JP5340427B2 - 地中油汚染土壌の浄化方法 - Google Patents
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本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、有孔管の外側における各孔の近辺に微生物を均等に供給できるとともに、有孔管の外側における各孔の近辺を均等に吸引でき、また、有孔管の特定の孔のみを介した吸引や供給を行うことも可能な管装置を用いて、油汚染部の油を効率的に除去でき、地中油汚染土壌を効率的に浄化できる地中油汚染土壌の浄化方法を提供する。
本発明の地中油汚染土壌の浄化方法は、管の内周面と外周面とに跨って貫通する孔を備えた外側有孔管を地中の油汚染部又は油汚染部の近傍に設置し、外側有孔管の内側に油吸着材を設置した状態で吸引装置により外側有孔管内を吸引することによって油汚染部の油を外側有孔管の孔経由で油吸着材に吸着させた後に、油を吸着した油吸着材を地上に取り出し、その後、外側有孔管の内側に、管の内周面と外周面とに跨って貫通する孔を複数備えた有孔管と当該有孔管の一方の端部開口を経由して当該有孔管の内側から複数の孔に個々に連結された複数の連結管とを備えた管装置を外側有孔管の軸に沿った方向に移動可能に設置して、油を分解する微生物を管装置の複数の連結管に供給することにより、微生物を、複数の連結管に連結された有孔管の複数の孔、及び、外側有孔管の孔を通して外側有孔管の周囲に残存する油に付着させることを特徴とする。
また、管装置は、有孔管の両端部の外周面にパッカーを備えたものを用いたことも特徴とする。
本発明の地中油汚染土壌の浄化方法によれば、有孔管の外側における各孔の近辺に微生物を均等に供給できるとともに、有孔管の外側における各孔の近辺を均等に吸引でき、また、有孔管の特定の孔のみを介した吸引や供給を行うことも可能な管装置を用いたので、油汚染部の油を効率的に除去でき、地中油汚染土壌を効率的に浄化できる。
また、有孔管の両端部の外周面にパッカーを備えたので、吸引箇所や供給箇所を任意に決めることができるようになる。
図1は本発明の実施形態1の浄化方法に使用可能な管装置を示し、図1(a)は管装置の外観を示し、図1(b)は図1(a)のA−A断面を示す。
図1に示すように、管装置50は、管の内周面と外周面とに跨って貫通する孔51を複数備えた有孔管52と、有孔管52の一方の端部開口55を経由して有孔管52の内側から複数の孔51に個々に連結された複数の連結管53とを備える。即ち、管装置50は、有孔管52の一方の端部開口55を経由して有孔管52の内側に延長した連結管53の一端開口54と有孔管52の孔51とが互いに連結され、連結管53の他端開口56が有孔管52の一方の端部開口55より有孔管52の外側に延長されたことによって、連結管53の他端開口56と有孔管52の外周面57との間に、連結管53の管路と有孔管52の孔51とで形成された通路60が複数形成された構成である。通路60を備えたことにより、連結管53の他端開口56と有孔管52の外周面57との間において、通路60を介して、油、水、微生物、薬液などの物質を流通させることが可能となる。連結管53の一端開口54と有孔管52の孔51との連結構成は、例えば、連結管53の一端開口54が有孔管52の内側から有孔管52の孔51内に挿入されて連結管53の一端開口54の外周面と孔51の孔内壁面とが接着剤などで接着されたことによって互いに連結された構成とすればよい。有孔管52の他方の端部58は塞がれる。有孔管52の一方の端部開口55と導管59の一方の端部開口とが接着剤などで互いに連結され、有孔管52の複数の孔51に個々に連結された複数の連結管53の個々の他端開口56が導管59の内側を経由して供給側や吸引側に導かれ、複数の連結管53の個々の他端開口56が導管59の他方の端部開口58a(図3参照)より外側に突出して供給側や吸引側に接続される。即ち、有孔管52の複数の孔51に個々に連結された複数の連結管53の他端開口56が、吸引装置4(図3参照)のような吸引源、あるいは、微生物培養装置5(図3参照)のような供給源に接続される。
また、有孔管52の複数の孔51に個々に連結された複数の連結管53を内側に収納して供給側や吸引側に導く導管59を備えたので、管装置50を地中に設置したり地中から取り出したりする際の連結管53の損傷を防止できる。
実施形態1において、管装置50Aの有孔管52を外側有孔管12の内側の任意の位置に設置して、管装置50Aを用いた吸引作業を行った後に、続けて、管装置50Aを用いた微生物供給作業を行うようにしてもよい。
実施形態2によれば、管装置50Aを用いたことにより、吸引箇所を特定できるとともに、連結管53を介した吸引により、有孔管52の外側における各孔51の近辺の地下水や油を均等に吸引できるようになる。
図6;図7に示すように、外側有孔管12の内側に油吸着部75を備えた構成の油吸着処理管76を目標設置位置に設置し、外側有孔管12の外側の油汚染部2の油を油吸着部75に吸着させた後に、油を吸着した油吸着部75を外側有孔管12の内側より取り出し、その後、図8に示すように、外側有孔管12の内側に管装置50Aの有孔管52を設置して外側有孔管12内に微生物を供給するようにしてもよい。これにより、外側有孔管12内に供給された微生物が孔11を介して外側有孔管12の外側の油汚染部2に供給されることになる。
上記各実施形態では管装置50Aを用いた地中油汚染土壌の浄化方法の例を説明したが、管装置50を用いてもよい。
なお、横孔21は、地中で掘り止められる孔でもよい。この場合、例えば、駆動軸の先端に設けた切削ビットで地中を掘削して横孔を形成し、途中で駆動軸と切削ビットとを分離して切削ビットを地中に残して駆動軸を引き戻してから、横孔21内に油吸着処理管3を挿入して設置すればよい。
外側有孔管12の孔11を塞ぐように外側有孔管12の外周面に油吸着材13を巻き付けたりして取り付けた後に、この油吸着材13の外面を覆うように、不織布などの多孔質材料により形成された被覆材を取り付けてもよい。
12 外側有孔管、13 油吸着材、50;50A 管装置、51 孔、
52 有孔管、63 パッカー。
Claims (3)
- 管の内周面と外周面とに跨って貫通する孔を備えた外側有孔管と外側有孔管の孔を覆うように外側有孔管の外周面に設けられた油吸着材とを備えた油吸着処理管を地中の油汚染部又は油汚染部の近傍に設置し、吸引装置により外側有孔管内を吸引することによって油汚染部の油を油吸着材に吸着させた後に、外側有孔管の内側に、管の内周面と外周面とに跨って貫通する孔を複数備えた有孔管と当該有孔管の一方の端部開口を経由して当該有孔管の内側から複数の孔に個々に連結された複数の連結管とを備えた管装置を外側有孔管の軸に沿った方向に移動可能に設置して、油吸着材に吸着された油を分解する微生物を管装置の複数の連結管に供給することにより、微生物を、複数の連結管に連結された有孔管の複数の孔、及び、外側有孔管の孔を通して油吸着材に付着させることを特徴とする地中油汚染土壌の浄化方法。
- 管の内周面と外周面とに跨って貫通する孔を備えた外側有孔管を地中の油汚染部又は油汚染部の近傍に設置し、外側有孔管の内側に油吸着材を設置した状態で吸引装置により外側有孔管内を吸引することによって油汚染部の油を外側有孔管の孔経由で油吸着材に吸着させた後に、油を吸着した油吸着材を地上に取り出し、その後、外側有孔管の内側に、管の内周面と外周面とに跨って貫通する孔を複数備えた有孔管と当該有孔管の一方の端部開口を経由して当該有孔管の内側から複数の孔に個々に連結された複数の連結管とを備えた管装置を外側有孔管の軸に沿った方向に移動可能に設置して、油を分解する微生物を管装置の複数の連結管に供給することにより、微生物を、複数の連結管に連結された有孔管の複数の孔、及び、外側有孔管の孔を通して外側有孔管の周囲に残存する油に付着させることを特徴とする地中油汚染土壌の浄化方法。
- 管装置は、有孔管の両端部の外周面にパッカーを備えたものを用いたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地中油汚染土壌の浄化方法。
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