JP5347834B2 - 画像追尾装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像追尾装置に関する。
従来から、移動被写体を撮影する際に、画面内の指示部分の被写体像をテンプレート画像として取得し、繰り返し撮影する画像の中でテンプレート画像と類似した被写体像の位置を検索(テンプレートマッチング)し、画面内を移動する被写体を追尾する画像追尾装置が知られている(たとえば特許文献1)。
特開2001−243478号公報
しかしながら、相関演算結果や移動被写体の動きベクトルに応じて精度よく探索範囲の大きさや位置を設定するのが難しく、画像内の移動被写体とは異なる被写体を所望の移動被写体として誤検出するという問題がある。
請求項1に記載の画像追尾装置は、結像光学系により結像される被写界の被写界像を繰り返し撮像して、被写界画像を生成する撮像手段と、前記被写界画像における第1探索領域内の画像情報と対象となる画像に基づく基準情報との間の相関を示す第1演算結果を演算するとともに、前記被写界画像における前記第1探索領域とは異なる第2探索領域内の画像情報と前記基準情報との間の相関を示す第2演算結果を演算する演算手段と、前記第1演算結果と前記第2演算結果との一方に基づいて、前記被写界画像における前記対象となる画像の位置を検出する検出手段と、前記第1演算結果と前記第2演算結果との差分が第1閾値を超えるか否かを判定する第1判定手段とを備え、前記第1探索領域は前記第2探索領域よりも大きい領域により構成され、前記検出手段は、前記差分が前記第1閾値を超える場合は前記第1演算結果に基づいて、前記差分が前記第1閾値未満の場合は前記第2演算結果に基づいて、前記対象となる画像の位置を検出することを特徴とする。
本発明によれば、第1探索領域における基準情報との相関を演算した第1演算結果と、第1探索領域とは異なる第2探索領域における基準情報との相関を演算した第2演算結果との一方に基づいて、被写界画像における対象となる画像の位置を検出するので、移動被写体とは異なる被写体の誤検出を防ぐことができる。
一実施の形態の画像追尾装置を備えた撮像装置の構成を示す横断面図 一実施の形態の画像追尾装置を備えた撮像装置の構成を示すブロック図 第2撮像素子の正面図 第2撮像素子の画素のフィルターを示す図 一実施の形態の画像追尾方法を説明するための図 一実施の形態の画像追尾方法を説明するための図 一実施の形態の画像追尾方法を説明するための図 一実施の形態の画像追尾処理を示すフローチャート 追尾制御初期処理を示すフローチャート 新追尾被写体位置決定処理を示すフローチャート 変形例における固定領域を説明するための図 変形例における第1探索領域と第2探索領域とを説明するための図
撮影画面内に設定された複数の焦点検出エリアにおいて撮影レンズの焦点調節状態(この一実施の形態ではデフォーカス量)を検出し、いずれかのエリアのデフォーカス量に基づいて撮影レンズを合焦駆動する自動焦点調節(AF)機能と、撮影画像の中の追尾対象の被写体の画像をテンプレート画像(基準画像)として記憶し、繰り返し撮像される画像の中でテンプレート画像と同一または類似した画像の位置を検索しながら(テンプレートマッチング)追尾対象の被写体を追尾する画像追尾機能とを備え、AF機能と画像追尾機能により撮影レンズを駆動しながら追尾対象を追尾する画像追尾装置を備えた撮像装置(一眼レフデジタルスチルカメラ)の一実施の形態を説明する。
図1は、一実施の形態の画像追尾装置を備えた撮像装置(一眼レフデジタルスチルカメラ)1の構成を示す。なお、図1では本願発明と直接関係のないカメラの機器および回路についての図示と説明を省略する。一実施の形態のカメラ1では、撮影レンズ8、絞り21等を有する交換レンズ3がカメラ本体2に着脱可能に装着される。カメラ本体2には被写界像を撮像して画像を記録するための第1撮像素子4が設けられる。この第1撮像素子4はCCDやCMOSなどにより構成することができる。撮影時にはクイックリターンミラー5およびサブミラー6が実線で示す撮影光路外の位置に退避してシャッター7が開放され、撮影レンズ8により第1撮像素子4の受光面に被写体像が結像される。
カメラ本体2の底部には、撮影レンズ8の焦点調節状態を検出するための焦点検出光学系9と測距素子10が設けられている。この一実施の形態では、瞳分割型位相差検出方式による焦点検出方法を採用した例を示す。焦点検出光学系9は、撮影レンズ8を通過した対の焦点検出用光束を測距素子10の受光面へ導き、対の光像を結像させる。測距素子10は例えば対のCCDラインセンサーを備え、対の光像に応じた焦点検出信号を出力する。撮影前にはクイックリターンミラー5およびサブミラー6が破線で示すような撮影光路内の位置に設定されており、撮影レンズ8からの対の焦点検出用光束はクイックリターンミラー5のハーフミラー部を透過し、サブミラー6により反射されて焦点検出光学系9および測距素子10へ導かれる。
カメラ本体2の上部にはファインダー光学系が設けられている。撮影前にはクイックリターンミラー5およびサブミラー6が破線で示す位置にあり、撮影レンズ8からの被写体光の一部はクイックリターンミラー5に反射されて焦点板11へ導かれ、焦点板11上に被写体像が結像する。液晶表示素子12は、焦点板11上に結像された被写界像に焦点検出エリアマークなどの情報を重畳表示するとともに、被写界像外の位置に露出値などの種々の撮影情報を表示する。焦点板11上の被写界像はペンタダハプリズム13および接眼レンズ14を介して接眼窓15へ導かれ、撮影者が被写界像を視認することができる。
また、カメラ本体2上部のファインダー光学系には、被写体追尾や測光のために被写界像を撮像する第2撮像素子16が設けられる。焦点板11に結像した被写界像は、ペンタダハプリズム13、プリズム17および結像レンズ18を介して第2撮像素子16の受光面に再結像される。図3は第2撮像素子16の詳細な構成を示す正面図である。第2撮像素子16は、マトリクス状に配列された複数の画素(光電変換素子)40(この一実施の形態では、横16個×縦12個の画素)を備えている。さらに、各画素40は図4に示すように3個の部分40a、40b、40cに分割され、これらの部分にはそれぞれ赤R、緑G、青Bの原色フィルターが設けられている。これにより、各画素40ごとに被写界画像のRGB信号を出力することができる。詳細を後述するが、この第2撮像素子16により撮像された被写界画像信号に基づいて追尾制御と露出演算が行われる。なお、追尾制御と露出演算は第1撮像素子4により撮像された被写界画像信号に基づいて行うこととしてもよい。
カメラ本体2にはまた、ボディ駆動制御装置19、操作部材20などが設けられる。ボディ駆動制御装置19は、詳細を後述するマイクロコンピューターとメモリ、A/D変換器などの周辺部品から構成され、カメラ1の種々の制御と演算を行う。操作部材20には、シャッターボタン、焦点検出エリア選択スイッチ、撮影モード選択スイッチなどのカメラ1を操作するためのスイッチやセレクターが含まれる。
交換レンズ3には、ズーミングレンズ8a、フォーカシングレンズ8b、絞り21、レンズ駆動制御装置22などが設けられる。なお、この一実施の形態では撮影レンズ8をズーミングレンズ8a、フォーカシングレンズ8bおよび絞り21で代表的に表すが、撮影レンズ8の構成は図1に示す構成に限定されない。レンズ駆動制御装置22は図示しないマイクロコンピューターとメモリ、駆動回路、アクチュエーターなどの周辺部品から構成され、レンズ8a、8bおよび絞り21の駆動制御とそれらの位置検出を行う。レンズ駆動制御装置22に内蔵されるメモリには、交換レンズ3の焦点距離や開放絞り値などのレンズ情報が記憶されている。
ボディ駆動制御装置19とレンズ駆動制御装置22はレンズマウント部の接点23を介して通信を行い、ボディ駆動制御装置19からレンズ駆動制御装置22へレンズ駆動量や絞り値などの情報を送信し、レンズ駆動制御装置22からボディ駆動制御装置19へレンズ情報や絞り情報を送信する。
図2はボディ駆動制御装置19の詳細な構成を示す。なお、本願発明と直接関係のない制御機能については図示と説明を省略する。ボディ駆動制御装置19は素子制御回路19a、A/D変換器19b、マイクロコンピューター19c、メモリ19dなどを備えている。素子制御回路19aは第2撮像素子16の電荷の蓄積と読み出しを制御する。A/D変換器19bは、第2撮像素子16から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。撮影者により操作部材20のシャッターボタンが半押しされると半押しスイッチ(不図示)がオンし、図1に示すように、撮影レンズ8を通過した被写体光の一部は破線で示すクイックリターンミラー5により反射され、ペンタダハプリズム13、プリズム17および結像レンズ18を介して第2撮像素子16へ導かれる。シャッターボタンが半押しされている間、第2撮像素子16により繰り返し周期的に被写界像を撮像することができる。
マイクロコンピューター19cは、ソフトウエア形態により追尾制御部19e、露出制御部19f、焦点検出演算部19gおよびレンズ駆動量演算部19hを構成する。メモリ19dは、画像追尾用のテンプレート画像やデフォーカス量などの情報、撮影レンズ8の焦点距離、開放F値、絞り値、像ズレ量からデフォーカス量への変換係数などのレンズ情報などを記憶する。
追尾制御部19eは、第2撮像素子16により撮像した被写界像の内、撮影者が手動で指定した追尾対象位置、あるいはカメラ1が自動で設定した追尾対象位置に対応する画像をテンプレート画像(基準画像)としてメモリ19dに記憶させ、その後に繰り返し撮影される画像の中からテンプレート画像と一致または類似する画像領域を検索することによって対象の位置を認識する。露出演算部19fは、第2撮像素子16により撮像した画像信号に基づいて露出値を演算する。
焦点検出演算部19gは、測距素子10から出力される対の光像に応じた焦点検出信号に基づいて撮影レンズ8の焦点調節状態、ここではデフォーカス量を検出する。なお、詳細を後述するが、撮影レンズ8の撮影画面内には複数の焦点検出エリアが設定されており、測距素子10は焦点検出エリアごとに対の光像に応じた焦点検出信号を出力し、焦点検出演算部19gは焦点検出エリアごとに対の光像に応じた焦点検出信号に基づいてデフォーカス量を検出する。撮影者により操作部材20のシャッターボタンが半押しされると半押しスイッチ(不図示)がオンし、図1に示すように、撮影レンズ8を通過した被写体光の一部は破線で示すクイックリターンミラー5のハーフミラー部を通ってサブミラー6および焦点検出光学系9を介して測距素子10へ導かれ、焦点検出演算部19gにより焦点検出演算が行われる。レンズ駆動量演算部19hは検出されたデフォーカス量をレンズ駆動量に変換する。なお、焦点調節状態の検出は、シャッターボタンが半押しされている間、繰り返し周期的に行われる。
次に、一実施の形態の画像追尾動作を説明する。図5〜図7は一実施の形態の画像追尾動作を説明するための図、図8〜図10は一実施の形態の画像追尾処理を示すフローチャートである。マイクロコンピューター19cは、第2撮像素子16により撮像した被写体像のうち、ユーザが手動で追尾対象被写体を指定するか、あるいはカメラが自動で追尾対象被写体を設定した後、操作部材20のシャッターボタンを半押しすると、被写体追尾処理を開始する。なお、以降の説明では、図6および図7において水平方向をx軸、垂直方向をy軸とする座標系を用いる。
シャッターボタンを全押しして撮影を行うとき以外は、クイックリターンミラー5が図1に破線で示す撮影光路内に設定されており、撮影レンズ8から入射した被写体光の一部は焦点板11上に結像される。そして、焦点板11上の被写界像はペンタダハプリズム13、プリズム17および結像レンズ18を介して第2撮像素子16へ導かれ、第2撮像素子16から被写界画像信号が繰り返し出力される。
撮影レンズ8の撮影画面には複数の焦点検出エリアが設定されており、液晶表示素子12により焦点板11上の被写界像にエリアマークを重畳し、各焦点検出エリアの位置を表示する。この一実施の形態では、図5に示すように、撮影画面内の7カ所に焦点検出エリア45a〜45g(図中にはa〜gと表記)が設定された例を示す。また、操作部材20の焦点検出エリア選択スイッチにより任意のエリアを選択すると、そのエリアのマークが点灯表示される。
図5に示すように操作部材20の焦点検出エリア選択スイッチにより焦点検出エリア45cが選択され、この状態で操作部材20のシャッターボタンが半押しされると、焦点検出エリア45cが初回AFエリアとしてメモリ19dに記憶される。これにより、追尾対象として初回AFエリア内の被写体が指定される。なお、ここでは撮影者が初回AFエリアを選択して追尾対象の被写体を手動で指定する例を示すが、例えば自動的に被写体を認識する機能を備えたカメラでは被写体認識結果に基づいて初回AFエリアおよび追尾対象被写体を設定してもよい。
図8のステップS1において、第2撮像素子16により追尾初期画像(画像追尾処理を開始して最初に取得する画像)を取得する。第2撮像素子16により撮像された画像情報は、画素ごとにRGB値で表される。
R[x,y]、G[x,y]、B[x,y],
x=1〜16、y=1〜12 ・・・(1)
さらに、上記の画素ごとのRGB値に基づいて、各画素の色情報と輝度情報とを算出する。ここで、色情報は、以下の(2)式に示すように、色の偏り具合を示す値であるRG、BGにより表される。また、輝度情報として画像を取得したときの露光時間T、ゲインG、色合成係数Kr、Kg、Kbに基づいて、以下の(2)式より算出されたLによって表される。
RG[x,y]=Log(R[x,y])−Log(G[x,y])
BG[x,y]=Log(B[x,y])−Log(G[x,y])
L[x,y]=Log(Kr×R[x,y]+Kg×G[x,y]+Kb×B[x,y])−Log(T)−Log(G)
・・・(2)
次に、ステップS2で図9に示す追尾制御初期処理を実行する。図9のステップS101において、追尾初期画像の中の撮影者が指定した位置(ここでは初回AFエリアである焦点検出エリア45c)の画像情報((2)式参照)を被写体色情報として記憶する。ステップS102では、図6(a)に示すように、追尾初期画像の中の焦点検出エリア45c(図5参照)の位置周辺部において上記被写体色情報と同様な色情報を示す同色情報領域を検出し、続くステップS103で上記同色情報領域を含む四角形の領域を初期の追尾被写体領域47とする。なお、ここでは被写体色情報に基づいて追尾被写体領域47を決定する例を示すが、処理の簡素化を図るために一律に4×4画素のように追尾被写体領域のサイズを統一したり、あるいは撮影レンズ8の距離情報や被写体の像倍率に応じて追尾被写体領域のサイズを決定してもよい。
ステップS104では、ステップS103で決定した、追尾初期画像の追尾被写体領域47をテンプレート画像48としてメモリ19dに記憶する。図6(a)に示すように、追尾被写体領域47のサイズが4×4画素、始点位置(四角形の左上端部に対応する画素位置)が(x,y)=(7,5)の場合は、図6(b)に示すテンプレート画像48の色情報および輝度情報は以下の式(3)ように表される。
RGref[rx,ry]=RG[x,y],
BGref[rx,ry]=BG[x,y]),
Lref[rx,ry]=L[x,y],
rx=1〜4、ry=1〜4、x=7〜10、y=5〜8 ・・・(3)
ステップS105で、撮像される追尾次画像においてテンプレート画像48と一致または類似する画像を探索する領域を決定する。ここでは、図6(a)に示すように、追尾被写体領域47の上下左右方向にそれぞれ4画素分拡大した画素範囲(12×12画素)に含まれる領域を第1探索領域49に設定する。さらに、追尾被写体領域47の上下左右方向にそれぞれ2画素分拡大した画素範囲(8×8画素)に含まれる領域を第2探索領域50に設定する。図6(a)においては、第1探索領域49は、x=3〜14、y=1〜12の範囲に含まれる領域となる。また、第2探索領域50は、x=5〜12、y=3〜10の範囲に含まれる領域となる。
好ましくは追尾被写体領域47を中心にして第1探索領域49および第2探索領域50を設定する。追尾対象の被写体は今回検出された位置すなわち追尾被写体領域47を基点にして移動するから、追尾被写体領域47を中心にして第1探索領域49および第2探索領域50を設定することによって、追尾対象の被写体を早く検出することができ、画像追尾の応答性を向上させることができる。なお、この第1探索領域49および第2探索領域50は縦横それぞれに所定画素ずつ拡大した所定の大きさの領域としてもよいし、追尾結果や追尾被写体の大きさに応じて変えるようにしてもよい。
以上で追尾制御初期処理を終了し、図8のステップS3へリターンする。リターン後の図8のステップS3において、操作部材20のシャッターボタンが全押しされたか否かを判別し、全押しされるまでの間、ステップS4以降の処理を繰り返す。ステップS4において、第2撮像素子16から追尾次画像を取得し、ステップS1の処理と同様に追尾次画像について画像情報R[x,y]、G[x,y]、B[x,y](x=1〜16、y=1〜12)を取得し、色情報RG[x,y],BG[x,y]および輝度情報L[x,y]を算出する。
続くステップS5では追尾演算処理を行う。追尾次画像の中の第1探索領域49から図6(a)に示す追尾被写体領域47と同じサイズの領域を順次切り出す。そして、切り出した画像と、図6(b)に示すテンプレート画像48の対応する画素ごとに、相関を演算、すなわち画像情報の差分Diffを算出する。
差分Diffは次式により算出する。なお、図7(a)に示すように、第1探索領域49の始点位置を(scx,scy)=(3,1)とする。
Diff[dx,dy]=
{ABS(RG[scx+dx−1+rx,scy+dy−1+ry]−RGref[rx,ry])+ABS(BG[scx+dx−1+rx,scy+dy−1+ry]−BGref[rx,ry])+ABS(L[scx+dx−1+rx,scy+dy−1+ry]−Lref[rx,ry])}
dx=1〜9,dy=1〜9,rx=1〜4,ry=1〜4,scx=3,scy=1
・・・(4)
なお、(4)式におけるdx、dyは、それぞれ切り出し画像の始点位置をずらす範囲(量)を示している。すなわち、図7(a)においては、dx=1はx=3に対応し、dy=1はy=1に対応する。(4)式は、第1探索領域49の中で追尾被写体領域47と同じサイズの領域を1画素ずつずらしながら切り出し画像を取得し、切り出した画像とテンプレート画像48との間で画素ごとの画像情報の差分Diffを求めていくことを表している。例えば、図7(a)に示すように第1探索領域49から順次切り出した画像(図7(a)においては、49a、49b、49c)と、テンプレート画像48とを順次比較して、それぞれの切り出し画像について差分Diffを算出する。これらの差分Diffの内の最小の値を示す切り出し画像がテンプレート画像48(図6(b)参照)に最も類似していることになる。
ステップ6においては、図10に示す、新しい追尾被写体位置を決定するための新追尾被写体位置決定処理を行う。ステップS201では、上記(4)式を用いて算出されたテンプレート画像48と切り出し画像との画像情報の差分Diffのうち、最も小さい値(第1最小差分値MinDiff)を検出する。そして、第1最小差分値MinDiffとなるときの差分Diffの座標値(Mindx、Mindy)を検出する。
ステップS202では、テンプレート画像48と上述した第2探索領域50(図7(a)においては、x=5〜12、y=3〜10)に含まれる画像情報との相関を示す差分Diffのうち、最も小さい値(第2最小差分値MinDiff_S)を検出する。そして、第2最小差分値MinDiff_Sとなるときの差分Diffの座標値(Mindx_S、Mindy_S)を検出する。なお、図7(a)において、第2探索領域50に対応する切り出し画像の始点位置をずらす範囲はdx=3〜7、dy=3〜7となる。
ステップS203では、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとが異なる値であるか否かを判定する。第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとが同一の値の場合は、ステップS203が否定判定されて、後述するステップS207へ進む。第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとが異なる値の場合は、ステップS203が肯定判定されてステップS204へ進む。ここで、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとが異なる値となる場合として、次のような場合が考えられる。
(A1)追尾対象の被写体の画面内での移動速度が速いため、広い領域の第1探索領域49にて追尾対象の被写体が検出された場合。
(A2)追尾対象の被写体の画面内での移動速度が遅い、または静止しているため追尾対象の被写体は狭い領域である第2探索領域50内に存在しているが、背景に存在する類似した色情報を有する、追尾対象の被写体とは異なる被写体を検出した場合(擬似マッチング)。
ステップS204では、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとを比較、すなわち差分を演算する。そして、演算された差分が所定の閾値Wth1未満か否かを判定する。この差分が閾値Wth1より大きい場合はステップS204が否定判定されて後述するステップS207へ進む。この場合、上記(A1)の可能性が高いものと見なす。なお、閾値Wth1は、たとえば事前のシミュレーション等により決定された固定値であり、図示しないメモリ等に記録されているものとする。この場合、閾値Wth1は、追尾対象となる被写体が撮影画面内を大きく移動した場合であっても追従するとともに、背景にテンプレート画像48との類似度が高い被写体が存在した場合であっても類似度が高い被写体に対して擬似マッチングを起こしにくい値となるように設定される。すなわち、最小差分値MinDiffの平均値が6.0〜7.0の場合、閾値Wth1は1.0付近に設定される。
差分の値が閾値Wth1未満の場合はステップS204が肯定判定されてステップS205へ進む。ここで、差分の値が閾値Wth1未満となる場合として、次のような場合が考えられる。
(B1)追尾対象の被写体の位置は第1最小差分値MinDiffの位置にあるが、第2探索小域内にて擬似マッチングをしている場合。
(B2)追尾対象の被写体の移動速度は第2探索領域内に存在するが、背景(第1検索領域49)に存在する類似した色情報を有する、追尾対象の被写体とは異なる被写体を検出した場合(擬似マッチング)。
ステップS205では、追尾対象の被写体の移動距離に関連した値が所定の閾値Wth2以下か否かを判定する。本実施の形態においては、たとえば過去5回分(5サイクル)の画像追尾動作(図8のステップS4〜ステップS9)における新追尾被写体位置検出処理の結果に基づいて、撮影画面内における過去の追尾対象の被写体の1サイクル当りの移動距離が、閾値Wth2(たとえば2画素)以下であるか否かを判定する。追尾対象の1サイクルにおける撮影画面内の移動距離が2画素以下の場合は、ステップS205が肯定判定されてステップS206へ進む。このとき、過去の追尾対象の被写体位置の履歴に基づいて、撮影画面内で移動距離が比較的小さい追尾対象の被写体が突然大きく移動する可能性は低いので、上記(B2)の可能性が高い、すなわち撮影画面内において追尾対象の被写体は第2探索領域50に存在するものと見なす。なお、撮影画面内における過去の追尾対象の被写体の1サイクル当りの移動距離を閾値Wth2と比較するものに代えて、追尾被写体の移動速度を閾値Wth2と比較するものでもよい。そして、ステップS206では第2探索領域50にて検出された第2最小差分値MinDiff_Sとなる差分Diffの位置を新しい追尾被写体領域47に決定する。すなわち、座標値(Mindx_S、Mindy_S)を始点位置とする4×4画素の領域を新しい追尾被写体領域47として設定する。
追尾対象の1サイクルにおける撮影画面内の移動距離が2画素を超える場合は、ステップS205が否定判定されてステップS207へ進む。この場合、追尾対象の被写体の撮影画面内における移動距離が大きいので、上記(B1)の可能性が高いものと見なす。ステップS207では、第1検索領域49にて検出された第1最小差分値MinDiffとなる差分Diffの位置を新しい追尾被写体領域47に決定する。すなわち、座標値(Mindx、Mindy)を始点位置とする4×4画素の領域を新しい追尾被写体領域47として設定する。なお、ステップS203において否定判定された場合、すなわち第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sの値とが等しい場合についても、第1検索領域49にて検出された第1最小差分値MinDiffに対応する位置に基づいて、新しい追尾被写体領域47に決定する。図7(b)は、上記の新追尾被写体位置決定処理により決定された新しい追尾被写体領域47の位置を例示する図である。図7(b)に示す例では、始点位置が(x,y)=(8,5)となる4×4画素の領域を新しい追尾被写体領域47として決定する。すなわち、図7(b)は、追尾対象の被写体が第2探索領域50内で検出された場合を示している。以上で新追尾被写体位置決定処理を終了し、図8のステップS7へリターンする。
図8のステップS7では、第1最小差分値MinDiffまたは第2最小差分値MinDiff_Sと、予め設定された類似閾値Dthとを比較することにより新追尾被写体位置決定処理により決定された新しい追尾被写体領域47がテンプレート画像48と類似しているか否かの判定を行う。なお、類似閾値Dthは、通常の撮影シーンにおいて適切に類似判定が可能な値として設定されている。
ステップS8では、ステップS7において、新しい追尾被写体領域47とテンプレート画像48とが類似していると判定された場合に、テンプレート画像48の更新処理を行う。本実施の形態では、元のテンプレート画像48の色情報や輝度情報などの画像情報の、たとえば80%に、新しい追尾被写体領域47の画像情報の20%を加えて、新しいテンプレート画像48を生成する。更新処理の演算は、以下の(5)式のように表すことができる。
RGref[rx,ry]=0.8×RGref[rx,ry]+0.2×RG[x,y],
BGref[rx,ry]=0.8×RGref[rx,ry]+0.2×BG[x,y]),
Lref[rx,ry]=0.8×Lref[rx,ry]+0.2×L[x,y],
rx=1〜4、ry=1〜4、x=8〜11、y=5〜8 ・・・(5)
テンプレート画像48の更新処理の結果、元のテンプレート画像48の画像情報に対して、最新の画像情報が少しずつ追加されることにより更新されるので、何らかの原因による追尾被写体の急激な変化(たとえば被写体の顔の向きの変化など)の影響を抑制して被写体追尾の信頼性を向上させることができる。なお、元のテンプレート画像48の画像情報の割合と新しい追尾被写体領域47の画像情報の割合とは最小差分値MinDiffの値に応じて可変にしてもよい。
ステップS9において、新しい追尾被写体領域47に対して新しい第1探索領域49および新しい第2探索領域50を決定する。ここでは、図7(b)に示すように、追尾被写体領域47(x=8〜11、y=5〜8)を囲むx=4〜15、y=1〜12の領域を第1探索領域49に設定し、x=6〜13、y=3〜10の領域を第2探索領域50に設定する。さらに、新しい追尾被写体領域47が決定された後は、新しい追尾被写体領域47内に含まれる追尾対象に対して合焦制御を行う。合焦制御は、新しい追尾被写体領域47内に焦点検出エリア45a〜45gの少なくとも一つが含まれる場合には、新しい追尾被写体領域47内に含まれる焦点検出エリア45a〜45gで検出されたデフォーカス量のうち最も小さいものを採用し、そのデフォーカス量に基づいて撮影レンズ8の焦点調節を行う。合焦制御は、新しい追尾被写体領域47内に焦点検出エリア45a〜45gが含まれない場合には、新しい追尾被写体領域47との距離、または前回の追尾結果で採用された焦点検出エリア45a〜45gとの距離の少なくとも一方に基づいて採用する焦点検出エリア45a〜45gを決定してもよい。上記処理が終了するとステップS3へ戻る。
ステップS3で操作部材20のシャッターボタンの全押し操作が検出されるとステップS10へ進み、撮影制御を実行する。なお、撮像制御に際しては、ステップS9で決定した新しい追尾被写体領域47の輝度情報に基づいて露出演算を行い、絞り値とシャッター速度を算出する。これらの露出値にしたがってシャッター7および絞り21を駆動制御し、第1撮像素子4により撮像を行う。
以上で説明した実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)第2撮像素子は、撮影レンズ8により結像される被写界の被写界像を繰り返し撮像して、被写界画像を生成するようにした。追尾制御部19eは、被写界画像における第1探索領域49の画像情報と対象となる画像に基づくテンプレート画像48との間の相関を示す第1最小差分値MinDiffを算出するとともに、被写界画像における第1探索領域49とは異なる第2探索領域50内の画像情報とテンプレート画像48との間の相関を示す第2最小差分値MinDiff_Sを算出するようにした。そして、追尾制御部19eは、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとの一方に基づいて、被写界画像における対象となる画像の位置を検出するようにした。したがって、撮影画面内の追尾対象の被写体とは異なる被写体を誤検出することを防ぎ追尾精度を維持できる。
(2)第1探索領域49は第2探索領域50よりも大きい領域により構成されるようにし、追尾制御部19eは、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとの差分が閾値Wth1を超えるか否かを判定する。そして、追尾制御部19eは、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとの差分が閾値Wth1を超える場合は第1最小差分値MinDiffに基づいて、被写界画像における対象となる画像の位置を検出するようにした。また、追尾制御部19eは、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとの差分が閾値Wth1未満の場合は第2最小差分値MinDiff_Sに基づいて、対象となる画像の位置を検出するようにした。したがって、撮影画面内の追尾対象の被写体の動きが急激に変化した場合であっても、被写体の動きに追従できるので追尾精度を維持できる。
(3)追尾制御部19eは、複数回(たとえば5サイクル)における対象の画像の位置に基づいて、被写界画像における対象の画像の移動距離が閾値Wth2未満か否かを判定するようにした。そして、追尾制御部19eは、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとの差分が閾値Wth1未満と判定され、かつ、移動距離が閾値Wth2未満と判定された場合は、第2最小差分値MinDiff_Sに基づいて、対象となる画像の位置を検出するようにした。また、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとの差分が閾値Wth1未満と判定され、かつ、移動距離が閾値Wth2以上と判定された場合は、第1最小差分値MinDiffに基づいて、対象となる画像の位置を検出するようにした。したがって、被写界画像内の背景等に対して擬似マッチングの発生を防ぎ、追尾対象となる被写体の動きに追従できる。
以上で説明した実施の形態の撮像装置1を以下のように変形できる。
(1)第1探索領域49の位置および第2探索領域50の位置は、1サイクル前の新追尾被写体位置決定処理において決定した追尾被写体領域47の位置を中心として設定するものに限定されない。たとえば、1サイクル前の新追尾被写体位置決定処理において決定した追尾被写体領域47の位置を中心とした所定領域(前回領域)と、被写界画像において固定された所定領域(固定領域)とを第1探索領域49および第2探索領域50として設定する。なお、上記の固定領域は、たとえば図11において太線で囲んだ領域Rに示すように設定できる。図11(a)は領域Rが撮影画面全体の場合を示し、図11(b)は領域Rが撮影画面の中央近傍(始点位置(x,y)=(6,4)、6×6画素)の場合を示し、図11(c)は領域Rが焦点検出エリア45を包含する領域(始点位置を(x,y)=(4,4)、10×6画素)の場合を示す。以下、図11、図12を参照しながら、第1探索領域49および第2探索領域50を設定する位置に関する例を説明する。なお、図11、図12においても、図6および図7の場合と同様に座標系を設定して説明する。
(1−1)図12(a)は、第1探索領域49が固定領域として図11(a)に示す撮影画面全体に設定され、第2探索領域50が前回領域に設定された場合を示す。なお、図12(a)においては、固定領域として図11(b)に示す撮影画面の中央近傍、または図11(c)に示す焦点検出エリアを包含する所定領域であってもよい。図12(a)は、始点位置を(x,y)=(4,4)とする6×6画素の領域を第2探索領域50とするように設定された例を示している。
(1−2)図12(b)では、第1探索領域49が前回領域に設定される。さらに、第2探索領域50が固定領域に設定される。図12(b)においては、固定領域として図11(c)に示す、焦点検出エリアを包含する所定領域が設定された場合を示すが、図11(a)に示す撮影画面全体、または図11(b)に示す撮影画面の中央近傍であってもよい。図12(b)では、始点位置を(x,y)=(2,2)とする10×10画素の領域を第1探索領域49とした場合を示す。なお、第2探索領域50は、上述したように、始点位置を(x,y)=(4,4)とする10×6画素の固定領域に設定されている。また、第1探索領域49と第2探索領域50と重畳する領域、すなわち図12(b)において始点位置を(x,y)=(4,4)とする6×8画素の領域が第2探索領域として設定されるようにしてもよい。
(1−3)さらに加えて、過去複数回に取得された被写界画像における追尾対象の被写体の位置に基づいて、次回に取得される被写界画像における追尾対象の被写体の位置を予測する場合は、予測した位置を中心とした所定領域(予測領域)を第1探索領域49もしくは第2探索領域50として設定できる。この場合、予測領域は、たとえば公知の技術を用いて動きベクトル等を演算し、その演算結果に基づいて予測される。予測領域を設定できる場合は、第1探索領域49および第2探索領域50は、固定領域と前回領域と予測領域とのいずれか2つの領域により設定される。固定領域と前回領域を用いる場合については上記(1−1)および(1−2)と同様なので、前回領域と予測領域とを用いる場合および固定領域と予測領域とを用いる場合について説明する。
図12(c)では、第1探索領域49が前回領域に設定され、第2探索領域50が予測領域に設定される。図12(c)は、始点位置を(x,y)=(2,2)とする10×10画素の領域を第1探索領域49とし、始点位置を(x,y)=(2,3)とする6×6画素の領域を第2探索領域50として設定された例を示している。なお、図12(c)において、第1探索領域49が予測領域に設定され、第2探索領域50が前回領域に設定されるものであってもよい。
(1−4)図12(d)では、第1探索領域49が固定領域として図11(a)に示す撮影画面全体に設定され、第2探索領域50が予測領域に設定された場合を示す。撮影画面全体、すなわち被写界像の全領域が固定された所定領域として設定されるものであってもよい。なお、固定領域として図11(b)に示す撮影画面の中央近傍、または図11(c)に示す焦点検出エリアを包含する所定領域であってもよい。図12(d)は、始点位置を(x,y)=(2,3)とする6×6画素の領域を第2探索領域50として設定された例を示している。なお、図12(d)において、第1探索領域49が予測領域に設定され、第2探索領域50が固定領域に設定されるものであってもよい。
(2)上述した焦点検出エリアを包含する領域を第2探索領域50として設定した場合には、図10のステップS205における処理、すなわち過去1サイクルの追尾対象の被写体の移動距離が閾値Wth2以下か否かを判定する処理を実行しなくてもよい。たとえば、図11(c)の領域Rを第2探索領域50として設定した場合、ユーザは焦点検出エリア45を用いて追尾対象となる被写体を捉えようとする。そのため、焦点検出エリア45が含まれていない第1探索領域49に基づく演算結果は擬似マッチングの可能性が高くなる。したがって、ステップS205における処理を行うことなくステップS206へ進み、第2探索領域に基づく演算結果を選択することができるので、処理負荷を低減できる。
(3)閾値Wth1が固定値であるものに代えて、第1最小差分値MinDiff、第2最小差分値MinDiff_Sに基づいた可変値としてもよい。この場合、たとえば複数回の処理の結果得られた最小差分値の履歴等に基づいて、自動的に閾値Wth1が算出される。すなわち、過去5サイクルの処理において、ステップS7の類似判定処理により類似していると判定されたときの第1最小差分値MinDiff、または第2最小差分値MinDiff_Sのうち、最大値と最小値との差分を閾値Wth1として設定すればよい。
(4)追尾制御部19eは、第1最小差分値MinDiffおよび第2最小差分値MinDiff_Sに優先順位を設定し、第1最小差分値MinDiffと第2最小差分値MinDiff_Sとの差分が閾値Wth1未満の場合に、高い優先順位を設定した最小差分値に基づいて、追尾対象となる画像の位置を検出してもよい。この場合、追尾制御部19eは、第1探索領域49および第2探索領域50のうち、たとえば撮影画面の中央近傍に設けられた焦点検出エリア45cを含む探索領域に対応する最小差分値に高い優先順位を設定すればよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。説明に用いた実施の形態および変形例は、それぞれを適宜組合わせて構成しても構わない。
1 撮像装置、 16 第2撮像素子、
19 ボディ駆動制御装置、 19e 追尾制御部

Claims (7)

  1. 結像光学系により結像される被写界の被写界像を繰り返し撮像して、被写界画像を生成する撮像手段と、
    前記被写界画像における第1探索領域内の画像情報と対象となる画像に基づく基準情報との間の相関を示す第1演算結果を演算するとともに、前記被写界画像における前記第1探索領域とは異なる第2探索領域内の画像情報と前記基準情報との間の相関を示す第2演算結果を演算する演算手段と、
    前記第1演算結果と前記第2演算結果との一方に基づいて、前記被写界画像における前記対象となる画像の位置を検出する検出手段と、
    前記第1演算結果と前記第2演算結果との差分が第1閾値を超えるか否かを判定する第1判定手段とを備え、
    前記第1探索領域は前記第2探索領域よりも大きい領域により構成され、
    前記検出手段は、前記差分が前記第1閾値を超える場合は前記第1演算結果に基づいて、前記差分が前記第1閾値未満の場合は前記第2演算結果に基づいて、前記対象となる画像の位置を検出することを特徴とする画像追尾装置。
  2. 請求項1に記載の画像追尾装置において、
    前記検出手段により検出された複数回における前記対象の画像の位置に基づいて、前記被写界画像における前記対象の画像の移動距離に関連した値が第2閾値未満か否かを判定する第2判定手段をさらに備え、
    前記検出手段は、前記第1判定手段により前記差分が前記第1閾値未満と判定され、かつ、前記第2判定手段により前記移動距離に関連する値が前記第2閾値未満と判定された場合は、前記第2演算結果に基づいて、前記第1判定手段により前記差分が前記第1閾値未満と判定され、かつ、前記第2判定手段により前記移動距離に関連する値が前記第2閾値以上と判定された場合は、前記第1演算結果に基づいて、前記対象となる画像の位置を検出することを特徴とする画像追尾装置。
  3. 結像光学系により結像される被写界の被写界像を繰り返し撮像して、被写界画像を生成する撮像手段と、
    前記被写界画像における第1探索領域内の画像情報と対象となる画像に基づく基準情報との間の相関を示す第1演算結果を演算するとともに、前記被写界画像における前記第1探索領域とは異なる第2探索領域内の画像情報と前記基準情報との間の相関を示す第2演算結果を演算する演算手段と、
    前記第1演算結果と前記第2演算結果との一方に基づいて、前記被写界画像における前記対象となる画像の位置を検出する検出手段と、
    前記第1演算結果と前記第2演算結果とに優先順位を設定する優先順位設定手段とを備え、
    前記第1演算結果と前記第2演算結果との差分が第1閾値未満の場合に、前記検出手段は前記優先順位の高い演算結果に基づいて、前記対象となる画像の位置を検出することを特徴とする画像追尾装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像追尾装置において、
    前記第1閾値を所定の固定値に設定する閾値設定手段をさらに備えることを特徴とする画像追尾装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像追尾装置において、
    前記第1演算結果と前記第2演算結果に基づいて、前記第1閾値を設定する閾値設定手段をさらに備えることを特徴とする画像追尾装置。
  6. 被写界像を繰り返し撮像して被写界画像を生成する撮像部と、
    追尾対象に対応する基準情報と、前記被写界画像における第1探索領域内の画像情報との間の相関に対応する第1情報、及び、前記基準情報と、前記第1探索領域よりも小さい前記被写界画像における第2探索領域内の画像情報との間の相関に対応する第2情報を演算する演算部と、
    前記第1情報と前記第2情報との差が所定値以上であるとき、前記第1情報を用いて前記追尾対象の位置を検出し、前記第1情報と前記第2情報との差が所定値以上でないとき、前記第2情報を用いて前記追尾対象の位置を検出する検出部とを含むことを特徴とする画像追尾装置。
  7. 被写界像を繰り返し撮像して被写界画像を生成する撮像部と、
    追尾対象に対応する基準情報と、前記被写界画像における第1探索領域内の画像情報との間の相関に対応する第1情報、及び、前記基準情報と、前記第1探索領域よりも小さい前記被写界画像における第2探索領域内の画像情報との間の相関に対応する第2情報を演算する演算部と、
    前記第1情報と前記第2情報とに優先順位を設定する優先順位設定部とを備え、
    前記第1情報と前記第2情報との差が所定値以上でないとき、前記第1情報及び前記第2情報のうち前記優先順位の高い相関値を用いて、前記追尾対象の位置を検出する検出部とを含むことを特徴とする画像追尾装置。
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