JP5356697B2 - 電力供給装置 - Google Patents

電力供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5356697B2
JP5356697B2 JP2008044908A JP2008044908A JP5356697B2 JP 5356697 B2 JP5356697 B2 JP 5356697B2 JP 2008044908 A JP2008044908 A JP 2008044908A JP 2008044908 A JP2008044908 A JP 2008044908A JP 5356697 B2 JP5356697 B2 JP 5356697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic field
power transmission
transmission coil
subject introduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008044908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009201594A (ja
Inventor
建次 柴
秀治 宮原
洋志 祝迫
憲 佐藤
直樹 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo University of Science
Olympus Corp
Original Assignee
Tokyo University of Science
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo University of Science, Olympus Corp filed Critical Tokyo University of Science
Priority to JP2008044908A priority Critical patent/JP5356697B2/ja
Publication of JP2009201594A publication Critical patent/JP2009201594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5356697B2 publication Critical patent/JP5356697B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電力供給装置に関し、特に、受電用コイルを具備する被検体内導入装置に対して外部から磁界を加えることにより、該被検体内導入装置の各部の駆動に必要な電力を供給可能な電力供給装置に関するものである。
医療分野において用いられる被検体内導入装置の種類の1つとして、被検者が嚥下することにより体腔内に配置され、蠕動運動に伴って該体腔内を順次移動しつつ被写体の像を撮像し、撮像した該被写体の像を撮像信号として外部に無線伝送可能なカプセル型内視鏡がある。
また、電磁誘導現象を利用することにより、前述したカプセル型内視鏡の各部の駆動に必要な電力を供給するためのものとして、例えば特許文献1の電力供給装置が提案されている。
具体的には、特許文献1によれば、被験者が着用する衣類に設けられたボタン型の係合部材の接続により形成される送電用コイルを具備し、該送電用コイルの駆動に伴って生じる磁界を、該被験者の体腔内に配置されたカプセル型内視鏡の受電用コイルに作用させることにより、該カプセル型内視鏡の各部の駆動に必要な電力の供給を行う、という構成が提案されている。
特開2005−52365号公報
前述した特許文献1の構成によると、送電用コイルの駆動に伴って生じる磁界の強度が、該送電用コイルに近づくにつれて増加し、また、該送電用コイルから離れるにつれて減少する、という現象が生じる。そして、このような現象は、結果的にカプセル型内視鏡の動作の安定性を損なわせる原因となっている。
そして、特許文献1の電力供給装置においては、前述した現象に対応するための手段等が開示も示唆もされていないため、カプセル型内視鏡を用いた観察を正確に行えない可能性が生じている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、体腔内を順次移動する被検体内導入装置の動作状態を従来に比べて安定させることが可能な電力供給装置を提供することを目的としている。
本発明における電力供給装置は、受電用コイルを具備する被検体内導入装置に対して外部から磁界を加えることにより、該被検体内導入装置の各部の駆動に必要な電力を供給可能な電力供給装置において、前記被検体内導入装置の外部において、コイル面を貫く磁界が前記被検体内導入装置を通過するように配置された送電用コイルと、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した磁界の一部を打ち消すための、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した前記磁界に対して逆向きの磁界を発生する、1または複数の磁界低減用コイルと、を有し、前記磁界低減用コイルは、前記送電用コイルの外周側に沿って配置された、略8の字形状を有するコイルであり、前記略8の字形状を有するコイルにおける縦方向が前記送電用コイルの巻き軸方向と一致し、かつ、前記略8の字形状を有するコイルにおけるコイル面が前記送電用コイルの中心方向に向くように配置されている。
本発明における電力供給装置は、受電用コイルを具備する被検体内導入装置に対して外部から磁界を加えることにより、該被検体内導入装置の各部の駆動に必要な電力を供給可能な電力供給装置において、前記被検体内導入装置の外部において、コイル面を貫く磁界が前記被検体内導入装置を通過するように配置された送電用コイルと、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した磁界の一部を打ち消すための、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した前記磁界に対して逆向きの磁界を発生する、1または複数の磁界低減用コイルと、を有し、前記磁界低減用コイルは、前記送電用コイルの外周側の近傍を略一周するように配置された閉ループ状のコイルであり、前記閉ループ状のコイルのループ面が前記送電用コイルのコイル面に対して略水平となるように配置されている。
本発明における電力供給装置は、受電用コイルを具備する被検体内導入装置に対して外部から磁界を加えることにより、該被検体内導入装置の各部の駆動に必要な電力を供給可能な電力供給装置において、前記被検体内導入装置の外部において、コイル面を貫く磁界が前記被検体内導入装置を通過するように配置された送電用コイルと、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した磁界の一部を打ち消すための、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した前記磁界に対して逆向きの磁界を発生する、1または複数の磁界低減用コイルと、を有し、前記磁界低減用コイルは、前記送電用コイルと同一の導電線を用いて形成された、略8の字形状を有するコイルであり、前記略8の字形状を有するコイルにおける縦方向が前記送電用コイルの巻き軸方向と一致し、かつ、前記略8の字形状を有するコイルにおけるコイル面が前記送電用コイルの中心方向に向くように配置されている。
本発明における電力供給装置は、受電用コイルを具備する被検体内導入装置に対して外部から磁界を加えることにより、該被検体内導入装置の各部の駆動に必要な電力を供給可能な電力供給装置において、前記被検体内導入装置の外部において、コイル面を貫く磁界が前記被検体内導入装置を通過するように配置された送電用コイルと、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した磁界に応じ、該磁界に対して逆向きの磁界を発生し得る位置に配置された導電性の金属片と、を有し、前記金属片は、前記送電用コイルのコイル面の上部における周方向に沿った部分を覆うための形状を具備する一方の金属片と、前記送電用コイルのコイル面の下部における周方向に沿った部分を覆うための形状を具備する他方の金属片と、からなる。
本発明における電力供給装置によると、体腔内を順次移動する被検体内導入装置の動作状態を従来に比べて安定させることが可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1から図9は、本発明の第1の実施形態に係るものである。図1は、本発明の実施形態に係る電力供給装置が用いられる医療用システムの要部の構成の一例を示す図である。図2は、第1の実施形態に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態を被検体の上方からみた場合を示す図である。図3は、第1の実施形態において、送電用コイル及び補助コイルから発せられる磁界の向きの一例を示す図である。図4は、第1の実施形態において、送電用コイル及び補助コイルから発せられる磁界の向きの、図3とは異なる例を示す図である。図5は、第1の実施形態において、送電用コイルから発せられる磁界が補助コイルにより低減される領域を模式的に示す図である。図6は、図5の位置T1から位置T2にかけての磁界強度の変化の概要を示す図である。図7は、第1の実施形態の第1の変形例に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態を被検体の上方からみた場合を示す図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面を示す概略図である。図9は、第1の実施形態の第2の変形例に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態の概要を示す図である。
本実施形態に係る電力供給装置が用いられる医療用システム1は、図1に示すように、被検体内導入装置としてのカプセル型内視鏡2と、送電用コイル3と、補助コイル4と、送電用コイル駆動回路5と、補助コイル駆動回路6と、コントローラ7と、を要部として有している。
カプセル型内視鏡2は、撮像部、画像処理部、情報伝達部及び電源部等(いずれも図示せず)を具備して構成されており、嚥下により被検体101の体腔内に配置され、該体腔内の消化器系臓器の画像を取得可能な装置である。
カプセル型内視鏡2の撮像部は、発光ダイオード等からなる照明系と、イメージセンサ等からなる撮像素子と、被写体の像を該撮像素子の受光面に結像させる撮像光学系と、該撮像素子の駆動及び制御を行うための撮像素子制御回路と、を有して構成されている。
カプセル型内視鏡2の画像処理部は、撮像素子から出力される電気信号(画像信号)に対して所定の信号処理を施す画像処理回路を有して構成されている。
カプセル型内視鏡2の情報伝達部は、画像処理部から出力された信号に対して変調等の処理を施し、無線信号として外部へ送信可能とするための変調送信部を有して構成されている。
カプセル型内視鏡2の電源部は、撮像部、画像処理部及び情報伝達部の駆動に必要な電力を、外部磁界に応じて生じる起電力により得るための受電用コイルを有して構成されている。
送電用コイル3は、例えば被検体101が着用する衣類(図示せず)の内部に設けられており、被検体101の体表面に沿って略円周状に巻回された状態として配置されている。換言すると、送電用コイル3は、カプセル型内視鏡2の外部において、コイル面を貫く磁界がカプセル型内視鏡2を通過するように配置されている。
略8の字コイルとしての補助コイル4は、略8の字の縦方向と送電用コイル3の巻き軸方向とが一致し、かつ、送電用コイル3の中心方向にコイル面が向くように、送電用コイル3の外周側に沿って配置されている。
また、各補助コイル4は、例えば被検体101が着用する衣類(図示せず)の外部に1または複数配置されている。すなわち、各補助コイル4は、送電用コイル3と直接接触しないように、衣類等の絶縁物(図示せず)により隔てられた状態として、送電用コイル3の近傍に配置されている。
さらに、本実施形態においては、補助コイル4の略8の字の縦方向の長さが、送電用コイル3の巻き幅の長さよりも大きい場合について説明を行うが、必ずしも補助コイル4の略8の字の縦方向の長さが、送電コイル3の巻き幅よりも大きい必要はなく、小さい場合においても同様の効果は得られる。但し、補助コイル4の略8の字の縦方向の長さが、送電コイル3の巻き幅よりも大きいほうがより大きな効果が得られる。
なお、略8の字コイルとしての補助コイル4は、1回巻きにより構成されても良く、または、複数巻きにより構成されるものであっても良い。
また、補助コイル4は、略8の字コイルにより形成されるものに限らず、例えば、平面螺旋状のコイルにより形成されるものであっても良く、または、略8の字の縦方向に一致する方向に並べられた2つの円形コイルにより形成されるものであっても良い。
本実施形態においては、例えば図2に示すように、被検体101の前後左右に相当する箇所に夫々1つずつ、計4ヶ所に補助コイル4を配置した場合を例に挙げつつ説明を行うものとする。但し、補助コイル4の配置箇所及び個数は、図2に示すようなものに限らず、各々任意に選択可能である。具体的には、補助コイル4は、被検体101の前面側の所定の箇所に1つのみ配置されるものであっても良く、または、カプセル型内視鏡2が通過する可能性のある箇所に複数が集中配置されるものであっても良い。
送電用コイル3に接続される送電用コイル駆動回路5には、送電用コイル3と共振回路を構成するための共振用コンデンサ(図示せず)が内蔵されている。
各補助コイル4に接続される補助コイル駆動回路6には、該各補助コイル4と共振回路を構成するための共振用コンデンサ(図示せず)が内蔵されている。(なお、図1においては、図示の簡単のため、各補助コイル4のうち、1つの補助コイル4と補助コイル駆動回路6とが接続されているものとして示してある。)
例えばCPU等からなるコントローラ7は、送電用コイル駆動回路5及び補助コイル駆動回路6に接続されている。そして、コントローラ7は、送電用コイル3と補助コイル4とが各々同期しながら駆動するように、送電用コイル駆動回路5及び補助コイル駆動回路6に対して制御を行う。
すなわち、本実施形態に係る電力供給装置は、送電用コイル3と、補助コイル4と、送電用コイル駆動回路5と、補助コイル駆動回路6と、コントローラ7と、を具備して構成されている。
ここで、本実施形態に係る電力供給装置が用いられる医療用システム1の作用について説明を行う。
まず、術者等は、被検体101の体腔内にカプセル型内視鏡2を配置し、送電用コイル3及び各補助コイル4を図1及び図2に示すような状態として配置した後、送電用コイル駆動回路5、補助コイル駆動回路6及びコントローラ7を起動させる。
送電用コイル駆動回路5が起動すると、送電用コイル3において、例えば図3の矢印A11に示す方向に電流が流れる。そして、送電用コイル3において、図3の矢印A11に示す方向に電流が流れることに伴い、図3の矢印B11に示す方向の磁界が発生する。
一方、補助コイル駆動回路6が起動すると、補助コイル4において、例えば図3の矢印C11に示す方向に電流が流れる。そして、補助コイル4において、図3の矢印C11に示す方向に電流が流れることに伴い、図3の矢印D11に示す方向の磁界が発生する。
図3の矢印B11に示す磁界と、図3の矢印D11に示す磁界とは、互いに逆向きの磁界である。そのため、図3の矢印B11に示す磁界の一部は、図3の矢印D11に示す磁界により打ち消される。
また、送電用コイル駆動回路5が起動すると、送電用コイル3において、例えば図4の矢印A12に示す方向に電流が流れる。そして、送電用コイル3において、図4の矢印A12に示す方向に電流が流れることに伴い、図4の矢印B12に示す方向の磁界が発生する。
一方、補助コイル駆動回路6が起動すると、補助コイル4において、例えば図4の矢印C12に示す方向に電流が流れる。そして、補助コイル4において、図4の矢印C12に示す方向に電流が流れることに伴い、図4の矢印D12に示す方向の磁界が発生する。
図4の矢印B12に示す磁界と、図4の矢印D12に示す磁界とは、互いに逆向きの磁界である。そのため、図4の矢印B12に示す磁界の一部は、図4の矢印D12に示す磁界により打ち消される。
以上に述べたような送電用コイル3及び各補助コイル4の作用により、送電用コイル3において発せられる磁界のうち、補助コイル4が配置された各箇所の付近における磁界の強度が各々低減する。すなわち、以上に述べたような送電用コイル3及び各補助コイル4の作用により、例えば図5に示すように、送電用コイル3における領域R1、R2、R3及びR4付近の磁界の強度が各々低減する。
一方、図5の位置T1から位置T2にかけての磁界の強度の変化の様子は、例えば図6に示すようなものとなる。すなわち、図6に示すように、送電用コイル3の近傍に補助コイル4が配置された(本実施形態の)場合においては、送電用コイル3の近傍に補助コイル4が配置されていない場合に比べ、送電用コイル3からの距離に応じた磁界の強度の変動を抑制することができる。
以上に述べたように、本実施形態に係る電力供給装置は、送電用コイルからの距離に応じた磁界の強度の変動を抑制することができるため、その結果、被検体の体腔内を順次移動するカプセル型内視鏡の動作状態を従来に比べて安定させることができる。
なお、本実施形態においては、送電用コイル3において発せられる磁界の一部を補助コイル4により打ち消すことが可能な構成を具備するものであれば、補助コイル駆動回路6により補助コイル4を駆動させつつ、送電用コイル3において発せられる磁界の一部を能動的に打ち消すものに限らず、例えば、電磁誘導現象に伴って補助コイル4に生じる電流を利用しつつ、送電用コイル3において発せられる磁界の一部を受動的に打ち消すものであっても良い。そして、送電用コイル3において発せられる磁界の一部を受動的に打ち消す場合においては、前述した効果と略同様の効果を得ることができ、また、補助コイル駆動回路6及びコントローラ7を用いずとも良いため、電力供給装置の構成を簡易にすることができる。
また、送電用コイル3において発せられる磁界の一部を受動的に打ち消すために用いられる補助コイルは、前述した構成を具備する補助コイル4に限らず、例えば、本実施形態の第1の変形例として図7に示すような構成を具備する補助コイル4aであっても良い。
具体的には、補助コイル4aは、図7に示すように、送電用コイル3の外周側の近傍を略一周するように配置され、かつ、被検体101の頭上方向から見た場合の形状がC字形の閉ループとなるように形成されている。また、補助コイル4aは、閉ループのループ面が送電用コイル3のコイル面に対して略水平となるように配置されている。
なお、補助コイル4aは、一本の導電線からなる1つのC字形の閉ループにより構成されても良く、または、一本の導電線からなる複数のC字形の閉ループが重なったものとして構成されても良い。
ここで、本実施形態に係る電力供給装置において、補助コイル4の代わりに補助コイル4aが用いられた場合の医療用システム1の作用について説明を行う。
まず、術者等は、被検体101の体腔内にカプセル型内視鏡2を配置し、送電用コイル3及び補助コイル4aを図7に示すような状態として配置した後、送電用コイル駆動回路5を起動させる。
送電用コイル駆動回路5が起動すると、送電用コイル3において、例えば図7の矢印A13に示す方向(図8のA13として示す方向)に電流が流れる。そして、送電用コイル3において、図7の矢印A13に示す方向(図8のA13として示す方向)に電流が流れることに伴い、図8の矢印B13に示す方向の磁界が発生する。
一方、図8の矢印B13に示す方向に発生した磁界は、補助コイル4aと鎖交する。これにより、補助コイル4aには、例えば図7の矢印C13に示す方向(図8のC13として示す方向)に電流が流れる。そして、補助コイル4aにおいて、図7の矢印C13に示す方向(図8のC13として示す方向)に電流が流れることに伴い、図8の矢印D13に示す方向の磁界が発生する。
図8の矢印B13に示す磁界と、図8の矢印D13に示す磁界とは、互いに逆向きの磁界である。そのため、図8の矢印B13に示す磁界の一部は、図8の矢印D13に示す磁界により打ち消される。
以上に述べたような送電用コイル3及び各補助コイル4aの作用により、送電用コイル3において発せられる磁界のうち、補助コイル4aが配置された位置の近傍における磁界の強度が低減する。
なお、補助コイル4aは、C字形の閉ループとして形成されるものに限らず、送電用コイル3において発せられる磁界の低減対象となる領域の大小に応じた形状として、例えば、U字形(半円形)の閉ループ形状として形成されても良く、または、円弧形状の閉ループとして形成されるものであっても良い。
また、補助コイル4aは、送電用コイル3において発せられる磁界の一部を受動的に打ち消すための用途として用いられるものに限らず、送電用コイル3において発せられる磁界の一部を能動的に打ち消すための用途として用いられるものであっても良い。この場合においては、前述した補助コイル駆動回路6及びコントローラ7を用いることにより、送電用コイル3と補助コイル4aとを各々同期させつつ駆動させれば良い。
一方、本実施形態の電力供給装置においては、補助コイル駆動回路6及びコントローラ7の代わりに、例えば、第2の変形例として図9に示すような、センサコイル8及び補助コイルアンプ9を具備して構成されるものであっても良い。
センサコイル8は、送電用コイル3と同一の向きに巻回された円形状のコイルであり、送電用コイル3により発せられる磁界のうち、補助コイル4の近傍における磁界を検知し、検知した磁界の強度及び波形に応じた電気信号を、送電用コイル3において磁界が発せられるタイミングと同期するタイミングにおいて出力する。
なお、センサコイル8が配置される位置は、補助コイル4の近傍における磁界を検知可能な位置であれば、送電用コイル3の外周側に配置されるものであっても良く、または、送電用コイル3の内周側に配置されるものであっても良い。
補助コイルアンプ9には、補助コイル4及びセンサコイル8が各々1つずつ接続されており、センサコイル8の磁界の検知に伴う電気信号が順次入力される。また、補助コイルアンプ9は、入力される電気信号に基づき、該電気信号の信号レベルに応じた逆相の信号を順次生成して補助コイル4へ出力する。
そして、以上に述べた動作がセンサコイル8及び補助コイルアンプ9において行われることにより、送電用コイル3から発せられる磁界の強度に応じた、該磁界の一部を打ち消すための磁界が補助コイル4から発せられる。
すなわち、本実施形態の第2の変形例に係る電力供給装置は、補助コイル4、センサコイル8及び補助コイルアンプ9を具備する独立したユニット(系)により、送電用コイル3により発せられる磁界のうち、該ユニット(系)が配置された位置の近傍における磁界の強度を低減させることが可能な構成を有する。したがって、本実施形態の第2の変形例に係る電力供給装置は、送電用コイル3において発せられる磁界の低減対象となる位置の変更を容易に行うことができる。
また、本実施形態の第2の変形例に係る電力供給装置によれば、例えば、何らかの原因により送電用コイル3における磁界分布が変化した場合であっても、変化後の磁界分布に応じた強度の磁界を補助コイル4から発生させることができる。その結果、本実施形態の第2の変形例に係る電力供給装置によれば、送電用コイル3において発せられる磁界のうち、補助コイル4が配置された各箇所の付近における磁界の強度を精度良く低減させることができる。
なお、本実施形態の第2の変形例に係る電力供給装置によれば、補助コイルアンプ9の前段にコンパレータを設けることにより、例えば、センサコイル8から出力される電気信号の信号レベルが所定の閾値以上である場合のみにおいて、送電用コイル3において発せられる磁界の一部を打ち消すための磁界を補助コイル4から発生させる、という構成をとることができる。
(第2の実施形態)
図10は、本発明の第2の実施形態に係るものである。図10は、第2の実施形態に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態の概要を示す図である。
なお、以降の説明において、第1の実施形態と同様の構成を持つ部分については、詳細な説明を省略する。また、本実施形態における電力供給装置の構成は、第1の実施形態における電力供給装置と類似の構成を有している。そのため、本実施形態においては、第1の実施形態における電力供給装置と異なる部分について主に説明を行うものとする。
本実施形態における送電用コイル3aは、第1の実施形態における送電用コイル3と異なり、補助コイル4bと一体的に形成されている。換言すると、本実施形態においては、例えば図10に示すように、送電用コイル3aを構成する導電線の一部を用いつつ、略8の字形状を有する補助コイル4bが形成されている。
略8の字形状を有する補助コイル4bは、略8の字形状の縦方向と送電用コイル3aの巻き軸方向とが一致し、かつ、送電用コイル3aの中心方向にコイル面が向くように、送電用コイル3aと同一の導電線を用いて形成されている。
また、略8の字形状を有する補助コイル4bは、略8の字の縦方向の長さが送電用コイル3の巻き幅に比べて大きい方が望ましいが、小さい場合でも低減効果を得ることは可能である。
なお、略8の字形状を有する補助コイル4bは、送電用コイル3aが複数巻きにより構成されている場合において、送電用コイル3aを構成する1巻き分の導電線のみを用いて形成されても良く、または、送電用コイル3aの巻き数以下の所定の複数巻き分の導電線を用いて形成されても良い。
また、略8の字形状を有する補助コイル4bの配置箇所及び個数は、前述した各構成を有するものであれば、各々任意に選択可能である。
ここで、送電用コイル3a及び補助コイル4bを具備する、本実施形態に係る電力供給装置の作用について説明を行う。
送電用コイル駆動回路5が起動すると、送電用コイル3aにおいて、例えば図10の矢印A21に示す方向に電流が流れる。そして、送電用コイル3aにおいて、図10の矢印A21に示す方向に電流が流れることに伴い、図10の矢印B21に示す方向の磁界が発生する。
一方、送電用コイル3aと一体的に形成された補助コイル4bには、図10の矢印A21に示す電流と同一の電流が、図10の矢印C21に示す方向に流れる。そして、補助コイル4bにおいて、図10の矢印C21に示す方向に電流が流れることに伴い、図10の矢印D21に示す方向の磁界が発生する。
図10の矢印B21に示す磁界と、図10の矢印D21に示す磁界とは、互いに逆向きの磁界である。そのため、図10の矢印B21に示す磁界の一部は、図10の矢印D21に示す磁界により打ち消される。
以上に述べたような送電用コイル3a及び各補助コイル4bの作用により、送電用コイル3aにおいて発せられる磁界のうち、補助コイル4bが形成された部分の付近における磁界の強度が低減する。
以上に述べたように、本実施形態に係る電力供給装置は、第1の実施形態と略同様に、送電用コイルからの距離に応じた磁界の強度の変動を抑制することができるため、その結果、被検体の体腔内を順次移動するカプセル型内視鏡の動作状態を従来に比べて安定させることができる。
また、以上に述べたように、本実施形態に係る電力供給装置は、送電用コイルと補助コイルとを別々に作製する必要がなく、かつ、送電用コイルとの同期をとりながら補助コイルを駆動させるための駆動回路等を別途設ける必要がないため、その結果、前述した効果を比較的簡易な構成により得ることができる。
(第3の実施形態)
図11から図15は、本発明の第3の実施形態に係るものである。図11は、第3の実施形態に係る送電用コイル及び金属片の配置状態を被検体の上方からみた場合を示す図である。図12は、図11のXII−XII線に沿った断面を示す概略図である。図13は、第3の実施形態の第1の変形例に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態の概要を示す図である。図14は、第3の実施形態の第2の変形例に係る送電用コイル及び金属片の配置状態を被検体の上方からみた場合を示す図である。図15は、図14のXV−XV線に沿った断面を示す概略図である。
なお、以降の説明において、第1の実施形態または第2の実施形態と同様の構成を持つ部分については、詳細な説明を省略する。また、本実施形態における電力供給装置の構成は、第1の実施形態における電力供給装置と類似の構成を有している。そのため、本実施形態においては、第1の実施形態における電力供給装置と異なる部分について主に説明を行うものとする。
本実施形態の電力供給装置は、第1の実施形態と異なり、送電用コイル3の導電線の近傍に発生した磁界に応じ、該磁界に対して逆向きの磁界を発生し得る位置に配置された導電性の金属片を用いることにより、送電用コイル3において発せられる磁界を低減するための構成を具備している。
具体的には、本実施形態の電力供給装置は、図11及び図12に示すように、送電用コイル3に接触しない位置に配置可能であり、かつ、送電用コイル3のコイル面の上部における周方向に沿った部分を覆うための形状を具備した導電性の金属片11を補助コイル4の代わりに具備している。
なお、金属片11は、導電性の金属により形成されるものであれば、例えば、鉄、アルミ、ニッケル、銅、銀及び金等のうちのいずれか1つからなるものであっても良く、または、合金であっても良い。
金属片11の形状は、送電用コイル3に接触しない位置に配置可能であり、かつ、送電用コイル3のコイル面の上部における周方向に沿った部分を覆うための形状を具備するものであれば、例えば図11に示すようなドーナツ形状を具備するものに限らない。
また、金属片11は、送電用コイル3に接触しない位置に配置可能であり、かつ、送電用コイル3のコイル面の上部における周方向に沿った部分を覆うための形状を具備するものであれば、例えば図11に示すようなドーナツ形状を具備するものに限らない。具体的には、金属片11は、磁界の低減対象となる領域の大小に応じた、送電用コイル3のコイル面の上部における周方向に沿った部分の一部のみを覆うことが可能な形状を具備するものであっても良い。さらに、金属片11は、送電用コイル3において発生される磁界の通過方向に対し、任意の厚みを具備するものであって良い。
ここで、金属片11を具備する、本実施形態に係る電力供給装置の作用について説明を行う。
送電用コイル駆動回路5が起動すると、送電用コイル3において、例えば図11の矢印A31に示す方向(図12のA31として示す方向)に電流が流れる。そして、送電用コイル3において、図11の矢印A31に示す方向(図12のA31として示す方向)に電流が流れることに伴い、図12の矢印B31に示す方向の磁界が発生する。
一方、図12の矢印B31に示す方向に発生した磁界は、金属片11を通過する。また、前記磁界が金属片11を通過することにより、電磁誘導現象に伴う渦電流が金属片11において発生する。そして、前記渦電流に応じた磁界として、図12の矢印D31に示す方向の磁界が発生する。
図12の矢印B31に示す磁界と、図12の矢印D31に示す磁界とは、互いに逆向きの磁界である。そのため、図12の矢印B31に示す磁界の一部は、図12の矢印D31に示す磁界により打ち消される。
以上に述べたような送電用コイル3及び金属片11の作用により、送電用コイル3において発せられる磁界のうち、金属片11が配置された位置の近傍における磁界の強度が低減する。
以上に述べたように、本実施形態に係る電力供給装置は、第1の実施形態と略同様に、送電用コイルからの距離に応じた磁界の強度の変動を抑制することができるため、その結果、被検体の体腔内を順次移動するカプセル型内視鏡の動作状態を従来に比べて安定させることができる。
また、以上に述べたように、本実施形態に係る電力供給装置は、送電用コイルのコイル面に応じた形状を具備する導電性の金属片を、該送電用コイルに対する所定の位置に配置する、という比較的簡易な構成により、前述した効果を得ることができる。
なお、金属片11は、図11及び図12に示すように、送電用コイル3のコイル面の上部における周方向に沿った部分を覆うものに限らず、例えば、送電用コイル3のコイル面の下部における周方向に沿った部分を覆うものであっても良い。また、金属片11が送電用コイル3のコイル面の上部または下部のいずれかのみに配置される場合、送電用コイル3における磁界の放射方向に配置されることが望ましい。
また、本実施形態の電力供給装置においては、第1の変形例として、例えば図13に示すように、送電用コイル3のコイル面の上部における周方向に沿った部分を覆う一方の金属片11aと、送電用コイル3のコイル面の下部における周方向に沿った部分を覆う他方の金属片11bとを併せて用いるものであっても良い。すなわち、本実施形態の第1の変形例の電力供給装置は、図12に示す金属片11の代わりに、図13に示す金属片11a及び金属片11bを配置したものと略一致する。
なお、金属片11a及び金属片11bは、送電用コイル3において発生される磁界の通過方向に対し、任意の厚みを具備するものであって良い。
この場合、送電用コイル3において、図13の矢印A32に示す方向に電流が流れることに伴い、図13の矢印B32に示す方向の磁界が発生する。その後、図13の矢印B32に示す方向に発生した磁界は、金属片11a及び金属片11bを夫々通過する。
前記磁界が金属片11aを通過することにより、電磁誘導現象に伴う渦電流が金属片11aにおいて発生する。そして、前記渦電流に応じた磁界として、図12の矢印D32aに示す方向の磁界が発生する。また、前記磁界が金属片11bを通過することにより、電磁誘導現象に伴う渦電流が金属片11bにおいて発生する。そして、前記渦電流に応じた磁界として、図13の矢印D32bに示す方向の磁界が発生する。
図13の矢印B32に示す磁界と、図12の矢印D32aに示す磁界とは、互いに逆向きの磁界である。また、図13の矢印B32に示す磁界と、図12の矢印D32bに示す磁界とは、互いに逆向きの磁界である。そのため、図13の矢印B32に示す磁界の一部は、図13の矢印D32aに示す磁界、及び、図13の矢印D32bに示す磁界により打ち消される。
以上に述べたような送電用コイル3、金属片11a及び金属片11bの作用により、送電用コイル3において発せられる磁界のうち、金属片11a及び金属片11bが配置された位置の近傍における磁界の強度が低減する。
すなわち、本実施形態の第1の変形例の電力供給装置によれば、送電用コイルのコイル面に応じた形状を具備する導電性の金属片を、該送電用コイルに対する所定の位置に配置する、という比較的簡易な構成により、送電用コイルからの距離に応じた磁界の強度の変動を抑制することができ、その結果、被検体の体腔内を順次移動するカプセル型内視鏡の動作状態を従来に比べて安定させることができる。
また、本実施形態の電力供給装置においては、第2の変形例として、例えば図14に示すように、送電用コイル3の外周側の面に沿って金属片11cが配置されたものであっても良い。
なお、金属片11cは、送電用コイル3において発生される磁界の通過方向に対し、任意の厚みを具備するものであって良い。
この場合、送電用コイル3において、図14の矢印A33に示す方向(図15のA33として示す方向)に電流が流れることに伴い、図15の矢印B33に示す方向の磁界が発生する。その後、図15の矢印B33に示す方向に発生した磁界は、金属片11cを通過する。
前記磁界が金属片11cを通過することにより、電磁誘導現象に伴う渦電流が金属片11cにおいて発生する。そして、前記渦電流に応じた磁界として、図15の矢印D33に示す方向の磁界が発生する。
図15の矢印B33に示す磁界と、図15の矢印D33に示す磁界とは、互いに逆向きの磁界である。そのため、図15の矢印B33に示す磁界の一部は、図15の矢印D33に示す磁界により打ち消される。
以上に述べたような送電用コイル3及び金属片11cの作用により、送電用コイル3において発せられる磁界のうち、金属片11cが配置された位置の近傍における磁界の強度が低減する。
すなわち、本実施形態の第2の変形例の電力供給装置によれば、送電用コイルの外周側の面に応じた形状を具備する導電性の金属片を、該送電用コイルに対する所定の位置に配置する、という比較的簡易な構成により、送電用コイルからの距離に応じた磁界の強度の変動を抑制することができ、その結果、被検体の体腔内を順次移動するカプセル型内視鏡の動作状態を従来に比べて安定させることができる。
前述した各実施の形態では、送電コイル、補助コイルともに共振用コンデンサを接続して共振駆動することを前提に説明してきたが、必ずしも共振駆動である必要はなく、共振用コンデンサを接続しない構成においても本実施の形態は有効であることは明白である。
なお、前述した各実施形態は、カプセル型内視鏡2を具備するシステムのみに適用されるものに限らず、例えば、ドラッグデリバリーシステムまたはpHセンサ検出システム等に適用されるものであっても良い。
また、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
本発明の実施形態に係る電力供給装置が用いられる医療用システムの要部の構成の一例を示す図。 第1の実施形態に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態を被検体の上方からみた場合を示す図。 第1の実施形態において、送電用コイル及び補助コイルから発せられる磁界の向きの一例を示す図。 第1の実施形態において、送電用コイル及び補助コイルから発せられる磁界の向きの、図3とは異なる例を示す図。 第1の実施形態において、送電用コイルから発せられる磁界が補助コイルにより低減される領域を模式的に示す図。 図5の位置T1から位置T2にかけての磁界強度の変化の概要を示す図。 第1の実施形態の第1の変形例に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態を被検体の上方からみた場合を示す図。 図7のVIII−VIII線に沿った断面を示す概略図。 第1の実施形態の第2の変形例に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態の概要を示す図。 第2の実施形態に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態の概要を示す図。 第3の実施形態に係る送電用コイル及び金属片の配置状態を被検体の上方からみた場合を示す図。 図11のXII−XII線に沿った断面を示す概略図。 第3の実施形態の第1の変形例に係る送電用コイル及び補助コイルの配置状態の概要を示す図。 第3の実施形態の第2の変形例に係る送電用コイル及び金属片の配置状態を被検体の上方からみた場合を示す図。 図14のXV−XV線に沿った断面を示す概略図。
符号の説明
1 医療用システム
2 カプセル型内視鏡
3,3a 送電用コイル
4,4a,4b 補助コイル
5 送電用コイル駆動回路
6 補助コイル駆動回路
7 コントローラ
8 センサコイル
9 補助コイルアンプ
11,11a,11b,11c 金属片
101 被検体

Claims (5)

  1. 受電用コイルを具備する被検体内導入装置に対して外部から磁界を加えることにより、該被検体内導入装置の各部の駆動に必要な電力を供給可能な電力供給装置において、
    前記被検体内導入装置の外部において、コイル面を貫く磁界が前記被検体内導入装置を通過するように配置された送電用コイルと、
    前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した磁界の一部を打ち消すための、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した前記磁界に対して逆向きの磁界を発生する、1または複数の磁界低減用コイルと、を有し、
    前記磁界低減用コイルは、前記送電用コイルの外周側に沿って配置された、略8の字形状を有するコイルであり、
    前記略8の字形状を有するコイルにおける縦方向が前記送電用コイルの巻き軸方向と一致し、かつ、前記略8の字形状を有するコイルにおけるコイル面が前記送電用コイルの中心方向に向くように配置されたことを特徴とする電力供給装置。
  2. 受電用コイルを具備する被検体内導入装置に対して外部から磁界を加えることにより、該被検体内導入装置の各部の駆動に必要な電力を供給可能な電力供給装置において、
    前記被検体内導入装置の外部において、コイル面を貫く磁界が前記被検体内導入装置を通過するように配置された送電用コイルと、
    前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した磁界の一部を打ち消すための、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した前記磁界に対して逆向きの磁界を発生する、1または複数の磁界低減用コイルと、を有し、
    前記磁界低減用コイルは、前記送電用コイルの外周側の近傍を略一周するように配置された閉ループ状のコイルであり、
    前記閉ループ状のコイルのループ面が前記送電用コイルのコイル面に対して略水平となるように配置されたことを特徴とする電力供給装置。
  3. 受電用コイルを具備する被検体内導入装置に対して外部から磁界を加えることにより、該被検体内導入装置の各部の駆動に必要な電力を供給可能な電力供給装置において、
    前記被検体内導入装置の外部において、コイル面を貫く磁界が前記被検体内導入装置を通過するように配置された送電用コイルと、
    前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した磁界の一部を打ち消すための、前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した前記磁界に対して逆向きの磁界を発生する、1または複数の磁界低減用コイルと、を有し、
    前記磁界低減用コイルは、前記送電用コイルと同一の導電線を用いて形成された、略8の字形状を有するコイルであり、
    前記略8の字形状を有するコイルにおける縦方向が前記送電用コイルの巻き軸方向と一致し、かつ、前記略8の字形状を有するコイルにおけるコイル面が前記送電用コイルの中心方向に向くように配置されたことを特徴とする電力供給装置。
  4. 受電用コイルを具備する被検体内導入装置に対して外部から磁界を加えることにより、該被検体内導入装置の各部の駆動に必要な電力を供給可能な電力供給装置において、
    前記被検体内導入装置の外部において、コイル面を貫く磁界が前記被検体内導入装置を通過するように配置された送電用コイルと、
    前記送電用コイルの導電線の近傍に発生した磁界に応じ、該磁界に対して逆向きの磁界を発生し得る位置に配置された導電性の金属片と、
    を有し、
    前記金属片は、前記送電用コイルのコイル面の上部における周方向に沿った部分を覆うための形状を具備する一方の金属片と、前記送電用コイルのコイル面の下部における周方向に沿った部分を覆うための形状を具備する他方の金属片と、からなる
    ことを特徴とする電力供給装置。
  5. 前記被検体内導入装置は、カプセル型内視鏡であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電力供給装置。
JP2008044908A 2008-02-26 2008-02-26 電力供給装置 Active JP5356697B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008044908A JP5356697B2 (ja) 2008-02-26 2008-02-26 電力供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008044908A JP5356697B2 (ja) 2008-02-26 2008-02-26 電力供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009201594A JP2009201594A (ja) 2009-09-10
JP5356697B2 true JP5356697B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=41144454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008044908A Active JP5356697B2 (ja) 2008-02-26 2008-02-26 電力供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5356697B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5841482B2 (ja) * 2012-04-02 2016-01-13 株式会社アドバンテスト ワイヤレス給電装置およびワイヤレス送電システム
KR101962747B1 (ko) * 2012-08-07 2019-03-28 삼성전자주식회사 무선 전력 전송 시스템의 누설 자기장 차폐 장치 및 방법
JP5966822B2 (ja) * 2012-09-28 2016-08-10 Tdk株式会社 ワイヤレス電力伝送装置
JP6009920B2 (ja) * 2012-12-04 2016-10-19 トヨタ自動車株式会社 非接触受電装置およびそれを備える車両、非接触送電装置、ならびに非接触電力伝送システム
JP6133153B2 (ja) * 2013-07-17 2017-05-24 株式会社アドバンテスト 電磁界抑制器、それを用いたワイヤレス送電システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3434589B2 (ja) * 1994-10-19 2003-08-11 日本信号株式会社 電力波受信装置
JPH1132452A (ja) * 1997-05-15 1999-02-02 Hitachi Ltd リーダまたは/およびライタ装置
JP2005052365A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Olympus Corp 電力供給装置
JP4054319B2 (ja) * 2004-03-29 2008-02-27 オリンパス株式会社 電力供給装置
JP2007323277A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 磁性シート内張収納棚

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009201594A (ja) 2009-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6351756B2 (ja) カプセル内視鏡検査装置
JP5356697B2 (ja) 電力供給装置
JP4890953B2 (ja) カプセル内視鏡システム
JP2008178544A (ja) 無線給電システム、カプセル内視鏡、及びカプセル内視鏡システム
US8591403B2 (en) Wireless power supply system, capsulated endoscope, and capsulated endoscopic system
JP5174374B2 (ja) 無線給電システム
JP4624768B2 (ja) 被検体内導入装置および被検体内導入システム
JP4885788B2 (ja) 無線給電システム
JP5329891B2 (ja) 無線給電システムおよびその駆動方法
US8102266B2 (en) Radio intra-subject information acquiring system
US9211084B2 (en) Medical guidance system and control method of medical device
EP2351510A1 (en) Radio device for acquiring in-examinee information
US8447382B2 (en) Positioning system and method of position detecting
US20080262292A1 (en) Method and Device for Wireless Energy Transmission From a Magnet Coil System to a Working Capsule
JP5627067B2 (ja) 生体観察システム及びこの生体観察システムの駆動方法
WO2013031308A1 (ja) カプセル型医療装置
JP6022132B1 (ja) 位置検出システム及び誘導システム
JP4554301B2 (ja) 位置検出装置および被検体内導入システム
JP2010115363A (ja) 無線給電装置
JP6619427B2 (ja) 光学ユニット及び内視鏡
JP2010119515A (ja) カプセル型医療装置
JP4520258B2 (ja) 被検体内導入システム
JP2006075536A (ja) 被検体内導入システム
JP2015000135A (ja) 体腔内照明装置
JP2006078295A (ja) 位置検出装置および被検体内導入システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110201

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5356697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250