JP5338569B2 - 化合物半導体の製造方法および積層半導体ウェーハの製造方法 - Google Patents

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本発明は、化合物半導体の製造方法に関する。
従来、化合物半導体結晶を成長させる方法の一つとして、有機金属気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:以下、MOCVD法と呼ぶ)が知られている。MOCVD法を用いた化合物半導体製造装置としては、例えば、特許文献1に、原料ガスが供給される反応管の内部に、化合物半導体結晶の成長対象となる複数の基板を、SiCで形成されたホルダにそれぞれ結晶の成長面が上方となるように搭載し、ホルダを回転させることで基板を回転させながら結晶成長を行わせる装置が記載されている。
また、MOCVD法によりウェーハ状の基板に半導体層をエピタキシャル成長する場合、放射温度計(赤外線温度計)を用い、熱輻射により温度を測定し、この測定値に基づいて温度制御を行う方法が知られている(特許文献2参照)。
特開2004−103708号公報 特開平11−067672号公報
近年、MOCVD法において、従来の赤外線温度計が使用する近赤外光(例えば、波長0.95μm)に代え、波長7.5μmである長波長側の赤外線を用いて温度を測定する方法が報告されている。この方法では、従来方法において、サファイア基板を透過した赤外線により、サファイア基板を搭載したSiCをコートした黒鉛等からなるホルダの表面温度を測定することになるという不具合が解消するとされている。
しかし、例えば、サファイア基板上にIII族窒化物半導体層をエピタキシャル成長させる場合、波長7.5μmの赤外線は、サファイア基板を透過しないものの、III族窒化物半導体層は透過してしまう。このため、III族窒化物半導体層の表面温度が正確に測定できないという問題がある。また、III族窒化物半導体層の表面温度が正確に測定できないと、積層半導体ウェーハの歩留まりが低下するという問題がある。
本発明は、有機金属気相成長法を用いた化合物半導体の製造において、基板上に積層される化合物半導体の層の表面温度を正確に測定することを目的とする。
本発明によれば、以下(1)〜(8)に係る化合物半導体の製造方法が提供される。
(1)被形成体の被形成面に化合物半導体の層を形成する化合物半導体の製造方法であって、被形成体及び化合物半導体を透過しない波長領域の赤外光を用いて化合物半導体の温度を測定しつつ、且つ、被形成体の被形成面に化合物半導体の層をエピタキシャル成長させることを特徴とする化合物半導体の製造方法。
(2)赤外光の波長領域が、8μm〜16μmであることを特徴とする前記(1)に記載の化合物半導体の製造方法。
(3)有機金属気相成長法を用いて被形成体の被形成面に化合物半導体の層を形成することを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の化合物半導体の製造方法。
(4)保持体に、被形成面が外側を向くように被形成体を載置する工程と、被形成体を載置した保持体を反応容器内に設置する工程と、保持体を設置した反応容器内に化合物半導体の原料ガスを供給する工程と、を有することを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の化合物半導体の製造方法。
(5)被形成体を700℃以上1200℃以下に加熱することを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の化合物半導体の製造方法。
(6)化合物半導体が、III族窒化物半導体であることを特徴とする前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の化合物半導体の製造方法。
(7)有機金属気相成長法を用いた化合物半導体の製造方法であって、サファイア基板を載置した保持体を反応容器内に設置し、反応容器内に設置した保持体を加熱して、且つ、反応容器内に供給された化合物半導体の原料ガスを反応させて、サファイア基板の表面に化合物半導体をエピタキシャル成長させ、且つ、放射温度計により波長領域8μm〜14μmの赤外光を用いて化合物半導体の表面温度を測定することを特徴とする化合物半導体の製造方法。
(8)化合物半導体が、III族窒化物半導体であることを特徴とする前記(7)に記載の化合物半導体の製造方法。
本発明によれば、有機金属気相成長法を用いた化合物半導体の製造において、基板上に積層される化合物半導体層の表面温度が正確に測定される。
MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置の断面構成を示す概略図の一例である。 図1に示すMOCVD装置のII−II断面から見た平面図である。 (a)は、基板保持体の上面図であり、(b)は、(a)のIIIB−IIIB断面図である。 MOCVD装置を用いて製造される積層半導体ウェーハの断面図の一例である。 積層半導体ウェーハにさらに加工を施すことによって得られる発光素子チップの断面図の一例である。 化合物半導体基板上に積層される化合物半導体層の温度を、放射温度計を用いて測定する方法を説明する図である。 開発パイロメータを用いた場合の、ウェーハ中央部の発光層成長時の温度と、ウェーハ中央部から作製したLEDチップの発光波長(nm)と、の関係を示すグラフである。 従来パイロメータを用いた場合の、ウェーハ中央部の発光層成長時の温度と、ウェーハ中央部から作製したLEDチップの発光波長(nm)と、の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することが出来る。また、使用する図面は、本実施の形態を説明するための一例であり、実際の大きさを表すものではない。
<MOCVD装置>
図1は、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置1の断面構成を示す図である。図2は、図1に示すMOCVD装置1のII−II断面図である。
MOCVD装置1は、III族窒化物半導体の結晶をエピタキシャル成長させるための基板110(後述する図4参照)や、さらにその上に、予め任意の組成の化合物半導体層を少なくとも1層形成してなる化合物半導体基板(一例として、後述する化合物半導体基板40も挙げられ、本明細書ではこれらを被形成体ともいう)を任意に選ぶことができる。例えば、化合物半導体基板40を用いる場合には、その結晶成長面が上方を向くように配置し、且つ、エピタキシャル成長を行わせる結晶の原料となる原料ガスを、化合物半導体基板40の上方から供給する、所謂、縦型の構成を有している。
MOCVD装置1は、内部に反応室が形成される反応容器10と、反応容器10の反応室内に配置される支持体20とを備えている。反応容器10は、円筒状の形状を有し上方に向かう開口が形成されるとともに、その内部に支持体20を収容する収容部11と、円板状の形状を有しこの収容部11の上部に取り付けられる蓋部12とを備える。
収容部11および蓋部12は、ステンレス等の金属にて構成されている。また、蓋部12は、収容部11に対して開閉自在に取り付けられており、収容部11に対して閉じられた場合には、収容部11とともに反応室を形成する。なお収容部11と蓋部12とが対向する部位には、図示しないOリング等のシール材が取り付けられている。
蓋部12の中央部には、外部に設けられたガス供給機構(図示せず)から反応室内部に原料ガスを供給するための貫通孔が形成されている。貫通孔には供給管13が接続されている。蓋部12の中央部から偏倚した位置には、外部から反応室内部を観察するための貫通孔も形成されている。
収容部11の底面には、反応室内に供給された原料ガスを反応室の外部に排出するための複数の排気管が貫通形成されている。収容部11の底面中央部には、後述する軸21を通すための貫通孔が形成されている。
支持体20は円板状の形状を有し、一方の面(表面)が上方を向き、且つ、他方の面(裏面)が下方を向くように、収容部11内に配置されている。支持体20は、カーボン(C)で形成された基材の外側に、炭化珪素(SiC)によるコーティングを施したもので構成されている。支持体20の表面側には、それぞれ円形状を有する6個の凹部が、円周方向に等間隔に形成されている。支持体20の裏面側には、その中央部から下方に向かう金属製の軸21が取り付けられている。軸21は、収容部11の底面中央部に設けられた貫通孔を介して反応容器10の外部に突出している。支持体20は、反応容器10の外部から軸21に駆動力を与えることにより、図2に示す矢印A方向に回転するようになっている。支持体20の内部には、支持体20に設けられた6個の凹部の底面に向けて窒素Nを供給するためのガス供給口(図示せず)が形成されている。
支持体20の表面に設けられた6個の凹部には、それぞれ円形状を有する保持体の一例としての基板保持体30が取り付けられている。基板保持体30は、それぞれ、上方を向く面に円形状の凹部が形成されており、各凹部には化合物半導体基板40が取り付けられている。支持体20に設けられた凹部と基板保持体30との間には隙間が形成されており、これら6個の基板保持体30は、支持体20に対して着脱自在となっている。
被形成体の一例としての化合物半導体基板40は、その結晶成長面(結晶の被形成面)が外側に露出するように基板保持体30の凹部に保持されている。化合物半導体基板40は、基板保持体30に対して着脱自在となっている。各基板保持体30は、それぞれが化合物半導体基板40を保持した状態で、図示しない貫通孔を介して供給される窒素Nの流れにより、図2に示す矢印B方向に回転するようになっている。
MOCVD装置1の支持体20の裏面側と収容部11の底面との間には加熱部50が設けられている。加熱部50は、支持体20および基板保持体30を介して化合物半導体基板40を加熱する。加熱部50は、軸21を貫通させる穴が形成されたリング状の形状を備えており、その内部にはコイルが収容されている。加熱部50は、コイルに電流が供給されることにより、支持体20を構成するカーボンを電磁誘導加熱する。
MOCVD装置1の蓋部12の下方且つ支持体20の上方には保護部材60が設けられている。保護部材60は、反応室内に供給される原料ガスの反応によって生成される生成物が、蓋部12の内壁に付着、堆積するのを防止することにより蓋部12を保護する。保護部材60は円形状を有しており、蓋部12と同様、中央部に外部から反応室の内部に原料ガスを供給するための貫通孔が形成されている。保護部材60には、蓋部12と同様、外部から反応室内部を観察するための貫通孔も形成されている。
MOCVD装置1の支持体20と保護部材60との間には排気部材80が取り付けられている。排気部材80は、反応室内に供給され、結晶のエピタキシャル成長に使用された原料ガス等を収容部11の底面に設けられた排出管側へと導く。排気部材80は、リング状の形状を有している。排気部材80の内壁は、支持体20に設けられた6つの凹部よりも外側に位置している。排気部材80の内壁には、使用後の原料ガス等を外部に排出するための複数の貫通孔(図示せず)が形成されている。排気部材80は、支持体20の外周部の縁端側との対向部において、支持体20の回転を妨げないように構成されている。図2においては、排気部材80の記載を省略している。
MOCVD装置1の蓋部12に設けられた貫通孔の上部には、監視装置90が取り付けられている。監視装置90は、蓋部12および保護部材60にそれぞれ設けられた貫通孔を介し、反応室の内部の状態、具体的には、基板保持体30を介して支持体20に保持された化合物半導体基板40上にエピタキシャル成長する結晶の状態、化合物半導体基板40の反りの状態等を監視する。本実施の形態では、監視装置90の内部には、波長8μm〜14μmの赤外光を入射させる放射温度計(図示せず)が設けられている。後述するように、放射温度計により、化合物半導体基板40上にエピタキシャル成長する結晶の表面温度を測定している。尚、貫通孔を介して監視装置90に原料ガス等が流入するのを防止するため、監視装置90から反応室に向けて、例えば、窒素N等のパージガスが供給されている。
<基板保持体>
図3は、上述したMOCVD装置1で使用される基板保持体30の構成を説明するための図である。図3(a)は、図1および図2に示す基板保持体30を蓋部12側(上方側)からみた図である。図3(b)は、図3(a)のIIIB−IIIB断面を示す図である。図3は、基板保持体30から化合物半導体基板40を取り外した状態を示している。
保持体の一例としての基板保持体30は、円形状の形状を有する基部30aと、基部30aの表面側中央部に形成された凹部30bとを備えている。凹部30bは円形状を有し、その底面は平坦になっている。凹部30bの直径は、化合物半導体基板40(図2参照)の直径よりもわずかに大きく設定されている。
基板保持体30は、構成される本体部31と、本体部31の外周面側に形成される被覆部32とを有している。本実施の形態において、本体部31は黒鉛で構成され、被覆部32は炭化ケイ素(SiC)で構成されている。被覆部32は、基板保持体30の円周方向外側側面、表面側および裏面側に形成されている。
<原料ガス>
本実施の形態では、MOCVD装置1を用いて基板110上に予め任意の組成の化合物半導体層を形成した化合物半導体基板40上に、さらにIII族窒化物半導体層を形成する。原料としては、III族の元素を含む有機金属と窒素を含むアンモニアNHとを使用する。有機金属は主として液体原料であるため、液体状の有機金属に窒素Nおよび水素Hにてバブリングを行い、得られた窒素N、水素Hおよび有機金属を混合させてなる有機金属ガスMOを原料ガスとして供給する。本実施の形態では、供給管13より有機金属ガスMOおよびアンモニアNHの供給を行う。
有機金属としては、例えば、トリメチルガリウム(TMG)、トリエチルガリウム(TEG)等の有機ガリウム化合物;トリメチルアルミニウム(TMA)、トリエチルアルミニウム(TEA)等の有機アルミニウム化合物;トリメチルインジウム(TMI)、トリエチルインジウム(TEI)等の有機インジウム化合物が挙げられる。
n型のドーパントの原料としては、例えば、モノシラン(SiH)、ジシラン(Si)等のシラン化合物;ゲルマンガス(GeH)、テトラメチルゲルマニウム((CHGe)、テトラエチルゲルマニウム((CGe)等のゲルマニウム化合物が挙げられる。
p型のドーパントの原料としては、例えば、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)、ビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム(EtCpMg)等の有機マグネシウム化合物が挙げられる。
また、アンモニアに代えて、ヒドラジン(N)を用いることもできる。なお、上述した有機金属MO以外にも、他のIII属元素を含有させた構成とすることができ、必要に応じてGe、Si、Mg、Ca、Zn、Be等のドーパントを含有させることができる。さらに、意図的に添加した元素に限らず、成膜条件等に依存して必然的に含まれる不純物、並びに原料、反応管材質に含まれる微量不純物を含む場合もある。
<積層半導体ウェーハ>
図4は、MOCVD装置1を用いて製造される積層半導体ウェーハSWの一例の断面図を示している。積層半導体ウェーハSWを構成する化合物半導体としては、特に限定されるものではなく、例えば、III−V族化合物半導体、II−VI族化合物半導体、IV−IV族化合物半導体等が挙げられる。本実施の形態では、III−V族化合物半導体が好ましく、III族窒化物半導体がより好ましい。以下、III族窒化物半導体を有する積層半導体ウェーハSWを例に挙げて説明する。
この積層半導体ウェーハSWは、基板110と、基板110上に形成された中間層120と、中間層120の上に順次積層される下地層130とn型半導体層140と発光層150とp型半導体層160とを備えている。本実施の形態では、基板110、中間層120及び下地層130が順次積層されたものを化合物半導体基板40と称している。
n型半導体層140は、下地層130側に設けられるn型コンタクト層140aと発光層150側に設けられるn型クラッド層140bとを有する。発光層150は、障壁層150aと井戸層150bとが交互に積層され、2つの障壁層150aによって1つの井戸層150bを挟み込んだ構造を有する。p型半導体層160は、発光層150側に設けられるp型クラッド層160aと最上層に設けられるp型コンタクト層160bとを有する。以下の説明においては、n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160を、まとめて化合物半導体層100と称する。
(基板110)
基板110は、III族窒化物半導体とは異なる材料から構成され、基板110上にIII族窒化物半導体結晶がエピタキシャル成長される。基板110を構成する材料としては、例えば、サファイア、炭化珪素(シリコンカーバイド:SiC)、シリコン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化マンガン、酸化ジルコニウム、酸化マンガン亜鉛鉄、酸化マグネシウムアルミニウム、ホウ化ジルコニウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化リチウムガリウム、酸化リチウムアルミニウム、酸化ネオジウムガリウム、酸化ランタンストロンチウムアルミニウムタンタル、酸化ストロンチウムチタン、酸化チタン、ハフニウム、タングステン、モリブデン等が挙げられる。これらの中でも、サファイア、炭化珪素が好ましい。本実施の形態では、基板110としてサファイアを用いている。
(中間層120)
基板110はIII族窒化物半導体とは異なる材料から構成されるため、バッファ機能を発揮する中間層120を基板110上に設けておくことが好ましい。単結晶構造を有する中間層120を基板110上に成膜した場合、中間層120のバッファ機能が有効に作用し、中間層120上に成膜される下地層130と化合物半導体層100とは、良好な結晶性を持つ結晶膜となる。中間層120は、Alを含有することが好ましく、III族窒化物半導体であるAlNを含むことが特に好ましい。
(下地層130)
下地層130に用いる材料としては、Gaを含むIII族窒化物半導体(GaN系化合物半導体)が用いられる。特に、AlGaN、GaNが好ましい。下地層130の膜厚は0.1μm以上、好ましくは0.5μm以上、さらに好ましくは1μm以上である。但し、通常、10μm以下である。
(n型半導体層140)
n型半導体層140は、n型コンタクト層140aおよびn型クラッド層140bから構成される。n型コンタクト層140aとしては、下地層130と同様にGaN系化合物半導体が用いられる。下地層130およびn型コンタクト層140aを構成する窒化ガリウム系化合物半導体は同一組成であることが好ましく、これらの合計の膜厚を0.1μm〜20μm、好ましくは0.5μm〜15μm、さらに好ましくは1μm〜12μmの範囲に設定することが好ましい。
n型クラッド層140bは、AlGaN、GaN、GaInN等により形成される。これらの構造をヘテロ接合したものや複数回積層した超格子構造を採用してもよい。n型クラッド層140bとしてGaInNを採用した場合には、そのバンドギャップを、発光層150のGaInNのバンドギャップよりも大きくすることが望ましい。n型クラッド層140bの膜厚は、好ましくは5nm〜500nm、より好ましくは5nm〜100nmの範囲である。
(発光層150)
発光層150は、窒化ガリウム系化合物半導体からなる障壁層150aと、インジウムを含有する窒化ガリウム系化合物半導体からなる井戸層150bとが交互に繰り返して積層され、且つ、n型半導体層140側及びp型半導体層160側にそれぞれ障壁層150aが配される順で積層して形成される。本実施の形態において、発光層150は、6層の障壁層150aと5層の井戸層150bとが交互に繰り返して積層され、発光層150の最上層及び最下層に障壁層150aが配され、各障壁層150a間に井戸層150bが配される構成となっている。
井戸層150bには、インジウムを含有する窒化ガリウム系化合物半導体として、例えば、Ga1−sInN(0<s<0.4)等の窒化ガリウムインジウムを用いることができる。また、障壁層150aとしては、例えば、インジウムを含有した窒化ガリウム系化合物半導体からなる井戸層150bよりもバンドギャップエネルギーが大きいAlGa1−cN(0≦c≦0.3)等の窒化ガリウム系化合物半導体を好適に用いることができる。
(p型半導体層160)
p型半導体層160は、p型クラッド層160aおよびp型コンタクト層160bから構成される。p型クラッド層160aとしては、好ましくは、AlGa1−dN(0<d≦0.4)のものが挙げられる。p型クラッド層160aの膜厚は、好ましくは1nm〜400nmであり、より好ましくは5nm〜100nmである。
p型コンタクト層160bとしては、AlGa1−eN(0≦e<0.5)を含んでなる窒化ガリウム系化合物半導体層が挙げられる。p型コンタクト層160bの膜厚は、特に限定されないが、10nm〜500nmが好ましく、より好ましくは50nm〜200nmである。
ここで、化合物半導体基板40は、以下のように製造される。まず、所定の直径と厚さとを有するサファイア製の基板110を、図示しないスパッタリング装置にセットする。そして、スパッタリング装置にて、基板110上に、V族元素を含むガスと金属材料とをプラズマで活性化して反応させることにより、III族窒化物半導体からなる中間層120を形成する。続いて、中間層120が形成された基板110を、図1に示すMOCVD装置1にセットする。具体的には、中間層120が外側に向かうように、各基板110を各基板保持体30にセットし、各基板110がセットされた各基板保持体30を、支持体20に設けられた各凹部に、中間層120が上方を向くように配置する。そして、MOCVD装置1を用いて中間層120の上に下地層130の形成を行い、化合物半導体基板40を得る。
図5は、積層半導体ウェーハSWにさらに加工を施すことによって得られる発光素子チップLCの断面図を示している。
発光素子チップLCにおいては、p型半導体層160のp型コンタクト層160b上に透明正極170が積層され、さらにその上に正極ボンディングパッド180が形成されるとともに、n型半導体層140のn型コンタクト層140aに形成された露出領域140cに負極ボンディングパッド190が積層されている。
(透明正極170)
透明正極170を構成する材料としては、例えば、ITO(In−SnO)、AZO(ZnO−Al)、IZO(In−ZnO)、GZO(ZnO−Ga)等の従来公知の材料が挙げられる。透明正極170の構造は特に限定されず、従来公知の構造を採用することができる。透明正極170は、p型半導体層160上のほぼ全面を覆うように形成しても良く、格子状や樹形状に形成しても良い。
(正極ボンディングパッド180)
透明正極170上に形成される電極としての正極ボンディングパッド180は、例えば、従来公知のAu、Al、Ti、V、Cr、Mn、Co、Zn、Ge、Zr、Nb、Mo、Ru、Ta、Ni、Cu等の材料から構成される。正極ボンディングパッド180の構造は特に限定されず、従来公知の構造を採用することができる。正極ボンディングパッド180の厚さは、例えば100nm〜2000nmの範囲内であり、好ましくは300nm〜1000nmの範囲内である。
(負極ボンディングパッド190)
負極ボンディングパッド190は、基板110上に成膜された中間層120および下地層130の上にさらに成膜された化合物半導体層100(n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160)において、n型半導体層140のn型コンタクト層140aに接するように形成される。負極ボンディングパッド190を形成する際は、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部を除去し、n型コンタクト層140aの露出領域140cを形成し、この上に負極ボンディングパッド190を形成する。負極ボンディングパッド190の材料としては、正極ボンディングパッド180と同じ組成・構造でもよく、各種組成および構造の負極が周知であり、これら周知の負極を何ら制限無く用いることができ、この技術分野でよく知られた慣用の手段で設けることができる。
(積層半導体ウェーハSWの製造方法)
化合物半導体基板40を出発材料とする積層半導体ウェーハSWは、MOCVD装置1を用いて以下の手順に従い製造される。
初めに、6枚の基板保持体30の凹部30bに、それぞれ1枚ずつ化合物半導体基板40を載置し、下地層130を外部に露出させる。続いて、6枚の基板保持体30をMOCVD装置1の支持体20に設けられた6個の凹部に設置する。その後、保護部材60が取り付けられた蓋部12を閉じて収容部11と蓋部12とを密着させる。
次に、ガス供給口を介して支持体20の各凹部の底部に向けて窒素Nの供給を開始させ、軸21の回転を開始させる。これに伴い、支持体20は矢印A方向に回転し、支持体20に取り付けられた6個の基板保持体30は矢印B方向に回転する。
また、加熱部50のコイルに対する給電が開始され、加熱部50に流れる電流により、支持体20が電磁誘導加熱され、支持体20に保持される6個の基板保持体30および各基板保持体30に保持される化合物半導体基板40が所定の温度に加熱される。
化合物半導体基板40は、700℃〜1200℃の範囲に加熱される。また、化合物半導体基板40の温度は、それぞれの結晶成長に適した値に調整される。
MOCVD装置1の反応室では、供給管13から供給されたn型コンタクト層140a用の有機金属ガスMOおよびアンモニアNHが、加熱される化合物半導体基板40の近傍で分解し、n型コンタクト層140a用のIII族窒化物半導体が化合物半導体基板40上に成長する。このとき、n型コンタクト層140a用のIII族窒化物半導体の結晶は、所定の温度に加熱された化合物半導体基板40の下地層130上にエピタキシャルに成長する。
n型コンタクト層140aの形成が完了すると、MOCVD装置1の反応室では、供給管13から供給されたn型クラッド層140b用の有機金属ガスMOおよびアンモニアNHが、加熱される化合物半導体基板40の近傍で分解し、n型クラッド層140b用のIII族窒化物半導体がn型コンタクト層140a上に成長する。このとき、n型クラッド層140b用のIII族窒化物半導体の結晶は、所定の温度に加熱された化合物半導体基板40の上に形成されたn型コンタクト層140a上にエピタキシャルに成長する。
以後、反応室に供給する有機金属ガスMOを順次変更することにより、化合物半導体基板40上に形成されたn型クラッド層140bには、複数の障壁層150aおよび複数の井戸層150bを有する発光層150、そして、p型クラッド層160aおよびp型コンタクト層160bを有するp型半導体層160が順次形成される。このような手順を経て、積層半導体ウェーハSWを得ることができる。
(化合物半導体層100の温度測定)
本実施の形態では、化合物半導体基板40上に積層される化合物半導体層100(n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160)の温度を、放射温度計90aを用いて測定している。
尚、本発明は上記に限定されるものではなく、上記化合物半導体基板40上にn型コンタクト層140aを積層したものを基板として使用することもできる。また、下地層130を形成する際にも、本発明の放射温度計90aを適用することができる。
図6は、化合物半導体基板40上に積層される化合物半導体層100の温度を、放射温度計90aを用いて測定する方法を説明する図である。図6に示すように、基板保持体30の基部30aの表面側中央部に形成された凹部30bには化合物半導体基板40がセットされ、その表面に化合物半導体層100(図4参照:n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160)が積層される。前述したように、MOCVD装置1の監視装置90(図1参照)の内部には、放射温度計90aが内蔵されている。
尚、本実施の形態では、反応容器10の回転軸21(図1参照)の下方に、回転位置を識別するために反射板(図示せず)を設けている。非回転部には、反射型レーザセンサ(光電センサ)(図示せず)を設け、その光路上を、反射板の軸が1回転する毎に反射板が1度通過するように設置し、1回転毎に、予め定めた回転位置でパルスが出るよう設定している(回転位置検出用パルス)。このパルスの間隔から回転速度を算出し、パルスからの経過時間と回転速度から温度測定の位置を特定している。
放射温度計90aとして、温度測定に用いる波長領域で使用可能な光検出器(ディテクタ)としては、例えば、CdHgTe、HgCdZnTe、Ge;Hg、Ge:Cu、Ge;Zn、Si;Ga、Si;As等の半導体検出器、サーモパイル、焦電素子等が挙げられる。本実施の形態では、取り扱いの容易さ、応答速度の観点からサーモパイルを使用している。
放射温度計90aには、化合物半導体基板40上の化合物半導体層100から放射され、化合物半導体基板40及び化合物半導体層100を透過しない波長領域の赤外光Lを入射させている。そして、化合物半導体層100からの放射エネルギにより化合物半導体層100の温度を測定している。図6に示すように、赤外光Lは、観測窓90b及びLPフィルタ90cを介し、放射温度計90aに入射する。
観測窓90bは、反応容器10と外気を遮断する目的で使用され、温度測定を行う波長領域の光を透過する材料で構成されている。具体的には、例えば、KBr、NaCl、KCl、CsI、臭化タリウム+沃化タリウム(KRS−5)、臭化タリウム+塩化タリウム(KRS−6)、ZnS、ZnSe、AsSe、BaF、CdTe、Si、Ge、ダイヤモンド等が挙げられる。本実施の形態では、減圧成長と炉内からの輻射熱による温度上昇に耐える必要から、ZnSeを使用している。
LPフィルタ90cは、GaN層を透過する波長8μm以下の光を除く目的で用いられる。本実施の形態において、化合物半導体層100の温度測定に用いる赤外光Lの具体的な波長領域は、8μm〜16μmであり、好ましくは、11μm〜14μmである。この波長領域の赤外光Lを用いると、化合物半導体基板40の干渉を排除し、化合物半導体層100からの輻射のみを観測することが可能となり、エピタキシャル成長する化合物半導体層100の結晶の表面温度が正確に測定される。
波長領域が過度に小さい赤外光を用いると、化合物半導体基板40に用いたサファイア製の基板110の吸収と、化合物半導体層100のIII族窒化物半導体の吸収が生じ、化合物半導体層100の温度測定が困難になる傾向がある。また、波長領域が過度に大きい赤外光を用いると、測定感度が低下する傾向がある。
尚、本実施の形態で使用する赤外光Lの波長領域8μm〜16μmでは、MOCVD装置1の反応室に供給されるアンモニアNHの吸収が観察される。アンモニアNHの吸収は波長依存性があり、吸収係数は温度依存性が生じる。また、アンモニアNH自体は、吸収と同時に放射もする。これらの影響は、一体の製造条件の下では一定であり、実用上問題となることはない。
<発光素子チップLCの製造方法>
上述したような製膜プロセスが終了すると、支持体20から基板保持体30が取り出され、さらに基板保持体30から積層半導体ウェーハSWが取り外される。そして、積層半導体ウェーハSWのp型半導体層160上に透明正極170を積層し、その上に正極ボンディングパッド180を形成する。また、エッチング等を用いてn型コンタクト層140aに露出領域140cを形成し、この露出領域140cに負極ボンディングパッド190を設ける。その後、基板110の中間層120の形成面とは反対の面を、所定の厚さになるまで研削及び研磨する。そして、基板110の厚さが調整されたウェーハを、例えば350μm角の正方形に切断することにより、発光素子チップLCを得る。
以下、実施例に基づき本発明を更に詳細に説明する。但し、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1,比較例1)
履歴の異なる6枚の基板を用い、基板中央部に成長させる発光層の温度を一致させる成長を、実施例として、開発温度計(開発パイロメータ:波長8μm〜14μm)用いて行った。また、比較例として、従来型放射温度計(従来パイロメータ:波長0.95μm)を用い、基板中央部に成長させる発光層の温度を一致させる成長を行った。
図7は、開発パイロメータを用いた場合の、ウェーハ中央部の発光層成長時の温度と、ウェーハ中央部から作製したLEDチップの発光波長(nm)と、の関係を示すグラフである。
図8は、従来パイロメータを用いた場合の、ウェーハ中央部の発光層成長時の温度と、ウェーハ中央部から作製したLEDチップの発光波長(nm)と、の関係を示すグラフである。
図7に示す結果(実施例)から、開発温度計(開発パイロメータ:波長8μm〜14μm)で温度を合わせた場合(○)、ウェーハ中央部から作製したLEDチップの発光波長は最大−最小で2nm以下のバラツキに抑制されることが分かる。これにより、開発パイロメータで測定した温度(○)は、LEDチップの発光波長と直線関係にあり、成長時の発光層の温度が正確に測定できることが分かる。
一方、図8に示す結果(比較例)から、従来型放射温度計(従来パイロメータ:波長0.95μm)で温度を合わせた場合(△)、ウェーハ中央部から作製したLEDチップの発光波長(nm)は、最大−最小で10nm程のバラツキとなることが分かる。これは、一般に、発光層におけるInGaN層のIn濃度は、成長温度が高くなると下がり、発光波長が短くなる傾向がある。従来パイロメータで温度を一致させた場合(△)に、発光波長にバラツキが観測された原因としては、個々の基板の反り、ホルダの形状の違いにより、ホルダの温度と基板の表面温度がウェーハ毎に異なることによると考えられる。
実施例に示した結果から、開発パイロメータを用いることにより、化合物半導体の表面温度を一定値にコントロールし、その結果、LEDウェーハの波長収率が改善できることが分かる。そこで、開発パイロメータと従来パイロメータとをそれぞれ使用し、ウェーハ単位の波長合格率を比較した。実験は、それぞれ100ラン分、600ウェーハを対象にした。
開発パイロメータを用いる場合、ウェーハ中央部の温度(化合物半導体温度)を735.5±1℃でコントロールした。従来パイロメータを用いる場合、ウェーハ中央部の温度(実際には、基板保持体30の温度)を740±1℃でコントロールした。ウェーハ単位の波長合格率は、ウェーハ中央部から作成したLED素子の発光波長がウェーハ単位での合格範囲450±3nmに入る割合として求めた。
その結果、開発パイロメータを用いると、ウェーハ単位の波長合格率は98.5%であった。一方、従来パイロメータを用いると、ウェーハ単位の波長合格率は79.8%に留まった。これにより、開発パイロメータを用いることにより、ウェーハ単位の波長合格率が改善されることが分かる。
尚、実験中、予め定めた温度にコントロールされているにも拘わらず、波長が連続して短波長側または長波長側にずれる場合は、原料ガス中のIn濃度を適宜調整した。
以上、詳述したように、本実施の形態では、化合物半導体基板40上に化合物半導体層100をエピタキシャル成長させる際に、化合物半導体層100から放射される化合物半導体基板40及び化合物半導体層100を透過しない波長領域の赤外光Lを用い、化合物半導体層100の温度を測定している。この波長領域の赤外光Lを用いると、化合物半導体基板40の干渉を排除し、化合物半導体層100からの輻射のみを観測することが可能となり、エピタキシャル成長する化合物半導体層100の結晶の表面温度が正確に測定される。
1…MOCVD装置、10…反応容器、11…収容部、12…蓋部、20…支持体、30…基板保持体、30a…基部、30b…凹部、31…本体部、32…被覆部、40…化合物半導体基板、50…加熱部、60…保護部材、90a…放射温度計、100…化合物半導体層、110…基板、120…中間層、130…下地層、140…n型半導体層、140a…n型コンタクト層、140b…n型クラッド層、150…発光層、150a…障壁層、150b…井戸層、160…p型半導体層、160a…p型クラッド層、160b…p型コンタクト層、170…透明正極、180…正極ボンディングパッド、190…負極ボンディングパッド、SW…積層半導体ウェーハ、LC…発光素子チップ

Claims (4)

  1. 被形成体の被形成面に化合物半導体の層を形成する化合物半導体の製造方法であって、
    サファイア基板上にAlを含むIII族窒化物半導体からなる中間層とGaを含むIII族窒化物半導体からなる下地層を順に積層した化合物半導体基板からなる前記被形成体の当該サファイア基板及びIII族窒化物半導体からなる前記化合物半導体を透過しない波長領域11μm〜14μmである赤外光を用いて当該化合物半導体の温度を測定しつつ、且つ、有機金属気相成長法を用いて当該被形成体の前記下地層からなる前記被形成面に当該化合物半導体の結晶からなる層をエピタキシャル成長させる
    ことを特徴とする化合物半導体の製造方法。
  2. 保持体に、前記被形成面が外側を向くように前記被形成体を載置する工程と、当該被形成体を載置した当該保持体を反応容器内に設置する工程と、当該保持体を設置した当該反応容器内に前記化合物半導体の原料ガスを供給する工程と、を有することを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体の製造方法。
  3. 前記被形成体を700℃以上1200℃以下に加熱することを特徴とする請求項1または2に記載の化合物半導体の製造方法。
  4. 有機金属気相成長法を用いた積層半導体ウェーハの製造方法であって、
    サファイア基板上にAlを含むIII族窒化物半導体からなる中間層とGaを含むIII族窒化物半導体からなる下地層を順に積層した化合物半導体基板を、当該下地層が外部に露出するように載置した保持体を反応容器内に設置し、
    前記反応容器内に設置した前記保持体を加熱して、且つ、当該反応容器内に供給されたIII族窒化物半導体からなる化合物半導体の原料ガスを反応させて、前記化合物半導体基板の前記下地層の表面に当該化合物半導体の結晶をエピタキシャル成長させ、且つ、放射温度計により波長領域11μm〜14μmの赤外光を用いて当該化合物半導体基板上に積層される化合物半導体層の表面温度を測定する
    ことを特徴とする積層半導体ウェーハの製造方法。
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