JP5354698B2 - オムツ固定カバー - Google Patents

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Description

本発明は、老若男女を問わず、身体障害者や疾病者などで廃糞尿の処理でオムツをあてがった人に有効なオムツ固定カバーに関するものである。
近年、高齢化社会に対応した、成人用オムツが多種開発され、市販されている。高齢者や身体障害者、病気などに罹患した患者など何らかの介護を必要とする人が、独自での用便に不自由する場合、廃糞尿の処理のため近年では高分子吸収剤などを含むディスポーザブル、パンツタイプの成人用オムツが広く使用されている。当該商品は吸水性や装着容易性には優れるものの、オムツの交換が遅れた場合、または使用者の動きによって、尿漏れ対策については満足いくものとは言えない。一度尿漏れが起きると、寝具や着衣が濡れ、腹部への逆流などもあり、使用者の不快感を招き、睡眠の妨げとなるばかりか、介護者の負担も増しているのが現状である。
実用新案登録第3107949号公報
近年市販されている成人用オムツは、吸水性と装着容易性に優れているが、仰臥位において使用者が寝返りなどの動きをした場合など、体重や可動時の体圧などにより押されて、一旦高分子吸収剤などに吸収された尿や汚物が、身体部とオムツとの境界部より漏れ出てしまう、所謂「尿漏れ」が発生することが多い。また、吸収剤で尿を吸収したオムツと下肢部との密着部にズレが生じることにより、使用者に不快感が生じやすい。
本発明の目的は、当該成人用オムツの問題点である、オムツ外への尿漏れを防止させることにある。本発明は、尿を吸収したオムツを固定させることで、尿漏れを防ぎ、同時に圧迫感や下肢部の動きを妨げることなく、使用者の不快感を軽減させることにある。
従来のオムツ着用時に、使用者に不快感が生じる理由としては、特に仰臥を強いられる状態の使用者にとって一旦オムツに吸収された尿が、下肢部の動きによりオムツが寝具との間で圧迫されて再度漏洩することに起因するところが大きい。
発明者は、鋭意検討した結果、漏れが生じる原因が1.使用者の動きによってオムツとオムツカバーとの間に隙間が生じること、2.使用者が動くことにより、尿を吸収した吸収剤部分を圧迫させることに起因することと考え、如何に使用者の動きを妨げることなく、かつ不快感を与えることなくオムツを固定するかが肝要であることを見出した。
すなわち、請求項1記載の本発明に係るオムツ固定カバーは、非伸縮性の布状素材からなる略方形の主要部と、主要部の一端に縫いつけられた後ろ紐と、主要部の他端に縫いつけられた前紐とで構成され、主要部は、一端縁とその布側部とが直角となされて、主要部の一端両側に直角な布角部が形成されており、主要部の他端には中央方向へ凹んだV字状カットが形成され、且つ前記後ろ紐を使用者の腰部の後方から前方に回して該腰部に結びつけた状態で、主要部の幅は、主要部の一端部が使用者の腰部後方から前方股関節の両側に覆い被さる後ろ布を形成し得る幅とし、主要部の長さは、主要部を使用者の腰部後方から股間をくぐらせて腰部前方に引き上げた前布が前記後ろ布上に被さり得る長さとすることにより、オムツ全体が覆われるようになされたものである。
また、請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載のオムツ固定カバーについて、主要部におけるV字状カットの中央部からその上方の主要部中心部分に向かって襞や皺が形成されている。
本発明によれば、成人用オムツの課題であった、吸水能力の限界を超えた場合、または使用者が下肢部を動かすことにより生じるオムツと下肢部との間に生じる隙間から尿漏れが発生することを防止できる。
本発明により、尿漏れを防止でき、寝具や着衣を汚すことが無くなり、使用者の不快感及び介護者の負担を改善することができる。寝返りや下肢部の動きに生じても、オムツの位置がずれることなく、尿漏れが防止できる。
オムツ固定カバーを構成する主要部、後ろ紐及び前紐を裁断して示した図 同主要部に後ろ紐と前紐を縫いつける状態図 同主要部に後ろ紐と前紐を縫いつけた仕立て上りのオムツ固定カバーを示す図 同オムツ固定カバーを使用者の下肢部にあてがい後ろ紐を前に持ってきて結んだ図 同オムツ固定カバーの前紐を左右両手でもって、背中の中央部分で交差させる過程の状態図 同オムツ固定カバーの前紐を背中の中央部分で交差させ前に持ってきて臍下で左右の端部を結んだ断面図 同オムツ固定カバーを使用者が装着して、主要部の直線部分と下肢部との密着度具合を示して歩く図 同オムツ固定カバーを使用者が装着をし終えた状態を正面からみた図
本発明に使用するオムツ固定カバーでは、各種の布状素材を使用することができるが、メリヤスの様な伸縮性がある素材や安易に破損する素材は好ましく無い。即ち強固であり、伸縮性のない、平織りで嵩張らない、薄めの木綿や合成繊維の布が望ましい。
本発明では、固定カバーの装着に特別な手間と時間をかけることなく、オムツを固定できる。更に本発明は、装着時に使用者の下肢部の動きを妨げることなく、尿漏れを防止できる。またズボン、スカート等の着衣の下に装着しても着膨れすることなく安定である。
本発明の主たる構成は図1に示した3つの部分、すなわち布製の主要部と後ろ紐及び前紐からなり、図2及び図8に示すような、日本旧来の「褌」「たふさぎ」前後に結束紐を有する布製の装着帯である。オムツ全体を包み込む中央部の長方形の主要部のV字状にカットされた部分には襞が複数本生じるように前紐が縫い付けられる。
より詳細には、図1および図2に示すように、本発明のオムツ固定カバーは、前記のような布状素材からなる主要部2と、主要部2の上縁に縫いつけられた後ろ紐1と、主要部2の下縁に縫いつけられた前紐3とで構成されている。図1および図2に示すように、主要部2は、上部両側が直角な布角部5となされ、下部には中央方向へ凹んだV字状カット部4が形成されたものである。すなわち、主要部2は、その上縁部と布側部6・7とがほぼ直角となっている。
図3に示すように、仕立て上がりのオムツ固定カバーは、主要部2におけるV字状カット4の中央部(谷部)からその上方の主要部中心部分10に向かって襞や皺A(臀部中心部)が形成され、その両側部分は襞や皺の無い部分B(臀部側部)となっている。
主要部2の大きさは、使用者の体格にて変化するが、具体的には、図4に示すように、前記後ろ紐1を使用者の腰部の後方から前方に回して該腰部に結びつけた状態で、主要部2の幅は、主要部2の一端部が使用者の腰部後方から前方股関節の両側に覆い被さる後ろ布9を形成し得る幅とし、主要部2の長さは、図5〜図8に示すように、主要部2を使用者の腰部後方から股間をくぐらせて(矢印10方向)腰部前方に引き上げた前布が前記後ろ布9上に被さり得る長さとすることにより、オムツ全体が覆われるようになされる程度のものである。より詳細には、身長140cmから180cmの成人を想定した場合、幅100〜140cm、長さ70〜100cmが適当である。望ましくは、幅120±10cm、長さ85cm±10cmが好ましい。
後ろ紐1、前紐3の長さは、使用者の体格にて変化するが、身長140cmから180cmの成人を想定した場合、前紐は210cmから270cmの長さ、後ろ紐は150cmから200cmの長さが適当である。望ましくは、前紐は長さ240cm±10cm、後ろ紐は長さ170cm±10cmが好ましい。
また、紐の幅は、安易に外れなく、結束できる太さであれば問題無い。尚、前紐にはオーガンジーの芯地をはさみ入れ、腰部がシワにならないよう、痛がらないよう配慮してあるので腰痛を緩和するコルセットの役目をも果たす。
本発明品の装着方法は、大きく分けて次の3ステップにて行う。
イ)先ず図3に示すような状態になるように、後ろ紐1を持ち、本発明品を広げ、図4に示すように、後ろ紐1を使用者の身体の腰部後方から前に廻して後ろ紐1を腰部の前(腹部)で結束する。このとき前方股関節の両側に、主要部2の両側部の布9(以下、後ろ布と称す)が覆い被さる。
ロ)次に、主要部2を符合10の矢印方向に身体後方から股間をくぐらせて前方へ移動させて、身体の腹部に主要部2の下部(前布)を覆い被せる。このとき、図5〜図8に示すように、前布が後ろ布の上に被さることとなる。
ハ)最後に、前方部分の長い方の前紐3を身体の前側から一旦後ろ側へ廻して再度前側へ戻すことで、該前紐3を身体の腰部を一周させ、最後に図6〜図8に示すように、腹部における後ろ紐1の下方にあたる前紐結束位置12で前紐3を結束する。これによって当該オムツ固定カバーの装着が完了し、予め身体の股間に当てていたオムツ全体が当該オムツ固定カバーによって覆われて、股間に固定される。
当該発明品の装着は、前述した通り、非常に簡便であり、装着時間は1分程度にて完了する。
当該発明品は、工業的にも製作工程は簡便であり、安価にて生産が可能である。
(試験)
以下、本発明品の試験について説明する。すなわち、図2に示す本発明品を複数作成し、介護が必要で、成人用オムツの常用者ボランティアに装着してもらい、試験を実施した。
<試験1>
ボランティアA:年齢 75歳 男性、 症例:糖尿病罹患、オムツ着用年数 2年
上記対象者にて、14日間、4回に渡り、発明品の装着時と非装着時とを繰り返し、A装着性 B違和感 C尿漏れ回数 D限界尿回数 E不快感に関して装着の効果を評価した。
その結果、非装着時は、1日間に2回の失禁にて、尿漏れが生じ、衣類と寝具を汚したが、装着時には2日間最長で、4回の失禁に対しても漏れることなく、対象者も違和感なく安眠でき、衣類と寝具も濡れることは無かった。漏れを発生しない限界尿回数は、平均で3.4回であった。
<試験2>
ボランティアB:年齢 80歳 女性、 症例:アルツハイマー型痴呆症、オムツ着用年数 3年
上記対象者にて、10日間、3回に渡り、発明品の装着時と非装着時とを繰り返し、A装着性 B違和感 C尿漏れ回数 D限界尿回数 E不快感に関して装着の効果を評価した。
その結果、非装着時は、1日間に2回の失禁にて、尿漏れが生じ、衣類と寝具を汚したが、装着時には2日間最長で、5回の失禁に対しても漏れることなく、対象者も違和感なく安眠でき、衣類と寝具も濡れることは無かった。漏れを発生しない限界尿回数は、平均で3回であった。
1・・・後ろ紐
2・・・主要部
3・・・前紐
4・・・V字状カット
5・・・主要部布角部(直角)
6、7・・・主要部布側部(直線)
7’・・・主要部布中央長
8・・・前方紐との接合部角度
9・・・主要部後ろ布(前方部布に押えられる箇所)
10・・・主要部後ろ布
11・・・前方紐の下部(中心で2.5cm幅の襞をとる)
A・・・臀部中心部(襞と皺)
B・・・臀部側部(襞と皺が無い部分)
12・・・前方紐結束位置(やや斜め下方向で結束)
13・・・主要布側部(直接部分)
14・・・背部 前方部紐と後方部紐との交差部分

Claims (2)

  1. 非伸縮性の布状素材からなる略方形の主要部と、主要部の一端に縫いつけられた後ろ紐と、主要部の他端に縫いつけられた前紐とで構成され、主要部は、一端縁とその布側部とが直角となされて、主要部の一端両側に直角な布角部が形成されており、主要部の他端には中央方向へ凹んだV字状カットが形成され、且つ前記後ろ紐を使用者の腰部の後方から前方に回して該腰部に結びつけた状態で、主要部の幅は、主要部の一端部が使用者の腰部後方から前方股関節の両側に覆い被さる後ろ布を形成し得る幅とし、主要部の長さは、主要部を使用者の腰部後方から股間をくぐらせて腰部前方に引き上げた前布が前記後ろ布上に被さり得る長さとすることにより、オムツ全体が覆われるようになされた、オムツ固定カバー。
  2. 主要部におけるV字状カットの中央部からその上方の主要部中心部分に向かって襞や皺が形成されている、請求項1記載のオムツ固定カバー。
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