図1に本実施形態として説明する電力供給システム1の概略的な構成を示している。同図に示すように、電力供給システム1は、送配電線及び送配電線に接続している複数の電力設備(発電機5、負荷6、変圧器51)を含む。送配電線は、発電機5及び負荷6が接続する第1配電線101と、変圧器51を介して第1配電線101に接続する第2配電線102とを含む。
第1配電線101は、例えば、商用電力系統の需要家側に設けられる低圧配電線である。第2配電線102は、例えば、商用電力系統において、変電所と柱上変圧器との間を結ぶ高圧配電線である。変圧器51は、例えば、柱上変圧器や地中変圧器である。
発電機5は、例えば、自然エネルギーを利用した発電機(太陽光発電機、水力発電、風力発電機等)、コージェネレーション発電機(ディーゼル発電機、ガスタービン発電機、ガスエンジン発電機等)などである。負荷6は、例えば、自然エネルギーを利用した発電機の出力を利用する装置あり、蓄電負荷(電気自動車(EV)のバッテリー、電気自動車等に用いる蓄電池等)や蓄熱負荷(給湯器や業務用蓄熱式空調等)などである。
尚、以下の説明において、複数の発電機5のうち注目する一の発電機5のことを自発電機と称し、複数の負荷6のうち注目する一の負荷6のことを自負荷と称する。
発電機5の夫々には、情報処理装置である発電機エージェント10が付設されている。負荷6の夫々には、情報処理装置である負荷エージェント10が付設されている。変圧器51の夫々には、情報処理装置である変圧器エージェント10が付設されている。
発電機エージェント10、負荷エージェント10、及び変圧器エージェント10の夫々の間は、例えば、LAN、WAN、インターネット、電力線通信(PLC(Power Line Communication))、専用線(電力系統制御用情報伝送システム(CDT:Cyclic Digital data Transmission equipment)、メタル線、光ファイバ等)により通信可能に接続されている。
尚、以下の説明では、発電機エージェント10、負荷エージェント10、及び変圧器エージェント10を区別せずに「情報処理装置10」と称する場合がある。
<装置説明>
図2に発電機エージェント10のハードウエア構成を示している。同図に示すように、発電機エージェント10は、CPU111、RAM・ROM等のメモリ112、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)等の記憶装置113、タッチパネルやマウス等の入力装置114、液晶ディスプレイ等の表示装置115、通信回路116、RTC(Real Time Clock)等を用いて構成され現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時回路117、及び自発電機と送配電線100との接続点又は接続点近傍の電圧(以下、自機現在出力と称する。)を計測する計測回路118を備える。
図3に負荷エージェント10のハードウエア構成を示している。同図に示すように、負荷エージェント10は、CPU211、RAM・ROM等のメモリ212、ハードディスクやSSD等の記憶装置213、タッチパネルやマウス等の入力装置214、液晶ディスプレイ等の表示装置215、通信回路216、RTC(Real Time Clock)等を用いて構成され現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時回路217、自負荷と送配電線100との接続点又は接続点近傍の電圧(以下、自負荷電圧と称する。)を計測する計測回路218、及び自負荷への電力供給を制御する制御回路219を備える。
図4に変圧器エージェント10のハードウエア構成を示している。同図に示すように、変圧器エージェント10は、CPU311、RAM・ROM等のメモリ312、SSD等の記憶装置313、タッチパネル等の入力装置314、液晶ディスプレイ等の表示装置315、通信回路316、及びRTC等を用いて構成され現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時回路317を備える。
図5に発電機エージェント10が備える主な機能を示している。同図に示すように、発電機エージェント10は、地域要求量記憶部131、第1地域要求量送信先装置決定部132、第2地域要求量送信先装置決定部133、現在出力取得部141、地域要求量更新権信号送信部143、地域要求量更新権信号受信部144、地域要求量更新部145、地域要求量送信部146、及び送信時自機現在出力記憶部147の各機能を備える。これらの機能は、発電機エージェント10のハードウエアによって、もしくは、発電機エージェント10のCPU111が、メモリ112又は記憶装置113に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
図5に示した機能のうち、地域要求量記憶部131は、送配電線100における地域要求量を記憶する。
第1地域要求量送信先装置決定部132は、地域要求量記憶部131が記憶している地域要求量を送信する情報処理装置10を決定する。第1地域要求量送信先装置決定部132は、自通信可能装置数記憶部1321、自通信可能装置数送信部1322、他通信可能装置数記憶部1323、及び第1地域要求量送信先装置記憶部1324を含む。
このうち自通信可能装置数記憶部1321は、自身と通信可能な情報処理装置10を取得し、取得した情報処理装置10の数を自通信可能装置数として記憶する。
自通信可能装置数送信部1322は、自通信可能装置数記憶部1321が記憶した自通信可能装置数を他の情報処理装置10に送信する。
他通信可能装置数記憶部1323は、他の情報処理装置10から送信されてくる自通信可能装置数を受信し、受信した自通信可能装置数を他通信可能装置数a(i)(i=1,2,3,・・・)として記憶する。
第1地域要求量送信先装置記憶部1324は、他通信可能装置数記憶部1323が記憶している他通信可能装置数a(i)(i=1,2,3,・・・)のうちの最大値が自通信可能装置数記憶部1321が記憶している自通信可能装置数よりも大きい場合、その最大値を送信してきた情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶する。
第2地域要求量送信先装置決定部133は、地域要求量記憶部131が記憶している地域要求量を送信する送信先の情報処理装置10を決定する。第2地域要求量送信先装置決定部133は、地域要求量送信元装置記憶部1331、自決定パラメータ記憶部1332、自決定パラメータ送信部1333、及び第2地域要求量送信先装置記憶部1334を含む。
このうち地域要求量送信元装置記憶部1331は、他の情報処理装置10と通信することにより自身を地域要求量送信先装置として記憶している他の情報処理装置10を特定し、特定した情報処理装置10を地域要求量送信元装置として記憶する。
自決定パラメータ記憶部1332は、自通信可能装置数記憶部1321が記憶している自通信可能装置数から、地域要求量送信元装置記憶部1331が記憶している地域要求量送信元装置の数を減じた値を自地域要求量送信先装置決定パラメータとして記憶する。尚、以下では、自地域要求量送信先装置決定パラメータを「自決定パラメータ」と略記することがある。
自決定パラメータ送信部1333は、自決定パラメータ記憶部1332が記憶した自地域要求量送信先装置決定パラメータを他の情報処理装置10に送信する。
第2地域要求量送信先装置記憶部1334は、他の情報処理装置10から送られてくる自地域要求量送信先装置決定パラメータを他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)(j=1、2,3,・・・)として受信する。また第2地域要求量送信先装置記憶部1334は、受信した他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)(j=1、2,3,・・・)のうちの最大値の他地域要求量送信先装置決定パラメータを送信してきた情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶する。尚、以下では、他地域要求量送信先装置決定パラメータを「他決定パラメータ」と略記することがある。
現在出力取得部141は、計測回路118が計測した現在の自機現在出力を取得し、計測時刻(タイムスタンプ)に対応づけて後述する計測値情報160に格納する。
地域要求量更新権信号送信部143は、地域要求量の更新権を要求中又は取得中であることを示す信号である地域要求量更新権信号を送信する。
地域要求量更新権信号受信部144は、地域要求量更新権信号を受信する。
地域要求量更新部145は、地域要求量記憶部131が記憶している地域要求量を更新する。地域要求量送信部146は、更新後の地域要求量を送信する。
送信時自機現在出力記憶部147は、地域要求量送信部146が地域要求量を送信した時点における自機現在出力(以下、送信時自機現在出力Poと称する。)を記憶する。
発電機エージェント10は、図5に示すように、計測値情報160、自局情報170(1)、他局情報180(1)を管理している。
図6に計測値情報160のレコードの構成の一例を示している。同図に示すように、このレコードは、計測値1601、及び取得日時1602の各項目を含む。このうち計測値1601には、計測値(発電機出力)が設定される。取得日時1602には、その計測値の取得日時(タイムスタンプ)が設定される。
図7に自局情報170(1)の一例を示している。同図に示すように、自局情報170(1)は、自局識別子171(1)、自通信可能装置数172(1)、及び自決定パラメータ173(1)を含んで構成されている。
自局識別子171(1)には、情報処理装置10のそれぞれに割り当てられた識別子が格納される。自通信可能装置数172(1)には、自通信可能装置数が格納される。自決定パラメータ173(1)には、自地域要求量送信先装置決定パラメータが格納される。
図8に他局情報180(1)のレコード構成を示している。同図に示すように、他局情報180(1)は、他局識別子181(1)、他通信可能装置数182(1)、装置種別183(1)、及び他決定パラメータ184(1)の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。
他局識別子181(1)には、情報処理装置10のそれぞれに割り当てられた識別子が格納される。他通信可能装置数182(1)には、他の情報処理装置10の自通信可能装置数(他通信可能装置数)が格納される。装置種別183(1)には、他局識別子181(1)で特定される情報処理装置10は、自身が地域要求量を送信する送信先の情報処理装置10(以下、地域要求量送信先装置、又は「親」と称する。)であるか、もしくは、自身を地域要求量送信先装置としている情報処理装置10(以下、地域要求量送信元装置、又は「子」と称する。)であるか、を示す情報が格納される。他決定パラメータ184(1)には、他の情報処理装置10の自地域要求量送信先装置決定パラメータ(他地域要求量送信先装置決定パラメータ)が格納される。
図9に負荷エージェント10が備える主な機能を示している。同図に示すように、負荷エージェント10は、地域要求量記憶部231、第1地域要求量送信先装置決定部232、第2地域要求量送信先装置決定部233、制御権信号送信部242、制御権信号受信部243、負荷制御部244、消費電力取得部245、地域要求量更新権信号送信部246、地域要求量更新権信号受信部247、地域要求量更新部248、地域要求量送信部249、及び地域要求量受信部250の各機能を備える。これらの機能は、負荷エージェント10のハードウエアによって、もしくは、負荷エージェント10のCPU211が、メモリ212又は記憶装置213に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
図9に示した機能のうち、地域要求量記憶部231は、送配電線100における地域要求量を記憶する。
第1地域要求量送信先装置決定部232は、地域要求量記憶部231が記憶している地域要求量を送信する情報処理装置10を決定する。第1地域要求量送信先装置決定部232は、自通信可能装置数記憶部2321、自通信可能装置数送信部2322、他通信可能装置数記憶部2323、及び第1地域要求量送信先装置記憶部2324を含む。
このうち自通信可能装置数記憶部2321は、自身と通信可能な情報処理装置10を取得し、取得した情報処理装置10の数を自通信可能装置数として記憶する。
自通信可能装置数送信部2322は、自通信可能装置数記憶部2321が記憶した自通信可能装置数を、他の情報処理装置10に送信する。
他通信可能装置数記憶部2323は、他の情報処理装置10から送信されてくる自通信可能装置数を受信し、受信した自通信可能装置数を他通信可能装置数a(i)(i=1,2,3,・・・)として記憶する。
第1地域要求量送信先装置記憶部2324は、他通信可能装置数記憶部2323が記憶している他通信可能装置数a(i)(i=1,2,3,・・・)のうちの最大値が、自通信可能装置数記憶部2321が記憶している自通信可能装置数よりも大きい場合は、その最大値を送信してきた情報処理装置10を、地域要求量送信先装置として記憶する。
第2地域要求量送信先装置決定部233は、地域要求量記憶部231が記憶している地域要求量を送信する情報処理装置10を決定する。第2地域要求量送信先装置決定部233は、地域要求量送信元装置記憶部2331、自決定パラメータ記憶部2332、自決定パラメータ送信部2333、及び第2地域要求量送信先装置記憶部2334を含む。
このうち地域要求量送信元装置記憶部2331は、他の情報処理装置10と通信することにより自身を地域要求量送信先装置として記憶している他の情報処理装置10を特定し、特定した情報処理装置10を地域要求量送信元装置として記憶する。
自決定パラメータ記憶部2332は、自通信可能装置数記憶部2321が記憶している自通信可能装置数から地域要求量送信元装置記憶部2331が記憶している地域要求量送信元装置の数を減じた値を自地域要求量送信先装置決定パラメータとして記憶する。
自決定パラメータ送信部2333は、自決定パラメータ記憶部2332が記憶した自地域要求量送信先装置決定パラメータを他の情報処理装置10に送信する。
第2地域要求量送信先装置記憶部2334は、他の情報処理装置10から送られてくる自地域要求量送信先装置決定パラメータを他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)(j=1、2,3,・・・)として受信する。また、第2地域要求量送信先装置記憶部2334は、受信した他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)(j=1、2,3,・・・)のうちの最大値の他地域要求量送信先装置決定パラメータを送信してきた情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶する。
制御権信号送信部242は、自負荷の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である制御権信号を送信する。
制御権信号受信部243は、制御権信号を受信する。
負荷制御部244は、制御回路219により自負荷を制御(負荷6の動作の開始又は停止等)する。
消費電力取得部245は、計測回路219が計測した自負荷の現在の消費電力を取得し、計測時刻(タイムスタンプ)に対応づけて後述する計測値情報260に格納する。
地域要求量更新権信号送信部246は、地域要求量更新権信号を送信する。地域要求量更新権信号受信部247は、地域要求量更新権信号を受信する。
地域要求量更新部248は、地域要求量記憶部231が記憶している地域要求量を更新する。地域要求量送信部249は、地域要求量更新部248が更新した更新後の地域要求量を送信する。地域要求量受信部250は、地域要求量を受信する。
図9に示すように、負荷エージェント10は、測定値情報260、自局情報170(2)、及び他局情報180(2)を管理している。
図10にこのうちの計測値情報260のレコード構成を示している。同図に示すように、このレコードは、計測値2601、及び取得日時2602の各項目を含む。このうち計測値2601には計測値(消費電力)が設定される。取得日時2602にはその計測値の取得日時(タイムスタンプ)が設定される。
図11は上記自局情報170(2)の一例である。同図に示すように、自局情報170(2)は、自局識別子171(2)、自通信可能装置数172(2)、及び自決定パラメータ173(2)を含む。このうち自局識別子171(2)には情報処理装置10のそれぞれに割り当てられた識別子が格納される。自通信可能装置数172(2)には自通信可能装置数が格納される。自決定パラメータ173(2)には自地域要求量送信先装置決定パラメータが格納される。
図12は他局情報180(2)のレコード構成である。同図に示すように、他局情報180(2)は、他局識別子181(2)、他通信可能装置数182(2)、装置種別183(2)、及び他決定パラメータ184(2)の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。このうち他局識別子181(2)には、情報処理装置10のそれぞれに割り当てられた識別子が格納される。他通信可能装置数182(2)には、他の情報処理装置10の自通信可能装置数(他通信可能装置数)が格納される。装置種別183(2)には、他局識別子181(2)で特定される情報処理装置10は、自身が地域要求量を送信する送信先の情報処理装置10(地域要求量送信先装置)であるか、もしくは、自身を地域要求量送信先装置としている情報処理装置10(地域要求量送信元装置)であるか、を示す情報が格納される。他決定パラメータ184(2)には、他の情報処理装置10の自地域要求量送信先装置決定パラメータ(他地域要求量送信先装置決定パラメータ)が格納される。
図13に変圧器エージェント10が備える主な機能を示している。同図に示すように、変圧器エージェント10は、地域要求量記憶部331、第1地域要求量送信先装置決定部332、第2地域要求量送信先装置決定部333、地域要求量受信部342、地域要求量更新権信号送信部343、地域要求量更新権信号受信部344、地域要求量更新部345、及び地域要求量送信部346の各機能を備える。これらの機能は、変圧器エージェント10のハードウエアによって、もしくは、変圧器エージェント10のCPU311が、メモリ312又は記憶装置313に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
図13に示した機能のうち、地域要求量記憶部331は、送配電線100における地域要求量を記憶する。
第1地域要求量送信先装置決定部332は、地域要求量記憶部331が記憶している地域要求量を送信する情報処理装置10を決定する。第1地域要求量送信先装置決定部332は、自通信可能装置数記憶部3321、自通信可能装置数送信部3322、他通信可能装置数記憶部3323、及び第1地域要求量送信先装置記憶部3324を含む。
このうち自通信可能装置数記憶部3321は、自身と通信可能な情報処理装置10を取得し、取得した情報処理装置10の数を自通信可能装置数として記憶する。
自通信可能装置数送信部3322は、自通信可能装置数記憶部3321が記憶した自通信可能装置数を、他の情報処理装置10に送信する。
他通信可能装置数記憶部3323は、他の情報処理装置10から送信されてくる自通信可能装置数を受信し、受信した自通信可能装置数を他通信可能装置数a(i)(i=1,2,3,・・・)として記憶する。
第1地域要求量送信先装置記憶部3324は、他通信可能装置数記憶部3323が記憶している他通信可能装置数a(i)(i=1,2,3,・・・)のうちの最大値が、自通信可能装置数記憶部3321が記憶している自通信可能装置数よりも大きい場合は、その最大値を送信してきた情報処理装置10を、地域要求量送信先装置として記憶する。
第2地域要求量送信先装置決定部333は、地域要求量記憶部331が記憶している地域要求量を送信する情報処理装置10を決定する。第2地域要求量送信先装置決定部333は、地域要求量送信元装置記憶部3331、自決定パラメータ記憶部3332、自決定パラメータ送信部3333、及び第2地域要求量送信先装置記憶部3334を含む。
このうち地域要求量送信元装置記憶部3331は、他の情報処理装置10と通信することにより、自身を地域要求量送信先装置として記憶している他の情報処理装置10を特定し、特定した情報処理装置10を地域要求量送信元装置として記憶する。
自決定パラメータ記憶部3332は、自通信可能装置数記憶部3321が記憶している自通信可能装置数から、地域要求量送信元装置記憶部3331が記憶している地域要求量送信元装置の数を減じた値を、自地域要求量送信先装置決定パラメータとして記憶する。
自決定パラメータ送信部3333は、自決定パラメータ記憶部3332が記憶した自地域要求量送信先装置決定パラメータを、他の情報処理装置10に送信する。
第2地域要求量送信先装置記憶部3334は、他の情報処理装置10から送られてくる自地域要求量送信先装置決定パラメータを他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)(j=1、2,3,・・・)として受信する。また、第2地域要求量送信先装置記憶部3334は、受信した他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)(j=1、2,3,・・・)のうちの最大値の他地域要求量送信先装置決定パラメータを送信してきた情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶する。
地域要求量受信部342は、地域要求量を受信する。地域要求量更新権信号送信部343は、地域要求量の更新権を要求中又は取得中であることを示す信号である地域要求量更新権信号を送信する。地域要求量更新権信号受信部344は、地域要求量更新権信号を受信する。地域要求量更新部345は、地域要求量記憶部331が記憶している地域要求量を更新する。地域要求量送信部346は、地域要求量を送信する。
図13に示すように、変圧器エージェント10は、自局情報170(3)及び他局情報180(3)を管理している。
図14に自局情報170(3)の一例を示している。同図に示すように、自局情報170(3)は、自局識別子171(3)、自通信可能装置数172(3)、及び自決定パラメータ173(3)を含んで構成されている。このうち自局識別子171(3)には情報処理装置10のそれぞれに割り当てられた識別子が格納される。自通信可能装置数172(3)には自通信可能装置数が格納される。自決定パラメータ173(3)には自地域要求量送信先装置決定パラメータが格納される。
図15に他局情報180(3)のレコード構成を示している。同図に示すように、他局情報180(3)は、他局識別子181(3)、他通信可能装置数182(3)、装置種別183(3)、及び他決定パラメータ184(3)の各項目を含む1つ以上のレコードで構成されている。このうち他局識別子181(3)には、情報処理装置10のそれぞれに割り当てられた識別子が格納される。他通信可能装置数182(3)には、他の情報処理装置10の自通信可能装置数(他通信可能装置数)が格納される。装置種別183(3)には、他局識別子181(3)で特定される情報処理装置10は、自身が地域要求量を送信する送信先の情報処理装置10(地域要求量送信先装置)、もしくは、自身を地域要求量送信先装置としている情報処理装置10(地域要求量送信元装置)であるか、を示す情報が格納される。他決定パラメータ184(3)には、他の情報処理装置10の自地域要求量送信先装置決定パラメータ(他地域要求量送信先装置決定パラメータ)が格納される。
<処理説明>
次に、電力供給システム1において行われる処理について説明する。
図16は発電機エージェント10及び変圧器エージェント10が行う処理(以下、第1エージェント処理と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、発電機エージェント10又は変圧器エージェント10(以下、第1エージェントと称する。)は、地域要求量送信先装置を決定する処理を随時行う(S11)。
また第1エージェントは、第1地域要求量送信先装置決定処理S11により地域要求量送信先装置を記憶したか否かを随時判断する(S12)。地域要求量送信先装置を記憶していない場合には(S12:NO)、第1エージェントは、地域要求量送信先装置を決定する処理(以下、第2地域要求量送信先装置決定処理S13と称する。)を行う。地域要求量送信先装置を記憶している場合には(S12:YES)、第1エージェントは、自身が記憶している地域要求量を地域要求量送信先装置に送信し、自身を地域要求量送信先装置としている地域要求量から地域要求量送信先装置を受信する処理(以下、地域要求量送受信処理S14と称する。)を行う。
図17は、負荷エージェント10が行う処理(以下、第2エージェント処理S20と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、負荷エージェント10(以下、第2エージェントと称する。)は、地域要求量送信先装置を決定する処理を随時行う(S21)。
また第2エージェントは、S21により地域要求量送信先装置を記憶したか否かを随時判断する(S22)。地域要求量送信先装置を記憶している場合には(S22:YES)、第2エージェントは、自身が記憶している地域要求量を地域要求量送信先装置に送信し、自身を地域要求量送信先装置としている地域要求量送信先装置から地域要求量を受信する処理を行う(S24)。地域要求量送信先装置を記憶していない場合には(S22:NO)、第2エージェントは、地域要求量送信先装置を決定する処理を行う(S23)。
また第2エージェントは、自身が付設されている負荷6の電力を制御する処理を随時行う(S25)。
次に図16に示した第1地域要求量送信先装置決定処理S11の詳細について説明する。
地域要求量送信先装置決定処理S11では、第1エージェントが、自通信可能装置数及び他通信可能装置数に基づき、地域要求量送信先装置を決定する。
図18は第1エージェントが自通信可能装置数を取得して記憶する処理(以下、自通信可能装置数記憶処理S111と称する。)の詳細を説明するフローチャートである。この処理は随時行われる。
第1エージェントは、自身と現在通信可能な情報処理装置10の数を取得して自通信可能装置数として記憶する(S1811、S1812)。この処理は、例えば、他の情報処理装置10にハローパケットをブロードキャスト送信し、このハローパケットに対する返信パケットを送信してきた情報処理装置10の数を自身と現在通信可能な情報処理装置10の数として取得する。第1エージェントは、記憶した自通信可能装置数を、他の情報処理装置10に随時送信する(S1813)。
図19は第1エージェントが他通信可能装置数を取得して記憶する処理(以下、他通信可能装置数記憶処理S112と称する。)の詳細を説明するフローチャートである。この処理は随時行われる。
同図に示すように、第1エージェントは、他の情報処理装置10から送られてくる自通信可能装置数(図18のS1813にて送信された自通信可能装置数)を受信する(S1911)。そして第1エージェントは、受信した自通信可能装置数を、他通信可能装置記憶数a(i)(i=1、2,3,・・・)として記憶する(S1912)。
図20は第1地域要求量送信先装置記憶処理S113の詳細を説明するフローチャートである。第1地域要求量送信先装置記憶処理S113では、第1エージェントは、自通信可能装置数記憶処理S11で記憶した自通信可能装置数、及び他通信可能装置数記憶処理S13で記憶した他通信可能装置数に基づき、地域要求量送信先装置を記憶する。この処理は随時行われる。
同図に示すように、第1エージェントは、自通信可能装置数が変化したか否かを随時監視する(S2011)。第1エージェントが自通信可能装置数が変化したことを検地した場合は(S2011:YES)S2012に進む。
S2012では、第1エージェントは、記憶している他通信可能装置数a(i)(i=1、2,3,・・・)のうちの最大値が、自身が現在記憶している自通信可能装置数よりも大きいか否かを判断する。大きい場合は(S2012:YES)S2013に進み、大きくない場合は(S2012:NO)処理は終了する。
S2013では、第1エージェントは、自身が現在記憶している他通信可能装置数a(i)(i=1、2,3,・・・)のうち最大値の他通信可能装置数a(i)を送信してきた情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶する。
尚、最大値を送信してきた情報処理装置10が複数存在する場合には、情報処理装置10のそれぞれに予め設定された優先順位に従って(例えば、情報処理装置10の夫々に識別子番号を付与しておき、識別子番号が若い情報処理装置10ほど優先順位が高いとして)、その優先順位が最も高い情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶する。
次に図16に示した第2地域要求量送信先装置決定処理S13について説明する。
第2地域要求量送信先装置決定処理S13では、第1エージェントが、前述の第1地域要求量送信先装置決定処理S11において地域要求量送信先装置を決定できなかった場合に、他の情報処理装置10から送られてくる自地域要求量送信先装置決定パラメータに基づき、地域要求量送信先装置を決定する。情報処理装置10は、自通信可能装置数から地域要求量送信元装置の数を減じることにより自地域要求量送信先装置決定パラメータを求める。
図21は第2地域要求量送信先装置決定処理S13のうち、地域要求量送信元装置を記憶する処理(以下、地域要求量送信元装置記憶処理S131と称する。)を説明するフローチャートである。
まず第1エージェントは、他の情報処理装置10と通信することにより、自身を地域要求量送信先装置として記憶している情報処理装置10を特定し(S2111)、特定した全ての情報処理装置10を地域要求量送信元装置として記憶する(S2112)。
第1エージェントは、特定した地域要求量送信元装置の数を求め、求めた数を他の情報処理装置10に送信する(S2113)。
図22は第2地域要求量送信先装置決定処理S13のうち、自地域要求量送信先装置決定パラメータを求め記憶する処理(以下、自地域要求量送信先装置決定パラメータ記憶処理S132と称する。)を説明するフローチャートである。この処理では、第1エージェントは、特定した地域要求量送信元装置の数に基づき自地域要求量送信先装置決定パラメータを求める。
まず第1エージェントは、自身が記憶している自通信可能装置数から、自身が記憶している地域要求量送信元装置の数を減じた値を求め、求めた値を自地域要求量送信先装置決定パラメータとして記憶する(S2211、S2212)。
続いて第1エージェントは、記憶した自地域要求量送信先装置決定パラメータを、他の情報処理装置10に送信する(S2213)。
図23は第2地域要求量送信先装置決定処理S13のうち、自地域要求量送信先装置決定パラメータを受信し記憶する処理(以下、他地域要求量送信先装置決定パラメータ記憶処理S133と称する。)を説明するフローチャートである。この処理では、第1エージェントは、他の情報処理装置10から送られてきた自地域要求量送信先装置決定パラメータを受信する。
同図に示すように、第1エージェントは、他の情報処理装置10から送られてくる自地域要求量送信先装置決定パラメータを受信し、受信した自地域要求量送信先装置決定パラメータを他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)として記憶する(S2311、S2312)。
図24は第2地域要求量送信先装置決定処理S13のうち、地域要求量送信先装置を決定する処理(以下、第2地域要求量送信先装置記憶処理S134と称する。)を説明するフローチャートである。この処理では、第1エージェントは、地域要求量送信先装置を決定する。
第1エージェントは、自身が記憶している他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)のうちの最大値の他地域要求量送信先装置決定パラメータを送信してきた情報処理装置10を、地域要求量送信先装置として記憶する(S2411)。
尚、最大値の他地域要求量送信先装置決定パラメータを送信してきた情報処理装置10が複数ある場合は、情報処理装置10のそれぞれに予め設定した優先順位に従って(例えば、情報処理装置10の夫々に識別子番号を付与しておき、識別子番号が若い情報処理装置10ほど優先順位が高いとして)、その優先順位が最も高い情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶する。
以上、第1エージェントが行う、第1地域要求量送信先装置決定処理S11及び第2地域要求量送信先装置決定処理S13について説明したが、第2エージェントが行う、第1地域要求量送信先装置決定処理S21及び第2地域要求量送信先装置決定処理S23についても同様である。
即ち、第1地域要求量送信先装置決定処理S21では、前述した自通信可能装置数記憶処理S111に対応する処理として自通信可能装置数記憶処理S211が行われ、他通信可能装置数記憶処理S112に対応する処理として他通信可能装置数記憶処理S212が行われ、第1地域要求量送信先装置記憶処理S113に対応する処理として第1地域要求量送信先装置記憶処理S213が行われる。また、第2地域要求量送信先装置決定処理S23では、地域要求量送信元装置記憶処理S131に対応する処理として地域要求量送信元装置記憶処理S231が行われ、自地域要求量送信先装置決定パラメータ記憶処理S132に対応する処理として自地域要求量送信先装置決定パラメータ記憶処理S232が行われ、他地域要求量送信先装置決定パラメータ記憶処理S133に対応する処理として他地域要求量送信先装置決定パラメータ記憶処理S233が行われ、第2地域要求量送信先装置記憶処理S134に対応する処理として第2地域要求量送信先装置記憶処理S234が行われる。
<具体例>
次に、第1地域要求量送信先装置決定処理S11、第2地域要求量送信先装置決定処理S13、第2地域要求量送信先装置決定処理S21、及び第2地域要求量送信先装置決定処理S23による処理結果の一例について説明する。
図25は、電力供給システム1のあるタイミングにおける情報処理装置10間の地域要求量の送信方向の一例を示す図である。同図において、個々の情報処理装置10を表す円形枠内の数字は、その情報処理装置10がこのタイミングで記憶している自通信可能装置数である。同図における矢線は、地域要求量送信元装置から地域要求量送信先装置への地域要求量の送信方向を示す。
例えば、識別子が「A1」の情報処理装置10の地域要求量送信先装置は、識別子「A5」の情報処理装置10であり、識別子が「A5」の情報処理装置10の地域要求量送信先装置は、識別子が「A6」の情報処理装置10であり、識別子が「A6」の情報処理装置10の地域要求量送信先装置は、識別子「D2」の情報処理装置10である。
図26は、上記タイミングにおいて識別子が「A1」の情報処理装置10が記憶している自局情報170である。同図に示すように、上記タイミングにおいて、識別子(自局識別子171)が「A1」の情報処理装置10は、自通信可能装置数172として「3」を記憶している。またこのタイミングでは、当該情報処理装置10の自決定パラメータ173は未設定である。
図27は、上記タイミングにおいて識別子が「A1」の情報処理装置10が記憶している他局情報180である。同図に示すように、上記タイミングにおいて、当該情報処理装置10は、他の3つの情報処理装置10の識別子(他局識別子181)である「A2」、「A4」、「A5」を記憶している。また識別子が「A2」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「3」を記憶し、識別子が「A4」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「4」を記憶し、識別子が「A5」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「7」を記憶している。また識別子が「A5」の情報処理装置10については、装置種別183として「親」を記憶している。
図28は、上記タイミングにおいて識別子が「A5」の情報処理装置10が記憶している自局情報170である。同図に示すように、上記タイミングにおいて、識別子(自局識別子171)が「A5」の情報処理装置10は、自通信可能装置数172として「7」を記憶している。また当該情報処理装置10は、自決定パラメータ173として「2」を記憶している。
図29は、上記タイミングにおいて識別子が「A5」の情報処理装置10が記憶している他局情報180である。同図に示すように、上記タイミングにおいて、当該情報処理装置10は、他の7つの情報処理装置10の識別子(他局識別子181)である「A1」、「A2」、「A3」、「A4」、「A6」、「C2」、「C3」を記憶している。また当該情報処理装置10は、識別子が「A1」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「3」を記憶し、識別子が「A2」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「3」を記憶し、識別子が「A3」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「4」を記憶し、識別子が「A4」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「4」を記憶し、識別子が「A6」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「7」を記憶し、識別子が「C2」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「7」を記憶し、識別子が「C3」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「5」を記憶している。
また、識別子が「A5」の情報処理装置10は、同図に示すように、識別子が「A1」の情報処理装置10については装置種別183として「子」を記憶し、識別子が「A2」の情報処理装置10については装置種別183として「子」を記憶し、識別子が「A3」の情報処理装置10については装置種別183として「子」を記憶し、識別子が「A4」の情報処理装置10については装置種別183として「子」を記憶し、識別子が「A6」の情報処理装置10については装置種別183として「親」を記憶し、識別子が「C2」の情報処理装置10については装置種別183として「子」を記憶し、識別子が「C3」の情報処理装置10については装置種別183として「子」を記憶している。
また、同図に示すように、識別子が「A5」の情報処理装置10は、識別子が「A6」の情報処理装置10については他決定パラメータ184として「6」を記憶し、識別子が「C2」の情報処理装置10については他決定パラメータ184として「3」を記憶している。
図30は、上記タイミングにおいて識別子が「A6」の情報処理装置10が記憶している自局情報170である。同図に示すように、上記タイミングにおいて、識別子(自局識別子171)が「A6」の情報処理装置10は、自通信可能装置数172として「7」を記憶している。また当該情報処理装置10は、自決定パラメータ173として「6」を記憶している。
図31は、上記タイミングにおいて識別子が「A6」の情報処理装置10が記憶している他局情報180である。同図に示すように、上記タイミングにおいて、当該情報処理装置10は、他の7つの情報処理装置10の識別子(他局識別子181)である「A3」、「A5」、「B1」、「B3」、「C3」、「D1」、「D2」を記憶している。また識別子が「A3」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「4」を記憶し、識別子が「A5」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「7」を記憶し、識別子が「B1」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「4」を記憶し、識別子が「B3」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「7」を記憶し、識別子が「C3」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「5」を記憶し、識別子が「D1」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「7」を記憶し、識別子が「D2」の情報処理装置10については他通信可能装置数182として「7」を記憶している。
また、識別子が「A6」の情報処理装置10は、同図に示すように、識別子が「A5」の情報処理装置10については装置種別183として「子」を記憶し、識別子が「B1」の情報処理装置10については装置種別183として「子」を記憶し、識別子が「D2」の情報処理装置10については装置種別183として「親」を記憶している。
また、識別子が「A6」の情報処理装置10は、識別子が「A5」の情報処理装置10については他決定パラメータ184として「2」を記憶し、識別子が「B3」の情報処理装置10については他決定パラメータ184として「4」を記憶し、識別子が「D1」の情報処理装置10については他決定パラメータ184として「5」を記憶し、識別子が「D2」の情報処理装置10については他決定パラメータ184として「7」を記憶している。
次に、地域要求量送受信処理S14、地域要求量送受信処理S24、及び電力制御処理S25について説明する。
図32は、電力供給システム1において、情報処理装置10が地域要求量送信先装置を決定した様子を説明する図である。
同図に示すように、第1配電線101における発電機エージェント10は、その第1配電線101の上位に接続されている第1配電線102における変圧器エージェント10を地域要求量送信先装置としている。
また、第1配電線101における負荷エージェント10は、その第1配電線101の上位に接続されている第1配電線102における変圧器エージェント10を地域要求量送信先装置としている。
以下では、発電機エージェント10及び負荷エージェント10が所属する階層を第1階層と称し、変圧器エージェント10が所属する階層を第2階層と称する。
図33は、発電機エージェント10が行う地域要求量送受信処理S14(以下、発電機地域要求量送受信処理S3300と称する。)を説明するフローチャートである。この処理は随時行われる。
同図に示すように、発電機エージェント10は、自発電機の現在の出力(自機現在出力P1n)を取得する(S3311)。
発電機エージェント10は、他の情報処理装置10から、第1階層における地域要求量である第1地域要求量を受信したか否かを判断し(S3312)、受信した場合は(S3312:YES)、受信した第1地域要求量を記憶する(S3313)。第1地域要求量を受信していない場合は(S3312:NO)S3314に進む。
S3314では、発電機エージェント10は、自機現在出力の変動幅ΔP1の絶対値が閾値+aを超えたか否かを判断する。尚、変動幅ΔP1は、S3311で取得した自機現在出力P1nと送信時自機現在出力記憶部147が記憶している送信時自機現在出力P1oとの差として求める(ΔP1=P1n−P1o)。変動幅ΔP1の絶対値が閾値+aを超えている場合は(S3314:YES)S3315に進み、超えていない場合は(S3314:NO)S3311に戻る。このように、発電機エージェント10は、自機現在出力の変動幅ΔP1の絶対値が閾値+aを超えている場合のみ、第1地域要求量の更新を行う。
S3315では、発電機エージェント10は、第1地域要求量の更新権信号である第1地域要求量更新権信号を受信しているか否かを判断する。第1地域要求量更新権信号を受信している場合は(S3315:YES)、所定時間待機した後(S3316)、S3311に戻る(即ち、他のエージェントが第1地域要求量を更新しようとしている場合は第1地域要求量を更新しない)。一方、第1地域要求量更新権信号を受信していない場合は(S3315:NO)、S3321に進む。
S3321では、発電機エージェント10は、自身が所属する階層(以下、自階層と称する。)の発電機エージェント10、及び、自階層の負荷エージェント10に、第1地域要求量更新権信号を送信する。発電機エージェント10は、所定時間だけ第1地域要求量更新権信号の受信を待機し(S3322)、所定時間内に第1地域要求量更新権信号を受信した場合(S3323:YES)、さらに所定時間待機した後(S3316)、S3311に戻る。
一方、所定時間内に第1地域要求量更新権信号を受信しない場合(S3323:NO)、発電機エージェント10は、記憶している第1地域要求量を更新するとともに(S3324)、更新後の第1地域要求量を、自階層の発電機エージェント10、及び自階層の負荷エージェント10に送信する(S3325)。また発電機エージェント10は、送信時自機現在出力Poを自機現在出力に更新する(S3326)。その後はS3311に戻る。
図34は、負荷エージェント10によって行われる地域要求量送受信処理S24(以下、負荷地域要求量送受信処理S3400と称する。)を説明するフローチャートである。この処理は随時行われる。
同図に示すように、負荷エージェント10は、地域要求量を受信して記憶する処理(以下、地域要求量受信処理S3411と称する。)を行う(S3411)。
図35は、地域要求量受信処理S3411の詳細を説明するフローチャートである。同図に示すように、負荷エージェント10は、第1地域要求量を受信したか否かを判断する(S3511)。第1地域要求量を受信した場合は(S3511:YES)受信した第1地域要求量を記憶する(S3512)。第1地域要求量を受信していない場合は(S3511:NO)S3513に進む。
S3513では、負荷エージェント10は、第2階層における地域要求量である第2地域要求量を受信したか否かを判断する。第2地域要求量を受信した場合は(S3513:YES)受信した第2地域要求量を記憶し(S3514)、地域要求量受信処理S3511は終了する。受信していない場合(S3513:NO)は、地域要求量受信処理S3411は終了する。
図34に戻り、負荷エージェント10は、地域要求量を送信する処理(以下、地域要求量送信処理S3412と称する。)を行う。
図36に、地域要求量送信処理S3412の詳細を説明するフローチャートを示している。同図に示すように、負荷エージェント10は、自負荷の現在の消費電力(自機現在消費電力P2n)を取得する(S3611)。
次に負荷エージェント10は、自機現在消費電力の変動幅ΔP2の絶対値が閾値+cを超えているか否かを判断する(S3612)。尚、変動幅ΔP2は、S3611で取得した自機現在消費電力P2nと送信時自機現在消費電力記憶部253が記憶している送信時自機現在消費電力P2oとの差(ΔP2=P2n−P2o)として求める。超えている場合は(S3612:YES)S3613に進み、超えていない場合は(S3612:NO)S3611に戻る。このように、負荷エージェント10は、自機現在消費電力の変動幅ΔP2の絶対値が閾値+cを超えている場合のみ、地域要求量の更新を行う。
S3613では、負荷エージェント10は、第1地域要求量更新権信号を受信しているか否かを判断する。第1地域要求量更新権信号を受信している場合は(S3613:YES)、所定時間待機した後(S3614)、S3611に戻る(即ち、他のエージェントが第1地域要求量を更新しようとしている場合は第1地域要求量を更新しない)。一方、第1地域要求量更新権信号を受信していない場合は(S3613:NO)、S3615に進む。
S3615では、負荷エージェント10は、自階層の発電機エージェント10、及び自階層の他の負荷エージェント10に第1地域要求量更新権信号を送信する。負荷エージェント10は、所定時間だけ第1地域要求量更新権信号の受信を待機し(S3616)、所定時間内に第1地域要求量更新権信号を受信した場合(S3617:YES)、さらに所定時間待機した後(S3614)、S3611に戻る。
一方、所定時間内に第1地域要求量更新権信号を受信しない場合(S3617:NO)、負荷エージェント10は、記憶している第1地域要求量を更新するとともに(S3618)、更新後の第1地域要求量を、自階層の発電機エージェント10、及び自階層の他の負荷エージェント10に送信する(S3619)。また負荷エージェント10は、送信時自機現在消費電力P2oを自機現在消費電力に更新し(S3620)、地域要求量送信処理S3412は終了する。
図37は、負荷エージェント10が行う電力制御処理S25(以下、負荷電力制御処理S3700と称する。)を説明するフローチャートである。この処理は随時行われる。
同図に示すように、負荷エージェント10は、第1地域要求量が所定の閾値+bより大きいか否かを判断する(S3712)。第1地域要求量が所定の閾値+bより大きい場合は(S3712:YES)S3713に進み、第1地域要求量が所定の閾値+b以下の場合は(S3712:NO)S3721に進む。
S3713では、負荷エージェント10は、自負荷の動作を開始する処理(以下、負荷動作開始処理S3713と称する。)を行う。負荷動作開始処理S3713の詳細は後述する。その後はS3712に戻る。
S3721では、負荷エージェント10は、第2地域要求量が所定の閾値+bよりも大きいか否かを判断する。第2地域要求量が所定の閾値+bより大きい場合は(S3721:YES)S3722に進み、第2地域要求量が所定の閾値+b以下である場合は(S3721:NO)、S3712に戻る。
S3722では、負荷エージェント10は、自負荷の動作を開始する処理(以下、負荷動作開始処理S3722と称する。)を行う。負荷動作開始処理S3722の詳細は後述する。その後はS3712に戻る。
S3731では、負荷エージェント10は、自負荷の動作を停止する処理(以下、負荷動作停止処理S3731と称する。)を行う。負荷動作停止処理S3731の詳細は後述する。その後はS3711に戻る。
図38は、負荷動作開始処理S3713の詳細を説明するフローチャートである。同図に示すように、負荷エージェント10は、自負荷の動作の状態を判断する(S3811)。自負荷が動作中であれば(S3811:動作中)、負荷動作開始処理S3813は終了し、自負荷が停止中であれば(S3811:停止中)S3812に進む。
S3812では、負荷エージェント10は、第1地域要求量に基づく負荷6の電力制御の制御権信号である第1制御権信号を受信しているか否かを判断する。第1制御権信号を受信していれば(S3812:YES)S3813に進み、受信していなければ(S3812:NO)S3814に進む。
S3813では、負荷エージェント10は所定時間待機し、その後は図37のS3712に戻る。
S3814では、負荷エージェント10は、自階層の他の負荷エージェント10に第1制御権信号を送信する。負荷エージェント10は、所定時間だけ第1制御権信号の受信を待機し(S3815)、所定時間内に第1制御権信号を受信した場合(S3816:YES)、さらに所定時間待機した後(S3813)、S4011に戻る。一方、所定時間内に第1制御権信号を受信しない場合(S3816:NO)、負荷エージェント10は、自負荷の動作を開始させる(S3817)。その後は図37のS3712に戻る。
図39は、負荷動作開始処理S3722の詳細を説明するフローチャートである。
同図に示すように、負荷エージェント10は、自負荷の動作の状態を判断し(S3911)、自負荷が動作中であれば(S3911:動作中)、図37のS3712に戻り、自負荷が停止中であれば(S3911:停止中)S3912に進む。
S3912では、負荷エージェント10は、第2地域要求量に基づく負荷6の電力制御の制御権信号である第2制御権信号を受信しているか否かを判断し、受信していれば(S3912:YES)所定時間待機した後(S3913)、図37のS3712に戻る。第2制御権信号を受信していなければ(S3912:NO)S3914に進む。
S3914では、負荷エージェント10は、第2階層の変圧器エージェント10に第2制御権信号を送信する。
次に負荷エージェント10は、所定時間だけ第2制御権信号の受信を待機する(S3915)。所定時間内に第2制御権信号を受信した場合は(S3916:YES)さらに所定時間待機した後(S3913)図37のS3712に戻る。一方、所定時間内に第2制御権信号を受信しない場合(S3916:NO)、負荷エージェント10は、自負荷の動作を開始させる(S3917)。その後は図37のS3712に戻る。
図40は、負荷動作停止処理S3731の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図とともに負荷動作停止処理S3731について説明する。
同図に示すように、負荷エージェント10は、第1地域要求量が所定の閾値−bより小さいか否かを判断する。第1地域要求量が所定の閾値−bより小さい場合は(S4011:YES)S4012に進み、所定の閾値−b以上である場合には(S4011:NO)、図37のS3712に戻る。
S4012では、負荷エージェント10は、第2地域要求量が所定の閾値−bよりも小さいか否かを判断する。第2地域要求量が所定の閾値−bより小さい場合は(S4012:YES)S4013に進み、所定の閾値−b以上である場合は(S4012:NO)、図37のS3712に戻る。
S4013では、負荷エージェント10は、自負荷の動作の状態を判断する。自負荷が動作中であれば(S4013:動作中)S4014に進み、停止中であれば(S4013:停止中)、図37のS3712に戻る。
S4014では、負荷エージェント10は、変圧器エージェント10から第1制御権信号又は第2制御権信号を受信しているか否かを判断する。第1制御権信号又は第2制御権信号を受信している場合は(S4014:YES)所定時間待機した後(S4015)、図37のS3712に戻る。第1制御権信号及び第2制御権信号のいずれも受信していない場合は(S4014:NO)S4016に進む。
S4016では、負荷エージェント10は、自階層の他の負荷エージェント10に第1制御権信号を送信する。また、負荷エージェント10は、第2階層の変圧器エージェント10に第2制御権信号を送信する。
次に負荷エージェント10は、所定時間待機し(S4017)、第1制御権信号又は第2制御権信号を受信しているか否かを判断する(S4018)。第1制御権信号又は第2制御権信号を受信していれば(S4018:YES)、負荷エージェント10は所定時間待機する(S4015)。その後は図37のS3712に戻る。第1制御権信号又は第2制御権信号のいずれも受信していない場合は(S4018:NO)、負荷エージェント10は、自負荷の動作を停止させ(S4019)、その後は図37のS3712に戻る。
図41は、変圧器エージェント10が行う地域要求量送受信処理S14(以下、変圧器地域要求量送受信処理S4100と称する。)を説明するフローチャートである。この処理は随時行われる。
同図に示すように、変圧器エージェント10は、第1地域要求量を受信した際に行う処理(以下、第1受信処理S4111と称する。)、第2地域要求量を受信した際に行う処理(以下、第2受信処理S4112と称する。)、及び、第1制御権信号又は第2制御権信号を受信した際に行う処理(以下、第3受信処理S4113と称する。)の各処理を随時行う。
図42は、第1受信処理S4111の詳細を説明するフローチャートである。
同図に示すように、変圧器エージェント10は、第1階層の発電機エージェント10又は第1階層の負荷エージェント10から第1地域要求量を受信しているか否かを判断する。第1地域要求量を受信していれば(S4211:YES)、処理はS4212に進み、受信していなければ(S4211:NO)処理が終了する。
S4212では、変圧器エージェント10は、S4211で受信した第1地域要求量を記憶する。変圧器エージェント10は、第2地域要求量更新権信号を受信しているか否かを判断する(S4213)。第2地域要求量更新権信号を受信していれば(S4213:YES)所定時間待機した後(S4214)、S4213に戻る。第2地域要求量更新権信号を受信していなければ(S4213:NO)S4215に進む。
S4215では、変圧器エージェント10は、自階層の他の変圧器エージェント10に第2地域要求量更新権信号を送信する(S4215)。変圧器エージェント10は、所定時間待機し(S4216)、他の変圧器エージェント10から、第2地域要求量更新権信号を受信しているか否かを判断する(S4217)。第2地域要求量更新権信号を受信していれば(S4217:YES)S4214に進み、受信していなければ(S4217:NO)S4218に進む。
S4218では、変圧器エージェント10は、記憶している第2地域要求量を更新するとともに、更新後の第2地域要求量を、自階層の他の変圧器エージェント10に送信する(S4219)。また変圧器エージェント10は、自階層の下位の第1階層の負荷エージェント10に、更新後の第2地域要求量を送信する(S4220)。
図43は、第2受信処理S4112の詳細を説明するフローチャートである。
同図に示すように、変圧器エージェント10は、第2地域要求量を受信しているか否かを判断する。受信していれば(S4311:YES)S4312に進み、受信していなければ(S4311:NO)処理が終了する。
S4312では、変圧器エージェント10は、S4311で受信した第2地域要求量を記憶する。変圧器エージェント10は、第1地域要求量更新権信号を受信しているか否かを判断する(S4313)。第1制御権信号を受信していれば(S4313:YES)、所定時間待機した後(S4314)、S4313に戻る。受信していなければ(S4313:NO)S4315に進む。
S4315では、変圧器エージェント10は、第1階層の発電機エージェント10、及び第1階層の負荷エージェント10に、第1地域要求量更新権信号を送信する。変圧器エージェント10は、所定時間待機した後(S4316)、第1地域要求量更新権信号を受信しているか否かを判断する(S4317)。第1地域要求量更新権信号を受信していれば(S4317:YES)S4314に進み、受信していなければ(S4317:NO)S4318に進む。
S4318では、変圧器エージェント10は、S4312で記憶した第2地域要求量を、第1階層の負荷エージェント10に送信する。
図44は、第3受信処理S4113の詳細を説明するフローチャートである。
変圧器エージェント10は、第1制御権信号又は第2制御権信号を受信しているか否かを判断する(S4411)。第1制御権信号又は第2制御権信号を受信していれば(S4411:YES)S4412に進み、いずれも受信していなければ(S4412:NO)処理が終了する。
S4412では、変圧器エージェント10は、受信した制御権信号が第1制御権信号であるか第2制御権信号であるかを判断する。受信した制御権信号が第1制御権信号である場合は(S4412:第1)S4413に進み、受信した制御権信号が第2制御権信号である場合は(S4412:第2)S4414に進む。
S4413では、変圧器エージェント10は、第1階層の負荷エージェント10に、受信した第1制御権信号を転送し、その後は処理が終了する。
S4414では、変圧器エージェント10は、第1階層の負荷エージェント10、及び第2階層の他の変圧器エージェント10に、受信した第2制御権信号を転送し、その後は処理が終了する。
以上のように、情報処理装置10は、自身が記憶している地域要求量と、自身を地域要求量の送信先としている情報処理装置10から受信した地域要求量とに基づき、自身が付設されている電力設備の電力制御を行うので、確実に、電力系統における需給制御を行うことができる。これにより、電力系統における潮流変動を抑制することができる。
また情報処理装置10は、自身と通信可能な情報処理装置10の数(自通信可能装置数)よりも、他の情報処理装置10の自通信可能装置数の最大値の方が大きい場合は、当該他の情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶し、地域要求量送信先装置を記憶しなかった場合は、自通信可能装置数から地域要求量送信元装置の数を減じた値(自地域要求量送信先装置決定パラメータ)のうちで最大値の自地域要求量送信先装置決定パラメータを送信してきた他の情報処理装置10を、地域要求量送信先装置として記憶する。このように、本実施形態の情報処理装置10は、地域要求量の送信先の情報処理装置10を決定して階層構造のネットワークを自律的に構築するので、情報処理装置10間で地域要求量を共有するための通信ネットワークを自動的に構築することができる。
また、情報処理装置10は、自通信可能装置数が変化したと判断した場合に、地域要求量送信先装置を記憶するので、情報処理装置10の最新の設置状況や最新の設置環境に応じて、電力系統の需給制御を行うための最適な通信ネットワークを構築することができる。
また、情報処理装置10は、他通信可能装置数a(i)の最大値が複数ある場合は、予め設定された優先順位に従って、情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶するので、複数の情報処理装置10が他通信可能装置数a(i)の最大値をとる場合でも、地域要求量送信先装置を確実に特定することができ、電力系統の需給制御を行うための通信ネットワークを確実に構築することができる。
また、情報処理装置10は、他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)のうちの最大値を送信してきた情報処理装置10が複数ある場合、予め設定された優先順位に従って、情報処理装置10を地域要求量送信先装置として記憶するので、複数の情報処理装置10が他地域要求量送信先装置決定パラメータb(j)の最大値をとる場合でも、地域要求量送信先装置を記憶することができ、電力系統の需給制御を行うための通信ネットワークを確実に構築することができる。
また、情報処理装置10は、所定時間内に地域要求量更新権信号を受信しない場合に地域要求量を更新するので、地域要求量に係る通信の輻輳を防ぎ、電力系統の需給制御を行うための通信ネットワークをより確実に構築することができる。
以上に説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、以上の実施形態では、負荷6の出力制御の態様としてオンオフ制御を例示したが、負荷6の出力制御の態様はオンオフ制御(電力消費量最大又は電力消費量ゼロのいずれかに切り換える制御)に限られず、負荷6の現在電力消費量を増減するように(電力消費量最大と電力消費量ゼロの間の中間値も取り得る制御)してもよい。
また本実施形態では、第1階層及び第2階層の情報処理装置10が存在する場合の電力制御について説明したが、同様の方法により本発明はn階層(n=3,4,・・・)の情報処理装置10が存在する場合に拡張することができる。