以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図24に基づいて説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を保護するための保護ガラスが装着されるガラス枠を備えた前枠14と、上球皿15がそれぞれ横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯(点滅))により、発光演出を実行する装飾ランプ16が設けられている。外枠11の下部には、各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出を行うスピーカ17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。そして、遊技者が発射装置19を操作して、該発射装置19を駆動させることにより、上球皿15内の遊技球が遊技盤13の遊技領域13aへ発射されるようになっている。また、遊技場にパチンコ機10を設置するための遊技機設置設備(遊技島)50の前面側中央には、パチンコ機10で当選した大当りの回数等の各種情報を表示する大当り回数報知装置KHが設置されている。
図2において、遊技盤13の遊技領域13aの右下方には、7セグメント型の表示手段としての第1特図表示器H0と、7セグメント型の表示手段としての第2特図表示器H1が設けられている。また、遊技盤13の遊技領域13aには、液晶ディスプレイ型の表示手段としての可変表示器H2が配設されている。また、遊技盤13の遊技領域13aには、装飾部材としてのセンター役物20が設けられている。第1特図表示器H0及び第2特図表示器H1では、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。可変表示器H2では、第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1で行われる図柄変動ゲームに係わる表示演出が行われるようになっている。具体的には、可変表示器H2では、変動画像(又は画像表示)に基づく表示演出が行われるとともに、複数種類の図柄を複数列で変動させて図柄組み合わせを表示する図柄変動ゲーム(以下、図柄組み合わせゲームと示す場合がある)が行われる。
そして、図柄変動ゲームにおいて第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1では、複数種類の特別図柄(以下、「特図」と示す場合がある)を1列で変動させて特図を表示する。この特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。以下、第1特図表示器H0で行われる図柄変動ゲームを「第1の変動ゲーム(第2図柄変動ゲーム)」と示し、第2特図表示器H1で行われる図柄変動ゲームを「第2の変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)」と示す場合がある。一方、図柄変動ゲームに係わる表示演出において可変表示器H2では、複数種類の飾り図柄(以下、「飾図」と示す場合がある)を複数列(本実施形態では3列)で変動させて各列毎に飾図を表示する。この飾図は、表示演出を多様化するために用いられる演出用の図柄である。
そして、第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄の変動表示が開始され、該ゲームの終了と同時に特図が確定停止表示される。また、可変表示器H2では、図柄変動ゲームの開始により同時に飾図の変動表示が開始され、該ゲーム終了前に飾図がゆれ変動状態で一旦停止表示され、該ゲームの終了と同時に各列の飾図が確定停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する表示器に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態であり、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄がゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態である。なお、第1特図表示器H0と可変表示器H2では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特図と飾図が確定停止表示される)。同様に、第2特図表示器H1と可変表示器H2では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特図と飾図が確定停止表示される)。その一方、第1特図表示器H0と、第2特図表示器H1では、並行して図柄変動ゲームが行われることがない。すなわち、第1の変動ゲームと第2の変動ゲームのうち、どちらか一方のみが実行されるようになっている。
本実施形態において第1特図表示器H0及び第2特図表示器H1には、複数種類(本実施形態では111種類)の特図の中から、大当り抽選及び小当り抽選の抽選結果に対応する1つの特図が選択され、その選択された特図が図柄変動ゲームの終了によって個別に確定停止表示される。111種類の特図は、大当りを認識し得る図柄となる100種類の大当り図柄(大当り表示結果に相当する)と、小当りを認識し得る図柄となる10種類の小当り図柄(小当り表示結果に相当する)と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄とに分類される。なお、小当り抽選は、大当り抽選に当選しなかった場合に行うようになっている。また、大当り図柄が表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。また、小当り図柄が表示された場合、遊技者には、小当り遊技が付与される。本実施形態の大当り遊技及び小当り遊技については後で詳細に説明する。
また、本実施形態において可変表示器H2には、各列毎に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]の8種類の数字が飾図として表示されるようになっている。そして、本実施形態において可変表示器H2は、第1特図表示器H0及び特図表示器H1に比較して大きい表示領域で構成されるとともに、飾図は特図に比較して遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、可変表示器H2に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識し得るようになっている。可変表示器H2に停止表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([222]、[777]など)から大当り遊技が付与される大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾図による大当りの図柄組み合わせであって大当り用の表示結果(大当り表示結果)となる。大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、可変表示器H2に確定停止表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる種類の場合には、原則として、その図柄組み合わせ([123]、[122]、[767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾図によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)となる。なお、はずれの図柄組み合わせの中でも、左図柄と右図柄が同一種類であって中図柄が数字図柄であるとともに左図柄及び右図柄に停止表示される図柄の変動順で次に位置する図柄組み合わせ([121]、[232]など)が表示された場合には、小当り遊技又は大当り遊技のいずれかが付与されることを認識できる。この小当り遊技又は大当り遊技を認識できる図柄組み合わせが大当り判定の確率が低確率から高確率となる確率変動状態が付与される可能性を示唆する確変示唆の図柄組み合わせとなる。なお、確変示唆の図柄組み合わせは、その図柄組み合わせから大当り遊技が付与される場合もあり、大当り用の表示結果又は小当り用の表示結果となる。
また、本実施形態において、可変表示器H2における各列は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って飾図が変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾図が変動を開始すると)、可変表示器H2において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾図が停止表示されるようになっている。そして、停止表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の飾図が同一種類となって停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)の飾図が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾図によるリーチの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ機10では、図柄変動ゲームの開始後、最初に飾図を停止表示させる左列が第1停止表示列になるとともに、次に飾図を停止表示させる右列が第2停止表示列になり、さらに最後に飾図を停止表示させる中列が第3停止表示列となる。
また、可変表示器H2には、第1特図表示器H0及び第2特図表示器H1の表示結果に応じた図柄組み合わせが表示されるようになっている。より詳しくは、第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1に表示される特図と、可変表示器H2に表示される飾図による図柄組み合わせが対応されており、図柄変動ゲームが終了すると、特図と飾図による図柄組み合わせが対応して確定停止表示されるようになっている。例えば、第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1に大当り図柄が確定停止表示される場合には、原則として可変表示器H2にも[222]や[444]などの大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、第1特図表示器H0又は第2特図表示領域H1にはずれ図柄が停止表示される場合には、可変表示器H2にも[131]や[345]などのはずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、第1特図表示器H0又は第2特図表示領域H1に小当り図柄が停止表示される場合には、可変表示器H2にも[454]の確変示唆の図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。なお、特図に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特図に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。以上のように、本実施形態の可変表示器H2では、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームに係わる表示演出(3列の図柄を変動表示させて図柄の組み合わせを表示させる図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。
また、遊技盤13の右下方には、第1特図表示器H0及び第2特図表示器H1を挟むように、2つのLEDから構成される普通図柄表示器H10が配設されている。この普通図柄表示器H10では、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普通図柄による図柄組み合わせゲーム(以下、「普図ゲーム」と示す場合がある)が行われるようになっている。本実施形態では、普図を2つのLEDの発光態様にて3種類示しており、具体的には、2つのLEDが共に点灯する、右側LEDだけが点灯する、左側LEDだけが点灯することにより、複数種類の普図を示している。なお、以下では、説明の都合上、2つのLEDが共に点灯することにより示す普図を普図「0」とし、右側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「1」とし、左側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「2」とする。
遊技者は、普図ゲームで最終的に表示された図柄組み合わせ(普図ゲームで導出された表示結果)から普通当り又ははずれを認識できる。普通図柄表示器H10に表示された普図が「1」又は「2」の場合には、普通当りを認識できる。この普通当りを認識できる普図が普通当りの表示結果となる。普通当りの表示結果が表示された場合、遊技者には、普通当り遊技が付与される。また、普通図柄表示器H10に表示された普図が「0」である場合には、その普図からはずれを認識できる。このはずれを認識できる普図がはずれの表示結果となる。
また、図2に示すように、センター役物20の下方には、常時遊技球が入球可能な第1始動用入球口を有する第2始動手段としての第1始動入賞口25が配設されている。第1始動入賞口25の奥方には、入球した遊技球を検知する第1始動口センサSE1(図3に示す)が設けられている。第1始動入賞口25は、遊技球の入球を契機に、第1の変動ゲームの始動条件を付与し得る。また、第1始動入賞口25の下方には、遊技球が入球可能な第2始動用入球口と、普通電動役物ソレノイドSOL2(図3に示す)の作動により開閉動作を行う開閉部材としての開閉羽根(普通電動役物)26とを備えた第1始動手段としての第2始動入賞口27が配設されている。図2では、開状態とされた開閉羽根26を実線で示す。
第2始動入賞口27の奥方には、入球した遊技球を検知する第2始動口センサSE2(図3に示す)が設けられている。第2始動入賞口27は、遊技球の入球を契機に、第2の変動ゲームの始動条件を付与し得る。第2始動入賞口27の第2始動用入球口は、常には開閉羽根26が閉状態とされて閉鎖されている。第2始動用入球口が閉鎖されている状態において第2始動入賞口27は、入球不能な状態(入球が規制された状態)とされる。そして、第2始動用入球口は、予め定めた開放条件が成立すると、開閉羽根26が閉状態から開状態に作動することにより、1回又は複数回だけ予め定めた開放時間の間、開放される。第2始動用入球口が開放されている状態において第2始動入賞口27は、入球可能な状態(入球が許容された状態)とされる。第1始動入賞口25と第2始動入賞口27は、遊技盤13の遊技領域13aに発射される遊技球の流下方向(上下方向)に沿って並設されており、本実施形態の遊技盤13には始動条件を付与し得る始動条件装置(入賞検知手段)が複数設けられていることとなる。なお、本実施形態の第1始動入賞口25及び第2始動入賞口27は、遊技球の入球を契機に、3球の賞球を払い出させるようになっている。
また、図1に示すように、第2始動入賞口27の下方には、大入賞口ソレノイドSOL1(図3に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉28を備えた大入賞口装置29(入賞手段)が配設されている。大入賞口装置29の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSE3が設けられている。そして、大当り遊技又は小当り遊技が生起されると、大入賞口扉28の開動作によって大入賞口装置29が開放されて遊技球が入球可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
また、図2に示すように、センター役物20において左側下部には、第1保留表示器Raが配設されている。第1保留表示器Raは、第1始動入賞口25に入球し、始動保留球となって機内部(RAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「第1特図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、第1保留表示器Raの表示内容によって保留されている第1の変動ゲームの回数が報知される。
第1特図始動保留記憶数は、第1始動入賞口25へ遊技球が入球すると1加算(+1)され、第1の変動ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、第1の変動ゲーム(又は第2の変動ゲーム)中に第1始動入賞口25へ遊技球が入球すると第1特図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。そして、第1保留表示器Raは、複数(4個)の発光手段で構成されている。例えば、1個の発光手段が点灯している場合には1回の第1の変動ゲームが保留中であることを報知している。従って、遊技者は、第1保留表示器Raの表示内容を見て、保留されている第1の変動ゲームの回数が減ったときには、現在第1の変動ゲームが実行されていることを認識することができる。
また、図2に示すように、センター役物20において右側下部には、第2保留表示器Rbが配設されている。第2保留表示器Rbは、第2始動入賞口27に入球し、始動保留球となって機内部(RAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「第2特図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、第2保留表示器Rbの表示内容によって保留されている第2の変動ゲームの回数が報知される。第2特図始動保留記憶数は、第2始動入賞口27へ遊技球が入球すると1加算(+1)され、第2の変動ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、第2の変動ゲーム(又は第1の変動ゲーム)中に第2始動入賞口27へ遊技球が入球すると第2特図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。そして、第2保留表示器Rbは、複数(4個)の発光手段で構成されている。例えば、2個の発光手段が点灯している場合には2回の第2の変動ゲームが保留中であることを報知している。従って、遊技者は、第2保留表示器Rbの表示内容を見て、保留されている第2の変動ゲームの回数が減ったときには、現在第2の変動ゲームが実行されていることを認識することができる。
また、センター役物20の左方には、作動ゲート23が配設されている。作動ゲート23の奥方には、入賞(通過)した遊技球を検知するゲートセンサSE4(図3に示す)が設けられている。作動ゲート23は、遊技球の入賞検知(通過検知)を契機に、普図ゲームの始動条件を付与し得る。普図ゲームは、第2始動入賞口27を開状態とするか否か(第2始動入賞口27に遊技球を入賞可能とするか)の抽選結果を導出するために行われる演出である。第2始動入賞口27は、開閉羽根26により常には入り口が閉鎖された閉状態となっており、この閉状態では遊技球を入賞させることができない。その一方で、第2始動入賞口27は、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根26が開放されることにより第2始動入賞口27が開状態となり、遊技球を入賞させることができる。即ち、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根26の開放によって第2始動入賞口27に遊技球を入賞させることができるため、第2始動入賞口27に遊技球を入賞させやすくなり、遊技者は、第2の変動ゲームの始動条件と賞球を容易に獲得できるチャンスを得ることができる。なお、第1始動入賞口25へは常に同じ条件で遊技球を入賞させることができるようになっている。
また、図2に示すように、普通図柄表示器H10の上部には、普通図柄保留表示器Mが配設されている。普通図柄保留表示器Mは、作動ゲート23を遊技球が通過し、始動保留球となって機内部(RAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「普図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、普通図柄保留表示器Mの表示内容によって保留されている普図ゲームの回数が報知される。
普図始動保留記憶数は、作動ゲート23を遊技球が通過すると1加算(+1)され、普図ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、普図ゲーム中に作動ゲート23を遊技球が通過すると普図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。そして、普通図柄保留表示器Mは、複数(4個)の発光手段で構成されている。1個の発光手段が点灯している場合には1回の普図ゲームが保留中であることを報知している。
また、本実施形態のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図)の種類が予め定めた確変図柄であることを条件として、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)である通常確率(本実施形態では4/1549)から高確率(本実施形態では40/1549)に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与する機能である。本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。
また、確変状態は、予め定めた回数(本実施形態では10000回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。本実施形態では、予め定めた回数として10000回を定めているため、確変状態は、実質的に次回の大当りが生起される迄の間付与されることと同等となっている。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
また、確変状態が付与されると、開閉羽根26を開動作させるか否かの抽選結果を導出する普図ゲームの変動時間が短縮される、及び普図ゲームの普通当り確率が通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与される場合がある。この入球率向上状態において、開閉羽根26は、普図ゲームにおいて当選した際、通常状態(非確変状態)である場合とは異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。すなわち、入球率向上状態が付与されていない状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が1回開放し、開放してから300ms又は2500ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。その一方、入球率向上状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が3回開放するとともに、1回の開放において開放してから1160msが経過するまで開放状態を維持するようになっている。つまり、開閉羽根26は、入球率向上状態が付与されている場合、入球率向上状態が付与されていない状態に比較して、合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。そして、入球率向上状態は、第2始動入賞口27への遊技球の入球をサポートする(補助する)サポート状態が付与されている遊技状態(以下、「サポートあり」と示す場合もある)である。一方、入球率向上状態が付与されていない遊技状態は、第2始動入賞口27への遊技球の入球がサポートされない(補助されない)サポートなしの遊技状態(以下、「サポートなし」と示す場合もある)である。
なお、開放してから規定時間経過する前であっても、入球上限個数(例えば、9球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26は閉鎖するようになっている。同様に、所定回数開放していなくても、入球上限個数(例えば、9球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26は閉鎖するようになっている。また、本実施形態のサポート状態は、確変図柄(大当り遊技)の種類及び確変大当りとなる図柄変動ゲームがどのような遊技状態で行われたかによって付与されるか否かが決定される。そして、確変状態の抽選状態が付与されるとともに入球率向上状態の開放状態が付与される(サポートあり)場合には、サポートあり確変状態の遊技状態となる。また、確変状態の抽選状態が付与される一方で、入球率向上状態の開放状態が付与されない(サポートなし)場合には、サポートなし確変状態の遊技状態となる。
また、本実施形態のパチンコ機10は、非確変状態(通常状態)となる大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として変動時間短縮(以下、「時短」と示す)状態を付与する時短機能を備えている。時短状態が付与されると、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率である通常状態を付与して、開閉羽根26を開動作させるか否かの抽選結果を導出する普図ゲームの変動時間が短縮される、及び普図ゲームの当り確率が通常確率から高確率に変動するサポート状態が特典として付与されるようなっている。サポート状態において、開閉羽根26は、前述同様、普図ゲームにおいて当選した際、通常状態である場合と異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。また、時短状態は、予め定めた回数(本実施形態では100回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。本実施形態では、非確変大当りとなるとき、大当り遊技終了後、時短状態が付与されるようになっている。そして、通常状態の抽選状態が付与されるとともに入球率向上状態の開放状態が付与される(サポートあり)場合には、サポートあり通常状態の遊技状態(時短状態)となる。また、通常状態の抽選状態が付与される一方で、入球率向上状態の開放状態が付与されない(サポートなし)場合には、サポートなし通常状態の遊技状態となる。
次に、本実施形態のパチンコ機10に規定する大当り遊技及び小当り遊技について、図4〜図7に基づき詳しく説明する。
大当り遊技は、図柄変動ゲームにて各表示器H0〜H2に大当り図柄(及び大当りの図柄組み合わせ)が停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では15ラウンド又は2ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口装置29の大入賞口扉28の開閉が所定回数行われるまでであり、1回のラウンド遊技中に大入賞口装置29は、規定個数(入球上限個数)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技は終了される。なお、本実施形態では、2ラウンドの大当り遊技が、第2大当り遊技となり、15ラウンドの大当り遊技が、第1大当り遊技となる。
そして、本実施形態のパチンコ機10では、大当り抽選に当選した場合、図4〜図7に示す8種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、8種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。本実施形態において第1特図表示器H0に表示される100種類の特別図柄の大当り図柄は、図4、図5に示すように、図柄A、図柄B、図柄C、図柄D、図柄F、図柄G及び図柄Hの7つのグループに分類される。
そして、図柄Aには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち10種類の大当り図柄が振り分けられている。同様に、図柄Bには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち2種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Cには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち3種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Dには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち18種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Fには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち10種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Gには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち32種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Hには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち25種類の大当り図柄が振り分けられている。また、図5に示す図柄Iには、小当り遊技に対応する10種類の特別図柄(小当り図柄)が振分けられている。
また、本実施形態において第2特図表示器H1に表示される100種類の特別図柄の大当り図柄は、図6,図7に示すように、図柄a〜図柄e及び図柄hの6つのグループに分類される。そして、図柄aには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち40種類の大当り図柄が振り分けられている。同様に、図柄bには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち7種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄cには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち13種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄dには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち12種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄eには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち3種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄hには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち25種類の大当り図柄が振り分けられている。また、図7に示す図柄iには、小当り遊技に対応する10種類の特別図柄(小当り図柄)が振分けられている。
図柄Aに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄aに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Aに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄aに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R特別確変大当り遊技」と示す。15R特別確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、15R特別確変大当り遊技における15回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。また、15R特別確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時までサポート状態が付与されるようになっている。すなわち、本実施形態において、15R特別確変大当り遊技では、確変状態とサポート状態が10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。なお、図4〜図7では、確変状態が付与されてから10000回の図柄変動ゲームの終了時までサポート状態が付与される場合を「リミットなし」と表記している。
また、15R特別確変大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間(規定時間)として「25(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、15R特別確変大当り遊技において、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「25(秒)」は最大時間となる。なお、図4〜図7には図示しないが、15R特別確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間(ラウンド間インターバル)は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Bに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄bに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されている。また、当該大当り遊技は、大当り遊技終了後に確変状態が付与され、最初のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせた15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Bに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄bに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「ジャンプアップ大当り遊技」と示す。ジャンプアップ大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、ジャンプアップ大当り遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を複数回(本実施形態では3回)開放させるとともに、2ラウンド目からのラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。また、ジャンプアップ大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時までサポート状態が付与されるようになっている。すなわち、本実施形態において、ジャンプアップ大当り遊技では、確変状態とサポート状態が10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。
また、ジャンプアップ大当り遊技では、オープニング時間として「0.004(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、ジャンプアップ大当り遊技において1ラウンド目の大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放態様として、開放1回目と開放2回目の開放時間が「0.32(秒)」に、開放3回目の開放時間が「24.36(秒)」に、それぞれ設定されている。また、開放1回目と開放2回目の間にはインターバル時間として「2.0(秒)」が、開放2回目と開放3回目の間にはインターバル時間として「2.92(秒)」が、それぞれ設定されている。これにより、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目のラウンド遊技時間は、「0.32(秒)+2.0(秒)+0.32(秒)+2.92(秒)+24.36(秒)」からなる「29.92(秒)」に設定されていることになる。
その一方で、ジャンプアップ大当り遊技において2ラウンド目〜15ラウンド目では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。2ラウンド目〜15ラウンド目の各ラウンド遊技時間(25(秒))は、1ラウンド目の大入賞口装置29の合計開放時間(0.32(秒)+0.32(秒)+24.36(秒)=25(秒))と同一時間に設定されている。各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。なお、図4〜図7には図示しないが、ジャンプアップ大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Cに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄cに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されている。また、当該大当り遊技は、大当り遊技終了後に確変状態が付与され、11ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせた15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Cに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄cに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「ステップアップ大当り遊技」と示す。ステップアップ大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、ステップアップ大当り遊技では、11ラウンド目のラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を複数回(本実施形態では6回)開放させるとともに、11ラウンド目以外のラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。また、ステップアップ大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時までサポート状態が付与されるようになっている。すなわち、本実施形態において、ステップアップ大当り遊技では、確変状態とサポート状態が10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。
また、ステップアップ大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、ステップアップ大当り遊技において11ラウンド目の大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放態様として、開放1回目〜開放5回目の開放時間が「0.32(秒)」に、開放6回目の開放時間が「23.4(秒)」に、それぞれ設定されている。また、開放1回目〜開放5回目の開放後には、インターバル時間として「2.0(秒)」が、それぞれ設定されている。これにより、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目のラウンド遊技時間は、「(0.32(秒)+2.0(秒))×5+23.4(秒)」からなる「35(秒)」に設定されていることになる。
その一方で、ステップアップ大当り遊技において11ラウンド目以外のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。11ラウンド目以外のラウンド遊技の各ラウンド遊技時間(25(秒))は、11ラウンド目の大入賞口装置29の合計開放時間((0.32(秒))×5+23.4(秒)=25(秒))と同一時間に設定されている。各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。なお、図4〜図7には図示しないが、ステップアップ大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Dに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄dに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されている。また、当該大当り遊技は、大当り遊技終了後に確変状態が付与され、11ラウンド〜15ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせた15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Dに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄dに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R通常確変大当り遊技」と示す。15R通常確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、15R通常確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。また、15R通常確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時までサポート状態が付与されるようになっている。すなわち、本実施形態において、15R通常確変大当り遊技では、確変状態とサポート状態が10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。
また、15R通常確変大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、15R通常確変大当り遊技において11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「0.32(秒)」がそれぞれ設定されている。その一方で、ステップアップ大当り遊技において1ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。これにより、15R通常確変大当り遊技において、11ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから15ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「11.6(秒)」)は、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が5回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、11ラウンド目以降のラウンド遊技時間(0.32(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。因みに、パチンコ機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「0.6(秒)」となる。すなわち、15R通常確変大当り遊技の11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(0.32(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。なお、図4〜図7には図示しないが、15R通常確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄eに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されている。また、当該大当り遊技は、大当り遊技終了後に確変状態が付与され、11ラウンド〜15ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせた15ラウンド大当り遊技である。また、図柄eに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態が付与される。また、図柄eに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技では、大当り遊技終了時から予め決められた回数(本実施形態では100回)の図柄変動ゲームが終了するまでサポート状態が付与されるようになっている。以下、図柄eに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R確変秘匿大当り遊技」と示す。すなわち、本実施形態において、15R確変秘匿大当り遊技では、確変状態が10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与される一方で、サポート状態が100回を上限とするサポート状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。15R確変秘匿大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、15R確変秘匿大当り遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。
また、15R確変秘匿大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、15R確変秘匿大当り遊技において11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「0.32(秒)」がそれぞれ設定されている。その一方で、15R確変秘匿大当り遊技において1ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。
これにより、15R確変秘匿大当り遊技において、11ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから15ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「11.6(秒)」)は、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が5回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。また、15R確変秘匿大当り遊技において、各ラウンド遊技の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放態様は、15R通常確変大当り遊技と同じとなっている。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、11ラウンド目以降のラウンド遊技時間(0.32(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。因みに、パチンコ機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「0.6(秒)」となる。すなわち、15R確変秘匿大当り遊技の11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(0.32(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。なお、図4〜図7には図示しないが、15確変秘匿大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Fに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態が付与される2ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Fに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたときに付与される大当り遊技を「2R通常確変大当り遊技」と示す。2R通常確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、2R通常確変大当り遊技における2回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29(の大入賞口扉28)をそれぞれ「1回」ずつ開放させるように設定されている。また、2R確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に係わらず、大当り遊技終了後に確変状態及びサポート状態が付与されるようになっている。すなわち、本実施形態において、2R通常確変大当り遊技では、確変状態とサポート状態が10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。
また、2R通常確変大当り遊技では、オープニング時間として「0.004(秒)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.32(秒)」が、エンディング時間として「0.924(秒)」がそれぞれ設定されている。つまり、2R通常確変大当り遊技におけるオープニング時間及びラウンド遊技時間は、ジャンプアップ大当り遊技のオープニング時間、及び1ラウンド目における1回目と2回目の大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放時間と同一時間に設定されている。また、図4〜図7には図示しないが、2R通常確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。これにより、2R通常確変大当り遊技において、1ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから2ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「2.64(秒)」)は、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が2回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、2R通常確変大当り遊技のラウンド遊技時間(0.32(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。因みに、パチンコ機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「0.6(秒)」となる。すなわち、2R通常確変大当り遊技の各ラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(0.32(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。
図柄Gに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態が付与される2ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Gに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたときに付与される大当り遊技を「2R特別確変大当り遊技」と示す。2R特別確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、2R特別確変大当り遊技における2回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29(の大入賞口扉28)をそれぞれ「1回」ずつ開放させるように設定されている。また、2R特別確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に応じて、大当り遊技終了後に確変状態及びサポート状態が付与される場合と、大当り遊技終了後に確変状態のみが付与される場合とがある。具体的には、大当り抽選の当選時において、確変状態が付与されていれば、大当り遊技終了後に確変状態及びサポート状態が付与される。すなわち、本実施形態において、2R特別確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時において、確変状態が付与されていれば、確変状態とサポート状態が10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。また、大当り抽選の当選時において、確変状態が付与されていなくてもサポート状態が付与されていれば、大当り遊技終了後に確変状態及びサポート状態が付与される。すなわち、本実施形態において、2R特別確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時において、サポート状態が付与されていれば、確変状態とサポート状態が10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。その一方、大当り抽選の当選時において、確変状態及びサポート状態が付与されていなければ、大当り遊技終了後に確変状態は付与されるが、サポート状態は付与されない。すなわち、本実施形態において、2R特別確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時において、確変状態及びサポート状態が付与されていなければ、確変状態のみが10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。
また、2R特別確変大当り遊技では、オープニング時間として「0.004(秒)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.32(秒)」が、エンディング時間として「0.924(秒)」がそれぞれ設定されている。つまり、2R特別確変大当り遊技におけるオープニング時間及びラウンド遊技時間は、ジャンプアップ大当り遊技のオープニング時間、及び1ラウンド目における1回目と2回目の大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放時間と同一時間に設定されている。また、図4〜図7には図示しないが、2R特別確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。これにより、2R特別確変大当り遊技において、1ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから2ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「2.64(秒)」)は、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が2回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。また、2R特別確変大当り遊技における大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放態様は、2R通常確変大当り遊技における開放態様と同一となっている。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、2R特別確変大当り遊技のラウンド遊技時間(0.32(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。因みに、パチンコ機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「0.6(秒)」となる。すなわち、2R特別確変大当り遊技の各ラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(0.32(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。
図柄Hに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄hに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与しない(非確変状態を付与する)15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Hに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄hに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R通常非確変大当り遊技」と示す。15R通常非確変大当り遊技では、11ラウンド〜15ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせている。また、15R通常非確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、15R通常非確変大当り遊技における15回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29(の大入賞口扉28)を「1回」開放させるように設定されている。また、15R通常非確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後には確変状態が付与されずに、予め定めた回数(本実施形態では100回)を上限回数としてサポートありの状態が付与されるようになっている。
また、15R通常非確変大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、15R通常非確変大当り遊技において11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「0.32(秒)」がそれぞれ設定されている。その一方で、15R通常非確変大当り遊技において1ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。
これにより、15R通常非確変大当り遊技において、11ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから15ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「11.6(秒)」)は、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が5回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。また、15R通常非確変大当り遊技において、各ラウンド遊技の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放態様は、15R通常確変大当り遊技と同じとなっている。また、15R通常非確変大当り遊技における各ラウンド遊技の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放態様、及びサポート状態が付与される図柄変動ゲームの回数は、15R確変秘匿大当り遊技と同じとなっている。つまり、15R通常非確変大当り遊技と、15R確変秘匿大当り遊技は、見た目が全く同じとなっている。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。なお、図4〜図7には図示しないが、15R通常非確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Iに分類される小当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄iに分類される小当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される小当り遊技は、規定ラウンド数が「1回」に設定されているとともに、1回のラウンド遊技の入球上限個数(カウント数)が「9球」に設定されている。また、小当り遊技の1回のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)を「2回」開放させるように設定されている。すなわち、小当り遊技では、2R通常確変大当り遊技や2R特別確変大当り遊技で行われる大入賞口装置29の開閉動作と同一回数分の大入賞口装置29の開閉動作を行うようになっている。また、小当り遊技では、当該小当り遊技終了後の遊技状態を、小当り抽選の当選時における遊技状態で継続させるようになっている。すなわち、小当り遊技では、小当り抽選の当選時に確変状態が付与されていれば小当り遊技終了後にも確変状態を継続して付与させるとともに、小当り抽選の当選時にサポートありの状態であれば小当り遊技終了後もサポートありの状態を継続して付与させる。また、小当り遊技では、小当り抽選の当選時にサポート状態が付与されていれば小当り遊技終了後にサポート状態を継続して付与させる。また、小当り遊技では、小当り抽選の当選時の遊技状態が通常状態であれば小当り遊技終了後も通常状態を継続させる。
また、小当り遊技では、オープニング時間として「0(秒)」が、エンディング時間として「0.936(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、小当り遊技におけるラウンド遊技の大入賞口装置29(大入賞口扉28)の開放態様として、開放1回目と開放2回目の開放時間が「0.32(秒)」に設定されているとともに、開放1回目と開放2回目の間にはインターバル時間として「2.0(秒)」が設定されている。これにより、小当り遊技における1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間は、「0.32(秒)+2.0(秒)+0.32(秒)」からなる「2.64(秒)」に設定されていることになる。このため、小当り遊技のラウンド遊技時間は、2R通常確変大当り遊技及び2R特別確変大当り遊技の1ラウンド目で大入賞口装置29(の大入賞口扉28)が開放してから2ラウンド目で大入賞口装置29が閉鎖するまでの時間と同一時間とされる。さらに、小当り遊技のラウンド遊技時間は、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において大入賞口装置29が2回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。
なお、小当り遊技におけるラウンド遊技のラウンド遊技時間は、ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、小当り遊技のラウンド遊技時間(2.64(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。すなわち、小当り遊技のラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(2.64(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。
次に、パチンコ機10の制御構成について図3に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板31と、表示制御基板32と、ランプ制御基板33と、音声制御基板34とが装着されている。統括制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御する。表示制御基板32は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、可変表示器H2の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、ランプ制御基板33は主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、装飾ランプ16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声制御基板34は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
また、パチンコ機10の機裏側には、外部出力装置としての外部端子板40が装着されている。外部端子板40は、遊技場に設置された各パチンコ遊技機の動作状態を管理するために遊技場の管理室などに設置される外部装置としてのホールコンピュータHC(図3に示す)や、パチンコ機10で当選した大当りの回数等の各種情報を表示する大当り回数報知装置KHに接続する基板である。
以下、主制御基板30、統括制御基板31及び表示制御基板32について、その具体的な構成を説明する。
前記主制御基板30には、メインCPU30aが備えられている。該メインCPU30aには、ROM30b及びRAM30cが接続されている。メインCPU30aには、第1始動口センサSE1と、第2始動口センサSE2と、カウントスイッチSE3等が接続されている。また、メインCPU30aには、第1特図表示器H0と、第2特図表示器H1と、第1保留表示器Raと、第2保留表示器Rbと、普通図柄保留表示器Mが接続されている。また、メインCPU30aには、大入賞口ソレノイドSOL1と、普通電動役物ソレノイドSOL2が接続されている。また、メインCPU30aは、普通図柄表示器H10と、ゲートセンサSE4が接続されている。さらに、主制御基板30には、外部端子板40が接続されているとともに、該外部端子板40にはホールコンピュータHCが接続されるようになっている。また、メインCPU30aは、当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM30cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、メインCPU30aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、メインCPU30aには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
ROM30bには、パチンコ機10全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄(特図及び飾図)が変動を開始(図柄変動ゲームが開始)してから図柄が停止表示(図柄変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。すなわち、変動パターンは、特図が変動開始してから特図が確定停止表示されるまでの間の図柄変動ゲームの演出内容及び演出時間(変動時間)を特定することができる。
変動パターンは、図8に示すように、大当り抽選に当選した際に選択される大当り演出用の変動パターンP1〜P4と、小当り抽選に当選した際に選択される小当り演出用の変動パターンP5と、大当り抽選及び小当り抽選の何れにも当選しなかったはずれの場合に選択されるはずれ演出用の変動パターンP6〜P14とからなる。はずれ演出用の変動パターンには、リーチを形成し、リーチ演出が行われた後に最終的にはずれとするはずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8と、リーチを形成せずにはずれとするはずれ演出用の変動パターンP9〜P14とがある。
本実施形態において大当り演出用の変動パターンには、15R特別確変大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技が決定された際に選択される通常変動パターンP1〜P3がある。また、大当り演出用の変動パターンには、ジャンプアップ大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び2R特別確変大当り遊技が決定された際に選択される特別変動パターンP4がある。そして、ジャンプアップ大当り遊技等が決定された際に選択される特別変動パターンP4は、小当り演出用の変動パターンP5により特定される図柄変動ゲームの演出内容と同一であり、かつ同一の変動時間が対応付けられたパターンとなっている。
なお、通常変動パターンP1〜P3に基づき行われる大当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。また、特別変動パターンに基づき行われる大当り演出や小当り演出用の変動パターンに基づき行われる小当り演出は、図柄変動ゲームがリーチ演出を経て、最終的に確変示唆の図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。また、はずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。また、はずれ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。リーチ演出は、可変表示器H2の飾り図柄による図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが形成されてから、大当りの図柄組み合わせ、又ははずれの図柄組み合わせが導出される迄の間に行われる演出である。
以下、各変動パターンP1〜P14について詳しく説明する。
15R特別確変大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技が決定された際に選択される通常変動パターンP1〜P3に基づき第1の変動ゲームが行われた場合、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、夫々に大当りを認識できる大当り図柄及び大当りの図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。また、通常変動パターンP1〜P3に基づき第2の変動ゲームが行われた場合、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々に大当りを認識できる大当り図柄及び大当りの図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。
また、ジャンプアップ大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び2R特別確変大当り遊技が決定された際に選択される特別変動パターンP4に基づき第1の変動ゲームが行われると、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、夫々に大当り図柄及び確変示唆の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。同様に、特別変動パターンP4に基づき第2の変動ゲームが行われると、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々に大当り図柄及び確変示唆の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。本実施形態では、2R通常確変大当り遊技が決定された際に選択される特別変動パターンP4に基づき第1の変動ゲームが行われた場合、可変表示器H2でリーチ演出が行われた後、飾図による確変示唆の図柄組み合わせが表示されると同時に、第1特図表示器H0において特図による大当り図柄が表示されるようになっている。
また、小当り遊技が決定された際に選択される小当り演出用の変動パターンP5に基づき第1の変動ゲームが行われると、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、夫々に小当り図柄及び確変示唆の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。同様に、小当り演出用の変動パターンP5に基づき第2の変動ゲームが行われると、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々に小当り図柄及び確変示唆の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。本実施形態では、小当り演出用の変動パターンP5に基づき第1の変動ゲームが行われた場合、可変表示器H2でリーチ演出が行われた後、飾図による確変示唆の図柄組み合わせが表示されると同時に、第1特図表示器H0において特図による小当り図柄が表示されるようになっている。
また、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8に基づき第1の変動ゲームが行われると、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、夫々にはずれ図柄及びはずれ(はずれリーチ)の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。同様に、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8に基づき第2の変動ゲームが行われると、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々にはずれ図柄及びはずれ(はずれリーチ)の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。本実施形態では、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8に基づき第1の変動ゲームが行われた場合、可変表示器H2でリーチ演出が行われた後、飾図によるはずれの図柄組み合わせが表示されると同時に、第1特図表示器H0において特図によるはずれ図柄が表示されるようになっている。
そして、はずれ演出用の変動パターンP9〜P14に基づき第1の変動ゲームが行われると、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、通常変動後、リーチ演出を行うことなく夫々にはずれ図柄及びはずれの図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。はずれ演出用の変動パターンP9〜P14に基づき第2の変動ゲームが行われると、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、通常変動後、リーチ演出を行うことなく夫々にはずれ図柄及びはずれの図柄組み合わせが最終的に表示されるパターンとなっている。本実施形態では、はずれ演出用の変動パターンP9〜P14に基づき第1の変動ゲームが行われると、図柄変動ゲーム開始後、通常変動が行われ、可変表示器H2において飾図によるはずれの図柄組み合わせが表示されるとともに、第1特図表示器H0において特図によるはずれ図柄が表示されるようになっている。
なお、図柄変動ゲームにて、リーチ演出が行われる場合、変動パターンにより特定される演出時間が長いほど大当り信頼度が高くなるように設定されている。すなわち、メインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技の付与が決定された場合、演出時間が短い変動パターンよりも長い変動パターンを決定しやすくなっている。一方、メインCPU30aは、大当り判定の判定結果が否定であって、リーチ判定の判定結果が肯定の場合、演出時間が長い変動パターンよりも短い変動パターンを決定しやすくなっている。従って、メインCPU30aは、大当り演出用の通常変動パターンP1〜P3のうち、変動時間が長い変動パターンほど(本実施形態では、P1<P2<P3の順番)決定しやすくなっている。一方、メインCPU30aは、はずれリーチ演出用の通常変動パターンP6〜P8のうち、変動時間が長い変動パターンほど(本実施形態では、P6<P7<P8の順番)決定しにくくなっている。
そして、本実施形態のパチンコ機10では、通常変動パターンP1には、ノーマルリーチ変動を行う大当り演出のパターンが対応付けされ、通常変動パターンP2,P3には、スーパーリーチ変動(スーパーリーチ演出)を行う大当り演出のパターンが対応付けされている。その一方で、特別変動パターンP4や小当り演出用の変動パターンP5は、ノーマルリーチ変動(ノーマルリーチ演出)を行う大当り演出又は小当り演出のパターンを特定するものである。また、はずれリーチ演出用の変動パターンP8には、ノーマルリーチ変動を行うはずれリーチ演出のパターンが対応付けされ、はずれリーチ演出用の変動パターンP6,P7には、スーパーリーチ変動を行うはずれリーチ演出のパターンを特定するものである。なお、本実施形態では、通常変動パターンP3aとはずれリーチ演出用の変動パターンP8、通常変動パターンP2とはずれリーチ演出用の変動パターンP7では、互いに同一種類のスーパーリーチ変動が特定されるようになっており、最終的に導出される図柄組み合わせが異なるパターンとなっている。ノーマルリーチ変動とスーパーリーチ変動はリーチ演出の種類を示し、スーパーリーチ変動はノーマルリーチ変動を経由して行われる特別リーチ演出であって、リーチ演出が発展する内容となっている。一般的には、ノーマルリーチ変動からスーパーリーチ変動へリーチ演出が発展した場合の方が、大当りの期待度が高くなるように設定されている。なお、本実施形態では、変動時間が長い変動パターンP2,P3,P7,P8にスーパーリーチ変動を対応付けし、変動時間が短い変動パターンP1,P6にノーマルリーチ変動を対応付けしている。従って、メインCPU30aは、通常変動パターンP1,P2,P3のうち、スーパーリーチ変動による演出を特定するパターンほど(本実施形態では、P1<P2<P3の順番)決定しやすくなっている。一方、メインCPU30aは、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8のうち、ノーマルリーチ変動による演出を特定するパターンほど(本実施形態では、P6<P7<P8の順番)決定しにくくなっている。このため、本実施形態のパチンコ機10では、図柄変動ゲームでスーパーリーチ変動に基づく演出が出現する場合、ノーマルリーチ変動に基づく演出が出現する場合よりも大当りの期待度が高くなるように設定されている。
また、本実施形態のパチンコ機10では、特別変動パターンP4と小当り演出用の変動パターンP5の演出内容を、ノーマルリーチ変動の演出を特定するパターンとするとともに、はずれリーチ演出用の変動パターンP6でも特定され得るように構成している。このため、本実施形態のパチンコ機10では、図柄変動ゲームの演出内容を視認しても、ノーマルリーチ変動に基づく図柄変動ゲームの実行時、ジャンプアップ大当り遊技と2R通常確変大当り遊技と2R特別確変大当り遊技と小当り遊技の区別が付かないとともに、図柄変動ゲームで飾り図柄による図柄組み合わせが導出されるまで、はずれリーチ演出であるか否かも区別が付かないようになっている。また、本実施形態のパチンコ機10では、特別変動パターンP4及び小当り演出用の変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームにおいて可変表示器H2の表示内容を視認しても、飾り図柄による図柄組み合わせの導出時、ジャンプアップ大当り遊技と2R通常確変大当り遊技と2R特別確変大当り遊技と小当り遊技の区別が付かないようになっている。さらに、本実施形態のパチンコ機10では、特別変動パターンP4及び小当り演出用の変動パターンP5に基づく図柄変動ゲームにおいて各当り遊技の開始後、途中からの大入賞口装置29の開放態様から、ジャンプアップ大当り遊技であるか否かを認識可能である一方で、可変表示器H2の表示内容を視認しても、2R通常確変大当り遊技と2R特別確変大当り遊技と小当り遊技の区別が付かないようになっている。
また、ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当りか否かの内部抽選(大当り判定)で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値(0〜1548までの全1549通りの整数)の中から定められている。なお、大当り判定値は、確変状態が付与されているか否かでその数が異なっており、確変状態時の大当り判定値の数(本実施形態では40個)は、通常状態時の大当り判定値の数(本実施形態では4個)よりも多く設定されている。また、RAM30cには、大当り判定時に使用する当り判定用乱数が記憶されている。
本実施形態において、当り判定用乱数は、第1始動入賞口25又は第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得するようになっており、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームにおいて共通使用している。すなわち、第1始動入賞口25へ遊技球が入賞したことを契機に取得する当り判定用乱数は、第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得する当り判定用乱数と同一のものである。また、大当り判定値も、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームにおいて共通使用している。すなわち、第1特図始動保留記憶数に基づく大当り判定のときに使用する大当り判定値は、第2特図始動保留記憶数に基づく大当り判定のときに使用する大当り判定値と同じものである。したがって、第1特図始動保留記憶数に基づく大当り判定で大当りを決定する確率(大当り当選確率)と、第2特図始動保留記憶数に基づく大当り判定で大当りを決定する確率(大当り当選確率)は、同一確率となっている。
また、ROM30bには、小当り判定値が記憶されている。小当り判定値は、小当りか否かの内部抽選(小当り判定)で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値(0〜1548までの全1549通りの整数)の中から定められている。なお、小当り判定値は、第1の変動ゲームと第2の変動ゲームとで(第1の変動ゲームと第2の変動ゲームのいずれが行われるかを示す特別図柄変動処理フラグの値によって)、その数が異なっている。具体的には、第1の変動ゲームが行われるときの小当り判定値の数(本実施形態では12個)は、第2の変動ゲームが行われるときの小当り判定値の数(本実施形態では6個)よりも多く設定されている。なお、当り判定用乱数は、大当り判定において使用した乱数をそのまま使用するようになっている。したがって、第1特図始動保留記憶数に基づく小当り判定で小当りを決定する確率(小当り当選確率)と、第2特図始動保留記憶数に基づく小当り判定で小当りを決定する確率(大当り当選確率)は、異なる確率となっており、第1特図始動保留記憶数に基づく小当り判定の方が第2特図始動保留記憶数に基づく小当り判定よりも小当りを決定し易くなっている。また、小当り判定値は、確変状態が付与されているか否か、及びサポート状態が付与されているか否かによってその値が異なることはない(同じ値が定められている)。
また、RAM30cには、大当り決定時に大当り図柄となる特図の種類を決定する際に用いる特図振分乱数が記憶されている。各特図には、この特図振分乱数が所定個数(本実施形態では1個)ずつ振り分けられており、メインCPU30aは、大当りの決定時(大当り判定が肯定となった場合)、取得した特図振分乱数に基づき大当り図柄を決定する。この特図振分乱数は、予め定められた数値範囲内(本実施形態では、「0」〜「99」の全100通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU30aが所定の周期毎(4ms毎)に数値を1加算して更新するようになっている。そして、メインCPU30aは、更新後の値を特図振分乱数の値としてRAM30cに記憶し、既に記憶されている特図振分乱数の値を書き換えることで特図振分乱数の値を順次更新するようになっている。本実施形態において、特図振分乱数は、第1始動入賞口25又は第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得するようになっており、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームにおいて共通使用している。すなわち、第1始動入賞口25へ遊技球が入賞したことを契機に取得する特図振分乱数は、第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得する特図振分乱数と同一のものである。
なお、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームのいずれの図柄変動ゲームを実行させるかにより決定された大当り図柄が図柄A〜D,F〜Hのうち(第2の変動ゲームの場合、図柄a〜e,hのうち)どのグループに分類されるか異なっている。具体的には、第1の変動ゲーム又は第2の変動ゲームのいずれの図柄変動ゲームを実行させることを示す特別図柄変動処理フラグに、第1の変動ゲームを行うことを示す[0]が設定されている場合、図柄A〜D,F〜Hのうちいずれかのグループに分類されるようになっている。このため、第1の変動ゲームで大当りとなる場合、大当り図柄として図柄Aに分類される図柄は10/100の確率で表示され、図柄Bに分類される図柄は2/100の確率で表示され、図柄Cに分類される図柄は3/100の確率で表示され、図柄Dに分類される図柄は18/100の確率で表示されることとなる。また、大当り図柄として図柄Fに分類される図柄は10/100の確率で表示され、図柄Gに分類される図柄は32/100の確率で表示され、図柄Hに分類される図柄は25/100の確率で表示されることとなる。
また、特別図柄変動処理フラグに、第2の変動ゲームを行うことを示す[1]が設定されている場合、図柄a〜e,hのうちいずれかのグループに分類されるようになっている。このため、第2の変動ゲームで大当りとなる場合、大当り図柄として図柄aに分類される図柄は40/100の確率で表示され、図柄bに分類される図柄は7/100の確率で表示され、図柄cに分類される図柄は13/100の確率で表示され、図柄dに分類される図柄は12/100の確率で表示されることとなる。また、大当り図柄として図柄eに分類される図柄は3/100の確率で表示され、図柄hに分類される図柄は25/100の確率で表示されることとなる。
他方、小当りの決定時(大当り判定が否定となって小当り判定で肯定となった場合)には、10種類の小当り図柄の中から図柄が決定され、はずれの決定時(大当り判定及び小当り判定が否定となった場合)、1種類のはずれ図柄の中から図柄が決定される。また、RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。例えば、RAM30cには、小当り決定時に小当り図柄となる特図の種類を決定する際に用いる小当り図柄振分乱数が記憶されている。また、RAM30cには、普図ゲームが当りとなる時に当り図柄となる普図の種類を決定する際に用いる普図振分乱数が記憶されている。
また、ROM30bには、普通当り判定値が記憶されている。普通当り判定値は、普通当りか否かの内部抽選(普通当り抽選)で用いる判定値であり、普通当り判定用乱数の取り得る数値(0〜250までの全251通りの整数)の中から定められている。なお、普通当り判定値は、サポート状態が付与されているか否かでその数が異なっており、サポート状態が付与されている時の普通当り判定値の数(本実施形態では240個)は、通常状態時の普通当り判定値の数(本実施形態では30個)よりも多く設定されている。また、RAM30cには、普通当り判定時に使用する普通当り判定用乱数が記憶されている。本実施形態において、普通当り判定用乱数は、作動ゲート23を遊技球が通過したことを契機に取得するようになっている。
次に、図3に基づき統括制御基板31について説明する。
統括制御基板31には、統括CPU31aが備えられている。該統括CPU31aには、ROM31b及びRAM31cが接続されている。また、統括CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM31cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、ROM31bには、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。統括CPU31aは、各種制御コマンドを入力すると、当該統括制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
また、ROM31bには、統括制御プログラムに加え、モード移行態様テーブル(図19に示す)、モード移行抽選テーブル(図20に示す)、モード転落抽選テーブル(図21に示す)、演出態様変化抽選テーブル(図22(a),(b)に示す)、演出態様抽選テーブル(図22(c)に示す)、モード復活抽選テーブル(図23に示す)などの各種テーブルが記憶されている。なお、各テーブルについての詳細は、後述する。
また、統括CPU31aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、統括CPU31aには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
次に、図3に基づき表示制御基板32について説明する。
表示制御基板32には、サブCPU32aが備えられている。該サブCPU32aには、ROM32b及びRAM32cが接続されている。また、表示制御基板32(サブCPU32a)には、可変表示器H2が接続されている。ROM32bには、可変表示器H2の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、ROM32bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、サブCPU32aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、RAM32cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
次に、メインCPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する入賞処理や変動パターン決定処理などの各種処理について説明する。本実施形態では、メイン制御プログラムに基づき以下の各種処理を実行する主制御基板30のメインCPU30aが、大当り判定手段、小当り判定手段、状態移行制御手段、及びリーチ判定手段として機能する。
最初に、特別図柄入力処理を図9に従って説明する。
メインCPU30aは、第1始動入賞口25に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS1)。すなわち、ステップS1においてメインCPU30aは、第1始動口センサSE1が遊技球を検知した時に出力する第1検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS1の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、ステップS5へ移行する。ステップS1の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている第1特図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2の判定結果が否定(第1特図始動保留記憶数=4)の場合、メインCPU30aは、ステップ5へ移行する。
ステップS2の判定結果が肯定(第1特図始動保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、第1特図始動保留記憶数を+1(1加算)し、第1特図始動保留記憶数を書き換える(ステップS3)。続いて、メインCPU30aは、当り判定用乱数の値と、特図振分乱数の値と、小当り図柄振分乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、該値を第1特図始動保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS4)。
次に、メインCPU30aは、第2始動入賞口27に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS5)。すなわち、ステップS5においてメインCPU30aは、第2始動口センサSE2が遊技球を検知した時に出力する第2検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS5の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。ステップS5の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている第2特図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6の判定結果が否定(第2特図始動保留記憶数=4)の場合、メインCPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
ステップS6の判定結果が肯定(第2特図始動保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、第2特図始動保留記憶数を+1(1加算)し、第2特図始動保留記憶数を書き換える(ステップS7)。続いて、メインCPU30aは、当り判定用乱数の値と、小当り図柄振分乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、該値を第2特図始動保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS8)。その後、メインCPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
次に、特別図柄開始処理について図9〜図12に基づき説明する。メインCPU30aは、特別図柄開始処理を所定周期毎に実行するようになっている。
メインCPU30aは、まず、図柄(特図及び飾図)が変動表示中であるか否か、及び大当り遊技(或いは小当り遊技)中であるか否か判定する(ステップS11)。ステップS11の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、ステップS11の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、第2特図始動保留記憶数を読み出し(ステップS12)、第2特図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS13)。
ステップS13の判定結果が否定の場合(第2特図始動保留記憶数=0の場合)、メインCPU30aは、第1特図始動保留記憶数を読み出し(ステップS14)、第1特図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS15)。ステップS15の判定結果が否定の場合(第1特図始動保留記憶数=0の場合)、メインCPU30aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定する(ステップS16)。この判定結果が否定の場合(デモンストレーション指定コマンドを出力していない場合)、メインCPU30aは、デモンストレーション指定コマンドを出力する(ステップS17)。そして、特別図柄開始処理を終了する。また、ステップS16の判定結果が肯定の場合(デモンストレーション指定コマンドを出力していた場合)、メインCPU30aは、そのまま特別図柄開始処理を終了する。
一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合(第1特図始動保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、RAM30cの所定の記憶領域に記憶される特別図柄変動処理フラグに第1の変動ゲームを実行することを示す値[0]を設定する(ステップS18)。次に、メインCPU30aは、第1特図始動保留記憶数の数を「1」減算(−1)し(ステップS19)、当該第1特図始動保留記憶数に対応付けられてRAM30cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数、特図振分乱数及び小当り図柄振分乱数の値を取得する(ステップS20)。
次に、メインCPU30aは、図11に示すように、取得した当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う(ステップS21)。なお、本実施形態において、大当り判定値は、確変状態が付与されているか否かで変更されるようになっている。そして、通常状態の時(低確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、4/1549としており、確変状態の時(高確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、40/1549としている。
ステップS21の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、大当りの変動であることを示す大当りフラグに[1]を設定する(ステップS22)。そして、メインCPU30aは、取得した特図振分乱数の値に基づき、特図による大当り図柄の中から第1特図表示器H0にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS23)。
なお、第1特図表示器H0に表示される特図の大当り図柄は、図柄A〜D,F〜Hのいずれかに分類されている。具体的には、図13(a)に示すように、第1特図表示器H0に表示される場合、特図振分乱数「0」〜「9」に対応する特図の大当り図柄は、特図Aに分類され、特図振分乱数「10」,「11」に対応する特図の大当り図柄は、特図Bに分類され、特図振分乱数「12」〜「14」に対応する特図の大当り図柄は、特図Cに分類される。また、第1特図表示器H0に表示される場合、特図振分乱数「15」〜「32」に対応する特図の大当り図柄は、特図Dに分類され、特図振分乱数「33」〜「42」に対応する特図の大当り図柄は、特図Fに分類され、特図振分乱数「43」〜「74」に対応する特図の大当り図柄は、特図Gに分類される。また、第1特図表示器H0に表示される場合、特図振分乱数「75」〜「99」に対応する特図の大当り図柄は、特図Hに分類される。これにより、メインCPU30aは、ステップS23において、大当り図柄として図柄Aに分類される図柄を10/100の確率で決定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグに[0]が設定されていることから、ステップS23において、図柄Bに分類される図柄を2/100の確率で決定し、図柄Cに分類される図柄を3/100の確率で決定し、図柄Dに分類される図柄を18/100の確率で決定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグに[0]が設定されていることから、ステップS23において、図柄Fに分類される図柄を10/100の確率で決定し、図柄Gに分類される図柄を32/100の確率で決定し、図柄Hに分類される図柄を25/100の確率で決定する。
その後、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄から大当り遊技の種類を特定し、その特定した大当り遊技に対応する大当り演出用の変動パターンを決定する(ステップS24)。具体的に言えば、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄が図柄A,C,D,Hに分類される場合には、大当り演出用の通常変動パターンP1〜P3を決定する。一方、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄が図柄B,F,Gに分類される場合には、大当り演出用の特別変動パターンP4を決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS25)。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、メインCPU30aは、特図を変動開始させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、同時に、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、メインCPU30aは、最終停止図柄を指定するための特別図柄指定コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。その後、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS21の大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、メインCPU30aは、取得した当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている小当り判定値と一致するか否かを判定して小当り判定(小当り抽選)を行う(ステップS26)。なお、本実施形態において、小当り判定値は、第1の変動ゲームであるか否か(特別図柄変動処理フラグに[0]が設定されているか否か)によって、変更されるようになっている。具体的には、第1の変動ゲームである場合、小当り判定の判定結果が肯定となる確率(小当り確率)は、12/1549としており、第2の変動ゲームである場合における小当り判定の判定結果が肯定となる確率(本実施形態では6/1549)より高くなっている。
ステップS26の判定結果が肯定の場合(小当りの場合)、メインCPU30aは、小当りの変動であることを示す小当りフラグに[1]を設定する(ステップS27)。そして、メインCPU30aは、取得した小当り図柄振分乱数に基づき、特図による小当り図柄(図柄I)の中から第1特図表示器H0にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS28)。その後、メインCPU30aは、小当り遊技に対応する小当り演出用の変動パターンP5を決定する(ステップS29)。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS25の処理に移行し、前述同様、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理を実行し、特別図柄開始処理を終了する。なお、その後に、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS26の小当り判定の判定結果が否定の場合(小当りでない場合)、メインCPU30aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定するリーチ判定を行う(ステップS30)。本実施形態では、メインCPU30aは、ステップS30の処理時においてRAM30cから取得したリーチ判定用乱数が、リーチ判定値に一致するか否かにより当選判定を行う。なお、リーチ判定値は、リーチ演出を行うか否かの内部抽選で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数の取り得る数値(0〜240までの全241通りの整数)の中から定められている。また、リーチ判定値は、遊技状態、第1特図保留記憶数及び特別図柄変動処理フラグの値によって異なるようになっている。
詳しく説明すると、図14(a)に示すように、特別図柄変動処理フラグが「0」であって、サポートなしのときに(確変状態の有無にかかわらず)、第1特図保留記憶数が「0」又は「1」である場合には、メインCPU30aは、34/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグが「0」であって、サポートなしのときに(確変状態の有無にかかわらず)、第1特図保留記憶数が「2」である場合には、17/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグが「0」であって、サポートなしのときに(確変状態の有無にかかわらず)、第1特図保留記憶数が「3」である場合には、5/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。このように、第1特図保留記憶数の数が多いほど、すなわち、保留されている第1の変動ゲームが多いほど、リーチ判定の当選確率が低くなる。このため、保留されている第1の変動ゲームが多いほど、保留されている第1の変動ゲームの消化が早くすることができる。その一方、第1特図保留記憶数の数が少ないほど、すなわち、保留されている第1の変動ゲームが少ないほど、リーチ判定の当選確率が高くなる。このため、第1特図保留記憶数の数が少ないときには、リーチ演出を実行させて変動時間を長くする確率を高くして、第1の変動ゲームが途切れないようにすることができる。
一方、特別図柄変動処理フラグが「0」であって、サポートありのときには、メインCPU30aは、大当り判定の当選確率及び第1特図保留記憶数に関係なく、10/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。これにより、第2の変動ゲームが行われやすくなるサポートありのときには、無駄なはずれリーチ演出の実行を抑制し、保留される第1の変動ゲームを素早く実行させることができる。
そして、ステップS30の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を行う場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第1特図表示器H0にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS31)。次に、メインCPU30aは、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8の中から変動パターンを決定する(ステップS32)。そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS25の処理に移行し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS30の判定結果が否定の場合(リーチ判定を行わない場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第1特図表示器H0にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS33)。次に、メインCPU30aは、はずれ演出用の変動パターンP9〜P14の中から変動パターンを決定する(ステップS34)。このとき、保留記憶数及びサポート状態の有無(サポートありであるか否か)により、メインCPU30aにより決定される変動パターンが異なるようになっている。
具体的には、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「0」であって、サポートなしのときに、第1特図保留記憶数が「0」又は「1」である場合、変動時間が12秒のはずれ演出用の変動パターンP12又は変動時間が24秒のはずれ演出用の変動パターンP14を決定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「0」であって、サポートなしのときに、第1特図保留記憶数が「2」である場合、変動時間が7秒のはずれ演出用の変動パターンP11を決定し、第1特図保留記憶数が「3」である場合、変動時間が4秒のはずれ演出用の変動パターンP10を決定する。このように、保留されている第1の変動ゲームが多いほど、変動時間が短い変動パターンが決定される。このため、保留されている第1の変動ゲームが多いほど、保留されている第1の変動ゲームを素早く実行させることができる。その一方、保留されている第1の変動ゲームが少ないほど、変動時間が長い変動パターンが決定される。このため、第1特図保留記憶数の数が少ないときには、変動時間を長くして遊技球が入賞する時間を稼ぎ、図柄変動ゲームが途切れないようにすることができる。
一方、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「0」であって、サポートありのとき、変動時間が15秒のはずれ演出用の変動パターンP13、7秒のはずれ演出用の変動パターンP11、3秒のはずれ演出用の変動パターンP9のうちいずれかのはずれ演出用の変動パターンを決定する。なお、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「0」であって、サポートありのとき、15秒のはずれ演出用の変動パターンP13を高確率で選択するようになっている。これにより、第2の変動ゲームが行われやすくなるサポートありのときには、変動時間を長くして、第2始動入賞口27に遊技球を入賞させる時間を稼ぐようになっている。
そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS25の処理に移行し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS13の判定結果が肯定の場合(第2特図始動保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、図10に示すように、RAM30cの所定の記憶領域に記憶される特別図柄変動処理フラグに第2の変動ゲームを実行することを示す値[1]を設定する(ステップS35)。次に、メインCPU30aは、第2特図始動保留記憶数の数を「1」減算(−1)し(ステップS36)、当該第2特図始動保留記憶数に対応付けられてRAM30cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数、特図振分乱数及び小当り図柄振分乱数の値を取得する(ステップS37)。
次に、メインCPU30aは、図12に示すように、取得した当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う(ステップS38)。なお、本実施形態において、通常状態の時(低確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、4/1549としており、確変状態の時(高確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、40/1549としている。
ステップS38の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、大当りの変動であることを示す大当りフラグに[1]を設定する(ステップS39)。そして、メインCPU30aは、取得した特図振分乱数の値に基づき、特図による大当り図柄の中から第2特図表示器H1にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS40)。
なお、第2特図表示器H1に表示される特図の大当り図柄は、図柄a〜e,hのいずれかに分類されている。具体的には、図13(b)に示すように、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「15」〜「27」,「59」,「60」,「75」〜「99」に対応する特図の大当り図柄は、特図aに分類される。また、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「10」,「11」,「14」,「28」〜「31」に対応する特図の大当り図柄は、特図bに分類される。また、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「6」〜「9」,「43」〜「47」,「55」〜「58」に対応する特図の大当り図柄は、特図cに分類される。また、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「32」〜「39」、「48」〜「50」、「54」に対応する特図の大当り図柄は、特図dに分類され、特図振分乱数「51」〜「53」に対応する特図の大当り図柄は、特図eに分類される。また、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「0」〜「5」,「12」,「13」,「40」〜「42」,「61」〜「74」に対応する特図の大当り図柄は、特図hに分類される。
これにより、メインCPU30aは、大当り図柄として図柄aに分類される図柄を40/100の確率で決定する。同様に、メインCPU30aは、ステップS40において、図柄bに分類される図柄を7/100の確率で決定し、図柄cに分類される図柄を13/100の確率で決定し、図柄dに分類される図柄を12/100の確率で決定する。また、メインCPU30aは、図柄eに分類される図柄を3/100の確率で決定し、図柄hに分類される図柄を25/100の確率で決定する。以上のように、第1の変動ゲームと第2の変動ゲームでは、確変状態が付与される大当り図柄は、異なる種類となっている。
ステップS40の処理後、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄から大当り遊技の種類を特定し、その特定した大当り遊技に対応する大当り演出用の変動パターンP1〜P4を決定する(ステップS41)。具体的に言えば、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄が図柄a,c,d,e,hに分類される場合(すなわち、15R特別確変大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技、15R通常非確変大当り遊技が決定された場合)には、大当り演出用の通常変動パターンP1〜P3の中から決定する。一方、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄が図柄bに分類される場合(すなわち、ジャンプアップ大当り遊技が決定された場合)には、大当り演出用の特別変動パターンP4を決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2の変動ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS42)。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、メインCPU30aは、特図を変動開始させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、同時に、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、メインCPU30aは、最終停止図柄を指定するための特別図柄指定コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。その後、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS38の大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、メインCPU30aは、取得した当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている小当り判定値と一致するか否かを判定して小当り判定(小当り抽選)を行う(ステップS43)。なお、本実施形態において、第2の変動ゲームである場合、小当り判定の判定結果が肯定となる確率(小当り確率)は、6/1549としており、第1の変動ゲームである場合の小当り確率(12/1549)よりも低くなっている。
ステップS43の判定結果が肯定の場合(小当りの場合)、メインCPU30aは、小当りの変動であることを示す小当りフラグに[1]を設定する(ステップS44)。そして、メインCPU30aは、取得した小当り図柄振分乱数の値に基づき、特図による小当り図柄(図柄i)の中から第2特図表示器H1にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS45)。その後、メインCPU30aは、小当り遊技に対応する小当り演出用の変動パターンP5を決定する(ステップS46)。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS42の処理に移行し、前述同様、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2の変動ゲームに関する各種処理を実行し、特別図柄開始処理を終了する。その後に、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS43の判定結果が否定の場合(小当りでない場合)、メインCPU30aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定するリーチ判定を行う(ステップS47)。なお、リーチ判定値は、遊技状態、保留記憶数及び特別図柄変動処理フラグの値によって異なるようになっている。図14(b)に示すように、特別図柄変動処理フラグが「1」であって、サポートなしの場合(確変状態の有無にかかわらず)、メインCPU30aは、20/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。一方、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグが「1」であって、サポートありの場合に、確変状態が付与されているとき(大当り判定の当選確率が高確率の場合)、7/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。また、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグが「1」であって、サポートありのときに、確変状態が付与されていない場合(大当り判定の当選確率が低確率の場合)、9/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。
そして、ステップS47の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を行う場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第2特図表示器H1にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS48)。次に、メインCPU30aは、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8の中から変動パターンを決定する(ステップS49)。そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS42の処理に移行し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2の変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS47の判定結果が否定の場合(リーチ判定を行わない場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第2特図表示器H1にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS50)。次に、メインCPU30aは、はずれ演出用の変動パターンP9〜P14の中から変動パターンを決定する(ステップS51)。このとき、保留記憶数及びサポート状態の有無(サポートありであるか否か)により、決定されるはずれ演出用の変動パターンが異なるようになっている。
具体的には、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「1」であって、サポートなしのときに、第2特図保留記憶数が「0」又は「1」である場合、変動時間が12秒のはずれ演出用の変動パターンP12又は変動時間が24秒のはずれ演出用の変動パターンP14を決定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「1」であって、サポートなしのときに、第2特図保留記憶数が「2」である場合、変動時間が7秒のはずれ演出用の変動パターンP11を決定し、第2特図保留記憶数が「3」である場合、変動時間が4秒のはずれ演出用の変動パターンP10を決定する。このように、保留されている第2の変動ゲームが多いほど、変動時間が短い変動パターンが決定される。このため、保留されている第2の変動ゲームが多いほど、保留されている第2の変動ゲームを素早く実行させることができる。その一方、保留されている第2の変動ゲームが少ないほど、変動時間が長い変動パターンが決定される。このため、第2特図保留記憶数の数が少ないときには、変動時間を長くして遊技球が入賞する時間を稼ぎ、図柄変動ゲームが途切れないようにすることができる。
一方、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「1」であって、サポートありのとき、変動時間が15秒のはずれ演出用の変動パターンP13、7秒のはずれ演出用の変動パターンP11、3秒のはずれ演出用の変動パターンP9のうちいずれかのはずれ演出用の変動パターンを決定する。なお、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「1」であって、サポートありのとき、3秒のはずれ演出用の変動パターンP9を高確率で選択するようになっている。これにより、第2の変動ゲームが行われやすくなるサポートありのときには、変動時間を短くして、保留されている第2の変動ゲームをなるべく早く実行させるようになっている。
そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS42の処理に移行し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2の変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
このような特別図柄開始処理を実行することにより、第1特図始動保留記憶数と、第2特図始動保留記憶数とがいずれも記憶されているとき、メインCPU30aは、第2の変動ゲームを優先的に実行する。そして、第2始動入賞口27は、サポートありのとき、開閉羽根26が開状態となり遊技球が入賞しやすくなっているので、結果的にサポートありの確変状態又は通常状態においては第2の変動ゲームが連続して実行されやすくなっている。そして、第2の変動ゲームで大当りとなる場合、確変状態が付与されるか否かの割合は第1の変動ゲームとは異ならないが、確変状態が付与されるときには、15ラウンドの大当り遊技が付与されるか否かの割合は異なっている。すなわち、特図振分乱数の振り分けが異なっており、第2の変動ゲームで大当りとなる場合、全て15ラウンドの大当り遊技が付与される。このため、2ラウンドの大当り遊技と比較して多くの遊技球を獲得することが期待できる15ラウンドの大当り遊技が遊技者に有利な遊技内容の大当り遊技であり、第2の変動ゲームが大当りとなる場合、この15ラウンドの大当り遊技が付与される確率が第1の変動ゲームと比較して高くなっている。このように、確変状態においては第2の変動ゲームが連続実行されやすくなっており、その第2の変動ゲームにて大当りとなる場合、第1の変動ゲームと比較して15ラウンドの大当り遊技が付与される確率が高くなっている。このことから、サポートありの確変状態又は通常状態において大当りが連続するときには、規定ラウンド遊技数が15ラウンドになる確率が高くなっている。
また、メインCPU30aは、第1始動保留球として記憶された当り判定用乱数に基づき判定を行う場合(第1の変動ゲームの場合)と比較して、第2始動保留球として記憶された当り判定用乱数に基づき判定を行う場合(第2の変動ゲームの場合)の方が、小当り判定を肯定する確率が低くなるようにした。このため、サポートありの場合、第2の変動ゲームが行われやすい状況において、遊技者にとって利益が期待できない小当り遊技が付与される可能性が低くなる。すなわち、サポートありの状態において、遊技者にストレスを感じさせることなく、遊技の興趣を向上させることができる。また、図柄変動ゲームが実行された後、大入賞口扉28が0.32秒間開放した場合、遊技者に、第1の変動ゲームよりも第2の変動ゲームの後の方が、ジャンプアップ大当り遊技が付与されたのではないかと期待させることができる。
そして、メインCPU30aは、大当りを決定した場合(大当りフラグに[1]が設定された場合)、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、最終停止図柄に基づき特定された種類の大当り遊技の制御を開始し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。以下、メインCPU30aが実行する制御内容について、15R特別確変大当り遊技、ジャンプアップ大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技、2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の大当り遊技毎に説明する。
最初に、15R特別確変大当り遊技が付与されるときの制御について説明する。メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(5.5秒)の計測を開始する。次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間(max25秒)の計測を開始し、さらに開放信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の開始に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放される。そして、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技において終了条件が満たされると、閉鎖信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の終了に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖される。
1ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、1ラウンド目と2ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間(2.0秒)の経過後に、2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技で終了条件が満たされると、同様に2ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、3ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技を制御する。そして、メインCPU30aは、15ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間(5.568秒)の計測を開始する。そして、メインCPU30aは、エンディング時間の経過後、大当り遊技を終了させる。
その際、メインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技が付与された場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定すると共に、サポートありでの遊技状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。なお、確変フラグに「1」が設定されている場合には、確変状態が付与されていることを示し、「0」が設定されている場合には、確変状態が付与されていないこと(通常状態が付与されていること)を示している。同様に、作動フラグに「1」が設定されている場合には、サポート状態(入球率向上状態)が付与されていることを示し、「0」が設定されている場合には、サポート状態(入球率向上状態)が付与されていないことを示している。
また、メインCPU30aは、確変状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す確変状態付与回数に10000回を設定する。また、メインCPU30aは、サポートありでの遊技状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す作動回数に10000回を設定する。この作動回数及び確変状態付与回数は、図柄変動ゲームが実行される毎に1減算され、値が0となると、確変フラグ及び作動フラグがクリアされる(「0」が設定される)。なお、各フラグ、確変状態付与回数及び作動回数は、RAM30cの所定の記憶領域に記憶されるようになっている。また、各フラグ、確変状態付与回数及び作動回数は、大当り遊技が付与された場合にもクリアされる(「0」が設定される)ようになっている。
また、メインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技中、第1特図表示器H0の下方に配置され、15ラウンド大当り遊技が付与されていることを示す15R表示ランプL1を点灯させるように制御する(図2参照)。また、メインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技のオープニング演出開始時からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
次に、ジャンプアップ大当り遊技が付与されるときの制御について説明する。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(0.004秒)の計測を開始する。次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、図15(a)に示すラウンド遊技時間T4(max29.92秒)の計測を開始する。そして、本実施形態においてメインCPU30aは、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目を、15特別確変大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の各1ラウンド目とは異なる遊技内容で制御を実行する。
具体的に言えば、メインCPU30aは、図15(a)に示すように、大入賞口装置29の大入賞口扉28を、入球上限個数の遊技球が入球していないことを条件に、最大3回開放させる。図15(a)中の「1」〜「3」の数字は、開放回数を示す。1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるメインCPU30aは、まず、1回目の大入賞口装置29の大入賞口扉28を開放させるため、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放回数を指示する開放コマンドを出力する。1回目の開放時においてメインCPU30aは、開放回数「1(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口装置29の大入賞口扉28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T1(0.32秒)が経過したならば、1回目の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。それとともに、メインCPU30aは、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数を指示する閉鎖コマンドを出力する。1回目の閉鎖時においてメインCPU30aは、閉鎖回数「1(回目)」を指示する閉鎖コマンドを出力する。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(1回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の1回目と2回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INa(2.0秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INaが経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の開放回数「2(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T1(0.32秒)が経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数(2回目の閉鎖)を指示する閉鎖コマンドを出力する。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(2回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の2回目と3回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INb(2.92秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INbが経過したならば、3回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の開放回数「3(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(3回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T2(max24.36秒)が経過したならば、3回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数(3回目の閉鎖)を指示する閉鎖コマンドを出力する。
なお、メインCPU30aは、ラウンド遊技中に大入賞口扉28へ入球した遊技球の入球個数が入球上限個数(規定個数)に達すると、ラウンド遊技を終了させるようになっている。このため、ジャンプアップ大当り遊技においてもメインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技中に入球上限個数の遊技球の入球がなされた場合には、その時点でラウンド遊技を終了させる。例えば、3回目の開放時に、開放時間T2の経過前に入球上限個数の遊技球の入球がなされた場合には、その時点でラウンド遊技を終了させる。
そして、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技と同様に、2ラウンド目からの各ラウンド遊技を実行させ、その後エンディングを実行させるように制御する。すなわち、メインCPU30aは、図15(a)に示すように、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、1ラウンド目と2ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技で終了条件(ラウンド遊技時間T3(25秒)の経過又は入球上限個数の入球)が満たされると、2ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、3ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技を制御する。そして、メインCPU30aは、15ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDa(5.568秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、大当り遊技を終了させるとともに、確変フラグ及び作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、確変状態付与回数及び作動回数に10000回を設定する。そして、メインCPU30aは、大当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。また、メインCPU30aは、ジャンプアップ大当り遊技中、15R表示ランプL1を点灯させるように制御する。また、メインCPU30aは、2ラウンドの大当り遊技の上限ラウンド回数分(2回分)、大入賞口扉28が開放された後からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
次に、ステップアップ大当り遊技が付与されるときの制御について図16(a)に基づき説明する。なお、図16(a)では、図面の都合上、11ラウンド目における大入賞口扉28の開放タイミングだけを図示している。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(5.5秒)の計測を開始する。また、メインCPU30aは、ステップアップ大当り遊技のオープニング演出開始時からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間(max25秒)の計測を開始し、さらに開放信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の開始に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放される。そして、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技において終了条件が満たされると、閉鎖信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の終了に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖される。
1ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、1ラウンド目と2ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技で終了条件が満たされると、同様に2ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、3ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技を制御する。
次に、メインCPU30aは、10ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、11ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく11ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、図16(a)に示すラウンド遊技時間T5(max35秒)の計測を開始する。そして、本実施形態においてメインCPU30aは、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目を、他の大当り遊技の各11ラウンド目とは異なる遊技内容で制御を実行する。
具体的に言えば、メインCPU30aは、図16(a)に示すように、大入賞口装置29の大入賞口扉28を、入球上限個数の遊技球が入球していないことを条件に、最大6回開放させる。図16(a)中の「1」〜「6」の数字は、開放回数を示す。11ラウンド目のラウンド遊技を開始させるメインCPU30aは、まず、1回目の大入賞口装置29の大入賞口扉28を開放させるため、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放回数を指示する開放コマンドを出力する。1回目の開放時においてメインCPU30aは、開放回数「1(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口装置29の大入賞口扉28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T6(0.32秒)が経過したならば、1回目の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。それとともに、メインCPU30aは、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数を指示する閉鎖コマンドを出力する。1回目の閉鎖時においてメインCPU30aは、閉鎖回数「1(回目)」を指示する閉鎖コマンドを出力する。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(1回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の1回目と2回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INa(2.0秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INaが経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の開放回数「2(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T6(0.32秒)が経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数(2回目の閉鎖)を指示する閉鎖コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、5回まで同様にして、大入賞口扉28を開閉させる。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(5回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の5回目と6回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INa(2.0秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INaが経過したならば、6回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の開放回数「6(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(6回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T7(max23.4秒)が経過したならば、6回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数(6回目の閉鎖)を指示する閉鎖コマンドを出力する。
なお、メインCPU30aは、ラウンド遊技中に大入賞口扉28へ入球した遊技球の入球個数が入球上限個数(規定個数)に達すると、ラウンド遊技を終了させるようになっている。このため、ステップアップ大当り遊技においてもメインCPU30aは、11ラウンド目のラウンド遊技中に入球上限個数の遊技球の入球がなされた場合には、その時点でラウンド遊技を終了させる。例えば、6回目の開放時に、開放時間T7の経過前に入球上限個数の遊技球の入球がなされた場合には、その時点でラウンド遊技を終了させる。
そして、11ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技と同様に、12ラウンド目からの各ラウンド遊技を実行させ、その後エンディングを実行させるように制御する。すなわち、メインCPU30aは、図16(a)に示すように、12ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、11ラウンド目と12ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、12ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、12ラウンド目のラウンド遊技で終了条件(ラウンド遊技時間(25秒)の経過又は入球上限個数の入球)が満たされると、12ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、13ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技を制御する。そして、メインCPU30aは、15ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDa(5.568秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、大当り遊技を終了させるとともに、確変フラグ及び作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、確変状態付与回数及び作動回数に10000回を設定する。また、メインCPU30aは、ステップアップ大当り遊技中、15R表示ランプL1を点灯させるように制御する。そして、メインCPU30aは、大当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。
次に、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技が付与されるときの制御について説明する。なお、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技における大入賞口扉28の開閉態様は、同じであるため、まとめて図16(b)に基づき説明する。なお、図16(b)では、図面の都合上、11ラウンド目以降の大入賞口扉28の開放タイミングだけを図示している。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(5.5秒)の計測を開始する。また、メインCPU30aは、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技のオープニング演出開始時からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間(max25秒)の計測を開始し、さらに開放信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の開始に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放される。そして、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技において終了条件が満たされると、閉鎖信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の終了に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖される。
1ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、1ラウンド目と2ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技で終了条件が満たされると、同様に2ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、3ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技を制御する。
次に、メインCPU30aは、10ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、11ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく11ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間T8(max0.32秒)の計測を開始し、さらに開放信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、11ラウンド目のラウンド遊技の開始に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放される。そして、メインCPU30aは、11ラウンド目のラウンド遊技において終了条件が満たされると、閉鎖信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、11ラウンド目のラウンド遊技の終了に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖される。
11ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、12ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、11ラウンド目と12ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、12ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、12ラウンド目のラウンド遊技で終了条件が満たされると、同様に12ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、13ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技を制御する。そして、メインCPU30aは、15ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDa(5.568秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、大当り遊技を終了させる。そして、メインCPU30aは、大当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。
また、それとともに、メインCPU30aは、15R通常確変大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定し、また、サポート状態を付与することを示す作動フラグを設定する。また、メインCPU30aは、15R通常確変大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態付与回数及び作動回数に10000回を設定する。
また、メインCPU30aは、15R確変秘匿大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定し、また、サポート状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、15R確変秘匿大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態付与回数に10000回を設定する一方、作動回数に100回を設定する。また、メインCPU30aは、15R通常非確変大当り遊技が付与されていた場合には、確変フラグに「0」を設定する(「1」を設定しない)と共に、サポート状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、15R通常非確変大当り遊技が付与されていた場合には、作動回数に100回を設定する。また、メインCPU30aは、15R通常確変大当り遊技中、15R確変秘匿大当り遊技中及び15R通常非確変大当り遊技中、15R表示ランプL1を点灯させるように制御する。
次に、2R通常確変大当り遊技及び2R特別確変大当り遊技が付与されるときの制御について説明する。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(0.004秒)の計測を開始する。次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、図15(b)に示すラウンド遊技時間T11(max0.32秒)の計測を開始する。また、メインCPU30aは、開放信号を出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、ラウンド遊技時間T11(0.32秒)が経過したならば、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技と2ラウンド目のラウンド遊技の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INcが経過したならば、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、図15(b)に示すラウンド遊技時間T11(max0.32秒)の計測を開始する。また、メインCPU30aは、開放信号を出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、ラウンド遊技時間T11(0.32秒)が経過したならば、2ラウンド目のラウンド遊技を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDb(0.924秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、大当り遊技を終了させる。そして、メインCPU30aは、大当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。その際、メインCPU30aは、2R通常確変大当り遊技が付与される場合、確変フラグ及び作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、2R通常確変大当り遊技が付与される場合には、確変状態付与回数及び作動回数に10000回を設定する。
一方、メインCPU30aは、2R特別確変大当り遊技が付与される場合、確変フラグに「1」を設定すると共に、確変状態付与回数に10000回を設定する。また、メインCPU30aは、2R特別確変大当り遊技が付与される場合、当該2R特別確変大当り遊技が付与される図柄変動ゲーム開始時において確変フラグ又は作動フラグに「1」が設定されていれば作動フラグに「1」を設定すると共に、作動回数に10000回を設定する。一方、メインCPU30aは、2R特別確変大当り遊技が付与される場合、当該2R特別確変大当り遊技が付与される図柄変動ゲーム開始時において確変フラグ又は作動フラグに「1」が設定されていなければ作動フラグに「1」を設定しないようになっている。また、メインCPU30aは、2R通常確変大当り遊技中及び2R特別確変大当り遊技中、2R表示ランプL2を点灯させるように制御する。また、メインCPU30aは、作動フラグに「1」を設定している場合、2ラウンドの大当り遊技の上限ラウンド回数分(2回分)、大入賞口扉28が開放された後からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
また、メインCPU30aは、小当りを決定した場合(小当りフラグに[1]が設定された場合)、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、小当り遊技の制御を開始し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。以下、小当り遊技が付与されるときの制御について詳しく説明する。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、図15(c)に示すラウンド遊技時間T21(max2.64秒)の計測を開始する。そして、本実施形態においてメインCPU30aは、図15(c)に示すように、大入賞口扉28を、入球上限個数の遊技球が入球していないことを条件に、最大2回開放させる。図15(c)中の「1」、「2」の数字は、開放回数を示す。1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるメインCPU30aは、まず、1回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T22(0.32秒)が経過したならば、1回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(1回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の1回目と2回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INa(2.0(秒))を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INaが経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T22(0.32(秒))が経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。これにより、小当り遊技におけるラウンド遊技が終了する。
次に、メインCPU30aは、ラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。そして、メインCPU30aは、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDb(0.936秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、小当り遊技を終了させる。そして、メインCPU30aは、小当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。なお、小当り遊技の場合、小当り当選時の遊技状態が維持されることから、メインCPU30aは、確変フラグ及び作動フラグのいずれも現状を維持する(新たな値を設定しない)。
このように大当り遊技及び小当り遊技を実行させることにより、本実施形態では、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び小当り遊技と大入賞口扉28の開放態様が同一態様となる状態が作り出される。具体的に言えば、図15に示すように、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において、1回目の開放時間T1(0.32秒)+インターバル時間INa(2.0秒)+2回目の開放時間T1(0.32秒)=2.64(秒)を掛けて、大入賞口扉28の開放が2回行われる。また、図15(b)に示すように、2R特別確変大当り遊技及び2R通常確変大当り遊技において、1ラウンド目のラウンド遊技時間T11(0.32秒)+インターバル時間INc(2.0秒)+2ラウンド目のラウンド遊技時間T11(0.32秒)=2.64(秒)を掛けて、大入賞口扉28の開放が2回行われる。さらに、図15(c)に示すように、小当り遊技において、1回目の開放時間T22(0.32秒)+インターバル時間INa(2.0秒)+2回目の開放時間T22(0.32秒)=ラウンド遊技時間T21(2.64秒)を掛けて、大入賞口扉28の開放が2回行われる。すなわち、ジャンプアップ大当り遊技における1ラウンド目の大入賞口扉28の1回目の開放が開始してから2回目の開放が終了するまでの時間と、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び小当り遊技における大入賞口扉28の1回目の開放が開始してから2回目の開放が終了するまでの時間が何れも「2.64(秒)」に設定されている。つまり、ジャンプアップ大当り遊技、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び小当り遊技では、「2.64(秒)」の間、同一開放態様にて大入賞口扉28が開放されることになる。
以上のことから、本実施形態のパチンコ機10では、大入賞口扉28の開放態様を視認しても2R特別確変大当り遊技と、2R通常確変大当り遊技と、小当り遊技の区別が付かない。また、本実施形態のパチンコ機10では、ジャンプアップ大当り遊技においても、1ラウンド目の開始後、3回目の開放が行われる迄の間、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び小当り遊技とは区別が付かない。これにより、遊技者は、大入賞口扉28が短い時間(0.32秒)で2回開放しても、その開放態様からはジャンプアップ大当り遊技であるか、確変2ラウンド大当り遊技であるか、又は小当り遊技であるかを区別し得ない。
また、15R特別確変大当り遊技と、15R確変秘匿大当り遊技と、ステップアップ大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技とでは、1〜10ラウンド目までの大入賞口扉28の開放態様は同じである。このため、1〜10ラウンド目までの大入賞口扉28の開放態様から、15R特別確変大当り遊技と、15R確変秘匿大当り遊技と、ステップアップ大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技、15R通常非確変大当り遊技のうちいずれの大当り遊技であるか認識できない。
また、図16に示すように、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目の大入賞口扉28の開放態様と、15R確変秘匿大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技の11〜15ラウンド目までの大入賞口扉28の開放態様は同じである。具体的に言えば、図16に示すように、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目において、開放時間T6(0.32秒)+インターバル時間INa(2.0秒)という開放態様で大入賞口扉28を5回開閉させる。また、図16(b)に示すように、15R確変秘匿大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技では、11〜15ラウンドの各ラウンド遊技において、開放時間T8(0.32秒)+インターバル時間INc(2.0秒)という開放態様で大入賞口扉28を開閉させる。すなわち、15R確変秘匿大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技では、11ラウンド目以降、開放時間T8(0.32秒)+インターバル時間INc(2.0秒)という開放態様で大入賞口扉28を5回開閉させる。すなわち、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目の大入賞口扉28の開放態様と、15R確変秘匿大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技の11〜15ラウンド目までの大入賞口扉28の開放態様は同じとした。このため、11ラウンド目以降、大入賞口扉28が5回開閉するまでは、その開放態様から15R確変秘匿大当り遊技と、ステップアップ大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技のうちいずれの大当り遊技であるか認識できない。
そして、メインCPU30aは、各大当り遊技の終了後、遊技状態をサポートあり確変状態とする場合には高確率指定コマンドと時短作動コマンドを出力し、サポートあり通常状態とする場合には低確率指定コマンドと時短作動コマンドを出力する。また、メインCPU30aは、各大当り遊技の終了後、遊技状態をサポートなし確変状態とする場合には高確率指定コマンドと時短非作動コマンドを出力する。一方、小当り遊技の場合、小当り当選時の遊技状態が維持されることから、メインCPU30aは、小当り遊技中も小当り当選時の遊技状態で制御し、かつ小当り遊技終了後には遊技状態を指定するコマンドを出力しない。なお、メインCPU30aは、15確変秘匿大当り遊技や、15R通常非確変大当り遊技の終了後、時短作動コマンドを出力して大当り及び小当りのいずれにも当選することなく100回の図柄変動ゲームが経過した場合に時短非作動コマンドを出力して遊技状態をサポートありからサポートなしの遊技状態とする。また、メインCPU30aは、各大当り遊技を開始させるに際し、低確率コマンドを出力するようになっており、各大当り遊技中は通常状態となるようになっている。
次に、普通図柄入力処理を図17に従って説明する。
メインCPU30aは、遊技球が作動ゲート23を通過したか否かを判定する(ステップS61)。すなわち、ステップS61においてメインCPU30aは、ゲートセンサSE4が遊技球を検知した時に出力する第4検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS61の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。ステップS61の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている普図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS62)。ステップS62の判定結果が否定(普図始動保留記憶数=4)の場合、メインCPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。
ステップS62の判定結果が肯定(普図始動保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、普図始動保留記憶数を+1(1加算)し、普図始動保留記憶数を書き換える(ステップS63)。続いて、メインCPU30aは、普通当り判定用乱数の値及び普図振分乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、該値を普図始動保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS64)。その後、メインCPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、普通図柄開始処理について図18に基づき説明する。メインCPU30aは、普通図柄開始処理を所定周期毎に実行するようになっている。
メインCPU30aは、まず、普図が変動表示中であるか否か及び普通当り遊技中であるか否か判定する(ステップS71)。ステップS71の判定結果が肯定の場合(普図ゲーム中である又は普通当り遊技中である場合)、メインCPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、ステップS71の判定結果が否定の場合(普図ゲーム中でなく、普通当り遊技中でない場合)、メインCPU30aは、普図始動保留記憶数を読み出し(ステップS72)、普図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS73)。
ステップS73の判定結果が否定の場合(普図始動保留記憶数=0の場合)、メインCPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、ステップS73の判定結果が肯定の場合(普図始動保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、普図始動保留記憶数の数を「1」減算(−1)し(ステップS74)、当該普図始動保留記憶数に対応付けられてRAM30cの所定の記憶領域に記憶されている普通当り判定用乱数の値を取得する(ステップS75)。
次に、メインCPU30aは、取得した普通当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている普通当り判定値と一致するか否かを判定して普通当り判定を行う(ステップS76)。なお、本実施形態において、普通当り判定値は、サポートありであるか否か(サポート状態が付与されているか否か)で変更されるようになっている。そして、サポートなし通常状態の時(サポート状態が付与されていない時)、普通当り判定の判定結果が肯定となる確率(普通当り確率)は、30/251としており、サポートあり通常状態の時(サポート状態が付与されている時)、普通当り判定の判定結果が肯定となる確率(普通当り確率)は、240/251としている。
ステップS76の判定結果が肯定の場合(普通当りの場合)、メインCPU30aは、普通図柄表示器H10にて確定停止表示される最終停止図柄を、普通図柄の当り図柄[1]又は[2]の中から決定する(ステップS77)。なお、メインCPU30aは、ステップS77において、取得した普図振分乱数の値に基づき、遊技者に有利な当り図柄[2](第2普通図柄)を1/11の確率で決定し、当り図柄[2]よりも不利な当り図柄[1](第1普通図柄)を10/11の確率で決定するようになっている。一方、ステップS76の判定結果が否定の場合(はずれの場合)、メインCPU30aは、普通図柄表示器H10にて確定停止表示される最終停止図柄を、普通図柄のはずれ図柄[0]に決定する(ステップS78)。
その後、メインCPU30aは、複数種類の普図変動パターンの中から普図変動パターンを決定する(ステップS79)。普図変動パターンは、サポートなし通常状態時(サポート状態が付与されていない時)に決定されるサポートなし用の普図変動パターンと、サポートあり通常状態時(サポート状態が付与されている時)に決定されるサポートあり用の普図変動パターンに分類される。さらに、本実施形態におけるサポート用の普図変動パターンは、変動時間の異なる2種類のパターンが設けられている。具体的には、変動時間が長い10000msの第1普図変動パターン(第2普通図柄変動パターン)と、当該第1普図変動パターンの変動時間よりも短い5000msの第2普図変動パターン(第1普通図柄変動パターン)が設けられている。一方、本実施形態におけるサポートあり用の普図変動パターンは、1種類であり、その変動時間は、第1普図変動パターン及び第2普図変動パターンのいずれの変動時間よりも短い時間(1000ms)が設定されている第3普図変動パターンである。
そして、メインCPU30aは、ステップS79で、サポートありの場合には、第3普図変動パターンを決定し、サポートなしの場合には、第1普図変動パターン又は第2普図変動パターンのいずれかを決定する。なお、メインCPU30aは、サポートなしの場合、第1普図変動パターンを91/101の確率で決定する一方、第2普図変動パターンを10/101の確率で決定するようになっている。
普図変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、普図ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS80)。具体的に言えば、メインCPU30aは、普通図柄を変動開始させるように普通図柄表示器H10の表示内容を制御する。また、同時に、メインCPU30aは、普図変動ゲームの変動時間の計測を開始する。そして、メインCPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。その後、普通図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、決定した普図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように普通図柄表示器H10の表示内容を制御する。
そして、メインCPU30aは、普通当りを決定した場合、決定した普図変動パターンに基づく普図ゲームの終了後、普通当り遊技に関する制御を実行する。
メインCPU30aは、普図ゲームが終了したとき、サポートありの場合には、開閉羽根26を3回開放させるとともに、各回の開放において開放してから1160msが経過するまで開放状態を維持するよう普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。
一方、メインCPU30aは、普図ゲームが終了したとき、サポートなしの場合であって、普通図柄による当り図柄が[1]である場合には、開閉羽根26を1回開放させ、開放してから300ms経過するまで開放状態を維持するように普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。また、メインCPU30aは、普図ゲームが終了したとき、サポートなしの場合であって、普通図柄による当り図柄が[2]である場合には、開閉羽根26を1回開放させ、開放してから2500ms経過するまで開放状態を維持するように普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。
なお、メインCPU30aは、開放してから規定時間経過する前であっても、入球上限個数(例えば、10球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26を閉鎖させるように制御する。同様に、メインCPU30aは、所定回数開放していなくても、入球上限個数(例えば、10球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26を閉鎖させるように制御する。
従って、本実施形態では、普通図柄表示器H10が、普図ゲームを表示する普通図柄表示手段となる。また、作動ゲート23が、普図ゲームの始動条件を付与する第3始動手段となる。また、主制御基板30のRAM30cが、普図始動保留記憶数を記憶する普通図柄保留記憶手段となる。また、メインCPU30aが、普図ゲームを実行させる普通図柄制御手段となる。また、メインCPU30aが、開閉羽根26(開閉機構)を開放させる開放制御手段となる。
次に、統括制御基板31の統括CPU31aが統括制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。本実施形態では、統括制御プログラムに基づき以下の各種処理を実行する統括制御基板31の統括CPU31aが、モード演出制御手段として機能する。また、背景情報として演出態様の種類を記憶するRAM31cが、演出態様記憶手段として機能する。
メインCPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、統括CPU31aは、それに応じて所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドを各制御基板32〜34に出力する。同様に、統括CPU31aは、オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを入力すると、当該オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを各制御基板32〜34にそれぞれ出力する。また、統括CPU31aは、高確率指定コマンドを入力すると確変状態が付与されることをRAM31cに設定し、低確率指定コマンドを入力すると通常状態(非確変状態)が付与されることをRAM31cに設定する。また、統括CPU31aは、時短作動コマンドを入力するとサポートありであることをRAM31cに設定し、時短非作動コマンドを入力するとサポートなしであることをRAM31cに設定する。そして、統括CPU31aは、高確率指定コマンド、低確率指定コマンド、時短作動コマンド、及び時短非作動コマンドを入力するまで現在の設定内容をRAM31cに記憶維持させる。また、統括CPU31aは、高確率指定コマンド、低確率指定コマンド、時短作動コマンド及び時短非作動コマンドのこれらコマンドを入力すると、それぞれのコマンドを各制御基板32〜34に出力する。
また、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターン及び特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄に基づき、可変表示器H2に表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定する。
より詳しくは、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、15R特別確変大当り遊技に対応する大当り図柄の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、15R特別確変大当り遊技が付与されること及び大当りを認識し得る特定図柄による図柄組み合わせ[777]、又は多数の賞球獲得のチャンスを期待させると共に、確変状態が付与される可能性があることを示唆すると共に大当りを認識し得るチャンスの図柄組み合わせ([111][222][333][444][555][666][888])を決定する。
また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技、15R通常非確変大当り遊技に対応する大当り図柄の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、チャンスの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、ジャンプアップ大当り遊技、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技に対応する大当り図柄の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、確変示唆の図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、小当り図柄の場合には、ジャンプアップ大当り遊技、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技の時と同様に、確変示唆の図柄組み合わせを決定する。
このように、本実施形態では、15R確変秘匿大当り遊技、15R通常非確変大当り遊技の場合、チャンスの図柄組み合わせのみを決定し得るようにした。このため、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技では、大当り遊技の態様と大当り遊技終了後のサポート状態の付与態様を同一態様にした上で、遊技態様からだけでなく可変表示器H2の表示内容からもいずれの大当り遊技が付与されているかを、遊技者に認識し得ないようになっている。
また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、はずれ図柄の場合であって、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8が指定された場合、はずれリーチの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、はずれ図柄の場合であって、はずれ演出用の変動パターンP6〜P8が指定された場合、はずれの図柄組み合わせを決定する。
そして、統括CPU31aは、決定した各列の飾り図柄を指定する飾り図柄指定コマンドを表示制御基板32に出力する。また、統括CPU31aは、全図柄停止コマンドを入力すると、当該コマンドを表示制御基板32に出力する。
また、統括CPU31aは、大当り遊技が付与される場合、指定された最終停止図柄と、決定した飾り図柄による大当りの図柄組み合わせにより、大当り遊技の具体的な演出内容を特定する演出パターンを決定し、当該演出パターンを出力するようになっている。
詳しく説明すると、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、15R特別確変大当り遊技に対応する大当り図柄の場合であって、飾り図柄として特定図柄による図柄組み合わせを決定した場合、15R特別確変大当り遊技が付与されたことを示す遊技演出を大当り遊技の演出内容とする演出パターンを出力する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、15R特別確変大当り遊技に対応する大当り図柄の場合であって、飾り図柄として、チャンスの図柄組み合わせを決定した場合、1〜10ラウンド目のうちいずれかのラウンド遊技にて15R特別確変大当り遊技が付与されることを示す遊技演出を大当り遊技の演出内容とする演出パターンを出力する。
また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技に対応する大当り図柄の場合、11ラウンド目のラウンド遊技にて大当り遊技終了後に確変状態が付与されるか否かを示唆する遊技演出を大当り遊技の演出内容とする演出パターンを出力する。
また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技に対応する大当り図柄の場合には、確変状態が付与される可能性があることを示唆する遊技演出を大当り遊技の演出内容とする演出パターンを出力する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、ジャンプアップ大当り遊技に対応する大当り図柄の場合には、2R特別確変大当り遊技の演出内容と同一内容の遊技演出が実行された後、確変状態が付与されることを示す遊技演出を大当り遊技の演出内容とする演出パターンを出力する。
また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が小当り図柄の場合には、2R特別確変大当り遊技の演出内容と同一内容の遊技演出を小当り遊技の演出内容とする演出パターンを出力する。
また、本実施形態のパチンコ機10では、遊技状態が確変状態であることに対して期待を持つことができることを遊技者に報知する特別モード演出をモード実行手段である可変表示器H2で実行可能に構成されている。本実施形態では、可変表示器H2で特別モード演出が実行されるようになっており、可変表示器H2の表示態様(表示演出)によりその種類を遊技者に把握させて確変状態であることに対して期待を持つことができるかどうかを報知するようになっている。
そして、本実施形態のパチンコ機10では、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技に当選した場合、これら当り遊技の終了後の遊技状態が確変状態であるか否かが秘匿される秘匿状態となるように、可変表示器H2で第1秘匿演出(以下、「第1特別モード演出GZ」と示す)を実行させるようになっている。第1秘匿演出(第1特別モード演出GZ)は、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技の終了後、次の図柄変動ゲームの開始とともに付与されるようになっている。
そして、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技の終了後には、必ずサポート状態が付与されるようになっている。すなわち、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技の終了後から100回の図柄変動ゲームが経過するまでの間は勿論のこと、これら大当り遊技の終了後から100回の図柄変動ゲームの経過後であっても開閉羽根26の動作態様から遊技状態が確変状態であるか否かを遊技者が認識し得ないようになっている。このため、遊技者が確変状態であるか否かを認識し得ない、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技後においては、第1特別モード演出GZを実行させることで秘匿状態を生起させるようにした。なお、第1特別モード演出GZは、主に15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技の終了後に開始される特別モード演出であって、サポートありの場合に実行され得る特別モード演出である。このため、本実施形態において、第1特別モード演出GZは、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常確変大当り遊技の当選のみを契機として開始される特別モード演出である。また、本実施形態では、15R確変秘匿大当り遊技と15R通常非確変大当り遊技が第1大当り遊技となる。
また、本実施形態のパチンコ機10では、2R特別確変大当り遊技又は小当り遊技に当選し、その終了後にサポート状態が付与されない場合、これら当り遊技の終了後の遊技状態が確変状態であるか否かが秘匿される秘匿状態となるように、可変表示器H2で第2秘匿演出(以下、「第2特別モード演出HZ」と示す)を実行させるようになっている。第2秘匿演出(第2特別モード演出HZ)は、2R特別確変大当り遊技又は小当り遊技の終了後、次の図柄変動ゲームの開始とともに付与されるようになっている。そして、本実施形態において、2R特別確変大当り遊技又は小当り遊技に当選し、その終了後にサポート状態が付与されない状態(秘匿状態)では、第2特別モード演出HZが実行されるので、第2特別モード演出HZの実行中、少なくとも確変状態であることに対して期待をもつことができる状態であることが遊技者に報知されるようになっている。
そして、サポートなしの通常状態時の大当りに伴う2R特別確変大当り遊技の終了後、及びサポートなしの小当りに伴う小当り遊技の終了後には、ともにサポート状態が付与されないようになっている。すなわち、2R特別確変大当り遊技又は小当り遊技終了後であって、その終了後にサポート状態が付与されない場合には、開閉羽根26の動作態様から遊技状態が確変状態であるか否かを遊技者が認識し得ないようになっている。このため、遊技者が確変状態であるか否かを認識し得ない、サポートなしの通常状態時の大当りに伴う2R特別確変大当り遊技の終了後、及びサポートなしの小当りに伴う小当り遊技の終了後においては、第2特別モード演出HZを実行させることで秘匿状態を生起させるようにした。なお、第2特別モード演出HZは、主に2R特別確変大当り遊技又は小当たりの終了後であって、その終了後にサポート状態が付与されない場合に開始される特別モード演出であって、サポートなしの場合に実行され得る特別モード演出である。また、本実施形態では、2R通常確変大当り遊技と2R特別確変大当り遊技が第2大当り遊技となる。
その一方で、ステップアップ大当り遊技、15R特別確変大当り遊技、15R通常確変大当り遊技の終了後においては、これら大当り遊技の終了後から100回の図柄変動ゲームの経過後、サポート状態が継続するか否かによる開閉羽根26の動作態様から遊技状態が確変状態であるか否かを遊技者が認識してしまう可能性がある。このため、遊技者が確変状態であることを認識し得る、ステップアップ大当り遊技、15R特別確変大当り遊技、15R通常確変大当り遊技の終了後においては、秘匿演出を実行させないで、遊技者に確変状態であることを報知する確変報知演出(以下、「第3特別モード演出CZ」と示す)を実行させることで報知状態を生起させるようにした。なお、第3特別モード演出CZは、主に確変状態とサポート状態が10000回を上限とする確変状態の最大付与期間の間付与される場合であって、サポートありのときに実行され得る特別モード演出である。
また、2R通常確変大当り遊技や2R特別確変大当り遊技の終了後にサポート状態が開始される(サポートなしからサポートありになる)場合には、そのサポート状態の付与態様により、秘匿演出を実行させたとしても遊技者に遊技状態が確変状態であるか否かを認識させてしまう可能性がある。このため、遊技者が確変状態であることを認識し得る、2R通常確変大当り遊技や2R特別確変大当り遊技の終了後にサポート状態が開始される(サポートなしからサポートありになる)場合においては、原則的に秘匿演出を実行させないで、第3特別モード演出CZを実行させることで報知状態を生起させるようになっている。また、2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技の終了後にサポート状態が継続される(サポートありからサポートありになる)場合には、これら当り遊技の当選が報知状態であったとき、既に報知状態となっているので第3特別モード演出CZを継続して実行させることで報知状態を継続させるようにした。その一方で、遊技状態が通常状態の第1特別モード演出GZの実行中に小当り遊技が付与される場合には、当該当り遊技の終了後にサポート状態が継続されるものの、遊技状態がサポートありの通常状態であることにかわりはないので、第3特別モード演出CZを開始させるわけにはいかない。このため、2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技の終了後にサポート状態が継続される(サポートありからサポートありになる)場合には、実行される特別モード演出の種類から確変状態であるか否かを遊技者に認識させてしまう虞がある。このため、2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技の終了後にサポート状態が継続される場合、これら当り遊技の当選が第1特別モード演出GZの実行中(サポートありの秘匿状態)であるときに限っては、第1特別モード演出GZを継続させることで秘匿状態を継続させるようにした。すなわち、本実施形態のパチンコ機10では、第1特別モード演出GZの実行中に、2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技に当選しても、第2特別モード演出HZや第3特別モード演出CZの実行が規制され、第1特別モード演出GZを継続させることで秘匿状態を継続させるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ機10において、各特別モード演出GZ,HZの非実行中、且つ第3特別モード演出CZの非実行中であっても、内部的に確変状態である場合もある。そして、このように第1〜第3特別モード演出GZ,HZ,CZが実行されていない場合においては、普通演出(以下、「第4特別モード演出NZ」と示す)を実行させることで普通状態を生起させるようにした。普通状態とは、第1〜第3特別モード演出GZ,HZ,CZが実行されていない状態であって、遊技状態が確変状態でない可能性が高いことを遊技者に把握させるような状態である。なお、第4特別モード演出NZは、主に通常状態である場合であって、サポートなしの場合に実行され得る特別モード演出である。
そして、第1〜第3特別モード演出GZ,HZ,CZのいずれも実行されていない場合には、第4特別モード演出NZを実行することで遊技者に遊技状態が確変状態でない可能性が高いこと、換言すれば、遊技状態が通常状態である可能性が高いことを遊技者に把握させるような状態となる。本実施形態のパチンコ機10において第4特別モード演出NZの実行中、実際には、確変状態であるか否かを遊技者に把握させていない秘匿状態であるので、遊技状態が確変状態である可能性が皆無であるというわけではない。
また、これら特別モード演出の実行時には、可変表示器H2の表示内容が、各特別モード演出に対応する表示内容に設定されるようになっており、可変表示器H2の表示内容から遊技者に現在実行中の特別モード演出の種類が報知されるようになっている。
また、本実施形態において特に第2特別モード演出HZの実行中には、可変表示器H2の背景色の異なる複数種類の演出態様で第2特別モード演出HZが実行可能に構成されており、当該モード演出中の確変状態への期待度をさらに細かく遊技者に報知可能に構成されている。すなわち、第2特別モード演出HZの実行中の可変表示器H2の演出態様から、遊技状態の確変状態である可能性が遊技者に報知されるようになっている。そして、本実施形態の第2特別モード演出HZの背景色は、背景色が青色である青背景と、背景色が黄色である黄背景と、背景色が赤色である赤背景の3種類の背景色を有している。そして、本実施形態のパチンコ機10では、第2特別モード演出HZの実行中に、サポートなしで選択され得る変動時間が4秒、7秒、又は12秒であるはずれ演出用の変動パターンP10〜P12がメインCPU30aで決定されることを契機に、可変表示器H2の背景色を決定してその決定した背景色に演出態様を変化させる背景変化演出を実行するようになっている。なお、背景変化演出では、「背景チェンジ」などの画像表示を行うことで背景変化演出の実行の有無を遊技者に認識させるようになっている。そして、本実施形態の背景変化演出では、現在の背景色と同じ背景色を選択する場合もあるが、「背景チェンジ」などの画像表示により背景変化演出の実行の有無を遊技者に認識させることができる。また、本実施形態の第2特別モード演出HZの背景色においては、背景変化演出の実行頻度と、実行後の背景が赤背景である頻度、すなわち、背景変化演出を伴いつつ赤背景に長く滞在するほど確変状態への期待度が高くなるように構成されている。また、第2特別モード演出HZの可変表示器H2の背景色おいて背景が変化する場合にあっては、赤背景>黄背景>青背景の順に確変状態への期待度が高く構成されている。なお、本実施形態において、第2特別モード演出HZの開始時は、原則的に青背景から開始されるようになっている。
本実施形態のパチンコ機10では、大当り又は小当りの当選を契機に、当選に基づく当り遊技の終了後に実行させる特別モード演出の種類が、付与される当り遊技の種類と付与される当り遊技終了後の遊技状態とさらに現在実行中の特別モード演出の種類に基づき決定されるようになっている。すなわち、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドに指定される変動パターンが大当り演出用の変動パターンの場合に、変動パターン指定コマンドと合わせて入力する特別図柄指定コマンドに指定される最終停止図柄と大当り遊技終了後の遊技状態と実行中の特別モード演出に基づき、大当り遊技終了後に開始させる特別モード演出の種類を決定する。また、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドに指定される変動パターンが小当り演出用の変動パターンの場合に、変動パターン指定コマンドと合わせて入力する特別図柄指定コマンドに指定される最終停止図柄と小当り遊技終了後の遊技状態と実行中の特別モード演出に基づき、大当り遊技終了後に開始させる特別モード演出の種類を決定する。そして、統括CPU31aは、図19に示すモード演出の移行態様テーブルに基づき、各当り遊技終了後に開始させる特別モード演出の種類を決定するようになっている。
次に、統括CPU31aが、各当り遊技終了後に開始させる特別モード演出の決定態様について、モード演出の移行態様テーブル(図19)に基づき詳しく説明する。
なお、図19には、最終停止図柄の種類を基準として、各当り遊技終了後の遊技状態(抽選状態と開放状態)、実行中の特別モード演出の種類にしたがって各当り遊技終了後に開始させる特別モード演出の種類を規定したものを示している。
図19に示すように、最終停止図柄として図柄A(第1特図)又は図柄a(第2特図)が指定される場合には、15R特別確変大当り遊技終了後の遊技状態及び実行中の特別モード演出の種類に拘わらず第3特別モード演出CZを開始させることを決定する。すなわち、最終停止図柄として図柄A(第1特図)又は図柄a(第2特図)が指定される場合には、15R特別確変大当り遊技終了後、報知状態となるので第3特別モード演出CZ(確変報知演出)の開始が規定されている。また、最終停止図柄として図柄A(第1特図)又は図柄a(第2特図)が指定される場合には、飾り図柄の図柄組み合わせとして、特定図柄による図柄組み合わせ、又はチャンスの図柄組み合わせを決定する。
また、最終停止図柄として図柄B(第1特図)又は図柄b(第2特図)が指定される場合には、ジャンプアップ大当り遊技終了後の遊技状態及び実行中の特別モード演出の種類に拘わらず第3特別モード演出CZを開始させることを決定する。すなわち、最終停止図柄として図柄B(第1特図)又は図柄b(第2特図)が指定される場合には、ジャンプアップ大当り遊技終了後、報知状態となるので第3特別モード演出CZ(確変報知演出)の開始が規定されている。また、最終停止図柄として図柄B(第1特図)又は図柄b(第2特図)が指定される場合には、飾り図柄の図柄組み合わせとして、確変示唆の図柄組み合わせを決定する。
また、最終停止図柄として図柄C(第1特図)又は図柄c(第2特図)が指定される場合には、ステップアップ大当り遊技終了後の遊技状態及び実行中の特別モード演出の種類に拘わらず第3特別モード演出CZを開始させることを決定する。すなわち、最終停止図柄として図柄C(第1特図)又は図柄c(第2特図)が指定される場合には、ステップアップ大当り遊技終了後、報知状態となるので第3特別モード演出CZ(確変報知演出)の開始が規定されている。また、最終停止図柄として図柄C(第1特図)又は図柄c(第2特図)が指定される場合には、飾り図柄の図柄組み合わせとして、チャンスの図柄組み合わせを決定する。
また、最終停止図柄として図柄D(第1特図)又は図柄d(第2特図)が指定される場合には、15R通常確変大当り遊技終了後の遊技状態及び実行中の特別モード演出の種類に拘わらず第3特別モード演出CZを開始させることを決定する。すなわち、最終停止図柄として図柄D(第1特図)又は図柄d(第2特図)が指定される場合には、15R通常確変大当り遊技終了後、報知状態となるので第3特別モード演出CZ(確変報知演出)の開始が規定されている。また、最終停止図柄として図柄D(第1特図)又は図柄d(第2特図)が指定される場合には、飾り図柄の図柄組み合わせとして、チャンスの図柄組み合わせを決定する。
また、最終停止図柄として図柄e(第2特図)が指定される場合には、15R確変秘匿大当り遊技終了後の遊技状態及び実行中の特別モード演出の種類に拘わらず第1特別モード演出GZを開始させることを決定する。すなわち、最終停止図柄として図柄e(第2特図)が指定される場合には、15R確変秘匿大当り遊技終了後、秘匿状態となるので第1特別モード演出GZ(第1秘匿演出)の開始が規定されている。また、最終停止図柄として図柄e(第2特図)が指定される場合には、飾り図柄の図柄組み合わせとして、チャンスの図柄組み合わせを決定する。
また、最終停止図柄として図柄F(第1特図)が指定される場合には、2R通常確変大当り遊技終了後の遊技状態に拘わらず、実行中の特別モード演出が第1特別モード演出GZ以外(第2,第3,第4特別モード演出HZ,CZ,NZのいずれか)であるとき、第3特別モード演出CZを開始させることを決定する。すなわち、最終停止図柄として図柄F(第1特図)が指定される場合には、2R通常確変大当り遊技終了後、報知状態となる場合に第3特別モード演出CZ(確変報知演出)の開始が規定されている。また、実行中の特別モード演出が第1特別モード演出GZであるときに限っては、最終停止図柄として図柄F(第1特図)が指定される場合、第1特別モード演出GZを継続させることを決定する。すなわち、第1特別モード演出GZの実行中に最終停止図柄として図柄F(第1特図)が指定される場合には、秘匿状態を継続させるので第1特別モード演出GZの継続が規定されている。また、最終停止図柄として図柄F(第1特図)が指定される場合には、飾り図柄の図柄組み合わせとして、確変示唆の図柄組み合わせを決定する。
また、最終停止図柄として図柄G(第1特図)が指定される場合には、2R特別確変大当り遊技終了後がサポートなしであるとき、実行中の特別モード演出に拘わらず、第2特別モード演出HZを開始させることを決定する。すなわち、最終停止図柄として図柄G(第1特図)が指定される場合であって、2R特別確変大当り遊技終了後がサポートなしでは、秘匿状態となるので第2特別モード演出HZ(第2秘匿演出)の開始が規定されている。なお、最終停止図柄として図柄G(第1特図)が指定され、2R特別確変大当り遊技終了後がサポートなしとなる場合とは、第2特別モード演出HZ又は第4特別モード演出NZのいずれかの実行中のみである。
また、最終停止図柄として図柄G(第1特図)が指定される場合には、2R特別確変大当り遊技終了後の遊技状態がサポートありであるとき、実行中の特別モード演出が第1特別モード演出GZ以外(第2,第3,第4特別モード演出HZ,CZ,NZのいずれか)であるとき、第3特別モード演出CZを開始させることを決定する。すなわち、最終停止図柄として図柄G(第1特図)が指定される場合であって、2R特別確変大当り遊技終了後にサポート状態が付与される(サポートなしからサポートありのとき)には、報知状態となるので第3特別モード演出CZ(確変報知演出)の開始が規定されている。また、実行中の特別モード演出が第1特別モード演出GZであるときに限っては、最終停止図柄として図柄G(第1特図)が指定される場合、第1特別モード演出GZを継続させることを決定する。すなわち、第1特別モード演出GZの実行中に最終停止図柄として図柄G(第1特図)が指定される場合には、秘匿状態を継続させるので第1特別モード演出GZの継続が規定されている。
また、最終停止図柄として図柄G(第1特図)が指定される場合には、飾り図柄の図柄組み合わせとして、確変示唆の図柄組み合わせを決定する。
また、最終停止図柄として図柄H(第1図柄)又は図柄h(第2特図)が指定される場合には、15R通常非確変大当り遊技終了後の遊技状態及び実行中の特別モード演出の種類に拘わらず第1特別モード演出GZを開始させることを決定する。すなわち、最終停止図柄として図柄H(第1特図)又は図柄h(第2特図)が指定される場合には、15R通常非確変大当り遊技終了後、秘匿状態となるので第1特別モード演出GZ(第1秘匿演出)の開始が規定されている。また、最終停止図柄として図柄e(第2特図)が指定される場合には、飾り図柄の図柄組み合わせとして、チャンスの図柄組み合わせを決定する。
また、最終停止図柄として図柄I(第1特図)又は図柄i(第2特図)が指定される場合には、小当り遊技終了後の遊技状態がサポートありであるとき、実行中の特別モード演出が第2特別モード演出HZ又は第4特別モード演出NZであるとき、第2特別モード演出HZを開始させることを決定する。実行中の特別モード演出が第2特別モード演出HZ又は第4特別モード演出NZである場合には、サポートなしであるので最終停止図柄として図柄I(第1特図)又は図柄i(第2特図)が指定されても小当り遊技終了後がサポートなしとなる。すなわち、最終停止図柄として図柄I(第1特図)又は図柄i(第2特図)が指定される場合であって、小当り遊技終了後がサポートなしでは、秘匿状態となるので第2特別モード演出HZ(第2秘匿演出)の開始が規定されている。また、実行中の特別モード演出が第1特別モード演出GZであるときには、最終停止図柄として図柄I(第1特図)又は図柄i(第2特図)が指定される場合、第1特別モード演出GZを継続させることを決定する。すなわち、第1特別モード演出GZの実行中に最終停止図柄として図柄I(第1特図)又は図柄i(第2特図)が指定される場合には、秘匿状態を継続させるので第1特別モード演出GZの継続が規定されている。また、実行中の特別モード演出が第3特別モード演出CZであるときには、最終停止図柄として図柄I(第1特図)又は図柄i(第2特図)が指定される場合、第3特別モード演出CZを開始させることを決定するようになっている。すなわち、第3特別モード演出CZの実行中に最終停止図柄として図柄I(第1特図)又は図柄i(第2特図)が指定される場合には、小当り遊技終了後、報知状態となるので第3特別モード演出CZ(確変報知演出)の開始が規定されている。また、最終停止図柄として図柄I(第1特図)又は図柄i(第2特図)が指定される場合には、飾り図柄の図柄組み合わせとして、確変示唆の図柄組み合わせの中から図柄組み合わせを決定する。
次に、統括CPU31aが各特別モード演出中に実行する処理について説明する。
本実施形態において統括CPU31aは、実行中の特別モード演出の種類を示す情報(フラグなど)をRAM31cに記憶しており、その情報により実行中の特別モード演出の種類を特定可能となっている。また、統括CPU31aは、各当り遊技の終了後や、実行中の特別モード演出を終了させて他の特別モード演出への移行を決定する場合、決定した特別モード演出の種類を示す情報(フラグなど)をRAM31cに記憶するようになっている。また、統括CPU31aは、各当り遊技の終了後や、実行中の特別モード演出を終了させて他の特別モード演出への移行を決定する場合、決定した特別モード演出の種類を特定可能な特別モード演出コマンドを各制御基板32〜34に出力する。そして、統括CPU31aは、特別モード演出コマンドを出力することで決定した特別モード演出の開始を指示することで、当該特別モード演出を開始させるようになっている。
まず、第1特別モード演出GZの実行中の処理について説明する。
統括CPU31aは、第1特別モード演出GZの開始を指示した場合、各当り遊技の終了後、又は第1特別モード演出GZを開始させてから100回の図柄変動ゲームが実行されるまでの間、第1特別モード演出GZを継続させるようになっている。本実施形態では、統括CPU31aが変動パターン指定コマンドの入力に合わせてモード継続回数のカウント値を1加算(+1)して更新するようになっている。モード継続回数では、第1特別モード演出GZの実行中、第1特別モード演出GZを開始させてから実行された図柄変動ゲームの回数がカウント値としてカウントされるようになっており、他の特別モード演出への移行時(第1特別モード演出の終了時)、統括CPU31aにより「0」にリセットされる。
そして、統括CPU31aは、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技の終了後、第1特別モード演出GZを開始させてから、100回の図柄変動ゲームの終了に伴って、第1特別モード演出GZを終了させて第2特別モード演出HZ又は第4特別モード演出NZへのモード移行抽選を行う。すなわち、本実施形態では、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後であって、終了後から100回を上限とするサポート状態の最大付与期間の経過時であって、サポートありからサポートなしになることに伴ってモード移行抽選が行われる。なお、統括CPU31aは、第1特別モード演出GZの開始から101回目の図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドの入力に伴い(101回目の図柄変動ゲームの開始に伴い)モード移行抽選を行い、モード移行抽選の結果、開始させる特別モード演出による該101回目の図柄変動ゲームの実行を指示する。すなわち、本実施形態において、統括CPU31aは、サポートありの特別モード演出である第1特別モード演出GZの開始からサポート状態の終了に伴ってサポートなしの特別モード演出である第2特別モード演出HZ又は第4特別モード演出NZを開始させるようになっている。
統括CPU31aは、図20に示すモード移行抽選テーブルに基づきモード移行抽選を実行する。そして、統括CPU31aは、モード移行抽選に当選する場合に第2特別モード演出HZへの移行を決定する一方で、モード移行抽選に非当選する場合に第4特別モード演出NZへの移行を決定する。そして、モード移行抽選において統括CPU31aは、現在の遊技状態が確変状態であるか否かに基づく乱数による乱数抽選を実行し、遊技状態が確変状態である場合に当選確率が101分の80(80/101)となるように乱数を振分けてモード移行抽選を実行する。一方、モード移行抽選において統括CPU31aは、遊技状態が通常状態である場合に当選確率が101分の20(20/101)となるように乱数を振分けてモード移行抽選を実行する。
本実施形態においてモード移行抽選で用いられるモード移行抽選テーブルは、図20に示すように、遊技状態が通常状態である場合よりも遊技状態が確変状態である場合のほうがモード移行抽選の当選確率が高く構成されている。このため、モード移行抽選において遊技状態が確変状態である場合に通常状態である場合よりもモード移行抽選に当選し易く、第2特別モード演出HZに移行し易く構成されている。したがって、第1特別モード演出GZの実行中であって遊技状態が確変状態である場合には、通常状態よりもサポート状態の終了時に第1特別モード演出GZから第2特別モード演出HZに移行し易くなっている。また、本実施形態では、大当り又は小当りの当選と、モード移行抽選が第1特別モード演出GZの実行中におけるモード移行契機となる。
また、本実施形態において統括CPU31aは、第1特別モード演出GZの実行中、2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技の当選が指示される場合、他の特別モード演出への移行を規制し第1特別モード演出GZを継続させるようになっている。そして、第1特別モード演出GZにおいて統括CPU31aは、2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技の当選が指示される場合であっても、モード継続回数などの各種情報を更新することなく第1特別モード演出GZを継続させるようになっている。そして、統括CPU31aは、第1特別モード演出GZを開始させてから100回の図柄変動ゲームの終了後も継続して遊技状態がサポートありとなる場合、第1特別モード演出GZを継続して実行することを決定する。一方、統括CPU31aは、第1特別モード演出GZを開始させてから100回の図柄変動ゲームの終了後、遊技状態がサポートなしとなる場合、101回目の図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドの入力に伴い(101回目の図柄変動ゲームの開始に伴い)モード移行抽選を行う。
なお、第1特別モード演出GZ中に2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技又は小当り遊技のいずれかに当選し、第1特別モード演出GZの開始から100回の図柄変動ゲームの終了後もサポートありが継続される場合とは、第1特別モード演出GZ中に2R通常確変大当り遊技又は2R特別確変大当り遊技に当選していた場合である。一方、第1特別モード演出GZ中に2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技又は小当り遊技のいずれかに当選し、第1特別モード演出GZを開始させてから100回の図柄変動ゲームの終了後、遊技状態がサポートなしとなる場合とは、第1特別モード演出GZ中に小当り遊技に当選していた場合である。
次に、第1特別モード演出GZの滞在中に、大当り又は小当りの当選や、モード移行抽選によるモード移行契機の到来により、統括CPU31aが移行させる移行先の特別モード演出の種類について図23に基づき説明する。なお、図24では、第1特別モード演出GZ「GZ」、第2特別モード演出HZを「HZ」、第3特別モード演出CZ「CZ」、第4特別モード演出NZ「NZ」と示している。また、図24では、例えば、滞在欄の1行目に位置する「NZ」欄の通常状態の行と、移行先欄の3列目に位置する「HZ」欄の通常状態の列の交わる枠を、「CH1−3」と示すように、各欄の行番と列番に基づき各枠を特定している。
統括CPU31aは、通常状態である場合にモード移行抽選に非当選することで、通常状態の第4特別モード演出NZに移行させる(CH5−1)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合にモード移行抽選に当選することで、通常状態の第2特別モード演出HZに移行させる(CH5−3)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄H(h)、図柄I(i)に当選することで、通常状態の第1特別モード演出GZに移行(継続)させる(CH5−5)。なお、CH5−5において統括CPU31aは、図柄I(i)に当選することで、第1特別モード演出GZを継続させている。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄e、図柄F、又は図柄Gに当選することで、確変状態の第1特別モード演出GZに移行(継続)させる(CH5−6)。なお、CH5−6において統括CPU31aは、図柄F、又は図柄Gに当選することで、第1特別モード演出GZを継続させている。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄A(a)、図柄B(b)、図柄C(c)、又は図柄D(d)に当選することで、確変状態の第3特別モード演出CZに移行させる(CH5−7)。
また、統括CPU31aは、確変状態である場合にモード移行抽選に非当選することで、確変状態の第4特別モード演出NZに移行させる(CH6−2)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合にモード移行抽選に当選することで、確変状態の第2特別モード演出HZに移行させる(CH6−4)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄H(h)に当選することで、通常状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH6−5)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄e、図柄F、図柄G、図柄I(i)に当選することで、確変状態の第1特別モード演出GZに移行(継続)させる(CH6−6)。なお、CH6−6において統括CPU31aは、図柄F、図柄G、図柄I(i)に当選することで、第1特別モード演出GZを継続させている。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄A(a)、図柄B(b)、図柄C(c)、又は図柄D(d)に当選することで、確変状態の第3特別モード演出CZに移行させる(CH6−7)。
次に、第2特別モード演出HZの実行中の処理について説明する。
統括CPU31aは、第2特別モード演出HZを開始させた場合、各当り遊技の終了後、又は第2特別モード演出の実行中のモード転落抽選に当選するまでの間、第2特別モード演出HZを継続させるようになっている。
また、統括CPU31aは、モード転落抽選に当選することを条件に第2特別モード演出HZを終了させて第4特別モード演出NZへの移行を決定する。そして、統括CPU31aは、モード転落抽選の当選を契機とする第4特別モード演出NZの開始後、大当りや小当りの抽選とは別に行われるモード復活抽選に当選することで第2特別モード演出HZが再度開始(復活)される可能性があるモード復活抽選実行状態を設定する。モード復活抽選実行状態は、第4特別モード演出NZであっても第2特別モード演出HZが再開されることで、第2特別モード演出HZの実行中と同様に確変状態への期待を遊技者に抱かせることができる状態である。モード復活抽選については、第4特別モード演出NZの処理で詳述する。なお、後述するモード復活抽選により再開された第2特別モード演出HZにおいて、統括CPU31aは、RAM31cでモード復活抽選の当選後に実行された図柄変動ゲームの復活後変動回数をカウントするようになっている。なお、統括CPU31aは、第2特別モード演出HZの再開(復活)に伴って、RAM31cに記憶されている復活後変動回数を「0」にリセットする。そして、統括CPU31aは、復活後変動回数に基づき、該復活後変動回数が10に達する図柄変動ゲームの終了(10変動に到達したとき)までの間、モード転落抽選を実行することなく第2特別モード演出HZを継続させるようになっている。
そして、第2特別モード演出HZの実行中において統括CPU31aは、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8が指定されている場合に、第2特別モード演出HZを終了させて第4特別モード演出NZに移行させるか否かの転落抽選を実行する。すなわち、統括CPU31aは、各大当り遊技や小当り遊技の付与が決定されている場合に出現し得る場合と同じ演出内容(リーチ変動)を特定するはずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8が指定されることを契機に、モード転落抽選を実行する。
そして、統括CPU31aは、図21に示すモード転落抽選テーブルに基づきモード転落抽選を行う。統括CPU31aは、モード転落抽選に当選する場合に第4特別モード演出NZへの移行を決定する一方で、モード転落抽選に非当選する場合に第2特別モード演出HZの継続を決定する。そして、モード転落移行抽選において統括CPU31aは、現在の遊技状態が確変状態であるか否かに基づく乱数による乱数抽選を実行し、遊技状態が確変状態である場合に当選確率が101分の40(40/101)となるように乱数を振分けてモード転落抽選を実行する。一方、モード転落抽選において統括CPU31aは、遊技状態が通常状態である場合に当選確率が101分の51(51/101)となるように乱数を振分けてモード移行抽選を実行する。
本実施形態においてモード転落抽選で用いられるモード転落抽選テーブルは、図21に示すように、遊技状態が確変状態である場合よりも遊技状態が通常状態である場合のほうがモード転落抽選の当選確率が高く構成されている。このため、モード転落抽選において遊技状態が確変状態である場合に通常状態である場合よりもモード転落抽選に当選し難く構成されている。したがって、遊技状態が確変状態である場合には、通常状態である場合よりも多くの変動(図柄変動ゲーム)に亘って第2特別モード演出HZが継続される可能性が高くなっている。また、本実施形態では、大当り又は小当りの当選と、モード転落抽選が第2特別モード演出HZの実行中におけるモード移行契機となる。
また、モード転落抽選に当選する場合に統括CPU31aは、モード転落抽選の当選時まで実行していた第2特別モード演出HZの情報として、モード転落抽選の当選時の可変表示器H2の演出態様を示す背景情報をRAM31cに設定する(記憶させる)。本実施形態において統括CPU31aは、モード転落抽選に当選することを、第2特別モード演出HZを終了させる終了条件の成立として、第2特別モード演出HZを終了させて、第4特別モード演出NZへの移行を決定する。
また、第2特別モード演出HZの実行中において統括CPU31aは、はずれ演出用の変動パターンであってその中で特に変動パターンP10〜P12が指定されている場合に、背景変化演出を実行させるか否かを決定する演出態様変化抽選を実行する。統括CPU31aは、図22(a),(b)に示す演出態様変化抽選テーブルに基づき演出態様変化抽選を実行する。そして、統括CPU31aは、演出態様変化抽選に当選する場合、背景変化演出の実行を決定するとともに、可変表示器H2の演出態様を選択する演出態様抽選を行い、決定した演出態様の実行を指示する。また、統括CPU31aは、演出態様変化抽選に非当選する場合、背景変化演出の非実行を決定する。そして、演出態様変化抽選において統括CPU31aは、指定されているはずれ演出用の変動パターンの種類と、現在の遊技状態が確変状態であるか否かに基づく乱数による乱数抽選を実行する。統括CPU31aは、図22(a)に示すように、変動時間が4秒,7秒のはずれ演出用の変動パターンP10,P11が指定される場合、遊技状態が確変状態であるときに当選確率が101分の30(30/101)となるように乱数を振分けて演出態様変化抽選を実行する。一方、統括CPU31aは、図22(a)に示すように、変動時間が4秒,7秒のはずれ演出用の変動パターンP10,P11が指定される場合、遊技状態が通常状態であるときに当選確率が101分の15(15/101)となるように乱数を振分けて演出態様変化抽選を実行する。また、統括CPU31aは、図22(b)に示すように、変動時間が12秒のはずれ演出用の変動パターンP12が指定される場合、遊技状態が確変状態であるときに当選確率が101分の30(30/101)となるように乱数を振分けて演出態様変化抽選を実行する。一方、統括CPU31aは、図22(b)に示すように、変動時間が12秒のはずれ演出用の変動パターンP12が指定される場合、遊技状態が通常状態であるときに当選確率が101分の30(30/101)となるように乱数を振分けて演出態様変化抽選を実行する。
また、背景変化演出の実行を決定する場合に統括CPU31aは、可変表示器H2の演出態様を選択する演出態様抽選を行い、決定した演出態様の実行を指示する。なお、統括CPU31aは、演出態様抽選により決定した演出態様の種類を特定可能な演出態様コマンドを各制御基板32〜34に出力する。そして、統括CPU31aは、演出態様コマンドを出力することで決定した演出態様による第2特別モード演出HZの実行を指示するようになっている。演出態様抽選において統括CPU31aは、現在の遊技状態が確変状態であるか否かに基づく乱数による乱数抽選を実行する。統括CPU31aは、図22(c)に示すように、遊技状態が確変状態であるときに青背景の当選確率が101分の11(11/101)、黄背景の当選確率が101分の30(30/101)、赤背景が101分の60(60/101)となるように乱数を振分けて演出態様抽選を実行する。一方、統括CPU31aは、図22(c)に示すように、遊技状態が通常状態であるときに青背景の当選確率が101分の60(60/101)、黄背景の当選確率が101分の30(30/101)、赤背景が101分の11(11/101)となるように乱数を振分けて演出態様抽選を実行する。
本実施形態において演出態様変化抽選で用いられる各演出態様変化抽選テーブルは、図22(a),(b)に示すように、遊技状態が通常状態である場合よりも遊技状態が確変状態である場合のほうが演出態様変化抽選の当選確率が高く構成されている。したがって、遊技状態が確変状態である場合には、通常状態である場合よりも背景変化演出が実行される可能性が高くなっている。さらに、本実施形態において演出態様抽選で用いられる演出態様抽選テーブルは、図22(c)に示すように、遊技状態が確変状態である場合、赤背景の当選確率が最も高いとともに、青背景の当選確率が最も低く構成されている。また、演出態様抽選テーブルは、遊技状態が通常状態である場合、青背景の当選確率が最も高いとともに、赤背景の当選確率が最も低く構成されている。このため、遊技状態が確変状態である場合のほうが通常状態である場合よりも背景変化演出の実行頻度が高くなるとともに、背景変化演出の実行時には赤背景に変化し易くなっている。したがって、遊技状態が確変状態である場合には、通常状態である場合よりも背景変化演出を伴いつつも赤背景の演出態様がより長く継続される可能性が高くなるようになっている。なお、本実施形態では、第2特別モード演出HZの実行中に演出態様変化抽選に当選することが所定条件の成立となる。また、本実施形態では、演出態様変化抽選に当選する場合、遊技状態が確変状態のときに変化後の演出態様として最も選択し易いとともに通常状態のときに変化後の演出態様として最も選択し難い赤背景が第1演出態様となる。また、本実施形態では、演出態様変化抽選に当選する場合、遊技状態が通常状態のときに変化後の演出態様として最も選択し易いとともに確変状態のときに変化後の演出態様として最も選択し難い青背景が第2演出態様となる。
次に、第2特別モード演出HZの滞在中に、大当り又は小当りの当選や、モード転落抽選によるモード移行契機の到来により、統括CPU31aが移行させる移行先の特別モード演出の種類について図24に基づき説明する。
統括CPU31aは、通常状態である場合にモード転落抽選に当選することで、通常状態の第4特別モード演出NZに移行させる(CH3−1)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合にモード転落抽選に非当選する、又は図柄I(i)に当選することで、通常状態の第2特別モード演出HZに移行させる(CH3−3)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄Gに当選することで、確変状態の第2特別モード演出HZに移行させる(CH3−4)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄H(h)に当選することで、通常状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH3−5)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄eに当選することで、確変状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH3−6)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄A(a)、図柄B(b)、図柄C(c)、図柄D(d)、又は図柄Fに当選することで、確変状態の第3特別モード演出CZに移行させる(CH3−7)。
また、統括CPU31aは、確変状態である場合にモード転落抽選に当選することで、確変状態の第4特別モード演出NZに移行させる(CH4−2)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合にモード転落抽選に非当選する、又は図柄I(i)に当選することで、確変状態の第2特別モード演出HZに移行させる(CH4−4)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄H(h)に当選することで、通常状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH4−5)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄eに当選することで、確変状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH4−6)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄A(a)、図柄B(b)、図柄C(c)、図柄D(d)、図柄F、又は図柄Gに当選することで、確変状態の第3特別モード演出CZに移行させる(CH4−7)。
次に、第3特別モード演出CZの実行中の処理について説明する。
統括CPU31aは、第3特別モード演出CZを開始させた場合、各当り遊技の終了後、特別モード演出の移行を決定するまでの間、第3特別モード演出CZを継続させるようになっている。なお、本実施形態では、大当り又は小当りの当選が第3特別モード演出CZの実行中におけるモード移行契機となる。
次に、第3特別モード演出CZの滞在中に、大当り又は小当りの当選によるモード移行契機の到来により、統括CPU31aが移行させる移行先の特別モード演出の種類について図24に基づき説明する。
統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄H(h)に当選することで、通常状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH7−5)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄eに当選することで、確変状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH7−6)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄A(a)、図柄B(b)、図柄C(c)、図柄D(d)、図柄F、図柄G、又は図柄I(i)に当選することで、確変状態の第3特別モード演出CZに移行させる(CH7−7)。
次に、第4特別モード演出NZの実行中の処理について説明する。
統括CPU31aは、第4特別モード演出NZを開始させた場合、各当り遊技の終了後、又は第4特別モード演出NZの実行中のモード復活抽選に当選するまでの間、第4特別モード演出NZを継続させるようになっている。
また、統括CPU31aは、第2特別モード演出HZのモード転落抽選に当選することを条件に第4特別モード演出NZに移行した場合、RAM31cでモード転落抽選の当選後に実行された図柄変動ゲームの転落後変動回数をカウントするようになっている。統括CPU31aは、転落後変動回数をカウントしているか否かによりモード復活抽選実行状態であるか否かを把握している。なお、統括CPU31aは、第2特別モード演出HZの再開(復活)に伴って、RAM31cに記憶されている転落後変動回数を「0」にリセットする。そして、統括CPU31aは、遊技状態が非確変状態である場合に転落後変動回数に基づき、該転落後変動回数が第2の所定回数である20に達する図柄変動ゲームの終了(20変動に到達したとき)と、次に大当り又は小当りに当選することとのいずれかを契機に、前記背景情報を消去(クリア)させる。すなわち、統括CPU31aは、遊技状態が通常状態である場合に転落後変動回数に基づき、該転落後変動回数が20に達する図柄変動ゲームが終了されるまで、及び次に大当り又は小当りに当選するまでのいずれかとなるまでの間、前記背景情報を記憶保持させる。一方、統括CPU31aは、遊技状態が確変状態である場合に次に大当り又は小当りに当選することを契機に、前記背景情報を消去(クリア)させる。すなわち、統括CPU31aは、遊技状態が確変状態である場合に次に大当り又は小当りに当選するまでの間、前記背景情報を記憶保持させる。
また、統括CPU31aは、実行中の第4特別モード演出NZがモード復活抽選実行状態である場合、変動パターン指定コマンドを入力する毎にモード復活抽選を実行する。そして、モード復活抽選実行状態において統括CPU31aは、通常状態である場合、転落後変動回数のカウント値が20変動(第2の所定回数)を経過するまでの間、各変動開始時にモード復活抽選を実行する。一方、モード復活抽選実行状態において統括CPU31aは、確変状態である場合、転落後変動回数のカウント値に拘わらず(経過した変動数に拘わらず)、確変状態の最大付与期間(本実施形態では10000回(第1の所定回数))が経過するまでの間、又は次に大当り又は小当りに当選するまでの間、各変動開始時にモード復活抽選を実行する。本実施形態のパチンコ機10では、第2特別モード演出HZから第4特別モード演出NZへの移行後、モード復活抽選に当選することを再開条件の成立として、第2特別モード演出HZに特別モード演出を再開(復活)させる。また、モード復活抽選は、第2特別モード演出HZから第4特別モード演出NZに移行してから、通常状態の場合に最大で20変動が経過するまでの間に行われる図柄変動ゲームの開始条件の成立を条件として行われる。また、モード復活抽選は、第2特別モード演出HZから第4特別モード演出NZに移行してから、確変状態の場合に行われる図柄変動ゲームの開始条件の成立を条件として行われる。
そして、第4特別モード演出NZの実行中において統括CPU31aは、図柄変動ゲームの開始条件の成立を条件として、モード復活抽選を実行する場合、図23に示すモード復活抽選テーブルに基づきモード復活抽選を行う。そして、統括CPU31aは、モード復活抽選に当選する場合に第2特別モード演出HZへの移行を決定する一方で、モード復活抽選に非当選する場合に第4特別モード演出NZの継続を決定する。そして、モード復活抽選において統括CPU31aは、現在の遊技状態が確変状態であるか否かに基づく乱数による乱数抽選を実行し、遊技状態が確変状態である場合に当選確率が101分の7(7/101)となるように乱数を振分けてモード復活抽選を実行する。一方、モード復活抽選において統括CPU31aは、遊技状態が通常状態である場合に当選確率が101分の1(1/101)となるように乱数を振分けてモード復活抽選を実行する。
本実施形態においてモード復活抽選で用いられるモード復活抽選テーブルは、図23に示すように、遊技状態が通常状態である場合よりも遊技状態が確変状態である場合のほうがモード復活抽選の当選確率が高く構成されている。このため、モード復活抽選において遊技状態が確変状態である場合に通常状態である場合よりもモード復活抽選に当選し易く構成されており、第2特別モード演出HZが再開し易くなっている。また、本実施形態では、第2特別モード演出HZから第4特別モード演出NZへの移行後、20変動の経過後に第2特別モード演出HZが再開される場合、遊技状態が確変状態であることが確定することとなる。このため、モード転落抽選の当選に基づく第4特別モード演出NZの実行中は、遊技状態が確変状態であることに対する期待を遊技者に継続して抱かせることができる状態となっている。また、本実施形態では、大当り又は小当りの当選と、モード復活抽選が第4特別モード演出NZの実行中におけるモード移行契機となる。
本実施形態において、統括CPU31aは、モード復活抽選の当選に基づき第2特別モード演出HZの再開を決定する場合に、第2特別モード演出HZの開始に伴って、RAM31cに記憶されている背景情報に基づき再開させる第2特別モード演出HZの可変表示器H2の演出態様も同時に指示する。そして、モード復活抽選に当選した図柄変動ゲームでは、当該図柄変動ゲームの開始とともにモード転落抽選の当選時の演出態様よる第2特別モード演出HZが再開される。このように、本実施形態では、モード復活抽選に当選する場合、モード転落抽選の当選時の演出態様による第2特別モード演出HZの再開が指示されるため、第2特別モード演出HZが単に再開されるというよりも転落時の状態から復活させるといったゲーム性を実現している。
次に、第4特別モード演出NZの滞在中に、大当り又は小当りの当選や、モード復活抽選によるモード移行契機の到来により、統括CPU31aが移行させる移行先の特別モード演出の種類について図24に基づき説明する。
統括CPU31aは、通常状態である場合にモード復活抽選に当選する、又は図柄I(i)に当選することで、通常状態の第2特別モード演出HZに移行させる(CH1−3)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄Gに当選することで、確変状態の第2特別モード演出HZに移行させる(CH1−4)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄H(h)に当選することで、通常状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH1−5)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄eに当選することで、確変状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH1−6)。また、統括CPU31aは、通常状態である場合に図柄A(a)、図柄B(b)、図柄C(c)、図柄D(d)、又は図柄Fに当選することで、確変状態の第3特別モード演出CZに移行させる(CH1−7)。
また、統括CPU31aは、確変状態である場合にモード復活抽選に当選する、又は図柄I(i)に当選することで、確変状態の第2特別モード演出HZに移行させる(CH2−4)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄H(h)に当選することで、通常状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH2−5)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄eに当選することで、確変状態の第1特別モード演出GZに移行させる(CH2−6)。また、統括CPU31aは、確変状態である場合に図柄A(a)、図柄B(b)、図柄C(c)、図柄D(d)、図柄F、図柄Gに当選することで、確変状態の第3特別モード演出CZに移行させる(CH2−7)。
次に、表示制御基板32のサブCPU32aが表示制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。本実施形態では、表示制御プログラムに基づき以下の各種処理を実行する表示制御基板32のサブCPU32aが、モード演出制御手段として機能する。
サブCPU32aは、統括制御基板31(統括CPU31a)から制御コマンドを入力すると、表示制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU32aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンで飾り図柄を変動表示させて図柄組み合わせゲームを開始させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。そして、サブCPU32aは、全図柄停止コマンドを入力すると、入力した飾り図柄指定コマンドで指定された図柄組み合わせを可変表示器H2に表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。この制御により、可変表示器H2では図柄変動ゲームが行われる。
また、サブCPU32aは、特別モード演出コマンドを入力すると、該コマンドに指示される演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、演出態様コマンドを入力すると、該コマンドに指定される演出態様で可変表示器H2の表示内容を制御する。
本実施形態においてサブCPU32aは、特別モード演出コマンドを入力すると、図柄変動ゲームの開始に伴って該コマンドに指示される種類の特別モード演出に対応する表示演出を行うように可変表示器H2の表示内容を制御する。サブCPU32aは、各特別モード演出を実行させるにあたって、表示内容から遊技者が実行中の特別モード演出の種類を認識できるようなそれぞれに異なる表示演出を可変表示器H2で行わせる。すなわち、サブCPU32aは、第1特別モード演出GZを実行させる場合、「GZ」という文字画像を画像表示させて可変表示器H2の表示内容を第1特別モード演出GZ用に設定する。また、サブCPU32aは、第2特別モード演出HZを実行させる場合、「HZ」という文字画像を画像表示させて可変表示器H2の表示内容を第2特別モード演出HZ用に設定する。さらに、サブCPU32aは、第2特別モード演出HZを実行させるにあたって、第2特別モード演出HZの実行とともに背景画像(背景色)の演出態様を示す情報も含まれている場合、可変表示器H2の表示内容を該情報に基づく背景色となる背景画像による第2特別モード演出HZ用に設定する。一方、サブCPU32aは、第2特別モード演出HZを実行させるにあたって、第2特別モード演出HZの実行とともに背景画像(背景色)の演出態様を示す情報が特に含まれていない場合、可変表示器H2の表示内容を赤背景となる背景画像による第2特別モード演出HZ用に設定する。また、サブCPU32aは、第3特別モード演出CZを実行させる場合、「CZ」という文字画像を画像表示させて可変表示器H2の表示内容を第3特別モード演出CZ用に設定する。また、サブCPU32aは、第4特別モード演出NZを実行させる場合、「NZ」という文字画像を画像表示させて可変表示器H2の表示内容を第4特別モード演出NZ用に設定する。
また、サブCPU32aは、第2特別モード演出HZの実行中に演出態様コマンドを入力すると、図柄変動ゲームの開始に伴って背景変化演出を実行させるとともに、該コマンドに指示される種類の演出態様に対応する表示演出となるように可変表示器H2の表示内容を制御する。サブCPU32aは、背景変化演出を実行させるにあたって、「背景チェンジ」という文字画像を画像表示させた後、所定の演出態様に対応する表示演出となるように可変表示器H2の表示内容を制御する。すなわち、サブCPU32aは、演出態様を青背景に変化させる場合、可変表示器H2の表示内容を青背景による第2特別モード演出HZ用に設定する。また、サブCPU32aは、演出態様を黄背景に変化させる場合、可変表示器H2の表示内容を黄背景による第2特別モード演出HZ用に設定する。また、サブCPU32aは、演出態様を赤背景に変化させる場合、可変表示器H2の表示内容を赤背景による第2特別モード演出HZ用に設定する。
また、サブCPU32aは、オープニングコマンドを入力すると、統括CPU31aが決定した大当り遊技の演出内容を特定する演出パターンに基づき、オープニング演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、ラウンドコマンドを入力すると、統括CPU31aが決定した大当り遊技の演出内容を特定する演出パターンに基づき、各ラウンド演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。
また、サブCPU32aは、エンディングコマンドを入力すると、統括CPU31aが決定した大当り遊技の演出内容を特定する演出パターンに基づき、エンディング演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。このとき、サブCPU32aは、15R特別確変大当り遊技、ジャンプアップ大当り遊技又はステップアップ大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態が付与されることを報知させるようになっている。また、サブCPU32aは、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態が付与される可能性があることを報知させるようになっている。これにより、可変表示器H2では、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出がそれぞれ実行される。
なお、ランプ制御基板33及び音声制御基板34は、各種コマンドを入力すると、装飾ランプ16の発光態様、及びスピーカ17の音声出力態様を制御する。すなわち、ランプ制御基板33及び音声制御基板34は、表示制御基板32と同様にこれらのコマンドで指示された演出内容に応じた演出を行わせるように制御を行う。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後には、これら大当り遊技終了後に確変状態が付与されるか否かに拘わらずサポート状態を100回を上限とするサポート状態の最大付与期間の間付与するようにした。このため、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後には、遊技態様からの遊技状態が確変状態であるか否かを秘匿することができ、その旨を第1特別モード演出GZを実行させることで遊技者に報知するようにした。すなわち、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後、第1特別モード演出GZの実行中には、遊技者に確変状態への期待を抱かせることができるようにした。さらに、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後、100回を上限とするサポート状態の最大付与期間の経過に伴ってサポートありからサポートなしとなる場合には、第1特別モード演出GZから第2特別モード演出HZに移行させるか否かのモード移行抽選を行うようにした。また、モード移行抽選では、該モード移行抽選時の遊技状態が確変状態である場合、遊技状態が通常状態である場合よりもモード移行抽選に当選し易いように設定されている。このため、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後においては、サポートありからサポートありとなるサポート状態の終了後の可変表示器H2における特別モード演出の移行態様から遊技者に確変状態が付与されているか否かを好適に推測させることができる。したがって、100回を上限とするサポート状態の最大付与期間の経過に伴うサポート状態の終了時、遊技状態が確変状態であるか否かを遊技者に推測させることで遊技の興趣を向上させることができる。
(2)2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技では、同一回数だけ大入賞口装置29を開放させるようにした。このため、2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技の終了後にサポート状態が付与されない場合には、遊技態様からの遊技状態が確変状態であるか否かを秘匿することができ、その旨を第2特別モード演出HZを実行させることで遊技者に報知するようにした。すなわち、第2特別モード演出HZの実行中は、2R特別確変大当りが付与されて突入する場合もある遊技者に確変状態が付与されていることに対して期待を抱かせることができる特別モード演出となる。したがって、第1特別モード演出GZから第2特別モード演出HZに移行する場合には、遊技者に確変状態が付与されていることに対してより大きな期待を抱かせることができる。
(3)統括CPU31aは、第2特別モード演出HZの実行中、メインCPU30aがリーチ判定を肯定判定とすることに伴ってはずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8が選択されることを条件にモード転落抽選を行い、該モード転落抽選に当選することを契機に第2特別モード演出HZを終了させるようにした。そして、メインCPU30aがリーチ判定を肯定判定する場合とは、はずれリーチ演出を決定するときであってスーパーリーチ変動や、ノーマルリーチ変動の実行を決定するときである。このため、第2特別モード演出HZの実行中にスーパーリーチ変動が実行される場合には、モード転落抽選が行われて第2特別モード演出HZにおけるモード移行契機(終了契機)が到来する可能性がある一方で、図柄A(a)、図柄C(c)、図柄D(d)、図柄e、図柄H(h)に基づく大当り遊技に対して遊技者に期待を抱かせることができる。また、第2特別モード演出HZの実行中にノーマルリーチ変動が実行されるときには、モード転落抽選が行われて第2特別モード演出HZにおけるモード移行契機(終了契機)が到来する可能性がある一方で、図柄B(b)、図柄F、図柄Gに基づく大当り遊技に対して遊技者に期待を抱かせることができるとともに確変状態への期待を抱かせることができる。したがって、第2特別モード演出HZを終了させる場合であっても、モード転落抽選に当選することで第2特別モード演出HZの終了となる図柄変動ゲームで大当りに対する期待や確変状態への期待を持たせることで第2特別モード演出HZにおけるモード移行契機(終了契機)の到来による遊技者の落胆を払拭することができる。
(4)第2特別モード演出HZが一旦終了されたとしても該終了後、遊技状態に拘わらず少なくとも20変動が経過するまでにおいては、モード復活抽選の当選を契機に第2特別モード演出HZが再開されるようにした。このため、第2特別モード演出HZの終了後であっても、第2特別モード演出HZが再開されることに対して遊技者に期待を抱かせることができ、遊技者に再度確変状態への期待を抱かせることができる。すなわち、第2特別モード演出HZの終了後であっても、遊技者には確変状態への期待を継続して抱かせることができる。
(5)第2特別モード演出HZの終了後、遊技状態が確変状態である場合においては、第2特別モード演出HZが再開される期間を遊技状態が確変状態でない場合よりも長く設定した。また、モード復活抽選における当選確率は、遊技状態が確変状態である場合において、遊技状態が確変状態でない場合よりも当選し易くした。このため、第2特別モード演出HZの終了後、確変状態である場合には、確変状態でない場合よりも第2特別モード演出HZが再開されるチャンスが長くなるとともに、第2特別モード演出HZが再開され易く構成されている。したがって、第2特別モード演出HZが再開される場合に遊技状態が確変状態である可能性が高くなるため、第2特別モード演出HZの終了後であっても第2特別モード演出HZの再開に対して遊技者に期待を抱かせることができ、第2特別モード演出HZが終了されても遊技の興趣の低下を抑制することができる。
(6)第2特別モード演出HZの終了後、20変動経過後にモード復活抽選に当選して第2特別モード演出HZが再開される場合には、遊技状態が確変状態であることが確定することとなる。したがって、第2特別モード演出HZの終了後であって特に20変動経過後においては、第2特別モード演出HZの再開に対して遊技者に特に大きな期待を抱かせることができ、第2特別モード演出HZが終了されても遊技の興趣の低下を抑制することができる。
(7)第2特別モード演出HZが再開されるときには第2特別モード演出HZにおける可変表示器H2の演出態様がRAM31に記憶されている背景情報に基づき再現されるようにした。このため、第2特別モード演出HZが再開される場合には、いかにも復活して第2特別モード演出HZが継続していたかのような印象を与え、遊技者の感情を前向きにさせることができる。
(8)第2特別モード演出HZの実行中において、統括CPU31aは、演出態様変化抽選の当選を決定する場合、遊技状態が確変状態のときには変化後の演出態様として複数種類の演出態様のうち赤背景を最も選択し易いとともに青背景を最も選択し難い。また、第2特別モード演出HZの実行中において、統括CPU31aは、演出態様変化抽選の当選を決定する場合、遊技状態が確変状態でないときには変化後の演出態様として複数種類の演出態様のうち赤背景を最も選択し難いとともに青背景を最も選択し易い。このため、遊技状態が確変状態である場合、第2特別モード演出HZの演出態様が赤背景に変化され易くなっており、遊技状態に応じて第2特別モード演出HZの演出態様に偏りを持たせることができる。したがって、第2特別モード演出HZの演出態様の変化に対して遊技者に関心を抱かせ、第2特別モード演出HZの実行中の遊技の興趣を向上させることができる。
(9)メインCPU30aがリーチ判定を否定判定する場合であって、はずれ(本実施形態では、はずれ演出用の変動パターンP10〜P12)が決定されている場合に演出態様変化抽選の抽選契機が到来するように構成した。このため、第2特別モード演出HZの実行中において、図柄変動ゲームの結果がはずれである場合であっても、第2特別モード演出HZの演出態様の変化に対して遊技者の関心を惹き付けることができる。したがって、遊技者の遊技に対する関心が低下することを抑制させることができる。
(10)変動時間が12秒であるはずれ演出用の変動パターンP12は、第1,第2特図保留記憶数が「3」未満である場合に選択され得るパターンである。また、変動時間が4秒、7秒であるはずれ演出用の変動パターンP10,P11は、第1,第2特図保留記憶数が「3」以上である場合に選択され得るパターンである。このため、第1,第2特図保留記憶数が「3」以上である場合には、特図保留記憶数が「3」未満であるときよりも単位時間あたりの図柄変動ゲームの実行回数が多くなる。すなわち、第1,第2特図保留記憶数が「3」未満である場合には、第1,第2特図保留記憶数が「3」以上であるときよりも図柄変動ゲームが実行され難い(始動条件が成立し難い)状態となり、図柄変動ゲームが実行され難いため遊技者にとって退屈な状態となり得る。したがって、第1,第2特図保留記憶数が「3」未満である場合に、第2特別モード演出HZの実行中における背景変化演出を実行可能に構成することで、遊技者が退屈となり得る状態においても遊技者に遊技状態を推測させる機会を与えて遊技者が感じる退屈を解消することができる。
(11)また、特に変動時間が12秒であるはずれ演出用の変動パターンP12における図柄変動ゲームでは、変動時間が4秒,7秒であるはずれ演出用の変動パターンP10,P11における図柄変動ゲームよりも遊技者が退屈に感じる時間が長くなる。このため、変動時間が12秒であるはずれ演出用の変動パターンP12が選択される場合には、変動時間4秒,7秒であるはずれ演出用の変動パターンP10,P11が選択される場合よりも演出態様変化抽選に当選し易いように構成した(図22(a),(b)参照)。したがって、退屈に感じる時間が長くなる虞のある変動時間が12秒であるはずれ演出用の変動パターンP12に基づき図柄変動ゲームを対象に背景変化演出を実行させ易くしたことで、遊技者が退屈に感じる時間に遊技状態を推測させることで遊技の興趣を低下を抑えつつ、遊技の興趣を向上させることができる。
(12)15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後、第1特別モード演出GZの実行中には、遊技者に確変状態への期待を抱かせることができるようにした。さらに、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後においては、100回を上限とする間、サポート状態が付与されるようになっているため、これら大当り遊技の終了後、サポートありからサポートなしになることに伴ってモード移行抽選が実行される場合であっても、その抽選結果に拘わらず確変状態への期待を残すことができる。また、モード移行抽選では、遊技状態が確変状態である場合に約8割(80/101)の高確率で第2特別モード演出HZへ移行し得るようにした。そして、モード移行抽選において遊技状態が確変状態である場合に通常状態である場合よりも移行し易く構成された第2特別モード演出HZの移行契機としては、2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技の当選を契機とし、これら当り遊技の終了後にサポート状態が付与されない場合に移行し得る構成を採用するようにした。このため、モード移行抽選の結果、第2特別モード演出HZに移行する場合であっても、2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技を契機として第2特別モード演出HZへ移行する場合と同等の期待を遊技者に与えることが可能となる。したがって、モード移行抽選を契機として第2特別モード演出HZに移行する場合には、モード移行抽選により確変状態の場合に通常状態よりも第2特別モード演出HZへ移行し易いといった構成に合わせて、第2特別モード演出HZへの移行契機を2R特別確変大当り遊技及び小当り遊技を契機とするといった構成により、遊技者に確変状態が付与されていることに対してより大きな期待を抱かせることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態は、図柄Dに当選する場合の一部において第1特別モード演出GZを実行させるようにしてもよい。図柄Dに基づく15R通常確変大当り遊技と、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技は、同じ態様で大当り遊技が行われるとともに、同じように各大当り遊技の終了後、サポート状態が付与される。このため、15R通常確変大当り遊技の終了後にも第1特別モード演出GZを実行することで、少なくともサポート状態の最大付与期間である100回の図柄変動ゲームが実行されるまでの間は、秘匿状態を生起することができる。そして、第1特別モード演出GZを開始させてから100回の図柄変動ゲームの終了後も継続して遊技状態がサポートありとなる場合には、第1特別モード演出GZを継続させるようにした。なお、本別例において、図柄Dの当選に基づき第1特別モード演出GZを実行させる場合には、飾り図柄による図柄組み合わせとしてチャンスの図柄組み合わせを決定するようにする。
○上記実施形態は、大当りの種類として15R確変秘匿大当り遊技、及び15R通常非確変大当り遊技のみを設ける仕様とすることもできる。
○上記実施形態では、モード移行抽選に当選する場合、専用の第5特別モード演出SZに移行する構成を採用することもできる。
○上記実施形態は、大当りの種類として小当り遊技を設けないで2R通常確変大当り遊技や2R特別確変大当り遊技と同じ態様で大当り遊技が行われ、大当り遊技終了後に通常状態(非確変状態)を付与するような大当りを設けてもよい。また、大当りの種類としては、2R通常確変大当り遊技を設けない仕様とすることもできる。
○上記実施形態は、当選時の遊技状態などに拘わらず2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技、又は小当り遊技の終了後に第2特別モード演出HZを開始させるようにしてもよい。また、2R通常確変大当り遊技の終了後には第3特別モード演出CZを開始させるとともに、2R特別確変大当り遊技の終了後がサポートありの場合に第3特別モード演出CZを開始させるようにすることもできる。
○上記実施形態は、第3特別モード演出CZを設けなくてもよく、各大当り遊技及び小当り遊技の終了後、第1特別モード演出GZ及び第2特別モード演出HZのいずれかが実行される構成とすることもできる。
○上記実施形態は、リーチ変動の種類は任意に変更することができる。
○上記実施形態は、背景変化演出を実行しなくてもよい。
○上記実施形態では、演出態様変化抽選を遊技状態に拘わらず当選確率を予め定めたテーブルに基づき実行することもできる。
○上記実施形態では、第2特別モード演出HZ以外の特別モード演出においても背景変化演出を実行することもできる。
○上記実施形態では、はずれ演出用の変動パターンに限らず、例えば、はずれリーチ演出用の変動パターンや大当り演出用の変動パターンを契機として演出態様変化抽選で背景変化演出を実行させるか否かを抽選するようにしてもよい。また、第2特別モード演出HZの実行中の図柄変動ゲームの開始に伴って、毎ゲームで演出態様変化抽選を行うようにしてもよい。
○上記実施形態において背景変化演出では、遊技状態である可能性を遊技者が視認できる構成であればよい。また、第2特別モード演出HZにおいては、遊技状態である可能性を段階的に報知可能な段階報知手段により確変状態である可能性を報知するような構成を採用することもできる。また、背景変化演出では、背景色の種類が2以上あればよく、4種類以上など任意に変更してもよい。
○上記実施形態は、モード復活抽選を実行しなくてもよい。すなわち、第2特別モード演出HZにおけるモード転落抽選の当選後では、該第2特別モード演出HZを再開させないように構成してもよい。また、第2特別モード演出HZにおけるモード転落抽選の当選後では、抽選により遊技状態が確変状態であるか否かを遊技者に報知する構成を採用することもできる。
○上記実施形態では、モード復活抽選を遊技状態に拘わらず当選確率を予め定めたテーブルに基づき実行することもできる。
○上記実施形態では、例えば、はずれ演出用の変動パターン、はずれリーチ演出用の変動パターン、大当り演出用の変動パターンなどを契機としてこれら特定の変動パターンが選択される場合にのみモード復活抽選を実行するようにしてもよい。
○上記実施形態では、モード復活抽選に当選する場合、モード転落抽選当選時の演出態様に拘わらず予め定めた演出態様で第2特別モード演出HZを再開させるようにしてもよい。また、モード復活抽選に当選する場合には、モード転落抽選当選時の演出態様に拘わらず演出態様を決定する抽選を行い、その抽選結果に応じた演出態様で第2特別モード演出HZを再開させるようにしてもよい。
○上記実施形態では、モード転落抽選の当選後、少なくとも40回や、50回の図柄変動ゲームが行われるまでモード復活抽選が実行されるようにしてもよい。また、モード復活抽選は、遊技状態に拘わらず次に大当り又は小当りに当選するまでの間、実行されるようにしてもよい。
○上記実施形態は、モード転落抽選を実行しなくてもよい。すなわち、第2特別モード演出HZが一旦開始される場合には、各当り遊技に当選して他の特別モード演出への移行が決定されるまでの間、第2特別モード演出を継続させる構成とすることもできる。
○上記実施形態では、モード転落抽選を遊技状態に拘わらず当選確率を予め定めたテーブルに基づき実行することもできる。
○上記実施形態では、はずれリーチ演出用の変動パターンに限らず、例えば、はずれ演出用の変動パターンや大当り演出用の変動パターンなどを契機としてこれら特定の変動パターンが選択される場合にのみモード転落抽選を実行するようにしてもよい。また、第2特別モード演出HZの実行中の図柄変動ゲームの開始に伴って、毎ゲームでモード転落抽選を行うようにしてもよい。
○上記実施形態では、モード転落抽選の当選後、背景情報を転落後変動回数に拘わらず次に大当り又は小当りに当選するまでの間、記憶保持されるようにしてもよい。また、モード転落抽選の当選後、背景情報を記憶保持している回数は、遊技状態に拘わらず上限を設定してもよいし、遊技状態毎にそれぞれ異なる上限を設定することもできる。
○上記実施形態では、モード移行抽選の抽選契機を、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後から、これらの大当り遊技の終了後、100回を上限とするサポート状態の最大付与期間が経過する101回目の図柄変動ゲームが開始されるまでの間に到来すればよく、抽選契機を任意に変更してもよい。そして、モード移行抽選に基づき特別モード演出を移行させる実行契機は、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後、100回を上限とするサポート状態の最大付与期間が経過する101回目の図柄変動ゲームの開始に伴って到来する構成とすることもできる。このような構成においては、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の終了後、統括制御基板31のRAM31によりモード移行抽選の抽選結果が101回目の図柄変動ゲームが開始されるまでの間、記憶保持し、該101回目図柄変動ゲームの開始に伴いRAM31cの記憶内容に基づき特別モード演出を移行させる。また、モード移行抽選の抽選契機は、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の開始に伴って実行されてもよいし、これら大当り遊技の実行中に実行する態様で実現してもよい。
○上記実施形態では、第1始動入賞口25と第2始動入賞口27を設け、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームを実行させていたが、何れか一方だけでも良い。
○上記実施形態において、15R通常非確変大当り遊技及び15R確変秘匿大当り遊技終了後、入球率向上状態が付与される図柄変動ゲーム数は、15R通常非確変大当り遊技及び15R確変秘匿大当り遊技で同じであるならば、任意の数(例えば、50回等)に変更しても良い。
○上記実施形態では、小当り遊技における大入賞口扉28と、2ラウンドの大当り遊技における大入賞口扉28との開放態様が同じであれば、2ラウンドの大当り遊技における大入賞口扉28の開放時間を変更しても良い。
○上記実施形態では、確変状態を付与する場合、確変状態を付与する回数を10000回に設定していたが、回数を任意に変更しても良い。例えば、5000回でも良い。また、上限を設けず、次の大当りとなるまで確変状態を付与しても良い。
GZ…第1特別モード演出、HZ…第2特別モード演出、CZ…第3特別モード演出、NZ…第4特別モード演出、H0…第1特図表示器、H1…第2特図表示器、H2…可変表示器、SE1…第1始動口センサ、SE2…第2始動口センサ、10…パチンコ機、25…第1始動入賞口、27…第2始動入賞口、28…大入賞口扉、29…大入賞口装置、30…主制御基板、30a…メインCPU、30b…ROM、30c…RAM、31…統括制御基板、31a…統括CPU、31b…ROM、31c…RAM、32…表示制御基板、32a…サブCPU、32b…ROM、32c…RAM。