JP5351857B2 - パケット転送装置およびパケット転送方法 - Google Patents
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Description
従来技術において、優先転送クラスの帯域確保が必要なフロー(帯域確保型フローという)に関しては、パケット転送装置は、確保可能な帯域がない場合には、帯域確保不可としてフローを転送しないか、または、転送する場合であっても下位の転送品質クラスと同じ条件で転送する必要がある。
また、前記課題を解決するため、本発明の第2の観点に係るパケット転送装置は、パケットをマルチキャストするパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置であって、前記各リンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域を測定する空帯域測定手段と、前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信し、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクの空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御手段と、前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクに確保できた帯域分と、残りの帯域分を前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクに確保した帯域分との両方を用いて前記フローを配信できるか否かを判定する上流側制御手段と、前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するマルチキャスト転送手段と、前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する上流側制御通知手段とを備え、前記マルチキャスト転送手段が、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクとの両方を用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローの一部のパケットであって前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分のパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するリマーク手段を備えることを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明の第3の観点に係るパケット転送装置は、パケットをマルチキャストするパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置であって、前記各リンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域を測定する空帯域測定手段と、前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信し、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクの空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御手段と、前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いて前記フローを配信できるか否かを判定する上流側制御手段と、前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するマルチキャスト転送手段と、前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する上流側制御通知手段とを備え、前記マルチキャスト転送手段が、前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローであって前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するリマーク手段を備え、前記上流側制御手段が、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて前記フローに対して必要な帯域が確保できない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、当該フローを複製することで生成される予め定められた個数のフローを示す冗長フローを、予め定められた個数の前記低クラスのリンクを用いて配信できるか否かを判定すると共に、前記配信できると判定された場合に、配信に用いる前記低クラスの各リンクにおける配信帯域を均等に、または、空帯域の大きい低クラスのリンクほど大きくなるように決定する処理を行う冗長化配信処理手段を備え、前記マルチキャスト転送手段が、前記フローを複製した冗長フローを生成すると共に、前記配信に用いる前記低クラスの各リンクに前記生成した冗長フローを配分するコピー手段をさらに備え、前記リマーク手段が、前記配信に用いる前記低クラスの各リンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定することを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明の第4の観点に係るパケット転送装置は、パケットをマルチキャストするパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備え、前記高クラスのリンク及び前記低クラスのリンクはリンクの全帯域のうちの一部である上位の優先転送帯域と残りの帯域である下位の帯域とを含んだパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置であって、前記各リンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域を測定する空帯域測定手段と、前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信し、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクの空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御手段と、前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクに確保できた帯域分と、残りの帯域分を前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクに確保した帯域分との両方を用いて前記フローを配信できるか否かを判定する上流側制御手段と、前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するマルチキャスト転送手段と、前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する上流側制御通知手段とを備え、前記マルチキャスト転送手段が、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクとの両方を用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローの一部のパケットであって前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分のパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するリマーク手段を備え、前記上流側制御手段が、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて前記フローに対して必要な帯域が確保できない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、当該フローのうち前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分を複製することで生成される予め定められた個数のフローを示す冗長フローを、予め定められた個数の前記リンクを用いて配信できるか否かを判定すると共に、前記配信できると判定された場合に、配信に用いる前記各リンクにおける配信帯域を均等に、または、空帯域の大きいリンクほど大きくなるように決定する処理を行う冗長化配信処理手段を備え、前記マルチキャスト転送手段が、前記フローのうち前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分を複製した冗長フローを生成すると共に、前記配信に用いる前記各リンクに前記生成した冗長フローを配分するコピー手段をさらに備え、前記リマーク手段が、前記配信に用いる前記各リンクのうち前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度または前記高クラスのリンクの前記下位の帯域を通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定することを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明の第2の観点に係るパケット転送方法は、パケットをマルチキャストする情報処理部と記憶部とを少なくとも備えたパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置のパケット転送方法であって、前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部が、前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信する受信ステップと、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御ステップと、前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクに確保できた帯域分と、残りの帯域分を前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクに確保した帯域分との両方を用いて前記フローを配信できるか否かを判定する配信可否判定ステップと、前記高クラスのリンクと前記低クラスのリンクとの両方を用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローの一部のパケットであって前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分のパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するマークダウンステップと、前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するパケット転送ステップと、前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する特定情報通知ステップと、を含んで実行することを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明の第3の観点に係るパケット転送方法は、パケットをマルチキャストする情報処理部と記憶部とを少なくとも備えたパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置のパケット転送方法であって、前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部が、前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信する受信ステップと、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御ステップと、前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いて前記フローを配信できるか否かを判定する配信可否判定ステップと、前記低クラスのリンクを用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローであって前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するマークダウンステップと、前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するパケット転送ステップと、前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する特定情報通知ステップと、を含んで実行し、前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部が、前記マルチキャスト制御ステップにて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて前記フローに対して必要な帯域が確保できない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、当該フローを複製することで生成される予め定められた個数のフローを示す冗長フローを、予め定められた個数の前記低クラスのリンクを用いて配信できるか否かを判定する配信実施可否判定ステップと、前記配信実施可否判定ステップにて配信できると判定された場合に、配信に用いる前記低クラスの各リンクにおける配信帯域を均等に、または、空帯域の大きい低クラスのリンクほど大きくなるように決定する配信帯域決定ステップと、前記フローを複製した冗長フローを生成すると共に、前記配信に用いる前記低クラスの各リンクに前記生成した冗長フローを配分する冗長フロー生成ステップと、をさらに実行し、前記マークダウンステップにて、前記配信に用いる前記低クラスの各リンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定することを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明の第4の観点に係るパケット転送方法は、パケットをマルチキャストする情報処理部と記憶部とを少なくとも備えたパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備え、前記高クラスのリンク及び前記低クラスのリンクはリンクの全帯域のうちの一部である上位の優先転送帯域と残りの帯域である下位の帯域とを含んだパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置のパケット転送方法であって、前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部が、前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信する受信ステップと、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御ステップと、前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクに確保できた帯域分と、残りの帯域分を前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクに確保した帯域分との両方を用いて前記フローを配信できるか否かを判定する配信可否判定ステップと、前記高クラスのリンクと前記低クラスのリンクとの両方を用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローの一部のパケットであって前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分のパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するマークダウンステップと、前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するパケット転送ステップと、前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する特定情報通知ステップと、を含んで実行し、前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部が、前記マルチキャスト制御ステップにて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて前記フローに対して必要な帯域が確保できない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、当該フローのうち前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分を複製することで生成される予め定められた個数のフローを示す冗長フローを、予め定められた個数の前記リンクを用いて配信できるか否かを判定する配信実施可否判定ステップと、前記配信実施可否判定ステップにて配信できると判定された場合に、配信に用いる前記各リンクにおける配信帯域を均等に、または、空帯域の大きいリンクほど大きくなるように決定する配信帯域決定ステップと、前記フローのうち前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分を複製した冗長フローを生成すると共に、前記配信に用いる前記各リンクに前記生成した冗長フローを配分する冗長フロー生成ステップと、をさらに実行し、前記マークダウンステップにて、前記配信に用いる前記各リンクのうち前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度または前記高クラスのリンクの前記下位の帯域を通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定することを特徴とする。
[パケット転送装置の概要]
図1に示すパケット転送システム1は、パケットをマルチキャストするパケット転送装置として、上流側転送装置10と、下流側転送装置20とを備える。
以下、上流側転送装置10(10A,10B)と、下流側転送装置20(20A,20B)との動作の概要について図1を参照して説明する。なお、A,Bは、第1および第2実施形態をそれぞれ示し、特に区別しない場合にはA,Bの表記を省略する。
以下では、リンクL0が、端末等からの必要な通信帯域の要求があった場合に、本来その要求の通信を通すべき品質の回線であるものとして説明する。
ここでは、広義の低クラスを細分化して、最低クラス、狭義の低クラス、中間クラスともいう。
リンクL3は、優先度の最も低い転送クラス(最低優先クラス)であって、ベストエフォートクラスとする。
リンクL2は、ベストエフォートクラスより上位で、遅延大の優先クラス(低クラス)のリンクとする。
リンクL1は、リンクL2より上位であって、例えば、遅延中かつ低損失の高優先クラス(中間クラス)とする。
なお、上流側転送装置10と、下流側転送装置20との間に接続されたリンクの個数は4本に限定されるものではなく、リンクL0(最優先クラス)と、リンクL3(最低優先クラス)との間に下位の転送クラスのリンクが1本以上あればよい。
上流側転送装置10は、帯域CAC(Call Admission Control:呼受付制御)と、判定NGフローへの制御を行う(S1)。つまり、上流側転送装置10は、確保可能な帯域がないフローの場合、そのフローの優先度を低く設定し(マークダウン指定)、そのフローを出力する出力先のインタフェース(出力IF)を指定する。なお、確保可能な帯域がないと判定されたフローのことを判定NGフローと呼ぶ。
そして、下流側転送装置20は、マークダウン指定されたフローを抽出し、マーク復元を行う(優先度を元に戻す:S5)。これにより、符号103で示すフローは、本来その要求の通信を通すべき品質のリンクL0(最優先クラス)のフローとして、符号101,102で示すフローと共に、転送される。
パケット転送装置として、上流側転送装置10と、下流側転送装置20のそれぞれの構成例を図2に示す。各装置は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、メモリやハードディスク等の記憶装置と、外部との間で各種情報の送受信を行うインタフェース装置とを備えて構成される。
上流側転送装置(パケット転送装置)10は、配信要求に基づいてパケットを転送するものであり、図2に示すように、MLD処理部11と、上流側制御機能部12と、マルチキャスト転送・複製部13と、上流側制御通知部14と、空帯域測定部15とを情報処理部として備えると共に、記憶部16と、IFグループ17と、IFグループ18とを備える。
MLD処理部11は、図3に示すように、MLD要求受信処理部11aと、MLD要求帯域判定処理部11bと、配信帯域管理部11cと、受付不可フロー通知部11dとを備える。
受付不可フロー通知部(受付不可フロー通知手段)11dは、帯域を確保できなかったフローの情報を上流側制御機能部12に通知するものである。
上流側制御機能部(上流側制御手段)12は、フローに対して確保可能な帯域がない場合に、複数のリンクの空帯域に基づいて、下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを含む少なくともいずれか1つのリンクを用いてフローを配信できるか否かを判定するものである。第1実施形態では、下位の転送クラスに対応した低クラスの1つのリンクを用いてフローを配信できるか否かを判定することとした。
リマーク部(リマーク手段)13bは、下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いることでフローを配信できると判定された場合に、フローの少なくとも一部のパケットであって低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度を優先転送クラスよりも低く設定するものである。このリマーク部13bは、転送品質クラスのマークダウンを行う。
上流側制御通知部14(上流側制御通知手段)は、フローを特定するためのフロー特定情報として以下の情報を下流側転送装置20に通知するものである。この上流側制御通知部14は、受信側装置に対して、制御の対象となったフローと、送信されたリンクとを特定する情報を通知する。
・フロー識別子(例:IPアドレスやポート番号の組)
・フローのマークダウン前の優先転送クラス(例:DSCP値等)
記憶部16は、図2に示すように、配信IF管理テーブルT1と、出力IFグループテーブルT2と、フロー別帯域テーブルT3と、リンク空帯域テーブルT4とを備える。なお、フロー情報テーブルT7については第3実施形態で説明する。
下流側転送装置(パケット転送装置)20は、上流側転送装置10からマルチキャストされたパケットを受信するものであり、図2に示すように、下流側制御受信部21と、下流側制御機能部22と、フロー復元部23と、パケット振分け部24と、パケット転送部25とを情報処理部として備えると共に、記憶部26と、IFグループ27と、IFグループ28とを備える。
リマーク機能部23bは、抽出されたフローの少なくとも一部のパケットであって下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを通ったパケットに付与された優先度を元の優先度に設定するものである。このリマーク機能部23bは、特定(または復元)されたフローを元の優先転送クラスにマークアップする。なお、マージ機能部23aについては第3実施形態で説明する。
次に、上流側転送装置10の動作について図10を参照(適宜図1ないし図3参照)して説明する。
〔マルチキャスト配信要求の受信時の処理〕
上流側転送装置10は、MLD要求受信処理部11aによって、帯域判定の対象とするフローの送信開始要求を受信し、MLD要求帯域判定処理部11bによって、配信IF管理テーブルT1(図4参照)において、要求されたチャネルが既に配信されているチャネル(配信チャネル)であるか否かを判定する(ステップS11:受信ステップ)。既に配信されているチャネルであれば(ステップS11:Yes)、上流側転送装置10は、当該チャネルの配信開始処理を行わない。一方、まだ配信されていないチャネルの場合には(ステップS11:No)、上流側転送装置10は、ステップS12(マルチキャスト制御ステップ)の残帯域に基づく帯域確保要求・受付判定に進む。
上流側転送装置10は、このステップS12において、要求されたフローの帯域(要求帯域)より残帯域が大きいと判定した場合(ステップS12:Yes)、送信開始要求を受け付け、配信帯域管理部11cによって、残帯域を減算して使用帯域情報を現行化し(ステップS15A)、フローを転送する処理を開始する(ステップS18A)。なお、現行化とは、現在測定済みの最新の帯域情報に基づいてテーブル保持情報を更新することを示す。
ステップS12にてNoの場合、MLD処理部11の受付不可フロー通知部11dは、受付不可と判定されたフローの情報を、上流側制御機能部12に通知する(ステップS13)。そして、上流側制御機能部12は、配信判定処理部12aによって、当該フローに対するMLDを受信したIFが属するIFグループを、出力IFグループテーブルT2(図5参照)から特定し、当該IFグループに属するIFを特定する(ステップS14)。そして、上流側制御機能部12では、当該フローの帯域をフロー別帯域テーブル(図6)より取得する。ここで、配信判定処理部12aは、複数のリンクの空帯域に基づいて、下位の転送クラスに対応した低クラスの1つのリンクを用いてフローを配信できるか否かを判定して配信を決定する(配信可否判定ステップ)。
上流側制御機能部12では、当該フローのフロー識別子を、リマーク部13bに通知する。リマーク部13bでは、通知されたフローに対して、転送優先度のマークダウンの設定を行う(ステップS17:マークダウンステップ)。そして、上流側制御機能部12では、上流側制御機能部12で決定した送信IFに対し、IF毎に算出した配信帯域の配信を行うよう、マルチキャスト転送・複製部13に通知する。そして、マルチキャスト転送・複製部13では、上流側制御機能部12から受けた指示に基づいて転送を行う(ステップS18:パケット転送ステップ)。そして、上流側転送装置10は、下流側転送装置20に対し、フローを復元するための情報(フロー特定情報)を通知する(ステップS19:特定情報通知ステップ)。
次に、下流側転送装置20の動作について図11を参照(適宜図1ないし図3参照)して説明する。
下流側転送装置20は、上流側転送装置10からのフローを受信する(ステップS21)。また、下流側転送装置20は、下流側制御受信部21によって、上流側転送装置10からのフローを復元するための情報を受信する(ステップS22:フロー特定情報受信ステップ)。そして、下流側転送装置20では、上流側転送装置10からそれぞれ受信した、フロー識別子と、上流側転送装置10におけるフロー受信時の転送優先度とを記憶部26に保持する(図8参照)。
上流側転送装置10では、以下の(301)〜(303)の処理を行う。
(301)上流側転送装置10では、配信要求の都度に発生する制御とは非同期に、空帯域測定部15によって、リンクの空帯域を測定する。
(302)測定する時間は、予め定められた時刻に対して行うものとし(平均帯域とする場合でも基準となる時刻を予め定めておき)、同時刻でのリンク空帯域テーブルT4(図7参照)の「配信帯域232」の情報を保持する。なお、配信帯域管理部11cにてテーブル情報を更新処理する。
(303)空帯域測定部15では、あるIFに対してある時刻に測定された空帯域の情報から、前記(302)で当該時刻に対して保持した「配信帯域232」の値を減算し、この値を、リンク空帯域テーブルT4(図7参照)の当該IFの「測定リンク空帯域233」の値として、上書きする。さらに、当該IFの「評価空帯域234」の値を、「測定リンク空帯域233」から「配信帯域232」を減じた値に更新する。
なお、(301)〜(303)の動作は、複数あるいは全てのIFに対して同時刻に行うこともあれば、IF別に異なる時刻に行うこともある。
上流側転送装置10では、配信停止要求を受信すると(311)、配信IF管理テーブルT1(図4参照)において、該当するエントリを特定し(312)、図示を省略した「MLD送信元ホスト欄」に“停止要求送信元ホスト”以外のホストが登録されている場合は、この配信IF管理テーブルT1の図示を省略した「配信状態欄」から“停止要求送信元ホスト”を削除し(313)、配信停止要求の処理を終了する。
(321)該当エントリの「出力IF203」に記載されたインタフェースIFへの配信制御を停止する。
(322)該当エントリのフローに対する自装置内の転送優先値マークダウンの設定を解除する。
(323)該当エントリのフローに対するIFでの配信帯域を、配信帯域から積み下げるとともに、リンク空帯域テーブルT4(図7参照)において、該当IFに対する「配信帯域232」の値から減算する。さらに、「評価空帯域234」の値を、「測定リンク空帯域233」の値から「配信帯域232」を減じた値に設定する。
(324)下流側転送装置20に対し、配信制御処理の解除を指示するため、停止するフローを識別するフロー識別子と、当該フローを停止する指示とを送出する。
(325)該当エントリを、配信IF管理テーブルT1から削除する。
第1実施形態では、配信要求されたフローについて帯域が確保できないときに、その配信要求されたすべてのフローを他のリンクから転送することとしたが、第2実施形態では、フローの一部を他のリンクに移し、残りは元のリンクから配信することとした。なお、第1実施形態と同じ構成および処理にはそれぞれ同じ符号を付して説明を省略する。
上流側転送装置10Bの配信帯域管理部(配信帯域管理手段)11cは、次の機能を有している。配信帯域管理部11cは、記憶部16に記憶された各テーブルを参照して、フローの帯域の一部の帯域について、優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて帯域確保可能な場合、確保可能な帯域を当該フロー用に確保する。
この配信帯域管理部11cは、優先度を優先転送クラスよりも下位に設定するパケットとして、例えば、パケットのペイロードの優先度の低いものから順に、フローの帯域の一部を選択することとした。なお、パケットの内容によらずに選択する形態とすることもできる。
上流側転送装置10Bの上流側制御機能部(上流側制御手段)12は、フローに対して確保可能な帯域がない場合に、優先転送クラスと、下位の転送クラスに対応した低クラスの1つのリンクとの両方を用いてフローを配信できるか否かを判定することとした。
次に、上流側転送装置10Bの動作について図10を参照(適宜図1ないし図3参照)して説明する。なお、ステップS11〜ステップS12の処理は同じなので説明を省略する。
〔配信リンクと各リンクへの配信帯域の決定〕
ステップS12にてNoの場合、MLD処理部11の配信帯域管理部11cは、受付不可と判定されたフローに対して、フロー帯域の一部帯域について帯域確保可能な場合、確保可能な帯域を当該フロー用に確保する。そして、受付不可フロー通知部11dは、受付不可と判定されたフローの情報として、確保できなかった帯域と、一部確保できた帯域とを
上流側制御機能部12に通知する(ステップS13)。
図12に示すパケット転送システム1Cは、パケットをマルチキャストするパケット転送装置として、上流側転送装置10Cと、下流側転送装置20Cとを備える。なお、第1実施形態と同じ構成および処理にはそれぞれ同じ符号を付して説明を省略する。また、図12に示す記号C,Dは、第3および第4実施形態をそれぞれ示し、特に区別しない場合にはC,Dの表記を省略する。
例えば、符号101,102で示すフローが、リンクL0のQoS帯域(PB)で配信されているときに、符号103で示すフローの配信が要求されたものとする(S30)。この場合、上流側転送装置10Cは、帯域CAC(Call Admission Control:呼受付制御)がNGの場合のみ、QoS冗長配信のための制御を実施する(S31)。つまり、上流側転送装置10Cは、BE専用帯域を使えるようにするためのマークダウン、フローコピー、および、配信先リンクの指定変更を行う。
冗長化配信処理部(冗長化配信処理手段)12eは、優先転送クラスに対応した高クラスのリンクL0においてフローに対して必要な帯域が確保できない場合に、複数のリンクの空帯域に基づいて、予め定められた個数の冗長フローを、予め定められた個数のリンクを用いて配信できるか否かを判定すると共に、配信できる場合に、配信に用いる各リンクにおける配信帯域を決定する処理を行うものである。各リンクにおける配信帯域を決定する方法については後記するが、大別して、配信帯域を均等にする方法と、空帯域の大きいリンクほど大きくなるように決定する方法とのいずれかを用いればよい。
コピー部(コピー手段)13cは、フローを複製した冗長フローを生成すると共に、配信に用いる各リンクに配分するものである。この場合、リマーク部13bは、配信に用いる各リンクを通るパケットに付与された優先度を優先転送クラスよりも下位に設定する。
このコピー部13cは、マークダウンされた当該フローを空帯域の大きいリンクに配信するように別リンクに割当てる処理を行う(出力リンク指定機能)。
下流側転送装置20Cの下流側制御機能部(下流側制御手段)22は、フロー特定情報に基づいて、受信フローの中から、優先度が変更された複数のフローを抽出する。
マージ機能部(マージ手段)23aは、フロー特定情報で特定される複数のフローに対して、フロー毎に、パケット毎の一意な識別子に基づいて、重複するパケットを削除して、1つのフローに復元するものである。ここで、パケット毎の一意な識別子とは、例えば、RTP(Real-time Transport Protocol)ストリームの場合にはRTPのシーケンス番号を示す。
リマーク機能部23bは、復元されたフローのパケットに付与された優先度を元の優先度に設定する。また、パケット転送部25は、復元されたフローを他の受信フローと共に転送する。
次に、上流側転送装置10Cの動作について図10を参照(適宜図1ないし図3参照)して説明する。なお、ステップS11〜ステップS12の処理は第1実施形態と同じなので説明を省略する。
〔配信リンクと各リンクへの配信帯域の決定〕
ステップS13に続いて、上流側制御機能部12は、配信判定処理部12aによって、当該フローに対するMLDを受信したIFが属するIFグループを、出力IFグループテーブルT2(図5参照)から特定し、当該IFグループに属するIFを特定する(ステップS14)。そして、上流側制御機能部12では、冗長化配信処理部12eが、配信判定処理部12aを介して各部12a,12b,12c,12dと協働して以下の処理(401)〜(406)を行う。
上流側制御機能部12では、最も「評価空帯域」の大きいIFの空帯域をBW1とする。BW1/BWtをRbwとする。なお、Rbwの定義は前記したとおりであり、ここでは、無用な範囲を除くための閾値処理として、BW1/BWtをあらためて閾値の1つとして仮にRbwとしたものである。そして、帯域評価の安全率をRbw0として保持する。
RbwがRbw0より大きい場合には、本実施形態を適用した配信を行わず、当該MLDを破棄する。
「配信実施可否」の判定と、「配信帯域決定」には、以下の2つの方法(方法ア、方法イ)がある。
なお、リンク毎のフローの割り当てにおいては、冗長化された同一パケットが同一リンクに配信されないように、コピーしたフロー毎に、前記(405)のように振分けを行う。ここで、コピーしたフロー毎に、前記(405)のIF毎の帯域を、「配信リンク数」で除算した帯域となるよう配信する。
上流側制御機能部12では、RbwがRbw0より大きい場合には、冗長化配信を行わず、当該MLD要求は破棄する。一方、RbwがRbw0より小さい場合は、上流側制御機能部12では、IFiに送信する冗長化フローの帯域を、Bi=“冗長フロー総帯域”×Riとし、冗長化したフロー帯域をこの帯域Biに応じてIFiに送信する。
上流側制御機能部12では、BWn × Rbw0が“冗長フロー平均帯域”より小さい場合は、冗長化配信を行わず、当該MLD要求は破棄する。一方、BWn ×Rbw0が“冗長フロー平均帯域”より大きい場合、冗長フローを、配信対象IFに“冗長フロー平均帯域”毎に配信する。
次に、下流側転送装置20Cの動作について図11を参照(適宜図1ないし図3参照)して説明する。ステップS21〜S23の処理は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。下流側転送装置20Cは、ステップS23でフローを抽出すると、フロー復元部23のマージ機能部23aによって、集約されたフローに対して、フロー毎に、パケット毎の一意な識別子(RTPストリームの場合にはRTPのシーケンス番号)に基づいて、重複するパケットを削除する(マージステップ:図12のS35)。マージ機能部23aは、マージしたフローをリマーク機能部23bに引渡す。ステップS24〜S25の処理、およびその他の処理は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
第4実施形態は、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせた形態である。
第4実施形態では、オリジナルの優先転送クラスでのフローに必要な帯域が確保できないときに、当該フローのうち、確保できた帯域分のみをオリジナルの優先転送クラスで送信し、残りの帯域をマークダウンし、マークダウンしたフローを、空帯域が残っている単一のリンクに転送する。ここで、マークダウンする前のフローの転送クラスは、最も低い転送クラス(最低優先クラス)より上位のクラスとする(図12参照)。
マークダウンした後の転送クラスを最低優先クラスとしてもよいし、オリジナルのクラスと最低優先クラスとの間のクラスとしてもよい。
マークダウンするパケットを選択するロジックには、パケットの内容によらずに選択する方法と、パケットのペイロードの優先度の低いものから順に選択する方法(例えば、映像ストリームの差分フレームを含むパケットを優先的に選択する方法)がある。
次に、上流側転送装置10Dの動作について図10を参照(適宜図1ないし図3参照)して説明する。なお、ステップS11〜ステップS12の処理は第1実施形態と同じなので説明を省略する。
〔配信リンクと各リンクへの配信帯域の決定〕
ステップS12にてNoの場合、MLD処理部11の配信帯域管理部11cは、受付不可と判定されたフローに対して、フロー帯域の一部帯域について帯域確保可能な場合、確保可能な帯域を当該フロー用に確保する。そして、受付不可フロー通知部11dは、受付不可と判定されたフローの情報として、確保できなかった帯域と、一部確保できた帯域とを
上流側制御機能部12に通知する(ステップS13)。
ただし、前記(405)にて、上流側制御機能部12が行う具体手順の中で、Rbwが、帯域評価の安全率Rbw0より大きい場合には、本実施形態を適用した配信を行わず、当該MLDを破棄すると共に、さらに、当該MLD要求に基づいてフローの一部帯域として確保した帯域を解放する。
また、前記方法アにおいて、上流側制御機能部12では、RbwがRbw0より大きい場合には、冗長化配信を行わず、当該MLD要求は破棄すると共に、さらに、当該MLD要求に基づいてフローの一部帯域として確保した帯域を解放する。
さらに、前記方法イにおいて、上流側制御機能部12では、BWn × Rbw0が “冗長フロー平均帯域”より小さい場合は、冗長化配信を行わず、当該MLD要求は破棄すると共に、さらに、当該MLD要求に基づいてフローの一部帯域として確保した帯域を解放する。
なお、他の処理は、第2実施形態および第3実施形態と同様なので説明を省略する。
(EX-2)QoSクラスで転送するマルチキャストフローのうち、本制御の適用対象とするフローが限定されることとする。この場合、対象となるフローの情報(マルチキャストフローのソースアドレスとグループアドレスの組合せ等)は、個々の配信要求とは独立に、予め上流側転送装置10に静的に設定する。
(EX-3)QoSクラスで転送するマルチキャストフローのうち、本制御の適用対象とするフローを限定されることとする。この場合適用対象かどうかを、配信要求の中で明示的に指定する。
11 MLD処理部(マルチキャスト制御手段)
11a MLD要求受信処理部(要求受信処理手段)
11b MLD要求帯域判定処理部(要求帯域判定手段)
11c 配信帯域管理部(配信帯域管理手段)
11d 受付不可フロー通知部(受付不可フロー通知手段)
12 上流側制御機能部(上流側制御手段)
12a 配信判定処理部
12b 配信先リンク選択部
12c 帯域情報管理部
12d マルチキャスト転送指示部
12e 冗長化配信処理部(冗長化配信処理手段)
13 マルチキャスト転送・複製部(マルチキャスト転送手段)
13a パケット転送部
13b リマーク部(リマーク手段)
13c コピー部(コピー手段)
14 上流側制御通知部(上流側制御通知手段)
15 空帯域測定部(空帯域測定手段)
16 記憶部
17 IFグループ
18 IFグループ
20(20A,20B,20C,20D) 下流側転送装置(パケット転送装置)
21 下流側制御受信部(下流側制御受信手段)
22 下流側制御機能部(下流側制御手段)
23 フロー復元部
23a マージ機能部
23b リマーク機能部(リマーク手段)
24 パケット振分け部
25 パケット転送部(パケット転送手段)
26 記憶部
27 IFグループ
28 IFグループ
Claims (14)
- パケットをマルチキャストするパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置であって、
前記各リンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域を測定する空帯域測定手段と、
前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信し、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクの空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御手段と、
前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いて前記フローを配信できるか否かを判定する上流側制御手段と、
前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するマルチキャスト転送手段と、
前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する上流側制御通知手段とを備え、
前記マルチキャスト転送手段は、
前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローであって前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するリマーク手段を備えることを特徴とするパケット転送装置。 - パケットをマルチキャストするパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置であって、
前記各リンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域を測定する空帯域測定手段と、
前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信し、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクの空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御手段と、
前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクに確保できた帯域分と、残りの帯域分を前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクに確保した帯域分との両方を用いて前記フローを配信できるか否かを判定する上流側制御手段と、
前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するマルチキャスト転送手段と、
前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する上流側制御通知手段とを備え、
前記マルチキャスト転送手段は、
前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクとの両方を用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローの一部のパケットであって前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分のパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するリマーク手段を備えることを特徴とするパケット転送装置。 - パケットをマルチキャストするパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置であって、
前記各リンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域を測定する空帯域測定手段と、
前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信し、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクの空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御手段と、
前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いて前記フローを配信できるか否かを判定する上流側制御手段と、
前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するマルチキャスト転送手段と、
前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する上流側制御通知手段とを備え、
前記マルチキャスト転送手段は、
前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローであって前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するリマーク手段を備え、
前記上流側制御手段は、
前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて前記フローに対して必要な帯域が確保できない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、当該フローを複製することで生成される予め定められた個数のフローを示す冗長フローを、予め定められた個数の前記低クラスのリンクを用いて配信できるか否かを判定すると共に、前記配信できると判定された場合に、配信に用いる前記低クラスの各リンクにおける配信帯域を均等に、または、空帯域の大きい低クラスのリンクほど大きくなるように決定する処理を行う冗長化配信処理手段を備え、
前記マルチキャスト転送手段は、
前記フローを複製した冗長フローを生成すると共に、前記配信に用いる前記低クラスの各リンクに前記生成した冗長フローを配分するコピー手段をさらに備え、
前記リマーク手段は、前記配信に用いる前記低クラスの各リンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定することを特徴とするパケット転送装置。 - パケットをマルチキャストするパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備え、前記高クラスのリンク及び前記低クラスのリンクはリンクの全帯域のうちの一部である上位の優先転送帯域と残りの帯域である下位の帯域とを含んだパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置であって、
前記各リンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域を測定する空帯域測定手段と、
前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信し、当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクの空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御手段と、
前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクに確保できた帯域分と、残りの帯域分を前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクに確保した帯域分との両方を用いて前記フローを配信できるか否かを判定する上流側制御手段と、
前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するマルチキャスト転送手段と、
前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する上流側制御通知手段とを備え、
前記マルチキャスト転送手段は、
前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクとの両方を用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローの一部のパケットであって前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分のパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するリマーク手段を備え、
前記上流側制御手段は、
前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて前記フローに対して必要な帯域が確保できない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、当該フローのうち前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分を複製することで生成される予め定められた個数のフローを示す冗長フローを、予め定められた個数の前記リンクを用いて配信できるか否かを判定すると共に、前記配信できると判定された場合に、配信に用いる前記各リンクにおける配信帯域を均等に、または、空帯域の大きいリンクほど大きくなるように決定する処理を行う冗長化配信処理手段を備え、
前記マルチキャスト転送手段は、
前記フローのうち前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分を複製した冗長フローを生成すると共に、前記配信に用いる前記各リンクに前記生成した冗長フローを配分するコピー手段をさらに備え、
前記リマーク手段は、前記配信に用いる前記各リンクのうち前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度または前記高クラスのリンクの前記下位の帯域を通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定することを特徴とするパケット転送装置。 - 前記マルチキャスト制御手段は、
前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信する要求受信処理手段と、
当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクの空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定する要求帯域判定手段と、
前記フローの帯域の一部の帯域について、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて帯域確保可能な場合、確保可能な帯域を当該フロー用に確保する配信帯域管理手段と、
前記フローについて、前記確保できなかった帯域と、前記一部確保できた帯域とを前記上流側制御手段に通知する受付不可フロー通知手段とを備え、
前記配信帯域管理手段は、
前記優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定するパケットとして、前記パケットのペイロードの優先度の低いものから順に、前記フローの帯域の一部を選択することを特徴とする請求項2または請求項4に記載のパケット転送装置。 - 請求項1または請求項2に記載のパケット転送装置からマルチキャストされたパケットを受信する下流側のパケット転送装置であって、
前記複数のリンクで接続された上流側の前記パケット転送装置から、前記優先度が変更されたフローを特定するためのフロー特定情報を受信する下流側制御受信手段と、
前記フロー特定情報に基づいて、受信フローの中から、前記優先度が変更されたフローを抽出する下流側制御手段と、
前記抽出されたフローの少なくとも一部のパケットであって前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを通ったパケットに付与された優先度を元の優先度に設定するリマーク手段と、
前記抽出されたフローを他の前記受信フローと共に転送するパケット転送手段と、
を備えることを特徴とするパケット転送装置。 - 請求項3または請求項4に記載のパケット転送装置からマルチキャストされたパケットを受信する下流側のパケット転送装置であって、
前記複数のリンクで接続された上流側の前記パケット転送装置から、前記優先度が変更されたフローを特定するためのフロー特定情報を受信する下流側制御受信手段と、
前記フロー特定情報に基づいて、受信フローの中から、前記優先度が変更された複数のフローを抽出する下流側制御手段と、
前記フロー特定情報で特定される複数のフローに対して、前記フロー毎に、パケット毎の一意な識別子に基づいて、重複するパケットを削除して、1つのフローに復元するマージ手段と、
前記復元されたフローのパケットに付与された優先度を元の優先度に設定するリマーク手段と、
前記復元されたフローを他の前記受信フローと共に転送するパケット転送手段と、
を備えることを特徴とするパケット転送装置。 - パケットをマルチキャストする情報処理部と記憶部とを少なくとも備えたパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置のパケット転送方法であって、
前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部は、
前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信する受信ステップと、
当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御ステップと、
前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いて前記フローを配信できるか否かを判定する配信可否判定ステップと、
前記低クラスのリンクを用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローであって前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するマークダウンステップと、
前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するパケット転送ステップと、
前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する特定情報通知ステップと、
を含んで実行することを特徴とするパケット転送方法。 - パケットをマルチキャストする情報処理部と記憶部とを少なくとも備えたパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置のパケット転送方法であって、
前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部は、
前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信する受信ステップと、
当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御ステップと、
前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクに確保できた帯域分と、残りの帯域分を前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクに確保した帯域分との両方を用いて前記フローを配信できるか否かを判定する配信可否判定ステップと、
前記高クラスのリンクと前記低クラスのリンクとの両方を用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローの一部のパケットであって前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分のパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するマークダウンステップと、
前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するパケット転送ステップと、
前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する特定情報通知ステップと、
を含んで実行することを特徴とするパケット転送方法。 - パケットをマルチキャストする情報処理部と記憶部とを少なくとも備えたパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備えたパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置のパケット転送方法であって、
前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部は、
前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信する受信ステップと、
当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御ステップと、
前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを用いて前記フローを配信できるか否かを判定する配信可否判定ステップと、
前記低クラスのリンクを用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローであって前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するマークダウンステップと、
前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するパケット転送ステップと、
前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する特定情報通知ステップと、
を含んで実行し、
前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部は、
前記マルチキャスト制御ステップにて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて前記フローに対して必要な帯域が確保できない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、当該フローを複製することで生成される予め定められた個数のフローを示す冗長フローを、予め定められた個数の前記低クラスのリンクを用いて配信できるか否かを判定する配信実施可否判定ステップと、
前記配信実施可否判定ステップにて配信できると判定された場合に、配信に用いる前記低クラスの各リンクにおける配信帯域を均等に、または、空帯域の大きい低クラスのリンクほど大きくなるように決定する配信帯域決定ステップと、
前記フローを複製した冗長フローを生成すると共に、前記配信に用いる前記低クラスの各リンクに前記生成した冗長フローを配分する冗長フロー生成ステップと、をさらに実行し、
前記マークダウンステップにて、前記配信に用いる前記低クラスの各リンクを通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定することを特徴とするパケット転送方法。 - パケットをマルチキャストする情報処理部と記憶部とを少なくとも備えたパケット転送装置間に接続された複数のリンクとして、所定の通信品質を維持するための帯域が確保される優先転送クラスに対応した高クラスのリンクと、前記優先転送クラスよりも転送優先度が低い下位の転送クラスに対応した1以上の低クラスのリンクとを備え、前記高クラスのリンク及び前記低クラスのリンクはリンクの全帯域のうちの一部である上位の優先転送帯域と残りの帯域である下位の帯域とを含んだパケット転送システムにおいて、配信要求に基づいてパケットを転送する上流側の前記パケット転送装置のパケット転送方法であって、
前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部は、
前記優先転送クラスのフローの配信要求を受信する受信ステップと、
当該優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて配信処理に用いていない残余の帯域を示す空帯域に基づいて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定するマルチキャスト制御ステップと、
前記フローに対して確保可能な帯域がない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクに確保できた帯域分と、残りの帯域分を前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクに確保した帯域分との両方を用いて前記フローを配信できるか否かを判定する配信可否判定ステップと、
前記高クラスのリンクと前記低クラスのリンクとの両方を用いることで前記フローを配信できると判定された場合に、前記配信要求されたフローの一部のパケットであって前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分のパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも低く設定するマークダウンステップと、
前記フローを前記複数のリンクに接続された下流側のパケット転送装置に転送するパケット転送ステップと、
前記フローを特定するためのフロー特定情報を前記下流側のパケット転送装置に通知する特定情報通知ステップと、
を含んで実行し、
前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部は、
前記マルチキャスト制御ステップにて、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて前記フローに対して必要な帯域が確保できない場合に、前記複数のリンクの空帯域に基づいて、当該フローのうち前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分を複製することで生成される予め定められた個数のフローを示す冗長フローを、予め定められた個数の前記リンクを用いて配信できるか否かを判定する配信実施可否判定ステップと、
前記配信実施可否判定ステップにて配信できると判定された場合に、配信に用いる前記各リンクにおける配信帯域を均等に、または、空帯域の大きいリンクほど大きくなるように決定する配信帯域決定ステップと、
前記フローのうち前記高クラスのリンクに確保できた帯域分を除く残りの帯域分を複製した冗長フローを生成すると共に、前記配信に用いる前記各リンクに前記生成した冗長フローを配分する冗長フロー生成ステップと、をさらに実行し、
前記マークダウンステップにて、前記配信に用いる前記各リンクのうち前記低クラスのリンクを通るパケットに付与された優先度または前記高クラスのリンクの前記下位の帯域を通るパケットに付与された優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定することを特徴とするパケット転送方法。 - 前記上流側のパケット転送装置の前記情報処理部は、
前記マルチキャスト制御ステップにて、前記フローに対して確保可能な帯域があるか否かを判定する際に、前記優先度を前記優先転送クラスよりも下位に設定するパケットとして、前記パケットのペイロードの優先度の低いものから順に、前記フローの帯域の一部を選択し、前記フローの帯域の残りの帯域について、前記優先転送クラスに対応した高クラスのリンクにおいて帯域確保可能であると判定した場合、確保可能な帯域を当該フロー用に確保することを特徴とする請求項9または請求項11に記載のパケット転送方法。 - 請求項8または請求項9に記載のパケット転送方法により、上流側の前記パケット転送装置から前記複数のリンクを介してマルチキャストされたパケットを受信する情報処理部と記憶部とを少なくとも備えた下流側のパケット転送装置のパケット転送方法であって、
前記下流側のパケット転送装置の前記情報処理部は、
前記上流側のパケット転送装置から、前記優先度が変更されたフローを特定するためのフロー特定情報を受信するフロー特定情報受信ステップと、
前記フロー特定情報に基づいて、受信フローの中から、前記優先度が変更されたフローを抽出するフロー抽出ステップと、
前記抽出されたフローの少なくとも一部のパケットであって前記下位の転送クラスに対応した低クラスのリンクを通ったパケットに付与された優先度を元の優先度に設定するリマークステップと、
前記抽出されたフローを他の前記受信フローと共に転送するパケット転送ステップと、
を含んで実行することを特徴とするパケット転送方法。 - 請求項10または請求項11に記載のパケット転送方法により、上流側の前記パケット転送装置から前記複数のリンクを介してマルチキャストされたパケットを受信する情報処理部と記憶部とを少なくとも備えた下流側のパケット転送装置のパケット転送方法であって、
前記下流側のパケット転送装置の前記情報処理部は、
前記上流側のパケット転送装置から、前記優先度が変更されたフローを特定するためのフロー特定情報を受信するフロー特定情報受信ステップと、
前記フロー特定情報に基づいて、受信フローの中から、前記優先度が変更された複数のフローを抽出するフロー抽出ステップと、
前記フロー特定情報で特定される複数のフローに対して、前記フロー毎に、パケット毎の一意な識別子に基づいて、重複するパケットを削除して、1つのフローに復元するマージステップと、
前記復元されたフローのパケットに付与された優先度を元の優先度に設定するリマークステップと、
前記復元されたフローを他の前記受信フローと共に転送するパケット転送ステップと、
を含んで実行することを特徴とするパケット転送方法。
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