JP5350697B2 - 高周波誘導加熱コイル体の取付構造 - Google Patents

高周波誘導加熱コイル体の取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、高周波誘導加熱コイルを保持する高周波誘導加熱コイル体を、前記高周波誘導加熱コイルに高周波電流を供給するディスクトランスの横部に取付けるための高周波誘導加熱コイル体の取付構造に関するものである。
図8及び図9は、従来における高周波誘導加熱コイル体50の取付構造を示すものであって、いわゆる横置き型の高周波誘導加熱コイル体50及びこの高周波誘導加熱コイル体50が取付けられるディスクトランス(カレントトランス)51を示すものである。高周波誘導加熱コイル体50とディスクトランス51とは、それぞれに設けられた各一対の電極52,53及び54,55を介してボルト締めにより互いに取付けられるようになっている。具体的には、高周波誘導加熱コイル体50の側部に一体に設けられた一対の電極52,53には各一対のボルト挿通孔56,57及び58,59がそれぞれ形成されており、ディスクトランス51の側部に設けられた一対の電極54,55には各一対のねじ穴60,61及び62,63が形成されている。そして、前記電極52,53の先端部と前記電極53,54の先端部が互いに接合された状態の下で、4本のボルト64(図9参照)によってボルト締めされている。
なお、図9において、66は、高周波誘導加熱コイル体50によって保持された高周波誘導加熱コイル、67,68,69は、高周波誘導加熱コイル体50によって保持された3本のガイドチップ、70は、高周波誘導加熱コイル68によって高周波誘導加熱されるクランクシャフトのジャーナル部或いはピン部である。
ところで、上述のようにいわゆるボルト4箇所締めを行うようにしている理由を述べると、次の通りである。すなわち、高周波誘導加熱コイル体50とディスクトランス51とは電極部での接続により取付けられるが、上述の電極52〜55には1000アンペア以上の電流が流れるため、電極面同士を強い力で密着させなければならない。また、高周波誘導加熱コイル体50自体の重量が数kgあるため、その重量に負けないための機械的強度も必要になり、従って従来では上述の如きボルト4箇所締めの取付構造を採用しているのが実状である。
しかしながら、上述の如きボルト4箇所締めの取付構造を採用した場合には、次のような問題点がある。
(1) 高周波誘導加熱コイル体50の交換に際し、4本のボルト64の取外し及び取付けに時間がかかる。
(2) ボルト取外し時に装置内にボルト64を落としてしまう場合がある。
(3) ボルト64とボルト挿通孔56〜59との間のガタ分だけ高周波誘導加熱コイル体50の取付位置がバラつく。
(4) 機種違いの高周波誘導加熱コイル体50を誤って取付けても、その誤りが分からない。
(5) 高周波誘導加熱コイル体50をディスクトランス51に取付ける時に高周波誘導加熱コイル体50を手で保持していないと、高周波誘導加熱コイル体50を落としてしまう。
本発明は、このような種々の問題点を解消すべくなされたものであって、その主目的は、ディスクトランスへの高周波誘導加熱コイル体の取付け、取外しをワンタッチ化することにより、高周波誘導加熱コイル体の交換作業の容易化並びに短時間化を図ることができるようにした高周波誘導加熱コイル体の取付構造を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明では、高周波誘導加熱コイルを保持する高周波誘導加熱コイル体を、前記高周波誘導加熱コイルに高周波電流を供給するディスクトランスの横部に取付けるための高周波誘導加熱コイル体の取付構造において、下端部が前記ディスクトランスに対してそれぞれ回動可能に軸支され、かつ、互いに対向して配置された一対の取付レバーと、前記一対の取付レバーの上端部に係合してこの上端部を前記ディスクトランスの側に向けて押し付ける押し付け部材と、前記ディスクトランスの側部に配設される第1の一対の電極と、前記高周波誘導加熱コイル体の側に配設されて、前記一対の取付レバーの間に配置される第2の一対の電極と、前記第2の一対の電極に対して一体に取付けられた一対の押し当て部材と、を備え、前記高周波誘導加熱コイル体に配設された前記第2の一対の電極を前記一対の取付レバーの間に配置した状態の下で、前記押し付け部材を前記ディスクトランスの側に向けてボルト締めするのに伴って前記一対の取付レバーにて前記押し当て部材を押圧して、前記第1の一対の電極と前記第2の一対の電極とをそれぞれ互いに密着接合させるようにしている。
また、本発明では、前記第1の一対の電極は、それぞれ凸状の湾曲形状であり、前記第2の一対の電極は、前記第1の一対の電極の凸状の湾曲形状にそれぞれ対応する凹状の湾曲形状であるようにしている。
また、本発明では、前記一対の取付レバーのうち互いに対向する部分にL字形状の溝部を設け、前記一対の押し当て部材を、前記L字形状の溝部の外部解放部分を通してこの外部解放部分から下方に連なって延びる溝部分に配置するようにしている。
また、本発明では、前記一対の取付レバーの前記下端部を中心とする前記一対の取付レバーの前記上端部の開方向への回動を阻止するストッパ機構を設けるようにしている。
また、本発明では、前記高周波誘導加熱コイル体に、前記高周波誘導加熱コイル体の種類に応じた誤取付防止用凸部を設けると共に、前記一対の取付レバーの間に誤取付防止用凹部を設け、前記押し当て部材を前記溝部分に導入する際に前記誤取付防止用凸部が前記誤取付防止用凹部に挿入された場合にのみ、前記押し当て部材が前記溝部分に挿入されるように構成している。
請求項1に記載の本発明は、下端部が前記ディスクトランスに対してそれぞれ回動可能に軸支され、かつ、互いに対向して配置された一対の取付レバーと、一対の取付レバーの上端部に係合してこの上端部をディスクトランスの側に向けて押し付ける押し付け部材と、ディスクトランスの側部に配設される第1の一対の電極と、高周波誘導加熱コイル体の側に配設されて、一対の取付レバーの間に配置される第2の一対の電極と、第2の一対の電極に対して一体に取付けられた一対の押し当て部材と、を備え、高周波誘導加熱コイル体に配設された前記第2の一対の電極を前記一対の取付レバーの間に配置した状態の下で、押し付け部材を前記ディスクトランスの側に向けてボルト締めするのに伴って一対の取付レバーにて前記押し当て部材を押圧して、第1の一対の電極と第2の一対の電極とをそれぞれ互いに密着接合させるようにしたものであるから、押し付け部材をボルト締め状態にするだけで高周波誘導加熱コイル体をディスクトランスに取付けることができる一方、押し付け部材のボルト締め状態を解除するだけで高周波誘導加熱コイル体をディスクトランスから取外すことができる。従って、高周波誘導加熱コイル体の取付け、取外しをワンタッチで行うことができ、高周波誘導加熱コイル体の交換作業の容易化並びに短時間化を図ることが可能となる。
また、請求項2に記載の本発明は、第1の一対の電極は、それぞれ凸状の湾曲形状であり、第2の一対の電極は、前記第1の一対の電極の凸状の湾曲形状にそれぞれ対応する凹状の湾曲形状であるようにしたものであるから、湾曲形状の面のうちの少なくとも1つの周面部分同士が必ず密着接合した状態となるので、電極の平面同士を接合するようにした場合に比べて、電極同士の電気的な接合状態を良好にすることができ、スパークの発生を防止することができる。
また、請求項3に記載の本発明は、一対の取付レバーのうち互いに対向する部分にL字形状の溝部を設け、一対の押し当て部材を、L字形状の溝部の外部解放部分を通してこの外部解放部分から下方に連なって延びる溝部分に配置するようにしたものであるから、高周波誘導加熱コイル体の押し当て部材を一対の取付レバーに対してワンタッチで組付け、或いは取外しすることができる。
また、請求項4に記載の本発明は、一対の取付レバーの下端部を中心とする一対の取付レバーの上端部の開方向への回動を阻止するストッパ機構を設けるようにしたものであるから、高周波誘導加熱コイル体の押し当て部材を上述の取付レバーの溝部の溝部分に組み付けた後には高周波誘導加熱コイル体から手を離しても、高周波誘導加熱コイル体を取付レバーの下方に延びるに溝部分にて支えた状態にすることができ、高周波誘導加熱コイル体の落下を防止することができる。
また、請求項5に記載の本発明は、高周波誘導加熱コイル体に、高周波誘導加熱コイル体の種類に応じた誤取付防止用凸部を設けると共に、一対の取付レバーの間に誤取付防止用凹部を設け、押し当て部材を溝部分に導入する際に誤取付防止用凸部が誤取付防止用凹部に挿入された場合にのみ、押し当て部材が溝部分に挿入されるように構成したものであるから、機種違いの高周波誘導加熱コイル体をディスクトランスに取付けようとしても、誤取付防止用凸部が誤取付防止用凹部に挿入されないため、ひいては、押し当て部材が溝部分に挿入されないため、機種違いの高周波誘導加熱コイル体のディスクトランスへの誤取付けを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る高周波誘導加熱コイル体の取付構造について図1〜図7を参照して説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る高周波誘導加熱コイル体の取付構造の要部を示す図である。図1及び図2に示すように、ディスクトランス(カレントトランス)1は、横長となるように横置きとなされ、このディスクトランス1の横部(側部)1aの所定箇所には凸状の湾曲形状を有する第1の一対の電極2,3が取付けられている。そして、ディスクトランス1の横部1a側の上端には第1の軸支部材4が取付けられると共に、その横部1a側の下端には第2の軸支部材5の一端部5aが取付けられている。
また、上述の第1の軸支部材4には、ねじ穴6を有する締め込み部材7が左右一対の支軸8を中心に回動自在に取付けられる一方、上述の第2の軸支部材5には、その他端部5bに設けられた左右一対の支軸9を中心にそれぞれ回動可能な、互いに対向して配置された一対の取付レバー10,11が取付けられている。なお、図1においては図示を省略したが、これら一対の取付レバー10,11の上部及び下部には、図3に示すように架設部材12,13が設けられており、これらの架設部材12,13によって一対の取付レバー10,11が所定の間隔を隔てて互いに対向配置されるようになっている。そして、締め込み部材7のねじ穴6には、円筒面14aを有する押し付け部材14に形成されたねじ挿通孔15を通してボルト16のねじ部16aが螺着されている。かくして、取付レバー10,11の締め付け時には、一対の取付レバー10,11の上部が締め込み部材7と押し付け部材14との間に配置された状態の下で、ボルト16のねじ部16aを押し付け部材14のねじ穴6にねじ込むことによって、一対の取付レバー10,11の上部に形成された円筒状の係止用凹部17,18に押し付け部材14の円筒面14aが圧着するように構成されている。
また、上述の一対の取付レバー10,11には、図1に明示するように、上端部と下端部との間の領域であって、かつ、互いに対向する対向面の部分にL字形状の溝部20,21がそれぞれ設けられている。これらの溝部20,21は、左右対称形状となっており、外部解放部分を有する導入溝部分22と、この挿入溝部分22から下方に連なって延びる挿入溝部分23とをそれぞれ有している。さらに、溝部20,21の下方箇所には、一対の取付レバー10,11の間に誤取付防止用凹部24が形成された誤取付防止用部材25がボルト締めされている(図1,図3参照)。
さらに、図3に示すように、第2の軸支部材5の側部には、一対の取付レバー10,11の下端部の支軸9を中心とするこれら一対の取付レバー10,11の上端部の開方向(図3において矢印β方向)への回動を阻止する左右一対のストッパピン26が取付けられており、このストッパピン26と一対の取付レバー10,11の下端部とでストッパ機構が設けられていれている。従って、これらのストッパ26と一対の取付レバー10,11の下端部との間の係止作用にて、上端部が自由端となされた一対の取付レバー10,11がディスクトランス1の横部1aに対して例えば20°程度の角度をもって係止されるようになっている。
一方、ディスクトランス1の横部1aに取付けられるべき高周波誘導加熱コイル体27(図4に示す如く高周波誘導加熱コイル66及び3つのガイドチップ67,68,69を保持する高周波誘導加熱コイル体27)の側には、図1,図4、及び図5に示す如く、電極配設部材28,29が取付けられており、この電極配設部材28,29の側面に凹状の湾曲形状の第2の一対の電極30,31がそれぞれ取付けられている。なお、これらの凹状の湾曲形状の一対の電極30,31は、既述の如くディスクトランス1に取付けられる凸状の湾曲形状の一対の電極2,3に対応する寸法及び形状となされている。そして、上述の電極配設部材28,29に連結された結合部材32に押し当て部材33が取付けられている。かくして、押し当て部材33は、第2の一対の電極30,31に対して結合部材32を介して一体に取付けられている。なお、上述の押し当て部材33は、図5及び図6に明示するように、電極30,31の側が直線形状部33aとなされ、この直線形形状部33aとは反対側は円弧形状部33bとなされており、押し当て部材33の段差状凹部33c(図6参照)が上述の結合部材32に当てがわれた状態で取付けられている。そして、図示を省略したが、結合部材32の左右両面に一対の押し付け部材33が互いに左右対称な配置関係をもって取付けられている。
さらに、図1,図4,及び図5に示すように、高周波誘導加熱コイル体27の結合部材32の下端部には、高周波誘導加熱コイル体27の種類に応じた誤取付防止用凸部34が設けられている。
次に、高周波誘導加熱コイル体27をディスクトランス1の横部1aに取付ける場合の作業手順について述べる。まず、図3に示すようにボルト16を緩めて押し付け部材14のねじ挿通孔15にボルト16のねじ部16aを挿通させた状態の下で、ボルト16を支軸8を中心に上方(図3において矢印α方向)へ回動させ、押し付け部材14を一対の取付レバー10,11の円弧状の係止用凹部17,18から外した状態にしておく。そして、一対の取付レバー10,11を図3に示す如く支軸9を中心に矢印β方向(開方向)に回動させる。この際、一対の取付レバー10,11の下端部と左右一対のストッパピン26との間の係止作用により、一対の取付レバー10,11がディスクトランス1の横部1aに対して例えば20°程度の角度をもって係止される。
このような状態の下で、高周波誘導加熱コイル体27を手で持って高周波誘導加熱コイル体27の側の左右一対の押し当て部材33を一対の取付レバー10,11の溝部20,21の導入溝部分22にその外部解放部分を通して導入した後に、押し当て部材33を下方に移動させて挿入溝部分23に挿入する(図1の一点鎖線で示す矢印参照)。この際、高周波誘導加熱コイル体27が機種に合ったものである場合にのみ、誤取付防止用凸部34が誤取付防止用部材25の誤取付防止用凹部24に入り込むのに伴い押し当て部材33が挿入溝部分23に完全に挿入されることとなる。なお、高周波誘導加熱コイル体27が機種に合ったものでない場合には、誤取付防止用凸部34が誤取付防止用部材25の誤取付防止用凹部24に入り込まないので、押し当て部材33が挿入溝部分23に完全に挿入されない状態となり、これにより高周波誘導加熱コイル体27が機種に合ったものでないことが分かる。因みに、図7は各種の機種に対応した誤取付防止用凸部34と誤取付防止用凹部24との関係を示すものであり、図7(a)はA機種対応のもの、図(b)はB機種対応のもの、図7(c)はC機種対応のもの、図7(d)はB機種,C機種共用のもの(B機種及びC機種が付いて、A機種が付かない)、図7(e)はA機種,B機種共用のもの(A機種及びB機種が付いて、C機種が付かない)である。
このようにして押し当て部材33を挿入溝部分23に完全に挿入すると、高周波誘導加熱コイル体27はストッパピン26によって矢印β方向(下方向)の回動を阻止された一対の取付レバー10,11にて保持されることとなり、高周波誘導加熱コイル体27から手を離してもこの高周波誘導加熱コイル体27が落下することはない。
次いで、上述の如く一対の取付レバー10,11に高周波誘導加熱コイル体27を組み付けた状態の下で、一対の取付レバー10,11の上端部を支軸9を中心に矢印γ方向(図3参照)に回動させて押し付け部材14の円筒面14aを一対の取付レバー10,11の円弧状の係止用凹部17,18に当接させ、ボルト16を締め込み部材7のねじ孔6にねじ込むことにより、一対の取付レバー10,11の上部を締め付け固定する。これに伴い、高周波誘導加熱コイル体27側の押し当て部材33の円弧状部33bに一対の取付レバー10,11の挿入溝部分23が当接してこれをディスクトランス1の側に押し付けることとなるため、ディスクトランス1の凸状の湾曲形状の一対の電極2,3に高周波誘導加熱コイル体27の凹状の湾曲形状の一対の電極30,31が合致して互いの接続が図られる。
この場合、ディスクトランス1側の電極2,3は固定状態で取り付けられる一方、高周波誘導コイル体27側の電極30,31は多少のガタをもって配設されているため、ボルト16による締め付け作業にて、前記電極2,3に前記電極30,31が少なくとも1周は完全に接続した状態の下で完全に密着し、常に決まった位置に配置されることとなる。また、押し当て部材33の屈曲部33c(図6参照)と結合部材32と間にシム(図示せず)を適宜に介在させることにより、一対の押し当て部材33の円弧状部33aの最上位置を同じ高さ位置(同じ側部位置)に配置させることが可能である。これにより、高周波誘導加熱コイル体27をワークであるクランクシャフトに対して垂直に取り付けることができることとなる。なお、一対の押し当て部材33の円弧状部33aの最上位置が同じ高さ位置(同じ側部位置)に合っていないと、高周波誘導加熱コイル体27をクランクシャフトのジャーナル部又はピン部に対して垂直に取り付けることができない。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の実施形態では、高周波誘導加熱コイル体27の側に誤取付防止用凸部34を設けると共に、一対の取付レバー10,11の側に誤取付防止用凹部24を有する誤取付防止用部材25を設けるようにしたが、高周波誘導加熱コイル体27の側に誤取付防止用凹部を設けると共に、一対の取付レバー10,11の側に誤取付防止用凸部を設けるようにしてもよい。また、ストッパ機構は、ストッパピン26に限らず、各種の構成のストッパ機構を採用可能である。
本発明の一実施形態に係る高周波誘導加熱コイル体の取付構造を示す分解斜視図側面図である。 図1の高周波誘導加熱コイル体の取付構造の側面図である。 一対の取付レバーの上端部を開放状態とした状態を示す斜視図である。 高周波誘導加熱コイル体の斜視図である。 高周波誘導加熱コイル体の側に設けられた一対の電極と押し当て部材を示す斜視図である。 高周波誘導加熱コイル体の側に設けられた押し当て部材を一対の電極とは反対側から見た斜視図である。 図7(a)〜(e)は、機種に応じた誤取付防止用凸部と誤取付防止用突部凹部との対応関係をそれぞれ示す断面図である。 従来の高周波誘導加熱体の取付構造を示す分解斜視図である。 従来の高周波誘導加熱体の取付構造を示す側面図である。
符号の説明
1 ディスクトランス(カレントトランス)
1a 横部(側部)
2,3 電極
4 第1の軸支部材
5 第2の軸支部材
6 ねじ孔
7 締め込み部材
8,9 支軸
10,11 取付レバー
14 押し付け部材
15 ねじ挿通孔
16 ボルト
16a ねじ部
17,18 係止用凹部
20,21 溝部
22 導入溝部分
23 挿入溝部分
24 誤取付防止用凹部
25 誤取付防止用部材
26 ストッパピン
27 高周波誘導加熱コイル体
30,31 電極
33 押し当て部材
34 誤取付防止用凸部

Claims (5)

  1. 高周波誘導加熱コイルを保持する高周波誘導加熱コイル体を、前記高周波誘導加熱コイルに高周波電流を供給するディスクトランスの横部に取付けるための高周波誘導加熱コイル体の取付構造において、
    下端部が前記ディスクトランスに対してそれぞれ回動可能に軸支され、かつ、互いに対向して配置された一対の取付レバーと、
    前記一対の取付レバーの上端部に係合してこの上端部を前記ディスクトランスの側に向けて押し付ける押し付け部材と、
    前記ディスクトランスの側部に配設される第1の一対の電極と、
    前記高周波誘導加熱コイル体の側に配設されて、前記一対の取付レバーの間に配置される第2の一対の電極と、
    前記第2の一対の電極に対して一体に取付けられた一対の押し当て部材と、
    を備え、
    前記高周波誘導加熱コイル体に配設された前記第2の一対の電極を前記一対の取付レバーの間に配置した状態の下で、前記押し付け部材を前記ディスクトランスの側に向けてボルト締めするのに伴って前記一対の取付レバーにて前記押し当て部材を押圧して、前記第1の一対の電極と前記第2の一対の電極とをそれぞれ互いに密着接合させるようにしたこと、
    を特徴とする高周波誘導加熱コイル体の取付構造。
  2. 前記第1の一対の電極は、それぞれ凸状の湾曲形状であり、前記第2の一対の電極は、前記第1の一対の電極の凸状の湾曲形状にそれぞれ対応する凹状の湾曲形状であることを特徴とする請求項1に記載の高周波誘導加熱コイル体の取付構造。
  3. 前記一対の取付レバーのうち互いに対向する部分にL字形状の溝部を設け、前記一対の押し当て部材を、前記L字形状の溝部の外部解放部分を通してこの外部解放部分から下方に連なって延びる溝部分に配置するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の高周波誘導加熱コイル体の取付構造。
  4. 前記一対の取付レバーの前記下端部を中心とする前記一対の取付レバーの前記上端部の開方向への回動を阻止するストッパ機構を設けたことを特徴とする請求項3に記載の高周波誘導加熱コイル体の取付構造。
  5. 前記高周波誘導加熱コイル体に、前記高周波誘導加熱コイル体の種類に応じた誤取付防止用凸部を設けると共に、前記一対の取付レバーの間に誤取付防止用凹部を設け、前記押し当て部材を前記溝部分に導入する際に前記誤取付防止用凸部が前記誤取付防止用凹部に挿入された場合にのみ、前記押し当て部材が前記溝部分に挿入されるように構成したことを特徴とする請求項3又は4に記載の高周波誘導加熱コイル体の取付構造。
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