JP5348316B2 - 遠心圧縮機 - Google Patents
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Description
本発明は、ディフューザ通路にベーン翼を出没自在とした遠心圧縮機に関する。
ベーン翼をダイアフラムと一体化しておき、ダイアフラム内の流体圧を調節してダイアフラムを変形させそのダイアフラムの変形をベーン翼に伝達し、ディフューザ通路にベーン翼を出没自在とした技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。これにより特許文献1では、遠心圧縮機の運転流量が小流量であるとディフューザ通路にベーン翼を突出させ、遠心圧縮機の運転流量が大流量であるとディフューザ通路壁にベーン翼を埋没させている。
特許文献1の技術では、ダイアフラムがベーン翼に一体化されているので、ダイアフラムの肉厚がバラついていたり、ダイアフラムの一部の硬さが異なっていたりして、ダイアフラムが正確に変形できないと、ベーン翼の突出方向が規定方向からそれてしまう。ベーン翼の突出方向が規定方向からそれてしまうと、ベーン翼が、ベーン翼をディフューザ通路に突出させるスリットの周縁部に食い付いてしまう場合がある。また、ベーン翼がスリットを通過する際のフリクションが大きくなり、ベーン翼の摩耗やベーン翼を動作させるための駆動力の増大が生じてしまう場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、遠心圧縮機において、変形部材の変形を要因としてベーン翼の突出方向が規定方向からそれることを回避する技術を提供することを目的とする。
本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、
ディフューザ通路内に出没自在なベーン翼と、
前記ベーン翼を埋没させるディフューザ通路壁内に設けられる空間と、
前記空間をディフューザ側室と反ディフューザ側室とに仕切り、前記反ディフューザ側室の容積を変更可能に変形するものであって、前記反ディフューザ側室の容積を大きくする際の変形によって前記ベーン翼を規定方向に移動させて前記ディフューザ通路に突出させる変形部材と、
を備えた遠心圧縮機であって、
前記ベーン翼と前記変形部材とは別体であり、前記反ディフューザ側室の容積を大きくする際の変形によって前記変形部材が前記ベーン翼に接触する部分における規定方向の変位だけが前記ベーン翼に作用する遠心圧縮機である。
ディフューザ通路内に出没自在なベーン翼と、
前記ベーン翼を埋没させるディフューザ通路壁内に設けられる空間と、
前記空間をディフューザ側室と反ディフューザ側室とに仕切り、前記反ディフューザ側室の容積を変更可能に変形するものであって、前記反ディフューザ側室の容積を大きくする際の変形によって前記ベーン翼を規定方向に移動させて前記ディフューザ通路に突出させる変形部材と、
を備えた遠心圧縮機であって、
前記ベーン翼と前記変形部材とは別体であり、前記反ディフューザ側室の容積を大きくする際の変形によって前記変形部材が前記ベーン翼に接触する部分における規定方向の変位だけが前記ベーン翼に作用する遠心圧縮機である。
反ディフューザ側室の容積を大きくする際の変形部材の変形においては、変形部材のベーン翼に接触する部分は、ベーン翼をディフューザ通路に突出させる規定方向に変位するだけでなく、規定方向以外の方向にも変位することがある。このとき変形部材のベーン翼に接触する部分がベーン翼に一体化されていれば、変形部材の変形に伴ってベーン翼も規定方向ではなく、規定方向以外の方向に移動してしまうことがある。
しかしながら本発明では、ベーン翼と変形部材とは別体である。このため、変形部材のベーン翼に接触する部分における規定方向以外の方向の変位は、変形部材のベーン翼に接触する部分をベーン翼に対して転位させるだけで、ベーン翼には作用せず、ベーン翼は規定方向以外の方向へ移動し難くなる。一方、変形部材のベーン翼に接触する部分の規定方向の変位だけは、ベーン翼に作用し、ベーン翼を規定方向に移動させる。したがって、変形部材の変形を要因としてベーン翼の突出方向が規定方向からそれることを回避できる。
よって、ベーン翼の突出方向が規定方向からそれてしまい、ベーン翼が、ベーン翼をディフューザ通路に突出させるスリットの周縁部に食い付いてしまうことを回避できる。また、ベーン翼がスリットを通過する際のフリクションが大きくなり、ベーン翼の摩耗やベーン翼を動作させる駆動力の増大が生じてしまうことを回避できる。
前記ベーン翼を前記ディフューザ通路壁に埋没させるように付勢する付勢部材と、
前記ベーン翼の前記ディフューザ通路への突出量が所定量以下のときに、前記付勢部材の付勢に抗って前記ベーン翼を位置決めするストッパと、
をさらに備え、
前記変形部材は、前記反ディフューザ側室の容積を小さくすることで、前記ストッパに位置決めされた前記ベーン翼から離間可能であるとよい。
前記ベーン翼の前記ディフューザ通路への突出量が所定量以下のときに、前記付勢部材の付勢に抗って前記ベーン翼を位置決めするストッパと、
をさらに備え、
前記変形部材は、前記反ディフューザ側室の容積を小さくすることで、前記ストッパに位置決めされた前記ベーン翼から離間可能であるとよい。
ここで、所定量とは、それ以下の突出量であると、遠心圧縮機の運転流量が大流量の場合に対応できる量である。
これによると、ベーン翼のディフューザ通路への突出量が所定量以下の場合には、変形部材を、ストッパに位置決めされたベーン翼から離間させることができる。これにより、ベーン翼から変形部材へ伝熱することを回避できる。したがって、変形部材がベーン翼からの伝熱に起因して熱劣化することを抑制できる。
遠心圧縮機が気体を高流量かつ高過給圧にさせるよう運転する場合に、前記変形部材と前記ストッパに位置決めされた前記ベーン翼とを離間するまで、前記反ディフューザ側室の容積を小さくするとよい。
遠心圧縮機が気体を高流量かつ高過給圧にさせるよう運転する場合には、ディフューザ通路を流通する気体が高温になり、ディフューザ通路壁に埋没させたベーン翼も同様に高温になっている。この場合に、変形部材とストッパに位置決めされたベーン翼とを離間するまで、反ディフューザ側室の容積を小さくするので、変形部材とベーン翼とが離間し、高温のベーン翼から変形部材へ伝熱することを回避できる。したがって、遠心圧縮機が気体を高流量かつ高過給圧にさせるよう運転する場合に、変形部材が高温のベーン翼からの伝熱に起因して熱劣化することを抑制できる。
本発明によれば、遠心圧縮機において、変形部材の変形を要因としてベーン翼の突出方向が規定方向からそれることを回避できる。
以下、本発明の具体的な実施例について説明する。
<実施例1>
(遠心圧縮機の構成)
図1は、本発明の実施例1に係る遠心圧縮機の概略構成を示す図である。図1に示す遠心圧縮機1は、スクロールケーシング2を備え、スクロールケーシング2内の軸中心に羽根車3を備えている。遠心圧縮機1に流入した気体としての空気は、羽根車3の周方向に等間隔に設けられた羽根4にガイドされて、羽根車3の外周側に設けられたディフューザ通路5に流入する。
(遠心圧縮機の構成)
図1は、本発明の実施例1に係る遠心圧縮機の概略構成を示す図である。図1に示す遠心圧縮機1は、スクロールケーシング2を備え、スクロールケーシング2内の軸中心に羽根車3を備えている。遠心圧縮機1に流入した気体としての空気は、羽根車3の周方向に等間隔に設けられた羽根4にガイドされて、羽根車3の外周側に設けられたディフューザ通路5に流入する。
ディフューザ通路5は、スクロールケーシング2の一部であるディフューザ通路壁に挟まれている。図1左側の一方のディフューザ通路壁は、板状のディフューザプレート6で構成されており、ケーシング本体とは別体である。ディフューザプレート6の配置されたディフューザ通路壁内には、ディフューザプレート6で覆うことのできる空間7が設けられている。空間7は、中空円筒状であり、ディフューザ通路5内に出没自在なベーン翼8を収納可能である。
ベーン翼8は、円環状のディスク9と、ディスク9に一端が固定され周方向に間隔を空けて配置された複数の翼部10と、を備える。ディフューザプレート6には、ベーン翼8の翼部10が差し込まれるスリット11が形成されている。これにより、ベーン翼8のディスク9をディフューザプレート6に近付けると、ベーン翼8の翼部10がスリット11からディフューザ通路5内に突出する。一方、ベーン翼8のディスク9をディフューザプレート6(ディフューザ通路5)から離すと、翼部10がスリット11にガイドされて空間7に収納されディフューザ通路壁にベーン翼8が埋没する。
ベーン翼8が収納される空間7には、当該空間7を、ディフューザ側室7aと反ディフューザ側室7bとに仕切り、反ディフューザ側室7bの容積を変更可能に変形する変形部材としてのダイアフラム12が配置される。ダイアフラム12は、ディフューザ側室7a方向に膨らむことのできる環状であり、弾性変形可能なようにゴム状弾性体で構成され、外縁と内縁とが空間7の壁に気密に固定されている。ダイアフラム12は、反ディフューザ側室7bを大きくするよう膨らむことで、ベーン翼8のディスク9をディフューザ通路5側へ押圧することができる。ダイアフラム12とディスク9とは別体である。ダイアフラム12が膨らむ変形をしていなければ、ダイアフラム12とディスク9とは離間するようになっている。つまり、ダイアフラム12は、反ディフューザ側室7bの容積を小さくすることで、ストッパ13に位置決めされたベーン翼8のディスク9から離間可能である。
空間7におけるディフューザ側室7aには、ベーン翼8をディフューザ通路壁に埋没させるようにベーン翼8のディスク9を付勢する付勢部材としての圧縮バネ14が設けられている。圧縮バネ14は、ディフューザ側室7a内で圧縮されており、ディスク9をディフューザ通路5方向とは反対方向に付勢している。
ディフューザ側室7aにおける圧縮バネ14がベーン翼8のディスク9を付勢してベーン翼8をディフューザ通路壁に埋没させた位置では、圧縮バネ14の付勢に抗ってベーン翼8のディスク9を位置決めするストッパ13が設けられている。ディスク9が圧縮バネ14に付勢された状態でストッパ13に突き当たることで、ダイアフラム12の膨らむ変形による作用が無ければ、ベーン翼8をディフューザ通路5に埋没させた状態に維持できる。
本実施例の遠心圧縮機1には、反ディフューザ側室7b内に流体圧をかける流体圧調節機構15が設けられている。流体圧調節機構15と反ディフューザ側室7bとの間には、流体圧調節機構15から反ディフューザ側室7bに流体を流通させる流体通路16が設けられている。
(遠心圧縮機の動作)
図2は、本実施例に係るベーン翼の出没状態を示す図であり、図2(a)はベーン翼がディフューザ通路内に突出した状態を示し、図2(b)はベーン翼がディフューザ通路壁に埋没した状態を示す。
図2は、本実施例に係るベーン翼の出没状態を示す図であり、図2(a)はベーン翼がディフューザ通路内に突出した状態を示し、図2(b)はベーン翼がディフューザ通路壁に埋没した状態を示す。
遠心圧縮機1が空気を低流量かつ低過給圧にさせるよう運転する場合には、流体圧調節機構15が、反ディフューザ側室7bへ流体を流入させて反ディフューザ側室7bを加圧し、ダイアフラム12に膨らむ変形をさせて反ディフューザ側室7bの容積を大きくする。これにより、ダイアフラム12は変位してベーン翼8のディスク9を押圧するので、ディスク9がベーン翼8の翼部10をディフューザ通路5に突出させる図示矢印Aの規定方向に移動し、図2(a)に示すようにベーン翼8の翼部10がスリット11からディフューザ通路5に突出する。
図3は、従来のベーン翼の問題点を示す図である。ここで、反ディフューザ側室の容積を大きくする際のダイアフラムの膨らむ変形においては、ダイアフラムのベーン翼のディスクに接触する部分は、ベーン翼のディスクをディフューザ通路に突出させる規定方向に変位するだけでなく、規定方向以外の方向にも変位することがある。このとき図3の領域Cに示すダイアフラムのベーン翼のディスクに接触する部分がベーン翼に一体化されていれば、図示矢印Bのダイアフラムの膨らむ変形に伴ってベーン翼も図示破線矢印の規定方向ではなく、図示矢印Bの規定方向以外の方向に移動してしまうことがある。そうすると、ベーン翼の翼部の突出方向が規定方向からそれてしまい、ベーン翼の翼部が、スリットの周縁部に食い付いて動かなくなってしまうことがある。また、ベーン翼の翼部が食い付かなくてもスリットの周縁部に擦り付けられてしまい、そのときのフリクションが大きくなり、ベーン翼の翼部の摩耗や流体圧調節機構の駆動力の増大が生じてしまうことがある。
図4は、本実施例に係るベーン翼の特徴を示す図である。本実施例では、ベーン翼8とダイアフラム12とは別体であり、図4の領域Dに示す部分では、ダイアフラム12がベーン翼8のディスク9に接触しているだけである。このため、ダイアフラム12が規定方向以外の図示矢印Bの方向に変形する場合でも、ダイアフラム12のベーン翼8に接触する部分における規定方向以外の方向の変位は、ダイアフラム12のベーン翼8のディスク9に接触する部分をベーン翼8に対して転位させる(位置がずれる)だけで、ベーン翼8には作用せず、ベーン翼8は規定方向以外の方向に移動し難くなる。一方、ダイアフラム12のベーン翼8のディスク9に接触する部分の規定方向の変位だけは、ベーン翼8に作用し、ベーン翼8を図示矢印Aの規定方向に移動させる。したがって、本実施例であるとダイアフラム12の変形を要因としてベーン翼8の翼部10の突出方向が規定方向からそれることを回避できる。
よって、ベーン翼8の翼部10の突出方向が規定方向からそれてしまい、ベーン翼8の翼部10が、スリット11の周縁部に食い付いて動かなくなってしまうことを回避できる。また、ベーン翼8の翼部10がスリット11を通過する際に翼部10がスリット11の周縁部に擦り付けられてしまい、そのときのフリクションが大きくなり、ベーン翼8の翼部10の摩耗や流体圧調節機構15の駆動力の増大が生じてしまうことを回避できる。
一方、遠心圧縮機1が空気を高流量かつ高過給圧にさせるよう運転する場合には、流体圧調節機構15が、反ディフューザ側室7bから流体を吸引して反ディフューザ側室7bを減圧し、ダイアフラム12にしぼむ変形をさせて反ディフューザ側室7bの容積を小さくする。これにより、ダイアフラム12からはベーン翼8をディフューザ通路5に突出させる規定方向に移動させる力が働かなくなる。そして、ディスク9が圧縮バネ14に付勢され、ストッパ13に突き当たり位置決めされ、図2(b)に示すようにベーン翼8の翼部10がディフューザ通路壁に埋没する。
このとき、流体圧調節機構15が、ダイアフラム12とストッパ13に位置決めされたベーン翼8のディスク9とを離間するまで、反ディフューザ側室7bの容積を小さくしており、ダイアフラム12は変形をしていない定常形状となる。このため、図2(b)に示すように、ダイアフラム12とストッパ13に位置決めされたベーン翼8のディスク9とは離間する。ここで、遠心圧縮機1が空気を高流量かつ高過給圧にさせるよう運転する場合には、ディフューザ通路5を流通する空気が約180℃の高温になり、ディフューザ通路壁に埋没させたベーン翼8もスリット11から流入する空気を介して同様に高温になっている。この場合に、ダイアフラム12とストッパ13に位置決めされたベーン翼8のディスク9とを離間するまで、流体圧調節機構15によって反ディフューザ側室7bの容積を小さくするので、ダイアフラム12とベーン翼8のディスク9とが離間し、高温のベーン翼8からダイアフラム12へ伝熱することを回避できる。したがって、遠心圧縮機1が空気を高流量かつ高過給圧にさせるよう運転する場合に、ゴム状弾性体であるダイアフラム12が高温のベーン翼8からの伝熱に起因して熱劣化することを抑制でき、ダイアフラム12の耐久信頼性を向上することができる。
本発明に係る遠心圧縮機は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもよい。例えば、変形部材としては、ダイアフラム以外にも、ベローズでもよく、その材質もゴム状弾性体の他、樹脂や金属等を用いてもよい。また、ダイアフラムとストッパに位置決めされたベーン翼のディスクとを離間する際には、流体圧調節機構によって減圧し続けて反ディフューザ側室の容積を小さくするものでもよい。ダイアフラムを変形させる駆動力も流体圧調節機構による流体圧の調節でなくてもよい。付勢部材としては、圧縮バネ以外にも、引っ張りバネの他、ゴム状弾性体、樹脂等を用いた弾性体等でもよい。ストッパが圧縮バネの付勢に抗ってベーン翼を位置決めする場合としては、ベーン翼がディフューザ通路壁に埋没した位置であるだけでなく、ベーン翼のディフューザ通路への突出量が所定量以下のときである場合であればよい。ここで、所定量とは、それ以下の突出量であると、遠心圧縮機の運転流量が大流量の場合に対応できる量である。
1:遠心圧縮機
2:スクロールケーシング
3:羽根車
4:羽根
5:ディフューザ通路
6:ディフューザプレート
7:空間
7a:ディフューザ側室
7b:反ディフューザ側室
8:ベーン翼
9:ディスク
10:翼部
11:スリット
12:ダイアフラム
13:ストッパ
14:圧縮バネ
15:流体圧調節機構
16:流体通路
2:スクロールケーシング
3:羽根車
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5:ディフューザ通路
6:ディフューザプレート
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7a:ディフューザ側室
7b:反ディフューザ側室
8:ベーン翼
9:ディスク
10:翼部
11:スリット
12:ダイアフラム
13:ストッパ
14:圧縮バネ
15:流体圧調節機構
16:流体通路
Claims (3)
- ディフューザ通路内に出没自在なベーン翼と、
前記ベーン翼を埋没させるディフューザ通路壁内に設けられる空間と、
前記空間をディフューザ側室と反ディフューザ側室とに仕切り、前記反ディフューザ側室の容積を変更可能に変形するものであって、前記反ディフューザ側室の容積を大きくする際の変形によって前記ベーン翼を規定方向に移動させて前記ディフューザ通路に突出させる変形部材と、
を備えた遠心圧縮機であって、
前記ベーン翼と前記変形部材とは別体であり、前記反ディフューザ側室の容積を大きくする際の変形によって前記変形部材が前記ベーン翼に接触する部分における規定方向の変位だけが前記ベーン翼に作用する遠心圧縮機。 - 前記ベーン翼を前記ディフューザ通路壁に埋没させるように付勢する付勢部材と、
前記ベーン翼の前記ディフューザ通路への突出量が所定量以下のときに、前記付勢部材の付勢に抗って前記ベーン翼を位置決めするストッパと、
をさらに備え、
前記変形部材は、前記反ディフューザ側室の容積を小さくすることで、前記ストッパに位置決めされた前記ベーン翼から離間可能である請求項1に記載の遠心圧縮機。 - 遠心圧縮機が気体を高流量かつ高過給圧にさせるよう運転する場合に、前記変形部材と前記ストッパに位置決めされた前記ベーン翼とを離間するまで、前記反ディフューザ側室の容積を小さくする請求項2に記載の遠心圧縮機。
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