以下、この発明による情報蓄積編集装置の実施形態を、図を参照しながら説明する。
図1は、この発明による情報蓄積編集装置の実施形態を含む情報通信システム全体の構成を示す図である。この例の情報通信システムにおいては、この発明による情報蓄積編集装置の実施形態は、通信ネットワークの例としてのインターネット1に接続されるWebサイトの一つを構成するサーバ装置からなる。
すなわち、図1において、インターネット1に対して接続されているライフログサイト2は、この発明による情報蓄積編集装置の実施形態を構成するサーバ装置を備える。ここで、この明細書では、個人がインターネットを通じて発信する情報を、その発信時間と対応付けて記録する履歴情報をライフログと呼ぶことにする。ここで発信時間とは、発信時の何月日および時分秒からなるものである。また、後述するように、ライフログサイト2が備えるサーバ装置を、ライフログ蓄積編集サーバと呼ぶことにする。
パーソナルコンピュータの普及およびインターネット環境の充実に基づき、ブログ、ツイッター、チャット、SNSなどのCGMが、個人が情報発信するメディアとして急速に発展してきている。また、通信ネットワークに対して個人が情報発信をするメディアとしては、ホームページや電子メールなどもある。
インターネット1に対しては、ユーザ用のパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略称する)3の他に、種々のCGMのサイトが接続されている。図1の例では、CGMのサイトの例として、ブログサイト4、ツイッターサイト5、SNSサイト6、さらには、写真・動画サイト7がインターネット1に対して接続されている。
この実施形態では、ユーザは、ライフログサイト2に対して会員登録する。会員となったユーザ(会員ユーザ)は、このライフログサイト2を通じて、各種のCGMを利用したり、電子メールなどの個人の情報発信をしたりすることができるように、ライフログサイト2のライフログ蓄積編集サーバが構成されている。
この図1の例においては、ライフログサイト2のライフログ蓄積編集サーバは、サイト4〜7の全てに対してユーザがアクセスすることができるように、ブックマークレットやアドオン、プラグインなどをユーザに提供するように構成されている。
すなわち、ユーザがライフログサイト2にアクセスして会員登録すると、ライフログ蓄積編集サーバは、電子メール、ブログ、ツイッター、SNS、写真・動画投稿など、ユーザが情報発信することができるサービスを案内する。ユーザが、そのうちから自分が利用しようとする情報発信サービスメディアを選択すると、ライフログ蓄積編集サーバは、当該情報発信サービスメディア用のアプリケーションプログラム(専用アプリケーション)を会員ユーザの端末(この例ではパソコン3)に提供して、当該端末にインストールさせる。
会員ユーザは、このインストールされた専用アプリケーションのそれぞれについての初期設定において、ユーザIDおよびパスワードをライフログ蓄積編集サーバに登録する。その後、会員ユーザは、このインストールされた専用アプリケーションを立ち上げることにより、ライフログサイト2のライフログ蓄積編集サーバを通じて、選択した情報発信を実施することができる。
ライフログサイト2のライフログ蓄積編集サーバは、会員ユーザが、ブログやチャット、ツイッター、また、電子メールやホームページへの書き込み、写真・動画投稿などの情報発信を行うと、その発信された情報と発信時間の情報とを、ライフログとして各会員ユーザ毎、つまり、会員ユーザの識別子(会員登録番号など)に対応付けて蓄積する。
また、ライフログサイト2のライフログ蓄積編集サーバは、各会員ユーザからの指示に応じて、蓄積されている各会員ユーザのライフログに関連する情報を、インターネット1を通じて外部の検索用のサイトから取得して、ライフログに挿入することができるように構成されている。なお、ライフログサイト2のライフログ蓄積編集サーバ内に、ライフログに関連する情報のデータベースを備える場合には、そのデータベースを検索することで必要な情報を取得することも勿論できる。
図1の例では、検索用のサイトの例として、写真・動画サイト7、世の中情報提供サイト8、用語辞典サイト9、地図提供サイト10、気象情報提供サイト11、音楽情報提供サイト12、人工無能サイト13などが接続されている。
写真・動画サイト7は、ユーザにより投稿(アップロード)された写真や動画を、細かく分類したジャンル毎に、蓄積して管理するサイトである。
写真・動画サイト7は、ジャンルとして、例えば、
「列車、駅舎、桜、山、城、釣り、寺社、仏閣、仏像、国宝、世界遺産、眺望、山、川、渓谷、釣り、ダイビング、島、岬、港、海岸、船、飛行機、車、バイク、サッカー、野球、バレーボール、アイスホッケー、プロゴルフ、建造物、コンサート、芸能人生写真、骨董、美術品、祭り、運動会、学芸会、卒業式、入学式、竜巻、火災、洪水、動物、ペット犬、ペット猫、他ペット、スキー、スケート、オリンピック、ワールドカップ、50年前の風景、噴水、遊園地、湖沼、大自然、夕焼け、日の出、月食、日食、草花、野鳥、風物詩、心霊スポット、大木、農村、春、夏、秋、冬、空、地平線、水平線、名物、観光スポット、古民家、現代建築、橋、塔、流星、夜空、雲、オーロラ、流氷、水槽、熱帯魚、魚介類、ジオラマ、結婚記念、子供、女性、人物、料理、航空写真、衛星写真、記念、衣装、パフォーマンス、決定的瞬間、コンテスト、ショー、コンパニオン、馬、牛、天体、アンティーク、人形、亀、爬虫類、昆虫、庭園、像、陶芸、遺跡、記念碑、コスプレ、絶景、ボクシング、レスリング、キックボクシング、総合格闘、展望、面白、紅茶、空手、柔道、剣道、合気道、乗り物、模型、ラジコン、ポスター、看板、照明、イルミネーション、ライトアップ、ギミック、イケメン、体操、新体操、シンクロナイズトスイミング、絵画、彫刻、古木、盆栽、生誕の地、発祥の地、露天風呂、火口、頂上、原生林、サバイバル、PCの分解と組み立て、看板娘、マドンナ、観光大使、家屋、造形、巡礼、古戦場、ドラマロケ地、映画ロケ地、社会見学スポット、洞窟、鍾乳洞、天然記念物、ホタル、旧跡、廃村、廃工場、廃校、駅弁、ラーメン、フレンチ、イタリアン、和食、中華、蕎麦、うどん、お好み焼き、うなぎ、カニ、フグ、グルメ、B級グルメ、地方料理、各国料理、演芸場、劇場、映画館、鉱山、ダム、芸能人、選手、有名人、民族、風習、行事、幼子、笑顔、行列、マスゲーム、美女軍団、応援、観衆、ファン、サポーター、騒動、惨劇、野次馬、新発見、ほのぼの、授賞式、新製品、幻の逸品、絶妙なアングル、社会現象、めずらしい、ビックリ、あり得ない、国宝、人間国宝、ベイビー、仲間、家族、友人、悪戯、超常現象、心霊写真、念写、UFO、宇宙人、ロケット、基地、旅芸人、飲み会、余興、学園祭、痛車、泉、涙、感動、晴舞台、ブサイクな○○、隠し撮り、ああ驚いた、絶句、変身、ドッキリカメラ、うっかり、油断」
などを用意しており、ジャンルを非常に細分化してマニア度をアップさせている。
投稿される写真や動画には、Exif(Exchangeable image file format for digital still cameras)情報が付加されており、このExif情報から、撮影時間、撮影場所、撮影カメラの機種、露出、ホワイトバランスなどの情報を得ることができる。
また、写真・動画サイト7では、ユーザが画像を投稿したときに、画像データのリサイズ(アップコンバージョンやダウンコンバージョン)を自動的に行うように構成されている。また、写真・動画サイト7では、ユーザが画像を投稿したときに、そのサムネイル画像を自動的に作成するようにしている。さらに、写真・動画サイト7は、ユーザが画像を投稿する際に、当該投稿画像に関連するコメントやつぶやきを残すことができるように、構成されている。
この写真・動画サイト7のユーザは、登録制(会員制)とされるが、ライフログサイト2を通じて、この写真・動画サイト7にアクセスするユーザは、自動的に会員登録されるように構成されている。
ライフログサイト2の会員ユーザは、前述したように、自分の端末(パソコン3)から、ライフログ蓄積編集サーバを通じてこの写真・動画サイト7にアクセスして、写真や動画を投稿することができる。
そして、この写真・動画サイト7は、例えば撮影時間や撮影場所などからなる検索用キーワードを含む検索要求を受信すると、Exif情報などから当該キーワードに該当する写真や動画を検索し、その検索結果を検索要求側に返すようにする。また、写真・動画サイト7は、投稿された写真や動画に付随して送られてくるExif情報から得た撮影時間や撮影場所などをキーワードとして他のサイトを検索し、その検索結果を投稿された写真や動画に付随して蓄積しておく機能も備える。
世の中情報提供サイト8は、時間情報や位置情報を検索用キーワードとして検索要求されたとき、指定された時点および場所におけるニュースヘッダ、指定された時点における為替レート、日経平均株価、ヒットしている曲や映画、その時点における指定された場所の天候、気温、湿度などを検索結果として返すようにするサイトである。つまり、世の中情報提供サイト8は、世の中の出来事に関する情報を、日時および場所に関連付けて蓄積するデータベースを備え、日時および場所などを検索用キーワードとして含む検索要求を受信すると、そのキーワードに該当する情報を検索し、その検索結果を検索要求側に返すものである。
用語辞典サイト9は、政治、経済、自然科学、生活などの各分野における用語の意味や関連説明などを提供するサイトである。用語辞典サイト9は、検索用キーワードとして指定された用語を含む検索要求を受信すると、その用語の意味や関連説明を検索して、検索要求側に返す。
地図提供サイト10は、日本および外国の地図を提供するサイトである。地図提供サイト10は、検索用キーワードとして場所の情報を含む検索要求を受信すると、その場所を中心とした周辺地図を検索して、検索要求側に返す。
気象情報提供サイト11は、時間と場所とを検索用キーワードとして含む検索要求を受信すると、そのキーワードとして指定された時間および場所の気象情報(天候、温度、湿度、風力など)を提供するサイトである。
音楽情報提供サイト12は、世の中に提供された音楽情報を蓄積しているサイトであり、楽曲名、演奏者、歌手などのジャンルをキーワードとして検索することができると共に、「1980年5月20日頃流行していた楽曲」、「1990年10月10日のオリコン上位曲」などのような検索子として、対応する楽曲の検索ができるようにされている。この音楽情報提供サイト12は、例えば時間やジャンルなどからなる検索用キーワードを含む検索要求を受信すると、当該キーワードに該当する写真や動画を検索し、その検索結果を検索要求側に返すようにする。
人工無能サイト13は、与えた文面(発言)の中のキーワードに反応して適当な対応(返事)を返すサイトである。人工無能は、この例のような一つのサイトとして設けるのではなく、ライフログサイト2のライフログ蓄積編集サーバに、プログラムの一つして備えておくこともできる。
なお、図1において、ユーザ用のパソコン3は、インターネット1を利用するユーザの数だけ存在する多数のパソコンの一つを代表して示したものであって、特定のパソコンを示したものではない。同様に、種々のサイト4〜13も、それぞれ1個ずつ示したが、インターネット1に接続される同種のサイトの一つを代表して示したものであり、同種のサイトがインターネット1に対して複数個接続されるものであることは言うまでもない。
[ライフログ蓄積編集サーバ(情報蓄積編集装置の実施形態)の構成例]
図2に、ライフログサイト2に設けられるライフログ蓄積編集サーバ20(以下、サーバ20と略称する)の構成例のブロック図を示す。このサーバ20は、コンピュータにより構成されている制御部101に対して、システムバス100を通じて、通信インターフェース102と、会員情報記憶部103と、ホームページサービス機能部104と、電子メールサービス機能部105と、CGMサービス機能部106と、ライフログ蓄積部107と、ライフログ編集支援部108とが接続されて構成されている。CGMサービス機能部106は、会員ユーザによるブログ、ツイッター、SNS、また、写真・動画投稿を支援するためのものである。
通信インターフェース102は、インターネット1に接続される。この通信インターフェースは、会員ユーザからのアクセスを受けると共に、会員ユーザに、個人の情報発信のためのWebページや、ライフログを編集するためのWebページ、その他を提供するために用いられる。
会員情報記憶部103には、当該サーバ20に会員登録されたユーザの氏名、住所、生年月日、職業などの個人属性が記憶される。また、この実施形態では、会員情報記憶部103には、ライフログサイト2の会員ユーザがこのサーバ20を通じて情報発信するメディアに関するユーザIDおよびパスワードが、各会員ユーザの会員識別子(会員ID)に対応付けられて記憶されている。
すなわち、前述したように、サーバ20から電子メール、ブログ、ツイッター、SNS(写真・動画投稿を含む)の各情報発信メディアの専用アプリが、会員ユーザのパソコン3に提供され、会員ユーザは、各情報発信メディアの専用アプリについて、ユーザIDおよびパスワードを登録する。会員情報記憶部103には、図3に示すように、各会員ユーザの会員IDに対応付けられて、電子メール、ブログ、ツイッター、SNS(写真・動画投稿を含む)の各情報発信メディアについて登録されたユーザIDおよびパスワードの情報が記憶されている。
会員ユーザは、上述したように、自分のパソコン3において、ライフログサイト2から提供された情報発信メディア用の専用アプリケーションを立ち上げて、当該専用アプリケーションを用いて情報発信をする。
サーバ20は、会員ユーザによる情報発信があったときには、その情報発信の際に、パソコン3から送られてくるユーザIDおよびパスワードと会員情報記憶部103の図3の記憶情報とを比較参照して認証を行い、認証がOKであるときに当該情報発信のアクセスを受け付ける。そして、サーバ20は、上記認証の結果により、いずれの会員ユーザによる発信であるかを判別し、判別した会員ユーザのライフログ会員ID(以下、単に会員IDという)に対応付けて、その発信情報を、その発信時間と共に、ライフログ蓄積部107に記憶する。
図4に、ライフログ蓄積部107に蓄積されたライフログの例を示す。この図4の例は、ライフログ蓄積部107の蓄積情報のうち、会員IDが会員登録番号No.00・・1である会員ユーザ「山田太郎」のライフログの一部を示すものである。図4に示すように、ライフログは、時間経過順に、会員ユーザ「山田太郎」により発信されたメール、ツイッター、ブログ、ホームページの書き込み・・・というように、発信時間と対応付けられて蓄積される。図4において、「メール」、「ツイッター」、「ブログ」、「ホームページ(日記)」と記載した点線で囲んだ部分には、発信されたテキスト文字による語句や文章、貼り付けられた写真などが実際には記録されている。
ライフログ蓄積部107には、サーバ20に会員登録された全ての会員ユーザのライフログが、図4のような形式で蓄積記録されるものである。
なお、会員ユーザは、サーバ20にアクセスして、ライフログの編集用のWebページから要求することにより、図4のような表示態様で、自分のライフログを見ることができる。そして、会員ユーザは、その自分のライフログを参照しながら、後述する編集操作をすることができる。
ホームページサービス機能部104は、会員ユーザが作成したホームページを管理して、他のユーザへの閲覧のサービスを行う機能部である。会員ユーザは、サーバ20にアクセスして、このホームページサービス機能部104の支援を受けながら、ホームページ中の日記を更新するなどのホームページの更新をすることができる。なお、制御部101は、このホームページ中の日記の更新の書き込みを検知すると、当該書き込まれた情報を、ライフログとして、その書き込み時間情報と対応付けて、図4に示したように、ライフログ蓄積部107に蓄積する。
電子メールサービス機能部105は、会員ユーザが当該サーバ2に登録したメールアカウントが用いられる電子メールの送受信サービスを実行する。そして、制御部101は、会員ユーザにより当該メールアカウントを用いる発信がなされたことを検知すると、当該発信メールの内容を、その発信時間の情報と対応付けて、ライフログとして、図4に示したように、ライフログ蓄積部107に蓄積する。
CGMサービス機能部106は、会員ユーザによる、このサーバ20を通じた各種のCGMに対するアクセスを支援する機能部である。会員ユーザが、サーバ20のWebページから、各種CGMに対して情報発信をしたことを検出すると、制御部101は、当該発信した情報を、その発信時間の情報と対応付けて、ライフログとして、図4に示したように、ライフログ蓄積部107に蓄積する。
ライフログ蓄積部107は、上述したようなライフログの蓄積部であって、例えば1または複数個のハードディスク装置や不揮発性の半導体メモリ装置で構成される。
ライフログ蓄積部107に、インターネットへの個人の発信情報を発信時間の情報と共に、順次に履歴として蓄積しておくだけでも、自分史や伝記を作成する際の資料とはなりえるし、記憶を呼び起こす基とすることができる。しかし、個人の発信情報のみでは、信憑性に関して裏が取りにくいという側面があり、主観に偏り勝ちとなる。また、個人の発信情報の中には、その時間時点における社会的背景に基づく場合もあり、自分が発信した情報であっても、どのようなことを発信しているかが分かり辛いこともある。さらに、蓄積されたライフログを読み物として考えたときに、面白みに欠けるという側面もある。
そこで、この実施形態では、個人の発信情報の編集を可能にしている。例えば、個人の発信情報に関連する社会での出来事や、用語説明、地図、写真や動画などの情報を検索して追加挿入することできるようにしている。また、この実施形態では、社会的な出来事などからそれに関連する自分の発信情報を検索して、追加挿入することができるようにしている。
ライフログ編集支援部108は、この編集のためのもので、ライフログ蓄積部107に蓄積された発信情報からなる情報に対して、会員ユーザの指示操作に応じて関連する情報を検索してライフログ情報として追加したり、不必要な発信情報を削除したりするなどの編集処理を支援する機能部である。
このため、ライフログ編集支援部108は、検索部110と、編集部111とを備えている。検索部110は、会員ユーザにより選定されたキーワードにより選定された検索先を検索してその検索結果を取得する機能を備える。編集部111は、検索部110により取得した1又は複数の検索結果から、会員ユーザにより選択決定された検索結果を、それと関連する発信情報に関連付けてライフログとして追加挿入する。
ここで、検索結果と発信情報とを関連させた追加挿入方法は、発信情報の直前または直後に、関連する検索結果を直接に挿入する方法の他、発信情報に関連する情報は、別途に記憶しておくと共に関連情報有りを表示し、当該関連情報の要求をすると、ユーザが視聴できる方法であっても良い。以下に説明する実施形態では、前者の場合を採用している。
なお、このライフログ編集支援部108は、制御部101のコンピュータがそのソフトウエア機能部の一部として構成することも可能である。
[ライフログの編集例]
前述したように、この実施形態では、会員ユーザは、ライフログとして蓄積された個人の発信情報を削除することができると共に、個人の発信情報に関連する情報をライフログとして追加挿入することができる。会員ユーザが不必要とする個人の発信情報の削除に関しては、当該削除しようとする個人の発信情報を会員ユーザが指定して削除要求をするだけの処理であるので、その詳細な説明は省略し、以下の説明では、関連情報の追加挿入に関してのみ述べることにする。
この実施形態では、会員ユーザは、自分の発信情報を基に、自分の発信情報以外の関連情報を検索して編集をする場合と、自分の発信情報以外の例えば社会の出来事や場所などを基に、関連する自分の発信情報を検索して編集する場合の2通りの編集方法を選択することができる。会員ユーザは、サーバ20にアクセスして編集用Webページを取得し、その編集用Webページでいずれの編集をするかを選択し、それぞれの編集方法を実行することができる。
〔自分の発信情報を基にした編集〕
図5を参照しながら、自分の発信情報を基にした編集について説明する。
会員ユーザが、パソコン3から編集用Webページで自分の発信情報を基にした編集をサーバ20に要求すると、サーバ20は、要求した会員ユーザのその時点におけるライフログ情報を会員ユーザのパソコン3に送る。
会員ユーザは、受け取った自分のライフログ情報をパソコン3の表示画面上でスクロールさせ、自分が編集したい発信情報をパソコン3の表示画面上に表示させる(図5の四角枠31内参照)。図5の例では、会員ユーザにより、蓄積されていたライフログのうちからホームページの日記の「今日、新宿の病院で長男が誕生した。・・・」が編集対象として選択されている。
次に、会員ユーザは、編集用Webページにある「検索項目」アイコンを選択する。すると、この実施形態では、パソコン3の表示画面には、図6に示すような検索項目の一覧がプルダウンメニューとして表示される。
この図6の検索項目の一覧例は、検索用のキーワードと、当該キーワードでの検索対象の検索項目との対応を、一覧表示した例である。この例では、会員ユーザにより、この検索項目の一覧の一番上の検索用のキーワード「時間」とその検索項目の組み合わせが選択された場合には、会員ユーザが時間を選択しなくても、サーバ20は、会員ユーザが選択した個人の発信情報の発信時刻をキーワードとして、組み合わせとして指定される検索項目のそれぞれを検索する。この検索例は、例えば、その情報の発信時間(発信年月日のみでも良い)に世の中ではどんな出来事があったのだろうと会員ユーザが考えたときに、選択される。したがって、検索項目としては、例えば、「当日のニュースヘッダ、為替レート、日経平均株価、オリコンヒット曲、ヒットしていた映画やテレビドラマ、・・・」などが挙げられる。したがって、この検索が選択された場合には、会員ユーザは、編集対象の自分の発信情報を選択して、検索実行を指示すると、サーバ20は、要求された検索を実行する。
また、図6の検索項目の一覧の2番目の検索用のキーワード「時間と場所」とその検索項目の組み合わせについては、キーワード「時間」に関しては、キーワード「時間」のみの場合と同様に、会員ユーザが時間を選択しなくても、サーバ20は、会員ユーザが選択した個人の発信情報の発信時刻(年月日時分秒)を、指定されたキーワード「時間」と判断する。そして、サーバ20は、さらに会員ユーザにより指定された「場所」のキーワードと組み合わせて検索を行う。この場合の検索項目は、前述のキーワード「時間」の検索項目にキーワード「場所」に関する検索項目が加わったものとされ、例えば、「当日のニュースヘッダ、為替レート、日経平均株価、オリコンヒット曲、ヒットしていた映画やテレビドラマ、・・・」に加えて、キーワード「場所」の「天候、気温、湿度、開催されていたイベント・・・」などとされる。この検索が選択された場合には、会員ユーザが、編集対象の自分の発信情報を選択すると共に、当該発信情報中の場所をキーワードとして指摘した後、検索実行を指示すると、サーバ20は、要求された検索を実行する。
また、この実施形態では、会員ユーザが自分の発信情報中の場所を指定することで、サーバ20が、検索項目として当該場所を中心とした地図を探し出して、会員ユーザに提供する検索も用意されている。
また、この実施形態では、会員ユーザが自分の発信情報の文面中の文字列をキーワードとして指定することができると共に、その指定されたキーワードに対して行う検索項目が複数個用意されている。これらの検索が選択された場合には、会員ユーザが、自分の発信情報の文面中の文字列をキーワードとして指定すると、その文字列がハイライトされ、その状態で、会員ユーザが検索実行を指示すると、サーバ20は、要求された検索を実行する。この検索の例としては、図5に示されているように、指定されたキーワードについての用語説明、関連する動画や写真、全てのサイトなどを検索対象とする、などが挙げられる。
また、さらに、この実施形態では、ライフログを読み物として面白いものとするために、キーワードを用いて「人工無能」に対して問いかけを行い、その返事を検索結果として取得することもできる。
サーバ20での検索の結果は、1個のみが提供される場合もあるが、複数個が提供される場合も多々ある。そして、会員ユーザが望むものではないものを含む場合もある。この実施形態では、サーバ20での検索結果の全てをライフログに追加挿入のではなく、会員ユーザが検索結果から選択したもののみを、ライフログに追加挿入することができる。
図5の例では、検索項目の一覧において、会員ユーザはキーワード「時間および場所」を選択し(図5の符号32四角枠内参照)、場所として発信情報中の「新宿」を選択したので、「新宿」の文字がハイライト表示されている場合を示している。
そして、会員ユーザの検索実行の指示に応じてサーバ20は、検索を実行し、その検索結果(図5の符号33四角枠参照)を、会員ユーザのパソコン3に送る。会員ユーザは、その検索結果の中から、ライフログとして残すものを選択して、選択したものをクリップボードに貼り付ける(図5の符号34四角枠内参照)。
この状態で、会員ユーザが「挿入」を指示すると、サーバ20は、会員ユーザにより選択されている発信情報(ホームページの日記)に関連して、すなわち、ホームページの日記の直後に、クリップボードに貼り付けられている検索結果の情報を、ライフログに追加挿入する(図5の符号36参照)。この例の場合には、検索結果の情報(図5の符号36参照)は、検索用キーワードが選定された基となった発信情報(図5の符号31参照)の直後に挿入されることにより、当該発信情報に関連付けられる。
なお、検索結果の情報を、そのままライフログに挿入することもできるが、予め検索項目が決定されている場合には、その検索結果を挿入することで完成する文章とすることができる。この場合に、会員ユーザに選択されなかった検索項目については、空白にしておけば良い。
すなわち、図5の例では、サーバ20は、「突然ですが、今日の「新宿」の天気は「晴れ」、気温は「35℃」、ニュースヘッダは、「・・・・・」で、為替レートは「1ドルが110円」、・・・」とする文章を作成し、それをライフログとして追加挿入する。
また、検索結果を人工無能のサイト13に送って、その返事を、検索結果に代えて、あるいは検索結果と併せて、関連する発信情報に関連付けて記録するようにしても良い。
なお、編集により追加する個人の発信情報に関連する情報の他の例について説明する。例えば、会員ユーザが「ホームページの日記」に、「今日、私と妻は、結婚10周年で、インドネシアのバリ島に飛行機で飛び立つ。」と記載されていたとする。
そして、この場合に、会員ユーザが、その日(情報の発信時間)に世の中ではどんな出来事があったのだろうと考え、時間のみをキーワードとした検索を実行する。すると、サーバ20は、世の中情報提供サイト8に対してそのキーワードを渡して検索を実行し、その検索結果を得る。会員ユーザは、その検索結果の中からライフログとして残そうと希望するものを選択し、当該選択した情報を、当該会員ユーザのライフログの「ホームページの日記」の直後に、追加挿入する。
また、会員ユーザは、インドネシアのバリ島について地図が欲しいと考え、キーワードを「バリ島」として、地図の検索をサーバ20に要求したとする。すると、サーバ20は、キーワード「バリ島」を地図提供サイト10に渡して検索を実行し、その検索結果として地図情報を得、それを会員ユーザのパソコン3に送る。会員ユーザは、その地図情報を当該会員ユーザのライフログの「ホームページの日記」の直後に、追加挿入することができる。
また、会員ユーザは、バリ島についての写真も欲しいので、キーワードを「バリ島」として、写真の検索要求をする。すると、サーバ20は、キーワード「バリ島」を写真・動画サイト7に渡して検索を実行する。写真・動画サイト7では、Exif情報やコメント情報からキーワード「バリ島」を満足する写真や動画を検索し、サーバ20を通じて会員ユーザのパソコン3にその検索結果としての写真や動画を送る。会員ユーザは、その検索結果の中からライフログとして残そうと希望するものを選択し、当該選択した情報を、当該会員ユーザのライフログの「ホームページの日記」の直後に、追加挿入する。
なお、一つのキーワードに対して、会員ユーザは全てのサイトを検索対象とする要求をすることもできる。その検索は、図6において「クロール」として示した場合である。この場合には、サーバ20は、世の中情報提供サイト8、用語辞典サイト9、地図提供サイト10、気象情報提供サイト11、写真・動画サイト7、音楽情報提供サイト12などの全てのサイトを検索対象として検索を行い、その検索結果を会員ユーザのパソコン3に送るようにする。
なお、以上の例では、キーワードは、自分の発信情報の発信時間あるいは個人情報から選択した語句としたが、会員ユーザが、新たにキーワードを入力することもできる。その場合には、当該入力されたキーワードが、会員ユーザが選択中の発信情報に関連するものとして扱われ、その検索結果も、当該選択中の発信情報に関連して追加挿入される。
〔自分の発信情報以外の例えば社会の出来事や場所などを基にした編集〕
例えば、ある会員ユーザが、「2年前に日光に紅葉見物に出かけたが、何時ごろだったか正確には覚えていない。日光の紅葉の記事や写真を、ライフログに追加したい。」と考えた場合を想定する。この場合の編集を、図7の流れ図を参照しながら説明する。
この例のおいては、会員ユーザは、まずサーバ20にアクセスしてライフログの編集用Webページを取得し、自分の発信情報以外に基づく編集を選択する。次に、会員ユーザは、例えば、時間のキーワードとして「2008年」を、場所のキーワードとして「日光」を、その他のキーワードとして「紅葉」をそれぞれ指定して(図7の符号41参照)、サーバ20に検索要求をする。
すると、サーバ20は、指定されたキーワードを検索子にしてインターネット1上における検索をする。そして、サーバ20は、その検索結果(図7の符号42参照)を検索要求してきた会員ユーザのパソコン3に送信する。
会員ユーザは、受け取った検索結果の中から、自分がライフログに残したい情報を選択してクリップボードに貼り付けておく(図7の符号43参照)。
次に、会員ユーザは、この例では、発信情報以外の情報を検索するために指定したキーワードと同じキーワード、すなわち、「2008年」、「日光」および「紅葉」をキーワードとして、自分のライフログの検索要求をサーバ20に対して行う(図7の符号44参照)。ここで、サーバ20は、「2008年」、「日光」および「紅葉」の全てのキーワードを満足するライフログを検索するようにしても良いが、いずれかのキーワードのみを満足するライフログを検索結果とするようにしても良い。
この検索の結果は、サーバ20から会員ユーザのパソコン3に送られて表示される。そして、会員ユーザは、その検索結果の中から、個人の発信情報以外の情報を関連させたい発信情報を選択する(例えば図7の符号45参照)。そして、会員ユーザは、挿入指示をサーバ20に送る。
すると、サーバ20は、当該会員ユーザのライフログにおいて、当該会員ユーザにより選択された、個人の発信情報以外の情報を関連させたい発信情報(図7の符号46参照)の直後に、ライフログとして残したいとして検索し選択した個人の発信情報以外の情報(図7の符号47参照)を追加挿入する。
以上は、個人の発信情報以外の情報を基にした編集の一例であり、この例に限られるものではない。例えば、所定の場所の地図を取得しておき、その地図を関連付けたい個人の発信情報を、その地図に関連する場所に限らず、会員ユーザが指定したキーワードに基づき検索するようにしても良い。動画や写真なども同様にして、ライフログに挿入することができる。
〔サーバ20の制御部101の処理動作例〕
以下に、以上説明したサーバ20におけるライフログの蓄積処理動作および編集処理動作における制御部101による処理動作の流れを、図8〜図15のフローチャートを参照しながら説明する。
すなわち、サーバ20の制御部101は、インターネット1を通じた会員ユーザからのアクセスの受信を待つ(ステップS1)。このステップS1で、インターネット1を通じたアクセスを受信したと判別したときには、制御部101は、受信したのは個人の発信情報のアクセスであるか否か判別する(ステップS2)。
このステップS2で、個人の発信情報のアクセスであると判別したときには、制御部101は、図3に示したユーザIDとパスワードとを用いて、登録された会員からの発信情報であるか否かの認証処理を行い(ステップS3)、認証がOKであるか否か判別する(ステップS4)。
ステップS4で認証がNGであると判別したときには、制御部101は、認証NGをアクセス者側に送信して(ステップS5)、この処理ルーチンを終了し、アクセス者との通信路は切断する。ステップS4で、認証がOKであると判別したときには、制御部101は、個人の情報発信のサービス処理を実行し(ステップS6)。この際に、制御部101は、発信された情報をバッファメモリに一時保持するようにする。
次に、制御部101は、ステップS3およびステップS4において認証が取れた情報発信をした会員ユーザの会員IDを識別する(ステップS7)。そして、制御部101は、ライフログ蓄積部107のうちの、識別した会員IDの会員ユーザのライフログに、当該会員ユーザが発信した発信情報(バッファメモリに一時記憶されている)を追加記録する(ステップS8)。そして、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、アクセス者との通信路は切断する。
また、ステップS2で、個人の発信情報のアクセスではないと判別したときには、制御部101は、アクセス者に対して会員であるかどうかの問い合わせのページを送信し(ステップS9)、その問い合わせに対する回答が会員であるか否か判別する(ステップS10)。
ステップS10において、アクセス者から会員ではないという回答があったと判別したときには、制御部101は、アクセス者のパソコン3に対して、会員以外用のサービス用Webページを送り、会員以外用の処理ルーチンを実行する(ステップS11)。
ステップS10において、アクセス者から会員であるという回答があったと判別したときには、制御部101は、アクセス者に対して会員IDおよびパスワードを要求する(ステップS12)。そして、制御部101は、アクセス者からの会員IDおよびパスワードを監視して会員認証を行い(ステップS13)、会員認証ができないときには、あるいは会員認証がNGであるときには、アクセス者により終了要求がなされたか否か判別する(ステップS14)。
このステップS14で、終了要求がなされてはいないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS12に戻し、このステップS12以降の処理を繰り返す。また、ステップS14で、終了要求がなされたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、アクセス者との通信路は切断する。
ステップS13での会員認証の結果、認証がOKであると判別したときには、制御部101は、アクセス者のパソコン3に会員用のサービス用Webページを送信する(図9のステップS21)。アクセス者は、このWebページからライフログの編集用ページへの移行要求をすることができるようにされている。
次に、制御部101は、会員ユーザによりライフログの編集用ページへの移行が選択されたか否か判別する(ステップS22)。
このステップS22で、ライフログ編集用ページへの移行が選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、その他の処理を実行する(ステップS23)。
また、ステップS22で、ライフログ編集用ページへの移行が選択されたと判別したときには、制御部101は、ライフログの編集用の初期画面ページを会員ユーザのパソコン3に送信し、編集を自分の発信情報に基づいて行うのか、自分の発信情報以外の社会の出来事などに基づいて行うのか、の選択を促す(ステップS24)。
そして、制御部101は、ステップS24における問い合わせに対して、会員ユーザにより自分の発信情報を基にした編集が選択されたか否か判別する(ステップS25)。このステップS25で、自分の発信情報を基にした編集が選択されたと判別したときには、制御部101は、ライフログ蓄積部107に蓄積されている当該会員ユーザのライフログのデータを含む編集用ページ(以下、発信情報基準編集用ページという)を、当該会員ユーザのパソコン3に送信する(ステップS26)。会員ユーザは、パソコン3の表示画面において、ライフログをスクロールしたり、発信時間を指定して検索したりして、ライフログのうちの自分が編集したい時間位置を指定する。会員ユーザのパソコン3の画面においては、その時間位置に対応する発信情報が例えば枠で囲まれて表示されるなど、他の発信情報と区別する表示がなされる。
次に、制御部101は、この発信情報基準編集用ページにおいて、会員ユーザによりキーワードと検索項目とが選定されたことによるそれらのキーワードおよび検索項目の指定を含む検索要求を受信したか否か判別する(ステップS27)。このステップS27で、キーワードおよび検索項目の指定を含む検索要求を受信したと判別したときには、制御部101は、ライフログ支援部108の検索部110を起動させて、要求された検索を実行し、その検索結果を会員ユーザのパソコン3に送信する(ステップS28)。
このステップS28に次には、制御部101は、会員ユーザのパソコン3から、送信した検索結果のうちから選択された検索結果の挿入要求を受信したか否か判別する(図10のステップS31)。
このステップS31で、挿入要求を受信したと判別したときには、制御部101は、ライフログ編集支援部108の編集部111により、ライフログのデータ中で、会員ユーザにより選択されている時間位置の発信情報の直後に、当該挿入要求された検索結果を追加挿入することで、当該発信情報に関連付けてライフログ蓄積部107に蓄積する(ステップS32)。
このステップS32の次には、制御部101は、処理をステップS22に戻し、このステップS22以降の処理を繰り返す。
また、ステップS31で、挿入要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、発信情報基準編集用ページの「戻る」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS33)、操作されたと判別したときには、処理をステップS22に戻し、このステップS22以降の処理を繰り返す。
また、ステップS33で、「戻る」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、制御部101は、発信情報基準編集用ページの「終了」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS34)、「終了」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、処理をステップS31に戻し、このステップS31以降の処理を繰り返す。また、ステップS34で、「終了」アイコンが操作されたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、パソコン3との通信路を切断する。
また、ステップS25で、キーワードおよび検索項目の指定を含む検索要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、会員ユーザにより入力された文字列と、それをライフログに追加挿入すべきとする挿入要求を受信したか否か判別する(図11のステップS41)。
このステップS41で、入力文字列と挿入要求を受信したと判別したときには、制御部101は、ライフログのデータ中で、会員ユーザにより選択されている時間位置の発信情報の直後に、当該挿入要求された入力文字列を追加挿入することで、当該発信情報に関連付けてライフログ蓄積部107に蓄積する(ステップS42)。このステップS42の次には、制御部101は、処理をステップS22に戻し、このステップS22以降の処理を繰り返す。
また、ステップS41で、入力文字列と挿入要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、発信情報基準編集用ページの「戻る」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS43)、操作されたと判別したときには、処理をステップS22に戻し、このステップS22以降の処理を繰り返す。
また、ステップS43で、「戻る」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、制御部101は、発信情報基準編集用ページの「終了」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS44)、「終了」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、処理をステップS25に戻し、このステップS25以降の処理を繰り返す。また、ステップS44で、「終了」アイコンが操作されたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、パソコン3との通信路を切断する。
次に、ステップS23で、自分の発信情報を基にした編集が選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、自分の発信情報以外を基にした編集が選択されたか否か判別する(図12のステップS51)。
このステップS51で、自分の発信情報以外を基にした編集が選択されてはいないと判別したときには、制御部101は、ライフログの編集用の初期画面ページの「終了」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS52)、「終了」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、処理をステップS23に戻し、このステップS23以降の処理を繰り返す。また、ステップS52で、「終了」アイコンが操作されたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、パソコン3との通信路を切断する。
ステップS51で、自分の発信情報以外を基にした編集が選択されたと判別したときには、制御部101は、自分の発信情報以外を基にした編集用のページ(以下、発信情報以外基準編集用ページという)を、当該会員ユーザのパソコン3に送信する(ステップS53)。
図7を用いて前述したように、この発信情報以外基準編集用ページでは、個人の発信情報以外の情報を検索することができる。そこで、制御部101は、この発信情報以外基準編集用ページにおいて、会員ユーザによりキーワードと検索項目とが選定されたことによるそれらのキーワードおよび検索項目の指定を含む検索要求を受信したか否か判別する(ステップS54)。
このステップS54で、キーワードおよび検索項目の指定を含む検索要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、「戻る」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS61)、操作されたと判別したときには、処理をステップS22に戻し、このステップS22以降の処理を繰り返す。
また、ステップS61で、「戻る」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、制御部101は、「終了」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS62)、「終了」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、処理をステップS54に戻し、このステップS54以降の処理を繰り返す。また、ステップS62で、「終了」アイコンが操作されたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、パソコン3との通信路を切断する。
また、ステップS54で、キーワードおよび検索項目の指定を含む検索要求を受信したと判別したときには、制御部101は、ライフログ支援部108の検索部110を起動させて、要求された検索を実行し(ステップS55)、その検索結果を会員ユーザのパソコン3に送信する(ステップS56)。
この検索結果を受け取った会員ユーザは、前述したように、ライフログとして残したい情報を、その検索結果の中から選択して、その選択情報をサーバ20に送るようにする。もしも、残したい検索結果がない場合には、会員ユーザは「戻る」アイコンを操作して、他の情報を検索するか、または「終了アイコン」を操作してこの処理を終了させるようにする。
そこで、制御部101は、送信した検索結果のうちから特定の検索結果の選択情報を受信したか否か判別する(ステップS57)。このステップS57で、特定の検索結果の選択情報を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、「戻る」アイコンが操作されたか否か判別し(図13のステップS71)、操作されたと判別したときには、処理をステップS53に戻し、このステップS53以降の処理を繰り返す。
また、ステップS71で、「戻る」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、制御部101は、「終了」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS72)、「終了」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、処理をステップS57に戻し、このステップS57以降の処理を繰り返す。また、ステップS72で、「終了」アイコンが操作されたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、パソコン3との通信路を切断する。
そして、ステップS57で、特定の検索結果の選択情報を受信したと判別したときには、制御部101は、選択された特定の検索結果を保持しておく(ステップS58)。そして、次に制御部101は、前記特定の検索結果と関連付けられる発信情報の検索要求を受信したか否か判別する(ステップS59)。
このステップS59で、当該検索要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、「戻る」アイコンが操作されたか否か判別し(図14のステップS81)、操作されたと判別したときには、処理をステップS53に戻し、このステップS53以降の処理を繰り返す。
また、ステップS81で、「戻る」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、制御部101は、「終了」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS82)、「終了」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、処理をステップS57に戻し、このステップS57以降の処理を繰り返す。また、ステップS82で、「終了」アイコンが操作されたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、パソコン3との通信路を切断する。
ステップS59で、当該検索要求を受信したと判別したときには、制御部101は、その検索要求に含まれる時間や場所、その他のキーワードにより、ライフログ蓄積部107に蓄積されている当該会員ユーザのライフログのデータを検索し、その検索結果の発信情報を会員ユーザのパソコン3に送信する(ステップS60)。
次に、制御部101は、会員ユーザのパソコン3から、前記検索結果から選択された発信情報の選択情報と、挿入要求を受信したか否か判別する(図15のステップS91)。このステップS91で、発信情報の選択情報と挿入要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、「戻る」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS92)、操作されたと判別したときには、処理をステップS59に戻し、このステップS59以降の処理を繰り返す。
また、ステップS92で、「戻る」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、制御部101は、「終了」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS93)、「終了」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、処理をステップS91に戻し、このステップS91以降の処理を繰り返す。また、ステップS93で、「終了」アイコンが操作されたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、パソコン3との通信路を切断する。
そして、ステップS91で、会員ユーザのパソコン3から発信情報の選択情報と挿入要求を受信したと判別したときには、制御部101は、ライフログのデータ中の当該選択された発信情報の直後に、ステップS58で保持された特定の発信情報以外の情報を追加挿入する(ステップS94)。
次に、制御部101は、会員ユーザにより入力された文字列と、それをライフログに追加挿入すべきとする挿入要求を受信したか否か判別する(ステップS95)。
このステップS95で、入力文字列と挿入要求を受信したと判別したときには、制御部101は、ライフログのデータ中で、会員ユーザにより選択されている時間位置の発信情報の直後に、当該挿入要求された入力文字列を追加挿入することで、当該発信情報に関連付けてライフログ蓄積部107に蓄積する(ステップS96)。このステップS96の次には、制御部101は、処理をステップS22に戻し、このステップS22以降の処理を繰り返す。
また、ステップS95で、入力文字列と挿入要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、「終了」アイコンが操作されたか否か判別し(ステップS97)、「終了」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、処理をステップS95に戻し、このステップS95以降の処理を繰り返す。また、ステップS97で、「終了」アイコンが操作されたと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了し、パソコン3との通信路を切断する。
〔ライフログの閲覧処理〕
この実施形態では、会員ユーザは、自分のライフログの閲覧を任意の第3者に許可するかどうかを、サーバ20に対して登録するようにしている。図示は省略するが、会員情報記憶部103には、会員ユーザ毎にライフログの閲覧を許可するかどうかの情報が記録されている。サーバ20は、ライフログの閲覧を許可している会員ユーザのライフログを、閲覧要求をしてきたアクセス者に閲覧させるようにする。
図16〜図18は、サーバ20に対して閲覧要求があったときの処理動作の流れの一例を示すフローチャートである。
サーバ20の制御部101は、アクセス者から閲覧要求を受信したか否か判別する(ステップS101)。閲覧要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、その他の処理を実行する(ステップS102)。
ステップS101で閲覧要求を受信したと判別したときには、制御部101は、ライフログの閲覧を許可している会員ユーザのライフログの一覧リストを、閲覧要求者に送信する(ステップS103)。そして、制御部101は、閲覧要求者から閲覧を要求するライフログの選択情報を受信したか否か判別し(ステップS104)、選択情報を受信してはいないと判別したときには、閲覧者から終了要求を受信したか否か判別し(ステップS105)、終了要求を受信してはいないと判別したときには処理をステップS104に戻し、終了要求を受信したと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS104で、閲覧要求者から閲覧を要求するライフログの選択情報を受信したと判別したときには、制御部101は、閲覧対象の会員ユーザのライフログを閲覧要求者のパソコンに送信する(ステップS106)。
閲覧者は、このライフログの情報を自分のパソコンの画面で閲覧することができる。その際、スクロールすることにより、時間を追って順次にライフログを閲覧することができるが、この実施形態では、キーワードを指定してライフログを検索することもできるように、ライフログの閲覧画面には「検索」アイコンを含むように構成されている。
そして、この実施形態では、後述するように、会員ユーザの発信情報を基にした検索と、発信情報以外の関連情報を基にした検索との2通りができるように構成されている。前者の場合には、例えば会員ユーザが高校1年生の頃は、どのようなことを発信し、関連情報としてはどんなものか記録されているかを検索できる。また、後者の場合には、例えば2010年の上海万博の頃には、会員ユーザはどのようなことを発信しているかを検索することができる。
制御部101は、閲覧者により「検索」アイコンが操作されたか否か判別する(ステップS107)。ステップS107で、「検索」アイコンが操作されてはいないと判別したときには、制御部101は、閲覧者から終了要求を受信したか否か判別し(ステップS108)、終了要求を受信してはいないと判別したときには処理をステップS107に戻し、終了要求を受信したと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。
ステップS107で、「検索」アイコンが操作されたと判別したときには、制御部101は、閲覧者に対して、発信情報を基にした検索か、発信情報以外の情報を基にした検索のいずれかの選択を促すページを送信する(ステップS109)。
このページにおいて、閲覧者が発信情報を基にした検索を選択すると、例えば、「成人式」、「結婚式」、「新婚旅行」、・・・などの個人のイベントからなる検索用キーワードの一覧が表示される。同様にして、閲覧者が発信情報以外の情報を基にした検索を選択すると、例えば、「上海万博」、「2010ワールドカップ」・・・など、社会のイベントからなる検索用キーワードの一覧が表示される。
また、閲覧者が個人のイベントまたは社会のイベントに関する検索用キーワードを入力することもできるようにされている。閲覧者は、検索用キーワードを設定した後、検索要求をサーバ20に対して送信する。
制御部101は、発信情報を基にした検索要求(検索用キーワードを含む)を受信したか否か判別する(ステップS111)。このステップS111で、発信情報を基にした検索要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、発信情報以外の情報を基にした検索要求(検索用キーワードを含む)を受信したか否か判別する(図18のステップS131)。
このステップS131で、発信情報以外の情報を基にした検索要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、閲覧者から終了要求を受信したか否か判別し(ステップS132)、終了要求を受信してはいないと判別したときには処理を図16のステップS110に戻し、終了要求を受信したと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS111で、発信情報を基にした検索要求を受信したと判別したときには、制御部101は、その検索要求に含まれる検索用キーワードを用いて、ステップS104で選択された会員ユーザのライフログを検索し、その検索された発信情報部分を中心としたライフログの情報を、検索結果として閲覧者に送信する(図17のステップS121)。
次に、制御部101は、検索用キーワードが変更されると共に再度の検索要求を受信したか否かを判別し(ステップS122)、再度の検索要求を受信したと判別したときには、処理をステップS121に戻し、このステップS121以降の処理を繰り返す。
また、ステップS122で、再度の検索要求を受信してはいないと判別したときには、閲覧者から終了要求を受信したか否か判別し(ステップS123)、終了要求を受信したと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。また、ステップS123で、終了要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、閲覧者から発信情報以外の情報を基にした検索要求(検索用キーワードを含む)を受信したか否か判別する(ステップS124)。
ステップS124で、閲覧者から発信情報以外の情報を基にした検索要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS122に戻す。
また、ステップS124で、閲覧者から発信情報以外の情報を基にした検索要求を受信したと判別したとき、また、図18のステップS131で閲覧者から発信情報以外の情報を基にした検索要求を受信したと判別したときには、制御部101は、その検索要求に含まれる検索用キーワードを用いて、ステップS104で選択された会員ユーザのライフログを検索し、その検索された発信情報部分を先頭とするライフログの情報を、検索結果として閲覧者に送信する(図18のステップS133)。
次に、制御部101は、検索用キーワードが変更されると共に再度の検索要求を受信されたか否かを判別し(ステップS134)、再度の検索要求を受信したと判別したときには、処理をステップS133に戻し、このステップS133以降の処理を繰り返す。
また、ステップS134で、再度の検索要求を受信してはいないと判別したときには、閲覧者から終了要求を受信したか否か判別し(ステップS135)、終了要求を受信したと判別したときには、この処理ルーチンを終了する。また、ステップS135で、終了要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、閲覧者から発信情報を基にした検索要求(検索用キーワードを含む)を受信したか否か判別する(ステップS136)。
このステップS136で、閲覧者から発信情報を基にした検索要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS134に戻し、このステップS134以降の処理を繰り返す。
また、ステップS136で、閲覧者から発信情報を基にした検索要求を受信したと判別したとき、制御部101は、処理をステップS121に戻し、このステップS121以降の処理を繰り返す。
[実施形態の効果]
以上のようにして、上記の実施形態によれば、サーバ20においては、会員ユーザがインターネットを通じて発信した個人の発信情報の全てをライフログ情報として蓄積すると共に、会員ユーザが編集処理をすることにより、自分の発信情報に関連する社会イベントや場所の説明、写真などを蓄積することができる。
したがって、ライフログ蓄積部107に蓄積されたライフログ情報は、読み物として面白いものとすることができると共に、自分史や伝記を作成する基とすることができる。また、個人の発信情報は、年月が経過すると、自分が発信したものであっても、その意味するところを把握できなくなる場合もあるが、この実施形態では、関連情報が編集により追加記録されるので、その関連情報を頼りに記憶を甦らせることもできる。
[他の実施形態または変形例]
なお、上述の例では、検索結果の文字列や画像などをクリップボードに貼り付け、それをそのままライフログとして追加挿入したが、それらの検索結果が得られるリンク情報(URLなど)を、ライフログに挿入して記録するようにしても良い。
また、インターネットなどの通信ネットワークを通じて発信する情報は、上述の例に限られるものではなく、例えば、音楽サイトに投稿する自分が作曲した音楽情報などであっても良い。
また、上述の実施形態では、個人の情報発信用の専用アプリケーションを会員ユーザの端末にインストールするようにしたが、サーバ20側に、個人の情報発信を支援する機能を設けるようにしても良い。
すなわち、その場合には、サーバ20は、会員ユーザに提供する個人の情報発信のためのWebページに、会員ユーザが電子メールや種々のCGMを通じて情報発信をしたり、写真・動画サイト11に投稿したりすることができるように、ブックマークレットやアドオン、プラグインなどを提供しておく。
会員ユーザは、このWebページから電子メールや各種CGMに関するアカウントの登録を行って、このWebページから各メディアへの情報発信をするようにする。会員情報記憶部103には、各会員ユーザの会員識別子(会員ID)に対応付けて、登録されたメールアカウント、ブログアカウント、ツイッターアカウント、・・・などの情報を記憶しておく。
サーバ20は、会員ユーザによる情報発信があったときには、使用されているアカウントにより、この会員情報記憶部103の記憶情報を参照して、いずれの会員ユーザによる発信であるかを判別する。そして、サーバ20は、判別した会員ユーザの会員IDに対応付けて、その発信情報を、その発信時間と共に、ライフログ蓄積部107に記憶するようにする。
なお、上述の実施形態では、会員ユーザは、自分のライフログの閲覧を任意の閲覧者に許可するか否かを設定するようにした。しかしながら、閲覧者を会員ユーザ毎に制限するようにすることもできる。例えば、会員ユーザ毎に、自分のライフログの閲覧を許可する場合のユーザIDやパスワードを登録しておき、サーバ20は、そのユーザIDやパスワードを確認したときにのみ、対応する会員ユーザのライフログの閲覧を可能にするようにしても良い。その場合には、会員ユーザは、自分のライフログの閲覧を許可する人に、予め、前記ユーザIDやパスワードを知らせて、閲覧するように依頼することになる。
なお、以上の例では、会員ユーザや閲覧者の端末はパソコンの場合としたが、パソコンに限らず、インターネット1を通じたサーバ20にアクセスすることができる端末であれば、どのような端末であっても良い。例えば、携帯電話端末やパッド型の携帯情報端末であってもよい。
また、以上の実施形態では、情報蓄積編集装置は、インターネットに接続されているサーバ20からなるものとした。しかしながら、この発明の情報蓄積編集装置は、このようなサーバの構成とするのではなく、各ユーザのパソコンなどの端末装置に、ライフログ蓄積部107およびライフログ編集支援部108を設けることにより、各ユーザ毎のパソコンにより構成することもできる。