JP5352720B1 - 遊星歯車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊星歯車装置バッフルユニットの設計を、適用される機器に応じて容易に変更する。
【解決手段】外歯を有するサンギヤ(5)と、外歯を有して前記サンギヤに噛合する複数のプラネットギヤ(7)と、内歯を有して前記プラネットギヤに噛合するリングギヤ(9)と、隣接する前記プラネットギヤの間に配置されて、内部に形成された回収室(75)へ潤滑油(OL)を回収するバッフルユニット(19b)とを備える遊星歯車装置(1)において、前記バッフルユニットに、前記回収室に回収された前記潤滑油の一部を軸方向に排出する排出口(81)と、回収された前記潤滑油の他の一部を径方向外側に排出して前記リングギヤに供給するリングギヤ給油孔(79)とを設け、前記排出口の一部を塞いで前記リングギヤ給油孔から排出する潤滑油を確保する堰部材(83)を、当該バッフルユニットと別体に設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、主として航空機の動力伝達機構に用いられる遊星歯車装置に関し、特には、そのような遊星歯車装置の潤滑構造に関する。
近年、航空機においては、運転コストの削減や環境保護の観点から、低燃費化が重要な課題となっている。このため、航空機エンジンに使用される遊星歯車装置についても、動力損失を低減させることが要求されている。
従来、この種の遊星歯車装置は、歯車の潤滑および冷却を目的として、歯車に潤滑油を供給する機構を備えているが、歯車の周辺に供給される潤滑油の攪拌抵抗が、歯車装置の動力損失の主要な要因の一つとなっている。潤滑油の攪拌抵抗を低減させるための手段として、例えば、隣接するプラネットギヤ間にバッフル(障害物)を設けることにより、隣接するプラネットギヤ周りに生じる潤滑油流れ同士の干渉による渦の発生を抑制することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらには、このバッフル内に設けた空間に、いったん潤滑油を回収し、その一部を軸方向に排出するとともに、ほかの一部をバッフルに設けた貫通孔を介してリングギヤに供給し、リングギヤの潤滑に利用することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。この場合、バッフルの軸方向の排出口の一部分を堰で覆い、リングギヤに供給する分の潤滑油を貯留することによって、確実にリングギヤを潤滑することができる。
特表平9−507284号公報 特開2011−220495号公報
しかしながら、バッフルに設ける堰の最適な形状や大きさは、遊星歯車装置が使用される機器の仕様や使用環境等によって異なる。このため、堰をバッフルと一体に設けた場合、堰の設計変更に応じてバッフル全体の設計を変更する必要があり、製造コスト増加の要因となっていた。また、堰によってバッフルの排出口の一部が覆われることにより、フロントプレートを歯車装置に取り付ける工程の作業が行いにくくなり、加工性が低下する場合があった。
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、遊星歯車装置を構成する主要な回転要素に供給される潤滑油を回収し、かつ排出して潤滑油の攪拌抵抗を低減しながら、回収した潤滑油の一部をリングギヤに供給するバッフルユニットの設計を、適用される機器に応じて容易に変更することができる遊星歯車装置を提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明に係る遊星歯車装置は、外歯を有するサンギヤと、外歯を有して前記サンギヤに噛合する複数のプラネットギヤと、内歯を有して前記プラネットギヤに噛合するリングギヤと、隣接する前記プラネットギヤの間に配置されて、内部に形成された回収室へ潤滑油を回収するバッフルユニットとを備え、前記バッフルユニットは、前記回収室に回収された前記潤滑油の一部を軸方向に排出する排出口と、回収された前記潤滑油の他の一部を径方向外側に排出して前記リングギヤに供給するリングギヤ給油孔とを有しており、前記排出口の一部を塞いで前記リングギヤ給油孔から排出する潤滑油を確保する堰部材が、当該バッフルユニットと別体に設けられている。
この構成によれば、隣接するプラネットギヤ間に配置されるバッフルユニットに、リングギヤ給油孔及び堰を設けて、潤滑油の攪拌抵抗の低減とリングギヤの潤滑を実現しつつ、堰を形成する堰部材をバッフルユニットと別体に設けたことにより、歯車装置が適用される機器の仕様等に応じた堰の設計変更が容易となる。
本発明の一実施形態に係る遊星歯車装置において、前記複数のプラネットギヤの回転軸であるプラネット軸の一端部を支持するフロントプレートが、前記バッフルユニットの前記回収室における前記排出口と反対側の軸方向端部に位置する底壁に、軸方向に締め付ける連結部材によって連結されていてもよい。より具体的には、例えば、前記連結部材が、ボルトおよびこのボルトに螺合するナットであり、前記ボルトが、前記フロントプレートおよび前記バッフルユニットに前記フロントプレート側から挿通され、前記ナットが、前記バッフルユニットの前記回収室側から前記ボルトの先端に螺合している。この構成によれば、フロントプレートを回収室の底壁に取り付ける際、別体に形成された堰部材を取り外した状態で、連結部材を軸方向に締め付ける作業が可能となるので、堰を備えてリングギヤに確実に潤滑油を供給するバッフルユニットを有する遊星歯車装置の組立てが容易となり、製造コストが低減される。
本発明の一実施形態に係る遊星歯車装置において、前記堰部材は前記排出口に嵌合され、縮径可能なリング状部材を介して軸方向に抜け止めされていることが好ましい。この構成によれば、遊星歯車装置の組立て作業において、例えば、別体に形成された堰部材を取り外した状態で、連結部材を軸方向に締め付ける作業が容易になる。
本発明の一実施形態に係る遊星歯車装置において、前記堰部材は、前記排出口における、前記複数のプラネットギヤを支持するプラネットキャリアの径方向の外側で、かつ、前記プラネットギヤの公転方向の後側を塞ぐことが好ましい。このように構成することにより、バッフルユニット内に前記リングギヤ給油孔からリングギヤへ供給するのに十分な量の潤滑油を確保することができる。特に、バッフルユニット内に回収された潤滑油には、プラネットギヤの公転による遠心力およびコリオリ力の両方が作用するので、これらの力の合力の方向である、プラネットギヤの径方向外側かつ公転方向の後側を堰によって覆うことにより、効果的に潤滑油を確保できる。
このように、本発明の遊星歯車装置によれば、遊星歯車装置を構成する主要な回転要素に供給される潤滑油を効率的に排出して潤滑油の攪拌抵抗を低減しながら、遊星歯車装置の潤滑油を回収してその一部をリングギヤに供給するバッフルユニットの設計を、適用される機器に応じて容易に変更することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る遊星歯車装置を示す部分破断斜視図である。 図1の遊星歯車装置の縦断面図である。 図1の遊星歯車装置に用いられるプラネットキャリアの分解斜視図である。 図1の遊星歯車装置に使用されるフロントプレートを前方から見た正面図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 図1の遊星歯車装置に使用されるバックプレートを後方から見た背面図である。 図5の要部を拡大して示す図であり、(a)が側面図、(b)が堰部材の平面図である。 図1の遊星歯車装置の組立て時の状態を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る遊星歯車装置1を示す斜視図である。この遊星歯車装置1は、ヘリコプターまたは航空機のエンジンに設置されて、図示しないガスタービンエンジンに入力軸3を介して連結されており、このガスタービンエンジンの動力を、図示しない2つのロータに、それぞれ互いに独立の出力として伝達する。なお、以下の説明において、軸方向の、ガスタービンエンジンが配置されている側(図1の左下側)を前側と呼び、その反対側を後側と呼ぶ。
図2は、図1の遊星歯車装置1を示す縦断面図である。同図に示すように、遊星歯車装置1は複列の歯車機構として構成されており、サンギヤ5、プラネットギヤ7、リングギヤ9、プラネットキャリア11、およびプラネット軸13を備えている。サンギヤ5は、互いに逆方向に傾斜した複列のはすば歯車からなる外歯を有する歯車であり、回転軸となる入力軸3の外周に嵌合されている。プラネットギヤ7は、サンギヤ5に対応したはすば歯車からなる複列の外歯を有する歯車であり、回転軸となる中空のプラネット軸13の外周に複列の軸受15を介して回転自在に取付けられた状態で、サンギヤ5に噛合している。本実施形態では、5つのプラネットギヤ7が、サンギヤ5の円周方向に等間隔に配置されている。リングギヤ9は、複列のはすばからなる内歯を有する歯車であり、5つのプラネットギヤ7に噛合している。
プラネットギヤ7のプラネット軸13は、その前端部が、入力軸3と同一の軸心C1を有する環状のフロントプレート17に支持されている。図3の分解斜視図に示すように、フロントプレート17は、同心状に配置された円筒状のドラム19の内周部に、複数のボルト21によって連結されている。ドラム19は、その前端部を形成する円筒状のドラム本体19aと、ドラム本体19aに一体に形成されて、ドラム本体19aから後方に延びる複数のバッフルユニット19bとを有している。バッフルユニット19bは、径方向外側から内側に向かって幅狭となるほぼ台形の断面形状を有する柱状の部材であり、プラネット軸13(図2)間の円周方向位置に等間隔に配置されている。バッフルユニット19bの構造については、後に詳述する。
ドラム19の後端部、つまりバッフルユニット19bの後端部には環状のバックプレート23が一体的に形成されており、このバックプレート23に、図2に示すプラネット軸13の後端部が支持されている。このように、ドラム19と、ドラム19を介して互いに連結されたフロントプレート17およびバックプレート23が、プラネット軸13およびプラネットギヤ7を支持するプラネットキャリア11を構成している。このプラネットキャリア11によって、各プラネット軸13間の相対位置、すなわち各プラネットギヤ7間の相対位置が決められる。
ドラム19の前端部は、入力軸3と同心の前方出力軸24にボルト連結されており、5つのプラネットギヤ7の、軸心C1回りの公転による動力は、ドラム19および前方出力軸24を介して駆動力として前側のロータ(図示せず)に出力される。一方、リングギヤ9の外周部は、入力軸3と同心に配置されるフレックスサポート25に連結されており、プラネットギヤ7の自転軸心C2回りの回転による動力は、リングギヤ9およびフレックスサポート25を介して駆動力として後側のロータ(図示せず)に出力される。
フロントプレート17の外周側には、プラネット軸13を支持するための支持貫通孔27が設けられており、支持貫通孔27にプラネット軸13の前端部が嵌合されている。同様に、プラネット軸13の後端部が、パックプレート21の支持貫通孔29に嵌合されている。この状態で、さらに、長軸の固定支軸31および長軸のボルト35によってフロントプレート17、プラネット軸13およびバックプレート23が軸方向に締め付け固定されている。このようにして、ブラネット軸13がフロントプレート17およびバックプレート23によって支持されている。
図4は、フロントプレート17を前方から見た正面図である。同図に示すように、フロントプレート17は、円板形状の中心部に入力軸3を挿通させるための入力軸挿通孔37を有しており、この入力軸挿通孔37の径方向外側のドーナツ形状のプレート部に、重量を適切に低下させるための各種切欠部分が設けられている。フロントプレート17の外径は、ドラム19の円筒状部分であるドラム本体19aの内径にほぼ合致している。
フロントプレート17には、フロントプレート17を別体のドラム19に連結するための連結片41が設けられている。連結片41は、互いに隣接する支持貫通孔27の間から径方向外方に延びるアーム部41aと、アーム部41aの外形側先端に形成された連結部41bとを有している。すなわち、連結部41bは、フロントプレート17の外周部で周方向に間欠的に複数(本実施形態では5つ)設けられている。各連結部41bには、ほぼ周方向に沿って等間隔に配置された複数(図4の例では3つ)のボルト挿通孔43が設けられている。
図4のV−V線に沿った断面図である図5に示すように、ドラム19の内周面には、鍔状のドラム内側連結部45が径方向内側に突設されており、このドラム内側連結部45に、軸心方向に貫通する複数のボルト挿通孔47が設けられている。連結部材であるボルト21を、前側からフロントプレート17のボルト挿通孔43およびドラム19のボルト挿通孔47に挿通した状態で、ボルト21の先端にナット51を螺合させることにより、フロントプレート17がドラム19のドラム内側連結部45に連結されている。なお、連結部41bの軸方向位置は、破線で示す支持貫通孔27の軸方向位置に対して前側に偏位している。
なお、フロントプレート17またはドラム19に、ボルト21を螺合させるねじ孔を設けずに、ナット51に螺合させているのは、遊星歯車装置1全体の軽量化の目的で、キャリア11を構成するフロントプレート17およびドラム19のような部材を、高応力下でクラックが発生し易いチタン合金のような材料で形成しているため、キャリア11を構成する部材にねじ孔を設けるとクラックが発生し易くなるからである。本実施形態のように、ねじ孔ではなくナット51にボルト21を螺合させることにより、遊星歯車装置1の信頼性を低下させることなく重量を低減できる。
次に、バッフルユニット19bの構造について説明する。図5に示すように、バッフルユニット19bの内部は、バックプレート23に鍛造または単一素材からの機械加工により一体に形成された内壁53によって、中実に形成された内周部19baと中空に形成された外周部19bbとに分けられている。バッフルユニット19bの内周部19baは、ボルト55によってバックプレート23に固定されている。また、バッフルユニット19bの内壁53の前側端部には、外径側に突出する連結片53aが設けられており、内周部19baの前側端部に形成された外径側に突出する連結片57に重ねられた状態で、内周部19baの連結片57側から挿通されたボルト59の先端に、内壁53の連結片53a側からナット61を螺合させることによって連結されている。
フロントプレート17および内周部19baの内方には、潤滑油OLを外部から導入するギヤ潤滑油導入通路63A,63Bがそれぞれ形成されている。内周部19baのギヤ潤滑油導入通路63Bの内径側には、ギヤ潤滑油導入通路63Bからサンギヤ5に潤滑油OLを供給するための複数の給油孔65が設けられている。
また、図6に示すように、バッフルユニット19bの両側面の、内周部19baと外周部19bbとの境界付近に、潤滑油OLをバッフルユニット19b内に回収するための回収口71が設けられている。図5に示すバッフルユニット19bの外周部19bbの内方空間は、回収口71に連通しており、これらの回収口71から回収された潤滑油OLをいったん貯留する回収室75を形成している。
また、バッフルユニット19bの最外周側の外壁部19bcには、径方向の貫通孔であるリングギヤ給油孔79が設けられている。このリングギヤ給油孔79を介して、回収室75に回収された潤滑油OLの一部がリングギヤ9に供給される。図6に示すように、リングギヤ給油孔79は、外壁部19bcの周方向中央よりも、プラネットギヤ7の公転方向Rvに対して後側に位置しており、図5に示すとおり、軸方向に所定の間隔を空けて複数(本実施形態では2つ)並べて設けられている。なお、給油孔65およびリングギヤ給油孔79の、それぞれの数および位置は、適宜設定してよい。
図5の回収室75の軸方向後端部の開口は、回収室75から潤滑油OLをバッフルユニット19bの軸方向外方に排出するための軸方向排出口81となる。上述のように、ドラム19は連結部材であるボルト21とナット51によってフロントプレート17に連結されているが、ボルト21を挿通させるバッフルユニット19b側のドラム内側連結部45は、バッフルユニット19bの外壁部19bcの内側の、軸方向前端部に突設されている。すなわち、ドラム内側連結部45は、回収室75における、軸方向排出口81の反対側の軸方向に設けられて、回収室75の底壁を形成している。軸方向排出口81には、軸方向排出口81の一部を塞ぐ堰部材83が嵌合している。
図5の要部を拡大した図7に示すように、堰部材83は、バッフルユニット19bとは別体に、つまり分離可能な別部品として形成されたほぼ円筒状の部材であり、その筒部83aの外周面が軸方向排出口81の内周部に嵌合する。また、堰部材83の軸方向の一端には、縮径可能なリング状部材であるCリング85が取り付けられている。このCリング85を、排出口81の内周面に形成された係止溝87に係合させることにより、排出口81の内周部に嵌合した堰部材83が軸方向に抜け止めされる。
堰部材83の筒部83aの一方の開口が、筒部83aよりも大径の円板状の底部83bによって覆われている。底部83bは、その一部に半円形状の開口を有しており、この開口が、回収室75から潤滑油OLをバッフルユニット19bの軸方向外方に排出する排出部83baとなる。一方、底部83bの排出部以外の部分が、軸方向排出口81の一部を塞ぐ堰部83bbとなる。
図6に示すように、堰部83bbは、軸方向排出口81(図7)における、バックプレート23の径方向外側で、かつ、公転方向Rvに対して後側の部分を塞いでいる。遊星歯車装置1の、サンギヤ5は矢印Aの方向に回転し、その駆動力を受けて、プラネットギヤ7は矢印Bの方向に自転すると同時に、プラネットキャリア11とともに矢印Rvの方向に公転する。リングギヤ9は矢印Dの方向に回転する。バッフルユニット19b内の回収室75(図5)に回収された潤滑油OLには、プラネットギヤ7の公転による遠心力Cfおよびコリオリ力Coの両方が作用するので、これらの力の合力Reの方向である、径方向外側かつ公転方向の後側を堰部83bbで覆うことにより、効果的に潤滑油OLを確保できる。
もっとも、堰部83bbのより具体的な形状は、遊星歯車装置1が適用される機器の仕様や運転条件等、すなわち、例えば、使用されるプラネットギヤの数、プラネットギヤの公転速度および公転方向、必要な潤滑油の流量等によって異なる。本実施形態に係る遊星歯車装置1では、堰部83bbを形成する堰部材83をバッフルユニット19bと別体に設けているので、そのような堰部83bbの設計変更に容易に対応することが可能となる。
また、図7に示すように、堰部材83の筒部83aは、その周方向の一部に、軸方向前方に突設された位置決め突起89を有している。この位置決め突起89を、回収室75の内周壁に設けられた位置決め凹部91に係合させることにより、堰部材83のバッフルユニット19bに対する周方向位置が固定される。すなわち、位置決め突起89および位置決め凹部91により、上述のような、軸方向排出口81の堰部83bbによって覆われる位置が決まる。さらに、堰部材83の筒部83aの外周には、堰部材83と軸方向排出口81との間をシールする環状のシール部材93が取り付けられている。
次に、上記の実施形態に係る遊星歯車装置1の作用について説明する。
外部から図5のギヤ潤滑油導入通路63A,63Bを介してバッフルユニット19bに導入された潤滑油OLは、バッフルユニット19bの内周部19baの給油孔65からサンギヤ5に向けて噴射され、その大部分が、回収口71からバッフルユニット19b内に回収される。
バッフルユニット19b内に回収された潤滑油OLは、回収室75に流入した後、一部が、堰部83bbで堰き止められ、リングギヤ給油孔79を介してリングギヤ9に供給される。これにより、リングギヤ9が効果的に潤滑される。また、回収室75における堰部83bbを越えた分の潤滑油OLは、排出部83baから、遊星歯車装置1の外部へ軸方向後方に排出される。これにより、大量の潤滑油OLがプラネットギヤ7に付着することが防止され、潤滑油OLの攪拌抵抗が低減される。
また、堰部材をバッフルユニット19bと別体に形成したことにより、遊星歯車装置1の組立工程において、フロントプレート17を取り付ける作業が容易になる。具体的には、図8に示すように、フロントプレート17を回収室75の底壁(ドラム内側連結部45)に取り付ける際、軸方向排出口81に堰部材が取り付けられておらず、軸方向排出口81が軸方向外側に完全に開口した状態にすることができる。したがって、バッフルユニット19bの回収室75内に取り付けられる連結部材、つまり同図の例ではナット51を締め付けるための工具Tを、軸方向排出口81を通して、ナット51の締め付け作業を容易に行うことができる。
このように、本実施形態の遊星歯車装置1によれば、隣接するプラネットギヤ7,7間に配置されるバッフルユニット19bに、リングギヤ給油孔及び堰部を設けて、潤滑油の攪拌抵抗の低減とリングギヤの潤滑を実現しつつ、堰部を形成する堰部材をバッフルユニット19bと別体に設けたことにより、歯車装置1が適用される機器の仕様等に応じた堰部の設計変更が容易となる。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 遊星歯車装置
5 サンギヤ
7 プラネットギヤ
9 リングギヤ
11 プラネットキャリア
13 プラネット軸
17 フロントプレート
19 ドラム
19b バッフルユニット
21 ボルト(連結部材)
23 バックプレート
45 ドラム内側連結部(回収室の底壁)
47 給油孔
51 ナット(連結部材)
71 回収口
75 回収室
79 リングギヤ給油孔
81 軸方向排出口
83 堰部材
83bb 堰部
OL 潤滑油

Claims (5)

  1. 外歯を有するサンギヤと、
    外歯を有して前記サンギヤに噛合する複数のプラネットギヤと、
    内歯を有して前記プラネットギヤに噛合するリングギヤと、
    隣接する前記プラネットギヤの間に配置されて、内部に形成された回収室へ潤滑油を回収するバッフルユニットと、
    を備え、
    前記バッフルユニットは、前記回収室に回収された前記潤滑油の一部を軸方向に排出する排出口と、回収された前記潤滑油の他の一部を径方向外側に排出して前記リングギヤに供給するリングギヤ給油孔とを有しており、前記排出口の一部を塞いで前記リングギヤ給油孔から排出する潤滑油を確保する堰部材が、当該バッフルユニットと別体に設けられている遊星歯車装置。
  2. 請求項1において、前記複数のプラネットギヤの回転軸であるプラネット軸の一端部を支持するフロントプレートが、前記バッフルユニットの前記回収室における前記排出口と反対側の軸方向端部に位置する底壁に、軸方向に締め付ける連結部材によって連結されている遊星歯車装置。
  3. 請求項1または2において、前記堰部材は前記排出口に嵌合され、縮径可能なリング状部材を介して軸方向に抜け止めされている遊星歯車装置。
  4. 請求項2または請求項2を引用する請求項3において、前記連結部材が、ボルトおよびこのボルトに螺合するナットであり、前記ボルトが、前記フロントプレートおよび前記バッフルユニットに前記フロントプレート側から挿通され、前記ナットが、前記バッフルユニットの前記回収室側から前記ボルトの先端に螺合している遊星歯車装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項において、前記堰部材は、前記排出口における、前記複数のプラネットギヤを支持するプラネットキャリアの径方向の外側で、かつ、前記プラネットギヤの公転方向の後側を塞ぐ遊星歯車装置。
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