JP5345970B2 - 液体クロマトグラフ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体クロマトグラフ装置に関し、例えば管理用電子タグによって制御可能な液体クロマトグラフ装置に関するものである。
液体クロマトグラフ分析では、カラムと呼ばれる円筒状の容器を液体クロマトグラフ装置に取り付け、当該カラムに試料となる混合物を送流し、カラム内で当該混合物の分離を行う。混合物の分離が終了すると、カラムを洗浄し、カラムに封入液を充填した後、カラムを取り外し、保管する。
このとき、分析者は、多種多様なカラムが存在するなかで、カラムごとにカラム洗浄条件、および封入液充填条件を適切に設定する必要がある。このため、分析者によっては設定に時間がかかったり、又は条件が適切でなかったりすることがある。この場合は、分析時間の増加、又はカラムの寿命が短くなる原因となる。
また、分析者が、カラムを洗浄し忘れたり、又は封入液を充填し忘れたりしたままカラムを保管すれば、カラム流路に不純物が残ってしまい、次の使用時に分離を適切に行うことができない。この場合は、カラムを新しいものに交換する必要がある。つまり、カラム洗浄漏れ又は封入液充填漏れは、分析精度が低下し、およびカラムの寿命が短くなる原因となる。
このように、液体クロマトグラフ分析において、カラム洗浄および封入液充填を分析者の手動に任せるのは非常に煩雑であり、また分析者の技量によるばらつきが生じるおそれがある。そこで、カラム洗浄および封入液充填の条件設定および実施を自動化し、カラム洗浄漏れおよび封入液充填漏れを防止する方法が望まれる。
特許文献1では、カラムの一括管理を目的として、カラムに分析条件等の情報を有するデータ記憶媒体を取り付けた液体クロマトグラフ装置を開示している。
また、特許文献2では、カラムの流路構成や、使用液の特性に応じた適切な条件での自動パージ(洗浄)動作を簡単に行う目的で、パージ動作に係るマクロプログラムが格納された液体クロマトグラフ装置を開示している。
特開2008−209327号公報 特開2006−258732号公報
しかしながら、上記特許文献1は、カラムごとにデータ記憶媒体を取り付けることで分析条件の設定・変更履歴情報およびカラム情報の管理はできるが、当該情報を利用してカラム洗浄および封入液充填を自動化することはできない。また、上記特許文献2は、分析者が必要に応じてパージ動作を自動で実施させることはできるが、そもそも分析者がカラム洗浄および封入液充填を忘れた場合は想定していない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、カラム洗浄および封入液充填の条件設定および実施を自動化し、カラム洗浄漏れおよび封入液充填漏れを防止するものである。
上記課題を解決するために、本発明は、液体クロマトグラフ分析を行うための各装置(クロマトユニット)の仕様および推奨分析条件を予め記録した管理用電子タグを備える。通常、管理用電子タグはカラムごとに取り付けられている。以下、カラムに取り付けられた管理用電子タグをカラムタグと呼ぶ。
分析処理前は、分析に用いるクロマトユニットを認識した後、該クロマトユニットの仕様および推奨分析条件をカラムタグから読み込む。
分析処理中は、分析者からの分析条件に従って、クロマトユニットを監視し、制御する。この分析条件には、分析者からのカラム洗浄および封入液充填を自動化する指示を含む。
また、分析処理後には、分析条件で指定されたカラム洗浄条件又は封入液充填条件に従って、カラム洗浄又は封入液充填を自動で実施する。カラム洗浄又は封入液充填が完了するとそれぞれのフラグをONに設定し、当該フラグがOFFのままカラムを取り外したときには、出力装置に警告メッセージを出力し、分析者にカラム洗浄又は封入液充填が未実施であることを知らせる。
すなわち、本発明による液体クロマトグラフィー装置は、中央処理装置が液体クロマトグラフ分析を制御する液体クロマトグラフ装置であって、前記液体クロマトグラフ分析に用いるポンプ、オートサンプラ、カラムオーブン、又は検出器を含むクロマトユニットに関する仕様及び推奨分析条件を含む情報が予め記録されたカラムタグと、前記クロマトユニットに関する仕様及び推奨分析条件を含む情報を前記カラムタグから読み出す初期設定部と、分析者から前記クロマトユニットの分析条件に関する指示を受信し、前記仕様及び推奨分析条件を含む情報並びに前記分析者からの指示に基づき前記クロマトユニットを制御し、前記クロマトユニットの駆動状態を記録する分析処理部と、前記分析処理部が受信した分析者からの指示に基づき、前記カラムの洗浄処理または封入液充填処理を実施するカラム洗浄・封入液充填部と、前記カラムの洗浄処理または封入液充填処理のうち少なくとも一方が未実施の場合、分析者が前記カラムオーブンからカラムを取り外す際に、出力装置に警告メッセージを表示する警告部と、を備え、前記中央処理装置は、前記ポンプから送出された溶離液に前記オートサンプラから注入された試料を混合した混合液を、前記カラムオーブンで高温維持しながら成分分離し、該成分を前記検出器で検出することで、液体クロマトグラフ分析を制御する。
本発明によれば、液体クロマトグラフ装置において、カラム特有の推奨条件で、カラム洗浄、及び封入液充填を自動化でき、カラムの管理が容易となる。また、分析者によるカラム洗浄漏れ、及び封入液充填漏れを防止でき、カラム寿命を長くすることができる。
本発明の実施形態に係る液体クロマトグラフ装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るカラムオーブンとカラムタグの概略構成図を示す図である。 本発明の実施形態に係るカラムタグに記録された項目の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る液体クロマトグラフ分析の概要を表すフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態に係る分析処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態に係るカラムの洗浄・封入液充填処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態に係るカラムオーブンの分析条件画面を示す図である。 本発明の実施形態に係るカラムオーブンステータス表示画面を示す図である。 本発明の実施形態に係るカラム洗浄・封入条件設定画面を示す図である。 本発明の実施形態に係る中央処理装置の初期設定のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態に係るカラムの取り外しのフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態に係る中央処理装置の内部構成を示す図である。
本発明は、ポンプから送出された溶離液にオートサンプラから注入された試料を混合した混合液を、カラムオーブンで高温維持しながら成分分離し、該成分を検出器で検出することで液体クロマトグラフ分析を行う液体クロマトグラフ装置に関するものである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態例について説明する。ただし、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。また、各図において共通の構成については同一の参照番号が付されている。
<液体クロマトグラフ装置の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る液体クロマトグラフ装置の概略構成を示す図である。
液体クロマトグラフ装置は、複数種類の溶離液10、洗浄液11、および封入液12を送出するポンプ20、試料を注入するオートサンプラ30、オートサンプラ30からの混合液を成分分離するカラムオーブン40、分離した各成分を検出し特定する検出器50、これら機構を制御する中央処理装置70、検出結果を出力するディスプレイやプリンタ等の出力装置80、分析者がシステム構成設定や分析条件(後述する図4のステップ401、402)を入力するのに用いるキーボードやマウス等の入力装置90、検出後の廃液を回収する廃液容器60、カラムオーブン40に接続されたカラムタグ110、を備える。なお、入力装置90は、出力装置80の表示面上に設けられたタッチパネルなどでも良い。
図2は、本発明の実施形態に係るカラムオーブン40とカラムタグ110の概略構成図である。カラムオーブン40には、カラム100にワイヤー120で紐付けされたカラムタグ110が接続されている。カラムタグ内の情報は、カラムオーブン40を仲介して中央処理装置70が読み書きする。
図3は、本発明の実施形態に係るカラムタグ110に記録された項目の例を示す図である。カラムタグ内の、No.1〜16にはクロマトユニットの仕様または推奨分析条件が事前に書き込まれる。ここで、事前とは、例えばカラム及びカラムタグを出荷する時である。この情報は、カラムの性能を適切に維持するために、守るべき環境条件および分析条件等を記録したものである。よって、通常この情報は書き換えられることは無い。それ以外のNo.17〜35にはカラムを実際に使用するたびに、分析時の分析条件等が書き込まれる。
図12は、本発明の実施形態に係る中央処理装置70の内部構成を示す図である。中央処理装置70は、分析を開始する前に液体クロマトグラフ装置の初期設定を行う初期設定部1201、混合液の作成から成分検出までの分析処理を制御する分析処理部1202、分析処理後のカラム洗浄と封入液充填を実施するカラム洗浄・封入液充填部1203、所定の場合に警告を出力装置80に表示する警告部1204、を備える。
<液体クロマトグラフ分析>
図4は、本発明の実施形態に係る液体クロマトグラフ分析の概要を表すフローチャートを示す図である。
ステップ400では、分析者は、分析を開始するにあたって必要なカラムをカラムオーブンに取り付ける。このとき、通常はカラム100にカラムタグ110が取り付けられている。取り付け完了を感知すると、中央処理装置70は、処理をステップ401に移行させる。
ステップ401では、分析処理を開始する前に、中央処理装置70の設定を行う。例えば、分析者が中央処理装置70に制御対象となる各装置(クロマトユニット)を認識させたり、中央処理装置70の初期設定部1201がカラムタグ110からクロマトユニットに関する情報を読み込んだりする。詳しくは後述する(図10)。
ステップ402では、分析処理を行う。まず、分析者が、クロマトユニットの分析条件を中央処理装置70に設定する。分析条件は、分析者が出力装置80に表示される分析条件画面を見ながら、入力装置90から入力する。ここで分析条件とは、クロマトユニットを構成する各装置の装置条件、及びステップ403でカラムの洗浄・封入液充填処理を自動化するための指示等を含む。中央処理装置70の分析処理部1202は、各装置からの情報を受信しながら、分析条件に従ってクロマトユニットを構成する各装置を制御する。また、分析処理部1202は、得られた分析データを処理し、分離した各成分を特定する。詳しくは後述する(図5)。
ステップ403では、カラムの洗浄・封入液充填処理を行う。ここでは、ステップ402で分析者がカラムの洗浄・封入液充填処理を自動化する指示をした場合、中央処理装置70のカラム洗浄・封入液充填部1203は、分析後のカラム洗浄又は封入液充填の少なくとも一方を実施する。そして、実施した処理については、カラムタグ110の対応するフラグ(図3のNo.29、35)をONに設定する。詳しくは後述する(図6)。
ステップ404では、分析者がカラムオーブン40からカラム100を取り外す際、カラム洗浄又は封入液充填の少なくとも一方が未実施の場合、中央処理装置70の警告部1204は、出力装置80に警告を表示する。詳しくは後述する(図11)。
<中央処理装置の初期設定>
ここでは、前述したステップ401での中央処理装置の初期設定について、図10を用いて詳細に説明する。図10は、本発明の実施形態に係る中央処理装置の初期設定のフローチャートを示す図である。ここでの主体は、特に表記がなければ初期設定部1201である。
ステップ1001では、分析者は、液体クロマトグラフ装置を構成するクロマトユニットを指定し、中央処理装置70に当該情報を入力する。クロマトユニットとは、例えば、図1で言えば、ポンプ20、オートサンプラ30、カラムオーブン40、および検出器50である。情報を受けた中央処理装置70は、処理をステップ1002に移行させる。このように、クロマトユニットを指定することで、中央処理装置70に制御対象を認識させ、以降の処理を自動化する。
ステップ1002では、システム構成設定時に、カラムオーブン40にカラムタグ110が取り付けてあるか否かの情報をカラムオーブン40より取得する。
ステップ1003では、カラムタグがカラムオーブンに取り付けられている場合、カラムタグ110からクロマトユニットの仕様(図3のNo.1〜5)および推奨分析条件(No.6〜16)の情報を取得し、設定する。同時に、カラムオーブン40を介して、カラムタグ110の洗浄処理完了フラグ及び封入処理完了フラグ(図3のNo.29、35)をOFFに設定する。このように、クロマトユニットの仕様または推奨分析条件を中央処理装置70が認識することで、後の分析処理中の状況を監視し、仕様または推奨分析条件外になる状況を制御することができる。また、後処理で、カラムの洗浄及び封入液充填フラグの状態によって、分析者に洗浄及び封入液充填を促す警告を発するか否かを決定することができる。
ステップ1004では、カラムタグがカラムオーブンに取り付けられていない場合、警告部1204は、出力装置80に警告を表示する。分析者がカラムタグを取り付ければ、ステップ1002へ戻る。または、分析者はカラムタグを用いずに分析処理を手動で行うことも可能である。
<分析処理>
ここでは、前述したステップ402での分析処理について、図5を用いて詳細に説明する。図5は、本発明の実施形態に係る分析処理のフローチャートを示す図である。ここでの主体は、特に表記がなければ分析処理部1202である。
ステップ500では、分析者が入力装置90に入力した分析処理開始合図を受信し、分析処理を開始する。
ステップ501では、図10のステップ1003でカラムタグ110から読み込んだ、注入回数交換目安(No.6)と、注入回数(No.19)とを比較する。ここでの注入回数とは、前回の分析処理終了後時点において、試料を注入した累積回数である。
ステップ502では、比較した結果、注入回数が注入回数交換目安以上である場合、警告部1204は、カラム交換時期を分析者へ知らせる警告メッセージを出力装置80に出力する。
ステップ503では、分析者が入力装置90に入力した分析条件、即ちクロマトユニットを構成する各装置の装置条件を取得し、設定する。装置条件とは、例えば、ポンプ20における溶離液混合比率、流量、及び圧力上下限値、オートサンプラ30における試料注入量、注入回数、及び圧力上下限値、カラムオーブン40における温度設定値、温度上下限値、並びに検出器50における測定波長及び測定時間等である。このように、各装置の装置条件を中央処理装置70が認識することで、各装置を制御することができる。
ステップ504〜508では、混合液の作成から成分検出までを行う。ポンプ20が溶離液10をオートサンプラ30に送出し(ステップ504)、オートサンプラ30が溶離液10に試料を注入し、混合液を作成する。ここで、オートサンプラ30の注入と同時に、カラムタグ110内の注入回数(No.19)を更新する(ステップ505)。その後、カラムオーブン40がこの混合液を恒温維持しながら成分分離し(ステップ506)、検出器50が分離された各成分を検出する(ステップ507)。検出後の混合液は、廃液容器60に廃棄される(ステップ508)。これらの処理の間、例えば、ポンプ20からはポンプ圧力が、オートサンプラからは注入圧力が、カラムオーブン40からはオーブン温度が、随時データ処理70に送信され、出力装置80に表示されるとともに、それぞれの最大値が記録される。また、検出されたクロマトデータは、随時中央処理装置70に送信され、出力装置80に表示される。このように、各装置からの情報及び駆動状態が出力装置80に集中することで、分析者が随時分析状況を把握できる。
ステップ509では、得られたクロマトデータからクロマトピークの高さや面積を算出し、この結果を出力装置80に出力する。また、分析者は、出力装置80に表示された各装置の駆動状態を見ながら、各装置の調整を行うことができる。例えば、ポンプ20のポンプ圧力を調整したり、オートサンプラ30の試料注入量を調整したり、カラムオーブン40の温度を調整したりできる。
ステップ510では、図10のステップ1003でカラムタグ110から読み出した最大圧力(No.20)と、ステップ504〜508の間に中央処理装置70に記憶された分析中の最大圧力とを比較する。
ステップ511では、比較した結果、分析中の最大圧力が読み出した最大圧力より大きい場合、カラムタグ110の最大圧力(No.20)および最大圧力更新日時(No.21)を更新する。
ステップ512では、図10のステップ1003でカラムタグ110から読み出した最大圧力交換目安(No.7)と、ステップ504〜508の間に中央処理装置70に記憶された分析中の最大圧力とを比較する。
ステップ513では、比較した結果、分析中の最大圧力が最大圧力交換目安以上である場合、カラム交換時期を分析者へ知らせる警告メッセージを出力装置80に出力する。
ステップ514では、図10のステップ1003でカラムタグ110から読み出した最高カラム温度(No.22)と、ステップ504〜508の間に中央処理装置70に記憶された分析中の最高カラム温度とを比較する。
ステップ515では、比較した結果、分析中の最高カラム温度が読み出した最高カラム温度より大きい場合、カラムタグ110の最高カラム温度(No.22)および最高カラム温度更新日時(No.23)を更新する。
ステップ516では、図10のステップ1003でカラムタグ110から読み出した最高カラム温度交換目安(No.8)と、ステップ504〜508の間に中央処理装置70に記憶された分析中の最高カラム温度とを比較する。
ステップ517では、比較した結果、分析中の最高カラム温度が最高カラム温度交換目安以上である場合、警告部1204は、カラム交換時期を分析者へ知らせる警告メッセージを出力装置80に出力する。
ステップ518で、次の試料が分析者により設定されている場合、ステップ501に戻る。
ステップ519では、分析者が入力装置90に入力した分析処理終了合図を受信し、分析処理を終了する。そして、カラムを最後に使用した日時として、カラムタグ110の前回測定日時(No.18)に分析終了日時を書き込む。
なお、注入回数に関する警告(ステップ502)、最大圧力および最高温度に関する警告(ステップ513、517)の順番、および警告の回数は問わない。
<カラム洗浄・封入液充填処理>
ここでは、前述したステップ403でのカラム洗浄・封入液充填処理について、図6を用いて詳細に説明する。図6は、本発明の実施形態に係るカラムの洗浄・封入液充填処理のフローチャートを示す図である。ここでの主体は、特に表記がなければカラム洗浄・封入液充填部1203である。
本処理では、分析者がカラム洗浄または封入液充填処理の少なくとも一方を指定した場合、指定された処理を実施する。
カラムの洗浄または封入液充填処理を実施するか否かは、ステップ402で設定したカラムオーブン40の分析条件から判断する。
図7は、本発明の実施形態に係るカラムオーブンの分析条件画面を示す図である。図示するように、分析条件として、カラムオーブンの温度設定値と温度上限値以外に、分析終了後のカラム洗浄チェックボックス700および分析終了後のカラム封入液充填チェックボックス710が表示される。このチェックボックスにより、分析終了後のカラム洗浄または封入液充填処理をするか否かを判断する。
ステップ600〜605は、カラム洗浄処理のフローである。分析者が分析終了後のカラム洗浄をするか否かの判定をし(ステップ600)、分析者がカラム洗浄を指定した場合、分析条件のうちカラム洗浄条件となる推奨洗浄液名称、推奨洗浄液濃度、推奨洗浄時間、推奨洗浄液送液量(図3のNo.9〜12)をカラムタグ110から読み込み、設定する(ステップ601)。次に、カラム洗浄条件をクロマトユニットを構成する各装置に送信し(ステップ602)、各装置がカラム洗浄処理を指定時間実行する(ステップ603)。カラム洗浄処理が終わると、カラム洗浄に使用した条件およびカラム洗浄日時をカラムタグ110(No.24〜28)に書き込む(ステップ604)。また、カラムタグ110の洗浄処理完了フラグ(No.29)をONに更新する(ステップ605)。一方、分析者が分析条件でカラムの洗浄を指定していない場合、カラムの洗浄を実施せずにステップ606に進む。この場合は、洗浄処理完了フラグはOFFのままである。
このように、カラムタグ110の洗浄処理完了フラグをON・OFFすることで、カラム洗浄の実施状況を記録しておくことができる。
ステップ606〜611は、カラム封入液充填処理フローである。分析者が分析終了後の封入液充填をするか否かの判定をし(ステップ606)、分析者が封入液充填を指定した場合、分析条件のうちカラム封入液充填条件となる推奨封入液名称、推奨封入液濃度、推奨封入時間、推奨封入液送液量(図3のNo.13〜16)をカラムタグ110から読み込み、設定する(ステップ607)。次に、カラム封入液充填条件をクロマトユニットを構成する各装置に送信し(ステップ608)、各装置がカラム封入液充填処理を指定時間実行する(ステップ609)。カラム封入液充填処理が終わると、封入液充填に使用した条件および封入液充填日時をカラムタグ110(No.30〜34)に記録する(ステップ610)。また、カラムタグ110の封入処理完了フラグ(No.35)をONに更新する(ステップ611)。一方、分析者が分析条件で封入液充填を指定していない場合、封入液充填を実施せずに本処理を終了する。この場合は、封入処理完了フラグはOFFのままである。
このように、カラムタグ110の封入処理完了フラグをON・OFFすることで、封入液充填の実施状況を記録しておくことができる。
なお、本実施形態では、カラム洗浄処理後、封入液充填処理を行っているが、一方の処理のみ実施しても良く、また実施の順番は問わない。
<カラムの取り外し>
ここでは、前述したステップ404でのカラムの取り外しについて、図11を用いて詳細に説明する。図11は、本発明の実施形態に係るカラムの取り外しのフローチャートを示す図である。
分析者が中央処理装置70に分析終了合図を送信すると(ステップ1100)、警告部1204は、カラムタグ110の洗浄完了フラグおよび封入完了フラグ(図3のNo.29、35)を読み出し、カラム洗浄又は封入液充填が実施されているか判定をする(ステップ1101)。カラム洗浄又は封入液充填の少なくとも一方が実施されていない場合、警告部1204は、出力装置80に警告を表示する(ステップ1102)。ここで分析者が、出力装置80に表示された画面を見ながら入力装置90を介してカラム洗浄又は封入液充填を実施すれば、警告部1204は、カラムタグ110の洗浄完了フラグ又は封入完了フラグをONに設定し、警告を解除する(ステップ1103、1104)。入力装置90を介してカラム洗浄又は封入液充填を実施する方法については後述する(図8)。
なお、分析者は、入力装置90を介さずに手動でカラム洗浄又は封入液充填を実施するか、カラム洗浄又は封入液充填を実施しないことも可能である。この場合は、洗浄完了フラグ又は封入完了フラグはOFFのままである。その後、分析者は、カラムオーブン40からカラムを取り外す(ステップ1105)。
<各装置を制御するためのユーザインターフェース画面>
クロマトユニットを構成する各装置を制御するための画面について、カラムオーブン40を例に説明する。図8は、本発明の実施形態に係るカラムオーブンステータス表示画面を示す図である。
ステップ504〜508で前述したように、分析中、この画面は出力装置80に表示される。図示のように、カラム温度800、室温801等が表示されるので、分析者はカラムオーブン40の駆動状態を把握するとともに、ここからカラムオーブン40を制御することができる。また、カラム情報表示ボタン820を押下すると、図3に示すカラムタグ110の情報が出力装置80に表示される。
次に、ステップ1103で前述したように、この画面から、入力装置90を介してカラム洗浄又は封入液充填を実施する方法について説明する。図9は、本発明の実施形態に係るカラム洗浄・封入条件設定画面を示す図である。この画面は、分析者が図8のカラム洗浄ボタン830を押下すると、出力装置80に表示される。図中の、カラム洗浄条件900、及びカラム封入条件910は、カラムタグ110に記録されている条件を表示している。
分析者は、カラム洗浄および封入液充填のチェックボックスのうち実施したいものをチェックし、カラム洗浄条件900及びカラム封入条件901を適宜変更し、開始ボタン920を押下する。すると、カラム洗浄・封入液充填部1203は、これらの条件をクロマトユニットを構成する各装置に送信する。そして、各装置は、カラム洗浄及びカラム封入液の充填処理を実施する。さらに、カラム洗浄・封入液充填部1203は、カラムタグ110のカラム洗浄、封入条件(No.24〜34)を更新し、及び洗浄・封入完了フラグ(No.29、35)をONに設定する。
<まとめ>
本発明の実施形態によれば、初期設定部1201は、分析者により設定されたクロマトユニットに関する情報をカラムタグ110から読み出し、クロマトユニットを制御する。また、分析者は、出力装置80に表示されたクロマトユニットの駆動状態を監視し、クロマトユニットの状態を調整する。この場合、分析処理部1202は、クロマトユニットからの情報を受信しながら、分析者により設定された分析条件に従って、クロマトユニットを制御する。このようにすることにより、液体クロマトグラフ分析を自動化できるので、分析者の負担を軽減し、分析時間を減らすことができる。
また、分析処理部1202は、カラムタグ110から読み出したクロマトユニットの仕様および推奨分析条件と、これらに対応する、分析中に記録されたクロマトユニットの最大値とを比較する。比較の結果、クロマトユニットの仕様および推奨分析条件の範囲外で駆動したクロマトユニットについては、警告部1204が、出力装置80に警告を出力する。こうすることにより、クロマトユニットの性能を適切に維持でき、性能が劣化したものについては忘れることなく迅速に交換できるので、分析時間を減らし、高い分析精度を維持することができる。
また、カラム洗浄・封入液充填部1203は、分析後のカラム洗浄又は封入液充填を自動で実施すると、カラムタグ110の対応するフラグをONに設定する。そして、分析者がカラムオーブン40からカラムを取り外す際、カラム洗浄又は封入液充填の少なくとも一方が未実施の場合、警告部1204は、出力装置80に警告を表示する。このようにすることにより、カラムの洗浄・封入液充填処理漏れを防止できるので、カラムの精度を維持し、カラムの寿命を向上させることができる。
10…溶離液(A,B)
11…溶離液(洗浄液)
12…封入液(洗浄液)
20…ポンプ
30…オートサンプラ
40…カラムオーブン
50…検出器
60…廃液容器
70…中央処理装置
80…出力装置
90…入力装置

Claims (5)

  1. 中央処理装置が液体クロマトグラフ分析を制御する液体クロマトグラフ装置であって、
    前記液体クロマトグラフ分析に用いるポンプ、オートサンプラ、カラムオーブン、又は検出器を含むクロマトユニットに関する仕様及び推奨分析条件を含む情報が予め記録されたカラムタグと、
    前記クロマトユニットに関する仕様及び推奨分析条件を含む情報を前記カラムタグから読み出す初期設定部と、
    分析者から前記クロマトユニットの分析条件に関する指示を受信し、前記仕様及び推奨分析条件を含む情報並びに前記分析者からの指示に基づき前記クロマトユニットを制御し、前記クロマトユニットの駆動状態を記録する分析処理部と、
    前記分析処理部が受信した分析者からの指示に基づき、前記カラムの洗浄処理または封入液充填処理を実施するカラム洗浄・封入液充填部と、
    前記カラムの洗浄処理または封入液充填処理のうち少なくとも一方が未実施の場合、分析者が前記カラムオーブンからカラムを取り外す際に、出力装置に警告メッセージを表示する警告部と、
    を備え、
    前記中央処理装置は、前記ポンプから送出された溶離液に前記オートサンプラから注入された試料を混合した混合液を、前記カラムオーブンで高温維持しながら成分分離し、該成分を前記検出器で検出することで、液体クロマトグラフ分析を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  2. 前記分析処理部は、前記仕様及び推奨分析条件を含む情報を読み出した後、前記カラムタグに記載されたカラムの洗浄処理及び封入液充填処理に関するフラグをOFFに設定し、
    前記カラム洗浄・封入液充填部は、前記カラムの洗浄処理または封入液充填処理の少なくとも一方を実施した後、前記フラグのうち実施したものをONに設定することを特徴とする請求項1記載の液体クロマトグラフ装置。
  3. 前記カラム洗浄・封入液充填部は、前記カラムの洗浄処理または封入液充填処理を実施した後、前記カラムタグに、洗浄液名称、洗浄液濃度、洗浄時間、洗浄液送液量、洗浄日時、封入液名称、封入液濃度、封入時間、封入液送液量、または封入日時のうち少なくとも1つを書込むことを特徴とする請求項2記載の液体クロマトグラフ装置。
  4. 前記分析処理部は、前記カラムタグに記録されている前記仕様及び推奨分析条件を含む情報、分析者からの指示、前記クロマトユニットの駆動状態を前記出力装置に画面表示し、前記画面に分析者が入力した情報に基づき前記クロマトユニットを制御することを特徴とする請求項1記載の液体クロマトグラフ装置。
  5. 前記分析処理部は、前記仕様及び推奨分析条件を含む情報と、分析中に記録された前記クロマトユニットの駆動状態とを比較し、
    前記警告部は、前記仕様及び推奨分析条件の範囲外で駆動した前記クロマトユニットに関する警告を前記出力装置に出力することを特徴とする請求項1記載の液体クロマトグラフ装置。
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