JP5353338B2 - 1本糸錠縫化ハンドステッチミシン - Google Patents

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本発明は、1本糸錠縫化ハンドステッチミシンに係り、特にかぎ針を回動軸として被縫製体を手動回動操作するに当たり、被縫製体の布厚に応じて押え金の押え上がり量を調節することができる1本糸錠縫化ハンドステッチミシンに関する。
本出願人は、ピンポイント/サドルステッチと呼ばれる擬似ハンドステッチに適する1本糸錠縫化ハンドステッチミシンを提案している(例えば、特許文献1参照)。
特許第3963939号公報
而して、特許文献1開示の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンでは、鉤針が上死点から下降して被縫製体に貫通し、下死点から上昇して被縫製体から抜け出す前に、被縫製体を針板上で押圧保持する押圧保持を解除して被縫製体の送り方向を鉤針を回動軸として手動回動操作することが可能である。
しかしながら、手動回動操作するにあたって、押え金の押え上がり量は被縫製体の最大布厚に設定されて固定されているので、薄地の被縫製体を縫製しようとする際には鉤針が最下点から上昇する時点での鉤針と被縫製体との摩擦によって被縫製体の布暴れが生じ、縫品質の低下を来す。また、被縫製体の布厚に対して押え金の押え上がり量が大きい場合、被縫製体上で押え金の上下動が目立ち縫製者に与える違和感が生じるという難点がある。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、鉤針を回動軸として被縫製体を手動回動操作するにあたり、被縫製体の布厚に応じて押え金の押え上がり量を調節することができる1本糸錠縫化ハンドステッチミシンを提供することを目的とする。
このような目的を達成するために本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンは、上死点から下降し針板に載置され押え金で押圧保持される被縫製体に貫通し、下死点から被縫製体から抜け出して上昇し、垂直方向に直線往復運動する第1ストロークにおいて上死点から下降し被縫製体に貫通し、下死点から上昇する際に、糸を捕捉し、第2ストロークにおいて上死点から下降し被縫製体に貫通し、下死点から上昇する際に、捕捉されていた糸を解放する糸捕捉鉤を側設した鉤針と、針板の下方にあって糸が巻装され糸が糸出口から引き出される釜であって、第1ストロークにおいて上死点から下降し被縫製体に貫通し、下死点から上昇する際に、糸捕捉鉤で糸を捕捉した鉤針の上昇に伴って糸を糸締めすると共に、鉤針が第2ストロークにおいて上死点から下降し被縫製体に貫通し、下死点から上昇する際に、糸捕捉鉤で捕捉されていた糸を釜が回転して掬う剣先を有し、捕捉されていた糸を釜の回転によって釜の剣先で掬って糸捕捉鉤から解放し、解放された糸を釜が更に回転することにより釜にくぐり入れて釜に巻装されている糸に交錯させる釜と、釜が回転することにより釜からくぐり出た糸を糸締めする糸引出作動子と、鉤針を第1ストロークにおいて被縫製体から抜け出して上昇させ上死点を通過する間に、被縫製体を1縫目ピッチ送りするとともに、鉤針を第2ストロークにおいて被縫製体から抜け出して上昇させ上死点を通過する間に、被縫製体を1縫目間ピッチ送りする送り歯と、鉤針が上死点から下降して被縫製体に貫通し、下死点から上昇して被縫製体から抜け出す前に、被縫製体を針板上で押え金で押圧保持する押圧保持を解除して被縫製体の送り方向を鉤針を回動軸として回動操作するための回動操作/直線送り切換機構と、上軸から押え金を支持する押え棒に直線往復運動を付与する回転・垂直運動変換装置とを備えることにより被縫製体の表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目をそれぞれ形成する1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおいて、
鉤針を回動軸として被縫製体を手動回動操作するに当たり、被縫製体の布厚に応じて押え金の押え上がり量を調節するための押え上がり量調節機構を備え、
回動操作/直線送り切換機構は、押え金が取り付けられる押え棒の中間部に固着される押え棒抱と押え上げ駒との位置関係は、押え上げ駒が当接して押え棒抱を押上げるまでには所定のクリアランスが設けられ、回動操作/直線送り切換機構は、押え上がり量調節ダイヤルによる回転量が所定のクリアランスを越えるときは押え棒抱を押上げ、押え上がり量調節機構を動作させて被縫製体の回動操作を可能にさせ、所定のクリアランス内ならば、押え棒抱を押上げることなく押え上がり量調節機構は押え金の上昇を不動作とさせ、被縫製体の直線送りとし、押え上がり量調節機構を動作/不動作とすることによって被縫製体の回動操作/直線送り切換を行なう回動操作/直線送り切換装置を有し、
押え上がり量調節機構は、回転・垂直運動変換機構に設けられ押え上がり量調節ダイヤルの回転に応じ直線往復運動の運動基点を変化させて直線往復運動の直線往復ストロークを変動して押え上がり量を調節するための押え上がり量調節装置を有する。
本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンによれば、鉤針を回動軸として被縫製体を手動回動操作するにあたり、被縫製体の布厚に応じて押え金の押え上がり量を調節することができる。
本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンを示す全体斜視図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構を含む押え機構を示す斜視図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え上がり量調節機構における回転・垂直運動変換装置を示す分解斜視図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え上がり量調節機構の回転・垂直運動変換装置及び押え上がり量調節装置を示す分解斜視図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え機構における押え金の被縫製体に対する押圧力調節機構を示す分解斜視図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構の動作を示す斜視図で、押え上がり量が0(ゼロ)であって直線縫い可能状態を示す。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構の動作を示す斜視図で、押え上がり量が最大であって曲線縫い可能状態を示す。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構を含む押え機構の押え上がり量0(ゼロ)設定の押え上げしないタイミング時の動作を示す図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構を含む押え機構の押え上がり量0(ゼロ)設定の押え上げしたタイミング時の動作を示す図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構を含む押え機構の押え上がり量最大設定の押え上げしないタイミング時の動作を示す図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構を含む押え機構の押え上がり量最大設定の押え上げしたタイミング時の動作を示す図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける鉤針・蓋針駆動機構及び針板構造を示す斜視図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける半回転釜及び釜駆動機構を示す斜視図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける送り量設定機構、布送り機構及び布送り駆動機構を示す斜視図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける糸引出作動子を駆動する糸引出駆動機構を示す斜視図である。 本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおける針板に被縫製体を載置して回動操作/直線送り切換機構を回動操作に切換して、鉤針が上死点から下降し被縫製体に貫通して下死点での押え金の押え上がり状態を示す図である。 鉤針と蓋針との関係を示す部分斜視図で、(A)は鉤針の糸捕捉鉤が蓋針で閉状態になった図、(B)は鉤針の糸捕捉鉤が開状態になった図である。 (A)、(B)、(C)は本発明による1本糸錠縫化ハンドステッチミシンで得られる擬似ハンドステッチ縫目構造を示す説明図である。 本発明による1本糸錠縫化ハンドステッチミシンのモーションダイヤグラムである。
以下、本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンをその好ましい実施の形態例について図面に基づき説明する。
本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンは図1、図9、図10に示すように、アーム2及びベッド3からなるフレーム1に、糸捕捉鉤13a(図11−図12)を側設し垂直方向に直線往復運動して被縫製体21(図11、図13)に縫糸20を刺し通す鉤針13、半回転正転と半回転逆転して縫糸20を交差させ縫目を作る半回転釜200、往復運動して縫糸20に弛みを与えたり縫目を糸締めたりする糸引出作動子401(図10)及び楕円運動して被縫製体21を送り出す送り歯601等が装着され、半回転釜200に巻装された1本の縫糸20で被縫製体21の表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目をそれぞれ形成させるミシンである。
アーム2には、上軸5及び中間軸8(図10)、ベッド3には水平送り軸605、上下送り軸613(図9)及び釜軸201(図8)が、それぞれ軸方向が水平方向に設置されている。
上軸5は上軸前メタル7及び上軸後メタル6で、中間軸8は中間軸前メタル9及び中間軸後メタル10(図8、図9)でそれぞれアーム2bに回動自在に設置されている。
水平送り軸605は水平送り軸前メタル606及び水平送り軸後メタル607で、上下送り軸613は上下送り軸前メタル614及び上下送り軸後メタル611でそれぞれベッド3に回動自在に設置されている。
釜軸201は釜軸後メタル225および外釜取付部202cとでベッド3に回動自在に設置されると共に、後述する半回転釜200の内釜ドライバー203に固定されている(図1、図8、図11)。
上軸5の一端には手動プーリ4が設けられモータMにより無端ベルトである駆動ベルトMB(図9)を介して駆動される。モータMは電源部900から給電される。
また、上軸5の他端には鉤針13を駆動する鉤針・蓋針駆動機構100の釣合錘101(図1、図7)が設けられている。
上軸5の中間には送り歯601を楕円運動させる布送り機構600を駆動する布送り駆動機構700(図1、図9)が連結されている。
上軸5の手動プーリ4に近傍する部位には後述する縫目ピッチ・縫目間ピッチの送り量設定機構300を駆動する上軸駆動プーリ25が設けられている(図9)。
中間軸8には半回転釜200を駆動する釜駆動機構220(図8)及び糸引出作動子401を駆動する糸引出駆動機構400(図10)が連結されている。
送り量設定機構300は、縫目ピッチP1、縫目間ピッチP2(図13)の送り量を設定するもので、図13(A)は1縫目ピッチP1、縫目間送りの1縫目ピッチP2を標準送りにした場合、図13(B)は1縫目ピッチP1を最小送りにして、縫目間送りの1縫目ピッチP2を最大送りにした場合、図13(C)は1縫目ピッチP1を最大送りにして、縫目間送りの1縫目ピッチP2を最小送りにした場合を示す。なお、送り量設定機構300の構成については、特許文献1に詳細に記載されており、また本発明の特徴でもないので、本発明において、その詳細な説明は省略する。
鉤針・蓋針駆動機構100は、鉤針13を、上死点から下降し針板12に載置された被縫製体21に貫通し、下死点から被縫製体21から抜け出して上昇し、垂直方向に直線往復運動する第1ストロークにおいて上死点から下降し被縫製体21に貫通し、下死点から上昇する際に、縫糸20を糸捕捉鉤13aで捕捉し、第2ストロークにおいて上死点から下降し被縫製体21に貫通し、下死点から上昇する際に、糸捕捉鉤13aで捕捉されていた縫糸20を解放することができる機構構成である(図1、図7−図11)。なお、本明細書において、「鉤針13の第1ストローク」とは鉤針13が針上死点→針下死点→針上死点に至るまでの1針目、「鉤針13の第2ストローク」とは鉤針13が針上死点→針下死点→針上死点に至るまでの2針目のことを意味する。
鉤針13は、図12に示すように、糸捕捉鉤13aを備え、鉤針13が被縫製体21を貫通し、またそれから抜け出るとき糸捕捉鉤13aを閉塞する蓋針14(図12(A)、(B))と協働し、図14に示すモーションダイヤグラムのように機能するものである。
鉤針13は、図1、図7、図11に示すように、針留107に固定され、針留107は垂直方向に直線往復運動可能な状態でアーム2aに設置された針棒11の下端部に、針止めネジ108で固定されている。また、針棒上メタル部及び針棒下メタル部間の針棒11には針棒抱が固定され、この針棒抱に形成されたクランクロッドピンは針棒クランクロッドの一端が回動自在に連結され、針棒クランクロッドの他端は上軸5の他端に固着された釣合錘101にクランクロッドピンによって回動自在に連結されている。したがって、針棒クランクロッドが上軸5の回転により釣合錘101を介してクランク運動するので、鉤針13が針留107で固定された針棒11が針棒抱によって垂直方向に直線往復運動する。
この鉤針・蓋針駆動機構100の近傍には図1、図2、図7に示すように、被縫製体21を針板12に押え付けるための押え金501を動作させる押え機構500が設けられている。押え機構500は、押え棒503が垂直方向に直線往復運動可能にアーム2aに設置され、押え棒503の下端部に、押え金501が揺動自在に取り付けられた押え足502が押え止ネジ502aで固定されている。
また、押え棒503の上部には押え圧力調節バネ受け508が嵌合され、押え圧力調節バネ受け508はアーム2aの上部に設置されるダイヤル510のカムリフトにしたがって上下する押え調節連結子509によって押え圧力調節バネ受け508の上下位置が位置決めされている。押え棒503には押え棒抱き505が固定され、押え棒抱き505と押え圧力調節バネ受け508との間には押え圧力調節バネ504が押え棒503に嵌めこまれている。
また、この押え圧力調節バネ504による押え金501の被縫製体21に対する押圧力は、押え圧力調節バネ受け508の垂直位置をダイヤル510を回すことによって調節できる。
さらに、押え金501を手動で上下させるために、押え棒抱き505の係止部505aに係合する押え上げレバー506がアーム2aに固定された押え上げレバー軸507に回動自在に設けられている。押え上げレバー506を上昇させると押え上げレバー506の上端に設けられた押え上げカム506aが押え棒抱き505の係止部505aを押上げて押え棒抱き505が上昇し、下降させると押え棒抱き505が下降する。
したがって、押え上げレバー506を上昇させて押え金501及び針板12間に空間を作り、被縫製体21を針板12上に載せたら押え上げレバー506を下降させて当該被縫製体21を押え金501で針板12に押し付けることで、被縫製体21を針板12上にセットすることができる。
布送り機構600は図1、図9に示すように、鉤針13を第1ストロークにおいて被縫製体21から抜け出して上昇させ上死点を通過する間に、被縫製体21を1縫目ピッチ送りするとともに、鉤針13を第2ストロークにおいて被縫製体21から抜け出して上昇させ上死点を通過する間に、被縫製体21を1縫目間ピッチ送りする送り歯601を備えている。
この布送り機構600は図1、図9に示すように、針板12の下方に設けられ、送り歯601が送り土台602に固定されている。送り土台602の一端は、水平送り軸605の一方?に固定された水平送り腕604に水平送り腕軸603によって回動自在に連結されている。したがって、水平送り軸605を往復回転させることで水平送り腕604が往復揺動するので、送り歯601を水平方向で往復運動させることができる。また、送り土台602の他端には下方より上下送りカム616により摺動可能に支えられている。この上下送りカム616は、上下送り軸613の一端に固定された変形外周カムである。したがって、上下送り軸613を往復回転することで上下送りカム616が送り土台602の他端を上下方向に往復運動させることができる。
布送り駆動機構700は、図9に図示されているように、送り量設定機構300(図1、図9)で設定された縫目ピッチ送り量、縫目間ピッチ送り量を伝達して送り歯601により被縫製体21を送るもので、上軸5に、水平送り軸605を往復回転させる水平送りカム701と、上軸5に固定され上下送り軸613を往復回転させる上下送りカム717とが固定されている。
このように水平送り軸605を往復回転させることで、水平送り腕604が往復揺動して送り土台602を水平方向で往復運動させ、上下送り軸613を往復回転させることで、送り土台602の他端を上下方向に往復運動させる。したがって、送り土台602に固定された送り歯601は、上昇→前進→下降→後退という所謂送りの四工程運動をすることができる。
次に、半回転釜200及び釜駆動機構220は、図1、図8、図11に示すように、針板12の下方にあって縫糸20が巻装され縫糸20が糸出口212aから引き出される釜であって、第1ストロークにおいて上死点から下降し被縫製体21に貫通し、下死点から上昇する際に、半回転逆転し、糸捕捉鉤13aで縫糸20を捕捉した鉤針13の上昇に伴ってさらに逆転することにより縫糸20を糸締めすると共に、鉤針13が第2ストロークにおいて上死点から下降し被縫製体21に貫通し、下死点から上昇する際に、糸捕捉鉤13aで捕捉されていた縫糸20を釜が半回転正転して掬う剣先205aを有し、捕捉されていた縫糸20を釜の回転によって釜の剣先205aで掬って糸捕捉鉤13aから解放し、解放された縫糸20を釜が更に回転することにより釜にくぐり入れて釜に巻装されている縫糸20に交錯させることができる機構構成である。また、釜駆動機構220は中間軸8が回転すると、釜駆動三角カム230が偏心運動することで釜駆動二又231が釜駆動二又軸232を支点にして釜駆動縦ロッド228を上下運動させるので、アーム2bに固着された扇型歯車軸221に枢着される釜駆動扇型歯車233を往復揺動させる。この釜駆動扇型歯車233の往復揺動に基づき釜軸歯車224が固定された釜軸201も一定の回転角で往復回転運動するので、半回転釜200の内釜206を半回転正転、半回転逆転させることができる。
次に、糸引出駆動機構400は図1、図10、図11に示すように、糸引出作動子401が、鉤針13の糸捕捉鉤13aが縫糸20を捕捉する際に半回転釜200が回転することにより糸出口212aから引き出されている縫糸20を鉤針13に周接して緊張するとともに半回転釜200からくぐり出た縫糸20を糸締めすることができる機構構成である。なお、本明細書において、「周接」とは鉤針のある部位の周りに接していることを意味する。この糸引出作動子401は、糸捕捉鉤13aで捕捉されていた縫糸20が半回転釜200の剣先205aで掬われた後、半回転釜200の糸出口212aから引き出されている縫糸20を引掛け、半回転釜200から引出して糸締めし、糸捕捉鉤13aで縫糸20を捕捉した後、引掛けている縫糸20を釈放する機能を有している。
この糸引出駆動機構400は図10に示すように、中間軸8の水平方向における回転運動を垂直方向における回転運動に変換するねじ歯車410(410A、410B)と、ねじ歯車410で水平方向から垂直方向に変換された回転運動を伝達する糸引出作動子駆動カム軸408と、糸引出作動子駆動カム軸408の回転運動を糸引出作動子401に上述した機能をもたせる糸引出作動子駆動カム407とを備えている。
本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンは、図1に示すように、第2ストロークにおいて鉤針13が下死点から上昇し、被縫製体21から抜け出す前に糸引出作動子401(図10)から釈放された余剰な糸を糸締めするにあたり、第2ストロークにおいて鉤針13が上死点から下降する際に糸捕捉鉤13aで捕捉されて懸架されている2本の糸のうち縫目を形成しつつある側の糸、即ち鉤針13に掛け止められ引上げられる2本の糸の鉤針エグリの反対方向、即ち縫目を形成しつつある側の糸1本を引上げるとともに糸捕捉鉤で捕捉されていた糸を釜200が回転して内釜の剣先205aが糸を掬うとき引上げられた糸を解放する糸制御機構800を備えている。糸制御機構800は、糸の制御を行なうにあたり、糸捕捉鉤13aで捕捉されて懸架されている2本の糸のうち縫目を形成しつつある側の糸を引上げるとともに糸捕捉鉤で捕捉されていた糸を釜200が回転して掬うとき引上げられた糸を解放する糸制御作動子801を有し、図14に示すモーションダイヤグラムのように機能するものである。なお、糸制御機構800の構成については、特願2009−58515明細書(特開2010−207472公報)に詳細に記載されており、また本発明の特徴でもないので、本発明において、その詳細な説明は省略する。
鉤針・蓋針駆動機構100の近傍には図1、図2、図7に示すように、被縫製体21を針板12に押え付けるための押え金501を動作させる押え機構500が設けられている。押え機構500は図7に示すように、押え棒503が垂直方向に直線往復運動可能にアーム2aに設置され、押え棒503の下端部に、押え金501が揺動自在に取り付けられた押え足502が押え止ネジ502aで固定されている。また、押え棒503の上部には押え圧力調節バネ受け508が嵌合され、押え圧力調節バネ受け508はアーム2aの上部に摺動自在に嵌合されている。押え棒503の中間部には押え棒抱き505が固定され、押え棒抱き505と押え圧力調節バネ受け508の下面との間には押え圧力調節バネ504が押え棒503に嵌めこまれている。
アーム2aに固定される蓋針駆動カム板119(図3(B)、図3(C))のネジ穴119eにはスペーサ513が押え調節連結子509の2つの長穴509dに嵌合して押え調節連結子509を上下摺動自在にネジで固定している。
また、蓋針駆動カム板119の上端腕部にはダイヤル軸511が固着され、ダイヤル(ダイヤル手段)510の中心穴ダイヤル510aを嵌入してEリングで止められている。ダイヤル510の内側の蓋針駆動カム板119側には押圧力調節カム510bが設けられて押え調節連結子509のカムフォロア509bが当接する。ダイヤル510の外側にはダイヤルを操作して圧力設定する時の回転止め510dが設けられ、蓋針駆動カム板119の腕部119iに固定されるラチェットバネ512によってダイヤル510は設定位置決めされる。
押え調節連結子509の上端509aは90度屈折して押え圧力調節バネ受け508の上端の係止溝508aに嵌入して、ダイヤル510の設定による押圧力調節カム510bのリフトに従って押え調節連結子509を介して押え圧力調節バネ受け508を位置決めすることにより押え圧力調節バネ504が押え金501に押圧力を与える。
このようにして押え棒503で押え金501を被縫製体21に対して押圧する圧力調節バネ504と、圧力調節バネ504による押え金501の被縫製体21に対する押圧力を調節するダイヤル510とで押圧力調節機構500aが構成されている。
この押え圧力調節バネ504による押え金501の被縫製体21に対する押圧力は、押圧力調節機構500aの押え圧力調節バネ受け508の垂直位置をダイヤル510を回すことによって調節できる。
さらに、押え金501を手動で上下させるために、押え棒抱き505の係止部505aに係合する押え上げレバー506がアーム2aに固定された押え上げレバー軸507に回動自在に設けられている。押え上げレバー506を上昇させると押え上げレバー506の上端に設けられた押え上げカム506aが押え棒抱き505の係止部505aを押上げて押え棒抱き505が上昇し、下降させると押え棒抱き505が下降する。
したがって、押え上げレバー506を上昇させて押え金501及び針板12間に空間を作り、被縫製体21を針板12上に載せたら押え上げレバー506を下降させて当該被縫製体21を押え金501で針板12に押し付けることで、被縫製体21を針板12上にセットすることができる。
また、一部上記したように、押え棒503の上部には押え圧力調節バネ受け508が嵌合され、押え圧力調節バネ受け508はアーム2aの上部に設置されるダイヤル510のカムリフトにしたがって上下する押え調節連結子509によって押え圧力調節バネ受け508の上下位置が位置決めされている。押え棒503には押え棒抱き505が固定され、押え棒抱き505と押え圧力調節バネ受け508との間には押え圧力調節バネ504が押え棒503に嵌めこまれている。また、この押え圧力調節バネ504による押え金501の被縫製体21に対する押圧力は、押え圧力調節バネ受け508の垂直位置をダイヤル510を回すことによって調節できる。
さらに、押え金501を上下させるために、押え棒抱き505の係止部505aに係合する押え上げレバー506がアーム2aに固定された押え上げレバー軸507に回動自在に設けられている。押え上げレバー506を上昇させると押え上げレバー506の上端に設けられた押え上げカム506aが押え棒抱き505の係止部505aを押上げて押え棒抱き505が上昇し、下降させると押え棒抱き505が下降する。
図1、図2、図3(A)、図3(B)、図11に示すように、1本糸錠縫化ハンドステッチミシンは、鉤針13が上死点から下降して被縫製体21に貫通し、下死点から上昇して被縫製体21から抜け出す前に、被縫製体21を針板12上で押え金501で押圧保持する押圧保持を解除して被縫製体21の送り方向を鉤針13を回動軸として手動回動操作するための回動操作/直線送り切換機構540と、押え金501の被縫製体21に対する押圧力となる押え圧力調節バネ504に抗して、被縫製体21の布厚に応じて押え金501の押え上がり量を調節するための押え上がり量調節機構520とを備えている。
この1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおいて、押え上がり量調節機構520は、アーム2の先端アーム部2aに取着された上軸5から押え金501を支持する押え棒503に直線往復運動を付与する回転・垂直運動変換装置520aと、回転・垂直運動変換機構に設けられ直線往復運動の直線往復ストロークを変動して押え上がり量を調節するための押え上がり量調節装置520bとを有する。
回転・垂直運動変換装置520aとして、上軸5は押え上げカム528が固着され、押え上げカム528は、押え上げ駆動軸526に固着されバネ529で弾発された押え上げカムフォロワ527を揺動させる。押え上げ駆動腕525が押え上げ駆動軸526の一端に固着されている。押え上げ駆動腕525はピン532でリンク524に結合されている。リンク524の他端は押え上げリンク521の上端521a及び押え上げ従動リンク523の一端にピン531で結合されている。押え上げリンク521の下端521bにはピン530が嵌入して押え上げ駒522に固着されている。このため押え上げ駆動腕525が揺動すると、リンク524が垂直運動し、それによってリンク521が垂直動されて押え上げ駒522を介して押え棒503に直線往復運動を付与する。
押え上がり量調節装置520bとして、先端アーム部2aに取着された押え上がり量調節台541の腕間に調節ラチェット545が嵌合され、押え上がり量調節ダイヤル542はその軸543により押え上がり量調節台541に回転可能に取付られている。調節ラチェット545に設けられた連結ピン546は押え上がり量調節腕547の長孔547aに嵌合し、押え上がり量調節腕547は押え上がり量調節軸548の一端に固着され、他端は押え上がり量調節腕549を固着し、押え上がり量調節腕549の他端と押え上げ従動リンク523の他端はピン533で結合されている。
このため押え上がり量調節ダイヤル542の回転に応じて調節ラチェット545、押え上がり量調節腕547の長孔547aによって押え上がり量調節腕547が固着する押え上がり量調節軸548の他端に固着される押え上がり量調節腕549にピン533で結合される押え上げ従動リンク523位置が変動する。すなわち、押え上がり量調節腕549の他端とピン533で結合されて押え上げ従動リンク523がリンク524による直線往復運動によって揺動する運動基点が変化し、押え上げ従動リンク523が垂直方向に揺動する場合は上下運動量は大きくなり、押え上げ従動リンク523が水平方向に揺動する場合は上下運動量は小さくなる。それによって押え上げリンク521の上端521aはそのリンク524による直線往復運動の揺動方向を変えることによって上下運動量を加減する。すなわち上軸5の回転運動を上下直線往復運動に変動して押え上がり量を調節する。
この1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおいて、回動操作/直線送り切換機構540は、押え上がり量調節機構520を動作/不動作とすることによって被縫製体21の回動操作/直線送り切換を行なう回動操作/直線送り切換装置540aを有する。
回動操作/直線送り切換装置540aとして、先端アーム部2aに取着された押え上がり量調節台541の腕間に調節ラチェット545が嵌合され、押え上がり量調節ダイヤル542はその軸543により押え上がり量調節台541に回転可能に取付られている。調節ラチェット545に設けられた連結ピン546は押え上がり量調節腕547の長孔547aに嵌合し、押え上がり量調節腕547は押え上がり量調節軸548の一端に固着され、他端は押え上がり量調節腕549を固着し、押え上がり量調節腕549の他端と押え上げ従動リンク523の他端523aはピン533で結合され、押え上げ従動リンク523の一端523bに結合される押え上げリンク521の下端521bにピン530によって押え上げ駒522に枢着されて、押え棒503の中間部に固着される押え棒抱505と押え上げ駒522との位置関係は、押え上げ駒522が当接して押え棒抱505を押上げるまでには所定のクリアランスSが設けられている。
押え上がり量調節ダイヤル542による回転量が上記の所定のクリアランスSを越えるときは押え棒抱505を押上げ、押え上がり量調節機構520を動作させて被縫製体21の回動操作を可能にさせ、上記の所定のクリアランス内ならば、押え棒抱505を押上げることはなく押え上がり量調節機構520は押え金の上昇を不動作とさせ、被縫製体21の直線送りとすることになる。
このため、回動操作/直線送り切換機構540は、押え上がり量調節機構520を動作/不動作とすることによって被縫製体21の回動操作/直線送り切換を行なうことができる。
以下、押え上がり量調節機構520の動作について、図6(A)、(B)、(C)、(D)よって説明する。
図6(A)は、押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構を含む押え機構の押え上がり量0(ゼロ)設定の押え上げしないタイミング時の動作を示している。
押え上げ従動リンク523の運動基点であるピン533の位置は最下方に位置している。
上軸5は押え上げカム528が押え上げカムフォロワ527を押上げない状態で押え上げ駆動腕525が下方に揺動している。その状態ではリンク524がカムからの駆動により押え上げ従動リンク523を右方向へ揺動するように伝達している。その結果、リンク521は押え上げ駒522を最下方へ降下させて押え金501は被縫製体21を押圧している。
図6(B)は、押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構を含む押え機構の押え上がり量0(ゼロ)設定の押え上げしたタイミング時の動作を示している。
押え上げ従動リンク523の運動基点であるピン533の位置は最下方に位置している。
上軸5は押え上げカム528が押え上げカムフォロワ527を押上げた状態で押え上げ駆動腕525が上方に揺動している。その状態ではリンク524がカムからの駆動により押え上げ従動リンク523を水平左方向へ揺動するように伝達している。それによって上下運動量は小さくなってリンク521は押え上げ駒522を僅かに上昇させるが所定のクリアランスSの量より少なく押え金501は被縫製体21を押圧したままである。
図6(C)は、押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構を含む押え機構の押え上がり量最大設定の押え上げしないタイミング時の動作を示している。
押え上げ従動リンク523の運動基点であるピン533の位置は最上方に位置している。上軸5は押え上げカム528が押え上げカムフォロワ527を押上げない状態で押え上げ駆動腕525が下方に揺動している。その状態ではリンク524がカムからの駆動により押え上げ従動リンク523を垂直下方向へ揺動するように伝達している。リンク521は押え上げ駒522を最下方へ降下させて押え金501は被縫製体21を押圧している。
図6(D)は、押え上がり量調節機構及び回動操作/直線送り切換機構を含む押え機構の押え上がり量最大設定の押え上げしたタイミング時の動作を示している。
押え上げ従動リンク523の運動基点であるピン533の位置は最上方に位置している。
上軸5は押え上げカム528が押え上げカムフォロワ527を押上げた状態で押え上げ駆動腕525が上方に揺動して押え上げ従動リンク523を垂直上方向へ揺動するように伝達している。その状態ではリンク524がカムからの駆動を押え上げ従動リンク523を
垂直上方向へ揺動するように伝達している。それによって上下運動量は大きくなってリンク521は押え上げ駒522を所定のクリアランスSの量を越えて大きく上昇させ押え金501は被縫製体21を押圧せず押圧解除している。
このように構成された本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンによれば、各機構が図14のモーションダイヤグラムで示すように機能して1本糸で錠縫化して被縫製体の表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目(図13(A)、(B)、(C))を形成することができる。
このように構成された本発明の1本糸錠縫化ハンドステッチミシンによれば、1本糸で錠縫化して被縫製体の表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目をそれぞれ形成するにあたり、鉤針を回動軸として被縫製体を手動回動操作するにあたり、被縫製体の布厚に応じて押え金の押え上がり量を調節して曲線縫いで綺麗な縫目を形成することができる。
2……アーム
2a……アーム(先端アーム部)
2b……アーム(基部アーム部)
5……上軸
12……針板
13……鉤針
13a……糸捕捉鉤
14……蓋針
20……縫糸
21……被縫製体
100……鉤針・蓋針駆動機構
200……半回転釜
205a……剣先
212a……糸出口
401……糸引出作動子
500a……押圧力調節機構
501……押え金
503……押え棒
504……圧力調節バネ
510……ダイヤル(ダイヤル手段)
520……押え上がり量調節機構
520a……回転・垂直運動変換装置
520b……押え上がり量調節装置
540……回動操作/直線送り切換機構
540a……回動操作/直線送り切換装置
601……送り歯

Claims (1)

  1. 上死点から下降し針板(12)に載置され押え金(501)で押圧保持される被縫製体(21)に貫通し、下死点から前記被縫製体から抜け出して上昇し、垂直方向に直線往復運動する第1ストロークにおいて上死点から下降し前記被縫製体に貫通し、下死点から上昇する際に、糸(20)を捕捉し、第2ストロークにおいて上死点から下降し前記被縫製体に貫通し、下死点から上昇する際に、捕捉されていた糸を解放する糸捕捉鉤(13a)を側設した鉤針(13)と、前記針板の下方にあって糸が巻装され前記糸が糸出口(212a)から引き出される釜であって、前記第1ストロークにおいて前記上死点から下降し前記被縫製体に貫通し、前記下死点から上昇する際に、前記糸捕捉鉤で糸を捕捉した前記鉤針の上昇に伴って前記糸を糸締めすると共に、前記鉤針が前記第2ストロークにおいて上死点から下降し前記被縫製体に貫通し、下死点から上昇する際に、前記糸捕捉鉤で捕捉されていた糸を前記釜が回転して掬う剣先(205a)を有し、捕捉されていた糸を前記釜の回転によって前記釜の剣先で掬って前記糸捕捉鉤から解放し、解放された糸を前記釜が更に回転することにより前記釜にくぐり入れて前記釜に巻装されている糸に交錯させる釜(200)と、前記釜が回転することにより前記釜からくぐり出た糸を糸締めする糸引出作動子(401)と、前記鉤針を前記第1ストロークにおいて前記被縫製体から抜け出して上昇させ上死点を通過する間に、前記被縫製体を1縫目ピッチ送りするとともに、前記鉤針を前記第2ストロークにおいて前記被縫製体から抜け出して上昇させ上死点を通過する間に、前記被縫製体を1縫目間ピッチ送りする送り歯(601)、前記鉤針が上死点から下降して前記被縫製体に貫通し、前記下死点から上昇して前記被縫製体から抜け出す前に、前記被縫製体を前記針板上で前記押え金で押圧保持する押圧保持を解除して前記被縫製体の送り方向を前記鉤針を回動軸として回動操作するための回動操作/直線送り切換機構(540)と、上軸(5)から前記押え金を支持する押え棒(503)に直線往復運動を付与する回転・垂直運動変換装置(520a)とを備えることにより前記被縫製体の表面にハンドステッチ縫目、裏面に錠縫縫目をそれぞれ形成する1本糸錠縫化ハンドステッチミシンにおいて、
    前記鉤針を回動軸として被縫製体を手動回動操作するに当たり、前記被縫製体の布厚に応じて前記押え金の押え上がり量を調節するための押え上がり量調節機構(520)を備え、
    前記回動操作/直線送り切換機構は、前記押え金が取り付けられる前記押え棒の中間部に固着される押え棒抱(505)と押え上げ駒(522)との位置関係は、前記押え上げ駒が当接して前記押え棒抱を押上げるまでには所定のクリアランス(S)が設けられ、前記回動操作/直線送り切換機構は、押え上がり量調節ダイヤル(542)による回転量が前記所定のクリアランスを越えるときは前記押え棒抱を押上げ、前記押え上がり量調節機構を動作させて前記被縫製体の回動操作を可能にさせ、前記所定のクリアランス内ならば、前記押え棒抱を押上げることなく前記押え上がり量調節機構は前記押え金の上昇を不動作とさせ、前記被縫製体の直線送りとし、前記押え上がり量調節機構を動作/不動作とすることによって前記被縫製体の回動操作/直線送り切換を行なう回動操作/直線送り切換装置(540a)を有し、
    前記押え上がり量調節機構は、前記回転・垂直運動変換機構に設けられ前記押え上がり量調節ダイヤルの回転に応じ前記直線往復運動の運動基点(533)を変化させて前記直線往復運動の直線往復ストロークを変動して前記押え上がり量を調節するための押え上がり量調節装置(520b)を有することを特徴とする1本糸錠縫化ハンドステッチミシン。
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