値とが等しいに場合は、前記運用経路から前記予備経路への切替は実施しない、
    ことを特徴とする請求項5記載の経路切替方法。
  7. 復旧すべき優先順位の最も高い前記サブツリーである特定サブツリーが存在する場合には、前記優先度として特定優先度を付与して前記特定サブツリーを認識し、
    前記障害が発生した場合には、前記切替前優先度総和値と前記切替後優先度総和値との比較結果にかかわらず、前記運用経路から前記予備経路への切替の実施または未実施のいずれかを選択して、前記特定サブツリーが運用不可となることを回避する、
    ことを特徴とする請求項5記載の経路切替方法。
JP2009279076A 2009-12-09 2009-12-09 通信装置および経路切替方法 Expired - Fee Related JP5362527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009279076A JP5362527B2 (ja) 2009-12-09 2009-12-09 通信装置および経路切替方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009279076A JP5362527B2 (ja) 2009-12-09 2009-12-09 通信装置および経路切替方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011124669A JP2011124669A (ja) 2011-06-23
JP5362527B2 true JP5362527B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=44288162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009279076A Expired - Fee Related JP5362527B2 (ja) 2009-12-09 2009-12-09 通信装置および経路切替方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5362527B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11115318B2 (en) 2016-10-06 2021-09-07 Nec Corporation Optical network control devices and optical path setting method

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4128944B2 (ja) * 2003-11-27 2008-07-30 日本電信電話株式会社 マルチキャスト転送経路設定方法、マルチキャスト転送経路計算装置、プログラムおよび記録媒体
JP5046391B2 (ja) * 2008-03-21 2012-10-10 Kddi株式会社 スパニング・ツリーを構成するスイッチ装置及びプログラム
JP4983681B2 (ja) * 2008-03-25 2012-07-25 富士通株式会社 伝送装置及びネットワークシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011124669A (ja) 2011-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9088485B2 (en) System, method and apparatus for signaling and responding to ERO expansion failure in inter-domain TE LSP
US7835267B2 (en) Dynamic path protection in an optical network
EP1942604B1 (en) A service switching method and the network node thereof
US20110229123A1 (en) Cross-domain parallel recovering method and system in multi-layer and multi-domain distributed optical network
JP4682887B2 (ja) 故障復旧方法およびノードならびにネットワーク
EP1845656A1 (en) A method for implementing master and backup transmission path
JP5163479B2 (ja) パス切替え方法
WO2006025296A1 (ja) 障害回復方法およびネットワーク装置ならびにプログラム
WO2008025285A1 (fr) Procédé et dispositif pour obtenir un service de multidiffusion avec des types multiples de protection et de récupération
EP2658149A1 (en) Method and device for restoring network
CN104205728A (zh) 面向连接的网络中的恢复
CN102404189B (zh) 支持多拓扑路由的设备进行主备倒换的方法及主控板
JP2005252368A (ja) 経路計算システム、経路計算方法、及び通信ノード
WO2011157130A2 (zh) 路径建立方法和装置
US20080205262A1 (en) Node controller and node system
KR102157711B1 (ko) 통신 네트워크에서 장애 복구 방법
WO2010028560A1 (zh) 在mesh网络中实现永久环网保护的方法
WO2002006918A2 (en) A method, system, and product for preventing data loss and forwarding loops when conducting a scheduled change to the topology of a link-state routing protocol network
WO2023015897A1 (zh) 一种光网络智能控制方法、装置及系统
WO2010015161A1 (zh) 业务恢复的方法、系统和设备
US20140003803A1 (en) Method for data communication networks and system
JP2009060673A (ja) 経路計算システム、経路計算方法、及び通信ノード
WO2008148315A1 (fr) Procédé et système servant à établir un chemin de service, et dispositif de nœud
JP2010206384A (ja) ノード装置、運用監視装置、転送経路選択方法、およびプログラム
JP5362527B2 (ja) 通信装置および経路切替方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees