JP5355116B2 - プラント保全支援方法およびプラント保全支援システム - Google Patents
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(1) 大事故に至る事象の確率とプラント停止に至る事象の確率から損失期待値を算出し、保全計画の費用との比較から最適な保全計画を選択するプラント保全支援技術(特許文献1参照)。
(2) プラント機器の経年劣化や性能低下の長期傾向を把握し、プラント寿命にわたる保全計画を立案してインターネット経由で電力会社に提示するプラント保全支援技術(特許文献2参照)。
(3) プラント機器の評価対象データの因果関係等から機器の運転性能や劣化状況等を評価し、その評価結果を機器カルテとして集約表示することで機器の包括的な情報を効率的に把握できるようにしたプラント保全支援技術(特許文献3参照)。
(4) プラント機器の寿命評価に基づき、あらかじめ設定したリスクマトリクス上でプラント機器の保全重要度を評価し、機器間或いはプラント間での比較検討からプラントの保全計画を立案するようにしたプラント保全支援技術(特許文献4参照)。
(5) プラント保全において、保全すべき箇所を抽出し、最適な保全が実施できるようにしたプラント保全支援技術(特許文献5参照)。
(6) プラント機器の故障とそれに付随して考え得る故障事象を抽出し或いはオフラインで最小限の項目をモニタリングしながら、リスクベースでのコスト評価により最適な保守管理時期を決定するプラント保全支援技術(特許文献1参照)。
(a)プラント保全の実施者によって、プラント保全の対象とするプラント機器を選定し、選定したプラント機器に対し、プラント機器の保全重要度、保全方式、保全実施項目および保全周期を選定することにより、プラント保全の対処方法を定めた保全計画を策定しコンピュータに保存するプロセスと、
(b)プラント保全の実施者によって、プロセス(a)で策定された前記保全計画に従ってプラント保全を実施し、プラント機器の不具合を検知したときは、機器点検結果および機器機能検査結果から選ばれる定期検査時の保全実施結果データ、機器巡視点検結果および機器機能試験結果から選ばれるプラント運転中採取データ、ならびに、機器のプロセスデータからなる機器状態監視データからなり、プラント機器の不具合を示す保全実施結果を作成しコンピュータに保存するプロセスと、
(c) 保全計画改善検討パターン提示システムが、プロセス(b)で作成されコンピュータに保存された前記保全実施結果を参照し、前記保全実施結果がプラント運転に与える影響の大きさを示す影響レベルに基づいて、前記保全実施結果に示されるプラント機器の不具合がプロセス(a)で策定された前記保全計画の不備を原因とするものか否かを分析し、前記保全実施結果に示されるプラント機器の不具合が前記保全計画の不備を原因とするものと判定したときは、プラント機器の保全の重要度に応じて分類された保全重要度と、前記保全実施結果とに基づいて、保全計画改善検討パターンを決定するプロセスと、
(d) 保全計画改善検討パターン提示システムが、プロセス(c)で決定された前記保全計画改善検討パターンを提示するプロセスと、
を設けたことを特徴とする。
図3は保全計画改善施策の決定プロセスにて行われる処理の流れを示すフローチャートである。以下、この決定プロセスにおける各ステップを説明する。
先ず、プロセスP1で、プラントの保全計画が策定され保存される。次いで、プロセスP2で、プロセスP1にて保存された保全計画に従いプラント保全が実施され、プラン保全の結果が保全実施結果として作成され保存される。そして、プロセスP3で、プロセスP2にて保存された保全実施結果に基づき、プラント機器の不具合是正などのプラント管理が行われる。
Claims (11)
- (a)プラント保全の実施者によって、プラント保全の対象とするプラント機器を選定し、選定したプラント機器に対し、プラント機器の保全重要度、保全方式、保全実施項目および保全周期を選定することにより、プラント保全の対処方法を定めた保全計画を策定しコンピュータに保存するプロセスと、
(b)プラント保全の実施者によって、プロセス(a)で策定された前記保全計画に従ってプラント保全を実施し、プラント機器の不具合を検知したときは、機器点検結果および機器機能検査結果から選ばれる定期検査時の保全実施結果データ、機器巡視点検結果および機器機能試験結果から選ばれるプラント運転中採取データ、ならびに、機器のプロセスデータからなる機器状態監視データからなり、プラント機器の不具合を示す保全実施結果を作成しコンピュータに保存するプロセスと、
(c) 保全計画改善検討パターン提示システムが、プロセス(b)で作成されコンピュータに保存された前記保全実施結果を参照し、前記保全実施結果がプラント運転に与える影響の大きさを示す影響レベルに基づいて、前記保全実施結果に示されるプラント機器の不具合がプロセス(a)で策定された前記保全計画の不備を原因とするものか否かを分析し、前記保全実施結果に示されるプラント機器の不具合が前記保全計画の不備を原因とするものと判定したときは、プラント機器の保全の重要度に応じて分類された保全重要度と、前記保全実施結果とに基づいて、保全計画改善検討パターンを決定するプロセスと、
(d) 保全計画改善検討パターン提示システムが、プロセス(c)で決定された前記保全計画改善検討パターンを提示するプロセスと、
を設けたことを特徴とするプラント保全支援方法。 - 前記保全計画改善検討パターンは、少なくとも、現状の保全計画を維持するか否か、プラント機器の不具合判定基準を緩和する方向で保全計画を改善するか否か、それ以外の方法で保全計画を改善するか否か、という3つの検討パターンを用意することを特徴とする請求項1に記載したプラント保全支援方法。
- 前記プロセス(c)では、前記保全実施結果を、この保全実施結果に示されるプラント機器の不具合がプラント運転に与える影響レベルで分類すると共に所定の影響レベルに分類した保全実施結果を不適合と判定し、不適合と判定した保全実施結果を対象として、この保全実施結果に示されるプラント機器の不具合がプロセス(a)で策定された保全計画の不備を原因とするものか否かを分析することを特徴とする請求項1に記載したプラント保全支援方法。
- 前記プロセス(c)では、保全実施結果に示されるプラント機器の不具合が保全計画の不備を原因とするものと判定したときは、保全実施結果に示される不具合が検知されたプラント機器の保全重要度でこの保全実施結果を分類し、このプラント機器の保全重要度に応じた保全計画改善検討パターンを決定することを特徴とする請求項1に記載したプラント保全支援方法。
- 前記プロセス(c)では、前記保全実施結果を、この保全実施結果に示される不具合が検知されたプラント機器の保全重要度で分類した後、このプラント機器の保全重要度毎に、同一の影響レベルが判定された回数をカウントし、このカウント数に応じた保全計画改善検討パターンを決定することを特徴とする請求項4に記載したプラント保全支援方法。
- (e) プロセス(c)で保全計画改善検討パターンが決定された後、保全計画改善検討パターンが決定された保全実施結果に示されるプラント機器の保全重要度を判定し、そのプラント機器の保全重要度に応じて、保全計画改善施策を提示する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載したプラント保全支援方法。
- プラント保全の実施者によって、プラント保全の対象とするプラント機器を選定し、選定したプラント機器に対し、プラント機器の保全重要度、保全方式、保全実施項目および保全周期を選定することにより、プラント保全の対処方法を定めた保全計画データを入出力可能に設けられる保全計画管理システムと、
プラント保全の実施者による保全計画に従うプラント保全で検知され、機器点検結果および機器機能検査結果から選ばれる定期検査時の保全実施結果データ、機器巡視点検結果および機器機能試験結果から選ばれるプラント運転中採取データ、ならびに、機器のプロセスデータからなる機器状態監視データからなり、プラント機器の不具合を示す保全実施結果データを入出力可能に設けられる保全実施結果管理システムと、
前記保全実施結果管理システムに入力された前記保全実施結果データを受け取り、この保全実施結果データに示される保全実施結果がプラント運転に与える影響の大きさを示す影響レベルに基づいて、プラント機器の不具合が前記保全計画の不備を原因とするものか否かを分析し、前記保全実施結果データに示されるプラント機器の不具合が保全計画の不備を原因とするものと判定したときは、プラント機器の保全の重要度に応じて分類された保全重要度と、前記保全実施結果とに基づいて、保全計画改善検討パターンを決定すると共にこの保全計画改善検討パターンを画面表示する保全計画改善検討パターン提示システムと、
を備えることを特徴とするプラント保全支援システム。 - 前記保全計画改善検討パターン提示システムは、前記保全実施結果を、この保全実施結果に示されるプラント機器の不具合がプラント運転に与える影響レベルで分類すると共に所定の影響レベルに分類した保全実施結果を不適合と判定し、不適合と判定した保全実施結果を対象として、この保全実施結果に示されるプラント機器の不具合が保全計画の不備を原因とするものか否かを分析することを特徴とする請求項7に記載したプラント保全支援システム。
- 前記保全計画改善検討パターン提示システムは、保全実施結果に示されるプラント機器の不具合が保全計画の不備を原因とするものと判定したときは、保全実施結果に示される不具合が検知されたプラント機器の保全重要度でこの保全実施結果を分類し、このプラント機器の保全重要度に応じた保全計画改善検討パターンを決定することを特徴とする請求項7に記載したプラント保全支援システム。
- 前記保全計画改善検討パターン提示システムは、前記保全実施結果を、この保全実施結果に示される不具合が検知されたプラント機器の保全重要度で分類した後、このプラント機器の保全重要度毎に、同一の影響レベルが判定された回数をカウントし、このカウント数に応じた保全計画改善検討パターンを決定することを特徴とする請求項9に記載したプラント保全支援システム。
- 前記保全計画改善検討パターン提示システムにより保全計画改善検討パターンが決定された後、保全計画改善検討パターンが決定された保全実施結果に示されるプラント機器の保全重要度を判定し、そのプラント機器の保全重要度に応じて、保全計画改善施策を提示する保全計画改善施策決定システムを備えることを特徴とする請求項7に記載したプラント保全支援システム。
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