JP5357929B2 - 帽子 - Google Patents

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本発明は帽子に関するものであり、詳細には、滑り止め材が備えられた帽子に関するものである。
従来、滑り止め材が備えられた帽子が知られている。例えば特許文献1には、繊度が10dtex以下の極細繊維を含む不織布を有するスェットバンドが備えられた帽子が開示され、当該スェットバンドは滑り止め効果を有することが示されている。
特開2009−203588号公報
特許文献1に開示される帽子は、極細繊維を含む不織布を有するスェットバンドが滑り止め材として機能するとされている。しかし、帽子に設けられる滑り止め材は着用者の頭と擦れるような状況で使用されることが想定され、極細繊維を含む不織布では、不織布表面で極細繊維が切断されて毛羽立ったりして、十分な滑り止め効果が発現しないことが懸念される。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い滑り止め効果を有する滑り止め材を備えた帽子を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の帽子とは、繊維径が1μm以下のナノ繊維を含む糸を用いて構成された織布または編布を有する滑り止め材を備えているところに特徴を有する。本発明の帽子は、ナノ繊維を含む糸を用いて構成された織布または編布を有する滑り止め材を備えているため、着用者が激しい動きをしても帽子がずれたり脱げたりしにくくなる。また、ナノ繊維から織布または編布を形成して滑り止め材として用いているため、ナノ繊維が長繊維として存在しやすくなるとともに、ナノ繊維の繊維間隙が良好に形成され、滑り止め材の滑り止め効果が高められる。滑り止め材は、具体的には、帽子の内側に、帽子の周方向に延びるように設けられていることが好ましい。
滑り止め材は織布から構成され、織布は、経糸および緯糸のいずれか一方がナノ繊維を含む糸で構成されていることが好ましい。ナノ繊維を含む糸は強度が不十分となりやすいところ、滑り止め材が、経糸および緯糸の一方がナノ繊維を含む糸で構成され、他方がナノ繊維を含まない糸で構成された織布から構成されていれば、滑り止め材が十分な耐久性を有するようになる。従って、滑り止め材が人頭と擦れるような状況で使用されても、ナノ繊維が切断されにくくなる。
織布は、経糸がナノ繊維を含む糸で構成され、緯糸が、繊維径が2μm以上の繊維から形成された糸で構成されていることが好ましい。織布の経糸がナノ繊維を含む糸から構成されていれば、織布の製造時にナノ繊維が切断されにくくなり、織布の表面が毛羽立ちにくくなる。従って、滑り止め材が良好な滑り止め効果を有しやすくなる。
経糸がナノ繊維を含む糸で構成されている場合、織布は、経糸が緯糸よりも人頭側表面に多く出ているものであることが好ましい。滑り止め材がこのような織布から構成されていれば、ナノ繊維を含む糸が着用者の頭とより接するようになって、滑り止め材の滑り止め効果が高められる。
ナノ繊維を含む糸は、帽子の周方向に配向していることが好ましい。ナノ繊維を含む糸が帽子の周方向に配向されていれば、帽子が脱げる方向に対してナノ繊維を含む糸が略垂直に配向することとなり、滑り止め材の滑り止め効果が高められる。
本発明の帽子は、サッカー競技の際に着用されるものであることが好ましい。本発明の帽子は高い滑り止め効果を有するため、サッカー競技の際に着用され、ヘディングの練習等に好適に用いられる。
本発明の帽子がサッカー競技の際に着用されるものである場合、つばは、帽子の前側に設けられず後側に設けられていることが好ましい。また、つばは、帽子の放射方向の長さが70mm以下であることが好ましい。このように帽子につばが設けられることにより、帽子をかぶっていてもヘディングしやすくなるとともに、首の後側の日焼けを抑えることができる。
帽子の右側および左側には、帽子の周長を調整するための調整手段が設けられていることが好ましい。このように帽子に調整手段を設けることにより、着用者の頭に対する帽子のフィット性を高めることができる。調整手段としては、例えば、ヘディングの際のケガ防止の点から、面ファスナーを用いることが好ましい。
本発明の帽子は、ナノ繊維を含む糸を用いて構成された織布または編布を有する滑り止め材を備えているため、着用者が激しい動きをしても帽子がずれたり脱げたりしにくくなる。また、ナノ繊維から織布または編布を形成して滑り止め材として用いているため、ナノ繊維が長繊維として存在しやすくなるとともに、ナノ繊維の繊維間隙が良好に形成され、滑り止め材の滑り止め効果が高められる。
本発明の帽子の一実施態様の斜視図を表す。 図1に示した帽子の底面図を表す。
本発明の帽子は滑り止め材を備えたものである。滑り止め材は帽子の内側すなわち人頭側表面に設けられる。本発明の帽子は滑り止め材が備えられているため、着用者が激しい動きをしてもずれたり脱げたりしにくくなる。
本発明の帽子は、頭にかぶるものであれば、その形状や用途は特に限定されない。帽子としては、例えば、野球帽や騎手帽のようなキャップ、シルクハットやアルペンハットのようなハット、ベレー帽等が挙げられる。帽子は、水泳帽であってもよく、また頭の頂部を覆わないサンバイザーであってもよい。本発明の帽子は高い滑り止め効果を有するため、激しい動きを伴う用途に好適に用いられ、具体的には運動の際に着用されるものであることが好ましい。本発明の帽子は、例えば、サッカー競技の際に着用されるものであってもよく、帽子をかぶった状態でヘディングをしてもずれたり脱げたりしにくくすることができる。
滑り止め材は、帽子の内側に設けられる限りその取付位置は特に限定されないが、帽子の周方向に延びるように設けられていることが好ましい。このように滑り止め材が帽子に設けられていれば、着用者が激しい動きをしても帽子がずれたり脱げたりしにくくなる。このとき滑り止め材は、帽子の周方向に断続的に設けられてもよく、連続的に設けられてもよいが、特に激しい動きをしても帽子がずれたり脱げたりしにくくする点からは、滑り止め材は帽子の全周すなわち着用者の頭部を連続的に取り囲むように設けられることが好ましい。滑り止め材が帽子の周方向に延びるように設けられる場合、滑り止め材は5mm〜30mm程度の幅で設ければよい。
本発明の帽子に備えられる滑り止め材は、繊維径が1μm以下のナノ繊維を含む糸を用いて構成された織布または編布を有している。なお以下、「ナノ繊維を含む糸」のことを「ナノ繊維糸」と称する場合がある。
本発明において、ナノ繊維とは繊維径が1μm以下の繊維を意味する。なお、ナノ繊維の「繊維径」とは、単繊維の直径を意味する。単繊維の断面形状が円形でない異形断面の場合には、単繊維の異形断面の外接円と内接円の直径の平均値を繊維径とする。ナノ繊維の繊維径は、好ましくは900nm以下であり、より好ましくは800nm以下である。ナノ繊維の繊維径の下限は特に限定されないが、ナノ繊維の製造容易性の点から、ナノ繊維の繊維径は100nm以上が好ましく、200nm以上がより好ましい。
ナノ繊維の種類は特に限定されず、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、あるいは合成繊維等を用いることができる。ナノ繊維が合成繊維である場合、ナノ繊維の材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド類等が挙げられる。ナノ繊維の断面形状は特に限定されず、円形、楕円形、多角形、星形等が挙げられる。
本発明では、ナノ繊維が複数束ねられて、織布または編布を構成するための糸が形成されている。すなわち、ナノ繊維はマルチフィラメント糸として織布または編布中に配されている。ナノ繊維を含むマルチフィラメント糸は、糸条断面のナノ繊維数が500本〜20000本であることが好ましく、1000本〜15000本であることがより好ましい。ナノ繊維を含むマルチフィラメント糸は、ナノ繊維より繊維径の大きい繊維を含んでいてもよい。ナノ繊維を含むマルチフィラメントは、例えば、特開2005−325494号公報や特開2007−9339号公報に記載される方法に従い製造することができる。
ナノ繊維を含むマルチフィラメント糸の繊度は特に限定されないが、繊度は10dtex以上が好ましく、20dtex以上がより好ましく、500dtex以下が好ましく、300dtex以下がより好ましい。ナノ繊維を含むマルチフィラメント糸がこのような繊度を有していれば、マルチフィラメント糸が適度な強度を有するようになるとともに、マルチフィラメント糸から織布または編布を容易に形成できるようになる。
ナノ繊維糸から構成された滑り止め材は、繊維の比表面積が大きくなるとともに、多数の繊維間隙が存在するようになる。そのため、ナノ繊維糸から構成された滑り止め材は肌や髪の毛に対し高い吸着性を有するようになり、人頭に対する高い滑り止め効果を発現する。また、ナノ繊維糸から構成された滑り止め材は水分の吸収性が高いため、帽子の着用者が頭部に大量の汗をかいても、滑り止め材が汗を吸って、滑り止め材による滑り止め効果が維持されやすくなる。
しかし、ナノ繊維は繊維径が非常に細いために繊維自体の強度が弱く、例えば、ナノ繊維から不織布を形成するような場合には、1本1本のナノ繊維が切れて不織布表面が毛羽立ちやすくなる。つまり、ナノ繊維から形成された不織布を滑り止め材として用いるような場合は、滑り止め材の肌触りが悪くなったり、ナノ繊維間の繊維間隙が良好に形成されにくくなって、滑り止め材の滑り止め効果が低下しやすくなる。そこで本発明では、ナノ繊維糸を用いて織布または編布を形成し、この織布または編布を滑り止め材として用いている。このようにナノ繊維を用いることにより、1本1本のナノ繊維が切れにくくなってナノ繊維が長繊維として存在しやすくなるとともに、ナノ繊維の繊維間隙が良好に形成され、滑り止め材の滑り止め効果が高められる。
滑り止め材を構成する織布の織組織は特に限定されず、公知の織組織を採用すればよい。織布の織組織としては、平織、綾織、朱子織等が挙げられる。滑り止め材を構成する編布の編組織も特に限定されず、公知の編組織を採用すればよい。編布の編組織としては、平編、ゴム編、両面編、ハーフ編等が挙げられる。織布や編布は、ナノ繊維糸のみから構成されていてもよく、ナノ繊維糸とナノ繊維を含まない糸とから構成されていてもよい。
滑り止め材は、好ましくは織布から構成され、織布は経糸および緯糸のいずれか一方がナノ繊維糸で構成されていることが好ましい。ナノ繊維糸は強度が不十分となりやすいところ、滑り止め材が、経糸および緯糸の一方がナノ繊維糸で構成され、他方がナノ繊維を含まない糸で構成された織布から構成されていれば、滑り止め材が十分な耐久性を有するようになる。従って、滑り止め材が人頭と擦れるような状況で使用されても、ナノ繊維が切断されにくくなる。また、このように滑り止め材を構成することにより、ナノ繊維糸とナノ繊維を含まない糸とを有する滑り止め材を製造しやすくなる。
経糸および緯糸の一方がナノ繊維糸で構成される場合、経糸および緯糸の他方は、具体的には、繊維径が2μm以上(より好ましくは5μm以上であり、さらに好ましくは10μm以上)の繊維から形成された糸で構成されていることが好ましい。なお、繊維径が2μm以上の繊維から形成された糸とは、実質的に繊維径が2μm以上の繊維のみから形成された糸を意味する。繊維径が2μm以上の繊維から形成された糸はモノフィラメント糸であってもマルチフィラメント糸であってもよいが、繊維径が2μm以上の繊維から形成された糸はマルチフィラメント糸であることが、滑り止め効果を高める上で好ましい。
ナノ繊維糸は、織布の経糸として用いることが好ましい。より好ましくは、経糸がナノ繊維糸で構成され、緯糸が、繊維径が2μm以上の繊維から形成された糸で構成されている。経糸がナノ繊維糸から構成されていれば、織布の製造時にナノ繊維が切断されにくくなり、滑り止め材が良好な滑り止め効果を有しやすくなる。
経糸がナノ繊維糸から構成されている場合、経糸は緯糸よりも人頭側表面に多く出ていることが好ましい。具体的には、経糸が緯糸の上をまたぐ数(緯糸の数)が、緯糸の下をくぐる数(緯糸の数)よりも少ない織組織であることが好ましい。すなわち、経糸が緯糸の上をまたぐ数をm、経糸が緯糸の下をくぐる数をnとしたときに、m/n>1となる織組織であることが好ましい。そのような織組織としては、三つ織(2/1の綾)、四つ織(3/1の綾)等の綾織;五枚たて朱子織、八枚たて朱子織、十枚たて朱子織等のたて朱子織が挙げられる。滑り止め材がこのような織布から構成されていれば、ナノ繊維糸が着用者の頭とより接するようになって、滑り止め材の滑り止め効果が高められる。
経糸がナノ繊維糸から構成されている場合、経糸には、ナノ繊維糸に加え、ナノ繊維を含まない糸が含まれていてもよい。例えば、経糸に用いられるナノ繊維を含まない糸として、弾性糸を用いてもよい。弾性糸としては、ポリウレタン糸等が挙げられる。経糸がナノ繊維糸と弾性糸とから構成されていれば、弾性糸が収縮することによってナノ繊維糸が弛緩して浮き上がった状態となり、ナノ繊維糸による滑り止め効果が高められる。また、織布の経糸の配向方向に対する強度を確保するために、経糸には、ナノ繊維糸に加えて一般的な糸(例えば、繊維径が2μm以上の繊維から形成された糸)が含まれていてもよい。
ナノ繊維糸に加え、ナノ繊維を含まない糸を経糸として用いる場合は、経糸を表に出るものと裏に出るものとの二重に配して用いてもよい。例えば、ナノ繊維糸を人頭側表面に多く出る経糸(表経糸)として用い、ナノ繊維を含まない糸を人頭側表面と反対側の表面に多く出る経糸(裏経糸)として用いることが好ましい。このように経糸を構成することにより、経糸にナノ繊維を含まない糸を用いつつ、ナノ繊維糸を人頭側表面に多く出るように織布を構成することが可能となる。
ナノ繊維糸は、帽子の周方向に配向していることが好ましい。ナノ繊維糸が帽子の周方向に配向していれば、帽子が脱げる方向に対してナノ繊維糸が略垂直に配向することとなり、ナノ繊維糸による滑り止め効果が高められる。より好ましくは、ナノ繊維糸が織布の経糸として使用され、経糸(すなわちナノ繊維糸)が帽子の周方向に配向している。
滑り止め材はナノ繊維糸から構成された織布または編布を有するが、それ以外の部材を有していてもよい。例えば、ナノ繊維糸から構成された織布または編布を他のシート部材に積層して滑り止め材を形成してもよい。この場合、ナノ繊維糸から構成された織布または編布は滑り止め材の人頭側表面に設けられる。
滑り止め材は、例えば次のように構成される。滑り止め材は、ナノ繊維糸を経糸に用いた織布から構成される。ナノ繊維糸は、繊維径約700nmのナノ繊維約8400本から形成され、約110dtexの繊度を有する。織布の経糸には、さらに、繊度約110dtexのポリエステル糸と繊度約940dtexのポリウレタン糸が用いられ、ナノ繊維糸が表経糸として用いられ、ポリエステル糸とポリウレタン糸が裏経糸として用いられる。織布の緯糸には、繊度約80dtexのポリエステル糸が用いられる。ナノ繊維糸以外のポリエステル糸とポリウレタン糸は、いずれも繊維径2μm以上の繊維から形成されている。織布は、経糸のナノ繊維糸が緯糸の上を5本分またいで緯糸の下を1本分くぐることにより形成され、その結果、より多くのナノ繊維糸が滑り止め材の人頭側表面に配されることとなる。
以上のように、本発明の帽子はナノ繊維糸から構成された織布または編布を有する滑り止め材を備えているため、着用者が帽子をかぶりながら激しい動きをしても、帽子がずれたり脱げたりしにくくなる。本発明の帽子は高い滑り止め効果を有するため、サッカー競技の際に着用され、ヘディングの練習等に好適に用いられる。
従来、サッカー競技においては、試合や練習の際に帽子をかぶることはほとんどなかった。サッカーは比較的激しい動きを伴うものであり、ヘディングによりサッカーボールを扱う場合があることから、普通の帽子をかぶっていては帽子が脱げたりして、かえってプレーの邪魔になる。一方、ヘディングの際には、髪の毛が邪魔になってボールが見にくくなったりする場合があり、またサッカーの初心者では、ボールが直接人頭に当たることによる恐怖心がある場合がある。しかし本発明の帽子をサッカー競技の際に着用すれば、ヘディングの際にも帽子が脱げたりずれたりしにくく、また帽子をかぶることにより髪の毛をまとめることができるため、好適にヘディングできるようになる。
図1および図2に、本発明の帽子の一実施態様を示す。図1および図2に示す帽子は、サッカー競技用に好適に用いられるものである。図1は、帽子を斜め前方下から見た斜視図を表し、図2は、帽子の底面図(内側から見た図)を表す。図2では、図の上側が帽子の前側を表し、図の下側が帽子の後側を表す。なお、本発明の帽子は図面に示す実施態様に限定されるものではない。
帽子1は、着用者の頭にかぶせる部分である帽子本体2を有する。帽子本体2は、通気性を高めるとともに、人頭へのフィット性を高めるために、ニット素材からできていることが好ましい。また、熱中症防止や人頭への遮熱効果の点から、帽子本体2は赤外線反射素材から構成されていることが好ましい。さらに、日焼け防止の点から、帽子本体2を構成する素材はUVカット機能も有していることが好ましい。
帽子本体2の内側には、帽子1の周方向に延びるように滑り止め材3が設けられている。滑り止め材3は、繊維径が1μm以下のナノ繊維を含む糸を用いて構成された織布または編布を有する。滑り止め材3については上記に説明した通りである。帽子1に滑り止め材3が設けられることにより、サッカー競技の際に帽子1を着用しても、帽子1がずれたり脱げにくくなる。
帽子1にはつば4が設けられているが、つば4は帽子1の前側に設けられず後側に設けられている。帽子1の前側につばが設けられないことにより、帽子1をかぶっていてもヘディングしやすくなる。また、帽子1の後側につば4を設けることにより、首の後側の日焼けを抑えることができる。
つば4は、ヘディングの際に邪魔にならないように、帽子1の放射方向に対する長さLが70mm以下であることが好ましく、60mm以下であることがより好ましい。つば4の長さLの下限は特に限定されないが、つば4の長さLは、例えば30mm以上であればよい。
帽子1の右側および左側には、帽子1(帽子本体2)の周長を調整するための調整手段5が設けられていることが好ましい。帽子1に調整手段5が設けられることにより、帽子1(帽子本体2)の着用者の頭へのフィット性を高めることができる。このとき、調整手段5は、操作性を高めたりヘディングの邪魔にならないようにするために帽子1の右側および左側に設けられ、また、帽子1(帽子本体2)の着用者の頭へのフィット性を高めるために、調整手段5は帽子1の右側と左側の両方に設けられていることが好ましい。
調整手段5としては、一般に帽子に使用されるアジャスターを用いればよい。調整手段5としては、面ファスナー、ベルト、フック、バックル等が挙げられる。
例えば、ヘディングの際のケガ防止の点からは、調整手段5として面ファスナーを用いることが好ましい。面ファスナーとしては、対となる部材どうしが互いに面状に着脱可能であれば特に限定されない。面ファスナーとしては、例えば、フック部材とループ部材の組み合わせ、表面にフックとループの両方が形成された1対の部材、表面に凸部が形成された部材と表面に凹部が形成された部材の組み合わせ、表面に多数の突起が形成された1対の部材であって、一方の当該部材の突起間に他方の当該部材の突起がはめ込まれることにより、対向した当該部材どうしが着脱可能となる部材等が挙げられる。図1および図2では、調整手段5として、帽子1に面ファスナーのフック部材5aとループ部材5bが設けられている。
1: 帽子
2: 帽子本体
3: 滑り止め材
4: つば
5: 調整手段

Claims (6)

  1. 繊維径が1μm以下のナノ繊維を含む糸を用いて構成された織布を有する滑り止め材を備えた帽子であって、
    前記滑り止め材が、帽子の内側に、帽子の周方向に延びるように設けられ、
    前記織布は、経糸がナノ繊維を含む糸で構成され、緯糸が繊維径が2μm以上の繊維から形成された糸で構成され、経糸が緯糸よりも人頭側表面に多く出ており、経糸が帽子の周方向に配向していることを特徴とする帽子。
  2. 前記帽子は、サッカー競技の際に着用されるものである請求項1に記載の帽子。
  3. つばが、前記帽子の前側に設けられず後側に設けられている請求項に記載の帽子。
  4. 前記つばは、帽子の放射方向の長さが70mm以下である請求項に記載の帽子。
  5. 前記帽子の右側および左側には、帽子の周長を調整するための調整手段が設けられている請求項1〜のいずれか一項に記載の帽子。
  6. 前記調整手段が面ファスナーである請求項に記載の帽子。
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