JP5346871B2 - 符号化装置、復号装置及びプログラム - Google Patents

符号化装置、復号装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5346871B2
JP5346871B2 JP2010098081A JP2010098081A JP5346871B2 JP 5346871 B2 JP5346871 B2 JP 5346871B2 JP 2010098081 A JP2010098081 A JP 2010098081A JP 2010098081 A JP2010098081 A JP 2010098081A JP 5346871 B2 JP5346871 B2 JP 5346871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
component
teacher
encoding
corrected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010098081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011229014A (ja
Inventor
和久 井口
敦郎 市ヶ谷
善明 鹿喰
慎一 境田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2010098081A priority Critical patent/JP5346871B2/ja
Publication of JP2011229014A publication Critical patent/JP2011229014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5346871B2 publication Critical patent/JP5346871B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

本発明は、画像処理技術に関し、特に、非可逆な符号化方式によって符号化され、符号化劣化を生じた画像信号を修正する信号修正装置を備える符号化装置、復号装置及びプログラムに関する。
画像信号を構成するコンポーネント信号の相互の相関を用いた信号補間技術として、単板原色のイメージセンサにおける画素補間方式の高精度化技術が報告されている(例えば、非特許文献1参照)。このようなイメージセンサにおける画像信号の補間技術は、RGB色空間におけるRGB信号(R:赤色信号、G:緑色信号、B:青色信号)の補間を目的としているため、符号化による信号劣化について想定されていない。
また、YUV色空間におけるYUV信号のサンプリング周波数の違いに着目した信号補間技術として、フォーマットカラー画像の色差成分補間技術が報告されている(例えば、非特許文献2参照)。この技術では、輝度(Y)信号のサンプリング周波数の高さを利用して色差信号(U信号=B−Y,V信号=R−Y)の補間信号を生成することによって高精度な補間を行う。このようなYUV信号のサンプリング周波数の違いに着目した信号補間技術も、YUV信号の補間を目的としているため、符号化による信号劣化について想定されていない。
これらの信号補間技術は、非可逆な符号化方式(例えば、MPEG−2,H.264等)によって画像信号の符号化を行うにあたり、符号化前の画像信号に対する補間に適しているが、符号化後の画像信号に対する補間には適していない。例えば、非可逆な符号化処理によってYUV信号を符号化すると、輝度信号の劣化に伴い、輝度信号を基準とする色差信号にもこの輝度信号の劣化が伝播することになる。また、これらの信号補間技術は、輝度信号自体の劣化を低減する処理ではないため、輝度信号の劣化を低減することもない。
また、符号化の劣化を低減するために、さまざまなデブロッキングフィルタ(例えば、H.264等におけるデブロッキングフィルタ)があるが、これらのデブロッキングフィルタは、画像信号成分のそれぞれを視覚的に劣化が目立たないように独立して処理するものであり、元の画像信号に対する符号化後の劣化を低減させることはできない。
久野、杉浦、「単板原色イメージセンサにおける画素補間方式の高精度化」、映像情報メディア学会誌、Vol.61、No.7、2007年7月1日、pp.1006〜1016 杉田、田口、「YUV4:2:0フォーマットカラー画像の色差成分補間法」、電子情報通信学会論文誌、Vol.J88−A、No.6、2005年6月1日、pp.751〜760
YUV色空間におけるYUV信号のサンプリング周波数の違いに着目した従来からの信号補間技術では、符号化時に生じた信号劣化に基づいて信号補間を行うため、符号化前のYUV信号に対する劣化を低減させる効果を奏するものではない。
また、復号された画像の同一領域を表現するコンポーネント信号間を比較して修正するとしても、符号化前のYUV信号に対して必ずしも正しい修正となるとは限らない。
更に、復号された画像の同一領域を表現するコンポーネント信号間を比較して修正するとしても、これらのコンポーネント信号を符号化して伝送する際には、符号化信号を受信して復号する際に利用されないコンポーネント信号の信号要素(例えば、時系列信号の画素値又は直交変換係数)も符号化して伝送することがあり、伝送効率の観点からは更なる改善の余地がある。
本発明の目的は、上述のような問題に鑑みて、符号化前のYUV信号に対して正しい修正を可能とする信号修正装置を備え、且つ伝送効率を改善する符号化装置、復号装置及びプログラムを提供することにある。
即ち、本発明の符号化装置は、画素値又は直交変換係数の信号要素を含む動画像のコンポーネント信号を修正する信号修正装置と、該動画像のコンポーネント信号を可変長符号化する可変長符号化部とを備える符号化装置であって、前記信号修正装置は、非可逆な符号化方式を経て得られる所定の画像フォーマットの画像信号における復号信号のうちの第1のコンポーネント信号を入力して正規化し、正規化した前記第1のコンポーネント信号を、該復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号として生成する教師信号生成手段と、前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、前記教師信号生成手段から入力される教師信号との間で信号要素の比較を行い、修正すべき信号要素の修正箇所を表すフラグ情報を生成する修正判断手段と、前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号に対して、前記フラグ情報にしたがって、当該修正すべき信号要素を前記教師信号の信号要素で置き換え、修正後の第2のコンポーネント信号を生成する修正処理手段とを備え、前記可変長符号化部は、可変長符号化前のコンポーネント信号の信号要素を受信して記憶保持する記憶保持手段と、前記記憶保持手段から伝送するコンポーネント信号の信号要素を読み出し、前記フラグ情報に基づいて、該信号要素のうち復号する際に利用されない信号要素を特定してエントロピー符号化に適した値に置換する最適化処理手段と、置換されたコンポーネント信号の要素に対してエントロピー符号化を施して外部に伝送するエントロピー符号化手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の符号化装置において、前記エントロピー符号化に適した値は、伝送する情報量が最小となる値であるか、又はゼロであることを特徴とする。
また、本発明の符号化装置において、前記教師信号生成手段は、前記第1のコンポーネント信号に対して前記第2のコンポーネント信号を基に振幅調整して正規化を施して、前記第2のコンポーネント信号の教師信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の符号化装置において、前記教師信号生成手段は、非可逆な符号化方式を経て符号化する前の前記所定の画像フォーマットの画像信号を基準画像信号として入力する手段と、前記復号信号のうちの第1のコンポーネント信号に対して前記基準信号における第2のコンポーネント信号を基に振幅調整して正規化を施して、前記復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の符号化装置において、前記フラグ情報は、各コンポーネント信号の信号要素について、信号要素単位か、又は分割したブロック単位の修正箇所を表すことを特徴とする。
また、本発明の符号化装置において、前記教師信号生成手段は、前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、前記教師信号生成手段から入力される教師信号との間で信号要素の比較を行い、修正すべき信号要素の修正量を表す正規化パラメータを生成する手段を有することを特徴とする。
更に、本発明の復号装置は、画素値又は直交変換係数の信号要素を含む動画像のコンポーネント信号を修正する信号修正装置と、符号化された動画像のコンポーネント信号を可変長復号する可変復号部とを備える復号装置であって、前記信号修正装置は、非可逆な符号化方式を経て得られる所定の画像フォーマットの画像信号における復号信号のうちの第1のコンポーネント信号を入力して正規化し、正規化した前記第1のコンポーネント信号を、該復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号として生成する教師信号生成手段と、前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、前記教師信号生成手段から入力される教師信号との間で信号要素の比較を行って生成された、修正すべき信号要素の修正箇所を表すフラグ情報を入力して、前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号に対して、前記フラグ情報にしたがって、当該修正すべき信号要素を前記教師信号の信号要素で置き換え、修正後の第2のコンポーネント信号を生成する修正処理手段とを備え、前記可変復号部は、前記フラグ情報に基づいて特定される、復号する際に利用されないコンポーネント信号の信号要素について、エントロピー符号化に適した値に置換された信号要素を含むコンポーネント信号を受信して可変復号を施すことを特徴とする。
また、本発明の復号装置において、前記教師信号生成手段は、前記第1のコンポーネント信号に対して前記第2のコンポーネント信号を基に振幅調整して正規化を施して、前記第2のコンポーネント信号の教師信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の復号装置において、前記教師信号生成手段は、前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、前記教師信号生成手段から入力される教師信号との間で信号要素の比較を行って生成された、修正すべき信号要素の修正量を表す正規化パラメータを入力する手段と、前記復号信号のうちの第1のコンポーネント信号に対して前記正規化パラメータを基に、前記復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号を生成することを特徴とする。
更に、本発明の符号化装置及び復号装置の各々は、コンピュータで構成することができる。
本発明によれば、符号化前のYUV信号を基準にしてYUV信号を修正するため、本発明を適用しない場合と比較して画像劣化をより低減させることができるようになる。
本発明による一実施例の符号化側信号修正装置のブロック図である。 本発明による一実施例の符号化側信号修正装置のブロック図である。 本発明による一実施例の符号化側信号修正装置における、コンポーネント信号の信号要素として直交変換係数の置換えによって被修正YUV信号を修正する構成例を示す図である。 (a)は、4:2:0フォーマットにおける色差信号のU信号及びV信号を、ダウンコンバートした輝度信号Yを用いて修正する様子を示し、(b)は、4:2:0フォーマットにおける輝度信号Yを、アップコンバートした色差信号のU信号又はV信号を用いて修正する様子を示す図である。 (a)は、4:2:2フォーマットにおける色差信号のU信号及びV信号を、ダウンコンバートした輝度信号Yを用いて修正する様子を示し、(b)は、4:2:2フォーマットにおける輝度信号Yを、アップコンバートした色差信号のU信号又はV信号を用いて修正する様子を示す図である。 本発明による一実施例の符号化側信号修正装置を適用した符号化装置の概略図である。 本発明による一実施例の復号側信号修正装置のブロック図である。 本発明による一実施例の復号側信号修正装置のブロック図である。 本発明による一実施例の復号側信号修正装置における、コンポーネント信号の信号要素として直交変換係数の置換えによって被修正YUV信号を修正する構成例を示す図である。 本発明による一実施例の復号側信号修正装置を適用した復号装置の概略図である。 本発明による一実施例の符号化側信号修正装置の動作フローである。 本発明による一実施例の復号側信号修正装置の動作フローである。 (a)は、コンポーネント信号の信号要素について信号要素単位で修正する例を示す図であり、(b)は、コンポーネント信号の信号要素について分割したブロック単位で修正する例を示す図である。 被修正YUV信号における輝度信号及び色差信号と、修正後のYUV信号の関係を例示する図である。 本発明による変形例の符号化側信号修正装置のブロック図である。 本発明による一実施例の符号化側信号修正装置を備える符号化装置における、伝送する直交変換係数を模式的に示す図である。 本発明による一実施例の符号化側信号修正装置を備える符号化装置における、可変長符号化部の概略図である。 (a)は、本発明による一実施例の符号化側信号修正装置を備える符号化装置における、伝送する直交変換係数を模式的に示す図であり、(b)は、符号化を施す直交変換係数を模式的に示す図である。 (a)は、フレーム画像における4:2:2フォーマットの信号例を示す図であり、(b)は、フレーム画像における4:2:0フォーマットの信号例を示す図である。
以下、本発明による一実施例の信号修正装置について説明する。
まず、本発明の理解のために、画像符号化で用いられる一般的な画像フォーマットについて説明する。一般に、画像符号化では、人間の知覚における輝度及び色差に対する感度の違いから、異なる画素サイズの信号の組み合わせで1フレームの画像フレームを構成する。このような画像フォーマットとして、図19(a)に示すように、フレーム画像Fにおける画素S1について、4:2:2フォーマット(水平方向にて、輝度信号(Y)の画素数1に対してU信号及びV信号のそれぞれの画素数が1/2)や、図19(b)に示すように、フレーム画像Fにおける画素S2について、4:2:0フォーマット(水平及び垂直方向にて、輝度信号の画素数1に対してU信号及びV信号のそれぞれの画素数が1/2)などがある。
このような画像信号を、MPEGなどの代表的なブロック符号化では、輝度信号と色差信号の区別なく一定の画素数ごとに符号化を行う。このため、輝度信号及び色差信号の符号化ブロックの占める画像範囲は異なることになり、符号化劣化の生じる範囲も異なることになる。
輝度信号及び色差信号が表現する各サンプリング数の違いは、輝度信号と色差信号のサンプリング周波数が異なることを意味する。例えば、4:2:2フォーマットの場合、16×16画素の輝度信号で構成される画像範囲に対応する2つの色差信号(U信号及びV信号)は、それぞれ8×16画素で構成される。従って、4:2:2フォーマットの場合、水平方向にて、輝度信号に対して色差信号のサンプリング周波数は半分になる。同様に、4:2:0フォーマットの場合、水平及び垂直方向にて、輝度信号に対して色差信号のサンプリング周波数は半分になる。
以下の説明では、代表的に、基準YUV信号(基準となる色差信号)に基づいて、被修正YUV信号のうちの色差信号(U信号/V信号)の信号要素を、被修正YUV信号のうちの輝度信号(Y信号)から生成した教師信号の信号要素で修正することにより、修正後のYUV信号(修正された色差信号)を得る例について説明する。
尚、基準YUV信号(基準となる輝度信号)に基づいて、被修正YUV信号のうちの輝度信号(Y信号)と、被修正YUV信号のうちの色差信号(U信号/V信号)とを比較して、被修正YUV信号のうちの輝度信号(Y信号)の信号要素を被修正YUV信号のうちの色差信号(U信号/V信号)の信号要素で修正することにより、修正後のYUV信号(修正された輝度信号)を得ることもできる。従って、輝度信号及び色差信号の双方を、輝度信号及び色差信号間の相関から互いに修正することができる。
また、以下の説明では、YUV信号は、図19に示すような、サンプリング周波数が異なる輝度信号及び色差信号からなる例を説明する。尚、基準YUV信号は、符号化前のYUV信号と考えてよく、被修正YUV信号は、符号化されたYUV信号の復号信号と考えてよい。
図1に、本発明による一実施例の符号化側信号修正装置10のブロック図を示す。符号化側信号修正装置10は、教師信号生成部11と、修正判断部12と、修正処理部13とを備える。
符号化側信号修正装置10は、例えば非可逆な符号化方式で符号化された画像信号を復号するデコーダ(図示せず)から出力される所定の画像フォーマットの被修正YUV信号を入力し、基準YUV信号を利用して、輝度信号及び色差信号の符号化劣化を抑制しつつ、当該所定の画像フォーマットに従う新たなYUV信号(修正された輝度信号及び色差信号)を生成する。
即ち、教師信号生成部11は、被修正YUV信号のうちの輝度信号を入力して正規化し、正規化した輝度信号を色差信号の教師信号として生成し、修正判断部12及び修正処理部13に送出する。
ここで、例えば正規化した輝度信号を色差信号の教師信号として生成する例を説明する。
以下の式に示すとおり、各色差信号の直交変換係数の各成分座標(u,v)(ただし、直流成分である(0,0)成分を除く)における値のうち絶対値の最大値となる成分座標が(a,b)で与えられる場合に、U信号に対する教師信号T_U[v][u],V信号に対する教師信号T_V[v][u]は、各色差信号の直交変換係数U[b][a](又はV[b][a])に対応する成分座標の輝度信号の直交変換係数Y[b][a]を基準にした比によって、サンプリングレートを揃えた輝度信号の直交変換係数Y[v][u]の各成分を正規化することにより得ることができる。
T_U[v][u]=Y[v][u]*U[b][a]/Y[b][a]
T_V[v][u]=Y[v][u]*V[b][a]/Y[b][a]
ここで、u,vは、8×8画素ブロックであれば0〜7。ここでの正規化係数は、U[b][a]/Y[b][a]又はV[b][a]/Y[b][a]で与えられる。
輝度信号に対する教師信号T_Y[v][u]も同様のやり方で得ることができる。例えば、以下の式に示すとおり、輝度信号の直交変換係数の各成分座標(u,v)(ただし、直流成分である(0,0)成分を除く)における値のうち絶対値の最大値となる成分座標が(a,b)で与えられる場合に、輝度信号用の教師信号T_Y[v][u]は、この輝度信号の直交変換係数Y[b][a]に対応する成分座標の色差信号の直交変換係数U[b][a](又はV[b][a])を基準にした比によって、サンプリングレートを揃えた色差信号の直交変換係数U[v][u](又はV[v][u])の各成分を正規化することにより得ることができる。
T_Y[v][u]=U[v][u]*Y[b][a]/U[b][a]、又は
=V[v][u]*Y[b][a]/V[b][a]
ここでの正規化係数は、Y[b][a]/U[b][a]又はY[b][a]/V[b][a]で与えられる。
尚、輝度信号は、色差信号に対し複数の直交変換ブロックで構成されるので、例えば4:2:0フォーマットの場合、サンプリングレートを揃えるべくアップコンバートされた色差信号を4つに分割し、輝度信号の直交変換ブロックに対するブロックごとに正規化を行う。
尚、或る輝度信号に対する教師信号T_Y[v][u]としては2つ得られるため、これらの2つの教師信号のうちの絶対値の大きいほうを教師信号とするか、又は絶対値の平均値(又は二乗平均値)の大きいほうを教師信号とするか、又は2つの教師信号のうち相関の高いほうを教師信号とするか、又は事前に予め定められた選択基準で選択したものと教師信号とすることができるが、画像処理装置1の利用目的に応じて随意適したやり方で教師信号を算出することができる。
上記の例では、教師信号を生成するために、直交変換係数の絶対値の最大値を検出して正規化する例について説明したが、直交変換係数の絶対値の平均値(又は二乗平均値)に基づいて正規化することもできる。
修正判断部12は、被修正YUV信号のうちの色差信号を入力して、教師信号生成部11から入力される教師信号との間で、信号要素(例えば、ブロック内の画素値又は直交変換係数)の比較を行い、被修正YUV信号のうちの色差信号について修正すべき信号要素の修正箇所(座標)を表すフラグ情報を生成して符号化側信号修正装置10の外部に送出するとともに、修正処理部13に送出する。この比較処理にあたって、基準YUV信号の信号要素が本来の正しい信号であるために、この場合、基準YUV信号のうちの色差信号の信号要素に基づいて、被修正YUV信号のうちの色差信号について教師信号の信号要素で修正して(例えば、置き換えて)修正すべき信号要素の修正箇所(座標)を特定する。
修正処理部13は、被修正YUV信号のうちの色差信号を入力して、修正判断部12から入力されるフラグ情報にしたがって、被修正YUV信号のうちの色差信号について修正すべき信号要素の修正箇所(座標)を教師信号の信号要素で修正して(例えば、置き換えて)、修正後の色差信号を含むYUV信号を外部に送出する。
これにより、符号化側信号修正装置10からの信号を受信する受信側では、修正後の色差信号を含むYUV信号を受信した際に、基準YUV信号の信号要素に対して、どの信号のどの信号要素が修正されたかをフラグ情報で知ることができる。
図2に、本発明による一実施例の符号化側信号修正装置20のブロック図を示す。図1と同様な構成要素には同一の参照番号を付して説明する。符号化側信号修正装置20は、教師信号生成部11と、修正判断部12と、修正処理部13とを備える点で図1のものと同様であるが、符号化側信号修正装置20における教師信号生成部11は、被修正YUV信号のうちの輝度信号を入力して正規化し、正規化した輝度信号を色差信号の教師信号として生成する際に、色差信号の教師信号の信号要素と、対応する基準YUV信号における色差信号の信号要素との間の違いによって生じる修正量を表す正規化パラメータを生成し、符号化側信号修正装置10の外部に送出する点で相違する。また、図2に示す符号化側信号修正装置20の教師信号は、図1に示す符号化側信号修正装置10の教師信号のように、被修正YUV信号のうちの色差信号(U信号及び/又はV信号)に対して交流エネルギーを合わせるように振幅調整(例えば線形変換)することで生成されるものとは相違して、基準YUV信号のうちの色差信号(U信号及び/又はV信号)に対して交流エネルギーを合わせるように振幅調整(例えば線形変換)することで生成される。尚、この双方の信号要素間の違いによって生じる修正量とは、最も簡単な例として、線形変換のパラメータとすることができる。
例えば、色差信号の教師信号の信号要素(Y)を、対応する基準YUV信号における色差信号の信号要素(X)で近似するにあたって、Y=aX+bの近似関数を用いる場合、正規化パラメータa,bを得ることができる。
従って、符号化側信号修正装置20は、修正処理部13によって、被修正YUV信号のうちの色差信号を入力して、修正判断部12から入力されるフラグ情報にしたがって、被修正YUV信号のうちの色差信号について修正すべき信号要素の修正箇所(座標)を教師信号の信号要素で修正して(例えば、置き換えて)、修正後の色差信号を含むYUV信号を外部に送出する際に、修正判断部12及び教師信号生成部11から、それぞれ基準YUV信号に基づいて生成されたコンポーネント信号の信号要素の修正箇所を表すフラグ情報及びコンポーネント信号の信号要素の修正量を表す正規化パラメータを送出する。
これにより、符号化側信号修正装置20からの信号を受信する受信側では、修正後の色差信号を含むYUV信号を受信した際に、どの信号のどの信号要素が修正されたかをフラグ情報で知ることができ、且つ修正された信号要素に対してどれだけの修正量を加えれば基準YUV信号の信号要素に近づくものとなるかを正規化パラメータで知ることができる。
従って、以下、最も好適な符号化側信号修正装置20の構成を基に、より詳細な具体例を説明する。
図3は、符号化側信号修正装置20について、コンポーネント信号の信号要素として直交変換係数の置換えによって被修正YUV信号を修正する例である。図2と対比して説明するに、教師信号生成部11は、サンプリングレート変換部11aと、第3直交変換部11bと、正規化処理部11cからなる。修正判断部12は、第2直交変換部12aと、比較部12bからなる。修正処理部13は、第1直交変換部13aと、直交変換係数置換部13bと、逆直交変換部13cからなる。
サンプリングレート変換部11aは、本例の場合、被修正YUV信号のうちの輝度信号を対応する色差信号のサンプリングレートまでダウンコンバートして第3直交変換部11bに送出する。尚、被修正YUV信号のうちの輝度信号を修正する場合には、サンプリングレート変換部11aは、被修正YUV信号のうちの色差信号を対応する輝度信号のサンプリングレートまでアップコンバートして第3直交変換部11bに送出する。
前述したように、符号化処理の最小単位となる1つの輝度信号の画素ブロック(16×16画素)と、それに対応する色差信号の画素ブロック(4:2:0フォーマットの場合は8×8画素)の画素数は異なる。量子化による劣化は、8×8画素の画素ブロックごとに異なり、それぞれのブロックの劣化の傾向は無相関であるから、特に画素ブロックの境界において視覚的に顕著な劣化が生じうる。
しかしながら、符号化後の色差信号の面積が、符号化後の輝度信号の面積に比べ水平(又は水平及び垂直)に2倍の面積であることを考慮すれば、この色差信号から、対応する輝度信号の隣接画素ブロック間の信号の相関を知ることができる。また、輝度信号のサンプリング数は色差信号に比べて多く、高解像度であるため、符号化劣化を含む輝度信号を色差信号のサンプリングレートまでダウンコンバートして劣化を低減させ、この劣化低減させた輝度信号を色差信号の教師信号とすることによって色差信号の復元を行うことができる。従って、輝度信号及び色差信号の相互の相関比較のためには、輝度信号及び色差信号のサンプリングレートを同一にするのが好適である。
尚、被修正YUV信号のうちの輝度信号を修正する場合に、サンプリングレート変換部11aは、被修正YUV信号における2つの色差信号のうちのいずれか一方、又は双方の色差信号を変換するように予め規定される。
第3直交変換部11bは、本例の場合、サンプリングレート変換部11aから入力されるダウンコンバートした輝度信号に対して、第1直交変換部13aで用いる直交変換処理と同様の直交変換を施し、得られたダウンコンバート後の輝度信号の直交変換係数を正規化処理部11cに送出する。
第2直交変換部12aは、入力される基準YUV信号のうちの色差信号に対して、第1直交変換部13aで用いる直交変換処理と同様の直交変換を施し、得られた色差信号の直交変換係数を正規化処理部11c及び比較部12bに送出する。
正規化処理部11cは、第3直交変換部11bからダウンコンバート後の輝度信号の直交変換係数を入力し、これとは別に入力される基準YUV信号の色差信号の直交変換係数の各値を基に振幅調整(例えば線形変換)することで輝度信号の直交変換係数を正規化し、正規化した輝度信号の直交変換係数を色差信号の教師信号として生成し、比較部12b及び直交変換係数置換部13bに送出する。また、正規化処理部11cは、正規化した輝度信号の直交変換係数を色差信号の教師信号として生成する際に、色差信号の教師信号の信号要素と、対応する基準YUV信号における色差信号の信号要素との間の違いによって生じる修正量を表す正規化パラメータを生成し、符号化側信号修正装置20の外部に送出する。
第1直交変換部13aは、本例の場合、入力される被修正YUV信号のうちの色差信号に対して、所定の直交変換処理(例えば、DCT)を施し、得られた色差信号の直交変換係数を直交変換係数置換部13b及び比較部12bに送出する。
比較部12bは、第1直交変換部13aから被修正YUV信号のうちの色差信号の直交変換係数を入力して、正規化処理部11cから入力される教師信号の直交変換係数との間で、信号要素(本例では、直交変換係数)の比較を行い、被修正YUV信号のうちの色差信号について修正すべき信号要素の修正箇所(座標)を表すフラグ情報を生成して符号化側信号修正装置20の外部に送出するとともに、直交変換係数置換部13bに送出する。この比較処理にあたって、比較部12bに入力される基準YUV信号の信号要素が本来の正しい信号であるために、この場合、基準YUV信号のうちの色差信号の信号要素に基づいて、被修正YUV信号のうちの色差信号について教師信号の信号要素で修正すべき信号要素の修正箇所(座標)を特定する。
直交変換係数置換部13bは、第1直交変換部13aから被修正YUV信号のうちの色差信号の直交変換係数を入力して、比較部12bから入力されるフラグ情報にしたがって、被修正YUV信号のうちの色差信号について修正すべき直交変換係数の修正箇所(座標)を教師信号の直交変換係数で修正して(例えば、置き換えて)、修正後の色差信号の直交変換係数を逆直交変換部13cに送出する。
逆直交変換部13cは、直交変換係数置換部13bから入力される修正後の色差信号の直交変換係数に対して、逆直交変換(例えば、IDCT)を施し、外部に送出する。上記は、輝度信号から色差信号を修正する場合について説明したが、輝度信号から色差信号を修正する場合も同様である。
図4及び図5は、この符号化側信号修正装置20における一連の処理動作を模式的に示した図である。図4(a)は、4:2:0フォーマットにおける色差信号のU信号及びV信号を、ダウンコンバートした輝度信号Yを用いて修正する様子を示しており、図4(b)は、4:2:0フォーマットにおける輝度信号Yを、アップコンバートした色差信号のU信号又はV信号を用いて修正する様子を示している。図5(a)は、4:2:2フォーマットにおける色差信号のU信号及びV信号を、ダウンコンバートした輝度信号Yを用いて修正する様子を示しており、図5(b)は、4:2:2フォーマットにおける輝度信号Yを、アップコンバートした色差信号のU信号又はV信号を用いて修正する様子を示している。
これにより、本実施例の符号化側信号修正装置20によれば、非可逆な符号化方式で符号化を経て復号された画像信号(被修正YUV信号)であっても、基準YUV信号に基づいて画像劣化の少ない画像信号(修正後のYUV信号)として修正することができ、符号化に起因して生じていた画像劣化をより低減させることができるようになる。
尚、MPEG−2やMPEG−4AVC/H.264など多くの符号化方式における直交変換としてDCTが用いられているが、本実施例の信号修正装置によれば、一般的に用いられている画像信号の輝度信号と色差信号のサンプリング周波数の違いを利用するものであるから、任意の符号化方式に適用することができる。特に、非可逆な符号化方式によって劣化した画像を入力して、その符号化方式による劣化を回復させることを目的とする場合には、入力に用いた符号化方式と同じ直交変換を用いることによって、より劣化低減の効果を発揮することになる。
以下、本実施例の符号化側信号修正装置20を、動画像用の符号化装置に適用した場合について説明する。
[符号化装置]
一般的に動画像の符号化では動き補償予測、直交変換、量子化、可変長符号化によって画像を符号化する。動き補償予測を用いる符号化方式の場合、復号された画像を予測に用いるため符号化装置内に復号装置を内包しており、この復号装置の出力に対して本実施例の信号修正装置を適用することができる。
本実施例の符号化側信号修正装置20を、動画像用の符号化装置60に適用した場合における例を図6に示す。尚、以下の説明において同様な構成要素には同一の参照番号を付して説明する。
符号化装置60は、本実施例の符号化側信号修正装置20と、並べ替え部112と、減算部113と、直交変換部114と、量子化部115と、可変長符号化部116と、逆量子化部117と、逆直交変換部118と、フレームメモリ121と、動き補償予測部122と、加算部123とを備える。尚、本実施例に係る符号化装置60は、既知の符号化装置(例えば、MPEG−2,H.264用の符号化装置)に対して、本実施例の符号化側信号修正装置20が追加されたものである。尚、本実施例の符号化側信号修正装置20は、いわゆるイントラ予測及び動き補償予測に提供できるが、代表的に、動き補償予測を行う例について説明する。
並べ替え部112は、入力された映像信号を一時的に蓄積し、フレーム画像の順番を並べ替え、符号化処理に必要なフレーム画像を減算部113及び動き補償予測部122に送出する。
動き補償予測部122は、並べ替え部112から供給される入力画像信号に対して、フレームメモリ121から符号化側信号修正装置20を経て取得する参照画像を用いて動きベクトル検出を行い、得られた動きベクトルを用いて動き補償を行い、その結果得られた予測画像を減算部113及び加算部123に出力する。動きベクトルの情報は、可変長符号化部16に送出される。
減算部13は、並べ替え部112からの入力画像信号と、動き補償予測部122からの予測画像との差分信号を生成して直交変換部114に送出する。
直交変換部114は、減算部113から供給される差分信号に対して小領域の画素ブロックごとに直交変換(例えば、DCT)を施し、量子化部115に送出する。
量子化部115は、直交変換部114から供給される小領域の画素ブロックに対応する量子化テーブルを選択して量子化処理を行い、可変長符号化部116及び逆量子化部117に送出する。
可変長符号化部116は、量子化部115から供給される量子化信号について可変長符号化処理を施しビットストリームを生成するとともに、動き補償予測部122から供給される動きベクトルの情報も可変長符号化を施して出力する。
逆量子化部117は、量子化部115から供給される量子化信号について逆量子化処理を行って逆直交変換部118に出力する。
逆直交変換部118は、逆量子化部117から供給される直交変換係数に対して逆直交変換(例えば、IDCT)を施し、加算部123に出力する。
加算部123では、逆直交変換部118から得られる逆直交変換した信号と、動き補償予測部122から得られる予測画像とを加算処理して復号画像を生成し、フレームメモリ121に格納する。
ここで、図6における符号化側信号修正装置20は、被修正YUV信号をフレームメモリ121から取得でき、基準YUV信号を並び替え部112から取得することができる。図6における符号化側信号修正装置20は、基準YUV信号に基づいて被修正YUV信号に対して前述した修正処理を施し、フラグ情報(及び正規化パラメータ)を可変長符号化部116に送出する。可変長符号化部116は、フラグ情報及び正規化パラメータに対して符号化を施してもよいし、符号化を施さずに伝送することもできる。
このように、符号化装置60で符号化側信号修正装置10,20を適用することで、基準YUV信号に基づいて、被修正YUV信号と教師信号を比較して、被修正YUV信号のうちのコンポーネント信号の信号要素を該コンポーネント信号とは別のコンポーネント信号から生成した教師信号の信号要素で修正することにより、元信号に対して、より近似した正しい修正後のYUV信号を得ることもできる。
次に、フラグ情報(及び正規化パラメータ)を用いて被修正YUV信号を修正する復号側信号修正装置70,80を順に説明する。
以下の説明では、フラグ情報(及び正規化パラメータ)に基づいて、代表的に、被修正YUV信号のうちの色差信号(U信号/V信号)の信号要素を、被修正YUV信号のうちの輝度信号(Y信号)から生成した教師信号の信号要素で修正することにより、修正後のYUV信号(修正された色差信号)を得る例について説明する。また、YUV信号は、図16に示すような、サンプリング周波数が異なる輝度信号及び色差信号からなる例を説明する。
尚、図16で示す各コンポーネント信号間の関係から、入力されるフラグ情報(及び正規化パラメータ)に基づいて、被修正YUV信号のうちの輝度信号(Y信号)を被修正YUV信号のうちの色差信号(U信号/V信号)で修正することにより、修正後のYUV信号(修正された輝度信号)を得ることもできる。従って、輝度信号及び色差信号の双方を、輝度信号及び色差信号間の相関から互いに修正することができる。
まず、図7に示す復号側信号修正装置70は、図1に示す復号側信号修正装置10に対応する装置であり、教師信号生成部71と修正処理部72とを備える。修正処理部72は、符号化側の修正処理部13と同様の動作であり、被修正YUV信号を入力し、入力されるフラグ情報に基づいて、被修正YUV信号の或るコンポーネント信号の信号要素を教師信号生成部71から得られる教師信号の信号要素に修正して(例えば、置き換えて)、修正後のYUV信号を生成する。教師信号生成部71は、被修正YUV信号の該コンポーネント信号とは別のコンポーネント信号の信号要素を正規化し、教師信号として修正処理部72に送出する。図7に示す復号側信号修正装置70は、基準YUV信号のコンポーネント信号に対して修正すべき信号要素の座標情報としてフラグ情報を用いて修正するものであるから、信号要素の修正箇所に対しては正確性を維持する。しかしながら、図7に示す教師信号生成部71が生成する教師信号は、図1と同様に、被修正YUV信号の該コンポーネント信号とは別のコンポーネント信号の信号要素を、被修正YUV信号の該コンポーネント信号を用いて正規化することで生成するため、修正箇所は正確であっても修正量の観点からは、基準YUV信号のコンポーネント信号に対して誤差を生じうる。
そこで、図8に示す復号側信号修正装置80は、図2に示す符号化側信号修正装置20に対応する装置であり、正規化パラメータを入力して教師信号を生成する教師信号生成部71として構成される。
すなわち、図8に示す復号側信号修正装置80の修正処理部72は、図7に示す修正処理部72と同様の動作であり、被修正YUV信号を入力し、入力されるフラグ情報に基づいて、被修正YUV信号の或るコンポーネント信号の信号要素を教師信号生成部71から得られる教師信号の信号要素に修正して(例えば、置き換えて)、修正後のYUV信号を生成する。一方で、図8に示す復号側信号修正装置80の教師信号生成部71は、被修正YUV信号の該コンポーネント信号とは別のコンポーネント信号の信号要素を、正規化パラメータを用いて正規化し、教師信号として修正処理部72に送出する点で、図7に示すものとは相違する。即ち、図8に示す復号側信号修正装置80の教師信号生成部71は、図2と同様に、被修正YUV信号の該コンポーネント信号とは別のコンポーネント信号の信号要素を、基準YUV信号に対応する修正が可能な正規化パラメータを用いて正規化することで教師信号を生成する。これにより、図8に示す復号側信号修正装置80は、信号要素の修正箇所および修正量に対して正確性を維持する。
従って、以下、最も好適な復号側信号修正装置80の構成を基に、より詳細な具体例を説明する。
図9は、復号側信号修正装置80について、コンポーネント信号の信号要素として直交変換係数の置換えによって被修正YUV信号を修正する例である。図8と対比して説明するに、教師信号生成部71は、サンプリングレート変換部71aと、第2直交変換部71bと、正規化処理部71cからなる。修正処理部72は、第1直交変換部72aと、直交変換係数置換部72bと、逆直交変換部72cからなる。
サンプリングレート変換部71aは、本例の場合、被修正YUV信号のうちの輝度信号を対応する色差信号のサンプリングレートまでダウンコンバートして第2直交変換部71bに送出する。尚、被修正YUV信号のうちの輝度信号を修正する場合には、サンプリングレート変換部71aは、被修正YUV信号のうちの色差信号を対応する輝度信号のサンプリングレートまでアップコンバートして第2直交変換部71bに送出する。
尚、被修正YUV信号のうちの輝度信号を修正する場合に、サンプリングレート変換部71aは、被修正YUV信号における2つの色差信号のうちのいずれか一方、又は双方の色差信号を変換するように予め規定され、符号化側と復号側で同一になるように規定するのが好適である。
第2直交変換部71bは、本例の場合、サンプリングレート変換部71aから入力されるダウンコンバートした輝度信号に対して、第1直交変換部72aで用いる直交変換処理と同様の直交変換を施し、得られたダウンコンバート後の輝度信号の直交変換係数を正規化処理部71cに送出する。符号化側と復号側で同一の直交変換タイプになるように規定するのが好適である。
正規化処理部71cは、第2直交変換部71bからダウンコンバート後の輝度信号の直交変換係数を入力し、これとは別に入力される正規化パラメータによって、基準YUV信号の色差信号の直交変換係数の各値を基に振幅調整(例えば線形変換)することで輝度信号の直交変換係数を正規化し、正規化した輝度信号の直交変換係数を色差信号の教師信号として生成し、直交変換係数置換部72bに送出する。また、正規化パラメータは、正規化した輝度信号の直交変換係数を色差信号の教師信号として生成する際に、色差信号の教師信号の信号要素と、対応する基準YUV信号における色差信号の信号要素との間の違いによって生じる修正量を表すものとして、図2に示す符号化側信号修正装置20から得られる。
第1直交変換部72aは、本例の場合、入力される被修正YUV信号のうちの色差信号に対して、所定の直交変換処理(例えば、DCT)を施し、得られた色差信号の直交変換係数を直交変換係数置換部72bに送出する。
直交変換係数置換部72bは、第1直交変換部72aから被修正YUV信号のうちの色差信号の直交変換係数を入力して、別途入力されるフラグ情報にしたがって、被修正YUV信号のうちの色差信号について修正すべき直交変換係数の修正箇所(座標)を、正規化処理部71cから得られる教師信号の直交変換係数で修正して(例えば、置き換えて)、修正後の色差信号の直交変換係数を逆直交変換部72cに送出する。
逆直交変換部72cは、直交変換係数置換部72bから入力される修正後の色差信号の直交変換係数に対して、逆直交変換(例えば、IDCT)を施し、外部に送出する。上記は、輝度信号から色差信号を修正する場合について説明したが、輝度信号から色差信号を修正する場合も同様である。
以下、本実施例の復号側信号修正装置80を、動画像用の復号装置に適用した場合について説明する。
[復号装置]
本実施例の復号側信号修正装置80を、動画像用の復号装置90に適用した場合における例を図10に示す。尚、以下の説明において同様な構成要素には同一の参照番号を付して説明する。
本実施例に係る復号装置90は、可変長復号部132と、逆量子化部133と、逆直交変換部134と、加算部135と、復号側信号修正装置80と、フレームメモリ136と、動き補償予測部137と、並べ替え部138とを備える。尚、本実施例に係る復号装置90は、既知の復号装置(例えば、MPEG−2,H.264用の復号装置)に対して、本実施例の復号側信号修正装置80が追加されたものである。
可変長復号部132は、符号化されたビットストリームを入力して、可変長復号処理を施し逆量子化部133に送出するとともに、動きベクトルの情報を復号して動き補償予測部137に送出する。また、可変長復号部132は、フラグ情報及び正規化パラメータを復号側信号修正装置80に送出する。
逆量子化部133は、可変長復号部132から供給される量子化信号に対して逆量子化処理を施して動き補償した差分信号の直交変換係数を取得し、逆直交変換部134に送出する。
逆直交変換部134は、逆量子化部33から供給される差分信号の直交変換係数に対して、逆直交変換(例えば、IDCT)を施し、得られる当該差分信号を加算部135に送出する。
動き補償予測部137は、フレームメモリ136から得られる参照画像と可変長復号部132から得られる動きベクトルとを用いて予測画像を生成し、加算部135に出力する。
加算部135は、逆直交変換部134から得られる当該差分信号と、動き補償予測部137から供給される予測画像とを加算して画像信号を復元し、復元した画像信号を本実施例に係る復号装置90における復号側信号修正装置80に送出する。
復号装置90における復号側信号修正装置80は、加算部135から得られる画像信号を上述したように符号化劣化を抑制した修正後の画像信号を生成し、フレームメモリ136に格納するとともに、並べ替え部138に送出する。
並べ替え部138は、復号側信号修正装置80から得られる修正後の画像信号を表示フレーム順に並べ替て出力する。
このように、復号装置90に本実施例の復号側信号修正装置80を適用することができる。
尚、符号化装置60及び復号装置90において、特定の配置位置に本発明の信号修正装置を組み入れて説明したが、フレームメモリの前段に配置することや、動き補償予測部の後段に配置することもできる。
以下、本実施例にかかる符号化装置60及び復号装置90において、符号化側信号修正装置20と復号側信号修正装置80の動作を、それぞれ図11及び図12を参照して説明する。
図11を参照するに、符号化側信号修正装置20は、基準YUV信号と被修正YUV信号を入力する(ステップS1)。
符号化側信号修正装置20は、サンプリングレート変換部11aによって、被修正YUV信号のうちの輝度信号のダウンコンバートを実行するとともに(ステップS2)、被修正YUV信号のうちの色差信号のアップコンバートを実行する(ステップS3)。
符号化側信号修正装置20は、第2直交変換部12aによって、基準YUV信号のうちの輝度信号及び色差信号の直交変換を施す(ステップS4)。
符号化側信号修正装置20は、第3直交変換部11bによって、ダウンコンバート後の輝度信号及びアップコンバート後の色差信号の各々に対して、直交変換を施し(ステップS5,S6)、正規化処理部11cによって、ダウンコンバート後の輝度信号及びアップコンバート後の色差信号の各直交変換係数の各々に対して、それぞれ基準YUV信号のうちの色差信号及び輝度信号の直交変換係数に基づいて正規化処理を施す(ステップS7,S8)。
符号化側信号修正装置20は、ダウンコンバート後の輝度信号及びアップコンバート後の色差信号の各直交変換係数の各々に対して正規化処理を施すことで、それぞれ被修正YUV信号のうちの色差信号及び輝度信号の教師信号を生成するとともに、各信号要素(直交変換係数)の修正量を表す正規化パラメータを生成する(ステップS9,S10,S11)。
符号化側信号修正装置20は、比較部12bによって、基準YUV信号を基に、被修正YUV信号のうちの色差信号及び輝度信号の直交変換係数と、対応する各教師信号の直交変換係数とを比較し、被修正YUV信号の修正箇所を決定し(ステップS12)、修正箇所の情報をフラグ情報として生成する(ステップS13)。
ここで、フラグ情報について具体例を説明する。図13(a)は、コンポーネント信号の信号要素について信号要素単位で修正する例を示す図であり、図13(b)は、コンポーネント信号の信号要素について分割したブロック単位で修正する例を示す図である。例えば、図13(a)に示すように、基準YUV信号、被修正YUV信号、及び教師信号の信号要素の各々が、8×8のブロック(例えば、画素値又は直交変換係数)で構成されているものとする。例えば、被修正YUV信号の或る信号要素A1は、教師信号の対応する座標位置の信号要素A2によって修正すべきか否かを、基準YUV信号の信号要素A0を基にした差の大小比較によって判断することができる。例えば、(A1−A0)>(A2−A0)の場合、被修正YUV信号の或る信号要素A1を教師信号の対応する座標位置の信号要素A2によって修正すると判断する。他の信号要素についても同様に、(B1−B0)>(B2−B0)の場合、被修正YUV信号の或る信号要素B1を教師信号の対応する座標位置の信号要素B2によって修正すると判断する。
一方、図13(b)に示すように、基準YUV信号、被修正YUV信号、及び教師信号の信号要素の各々が、8×8のブロック(例えば、画素値又は直交変換係数)で構成されている場合に、例えば4つのブロックに分割し、ブロック内の信号要素ごとの評価値の総和を表す値を比較及び置換え対象とすることができる。例えば、被修正YUV信号の或る信号要素(ブロックA1)は、教師信号の対応する座標位置の信号要素(ブロックA2)によって修正すべきか否かを、基準YUV信号の信号要素(ブロックA0)を基にした差の大小比較によって判断することができる。例えば、ブロックA0の信号要素とブロックA1の信号要素との差分の自乗和が、ブロックA0の信号要素とブロックA2の信号要素との差分の自乗和よりも大きい場合、被修正YUV信号の或る信号要素(ブロックA1)を教師信号の対応する座標位置の信号要素(ブロックA2)によって修正すると判断する。他の信号要素のブロックについても同様に、ブロック単位で修正すると判断する。被修正YUV信号の比較及び置換えを行う信号要素を、ブロック単位とすることにより、フラグ情報の信号量を低減させることができ、符号化装置に適用した場合に符号化率を改善することができる。分割のやり方は上述の例に限らず、個々の設計に応じて様々な態様に変形することができる。
符号化側信号修正装置20は、直交変換係数置換部13bによって、各教師信号の直交変換係数の信号要素を用いて、被修正YUV信号のうちの色差信号及び輝度信号の直交変換係数に対してフラグ情報に対応する修正箇所の修正を適用し、逆直交変換部13cによって、修正後のYUV信号の直交変換係数に対して逆直交変換を実行する(ステップS14)。
このように、符号化側信号修正装置20によって、修正後のYUV信号と、フラグ情報と、正規化パラメータが生成される。これらの修正後のYUV信号と、フラグ情報と、正規化パラメータは、前述したように符号化装置内で符号化するのに用いることができる。
図12を参照するに、復号側信号修正装置80は、フラグ情報及び正規化パラメータを入力するとともに(ステップS21)、復号側被修正YUV信号を入力する(ステップS22)。
復号側信号修正装置80は、サンプリングレート変換部71aによって、被修正YUV信号のうちの輝度信号のダウンコンバートを実行するとともに(ステップS23)、被修正YUV信号のうちの色差信号のアップコンバートを実行する(ステップS24)。
一方で、復号側信号修正装置80は、第1直交変換部72aによって、被修正YUV信号のうちの輝度信号及び色差信号の直交変換を施す(ステップS25)。
復号側信号修正装置80は、第2直交変換部71bによって、ダウンコンバート後の輝度信号及びアップコンバート後の色差信号の各々に対して、直交変換を施し(ステップS26,S27)、正規化処理部71cによって、ダウンコンバート後の輝度信号及びアップコンバート後の色差信号の各直交変換係数の各々に対して、それぞれ正規化パラメータに基づいて正規化処理を施す(ステップS28,S29)。
復号側信号修正装置80は、ダウンコンバート後の輝度信号及びアップコンバート後の色差信号の各直交変換係数の各々に対して正規化処理を施すことで、それぞれ被修正YUV信号のうちの色差信号及び輝度信号の教師信号を生成する(ステップS30)。
復号側信号修正装置80は、直交変換係数置換部72bによって、各教師信号の直交変換係数の信号要素を用いて、被修正YUV信号のうちの色差信号及び輝度信号の直交変換係数に対してフラグ情報に対応する修正箇所の修正を適用し、逆直交変換部72cによって、修正後のYUV信号の直交変換係数に対して逆直交変換を実行する(ステップS31)。
このように、復号側信号修正装置80によって、フラグ情報と正規化パラメータを用いて、修正後のYUV信号を得ることができる。例えば、図14に示すように、被修正YUV信号における輝度信号及び色差信号は、相互の相関と基準信号に対する差異を考慮して各信号要素について修正され、修正後のYUV信号を得ることができる。この修正後のYUV信号は、単にコンポーネント信号間の相関に基づいて修正したものとは相違して、基準YUV信号に基づいて修正したものであるため、劣化の少ない画像信号として復元されたものであることに留意する。
更に、本発明の一態様として、各実施例の符号化側信号修正装置10,20又は復号側信号修正装置70,80をコンピュータとして構成させることができる。コンピュータに、前述した各信号修正装置の各構成要素を実現させるためのプログラムは、コンピュータの内部又は外部に備えられる記憶部に記憶される。そのような記憶部は、外付けハードディスクなどの外部記憶装置、或いはROM又はRAMなどの内部記憶装置で実現することができる。コンピュータに備える制御部は、中央演算処理装置(CPU)などの制御で実現することができる。即ち、CPUが、各構成要素の機能を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、記憶部から読み込んで、各構成要素の機能をコンピュータ上で実現させることができる。ここで、各構成要素の機能をハードウェアの一部で実現しても良い。
また、この処理内容を記述したプログラムを、例えばDVD又はCD−ROMなどの可搬型記録媒体の販売、譲渡、貸与等により流通させることができるほか、そのようなプログラムを、例えばネットワーク上にあるサーバの記憶部に記憶しておき、ネットワークを介してサーバから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、流通させることができる。
また、そのようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶部に記憶することができる。また、このプログラムの別の実施態様として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、更に、このコンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。
以上、具体例を挙げて本発明の実施例を詳細に説明したが、本発明の特許請求の範囲から逸脱しない限りにおいて、あらゆる変形や変更が可能であることは当業者に明らかである。
例えば、仮に信号修正装置に入力される信号のサンプリングレートが同一であれば、輝度信号ダウンコンバート部及び色差信号アップコンバート部をバイパスすることもできる。
更に、信号修正装置にて、修正するコンポーネント信号は、それぞれYUV信号を入力するに限定するものではなく、例えば図15に示す符号化側信号修正装置20bのように、YUV信号の直交変換係数を入力するものとして構成することもできる。この場合、前述した符号化側信号修正装置20における第1〜第3直交変換部13a,12a,11bが不要になり、サンプリングレート変換部11dは直交変換係数を入力してサンプリングレート変換を実行することになる。尚、復号側信号修正装置についても同様の変形例を構成することができる。
従って、画像信号における各コンポーネント信号、及び/又は、これらの直交変換係数の信号を比較するように構成するだけでなく、各コンポーネント信号が入力されてサンプリングレートを変換した信号について比較を行うことや、各コンポーネント信号が入力されてサンプリングレートを変換した信号の直交変換係数について比較を行うことや、各コンポーネント信号の直交変換係数の信号が入力されてサンプリングレートを変換した信号について量子化した後に比較を行うことや、これらの併用の構成とするなどの様々な変形例が可能である。
尚、上記に説明した、符号化装置60では、復号された画像の同一領域を表現するコンポーネント信号間を比較して修正するとしても、これらのコンポーネント信号を符号化して伝送する際には、符号化信号を受信して復号する際に利用されないコンポーネント信号の信号要素(例えば、時系列信号の画素値又は直交変換係数)も符号化して伝送することがある。
例えば、図16に示すように、符号化装置60は、修正前のYUV信号のうちのコンポーネント信号の信号要素(輝度信号の直交変換係数と色差信号の直交変換係数)について符号化(エントロピー符号化)を行うとともに、これらのコンポーネント信号間で信号要素の置換処理を施して修正後のYUV信号を生成する。従って、復号された画像の同一領域を表現するコンポーネント信号間を比較して修正するとしても、符号化信号を受信して復号する際に利用されないコンポーネント信号の信号要素(例えば、時系列信号の画素値又は直交変換係数)も受信するように伝送することとなるため、伝送効率の観点からは更なる改善の余地がある。
そこで、本発明による一実施例の符号化装置60における、可変長符号化部16は、伝送する直交変換係数について、符号化信号を受信して復号する際に利用されないコンポーネント信号の信号要素を特定し、エントロピー符号化に適した値(例えば、伝送する情報量が最小となる値とするか、又はゼロ)に置換してからエントロピー符号化を施して伝送する。
図17は、本発明による一実施例の符号化装置60における可変長符号化部16の概略図であり、図18(a)は、本発明による一実施例の符号化側信号修正装置を備える符号化装置における、伝送する直交変換係数を模式的に示す図であり、図18(b)は、符号化を施す直交変換係数を模式的に示す図である。
図17に示す可変長符号化部16は、可変長符号化前の信号(直交変換係数)を受信して記憶保持するフレームメモリ161と、フレームメモリ161から伝送する直交変換係数を読み出し、フラグ情報に基づいて該直交変換係数の信号要素のうち符号化信号を受信して復号する際に利用されないコンポーネント信号の直交変換係数を特定し、エントロピー符号化に適した値(例えば、伝送する情報量が最小となる値とするか、又はゼロ)に置換してエントロピー符号化部163に送出する最適化処理部162と、最適化処理部162によって置換されたコンポーネント信号の直交変換係数に対してエントロピー符号化を施して外部に伝送するエントロピー符号化部163とを備える。
これにより、図18(b)に示すように、伝送する直交変換係数は、例えば黒丸で示される位置の値がフラグ情報に従って置換されているとすると、この黒丸で示される数が多いほど伝送効率を改善することができ、少なくとも最適化処理部162によって置換することなくコンポーネント信号の直交変換係数に対してエントロピー符号化を施す場合と比較して、実質的に画像劣化を生じさせることなく符号化率を高めることができる。尚、黒丸で示される位置の値以外の白丸及び斜線丸の値は、他の直交変換係数の修正時に利用される。伝送する情報量が最小となる値とは、エントロピー符号化する際の直交変換係数の振幅が最小となるように選定すればよい。たとえば、単にゼロに置き換えるのみでも伝送効率を改善することが可能である。
一方、復号装置90は、可変復号部132が、フラグ情報に基づいて特定される、復号する際に利用されないコンポーネント信号の直交変換係数について、エントロピー符号化に適した値(例えば、伝送する情報量が最小となる値とするか、又はゼロ)に置換された該直交変換係数の信号要素を含むコンポーネント信号を受信して可変復号を施すことになる。
本発明によれば、例えばサンプリング周波数の異なる色空間の信号成分からなる画像信号であっても画像信号の劣化が低減するように、該画像信号を修正することができるので、非可逆な符号化方式による符号化処理を扱う画像信号を利用する任意の用途に有用である。
10 符号化側信号修正装置
11 教師信号生成部
11a サンプリングレート変換部
11b 第3直交変換部
11c 正規化処理部
11d サンプリングレート変換部
12 修正判断部
12a 第2直交変換部
12b 比較部
13 修正処理部
13a 第1直交変換部
13b 直交変換係数置換部
13c 逆直交変換部
20 符号化側信号修正装置
60 符号化装置
70 復号側信号修正装置
71 教師信号生成部
71a サンプリングレート変換部
71b 第2直交変換部
71c 正規化処理部
72 修正処理部
72a 第1直交変換部
72b 直交変換係数置換部
72c 逆直交変換部
80 復号側信号修正装置
90 復号装置
112 並べ替え部
113 減算部
114 直交変換部
115 量子化部
116 可変長符号化部
117 逆量子化部
118 逆直交変換部
121 フレームメモリ
122 動き補償予測部
123 加算部
132 可変長復号部
133 逆量子化部
134 逆直交変換部
135 加算部
136 フレームメモリ
137 動き補償予測部
138 並べ替え部
161 フレームメモリ
162 最適化処理部
163 エントロピー符号化部

Claims (11)

  1. 画素値又は直交変換係数の信号要素を含む動画像のコンポーネント信号を修正する信号修正装置と、該動画像のコンポーネント信号を可変長符号化する可変長符号化部とを備える符号化装置であって、
    前記信号修正装置は、
    非可逆な符号化方式を経て得られる所定の画像フォーマットの画像信号における復号信号のうちの第1のコンポーネント信号を入力して正規化し、正規化した前記第1のコンポーネント信号を、該復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号として生成する教師信号生成手段と、
    前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、前記教師信号生成手段から入力される教師信号との間で信号要素の比較を行い、修正すべき信号要素の修正箇所を表すフラグ情報を生成する修正判断手段と、
    前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号に対して、前記フラグ情報にしたがって、当該修正すべき信号要素を前記教師信号の信号要素で置き換え、修正後の第2のコンポーネント信号を生成する修正処理手段とを備え、
    前記可変長符号化部は、
    可変長符号化前のコンポーネント信号の信号要素を受信して記憶保持する記憶保持手段と、
    前記記憶保持手段から伝送するコンポーネント信号の信号要素を読み出し、前記フラグ情報に基づいて、該信号要素のうち復号する際に利用されない信号要素を特定してエントロピー符号化に適した値に置換する最適化処理手段と、
    置換されたコンポーネント信号の要素に対してエントロピー符号化を施して外部に伝送するエントロピー符号化手段と、
    を備えることを特徴とする、符号化装置。
  2. 前記エントロピー符号化に適した値は、伝送する情報量が最小となる値であるか、又はゼロであることを特徴とする、請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記教師信号生成手段は、前記第1のコンポーネント信号に対して前記第2のコンポーネント信号を基に振幅調整して正規化を施して、前記第2のコンポーネント信号の教師信号を生成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の符号化装置。
  4. 前記教師信号生成手段は、
    非可逆な符号化方式を経て符号化する前の前記所定の画像フォーマットの画像信号を基準画像信号として入力する手段と、
    前記復号信号のうちの第1のコンポーネント信号に対して前記基準信号における第2のコンポーネント信号を基に振幅調整して正規化を施して、前記復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号を生成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の符号化装置。
  5. 前記フラグ情報は、各コンポーネント信号の信号要素について、信号要素単位か、又は分割したブロック単位の修正箇所を表すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の符号化装置。
  6. 前記教師信号生成手段は、前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、前記教師信号生成手段から入力される教師信号との間で信号要素の比較を行い、修正すべき信号要素の修正量を表す正規化パラメータを生成する手段を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の符号化装置。
  7. 画素値又は直交変換係数の信号要素を含む動画像のコンポーネント信号を修正する信号修正装置と、符号化された動画像のコンポーネント信号を可変長復号する可変復号部とを備える復号装置であって、
    前記信号修正装置は、
    非可逆な符号化方式を経て得られる所定の画像フォーマットの画像信号における復号信号のうちの第1のコンポーネント信号を入力して正規化し、正規化した前記第1のコンポーネント信号を、該復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号として生成する教師信号生成手段と、
    前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、前記教師信号生成手段から入力される教師信号との間で信号要素の比較を行って生成された、修正すべき信号要素の修正箇所を表すフラグ情報を入力して、前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号に対して、前記フラグ情報にしたがって、当該修正すべき信号要素を前記教師信号の信号要素で置き換え、修正後の第2のコンポーネント信号を生成する修正処理手段とを備え、
    前記可変復号部は、
    前記フラグ情報に基づいて特定される、復号する際に利用されないコンポーネント信号の信号要素について、エントロピー符号化に適した値に置換された信号要素を含むコンポーネント信号を受信して可変復号を施すことを特徴とする復号装置。
  8. 前記教師信号生成手段は、前記第1のコンポーネント信号に対して前記第2のコンポーネント信号を基に振幅調整して正規化を施して、前記第2のコンポーネント信号の教師信号を生成することを特徴とする、請求項7に記載の復号装置。
  9. 前記教師信号生成手段は、
    前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、前記教師信号生成手段から入力される教師信号との間で信号要素の比較を行って生成された、修正すべき信号要素の修正量を表す正規化パラメータを入力する手段と、
    前記復号信号のうちの第1のコンポーネント信号に対して前記正規化パラメータを基に、前記復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号を生成することを特徴とする、請求項8に記載の復号装置。
  10. 画素値又は直交変換係数の信号要素を含む動画像のコンポーネント信号を修正する信号修正装置と、該動画像のコンポーネント信号を可変長符号化する可変長符号化部とを備える符号化装置として構成するコンピュータに、
    非可逆な符号化方式を経て得られる所定の画像フォーマットの画像信号における復号信号のうちの第1のコンポーネント信号を入力して正規化し、正規化した前記第1のコンポーネント信号を、該復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号として生成するステップと、
    前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、該教師信号との間で信号要素の比較を行い、修正すべき信号要素の修正箇所を表すフラグ情報を生成するステップと、
    前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号に対して、前記フラグ情報にしたがって、当該修正すべき信号要素を前記教師信号の信号要素で置き換え、修正後の第2のコンポーネント信号を生成するステップと、
    可変長符号化前のコンポーネント信号の信号要素を受信して記憶保持するステップと、
    伝送するコンポーネント信号の信号要素を読み出し、前記フラグ情報に基づいて、該信号要素のうち復号する際に利用されない信号要素を特定してエントロピー符号化に適した値に置換するステップと、
    置換されたコンポーネント信号の要素に対してエントロピー符号化を施して外部に伝送するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  11. 画素値又は直交変換係数の信号要素を含む動画像のコンポーネント信号を修正する信号修正装置と、符号化された動画像のコンポーネント信号を可変長復号する可変復号部とを備える復号装置として構成するコンピュータに、
    非可逆な符号化方式を経て得られる所定の画像フォーマットの画像信号における復号信号のうちの第1のコンポーネント信号を入力して正規化し、正規化した前記第1のコンポーネント信号を、該復号信号のうちの第2のコンポーネント信号の教師信号として生成するステップと、
    前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号と、該教師信号との間で信号要素の比較を行って生成された、修正すべき信号要素の修正箇所を表すフラグ情報を入力して、前記復号信号のうちの前記第2のコンポーネント信号に対して、前記フラグ情報にしたがって、当該修正すべき信号要素を前記教師信号の信号要素で置き換え、修正後の第2のコンポーネント信号を生成するステップと、
    前記フラグ情報に基づいて特定される、復号する際に利用されないコンポーネント信号の信号要素について、エントロピー符号化に適した値に置換された信号要素を含むコンポーネント信号を受信して可変復号を施すステップと、
    を実行させるためのプログラム。
JP2010098081A 2010-04-21 2010-04-21 符号化装置、復号装置及びプログラム Expired - Fee Related JP5346871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010098081A JP5346871B2 (ja) 2010-04-21 2010-04-21 符号化装置、復号装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010098081A JP5346871B2 (ja) 2010-04-21 2010-04-21 符号化装置、復号装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011229014A JP2011229014A (ja) 2011-11-10
JP5346871B2 true JP5346871B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=45043850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010098081A Expired - Fee Related JP5346871B2 (ja) 2010-04-21 2010-04-21 符号化装置、復号装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5346871B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369208A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Mitsubishi Electric Corp 映像信号符号化装置および映像信号符号化方法
JP3880862B2 (ja) * 2002-01-29 2007-02-14 富士フイルムホールディングス株式会社 撮像装置
CN101061725B (zh) * 2004-11-19 2010-08-11 松下电器产业株式会社 运动图像编码方法以及运动图像解码方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011229014A (ja) 2011-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9485513B2 (en) Encoding device, decoding device, and program
JP5236746B2 (ja) ビデオ符号化及び復号においてdc変化パラメータを使用するシステム及び方法
JP5594841B2 (ja) 画像符号化装置及び画像復号装置
JP2004096757A (ja) 動き補償のための補間方法及びその装置
JP2011015171A (ja) 符号化装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
JP6457248B2 (ja) 画像復号装置、画像符号化装置および画像復号方法
JP5227989B2 (ja) 符号化装置、復号装置及びプログラム
JP5802786B2 (ja) 符号化装置、復号装置及びプログラム
JP5512502B2 (ja) 符号化装置、復号装置及びプログラム
JP5292355B2 (ja) 信号修正装置、符号化装置、復号装置及びプログラム
JP5259632B2 (ja) 画像処理装置、符号化装置、復号装置及びプログラム
JP5328629B2 (ja) エンコーダおよび画像変換装置
JP5238735B2 (ja) 信号修正装置、符号化装置、復号装置及びプログラム
JP5346871B2 (ja) 符号化装置、復号装置及びプログラム
JP2007251815A (ja) 再符号化装置及び再符号化用プログラム
JP5259634B2 (ja) 画像処理装置、符号化装置、復号装置及びプログラム
JP5259633B2 (ja) 画像処理装置、符号化装置、復号装置及びプログラム
JP2013102523A (ja) 画像処理装置、符号化装置、復号装置及びプログラム
WO2022196133A1 (ja) 符号化装置及び方法
JP2011004051A (ja) 動画像符号化方法,動画像符号化装置および動画像符号化プログラム
JP2022145499A (ja) 符号化装置及び方法
JP6480790B2 (ja) 画像判定装置、符号化装置、及びプログラム
WO2019187396A1 (ja) 画像復号装置、画像符号化装置、画像処理システム、画像復号方法及びプログラム
JP2013118675A (ja) 画像処理装置、符号化装置、復号装置及びプログラム
JP6410513B2 (ja) 画像符号化装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5346871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees