JP5355908B2 - 無線通信システム及び基地局装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システム及び基地局装置に関するものである。
WiMAXのように移動端末が通信可能な無線通信システムにおいては、基地局が各地に多数設置される。各基地局がカバーするエリア(セル)内にある移動端末は、当該エリアをカバーする基地局との間で通信を行うことができる。
移動端末が移動することにより、移動端末の通信相手となる基地局は変更されるが、基地局が変更される際、移動端末は、同時に二つの基地局(サービング基地局とターゲット基地局)からの信号を受けることになる。
このため、移動端末の基地局間移動をスムーズに行うには、隣接する基地局間で、送信タイミングが揃っている基地局間同期が確保されている必要がある。
基地局間同期がとれていると、移動端末の基地局間移動の際、移動端末が同時に二つの基地局からの信号を受信でき、基地局間移動をスムーズに行える。
ここで、基地局間同期のための技術としては、例えば、特許文献1記載のものがある。
特開昭59−6642号公報
基地局間同期をとるには、特許文献1のように、各基地局装置が、GPS衛星からGPS信号を受信し、各基地局が共通の同期信号によって動作することが考えられる。
しかし、GPS信号を利用して同期をとる場合、各基地局装置が、GPS受信機を備える必要があり、大型化・コストアップを招く。また、室内等のGPS信号を受信できない環境に設置される基地局装置の場合、基地局間同期をとることが不可能になる。
そこで、隣接する他の基地局が送信した信号(プリアンブル、ミッドアンブル、パイロット信号など)の受信波を用いて、隣接する当該他の基地局の送信タイミングを検出し、当該送信タイミングで同期をとる同期処理を行うことが考えられる。
この場合、移動端末との通信を行う周波数と同じ周波数を用いた無線通信で同期をとれるので、GPS信号を受信する場合のGPS受信機のように同期用の特別な受信系が必要ない。
このため、基地局の小型化・コストダウンを図ることができ、室内等に設置される小型の基地局として適したものとなる。
上記のように、基地局は、他の基地局の送信タイミングを検出すると、そのタイミングを自装置の送信タイミングとして用いて、信号を送信できるようになる。すると、その基地局を同期先として、さらに他の基地局が同期をとることができる。
上記のようにして他の基地局に対して同期するようにした場合、停電からの復旧時の際に、複数の基地局が一斉に再起動すると、それぞれの基地局が他の基地局からの信号を探索することになるが、一斉に再起動した直後はどの基地局も信号を送信していないため、いずれの基地局も基地局間同期がとれなくなってしまう。
つまり、同期可能な他の基地局を見つけることができなかった基地局は、自らのクロックで動作するしかなく、基地局間同期がとれない状態となる。
そこで、本発明は、複数の基地局が一斉に起動しても、各基地局装置が同期をとれるようにすることを目的とする。
本発明は、複数の基地局装置を有する無線通信システムであって、前記基地局装置は、起動又は再起動直後に同期処理を実行する手段を備えるとともに、前記同期処理が終了すると、他の基地局装置が基地局間同期をとるために用いられる同期信号を送信するよう構成され、前記複数の基地局装置には、起動直後又は再起動直後における前記同期処理の開始を遅延させるための待機時間が設定され、前記複数の基地局装置には、前記待機時間の長さが異なる基地局装置が含まれていることを特徴とする無線通信システムである。
上記本発明によれば、複数の基地局装置が一斉に起動しても、同期処理の実行時期がずれるため、各基地局装置が同期をとることが可能である。
前記複数の基地局装置には、基地局間同期のために他の基地局装置から同期信号を取得する必要がないマスタ基地局装置を含み、各基地局装置の前記待機時間は、前記マスタ基地局装置が最もく、前記マスタ基地局装置以外の他の基地局装置はマスタ基地局装置よりもくなるように設定されているのが好ましい。
この場合、マスタ基地局装置が最も早く同期処理を行うため、他の基地局装置は、マスタ基地局装置に同期することが可能となる。
前記マスタ基地局装置以外の他の基地局装置は、前記マスタ基地局装置との位置関係に応じて、前記待機時間が設定されているのが好ましい。
基地局装置に係る本発明は、他の基地局装置からの同期信号を取得して基地局間同期をとるための同期処理を基地局装置の起動又は再起動直後に行う手段と、基地局装置の起動又は再起動直後における前記同期処理の開始を遅延させるための待機時間を確保する待機手段と、を備えていることを特徴とする。
この場合、各基地局装置の待機時間を異ならせることで、同期処理の実行時期をずらすことができる。
前記待機手段は、記憶手段に記憶された待機時間情報に基づいて待機時間を決定するのが好ましい。この場合、待機時間情報を基地局装置毎に異ならせることで、同期処理の実行時期をずらすことができる。
前記待機手段は、待機時間をランダムに決定するのが好ましい。この場合、各基地局装置の待機時間を異ならせるのが容易である。
本発明によれば、複数の基地局が一斉に起動しても、各基地局装置が同期をとることが可能である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、複数の基地局装置(BS:Base Station)1,1a,1b,1c・・・を有する無線通信システムを示している。この無線通信システムでは、例えば、広帯域無線通信を実現するために直交周波数分割多元接続(OFDMA)方式をサポートするIEEE802.16に規定される「WiMAX」に準拠した方式が採用されている。
図2に示すように、WiMAXにおける一つのフレームは、既知信号であるプリアンブル(Preamble)を含むダウンリンクサブフレーム(DL)、アップリンクサブフレーム(UL)を時間軸方向に並べて構成されている。なお、一つのフレームの長さは、5msecである。また、プリアンブルは、使用される周波数及び符号を異ならせることによって複数のパターンが用意されている。
図3は、隣接する基地局装置(BS1,BS2)がカバーするエリア(セル)E1,E2の様子を示している。また、図3には、基地局装置との間で通信を行う移動端末(MS:Mobile Station)2が、一方の基地局装置BS2から隣接する他方の基地局装置B1へ移動する様子も示した。
移動端末MSが基地局間移動を行う場合、現在、通信を行っているサービング基地局装置BS2、及び、次に通信を行うターゲット基地局装置BS1の両方と通信を行うことになるが、隣接する基地局装置BS1,BS2で同期がとれていると、図4に示すように、移動端末MSからみて、各基地局BS1,BS2からの送信タイミング(ダウンリンクサブフレームのタイミング)と、各基地局BS1,BS2の受信タイミング(アップリングサブフレームのタイミング)とが、それぞれ一致する。この結果、移動端末MSは、二つの基地局装置からの信号を受信することができ、スムーズに基地局間移動が行える。
図1に戻り、本実施形態に係る無線通信システムは、基地局装置1,1a,1b,1cとして、マスタ基地局装置(以下、「マスタBS」という)1とスレーブ基地局装置(以下、「スレーブBS」という)1a,1b,1cとを有している。本実施形態の基地局装置1,1a,1b,1cは、GPS受信機を有していないため、小型化・コスト低減が可能である。また、建物内部などGPS信号を受信し難い場所でも設置することができる。ただし、マスタBS1は、高精度のクロック発生器を有しているのが好ましい。
マスタBS1は、基地局間同期のためのタイミングを他の基地局装置1a,1b,1cが送信した信号の受信波から取得する必要がない基地局装置であり、本実施形態では、自装置が発生する同期信号(クロック)に基づいて信号の送信タイミングを決定する自走マスタ基地局装置として構成されている。なお、マスタBS1は、GPS受信機を備え、GPS信号を用いて信号の送信タイミングを決定するものであってもよい。
スレーブBS1a,1b,1cは、基地局間同期のためのタイミングを、他の基地局装置1,1a,1b,1cが送信した信号の受信波から検出して取得する基地局装置である。スレーブBS1a,1,1cは、他の複数の基地局装置(マスタ基地局装置又は他のスレーブ基地局装置)のうち、一の基地局装置を、ソース基地局装置(以下、「ソースBS」という)として選択し、当該ソースBSが送信した同期信号(プリアンブル;既知信号)の受信波(ソース受信波)を検出して、基地局間同期のためのタイミング(信号の送信タイミング)を取得する。
スレーブBS1a,1b,1cは、どの基地局装置からの受信波を用いて同期をとるかを、自律的に選択できる自律同期型の基地局装置として構成されている。
マスタBS1及びスレーブBS1a,1b,1cは、受信した信号を処理する処理部(プロセッサ)と、前記処理部によって実行されるコンピュータプログラム及び必要な情報(設定情報等)が記録されたメモリと、を有している。
図5及び図6は、基地局1,1a,1b,1cのプロセッサが前記コンピュータプログラムを実行することによって実現される機能を示している。なお、図5及び図6に示す機能は、専らスレーブBSによって利用されるが、マスタBS1も備えている。
図5に示すように、基地局1,1a,1b,1cは、自装置が、基地局間同期のために他の基地局からの受信波を必要とするスレーブ基地局装置1a,1b,1cであるか、基地局間同期のために他の基地局からの受信波を必要としないマスタ基地局装置1であるかを判定する判定部11を備えている。この判定部11によって、自装置がマスタ基地局装置1であると判定されると、自装置が有するクロック発生器(図示省略)によって発生するクロックを同期信号として、送信タイミングを決定する。
したがって、他の基地局装置1a,1b,1cは、マスタBSが自ら決定した送信タイミングで送信した信号を受け、その受信波のタイミングと同期をとることが可能となる。
判定部11によって、自装置がスレーブ基地局装置1a,1b,1cであると判定されると、基地局は、他の基地局(ソースBS)から送信されたプリアンブル(同期用信号)を含む受信波によって、プリアンブルのタイミングを検出し、同期をとるための処理を行う。
ソースBSは、信号を送信している基地局装置であればよいため、マスタBSがなってもよいし、スレーブBSがなってもよい。本実施形態の無線通信システムは、少なくとも一つのマスタBSを含むため、当該マスタBSとの間で直接又は間接的に基地局間同期をとることができる。
図5に示すように、基地局1,1a,1b,1cは、自装置に隣接する基地局からの受信波をスキャニングするスキャニング部12を備えている。
スキャニング部12は、受信可能な信号を受信し、それらのRSSI、プリアンブルのタイミング(タイミングオフセット)を算出する。
スキャニング部12の実行時期は、制御部16によって制御される。
スキャニング部12は、他の基地局装置が使用する可能性のある複数のプリアンブルパターン(使用周波数や符号が異なるもの)を既知パターンとしてメモリに有している。スキャニング部12は、既知のプリアンブルパターンを用いて、受信波に含まれるプリアンブルの種類を特定するとともに、プリアンブルのRSSI(受信波強度)及びタイミングを検出する。
図7は、プリアンブルのタイミングを検出する方法の一例示している。プリアンブルは既知信号であるから、プリアンブルの信号波形も既知である。サンプリング後の受信信号をX(t)、プリアンブルの離散時間領域での信号をP(n)(n=1,・・・,N−1)とすると、図7(a)に示す受信波X(t)に対して、時間方向にP(n)のスライディング相関をとる。
スキャニング部12は、このスライディング相関を複数種類のプリアンブルパターンについて行うことで、受信波と一致したパターン(最も高い相関が生じたパターン)を受信波のプリアンブルパターンとして特定できる。また、その相関値は、受信波強度(RSSI)となる。
また、スキャニング部12は、図7(b)に示すように、受信波X(t)とP(n)相関値がピークをとった位置を、プリアンブルのタイミングとして検出することができる。
なお、検出された受信波のうち、RSSIが、RSSI閾値TRを超えないものは、受信波強度が弱すぎるものとして、ソースBS選択には用いない。
スキャニング部12によって特定されたプリアンブルパターンを示す情報、タイミング、及びRSSIの組み合わせ(測定結果)は、収集部13によってメモリに保存され、後述の選択部14によって参照可能とされる。
なお、プリアンブルのパターンは複数種用意されているため、複数の基地局それぞれが異なるパターンのプリアンブルを用いることで、複数の受信波をほぼ同時に受信したとしても、それぞれの受信波におけるRSSIやタイミングなどの特性を、受信波ごとに区別して検出することができる。
さて、スキャニング部12によってスキャニング(検出)された受信波(RSSI閾値値を超えるもの)の数は、0、1、及び複数の場合がある。
他の基地局から受信できる受信波の数が0である場合、マスタBS1が起動していないと考えられるため、スキャニング部12は、少なくとも一つの受信波が検出できるまでスキャニングを継続するが、所定の継続時間が経過すると、スキャニングを止めて他の基地局と同期をとるのをあきらめ、自装置が発生する同期信号(クロック)に基づいて信号の送信タイミングを決定する自走基地局装置(自走モード)となる。
他の基地局から受信できる受信波の数が1である場合、その受信波に基づいてタイミングを決定するしかないので、その受信波からプリアンブルタイミングを、同期タイミングとする。
他の基地局から受信できる受信波の数が複数である場合、複数の受信波の中から、同期タイミングを決定するために用いられる一のソース受信波を選択する。この選択は、選択部14によって行われる。
ソース受信波の選択の基準としては、複数の受信波の中から一つの受信波を選択できるものであれば、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、ソース受信波の選択の主な基準として、自装置から最も近い基地局装置からの受信波を、ソース受信波として選択することとする。
近い基地局と同期をとる方が、同期精度が良いと考えられるからである。このため、基地局装置は、受信波から、基地局間の距離に影響を受ける受信波特性を測定すればよい。本実施形態では、受信波それぞれのRSSI(受信信号強度)及びタイミングオフセットによって選択を行う。RSSIが大きければ、自装置までの距離が近く、RSSIが小さければ、自装置までの距離が大きいと判断できる。また、タイミングオフセットが小さければ、自装置までの距離が小さいと判断できる。
なお、基地局間の距離に影響を受ける受信波特性としては、CINRなど受信信号品質を示す特性であってもよい。
以下、基地局装置が行う同期処理の流れを、図6に基づいて説明する。この同期処理は、基地局装置の電源投入による起動直後や再起動直後に行われる。
基地局装置が起動すると、同期処理に先立って、待機処理が行われる(ステップS100)。この待機処理については後述する。
ステップS100の待機処理の後、同期処理が行われる。同期処理では、まず、判定部11によって、自装置がマスタBS1であるか否かが判定される(ステップS101)。自装置がマスタBS1である場合、ソースBS(ソース受信波)は必要ないため、自装置が有するクロック発生器のクロック信号(自走モード)やGPS信号に基づいて同期タイミングを決定する(ステップS102)。
本実施形態において、自装置がマスタBS1であるか否かを判定するために、判定部11は、メモリ(設定情報記憶部15)に記録された設定情報(config)を参照する。マスタBSとして用いられる基地局装置の場合、設定情報として、自装置がマスタBSである旨の情報が予めに設定されているため、判定部11が設定情報を参照し、設定情報に自装置がマスタBSである旨の情報が含まれていれば、自装置がマスタBSであると判定できる(図9参照)。
なお、マスタBSとスレーブBSとの区別は、当該設定情報を参照することで、基地局装置自身が自ら判定できるため、設定情報以外は、基地局の装置構成(特にコンピュータプログラム)を、マスタBSとスレーブBSで共通化でき、汎用性の高い装置が得られる。また、設定情報を変更すれば、マスタBSとスレーブBSとを相互に変更することも容易に行える。
なお、同期のためにGPS信号を用いる場合、GPS信号の有無で自装置がマスタBS1であるか否かを判定してもよい。
ステップS101において、自装置がマスタBS1であると判定されなかった場合、すなわち、自装置がスレーブBSであると判定された場合、スキャニング部12によって隣接BSからの受信波のスキャニングを行う。そして、スキャニングで検出された受信波(BS)のうち、RSSI値がRSSI閾値TRを超える受信波のリストA(第1BSリスト)を生成する(ステップS103)。当該リストには、検出された受信波のプリアンブルパターンを特定する情報、RSSI値、タイミングが、データとして含まれている。生成された受信波(BS)のリストは、メモリに記憶される(ステップS104)。
そして、リストAに受信波(BS)が存在するか否かの判定を行う(ステップS105)。RSSI閾値TRは、受信波強度が十分でなければ、再度スキャニングを行うために設けられているものである。リストA中に、(RSSI閾値TRを超える)受信波(BS)が存在しなければ、再度、ステップS103に戻ってスキャニングを行う。
なお、RSSI閾値TRは、ゼロであってもよい。
スキャニングを継続する時間は、メモリに設定されており、スキャニング継続時間の設定値が示す時間の間、スキャニングが継続される(ステップS105a)。設定されたスキャニング継続時間を超えても、受信波(BS)が検出できなければ、自装置が発生する同期信号(クロック)に基づいて信号の送信タイミングを決定する自走モードとなる(ステップS105b)。
少なくとも一つの受信波(BS)が検出できた場合、リストA中の受信波(BS)が、複数であるか否かを判定する(ステップS106)。リストA中の(RSSI閾値TRを超えた)受信波(BS)が1つだけであれば、検出した受信波(BS)をソース受信波(ソースBS)とする(ステップS107)。
ステップS106において、リストA中の受信波(BS)が複数であると判定された場合、引き続き、リストAに、マスタBSからの受信波が含まれるか否かの判定を行う(ステップS108)。
リストAに、マスタBSからの受信波が含まれている場合、マスタBSからの受信波のRSSI及び/又はタイミングに重みを加える(ステップS109)。重みは、RSSIを大きくし、タイミングを早くするものである。なお、重み値は、ゼロとしてもよい。つまり、ステップS109を省略してもよい。
ここで、受信波がマスタBSからのものであるか、スレーブBSのものであるかを区別するには、マスタBSから送信されるプリアンブルのパターンとスレーブBSから送信されるプリアンブルのパターンを異ならせておけばよい。
つまり、基地局装置は、判定部11によって、自装置がマスタBSであると判定すると、マスタBS用のプリアンブルパターンを用いる。また、自装置がスレーブBSであると判定すると、スレーブBS用のプリアンブルパターンを用いる。これにより、プリアンブルを受信したスレーブBSは、受信波にマスタBSからのものが含まれているか否かを検出することができる。
続いて、基地局装置は、リストAの受信波の中から、タイミングオフセットが最も小さいBS(受信波)を割り出す(ステップS112)。
そして、最もタイミングオフセットが小さな受信波(BS)と、リストA中の各受信波(BS)について、タイミングオフセットの差(絶対値)を求める。そして、リストA中の各受信波(BS)のうち、タイミングオフセットの差(絶対値)が、閾値Tht未満である受信波(BS)のリストB(第2リスト)を作成する(ステップS113)。このリストBはメモリに記憶される。なお、閾値Thtは、ゼロであってもよい。
さらに、基地局装置は、メモリのリストBから、当該リストB中の受信波のRSSI(及びタイミング)を取得する(ステップS114)。そして、リストBの中からRSSI値が最も大きい受信波(BS)を割り出し、その受信波をソース受信波(ソースBS)として選択する(ステップS115)。
以上の処理により、タイミングオフセットが比較的小さい受信波の中から、RSSIが最大である受信波が選択される。
その後、基地局装置は、検出されたプリアンブルのタイミングに合わせて、自装置が送信するプリアンブルの送信タイミングを決定し、端末装置との間での通信を行う。
以下、前述の待機処理(図6のステップS100)について説明する。この待機処理は、複数の基地局装置1,1a〜1gが同時に起動(再起動)しても、同期処理の実行時期が、システム内の全ての基地局装置1,1a〜1gにおいて一致しないように、各基地局装置1,1a〜1gにおける起動直後の同期処理の実行時期をずらすためのものである。この待機処理は、各基地局装置1,1a〜1gの制御部16(図5参照)によって行われる。
本実施形態のシステムでは、複数の基地局装置1,1a〜1gが一斉に起動すると、まず、マスタBS1が最初に同期処理を行う。そして、マスタBS1が同期先(ソースBS)となることが期待される第1のスレーブ基地局装置群L1(基地局装置1a,1b,1g)が次に同期処理を行う。
さらに、第1のスレーブ基地局装置群(基地局装置1a,1b,1g)に含まれるいずれかの基地局装置が同期先(ソースBS)となることが期待される第2のスレーブ基地局装置群L2(基地局装置1e,1c)が、その次に同期処理を行う。
そして、第2のスレーブ基地局装置群(基地局装置1a,1b,1g)に含まれるいずれかの基地局装置が同期先(ソースBS)となることが期待される第3のスレーブ基地局装置群L3(基地局装置1d,1f)が、その次に同期処理を行う。
このように、本システムでは、マスタBS1をルートとする図8に示す同期ツリー構造において、マスタBSから離れるほど、同期処理が遅くなるようにされている。なお、図8のツリー構造は、同期先と同期元を繋ぐことによって形成されている。
つまり、システム内の複数の基地局装置1,1a〜1gが一斉に再起動すると、まずマスタBS1が最初に図6の同期処理を行って、プリアンブルを含む信号を送信し始める。そして、第1の基地局装置群L1に含まれる基地局装置1a,1b,1gは、マスタBS1に遅れて同期処理を行うため、マスタBS1からの信号を受信して、プリアンブル(同期信号)を取得し、マスタBS1との間で基地局間同期をとることができる。
そして、第2の基地局装置群L2に含まれる基地局装置1e,1cは、第1の基地局装置群L1に含まれる基地局装置1a,1b,1gに遅れて同期処理を行うため、第1の基地局装置群L1に含まれる基地局装置1a,1b,1gからの信号を受信して、プリアンブル(同期信号)を取得し、第1の基地局装置群L1に含まれる基地局装置1a,1b,1gとの間で基地局間同期をとることができる。
さらに、第3の基地局装置群L3に含まれる基地局装置1f,1dは、第2の基地局装置群L2に含まれる基地局装置1e,1cに遅れて同期処理を行うため、第2の基地局装置群L2に含まれる基地局装置1e,1cからの信号を受信して、プリアンブル(同期信号)を取得し、第2の基地局装置群L2に含まれる基地局装置1e,1cとの間で基地局間同期をとることができる。
上記のような同期処理の実行開始時期のばらつきを生じさせるため、制御部16は、設定情報記憶部15に記憶されている待機時間情報を読み取って、待機時間情報が示す時間の待機時間(バックオフ)を確保する。
図9は、各基地局装置1,1a〜1gの設定情報記憶部15の記憶内容を示している。図9に示すように、マスタBS1には、待機時間としてt1(例えば、0秒)が設定され、第1の基地局装置群L1の基地局装置(スレーブBS−A,B,G)1a,1b,1gにはt2(例えば、30秒;t2>t1)が設定され、第2の基地局装置群L2の基地局装置(スレーブBS−C,E)1e,1cにはt3(例えば、60秒;t3>t2)が設定され、第3の基地局装置群L3の基地局装置(スレーブBS−D,F)1f,1dにはt4(例えば、90秒;t4>t3)が設定されている。
各基地局装置の待機時間は、マスタBS1との位置関係に応じて設定されている。つまり、マスタBS1に近い基地局装置は待機時間が短く、マスタBSに遠い基地局装置は待機時間が長くなるように設定されている。
このように、マスタBS1を中心として、例えば同心円状に、待機時間を設定することで、図8に示すようなマスタBS1をルートとする同期ツリー構造が自動的に形成され、各スレーブ基地局装置1は、直接的又は間接的に、高いクロック精度のマスタBS1に対して同期をとることができる。
ここで、仮に、起動後において一斉に同期処理が行われると、図6の同期処理の場合、システム内の全ての基地局装置が自走モードとなってしまうが、本実施形態では待機時間がバラバラに設定されているため、図8に示すような同期ツリー構造を形成することが可能である。
待機処理は、上記のように、設定情報記憶部15に記憶されている待機時間情報を用いるものに限らず、制御部16が、乱数などを用いて、ランダムに待機時間を決定してもよい。この場合、図8のようなツリー構造は形成できないが、全基地局装置が自走モードになってしまうことは回避できる。
なお、待機時間をランダムに決定する場合であっても、マスタBS1は、最も先に同期処理を行うのが好ましい(例えば、マスタBS1の待機時間=0)。
また、待機時間をランダムに決定する機能は、設定情報記憶部15に記憶されている待機時間情報を用いて待機する機能と併用するのが好ましい。例えば、設定情報記憶部15に待機時間情報が設定されていれば、待機時間情報に応じた待機時間の待機処理を行うが、設定情報記憶部15に待機時間情報が設定されていなかった場合には、ランダムに待機時間を決定することができる。この場合、設定情報記憶部15への待機時間の設定し忘れが生じても、自走モードになってしまうことを防止できる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
無線通信システムの全体図である。 WiMAXにおけるフレーム構成図である。 基地局装置ごとのエリアとそのエリアに含まれる移動端末を示す図である。 二つの基地局装置間で同期がとれている様子を示すタイミングチャートである。 基地局装置の機能ブロック図である。 ソースBSを選択するためのフローチャートである。 プリアンブルのタイミングを検出するための説明図である。 無線通信システムにおける同期ツリーの説明図である。 基地局装置の設定記憶情報を示す図である。
符号の説明
1:マスタ基地局装置,1a,1b,1c,1e,1f,1g:スレーブ基地局装置,11:判定部,12:スキャニング部,13:収集部,14:選択部,15:設定情報記憶部,16:制御部

Claims (2)

  1. 複数の基地局装置を有する無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、起動直後又は再起動直後に同期処理を実行する手段を備えるとともに、前記同期処理が終了すると、他の基地局装置が基地局間同期をとるために用いられる同期信号を送信するよう構成され、
    前記複数の基地局装置には、起動直後又は再起動直後における前記同期処理の開始を遅延させるための待機時間が設定され、前記複数の基地局装置には、前記待機時間の長さが異なる基地局装置が含まれており、
    前記複数の基地局装置には、基地局間同期のために他の基地局装置から同期信号を取得する必要がないマスタ基地局装置を含み、
    各基地局装置の前記待機時間は、前記マスタ基地局装置が最も短く、前記マスタ基地局装置以外の基地局装置は前記マスタ基地局装置よりも長くなるように設定されており、
    前記マスタ基地局装置以外の基地局装置は、前記マスタ基地局装置から遠くなるにつれて前記待機時間が長く設定されており、
    前記マスタ基地局装置以外の基地局装置は、他の基地局装置から受信できる同期信号が複数ある場合、複数の同期信号の中から同期タイミングを決定するのに用いられる一の同期信号を選択することを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおけるマスタ基地局装置以外の基地局装置として用いられる基地局装置であって、
    他の基地局装置からの同期信号を取得して基地局間同期をとるための同期処理を基地局装置の起動直後又は再起動直後に行う手段と、
    前記同期処理が終了すると、他の基地局装置が基地局間同期をとるために用いられる同期信号を送信する手段と、
    基地局装置の起動直後又は再起動直後における前記同期処理の開始を遅延させるための待機時間を確保する待機手段と、
    他の基地局装置から受信できる同期信号が複数ある場合、複数の同期信号の中から同期タイミングを決定するのに用いられる一の同期信号を選択する選択手段と、を備え
    前記待機時間は、前記マスタ基地局装置よりも長くなるように設定されており、且つ、自局よりも前記マスタ基地局装置からの距離が近い他の基地局装置がある場合、当該他の基地局装置に比べて長く設定されていることを特徴とする基地局装置。
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