JP5344983B2 - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5344983B2
JP5344983B2 JP2009107569A JP2009107569A JP5344983B2 JP 5344983 B2 JP5344983 B2 JP 5344983B2 JP 2009107569 A JP2009107569 A JP 2009107569A JP 2009107569 A JP2009107569 A JP 2009107569A JP 5344983 B2 JP5344983 B2 JP 5344983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
filter
open stub
wavelength
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009107569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010258857A (ja
Inventor
敏夫 新井
裕輝 真野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP2009107569A priority Critical patent/JP5344983B2/ja
Publication of JP2010258857A publication Critical patent/JP2010258857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5344983B2 publication Critical patent/JP5344983B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、2周波アンテナが対応している2つの帯域における相互間の干渉を軽減するフィルタ装置に関する。
従来の送受信用のアンテナとして、2周波に対応している2周波アンテナが知られている。従来の2周波アンテナを用いるアンテナ部の回路の一例の構成を図39に示す。
図39に示す2周波アンテナ200は、第1帯域BWaと第2帯域BWbにおいて動作可能とされており、第1帯域BWaと第2帯域BWbとは、例えばマイクロ波帯で約600MHz離れた周波数間隔の関係にあるものとする。このように近接した周波数帯域で動作する2周波アンテナ200においては、第1帯域BWaと第2帯域BWbにおける相互間の干渉を軽減するために、2周波アンテナ200と第1端子213と第2端子214との間にフィルタ装置210を挿入する必要がある。フィルタ装置210は、2周波アンテナ200から導出されている第1帯域BWa用のケーブルと、第1帯域BWaの信号が入出力される第1端子213との間に挿入された第1帯域阻止フィルタ211と、2周波アンテナ200から導出されている第2帯域BWb用のケーブルと、第2帯域BWbの信号が入出力される第2端子214との間に挿入された第2帯域阻止フィルタ212とから構成されている。第1帯域阻止フィルタ211は第1帯域BWaの信号を通過させると共に第2帯域BWbの信号を阻止するフィルタとされ、第2帯域阻止フィルタ212は第2帯域BWbの信号を通過させると共に第1帯域BWaの信号を阻止するフィルタとされている。
帯域阻止フィルタによりフィルタ装置210を構成するのは、帯域通過フィルタ(BPF)によりフィルタ装置210を構成すると回路構成が複雑になると共に挿入損失が大きくなり、低域通過フィルタ(LPF)と高域通過フィルタ(HPF)を組み合わせてフィルタ装置210を構成すると、部品点数が多くなると共に損失をきわめて低くすることが困難となるが、帯域阻止フィルタでは構造が比較的簡易であると共に挿入損失をきわめて低くできる可能性があるからである。
従来の帯域阻止フィルタ220の構成の一例を図40に示す。図40に示す帯域阻止フィルタ220は、入力端子INと出力端子OUTとを接続する線路とアース間にコンデンサCと同軸線路221との直列回路が接続されて構成されている。同軸線路221は、円筒状の外部導体221aのほぼ中心に内部導体221bが配置された同軸構造とされ、内部導体221bの先端はアースされた外部導体221aにショートされている。コンデンサCと同軸線路221との直列共振回路が共振した際に、そのインピーダンスは0Ωになって、直列共振回路はショート回路となる。ここで、帯域阻止フィルタ220において、同軸線路221の特性インピーダンスが約77Ωとされて、共振周波数とされる阻止周波数が2.5GHzとされたときの減衰帯域特性を図41および図42に示す。図41は、同軸線路221の波長短縮率が75%の場合であり、図42は同軸線路221の波長短縮率が50%の場合である。図41と図42を参照すると、同軸線路221の波長短縮率が小さい場合は減衰帯域幅が狭くなり、同軸線路221の波長短縮率を大きくすると減衰帯域幅が広くなることが分かる。ただし、波長短縮率を小さくすると挿入損失が急激に増加するため、波長短縮率を50%以下にすることは現実的ではない。
図40に示す帯域阻止フィルタ220においては、コンデンサCと同軸線路221との直列回路の共振周波数が阻止周波数とされ、共振周波数の調整はコンデンサCを可変コンデンサとして調整する必要がある。この場合、同軸線路221の長さを変えることによっても共振周波数を可変することができるが、同軸線路221の先端はショートされていることから、共振周波数の調整をショート点を可変して行うことは現実的ではない。また、コンデンサCと同軸線路221との直列回路による帯域阻止フィルタ220では1段で得られる減衰量が小さく、所要の減衰量を得るには多段に接続する必要があり、構成が複雑になると共にコストが高くなる。
また、従来、所定の特性インピーダンスを有する2つの主線路の接続点に並列にオープンスタブを接続するようにした帯域阻止濾波器が知られている。この帯域阻止濾波器においてはオープンスタブの電気長が所望の周波数の1/8波長とされて、所望周波数の二倍の周波数の信号を阻止するようにしている。
特開平10−65475号公報 特開2000−101303号公報
従来の2つの主線路の接続点に並列にオープンスタブを接続するようにした帯域阻止濾波器においては、オープンスタブの電気長は阻止周波数においてショートとなる電気長とされている。しかしながら、第1帯域の信号を通過させると共に第2帯域の信号を阻止するフィルタとする場合には、第1帯域と第2帯域とが独立して定められるのに対して、上記した従来の帯域阻止濾波器ではオープンスタブの電気長を所望の周波数においてショートなるよう定められる。すなわち、オープンスタブの電気長を第2帯域の信号を阻止するように定めた際に、第1帯域の信号を損失することなく通過させることができない恐れが生じると云う問題点が生じる。逆に、オープンスタブの電気長を第1帯域の信号を損失することなく通過させるように定めた際には、第2帯域の信号に十分な減衰量を与えて阻止することができない恐れが生じると云う問題点が生じる。このような問題点は、オープンスタブの代わりにショートスタブを用いるようにしても同様に生じる。
そこで、本発明は、スタブを用いても第1帯域の信号を損失することなく通過させることができると共に第2帯域の信号に十分な減衰量を与えて阻止することができるフィルタ装置を提供することを目的としている。
本発明の帯域阻止フィルタは、多周波アンテナから並列に導出されている2本のケーブルが、それぞれ接続される第1の入力端子および第2の入力端子、第1の帯域の信号が出力される第1の出力端子および前記第1の帯域より高い第2の帯域の信号が出力される第2の出力端子とを備えるフィルタ装置であって、前記ケーブルの一方は前記第1の帯域の信号用とされ、前記ケーブルの他方は前記第2の帯域の信号用とされ、前記フィルタ装置は、前記第1の入力端子と前記第1の出力端子を備え、前記第2の帯域の信号を阻止して前記第1の帯域を通過させる第1の帯域阻止フィルタと、前記第2の入力端子と前記第2の出力端子を備え、前記第1の帯域の信号を阻止して前記第2の帯域を通過させる第2の帯域阻止フィルタからなり、前記第1の帯域阻止フィルタは、前記第1の入力端子と前記1の出力端子との間に接続されている前記第2の帯域における中心周波数の波長をλ とした時に、λ /4の電気長とされた第1の分布定数線路と、前記第1の入力端子と前記第1の分布定数線路との接続点に接続されている、前記第2の帯域の下限周波数近傍に共振する第1のオープンスタブと、前記第出力端子と前記第1の分布定数線路との接続点に接続されている、前記第2の帯域の上限周波数近傍に共振する第2のオープンスタブとを有し、前記第1の帯域を通過させるように前記第1のオープンスタブの電気長が前記第2の帯域の上限周波数の波長をλ とした時に、約3λ /4とされていると共に、前記第2のオープンスタブの電気長が前記第2の帯域の下限周波数の波長をλ とした時に、約3λ /4とされており、前記第2の帯域阻止フィルタは、前記入力端子と前記出力端子との間に接続されている前記第1の帯域における中心周波数の波長をλ とした時に、λ /4の電気長とされた第2の分布定数線路と、前記第入力端子と前記第2の分布定数線路との接続点に接続されている、前記第1の帯域の下限周波数近傍に共振する第3のオープンスタブと、前記第出力端子と前記第2の分布定数線路との接続点に接続されている、前記第1の帯域の上限周波数近傍に共振する第4のオープンスタブとを有し、前記第2の帯域を通過させるように前記第3のオープンスタブの電気長が前記第1の帯域の上限周波数の波長をλ とした時に、λ /4とされていると共に、前記第4のオープンスタブの電気長が前記第1の帯域の下限周波数の波長をλ とした時に、λ /4とされていることことを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、オープンスタブの急峻な減衰特性を利用した帯域阻止フィルタを有していることから、2段の簡易な構成により所用の減衰量を得ることができる。また、通過させる帯域と阻止する帯域の周波数に応じて、電気長が1/4波長のオープンスタブと3/4波長のオープンスタブとを使い分けることにより、通過させる帯域の信号に損失を与えることなく通過させられると共に、阻止する帯域の信号に十分な減衰量を与えて阻止することができるようになる。この場合、オープンスタブのインピーダンスあるいは分布定数線路のインピーダンスを調整することにより、通過帯域のリターンロスを大きくすることができると共に、阻止する帯域の信号により十分な減衰量を与えて阻止することができるようになる。
本発明を説明するためのオープンスタブの構成を示す図である。 本発明を説明するための1/4波長の電気長のオープンスタブを使用した帯域阻止フィルタの構成を示す図である。 1/4波長の電気長のオープンスタブを使用した帯域阻止フィルタの減衰量の周波数特性を示す図である。 1/4波長の電気長のオープンスタブを使用した帯域阻止フィルタの減衰量の広帯域における周波数特性を示す図である。 本発明を説明するための3/4波長の電気長のオープンスタブを使用した帯域阻止フィルタの構成を示す図である。 3/4波長の電気長のオープンスタブを使用した帯域阻止フィルタの減衰量の周波数特性を示す図である。 本発明を説明するためのショートスタブの構成を示す図である。 本発明を説明するためのショートスタブを使用した帯域阻止フィルタの構成を示す図である。 ショートスタブを使用した帯域阻止フィルタの減衰量の周波数特性を示す図である。 1/4波長の電気長のオープンスタブのインピーダンスを36Ωとした場合の減衰帯域幅を示す図である。 1/4波長の電気長のオープンスタブのインピーダンスを50Ωとした場合の減衰帯域幅を示す図である。 1/4波長の電気長のオープンスタブのインピーダンスを75Ωとした場合の減衰帯域幅を示す図である。 1/4波長の電気長のオープンスタブのインピーダンスを100Ωとした場合の減衰帯域幅を示す図である。 3/4波長の電気長のオープンスタブのインピーダンスを36Ωとした場合の減衰帯域幅を示す図である。 3/4波長の電気長のオープンスタブのインピーダンスを50Ωとした場合の減衰帯域幅を示す図である。 3/4波長の電気長のオープンスタブのインピーダンスを75Ωとした場合の減衰帯域幅を示す図である。 3/4波長の電気長のオープンスタブのインピーダンスを100Ωとした場合の減衰帯域幅を示す図である。 本発明の第1実施例のフィルタ装置を構成している一方の帯域阻止フィルタの構成を示す図である。 本発明の第1実施例のフィルタ装置を構成している一方の帯域阻止フィルタの減衰量およびリターンロスの周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例のフィルタ装置を構成している他方の帯域阻止フィルタの構成を示す図である。 本発明の第1実施例のフィルタ装置を構成している他方の帯域阻止フィルタの減衰量およびリターンロスの周波数特性を示す図である。 本発明の第2実施例のフィルタ装置を構成している一方の帯域阻止フィルタの構成を示す図である。 本発明の第2実施例のフィルタ装置を構成している一方の帯域阻止フィルタの減衰量およびリターンロスの周波数特性を示す図である。 本発明の第2実施例のフィルタ装置を構成している他方の帯域阻止フィルタの構成を示す図である。 本発明の第2実施例のフィルタ装置を構成している他方の帯域阻止フィルタの減衰量およびリターンロスの周波数特性を示す図である。 本発明の第3実施例のフィルタ装置を構成している一方の帯域阻止フィルタの構成を示す図である。 本発明の第3実施例のフィルタ装置を構成している一方の帯域阻止フィルタの減衰量およびリターンロスの周波数特性を示す図である。 本発明の第3実施例のフィルタ装置を構成している他方の帯域阻止フィルタの構成を示す図である。 本発明の第3実施例のフィルタ装置を構成している他方の帯域阻止フィルタの減衰量およびリターンロスの周波数特性を示す図である。 本発明のフィルタ装置の構成を断面図で示す正面図である。 本発明のフィルタ装置の構成を示す上面図である。 本発明のフィルタ装置の構成を示す下面図である。 本発明のフィルタ装置における第1帯域阻止フィルタが組まれた基板の表面の構成を示す図である。 本発明のフィルタ装置における第1帯域阻止フィルタが組まれた基板の裏面の構成を示す図である。 本発明のフィルタ装置における第2帯域阻止フィルタが組まれた基板の表面の構成を示す図である。 本発明のフィルタ装置における第2帯域阻止フィルタが組まれた基板の裏面の構成を示す図である。 本発明のフィルタ装置における第1帯域阻止フィルタの減衰量およびリターンロスの周波数特性の実測値を示す図である。 本発明のフィルタ装置における第2帯域阻止フィルタの減衰量およびリターンロスの周波数特性の実測値を示す図である。 従来の2周波アンテナを用いるアンテナ部の回路の一例の構成を示す図である。 従来の帯域阻止フィルタの構成の一例を示す図である。 従来の帯域阻止フィルタにおける同軸線路の波長短縮率が75%の場合の減衰帯域特性を示す図である。 従来の帯域阻止フィルタにおける同軸線路の波長短縮率が50%の場合の減衰帯域特性を示す図である。
まず、本発明のフィルタ装置の発明に至る経過を図1ないし図17により説明することにより本発明のフィルタ装置を説明する。
図1はオープンスタブ100の構成を示す図である。オープンスタブ100は、図1に示すように円筒状の外部導体101aのほぼ中央に内部導体101bが配置された同軸線路101から構成されており、同軸線路101の先端は開放されている。同軸線路101の電気長が、ある周波数の波長の約1/4波長とされた際に端子M100からその周波数で見たインピーダンスは0Ωとなって、オープンスタブ100はショート状態となる。すなわち、同軸線路101がショート状態となる周波数を阻止周波数として、帯域阻止フィルタを構成することができる。図1に示すオープンスタブ100において端子M100から見た特性インピーダンスZxoの理論的な周波数特性は、
Zxo=−jZc×cotβL/√εr (1)
で表される。ただし、Zcは同軸線路101の特性インピーダンスであり、λは波長を示し、βは位相定数で2π/λ、Lは波長換算の同軸線路101の電気長、εrは同軸線路101の内部導体101bと外部導体101a間に充填されている絶縁体の比誘電率である。例えば、同軸線路101の電気長Lをλ/4とすると、Zxoは0Ωとなってショートとなる。同様に、3λ/4,5λ/4・・・・でもショートとなることから、変数Nが0を含む自然数と規定すると、同軸線路の電気長Lが、
L=(1+2N)λ/4
とされた場合に全てショートとなる。
ここで、図1に示すオープンスタブ100を使用した帯域阻止フィルタ1の構成を図2に示す。
図2に示す帯域阻止フィルタ1は、入力端子INと出力端子OUTとを接続する線路にオープンスタブ10が接続されている。オープンスタブ10は先端が開放された同軸線路11からなり、同軸線路11は円筒状の外部導体11aのほぼ中央に内部導体11bが配置されて構成されている。この帯域阻止フィルタ1においては、同軸線路11の電気長が阻止周波数の波長λaの約λa/4とされている。なお、外部導体11aはアースされている。帯域阻止フィルタ1において、同軸線路11の特性インピーダンスZcが約77Ω、阻止周波数が2.5GHz(波長λa)とされた際の減衰量の周波数特性を図3および図4に示す。図3の周波数範囲は2.45GHz〜2.55GHzとされ、図4の周波数範囲は0〜20GHzの広帯域とされている。図3および図4を参照すると、2.5GHzの奇数倍(2.5GHz,7.5GHz,12.5GHz,17.5GHz)において減衰量のピークがあることが分かる。このように、阻止周波数は2.5GHzの奇数倍になっている。
そして、減衰量の最大点のちょうど中間の周波数において減衰量が0dBとなっている。このように、リターンロスは、減衰量最大点のちょうど中間の周波数に最大点があり、リターンロスの最大点は同軸線路の電気長Lが、
L=(1+N)λ/2
で繰り返すようになり、この時のオープンスタブ10の特性インピーダンスZxoは(1)式から∞Ωとなって、オープンとなる。 同軸線路11によるオープンスタブ10には、このように繰り返し特性があるので、λa/4以外でも共振素子として利用できる。
次に、異なる構成の帯域阻止フィルタ2の構成を図5に示す。
図5に示す帯域阻止フィルタ1は、入力端子INと出力端子OUTとを接続する線路にオープンスタブ20が接続されている。オープンスタブ20は外部導体21aのほぼ中央に内部導体21bが配置され、先端が開放された同軸線路21から構成されている。この帯域阻止フィルタ2においては、同軸線路21の電気長が阻止周波数の波長λaの約3λa/4とされている。なお、外部導体21aはアースされている。帯域阻止フィルタ2において、同軸線路11の特性インピーダンスZcが約77Ω、阻止周波数が2.5GHz(波長λa)とされた際の減衰量の周波数特性を図6に示す。図6の周波数範囲は2.45GHz〜2.55GHzとされ、図5を参照すると、2.5GHzに減衰量のピークがあって、最大の減衰量となっていることが分かる。そして、図3の減衰量の周波数特性と比較して立ち上がり特性が急峻となっているのが分かる。また、阻止周波数は2.5GHzになっている。
次に、図7はショートスタブ110の構成を示す図である。ショートスタブ110は、図7に示すように円筒状の外部導体111aのほぼ中央に内部導体111bが配置された同軸線路111から構成されており、同軸線路111の先端において内部導体111bがアースされた外部導体111aに短絡されている。同軸線路111の電気長が、ある周波数の波長の約1/2波長とされた際に端子M110からその周波数で見たインピーダンスは0Ωとなって、ショート状態となる。すなわち、同軸線路111がショート状態となる周波数を阻止周波数として、帯域阻止フィルタを構成することができる。図7に示すショートスタブ110において端子M110から見た特性インピーダンスZxsの理論的な周波数特性は、
Zxs=−jZc×tanβL/√εr (2)
で表される。ただし、Zcは同軸線路111の特性インピーダンスであり、λは波長を示し、βは位相定数で2π/λ、Lは波長換算の同軸線路111の電気長、εrは同軸線路111の内部導体111bと外部導体111a間に充填されている絶縁体の比誘電率である。例えば、同軸線路111の電気長Lをλ/2とすると、Zxsは0Ωとなってショートとなる。同様に、2λ/2,3λ/2・・・・でもショートとなることから、変数Nが0を含む自然数と規定すると、同軸線路の電気長Lが、
L=(1+N)λ/2
とされた場合に全てショートとなる。
ここで、図7に示すショートスタブ110を使用した帯域阻止フィルタ3の構成を図8に示す。
図8に示す帯域阻止フィルタ3は、入力端子INと出力端子OUTとを接続する線路にショートスタブ30が接続されている。ショートスタブ30は、先端において内部導体31bがアースされた外部導体31aに短絡された同軸線路31から構成されている。この帯域阻止フィルタ3においては、同軸線路31の電気長が阻止周波数の波長λaの約λa/2とされている。帯域阻止フィルタ3において、同軸線路31の特性インピーダンスZcが約77Ω、阻止周波数が2.5GHz(波長λa)とされた際の減衰量の周波数特性を図9に示す。図9を参照すると、2.5GHzに減衰量のピークがあって、その際の減衰量が約230dBの最大の減衰量となっていることが分かる。このように、阻止周波数は2.5GHzになっている。
ショートスタブを利用する帯域阻止フィルタ3においては、同軸線路31の電気長として少なくとも1/2波長が必要とされることから、小型化するには不利となる。また、共振周波数の調整には同軸線路31のショート点を可変しなければならず、調整構造が複雑になる。さらに、図3,図6および図9に示す減衰量の周波数特性において減衰量25dBの帯域幅を比較すると、オープンスタブを利用する図3においては約±29.1MHzが得られており、オープンスタブを利用する図6においては約±9.7MHzが得られており、ショートスタブを利用する図9においては約±22.1MHzが得られている。このように、オープンスタブを利用する場合に、同軸線路の電気長を3/4波長とする場合は、1/4波長とする場合の減衰帯域幅に比べ約1/3に圧縮されるようになり、通過させる周波数帯域に応じて、この二つを使い分けることにより、所望する減衰帯域幅を設定することが可能となる。このことから、以下に説明する本発明のフィルタ装置においては、オープンスタブを利用した帯域阻止フィルタとして説明する。
次に、オープンスタブを利用する帯域阻止フィルタにおいて、オープンスタブを構成する同軸線路の特性インピーダンスの違いによる変化と減衰帯域幅との関係について説明する。
図2に示す帯域阻止フィルタ1におけるλa/4の電気長とされた同軸線路11および図5に示す帯域阻止フィルタ3における3λa/4の電気長とされた同軸線路21の特性インピーダンスを汎用の同軸ケーブルあるいはセミリジットケーブルの規格インピーダンスに合わせ、36Ω、50Ω、75Ω、100Ωの4種類とした場合の、25dB減衰帯域幅の変化を図10ないし図17に示す。ただし、共振周波数は約1.9GHzとされている。図10は、同軸線路11の特性インピーダンスが36Ωの場合であり、25dB減衰帯域幅として約±47.3MHzが得られている。図11は、同軸線路11の特性インピーダンスが50Ωの場合であり、25dB減衰帯域幅として約±34.1MHzが得られている。図12は、同軸線路11の特性インピーダンスが75Ωの場合であり、25dB減衰帯域幅として約±22.7MHzが得られている。図13は、同軸線路11の特性インピーダンスが100Ωの場合であり、25dB減衰帯域幅として約±17.0MHzが得られている。
また、図14は、同軸線路21の特性インピーダンスが36Ωの場合であり、25dB減衰帯域幅として約±20.7MHzが得られている。図15は、同軸線路21の特性インピーダンスが50Ωの場合であり、25dB減衰帯域幅として約±14.9MHzが得られている。図16は、同軸線路21の特性インピーダンスが75Ωの場合であり、25dB減衰帯域幅として約±9.96MHzが得られている。図17は、同軸線路21の特性インピーダンスが100Ωの場合であり、25dB減衰帯域幅として約±7.47MHzが得られている。
このように、オープンスタブを構成する同軸線路のインピーダンスが高くなるに従って、減衰帯域幅が狭くなっていくことが分かる。そこで、オープンスタブを利用する帯域阻止フィルタとする場合には、オープンスタブを構成する同軸線路のインピーダンスと電気長とを組み合わせることにより、複数種類の25dB減衰帯域幅を得ることができるようになる。
以上の説明を踏まえて本発明の第1実施例のフィルタ装置を構成している帯域阻止フィルタの構成を図18および図20に示す。
本発明のフィルタ装置の設計仕様を次に示す。
・第1の帯域(BWa)の周波数:1884.5MHz〜1919.6MHz(中心周波数Fo=1902.05MHz±17.55MHz)
・第2の帯域(BWb)の周波数:2545.0MHz〜2575.0MHz(中心周波数Fo=2560.00MHz±15.00MHz)
・入出力インピーダンス:公称50Ω
・電圧定在波比(VSWR):通過帯域内において、1.20以下
・挿入損失:0.3dB以下
・減衰量: 50dB以上
図18に示す帯域阻止フィルタ4は、第1の帯域(BWa)を通過させ、第2の帯域(BWb)を阻止するフィルタとされ、図20に示す帯域阻止フィルタ5は、第2の帯域(BWb)を通過させ、第1の帯域(BWa)を阻止するフィルタとされて、帯域阻止フィルタ4および帯域阻止フィルタ5を組み合わせることにより、本発明の第1実施例のフィルタ装置が構成されている。本発明の第1実施例のフィルタ装置は、図39に示すフィルタ装置210として使用することができる。
図18に示す帯域阻止フィルタ4は、入力端子INと出力端子OUTとを接続する線路に分布定数線路44が接続され、入力端子INと分布定数線路44の一端との接続点に第1のオープンスタブ40が接続され、分布定数線路44の他端と出力端子OUTとの接続点に第2のオープンスタブ41が接続されている。第1のオープンスタブ40は先端が開放された同軸線路42からなり、同軸線路42はアースされた外部導体42aのほぼ中央に内部導体42bが配置され、下端において内部導体42bは外部導体42aより下方へ所定長さだけ突出されて構成されている。この同軸線路42の電気長は、第2の帯域(BWb)の下限周波数における周波数の波長をλ1とした際に約3λ1/4とされ、特性インピーダンスはZ40とされている。
また、第2のオープンスタブ41は先端が開放された同軸線路43からなり、同軸線路43はアースされた外部導体43aのほぼ中央に内部導体43bが配置され、下端において内部導体43bは外部導体43aより下方へ所定長さだけ突出されて構成されている。この同軸線路43の電気長は、第2の帯域(BWb)の上限周波数における周波数の波長をλ2とした際に約3λ2/4とされ、特性インピーダンスはZ41とされている。また、分布定数線路44はストリップ線路により構成することができ、その電気長は、第2の帯域(BWb)の中心周波数の波長をλ3とした際に約λ3/4とされ、特性インピーダンスはZ43とされている。
第1のオープンスタブ40では、外部導体42aより下方へ突出している内部導体42bを切断して長さmを調節することにより、第1のオープンスタブ40の共振周波数を微調することができる。また、第2のオープンスタブ41においても同様に、突出している内部導体43bを切断して長さmを調節することにより、第2のオープンスタブ41の共振周波数を微調することができる。
ここで、第1のオープンスタブ40を構成する同軸線路42のインピーダンスZ40を約36Ω、波長λ1を約2.535GHzの波長とし、第2のオープンスタブ41を構成する同軸線路43のインピーダンスZ41を約36Ω、波長λ2を約2.585GHzの波長とし、分布定数線路44のインピーダンスZ43を約50Ω、波長λ3を約2.56GHzの波長とした際の減衰量およびリターンロスの周波数特性を図19に示す。図19を参照すると、第2の帯域(BWb)における減衰量は約53dB以上の減衰量が得られており、第1の帯域(BWa)における減衰量はほぼ0dBとなっている。また、第1の帯域(BWa)におけるリターンロスはほぼ20dB以上が得られて、通過帯域におけるVSWRは約1.2以下の良好なVSWRが得られている。
図20に示す帯域阻止フィルタ5は、入力端子INと出力端子OUTとを接続する線路に分布定数線路54が接続され、入力端子INと分布定数線路54の一端との接続点に第3のオープンスタブ50が接続され、分布定数線路54の他端と出力端子OUTとの接続点に第4のオープンスタブ51が接続されている。第3のオープンスタブ50は先端が開放された同軸線路52からなり、同軸線路52はアースされた外部導体52aのほぼ中央に内部導体52bが配置され、下端において内部導体52bは外部導体52aより下方へ所定長さだけ突出されて構成されている。この同軸線路52の電気長は、第1の帯域(BWa)の下限周波数における周波数の波長をλ4とした際に約λ4/4とされ、特性インピーダンスはZ50とされている。
また、第4のオープンスタブ51は先端が開放された同軸線路53からなり、同軸線路53はアースされた外部導体53aのほぼ中央に内部導体53bが配置され、下端において内部導体53bは外部導体53aより下方へ所定長さだけ突出されて構成されている。この同軸線路53の電気長は、第1の帯域(BWa)の上限周波数における周波数の波長をλ5とした際に約λ5/4とされ、特性インピーダンスはZ51とされている。また、分布定数線路54はストリップ線路により構成することができ、その電気長は、第1の帯域(BWa)の中心周波数の波長をλ6とした際に約λ6/4とされ、特性インピーダンスはZ53とされている。
第3のオープンスタブ50では、外部導体52aより下方へ突出している内部導体52bを切断して長さmを調節することにより、第3のオープンスタブ50の共振周波数を微調することができる。また、第4のオープンスタブ51においても同様に、突出している内部導体53bを切断して長さmを調節することにより、第4のオープンスタブ51の共振周波数を微調することができる。
ここで、第3のオープンスタブ50を構成する同軸線路52のインピーダンスZ50を約75Ω、波長λ4を約1.875GHzの波長とし、第4のオープンスタブ51を構成する同軸線路53のインピーダンスZ51を約75Ω、波長λ5を約1.929GHzの波長とし、分布定数線路54のインピーダンスZ53を約50Ω、波長λ6を約1.902GHzの波長とした際の減衰量およびリターンロスの周波数特性を図21に示す。図21を参照すると、第1の帯域(BWa)における減衰量は約54dB以上の減衰量が得られており、第2の帯域(BWb)における減衰量はほぼ0dBとなっている。また、第2の帯域(BWb)におけるリターンロスはほぼ20dB以上が得られて、通過帯域におけるVSWRは約1.2以下の良好なVSWRが得られている。
上記したように、第1実施例の帯域阻止フィルタにおいて、第1の帯域(BWa)を通過させ、第2の帯域(BWb)を阻止する帯域阻止フィルタ4では、オープンスタブ40,41の電気長を阻止する第2の帯域(BWb)の周波数の3/4波長とすると共にインピーダンスZ40を約36Ωとし、第2の帯域(BWb)を通過させ、第1の帯域(BWa)を阻止する帯域阻止フィルタ5では、オープンスタブ50,51の電気長を阻止する第1の帯域(BWa)の周波数の1/4波長とすると共にインピーダンスZ51を約75Ωにすることにより、フィルタ装置の設計仕様を満足するようにしている。そして、本発明の第1実施例のフィルタ装置においては、帯域阻止フィルタ4を図39に示すフィルタ装置210の帯域阻止フィルタ211として使用することができると共に、帯域阻止フィルタ5を帯域阻止フィルタ212として使用することができる。
なお、第1オープンスタブ40ないし第4オープンスタブ51の電気長を設定している上限周波数あるいは下限周波数が、仕様で規定された上限周波数より若干高く、下限周波数より若干低くされているのは、同軸線路42ないし同軸線路53の温度特性等のドリフト分を考慮したためである。従って、同軸線路42ないし同軸線路53の温度特性等のドリフト分を無視できる場合は、仕様通りの上限周波数および下限周波数とすることができる。
ところで、図19および図21を参照すると、リターンロス特性が、通過帯域において最適値より若干のズレがある不整合状態となっている。この修正を行うために、並列にリアクタンス成分を付加して整合状態を改善した本発明の第2実施例のフィルタ装置にかかる帯域阻止フィルタの構成を図22および図24に示す。
図22に示す帯域阻止フィルタ6は、第1の帯域(BWa)を通過させ、第2の帯域(BWb)を阻止するフィルタとされ、図24に示す帯域阻止フィルタ7は、第2の帯域(BWb)を通過させ、第1の帯域(BWa)を阻止するフィルタとされて、帯域阻止フィルタ6および帯域阻止フィルタ7を組み合わせることにより、本発明の第2実施例のフィルタ装置が構成されている。本発明の第2実施例のフィルタ装置は、図39に示すフィルタ装置210として使用することができる。
図22に示す帯域阻止フィルタ6は、図18に示す帯域阻止フィルタ4においてオープンスタブ41の接続点とアース間にコンデンサC6を接続した構成とされており、コンデンサC6を除く構成は同様とされていることから、その説明は省略する。
ここで、第1のオープンスタブ40を構成する同軸線路42のインピーダンスZ40を約36Ω、波長λ1を約2.535GHzの波長とし、第2のオープンスタブ41を構成する同軸線路43のインピーダンスZ41を約36Ω、波長λ2を約2.585GHzの波長とし、分布定数線路44のインピーダンスZ43を約50Ω、波長λ3を約2.56GHzの波長とし、コンデンサC6の容量を約0.2pFとした際の減衰量およびリターンロスの周波数特性を図23に示す。図23を参照すると、第2の帯域(BWb)における減衰量は53dB以上の減衰量が得られており、第1の帯域(BWa)における減衰量はほぼ0dBとなっている。また、第1の帯域(BWa)におけるリターンロス特性は、図19に示す帯域阻止フィルタ4のリターンロス特性より改善されて20dB以上が得られており、通過帯域におけるVSWRは約1.2以下の良好なVSWRが得られていることがわかる。
図24に示す帯域阻止フィルタ7は、図20に示す帯域阻止フィルタ5においてオープンスタブ51の接続点とアース間にコンデンサC7を接続した構成とされており、コンデンサC7を除く構成は同様とされていることから、その説明は省略する。
ここで、第3のオープンスタブ50を構成する同軸線路52のインピーダンスZ50を約75Ω、波長λ4を約1.875GHzの波長とし、第4のオープンスタブ51を構成する同軸線路53のインピーダンスZ51を約75Ω、波長λ5を約1.929GHzの波長とし、分布定数線路54のインピーダンスZ53を約50Ω、波長λ6を約1.902GHzの波長とし、コンデンサC7の容量を約0.2pFとした際の減衰量およびリターンロスの周波数特性を図25に示す。図25を参照すると、第1の帯域(BWa)における減衰量は54dB以上の減衰量が得られており、第2の帯域(BWb)における減衰量はほぼ0dBとなっている。また、第2の帯域(BWb)におけるリターンロス特性は、図21に示す帯域阻止フィルタ5のリターンロス特性より改善されて20dB以上が得られており、通過帯域におけるVSWRは約1.2以下の良好なVSWRが得られている。
このように、帯域阻止フィルタ6に所定容量のコンデンサC6を付加すると共に、帯域阻止フィルタ7に所定容量のコンデンサC7を付加することにより、リターンロス特性において、通過帯域が修正されて整合状態に近づくことが分かる。
なお、帯域阻止フィルタ6のオープンスタブ40,41および帯域阻止フィルタ7のオープンスタブ50,51においては、突出している内部導体を切断して長さmを調節することにより、そのオープンスタブの共振周波数を微調することができる。また、本発明の第2実施例のフィルタ装置においては、帯域阻止フィルタ6を図39に示すフィルタ装置210の帯域阻止フィルタ211として使用することができると共に、帯域阻止フィルタ7を帯域阻止フィルタ212として使用することができる。さらに、説明は省略したが第1オープンスタブ40ないし第4オープンスタブ51の電気長を設定している上限周波数あるいは下限周波数は、仕様で規定された上限周波数より若干高く、下限周波数より若干低くされているが、仕様通りの上限周波数および下限周波数としても良いことは上記した通りとされている。
ところで、分布定数線路のインピーダンスが入出力インピーダンスより高い場合はインダクタンス成分を持ち、低い場合はキャパシタンス成分を持つので、分布定数線路はリアクタンス成分を含有する伝送線路として作用させることができる。そこで、これを利用して整合特性をより改善した本発明の第3実施例のフィルタ装置にかかる帯域阻止フィルタの構成を図26および図28に示す。
図26に示す帯域阻止フィルタ8は、第1の帯域(BWa)を通過させ、第2の帯域(BWb)を阻止するフィルタとされ、図28に示す帯域阻止フィルタ9は、第2の帯域(BWb)を通過させ、第1の帯域(BWa)を阻止するフィルタとされて、帯域阻止フィルタ8および帯域阻止フィルタ9を組み合わせることにより、本発明の第3実施例のフィルタ装置が構成されている。本発明の第3実施例のフィルタ装置は、図39に示すフィルタ装置210として使用することができる。
図26に示す帯域阻止フィルタ8は、図22に示す帯域阻止フィルタ6における分布定数線路44に相当する分布定数線路84を有し、分布定数線路84のインピーダンスZ83を変更しており、分布定数線路84のインピーダンスZ83を変更したことを除く構成は同様とされていることから、その説明は省略する。
ここで、第1のオープンスタブ40を構成する同軸線路42のインピーダンスZ40を約36Ω、波長λ1を約2.535GHzの波長とし、第2のオープンスタブ41を構成する同軸線路43のインピーダンスZ41を約36Ω、波長λ2を約2.585GHzの波長とし、分布定数線路84のインピーダンスZ83を約53Ω、波長λ3を約2.56GHzの波長とし、コンデンサC8の容量を約0.2pFとした際の減衰量およびリターンロスの周波数特性を図27に示す。図27を参照すると、第2の帯域(BWb)における減衰量は約53dB以上の減衰量が得られており、第1の帯域(BWa)における減衰量はほぼ0dBとなっている。また、第1の帯域(BWa)におけるリターンロス特性は、図23に示す帯域阻止フィルタ6のリターンロス特性より改善されて28dB以上が得られており、通過帯域におけるVSWRは約1.08以下のより良好なVSWRが得られていることがわかる。
図28に示す帯域阻止フィルタ9は、図24に示す帯域阻止フィルタ7における分布定数線路54に相当する分布定数線路94を有し、分布定数線路94のインピーダンスZ93を変更しており、分布定数線路94のインピーダンスZ93を変更したことを除く構成は同様とされていることから、その説明は省略する。
ここで、第3のオープンスタブ50を構成する同軸線路52のインピーダンスZ50を約75Ω、波長λ4を約1.875GHzの波長とし、第4のオープンスタブ51を構成する同軸線路53のインピーダンスZ51を約75Ω、波長λ5を約1.929GHzの波長とし、分布定数線路94のインピーダンスZ93を約52.5Ω、波長λ6を約1.902GHzの波長とし、コンデンサC9の容量を約0.2pFとした際の減衰量およびリターンロスの周波数特性を図29に示す。図29を参照すると、第1の帯域(BWa)における減衰量は約54dB以上の減衰量が得られており、第2の帯域(BWb)における減衰量はほぼ0dBとなっている。また、第2の帯域(BWb)におけるリターンロス特性は、図25に示す帯域阻止フィルタ7のリターンロス特性より改善されて25dB以上が得られており、通過帯域におけるVSWRは約1.1以下のより良好なVSWRが得られている。
このように、帯域阻止フィルタ8の分布定数線路84のインピーダンスZ83の値を若干変更して約53Ωとすると共に、帯域阻止フィルタ9の分布定数線路94のインピーダンスZ94の値を若干変更して約52.5Ωとすることにより、リターンロス特性において、通過帯域が修正されてより整合状態となることが分かる。そして、分布定数線路84,94はストリップ線路で構成できることから、そのインピーダンスの調整はストリップ線路の長さや幅を調整することで容易に行うことができる。
なお、帯域阻止フィルタ8のオープンスタブ40,41および帯域阻止フィルタ9のオープンスタブ50,51においては、突出している内部導体を切断して長さmを調節することにより、そのオープンスタブの共振周波数を微調することができる。また、本発明の第3実施例のフィルタ装置においては、帯域阻止フィルタ8を図39に示すフィルタ装置210の帯域阻止フィルタ211として使用することができると共に、帯域阻止フィルタ9を帯域阻止フィルタ212として使用することができる。さらに、説明は省略したが第1オープンスタブ40ないし第4オープンスタブ51の電気長を設定している上限周波数あるいは下限周波数は、仕様で規定された上限周波数より若干高く、下限周波数より若干低くされているが、仕様通りの上限周波数および下限周波数としても良いことは上記した通りとされている。
次に、第3の実施例の回路定数に基づく具体的な本発明のフィルタ装置120の構成を図30ないし図32に示す。図30は本発明のフィルタ装置120の構成を断面図で示す正面図であり、図31は本発明のフィルタ装置120の構成を示す上面図であり、図32は本発明のフィルタ装置120の構成を示す下面図である。
これらの図に示すように、フィルタ装置120は金属製のケース130を備えており、ケース130はほぼ中央に壁部130cが形成されて2分割されることにより、第1帯域阻止フィルタ131が収納される部屋と、第2帯域阻止フィルタ132が収納される部屋との2部屋が形成されている。第1帯域阻止フィルタ131が収納される部屋を塞ぐように上蓋130aがケース130の上面に嵌着されており、第2帯域阻止フィルタ132が収納される部屋を塞ぐように下蓋130bがケース130の下面に嵌着されている。一方の側面からは多周波アンテナに接続される入力側の2本の同軸ケーブルが導出され、一方の同軸ケーブルIN−1は第1の帯域(BWa)用とされ、他方の同軸ケーブルIN−2は第2の帯域(BWb)用とされている。また、ケース130の他方の側面には出力側の2つの同軸端子OUT−1,OUT−2が設けられている。
第1帯域阻止フィルタ131は、第1の帯域(BWa)を通過させ、第2の帯域(BWb)を阻止するフィルタとされ、入力端子は同軸ケーブルIN−1に接続され、出力端子は同軸端子OUT−1に接続されている。また、第2帯域阻止フィルタ132は、第2の帯域(BWb)を通過させ、第1の帯域(BWa)を阻止するフィルタとされ、入力端子は同軸ケーブルIN−2に接続され、出力端子は同軸端子OUT−2に接続されている。図31はケース130から上蓋130aを取り去った際の図とされ、絶縁性の基板に組まれた第1帯域阻止フィルタ131の構成が示されており、図32はケース130から下蓋130bを取り去った際の図とされ、絶縁性の基板に組まれた第2帯域阻止フィルタ132の構成が示されている。
そこで、第1帯域阻止フィルタ131が組まれた基板の構成を図33,図34に示し、第2帯域阻止フィルタ132が組まれた基板の構成を図35,図36に示す。図33は基板131bの表面の構成を示す図であり、図34は基板131bの裏面の構成を示す図であり、図35は基板132bの表面の構成を示す図であり、図36は基板131bの裏面の構成を示す図である。
図33および図34に示す第1帯域阻止フィルタ131は、プリント基板とされた基板131bに組まれており、裏面にはオープンスタブ40,41に相当する阻止帯域に関する周波数の3/4波長の電気長とされる2本のセミリジットケーブル131dが配置され、セミリジットケーブル131dの接続部を除く裏面のほぼ全面にアース導体が設けられている。セミリジットケーブル131dの外部導体は裏面のアース導体にハンダ付けされている。基板131bの表面には入力端子INと出力端子OUTとの間を接続するラインがプリントされていると共に両長辺に沿ってアース導体がプリントされている。2本のセミリジットケーブル131dの内部導体が接続されている間のラインはストリップ線路131cからなる分布定数線路84とされている。また、コンデンサC8に相当するキャパシタンス131bのパターンが、出力端子OUT側のセミリジットケーブル131dの接続点に形成されている。このように、キャパシタンス131bはストリップライン131cの形状を変えることで安価で容易に実現することができる。また、セミリジッドケーブル131dの内部導体は基板131bの表面から突出されて、表面に沿って折曲された調整部131aが形成されている。この調整部131aを切断して長さを調節することにより、そのセミリジットケーブル131dからなるオープンスタブの共振周波数を微調することができる。
図35および図36に示す第2帯域阻止フィルタ132は、プリント基板とされた基板132bに組まれており、裏面にはオープンスタブ50,51に相当する阻止帯域に関する周波数の1/4波長の電気長とされる2本のセミリジットケーブル132dが配置され、セミリジットケーブル132dの接続部を除く裏面のほぼ全面にアース導体が設けられている。セミリジットケーブル132dの外部導体は裏面のアース導体にハンダ付けされている。基板132bの表面には入力端子INと出力端子OUTとの間を接続するラインがプリントされていると共に長辺に沿ってアース導体がプリントされている。2本のセミリジットケーブル132dの内部導体が接続されている間のラインはストリップ線路132cからなる分布定数線路94とされている。また、コンデンサC9に相当するキャパシタンス132bのパターンが、出力端子OUT側のセミリジットケーブル132dの接続点に形成されている。このように、キャパシタンス132bはストリップライン132cの形状を変えることで安価で容易に実現することができる。また、セミリジッドケーブル132dの内部導体は基板132bの表面から突出されて、表面に沿って折曲された調整部132aが形成されている。この調整部132aを切断して長さを調節することにより、そのセミリジットケーブル132dからなるオープンスタブの共振周波数を微調することができる。
このように構成された第1帯域阻止フィルタ131および第2帯域阻止フィルタ132は、ノイズの影響を軽減できるように共に基板131b、132bの裏面が壁部130cに対面するようにケース130内に収納されている。
図30ないし図32に示すフィルタ装置120において、第3実施例にかかる帯域阻止フィルタ8と同じ回路定数とした第1帯域阻止フィルタ131の減衰量およびリターンロスの周波数特性の実測値を図37に示す。ただし、同軸ケーブルIN−1および同軸ケーブルIN−2の長さが1.3mとされている。図37を参照すると、第2の帯域(BWb)の下限周波数2.545GHzにおける減衰量は約64.636dB、上限周波数2.575GHzにおける減衰量は約63.047dBが得られており、十分な減衰量が第2の帯域(BWb)の信号に与えられていることが分かる。また、第1の帯域(BWa)の下限周波数1.884GHzにおける減衰量は約0.5803dB、上限周波数1.9196GHzにおける減衰量は約0.6074dBが得られている。ただし、長さが1.3mの同軸ケーブルIN−1,IN−2の損失が約0.4dBあることから、第1帯域阻止フィルタ131の挿入損失は差し引き約0.2dBであり、挿入損失は極めて低損失となっていることが分かる。また、リターンロス特性は、第1の帯域(BWa)の下限周波数1.884GHzにおけるリターンロスは約32.324dB、上限周波数1.9196GHzにおける減衰量は約25.628dBが得られており、通過帯域におけるVSWRは約1.1以下の良好なVSWRが得られていることがわかる。
次に、フィルタ装置120において、第3実施例にかかる帯域阻止フィルタ9と同じ回路定数とした第2帯域阻止フィルタ132の減衰量およびリターンロスの周波数特性の実測値を図38に示す。ただし、同軸ケーブルIN−1および同軸ケーブルIN−2の長さが1.3mとされている。図38を参照すると、第1の帯域(BWa)の下限周波数1.884GHzにおける減衰量は約57.549dB、上限周波数1.9196GHzにおける減衰量は約58.309dBが得られており、十分な減衰量が第1の帯域(BWa)の信号に与えられていることが分かる。また、第2の帯域(BWb)の下限周波数2.545GHzにおける減衰量は約0.6772dB、上限周波数2.575GHzにおける減衰量は約0.6684dBが得られている。ただし、長さが1.3mの同軸ケーブルIN−1,IN−2の損失が約0.4dBあることから、第1帯域阻止フィルタ131の挿入損失は差し引き約0.3dB以下であり、挿入損失は極めて低損失となっていることが分かる。また、リターンロス特性は、第2の帯域(BWb)の下限周波数2.545GHzにおけるリターンロスは約27.295dB、上限周波数2.575GHzにおける減衰量は約26.208dBが得られており、通過帯域におけるVSWRは約1.1以下の良好なVSWRが得られていることがわかる。
以上説明した本発明のフィルタ装置においては、使用するオープンスタブは汎用の同軸ケーブルあるいはセミリジットケーブルの規格インピーダンスとされる36Ωおよび75Ωのインピーダンスとされているため、特注品のインピーダンスの同軸ケーブルあるいはセミリジットケーブルが不要となることから、フィルタ装置のコストを低減することができる。また、本発明のフィルタ装置における帯域阻止フィルタにおいては、オープンスタブの先端の内部導体のみ、基板上において折り返す構造としたことで、この内部導体を切断する作業をもって共振周波数の微調整を行えるため、共振用の可変容量コンデンサ等の新たな部品が不要になると共に、経年変化が改善され、部品故障率も改善される。さらに、構造が単純なため電気特性の劣化を防止することができる。
本発明のフィルタ装置の以上の説明においては、オープンスタブを用いるフィルタ装置と説明したが、ショートスタブを用いるフィルタ装置としても良い。ただし、ショートスタブを用いるフィルタ装置においては、ショートスタブの電気長として所望の周波数の1/2波長あるいはその整数倍が必要とされることから、オープンスタブを用いるフィルタ装置よりは大きくなる。しかし、ショートスタブを用いるフィルタ装置としても簡易なフィルタ構成とすることができる。
1 帯域阻止フィルタ、2 帯域阻止フィルタ、3 帯域阻止フィルタ、4 帯域阻止フィルタ、5 帯域阻止フィルタ、6 帯域阻止フィルタ、7 帯域阻止フィルタ、8 帯域阻止フィルタ、9 帯域阻止フィルタ、10 オープンスタブ、11 同軸線路、11a 外部導体、11b 内部導体、20 オープンスタブ、21 同軸線路、21a 外部導体、21b 内部導体、30 ショートスタブ、31 同軸線路、31a 外部導体、31b 内部導体、40 オープンスタブ、41 オープンスタブ、42 同軸線路、42a 外部導体、42b 内部導体、43 同軸線路、43a 外部導体、43b 内部導体、44 分布定数線路、50 オープンスタブ、50 波長短縮率が、51 オープンスタブ、52 同軸線路、52a 外部導体、52b 内部導体、53 同軸線路、53a 外部導体、53b 内部導体、54 分布定数線路、84 分布定数線路、94 分布定数線路、100 オープンスタブ、100Ω インピーダンスを、100Ω 特性インピーダンスが、101 同軸線路、101a 外部導体、101b 内部導体、110 ショートスタブ、111 同軸線路、111a 外部導体、111b 内部導体、120 フィルタ装置、130 ケース、130a 上蓋、130b 下蓋、130c 壁部、131 第1帯域阻止フィルタ、131a 調整部、131b キャパシタンス、131b 基板、131c ストリップライン、131c ストリップ線路、131d セミリジットケーブル、131d セミリジッドケーブル、132 第2帯域阻止フィルタ、132a 調整部、132b キャパシタンス、132b 基板、132c ストリップライン、132c ストリップ線路、132d セミリジットケーブル、132d セミリジッドケーブル、200 周波アンテナ、2000 特開、210 フィルタ装置、211 帯域阻止フィルタ、212 帯域阻止フィルタ、213 端子、214 端子、220 帯域阻止フィルタ、221 同軸線路、221a 外部導体、221b 内部導体、M100 端子、M110 端子

Claims (7)

  1. 多周波アンテナから並列に導出されている2本のケーブルが、それぞれ接続される第1の入力端子および第2の入力端子、第1の帯域の信号が出力される第1の出力端子および前記第1の帯域より高い第2の帯域の信号が出力される第2の出力端子とを備えるフィルタ装置であって、
    前記ケーブルの一方は前記第1の帯域の信号用とされ、前記ケーブルの他方は前記第2の帯域の信号用とされ、前記フィルタ装置は、前記第1の入力端子と前記第1の出力端子を備え、前記第2の帯域の信号を阻止して前記第1の帯域を通過させる第1の帯域阻止フィルタと、前記第2の入力端子と前記第2の出力端子を備え、前記第1の帯域の信号を阻止して前記第2の帯域を通過させる第2の帯域阻止フィルタからなり、
    前記第1の帯域阻止フィルタは、前記第1の入力端子と前記1の出力端子との間に接続されている前記第2の帯域における中心周波数の波長をλ とした時に、λ /4の電気長とされた第1の分布定数線路と、前記第1の入力端子と前記第1の分布定数線路との接続点に接続されている、前記第2の帯域の下限周波数近傍に共振する第1のオープンスタブと、前記第出力端子と前記第1の分布定数線路との接続点に接続されている、前記第2の帯域の上限周波数近傍に共振する第2のオープンスタブとを有し、前記第1の帯域を通過させるように前記第1のオープンスタブの電気長が前記第2の帯域の上限周波数の波長をλ とした時に、約3λ /4とされていると共に、前記第2のオープンスタブの電気長が前記第2の帯域の下限周波数の波長をλ とした時に、約3λ /4とされており、
    前記第2の帯域阻止フィルタは、前記入力端子と前記出力端子との間に接続されている前記第1の帯域における中心周波数の波長をλ とした時に、λ /4の電気長とされた第2の分布定数線路と、前記第入力端子と前記第2の分布定数線路との接続点に接続されている、前記第1の帯域の下限周波数近傍に共振する第3のオープンスタブと、前記第出力端子と前記第2の分布定数線路との接続点に接続されている、前記第1の帯域の上限周波数近傍に共振する第4のオープンスタブとを有し、前記第2の帯域を通過させるように前記第3のオープンスタブの電気長が前記第1の帯域の上限周波数の波長をλ とした時に、λ /4とされていると共に、前記第4のオープンスタブの電気長が前記第1の帯域の下限周波数の波長をλ とした時に、λ /4とされていることを特徴とするフィルタ装置。
  2. 前記第1の帯域阻止フィルタにおける前記第1のオープンスタブおよび前記第2のオープンスタブのインピーダンスが、前記第1の帯域のリターンロスを大きくできると共に、前記第2の帯域の信号に十分な減衰量を与えられるように調整されていると共に、前記第2の帯域阻止フィルタにおける前記第3のオープンスタブおよび前記第4のオープンスタブのインピーダンスが、前記第2の帯域のリターンロスを大きくできると共に、前記第1の帯域の信号に十分な減衰量を与えられるように調整されていることを特徴とする請求項1記載のフィルタ装置。
  3. 前記第1の帯域阻止フィルタにおける前記第2のオープンスタブに並列にコンデンサを接続することにより、前記第1の帯域阻止フィルタの通過特性を低域側へシフトすることができ、前記第2の帯域阻止フィルタにおける前記第4のオープンスタブに並列にコンデンサを接続することにより、前記第2の帯域阻止フィルタの通過特性を低域側へシフトすることができることを特徴とする請求項1記載のフィルタ装置。
  4. 前記第1の帯域阻止フィルタにおける前記第1の分布定数線路のインピーダンスが、前記第1の帯域のリターンロスを大きくできると共に、前記第2の帯域の信号に十分な減衰量を与えられるように調整されていると共に、前記第2の帯域阻止フィルタにおける前記第2の分布定数線路のインピーダンスが、前記第2の帯域のリターンロスを大きくできると共に、前記第1の帯域の信号に十分な減衰量を与えられるように調整されていることを特徴とする請求項1記載のフィルタ装置。
  5. 前記第1のオープンスタブないし前記第4のオープンスタブがセミリジットケーブルにより構成されていることを特徴とする請求項1記載のフィルタ装置。
  6. 一面がほぼアース面とされ、他面に前記第1の分布定数線路とされるストリップラインが形成されている第1の基板の前記一面に前記第1のオープンスタブおよび前記第2のオープンスタブが配置されていると共に、一面がほぼアース面とされ、他面に前記第2の分布定数線路とされるストリップラインが形成されている第2の基板の前記一面に前記第3のオープンスタブおよび前記第4のオープンスタブが配置されていることを特徴とする請求項5記載のフィルタ装置。
  7. 導電性のケース内に、前記第1の基板の前記一面と、前記第2の基板の前記一面とが、前記ケースのほぼ中央に形成されている壁部に対面するように収納されていることを特徴とする請求項6記載のフィルタ装置。
JP2009107569A 2009-04-27 2009-04-27 フィルタ装置 Active JP5344983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009107569A JP5344983B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 フィルタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009107569A JP5344983B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 フィルタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010258857A JP2010258857A (ja) 2010-11-11
JP5344983B2 true JP5344983B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=43319252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009107569A Active JP5344983B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 フィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5344983B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115360486A (zh) * 2022-07-13 2022-11-18 广州司南技术有限公司 具有长的开放式短截线的频率选择装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104393380A (zh) * 2014-11-19 2015-03-04 凯士林汽车部件(苏州)有限公司 基于四分之一波长的汽车天线带阻滤波器
JP2017054646A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 株式会社ダイヘン 高周波電源装置、当該高周波電源装置を備えているプラズマ処理システムおよび非接触給電システム
CN113540713A (zh) * 2021-07-09 2021-10-22 赛莱克斯微系统科技(北京)有限公司 一种微型滤波器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5023866A (en) * 1987-02-27 1991-06-11 Motorola, Inc. Duplexer filter having harmonic rejection to control flyback
JPH10200306A (ja) * 1997-01-08 1998-07-31 Nec Corp 分波・合成器
AUPP512098A0 (en) * 1998-08-07 1998-08-27 Alcatel Alsthom Compagnie Generale D'electricite Dual band combiner arrangement

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115360486A (zh) * 2022-07-13 2022-11-18 广州司南技术有限公司 具有长的开放式短截线的频率选择装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010258857A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI104661B (fi) Pinta-asennussuodatin, jossa on kiinteä siirtolinjakytkentä
US5424694A (en) Miniature directional coupler
US5812036A (en) Dielectric filter having intrinsic inter-resonator coupling
US7592885B2 (en) Stacked dielectric band-pass filter having a wider passband
US8797125B2 (en) Filter arrangement
WO2001033661A1 (fr) Filtre dielectrique
US6720849B2 (en) High frequency filter, filter device, and electronic apparatus incorporating the same
JP5344983B2 (ja) フィルタ装置
KR930007297B1 (ko) 분파기(分波器)
FI127061B (en) Radio frequency resonator tuning elements
Bharathi et al. Design and analysis of interdigital microstrip bandpass filter for centre frequency 2.4 GHz
EP3386028B1 (en) Combiner
WO2004105175A1 (ja) リングフィルタ及びそれを用いた広帯域帯域通過フィルタ
RU2488200C1 (ru) Микрополосковый диплексер
CN115513627B (zh) 分频器及天线阵列
CN212434808U (zh) 滤波结构和滤波器
JP2004282573A (ja) 低域通過フィルタ
JP2005101946A (ja) 電力分配合成器
US9673499B2 (en) Notch filter with arrow-shaped embedded open-circuited stub
JP2006253877A (ja) 高周波フィルタ
RU2650421C2 (ru) Малогабаритный направленный ответвитель
KR101018627B1 (ko) 다중 대역 발룬
CN114976541B (zh) 一种三陷波超宽带带通滤波器及可定位的电子设备
RU2266590C1 (ru) Частотно-разделительное устройство
CN102334231B (zh) 滤波器电路及使用其的无线通信模块以及无线通信设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5344983

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250