JP5350949B2 - 不揮発性メモリの試験方法及びメモリ試験装置 - Google Patents

不揮発性メモリの試験方法及びメモリ試験装置 Download PDF

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Description

本発明は、不揮発性メモリの品質を安定させるために行われる不揮発性メモリの試験方法及び試験装置に関する。
不揮発性メモリの試験方法としては、例えば特許文献1に開示されているように、エージングテスト(エージング、エージング方法)が知られている。エージングテストは、不揮発性メモリに対して所定の条件下で長時間かけて行う試験方法の1つであり、具体的には、不揮発性メモリを連続動作させたり、高温保存したりすることで行われる。例えば、不揮発性メモリを高温状態においた上で、全アドレスのデータを連続して読出す動作を一定時間繰り返してストレスを与え、読出したデータのチェックサムによりデータ化けの有無を確認する。このようにエージングテストによって得られた結果は、不揮発性メモリの品質の安定、向上に役立てられる。
特開平6−162800号公報
上記エージングテストのときにはデータの読出しが行われるが、ここで、そのデータ読出し動作について説明する。図1は、不揮発性メモリの構成例を示す図である。図1において、不揮発性メモリは、試験を実行するためのメモリ試験装置(図示せず)と接続されている。
図1において、メモリ試験装置からのアドレス信号及び制御信号により、例えばアドレス00000のデータ読出しが指示されるとする。このとき、読出し回路11は、複数のアドレスが割り当てられたデータ保持部12から、指定されたアドレス00000を含む1ページ分のデータ、すなわち00000,00001,00002,00003〜0000E,0000Fのデータを内部バッファ12に読出す。その後、連続で指定されるアドレスに対しては、読出し回路11がデータ保持部12から読出すのではなく、内部バッファ12にバッファリングされているデータをセレクタ14が切り替えて、メモリ試験装置へ出力する。
このようなデータ読出し動作では、データ保持部12の全てのアドレスが指定されたとしても、読出し回路11が動作するのは、1ページにつき1回だけであった。よって、データ保持部12に対する試験としては十分であるが、読出し回路11に対しては十分なストレスを与えることができないため、読出し回路11に対する試験としては不十分であった。
なお、特許文献1の発明では、一旦読出したデータを読出し元のアドレスへ書き込み、再度そのデータを読出すことを繰り返すことにより、ストレスを与えるようにしている。しかし、上記読み書きの繰り返しによりストレスがかかるのはデータ保持部であり、読出し回路ではない。よって、特許文献1の発明も、読出し回路に対する試験としては不十分であると言える。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、データ保持部だけでなく、読出し回路にも同じようにストレスを与えることができる不揮発性メモリの試験方法及びメモリ試験装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の不揮発性メモリの試験方法は、アドレス毎にデータを保持するデータ保持部と、アドレス毎に保持されているデータを読出す読出し回路と、1ページ分の内部バッファとを備えた不揮発性メモリについて、読出し回路により読出されたデータを基に、メモリ試験装置により異常の有無を試験する不揮発性メモリの試験方法であって、読出し回路により、ページ順に、1ページ内の一のアドレスに保持されているデータを順次読出していくことを特徴とする。
本発明のメモリ試験装置は、アドレス毎にデータを保持するデータ保持部と、アドレス毎に保持されているデータを読出す読出し回路と、1ページ分の内部バッファとを備えた不揮発性メモリについて、読出し回路により読出されたデータを基に、メモリ試験装置により異常の有無を試験するメモリ試験装置であって、読出し回路に対し、ページ順に、1ページ内の一のアドレスに保持されているデータを順次読出していくように制御することを特徴とする。
本発明によれば、データ保持部だけでなく、読出し回路にも同じようにストレスを与えることができる不揮発性メモリの試験方法及びメモリ試験装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る不揮発性メモリの構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る不揮発性メモリのデータ読出し動作の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る不揮発性メモリの試験方法の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るメモリ試験装置の構成の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の不揮発性メモリの試験方法において、試験(例としてエージングテスト)の対象となる不揮発性メモリの構成を示す図である。図1に示す不揮発性メモリは、図示しない本実施形態のメモリ試験装置と接続される。本実施形態のメモリ試験装置については後述する。
図1に示すように、不揮発性メモリは、読出し回路11、データ保持部12、内部バッファ13、セレクタ14を備える。
読出し回路11は、メモリ試験装置からのアドレス信号と制御信号に基づいて、データ保持部12に保持されているデータの読出しを行う。アドレス信号では、読出し対象のアドレスが指定される。制御信号では、読出し回路11が行うべき読出し動作が指定される。本実施形態の読出し動作については後述する。読出し回路11によって読出されたデータ(読出しデータ)は、内部バッファ13及びセレクタ14を介してメモリ試験装置へ出力される。
データ保持部12は、所定のデータを保持する領域である。データ保持部12は、図1に示すように、複数のアドレス(番地)が割り当てられており、それらアドレス毎にデータが保持されている。本実施形態では、予め所定のデータが各アドレスに書き込まれ、保持されているとする。データ保持部12は、縦がページ数毎、横が1ページ内のアドレス数毎に分割されている。図1の例では、ページ数が65536(16進数で10000H)、1ページ内のアドレス数が16(16進数で10H)となっている。図1において、例えば、1ページ目は、アドレス00000,00001,00002,00003〜0000E,0000Fとなり、2ページ目は、1ページの上段すなわち00010,00011,00012,00013〜0001E,0001Fとなり、16ページ目は、最上段のFFFF0,FFFF1,FFFF2,FFFF3〜FFFFE,FFFFFとなる。
内部バッファ13は、データ保持部12から読出されたデータを一時格納する。セレクタ14は、内部バッファ13にバッファリングされた読出しデータをメモリ試験装置へ出力する。
次に、図1のメモリ構成における本実施形態のデータ読出し動作について、図2を参照しながら説明する。
本実施形態は、上述したような、ページ毎に、1ページ内の全てのアドレスに保持されているデータを一度に読み出していく動作ではなく、所定の1ページにおいて1つのアドレスに保持されているデータを読出したら、次のページにおいて1つのアドレスに保持されているデータを読出していくというように、ページ毎に、1ページ内の一のアドレスに保持されているデータを読出していく動作である。以下、図2を用いて具体的に説明する。
例えば、アドレス信号でアドレス00000が指定されたとする。読出し回路11は、1回目の読出しとして、1ページ目のアドレス00000に保持されているデータを読出す(ここから1周目の読出しがスタートする)。このとき、内部ではアドレス00000を含む1ページ分の16個のデータが内部バッファ13に格納され、セレクタ14を介してアドレス00000のデータのみが読み出される(以下、同様)。次に、読出し回路11は、2回目の読出しとして2ページ目のアドレス00010に保持されているデータを読出し、3回目の読出しとして3ページ目のアドレス00020に保持されているデータを読出す。その後も同様に読出しが続けられる。このように、ページ順に、ページ内の一のアドレスに保持されているデータが順次読出されていく。本実施形態では全ページ数が65536であるので、65536回目の読出しとして、65536ページ目のアドレスFFFF0に保持されているデータが読出されると、1周目の読出しが終了し、再び1ページ目の読出しに戻る。そして、2周目の読出しがスタートする。なお、図2では、読出し順序を左から右へ横に進むように図示しており、図1では、読出し順序が最下段(アドレス00000)から最上段(アドレスFFFF0)へ縦に進むことになるが、同じことを意味している。
2周目の読出しがスタートすると、読出し回路11は、1回目の読出しとして、1ページ目のアドレス00001に保持されているデータを読出す。その後、読出し回路11は、1周目のときと同じように、2回目の読出しとして2ページ目のアドレス00011に保持されているデータを読出し、3回目の読出しとして3ページ目のアドレス00021に保持されているデータを読出す。その後も同様に読出しが続けられていき、65536回目の読出しとして、65536ページ目のアドレスFFFF1に保持されているデータが読出されると、2周目の読出しが終了し、再び1ページ目の読出しに戻る。そして、3周目の読出しがスタートする。
このようにして、3周目以降も上記同様に1回目〜65536回目までの読出しが行われる。本実施形態では1ページ内のアドレス数が全部で16であり、周の数は、これと同じ数となる。すなわち、本実施形態における周の数は、全部で16周となる。その間に読出されたデータをメモリ試験装置で全て加算していき、チェックサム(総和)が予め定められた値と一致するかで良否を判定する(この判定動作については後述する)。よって、16周目の65536回目の読出しが終了すると1周目の読出しに戻り、再び1周目の読出しが1回目からスタートする。このとき、加算した値はクリアされる。
なお、上記説明では、図1において、所定のページにおいて読出される一のアドレスは、その前のページ(所定のページの1ページ前)で読出された一のアドレスの真上に位置するアドレスとした。例えば、図1において1周目の読出しを例とすると、2ページ目において読出されるアドレスは、1ページ目で読出されたアドレス00000の真上(上段)にある00010となる。同様に、3ページ目において読出されるアドレスは、2ページ目で読出されたアドレス00010の真上にある00020となる。ただし、この読出し順序は一例であり、これに限定されるものではない。順次読出されるアドレスは、必ずしも一列に並んでなくてもよい。例えば、所定のページにおいて読出される一のアドレスは、その前のページで読出された一のアドレスの右斜め上に位置するアドレスとしてもよい。その場合、例えば、図1において1周目の読出しを例とすると、2ページ目において読出されるアドレスは、1ページ目で読出されたアドレス00000の右斜め上にある00011となる。同様に、3ページ目において読出されるアドレスは、2ページ目で読出されたアドレス00011の右斜め上にある00022となる。このように、読出し回路11により読出される各アドレスは所定の規則性に従って連続したアドレスであり、ページ順に、1ページ内のアドレスの1つが順次読出されていけばよい。
図2に示すデータ読出し後の動作例について説明する。例えば1周目の1回目の読出しを例とする。アドレス00000が指定されると、1ページ内の16個のデータが内部バッファ13にバッファリングされる。そして、内部バッファ13にバッファリングされたデータのうち、アドレス指定されたアドレス00000の読出しデータ1個が、セレクタ13を介してメモリ試験装置へ出力される。2回目以降の動作も同様である。このように、読出しデータは、ページ毎にバッファリングされ、アドレス指定されたデータが1つずつメモリ試験装置へ出力される。なお、読出される全データは、65536ページ×16周分となる。
次に、図4を参照しながら、本実施形態のメモリ試験装置(ROM(Read Only Memory)エージング装置)の構成について説明する。
本実施形態のメモリ試験装置は、図4に示すように、1つのメイン基板3と、複数のサブ基板2a、2bとを有する。図4の例では、サブ基板を2つとしたが、数はこれに限られない。1つのサブ基板には複数のROM基板が接続される。ROM基板は、試験対象の不揮発性メモリの一例であり、図4の例では、1aと1b、1cと1dでそれぞれ一組としているが、数や組合せはこれに限定されない。図4では、例として、サブ基板2aにROM基板が1a及び1bが接続され、サブ基板2bにROM基板が1c及び1dが接続されている。
サブ基板2a、2bは、メイン基板3から出力されるアドレス信号及び制御信号xを、自身に接続されるROM基板分(本例では2つ分)だけ分岐する。
メイン基板3は、ジャンパ31、ロータリーSW(スイッチ)32、1つのアドレス生成PLD(Programmable Logic Device)33、複数のデータ照合PLD34a、34b、ステータスLED(Light Emitting Diode)35を有する。図4の例では、サブ基板2a、2bに対応して、データ照合PLD34a、34bが備えられている。このように、データ照合PLDは、サブ基板の数分(本例では2つ分)備えられる。
アドレス生成PLD33は、ジャンパ31にて設定された値(ROM基板の容量)分のアドレスを生成し、アドレス信号を出力する。ROM基板の容量は、例えば、4G、8G、16Gbitが挙げられる。また、アドレス生成PLD33は、上記アドレス信号とともに、制御信号も出力する。この制御信号は、上記図2で説明したデータ読出し動作を読出し回路11に実行させるための信号である。図4の例では、アドレス生成PLD33から出力されるアドレス信号及び制御信号をxとして示している。xは、サブ基板の数分(本例では2つ分)分岐する。
また、アドレス生成PLD33は、ロータリーSW32にて設定されたROM基板のチェックサム値(チェックサム設定値)を、データ照合PLD34aの16bit比較回路342へ転送する。
データ照合PLD34a、34bは、複数の加算器341a、341bと、16bit比較回路342とを有する(図4では便宜上、34aの方だけ図示している)。
加算器341a、341bには、ROM基板から読出されたデータ(読出しデータ)yがそれぞれ入力される。図4の例では、加算器341aにはROM基板1bの読出しデータが入力され、加算器341bにはROM基板1aの読出しデータが入力される。各加算器341a、341bは、読出しデータが入力される度に加算を行い、チェックサム値を算出する。各チェックサム値は、それぞれ16bit比較回路342へ出力される。
16bit比較回路342は、全てのデータの加算が終わったときに、予めアドレス生成PLD33から入力されたチェックサム設定値と、加算器341a、341bから入力された各チェックサム値とをそれぞれ比較照合する。そして、16bit比較回路342は、照合結果を示す信号zをステータスLED35へ出力する。
ステータスLED35は、16bit比較回路342から入力された信号zを基に、照合結果を表示する。例えば、照合結果が一致した場合には、正常動作である(異常無し)として、緑色のLEDを点滅させ、一方で照合結果が一致しなかった場合には、チェックサム値がNGである(異常有り)として、赤色のLEDを点灯させる。なお、ステータスLED35は、接続可能なROM基板の枚数分(本例では4つ分)備えられる。
なお、図4の例では、16bit比較回路342における照合結果を、ステータスLED35を用いて装置外部へ表示するようにしたが、装置内にメモリを備えるようにし、データとしてそのメモリに記憶するようにしてもよい。
次に、図3を参照しながら、本実施形態のメモリ試験装置が不揮発性メモリの試験を行うときの動作(本実施形態の不揮発性メモリの試験方法)について説明する。
メモリ試験装置に対して試験対象の不揮発性メモリが接続されると、メモリ試験装置は、アドレス生成PLD33において、ページ数のカウンタmを1、周回のカウンタnを1、加算器341bをクリアし(ステップS1)、アドレス信号と制御信号を不揮発性メモリに出力する(ステップS2)。ここでは例として、アドレス00000が指定され、そのアドレスを起点として図2に示すデータ読出し動作を実行するように指定される。
不揮発性メモリは、読出し回路11において、入力された上記アドレス信号及び制御信号に従って、データ読出し動作を開始する(ステップS3)。例えば、読出し回路11は、アドレス信号で指定されたアドレス00000のデータ読出しを行う。読出されたデータは、内部バッファ13でバッファリングされた後、メモリ試験装置へ出力される。
メモリ試験装置は、例えばデータ照合PLD34aの加算器341aにおいて、入力した1周目の1回目分の読出しデータ(アドレス00000のデータ)を、これまでに保持しておいた読出しデータに加算し、チェックサム値を算出する(ステップS4)。ここでは、入力した読出しデータは1周目の1回目分であるので、それまでに保持しておいた読出しデータは存在しないため、加算器の値はアドレス00000のデータと一致し、その値をチェックサム値として保持する。
メモリ試験装置は、例えばアドレス生成PLD33において、入力した読出しデータを基に、全てのページ数分の読出しが終了したかどうかを判断する(ステップS5)。上述したようにぺージ数は全部で65536ページあるので、1周当たりの読出し回数は65536回となる。ここでは、入力した読出しデータは1回目分(1ページ目分)であるので(ステップS5/YES)、1周目の読出しが続行される。次に、1周目の2回目の読出しアドレスが指定され(ステップS6)、そのアドレス信号と制御信号が出力される(ステップS2)。
不揮発性メモリでは、アドレス信号と制御信号に基づいて、2回目のデータ読出しが開始される(ステップS3)。2回目分の読出しデータは、内部バッファ13でバッファリングされた後、メモリ試験装置へ出力される。
メモリ試験装置は、例えばデータ照合PLD34aの加算器341aにおいて、入力した2回目分の読出しデータを、これまでに保持しておいた読出しデータに加算する(ステップS4)。ここでは、予め保持しておいた1回目分の読出しデータに2回目の読出しデータを加算し、その合計をチェックサム値とし、次の入力があるまで保持する。
メモリ試験装置は、例えばアドレス生成PLD33において、入力した読出しデータを基に、全てのページ数分の読出しが終了したかどうかを判断する(ステップS5)。ここでは、入力した読出しデータは2回目分(2ページ目分)であるので(ステップS5/YES)、1周目の読出しが続行される。次に、1周目の3回目の読出しアドレスが指定され(ステップS6)、そのアドレス信号と制御信号が出力される(ステップS2)。
不揮発性メモリでは、アドレス信号と制御信号に基づいて、3回目のデータ読出しが開始される(ステップS3)。このようにして、3〜65536回目まで上記同様に動作が行われるが、それらの説明は省略する。1周目の最後の読出しである、65536回目分のデータ読出しの場合は、ステップS5の判断において、当該周回(1周目)における最後の読出しであると判断される(ステップS5/NO)。
次に、メモリ試験装置は、例えばアドレス生成PLD33において、全ての周回分の読出しが終了したかどうかを判断する(ステップS7)。上述したように周回数は1ページ内のアドレス数であるので、周回数は16周となる。ここでは、1周目であるので(ステップS7/YES)、次の2周目の読出しが開始される。次に、周回数は2周目に指定され、かつ、読出しページ数は1回目に指定され(ステップS8)、そのアドレス信号と制御信号が出力される(ステップS2)。
その後は、2周目の1〜65536回目まで上述した1周目の動作と同様に行われるが、それらの説明は省略する。また、周回数も、2〜16周まで上記同様に動作が行われるが、それらの説明は省略する。16周目のデータ読み出しの場合は、ステップS7の判断において、最終周の読出しであると判断される(ステップS7/NO)。
次に、メモリ試験装置は、16bit比較回路342において、これまでの全ての読出しデータ(65536回×16周分のデータ)を合計したチェックサム値と、予め定められた値(チェックサム設定値)とが一致するか否かを照合する(ステップS9)。
次に、メモリ試験装置は、ステータスLED35において、照合結果を保持する(ステップS10)。例えば、照合の結果、上記2つの値が一致した場合は「異常無し」として保持し、上記2つの値が一致しなかった場合は「異常有り」として保持する。その後は、再び1周目分のデータ読出しが開始される(ステップS1)。なお、そのデータ読出しは、16bit比較回路342において、これまでに加算されたチェックサム値がクリアされてから(ステップS1)、開始される。
以上説明したステップS1〜S10の動作は、所定の時間内において繰り返し実行される。
なお、上記説明では、ステップS9における照合結果を保持する例として、図4で説明したステータスLEDを用いた表示を挙げたが、その他の例であってもよい。例えば、メモリ試験装置内に設けられたメモリに、照合結果を示すデータを記憶するようにしてもよい。
また、ステップS9で「異常有り」という照合結果が出た場合、以降の繰り返し動作の中で「異常無し」という照合結果が出たとしても、保持しておく結果は「異常有り」に固定するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ページ順に、1ページ内のアドレスに保持されるデータを1つずつ読出していくことによって、データ保持部だけでなく、読出し回路にも同程度のストレスを与えた状態で試験を行うことができる。昨今は、読出し回路における初期故障を検出することも重要視され始めているので、本実施形態により行われる試験は、非常に有益となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施形態における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
本発明は、メモリに記憶されているデータを読出すための装置・機器、システム、方法、プログラム等に適用できる。
1a、1b、1c、1d ROM基板
2a、2b サブ基板
3 メイン基板
11 読出し回路
12 データ保持部
13 内部バッファ
14 セレクタ
31 ジャンパ
32 ロータリーSW
33 アドレス生成PLD
34a、34b データ照合PLD
35 ステータスLED
341a、341b 加算器
342 16bit比較回路

Claims (12)

  1. アドレス毎にデータを保持するデータ保持部と、前記アドレス毎に保持されているデータを読出す読出し回路と、1ページ分の内部バッファとを備えた不揮発性メモリについて、前記読出し回路により読出されたデータを基に、メモリ試験装置により異常の有無を試験する不揮発性メモリの試験方法であって、
    前記読出し回路により、1ページ内の一のアドレスに保持されているデータを、読出し対象のページ毎に1アドレス分順次読出していくことを特徴とする不揮発性メモリの試験方法。
  2. 前記メモリ試験装置により、前記読出し回路により読出されたデータを加算し、前記加算の結果と予め定められた値とを照合し、前記照合の結果が不一致であった場合は前記不揮発性メモリに異常有りとして保持し、前記照合の結果が一致した場合は前記不揮発性メモリに異常無しとして保持することを特徴とする請求項1記載の不揮発性メモリの試験方法。
  3. 前記加算の結果は、前記データ保持部に保持される全てのデータを加算した結果であることを特徴とする請求項2記載の不揮発性メモリの試験方法。
  4. 前記読出し回路によりページ順に読出される各アドレスは、所定の規則性に従って連続したアドレスであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の不揮発性メモリの試験方法。
  5. 前記データの読出し、前記データの加算、前記加算の結果の照合、前記照合の結果の保持は、所定時間内において繰り返し行われることを特徴とする請求項2または3に記載の不揮発性メモリの試験方法。
  6. 前記照合の結果が不一致であった場合、以降に繰り返される照合の結果が一致したとしても、前記不揮発性メモリに異常有りとして保持することを特徴とする請求項2、3および5のいずれか1項に記載の不揮発性メモリの試験方法。
  7. アドレス毎にデータを保持するデータ保持部と、前記アドレス毎に保持されているデータを読出す読出し回路と、1ページ分の内部バッファとを備えた不揮発性メモリについて、前記読出し回路により読出されたデータを基に、メモリ試験装置により異常の有無を試験するメモリ試験装置であって、
    前記読出し回路に対し、1ページ内の一のアドレスに保持されているデータを、読出し対象のページ毎に1アドレス分順次読出していくように制御することを特徴とするメモリ試験装置。
  8. 前記読出し回路により読出されたデータを入力して加算し、前記加算の結果と予め定められた値とを照合し、前記照合の結果が不一致であった場合は前記不揮発性メモリに異常有りとして保持し、前記照合の結果が一致した場合は前記不揮発性メモリに異常無しとして保持することを特徴とする請求項記載のメモリ試験装置。
  9. 前記加算の結果は、前記データ保持部に保持される全てのデータを加算した結果であることを特徴とする請求項8記載のメモリ試験装置。
  10. 前記読出し回路によりページ順に読出される各アドレスは、所定の規則性に従って連続したアドレスであることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のメモリ試験装置。
  11. 前記データの読出し、前記データの加算、前記加算の結果の照合、前記照合の結果の保持は、所定時間内において繰り返し行われることを特徴とする請求項8または9に記載のメモリ試験装置。
  12. 前記照合の結果が不一致であった場合、以降に繰り返される照合の結果が一致したとしても、前記不揮発性メモリに異常有りとして保持することを特徴とする請求項8、9および11のいずれか1項に記載のメモリ試験装置。
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