JP5361197B2 - 制御棒位置検出器診断装置及び方法 - Google Patents

制御棒位置検出器診断装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5361197B2
JP5361197B2 JP2008017853A JP2008017853A JP5361197B2 JP 5361197 B2 JP5361197 B2 JP 5361197B2 JP 2008017853 A JP2008017853 A JP 2008017853A JP 2008017853 A JP2008017853 A JP 2008017853A JP 5361197 B2 JP5361197 B2 JP 5361197B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control rod
reed switch
duplex
signal
position detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008017853A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009180544A (ja
Inventor
細野  洋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2008017853A priority Critical patent/JP5361197B2/ja
Publication of JP2009180544A publication Critical patent/JP2009180544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5361197B2 publication Critical patent/JP5361197B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

本発明は、2重化制御棒位置検出器における2重化リードスイッチの片系異常を判定して診断する制御棒位置検出器診断装置及び方法に関する。
原子力発電所における原子炉の出力調整を行う制御棒の位置を検出する方法として、制御棒位置検出器(PIP)に内蔵したリードスイッチのON(通電)状態を検出する方法がある。図4(A)に制御棒位置検出器100、制御棒駆動機構101及び制御棒位置指示装置102を有する制御棒位置監視装置110の概略構成を示す。
制御棒位置検出器100には、制御棒103が停止する偶数位置、その中間で制御棒103が通過する奇数位置、制御棒103の全挿入位置、制御棒103の全引抜位置、及び制御棒103の過引抜位置に対応してリードスイッチ104がそれぞれ設置されている。制御棒103を駆動する制御棒駆動機構101のピストン105に取り付けられた磁石106により、その近傍のリードスイッチ104がON状態となり、そのリードスイッチ104の位置から制御棒位置指示装置102が制御棒103の位置を判断し、制御棒位置表示部107に表示する。
制御棒位置検出器100のリードスイッチ104は、一部を除き、各位置で1つ設置されている。従って、何らかの原因によりリードスイッチ104がONできない状態であった場合、当該位置に制御棒103があったとしても制御棒103の位置を検出できない恐れがある。これに対し、各位置のリードスイッチ104を多重化して設置することで、片方のリードスイッチ104がONできない状態であっても、他方のリードスイッチ104のON状態によって制御棒103の位置を検出できるようにした制御棒位置検出器(特許文献1参照)が開発されている。
この種の制御棒位置検出器の一例としての2重化制御棒位置検出器におけるリードスイッチの構成を図4(B)に示す。この2重化制御棒位置検出器は、2つのリードスイッチ104が配線108で並列に接続され、且つ互いに制御棒駆動方向(引抜、挿入方向)にずらして設置された2重化リードスイッチ109を有している。2重化制御棒位置検出器では、一部を除き、この2重化リードスイッチ109が従来の単一のリードスイッチ104に替えて設置されている。
これにより、2重化リードスイッチ109の片方のリードスイッチ104がONできない状態であっても、他方のリードスイッチ104のON状態によって制御棒103の位置を検出できる。更に、この2重化制御棒位置検出器では、2重化リードスイッチ109の設置位置を制御棒103が通過する際に2重化リードスイッチ109がON状態である距離は、片方のリードスイッチ104がON状態でない片系異常の場合には、両方のリードスイッチ104がON状態にある両系正常時と比較して短くなる。このため、2重化リードスイッチ109のON状態である距離を測定し、判定値と比較することで、2重化リードスイッチ109の片方のリードスイッチ104がON状態でない片系異常を診断することが可能となる。
特開平5−323086号公報
上述の通り2重化制御棒位置検出器では、各位置を制御棒103が通過する際に、2重化リードスイッチ109のON状態となる距離を測定することで、当該2重化リードスイッチ109の片系異常を診断できる。しかしながら、2重化制御棒位置検出器を原子炉に設置した状態では、2重化リードスイッチ109のON状態である距離を直接測定することが困難である。従って、2重化制御棒位置検出器を原子炉外に取り外し、制御棒駆動機構101のピストン105の磁石106に見立てた試験用磁石によって、上記2重化リードスイッチ109のON状態である距離を測定する必要がある。
また、原子炉には多くの制御棒位置検出器を設置する必要があり、近年の原子力プラントでは、原子炉に185本程度の制御棒位置検出器が設置されているものが多い。このため、全ての2重化制御棒位置検出器を原子炉外に取り外して点検するには多くの時間が必要となる。更に、原子炉の運転中には、2重化制御棒位置検出器を原子炉外へ取り外すことが困難であるため、2重化制御棒位置検出器における2重化リードスイッチ109の片系異常を診断できる期間に制約があった。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、2重化リードスイッチを備えた2重化制御棒位置検出器を原子炉外へ取り外すことなく、当該検出器の2重化リードスイッチの片系異常を診断できる制御棒位置検出器診断装置及び方法を提供することにある。
本発明に係る制御棒位置検出器診断装置は、原子炉内の制御棒位置を検出する制御棒位置検出器が、リードスイッチを2個並列に、且つ互いに制御棒駆動方向にずらして設置した2重化リードスイッチを有する2重化制御棒位置検出器であり、この制御棒位置検出器の前記2重化リードスイッチの片系異常を診断する制御棒位置検出器診断装置であって、前記2重化制御棒位置検出器の前記2重化リードスイッチからの信号を入力し、前記2重化リードスイッチからの信号成立継続時間を、制御棒の駆動方向に対し制御棒駆動開始時の制御棒位置の次の位置から制御棒停止時の制御棒位置の1つ手前の位置までの移動距離が、前記2重化リードスイッチの信号成立状態により得られる当該移動距離内の経過時間で除して算出された制御棒駆動速度を用いて、異常判定値を設定した制御棒駆動速度での信号成立継続時間に換算し、この換算した信号成立継続時間と前記異常判定値とを比較することで、当該2重化リードスイッチの片系異常を判定するリードスイッチ判定装置を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る制御棒位置検出器診断方法は、原子炉内の制御棒位置を検出する制御棒位置検出器が、リードスイッチを2個並列に、且つ互いに制御棒駆動方向にずらして設置した2重化リードスイッチを有する2重化制御棒位置検出器であり、この制御棒位置検出器の前記2重化リードスイッチの片系異常を診断する制御棒位置検出器診断方法であって、前記2重化制御棒位置検出器の前記2重化リードスイッチからの信号を入力し、前記2重化リードスイッチからの信号成立継続時間を、制御棒の駆動方向に対し制御棒駆動開始時の制御棒位置の次の位置から制御棒停止時の制御棒位置の1つ手前の位置までの移動距離が、前記2重化リードスイッチの信号成立状態により得られる当該移動距離内の経過時間で除して算出された制御棒駆動速度を用いて、異常判定値を設定した制御棒駆動速度での信号成立継続時間に換算し、この換算した信号成立継続時間と前記異常判定値とを比較することで、当該2重化リードスイッチの片系異常を判定することを特徴とするものである。
本発明に係る制御棒位置検出器診断装置及び方法によれば、2重化制御棒位置検出器の2重化リードスイッチの信号成立継続距離を直接測定するのではなく、この2重化リードスイッチの信号成立継続時間を測定して当該リードスイッチの片系異常を判定するので、2重化制御棒位置検出器を原子炉外へ取り外すことなく、この2重化制御棒位置検出器の2重化リードスイッチの片系異常を診断できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態(図1〜図3)
図1は、本発明に係る制御棒位置検出器診断装置の第1の実施の形態を、制御棒位置監視装置と共に示す構成図である。図2は、図1の2重化リードスイッチの構成を示す回路図である。
図1に示す制御棒位置監視装置10は、制御棒1の位置を検出して監視するものであり、2重化制御棒位置検出器11、制御棒位置指示装置12及び制御棒位置表示部13を有して構成される。上記2重化制御棒位置検出器は、2重化PIP(Position Indication Prove)とも称する。
制御棒1は、制御棒駆動機構2のピストン3により駆動されて、原子炉への挿入方向または引抜方向に移動するものであり、一つの原子炉に複数本、例えば185本配置されている。上記挿入方向と引抜方向は互いに反対方向であり、これらを制御棒駆動方向A(図2)と総称する。
2重化制御棒位置検出器11も、制御棒1及び制御棒駆動機構2に対応して一つの原子炉に複数本、例えば185本配置されている。各2重化制御棒位置検出器11には、制御棒1が停止する偶数位置、偶数位置の中間の、制御棒1が通過する奇数位置、制御棒1の全挿入位置、制御棒1の全引抜位置、制御棒1の過引抜位置のそれぞれに対応した位置に2重化リードスイッチ14が配置されている。これらの各2重化リードスイッチ14は、制御棒駆動機構2のピストン3に取り付けられた磁石15によって、この磁石15近傍の2重化リードスイッチ14がON状態(信号成立状態)となる。制御棒位置指示装置12は、ON状態となった2重化リードスイッチ14からのON信号を取り込み、この2重化リードスイッチ14の位置から制御棒1の位置を判断して、制御棒位置表示部13に表示する。
各2重化リードスイッチ14は、図2にも示すように、リードスイッチ16が2個並列に、且つ互いに制御棒駆動方向Aにずらして配置され、これらが配線17により並列接続されて構成される。これにより、各2重化リードスイッチ14は、ピストン3の磁石15の接近によって両方のリードスイッチ16がON状態とならず、片方のリードスイッチ16のみがON状態となる場合であっても、この片方のリードスイッチ16からのON信号を出力することが可能となり、従って制御棒位置指示装置12により制御棒1の位置を検出することが可能となる。
複数の2重化制御棒位置検出器11のそれぞれの2重化リードスイッチ14における片系異常(片方のリードスイッチ16のみがON状態となってON信号を出力している状態)を診断するものが制御棒位置検出器診断装置20であり、リードスイッチ判定装置21及び判定結果表示部22を有して構成される。2重化リードスイッチ14が片系異常で、片方のリードスイッチ16のみがON信号を出力している時間は、2重化リードスイッチ14が両系正常で、両方のリードスイッチ16が共にON信号を出力している時間よりも短いことから、2重化リードスイッチ14の片系異常の診断が可能となる。
リードスイッチ判定装置21は、各2重化制御棒位置検出器11のそれぞれの2重化リードスイッチ14からのON信号を、制御棒位置指示装置12を介して間接的に入力し、または制御棒位置指示装置12を介さずに直接入力して、各2重化リードスイッチ14の片系異常を診断する。このリードスイッチ判定装置21は、その診断結果を、複数の2重化制御棒位置検出器11の座標及び各2重化リードスイッチ14の位置とともに保存し、判定結果表示部22に表示させ、プリンタなどにより印刷可能とする。
リードスイッチ判定装置21は、各2重化制御棒位置検出器11のそれぞれの2重化リードスイッチ14がON状態となる距離を直接測定するのではなく、各2重化制御棒位置検出器11のそれぞれの2重化リードスイッチ14からの信号を入力し、信号成立継続時間としての信号ON継続時間から2重化リードスイッチ14の片系異常を判定する。この判定方法には、第1判定方法と第2判定方法とがある。
第1判定方法は、2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間と異常判定値Ts1(後述)との比較により、2重化リードスイッチ14の片系異常を判定する方法である。また、第2判定方法は、今回測定した2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間と、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間との差を用い、この差と異常判定値Ts2(後述)との比較により、2重化リードスイッチ14の片系異常を判定する方法である。
リードスイッチ判定装置21は、これら第1判定方法と第2判定方法の少なくとも一つを、2重化リードスイッチ14の片系異常の判定方法として選択する機能を有する。但し、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間のデータが存在する場合のみに、リードスイッチ判定装置21は、第2判定方法を選択する機能を有する。従って、上記データが存在しない場合には、リードスイッチ判定装置21は、第2判定方法を選択しないことになるので、この場合、第2判定方法による2重化リードスイッチ14の片系異常の判定は実行せず、第1判定方法のみによる2重化リードスイッチ14の片系異常の判定となる。
第1判定方法は、後に詳説するが、より具体的には、2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tを、各2重化リードスイッチ14の設置位置及びこれらの設置位置への到達時間から算出した制御棒駆動速度を用いて、異常判定値Ts1を設定した制御棒駆動速度Vsでの信号ON継続時間Tsに換算し、この換算した信号ON継続時間Tsと異常判定値Ts1とを比較することで、2重化リードスイッチ14の片系異常を判定するものである。
また、第2判定方法は、後に詳説するが、より具体的には、今回測定した2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tを、各2重化リードスイッチ14の設置位置及びこれらの設置位置への到達時間から算出した制御棒駆動速度を用いて、異常判定値Ts2を設定した制御棒駆動速度Vssでの信号ON継続時間Tssに換算し、また、以前測定した同一位置での両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tbも同様に、各2重化リードスイッチ14の設置位置及びこれらの設置位置への到達時間から算出した制御棒駆動速度を用いて、異常判定値Ts2を設定した制御棒駆動速度Vssでの信号ON継続時間Tssbに換算し、これらの換算した信号ON継続時間Tssと信号ON継続時間Tssbとの差と異常判定値Ts2とを比較することで、2重化リードスイッチ14の片系異常を判定するものである。
ここで、上述の第1及び第2判定方法において、各2重化リードスイッチ14の設定位置及びこれらの設置位置への到達時間から算出した制御棒駆動速度は、制御棒駆動方向Aに対し、制御棒駆動開始時の制御棒位置の次の位置から、制御棒停止時の制御棒位置の1つ手前の位置までの制御棒駆動速度V’、Vb’(後述)が好ましい。これは、制御棒駆動開始過程及び制御棒停止過程で、制御棒1が一定速度状態よりも低くなる速度領域を排除するためである。
次に、リードスイッチ判定装置21による上述の2重化制御棒位置検出器11における2重化リードスイッチ14の片系異常の判定手順を、図3のフローチャートを用いて詳説する。
ステップS11で、リードスイッチ判定装置21は、制御棒1を駆動する制御棒駆動機構2のピストン3に取り付けられた磁石15によって、その近傍の2重化リードスイッチ14がON状態となるため、このON状態となった2重化リードスイッチ14の位置から制御棒1の位置を判断する。このようにして、制御棒1の駆動開始位置、制御棒1が通過する奇数位置、制御棒1が停止する偶数位置等を判断する。尚、奇数位置については、制御棒1の駆動方向及びその前後の制御棒1の停止位置(偶数位置)から、どの奇数位置であるかを判断する。
ステップS12で、リードスイッチ判定装置21は、各位置の2重化リードスイッチ14の信号ON継続時間T[秒](2重化リードスイッチ14がONしてからOFFするまでの時間)を測定する。2重化リードスイッチ14の片系異常を診断するために信号ON継続時間を測定する対象は、制御棒1の駆動時に通過する位置の2重化リードスイッチ14である。
ステップS13で、リードスイッチ判定装置21は、制御棒駆動時の制御棒駆動速度を以下の通り算出する。制御棒位置が0位置から48位置であり、0位置から48位置までの距離がL[mm]である場合、2重化制御棒位置検出器11の2重化リードスイッチ14はL/48[mm]で等間隔に設置されている。
従って、制御棒駆動開始時の制御棒位置をP0、及び制御棒停止時の制御棒位置をP1とすると、その間の移動距離a[mm]は以下の式で算出される。
a=(L/48)×|P1−P0|
また、制御棒駆動開始を、駆動開始時の制御棒位置の2重化リードスイッチ14がOFFとなった時点とし、これを基準として制御棒駆動停止を、制御棒1が停止した位置の2重化リードスイッチ14がONとなった時点とし、開始から停止までの経過時間をt1[秒]とすると、制御棒駆動速度V[mm/秒]は以下の式で算出される。
Figure 0005361197
このようにして制御棒駆動速度Vを算出できるが、制御棒駆動開始から一定速度状態となるまで、及び一定速度状態から制御棒停止となるまでは低速度状態が存在する。従って駆動開始位置から駆動停止位置までを制御棒駆動速度とした場合、この制御棒駆動速度は、上記低速度状態を含むので、一定速度状態のときの駆動速度よりも低めの速度となる。これは、2重化制御棒位置検出器11の2重化リードスイッチ14における片系異常の診断において誤差の原因となり、診断精度を低下させることになる。従って、上記低速度状態を含まない制御棒駆動速度の算出方法として、以下を採用することが好ましい。
つまり、制御棒1の制御棒駆動方向Aに対し、制御棒駆動開始時における制御棒位置の次の位置をP0’、制御棒停止時における制御棒位置の1つ手前の位置をP1’とすると、位置P0’から位置P1’までの移動距離a’[mm]は以下の式で算出される。
a’=(L/48)×|P1’− P0’|
また位置P0’の2重化リードスイッチ14がON状態となった時点を基準とし、位置P1’の2重化リードスイッチ14がON状態となった時点までの経過時間をt1’[秒]とすると、位置P0’から位置P1’までの制御棒駆動速度V’[mm/秒]は以下の式で算出される。
Figure 0005361197
次に、判定基準値との比較による2重化リードスイッチ14の片系異常診断を行う。判定方法については以下の2つの方法(第1判定方法、第2判定方法)のうちの1つ、または両方の判定方法を実行する。
ステップS14において、第1判定方法と第2判定方法のうち、用いる判定方法を選択する。このうちの第2判定方法は、以前測定したデータが存在し、以前測定した時から2重化制御棒位置検出器11の取り替えなどがなく、機器の位置関係に変更がない場合にのみ用いることができるものである。従って、この第2判定方法は、以前測定したデータが存在する場合のみ選択可能とし、機器の位置関係に変更がないことを確認して選択される。以前測定したデータが存在しない場合には、第2判定方法による2重化リードスイッチ14の位置の判定を選択しないことも可能である。また、第1判定方法の実施後に第2判定方法を行う場合、又はその逆についても、本ステップS14に戻り選択する。
ステップS15及びS16にて第1判定方法を実行する。この第1判定方法では、まずステップS15において、制御棒駆動速度Vsのときの、両系正常時における2重化リードスイッチ14の信号ON継続時間を、異常判定値Ts1に設定する。次に、制御棒駆動速度V’において測定した2重化リードスイッチ14の信号ON継続時間Tを、上記制御棒駆動速度Vs相当の信号ON継続時間Tsに換算する。
そして、ステップS16において、ステップS15で換算した信号ON継続時間Tsと異常判定値Ts1とを比較し、信号ON継続時間Tsが異常判定値Ts1以上であれば、2重化リードスイッチ14が両系正常であると判定し、信号ON継続時間Tsが異常判定値Ts1未満であれば、2重化リードスイッチ14が片系異常であると判定し診断する。
Ts≧ Ts1 で両系正常
但し Ts= T×(V’/ Vs)
尚、異常判定値Ts1は、予め試験等で模擬磁石を一定の制御棒駆動速度で移動させながら、両系正常時と片系異常模擬時の2重化リードスイッチ14のそれぞれの信号ON継続時間を測定し、これらに基づいて決定する。または、異常判定値Ts1は、駆動試験により制御棒駆動速度を測定しながら、両系正常時と片系異常模擬時の2重化リードスイッチ14のそれぞれの信号ON継続時間を測定し、これらの各信号ON継続時間を、測定した上記制御棒駆動速度を基準の一定速度に変換したときの値に換算し、この換算した各信号ON継続時間に基づいて決定する。
ステップS17及びS18にて第2判定方法を実行する。この第2判定方法では、まず、ステップS17において、制御棒駆動速度Vssのときの、両系正常時における2重化リードスイッチ14の信号ON継続時間を、異常判定値Ts2に設定する。次に、制御棒駆動速度V’での今回測定した2重化リードスイッチ14の信号ON継続時間Tと、同一位置で両系正常時の2重化リードスイッチ14に対して、制御棒駆動速度V’での以前測定した信号ON継続時間Tbとを、上記制御棒駆動速度Vss相当の信号ON継続時間Tss、Tssbにそれぞれ換算する。
そして、ステップS18にでは、ステップS17において換算した信号ON継続時間Tssと信号ON継続時間Tssbとの差を求め、この差と異常判定値Ts2とを比較する。信号ON継続時間TssとTssbとの差が異常判定値Ts2以下であれば、2重化リードスイッチ14は両系正常であると判定し、上記差が異常判定値Ts2を超えた場合に、2重化リードスイッチ14が片系異常であると判定し診断する。
|Tss− Tssb|≦Ts2 で両系正常
但し Tss=T×(V’/Vss)
Tssb=Tb×(Vb’/Vss)
尚、異常判定値Ts2は、予め試験等で模擬磁石を一定の制御棒駆動速度で移動させながら、複数のそれぞれの位置における2重化リードスイッチ14の両系正常時の信号ON継続時間と、片系異常模擬時の信号ON継続時間との差に基づいて決定する。または、異常判定値Ts2は、駆動試験により制御棒駆動速度を測定しながら、複数のそれぞれの位置における2重化リードスイッチ14の両系正常時と片系異常模擬時の各信号ON継続時間を測定し、これらの各信号ON継続時間を、測定した上記制御棒駆動速度を基準の一定速度に変換したときの値に換算し、これら両系正常時の換算した信号ON継続時間と片系異常模擬時の換算した信号ON継続時間との差に基づいて決定する。
以上により、リードスイッチ判定装置21は、片系異常の2重化リードスイッチ14を判定し、判定結果を、当該2重化制御棒位置検出器11の座標及び2重化リードスイッチ14の位置と共に、判定結果表示部22に表示する。尚、ステップS17において、以前測定した2重化リードスイッチ14の信号ON継続時間の測定結果等は、リードスイッチ判定装置21内に保存するほか、外部から取り込む方法もある。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(6)を奏する。
(1)2重化制御棒位置検出器11の2重化リードスイッチ14の信号ON継続距離を直接測定するのではなく、この2重化リードスイッチ14の信号ON継続時間を測定して当該リードスイッチ14の片系異常を判定するので、2重化制御棒位置検出器11を原子炉外へ取り外すことなく、この2重化制御棒位置検出器11の2重化リードスイッチ14の片系異常を診断できる。
(2)第2判定方法において、今回測定した2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tから求めた信号ON継続時間Tssと、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tbから求めた信号ON継続時間Tssbとの差から、当該2重化リードスイッチ14の片系異常を判定する。このため、2重化リードスイッチ14毎の信号ON継続時間Tsの差異に影響されることなく、2重化リードスイッチ14の片系異常の診断が可能となり、従って、この片系異常を精度良く診断することができる。
(3)第1判定方法では、2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tと異常判定値Ts1との比較において、制御棒駆動速度が同一条件となるように信号ON継続時間Tを、異常判定値Ts1を設定したときの制御棒駆動速度Vs相当での信号ON継続時間Tsに換算している。また、第2判定方法では、今回測定した2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tと、以前測定した同一位置での2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tbとの比較において、制御棒駆動速度が同一条件となるように、信号ON継続時間Tを、異常判定値Ts2を設定したときの制御棒駆動速度Vss相当での信号ON継続時間Tssに換算し、また、信号ON継続時間Tbを、異常判定値Ts2を設定したときの制御棒駆動速度Vss相当での信号ON継続時間Tssbに換算している。これらのことから、制御棒駆動速度の相違に伴い生ずる信号ON継続時間の差異による誤判定を低減でき、2重化リードスイッチ14の片系異常を精度良く診断することができる。
(4)制御棒駆動速度V、Vbのそれぞれを、制御棒駆動方向Aに対し、制御棒駆動開始時の制御棒位置の次の位置から、制御棒停止時の制御棒位置の1つ手前の位置までの制御棒駆動速度V’、Vb’としている。このため、制御棒駆動開始過程及び制御棒停止過程での低速度状態によって、一定速度よりも低めの制御棒駆動速度となることにより生ずる誤判定を低減でき、2重化リードスイッチ14の片系異常を精度良く診断することができる。
(5)リードスイッチ判定装置21は、2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tから算出した信号ON継続時間Tsと異常判定値Ts1との比較による第1判定方法と、今回測定した2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tから算出した信号ON継続時間Tssと、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tbから算出した信号ON継続時間Tssbとの差を用いた比較による第2判定方法との少なくとも1つを、2重化リードスイッチ14の片系異常の判定方法として選択する機能を有する。更に、リードスイッチ判定装置21は、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tbのデータが存在する場合のみに、第2判定方法を選択する機能を有している。従って、第2判定方法の選択または選択排除の操作が容易となり、誤った判定操作が実行されることを防止できる。
(6)2重化制御棒位置検出器11における2重化リードスイッチ14の片系異常の診断結果を、当該2重化制御棒位置検出器11の座標及び2重化リードスイッチ14の位置と共に判定結果表示部22に表示することから、多数ある2重化制御棒位置検出器11の各位置にある2重化リードスイッチ14の片系異常を容易に確認でき、その後の点検作業、保守作業を確実に実施できる。
[B]第2の実施の形態
この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付して説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる点は、2重化制御棒位置検出器11の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間から、信号成立継続距離としての信号ON継続距離を算出し、この信号ON継続距離を用いて当該2重化リードスイッチ14の片系異常を判定し診断する点である。
この判定方法には、第3判定方法と第4判定方法がある。第3判定方法は、2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間から算出した信号ON継続距離と異常判定値Ls1(後述)との比較による、2重化リードスイッチ14の片系異常を判定する方法である。また、第4判定方法は、今回測定した2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間から算出した信号ON継続距離と、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続距離との差を用い、この差と異常判定値Ls2(後述)との比較により、2重化リードスイッチ14の片系異常を判定する方法である。
リードスイッチ判定装置21は、これらの第3判定方法と第4判定方法の少なくとも1つを、2重化リードスイッチ14の片系異常の判定方法として選択する機能を有する。但し、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間のデータが存在する場合のみに、第4判定方法を選択する機能を有する。従って、上記データが存在しない場合には、リードスイッチ判定装置21は、第4判定方法を選択しないので、この場合、第4判定方法による2重化リードスイッチ14の片系異常の判定は実行されず、第3判定方法のみによる2重化リードスイッチ14の片系異常の判定となる。
リードスイッチ判定装置21が実行する第3判定方法は、まず、2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tと、2重化リードスイッチ14の設定位置及びこの設定位置での到達時間から算出した制御棒駆動速度V’とから信号ON継続距離Lを算出する。次に、この信号ON継続距離Lを、異常判定値Ls1を設定した制御棒駆動速度Vs相当での信号ON継続距離Lsに換算する。
その後、この換算した信号ON継続距離Lsと異常判定値Ls1とを比較することにより、2重化リードスイッチ14の片系異常を判定する。つまり、信号ON継続距離Lsが異常判定値Ls1以上のときに、2重化リードスイッチ14が両系正常であり、信号ON継続距離Lsが異常判定値Ls1未満であるときに2重化リードスイッチ14が片系異常であると判定する。
Ls≧ Ls1 で両系正常
但し Ls= L×(V’/ Vs)
L=T×V’
リードスイッチ判定装置21が実行する第4判定方法は、まず、今回測定した2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tと、2重化リードスイッチ14の設置位置及びこの設置位置での到達時間から算出した制御棒駆動速度V’とから信号ON継続距離Lを算出する。次に、以前測定した同一位置での両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tbと2重化リードスイッチ14の設定位置及びこの設定位置での到達時間から算出した制御棒駆動速度Vb’とから信号ON継続距離Lbを算出する。
次に、上述の如く算出した信号ON継続距離Lと信号ON継続距離Lbを、異常判定値Ls2を設定した制御棒駆動速度Vssに相当する信号ON継続距離Lss、Lssbにそれぞれ換算する。
その後、これらの換算した信号ON継続距離LssとLssbとの差を異常判定値Ls2と比較することにより、2重化リードスイッチ14の片系異常を判定する。つまり、信号ON継続距離LssとLssbとの差が異常判定値Ls2以下であるときに2重化リードスイッチ14が両系正常であり、信号ON継続距離LssとLssbとの差が異常判定値Ls2を超えたときに2重化リードスイッチ14が片系異常であると判定し診断する。 |Lss− Lssb|≦Ls2 で両系正常
但し Lss=L×(V’/Vss)
Lssb=Lb×(Vb’/Vss)
L=T×V’
Lb=Tb×Vb’
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(3)、(4)及び(6)と同様な効果を奏するほか、次の効果(7)〜(9)を奏する。
(7)2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間T、Tbと、2重化リードスイッチ14の設定位置及びこれらの設定位置での到達時間から算出した制御棒駆動速度V’、Vb’とから信号ON継続距離L、Lbをそれぞれ算出し、これらの信号ON継続距離L、Lbを用いて2重化リードスイッチ14の片系異常を判定している。このように、制御棒駆動速度の相違を考慮して信号ON継続距離L、Lbを算出するので、制御棒駆動速度の相違に伴う信号ON継続時間の差異による誤判定を低減でき、2重化リードスイッチ14の片系異常を精度良く診断することができる。
(8)第4判定方法において、今回測定した2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tと、2重化リードスイッチ14設置位置及びこの設置位置への到達時間から算出した制御棒駆動速度V’とから信号ON継続距離Lを算出する。また同様に、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tbと算出した制御棒駆動速度Vb’とから信号ON継続距離Lbを算出する。そして、これらの信号ON継続距離Lから求めた信号ON継続距離Lssと、信号ON継続距離Lbから求めた信号ON継続距離Lssbとの差から、2重化リードスイッチ14の片系異常を判定している。このため、2重化リードスイッチ14毎の信号ON継続距離Lsの差異に影響されることなく、2重化リードスイッチ14の片系異常の診断が可能となり、この片系異常を精度良く診断することができる。
(9)リードスイッチ判定装置21は、2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tから算出した信号ON継続距離Lsと異常判定値Ls1との比較による第3判定方法と、今回測定した2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tから算出した信号ON継続距離Lssと、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tbから算出した信号ON継続距離Lssbとの差を用いた比較による第4判定方法との少なくとも1つを、2重化リードスイッチ14の片系異常の判定方法として選択する機能を有する。更に、リードスイッチ判定装置21は、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチ14からの信号ON継続時間Tbのデータが存在する場合にのみ、第4判定方法を選択する機能を備える。従って、第4判定方法の選択または選択排除の操作が容易になり、誤った判定操作が実行されることを防止できる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、リードスイッチ判定装置21と判定結果表示部22のそれぞれは、単独の装置として構成する他、各機能の一部または全てを、制御棒位置指示装置12、制御棒位置表示部13のそれぞれに組み込む構成であってもよく、また他の制御装置等に組み込む構成であってもよい。
本発明に係る制御棒位置検出器診断装置の第1の実施の形態を、制御棒位置監視装置と共に示す構成図。 図1の2重化リードスイッチの構成を示す回路図。 図1の制御棒位置検出器診断装置におけるリードスイッチ判定装置が実行する判定手順を示すフローチャート。 (A)は、従来の制御棒位置監視装置を示す構成図、(B)は、2重化リードスイッチを示す回路図。
符号の説明
11 2重化制御棒位置検出器
14 2重化リードスイッチ
16 リードスイッチ
20 制御棒位置検出器診断装置
21 リードスイッチ判定装置
22 判定結果表示部
A 制御棒駆動方向
T、Ts、Tb 信号ON継続時間
Tss、Tssb 信号ON継続時間
Ts1 異常判定値
Ts2 異常判定値
V、V’、Vb’ 制御棒駆動速度
Vs、Vss 制御棒駆動速度
L、Ls、Lb 信号ON継続距離
Lss、Lssb 信号ON継続距離
Ls1 異常判定値
Ls2 異常判定値

Claims (12)

  1. 原子炉内の制御棒位置を検出する制御棒位置検出器が、リードスイッチを2個並列に、且つ互いに制御棒駆動方向にずらして設置した2重化リードスイッチを有する2重化制御棒位置検出器であり、この制御棒位置検出器の前記2重化リードスイッチの片系異常を診断する制御棒位置検出器診断装置であって、
    前記2重化制御棒位置検出器の前記2重化リードスイッチからの信号を入力し、
    前記2重化リードスイッチからの信号成立継続時間を、制御棒の駆動方向に対し制御棒駆動開始時の制御棒位置の次の位置から制御棒停止時の制御棒位置の1つ手前の位置までの移動距離が、前記2重化リードスイッチの信号成立状態により得られる当該移動距離内の経過時間で除して算出された制御棒駆動速度を用いて、異常判定値を設定した制御棒駆動速度での信号成立継続時間に換算し、
    この換算した信号成立継続時間と前記異常判定値とを比較することで、当該2重化リードスイッチの片系異常を判定するリードスイッチ判定装置を備えたことを特徴とする制御棒位置検出器診断装置。
  2. 前記リードスイッチ判定装置は、測定した2重化リードスイッチからの信号成立継続時間と、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチからの信号成立継続時間との差から、当該2重化リードスイッチの片系異常を判定する機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の制御棒位置検出器診断装置。
  3. 前記リードスイッチ判定装置は、測定した2重化リードスイッチからの信号成立継続時間を、2重化リードスイッチ設置位置及びこの設置位置への到達時間から算出した制御棒駆動速度を用いて、異常判定値を設定した制御棒駆動速度での信号成立継続時間に換算し、
    また、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチからの信号成立継続時間も同様に、前記異常判定値を設定した前記制御棒駆動速度での信号成立継続時間に換算し、
    これらの換算した信号成立継続時間の差と前記異常判定値とを比較することで、当該2重化リードスイッチの片系異常を判定する機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の制御棒位置検出器診断装置。
  4. 前記リードスイッチ判定装置は、2重化リードスイッチからの信号成立継続時間と、2重化リードスイッチ設置位置及びこの設置位置への到達時間から算出した制御棒駆動速度とから信号成立継続距離を算出し、
    この信号成立継続距離と異常判定値とを比較することで、2重化リードスイッチの片系異常の判定を行う機能を有することを特徴とする請求項1に記載の制御棒位置検出器診断装置。
  5. 前記リードスイッチ判定装置は、異常判定値と比較する信号成立継続距離を、前記異常判定値を設定した制御棒駆動速度での信号成立継続距離に換算し、この換算した信号成立継続距離と前記異常判定値とを比較することを特徴とする請求項4に記載の制御棒位置検出器診断装置。
  6. 前記リードスイッチ判定装置は、測定した2重化リードスイッチからの信号成立継続時間と、2重化リードスイッチ設置位置及びこの設置位置への到達時間から算出した制御棒駆動速度とから信号成立継続距離を算出し、
    また同様に、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチからの信号成立継続時間と算出した制御棒駆動速度とから信号成立継続距離を算出し、
    これらの信号成立継続距離の差と異常判定値とを比較することで、前記2重化リードスイッチの片系異常の判定を行う機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の制御棒位置検出器診断装置。
  7. 前記リードスイッチ判定装置は、その差が異常判定値と比較される両信号成立継続距離を、前記異常判定値を設定した制御棒駆動速度での信号成立継続距離にそれぞれ換算し、これらの換算した信号成立継続距離の差を前記異常判定値と比較する機能を備えたことを特徴とする請求項6記載の制御棒位置検出器診断装置。
  8. 前記リードスイッチ判定装置は、制御棒駆動速度を、制御棒の駆動方向に対し、制御棒駆動開始時の制御棒位置の次の位置から制御棒停止時の制御棒位置の1つ手前の位置までの制御棒駆動速度とする機能を備えたことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の制御棒位置検出器診断装置。
  9. 請求項1に記載の制御棒位置検出器診断装置における、2重化リードスイッチからの信号成立継続時間と異常判定値との比較による第1判定方法と、請求項2または3に記載の制御棒位置検出器診断装置における、測定した2重化リードスイッチからの信号成立継続時間と以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチからの信号成立継続時間との差を用いた比較による第2判定方法とを、2重化リードスイッチの片系異常の判定方法として選択する機能を備えたリードスイッチ判定装置を有し、
    以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチからの信号成立継続時間のデータが存在する場合のみに、前記第2判定方法を選択する機能を備えたことを特徴とする制御棒位置検出器診断装置。
  10. 請求項4または5に記載の制御棒位置検出器診断装置における、2重化リードスイッチからの信号成立継続時間から算出した信号成立継続距離と異常判定値との比較による第3判定方法と、請求項6または7に記載の制御棒位置検出器診断装置における、測定した2重化リードスイッチからの信号成立継続時間から算出した信号成立継続距離と、以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチからの信号成立継続時間から算出した信号成立継続距離との差を用いた比較による第4判定方法とを、2重化リードスイッチの片系異常の判定方法として選択する機能を備えたリードスイッチ判定装置を有し、
    以前測定した同一位置で両系正常の2重化リードスイッチからの信号成立継続時間のデータが存在する場合のみに、前記第4判定方法を選択する機能を備えたことを特徴とする制御棒位置検出器診断装置。
  11. 前記リードスイッチ判定装置は、2重化リードスイッチの片系異常の判定結果を、制御棒位置検出器の座標及び2重化リードスイッチの位置と共に表示、印刷または保存する機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の制御棒位置検出器診断装置。
  12. 原子炉内の制御棒位置を検出する制御棒位置検出器が、リードスイッチを2個並列に、且つ互いに制御棒駆動方向にずらして設置した2重化リードスイッチを有する2重化制御棒位置検出器であり、この制御棒位置検出器の前記2重化リードスイッチの片系異常を診断する制御棒位置検出器診断方法であって、
    前記2重化制御棒位置検出器の前記2重化リードスイッチからの信号を入力し、
    前記2重化リードスイッチからの信号成立継続時間を、制御棒の駆動方向に対し制御棒駆動開始時の制御棒位置の次の位置から制御棒停止時の制御棒位置の1つ手前の位置までの移動距離が、前記2重化リードスイッチの信号成立状態により得られる当該移動距離内の経過時間で除して算出された制御棒駆動速度を用いて、異常判定値を設定した制御棒駆動速度での信号成立継続時間に換算し、
    この換算した信号成立継続時間と前記異常判定値とを比較することで、当該2重化リードスイッチの片系異常を判定することを特徴とする制御棒位置検出器診断方法。
JP2008017853A 2008-01-29 2008-01-29 制御棒位置検出器診断装置及び方法 Active JP5361197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017853A JP5361197B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 制御棒位置検出器診断装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017853A JP5361197B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 制御棒位置検出器診断装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009180544A JP2009180544A (ja) 2009-08-13
JP5361197B2 true JP5361197B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=41034650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008017853A Active JP5361197B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 制御棒位置検出器診断装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5361197B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5277142B2 (ja) * 2009-11-13 2013-08-28 フジクリーン工業株式会社 水処理装置監視システム
JP5591597B2 (ja) * 2010-06-16 2014-09-17 株式会社東芝 制御棒位置監視装置
JP5793102B2 (ja) * 2012-04-10 2015-10-14 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 検査装置
US10269460B2 (en) * 2015-07-31 2019-04-23 Nuscale Power, Llc Control rod position indicator
KR102575381B1 (ko) * 2016-12-20 2023-09-06 재단법인 포항산업과학연구원 원자로 시험 장치 평가 방법

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598393A (en) * 1979-01-22 1980-07-26 Tokyo Shibaura Electric Co Method of measuring reactor control rod movement time
JPS5946890A (ja) * 1982-09-10 1984-03-16 株式会社東芝 制御棒位置指示装置
JPS5960291A (ja) * 1982-09-29 1984-04-06 株式会社日立製作所 デイジタル信号処理装置
JPS5981596A (ja) * 1982-11-01 1984-05-11 株式会社日立製作所 制御棒スクラム時間測定装置の故障検出方法
JPS61155893A (ja) * 1984-12-28 1986-07-15 株式会社東芝 制御棒位置指示装置
JPS62278494A (ja) * 1986-05-28 1987-12-03 株式会社日立製作所 リ−ドスイツチの接点異常監視装置
JP2783633B2 (ja) * 1990-02-26 1998-08-06 株式会社東芝 制御棒位置監視装置
JP3050928B2 (ja) * 1991-01-28 2000-06-12 株式会社東芝 制御棒位置監視装置
JPH04343096A (ja) * 1991-05-20 1992-11-30 Toshiba Corp 制御棒位置監視装置
JPH05323086A (ja) * 1992-05-25 1993-12-07 Toshiba Corp 制御棒位置監視制御装置
JP3268078B2 (ja) * 1993-09-03 2002-03-25 株式会社東芝 Pipリードスイッチ診断装置
JPH09152496A (ja) * 1995-12-01 1997-06-10 Toshiba Corp 制御棒位置信号分岐装置
JP2002214382A (ja) * 2001-01-18 2002-07-31 Toshiba Corp 制御棒駆動機構の試験方法及びその装置
JP4695436B2 (ja) * 2005-04-27 2011-06-08 株式会社東芝 制御棒位置検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009180544A (ja) 2009-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5361197B2 (ja) 制御棒位置検出器診断装置及び方法
EP1569347B1 (en) Encoder and control apparatus for motor
JP5416630B2 (ja) 移動体異常判断支援システム
KR20140147621A (ko) 수질 센서 장애 제어 장치 및 방법
EP3088803A1 (en) Combustion optimization system and method
US10942046B2 (en) Sensor system using safety mechanism
JPWO2016151715A1 (ja) ノイズ監視システム
US10274358B2 (en) Electromagnetic flow meter
JP2009156636A (ja) 距離測定装置
EP2921922B1 (en) Method and apparatus for monitoring a signal
CN102261890B (zh) 回转角度测量装置
JP5512182B2 (ja) 制御棒動作監視装置及び制御棒動作監視方法
JP5762839B2 (ja) Tipシステムおよびtip監視制御装置
JP2011164005A (ja) 制御棒駆動機構の監視装置及び監視方法
KR20160092614A (ko) 다채널 멀티 센서 장치 및 그 제어방법
JP7378332B2 (ja) 情報板の異常検出システム
KR102102866B1 (ko) 자동운전차량의 센서 고장에 대한 진단 및 신호복구 방법
JP7045200B2 (ja) 火災検知システム
US20220147425A1 (en) Fault location in a redundant acquisition system
KR20140057442A (ko) 선박의 가스 경보 시스템 및 이를 이용한 가스 경보 감시 방법
JP2011065341A (ja) 故障箇所検出装置
JP2010127798A (ja) ノイズ検出装置
JP2005265454A (ja) 車両用故障診断装置
KR100797347B1 (ko) 강판 길이 측정시 센서이상 진단방법
JP3973918B2 (ja) エレベーター用電磁スイッチの監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100315

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111017

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20111217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130903

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5361197

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151