JP5966822B2 - ワイヤレス電力伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤレス電力伝送装置に関する。
電源コードを用いずに電力を供給するワイヤレス電力伝送技術が注目されつつある。現在のワイヤレス給電技術は、(A)電磁誘導を利用するタイプ(近距離用)、(B)電波を利用するタイプ(遠距離用)、(C)磁場の共振現象を利用するタイプ(中距離用)の3種類に大別され、さまざまな分野での応用が期待されている。
こうした背景から、例えば電気自動車の車両下部に受電コイルを配置して、地中の給電コイルからワイヤレスで大電力(例えば数k〜数10kW)を伝送するという案も検討されており、このワイヤレス給電技術を用いれば、完全に絶縁された安全なシステムが構築可能となる。
一方、ワイヤレス電力伝送装置は、給電コイルから発生する交流磁場を受電コイルに電磁誘導作用によりワイヤレスで電力伝送する装置であるため、電力伝送に必要な交流磁場が不要輻射として放射されてしまい、周囲の環境へ電波障害を引き起こすことが懸念されている。
このような問題を解決するため、たとえば特許文献1には、近傍に適切なアクセス可能エリアを形成しながら、遠方で信号を打ち消して外部への悪影響を防止する技術が開示されている。
特開平8−223094
しかしながら、特許文献1の技術においては、送信コイルに供給する送信信号と位相が180°ずれた信号をキャンセルコイルに供給するための位相反転回路を備えて、近傍に適切なアクセス可能エリアを形成しながら遠方で信号を打ち消しているため、不要輻射を低減させるためにキャンセルコイルが発生する磁束が、強すぎたり、逆に弱すぎたりして、不要輻射を効果的に低減することができなかった。
また、特許文献1の図2に示されるように、地面42に固定されたデータ記憶体32のセンター軸と、移動体40内部に搭載される送信コイル16のセンター軸が停車時に水平方向にずれた場合、不要輻射がキャンセルコイル18のセンター軸の左右に不均一な大きさで放射されるため、キャンセリングコイルが発生する磁束によって十分に打ち消されない不要輻射が周囲に放射されてしまうおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、不要輻射を打ち消すための磁場の強さを制御し、不均一に放射する不要輻射を効果的に低減することが可能なワイヤレス給電装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のワイヤレス電力伝送装置は、給電コイルから受電コイルにワイヤレスで交流電力を伝送するための装置であって、信号源と接続された第1の電力増幅器が前記給電コイルを駆動し、前記信号源の出力信号の位相を180°ずらす位相反転器が第2の電力増幅器に接続され、前記第2の電力増幅器が、前記給電コイルと前記受電コイルの対向面とは反対面側に配置された前記給電コイルの方向に具備される第1の磁場キャンセラーコイルを駆動し、前記第1の磁場キャンセラーコイルの内側に第1の磁気検知手段を備え、前記第1の磁気検知手段の出力信号が第1の増幅制御器に入力され、前記第1の増幅制御器が前記第2の電力増幅器の増幅度を制御することを特徴とする。
この発明によれば、磁場キャンセラーコイルの内側に磁気検知手段を備えているため、不要輻射の大きさを検知し、この不要輻射の大きさに応じて磁場キャンセラーコイルが発生する磁場の強さを制御することができる。これにより、不要輻射を効果的に低減できる。
また、本発明のワイヤレス電力伝送装置においては、前記位相反転器が第3の電力増幅器に接続され、前記第3の電力増幅器が、前記給電コイルと前記受電コイルの対向面とは反対面側の前記受電コイルの方向に具備される第2の磁場キャンセラーコイルを駆動し、前記第2の磁場キャンセラーコイルの内側に第2の磁気検知手段を備え、前記第2の磁気検知手段の出力信号が第2の増幅制御器に入力され、前記第2の増幅制御器が前記第3の電力増幅器の増幅度を制御することを特徴とする。
この発明によれば、給電コイルと受電コイルの対向面とは反対面側の受電コイルの方向への不要輻射も低減されるため、2方向の遠方空間への不要輻射がより効果的に低減される。
また、本発明のワイヤレス電力伝送装置は、給電コイルから受電コイルにワイヤレスで交流電力を伝送するための装置であって、信号源と接続された第1の電力増幅器が前記給電コイルを駆動し、前記信号源の出力信号の位相を180°ずらす位相反転器が、第2から第(n+1)までの電力増幅器に接続され、前記第2から第(n+1)の電力増幅器が、それぞれ第1から第nの磁場キャンセラーコイルを駆動し、前記第1から第nの磁場キャンセラーコイルに備えられた磁気検知手段の出力信号が、それぞれ第1から第nの増幅制御器に入力され、前記第1から第nの増幅制御器が、それぞれ前記第2から第(n+1)の電力増幅器の増幅度を制御することを特徴とする。(ただしnは、3≦nとなる整数)
この発明によれば、磁気検知手段を備えた磁場キャンセラーコイルが複数配置されるため、給電コイルの中心軸と受電コイルの中心軸がずれた場合や、遠方空間に複雑に放射された場合であっても、効果的に不要輻射を低減することができる。
本発明のワイヤレス給電装置によれば、不要輻射を打ち消すための磁場の強さを制御し、不均一に放射する不要輻射を効果的に低減することができる。
第1実施形態の構成図である。 第1実施形態の動作波形である。 第2実施形態の構成図である。 第2実施形態の応用例である。 第3実施形態の構成図である。 第3実施形態における磁場キャンセラーコイル・アレイの構成例である。 第3実施形態の応用例である。
(第1実施形態)
図1に本発明に係るワイヤレス電力伝送装置の第1実施形態を示す。
第1実施形態の構成は次のとおりである。先ず、信号源3から発せられる出力信号が第1の電力増幅器6によって増幅され、給電コイル1を駆動させる。続いて、この給電コイル1から受電コイル2にワイヤレスで交流電力が伝送され、負荷装置5に受電電力が供給される。
信号源3は、位相反転器4、第2の電力増幅器10を介して第1の磁場キャンセラーコイル7に接続される。この第1の磁場キャンセラーコイル7は、その内側に第1の磁気検知手段8を備え、この第1の磁場キャンセラーコイル7の出力信号が第1の増幅制御器9を通じて再び第2の電力増幅器10に戻るように接続されている。
第1の磁場キャンセラーコイル7は、給電コイル1の近傍に配置され、給電コイル1と受電コイル2の対向面とは反対面側の給電コイル1側へ配置されている。仮に第1の磁場キャンセラーコイル7を給電コイル1と受電コイル2との対向面側の範囲内に配置すると、給電コイル1から受電コイル2への電力伝送の磁場12を減少させて、電力伝送効率に影響を与えるため、上記のように配置するのが好ましい。
第2の電力増幅器10は、位相反転器4により信号源3の出力信号を、位相が180°ずれた信号としたうえで増幅して第1の磁場キャンセラーコイル7を駆動させる。第1の磁場キャンセラーコイル7の内側には、第1の磁気検知手段8が配置されており、この第1の磁気検知手段8の出力信号がゼロとなるように第1の増幅制御器9が第2の電力増幅器10の増幅度を決定する。
図2を用いて本発明に係る第1実施形態の動作原理を説明する。図2(a)の波形Aは、図1に示す信号源3の出力信号の波形であり、図示されている正弦波が好ましい。その理由として、図1に示す第1の電力増幅器6の出力波形である波形Bが正弦波となり、給電コイル1に流れる電流波形が正弦波となり、従って電力伝送の磁場12の波形も正弦波となるために、基本波周波数の2倍、3倍、・・・、N倍の高次高調波が基本的に発生しない。そのために不要輻射に高調波周波数が含まれない点で、好ましい。図2(b)の波形Bは、図1に示す第1の電力増幅器6の出力波形である。図2において、波形Aと波形Bは振幅が異なる相似形であり、位相関係は同位相である。図2(c)の波形Cは、図1に示す第2の電力増幅器10の出力信号波形である。図2(b)波形Bと、(c)波形Cとは、位相反転器4により、位相が180°ずれて振幅が異なる相似形となる。
このように、第1の電力増幅器6の出力信号の波形Bと第2の電力増幅器10の出力信号波形Cは、位相が180°ずれた相似形であるために、給電コイル1が発生する電力伝送の磁場12の位相と、第1の磁場キャンセラーコイル7が発生する磁場の位相は互いに180°ずれて双方の磁場が打ち消し合い、第1の遠方空間11へ放射される不要輻射が低減される。
給電コイル1が発生する電力伝送の磁場12は、位置Cに配置される第1の磁気検知手段8の出力信号が図2(d)の波形Dに示すとおり、現れる波形がゼロとなるように、第1の増幅制御器9が第2の電力増幅器10の増幅度を決定して、第1の磁場キャンセラーコイル7に流す電流を制御する。従って位置Cにおける磁場はゼロとなり、第1の遠方空間11への不要輻射を効果的に低減できる。
給電コイル1と第1の磁場キャンセラーコイル7間の距離が例え変化しても、位置Cにおける磁場がゼロとなるように、第1の磁場キャンセラーコイルに流れる電流が制御されるので、第1の遠方空間11の放射される不要輻射が効果的に低減される。
第1の磁気検知手段8は、例えばホール効果を応用したホール素子、または磁気抵抗(MR)効果を応用した磁気抵抗(MR)素子を用い、第1の磁場キャンセラーコイル7のコイルのコイル部内側の磁場を高感度に検出可能な素子が使用される。また、第1の磁気検知手段8に感度の指向性がある場合には、電力伝送の磁場12のベクトル方向を第1の磁気検知手段8の最も高感度な方向と一致させるとよい。そうすると、第1の磁気検知手段の感度を一段と向上させることができる。
また、第1の磁気検知手段8は、図1の位置Aに示すように、第1の磁場キャンセラーコイル7のコイル巻回部の内側に配置され、好ましくは磁気キャンセラーコイル7の厚みの範囲に納まるように配置するとよい。このような構成にすることによって、第1の磁場キャンセラーコイル7の厚みの中の磁場がゼロとなるため、第1の遠方空間11の不要輻射の磁場は図2(e)の波形Eに示すようにゼロとなる。仮に、コイル巻回部の外側に配置された場合は、第1の遠方空間11の中心付近が第1の磁場キャンセラーコイル7の中心軸と一致しないために、効果的な不要輻射の低減が困難になる。
第1の磁気検知手段8が図1に示す位置Bに配置された場合には、電力伝送の磁場12を打ち消す磁束が強くなりすぎて、第1の遠方空間11における不要輻射を打ち消し過ぎて、図2(f)の波形Fに示すように不要輻射の磁場がゼロとならずに増加してしまう。第1の磁気検知手段8出力信号が、位置Bにおける磁場をゼロとするように第1の増幅制御器9を制御してしまうからである。
第1の磁気検知手段8が図1に示す位置Cに配置された場合には、電力伝送の磁場12を打ち消す磁場が弱すぎて、第1の遠方空間11における不要輻射を打ち消し切らずに、図2(g)の波形Gに示すように不要輻射の磁場がゼロとならずに増加してしまう。第1の磁気検知手段8出力信号が、位置Cにおける磁場をゼロとするように第1の増幅制御器9を制御してしまうからである。
第1の磁気検知手段8は、給電コイル1の中心軸と第1の磁場キャンセラーコイル7の中心軸とを一致させ、その軸上に配置されていることが望ましい。それぞれのコイルから放射される磁束の広がりがほぼ一致するため、効果的に不要輻射を低減できる。
さらに、第1実施形態において、第1の磁場キャンセラーコイル7の面積が給電コイル1の面積と比較して十分に大きいほうが遠方空間11のより広い範囲にわたって不要輻射を低減させる効果が得られる。
以上のように動作することにより、給電コイル1が発生する磁場の強さがどのように変化しても、第1の磁場キャンセラーコイル7は遠方空間11に放射される不要輻射を効果的に低減することができる。
この動作原理に従えば、電力伝送時に発せられる不要輻射の磁場12が強くなったり弱くなったり変化した場合においても、常に第1の磁気検知手段8に印加される磁場がゼロとなるように適正に制御され、第1の遠方空間11に放射される不要輻射を効果的に低減することができる。
図3に本発明に係る第2実施形態を示す。第2実施形態においては、給電コイル1と受電コイル2の対向面とは反対面側の受電コイル2の方向に第2の磁場キャンセラーコイル13が配置される。第1の磁場キャンセラーコイル7と同様に、第2の磁場キャンセラーコイル13の内側には、第2の磁気検知手段14が配置され、この第2の磁気検知手段14の出力信号がゼロとなるように第1の増幅制御器9が第2の電力増幅器10の増幅度を決定する。その結果、第2の遠方空間17に放射される不要輻射が効果的に低減される。
第2実施形態においては、第1の磁場キャンセラーコイル7および第2の磁場キャンセラーコイル13が同時に制御されるため、第1の遠方空間11のみならず第2の遠方空間17の双方に放射される不要輻射が効果的に低減される。
また、第1の磁場キャンセラーコイル7および第2の磁場キャンセラーコイル13の面積は、それぞれ給電コイル1および受電コイル2の面積よりも十分に大きい方が望ましい。そうすることによって、第1の遠方空間11および第2の遠方空間17のより広範囲に渡って、不要輻射を低減させることができる。
図4は、第2実施形態を電気自動車用のワイヤレス電力伝送装置に応用した例である。給電コイル1が電気自動車40の直下の駐車場側に埋設され、受電コイル2が電気自動車40の下部に実装されている。この受電コイル2には、例えば、整流/平滑回路と充電制御回路と再充電可能な二次電池などの負荷装置5が接続される。
信号源3から発せられる出力信号は、第1の電力増幅器6に接続され、給電コイル1を駆動させる。同時に、信号源3は位相反転器4に接続され、信号源3の出力信号と位相が180°ずれた信号が第2の電力増幅器10に接続され、第1の磁場キャンセラーコイル7を駆動する。第1の磁気検知手段8が第1の磁場キャンセラーコイル7の内側に配置され、第1の磁気検知手段8の出力信号がゼロとなるように第1の増幅制御器9が第2の電力増幅器10の増幅度を決定する。その結果、給電コイル1と受電コイル2が対向する面と反対側の給電コイル1の方向への不要輻射が効果的に低減される。
一方、カーポート41の屋根部に第2の磁場キャンセラーコイル13が設置され、位相反転器4が第3の電力増幅器16に接続され、第2の磁場キャンセラーコイル13の内側に配置される第2の磁気検知手段14の出力信号がゼロとなるように第2の増幅制御器15が第3の電力増幅器16の増幅度を決定する。その結果、給電コイル1と受電コイル2が対向する面とは反対面側の受電コイル2の方向への不要輻射を、第2の遠方空間17において効果的に低減することが可能である。
また、第1の磁場キャンセラーコイル7および第2の磁場キャンセラーコイル13の面積が給電コイル1および受電コイル2の面積と比較して十分に大きい方が第1の遠方空間11および第2の遠方空間17に放射される不要輻射を広範囲に効果的に低減させることが可能となる。
図5は本発明に係る第3実施形態を示しており、磁場キャンセラーコイルが第1から第7までの7つを備えた形態である。第3実施形態の場合、給電コイル1の中心軸と受電コイル2の中心軸とがずれているため、不要輻射の磁束広がりが非常に複雑となる。たとえ、このようなワイヤレス電力伝送装置であっても、磁場キャンセラーコイルを複数で構成すれば、効果的に不要輻射を低減することができる。
第3実施形態においては、信号源3は第1の電力増幅器6と位相反転器4を介して第2電力増幅器71から第8の電力増幅器77に接続され、これらの電力増幅器がそれぞれ第1磁場キャンセラーコイル50から第7の磁場キャンセラーコイル56を駆動させる。第1から第7の磁場キャンセラーコイルの内側には、それぞれ第1の磁気検知手段57から第7の磁気検知手段63が設けられ、これらの磁気検知手段は第1の増幅制御器64から第7の増幅制御器70に接続されている。
つまり、第1の磁場キャンセラーコイル50から第7の磁場キャンセラーコイル56がそれぞれ個々に磁気検知手段を備えているため、第1から第7の増幅制御器は、第1から第7の磁気検知手段の出力信号を独立して制御できる。
よって、不要輻射の磁束広がりが複雑に変化するような、たとえば給電コイル1の中心軸と受電コイル2の中心軸がずれた位置でワイヤレス給電された場合や、給電コイル1と受電コイル2の相対的な位置関係が変化した場合であっても、それぞれの独立した磁場キャンセラーコイルが異なる増幅度で制御され、不要輻射をより効果的に低減させることが可能となる。
図6は、第3実施形態における磁場キャンセラーコイル・アレイの構成例A1である。図6は、図5を上方から俯瞰した図であり、C1の構成が図5の第1の磁場キャンセラーコイル50から第7の磁場キャンセラーコイル56および第1の磁気検出手段57から第7の磁気検知手段63を示している。
図6に示すように、磁場キャンセラーコイル・アレイA1をC1列からC7列までの7列で構成すると、磁場キャンセラーコイルの総数は、縦に7個、横に7個の計49個となり、それぞれが備える磁気検知手段も49個となり、個々の第1から第49の磁気検知手段が独立して制御されるため、複雑な放射パターンの不要輻射であっても効果的に低減できる。
磁場キャンセラーコイル・アレイ全体を一つの形状として捉えた場合、その形状は不要輻射が放射される略円形状に近い方がよい。具体的には、円形、正方形、4角形以上の正多角形が好ましい。不要輻射は、磁場キャンセラーコイル・アレイ全体の形状の長手方向と短手方向との長さに差があると、短手方向に大きくなるという傾向があるため、長手方向と短手方向との長さの比が1に近くなればなるほど、不要輻射は効果的に低減できる。
図7に第3実施形態の応用例を示す。給電コイル1から受電コイル2にワイヤレスで交流電力が伝送されて、負荷装置5で電力が消費される。電気自動車を例にとると、負荷装置5は例えば受電コイル2からの交流電圧を整流/平滑して充電制御回路により再充電可能な二次電池を充電する。信号源3の信号が第1の電力増幅器6に入力されて、第1の電力増幅器6は給電コイル1を駆動する。信号源3は位相反転器4に入力され、信号源3の出力信号と位相が180°ずれた信号が第2の電力増幅器10に入力されて、第1の磁場キャンセラーコイル7を駆動する。
第1の磁場キャンセラーコイル7の内側に第1の磁気検知手段8が配置されて、第1の磁気検知手段8の出力信号がゼロとなるように第2の電力増幅器10の増幅度を第1の増幅制御器9が制御する。その結果、給電コイル1と受電コイル2の対向面とは反対面側の給電コイル1の方向へ放射される第1の遠方空間11への不要輻射が効果的に低減される。
次に給電コイル1と受電コイル2の対向面とは反対面側の受電コイル2の方向への不要輻射の低減について以下説明する。電気自動車40のフロントガラスの窓枠に沿って磁場キャンセラーコイル80が配置され、磁場キャンセラーコイル80の内側に磁気検知手段83が配置される。磁気検知手段83の出力信号がゼロになるように第3の電力増幅器89の増幅度が第2の増幅制御器86により決定される。その結果、遠方空間92に放射される不要輻射が効果的に低減される。
電気自動車40の屋根部に磁場キャンセラーコイル81が配置され、磁気検知手段84の出力信号がゼロになるように第4の電力増幅器90の増幅度が第3の増幅制御器87により決定される。その結果、遠方空間93に放射される不要輻射が効果的に低減される。
電気自動車40のリアガラスの窓枠に沿って磁場キャンセラーコイル82が配置され、磁場キャンセラーコイル82の内側に配置される磁気検知手段85の出力信号がゼロになるように第5の電力増幅器91の増幅度が第4の増幅制御器88により制御される。その結果、遠方空間94に放射する不要輻射が効果的に低減される。
以上のように、第3実施形態の応用例に示す図7においては、給電コイル1と受電コイル2の対向面とは反対面側の受電コイル2の方向へ放射される不要輻射を、それぞれの給電コイル1を基準として異なる角度に配置された磁場キャンセラーコイル80、81、82によって、異なる方向の遠方空間92、93、94の3方向への不要輻射をより効果的に低減することが可能である。
再充電可能な二次電池を有する機器に利用可能であり、例えば、小容量では、電気シェーバー、据置型コードレス電話機、携帯電話機、携帯音楽プレーヤ等である。中容量では、業務用電動工具、工場内の搬送機、ロボット、LED照明、大型扇風機等である。大容量では、電気自動車、太陽光発電等のワイヤレス電力伝送システムに利用できる。
1 給電コイル
2 受電コイル
3 信号源
4 位相反転器
5 負荷装置
6 第1の電力増幅器
7 第1の磁場キャンセラーコイル
8 第1の磁気検知手段
9 第1の増幅制御器
10 第2の電力増幅器
11 第1の遠方空間
12 電力伝送の磁場
13 第2の磁場キャンセラーコイル
14 第2の磁気検知手段
15 第2の増幅制御器
16 第3の電力増幅器
17 第2の遠方空間
40 電気自動車
41 カーポート
50〜56 磁場キャンセラーコイル
57〜63 磁気検知手段
64〜70 第1〜第7の増幅制御器
71〜77 第2〜第8の電力増幅器
A1 第3実施形態における磁場キャンセラーコイル・アレイ
C1〜C2 7個の磁場キャンセラーコイルから構成される1列の磁場キャンセラーコイル・アレイ
80〜82 磁場キャンセラーコイル
83〜85 磁気検知手段
86〜88 第2〜第4の増幅制御器
89〜91 第3〜第5の電力増幅器
92〜94 遠方空間

















Claims (3)

  1. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスで交流電力を伝送するための装置であって、信号源と接続された第1の電力増幅器が前記給電コイルを駆動し、前記信号源の出力信号の位相を180°ずらす位相反転器が第2の電力増幅器に接続され、前記第2の電力増幅器が、前記給電コイルと前記受電コイルの対向面とは反対面側の前記給電コイルの方向に具備される第1の磁場キャンセラーコイルを駆動し、前記第1の磁場キャンセラーコイルの内側に第1の磁気検知手段を備え、前記第1の磁気検知手段の出力信号が第1の増幅制御器に入力され、前記第1の増幅制御器が前記第2の電力増幅器の増幅度を制御することを特徴とするワイヤレス電力伝送装置。
  2. 前記位相反転器が第3の電力増幅器に接続され、前記第3の電力増幅器が、前記給電コイルと前記受電コイルの対向面とは反対面側の前記受電コイルの方向に具備される第2の磁場キャンセラーコイルを駆動し、前記第2の磁場キャンセラーコイルの内側に第2の磁気検知手段を備え、前記第2の磁気検知手段の出力信号が第2の増幅制御器に入力され、前記第2の増幅制御器が前記第3の電力増幅器の増幅度を制御することを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス電力伝送装置。
  3. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスで交流電力を伝送するための装置であって、信号源と接続された第1の電力増幅器が前記給電コイルを駆動し、前記信号源の出力信号の位相を180°ずらす位相反転器が、第2から第(n+1)までの電力増幅器に接続され、前記第2から第(n+1)の電力増幅器が、それぞれ第1から第nの磁場キャンセラーコイルを駆動し、前記第1から第nの磁場キャンセラーコイルに備えられた磁気検知手段の出力信号が、それぞれ第1から第nの増幅制御器に入力され、前記第1から第nの増幅制御器が、それぞれ前記第2から第(n+1)の電力増幅器の増幅度を制御することを特徴とするワイヤレス電力伝送装置。(ただしnは、3≦nとなる整数)
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