JP5341063B2 - 人工芝生を製造する方法、人工芝生を得る方法 - Google Patents

Description

本発明は、スポーツ、リクレーションまたはオリエンテーション目的のために人工芝生を製造する方法に関する。例えば、本発明に係る芝生はフトボール、ミニサッカー、テニス、ホッケー、アメリカンフットボール、ゴルフ、アスレチック、ラクビー、ベースボールおよび一般的に芝生で競技する他のスポーツのようなスポーツ活動ができる表面に用いることができる。

さらに、本発明はまた人工芝生用充填材を製造する方法に関する。

最後に、本発明はまた人工芝生用充填材に関する。

サッカー、ホッケー、クリケット、ラグビー等のようなスポーツ分野用芝生はグランドまたは基層に生育される天然芝生に供することがよく知られている。天然芝生は、高い審美的、技術的および環境的な性能を提供する。

しかしながら、使用および時間、同様に不向きな天候条件で、天然芝生は急速にすり減らされ、かつ高価なメンテナンス作業を要求する。すり減らされた天然芝生は完全に再貯蔵でない限り、フィールドは使用者にとって不審美的、不規則および潜在的に危険である。

スポーツ分野で正常に関与する激しい活動は、芝生を回復するための十分な時間を取らずにそれぞれ使用した後に芝生特性を悪化させる。特に、フィールドがその平坦性、均一性およびその基質耐性を失い、競技性能に影響を及ぼし、かつ競技者を危険に曝す。

これらの理由のために、人工芝生は近年、開発され、人工グラスビレード、およびグランド上で良好な性能とグリップの安定を表わす粒状充填材、例えば砂または弾性材料を有する。そのような人工芝生は種々の材料、特にアスファルトで作られた表面に据えられ、かつ不活性材料で安定化できる。

特に、人工芝生は競技場の弾性、ボールまたは他のスポーツ具のはね返り特性、衝突吸収容量、シューズによってもたらされる引張および捩れ耐性、外部物体の圧縮および浸透に対する耐性、同様に気象学上および環境事象に比較する吸収および排水容量のような天然芝生の物理的特性および技術的典型的な特性を有さなければならない。人工フィールドの基質を供するために用いられる粒状充填材は、約５００ミクロンから数ミリメータの間で不均一粒度分布を有する。

しかしながら、人工芝生は環境的変更に加えてフィールドの考慮すべき過熱が使用者に不快である、幾つかの技術的欠点を有する。前述した欠点を回避するために、組合せシステムは混合天然および人工芝生を提案している（ＷＯ２００６／００８５７９参照）。

この問題を克服するための妥当な選択は２００３年５月２８日のイタリア特許出願ＰＩ２００３Ａ００００３６によって提供される。この文献において、人工芝生は砂の層、ゴム粒子の層および植物材料の層を供する第１形態、並びに植物材料およびゴムはそれらが互いに混合された後に前記砂の層に分散される別の形態において、砂、植物粉末材料およびゴム粒子の混合によって形成される充填材について述べている。このシステムで、妥当な有益さは植物材料の存在のために芝生の著しい過熱を減少すること、を得る。

ＷＯ２００６０９１１０およびＷＯ２００７０１０３２４において、処理が人工芝生を得るためにＰＩ２００３Ａ００００３６と完全に類似を述べ、充填材としてピートおよびココナッツピートに基づく植物材料の使用を提供する。特に、ココナッツピートは両方の粒子および粉末の部分を含む。粉末部分は、前者より多い量であり、５００ミクロン径を超えない。この充填材はしかしながら風の存在において頻繁に給水することを要求する欠点を有し、充填材は使用者に不快を創ることができる。

さらに、ココナッツの粉砕から誘導される粉末は、激しい雨の場合に、芝生のフラッジング（flooding）をもたらす高容量の水保持を有する。特に、ココナッツピートの粉末部分に雨が降る間、マットに作られる流出穴を人工グラスブレードが固定されるところで塞ぐ。

また、経時的に雨水は粉末を固め、したがって芝生の流出およびその技術的性能に影響を及ぼす。

そのような欠点は詳細に認められ、考えられる溶液が提案され、例えば混合を経由して粉末を固めること、人工芝生用充填材として用いられることができる粒状物を得るために粉末ピートを厚くし、かつ粒状にすることである。

しかしながら、そのような操作はそれをなすのに必要な装置および増粘剤のような更なる材料の使用の両方のために方法を複雑かつ高価になることをもたらす。

さらに、経時的に、上に述べる従来に従って生産される粒状物は引用した欠点の原因になる粉末形態に戻る傾向がある。

それゆえ、本発明の特徴は従来の方法に対して容易かつ安価である人工芝生用充填材を製造する方法を提供する。

本発明の別の特徴は、粉末が存在することを避け、使用中に吹き飛ばすことができる人工芝生を製造する方法を提供する。

本発明の特徴は、前述した有益さを有する人工芝生用充填材を提供する。

これらおよび他の特徴は、人工芝生を提供するために本発明に係る１つの例示的方法で達成され、その方法は
− 人工的な材料の複数のブレードが織られるマットまたは一次層を準備する工程で、前記ブレードが芝生を構成する前記マットの１つの側面から突出する；
− 充填材を前記ブレード間に敷く工程で、前記充填材は砕いたココナッツに基づく原料からの適度の量のルーズな(loose)生産物を含み、
その主な特徴は、前記ルーズな生産物が細かく砕いたココナッツに基づく前記原料を含む単独の粒状および繊維状部分を本質的に含み、前記粒状および繊維状部分は細かく砕いたココナッツに基づく前記原料をもたらし、粉末部分から前記粒状および繊維状部分の分離工程を経ることで得られる。

特に、前記ルーズな生産物に含まれる粒状および繊維状部分は細かく砕いたココナッツに基づく前記原料をふるいにかけることによって得られ、前記粒状および繊維状部分は９０重量％に対して５００ミクロン（μｍ）以上の粒度分布を有する。

好都合に、粒状および繊維状部分は次の粒度分布：
− ０．８ｍｍ〜１．２５ｍｍが２０重量％〜４０重量％である；
− １．２５ｍｍ〜１．６０ｍｍが１５重量％〜３５重量％である；
− １．６ｍｍ以上が５０重量％〜７０重量％である
を有する。

特に、充填材は細かく砕いたココナッツに基づく原料に含有する単独の粒状および繊維状部分を本質的に含むルーズな生産物に加えて：
− 選択された砂、好ましくは制御された粒度分布を有する空気を通す砂、特に０．４と１．２５ｍｍの間に設定される；
− 天然植物源の原料バルク、特にコルク、好ましくは１．０と２．０ｍｍの間に設定される粒度分布を持つ；
− ゴム粒状物の合成の弾性のあるルーズな材料、特に０．８と２．５ｍｍ、好ましくは１．０と２．０ｍｍの間に設定される粒度分布を持つ
を含む群から選択されるさらに付け加えられた材料を含む。

好都合に、充填材は２０体積％と９０体積％の間、好ましくは３０と８０％の間に設定されるココナッツに基づくルーズな細かく砕いた生産物の粒状および繊維状部分の含有量を有することができる。

好都合に、合成の弾性のあるルーズな材料は
− 初回使用のゴム粒状物；
− 循環使用のゴム粒状物
を含む群から選択される。

好ましくは、合成材料の前記織ったブレードは、
− 充填材から突出するために長い伸長を持つ第１群のブレード、
− 前記充填材から突出せずに充填材を結果として生じるために短い伸長を持つ第２群のブレード
を含む。

特に、人工芝生の最終位置に従って、工程は適度の量の界面活性剤を充填材上に添加することを提供でき、前記界面活性剤は水を人工芝生から滲み出すことを促進するために適合される。

本発明の別の側面によれば、人工芝生は限定される上のとおり提供される。

本発明のそれ以上の側面によれば、人工芝生用充填材を製造する方法は：
− 粒状および繊維状部分と粉末部分とを含む細かく砕いたココナッツに基づく原料を分離手段に供給する工程、
− 原料の粉末部分から粒状および繊維状部分を前記分離手段によって分離する工程
を含む。

好都合に、細かく砕いたココナッツに基づく原料はココナッツに基づく原料を粉砕手段で粉砕することによって得られ、粒状および繊維状部分および粉末部分を含む前記ルーズな生産物を得る。

好ましくは、前記分離手段は
− 機械的ふるい、特に回転スクリーン、
− 電磁気ふるい
を含む群から選択されるふるい手段を含む。

特に、ルーズな生産物の粒状および繊維状部分は本発明に係る人工芝生用充填材を製造するために細かく砕いたココナッツに基づく原料の一部を示す。粉末部分、ルーズな生産物の代わり、はそのように使用されるべき園芸適用のための処理の二次産出物を示し、またピートと混合され、生育基層に供する。

本発明は、さて、添付した図面を参照して例示的態様、例示は限定されない、の次の説明を示すであろう。

本発明に係る人工芝生を製造する方法のために原料として用いることができる部分断面ココナッツの透視図を概略的に示す。 本発明に係る人工芝生を提供するための方法の予備的工程を達成するプラントを概略的に示す。 図２に示されるプラントから得られる充填材から出発して人工芝生を製造する２つの連続的工程を概略的に示す。 図２に示されるプラントから得られる充填材から出発して人工芝生を製造する２つの連続的工程を概略的に示す。

好ましい例示的態様の説明
図１に関して、ココナッツ１００は要約して、灰茶色かかった色の、薄く、円滑な外果皮１０１、繊維中果皮１０２、通常、４−８ｃｍ厚さ、および木製内果皮１０３を含む。後者は、食物分野で役に立つココナッツの事実上の果実を表わす。外果皮１０１および繊維中果皮１０２は、この後ココナッツ１０に基づく材料として一般的に表わされる、時々ココナッツ木の枝および葉の一部の代わりに、本発明に係る人工芝生用充填材を製造するプラントに送られる。

特に、人本発明に係る人工芝生を製造する方法は図２に示されるプラントによって操作される出発工程を備えることができる。これは、ココナッツに基づく原料、例えばベール１０として収集され、をハンマーミルのような粉砕するための手段に供給することを備える。後者は材料１０を粉砕し、一方で例えばロープおよびマットを製造するために集められ、用いられる長い繊維と、他方でより短いおよび中間の長さのある量の繊維、この後細かく砕いたココナッツ１５に基づく原料として包括的に示される、を得る。

択一的に、細かく砕いたココナッツに基づく原料は製造場所で細かく砕かれ、かつ圧縮ベールとして荷造りされる。

数ミクロンから数ｍｍ伸びる異種の粒度分布を有し、かつ５００ミクロン未満の粒度分布を有する粉末部分を持つ細かく砕いたココナッツに基づく原料は、ふるいに供給するためにコンベアベルト２０上にホッパー１２によって装填される。後者は、筒状ふるい３２が配置される外部ジャケット３１を含む例えば回転スクリーン３０にできる。

操作条件において、筒状ふるい３２はその孔を通してルーズな細かく砕いた生産物１５の粉末部分１６の動きを促進するために制御振動に委ねられる。そのような孔は望ましいふるい寸法に対応する寸法を有する。

ふるい３２において、アルキメデススクリューが取り付けることができ、点線３８で図１に概略的に示される、一方で粉末部分１６をふるい３２を通して通過すること促進し、全体の塊を前方に移動し、他方で粒状および繊維状部分１７を回転スクリーンの出口３５、入口３４と反対側に位置する、に向けて押出すために適合される。原料バルクの粉末部分１６は、再びふるい３２内でジャケット３１に内壁に対して打たれ、ふるい３２下に配置されるコンベアベルト４０に重力によって落下する。粉末部分１６がコンベアベルト２１によってコンベアベルト４０から園芸分野に用いられために貯蔵器４１に送られ、またはピートに混合され、生育基層に供する。

原料バルクの粒状および繊維状部分１７、プロセスの主要製品を表す、はこの後に述べられる方法論に従って、代わりにコンベアベルト２２によって貯蔵器４３に送られ、ここから人工芝生用充填材を敷くためのプロセスに向けて送られる。

ふるいにかける工程の後、粒状および繊維状部分は次の粒度分布：
− ０．８ｍｍ〜１．２５ｍｍが２０重量％〜４０重量％である；
− １．２５ｍｍ〜１．６０ｍｍが１５重量％〜３５重量％である；
− １．６ｍｍ以上が５０重量％〜７０重量％である
を有することができる。

完全な芝生を得るために、複数の人工材料のブレードが織られる（図３）上に一次マット２からなるマット１を一旦置き、ココナッツに基づくルーズな生産物の粒状および繊維状部分１７は充填材１８（図４）としてマット２上に配置される。芝生は２つまたはそれ以上の異なる高さのブレード（３ｂまたは３ｃ）を有してもよい。

充填材１８を提供するために、粒状および繊維状部分１７は他の植物材料、同様に不活性材料および／またはプラスチック材料と混合できる。特に、充填材は、細かく砕いたココナッツに基づく原料に含有する単独の粒状および繊維状部分を本質的に含むルーズな生成物、また１つまたはそれ以上の次の材料：
− 選択された砂、好ましくは制御された粒度分布を有する空気を通す砂、特に０．４と１．２５ｍｍの間に設定される；
− １．０と２．０ｍｍの間に設定される粒度分布を持つコルクまたは天然植物源の他のルーズな生産物；
− ０．８と２．５ｍｍ、好ましくは１．０と２．０ｍｍの間に設定される粒度分布を持つゴム粒状物または初回使用もしくは循環使用の他の合成弾性のあるルーズな材料
を含む。

最終の充填材は、２０体積％と９０体積％、好ましくは３０と８０％の間に設定されるココナッツに基づくルーズな細かく砕いた製品の粒状および繊維状部分の含有を有してもよい。充填材１８、ココナッツに基づくルーズな生産物の単独の粒状および繊維状部分１７を本質的に用いて誘導される、はその使用の間に芝生から粉末を引上げ、かつ水の存在で粉末を圧縮するような従来の不利益を避ける主要な有益さを有する。

特に、人工芝生の最終位置に従って、可能性は充填材上の界面活性剤の計測量を添加することを提供でき、前記界面活性剤は水を人工芝生から滲み出すことを促進するために適合する。

特別の態様の前記説明は、概念の点の見解に係る本発明を十分に明らかにし、それゆえ他、現在の知識を適用することによって、はさらに再調査なしおよび本発明から分かれることなしの態様のような種々の適用に対して変更および／または適合でき、かつそのような適合および変更が特定の態様と同等に考慮されねばならないであろうことを理解すべきである。ここで述べられる異なる機能を実現するための手段および材料は、この理由のために、本発明の分野から分離されることなしに異なる性質を有することができる。ここで使用される用語および術語は説明の目的のためで、限定されないことを理解すべきである。

Claims (16)

1. 合成材料の複数のブレードが織られたマットからなり、前記ブレードが前記マットの１つの側面から突出する、芝生と、
   前記ブレード間に配置され、細かく砕いたココナッツに基づく原料から得られる適度の量のルーズな生産物を含む充填材と
   を含む人工芝生であって、
   前記ルーズな生産物は細かく砕いたココナッツに基づく原料の単独の粒状および繊維状部分を含み、
   前記粒状および繊維状部分は５００ミクロン（μｍ）以上が９０重量％である粒度分布を有することを特徴とする人工芝生。
2. 前記充填材は、
   − 砂；
   − 天然植物源の原料バルク；
   − 合成のゴム粒状物の弾性のあるルーズな材料
   からなる群から選択される材料をさらに含む請求項１記載の人工芝生。
3. 前記砂は、０．４と１．２５ｍｍの間に設定された粒度分布を有する空気を通す砂である請求項２記載の人工芝生。
4. 前記原料バルクは、１．０と２．０ｍｍの間に設定される粒度分布を持つコルクである請求項２記載の人工芝生。
5. 前記合成のゴム粒状物の弾性のあるルーズな材料は、０．８と２．５ｍｍの間に設定される粒度分布を持つ請求項２記載の人工芝生。
6. 前記合成のゴム粒状物の弾性のあるルーズな材料は、１．０と２．０ｍｍの間に設定される粒度分布を持つ請求項２記載の人工芝生。
7. 前記充填材は、２０体積％と９０体積％の間に設定されるココナッツに基づくルーズな細かく砕いた生産物の粒状および繊維状部分の含有量を有する請求項２記載の人工芝生。
8. 前記充填材は、３０体積％と８０体積％の間に設定されるココナッツに基づくルーズな細かく砕いた生産物の粒状および繊維状部分の含有量を有する請求項２記載の人工芝生。
9. 前記合成の弾性のあるルーズな材料は、
   − 初回使用のゴム粒状物；
   − 循環使用のゴム粒状物
   を含む群から選択される請求項２記載の人工芝生。
10. 合成材料の前記織ったブレードは、
    − 前記充填材から突出するために長い伸長を持つ第１群のブレード、
    − 前記充填材から突出せずに前記充填材を結果として生じるために短い伸長を持つ第２群のブレード
    を含む請求項１記載の人工芝生。
11. 適度の量の界面活性剤が前記充填材上に添加され、前記界面活性剤は水を人工芝生から滲み出すことを促進するために適合する請求項１記載の人工芝生。
12. − 合成材料の複数のブレードが織られるマットからなり、前記ブレードが前記マットの１つの側面から突出する、芝生を準備する工程；
    − 砕いたココナッツに基づく原料からの適度の量のルーズな生産物を含む充填材を前記ブレード間に敷く工程；
    を含む人工芝生を製造する方法であって、
    前記ルーズな生産物が細かく砕いたココナッツに基づく前記原料の単独の粒状および繊維状部分を含み、前記粒状および繊維状部分は、細かく砕いたココナッツに基づく前記原料が粉末部分から前記粒状および繊維状部分の分離工程を経ること、および前記単独の粒状および繊維状部分を含む前記ルーズな生産物が５００ミクロン（μｍ）以上が９０重量％である粒度分布を有するように前記粉末部分を取り除くことで得られることを特徴とする方法。
13. 請求項１から１１いずれか１項記載の人工芝生または請求項１２記載の人工芝生を製造する方法、に用いられる人工芝生用充填材を製造する方法であって、
    − 粒状および繊維状部分と粉末部分とを含む細かく砕いたココナッツに基づく原料を分離手段に供給する工程、
    − 細かく砕いた原料の粉末部分から粒状および繊維状部分を前記分離手段によって分離する工程
    を含む方法。
14. 細かく砕いたココナッツに基づく前記原料は、ココナッツに基づく原料を粉砕手段を経て粉砕することによって得られ、粒状および繊維状部分と粉末部分を含む前記ルーズな生産物を得る請求項１３記載の方法。
15. 粉末部分からの粒状および繊維状部分の前記分離手段は
    − 機械的ふるい、
    − 電磁気ふるい
    を含む群から選択されるふるい手段を含む請求項１３記載の方法。
16. 前記機械的ふるいは回転スクリーンである請求項１５記載の方法。

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