JP5348037B2 - 排気還流装置の診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気の一部をEGRガスとして吸気通路に還流する排気還流装置からの排気の漏れを診断する診断装置に関する。
車載等の内燃機関に採用される装置として、内燃機関から排出される排気の一部を吸気通路に還流する排気還流装置が知られている。この排気還流装置は、排気の一部をEGRガスとして吸気通路に還流させる還流通路や、この還流通路に設けられて吸気通路に還流するEGRガスの流量を調整する制御弁などで構成されている。
特許文献1には、このような排気還流装置において排気の漏れを診断する装置が開示されている。この特許文献1に記載の装置では、制御弁の開閉に伴って生じる空燃比の変化を抑えるために空燃比補正係数を算出するようにしている。そして、排気漏れの有無に応じて空燃比補正係数の変化態様が異なることを利用して、排気還流装置からの排気漏れを診断するようにしている。
特開2006‐257881号公報
ところで、排気還流装置から漏れる排気の量が少なくなるほど、機関に吸入される新気の量に対して排気の漏れ量が与える影響は少なくなるため、排気漏れが空燃比の変化に与える影響も小さくなる。従って、上記従来の装置では、排気漏れの有無を的確に診断することができないおそれがある。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気漏れをより的確に診断することのできる排気還流装置の診断装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関の排気通路及び吸気通路に接続されて前記排気通路内の排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に還流する還流通路と、同還流通路の途中に設けられて前記EGRガスの流量を調整する制御弁とを備えた排気還流装置に適用されて、同排気還流装置からの排気漏れを診断する診断装置において、前記還流通路と前記排気通路とが接続された排気導入部と前記制御弁との間に設けられて、前記還流通路内のEGRガスを冷却水で冷却するEGRクーラと、前記EGRクーラに設けられて、前記EGRクーラ内部に形成されて前記還流通路に連通する通路内のEGRガス温度を検出する温度センサと、前記制御弁が全閉状態のとき及び前記制御弁が開弁状態のときに前記温度センサで検出される前記EGRガス温度に基づいて前記排気漏れを診断する診断手段とを備え、前記制御弁が開弁状態から全閉状態に変更されることにより生じる前記EGRガス温度の変化について前記排気漏れが無い状態での同EGRガス温度の変化量が判定値として設定されており、前記診断手段は、前記制御弁が全閉状態のとき及び前記制御弁が開弁状態のときに検出したそれら各EGRガス温度の差が前記判定値に満たないときに前記排気漏れがあると診断することをその要旨とする。
上記構成によれば、還流通路からの排気漏れが無く正常である場合には、制御弁が全閉状態にされると還流通路から吸気通路にEGRガスが流入しなくなり、同還流通路内のEGRガスは停滞して新たな排気も流入しなくなる。このような状態では、還流通路の壁面を介してEGRガスから外気への放熱が起こり、還流通路内のEGRガス温度は低下していく。
一方、還流通路からの排気漏れがある場合には、制御弁が全閉状態にされていても、還流通路の排気導入部から排気漏れの発生部位にかけてEGRガスが流動するため、還流通路内へは新たな排気が流入してくる。このような状態でも、上述した外気への放熱等により還流通路内のEGRガス温度は低下するのであるが、排気通路から高温の排気が新たに流入してくるため、還流通路の排気導入部から排気漏れの発生部位にかけてのEGRガス温度の低下度合は、排気漏れが無い場合と比較して相対的に小さくなる。つまり、還流通路からの排気漏れがある場合と無い場合とでは、制御弁が全閉状態のときの還流通路内のEGRガス温度に違いが生じる。
そこで同構成では、排気導入部と制御弁との間の還流通路内のEGRガス温度を検出する温度センサを備えるようにしており、制御弁が全閉状態のときに温度センサで検出されるEGRガス温度に基づいて排気漏れの有無を診断するようにしている。従って、温度センサの配設部位から制御弁までの間の還流通路において排気漏れが生じている場合には、排気漏れに起因するEGRガス温度の変化が温度センサにて検出される。そのため、温度センサの配設部位から制御弁までの間の還流通路において排気漏れが生じているか否かについてこれをより適切に診断することができるようになる。
なお同構成では、温度センサの配設部位から制御弁までの間の還流通路において排気漏れが生じているかを診断することができる。従って、できる限り上記排気導入部の近傍に温度センサを設けることにより、還流通路の広い範囲に渡って排気漏れの診断を行うことができる。
上述したように、制御弁が全閉状態にされると、還流通路内のEGRガス温度は低下していくのであるが、排気漏れがある場合には、還流通路の排気導入部から排気漏れの発生部位にかけてのEGRガス温度の低下度合が排気漏れの無い場合と比較して相対的に小さくなる。従って、排気漏れがある場合には、制御弁が開弁状態から全閉状態に変更されることにより生じるEGRガス温度の変化量が、排気漏れの無い場合と比較して小さくなる。
そこで同構成では、制御弁が開弁状態から全閉状態に変更されることにより生じるEGRガス温度の変化について排気漏れが無い状態でのEGRガス温度の変化量を判定値として設定するようにしている。そして、制御弁が開弁状態のときのEGRガス温度と同制御弁が全閉状態のときのEGRガス温度との差が上記判定値に満たないときには、排気漏れがあると診断するようにしており、これにより排気漏れを適切に診断することができる。
なお、同構成における上記判定値は、内燃機関から排出される排気の温度や外気温などによって最適な値が種々変化する。そこで、排気温度や外気温等と判定値に相当する値との関係を予めの実験等により求めておき、上記判定値をそれら各パラメータに基づいて可変設定するといった態様を採用することができる。
還流通路にEGRクーラが設けられている場合には、EGRガスが冷却水によって冷却される。そのため、制御弁が全閉状態にされた状態において、EGRクーラ内の還流通路におけるEGRガス温度の低下度合は、EGRクーラが設けられていない場合と比較して大きくなる。特に、排気漏れが無い場合にはEGRクーラ内のEGRガスが停滞するため、同EGRクーラでのEGRガスの熱交換が十分に行われて同EGRガスの温度は大きく低下する。従って、排気漏れがある場合と無い場合とでは、制御弁が全閉状態のときのEGRクーラ内のEGRガス温度について大きな違いが生じ、排気漏れの有無をより一層精度良く診断することができる。
そこで、同構成では、排気導入部と制御弁との間の還流通路にEGRクーラを設けるようにしており、このEGRクーラで冷却されたEGRガスの温度に基づいて上記排気漏れの診断が行われる。従って、上述した排気漏れの有無をより一層精度良く診断することができる。
求項に記載の発明は、請求項に記載の排気還流装置の診断装置において、前記EGRクーラと前記制御弁との間の前記還流通路の少なくとも一部は弾性部材で形成されていることをその要旨とする。
金属材料で全体が形成された還流通路の寸法精度が十分でない場合には、その還流通路を排気通路及び吸気通路に組み付ける際の組み付け性が悪化する。また、金属材料で形成された還流通路は、EGRガスの温度変化などによって寸法が変化するため、排気通路及び吸気通路に組み付けた状態では寸法変化による応力が作用する。
他方、金属材料よりも弾性係数の大きい弾性部材で還流通路の少なくとも一部を形成するようにすれば、還流通路の寸法精度がある程度低くても、弾性部材が変形することで上記組み付け性を確保することができる。また、上記寸法変化による応力が還流通路に作用する点についても、弾性部材の変形によってこれを低減させることができる。
一方、上記弾性部材は、一般的に金属材料よりも傷などがつきやすく、また経年劣化等も進みやすい。従って、還流通路を弾性部材で形成する場合には、上述した排気漏れが生じやすくなるおそれがある。この点、同構成によれば上記診断手段によって排気漏れを的確に診断することができるため、還流通路を弾性部材で形成することにより得られる効果を確保しつつ、排気漏れを的確に診断することができる。
また、上記弾性部材は、一般的に金属材料よりも耐熱温度が低い。そこで、同構成では、EGRクーラと制御弁との間の還流通路の少なくとも一部を弾性部材で形成するようにしている。従って、この弾性部材で形成された還流通路内には、EGRクーラで冷却されたEGRガスが流れるようになるため、弾性部材の耐熱温度が比較的低い場合でもあっても、同弾性部材にて還流通路を形成することができる。
なお、弾性部材がEGRガスに耐えることのできる特性を有している場合には、請求項に記載の発明によるように、温度センサが設けられた部位と制御弁との間の還流通路の少なくとも一部は弾性部材で形成されている、といった構成を採用することもできる。
同構成によっても、上述したように、還流通路の少なくとも一部を弾性部材で形成することにより、還流通路全体を金属材料で形成する場合と比較して、上記組み付け性の確保や応力の作用低減を図ることができる。そして弾性部材で形成された部位等からの排気漏れも的確に診断できる。
また、上記弾性部材としては、請求項に記載の発明によるように、ゴム及び樹脂のいずれか一方を採用することができる。
本発明の第1の実施形態についてその適用対象となる内燃機関の吸排気系を示す模式図。 制御弁を開弁状態から全閉状態にしたときのEGRガス温度の低下量を示すタイミングチャート。 EGRクーラの有無に応じたEGRガス温度の変化を示すタイミングチャート。 同実施形態における診断処理の処理手順を示すフローチャート。 制御弁を開弁状態から全閉状態にしたときのEGRガス温度の低下を示すタイミングチャート。 本発明の第2の実施形態における診断処理の処理手順を示すフローチャート。 他の実施形態における排気還流装置を示す模式図。 他の実施形態における排気還流装置を示す模式図。 他の実施形態における診断処理の処理手順についてその一部を示すフローチャート。
(第1の実施形態)
以下、この発明にかかる排気還流装置の診断装置を具体化した第1の実施形態について、図1〜図4を参照して詳細に説明する。なお、以下では、流体(吸気、排気、EGRガスなど)が流れていく方向を「下流」といい、「下流」と反対側の方向を「上流」という。
図1に、本実施形態にかかる排気還流装置の診断装置が適用された内燃機関の吸排気系を示す。なお、本実施形態における内燃機関はディーゼル機関である。
図1に示すように、内燃機関1には吸気通路4が接続されている。吸気通路4の上流側には吸入空気量を調量する吸気絞り弁3が設けられている。また、内燃機関1には排気通路6が接続されており、この排気通路6の途中には、排気を浄化する排気浄化触媒7が設けられている。
また、内燃機関1には、排気の一部をEGRガスとして吸気通路4に還流する排気還流装置20が設けられている。
この排気還流装置20は、排気浄化触媒7よりも排気上流側の排気通路6と吸気絞り弁3よりも吸気下流側の吸気通路4との間を連通させる還流通路21と、同還流通路21の途中に設けられるEGRクーラ22と、還流通路21の途中にあってEGRクーラ22と吸気通路4との間に設けられる制御弁23とで構成されている。
EGRクーラ22は、内部に通路22Aが形成されているとともに、同通路22Aと還流通路21とが連通するように設けられている。この通路22Aには、その通路22A内のEGRガスの温度であるEGRガス温度TGを検出する温度センサ25が設けられている。また、EGRクーラ22には、機関冷却水が流れる冷却水通路が設けられており、還流通路21から通路22Aに流入したEGRガスは冷却水通路を流れる機関冷却水との間で熱交換が行われることにより冷却される。
また、制御弁23の開度が調整されることにより、排気通路6から還流通路21を介して吸気通路4に導入されるEGRガスの流量が調整される。
還流通路21は、第1通路21A、第2通路21B、第3通路21C、及び上記通路22Aにて構成されている。第1通路21Aは、排気通路6及びEGRクーラ22の通路22Aの上流端部に接続されている。第2通路21Bは、通路22Aの下流端部及び制御弁23に接続されている。そして第3通路21Cは、制御弁23及び吸気通路4に接続されている。また、第1通路21A及び第3通路21Cは金属材料(例えばステンレス鋼)で形成されており、第2通路21Bは弾性部材であるゴム(合成ゴム)で形成されている。
内燃機関1では、吸気通路4に吸入された新気と燃料噴射弁から噴射された燃料との混合気が燃焼室で燃焼された後、その燃焼によって生じた排気が排気通路6及び排気浄化触媒7を通過して大気へと排出される。さらに、排気通路6を流れる排気の一部は、還流通路21と排気通路6との接続箇所である排気導入部21iから還流通路21に導入される。そして、還流通路21に導入されたEGRガスは、EGRクーラ22にて熱交換された後、制御弁23を介して吸気通路4に導入される。吸気通路4に導入されたEGRガスは、吸気通路4を介して新気と共に再び燃焼室に導入される。このようにEGRガスが排気還流装置20によって燃焼室に還流されることにより、混合気の燃焼温度が低下してNOxの排出量が低減されるなどの効果が得られる。
ここで、金属材料は比較的変形しにくい材料である。従って、還流通路の全体を金属材料で形成した場合において同還流通路の寸法精度が十分でない場合には、還流通路を排気通路6及び吸気通路4に組み付ける際の組み付け性が悪化する。また、還流通路を金属材料で形成すると、EGRガスの温度変化などによって還流通路の寸法が変化するため、排気通路6及び吸気通路4に組み付けた状態では寸法変化による応力が還流通路に作用する。
他方、上記還流通路21の一部は弾性部材で形成されている。より具体的には、第2通路21Bはゴムで形成されている。ゴムや樹脂等のような弾性部材は金属材料よりも弾性係数が大きいため、還流通路21の寸法精度がある程度低くても、弾性部材で形成された第2通路21Bが変形することで上記組み付け性は十分に確保される。また、上記寸法変化による応力が還流通路に作用する点についても、弾性部材で形成された第2通路21Bが変形することで第1通路21Aや第3通路21Cに作用する応力を低減させることができる。
なお、ゴムなどの弾性部材は、一般的に金属材料よりも耐熱温度が低い。この点、本実施形態では、EGRクーラ22と制御弁23との間の還流通路21を構成する第2通路21Bを弾性部材で形成するようにしている。従って、この弾性部材で形成された第2通路21B内には、EGRクーラ22で冷却されたEGRガスが流れるようになるため、弾性部材の耐熱温度が比較的低い場合でもあっても、同弾性部材にて第2通路21Bを形成することができる。
内燃機関1の機関運転状態等は各種センサによって検出される。例えば、内燃機関1から排出される排気の温度が排気温センサ31によって検出される。また、車両の走行環境下における外気温が外気温センサ32によって検出される。また、機関冷却水の温度である冷却水温THWが水温センサ33によって検出される。
内燃機関1の各種制御は、電子制御装置30によって行われる。この電子制御装置30は、各種制御にかかる演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入力及び出力するための入力ポート及び出力ポート等を備えて構成されている。電子制御装置30は、上述した各種センサで検出された機関運転状態等に応じて内燃機関1の燃料噴射制御、点火時期制御、吸気絞り弁3の開度制御等を行うとともに、制御弁23の開度制御を通じて吸気通路4に還流するEGRガスの量を調整するようにしている。
ところで、排気還流装置20からの排気漏れが生じている場合には、排気浄化触媒7で浄化されていない排気が漏れ出ることになる。従って、排気漏れが生じている場合にはこれを確実に検出する必要がある。なお、本実施形態では、還流通路21の一部がゴムで形成されている。このような弾性部材は、一般的に金属材料よりも傷などがつきやすく、また経年劣化等も進みやすい。従って、全体が金属材料で形成された還流通路よりも排気漏れが生じやすいおそれがある。
そこで本実施形態では、以下のようにして排気漏れの有無を診断するようにしている。以下、本実施形態における排気漏れの診断処理について、図2〜図4を参照して説明する。
まず、排気漏れを診断するための原理について図2を参照しつつ説明する。この図2には、制御弁23が開弁状態から全閉状態になったときのEGRガス温度TGの変化、つまりEGRクーラ22内のEGRガスの温度が示されている。そしてEGRガス温度TGについて排気漏れが無いときの変化が一点鎖線で示されており、排気漏れがあるときの変化が実線にて示されている。
時刻t1以前において、制御弁23が機関運転状態に応じた開度にて開弁状態にされており、EGRガスの還流が行われているときには、内燃機関から排出された高温の排気が還流通路21内に導入されてEGRクーラ22で冷却される。この制御弁23が開弁状態のときのEGRガス温度TGonは、排気通路6内の排気の温度よりも低く、機関冷却水の温度よりも高い状態になる。
一方、時刻t1にて制御弁23が全閉状態にされてEGRガスの還流が停止されると、その後のEGRガス温度TGの温度変化は、排気漏れの有無によって異なるようになる。
まず、排気漏れが無い状態では、制御弁23が全閉状態にされると還流通路21から吸気通路4にEGRガスが流入しなくなり、還流通路21内のEGRガスは停滞して新たな排気も流入しなくなる。このような状態では、EGRクーラ22内でEGRガスが停滞するため、EGRクーラ22で冷却されたEGRガスの温度は徐々に低下していく。そして最終的には冷却水温THWと同等の温度になって安定する(時刻t2以後)。従って、制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態のときのEGRガス温度TGoff1は冷却水温THWと同等になる。
他方、排気漏れがある状態では、制御弁23が全閉状態にされていても、還流通路21の排気導入部21iから排気漏れの発生部位にかけてEGRガスが流動するため、還流通路21内へは新たな排気が流入してくる。このような状態でも、冷却水によりEGRクーラ22内のEGRガス温度TGは徐々に低下するのであるが、排気通路6から高温の排気が新たに流入してくるため、排気導入部21iから排気漏れの発生部位にかけてのEGRガス温度の低下度合は、排気漏れが無い場合と比較して相対的に小さくなる。従って、制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れがある状態のときのEGRガス温度TGoff2は冷却水温THWよりも高い温度になる。
このように還流通路21からの排気漏れがある場合と無い場合とでは、制御弁23が全閉状態にされてからのEGRクーラ22内のEGRガス温度TGに違いが生じる。従って、制御弁23が全閉状態のときに温度センサ25で検出されるEGRガス温度TGについて、このEGRガス温度TGが安定した時点(時刻t2)での同EGRガス温度TGに基づいて排気漏れの有無を診断することができる。
特に、還流通路21からの排気漏れがある場合と無い場合とにおいて、EGRクーラ22が設けられている場合には、設けられていない場合と比較して排気漏れの有無をより一層精度良く診断することができる。この点について図3を併せ参照して説明する。
図3に、制御弁23が開弁状態から全閉状態になったときのEGRガス温度について、EGRクーラ22が設けられている場合と設けられていない場合との変化態様を示す。なお、EGRガス温度について排気漏れが無いときの変化は一点鎖線で示されており、排気漏れがあるときの変化は実線にて示されている。また、EGRクーラありのEGRガス温度は、EGRクーラ22に設けられた温度センサ25にて検出される温度である。そして、EGRクーラなしのEGRガス温度は、EGRクーラ22がない状態で温度センサ25にて検出される温度、つまり通路22Aの周囲に冷却水の流路系がない状態で温度センサ25にて検出される温度である。
この図3に示されるように、還流通路21にEGRクーラ22が設けられている場合には、EGRガスが冷却水によって冷却される。そのため、制御弁23が全閉にされた状態において、EGRクーラ22内の還流通路21におけるEGRガス温度の低下度合は、排気漏れの有無にかかわらずEGRクーラが設けられていない場合と比較して大きくなる。特に、EGRクーラ22が設けられている場合において排気漏れが無い状態のときには、EGRクーラ22内でEGRガスが停滞するため、EGRクーラ22でのEGRガスの熱交換が十分に行われてEGRガスの温度は大きく低下する。従って、制御弁23が全閉状態にされるとEGRガス温度が低下し始めて最終的には安定するのであるが、その安定したときにおいて、排気漏れがある場合と無い場合との温度差はEGRクーラ22の有無に応じて異なる。すなわちEGRクーラ22が設けられている場合の温度差TGwは、EGRクーラ22が設けられていない場合の温度差TGnよりも大きくなる(TGw>TGn)。そのため、EGRクーラ22が設けられている排気還流装置20においては、排気漏れの有無をより一層精度良く診断することができる。
このような原理に基づき、本実施形態では以下の診断処理を実行することで、温度センサ25が設けられた部位よりも下流側における排気漏れの有無を診断するようにしている。なお、この診断処理は上記診断手段を構成する。
図4に、排気漏れの有無を診断する上記診断処理についてその処理手順を示す。なお、本処理は、機関運転中において電子制御装置30によって実行される処理であり、排気漏れの有無が診断されると終了される。
本処理が開始されると、まず制御弁23が全閉状態であるか否かが判定される(ステップS110)。この判定は、制御弁23の開度を制御する制御信号に基づいて行うことができる。また、制御弁23の開度を検出するセンサを備える場合には、センサの検出信号に基づいて同判定を行うことができる。
そして、制御弁23が全閉状態ではない、すなわち開弁状態であると判定されると(ステップS110:NO)、現在の温度センサ25の検出値が開弁時EGRガス温度TGonとして読み込まれる(ステップS115)。
次に、制御弁23が全閉状態となるように駆動制御される(ステップS130)。従って上記開弁時EGRガス温度TGonは、制御弁23が全閉状態に変更される直前のEGRガス温度TGになる。次に、経過時間Tの計測が開始されて(ステップS135)、ステップS140の処理が行われる。
一方、ステップS110にて、制御弁23が全閉状態であると判定される場合には(ステップS110:YES)、現在、経過時間Tの計測中であるか否か、すなわち制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されてからの経過時間が計測されている最中であるか否かが判定される(ステップS120)。
そして、経過時間Tを計測中でない場合には(ステップS120:NO)、本処理は終了される。一方、経過時間Tの計測中である場合には(ステップS120:YES)、経過時間Tが判定時間Tp以上であるか否かが判定される(ステップS140)。この判定時間Tpとしては、制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されてからEGRガス温度TGが安定するまでの時間が設定されており、先の図2に示した時刻t1〜時刻t2の間の時間が設定されている。なお、本実施形態では、判定時間Tpを実験等によって予め設定された固定値としている。しかし、判定時間Tpに相当する時間は、機関運転状態や冷却水温THW等によって変化するため、排気通路を流れる排気の温度や冷却水温THW等に応じて可変設定することによりその精度を高めることができる。例えば排気の温度が高いときほど、あるいは冷却水温THWが低いときほど判定時間Tpが長くなるように可変設定するといった態様を採用することができる。また、EGRガス温度TGが安定したか否かについては、例えばEGRガス温度TGの単位時間あたりの変化量が十分に小さくなったことをもって安定したと判断することが可能である。
そして、経過時間Tが判定時間Tp未満である場合には(ステップS140:NO)、このステップS140での判定処理が繰り返し行われる。
一方、経過時間Tが判定時間Tp以上であると判定されると(ステップS140:YES)、制御弁23が全閉状態にされてからのEGRガス温度TGの低下が収まり、安定したと判断される。なお、経過時間Tが判定時間Tp以上であると判定されると、経過時間Tはリセットされる。
次に、ステップS150では、現在の温度センサ25の検出値が全閉時EGRガス温度TGoffとして読み込まれ、開弁時EGRガス温度TGonと全閉時EGRガス温度TGoffとの差の絶対値が温度差ΔTGとして算出されて、この温度差ΔTGが判定値TGp未満であるか否かが判定される。
温度差ΔTGは、制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されることにより生じるEGRガス温度TGの変化量である。
また、判定値TGpは、先の図2に示したように、制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されることにより生じるEGRガス温度TGの変化について、排気漏れが無い状態でのEGRガス温度の変化量に相当する値が設定される。
この判定値TGpは、内燃機関1から排出される排気の温度や外気温などによって最適な値が種々変化する。例えば排気の温度が高いときほど、制御弁23が開弁状態のときのEGRガス温度TGは高くなるため、判定値TGpがより大きい値となるようにすることが望ましい。また、外気温が低いほど制御弁23が全閉状態となったときのEGRガス温度TGは低くなるため、この場合も判定値TGpがより大きい値となるようにすることが望ましい。そこで、排気の温度や外気温等といった判定値の設定に影響を与えるパラメータと同判定値に相当する値との関係を予めの実験等により求めておき、上記判定値をそれら各パラメータに基づいて可変設定するといった態様を採用することができる。
ここで、上述したように、制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態では、EGRクーラ22内でEGRガスが停滞するため、EGRクーラ22で冷却されたEGRガスの温度は冷却水の水温と同等の温度になる。そしてこの傾向は、基本的に排気の温度や外気温の影響をほとんど受けない。そこで、本実施形態では、制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態のときのEGRガスの温度として、水温センサ33で検出される実際の冷却水温THWを設定するようにしている。また、制御弁23が開弁状態のときの開弁時EGRガス温度TGonとして、制御弁23が全閉状態にされる直前のEGRガス温度TGを設定するようにしている。そして上記開弁時EGRガス温度TGonと冷却水温THWとの差が判定値TGpとして設定される。従って、上述したような排気の温度や外気温等といった各パラメータによる判定値TGpの設定に比して、より簡易な態様で、かつ精度良く判定値TGpが設定される。
そして、温度差ΔTGが判定値TGp未満であると判定される場合には(ステップS150:YES)、制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されることにより生じるEGRガス温度TGの変化量が、排気漏れの無い場合の変化量に満たないために排気漏れがあると診断されて(ステップS160)、本処理は終了される。
一方、温度差ΔTGが判定値TGp未満ではないと判定される場合には(ステップS150:NO)、制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されることにより生じるEGRガス温度TGの変化量が、排気漏れの無い場合の変化量とほぼ同じであるために排気漏れが無いと診断されて(ステップS170)、本処理は終了される。なお、EGRクーラ22内のEGRガス温度TGは基本的に冷却水温THWよりも低い温度になることはない。従って、ステップS150では、基本的に温度差ΔTGが判定値TGpと同等の場合に否定判定される。
以上説明したように、第1の実施形態では、以下の効果が得られるようになる。
(1)EGRクーラ22の通路22Aに温度センサ25を備えるようにしている。そして、制御弁23が全閉状態のときに温度センサ25で検出される閉弁時EGRガス温度TGoffに基づいて排気漏れの有無を診断するようにしている。従って、温度センサ25の配設部位から制御弁23までの間の還流通路21において排気漏れが生じているか否かについて適切に診断することができるようになる。
(2)上記排気漏れの診断を具体的には以下のようにしている。すなわち、制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されることにより生じるEGRガス温度TGの変化について排気漏れが無い状態でのEGRガス温度の変化量を、排気漏れの有無を診断する判定値TGpとして設定するようにしている。詳細には、制御弁23が開弁状態のときに温度センサ25で検出される開弁時EGRガス温度TGonと冷却水温THWとの差の絶対値を判定値TGpとして設定するようにしている。そして、制御弁23が開弁状態のときに検出される開弁時EGRガス温度TGonと同制御弁23が全閉状態のときに検出される全閉時EGRガス温度TGoffとの温度差ΔTGが上記判定値TGpに満たないときには、排気漏れがあると診断するようにしている。
従って、温度センサ25の配設部位から制御弁23までの間の還流通路21において排気漏れが生じている場合には、排気漏れに起因するEGRガス温度の変化が温度センサ25にて検出される。そのため、温度センサ25の配設部位から制御弁23までの間の還流通路21において排気漏れが生じているか否かについて適切に診断することができるようになる。
(3)排気導入部21iと制御弁23との間の還流通路21にEGRクーラ22を設けるようにしており、このEGRクーラ22で冷却されたEGRガスの温度を温度センサ25で検出するようにしている。従って、EGRクーラ22が設けられていない場合と比較して上述した排気漏れの有無をより一層精度良く診断することができる。
(4)制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態でのEGRガス温度TGとして冷却水温THWを設定するようにしている。従って、より簡易な態様で、かつ精度よく判定値TGpを設定することができる。
(5)EGRクーラ22と制御弁23との間の還流通路21を構成する第2通路21Bを弾性材料であるゴムで形成するようにしている。従って、還流通路21の組み付け性を向上させることができるとともに、温度変化に起因した寸法変化により還流通路21に作用する応力を低減させることもできる。
(6)また、弾性部材で形成された第2通路21B内には、EGRクーラ22で冷却されたEGRガスが流れるようになるため、弾性部材の耐熱温度が比較的低い場合でもあっても、同弾性部材にて還流通路21の第2通路21Bを形成することができる。
(7)上記弾性部材は、一般的に金属材料よりも傷などがつきやすく、また経年劣化等も進みやすい。従って、第2通路21Bを弾性部材で形成する場合には、上述した排気漏れが生じやすくなるおそれがある。この点、本実施形態では上記診断処理によって排気漏れを的確に診断することができるため、還流通路21を弾性部材で形成することにより得られる上記効果を確保しつつ、排気漏れを的確に診断することができる。
(第2の実施形態)
次に、この発明にかかる排気還流装置の診断装置を具体化した第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。
第1の実施形態では、制御弁23が全閉状態にされてからの還流通路21内のEGRガス温度TGは、還流通路21からの排気漏れがある場合と無い場合とで異なるという原理に基づき、制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されたときのEGRガス温度TGの変化量(温度差ΔTG)に基づいて排気漏れの有無を診断するようにした。
一方、本実施形態では、同一の原理に基づき、制御弁23が全閉状態にされたときのEGRガス温度TGそのものに基づいて排気漏れの有無を診断するようにしており、この点が第1の実施形態と異なっている。そこで以下では、第1の実施形態との相異点を中心に本実施形態にかかる診断装置を説明する。
図5に、本実施形態における排気漏れの診断態様を示す。なお、同図5においても、EGRガス温度TGについて排気漏れが無いときの変化は一点鎖線で示されており、排気漏れがあるときの変化は実線にて示されている。
上記第1の実施形態にて述べたように、制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態では、EGRクーラ22で冷却されたEGRガスの温度は、最終的に冷却水温THWと同等の温度になる。そのため、排気漏れの有無を判定する判定値として冷却水温THWを適用することができる。そして、同図5に実線にて示すように、制御弁23が全閉状態にされると(時刻t3)、EGRガス温度TGは低下していき、最終的にはある温度で安定するようになる(時刻t4)。そして、時刻t4におけるEGRガス温度を全閉時EGRガス温度TGoffとし、この全閉時EGRガス温度TGoffが冷却水温THWよりも高いときには、還流通路21からの排気漏れが生じていると診断することができる。このように本実施形態では、制御弁23が全閉状態にされたときのEGRガス温度TGそのものに基づいて排気漏れの有無を診断するようにしている。
図6に、本実施形態にて実行される診断処理の処理手順を示す。なお、図6において、先の図4に示した各ステップと同一の処理については同じステップ番号を付している。
この図6に示すように、本実施形態における診断処理と先の図4に示した診断処理とは、ステップS115の処理が省略されている点、及びステップS150の処理が変更されている点のみが異なっている。
従って、ステップS110にて制御弁23が全閉状態ではないと判定される場合には(ステップS110:NO)、開弁時EGRガス温度TGonの読み込みが行われることなく、制御弁23が全閉状態にされて(ステップS130)、経過時間Tの計測が開始される(ステップS135)。そして、経過時間Tが判定時間Tp以上であるか否かが判定される(ステップS140)。
ステップS140にて、経過時間Tが判定時間Tp以上であると判定される場合には(ステップS140:YES)、第1の実施形態と同様に経過時間Tはリセットされる。そして、次にステップS250の処理が行われる。
このステップS250では、制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態でのEGRガス温度TGが判定値TGp2として設定されており、制御弁23が全閉状態のときに温度センサ25で検出されるEGRガス温度TGが判定値TGp2よりも高いか否かが判定される。
この判定値TGp2は、内燃機関1から排出される排気の温度や外気温などによって最適な値が種々変化する。例えば排気の温度が高いときほど、全閉時EGRガス温度TGoffは高くなるため、判定値TGp2もより高い温度を設定することが望ましい。また、外気温が低いほどEGRガス温度TGoffは低くなるため、判定値TGp2もより低い温度に設定することが望ましい。そこで、排気の温度や外気温等といった判定値TGp2の設定に影響を与えるパラメータと同判定値TGp2に相当する値との関係を予めの実験等により求めておき、上記判定値TGp2をそれら各パラメータに基づいて可変設定するといった態様を採用することができる。
ここで、上述したように、制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態では、EGRクーラ22で冷却されたEGRガスの温度が最終的には冷却水温THWと同等の温度になる。そしてこの傾向は、基本的に排気の温度や外気温の影響をほとんど受けない。そこで、本実施形態では、判定値TGp2として現在の冷却水温THWが設定される。従って、上述したような排気の温度や外気温等といった各パラメータによる判定値TGp2の設定に比して、より簡易な態様で、かつ精度良く判定値TGp2が設定される。
そしてステップS250では、制御弁23が全閉状態のときに温度センサ25で検出されるEGRガス温度TGとして次の値が読み込まれる。すなわち制御弁23が全閉状態にされてから経過時間Tが判定時間Tp以上となった時点でのEGRガス温度TGが全閉時EGRガス温度TGoffとして読み込まれ(先の図5に示す時刻t4)、この全閉時EGRガス温度TGoffが判定値TGp2よりも高いか否かが判定される。
そして、全閉時EGRガス温度TGoffが判定値TGp2よりも高いと判定される場合には(ステップS250:YES)、実際の全閉時EGRガス温度TGoffが、排気漏れが無いときの全閉時EGRガス温度TGoffよりも高いために排気漏れがあると診断されて(ステップS160)、本処理は終了される。
一方、全閉時EGRガス温度TGoffが判定値TGp2よりも高くないと判定される場合には(ステップS250:NO)、実際の全閉時EGRガス温度TGoffが、排気漏れが無いときの全閉時EGRガス温度TGoffとほぼ同じであるために排気漏れが無いと診断されて(ステップS170)、本処理は終了される。なお、EGRクーラ22内のEGRガス温度TGは基本的に冷却水温THWよりも低い温度になることはない。従って、ステップS250は、基本的に実際の全閉時EGRガス温度TGoffが冷却水温THWと同等の場合に否定判定される。
以上説明したように第2の実施形態では、上記第1の実施形態における(1)、及び(3)〜(7)の効果が得られるとともに、以下の効果を得ることができる。
(8)制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態でのEGRガス温度TGを判定値TGp2として設定している。より詳細には判定値TGp2として冷却水温THWを設定するようにしている。そして、制御弁23が全閉状態のときに温度センサ25にて検出される閉弁時EGRガス温度TGoffが判定値TGp2よりも高いときに排気漏れがあると診断するようにしている。従って、温度センサ25の配設部位から制御弁23までの間の還流通路21において排気漏れが生じているか否かについて適切に診断することができるようになる。
尚、上記各実施形態は、これらを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態のときのEGRガスの温度として冷却水温THWを設定するようにした。この他、外気温の影響や水温センサ33の配設位置の影響により、EGRクーラ22内のEGRガス温度TGと冷却水温THWとの間に差が生じる場合には、その差を補正すべく適宜の補正係数を適用するようにしてもよい。
・制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態でのEGRガス温度TGが冷却水温THWと同等の温度になるとして、判定値TGpや判定値TGp2を設定するようにしたが、上述したような各パラメータに基づいて判定値TGpや判定値TGp2を設定するようにしてもよい。
・温度センサ25をEGRクーラ22の通路22Aに設けるようにした。この他、還流通路21と排気通路6とが接続された排気導入部21iから制御弁23までの間の還流通路21であれば、通路22A以外の部分に温度センサ25を設けるようにしてもよい。
例えば、図7に示すように、還流通路21の第1通路21Aに温度センサ25を設けてもよく、この場合にはEGRクーラ22で冷却される前のEGRガスの温度が温度センサ25で検出される。また、図8に示すように、EGRクーラ22が設けられていない排気還流装置220の還流通路210に温度センサ25を設けるようにしてもよく、この場合にはEGRクーラ22で冷却されることのないEGRガスの温度が温度センサ25で検出される。なお、図8に示す変形例ではEGRクーラ22が設けられていないため、還流通路210の全体は金属材料で形成されている。
これらの変形例においても、還流通路からの排気漏れがある場合と無い場合とでは、制御弁23が全閉状態のときの還流通路内のEGRガス温度に違いが生じる。
すなわち、還流通路からの排気漏れが無く正常である場合には、制御弁23が全閉状態にされると還流通路から吸気通路4にEGRガスが流入しなくなり、還流通路内のEGRガスは停滞して新たな排気も流入しなくなる。このような状態では、還流通路の壁面を介してEGRガスから外気への放熱が起こり、還流通路内のEGRガス温度は低下していく。
一方、還流通路からの排気漏れがある場合には、制御弁23が全閉状態にされていても、還流通路の排気導入部から排気漏れの発生部位にかけてEGRガスが流動するため、還流通路内へは新たな排気が流入してくる。このような状態でも、上述した外気への放熱等により還流通路内のEGRガス温度は低下するのであるが、排気通路6から高温の排気が新たに流入してくるため、還流通路の排気導入部から排気漏れの発生部位にかけてのEGRガス温度の低下度合は、排気漏れが無い場合と比較して相対的に小さくなる。
従って、先の図3に示したように、EGRクーラ22が設けられていない場合のEGRガス温度や、EGRクーラ22で冷却される前のEGRガス温度は、制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されることにより徐々に低下していき(時刻t1以降)、最終的にはある一定で安定するようになる(時刻t2以降)。そして、その温度低下が収まった以降において温度センサ25で検出されるEGRガス温度は、排気漏れの有無に応じて異なったものとなる。すなわち、排気漏れがある場合のEGRガス温度は、排気漏れが無い場合のEGRガス温度に比して高くなる。このように制御弁23が全閉状態のときにおいて、EGRクーラ22が設けられていない場合のEGRガス温度や、EGRクーラ22で冷却される前のEGRガス温度は、EGRクーラ22内のEGRガス温度よりも高くなるものの、少なくとも制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されることでその温度は低下する。そして、最終的に安定する温度は、排気漏れの有無に応じて異なるようになる。従って、これら変形例においても、制御弁23が全閉状態のときに温度センサ25で検出されるEGRガス温度に基づいて排気漏れの有無を診断することが可能である。ただし、これらの変形例では、制御弁23が全閉状態であってかつ排気漏れが無い状態のときのEGRガスの温度として冷却水温THWを設定することができない。従って、上述したような各パラメータに基づいて判定値TGpや判定値TGp2に相当する判定値を設定することになる。
ちなみに、本発明に係る診断装置では、温度センサ25の配設部位から制御弁23までの間の還流通路において排気漏れが生じているかを診断することができる。従って、できる限り上記排気導入部21iの近傍に、すなわちできるだけ還流通路の上流側に温度センサ25を設けることにより、還流通路の広い範囲に渡って排気漏れの診断を行うことができる。
・排気漏れの診断処理に際して制御弁23を強制的に全閉状態にするようにした(ステ図4のステップS130の処理)。この他、制御弁23の開度は機関運転状態に応じて変更される。そこで、機関運転状態に基づいて制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更されたときに、上述したような診断処理を実行するようにしてもよい。
なおこの場合には、第1及び第2実施形態における診断処理を次のように変更する。まず、ステップS130の処理を省略する。また、ステップS110では、制御弁23が開弁状態から全閉状態に変更された直後であるか否かを判定し、変更直後でない場合にはステップS120の処理を行う。また、変更直後である場合には、ステップS115にて変更直前のEGRガス温度TGを開弁時EGRガス温度TGonとして読み込むようにする。ちなみに、内燃機関の運転状態によっては制御弁23が全閉状態にされる機会が少ないことがあり、この場合には排気漏れの診断機会も自ずと少なくなってしまう。この点、第1及び第2実施形態における診断処理のように、制御弁23を強制的に全閉状態にする場合には、排気漏れの診断機会を確実に確保することができる。
また、内燃機関の運転状態が変化することで制御弁23は全閉状態から開弁状態に変更されることがあり、この場合にはEGRガスの温度が十分に低下して安定する前に再び上昇してしまい、適切な全閉時EGRガス温度TGoffを検出することができないおそれがある。従って、排気漏れの診断を優先する場合には、制御弁23が全閉状態にされてから排気漏れの診断が完了するまで、同制御弁23の状態を全閉状態に維持することが望ましい。
・第1及び第2の実施形態にて説明した排気漏れの診断処理は、制御弁23が全閉状態のときには還流通路内でEGRガスが停滞することを前提にして行われる。ここで、制御弁23にて全閉状態にならない動作異常が生じていると、制御弁23に対して全閉信号が与えられても還流通路内ではEGRガスの流動が生じる。従って、このような動作異常の発生時には、制御弁23の全閉時におけるEGRガス温度の低下が動作異常によるものなのか、排気漏れによるものなのかを区別できない。従って排気漏れを誤診断するおそれがある。
そこで、図9に示すように、第1及び第2の実施形態においてステップS110の処理を実行する前に、制御弁23に動作異常なしとの判定結果があるか否かを判定する(ステップS100)。そして、動作異常なしとの判定結果がある場合には(ステップS100:YES)、EGRガス温度を用いた排気漏れ診断を行っても誤診断することがないため、ステップS110以降の処理を実行する。一方、動作異常なしとの判定結果がない場合(ステップS100:NO)、すなわち動作異常ありとの判定結果がある場合や、動作異常の有無について未だ判定されていない場合には、排気漏れ診断を行っても誤診断するおそれがあるため、そのまま診断処理を終了する。この変形例によれば、排気漏れに関する誤診断の発生を抑えることができる。なお、制御弁23に動作異常があるかないかについては、周知の方法で判定することができる。例えば、制御弁23の開度変更に伴う吸気通路4内の圧力変化や、空燃比変化などに基づいて動作異常の有無を判定することができる。また、制御弁23の動作異常の有無についてこれを判定する判定処理は、ステップS100にて行うことも可能ではある。しかし、動作異常の判定処理を完了させるまでにある程度の時間がかかる場合には、排気漏れの診断処理を実行する前に、予めその動作異常の判定処理を行っておくことにより、ステップS100での判定、及びステップS110以降の処理を速やかに進めることができる。
・制御弁23が開弁状態から全閉状態となる際に排気漏れの診断処理を行うようにした。この他、制御弁23が全閉状態から開弁状態にされるときには、排気通路6内の排気が還流通路21内に流入するようになる。そのため、制御弁23が全閉状態にされることで低下していたEGRガス温度TGは上昇するようになる。ここで、制御弁23が全閉状態にされているときの上記全閉時EGRガス温度TGoffは、排気漏れが無いときよりも排気漏れがあるときの方が温度は高い。従って、EGRガス温度TGが上昇するときの温度上昇量は、排気漏れが無いときよりもあるときの方が小さくなる。そこで、このような温度上昇量の違いに基づいて排気漏れの有無を診断するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、制御弁23が全閉状態にされてからの還流通路21内のEGRガス温度TGが、還流通路21からの排気漏れがある場合と無い場合とで異なるという原理に基づき、制御弁23が全閉状態のときに温度センサ25で検出されるEGRガス温度TGに基づいて排気漏れを診断するようにした。より具体的には、第1の実施形態では、EGRガス温度TGの変化量(低下量)に基づいて排気漏れを診断するようにした。また、第2の実施形態では、EGRガス温度TGそのものに基づいて排気漏れを診断するようにした。この他、先の図2、図3、図5に示すように、制御弁23が全閉状態にされてからの還流通路21内のEGRガス温度TGの低下速度は、還流通路21からの排気漏れがある場合と無い場合とで異なることがあり、排気漏れがある場合の低下速度は、排気漏れが無い場合に比して低くなる傾向がある。そこで、制御弁23が開弁状態から閉弁状態にされてからのEGRガス温度TGの低下速度が所定の判定値よりも低いときに、排気漏れありと診断するようにしてもよい。この場合の所定の判定値としては、排気漏れが無いときのEGRガス温度TGの低下速度を設定する。また、この判定値は、当該判定値の設定に影響を与えるパラメータ、例えば上述したような排気通路6内の排気の温度や外気温などに基づいて可変設定されるといった態様を採用することができる。
・上記弾性部材はゴムであったが、樹脂であってもよい。要は、上述したような組み付け性の向上や応力の低減を図ることのできる弾性部材であればよい。
・第2通路21Bの全体ではなく、一部を弾性部材で形成するようにしてもよい。
・第3通路21Cの全体、あるいは一部を弾性部材で形成するようにしてもよい。
・EGRガスに耐えることのできる特性、例えば高温特性や耐腐食性等に優れた弾性部材であれば、温度センサ25が設けられた部位と制御弁23との間の還流通路の少なくとも一部をそのような弾性部材で形成してもよい。例えば、第1通路21Aの全体、あるいは一部を弾性部材で形成することもできる。また、還流通路全体を弾性部材で形成してもよい。この場合でも、還流通路全体を金属材料で形成する場合と比較して、上記組み付け性の確保や応力の作用低減を図ることができる。そして弾性部材で形成された部位等からの排気漏れも的確に診断できる。
・還流通路21全体を金属材料で形成するようにしてもよい。この場合でも上記(1)〜(4)、及び(8)に記載の効果を得ることができる。
ちなみに、金属材料は、一般的に上述したような弾性部材よりも傷などがつきにくく、また経年劣化等も進みにくい。従って、還流通路21の少なくとも一部を弾性部材で形成する場合と比較して、そのような傷や経年劣化等による排気漏れは生じにくい。しかし、他の原因、例えば還流通路21の接続部分においてゆるみが生じたり、還流通路21において腐食が生じたりすると、そうした接続部や腐食部等で排気漏れが生じるおそれがある。なお、上記接続部としては、例えば排気導入部21iと排気通路6との接続部、第1通路21Aと通路22Aとの接続部、通路22Aと第2通路21Bとの接続部、第2通路21Bと制御弁23との接続部などが挙げられる。ここで、上記各実施形態及びその変形例では、制御弁23が全閉状態にされてからの還流通路21内のEGRガス温度TGが、還流通路21からの排気漏れがある場合と無い場合とで異なるという原理に基づいて排気漏れの有無を診断するようにしている。この診断にかかる原理は、排気漏れの原因がどのようなものであっても適用できるため、還流通路21の全体を金属材料で形成した場合でも、同還流通路21からの排気漏れの有無を診断することができる。
・EGRクーラ22は機関冷却水を利用するクーラであったが、その他の冷却媒体を利用するクーラでもよい。この場合にはEGRクーラを流れる冷却媒体の温度を検出してその検出された温度に基づいて上記判定値TGpや判定値TGp2を設定する。
また、水冷式のEGRクーラのみならず、空冷式のEGRクーラを採用することもできる。空冷式のEGRクーラを採用する場合には、判定値TGpや判定値TGp2の設定に際して利用した冷却水温THWの代わりに外気温を採用したり、排気の温度や外気温等に基づいて判定値TGpや判定値TGp2を可変設定したりすることができる。
・内燃機関1は軽油を燃料とするディーゼル機関であった。この他、ガソリンやアルコールなどを燃料とする内燃機関の排気還流装置にも、本発明にかかる診断装置は適用することができる。
1…内燃機関、3…吸気絞り弁、4…吸気通路、6…排気通路、7…排気浄化触媒、20,220…排気還流装置、21,210…還流通路、21A…第1通路、21B…第2通路、21C…第3通路、21i…排気導入部、22…EGRクーラ、22A…通路、23…制御弁、25…温度センサ、30…電子制御装置、31…排気温センサ、32…外気温センサ、33…水温センサ。

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路及び吸気通路に接続されて前記排気通路内の排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に還流する還流通路と、同還流通路の途中に設けられて前記EGRガスの流量を調整する制御弁とを備えた排気還流装置に適用されて、同排気還流装置からの排気漏れを診断する診断装置において、
    前記還流通路と前記排気通路とが接続された排気導入部と前記制御弁との間に設けられて、前記還流通路内のEGRガスを冷却水で冷却するEGRクーラと、
    前記EGRクーラに設けられて、前記EGRクーラ内部に形成されて前記還流通路に連通する通路内のEGRガス温度を検出する温度センサと、
    前記制御弁が全閉状態のとき及び前記制御弁が開弁状態のときに前記温度センサで検出される前記EGRガス温度に基づいて前記排気漏れを診断する診断手段と
    を備え、前記制御弁が開弁状態から全閉状態に変更されることにより生じる前記EGRガス温度の変化について前記排気漏れが無い状態での同EGRガス温度の変化量が判定値として設定されており、
    前記診断手段は、前記制御弁が全閉状態のとき及び前記制御弁が開弁状態のときに検出したそれら各EGRガス温度の差が前記判定値に満たないときに前記排気漏れがあると診断する
    ことを特徴とする排気還流装置の診断装置。
  2. 前記EGRクーラと前記制御弁との間の前記還流通路の少なくとも一部は弾性部材で形成されている
    請求項に記載の排気還流装置の診断装置。
  3. 前記温度センサが設けられた部位と前記制御弁との間の前記還流通路の少なくとも一部は弾性部材で形成されている
    請求項1に記載の排気還流装置の診断装置。
  4. 前記弾性部材は、ゴム及び樹脂のいずれか一方である
    請求項またはに記載の排気還流装置の診断装置。
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