JP5344754B2 - アキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法 - Google Patents
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ステータコアのスロットに、所定のパラ本数の線材を捲回して複数の単極コイルを有する巻線を形成するアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法であって、
巻枠に形成されたスロットに前記所定のパラ本数の線材からなる束線を所定ターン数ずつ捲回して積層しながら、略半円状の第1の単極コイル群と略半円状の第2の単極コイル群からなる前記複数の単極コイルを略S字状に形成する工程と、
前記複数の単極コイルが略円形状となるように、前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群との連結部分を折り曲げる工程と、
を備え、
前記複数の単極コイルが前記ステータコアのスロットに配置された時、前記第1の単極コイル群の単極コイルの束線と前記第2の単極コイル群の単極コイルの束線が前記ステータコアのスロット内で転位していることを特徴とする。
ステータコア(例えば、後述の実施形態におけるステータコア23)のスロット(例えば、後述の実施形態におけるスロット24)に、所定のパラ本数の線材を捲回して複数の単極コイル(例えば、後述の実施形態における単極コイル29)を有する巻線(例えば、後述の実施形態におけるU相コイル25)を形成するアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)のステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ20)の巻線の捲回方法であって、
前記所定のパラ本数の線材のうち、複数の巻線要素(例えば、後述の実施形態における巻線要素w1〜w6)に分割された幾つかのパラ本数の線材をノズル(例えば、後述の実施形態におけるノズル50)に配置する工程と、
前記ノズルを巻枠(例えば、後述の実施形態における巻枠51,52)に対して移動させることで、該各巻線要素の線材を前記巻枠のスロット(例えば、後述の実施形態におけるスロット53,54)内で、各ターンの前記巻線要素が該スロットの底面(例えば、後述の実施形態における底面53c,54c)と略平行となるように所定ターン数ずつ捲回して、前記スロット内を略S字状に配索すると共に、前記複数の巻線要素に対して繰り返すことで、前記複数の巻線要素の線材を、該スロットの底面と略平行にそれぞれ積層して、略半円状の第1の単極コイル群(例えば、後述の実施形態における第1の単極コイル群A)と略半円状の第2の単極コイル群(例えば、後述の実施形態における第2の単極コイル群B)からなる前記複数の単極コイルを略S字状に形成する工程と、
前記複数の単極コイルが略円形状となるように、前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群との連結部分(例えば、後述の実施形態における連結部分C)を折り曲げる工程と、
を有し、
前記複数の単極コイルが前記ステータコアのスロットに配置された時、前記第1の単極コイル群の単極コイルの複数の巻線要素と前記第2の単極コイル群の単極コイルの複数の巻線要素が前記ステータコアのスロット内で転位していることを特徴とする。
前記巻枠は、前記第1の単極コイル群の単極コイルが挿入可能なスロットを少なくとも有する第1の巻枠と、前記第2の単極コイル群の単極コイルが挿入可能なスロットを少なくとも有する第2の巻枠と、を備え、
前記第1の巻枠と前記第2の巻枠とを並べた状態で、前記複数の単極コイルを略S字状に形成することを特徴とする。
前記第1及び第2の巻枠の一方は、前記複数の単極コイルを挿入可能なスロットを有し、
前記連結部分を折り返すことで、前記第1及び第2の巻枠の他方に捲回された前記単極コイルを前記第1及び第2の巻枠の一方に配置することを特徴とする。
前記第1及び第2の巻枠の一方は、前記スロットの開口寄りの周方向幅が底部寄りの周方向幅と略等しい、又は、前記底部寄りの周方向幅以上のオープンスロットである前記ステータコアであることを特徴とする。
前記第1の単極コイル群の単極コイルの線材と前記第2の単極コイル群の単極コイルの線材の両方を同一の前記スロットに挿入する際、前記両方の単極コイルの線材間に滑り材(例えば、後述の実施形態における絶縁紙56)を介在させることを特徴とする。
前記折り曲げ工程は、前記複数の単極コイルを前記巻枠から取り外した状態で行われ、
前記第1の単極コイル群の捲き始め部の単極コイルの線材と前記第2の単極コイル群の捲き終わり部の単極コイルの線材、及び前記連結部分の両側に位置する前記第1の単極コイル群の単極コイルの線材と前記第2の単極コイル群の単極コイルの線材は、それぞれ予め纏められて前記ステータコアのスロットに挿入されることを特徴とする。
円周方向に複数のスロットが形成されるステータコアと、所定のパラ本数の線材を該複数のスロットの所定位置に所定のターン数ずつ捲回することで、それぞれ複数の単極コイルを有する三相巻線と、を備えたアキシャルギャップ型モータのステータであって、
前記各巻線は、前記所定のパラ本数の線材のうち幾つかのパラ本数の線材に分割されたn個の巻線要素を該巻線要素毎に該スロットの底面と略平行に捲回することで構成されており、
前記複数の単極コイルは、
所定間隔で離間した2つの前記スロット内のそれぞれにおいて、その底面から開口に向けて第1番目の前記巻線要素から第n番目の前記巻線要素の順に積層された前記単極コイルを、複数個有してなる第1の単極コイル群と、
所定間隔で離間した2つの前記スロット内のそれぞれにおいて、その底面から開口に向けて第n番目の前記巻線要素から第1番目の前記巻線要素の順に積層された前記単極コイルを、複数個有してなる第2の単極コイル群と、
を備え、
前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群とが連結部分において連結されて構成されていることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項8の構成に加えて、
前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群とは同数の単極コイルを備えていることを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、請求項9の構成に加えて、
前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群とは、円環状に配列された複数のスロットのうちの半周ずつに分けて配置されていることを特徴とする。
なお、第1の単極コイル群Aの単極コイル29の数と第2の単極コイル群Bの単極コイル29の数を等しくすることで、スロット24の底部寄りの位置を通過する線材と開口部寄りの位置を通過する線材の長さが略等しくなり、インダクタンスの差が平均化される。
11 ロータ
12a 主磁石部
12b 副磁石部
20 ステータ
23 ステータコア
24 スロット
25 U相コイル
25a 、26a、27a 外径側コイルエンド(コイルエンド)
25b 、26b、27b 内径側コイルエンド(コイルエンド)
26 V相コイル
27 W相コイル
29 単極コイル
50 ノズル
51,52 巻枠
53,54 スロット
A 第1の単極コイル群
B 第2の単極コイル群
O 回転軸
w1〜w6 巻線要素
Claims (10)
- ステータコアのスロットに、所定のパラ本数の線材を捲回して複数の単極コイルを有する巻線を形成するアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法であって、
巻枠に形成されたスロットに前記所定のパラ本数の線材からなる束線を所定ターン数ずつ捲回して積層しながら、略半円状の第1の単極コイル群と略半円状の第2の単極コイル群からなる前記複数の単極コイルを略S字状に形成する工程と、
前記複数の単極コイルが略円形状となるように、前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群との連結部分を折り曲げる工程と、
を備え、
前記複数の単極コイルが前記ステータコアのスロットに配置された時、前記第1の単極コイル群の単極コイルの束線と前記第2の単極コイル群の単極コイルの束線が前記ステータコアのスロット内で転位していることを特徴とするアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法。 - ステータコアのスロットに、所定のパラ本数の線材を捲回して複数の単極コイルを有する巻線を形成するアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法であって、
前記所定のパラ本数の線材のうち、複数の巻線要素に分割された幾つかのパラ本数の線材をノズルに配置する工程と、
前記ノズルを巻枠に対して移動させることで、該各巻線要素の線材を前記巻枠のスロット内で、各ターンの前記巻線要素が該スロットの底面と略平行となるように所定ターン数ずつ捲回して、前記スロット内を略S字状に配索すると共に、前記複数の巻線要素に対して繰り返すことで、前記複数の巻線要素の線材を、該スロットの底面と略平行にそれぞれ積層して、略半円状の第1の単極コイル群と略半円状の第2の単極コイル群からなる前記複数の単極コイルを略S字状に形成する工程と、
前記複数の単極コイルが略円形状となるように、前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群との連結部分を折り曲げる工程と、
を有し、
前記複数の単極コイルが前記ステータコアのスロットに配置された時、前記第1の単極コイル群の単極コイルの複数の巻線要素と前記第2の単極コイル群の単極コイルの複数の巻線要素が前記ステータコアのスロット内で転位していることを特徴とするアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法。 - 前記巻枠は、前記第1の単極コイル群の単極コイルが挿入可能なスロットを少なくとも有する第1の巻枠と、前記第2の単極コイル群の単極コイルが挿入可能なスロットを少なくとも有する第2の巻枠と、を備え、
前記第1の巻枠と前記第2の巻枠とを並べた状態で、前記複数の単極コイルを略S字状に形成することを特徴とする請求項1または2に記載のアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法。 - 前記第1及び第2の巻枠の一方は、前記複数の単極コイルを挿入可能なスロットを有し、
前記連結部分を折り返すことで、前記第1及び第2の巻枠の他方に捲回された前記単極コイルを前記第1及び第2の巻枠の一方に配置することを特徴とする請求項3に記載のアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法。 - 前記第1及び第2の巻枠の一方は、前記スロットの開口寄りの周方向幅が底部寄りの周方向幅と略等しい、又は、前記底部寄りの周方向幅以上のオープンスロットである前記ステータコアであることを特徴とする請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法。
- 前記第1の単極コイル群の単極コイルの線材と前記第2の単極コイル群の単極コイルの線材の両方を同一の前記スロットに挿入する際、前記両方の単極コイルの線材間に滑り材を介在させることを特徴とする請求項4または5に記載のアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法。
- 前記折り曲げ工程は、前記複数の単極コイルを前記巻枠から取り外した状態で行われ、 前記第1の単極コイル群の捲き始め部の単極コイルの線材と前記第2の単極コイル群の捲き終わり部の単極コイルの線材、及び前記連結部分の両側に位置する前記第1の単極コイル群の単極コイルの線材と前記第2の単極コイル群の単極コイルの線材は、それぞれ予め纏められて前記ステータコアのスロットに挿入されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータのステータの巻線の捲回方法。
- 円周方向に複数のスロットが形成されるステータコアと、所定のパラ本数の線材を該複数のスロットの所定位置に所定のターン数ずつ捲回することで、それぞれ複数の単極コイルを有する三相巻線と、を備えたアキシャルギャップ型モータのステータであって、
前記各巻線は、前記所定のパラ本数の線材のうち幾つかのパラ本数の線材に分割されたn個の巻線要素を該巻線要素毎に該スロットの底面と略平行に捲回することで構成されており、
前記複数の単極コイルは、
所定間隔で離間した2つの前記スロット内のそれぞれにおいて、その底面から開口に向けて第1番目の前記巻線要素から第n番目の前記巻線要素の順に積層された前記単極コイルを、複数個有してなる第1の単極コイル群と、
所定間隔で離間した2つの前記スロット内のそれぞれにおいて、その底面から開口に向けて第n番目の前記巻線要素から第1番目の前記巻線要素の順に積層された前記単極コイルを、複数個有してなる第2の単極コイル群と、
を備え、
前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群とが連結部分において連結されて構成されていることを特徴とするアキシャルギャップ型モータのステータ。 - 前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群とは同数の単極コイルを備えていることを特徴とする請求項8に記載のアキシャルギャップ型モータのステータ。
- 前記第1の単極コイル群と前記第2の単極コイル群とは、円環状に配列された複数のスロットのうちの半周ずつに分けて配置されていることを特徴とする請求項9に記載のアキシャルギャップ型モータのステータ。
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