図1は、実施例にかかるコンテンツ提供システム1の構成を示す。コンテンツ提供システム1では、電子機器10とコンテンツ配信サーバ4とが、インターネットなどのネットワーク3経由で通信可能に接続される。電子機器10は、コンテンツ配信サーバ4に対してコンテンツの検索指示や取得要求を送信し、またコンテンツ配信サーバ4は、電子機器10に対してコンテンツの検索結果やコンテンツデータ、またはコンテンツリストやコンテンツ画像などを送信する。コンテンツ配信サーバ4は、複数のサーバから構成されてもよい。コンテンツ画像は、コンテンツに対応する画像であって、たとえばコンテンツのパッケージ画像であってよい。なおコンテンツデータには、コンテンツ画像が含まれていてもよい。電子機器10は無線通信機能を有し、アクセスポイント2を介してネットワーク3に接続する。
本実施例の電子機器10は、無線LAN(Local Area Network)方式による通信機能を有するが、他の無線通信方式による通信機能を有していてもよく、またUSBケーブルなどの有線ケーブルで外部装置と接続して通信する構成であってもよい。
アクセスポイント2は、無線LANで電子機器10を他のアクセスポイントに接続したり、電子機器10をインターネットや有線LANなどのネットワーク3に接続する中継装置として機能する。電子機器10が有線通信機能をもつ場合、電子機器10はたとえばネットワーク3に接続するPC(パーソナルコンピュータ)などを中継装置としてコンテンツ配信サーバ4と接続できる。
図2は、本実施例に係る携帯型電子機器10の外観構成を示す。電子機器10は、スライド可能に連結された上側筐体20および下側筐体30を備える。図2(a)は、電子機器10が閉状態にあるときの前面図であり、図2(b)は、電子機器10が開状態にあるときの前面図である。電子機器10の閉状態においては、上側筐体20が下側筐体30の上方にてほぼ完全に重なっており、下側筐体30の前面に設けられた操作キーは外部に露出しない。下側筐体30の上面には、Lボタン37、Rボタン38が設けられている。閉状態から、下側筐体30を上側筐体20に対してスライドさせると、電子機器10は、下側筐体30の前面に設けられた操作キーが外部に露出する開状態となる。なお電子機器10が開状態および閉状態であっても、ユーザはLボタン37およびRボタン38を操作可能である。
上側筐体20の前面には、左スピーカ21a、右スピーカ21b、操作ボタン22およびタッチパネル23が設けられる。上側筐体20の背面と下側筐体30の前面の間には、上側筐体20と下側筐体30とをスライド可能に連結するスライド機構(図示せず)が設けられる。
図2(b)に示す開状態において、下側筐体30の前面に設けられた方向キー31a、31b、31c、31d(以下、総称する場合には「方向キー31」と呼ぶ)、アナログパッド32、マイク33、スタートボタン34、セレクトボタン35、操作ボタン36a、36b、36c、36d(以下、総称する場合には「操作ボタン36」と呼ぶ)が外部に露出する。方向キー31、アナログパッド32、スタートボタン34、セレクトボタン35、操作ボタン36などの操作キーは、電子機器10が開状態となることで、操作可能となる。
電子機器10は、PDAの機能を備えた携帯電話機であってよい。電子機器10は、通話機能を有するだけでなく、所定のアプリケーションプログラムをインストールすることで、ゲームソフトウェアの実行機能や、音楽、ムービーなどの再生機能を有して構成される。なお、これらの機能を実現するためのプログラムは、電子機器10の出荷時の段階で、予めインストールされていてもよい。
図3は、電子機器10の機能ブロックの全体構成を示す。開閉検出部80は、電子機器10が開状態から閉状態に、または閉状態から開状態に状態遷移したことを検出する。開閉検出部80は、電子機器10が開状態から閉状態に遷移したときに信号値0の遷移情報を、また閉状態から開状態に遷移したときに信号値1の遷移情報を制御部50に送る。
タッチパネル23は、位置入力装置24およびディスプレイ25を含んで構成されており、制御部50にそれぞれ接続されている。ディスプレイ25は、制御部50から送られてくる信号に基づいて各種の情報を表示できるようになっており、ユーザからの指示により、コンテンツの検索画面や、コンテンツアイコン(以下、「コンテンツ画像」とも呼ぶ)などを表示する。位置入力装置24は、たとえばタッチパッドであって、指やスタイラスペンなどによるタッチ操作に基づいて、タッチパネル23上のタッチ箇所に関する位置情報を制御部50に送る。位置入力装置24は、抵抗膜方式や静電容量方式など、様々な入力検出方式を採用することができる。制御部50は、検索処理や表示画面の生成処理などを行い、必要に応じて記憶部60に対してデータの書き込みおよび/または読み出しを行う。記憶部60は、ハードディスクドライブ(HDD)やランダムアクセスメモリ(RAM)などであってよい。通信部40は通信機能を実現し、ネットワーク3を介してコンテンツ配信サーバ4に接続する。
コンテンツ配信サーバ4は、有料または無料のコンテンツデータを保持している。コンテンツがアプリケーションソフトウェアである場合、コンテンツデータは、アプリケーションを実行するためのプログラム、アプリケーションに対応するコンテンツ画像およびコンテンツ情報などを含んで構成される。また、たとえばコンテンツがムービーである場合、コンテンツデータは、圧縮された動画像データ、ムービーに対応するコンテンツ画像およびコンテンツ情報などを含んで構成される。以下、コンテンツデータをダウンロードする手順の一例を示す。
電子機器10がコンテンツ配信サーバ4にアクセスすると、タッチパネル23にメニュー画面が表示される。図4は、コンテンツ配信サーバ4により提供されるメニュー画面を示す。このメニュー画面において、複数のタブ72、73、74が表示される。ユーザがタブ72を指で押す(タップする)と、コンテンツ配信サーバ4は、提供可能な(ゲームソフトウェア以外の)アプリケーションに関する情報を電子機器10に提供する。ユーザがタブ73をタップすると、コンテンツ配信サーバ4は、提供可能なゲームソフトウェアに関する情報を電子機器10に提供する。ユーザがタブ74をタップすると、コンテンツ配信サーバ4は、既にユーザがダウンロードしたアプリケーションおよびゲームソフトウェアのリストを電子機器10に提供する。検索ボタン71は、所望のアプリケーションまたはゲームソフトウェアを検索するために設けられる。
ユーザがタブ73をタップすると、図5に示すゲームカテゴリのリスト画面がタッチパネル23に表示される。このリスト画面には、ゲームカテゴリのリストが表示され、ユーザは、ダウンロードを希望するゲームソフトウェアのカテゴリの表示領域をタップする。なお、ゲームのタイトルが予め分かっている場合には、図4に示すメニュー画面または図5に示すリスト画面において、ユーザは、検索ボタン71をタップして検索画面を開き、ゲームタイトルを入力してもよい。
ユーザが"Action game"の表示領域をタップすると、図6に示すゲームソフトウェアのリスト画面がタッチパネル23に表示される。このリスト画面には、"Action game"のカテゴリに属するゲームソフトウェアのリストが表示される。ゲームを特定するための情報として、各列には、パッケージ画像75a〜75d、ゲームタイトル76a〜76d、価格77a〜77dが表示される。なお、各ゲームソフトウェアに対して星の絵が付されているが、星の数は、既にダウンロードしたユーザ達による評価の平均を示し、星の数が多いほど、評判がよいことを意味している。
ユーザがゲームタイトル"BBB action"の表示領域をタップすると、図7に示す購入画面がタッチパネル23に表示される。購入画面には、パッケージ画像81および詳細情報82とともに、ユーザ操作可能な購入ボタン78およびキャンセルボタン79が表示される。ユーザが購入ボタン78をタップすると、コンテンツ配信サーバ4は、課金処理を行い、タイトル"BBB action"のゲームソフトウェアデータを電子機器10に送信する。通信部40は、ゲームソフトウェアデータを受信し、制御部50が、記憶部60に記憶する。
本実施例のコンテンツ提供システム1において、電子機器10は、コンテンツ画像の表示処理および検索処理を実行するコンテンツ管理アプリケーションを搭載している。コンテンツ管理アプリケーションは、コンテンツ画像の表示処理およびコンテンツの検索処理を実行する。
図4〜図7に関連して説明したように、電子機器10は、コンテンツ配信サーバ4に接続して、コンテンツデータをダウンロードできる。コンテンツ管理アプリケーションは、コンテンツ画像の表示処理およびコンテンツの検索処理を行って、コンテンツダウンロードを支援する役割も果たす。以下、コンテンツ管理アプリケーションが、ゲームソフトウェアのパッケージ画像の表示処理や、ゲームソフトウェアの検索処理を実行するものとして説明するが、管理対象となるコンテンツはゲームに限らず、音楽やムービーなどであってもよく、また電話帳における氏名、電話番号や、撮影した写真、生成した文書ファイル、また商品販売サイトにおける商品などであってよい。本実施例において、コンテンツは、対応する表示物をディスプレイに配置する対象となりうるものであればよく、表示物は、画像であってもよく、またテキストであってもよい。以下では、表示物がゲームソフトウェアのパッケージ画像である場合を例にとるが、表示対象が電話帳である場合には、表示物は、テキスト記述された氏名、電話番号や、写真やアバターなどの画像であり、また表示対象が文書ファイルである場合には、表示物はテキスト記述されたファイル名となる。また表示対象となるコンテンツが音楽の場合には、表示物はジャケットの画像であり、コンテンツが映画の場合には、表示物はパッケージの画像であり、コンテンツが書籍の場合には、表示物は表紙の画像である。制御部50にインストールされているシステムソフトウェアは、開閉検出部80から、電子機器10が閉状態から開状態に状態遷移したことを示す信号値1の遷移情報を受け取ると、コンテンツ管理アプリケーションを起動する。
<コンテンツ画像の表示処理>
図8は、コンテンツ画像の表示処理を行う制御部50の機能ブロックを示す。制御部50は、入力検出部90、表示制御部100および取得部120を備える。入力検出部90は、位置入力装置24から送られてくる画面位置情報を検出し、表示制御部100に渡す。表示制御部100は、ディスプレイ25の画面表示を制御する機能を有し、コンテンツ画面表示部116およびスクロール指示受付部110を備える。コンテンツ画面表示部116は、テンプレート画面表示部102、コンテンツ画像表示部104、関連情報表示部106および操作子表示部108を有し、スクロール指示受付部110は、第1受付部112および第2受付部114を有する。
制御部50の各機能は、CPU、メモリ、メモリにロードされたコンテンツ管理アプリケーションプログラムなどによって実現され、図8においてはそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがってこれらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。なお制御部50は、マルチタスク処理機能を有し、複数のタスクを同時に実行できる。
取得部120は、コンテンツ配信サーバ4から送信されるコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を取得して記憶部60に記憶する。また取得部120は、記憶部60に記憶されたコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を取得して、表示制御部100に渡す。このように取得部120は、コンテンツ画像130およびコンテンツ情報132をコンテンツ配信サーバ4から取得する機能と、記憶部60から取得する機能をあわせもつ。後者の取得機能は、取得部120が記憶部60からデータを読み出すことにより実現される。
コンテンツ配信サーバ4から送信されるコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132は、コンテンツごとの1群のデータとして取り扱われてもよい。また取得部120は、記憶部60にダウンロードされているコンテンツデータから、コンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を抽出して取得し、表示制御部100に渡してもよい。なお、コンテンツがゲームである場合、コンテンツデータは、ゲームを実行するためのゲームプログラム、ゲームを特定するためのコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を含んで構成される。
図9は、コンテンツ管理アプリケーション起動時の表示画面170を示す。表示画面170には、アクセス先選択領域140、インデックス表示領域142、コンテンツ画像表示領域144および操作子表示領域146が形成される。
アクセス先選択領域140には、"Game Store Channel"および"Libraries"の2つのアクセス先が表示される。本実施例において、"Game Store Channel"が選択されると、アクセス先はコンテンツ配信サーバ4となり、"Libraries"が選択されると、アクセス先は記憶部60となる。コンテンツ画像表示領域144には、アクセス先選択領域140において選択されたアクセス先のコンテンツ画像が表示される。選択枠150は、ユーザにより選択されたアクセス先を特定するために設定され、表示画面170においては、"Game Store Channel"のアクセス先が選択されている。なお、選択されたアクセス先であることを表現するために、たとえば"Game Store Channel"を太字にしたり、または目立つ色で表示するなど、他の表示態様であってもよい。ユーザは、"Game Store Channel"または"Libraries"の表示領域をタップすることで、アクセス先を選択する。
インデックス表示領域142には、表示するコンテンツ画像を分類するためのインデックスタブが形成される。インデックス表示領域142において、"Featured"は、コンテンツ配信者が薦めるゲームグループのインデックスであり、"Just in"は、新作ゲームグループのインデックスであり、"Top download"は、人気ゲームグループのインデックスであるが、これらは例示であり、他の種類のインデックスタブが形成されてもよい。ユーザは、インデックスタブをタップすることで、表示するコンテンツ画像の種類(グループ)を選択する。
コンテンツ画像表示領域144には、インデックスタブにより選択された種類のコンテンツ画像160a、160b、160c、160d、160eおよびコンテンツ情報162が表示される。コンテンツ画像表示領域144には、複数のコンテンツ画像160a、160b、160c、160d、160e(以下、総称する場合には「コンテンツ画像160」と呼ぶ)が横に並べて配置され、中央位置に配置されたコンテンツ画像160cが、他のコンテンツ画像160a、160b、160d、160eよりも大きく表示される。また、コンテンツ画像160cの下には、コンテンツ情報162を表示する情報表示領域156が形成される。コンテンツ情報162は、コンテンツ画像160cに関連する情報であり、この例では、ゲームタイトルと価格とが、コンテンツ情報162として表示されている。なお、他のコンテンツ画像160a、160b、160d、160eの下にも情報表示領域156が形成されて、それぞれのコンテンツ情報162が表示されてもよい。
ユーザがコンテンツ画像表示領域144に指をおき、右または左方向に動かす(なぞる)と、コンテンツ画像160は、その動きにしたがって、右または左方向に移動する。コンテンツ画像表示領域144は複数のコンテンツ画像160の配置領域を含み、図示されるように矩形領域として形成されてよい。コンテンツ画像160が移動すると、情報表示領域156に表示されるコンテンツ情報162も、中央位置に表示されるコンテンツ画像160cに合わせて変更される。コンテンツ画像表示領域144における入力情報をもとにスクロールする処理を、「第1スクロール処理」とよぶ。
操作子表示領域146には、コンテンツ画像160を横方向に移動させるための操作子154が形成される。操作子154は、コンテンツ画像160をスクロールさせるためのバーであり、図示される中央位置から指で右または左に動かすことで、その動き量に応じた速度で、コンテンツ画像160が移動する。この例では、操作子154を中央位置からずらした量が大きいほど、コンテンツ画像160の移動速度が大きくなる。操作子154aは、中央位置から右方向に動かしたときの状態を示しているが、このときコンテンツ画像160は、中央位置からの変位量に応じた速度で左方向に移動する。操作子154に対する入力情報をもとにスクロールする処理を「第2スクロール処理」とよぶ。なお、第2スクロール処理は、ノブを含んで構成されるスクロールバーを利用して、操作子154の動き量がコンテンツ画像160の移動量に対応するように構成されてもよい。
このように、電子機器10では、2種類のスクロール処理が用意される。第1スクロール処理は、コンテンツ画像160を低速でスクロールするときに利用され、また第2スクロール処理は、コンテンツ画像160を高速でスクロールするときに利用される。
アクセス先に"Game Store Channel"が選択されている場合において、ユーザは、中央位置に配置されたコンテンツ画像160cをタップすると、たとえば図7に示す購入画面がタッチパネル23に表示される。このようにコンテンツ管理アプリケーションは、コンテンツデータのダウンロードを支援する役割をもつ。またユーザがリンク領域152をタップすると、図4に示すコンテンツ配信サーバ4のメニュー画面がタッチパネル23に表示される。
図8に戻って、コンテンツ管理アプリケーションが起動されると、取得部120が、通信部40を介してコンテンツ配信サーバ4から、コンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を取得し、記憶部60に記憶する。このとき、取得部120は、インデックス表示領域142に形成された各インデックス、すなわち"Featured"、"Just in"、"Top download"のそれぞれに含まれるコンテンツリスト、および全てのインデックスに含まれるコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を一度に取得することが好ましい。コンテンツ画像130およびコンテンツ情報132は、記憶部60において所定の領域に記憶され、各インデックスのコンテンツリストは、記憶部60に記憶されたコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132のリンク情報を含む。全てのインデックスに含まれるコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を記憶部60に記憶しておくことで、インデックスタブが切り替えられた場合であっても、コンテンツ配信サーバ4に再度アクセスすることなく、コンテンツリストを利用してコンテンツ画像160およびコンテンツ情報162を迅速にコンテンツ画像表示領域144に配置することができる。
表示制御部100において、テンプレート画面表示部102が、テンプレート画面を表示する。テンプレート画面は、表示画面170から、コンテンツ画像160、コンテンツ情報162および操作子154を除いた画面である。取得部120は、記憶部60から、インデックス表示領域142で選択されているインデックスに応じたコンテンツ画像160およびコンテンツ情報162を読み出し、コンテンツ画像表示部104および関連情報表示部106にそれぞれ供給する。このとき取得部120は、そのインデックスのコンテンツリストを参照し、そのリストに含まれるリンク情報を用いて、記憶部60からコンテンツ画像160およびコンテンツ情報162を読み出す。
コンテンツ画像表示部104は、複数のコンテンツ画像160をコンテンツ画像表示領域144に並べて配置する。表示画面170では、複数のコンテンツ画像160がタッチパネル23の横方向に並べられているが、縦方向または斜め方向に並べられてもよい。なお、コンテンツ画像表示部104は、それぞれのゲームタイトルをアルファベット順で順序づけ、その順序で左側から右側に並べる。なお、ゲームタイトルが日本語の場合には、コンテンツ画像表示部104は、それぞれのゲームタイトルを五十音順で順序づけ、その順序で左側から右側に並べる。なお、コンテンツ画像表示領域144に示すように、中央のコンテンツ画像160cは、他よりも大きく表示される。なお、コンテンツ配信サーバ4から取得するコンテンツリストにおいて、ゲームタイトルの表示順序がアルファベット順または五十音順で予め指定されていてもよく、コンテンツ画像表示部104は、その表示順序にしたがって、複数のコンテンツ画像160をコンテンツ画像表示領域144に配置してもよい。
関連情報表示部106は、コンテンツ画像表示部104が表示するコンテンツ画像160cに連動して、コンテンツ情報162を情報表示領域156に表示する。ここではゲームタイトルおよび価格が示されているが、ゲームメーカ名、また評価結果を示す星などが表示されてもよい。
操作子表示部108は、操作子154を操作子表示領域146の中央位置に表示する。既述したように、操作子154が、ユーザにより動かされると、第2スクロール処理が実行されることになる。スクロール指示受付部110は、並べて配置されたコンテンツ画像160の移動指示、すなわちスクロール指示を受け付ける。
アクセス先選択領域140において、"Libraries"が選択されると、アクセス先が変更され、記憶部60に記憶されたコンテンツのコンテンツ画像160が表示される。
図10は、アクセス先を変更したときの表示画面172を示す。基本的には、図9に示す表示画面170と同じであるため、相違する点を説明する。
まず選択枠150が、"Libraries"の表示領域に移動する。これにより、ユーザは、アクセス先が記憶部60であることを確認でき、既にダウンロードして記憶部60に記憶されているゲームのコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132が、コンテンツ画像表示領域144における表示対象となる。なお、図4に示すように、コンテンツ配信サーバ4は、"My downloads"として、電子機器10がダウンロードしたコンテンツをユーザ毎に管理している。すなわちコンテンツ配信サーバ4は、記憶部60に記憶されているコンテンツを把握している。そこで、取得部120は、図9に示す表示画面170の生成時に、コンテンツ配信サーバ4に保持されるコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を取得するだけでなく、一緒に、記憶部60に記憶されているコンテンツのコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を取得してもよい。
インデックス表示領域142には、表示するコンテンツ画像160を分類するためのインデックスタブが形成される。インデックス表示領域142において、"Titles"は、記憶部60にダウンロードしたゲームグループのインデックスであり、"Recently played"は、最近プレイしたゲームグループのインデックスであり、"Recently added"は、最近ダウンロードしたゲームグループのインデックスであるが、これらは例示であり、他の種類のインデックスが形成されてもよい。ユーザは、インデックスタブをタップすることで、表示するコンテンツ画像160の種類を選択する。
なお表示制御部100は、記憶部60に記憶されたコンテンツのテーブルを予め作成しておく。
図11は、作成されたコンテンツテーブルを示す。コンテンツテーブルでは、ゲームタイトル、コンテンツ画像130などの格納場所を特定するリンク情報、コンテンツデータのダウンロード日時、最終プレイ日時、およびタイトル頭文字が対応付けられている。表示制御部100は、コンテンツデータのダウンロード時に、コンテンツに関する情報をコンテンツテーブルに記録する。タイトル頭文字は、ゲームタイトルの頭文字であり、表示制御部100がゲームタイトルから頭文字を抽出して、テーブルに含める。表示制御部100は、ゲームがプレイされる度に、最終プレイ日時を更新する。コンテンツテーブルは、記憶部60に格納される。
取得部120は、ユーザにより選択されたインデックスに応じて、コンテンツテーブルを参照して、インデックスに対応するコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を記憶部60から読み出して取得する。
たとえば"Titles"インデックスが選択された場合、取得部120は、コンテンツテーブルに含まれる全てのゲームタイトルのリンク情報を用いて、コンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を記憶部60から取得する。また、たとえば"Recently played"インデックスが選択された場合、取得部120は、コンテンツテーブルに含まれる最終プレイ日時を参照して、最終プレイ日時が現在日時から所定の日数内にあるゲームタイトルを特定し、特定したゲームタイトルのリンク情報を用いて、コンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を記憶部60から取得する。コンテンツ画像表示部104は、複数のコンテンツ画像160をコンテンツ画像表示領域144に並べて配置する。関連情報表示部106は、コンテンツ画像表示部104が表示するコンテンツ画像160cに連動して、コンテンツ情報162を情報表示領域156に表示する。
なお、表示制御部100は、図11に示すコンテンツテーブルにしたがって、各インデックスに含まれるコンテンツリストを予め作成してもよい。表示制御部100は、コンテンツテーブルの情報に更新があるたびに、コンテンツリストを更新する。たとえば、"Titles"のコンテンツリストは、記憶部60にダウンロードした全ゲームタイトルを含む。表示制御部100は、ゲームタイトルの頭文字を参照して、各ゲームタイトルを、アルファベットに対応するクラスに振り分ける。このクラスは、後述する第2スクロール処理時における表示順序を特定する。具体的に表示制御部100は、各ゲームタイトルを、「A」、「B」・・・「Z」のクラスに振り分ける。ゲームタイトルの頭文字がAであれば、そのゲームタイトルは「A」のクラスに振り分けられ、頭文字がZであれば、そのゲームタイトルは「Z」のクラスに振り分けられる。また、表示制御部100は、クラスに応じた表示順序を設定し、この例では、アルファベット順に表示することを設定して、コンテンツリストを作成する。各クラス内での表示順序は、ゲームタイトルの2文字目以降によりアルファベット順で定められる。これにより、コンテンツリストにおいては、各ゲームタイトルに対して、クラスおよび表示順序が設定されることになる。またコンテンツリストには、クラスに対応する表示情報、具体的には、A、B・・・Zなどのアルファベットも含まれる。このコンテンツリストは、新たなゲームタイトルがダウンロードされるたびに更新される。
また、"Recently played"のコンテンツリストは、最終プレイ日時が現在日時から所定日数(たとえば7日)内にあるゲームタイトルを含む。表示制御部100は、たとえば、現在日を当日として、コンテンツテーブルに含まれる各ゲームタイトルの最終プレイ日時から、ゲームタイトルを「当日」、「1日前」、「2日前」、「3日前」、「1週間前」のクラスに振り分ける。具体的に、現在日と最終プレイ日とが同一であれば、そのゲームタイトルは「当日」に振り分けられ、最終プレイ日が現在日より1日前であれば、そのゲームタイトルは「1日前」に振り分けられる。同様に、最終プレイ日が現在日より4〜7日前であれば、そのゲームタイトルは「1週間前」に振り分けられる。最終プレイ日が8日以上前であれば、そのゲームタイトルは、"Recently played"のコンテンツリストに含まれない。表示制御部100は、クラスに応じた表示順序を設定し、この例では、現在日時から近い順、つまり「当日」、「1日前」、「2日前」、「3日前」、「1週間前」の順に表示することを設定して、コンテンツリストを作成する。各クラス内での表示順序は、最終プレイ日時の時間情報により定められる。このように表示制御部100は、ゲームタイトルと、クラスおよび表示順序とを対応付けた"Recently played"のコンテンツリストを作成する。またコンテンツリストには、クラスに対応する表示情報、具体的には、「当日」、「1日前」、「2日前」、「3日前」、「1週間前」などの表示情報も含まれる。このコンテンツリストは、ゲームがプレイされるたびに更新される。なお、表示制御部100は、"Recently added"のコンテンツリストも、同様に作成する。コンテンツリストは、記憶部60に格納される。
このように表示制御部100が各インデックスのコンテンツリストを作成しておくことで、取得部120は、コンテンツリストを参照して、コンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を記憶部60から取得できるようになる。これにより、取得部120は、コンテンツテーブルからコンテンツ画像130およびコンテンツ情報132を取得するよりも、取得時間を短縮できるようになる。
図10に戻って、サムネイル画像164は、PAUSE中のゲームのコンテンツ画像である。電子機器10は、ゲームのプレイ中に、ユーザがPAUSEボタンを押すと、ゲームの進行を一旦停止し、表示画面172を表示する仕組みをもつ。電子機器10は、マルチタスク処理を実行できるため、ユーザは、プレイしていたゲームの進行を一旦停止しておきながら、表示画面172から別のゲームを選択して、プレイすることもできる。なおユーザは、サムネイル画像164をタップすることで、PAUSE中のゲームに戻ることができる。なお、サムネイル画像164は、たとえば最後にプレイしたゲームのコンテンツ画像であってもよい。この場合、ユーザはサムネイル画像164をタップすることで、前回プレイしたゲームを実行できる。
以下、2種類のスクロール処理を説明する。
位置入力装置24は、指などによるタッチに基づいて、タッチパネル23上のタッチ箇所に関する位置情報を制御部50に送る。入力検出部90は、位置入力装置24から送られてくる位置情報を検出し、スクロール指示受付部110に渡す。
(第1スクロール処理)
位置情報が、コンテンツ画像表示領域144におけるタッチ位置を示す場合、第1受付部112が、位置情報を、コンテンツ画像の移動指示として受け付ける。具体的に、第1受付部112は、位置情報から、コンテンツ画像160の移動方向、移動量(距離)および移動速度を導出し、導出した移動方向、移動量および移動速度を、移動指示として取得する。本実施例において、第1受付部112は、画面水平方向から所定角度の範囲内の指の動きを、画面の右方向または左方向の移動方向として検知する。また第1受付部112は、タッチパネル23に指が触れたポイント(タッチ開始点)から指が離れたポイント(タッチ終了点)までの距離、およびそのときの速度から、コンテンツ画像160の移動量および移動速度を導出する。このように第1受付部112は、ディスプレイ25中に表示されているコンテンツ画像160の表示領域への入力をもとに移動指示を取得する。第1受付部112は、移動指示をコンテンツ画像表示部104および関連情報表示部106に送る。コンテンツ画像表示部104は、移動指示により、コンテンツ画像160を、所定の順番でディスプレイ25において移動させる。図10を参照して、コンテンツ画像表示領域144には、5つのコンテンツ画像160が表示されるようになっており、コンテンツ画像表示部104は、指示された方向に、指示された速度で、指示された移動量だけコンテンツ画像160を動かす。
このとき、関連情報表示部106は、移動指示により、情報表示領域156に表示するコンテンツ情報162を、コンテンツ画像表示領域144の中央位置に表示されるコンテンツ画像160cに合わせるように制御する。つまり、コンテンツ画像表示領域144に表示されるコンテンツ画像がスクロールされると、関連情報表示部106は、情報表示領域156に、中央位置に表示されるコンテンツ画像160cに合わせたゲームタイトルを順次表示していく。
図12は、第1スクロール処理時の表示画面174を示す。このとき、情報表示領域156は、中央位置に表示されるコンテンツ画像160cのゲームタイトルを情報表示領域156に表示するとともに、インジケータ166も表示する。インジケータ166は、表示順序を設定されている複数のコンテンツ画像160のうち、表示中のコンテンツ画像160の相対位置を示すために利用される。インジケータ166の全長は、コンテンツ画像160の総数を表現し、インジケータ166に含まれる表示子168の長さは、表示中のコンテンツ画像160(この場合は5つ)の数と、総数との比率を表現する。また表示子168の位置は、表示順序の相対位置を示す。なお、第1スクロール処理時に情報表示領域156に表示されるコンテンツ情報162はゲームタイトルであって、スクロールしないとき(静止時)に情報表示領域156に表示されるコンテンツ情報162(図10参照)と同一である。
(第2スクロール処理)
位置情報が、操作子154上のタッチ位置を示す場合、第2受付部114が、位置情報を、コンテンツ画像の移動指示として受け付ける。具体的に、第2受付部114は、位置情報より、操作子154の基準位置(操作子表示領域146における中央位置)からの変位量を求め、コンテンツ画像160の移動方向および移動速度を導出し、導出した移動方向および移動速度を、移動指示として取得する。このように第2受付部114は、ディスプレイ25中に操作可能に表示されている操作子154への入力をもとに、移動指示を取得する。第2受付部114は、移動指示をコンテンツ画像表示部104および関連情報表示部106に送る。コンテンツ画像表示部104は、移動指示により、指示された方向に、指示された速度で、コンテンツ画像160を、所定の順番でディスプレイ25において移動させる。
図13は、第2スクロール処理時の表示画面176を示し、操作子154が右方向に移動している状態が示されている。ユーザが操作子154を基準位置から右方向に引っ張ることで、左方向への移動指示が生成され、指をタッチパネル23から離すと、操作子154は基準位置に自動的に戻る。操作子154が基準位置に戻るまで、第2受付部114は、移動指示を取得し続ける。なお、本実施例では、操作子154を右に動かすと、コンテンツ画像160が左に移動する仕組みを採用するが、コンテンツ画像160が右に移動するように設計されていてもよい。
操作子154の変位量が大きいほど、第2受付部114は、大きな移動速度の移動指示を受け付ける。そのため、この第2のスクロール処理は、高速スクロールに適しており、たとえば表示対象となるコンテンツ数が多い場合などにユーザにより積極的に利用されるものと考えられる。高速スクロールをする場合、関連情報表示部106がコンテンツ情報162を表示しても、ユーザは目で確認しづらくなる。そこで、関連情報表示部106は、表示画面176に配置されるコンテンツ画像160に関連する情報として、コンテンツ情報162を表示するのではなく、コンテンツ画像160の表示順序に関連する情報をコンテンツ画像160に対応付けて表示する。この例では、コンテンツ画像160を、アルファベット順で順序づけているため、表示順序に関連するインジケータ178a、178b、178c、178dとして、ゲームタイトルの頭文字のアルファベットを利用している。ゲームタイトルの頭文字は、関連情報表示部106により、ゲームタイトルおよびコンテンツ画像160に対応付けられて、図11に示すコンテンツテーブル、またはコンテンツテーブルから作成されたコンテンツリストより取得される。
この例では、操作子154を右に動かすことで、コンテンツ画像160が左に移動する。コンテンツ画像160cのタイトルの頭文字は「J」であり、インジケータ178cとして示される。なお、コンテンツ画像160dの頭文字も「J」である場合、コンテンツ画像160dに対して、インジケータ178は付加しない。ユーザは、次のコンテンツ画像160dにインジケータが付加されていなければ、その前のコンテンツ画像160cと同じ頭文字のゲームタイトルであることを認識できるためである。一方、コンテンツ画像160eに対しては、「K」であるインジケータ178dが付加されている。ユーザは、「J」ではじまるゲームタイトルの次に、「K」ではじまるゲームタイトルが右端に登場したことを認識できる。中央位置に移動する前のコンテンツ画像160eのゲームタイトル頭文字を表示することにより、ユーザは、操作子154から指を離してスクロールを停止するタイミングを知ることができる。このように、コンテンツ画像表示領域144には、複数のコンテンツ画像160が表示されるため、頭文字の切り替わりを示すべく、中央位置のコンテンツ画像160c以外にも、インジケータ178a、178b、178dを付加して、ユーザが目的のゲームタイトルを見つける作業を補助することが好ましい。
図14は、コンテンツ画像の表示順序に関連する情報を付加する例を示す。図14(a)〜図14(c)において、コンテンツ画像160を表現する各枠内には、理解を容易にするために、ゲームタイトルを記述している。図14(b)は、図14(a)の表示画面からコンテンツ画像が1つ左にずれた状態を、図14(c)は、図14(b)の表示画面からコンテンツ画像が1つ左にずれた状態を示す。
図14(a)において、関連情報表示部106が、中央位置のコンテンツ画像160cの下方に、「J」を表示する。関連情報表示部106は、コンテンツ画像160cの下方には常にインジケータ178を表示する。"Libraries"をアクセス先とする表示画面において、ユーザは、中央位置のコンテンツ画像160cをタップすることで、そのゲームを実行できるようになるため、コンテンツ画像160cの下方には、常にインジケータ178を表示するようにしている。図15は、プレイ選択画面180を示す。ユーザは、Playボタンにタッチすると、"JKL fishing"のゲームソフトウェアが起動される。
図14(a)に戻って、コンテンツ画像160cの下方にインジケータ178を常に表示させるため、コンテンツ画像160cの隣に、同じ頭文字のゲームタイトルが存在しても、そのコンテンツ画像(ここではコンテンツ画像160d)の下方にインジケータ178は表示されない。つまり、同一のインジケータ178は、表示されない。コンテンツ画像160aの下方には「D」、コンテンツ画像160bの下方には「I」、コンテンツ画像160eの下方には「K」がそれぞれ表示される。ユーザは、「K」を確認することで、Kを頭文字とするゲームタイトルがスクロールされてくることを認識し、たとえば頭文字をKとするゲームタイトルをプレイする場合には、操作子154から指を離すタイミングであることを知ることができる。
図14(b)において、関連情報表示部106が、中央位置のコンテンツ画像160cの下方に、「J」を表示する。「J」は、中央位置から左方に移動した"JKL fishing"の頭文字でもあるが、関連情報表示部106は、中央位置にくるゲームタイトル"JZZ fight"の頭文字が「J」であるため、コンテンツ画像160bの下方には「J」を表示せず、コンテンツ画像160cの下方に「J」を表示する。このように、関連情報表示部106は、中央位置のコンテンツ画像160cの下方にゲームタイトルの頭文字を表示する一方で、同じ頭文字をもつゲームタイトルのコンテンツ画像160bの下方には、その頭文字を表示しない。また関連情報表示部106は、コンテンツ画像160dの下方に「K」を表示するが、コンテンツ画像160eのゲームタイトルの頭文字も「K」であるため、コンテンツ画像160eの下方にはインジケータ178を表示しない。このように関連情報表示部106は、スクロール方向の中央位置より手前(すなわち右側)の位置において、中央位置のゲームタイトルの頭文字と異なる頭文字を表示する場合には、中央位置に近いコンテンツ画像160dの下方にゲームタイトルの頭文字「K」を表示する。また関連情報表示部106は、コンテンツ画像160aの下方に、「I」を表示する。
図14(c)において、関連情報表示部106が、中央位置のコンテンツ画像160cの下方に、「K」を表示する。また、新たに表示されたコンテンツ画像160eの下方に「P」を表示する。ユーザは「P」を確認することで、Pを頭文字とするゲームタイトルがスクロールされてくることを認識する。なお、中央位置を過ぎた頭文字「J」は、その最後尾のコンテンツ画像160bの下方に表示される。このように関連情報表示部106は、スクロール方向の中央位置から先(すなわち左側)の位置において、中央位置のゲームタイトルの頭文字と異なる頭文字を表示する場合には、中央位置に近いコンテンツ画像160bの下方にゲームタイトルの頭文字「J」を表示する。
以上のように、本実施例の電子機器10は、2種類のスクロール処理を用意し、それぞれの場合において、図12および図13に示すように、関連情報表示部106が、コンテンツ画像表示部104により配置される同じコンテンツ画像160に対して異なる関連情報を表示する。具体的には、関連情報表示部106が、第1受付部112が移動指示を取得したときと、第2受付部114が移動指示を取得したときとで、異なる種類の関連情報を表示する。異なる種類の関連情報を表示することで、それぞれのスクロール処理の特徴を活かしたユーザインタフェースが実現される。なお上記したようにコンテンツリストには、クラスに対応する表示情報が含まれており、第2スクロール処理時において、取得部120は、コンテンツリストから、クラスに対応する表示情報を読み出して、関連情報表示部106に渡し、関連情報表示部106が、クラスに対応する表示情報を、関連情報として表示してもよい。
図16は、スクロール処理のフローチャートを示す。図16に示すフローチャートにおいては、各部の処理手順を、ステップを意味するS(Stepの頭文字)と数字との組み合わせによって表示する。また、Sと数字との組み合わせによって表示した処理で何らかの判断処理が実行され、その判断結果が肯定的であった場合は、Y(Yesの頭文字)を付加して、例えば、(S10のY)と表示し、逆にその判断結果が否定的であった場合は、N(Noの頭文字)を付加して、(S10のN)と表示する。なお、フローチャートにおける表示の意味は、他の図面に示すフローチャートでも同じである。
まず、第1受付部112が、入力検出部90から、コンテンツ画像へのスクロール指示すなわちコンテンツ画像表示領域144に入力されたスクロール指示を取得すると(S10のY)、コンテンツ画像表示部104が、スクロール指示にしたがってコンテンツ画像160を移動(スクロール)し(S12)、また関連情報表示部106が、中央位置のコンテンツ画像160cに対応付けて、そのコンテンツを特定するコンテンツ情報を表示する(S14)。
一方、第1受付部112がスクロール指示を取得しない場合(S10のN)、第2受付部114が、入力検出部90から、操作子154へのスクロール指示を取得すると(S16のY)、コンテンツ画像表示部104が、スクロール指示にしたがってコンテンツ画像160を移動し(S18)、関連情報表示部106が、コンテンツ画像表示領域144に表示するコンテンツ画像160のタイトル頭文字を表示する(S20)。第2受付部114がスクロール指示を取得しない場合(S16のN)、本フローは終了する。
なお、コンテンツ画像表示部104が、複数のコンテンツ画像を、ゲームタイトルのアルファベット順で順序づける例を示したが、たとえば図10に示す表示画面172において、"Recently played"や"Recently added"のインデックスグループに含まれるコンテンツ画像は、日付で順序づけられてもよい。このとき、コンテンツ画像表示部104は、図11に示すコンテンツテーブルまたはコンテンツテーブルから作成されたコンテンツリストにしたがって、コンテンツ画像の表示順序を取得する。既述したように、コンテンツリストでは、当日、1日前、2日前、3日前、1週間前など、最後のプレイ日または購入日をいくつかの段階で時系列にクラス分けがされている。
関連情報表示部106は、静止時および第1スクロール処理時において、関連情報として、最終プレイ日時または購入日時を表示する。一方、関連情報表示部106は、第2スクロール処理時においては、コンテンツテーブルまたはコンテンツリストにしたがって、表示順序に関連するインジケータ178として、「当日」、「1日前」、「2日前」と表示する。このようにインジケータ178をコンテンツ画像表示領域144に付加することで、高速スクロールする場合でも、ユーザは、関連情報を認識できるようになる。
ユーザが指を操作子154から離し、第2受付部114が移動指示の受け付けを終了すると、関連情報表示部106は、図10に示すように、情報表示領域156にコンテンツ情報162を表示する。このコンテンツ情報162は、図12に示すように、第1スクロール処理時においても表示されており、したがって関連情報表示部106は、第2スクロール処理が終了すると、第1スクロール処理時に表示していたコンテンツ情報162を、情報表示領域156に表示する。
<コンテンツの検索処理>
図17は、コンテンツの検索処理を行う制御部50の機能ブロックを示す。制御部50は、入力検出部90、検索指示受付部200、検索処理部202、取得部204および表示制御部100を備える。入力検出部90は、位置入力装置24から送られてくる画面位置情報を検出する。表示制御部100は、ディスプレイ25の画面表示を制御する機能を有し、コンテンツ画面表示部116、検索画面表示部210、表示領域決定部212および検索結果表示部214を有する。コンテンツ画面表示部116は、図8に示すコンテンツ画面表示部と同じであり、記憶部60が記憶するコンテンツを表示する表示画面172(図10参照)またはコンテンツ配信サーバ4が保持するコンテンツを表示する表示画面170(図9参照)を生成する。
制御部50の各機能は、CPU、メモリ、メモリにロードされたコンテンツ管理アプリケーションプログラムなどによって実現され、図17においてはそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがってこれらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。
図9に示す表示画面170、または図10に示す表示画面172において、ユーザが検索ボタン71をタップすることで、検索処理機能が起動される。入力検出部90は、位置入力装置24から送られてくる位置情報を検出し、検索指示受付部200に渡す。検索指示受付部200は、渡された位置情報が検索ボタン71の表示領域を示すことを検出すると、検索指示であることを認識して受け付け、表示制御部100に送る。表示制御部100において、検索画面表示部210は、検索指示を受けて、検索画面を表示する。
図18は、検索画面230を示す。検索画面230には、ソフトウェアキーボード222が表示され、ユーザは、ソフトウェアキーボード222を押下して、所望の文字列を入力ウィンドウ220に入力する。入力検出部90は、入力された文字列を検索指示受付部200に送る。検索指示受付部200は、入力された文字列を、検索内容として受け付ける。検索指示受付部200は、検索内容を検索処理部202に渡す。
検索処理部202は、検索指示受付部200が受け付けた検索指示および検索内容にしたがって、記憶部60を検索するとともに、通信部40を介してコンテンツ配信サーバ4に検索を行わせる。たとえば、入力された文字列が、"action"である場合、検索処理部202は、記憶部60に記憶されているコンテンツデータから、"action"を文字列に含むコンテンツデータを検索する。コンテンツデータにおいて、ゲームのカテゴリは属性情報として組み込まれており、検索処理部202は、属性情報やゲームタイトルなどに"action"を含むコンテンツデータを検索する。検索処理部202は、通信部40を介して、コンテンツ配信サーバ4に、同じ検索を行わせるように指示する。
取得部204は、コンテンツ配信サーバ4から、検索結果を取得する。また取得部204は、検索処理部202から、記憶部60の検索結果を取得する。取得部204は、取得した検索結果を、表示制御部100に渡す。表示制御部100は、記憶部60の検索結果と、コンテンツ配信サーバ4の検索結果とを異なる表示領域に表示する。つまり表示制御部100は、ディスプレイ25を2つの表示領域に分割し、記憶部60の検索結果と、コンテンツ配信サーバ4の検索結果とを、それぞれ別の表示領域に表示する。検索結果を分けて表示することで、ユーザは、いずれの検索結果であるか一目で判断できるようになる。
表示領域決定部212は、記憶部60の検索結果とコンテンツ配信サーバ4の検索結果の表示領域を決定する。表示領域決定部212は、検索指示受付部200が検索指示を受け付けたときの画面に応じて、記憶部60の検索結果とコンテンツ配信サーバ4の検索結果の表示領域を決定する。具体的には、アクセス先を"Game Store Channel"に設定された表示画面170が表示されているときに検索指示受付部200が検索指示を受け付けたのか、またはアクセス先を"Libraries"に設定された表示画面172が表示されているときに検索指示受付部200が検索指示を受け付けたのかに応じて、表示領域決定部212が、検索結果の表示領域を決定する。検索指示を受け付けたときの表示画面を特定する情報は、検索指示受付部200より表示領域決定部212に通知される。
図19は、検索結果画面236を示す。検索結果画面236は、画面上部に位置する第1表示領域232と、画面下部に位置する第2表示領域234とに分割されている。検索結果画面236において、第1表示領域232が第2表示領域234よりも上部に位置するため、ユーザは、第1表示領域232に表示される検索結果の方が視認しやすい。
表示領域決定部212は、検索指示受付部200が検索指示を受け付けたときの画面に応じて、記憶部60の検索結果とコンテンツ配信サーバ4の検索結果の表示領域を決定する。具体的に表示領域決定部212は、検索指示受付部200が、記憶部60が記憶するコンテンツを表示する表示画面172(図10参照)の表示中に検索指示を受け付けると、記憶部60の検索結果の表示領域を視認しやすい側に位置する第1表示領域232に、コンテンツ配信サーバ4の検索結果の表示領域を第2表示領域234に決定する。一方、検索指示受付部200が、コンテンツ配信サーバ4が保持するコンテンツを表示する表示画面170(図9参照)の表示中に検索指示を受け付けると、コンテンツ配信サーバ4の検索結果の表示領域を視認しやすい側に位置する第1表示領域232に、記憶部60の検索結果の表示領域を第2表示領域234に決定する。なお、たとえば検索結果の表示領域が画面の左側と右側に設定される場合には、左側の表示領域が視認しやすい領域に相当するため、この場合は、左側の表示領域が第1表示領域232、右側の表示領域が第2表示領域234として扱われる。図19は、表示画面170の表示中に検索指示を受け付けたときの検索結果画面236を示している。
ユーザが、表示画面172において検索ボタン71をタップするとき、記憶部60の検索結果に関心があり、一方で、表示画面170において検索ボタン71をタップするとき、コンテンツ配信サーバ4の検索結果に関心があるといえる。そこで、ユーザの関心が高い検索結果を、第1表示領域232に表示することで、ユーザが見やすい検索結果画面236を提供できる。なお、第1表示領域232を、第2表示領域234よりも大きなサイズに設定してもよい。これにより、ユーザの関心が高い検索結果の表示数を相対的に増やすことが可能となる。
検索結果表示部214は、記憶部60の検索結果とコンテンツ配信サーバ4の検索結果を、それぞれ決定された表示領域に並べて表示する。このとき検索結果表示部214は、記憶部60の検索結果を第1の順序で並べ、コンテンツ配信サーバ4の検索結果を、第1の順序とは異なる第2の順序で並べる。具体的に、検索結果表示部214は、記憶部60の検索結果を、たとえばプレイ日の近い順に上から並べ、一方、コンテンツ配信サーバ4の検索結果を、たとえばコンテンツ配信サーバ4における検索によりヒットした順に並べる。なお、コンテンツ配信サーバ4の検索結果は、アルファベット順に並べられてもよい。
なお、図19に示す第1表示領域232において、ゲームタイトル"BBB action"に"installed"のマークが付されている。これは、既にダウンロード済みのゲームであることを意味している。コンテンツ配信サーバ4は、電子機器10のダウンロード済みコンテンツを管理しているため、検索結果を返す際に、ダウンロード済みコンテンツに対しては、"installed"などの所定のマークを付加してもよい。この処理は、電子機器10側で行ってもよい。また、コンテンツ配信サーバ4の検索結果にダウンロード済みコンテンツが含まれる場合には、そのコンテンツの表示を検索結果画面236から削除することも可能である。
図20は、検索処理のフローチャートを示す。ユーザが検索ボタン71をタップすると、検索指示受付部200が、検索指示を受け付ける(S30のY)。なお、ユーザが検索ボタン71をタップしなければ(S30のN)、検索処理は開始されない。
検索画面表示部210は、検索指示を受けて、検索画面を表示する(S32)。検索指示受付部200は、検索画面に入力された検索内容を受け付けると(S34)、検索処理部202に渡す。検索処理部202は、検索指示および検索内容にしたがって、記憶部60を検索するとともに、通信部40を介してコンテンツ配信サーバ4に検索を行わせる(S36)。取得部204は、コンテンツ配信サーバ4から、検索結果を取得し、また検索処理部202から、記憶部60の検索結果を取得する(S38)。取得部204は、取得した検索結果を、表示制御部100に渡す。
表示領域決定部212は、検索指示受付部200が検索指示を受け付けたときの画面に応じて、記憶部60の検索結果とコンテンツ配信サーバ4の検索結果の表示領域を決定する(S40)。記憶部60のコンテンツを表示していた場合には(S40のY)、表示領域決定部212は、上側の第1表示領域232を、記憶部60の検索結果の表示領域に決定し(S42)、検索結果表示部214が、検索結果を表示する(S46)。一方、コンテンツ配信サーバ4のコンテンツを表示していた場合には(S40のN)、表示領域決定部212は、上側の第1表示領域232を、コンテンツ配信サーバ4の検索結果の表示領域に決定し(S44)、検索結果表示部214が、検索結果を表示する(S46)。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例においては、ユーザがタッチパネル23から指示を入力したが、電子機器10に設けられた操作キーから指示の入力が行われてもよい。たとえば、電子機器10がタッチパネル23を有しない場合、図2を参照して、第1スクロール処理における移動指示がLボタン37またはRボタン38の操作により入力され、第2スクロール処理における移動指示が方向キー31b、31dの操作により入力されるようにしてもよい。なお、タッチパネル23が存在する場合であっても、操作キーにスクロール指示入力の割当がなされてもよい。
実施例においては、コンテンツがゲームである場合を例示したが、たとえばコンテンツが音楽、映画、書籍などの場合であっても、表示対象となるコンテンツは、タイトルや再生日時等によって予めクラス分けされており、第1スクロール処理時にはタイトルが表示され、第2スクロール処理時にはクラスに対応した表示情報が、表示物に対応付けて表示される。