JP5347762B2 - 画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、機密情報を含む画像データを紙媒体に出力しても情報の漏えいを防止することが出来る画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体に関する。
機密文書の不正流出や漏えいの防止に関する技術として、以下のようなものが知られている。
特に印刷物等の文書の改竄検証技術に関し、画像入力装置や画像出力装置などの影響で文書の画像に位置ずれ、変倍、傾きなどが生じる場合でも、文書画像の読みやすさを阻害することなく、文書画像に加えられた改竄を高精度に検出できる技術が提案されている(特許文献1参照)。具体的には、文書画像データの文字画像部を判別する手段を備え、文字画像部に相当する位置または文字画像部を除く空白部に相当する位置に重なるように検証画像パターンを生成することにより、文字画像部と検証画像パターンの相対的な位置関係から改竄の有無を判定したり、また文字画像部と検証画像パターンの相対的な位置関係は画像の印刷や読み取りを行っても一定関係に維持されるので、画像の印刷時や読み取り時に生じる画像の歪みの影響を受けることなく文書の改竄を検証することができるというものである。
また、特に電子透かしが付与された画像データを取り扱う印刷システムに関し、画像データ中に電子透かしを発見した時、印刷データの保持、印刷禁止等の予め定めた画像形成処理を行い、電子透かし付き画像データの管理を確実に行う技術が提案されている(特許文献2)。具体的には、印刷データ中の電子透かしを自動的に発見し、その際、透かしのコードや出力日時、データサイズ等の出力記録を印刷装置内部に保持、蓄積し、後にその出力記録を確認することにより、不正なデータを印刷したかどうかが確かめられるようにしたり、不正な印刷自体を停止したりして、機密性の高いデータ等の不正利用の拡大を防ぐようにすることができるというものである。
また、特に原稿画像の無断コピーを防止した画像処理装置及び画像処理方法に関し、機密情報が書き込まれている画像データの不正コピーが何回も行われることによって、複写禁止情報の脆弱性を発見され、複写禁止原稿が複写されることを防止する技術が提案されている(特許文献3)。具体的には、原稿に埋め込まれた複写禁止情報を検知する手段と、複写禁止情報を検出した回数をカウントし、カウント値が所定値以上となった場合に、装置動作を停止させる手段を有する構成とし、不正な複写が何回も行われることによって、不正コピー防止対策の脆弱性を見抜かれ、複写禁止原稿がコピーされるのを防止することができるというものである。
しかしながら、上記のような技術には、以下の問題点がある。
特許文献1に関しては、文書画像の中には文字画像部が無い画像データもあり、文字画像部を判定する手段で文字画像部が判定できないために検証画像パターンとの相対的な位置が検知できないという問題がある。逆に空白部がほとんど無いほど画像データで埋め尽くされた文書画像もあり、検証画像パターンと文字画像部が重なってしまい、検証画像パターンが検知できないという問題もあり得る。また、文字画像が有ったとしても、様々な形の文字画像、様々な大きさの文字画像等があり、検証画像パターンとの相対的な位置関係も複雑なものとなってしまい、結果的に文書の改竄検証に悪影響を及ぼすという問題がある。
特許文献2に関しては、印刷データ中の電子透かしに埋め込まれている透かしコードは、何度もハードコピーを実施した場合に印刷データ自体が劣化して、特に細かいドットで表現された透かしコードに関しては隣同士のドットが繋がってしまったり、トナー塵等で汚れてしまったりして、結果的に透かしコードを検知できなくなってしまうという問題がある。
特許文献3に関しては、実際に情報として伝えたい部署、或いは人の数と前記所定のカウント値の関係が一致しない場合、やはり余計な複写作業が行われたり、必要なところへ情報が伝わらないといった問題が発生する。また、所定のカウント値以内でのコピー作業であったとしても、その中に不正な処置がされてしまえば、コピーカウントを制限する効力が無くなってしまうという問題がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、紙媒体に出力された機密文書の漏えいを防止することを目的としている。
本発明に係る画像処理システムは、ネットワーク上に固有なアドレスを割り振られ互いに通信手段を備え、データの送受信が可能な複数の画像処理装置と、前記画像処理装置と前記ネットワークを介して接続する複数の管理装置と、を備える画像処理システムであって、前記画像処理装置は、画像データに対して特定の領域を指定する特定領域指定手段と、前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する画像ID設定手段と、前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、前記管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する画像情報格納手段と、前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する特定領域削除手段と、前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む画像ID埋め込み手段と、前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する画像蓄積手段と、前記画像蓄積手段に蓄積された画像データを出力する画像出力手段と、を備え、前記管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、前記第1の画像情報格納部に格納される、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報は、画像ID毎に異ならせ、前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理システムは、ネットワーク上に固有なアドレスを割り振られ互いに通信手段を備え、データの送受信が可能な複数の画像処理装置と、前記画像処理装置と前記ネットワークを介して接続する複数の管理装置と、を備える画像処理システムであって、前記画像処理装置は、画像データに対して特定の領域を指定する特定領域指定手段と、前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する画像ID設定手段と、前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、前記管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する画像情報格納手段と、前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する特定領域削除手段と、前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む画像ID埋め込み手段と、前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する画像蓄積手段と、前記画像蓄積手段に蓄積された画像データを出力する画像出力手段と、前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得する取得手段と、を備え、前記管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、前記取得手段は、画像IDに関連付けられた管理装置内の第1の画像情報格納部から、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレス情報を読み出し、前記読み出したアドレス情報で特定される管理装置が備える第2の画像情報格納部から、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとを取得し、前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、画像データに対して特定の領域を指定する特定領域指定手段と、前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する画像ID設定手段と、前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する画像情報格納手段と、前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する特定領域削除手段と、前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む画像ID埋め込み手段と、前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する画像蓄積手段と、前記画像蓄積手段に蓄積された画像データを出力する画像出力手段と、を備え、複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、前記第1の画像情報格納部に格納される、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報は、画像ID毎に異ならせ、前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、ネットワーク上に固有なアドレスを割り振られ互いに通信手段を備え、データの送受信が可能な複数の画像処理装置と、前記画像処理装置と前記ネットワークを介して接続する管理装置と、を備える画像処理システムであって、前記画像処理装置は、画像データに対して特定の領域を指定する特定領域指定手段と、前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する画像ID設定手段と、前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、前記管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する画像情報格納手段と、前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する特定領域削除手段と、前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む画像ID埋め込み手段と、前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する画像蓄積手段と、前記画像蓄積手段に蓄積された画像データを出力する画像出力手段と、前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得する取得手段と、を備え、複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、前記取得手段は、画像IDに関連付けられた管理装置内の第1の画像情報格納部から、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレス情報を読み出し、前記読み出したアドレス情報で特定される管理装置が備える第2の画像情報格納部から、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとを取得し、前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、画像データに対して特定の領域を指定するステップと、前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定するステップと、前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納するステップと、前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除するステップと、前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込むステップと、前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積するステップと、前記蓄積された画像データを出力するステップと、を備え、複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、前記第1の画像情報格納部に格納される、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報は、画像ID毎に異ならせ、前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、画像データに対して特定の領域を指定するステップと、前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定するステップと、前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納するステップと、前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得するステップと、前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除するステップと、前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込むステップと、前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積するステップと、前記蓄積された画像データを出力するステップと、を備え、前記管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、前記取得するステップは、画像IDに関連付けられた管理装置内の第1の画像情報格納部から、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレス情報を読み出し、前記読み出したアドレス情報で特定される管理装置が備える第2の画像情報格納部から、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとを取得し、前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする。
本発明に係る画像処理プログラムは、画像データに対して特定の領域を指定する処理と、前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する処理と、前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する処理と、前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する処理と、前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む処理と、前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する処理と、前記蓄積された画像データを出力する処理と、コンピュータに実行させ、複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、前記第1の画像情報格納部に格納される、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報は、画像ID毎に異ならせ、前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理プログラムは、画像データに対して特定の領域を指定する処理と、前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する処理と、前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する処理と、前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得する処理と、前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する処理と、前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む処理と、前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する処理と、前記蓄積された画像データを出力する処理と、コンピュータに実行させ、複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、前記取得する処理は、画像IDに関連付けられた管理装置内の第1の画像情報格納部から、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレス情報を読み出し、前記読み出したアドレス情報で特定される管理装置が備える第2の画像情報格納部から、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとを取得し、前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする画像処理プログラム。
本発明に係る記録媒体は、上記本発明に係る画像処理プログラムの処理を記録するコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、紙媒体に出力された機密文書の漏えいを防止することが出来る。
互いにネットワークで接続された2系統の画像処理システムを示した図である。 本発明の実施形態に係る機密漏えい防止文書の作成を行う画像処理装置のブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る機密漏えい防止文書の作成時の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る機密文書の一例を示した図である。 本発明の実施形態に係る機密文書にIDを合成した図である。 本発明の実施形態に係る機密文書化処理時のデータフォーマットを示した図である。 本発明の実施形態に係る画像処理システムの機密漏えい防止文書の作成処理を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る機密漏えい防止文書の読み込みを行う画像処理装置のブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る機密漏えい防止文書の読み込み時の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像処理システムの機密漏えい防止文書の読み込み処理を示すタイムチャートである。 本発明の他の実施形態に係る画像処理システムにおいてネットワーク上に管理装置が複数あることを示した図である。 本発明の他の実施形態に係る画像処理システムにおいて画像ID毎に異なる第2の画像情報格納部を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る画像ID毎に異なる第2の画像情報格納部を搭載した場合のデータフォーマットを示した図である。 本発明の他の実施形態に係る画像ID毎に異なる第2の画像情報格納部を搭載した管理装置のアドレスを示した図である。 本発明の他の実施形態に係る管理装置が有する第2の画像情報格納部に格納された情報を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る画像処理システムの機密漏えい防止文書の作成処理を示すタイムチャートである。 本発明の他の実施形態に係る画像処理システムにおける機密漏えい防止文書の読み込み処理を示すタイムチャートである。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な実施形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
本発明の実施形態に係る画像処理システムについて説明する。
本実施形態では、機密の対象となるデータの漏洩、特に紙媒体に出力(印刷)した場合に漏洩が容易に起こらないようにすることを目的とする。ここで機密の対象となるデータ(機密情報)とは、文書データや画像等の多岐に渡る。以下説明する実施形態では、一例として「機密文書データ」と称す。
機密の対象となるデータが、特に紙媒体に印刷した場合の漏洩を防ぐことを目的とする理由について説明する。例えば、複数の画像処理装置と、該複数の画像処理装置を管理する管理装置(パーソナルコンピュータ等の情報処理装置)とが、ネットワークで接続され、該ネットワーク上で機密文書データを共有し、閲覧、参照等することができる画像処理システムを想定する。
このような画像処理システムが図1に示すように2系統ある場合、それぞれのシステムにおいて機密文書データを共有し、互いの2つのシステムは分断した別々のネットワークであるため、ネットワークを介した機密文書データの漏えいは起こり難い。図1に示す2系統とは、ネットワーク101に接続された管理装置102と複数の画像処理装置103〜107とから成る画像処理システムと、ネットワーク111に接続された管理装置112と複数の画像処理装置113〜117とから成る画像処理システムである。
しかしながら、必要に応じて機密文書データを紙媒体に出力する場合もある。図1に示すように、ある限られたネットワーク上で機密文書が電子データとして送受信されている場合には比較的問題は無いが、この機密文書を出力用紙に出力してしまった場合、この出力された用紙の管理が難しいという問題がある。例えば、机上に置きっ放しにしてしまったり、知らないうちに落としてしまったり、置き場所を忘れて紛失したり、又、盗まれることも考えられる。しかしながら、どうしても画面での確認ではなく、用紙に出力し、それにメモ書きをしたいとか、全体の様子が見たいといった利点があるので、用紙に出力してしまうことがある。
また、機密文書データが出力された用紙が、他方の画像処理システムを構成する画像処理装置でスキャニングにより読み込まれる等して電子データとして取得されると、機密文書データが他方の画像処理システムに容易に漏洩してしまう。
そこで本実施形態では、出力用紙に印刷された機密情報をスキャニングされても機密情報が容易に漏洩しないような処理を施す。具体的には、ある特定の領域(機密情報の部分をユーザが指定しても良い)は出力せず、出力する画像データにID(Identification;識別子)を埋め込んだ機密漏えい防止文書を作成する。このようにして、用紙に出力された機密情報が直接見ることが出来ないような構成にする。
上記のように構成することで、出力された機密情報から重要な機密が洩れることは無くなるが、利用者の誰もが機密部分を見られないようでは機密情報を発信する意味が無くなる。そこで、正当にその機密情報を知るべき利用者がその情報を知ることが出来るようにするため、元々の機密文書に復元することができる画像処理システムが考え得る。
また、本実施形態では、用紙に出力された機密文書の機密部分を別途電子データとして扱うが、この機密情報が元々記述されていた機密文書と対応付けが出来ていないと、機密文書を復元することが不可能となる。よって、画像データに埋め込まれる画像IDが、特定領域に複数埋め込まれる構成とすることで、別々に扱われた元の機密文書と機密情報の対応付けを明確にし、さらに複数のIDを付加することで、IDの劣化によるID検知ミスの確率を少なくする。
本実施形態に係る画像処理システムは、機密情報を用紙に出力すると機密漏えいの可能性があるので、機密情報部分を電子データとして、機密文書本体とは別管理することで機密漏えいの防止を図っている。よって、この機密情報を電子データとして扱うためにネットワーク上の管理装置内に機密情報を格納できる構成としている。
上記のように本実施形態に係る画像処理システムは、用紙出力した機密文書本体とは別に機密情報部分(特定領域内画像データ)を電子データとして扱い、用紙出力する際は機密文書の機密情報部分を消去して出力することにより機密漏えいを防止している。この時、機密情報である電子データを一つの管理装置だけで管理するのは、データの格納容量の限界の問題やアクセスが一つの装置に集中するといったパフォーマンスの低下が考えられるので、管理装置内の第1の画像情報格納部には、画像IDとネットワーク上の管理装置のアドレスを示すアドレス情報を格納し、そのアドレス情報によって特定される管理装置に第2の画像情報格納部を設け、この第2の画像情報格納部に前記画像ID、特定領域の位置・サイズ情報、特定領域の領域画像データを格納し、機密電子データを分散することで、メモリ容量の不足、パフォーマンスの低下が発生しないような構成とすることも考え得る。
機密情報の格納場所を複数の管理装置に分散させる構成とすると、機密情報にはそれぞれ情報の発信先があり、それらが一つではなく各専門部署からの情報が集まったものであることが多く、それらの発信先に関係無く情報を格納するのでは、色々な情報が入り混じり、混乱を招き管理がし難いという問題がある。よって、第1の画像情報格納部に格納される第2の画像情報格納部を備えている管理装置のアドレスは、画像ID毎に異ならせることによって、例えば、経理関連の機密情報は経理区の管理装置の記憶装置に格納、営業関係の機密情報は営業区の管理装置の記憶装置に格納するといった管理のし易い構成とすることも考え得る。
以上のような構成を手動で実現していたのでは、非常に労力を必要とするため、取得手段であるネットワークI/Fは、画像IDに関連付けられた管理装置内の第1の画像情報格納部から管理装置のネットワークアドレスを読み出し、その読み出したアドレスで指定されたッ管理装置内の第2の画像情報格納部から画像ID、特定領域の位置・サイズ情報、特定領域の領域画像データを読み出す構成にすることで、手動ではなく、搭載されたハードウエア、ソフトウエアにより自動的に行うことができ、少ない労力で、迅速に処理できる。
以下、機密漏えい防止文書の作成処理と、機密漏えい防止文書を読み込んだ際の処理について、それぞれ具体的に説明する。
〔機密漏えい防止文書の作成〕
(構成)
本発明の実施形態に係る画像処理システムを構成する画像処理装置の構成について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る画像処理装置のブロック構成図である。
220は、画像処理装置が外部と送受信を行うためのネットワーク及びケーブルを意味している。このネットワークを介して本画像処理装置は管理装置等、他の装置と接続することが出来る。
219は、ネットワーク220を介してデータの受信を行い、接続している装置内部のバス上の各モジュールに送信したり、モジュールからのデータをネットワーク220を介して外部へ送信したりすることができるネットワークI/Fである。
201は、原稿画像をスキャニング等でデジタル画像データとして読み込むことができる画像入力部である。又、201は元々作成済みの文書を読み込むためのメモリカード等の記憶媒体のI/Fデバイスと考えても良い。
202は、画像入力部201から読み込んだ画像について、後段の処理モジュールとの電気的特性を合わせ込んだり、読み込んだ画像を装置内部で処理するフォーマットに変換したり、さらに画像入力部201の画質的な特性を補正したりすることができる画像入力I/F部である。また、ネットワーク220からネットワークI/F219を介して読み込んだ画像データを内部バスを介して本装置内に取り込むことも可能である。
203は、画像入力I/F部202を介して入力された画像データを一時的に記憶しておくための画像バッファ部である。
207は、本装置で補正、加工された画像、或いは装置内に蓄積されている画像を外部に出力することができる画像出力部である。例えば、画像データを紙媒体(出力用紙)に印刷したり、画像を画面に表示するディスプレイであったり、又、モバイル記憶媒体にデータを書き込むデバイスであっても良い。
206は、前記画像出力部207が受け取れるフォーマットに画像データを変換したり、画像出力部207との電気的な同期を取ったり、電機特性を合わせ込んだりすることもできる。
216は、本装置内のモジュールを機能によって統括的に制御するプログラムを実行することができるCPU(Central Processing Unit;中央処理装置)である。CPU216は内部バスによって各モジュールと接続しており、各モジュールに動作を指示するパラメータ設定を行うことができる。又、CPU216はプログラムメモリとしてROM(Read Only Memory)、ワーキングメモリとしてRAM(Random Access Memory)を周辺デバイスとして接続している。以降記述は省くが本画像処理装置の動作の説明は必ず本CPU216が介在して制御されていることとする。
215は、本装置を使用する操作者が操作をして本装置に命令を与えたり、逆に本装置からの何らかの情報を操作者に示したり、画像データを表示したり、操作を促したりするための操作部である。
217は、画像IDとそれに関連付けられた機密領域の位置・サイズ情報、機密部の画像データを機密情報として格納しておくための機密情報格納部である。画像ID等についての詳細は後述する。
218は、入力された画像データを再利用するために蓄積しておくための文書蓄積部である。操作者はこの文書蓄積部218に蓄積された文書を読み出して必要な送信先に送信したり、ディスプレイに表示し文書を再編集したり、出力用紙に印刷したりすることができる。
208は、全面画像データに対して指定された領域を指定する領域信号を生成する領域信号生成部である。領域信号生成部208は、操作部215で操作者から指定された領域を電子信号に変換し、この電気領域信号を使用して処理を行う後段のモジュールに領域指定信号として通知する。この指定領域は複数有っても構わない。
209は、前記領域信号生成部208から通知される領域指定信号を使用して、その指定された領域を削除する特定領域削除部である。領域削除とは、その領域内の画像データを、例えば白データに置き換えることをいう。
210は、前記領域信号生成部208から通知される領域指定信号を使用して、その指定された領域に前記画像IDを埋め込む画像ID埋込部である。
211は、前記領域信号生成部208から通知される領域指定信号を使用して、その指定された領域の画像データを切り出し、内部バス上の他のモジュールへ転送することができる画像切出部である。
212は、画像バッファ部203に一次記憶された画像データに対し順次画像縮小を行い、内部バスで接続されたモジュールへ転送することがきる画像縮小部である。本実施形態に係る動作としては、画像縮小部212で縮小された画像データを内部バスを介して操作部215に転送表示し、操作者にどのような画像が取り込めたかを示すことができる。
(処理)
次に、機密漏えい防止文書作成時の動作処理について、図2の構成図と図3のフローチャートを用いて説明する。図3は、本実施形態に係る画像処理装置の動作処理を示すフローチャートである。
S400「機密文書読み込み」は、図2の画像入力部201から読み込まれた画像データを画像入力I/F部202を介して画像バッファ部203に一時的に格納する処理である。若しくは、ネットワークを介して機密文書を取得したり、メモリカード等の脱着可能な記録媒体から機密文書を取得しても良いし、予め文書蓄積部218に蓄積している機密文書でも良い。
S401「機密文書を操作部へ表示」は、画像バッファ部203に格納された画像データを画像縮小部212によって画像縮小し、操作部215の画面に表示する処理である。一般的に画像データ全面を表示できる操作部は少なく、比較的小さな画面のものが多いことから、取り込んだ画像を縮小して操作部に表示している。
S402「操作部から機密領域を指定」は、操作部215に表示された画像データに対して操作者が機密領域部分(特定領域)を指定する処理である。具体的には、操作者が画面にタッチペンで領域指定する、或いは操作部に設けられたボタン操作によって領域指定を実施するといったことで構わない。ここで指定された領域の位置と領域のサイズはCPU216によって数値情報に変換され一次的にRAMに格納される。
S403「機密画像IDの入力」は、機密画像領域に機密画像IDなるユニークなIDを設定するための操作部215からのID入力処理である。
S404「機密画像IDと共に機密領域部の画像と機密領域のアドレスを一次記憶」は、前記入力された機密画像IDと前記記憶された領域の位置情報、サイズ情報を関連付けされた状態でRAMに格納されることを示している。
さらにCPU216からRAM内の領域情報を設定された領域信号生成部208の領域指定信号によって指定された領域の画像データが画像切出部211によって切り出され、RAMに格納されていた機密画像ID、機密領域の位置・サイズ情報と共に関連付けられた状態で機密情報格納部217へ格納される処理を示している。
なお、当画像処理装置内の機密情報格納部217ではなく、ネットワークで接続された管理装置内の機密情報格納部に格納しても良い。これにより、ネットワーク上の画像処理装置からのアクセスが容易にできるようになる。この機密情報を各画像処理装置が自身の機密情報格納部217に格納していると、用紙に出力する際に削除された機密領域データがどの装置に蓄積されているのかが特定できなくなるという問題が発生する。そのため、例えば予め定められた管理装置内の機密情報格納部に格納するように一律決めておくことで、後述する〔機密漏えい防止文書の読み込み〕の際に、各画像処理装置は予め定められた管理装置にアクセスして所望の機密領域データを取得することが可能となる。
補足として、機密情報格納部217に格納されている機密情報のフォーマットを図6に示す。図6の1600、1601、1602、1603が文書内の機密領域である。図6に示す例では、4つの機密領域がある。機密情報のフォーマットとしては、前記4つの領域に対応して、1604、1605、1606、1607のようにそれぞれ、ID、Area、Imageの項目があり、以下のデータが入力されている。
ID:機密画像ID番号
Area:機密領域の位置・サイズ(主走査開始位置、副走査開始位置) (主走査幅、副走査幅)
Image:機密領域のイメージデータ
それぞれ機密画像IDに関連付けして領域毎にまとめて格納している。
S405「機密領域の内部画像削除」は、領域信号生成部208によって指定される画像バッファ部203に格納されている画像の領域を削除する処理である。これによって機密文書の機密データ部が削除され、機密データ部が削除された状態の文書(図4(b)参照)が外部に流出したとしても機密情報が漏れないということになる。削除された機密データ(機密領域部のデータ)は、S404で既に画像情報格納部217に画像IDと共に格納されているため、ここで機密データを削除しても、機密データがどこにも存在しないということにはならない。領域削除された画像の一例は、図4の801、802で示している。
S406「機密領域に機密画像IDを合成」は、領域信号生成部208によって指定される画像バッファ部203に格納されている画像の領域に前記機密画像IDを埋め込む処理である。画像IDを埋め込んだ画像の一例は、図5の901、902で示している。
ここまでの処理は、文書内の1つの機密領域について機密文書化処理を施した処理である。結果として、機密情報が含まれる文書の機密情報の機密画像領域部分が画像データとして画像IDが付加され、画像ID、領域の位置・サイズ情報と共に画像情報を格納するモジュールに格納された状態である。さらに元画像は、機密部分が削除され、替わりに画像IDがその領域に埋め込まれた状態となっている。
次に、S407「機密領域の有無の判断」は、読み込み画像の中に複数の機密情報が書かれている場合、その全てを上述したような機密文書化処理を行うために、操作者に次の機密領域を指定するかどうかを問い合わせている処理である。他に機密領域が無ければ「無し」、有れば「有り」の条件分岐に従う。図4、図5の例では、機密領域が2箇所あるため、上記S402〜S406の処理が2回行われることになる。
S408「機密画像IDを埋め込んだ画像を記憶部に格納」は、機密領域部分が削除され、さらに画像IDが埋め込まれた文書を、再利用可能文書として、文書蓄積部218へ格納する処理である。次回この文書を取り出し出力(紙媒体へ印刷)等する場合には、この文書蓄積部218から読み出すことになる。但し、この文書は機密文書化処理が施された漏えい防止蓄積文書として蓄積されている。
以上が、読み込んだ機密文書に対して機密文書化処理を施し、蓄積文書として蓄積するまでの説明である。
機密文書化処理が施された文書の一例を図4及び図5に示し、具体的に説明する。図4の800は、機密文書化処理が施される前の元文書となる「機密文書」の一例である。一般的に機密文書であっても文書に記載されている全ての情報が機密情報ではない場合が多いと考えられる。ここでは、文書の中で具体的な数値で示した情報を漏えい防止の対象となる機密情報とする。通常の場合、この文書が出力用紙に印刷されてしまうと、特に問題無く複写機によって複写されたり、後から数値部分を書き直されたりして、機密情報の漏えいや改竄が簡単に実行されてしまう。
そこで、本実施形態によれば、図4の801、802に示すように、機密部分である数値で示した情報が削除された状態となるようにして印字されている。従って、この紙文書が複写されたとしても機密情報の部分は元々削除されているため、機密部分は見て取ることはできない。本実施形態の特徴は、このように機密文書が出力用紙に印刷された場合でも、機密部分が削除され出力用紙上に印字されていないところにある。このように加工することで、例えば画像処理システムで共有している機密文書が出力用紙に印刷され、他の画像処理システムでスキャニングされたとしても機密部分が漏えいしないようにすることが出来る。
しかしながら、機密開示が許された画像処理装置で、機密文書化処理が施された文書をスキャニング或いは複写しても、機密部分が削除されたままでは、機密情報を伝達できないという問題がある。そこで、図5の900で示すように、機密部分に機密画像IDなるユニークなIDを付加し、そのIDを前記機密部分の削除領域に埋め込み、機密領域に機密画像IDを対応付けるようにしている。図5の例では、業績に関する機密情報のIDは「WBC5281」(図5の901)、賞与に関する機密情報のIDは「ABN7394」(図5の902)である。
さらに、機密画像IDに置き換えた元の機密画像、図5の903、904は、機密画像IDと関連付けた状態で、ネットワーク上の記憶装置(例えば、管理装置が有する記憶部)に格納しておく。さらに、前記機密領域の位置、サイズも機密画像IDと関連付けた状態で格納しておくようにする。
ここで、この機密文書の閲覧、参照を必要とする機密開示が許された画像処理システムでスキャニング、或いは複写しようとした場合、まず、機密画像IDが埋め込まれた原稿から機密画像IDを検知し、前記IDと関連付けて格納されている機密領域の位置、サイズ、機密領域の元画像(例えば、図9の903、904のような)をネットワーク上の管理装置内の記憶部から読み出し、機密画像IDに対応する元画像データを機密画像IDに対応する機密領域の位置へ所定のサイズ分、合成することで機密情報が掲載された元画像が復元できるのである。
以上により、機密文書の閲覧、参照等、機密開示が許されていない画像処理装置がスキャニング、複写等を行うとする場合には、図5の900で示すような機密用域部分が機密画像IDに置き換えられ、機密情報が掲載されていない文書として読み込まれるのに対して、機密文書の閲覧、参照を必要とする機密開示が許された画像処理装置では、予めネットワーク上の記憶装置(例えば、管理装置が有する記憶部)に保持されていた機密情報が合成されて、元々の機密部分が掲載された機密文書として閲覧、参照することができ、必要とする範囲内において機密情報を開示することができる。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る処理(機密漏えい防止文書の作成処理)における装置間(画像処理装置が備える操作部(ユーザによる操作)と、画像処理装置と、管理装置)の詳細な動作について説明する。
図7の600は操作者、或いは操作者が操作する操作部(画像処理装置が備える操作部)を示している。601は本実施形態に係る画像処理装置、602は管理装置を示している。図7は縦軸に処理の進行時間を示し、横軸はコマンド授受による通信を示している。又、途中の四角で囲った内容はそれぞれ操作者(操作部)、画像処理装置、管理装置の動作を示している。
まず操作者が、機密情報が記載された原稿を用意し、画像処理装置に読み込ませるためにセットすると、操作部は画像処理装置に対して「原稿読み込み要求」を送信する。(S603)
「原稿読み込み要求」を受信した画像処理装置は自身が読み込みスタンバイOKであるならば、操作部に対して「読み込み準備OK」を返信する。(S604)
操作部は「読み込み準備OK」を受信すると、読み込み開始ボタンをレディ状態にして、操作者の開始ボタンONを待つ。そして操作者が開始ボタンを押下すると、「原稿画像転送開始OK」を画像処理装置へ送信する。(S605)
「原稿画像転送開始OK」を受信した画像処理装置は、順次原稿を電子データとして内部に読み込む。(S606)
画像処理装置は原稿画像データの読み込みが完了すると、「読み込みOK」を操作部へ送信する。(S607)
ここまでは、通常の原稿をスキャニングして読み込む動作と同じである。
次に、操作者はこの読み込ませた文書に機密文書化処理を施すために「機密文書化要求」を画像処理装置に送信する。(S608)
「機密文書化要求」を受信した画像処理装置は、前記読み込んだ画像データを縮小化し、操作部へその縮小画像を転送する。(S609)
縮小画像を受信した操作部は、その縮小画像を操作部の画面に表示し、(S610)その後、画像データの表示が完了すると「縮小画像表示完了」を画像処理装置へ送信する。(S611)
縮小画像が操作部に表示され「縮小画像表示完了」を受信した画像処理装置は、次に機密領域の指定を操作者に促すために「機密領域指定要求」を操作部に送信する。(S612)
「機密領域指定要求」を受信した操作部は操作者に「機密領域指定」を促し、操作者の指定から機密領域情報を取得する。(S613)
機密領域情報を取得した操作部は、この情報を画像処理装置が理解できる形式に変換して、機密領域位置アドレス、領域サイズ情報として画像処理装置に返信する。(S614)
次に画像処理装置は、前記指定された機密領域に対応した機密画像IDの入力を操作者に促すために「機密画像ID要求」を操作部に送信する。(S615)
「機密画像ID要求」を受信した操作部は操作者にID入力を促し、操作者の入力からから機密画像IDを取得する。(S616)
機密画像IDを取得した操作部は、この情報を画像処理装置に返信する。(S617)
次に画像処理装置は、機密文書化処理のための通信を管理装置に開通するために、「機密文書化要求」を管理装置に送信する。(S618)
「機密文書化要求」を受信した管理装置は、機密文書化処理のための準備を行い、準備が完了すると「機密文書化準備OK」を画像処理装置に返信する。(S619)
画像処理装置は、「機密文書化準備OK」の受信により管理装置の準備ができたのを確認すると、管理装置に「機密画像情報(領域画像ID、機密領域位置・サイズ情報)」を管理装置に送信する。(S620)
機密画像情報を受信した管理装置は「機密画像情報」を内部記憶装置に保存する。この時、機密画像情報である領域画像IDと機密領域位置・サイズ情報は関連付けされて内部記憶装置に保存される。(S621)
管理装置は機密画像情報の保存が完了すると、画像処理装置に対して「機密画像情報保存OK」を返信する。(S622)
次に画像処理装置は、前記読み込まれて内部画像バッファに格納されている原稿画像データから、操作者によって指定された機密画像領域の画像部分を機密領域画像データとして切り出す。(S623)
この切り出した機密領域画像を画像処理装置は、管理装置に送信する(S624)
機密領域画像を受信した管理装置は、前記機密画像IDと関連付けて内部記憶装置に機密領域画像を保存する。(S625)
機密領域画像の保存が完了すると、管理装置は画像処理装置に「機密領域画像受信OK」を返信する。(S626)
「機密領域画像受信OK」を受信し機密領域画像が管理装置に保存されたことを確認すると、画像処理装置は内部の画像バッファに格納されている原稿画像の画像データ上の操作者が指定した機密領域部分を削除する。これにより機密情報が元画像データから消去され、第3者には、この画像を見ることが不可能になる。(S627)
次に、画像処理装置は前記消去された領域に前記操作者から入力された機密画像IDを埋め込む。これによって、機密画像ID番号と前記管理装置に保存された機密領域画像が原稿画像上で関連付けられることになる。(S628)
画像処理装置は、機密画像IDが埋め込まれ機密文書化処理が完了した画像データ(文書)を内部の再利用可能な蓄積文書として、文書蓄積装置に蓄積しておく。(S629)
画像処理装置は、一連の機密文書化処理が完了したことを管理装置に通知するために「機密文書化完了」を管理装置へ送信する。(S630)
管理装置は「機密文書化完了」を受信すると、機密文書化のための処理を完了し、画像処理装置に「機密文書化完了OK」を返信する。(S631)
画像処理装置は、管理装置から「機密文書化完了OK」を受信すると、操作部に対して「機密文書化完了」を送信する。(S632)
「機密文書化完了」を受信した操作部は、操作者に対して機密文書化が完了したことを伝え画像処理装置に対して「機密文書化完了OK」を返信する。(S633)
これらの一連の通信手続きにより、1つの機密領域の漏えい防止のための機密文書化処理が完了する。複数の機密領域がある場合には、前記説明のS613〜S628を繰り返すことで複数の機密領域の機密文書化が可能となる。
このS603〜S633までの処理で、画像処理装置には機密領域部が機密画像IDに置き換えられた文書が画像処理装置内の文書蓄積部に再利用可能な形式で蓄積されている。又、管理装置には機密画像IDと関連付けられた状態で、機密領域の位置、サイズ情報と機密領域内の画像データが管理装置内の記憶部に格納されている状態となる。
〔機密漏えい防止文書の読み込み〕
(構成)
次に、機密文書化処理が施された文書(機密漏えい防止文書)の読み込みについて説明する。
図8は、本実施形態に係る画像処理装置のブロック構成図である。図2に示す構成と異なる点は、画像合成部205、画像ID検知部213、ワークメモリ部214を備え、図2に示す209〜212は備えていない点である。
213は、読み込んだ原稿画像に領域画像IDが埋め込まれているかどうかを検知する画像ID検知部である。画像バッファ部203に読み込まれている原稿画像データ全面から領域画像IDをパターンマッチング等の技術で検知していく。検知したIDは内部バスを介して必要とするモジュールへ通知することができる。
205は、画像バッファ部203からの画像データに、領域信号生成部208で生成された領域を指定する信号に合わせてワークメモリ部214に格納されている画像データを合成することができる画像合成部である。
なお、図8に示す画像処理装置は、205、213、214のモジュールを備えることを特徴とするが、図2に示す画像処理装置の209〜212のモジュールも備えた構成とし、一つの画像処理装置で、上記実施形態に係る〔機密漏えい防止文書の作成〕と、本実施形態に係る〔機密漏えい防止文書の読み込み〕との機能を兼ねた構成としても良い。その場合、各モジュールは、CPU216の制御により、その機能が適切に動作される。
(処理)
次に、本実施形態に係る画像処理装置において、機密文書化処理が施された文書を読み込む際の動作処理について、図8の構成図と図9のフローチャートを用いて説明する。図9は、本実施形態に係る動作処理を示すフローチャートである。
S500「漏えい防止処置済み原稿読み込み」は、図8の画像入力部201から読み込まれた前記説明で作成された漏えい防止処置が施された機密文書化処理が施された文書(機密漏えい防止文書)(図4(b))の画像データを画像入力I/F部202を介して画像バッファ部203に一時的に格納する処理である。
S501「原稿画像から機密画像IDを検知」は、画像バッファ部203に格納された画像データから画像ID検知部213によって前記領域画像IDを検知する処理である。検知結果は内部バスを介してCPU216が読み出すことができる。
S502「機密画像IDを検知できたかどうかの判断」は、前記画像ID検知部213が画像バッファ部203内の画像データを順次サーチしていき、画像IDを検知した場合は、例えば、図示していないが、割り込みをCPU216へ出力することでCPU216に画像IDが検知できたことを通知することができる。或いは、画像ID検知部213が画像IDを検知した場合に特定のレジスタに検知したことを示す値をセットし、それをCPU216がポーリングすることで検知を認識するといった方法もある。
S503「管理装置の記憶部から機密画像IDに対応した機密領域画像、機密領域位置情報、サイズ情報の読み込み」は、CPU216が、前記説明で管理装置内の記憶部(機密情報格納部)に格納されている機密画像IDと関連付けられて格納されている機密領域位置情報、サイズ情報をネットワーク220、及びネットワークI/F219を介して内部RAMに格納する処理である。又、CPU216の制御により管理装置内の機密情報格納部217に格納されている機密画像IDと関連付けられて格納されている機密領域画像をネットワーク220、及びネットワークI/F219を介してワークメモリ部214に格納する。
S504「機密画像IDで示す機密領域画像を機密領域のアドレスの示す位置に合成」は、画像合成部205が画像バッファ部203に格納されている文書画像データへワークメモリ部214に格納されている機密画像データを合成する処理である。合成領域は、前記読み出してRAMに格納された機密領域の位置情報、サイズ情報をCPU216が領域信号生成部208に設定し、その設定によって領域信号生成部208から出力された領域指定信号によって決定する。
ここまでが1つの機密領域に対して、それを復元する処理となる。次に、さらにS501に処理を戻して2つ目の機密領域の処理を行う。このようにして、機密領域の数、つまり領域画像IDが埋め込まれている数分、前記処理を繰り返し行う。
この時、最後に機密領域の検知が無ければ次のS505の最終処理に移行する。
S505「一次記憶に格納した画像を再利用文書として記憶部に格納」は、合成された画像バッファ部203に格納されている画像データを再利用可能な蓄積文書として、画像出力I/F206を介して、文書蓄積部218へ蓄積する処理である。
この時の画像バッファ部203から出力される画像の一例が図5の900である。又、ワークメモリ部214から出力される画像データの一例が図5の903、904である。これらが所定の位置に合成され、元の機密文書である図4(a)の800の画像に復元される。
例えば、図5の900で示すような上記実施形態に係る画像処理装置(図2参照)で機密文書化された文書を、全く別の本実施形態に係る画像処理装置(図8参照)とは関係のない画像処理装置で読み込み複写したとすると、画像IDを検知して必要な機密情報を管理装置から読み出し合成するといった機能が搭載されていないために機密情報が復元されないまま、つまり図5の900の機密情報が画像IDに置き換えられたままの文書が出力されるだけであり、本実施形態に係る画像処理装置(図8参照)の機能が搭載されていない装置やシステムでは機密が漏えいせず、防止できるという効果がある。
次に、図10を用いて、本実施形態に係る処理(機密漏えい防止文書の読み込み)における装置間(画像処理装置が備える操作部(ユーザによる操作)と、画像処理装置と、管理装置)の詳細な動作について説明する。
ここでは、図7の説明で蓄積文書として蓄積された機密文書化された文書が再利用のために文書蓄積装置から読み出され、それが出力用紙に出力された場合を想定し、その紙出力情報がどのようにして元画像に復元するかを説明する。
図10の700は操作者、或いは操作者が操作する操作部を示している。701は本実施形態に係る画像処理装置、702は管理装置を示している。図10は縦軸に処理の進行時間を示し、横軸はコマンド授受による通信を示している。又、途中の四角で囲った内容はそれぞれ操作者(操作部)、画像処理装置、管理装置の動作を示している。
まず、操作者が機密文書化された原稿を用意し、画像処理装置に読み込ませるためにセットすると、操作部は画像処理装置に対して「機密文書読み込み要求」を送信する。(S703)
「機密文書読み込み要求」を受信した画像処理装置は自身が読み込みスタンバイOKであるならば、操作部に対して「読み込み準備OK」を返信する。(S704)
操作部は「読み込み準備OK」を受信すると、読み込み開始ボタンをレディ状態にして、操作者の開始ボタンONを待つ。そして操作者が開始ボタンを押下すると、「画像データ転送開始OK」を画像処理装置へ送信する。(S705)
「画像データ転送開始OK」を受信した画像処理装置は、順次原稿を電子データとして内部に読み込む。(S706)
画像処理装置は原稿画像データの読み込みが完了すると、「読み込みOK」を操作部へ送信する。(S707)
機密文書化画像の読み込みが完了すると、画像処理装置は文書内に埋め込まれた「機密画像IDの検知」を行う。機密画像IDはどこに埋め込まれているのかこの時点ではわからないので、画像全面を順次、例えばパターンマッチングのような技術で検知する。(S708)
ここで、機密画像IDが検知できなければ、元々機密画像IDが入っていない文書であり、この場合は通常の画像読み込み動作を実施する。ここでは、機密画像IDが検知できた場合の説明を続ける。画像処理装置が機密画像IDを検知すると、次に操作部に「ユーザパスワード要求」を送信する。(S709)
「ユーザパスワード要求」を受信した操作部は操作者にユーザパスワードの入力を促し、操作者の入力からユーザパスワードを取得する。(S710)
ユーザパスワードを取得した操作部は、この情報を画像処理装置に返信する。(S711)
ユーザパスワードを受信した画像処理装置は、この操作者が機密文書化された文書を復元できる資格があるかどうかの認証チェックを実施する。(S712)
具体的には入力されたユーザパスワードを有資格者のデータベースと照合し資格の有無をチェックする。それで問題無ければ、画像処理装置は操作部へ「ユーザパスワードOK」を返信する。(S713)
次に画像処理装置は、機密文書復元処理のための通信を管理装置に開通するために、「機密文書復元要求」を管理装置に送信する。(S714)
「機密文書復元要求」を受信した管理装置は、機密文書復元処理のための準備を行い、準備が完了すると「機密文書復元OK」を画像処理装置に返信する。(S715)
前記機密画像IDの検知により検知した画像処理装置は、「機密画像ID」を管理装置へ送信する。(S716)
「機密画像ID」を受信した管理装置は、記憶装置内に送信されてきた機密画像IDと同じIDがあるかをチェックする。(S717)
管理装置は、同じIDが記憶装置内にある事を確認すると、画像処理装置に「機密画像ID受信OK」を返信する。(S718)
「機密画像ID受信OK」を受信し、機密画像IDが問題無いことを確認すると、画像処理装置は、管理装置へ「領域情報転送要求」を送信する。これは、前記機密画像IDと共に管理装置内の記憶部に保存されている機密領域の位置・サイズ情報を要求するコマンドである。(S719)
「領域情報転送要求」を受信した管理装置は、内部の記憶装置から前記機密画像IDに関連付けられて保存している「機密領域の位置・サイズ情報」を画像処理装置に返信する。(S720)
「機密領域の位置・サイズ情報」を受信した画像処理装置は、それを内部の一次記憶装置(RAM)に格納する。(S721)
機密領域の位置・サイズ情報をRAMに格納すると画像処理装置は、管理装置へ「領域情報受信OK」を管理装置へ返信する。(S722)
次に、画像処理装置は前記機密画像IDと関連付けられて格納されている機密領域画像データを要求するために「機密領域画像転送要求」を管理装置へ送信する。(S723)
「機密領域画像転送要求」を受信した管理装置は、「機密領域画像データ」を画像処理装置へ転送する。(S724)
「機密領域画像データ」の転送を受けた画像処理装置は、順次転送画像データを内部の画像合成時に使用されるワークメモリへ保存する。(S725)
ワークメモリへの保存が完了すると、画像処理装置は「機密領域画像受信OK」を管理装置へ返信する。(S726)
画像処理装置は管理装置との機密文書復元処理のための通信を終了するために「復元データ転送完了」を管理装置へ送信する。(S727)
管理装置は、「復元データ転送完了」を受信すると機密文書復元処理の処理を完了し、「復元データ転送完了OK」を画像処理装置に返信する。(S728)
画像処理装置は、内部の画像バッファに格納されている機密文書元画像データの前記管理装置から入力した機密領域位置・サイズ情報から得られた領域に、前記管理装置から入力した機密画像データを合成する。(S729)
画像処理装置は、機密画像データの合成が完了した画像データ(文書)を内部の再利用可能な蓄積文書として、文書蓄積部に蓄積しておく。(S730)
画像処理装置は、機密文書復元処理が完了すると「機密文書処理完了」を操作部に送信する。(S731)
「機密文書処理完了」を受信した操作部は、操作者に対して機密文書復元が完了したことを伝え、画像処理装置に対して「機密文書処理完了OK」を返信する。(S732)
これらの一連の通信手続きにより、1つの機密領域の漏えい防止のための機密文書復元処理が完了する。複数の機密領域がある場合には、前記説明のS708〜S730を繰り返すことで複数の機密領域の機密文書復元が可能となる。
なお、この時、操作者は機密領域を検知した数だけユーザパスワードの入力を要請されるが、機密領域毎にその機密レベルを設定し、パスワードのレベルと比較して機密領域を復元できる/できないが決定されることで、機密領域毎に開示ランクが設定でき、より細かい機密漏えい防止処理が行える。
このS703〜S732までの処理で、元々の機密文書に復元された文書が画像処理装置内の文書蓄積部に再利用可能な形式で蓄積されている状態となり、この秘密文書を本当に必要とする操作者に開示することができる。
<他の実施形態>
次に、機密情報(機密画像ID、機密領域位置・サイズ情報、機密画像データ)を他の管理装置内の画像情報格納手段(第2の画像情報格納部)に格納する場合について説明する。
図11は、本実施形態に係る画像処理システムの全体図である。1002は、この画像処理システムを統括管理する管理装置である。この管理装置は内部に第1の画像情報格納手段である記憶部(以下、画像情報格納部と称す)を搭載している。
1003〜1007はそれぞれ画像処理装置である。
1005の管理装置は、第2の画像情報格納手段である記憶部(以下、画像情報格納部と称す)を搭載している。
つまり、図11の画像処理システムは、第1の画像情報格納部を搭載した管理装置(1002)と、第2の画像情報格納部を搭載した管理装置(1005)と、その他の画像処理装置(1003、1004、1006、1007)と、から構成される。
上述した実施形態では、機密画像情報を管理装置が備える記憶部へ格納していたが、ネットワーク上に複数の画像処理装置が接続されている場合、格納する機密情報量も膨大になる。よって、前記管理装置が備える記憶部(第1の画像情報格納部)と、他の管理装置が備える記憶部(第2の画像情報格納部)とに、分割して格納することにより、画像情報が1台の管理装置だけに集中することを避け、膨大な機密情報の格納が可能となる。
また、図11では第2の画像情報格納部を搭載した管理装置は1台だけ(画像処理装置1005)であるが、第2の画像情報格納部を有する管理装置は複数有っても構わない(図12参照)。複数有ることによって、データ量の分散に加えて、機密情報の種類によってどの管理装置の格納部に格納するか、分散して管理することも可能となる。つまり、図12に示すように、1202は第1の画像情報格納部を搭載した管理装置、1204は第2の画像情報格納部を搭載した1台目の管理装置、1206は第2の画像情報格納部を搭載した2台目の管理装置、1210は第2の画像情報格納部を搭載した3台目の管理装置、1212は第2の画像情報格納部を搭載した4台目の管理装置、とする構成も可能である。
例えば、1204の1台目の第2の画像情報格納部を搭載した管理装置は人事関連の機密情報を格納し、1206の2台目の第2の画像情報格納部を搭載した管理装置は経理関連の機密情報を格納し、1210の3台目の第2の画像情報格納部を搭載した管理装置は技術関連の機密情報を格納し、1212の4台目の第2の画像情報格納部を搭載した管理装置は営業関連の機密情報を格納する、というように分散することが出来る。これにより、人事部にある管理装置、経理部にある管理装置、技術部にある管理装置、営業部にある管理装置と適切な場所への分散も可能となる。
以上のように機密情報を各管理装置に分散する場合の、機密文書、機密情報のフォーマットを図13に示す。
図13の1300は、前記機密文書を機密文書化した後の文書例である。1301の機密領域は人事部関連の機密情報が記述されていた領域で、上述したように、この機密領域の機密画像は別の装置の機密情報格納手段に保存され、現領域は消去された上、「WBC5281」という機密領域IDが埋め込まれている。
同様に、1302の機密領域は経理部関連の機密情報が記述されていた領域で、上述したように、この機密領域の機密画像は別の装置の機密情報格納手段に保存され、現領域は消去された上、「PCT5760」という機密領域IDが埋め込まれている。
又同様に、1303の機密領域は技術部関連の機密情報が記述されていた領域で、上述したように、この機密領域の機密画像は別の装置の機密情報格納手段に保存され、現領域は消去された上、「ABN7394」という機密領域IDが埋め込まれている。
さらに同様に、1304の機密領域は営業部関連の機密情報が記述されていた領域で、前記説明したようにこの機密領域の機密画像は別の装置の機密情報格納手段に保存され、現領域は消去された上、「ZZR1105」という機密領域IDが埋め込まれている。
この1300で示した機密文書化した文書を本実施形態に係る画像処理装置が読み込む場合に、まず本機密文書内に機密領域IDが埋め込まれていないか検知処理を実施する。画像のパターンマッチング等の検知処理により画像上部よりID画像を検知する。画像処理装置は、まず最初に「WBC5281」という機密領域IDを検知すると、接続する(自身の画像処理システム内の)管理装置の第1の機密情報格納部から、さらに機密情報が格納された別の管理装置のネットワークアドレスを読み出す。この時の第1の機密情報格納手段内のフォーマットを図14の1305で示す。ID「WBC5281」に対してネットワークアドレス111.111.111.111が関連付けして格納されている。これにより「WBC5281」の領域に対応する機密情報はネットワークアドレス111.111.111.111の管理装置に格納されていることがわかる。
次に画像処理装置はネットワークアドレス111.111.111.111の管理装置と通信を行い、所定の第2の機密情報格納部内の「WBC5281」に対応する機密領域位置・サイズ情報、機密画像を読み込む。この時の第2の機密情報格納部内のフォーマットを図15の1306で示す。ID「WBC5281」が機密領域ID、Area「(110,100)(100、40)」が機密領域位置・サイズ情報、Imageが機密領域の画像データというように格納されている。つまり、「WBC5281」なる機密領域IDに関する機密情報は、人事部の管理装置内の機密情報格納部に格納されており、機密情報復元時には、この機密情報管理手段から情報を読み出して、機密情報を機密領域に合成することで元の機密文書が再生成されることになる。
同様に、機密文書から「PCT5760」という機密領域IDを検知すると画像処理装置は、接続する(自身の画像処理システム内の)管理装置の第1の機密情報格納部内の図14の1305のようなデータテーブルから、さらに機密情報が格納された別の管理装置のネットワークアドレスを読み出す。
ID「PCT5760」に対してネットワークアドレス111.111.111.222が関連付けして格納されており、これにより「PCT5760」の領域に対応する機密情報はネットワークアドレス111.111.111.222の管理装置に格納されていることがわかる。
次に画像処理装置はネットワークアドレス111.111.111.222の管理装置と通信を行い、所定の第2の機密情報格納部内の「PCT5760」に対応する機密領域位置・サイズ情報、機密画像を読み込む。この時の第2の機密情報格納部内のフォーマットを図15の1307で示す。ID「PCT5760」が機密領域ID、Area「(110,200)(100、40)」が機密領域位置・サイズ情報、Imageが機密領域の画像データというように格納されている。つまり、「PCT5760」なる機密領域IDに関する機密情報は、経理部の管理装置内の機密情報格納部に格納されており、機密情報復元時には、この機密情報管理手段から情報を読み出して、機密情報を機密領域に合成することで元の機密文書が再生成されることになる。
又同様に、機密文書から「ABN7394」という機密領域IDを検知すると画像処理装置は、接続する(自身の画像処理システム内の)管理装置の第1の機密情報格納部内の図14の1305のようなデータテーブルから、さらに機密情報が格納された別の管理装置のネットワークアドレスを読み出す。ID「ABN7394」に対してネットワークアドレス111.111.222.111が関連付けして格納されており、これにより「ABN7394」の領域に対応する機密情報はネットワークアドレス111.111.222.111の管理装置に格納されていることがわかる。
次に画像処理装置はネットワークアドレス111.111.222.111の管理装置と通信を行い、所定の第2の機密情報格納部内の「ABN7394」に対応する機密領域位置・サイズ情報、機密画像を読み込む。この時の第2の機密情報格納部内のフォーマットを図15の1308で示す。
ID「ABN7394」が機密領域ID、Area「(40,220)(180、20)」が機密領域位置・サイズ情報、Imageが機密領域の画像データというように格納されている。つまり、「ABN7394」なる機密領域IDに関する機密情報は、技術部の管理装置内の機密情報格納部に格納されており、機密情報復元時には、この機密情報格納部から情報を読み出して、機密情報を機密領域に合成することで元の機密文書が再生成されることになる。
さらに同様に、機密文書から「ZZR1105」という機密領域IDを検知すると画像処理装置は、接続する(自身の画像処理システム内の)管理装置の第1の機密情報格納部内の図14の1305のようなデータテーブルから、さらに機密情報が格納された別の管理装置のネットワークアドレスを読み出す。ID「ZZR1105」に対してネットワークアドレス111.111.222.222が関連付けして格納されており、これにより「ZZR1105」の領域に対応する機密情報はネットワークアドレス111.111.222.222の管理装置に格納されていることがわかる。
次に画像処理装置はネットワークアドレス111.111.222.222の管理装置と通信を行い、所定の第2の機密情報格納部内の「ZZR1105」に対応する機密領域位置・サイズ情報、機密画像を読み込む。この時の第2の機密情報格納部内のフォーマットを図15の1309で示す。ID「ZZR1105」が機密領域ID、Area「(40,280)(180、20)」が機密領域位置・サイズ情報、Imageが機密領域の画像データというように格納されている。つまり、「ZZR1105」なる機密領域IDに関する機密情報は、営業部の管理装置内の機密情報格納部に格納されており、機密情報復元時には、この機密情報格納部から情報を読み出して、機密情報を機密領域に合成することで元の機密文書が再生成されることになる。
次に、図16を用いて、本実施形態に係る処理(機密漏えい防止文書の作成処理)における装置間(画像処理装置が備える操作部(ユーザによる操作)と、画像処理装置と、複数の管理装置)の詳細な動作について説明する。
図16の1400は操作者、或いは操作者が操作する操作部を示している。1401は本実施形態に係る画像処理装置、同様に1402は該画像処理装置と接続する管理装置1を示している。さらに1403は該画像処理装置と接続する管理装置2を示している。管理装置1が前記第1の機密情報格納部を搭載した装置、管理装置2が前記第2の機密情報格納部を搭載した装置である。
図16は縦軸に処理の進行時間を示し、横軸はコマンド授受による通信を示している。又、途中の四角で囲った内容はそれぞれ操作者(操作部)、画像処理装置、管理装置の動作を示している。
まず、S617までは、図7に示すS603〜S617と同じであるので説明を省略する。図16では、S613から示す。
画像処理装置は、機密文書化処理のための通信を管理装置に開通するために、「機密文書化要求」を管理装置1に送信する。(S1404)
「機密文書化要求」を受信した管理装置1は、機密文書化処理のための準備を行い、準備が完了すると「機密文書化準備OK」を画像処理装置に返信する。(S1405)
画像処理装置は、「機密文書化準備OK」の受信により管理装置1の準備ができたのを確認すると、管理装置1に「領域画像ID」を管理装置に送信する。(S1406)
領域画像IDを受信した管理装置1は、機密情報を格納すべき管理装置2のIPアドレスを画像処理装置に返信する。(S1407)
管理装置2のIPアドレスを受信した画像処理装置は、機密文書化処理のための通信を管理装置2に開通するために、「機密文書化要求」を管理装置2に送信する。(S1408)
「機密文書化要求」を受信した管理装置2は、機密文書化処理のための準備を行い、準備が完了すると「機密文書化準備OK」を画像処理装置に返信する。(S1409)
画像処理装置は、「機密文書化準備OK」の受信により管理装置2の準備ができたのを確認すると、管理装置2に「機密情報(領域画像ID、機密用域位置・サイズ情報)」を管理装置に送信する。(S1410)
機密情報を受信した管理装置2は、「機密情報」を内部記憶装置に保存する。この時、機密情報である領域画像IDと機密領域位置・サイズ情報は関連付けされて内部の第2の機密情報格納部に保存される。(S1411)
管理装置2は機密情報の保存が完了すると、画像処理装置に対して「機密情報保存OK」を返信する。(S1412)
次に画像処理装置は、前記読み込まれて内部画像バッファに格納されている原稿画像データから、操作者によって指定された機密画像領域の画像部分を機密領域画像データとして切り出す。(S1413)
切り出した機密領域画像を画像処理装置は、管理装置2に送信する。(S1414)
機密領域画像を受信した管理装置2は、前記機密画像IDと関連付けて内部の第2の機密情報格納部に機密領域画像を保存する。(S1415)
機密領域画像の保存が完了すると、管理装置2は画像処理装置に「機密領域画像受信OK」を返信する。(S1416)
「機密領域画像受信OK」を受信し機密領域画像が管理装置2に保存されたことを確認すると、画像処理装置は内部の画像バッファに格納されている原稿画像データ上の操作者が指定した機密領域部分を削除する。これにより機密情報が元画像データから消去され、第3者には、この画像を見ることが不可能になる。(S1417)
次に、画像処理装置は前記消去された領域に前記操作者から入力された機密画像IDを埋め込む。これによって、機密画像ID番号と前記管理装置に保存された機密領域画像が原稿画像上で関連付けられることになる。(S1418)
画像処理装置は、機密画像IDが埋め込まれ機密文書化処理が完了した画像データ(文書)を内部の再利用可能な蓄積文書として、文書蓄積部に蓄積しておく。(S1419)
画像処理装置は、一連の機密文書化処理が完了したことを管理装置2に通知するために「機密文書化完了」を管理装置2へ送信する。(S1420)
管理装置2は「機密文書化完了」を受信すると、機密文書化のための処理を完了し、画像処理装置に「機密文書化完了OK」を返信する。(S1421)
画像処理装置は、一連の機密文書化処理が完了したことを管理装置1に通知するために「機密文書化完了」を管理装置1へ送信する。(S1422)
管理装置1は「機密文書化完了」を受信すると、機密文書化のための処理を完了し、画像処理装置に「機密文書化完了OK」を返信する。(S1423)
画像処理装置は、管理装置1から「機密文書化完了OK」を受信すると、操作部に対して「機密文書化完了」を送信する。(S1424)
「機密文書化完了」を受信した操作部は、操作者に対して機密文書化が完了したことを伝え画像処理装置に対して「機密文書化完了OK」を返信する。(S1425)
これらの一連の通信手続きにより、1つの機密領域の漏えい防止のための機密文書化処理が完了する。複数の機密領域がある場合には、上記説明のS613〜S617、S1404〜S1423を繰り返すことで複数の機密領域の機密文書化が可能となる。複数の機密領域の機密文書化を行う場合、管理装置1のアドレステーブル(図14の1305)を書き換えることによって、上記説明した管理装置2は機密領域毎に異なる装置を指定することが可能である。
S603〜S617、S1404〜S1425までの処理で、画像処理装置には機密領域部が機密画像IDに置き換えられた文書が画像処理装置内の文書蓄積部に再利用可能な形式で蓄積されている。又、管理装置2には機密画像IDと関連付けられた状態で、機密領域の位置、サイズ情報と機密領域内の画像データが第2の機密情報格納部に格納されている状態となる。
次に本実施形態に係る機密文書化された機密文書を復元する処理の装置間の詳細について図17を用いて説明する。
図17の1500は操作者、或いは操作者が操作する操作部を示している。1501は本実施形態に係る画像処理装置、1502は該画像処理装置に接続する管理装置1を示している。さらに1503は該画像処理装置に接続する管理装置2を示している。管理装置1が前記第1の機密情報格納部を搭載した装置、管理装置2が前記第2の機密情報格納部を搭載した装置である。
図17は縦軸に処理の進行時間を示し、横軸はコマンド授受による通信を示している。又、途中の四角で囲った内容はそれぞれ操作者(操作部)、画像処理装置、管理装置の動作を示している。
まず、S713までは、図10に示すS703〜S713と同じであるので説明を省略する。図17では、S708から示す。
画像処理装置は、機密文書復元処理のための通信を管理装置に開通するために「機密文書復元要求」を管理装置1に送信する。(S1504)
「機密文書復元要求」を受信した管理装置1は、機密文書復元処理のための準備を行い、準備が完了すると「機密文書復元OK」を画像処理装置に返信する。(S1505)
前記機密画像IDの検知により検知した画像処理装置は、「機密画像ID」を管理装置1へ送信する。(S1506)
領域画像IDを受信した管理装置1は、領域画像IDに対応する機密情報が格納されている管理装置2のIPアドレスを画像処理装置に返信する。(S1507)
管理装置2のIPアドレスを受信した画像処理装置は、機密文書復元処理のための通信を管理装置2に開通するために、「機密文書復元要求」を管理装置2に送信する。(S1508)
「機密文書復元要求」を受信した管理装置2は機密文書復元処理のための準備を行い、準備が完了すると「機密文書復元準備OK」を画像処理装置に返信する。(S1509)
「機密文書復元準備OK」を受信した画像処理装置は、管理装置2へ「機密画像ID」を送信する。(S1510)
「機密画像ID」を受信した管理装置2は、第2の機密情報格納部に送信されてきた機密画像IDと同じIDがあるかをチェックする。(S1511)
管理装置2は、同じIDが第2の機密情報格納部内にある事を確認すると、画像処理装置に「機密画像IDチェックOK」を返信する。(S1512)
「機密画像IDチェックOK」を受信し、機密画像IDが問題無いことを確認すると、画像処理装置は、管理装置2へ「領域情報転送要求」を送信する。これは、前記機密画像IDと共に管理装置2内の第2の機密情報格納部に保存されている機密領域の位置・サイズ情報を要求するコマンドである。(S1513)
「領域情報転送要求」を受信した管理装置2は、内部の記憶装置から前記機密画像IDに関連付けられて保存している「機密領域の位置・サイズ情報」を画像処理装置に返信する。(S1514)
「機密領域の位置・サイズ情報」を受信した画像処理装置は、それを内部の一次記憶装置(RAM)に格納する。(S1515)
画像処理装置は前記機密画像IDと関連付けられて格納されている機密領域画像データを要求するために「機密領域画像転送要求」を管理装置2へ送信する。(S1516)
「機密領域画像転送要求」を受信した管理装置2は、「機密領域画像データ」を画像処理装置へ転送する。(S1517)
「機密領域画像データ」の転送を受けた画像処理装置は、順次転送画像データを内部の画像合成時に使用されるワークメモリへ保存する。(S1518)
「機密領域画像保存」が完了すると、画像処理装置は画像バッファ部に読み込まれている機密文書化処理された画像データに前記ワークメモリに読み込まれた機密領域画像を前記機密情報として管理装置2から転送されてきた機密領域位置・サイズ情報で指定される画像領域に合成する。(S1519)
画像処理装置は、機密画像データの合成が完了した画像データ(文書)を内部の再利用可能な蓄積文書として、文書蓄積部に蓄積しておく。(S1520)
画像処理装置は、機密文書復元処理が完了すると「機密文書復元完了」を管理装置2に送信する。(S1521)
「機密文書復元完了」を受信した管理装置2は、画像処理装置に「機密文書復元完了OK」を返信する。これで機密文書復元処理に関して画像処理装置と管理装置2の通信が閉じられる。(S1522)
次に画像処理装置は「機密文書復元完了」を管理装置1に送信する。(S1523)
「機密文書復元完了」を受信した管理装置1は、画像処理装置に「機密文書復元完了OK」を返信する。これで機密文書復元処理に関して画像処理装置と管理装置1の通信が閉じられる。(S1524)
さらに画像処理装置は「機密文書復元完了」を操作部に送信する。(S1525)
「機密文書復元完了」を受信した管理装置1は、画像処理装置に「機密文書復元完了OK」を返信する。これで機密文書復元処理に関して画像処理装置と管理装置1の通信が閉じられる。(S1526)
これらの一連の通信手続きにより、1つの機密領域の漏えい防止のための機密文書復元処理が完了する。複数の機密領域がある場合には、上記説明のS708〜S713、S1504〜S1519を繰り返すことで複数の機密領域の機密文書復元が可能となる。なお、この時、操作者は機密領域を検知した数だけユーザパスワードの入力を要請されるが、機密領域毎にその機密レベルを設定し、パスワードのレベルと比較して機密領域を復元できる/できないが決定されることで、機密領域毎に開示ランクが設定でき、より細かい機密漏えい防止処理が行える。
S703〜S713、S1504〜S1526までの処理で、元々の機密文書に復元された文書が画像処理装置内の文書蓄積部に再利用可能な形式で蓄積されている状態となり、この秘密文書を本当に必要とする操作者に開示することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理システムは、文字画像部が無い画像データや、空白部がほとんど無いほど画像データで埋め尽くされていたとしても、また、文字画像部からの相対位置でもなく、特定領域の位置情報を保持し、正確に埋め込み情報を検知し、機密情報の漏えい防止が確実に実施できる。
また、印刷データ中の電子透かしに埋め込まれている透かしコード(本実施形態に係る画像ID)は、何度もハードコピーを実施している場合に印刷データ自体が劣化して、透かしコードの隣同士のドットが繋がったり、トナー塵等で汚れてしまったりすることが無いように正確に埋め込み情報を検知し、機密情報の漏えい防止が確実に実施できる。
さらに機密情報を削除した画像データを出力することで、コピー作業中に機密情報が人目に触れることが無く、機密情報の漏えい防止を行なうことができる。
紙媒体に出力された機密文書がコピーされ、次々と広範囲の人々の手に渡っても、多くの人々に機密情報が漏えいしてしまうことを防止することができる。
また、元画像データの機密部分を特定領域として指定することができ、画像データを紙に印刷出力した時、この特定領域内の機密情報だけは電子データとして扱い、紙上は削除された状態となっており、印刷した紙から機密情報が見えず、漏えいしないという効果がある。第1の画像情報格納部は、ネットワーク上の管理装置内にあることにより、ネットワーク上の各画像処理装置から容易にアクセスすることができるという効果がある。
実際の機密情報は電子データとして記憶装置内に格納されており、必要な時に画像IDなる機密情報データを特定するIDを入力することで、画像処理装置内では元画像データに再合成され、元画像データの全容を見ることができ、本当に必要とする人だけが機密情報を見ることができるという効果がある。
画像データに埋め込まれる画像IDは、特定領域に少なくとも1つ埋め込まれることにより、画像削除された空白の特定領域に画像IDを埋め込むことができるので、他の画像との干渉等を防止することができる効果がある。
1つの管理装置だけに機密データを格納することなく、情報を分散することで機密保持の効果ある。又、管理装置のメモリ節約の効果がある。
第1の画像情報格納部に格納される第2の画像情報格納部を備えている管理装置のアドレスは、画像ID毎に異ならせることができることにより、格納する機密情報を分散できるので、類似の機密情報毎にまとめて第2の画像情報格納部に格納でき、メモリを効率よく使用できるという効果がある。
画像処理装置は、第2の画像情報格納部のネットワークアドレスがわからなくても、第1の画像情報格納部を介してアクセスすることができ、容易に第2の画像情報格納部から画像情報を入力することができる効果がある。
なお、各図のフローチャートに示す処理を、CPUが実行するためのプログラムは本発明によるプログラムを構成する。このプログラムを記録する記録媒体としては、半導体記憶部や光学的及び/又は磁気的な記憶部等を用いることができる。このようなプログラム及び記録媒体を、前述した各実施形態とは異なる構成のシステム等で用い、そこのCPUで上記プログラムを実行させることにより、本発明と実質的に同じ効果を得ることができる。
以上、本発明を好適な実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
102、112、1002、1005、1202、1204、1206、1210、1212 管理装置
103〜107、113〜117、1003、1004、1006、1007、1203、1205、1208、1209、1211 画像処理装置
101、111、220、1001、1201、1207 ネットワーク
201 画像入力部
202 画像入力I/F部
203 画像バッファ部
205 画像合成部
206 画像出力I/F部
207 画像出力部
208 領域信号生成部
209 特定領域削除部
210 画像ID埋込部
211 画像切出部
212 画像縮小部
213 画像ID検知部
215 操作部
216 CPU
217 機密情報格納部
218 文書蓄積部
219 ネットワークI/F
特開2007−281539号公報 特開2001−268341号公報 特開2007−166343号公報

Claims (14)

  1. ネットワーク上に固有なアドレスを割り振られ互いに通信手段を備え、データの送受信が可能な複数の画像処理装置と、前記画像処理装置と前記ネットワークを介して接続する複数の管理装置と、を備える画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    画像データに対して特定の領域を指定する特定領域指定手段と、
    前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する画像ID設定手段と、
    前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、前記管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する画像情報格納手段と、
    前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する特定領域削除手段と、
    前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む画像ID埋め込み手段と、
    前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する画像蓄積手段と、
    前記画像蓄積手段に蓄積された画像データを出力する画像出力手段と、を備え、
    前記管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、
    前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、
    前記第1の画像情報格納部に格納される、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報は、画像ID毎に異ならせ、
    前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする画像処理システム。
  2. ネットワーク上に固有なアドレスを割り振られ互いに通信手段を備え、データの送受信が可能な複数の画像処理装置と、前記画像処理装置と前記ネットワークを介して接続する複数の管理装置と、を備える画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    画像データに対して特定の領域を指定する特定領域指定手段と、
    前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する画像ID設定手段と、
    前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、前記管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する画像情報格納手段と、
    前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する特定領域削除手段と、
    前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む画像ID埋め込み手段と、
    前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する画像蓄積手段と、
    前記画像蓄積手段に蓄積された画像データを出力する画像出力手段と、
    前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得する取得手段と、を備え、
    前記管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、
    前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、
    前記取得手段は、画像IDに関連付けられた管理装置内の第1の画像情報格納部から、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレス情報を読み出し、前記読み出したアドレス情報で特定される管理装置が備える第2の画像情報格納部から、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとを取得し、
    前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする像処理システム。
  3. 前記画像処理装置は、
    画像データを入力する画像入力手段と、
    前記画像データに埋め込まれている画像IDを検知する画像ID検知手段と、
    前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得する取得手段と、
    前記取得した特定領域の領域画像データを、前記取得した特定領域の位置・サイズ情報に従って前記画像データに合成する画像合成手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  4. 前記画像ID埋め込み手段は、前記特定領域指定手段で指定された特定領域に、画像IDを複数埋め込むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  5. 画像データに対して特定の領域を指定する特定領域指定手段と、
    前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する画像ID設定手段と、
    前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する画像情報格納手段と、
    前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する特定領域削除手段と、
    前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む画像ID埋め込み手段と、
    前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する画像蓄積手段と、
    前記画像蓄積手段に蓄積された画像データを出力する画像出力手段と、を備え、
    複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、
    前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、
    前記第1の画像情報格納部に格納される、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報は、画像ID毎に異ならせ、
    前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする像処理装置
  6. ネットワーク上に固有なアドレスを割り振られ互いに通信手段を備え、データの送受信が可能な複数の画像処理装置と、前記画像処理装置と前記ネットワークを介して接続する管理装置と、を備える画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    画像データに対して特定の領域を指定する特定領域指定手段と、
    前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する画像ID設定手段と、
    前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、前記管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する画像情報格納手段と、
    前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する特定領域削除手段と、
    前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む画像ID埋め込み手段と、
    前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する画像蓄積手段と、
    前記画像蓄積手段に蓄積された画像データを出力する画像出力手段と、
    前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得する取得手段と、を備え、
    複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、
    前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、
    前記取得手段は、画像IDに関連付けられた管理装置内の第1の画像情報格納部から、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレス情報を読み出し、前記読み出したアドレス情報で特定される管理装置が備える第2の画像情報格納部から、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとを取得し、
    前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする像処理装置
  7. 画像データを入力する画像入力手段と、
    前記画像データに埋め込まれている画像IDを検知する画像ID検知手段と、
    前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得する取得手段と、
    前記取得した特定領域の領域画像データを、前記取得した特定領域の位置・サイズ情報に従って前記画像データに合成する画像合成手段と、を備えることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. 画像データに対して特定の領域を指定するステップと、
    前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定するステップと、
    前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納するステップと、
    前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除するステップと、
    前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込むステップと、
    前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積するステップと、
    前記蓄積された画像データを出力するステップと、を備え、
    複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、
    前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、
    前記第1の画像情報格納部に格納される、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報は、画像ID毎に異ならせ、
    前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする像処理方法
  9. 画像データに対して特定の領域を指定するステップと、
    前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定するステップと、
    前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納するステップと、
    前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得するステップと、
    前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除するステップと、
    前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込むステップと、
    前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積するステップと、
    前記蓄積された画像データを出力するステップと、を備え、
    前記管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、
    前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、
    前記取得するステップは、画像IDに関連付けられた管理装置内の第1の画像情報格納部から、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレス情報を読み出し、前記読み出したアドレス情報で特定される管理装置が備える第2の画像情報格納部から、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとを取得し、
    前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする画像処理方法。
  10. 画像データを入力するステップと、
    前記画像データに埋め込まれている画像IDを検知するステップと、
    前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得するステップと、
    前記取得した特定領域の領域画像データを、前記取得した特定領域の位置・サイズ情報に従って前記画像データに合成するステップと、を備えることを特徴とする請求項記載の画像処理方法。
  11. 画像データに対して特定の領域を指定する処理と、
    前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する処理と、
    前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する処理と、
    前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する処理と、
    前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む処理と、
    前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する処理と、
    前記蓄積された画像データを出力する処理と、コンピュータに実行させ、
    複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、
    前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、
    前記第1の画像情報格納部に格納される、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報は、画像ID毎に異ならせ、
    前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする画像処理プログラム。
  12. 画像データに対して特定の領域を指定する処理と、
    前記指定した特定領域にユニークなID番号を設定する処理と、
    前記指定した特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域内の領域画像データとを、前記画像IDと共に、ネットワークを介して接続する管理装置が備える第1の画像情報格納部に格納する処理と、
    前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得する処理と、
    前記特定領域内の領域画像データを格納後、前記画像データから前記特定領域内を削除する処理と、
    前記特定領域を削除された画像データに前記画像IDを埋め込む処理と、
    前記特定領域に画像IDが埋め込まれた画像データを蓄積する処理と、
    前記蓄積された画像データを出力する処理と、コンピュータに実行させ、
    複数の管理装置が備える第1の画像情報格納部には、前記画像IDと、ネットワーク上の他の管理装置のアドレスを示すアドレス情報とが格納され、
    前記アドレス情報によって特定される他の管理装置が備える第2の画像情報格納部には、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとが格納され、
    前記取得する処理は、画像IDに関連付けられた管理装置内の第1の画像情報格納部から、第2の画像情報格納部を備える他の管理装置のアドレス情報を読み出し、前記読み出したアドレス情報で特定される管理装置が備える第2の画像情報格納部から、前記画像IDと、前記特定領域の位置・サイズ情報と、前記特定領域の領域画像データとを取得し、
    前記特定領域内の領域画像データと、前記特定領域外の画像データとを分離して格納することを特徴とする像処理プログラム。
  13. 画像データを入力する処理と、
    前記画像データに埋め込まれている画像IDを検知する処理と、
    前記ネットワークを介して接続する前記管理装置が備える第1の画像情報格納部から、前記検知した画像IDに関連付けて格納されている特定領域の位置・サイズ情報と、特定領域の領域画像データとを取得する処理と、
    前記取得した特定領域の領域画像データを、前記取得した特定領域の位置・サイズ情報に従って前記画像データに合成する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項11記載の画像処理プログラム
  14. 請求項11から13のいずれか1項に記載の画像処理プログラムの処理を記録するコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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