以下、本発明の送信サーバと、携帯端末と、送信システムとを具現化した実施形態について、図面を参照して順に説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。本明細書では、記憶装置が記憶するデータを、データが表す内容を用いて表現する。例えば、「記憶装置は、電子ペットを記憶する」との記載は、「記憶装置は、電子ペットを表すデータを記憶する」を意味する。本明細書におけるユーザは、携帯端末2のユーザを指す。
図1を参照して、管理システム100について説明する。図1のように、管理システム100は、少なくとも1つの管理サーバ1と、少なくとも1つの携帯端末2とを備える。携帯端末2は、ネットワーク3を介して管理サーバ1と接続可能である。本実施形態の管理システム100は、複数の携帯端末2がネットワーク3を介して管理サーバ1に接続可能である態様を想定している。管理サーバ1は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータである。携帯端末2は、例えば、カメラ65(図5参照)を備える携帯電話である。
図2を参照して、管理サーバ1の電気的構成について説明する。図2のように、管理サーバ1は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」と言う。)24と、表示ドライバ25と、入力ドライバ26と、通信モジュール27と、ディスクドライブ28とを備え、それらはバス29を介して電気的に接続されている。
CPU21は、ROM22又はHDD24に記憶されたプログラムに従って、各種処理を実行させる。ROM22は、管理サーバ1が実行するプログラムと、プログラム実行時に参照される初期値とを含む各種情報を記憶している。RAM23は、プログラムで使用される各種の情報を一時的に記憶する。
HDD24は、プログラム記憶エリア241と、設定記憶エリア242と、電子ペットデータ記憶エリア243と、飼主データ記憶エリア244とを備える。プログラム記憶エリア241は、管理サーバ1が実行するプログラムを記憶する。設定記憶エリア242は、CPU21が、各種プログラムを実行するための設定値が記憶されている。
電子ペットデータ記憶エリア243は、図3のテーブルのように、電子ペットに関わる情報を管理するためのテーブルを記憶する。図3のテーブルには、ペットIDと、電子ペットの種類と、電子ペットの性格と、電子ペットの状態と、電子ペットの大きさと、電子ペットの色と、ペット位置と、電子ペットの飼主とを含む情報がそれぞれ対応付けられている。ペットIDは、電子ペットを他の電子ペットと識別するために用いられる。電子ペットの種類は、犬と、猫と、蛇といった、動物の種類で表される。電子ペットの性格は、電子ペットの性格は、飼主がどのように電子ペットを管理しているかに応じて設定される。
電子ペットの状態は、電子ペットの管理状態を表す。電子ペットの状態には、「野生」と、「迷子」と、「飼育」とのいずれかの状態が設定される。「野生」は、電子ペットがいずれの飼主とも対応付けられていないことを表す。「迷子」は、電子ペットがいずれかの飼主と対応付けられているが、飼主の管理からはずれていることを表す。「飼育」は、電子ペットがいずれかの飼主と対応付けられており、且つ、飼主の管理下にあることを表す。図18を参照して後述する取得要求受信処理において、所定の条件を満たす場合に、ペットの状態が、「野生」から「飼育」に変更される。図28を参照して後述する放棄要求受信処理において、所定の条件を満たす場合に、ペットの状態が、「飼育」から「野生」に変更される。図23を参照する管理処理において、飼主が所有する携帯端末2が管理サーバ1に所定期間アクセスしない場合に、ペットの状態が、「飼育」から「迷子」に変更される。図26を参照して後述する変更要求受信処理において、所定の条件を満たす場合に、ペットの状態が、「迷子」から「飼育」に変更される。
電子ペットの大きさ及び色は、電子ペットの年齢と、携帯端末2が管理サーバ1にアクセスする数とを含む条件に応じて更新される。電子ペットの種類と、電子ペットの状態と、電子ペットの性格と、電子ペットの大きさと、電子ペットの色とを、電子ペットの容姿情報と言う。図8を参照して後述する端末処理において、電子ペットの容姿情報に基づき、ペット画像が作成される。
ペット位置は、電子ペットの現在位置を表す仮想的な座標で表される。ペット位置は、電子ペットの状態が、野生及び迷子のいずれかである電子ペットに対して付与される。電子ペットの状態が飼育である電子ペットのペット位置には、NULLが設定される。ペット位置は、図14を参照して後述するサーバ処理において、定期的(例えば、5秒毎)に更新される。飼主は、電子ペットと対応付けられた携帯端末2のユーザの名前を表す。
飼主データ記憶エリア244は、図4のように、飼主に関わる情報を管理するためのテーブルを記憶する。図4のテーブルには、飼主と、ペットIDと、最終アクセス日と、アドレスとを含む情報が対応付けられている。図4の飼主は、図3の飼主と対応している。図4のペットIDは、図3のペットIDと対応している。最終アクセス日は、電子ペットと対応付けられている携帯端末2が、管理サーバ1にアクセスした最終日を表す。アドレスは、飼主に設定されているユーザの携帯端末2のe−mailアドレスを表す。本実施形態では、携帯端末2のe−mailアドレスを携帯端末2の識別情報として用いる。
表示ドライバ25は、表示ドライバ25と電気的に接続されたディスプレイ31に画像を表示させる機能を備える。入力ドライバ26は、入力ドライバ26と電気的に接続されたキーボード32から入力された情報を検出する機能を備える。通信モジュール27は、ネットワーク3と接続する機能を備え、外部装置との通信を司る。ディスクドライブ28は、CD−ROM33に記憶された情報を読み取る機能を備える。CD−ROM33には、例えばCPU21を駆動させるために必要なプログラムが記憶される。
図5を参照して、携帯端末2の電気的構成について説明する。図5のように、携帯端末2は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、フラッシュメモリ44と、音声入力ドライバ46と、音声出力ドライバ47と、表示ドライバ48と、入力ドライバ49と、GPS受信機50と、方位センサ51と、通信モジュール52と、画像入力ドライバ53とを備え、それらはバス54を介して電気的に接続されている。さらに、携帯端末2は、マイク61と、スピーカ62と、ディスプレイ63と、タッチパネル64と、カメラ65とを備えている。
CPU41は、ROM42又はフラッシュメモリ44に記憶されたプログラムに従って、各種処理を実行させる。ROM42は、携帯端末2が実行するプログラムと、プログラム実行時に参照される初期値とを含む各種情報を記憶している。RAM43は、プログラムで使用される各種の情報を一時的に記憶する。
フラッシュメモリ44は、プログラム記憶エリア441と、電子ペットデータ記憶エリア442と、ペット画像データ記憶エリア443とを備える。プログラム記憶エリア441は、携帯端末2が実行するプログラムを記憶する。電子ペットデータ記憶エリア442は、携帯端末2のユーザが飼主となっている電子ペット(以下、単に「飼育ペット」と言う。)に関わる情報が記憶されている。飼育ペットに関わる情報としては、例えば、飼育ペットのペットIDが挙げられる。ペット画像データ記憶エリア443は、電子ペットの容姿情報に基づき、ペット画像を作成するための画像データを記憶する。ペット画像は、電子ペットの容姿を表すイラストである。ペット画像データ記憶エリア443には、例えば、電子ペットの容姿情報と、電子ペットの各部を表すイラストとが対応付けられて記憶されている。電子ペットの各部には、例えば、顔の輪郭と、目と、鼻と、口と、耳とが挙げられる。
音声入力ドライバ46は、音声入力ドライバ46と電気的に接続されたマイク61から入力された音声信号を検出する機能を備える。音声出力ドライバ47は、音声出力ドライバ47と電気的に接続されたスピーカ62に音声を出力させる機能を備える。表示ドライバ48は、表示ドライバ48と電気的に接続されたディスプレイ63に画像を表示させる機能を備える。入力ドライバ49は、入力ドライバ49と電気的に接続されたタッチパネル64から入力された情報を検出する機能を備える。GPS受信機50は、地球上を周回している複数のGPS(グローバル・ポジショニング・システム)衛星から発射される電波を受信する機能を備える。方位センサ51は、携帯端末2のカメラ65のレンズの向き検出する機能を備える。通信モジュール52は、ネットワーク3と接続する機能を備え、外部装置との通信を司る。CPU41を駆動させるために必要なプログラムは、例えば、通信モジュール52を介して取得される。画像入力ドライバ53は、画像入力ドライバ53と電気的に接続されたカメラ65から入力された画像信号を検出する機能を備える。カメラ65は、例えば、周知のCMOSイメージセンサであり、所定の撮影範囲を撮影し、入射した光を電気信号に変換した画像信号を出力する。
次に、管理システム100で実行される処理を下記の順で説明する。以下の説明において、電子ペットの状態が「迷子」となっている飼育ペットを「迷子ペット」と言う。携帯端末2のディスプレイ63に表示されている電子ペットを「特定電子ペット」と言う。
1.携帯端末2のディスプレイ63に電子ペットを表示させる処理
2.ユーザが電子ペットの飼主の地位を取得する場合の処理
3.飼育ペットの管理に関わる処理
4.飼育ペットの状態を変更する処理
5.ユーザが飼育ペットの飼主の地位を放棄する場合の処理
1.携帯端末2のディスプレイ63に電子ペットを表示させる処理
管理システム100では、携帯端末2のディスプレイ63に電子ペットを表示させる処理として、携帯端末2において図8の端末処理が実行され、管理サーバ1において図14のサーバ処理が実行される。
図8の端末処理と、図14のサーバ処理との概要を説明する。端末処理と、サーバ処理とは、所定条件を満たす場合に、携帯端末2の周囲を撮影した周囲画像と、電子ペットを表すペット画像とを合成した合成画像を携帯端末2のディスプレイ63に表示させるための処理である。所定条件とは、管理サーバ1が記憶するペット位置が、携帯端末2のカメラ65の撮影範囲内に収まる条件である。携帯端末2の撮影範囲は、携帯端末2のGPS受信機50から取得される携帯端末2の現在位置と、方位センサ51から取得されるカメラ65のレンズの向きとに応じて定められる。
図6のように、携帯端末2の現在位置201と、カメラ65のレンズの向き202とが得られた場合を想定する。この場合、撮影範囲205は、カメラ65のレンズの向き202を中心とするカメラ65の画角203(例えば、50度)と、携帯端末2の現在位置201から矢印204で示す所定距離(例えば、10m)とで規定される扇形の範囲である。ペット位置が、位置211と、位置212とによって例示されるように、撮影範囲205内である場合には、ペット画像を含む合成画像が携帯端末2のディスプレイ63に表示される。ペット位置が、位置213と、位置214とによって例示されるように、撮影範囲205外である場合には、ペット画像を含まない周囲画像が携帯端末2のディスプレイ63に表示される。
図7から図13を参照して、端末処理を説明する。図8の端末処理は、携帯端末2のタッチパネル64によって開始の指示が入力された場合に起動される。図8の端末処理を実行するためのプログラムは、図5のプログラム記憶エリア441に記憶されており、CPU41が実行する。具体例として、図7のように、店舗A254に隣接する歩道252に端末位置257がある場合を想定する。具体例では、図7のように、端末位置257の周囲には、公園253と、店舗A254と、店舗B255と、民家256と、歩道252と、車道250と、車両251とがある。車道250は、歩道252沿いに設けられている。
図8の端末処理ではまず、CPU41は、カメラ65を起動させる(S10)。CPU41は、カメラ65から画像入力ドライバ53に入力された画像信号に基づき作成された、携帯端末2の周囲を表す周囲画像を取得し、取得した周囲画像をRAM43に記憶させる(S20)。ステップS20では、例えば、図7の撮影範囲260を表す画像として、図9の周囲画像300が作成される。図9の周囲画像300には、車道250を表す部分301と、車両251を表す部分302と、歩道252を表す部分303とが含まれる。周囲画像300にはさらに、店舗A254と、店舗B255と、民家256とのそれぞれを表す部分304とが含まれる。CPU41は、GPS受信機50から入力される端末位置を表すデータを取得し、取得したデータをRAM43に記憶させる(S30)。端末位置は、携帯端末2の現在位置である。端末位置は、GPS受信機50から入力される、携帯端末2の現在位置を表す座標(緯度を表す座標X及び経度を表す座標Y)によって表される。具体例では、端末位置257を表すデータが取得される。次に、CPU41は、方位センサ51から入力されるカメラ65のレンズの向き261を表すデータを取得し、取得したデータをRAM43に記憶させる(S40)。
次に、CPU41は、通信モジュール52と、ネットワーク3とを介して、問合せデータを管理サーバ1に送信する(S50)。問合せデータは、カメラ65の撮影範囲260を表すデータと、携帯端末2の識別情報とを含む。撮影範囲260を表すデータは、ステップS30の処理で取得された端末位置257を表すデータと、ステップS40の処理で取得されたカメラ65のレンズの向き261を表すデータとを含む。管理サーバ1は、図14を参照して後述するように、問合せデータを受信した場合、携帯端末2にペット情報と、ペット位置とを送信するための処理を実行する。ペット情報は、携帯端末2の現在位置から所定範囲にペット位置を有する電子ペットに関する情報である。携帯端末2に送信されるペット位置は、管理サーバ1が記憶するペット位置の中から抽出された、携帯端末2のカメラ65の撮影範囲260内となるペット位置である。
CPU41は、ステップS50の処理を実行してから所定時間(例えば、1分)内に、管理サーバ1からペット情報を受信した場合(S60:YES)、表示ドライバ48に制御信号を出力して、ディスプレイ63にペット情報を表示させる(S70)。ステップS70の処理では、例えば、図10のように、ディスプレイ63にペット情報311「半径1km以内に白い犬がいます。」が表示される。図10では、ペット情報311の背景に、ステップS20の処理で作成された周囲画像300が表示されている。CPU41は、ステップS50の処理を実行してから所定時間経過しても、管理サーバ1からペット情報を受信していない場合(S60:NO)、又はステップS70の処理の次に、ステップS80の処理を実行する。
CPU41は、ステップS50の処理を実行してから所定時間(例えば、1分)内に、管理サーバ1からペット位置を含む回答データを受信した場合(S80:YES)、ペット画像を作成し、作成したペット画像をRAM43に記憶させる(S90)。回答データは、図11のように、ペット位置の他、ペットIDと、電子ペットの移動方向と、電子ペットの容姿情報とを含む。ペット画像は、電子ペットの移動方向と、電子ペットの容姿情報に基づき、ペット画像データ記憶エリア443に記憶された電子ペットの各部を表すイラストを組み合わせて作成される。例えば、図11のデータに基づき、図12に例示するペット画像400が作成される。
次に、CPU41は、ステップS20の処理で作成した周囲画像と、ステップS90の処理で作成したペット画像とを合成した合成画像を作成し、作成した合成画像をRAM43に記憶させる(S100)。ステップS100の処理では、CPU41は、周囲画像中のペット位置が表す位置にペット画像を配置した画像を作成する。CPU41は、表示ドライバ48に制御指示を出力して、ステップS100の処理で作成した合成画像をディスプレイ63に表示させる(S110)。
図7のペット位置258が取得された場合、ステップS110の処理では、例えば、図13の合成画像500が表示される。図13では、ペット画像401から408の8つのペット画像が描かれているが、一度に表示されるペット画像はいずれか1つである。ペット画像401から408が符号の番号順に表示されることにより、ペット画像で表される犬が歩道上を走り回るように見える。ステップS110の処理では、CPU41は、音声出力ドライバ47に制御信号を出力して、ペットの容姿情報に応じた音声をスピーカ62から出力させてもよい。具体的には、例えば、電子ペットの容姿情報が、図3のペットID00001に対応する電子ペットの容姿情報である場合、ステップS110の処理において、CPU41は、犬の鳴き声を表す音声を出力させてもよい。
CPU41は、ステップS50の処理を実行してから所定時間内に、管理サーバ1からペット位置を受信しない場合(S80:NO)、表示ドライバ48に制御指示を出力して、ステップS20の処理で作成した周囲画像をディスプレイ63に表示させる(S120)。ステップS110の処理又はステップS120の処理の次に、CPU41は、端末処理を終了させる指示を取得していない場合には(S130:NO)、処理をステップS20の処理に戻す。端末処理を終了させる指示は、例えば、携帯端末2のユーザによってタッチパネル64を用いて入力される。CPU41は、端末処理を終了させる指示を取得した場合には(S130:YES)、端末処理を終了させる。
図14を参照して、管理サーバ1において実行されるサーバ処理を説明する。図14のサーバ処理は、管理サーバ1の電源がONにされた場合に起動され、電源がONにされている期間繰り返し実行される。図14のサーバ処理を実行するためのプログラムは、図2のプログラム記憶エリア241に記憶されており、CPU21が実行する。
図14のサーバ処理ではまず、CPU21は、HDD24の電子ペットデータ記憶エリア243に記憶された図3のテーブルのペット位置を、所定条件に従って更新する(S210)。ステップS210の所定条件は、以下の3つの条件を含む。1つ目の条件は、移動方向を乱数に基づき定める条件である。2つ目の条件は、移動量を、電子ペットの種類と、電子ペットの性格と、電子ペットの大きさとを含む条件に基づき定める条件である。例えば、本実施形態は、電子ペットの種類が犬である場合の移動量は、電子ペットの種類が蛇である場合の移動量に比べ大きく設定される。3つ目の条件は、更新後のペット位置が所定範囲(第1所定範囲)に収まる条件である。本実施形態では、3つ目の条件を定めることによって、電子ペットの仮想位置の範囲を限定している。具体的には、図7において、所定範囲259(図7中、斜線が付与された範囲)は、公園253の内部と、店舗A254の内部と、歩道252の内部と、店舗A254の周囲の部分とに設定されている。ステップS210の処理は、図3のテーブルのペット位置のうち、値がNULLではない全てのペット位置に対して実行される。
次に、CPU21は、携帯端末2から送信された問合せデータを受信した場合(S220:YES)、ペット情報を作成し、作成したペット情報をRAM23に記憶させる(S230)。ステップS230の処理では、CPU21は、HDD24の電子ペットデータ記憶エリア243に記憶された図3のテーブルの電子ペットのうち、問合せデータに基づき特定される携帯端末2の端末位置から所定範囲(例えば、1km)にペット位置が設定されている電子ペットを抽出する。CPU21は、抽出した電子ペットの、電子ペットの種類と、電子ペットの色とを含む情報をペット情報とする。次に、CPU21は、ステップS230の処理で作成したペット情報を、ステップS220で受信した問合せデータに基づき特定される携帯端末2に送信する(S240)。
次に、CPU21は、問合せデータに基づき特定される携帯端末2のカメラ65の撮影範囲内にペット位置がある電子ペットを抽出し、抽出した電子ペットのペット位置と、移動方向と、容姿情報と、ペットIDとを含むデータを回答データとしてRAM23に記憶させる(S250)。問合せデータに基づき特定される携帯端末2のカメラ65の撮影範囲は、問合せデータに含まれる端末位置と、カメラ65のレンズの向きとのそれぞれを表すデータに基づき特定される。ステップS250では、例えば、図11のように、抽出された電子ペットのデータが回答データとしてRAM23に記憶される。次に、CPU21は、問合せデータに基づき特定される携帯端末2に回答データを送信する(S260)。管理サーバ1の電源がONであれば(S270:NO)、処理はステップS210に戻る。管理サーバ1の電源がOFFであれば(S270:YES)、サーバ処理は終了する。
上記1の処理を実行する管理システム100において、ディスプレイ63は、本発明の「表示手段」に相当する。カメラ65は、本発明の「撮影手段」に相当する。図8のステップS90の処理を実行するCPU41は、本発明の「画像取得手段」として機能する。ステップS30の処理と、ステップS40との処理を実行するCPU41は、本発明の「取得手段」として機能する。管理サーバ1のHDD24の電子ペットデータ記憶エリア243は、本発明の「位置記憶手段」に相当する。図14のステップS210の処理を実行するCPU21は、本発明の「第1位置更新手段」として機能する。ステップS250の処理を実行するCPU21は、本発明の「抽出手段」として機能する。図8のステップS80の処理を実行するCPU41は、本発明の「位置取得手段」として機能する。ステップS100の処理を実行するCPU41は、本発明の「合成手段」として機能する。ステップS110の処理を実行するCPU41は、本発明の「表示制御手段」として機能する。
仮想的なペット位置がカメラ65の撮影範囲に入った場合に、携帯端末2のディスプレイ63にペット画像を含む合成画像が表示される。図13のように、合成画像500は、電子ペットがあたかも現実空間に存在するかのような画像である。したがって、管理システム100は、電子ペットが存在する仮想空間と現実空間との対応関係を強めることができる。
本実施形態では、図14のステップS210の処理において、ペット位置を所定条件に従って更新させていた。所定条件のうちの3つ目の条件(更新後のペット位置が所定範囲に収まる条件)について、所定範囲は、例えば、店舗内の範囲及び店舗から所定距離(例えば、5m)の範囲に設定される。このようにすれば、店舗に付加価値を付与することができ、携帯端末2のユーザを、店舗に来るように促したり、店舗に滞在させたりすることができる。
2.ユーザが電子ペットの飼主の地位を取得する場合の処理
管理システム100では、ユーザが電子ペットの飼主の地位を取得する場合の処理として、携帯端末2において図16の取得要求送信処理が実行され、管理サーバ1において図18の取得要求受信処理が実行される。
図6と、図15とを参照して、図16の取得要求送信処理と、図18の取得要求受信処理との概要について説明する。電子ペットの状態に「野生」が設定されている電子ペットが携帯端末2のディスプレイ63に表示された場合、ユーザは、管理サーバ1に対してディスプレイ63に表示されている電子ペットの飼主の地位を要求する取得要求データを送信することができる。電子ペットの状態に「野生」が設定されている電子ペットが携帯端末2のディスプレイ63に表示される場合、図15のように、ディスプレイ63には合成画像320とともに、ボタン321が表示される。ユーザがタッチパネル64を操作してボタン321を選択すると、取得要求データが管理サーバ1に送信される。取得要求データは、取得要求に対応する識別情報と、携帯端末2の識別情報と、携帯端末2のユーザの名前と、端末位置を表すデータと、カメラ65のレンズの向きを表すデータと、特定電子ペットのペットIDとを含む。取得要求に対応する識別情報は、取得要求データが特定電子ペットの飼主の地位を要求するためのデータであることを表す。
管理サーバ1は、取得要求データを受信した場合、所定の条件を満たす場合に、取得要求データに基づき特定される携帯端末2のユーザに、特定電子ペットの飼主の地位を付与する。所定の条件とは、特定電子ペットのペット位置が、カメラ65の撮影範囲内に設定された所定範囲内に収まる条件である。図6のように、所定範囲207は、例えば、カメラ65のレンズの向き202を中心とするカメラ65の画角203(例えば、50度)と、携帯端末2の現在位置201から矢印206で示す所定距離(例えば、5m)とで規定される扇形の範囲である。管理サーバ1は、電子ペットの飼主の地位を付与するか否かの判断結果を携帯端末2に送信する。
図16を参照して、携帯端末2が実行する取得要求送信処理を説明する。図16の取得要求送信処理は、携帯端末2のタッチパネル64によってボタン321が選択された場合に起動される。図16の取得要求送信処理を実行するためのプログラムは、図5のプログラム記憶エリア441に記憶されており、CPU41が実行する。
図16の取得要求送信処理ではまず、CPU41は、図8のステップS30の処理と同様に、端末位置を表すデータを取得し、取得したデータをRAM43に記憶させる(S300)。CPU41は、図8のステップS40の処理と同様に、カメラ65のレンズの向きを表すデータを取得し、取得したデータをRAM43に記憶させる(S310)。次に、CPU41は、特定電子ペットのペットIDを取得し、取得したペットIDをRAM43に記憶させる(S320)。特定電子ペットのペットIDは、図8のステップS80の処理で受信した回答データに含まれる。次に、CPU41は、通信モジュール52と、ネットワーク3とを介して、取得要求データを管理サーバ1に送信する(S330)。取得要求データに含まれる端末位置を表すデータは、ステップS300と、ステップS310との処理で取得されたデータである。取得要求データに含まれる特定電子ペットのペットIDは、ステップS320で取得されたデータである。次に、CPU41は、管理サーバ1から判断結果を受信していない場合には(S340:NO)、管理サーバ1から判断結果を受信するまで待機する。
管理サーバ1から判断結果を受信した場合には(S340:YES)、CPU41は、表示ドライバ48に制御信号を出力して、ディスプレイ63に判断結果を表示させる(S70)。判断結果は、携帯端末2のユーザに、特定電子ペットの飼主の地位を付与する「成功」と、特定電子ペットの飼主の地位を付与しない「失敗」とのいずれかである。判断結果が「成功」である場合、図17のテーブルのように、特定電子ペットの情報が、電子ペットデータ記憶エリア442に記憶される。図17のように、特定電子ペットの情報は、ペットIDと、種類と、性格と、状態と、大きさと、色と、名前とを含む。図17のテーブルに含まれる情報の内、電子ペットの名前は、図示しない処理において、特定電子ペットの飼主の地位を取得したユーザによって設定される。取得要求送信処理は以上で終了する。
図18を参照して、管理サーバ1で実行される取得要求受信処理について説明する。図18の取得要求受信処理は、管理サーバ1で取得要求データが受信された場合に起動される。図18の取得要求受信処理を実行するためのプログラムは、図2のプログラム記憶エリア241に記憶されており、CPU21が実行する。
図18の取得要求受信処理ではまず、CPU21は、受信した取得要求データをRAM23に記憶させる(S410)。次に、CPU21は、特定電子ペットのペット位置が、カメラ65の撮影範囲内に設定された所定範囲(第2所定範囲)内に収まる条件を満たすか否かを判断する(S420)。特定電子ペットは、取得要求データに含まれるペットIDによって特定される。図6のように、カメラ65の撮影範囲内に設定された所定範囲207は、取得要求データに含まれる端末位置を表すデータと、カメラ65のレンズの向きを表すデータとに基づき、設定される。ディスプレイ63に表示されている電子ペットのペット位置は、取得要求データに含まれるペットIDと、HDD24の電子ペットデータ記憶エリア243に記憶されている図3のテーブルとに基づき特定される。
図6において、ペット位置が位置212である場合(S420:YES)、CPU21は、通信モジュール27と、ネットワーク3とを介して、取得要求データに基づき特定される携帯端末2に、成功結果を送信する(S430)。CPU21は、図3のテーブルに含まれる飼主のうち、取得要求データに含まれるペットIDに対応する飼主に、取得要求データに基づき特定される携帯端末2のユーザの名前を設定する(S440)。CPU21は、図3のテーブルに含まれるペット位置のうち、取得要求データに含まれるペットIDに対応するペット位置に、NULLを設定する(S450)。
図6において、ペット位置が位置211である場合(S420:NO)、CPU21は、通信モジュール27と、ネットワーク3とを介して、取得要求データに基づき特定される携帯端末2に、失敗結果を送信する(S460)。ステップS450の処理、又はステップS460の処理の次に、取得要求受信処理は終了する。
上記2の処理を実行する管理システム100において、図16のステップS330の処理を実行するCPU41は、本発明の「取得要求送信手段」として機能する。図3のテーブルを記憶するHDD24の電子ペットデータ記憶エリア243は、本発明の「第1飼主記憶手段」に相当する。図18のステップS420の処理を実行するCPU21は、本発明の「第1判断手段」として機能する。ステップS420の処理を実行するCPU21は、本発明の「第1飼主更新手段」として機能する。
ユーザが特定電子ペットの飼主の地位を取得したい場合、ユーザはペット位置が撮影範囲内に設定された所定範囲207内となる位置に移動して、取得要求データを管理サーバ1に送信する指示を入力する。これにより、ユーザは、ペット画像を含む合成画像を見て楽しむだけでなく、合成画像で表される電子ペットに対して、空間的な移動を伴って、積極的に関わることができる。したがって、管理システム100は、仮想的なペット位置と、現実空間との対応関係を強めることができる。
3.飼育ペットの管理に関わる処理
管理システム100では、飼育ペットの管理に関わる処理として、携帯端末2において図19の育成処理が実行され、管理サーバ1において図22の送信要求受信処理とが実行される。
図19の育成処理と、図22の送信要求受信処理との概要について説明する。本実施形態の管理システム100では、ユーザは、電子ペットを育成するための飼育用アプリケーションを用いて、擬似的に飼育ペットを飼育することができる。電子ペットの育成状況を表す育成データは、管理サーバ1において更新される。携帯端末2において、飼育用アプリケーションが起動されると、育成データを送信することを要求する送信要求データが携帯端末2から管理サーバ1に送信される。送信要求データは、送信要求に対応する識別情報と、飼育ペットのペットIDと、携帯端末2の識別情報とを含む。送信要求に対応する識別情報は、送信要求データが育成データを送信することを要求するためのデータであることを表す。管理サーバ1は、送信要求データを受信した場合、送信要求データに含まれるペットIDに対応する育成データを、送信要求データに基づき特定される携帯端末2に送信する。本実施形態では、電子ペットの容姿情報を育成データとする。ペットの状態に「迷子」が設定されている場合には、管理サーバ1は、携帯端末2に育成データを送信しない。育成データを受信した携帯端末2は、育成データに基づき、ペット画像が作成され、作成されたペット画像がディスプレイ63に表示される。
図19から図21を参照して、携帯端末2で実行される育成処理について説明する。図19の育成処理は、携帯端末2のタッチパネル64によって育成アプリケーションを起動させる指示が入力された場合に起動される。図19の育成処理を実行するためのプログラムは、図5のプログラム記憶エリア441に記憶されており、CPU41が実行する。
図19の育成処理ではまず、CPU41は、育成アプリケーションを起動させる(S510)。育成アプリケーションのプログラムは、図5のプログラム記憶エリア441に記憶されている。次に、CPU41は、通信モジュール52と、ネットワーク3と介して、管理サーバ1に送信要求データを送信する(S520)。次に、CPU41は、管理サーバ1から送信された育成データを受信した場合には(S530:YES)、受信した育成データに基づき、飼育ペットのペット画像を作成し、作成したペット画像をRAM43に記憶させる(S540)。次に、CPU41は、表示ドライバ48に制御信号を出力して、ステップS540の処理で作成したペット画像をディスプレイ63に表示させる(S550)。
ステップS550の処理では、例えば、図20の画像600がディスプレイ63に表示される。画像600には、ペット画像604の他、電子ペットの特徴情報603と、ボタン601と、ボタン602とがそれぞれ表示されている。ユーザがタッチパネル64を操作してボタン601を選択した場合には、育成アプリケーションのプログラムに従って、飼育ペットとゲームをしたり、飼育ペットに仮想的な餌をあげたりすることができる。ユーザがタッチパネル64を操作してボタン602を選択した場合には、図27を参照して後述する放棄要求送信処理が実行される。
CPU41は、管理サーバ1から送信された迷子通知を受信した場合には(S530:NO,S560:YES)、表示ドライバ48に制御信号を出力して、迷子通知に含まれるメッセージをディスプレイ63に表示させる(S570)。例えば、図21のように、メッセージ650「ぽんたは迷子になっています。どうか探してあげてください。」がディスプレイ63に表示される。ユーザがタッチパネル64を操作してボタン651を選択した場合には、迷子状態になっている飼育ペット(迷子ペット)のペット位置に関わる情報を管理サーバ1から取得することができる。ユーザは、管理サーバ1から取得した迷子ペットのペット位置に関わる情報に基づき、迷子ペットがディスプレイ63に表示される位置を探すことができる。迷子ペットのペット位置に関わる情報としては、例えば、「店舗Aの前でぽんたを見かけました。」との、他のユーザが管理サーバ1に送信した迷子ペットの目撃情報が挙げられる。
育成データと迷子通知とのいずれも受信しない場合には(S530:NO,S560:NO)、CPU41はステップS580の処理を実行する。ステップS550の処理又はステップS570の処理の次に、CPU41は、育成アプリケーションを終了させる指示を検出していない場合には(S580:NO)、処理をS530に戻す。CPU41は、ユーザがタッチパネル64を操作して入力した所定の指示を、育成アプリケーションを終了させる指示として検出する。CPU41は、育成アプリケーションを終了させる指示を検出した場合には(S580:YES)、通信モジュール52と、ネットワーク3と介して、管理サーバ1に終了通知を送信する(S590)。終了通知は、携帯端末2が育成アプリケーションを終了させることを管理サーバ1に通知するために送信される。育成処理は、以上で終了する。
図22を参照して、管理サーバ1で実行される送信要求受信処理について説明する。図22の送信要求受信処理は、管理サーバ1で送信要求データが受信された場合に起動される。図22の送信要求受信処理を実行するためのプログラムは、図2のプログラム記憶エリア241に記憶されており、CPU21が実行する。
図22の送信要求受信処理ではまず、CPU21は、受信した送信要求データをRAM23に記憶させる(S610)。次に、CPU21は、飼主データ記憶エリア244に記憶されている図4のテーブルのうち、送信要求データに含まれるペットIDに対応する最終アクセス日に今日の日付を設定し、最終アクセス日を更新する(S620)。次に、CPU21は、電子ペットデータ記憶エリア243に記憶されている図3のテーブルのうち、送信要求データに含まれるペットIDに対応する育成データを更新する(S630)。ステップS630では、例えば、CPU21は、携帯端末2が管理サーバ1に前回アクセスしてからの経過時間に応じて、電子ペットの大きさと、電子ペットの色とを変更する。
次に、CPU21は、図3のテーブルにおいて、送信要求データに含まれるペットIDに対応する電子ペットの状態に迷子が設定されているか否かを判断する(S640)。ペットIDが00002である場合(S640:YES)、CPU21は、通信モジュール27と、ネットワーク3とを介して、送信要求データに基づき特定される携帯端末2に迷子通知を送信する(S670)。ペットIDが00004である場合(S640:NO)、CPU21は、通信モジュール27と、ネットワーク3とを介して、ペットIDに対応する育成データを、送信要求データに基づき特定される携帯端末2に送信する(S650)。次に、送信要求データに基づき特定される携帯端末2から終了通知が送信されなければ(S660:NO)、処理はS630に戻る。2巡目以降のS630の処理は、所定の間隔(例えば、1時間)で実行される。送信要求データに基づき特定される携帯端末2から終了通知が送信された場合(S660:YES)、又はステップS670の処理の次に、送信要求受信処理は終了する。
上記3の処理を実行する管理システム100において、図3のテーブルを記憶するHDD24の電子ペットデータ記憶エリア243は、本発明の「第3飼主記憶手段」と、「データ記憶手段」とに相当する。図22のステップS630の処理を実行するCPU21は、本発明の「データ更新手段」として機能する。図19のステップS520の処理を実行するCPU41は、本発明の「送信要求送信手段」として機能する。図22のステップS650の処理を実行するCPU21は、本発明の「データ送信手段」として機能する。図19のステップS530の処理を実行するCPU41は、本発明の「データ受信手段」として機能する。ステップS540の処理を実行するCPU41は、本発明の「画像取得手段」として機能する。
上記管理システム100では、電子ペットの育成状況は管理サーバ1によって更新される。したがって、携帯端末2は電子ペットの育成状況を管理する必要がなく、携帯端末2の処理負荷を低減させることができる。ユーザは、電子ペットを育成するための飼育用アプリケーションを用いて、擬似的に飼育ペットを飼育することができる。このため、電子ペットの飼主の地位を取得することに対するモチベーションを高めることができ、管理システム100は、仮想的なペット位置と、現実空間との対応関係を強めることができる。
4.飼育ペットの状態を変更する処理
管理システム100では、飼育ペットの状態を変更する処理として、携帯端末2において図25の変更要求送信処理が実行され、管理サーバ1において図23の管理処理と、図26の変更要求受信処理とが実行される。図23の管理処理では、所定条件を満たす場合に飼育ペットの状態が、「飼育」から「迷子」に変更される。図25の変更要求送信処理と、図26の変更要求受信処理とでは、所定条件を満たす場合に飼育ペットの状態が、「迷子」から「飼育」に変更される。
図23と、図24とを参照して、管理サーバ1で実行される管理処理について説明する。管理処理では、飼育ペットのユーザの携帯端末2が、所定期間(例えば、2週間)管理サーバ1にアクセスしない場合に、電子ペットの状態を、「飼育」から「迷子」に設定する処理が実行される。図23の管理処理は、管理サーバ1において所定のタイミング(例えば、月曜日の昼間)に起動される。図23の管理処理を実行するためのプログラムは、図2のプログラム記憶エリア241に記憶されており、CPU21が実行する。
図23の管理処理ではまず、CPU21は、図4のテーブルのP行目の最終アクセス日を順に取得する(S710)。Pの初期値は2であり、ステップS710が実行される毎にインクリメントされる。ステップS710で取得したP行目の最終アクセス日が、今日の日付から一定期間以上前である場合(S720:YES)、CPU21は、P行目の飼主の携帯端末2の端末位置を表すデータを取得し、取得したデータをRAM23に記憶させる(S730)。携帯端末2の端末位置を表すデータは、例えば、管理サーバ1からの要求に応じて、携帯端末2から送信される。次に、CPU21は、携帯端末2の端末位置から所定距離(例えば、1km)離れた位置を、P行目のペット位置に設定し、図3のテーブルを更新する(S740)。ステップS740の処理によって、携帯端末2の端末位置と、所定距離とに基づき設定される所定範囲(第4所定範囲)内で、ペット位置が更新される。
次に、P行目の電子ペットの状況に「迷子」を設定して、図3のテーブルを更新する(S750)。次に、CPU21は、通信モジュール27と、ネットワーク3とを介して、P行目の飼主の携帯端末2のアドレスに、メールを送信する(S760)。P行目の飼主の携帯端末2のアドレスは、図4のテーブルに基づき特定される。メールを受信した携帯端末2には、例えば、図24のように、電子ペットがユーザの管理から外れたことを通知するメッセージ670「Aちゃんへ 家出します。もっともっといっぱい遊びたかったな。ぽんたより」が表示される。図21のボタン651と同様に、ユーザがタッチパネル64を操作してボタン671を選択した場合には、迷子状態になっている飼育ペット(迷子ペット)のペット位置に関わる情報を管理サーバ1から取得することができる。次に、Pが図4のテーブルの最終行ではない場合には(S770:NO)、処理はS710に戻る。Pが図4のテーブルの最終行である場合には(S770:YES)、管理処理は終了する。
図25の変更要求送信処理と、図26の変更要求受信処理との概要について説明する。迷子ペットが、迷子ペットの飼主の携帯端末2のディスプレイ63に表示された場合、ユーザは、管理サーバ1に対して迷子ペットの状態の変更を要求する変更要求データを送信することができる。迷子ペットが携帯端末2のディスプレイ63に表示される場合、図15と同様に、ディスプレイ63には合成画像320とともに、ボタン321が表示される。ユーザがタッチパネル64を操作してボタン321が選択されると、変更要求データが管理サーバ1に送信される。変更要求データは、変更要求に対応する識別情報と、携帯端末2の識別情報と、端末位置を表すデータと、カメラ65のレンズの向きを表すデータと、迷子ペットのペットIDとを含む。変更要求に対応する識別情報は、変更要求データが管理サーバ1に対して迷子ペットの状態の変更を要求するためのデータであることを表す。
管理サーバ1は、変更要求データを受信した場合、所定の条件を満たす場合に、迷子ペットの状態を「迷子」から「飼育」に変更する。所定の条件とは、ディスプレイ63に表示されている迷子ペットのペット位置が、カメラ65の撮影範囲内に設定された所定範囲(第5所定範囲)内に収まる条件である。所定範囲は、取得要求の所定範囲と同様である。管理サーバ1は、迷子ペットの状態を変更するか否かの判断結果を携帯端末2に送信する。
図25を参照して、携帯端末2が実行する変更要求送信処理を説明する。図25において、図16の取得要求送信処理と、同様な処理を実行する処理には同じステップ番号を付与している。図16の取得要求送信処理と、同様な処理を行う場合には、説明を簡略化する。図25の変更要求送信処理は、迷子ペットがディスプレイ63に表示されている携帯端末2において、タッチパネル64によってボタン321が選択された場合に起動される。図25の変更要求送信処理を実行するためのプログラムは、図5のプログラム記憶エリア441に記憶されており、CPU41が実行する。
図25の変更要求送信処理ではまず、CPU41は、図16の取得要求送信処理と同様のS300からS320の処理を実行する。次に、CPU41は、通信モジュール52と、ネットワーク3とを介して、変更要求データを管理サーバ1に送信する(S335)。変更要求データに含まれる端末位置を表すデータは、ステップS300と、ステップS310との処理で取得されたデータである。変更要求データに含まれる迷子ペットのペットIDは、ステップS320で取得されたデータである。次に、CPU41は、管理サーバ1から判断結果を受信していない場合には(S340:NO)、判断結果を受信するまで待機する。
管理サーバ1から判断結果を受信した場合には(S340:YES)、CPU41は、表示ドライバ48に制御信号を出力して、ディスプレイ63に判断結果を表示させる(S350)。判断結果は、迷子ペットの状態を「迷子」から「飼育」に変更する「成功」と、迷子ペットの状態を「迷子」のままとする「失敗」とのいずれかである。変更要求送信処理は以上で終了する。
図26を参照して、管理サーバ1で実行される変更要求受信処理について説明する。図26において、図18の取得要求受信処理と、同様な処理を実行する処理には同じステップ番号を付与している。図26の変更要求受信処理は、管理サーバ1で変更要求データが受信された場合に起動される。図26の変更要求受信処理を実行するためのプログラムは、図2のプログラム記憶エリア241に記憶されており、CPU21が実行する。
図26の変更要求受信処理ではまず、CPU21は、受信した変更要求データをRAM23に記憶させる(S415)。次に、CPU21は、迷子ペットのペット位置が、カメラ65の撮影範囲内に設定された所定範囲(第5所定範囲)内に収まる条件を満たすか否かを判断する(S425)。所定範囲は、図6のように、図18のステップS420で参照された、カメラ65の撮影範囲内に設定された所定範囲207と同様である。迷子ペットのペット位置は、変更要求データに含まれるペットIDと、HDD24の電子ペットデータ記憶エリア243に記憶されている図3のテーブルとに基づき特定される。
図6において、ペット位置が位置212である場合(S425:YES)、CPU21は、通信モジュール27と、ネットワーク3とを介して、変更要求データに基づき特定される携帯端末2に、成功結果を送信する(S430)。CPU21は、図3のテーブルの状態のうち、変更要求データに含まれるペットIDに対応する状態を、「迷子」から「飼育」に変更する(S445)。CPU21は、図3のテーブルのペット位置のうち、変更要求データに含まれるペットIDに対応するペット位置に、NULLを設定する(S450)。
図6において、ペット位置が位置211である場合(S425:NO)、CPU21は、通信モジュール27と、ネットワーク3とを介して、変更要求データに基づき特定される携帯端末2に、失敗結果を送信する(S460)。ステップS450の処理、又はステップS460の処理の次に、変更要求受信処理は終了する。
上記4の処理を実行する管理システム100において、図3のテーブルを記憶するHDD24の電子ペットデータ記憶エリア243は、本発明の「状態記憶手段」に相当する。図23のステップS720と、ステップS750との処理を実行するCPU21は、本発明の「第1状態更新手段」として機能する。ステップS740との処理を実行するCPU21は、本発明の「第2位置更新手段」として機能する。ステップS760の処理を実行するCPU21は、本発明の「メール送信手段」として機能する。図25のステップS335の処理を実行するCPU41は、本発明の「変更要求送信手段」として機能する。図26のステップS425の処理を実行するCPU41は、本発明の「第3判断手段」として機能する。図26のステップS445の処理を実行するCPU41は、本発明の「第2状態更新手段」として機能する。
上記4の処理を実行する管理システム100では、携帯端末2が所定期間、管理サーバ1にアクセスしないと、携帯端末のユーザが飼主となっている電子ペットがユーザの管理下からはずれてしまう。これにより、管理システム100は、携帯端末2が管理サーバ1にアクセスするように促すことができる。ユーザが迷子ペットの状態を変更させたい場合、ユーザは、ペット画像が表示される位置に移動する必要がある。これにより、ユーザは、合成画像で表される電子ペットに対して、空間的な移動を伴って、積極的に関わることができる。したがって、管理システム100は、仮想的なペット位置と、現実空間との対応関係を強めることができる。
5.ユーザが飼育ペットの飼主の地位を放棄する場合の処理
管理システム100では、ユーザが飼育ペットの飼主の地位を放棄する場合の処理として、携帯端末2において図27の放棄要求送信処理が実行され、管理サーバ1において図28の放棄要求受信処理が実行される。
図27の放棄要求送信処理と、図28の放棄要求受信処理との概要について説明する。ユーザは、飼主の地位を取得した飼育ペットについて、飼主の地位を放棄することを要求する放棄要求データを管理サーバ1に送信することができる。図19の飼育アプリケーションが起動された場合、図20のように、ボタン602が表示される。ユーザがタッチパネル64を操作してボタン602を選択すると、放棄要求データが管理サーバ1に送信される。放棄要求データは、放棄要求に対応する識別情報と、携帯端末2の識別情報と、端末位置を表すデータと、飼育ペットのペットIDとを含む。放棄要求に対応する識別情報は、放棄要求データが、飼育ペットの飼主の地位を放棄することを要求するためのデータであることを表す。
管理サーバ1は、放棄要求データを受信した場合、所定の条件を満たす場合に、放棄要求データに基づき特定される携帯端末2のユーザが、飼育ペットの飼主の地位を放棄することを認める。所定の条件とは、放棄要求データ送信時の端末位置が、所定範囲(第3所定範囲)内に収まる条件である。管理サーバ1は、飼育ペットの飼主の地位を放棄することを認めるか否かの判断結果を携帯端末2に送信する。
図27を参照して、携帯端末2が実行する放棄要求送信処理を説明する。図27の放棄要求送信処理は、携帯端末2のタッチパネル64によってボタン602が選択された場合に起動される。図27の放棄要求送信処理を実行するためのプログラムは、図5のプログラム記憶エリア441に記憶されており、CPU41が実行する。
図27の放棄要求送信処理では、CPU41は、図8のステップS30の処理と同様に、端末位置を表すデータを取得し、取得したデータをRAM43に記憶させる(S810)。次に、CPU41は、ディスプレイ63に表示されている飼育ペットのペットIDを取得し、取得したペットIDをRAM43に記憶させる(S820)。飼育ペットのペットIDは、電子ペットデータ記憶エリア442に記憶されている。次に、CPU41は、通信モジュール52と、ネットワーク3とを介して、放棄要求データを管理サーバ1に送信する(S830)。次に、CPU41は、管理サーバ1から判断結果を受信していない場合には(S840:NO)、判断結果を受信するまで待機する。
CPU41は、管理サーバ1から判断結果を受信した場合には(S840:YES)、表示ドライバ48に制御信号を出力して、ディスプレイ63に判断結果を表示させる(S850)。判断結果は、携帯端末2のユーザに、ディスプレイ63に表示されている飼育ペットの飼主の地位の放棄を認める「成功」と、飼育ペットの飼主の地位の放棄を認めない「失敗」とのいずれかである。判断結果が「成功」である場合、ディスプレイ63に表示されている飼育ペットの情報が、電子ペットデータ記憶エリア442から削除される。放棄要求送信処理は以上で終了する。
図28を参照して、管理サーバ1で実行される放棄要求受信処理について説明する。図28の放棄要求受信処理は、管理サーバ1で放棄要求データが受信された場合に起動される。図28の放棄要求受信処理を実行するためのプログラムは、図2のプログラム記憶エリア241に記憶されており、CPU21が実行する。
図28の放棄要求受信処理ではまず、CPU21は、受信した放棄要求データをRAM23に記憶させる(S910)。次に、CPU21は、放棄要求データ送信時の端末位置が、所定範囲(第3所定範囲)内に収まる条件を満たすか否かを判断する(S920)。放棄要求データ送信時の端末位置は、放棄要求データに含まれるデータに基づき特定される。本実施形態では、図7のように、ステップS920での所定範囲は、図14のステップS210における所定範囲259と同様の範囲である。
端末位置が、図7の端末位置257である場合(S920:YES)、CPU21は、通信モジュール27と、ネットワーク3とを介して、放棄要求データに基づき特定される携帯端末2に、成功結果を送信する(S930)。CPU21は、図3のテーブルの飼主のうち、放棄要求データに含まれるペットIDに対応する飼主に、NULLを設定する(S940)。CPU21は、図3のテーブルのペット位置のうち、放棄要求データに含まれるペットIDに対応するペット位置に、端末位置を設定する(S950)。
端末位置が、図7の端末位置263である場合(S920:NO)、CPU21は、通信モジュール27と、ネットワーク3とを介して、放棄要求データに基づき特定される携帯端末2に、失敗結果を送信する(S960)。ステップS950の処理、又はステップS960の処理の次に、放棄要求受信処理は終了する。
上記5の処理を実行する管理システム100において、図3のテーブルを記憶するHDD24の電子ペットデータ記憶エリア243は、本発明の「第2飼主記憶手段」に相当する。図27のステップS830の処理を実行するCPU41は、本発明の「放棄要求送信手段」として機能する。図28のステップS920の処理を実行するCPU21は、本発明の「第2判断手段」として機能する。ステップS940の処理を実行するCPU21は、本発明の「第2飼主更新手段」として機能する。
上記5の処理を実行する管理システム100では、ユーザが電子ペットの飼主の地位を放棄したい場合、ユーザは第3所定範囲に移動する必要がある。これにより、ユーザは、飼育ペットの飼主の地位を放棄したい場合にも、空間的な移動を伴って、飼育ペットに対して、積極的に関わることができる。これにより、管理システム100は、仮想的なペット位置と、現実空間との対応関係を強めることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えられてもよい。例えば、以下の(A)から(D)の変形が適宜加えられてもよい。
(A)管理システム100と、管理サーバ1と、携帯端末2との構成はそれぞれ変更してよい。例えば、管理システム100は、複数の管理サーバ1を備えてもよい。また例えば、管理システム100は、複数の携帯端末2を備えてもよい。また例えば、管理サーバ1のHDD24の電子ペットデータ記憶エリア243と飼主データ記憶エリア244とのそれぞれに記憶されたテーブルは、他の記憶装置(例えば、ROM22)に記憶されてもよい。
(B)管理サーバ1が記憶するテーブルの内容は適宜変更されてよい。例えば、管理サーバ1は、携帯端末2の識別情報として、携帯端末2に付与されたIDを記憶してもよい。図3のテーブルの飼主に対応するデータは、飼主に対応するデータに基づき、飼主が所有する携帯端末2が特定できるデータであればよい。
(C)育成データの内容は、適宜変更してもよい。同様に、電子ペットの容姿情報は適宜変更してよい。
(D)管理システム100では、上記1から5の処理が実行可能であった。管理システム100が実行する処理は、適宜変更してよい。例えば、管理システム100において実行される上記1の処理に加え、上記2から5の少なくともいずれかを組み合わせた処理が実行されてもよい。また例えば、上記1から5の処理が、個々に変更されて実行されてもよい。
(D−1)携帯端末2のディスプレイ63に電子ペットを表示させる処理の変形例
(D−1−1)図8のステップS90の処理で、ペット画像を作成する方法は適宜変更されてよい。例えば、携帯端末2は、電子ペットの容姿情報に応じた複数のペット画像を予めフラッシュメモリ44に記憶させておく。ステップS90の処理では、CPU41は、フラッシュメモリ44に記憶された複数のペット画像から、電子ペットの容姿情報に応じたペット画像を取得してもよい。また例えば、ステップS90の処理では、CPU41は、電子ペットの容姿情報によらず、電子ペットを表す所定の画像を取得してもよい。また、ペット画像は、イラストであってもよいし、動物の写真であってもよい。ペット画像は、撮影範囲内のペット位置と共に管理サーバ1から送信されてもよい。
(D−1−2)図14のステップS250の処理で実行される処理の一部は、携帯端末2で実行されてもよい。例えば、ステップS230の処理において、CPU21は、HDD24の電子ペットデータ記憶エリア243に記憶された図3のテーブルの電子ペットのうち、問合せデータに基づき特定される携帯端末2の端末位置から所定範囲(例えば、10m)にペット位置が設定されている電子ペットを抽出する。所定範囲は、カメラ65の撮影範囲を規定する矢印204で表される距離に基づき定められる。CPU21は、抽出した電子ペットの、ペットIDと、ペット位置と、電子ペットの容姿情報を含む情報をペット情報とする。図8のステップS60の処理で、携帯端末2がペット情報を受信した場合(S60:YES)、CPU21は、ペット情報に含まれるペット位置と、カメラ65の撮影範囲を特定するデータとに基づき、撮影範囲に含まれるペット位置を抽出する。ステップS90の処理では、CPU41は、撮影範囲に含まれるペット位置に対応する電子ペットの容姿情報に基づきペット画像を作成する。この場合の撮影範囲に含まれるペット位置を抽出するCPU41は、本発明の「抽出手段」として機能する。この場合の管理システムは、ペット情報と、回答データとを分けて送受信する手間を省くことができる。
(D−1−3)カメラ65の撮影範囲の特定方法は適宜変更されてよい。例えば、携帯端末2が備えるカメラ65の種類によって、画角と、矢印204で表される撮影可能な距離とが異なる場合には、それぞれを特定するための情報に基づき撮影範囲が設定されてよい。また例えば、携帯端末2が方位センサ51を備えない場合には、カメラ65のレンズの向きに、ユーザが入力した向きを設定してもよい。また例えば、携帯端末2の現在位置は、ユーザが入力した住所によって特定されてもよい。
(D−1−4)図14のステップS210の処理で、CPU21がペット位置を更新する条件は適宜変更されてよい。例えば、ペット位置の許容位置を規定する所定範囲(第1所定範囲)は、適宜設定されればよく、特定の施設と、特定の店舗と、特定の店舗の周囲とに限定されない。ペット位置の許容位置を規定する所定範囲は、例えば、特定の地点から所定距離にある範囲が設定されてもよいし、特定の住所で指定される範囲が設定されてもよい。また例えば、CPU21は、ペット位置を、予め設定された移動経路に従って更新させてもよい。
(D−2)ユーザが電子ペットの飼主の地位を取得する場合の処理の変形例
図18のステップS420における所定範囲(第2所定範囲)は、適宜変更されてよい。例えば、カメラ65の撮影範囲が所定範囲に設定されてもよい。
(D−3)飼育ペットの管理に関わる処理の変形例
(D−3−1)図22のステップS630の処理で、CPU21が育成データを更新する方法は適宜変更されてよい。例えば、携帯端末2の育成アプリケーションの操作情報(例えば、餌をあげた回数)に基づき、更新条件が設定されてもよい。この場合、携帯端末2の育成処理において、更新条件の決定に必要な情報を含む送信要求データが管理サーバ1に送信されればよい。
(D−3−2)図22のステップS650の処理を実行するタイミングは、適宜変更されてよい。例えば、電子ペットの種類毎に設定された成長速度に応じて、送信間隔が変更されてもよい。
(D−4)飼育ペットの状態を変更する処理の変形例
(D−4−1)図23の管理処理において、最終アクセス日が一定期間以上前であった場合に(S720)、CPU21は、ステップS730からS750の処理を省略して、アクセスを喚起するメッセージを含むメールを送信してもよい(S760)。アクセスを喚起するメッセージとしては、例えば、「Aちゃん たまには遊んでね。ぽんたより」が挙げられる。また例えば、第1所定期間と、第1所定期間よりも長い第2所定期間を定め、以下のような処理が実行されてもよい。CPU21は、最終アクセス日が第2所定期間以上前であった場合にステップS730からS760の処理を実行する。CPU21は、最終アクセス日が第2所定期間未満且つ第1所定期間以上前であった場合に、アクセスを喚起するメッセージを送信する。このようにすることで、飼育ペットの状態を変更する前にユーザに管理サーバ1にアクセスする機会を与えることができる。
(D−4−2)図23のステップS740の処理のペット位置の設定方法は適宜変更されてよい。例えば、管理サーバ1が、携帯端末2の現在位置の所定個の履歴を記憶する場合には、ステップS740のペット位置に、携帯端末2の現在位置の履歴のいずれかが設定されてもよい。この場合の所定範囲(第4所定範囲)は、履歴に基づき特定される。また例えば、図14のステップS210における所定範囲259と同様な範囲を所定範囲とし、ステップS740の処理のペット位置に、所定範囲内の位置のうち、ステップS730で取得された端末位置から最も近い位置が設定されてもよい。
(D−4−3)CPU21は、ステップS740の処理を実行してから、所定時間後(例えば、1時間後)に、ステップS760の処理を実行してもよい。このようにすれば、ステップS760の処理で送信されたメールを携帯端末2で受信した場合、ユーザは所定時間前に滞在した地点に基づき、現在のペット位置を特定することができる。
(D−5)ユーザが飼育ペットの飼主の地位を放棄する場合の処理
図28のステップS920における所定範囲は、適宜変更されてよい。例えば、図14のステップS210における所定範囲259と異なる範囲が、ステップS920における所定範囲に設定されてもよい。