JP5337416B2 - 画像処理装置及び画像診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、血管内狭窄の診断をするための画像処理装置及び画像診断装置に関する。
血管内狭窄の診断をするための画像処理装置及び画像診断装置がある。血管の石灰化による血管内狭窄の診断においては、石灰化領域を正確に特定することが重要である。現在、MDCT(Multi Detector row Computed Tomography:マルチスライスCT)は、冠状動脈に発生された石灰化領域の特定に関して、EBCT(Electron Beam Computed Tomography:電子ビームCT)と同程度の高い臨床評価を得ている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
石灰化領域を特定する代表例として、Agatston法(閾値法)がある(非特許文献3参照)。しかし、Agatston法は、パーシャルボリューム効果等の影響のために、石灰化領域が過大又は過小に抽出されてしまう。石灰化領域が正確に特定されないと、血管内狭窄の診断精度が低下してしまう。
Agatston法に比して、パーシャルボリューム効果の影響が低減される石灰化領域の特定法として、PVE統計モデルに基づく方法がある(非特許文献4参照)。しかし、PVE統計モデルに基づく方法では、石灰化領域の特定精度は、構築されたモデルの精度に大きく依存してしまう。また、モデルの構築は、とても困難である。
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本発明の目的は、血管内狭窄の診断精度の向上を実現する画像処理装置及び画像診断装置を提供することにある。
請求項1記載の画像処理装置は、被検体の造影された血管に関する第1のボリュームデータと造影されていない前記血管に関する第2のボリュームデータとを記憶する記憶部と、前記第2のボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する特定部と、前記特定された石灰化領域に対応する前記第1のボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する強調部と、前記石灰化領域が強調された第1のボリュームデータに基づいて画像のデータを発生する発生部と、前記発生された画像を表示する表示部と、を具備する。
請求項4記載の画像診断装置は、X線を発生するX線管と、前記X線管から発生され被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線検出器からの出力データに基づいて、前記被検体の造影された血管に関する第1のボリュームデータと、造影されていない前記血管に関する第2のボリュームデータとを発生するボリュームデータ発生部と、前記第2のボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する特定部と、前記特定された石灰化領域に対応する前記第1のボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する強調部と、前記石灰化領域が強調された第1のボリュームデータに基づいて画像のデータを発生する画像発生部と、前記発生された画像を表示する表示部と、を具備する。
本発明によれば、血管内狭窄の診断精度の向上を実現する画像処理装置及び画像診断装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る画像処理装置及び画像診断装置を説明する。本実施形態に係る画像診断装置及び画像処理装置は、関心領域(スキャン領域)における血管の石灰化による狭窄の診断に用いられる。本実施形態は、被検体のどの部位を関心領域としても実施可能である。しかし、説明を具体的に行なうため、関心領域を、臨床の場において有用な心臓とする。
精度良い血管狭窄の診断のためには、石灰化領域の位置を正確に特定する必要がある。ところで、血管は、そのままスキャンしたのでは画像に表示されない。表示させるために、血管を造影剤により造影する必要がある。しかし、パーシャルボリューム効果により、石灰化領域と造影剤とのコントラストが悪化するため、造影された血管に関するボリュームデータ(以下、造影ボリュームデータと呼ぶ)からは、石灰化領域を精度良く特定することはできない。
本実施形態の特徴は、パーシャルボリューム効果の影響を避けるため、造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を、造影されていない当該血管に関するボリュームデータ(以下、非造影ボリュームデータと呼ぶ)を利用して、特定することにある。
本実施形態に係る画像診断装置は、X線コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT装置と呼ぶ)又はボリュームデータを発生可能なX線アンギオ装置が好適である。以下、説明を具体的に行なうため、本実施形態に係る画像診断装置は、X線CT装置であるとする。
図1は、第1実施形態に係るX線CT装置1の構成を示す図である。図1に示すように、X線CT装置1は、ガントリ10とコンピュータ装置20とから構成される。ガントリ10は、円環又は円板状の回転フレーム11を回転可能に支持する。回転フレーム11は、スキャンを行うために、被検体Pを挟んで対向するようにX線管13とX線検出器14とを有する。回転フレーム11は、一定の角速度で連続回転する。被検体Pは、体軸(Z軸)が天板12の長軸に略一致するように撮影領域内に載置されるとする。
X線管13は、高電圧発生装置15からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給を受けてX線を発生する。X線管13から発生され被検体Pを透過したX線は、X線検出器14によって検出される。
コンピュータ装置20は、データ収集部22、前処理部24、再構成処理部26、記憶部28、石灰化領域特定部30、石灰化領域強調部32、3次元画像処理部34、狭窄率算出部36、表示部38、入力部40、及び制御部42を備える。
データ収集部22は、X線検出器14の各チャンネルから出力される透過X線の強度に応じた信号をデジタル信号に変換する。このデジタル信号は、投影データと呼ばれる。
前処理部24は、データ収集部22からの投影データを前処理する。具体的には、前処理部24は、ウェブレットの方法を用いて投影データに含まれる量子ノイズを除去する。ウェブレットの方法は、既知の技術であり、例えば、文献(Y.Yang, N.Nakamori, Y.Yoshida,”Improvement of CT Image Degraded by Quantum Mottle Using Singularity Detection,” IEICE Trans on Inf.& Syst., Vol.E86-D, No.1, pp.123-130 (2003))に記載されている。
再構成処理部26は、投影データを心電同期再構成して、造影ボリュームデータや、非造影ボリュームデータを発生する。再構成処理のアルゴリズムは、既存のどのアルゴリズムでもよく、例えばフェルドカンプによるCT画像再構成アルゴリズム(L.A.Feldkamp etc., “Practical cone-beam reconstruction,” J.Opt.Soc.Am, A1, pp.612-619 (1984))や、その拡張法(G.Wang etc., “A general cone-beam reconstruction algorithm,” IEEE Trans. Med. Imaging,No.12, pp.486-496(1993))が用いられる。
記憶部28は、発生された造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとを記憶する。なお、造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとは、位置合わせされているものとする。
石灰化領域特定部30は、非造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する。石灰化領域を特定するため、石灰化領域特定部30は、閾値処理部301と領域拡張処理302とを有する。閾値処理部301は、石灰化領域が有するCT値の範囲に基づく閾値処理により、非造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域の候補領域を特定する。以下、石灰化領域の候補領域を、石灰化候補領域と呼ぶことにする。CT値範囲は、石灰化領域が有するCT値の範囲に設定される。また、CT値範囲は、ボリュームデータの空間解像度やボクセルサイズに応じて変化する。領域拡張処理部302は、石灰化領域が有するCT値範囲に基づく領域拡張処理により、石灰化候補領域から孤立点(ノイズ)を除去し、石灰化領域を特定する。
石灰化領域強調部32は、非造影ボリュームデータ上で特定された石灰化領域に対応する、造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する。より詳細には、非造影ボリュームデータ上で特定された石灰化領域の座標値を特定し、特定された座標値を有する造影ボリュームデータ上のボクセルの画素値を特定の画素値に置き換える。なお、画素値が置き換えられる造影ボリュームデータ上のボクセルは、石灰化領域の一部分(例えば、境界部分)であってもよい。
3次元画像処理部34は、石灰化領域が強調された造影ボリュームデータに基づいて、石灰化領域が強調された画像データを発生する。
狭窄率算出部36は、発生された画像上の血管領域の径又は面積と、当該血管領域に占める石灰化領域の径又は面積とに基づいて、血管領域の狭窄率を算出する。
表示部38は、発生された画像や算出された狭窄率を表示する。
入力部40は、ユーザからの各種指示をコンピュータ装置20に入力する。入力部40としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスが適宜利用可能である。
制御部42は、X線CT装置1の中枢として機能し、X線CT装置1を構成する各部を制御する。また、制御部42は、各部を制御することにより、石灰化領域の特定・表示処理を行なう。
以下、本実施形態に係る石灰化領域の特定・表示処理の詳細を説明する。まずは、パーシャルボリューム効果について簡単に説明する。パーシャルボリューム効果とは、1ボクセル中に互いに線吸収係数の異なる複数の物質が存在する場合、1ボクセルのCT値が複数の物質のCT値を平均化したものとなることである。文献(M.Soret, S.L.Bacharach etc., “Partial-Volume Effect in PET Tumor Imaging,” The Journal of Nuclear medicine, Vol.48, No,6, pp.932-945 (2007))によれば、パーシャルボリューム効果の影響の度合は、(1)注目領域の大きさと形状、(2)注目領域の画素値とその周囲領域の画素値との差、(3)空間解像度(空間分解能)、(4)画像のピクセルサイズ(標本化間隔)の4つの要因が複合して変化する。
次に、血液が造影剤を含む場合と含まない場合とにおける、血管内の石灰化領域に対するパーシャルボリューム効果の影響の違いについて説明する。造影ボリュームデータに関する石灰化領域のCT値と造影剤を含む血液の領域のCT値との差は、非造影ボリュームデータに関する石灰化領域のCT値と造影剤を含まない血液の領域のCT値との差に比して、小さい。以下、造影剤を含まない血液の領域を単に血液領域と呼ぶことにする。また、造影剤を含む血液の領域を造影剤領域と呼ぶことにする。
一方、石灰化領域のCT値は、石灰化領域に含まれるカルシウムの濃度の違いや、個人差によって異なる。そのため、石灰化領域を抽出するための閾値は、ある程度の幅をもってしまう。
パーシャルボリューム効果により、石灰化領域と造影剤領域とのコントラスト、及び石灰化領域と血液領域とのコントラストは、低下する。特に、石灰化領域と造影剤領域とのCT値は近似しているので、造影ボリュームデータからの石灰化領域の抽出精度はとても低くなる。一方、石灰化領域と血液領域とのCT値は近似していないので、パーシャルボリューム効果を受けても、石灰化領域の抽出精度はあまり変化しない。すなわち、造影ボリュームデータは、非造影ボリュームデータよりもパーシャルボリューム効果の影響が大きいといえる。
本実施形態に係る石灰化領域の特定・表示処理は、造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとのパーシャルボリューム効果による影響の度合の違いを考慮し、石灰化領域を高精度に抽出する。
以下、制御部42による石灰化領域の特定・表示処理の流れを説明する。図2は、石灰化領域の特定・表示処理の流れを示す図である。制御部42は、心電同期再構成法により発生された造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとを記憶部28から読み込む(ステップS1)。以下、簡単に心電同期スキャン及び再構成法を用いた造影ボリュームデータと非造影ボリュームデータとの発生処理を説明する。
心電同期スキャンにおいて制御部42は、心電図データにおけるR―R間隔(隣り合うR波の時間間隔)がほぼ一定であるという前提で、R波をトリガとして、R波(又はR波から所定時間後)から所定心時相までの一定期間スキャンする。スキャンは、心拍毎に一定期間繰り返し行なわれる。まず制御部42は、造影剤を注入した直後に心臓を含むスキャン領域を繰り返し心電同期スキャンする。造影剤の注入直後においては、造影剤は心臓に流れていない。すなわち、造影剤注入直後に収集される投影データを心電同期再構成処理することにより非造影ボリュームデータが発生される。造影剤注入後から造影剤モニタリングを行い、造影剤が心臓の冠状動脈血管に充満している期間であると判断すると、制御部は、再びスキャン領域を繰り返し心電同期スキャンする。この期間において収集される投影データを心電同期再構成処理することにより造影ボリュームデータが発生される。
この様に、非造影ボリュームデータと造影ボリュームデータとは、同一の被検体位置及びスキャン条件で撮影されるため、位置合わせは不用である。また、非造影ボリュームデータと造影ボリュームデータとは、心電同期再構成により、同一の心位相に関するボリュームデータである。
非造影ボリュームデータを読み込むと、制御部42は、石灰化領域特定部30に石灰化領域の特定処理を行なわせる。
石灰化領域の特定処理において石灰化領域特定部30は、まず、閾値処理部301に閾値処理を行なわせる。閾値処理において閾値処理部301は、閾値処理用のCT値範囲で非造影ボリュームデータを閾値処理して石灰化候補領域を抽出する(ステップS2)。CT値範囲は、非造影ボリュームデータの空間解像度やボクセルサイズに応じて決定される。例えば、空間解像度が1mmの場合、石灰化領域のCT値範囲は、120HU〜700HUである。この場合、閾値範囲は、300HU〜700HUに自動的に設定される。また、空間解像度が0.5mmの場合、石灰化領域のCT値範囲は、221HU〜1134HUである。なお閾値範囲は、ユーザにより入力部40を介して設定されてもよい。
閾値処理が行なわれると、石灰化領域特定部30は、領域拡張処理部302に領域拡張処理を行なわせる。領域拡張処理において領域拡張処理部302は、領域拡張処理用のCT値範囲を統合条件として石灰化候補領域を領域拡張処理し、石灰化領域を抽出する(ステップS3)。具体的には、まず、領域拡張処理部302は、石灰化候補領域の境界部分を構成する全てのボクセルをシード点に設定する。各シード点から26近傍にあるボクセルを探索し、統合条件を満たす近傍ボクセルを統合する。統合条件は、近傍ボクセルのCT値pと閾値範囲の最大CT値pmaxとに基づき、例えば、(1)のように設定される。
p≧pmax/2 ・・・(1)
(1)式における閾値範囲の最大CT値pmaxは、空間解像度が1.0mmの場合、700HUに設定される。従ってp≧350となる。
ボクセルの統合が終了すると、通常、複数の領域が生成される。生成された複数の領域のうち、連続性の要件を満たさない領域は、孤立点として除去される。
上記の閾値処理と領域拡張処理との組み合わせにより、石灰化領域特定部30は、非造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を精度良く特定することが可能である。
領域拡張処理が行なわれると、制御部42は、石灰化領域強調部32に石灰化領域の強調処理を行なわせる(ステップS4)。石灰化領域の強調処理において石灰化領域強調部32は、非造影ボリュームデータから抽出された石灰化領域の位置に基づいて、造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する。
図3は、非造影ボリュームデータNVから抽出された石灰化領域NCRに基づいて、造影ボリュームデータCVに含まれる石灰化領域CCRを強調する処理を示す図である。図3に示すように、造影ボリュームデータCVは、パーシャルボリューム効果により、本当は石灰化領域でないのに石灰化領域であると過大に評価された領域FRを多く含む。非造影ボリュームデータNVも、パーシャルボリューム効果による過大評価領域を含むが、その大きさは、造影ボリュームデータCVに含まれる過大評価領域NVの大きさに比して十分小さい。強調処理において、まず、石灰化領域NCRの座標値が取得される。そして、取得された座標値と同一の座標値を有するボクセルに、石灰化領域NCRであることを表す画素値や色情報が割り付けられる。なお、造影ボリュームデータCVに含まれる石灰化領域NCRの一部分、例えば、エッジ部分のみを強調してもよい。
石灰化領域の強調処理が行なわれると、制御部42は、3次元画像処理部34に画像発生処理を行なわせる(ステップS5)。画像発生処理において3次元画像処理部34は、石灰化領域が強調された造影ボリュームデータに基づいて、石灰化領域が強調された画像データを発生する。例えば、ボリュームレンダリングやサーフェスレンダリングにより、ボリュームデータから画像データが発生される。
画像が発生されると、制御部42は、狭窄率算出部36に狭窄率の算出処理を行なわせる(ステップS6)。狭窄率の算出処理において狭窄率算出部36は、発生された画像上の血管領域の径又は面積と、当該血管領域に占める石灰化領域の径又は面積とに基づいて、血管領域の狭窄率を算出する。例えば、狭窄率Sは、画像上の石灰化領域の面積S1と血管領域の面積S2とに基づいて、以下の(2)式により計算される。
S=((S1−S2)/S1)×100・・・(2)
また、(2)式の石灰化領域の面積S1を石灰化領域の径R1に、血管領域の面積S2を血管領域の径R2に変更して、狭窄率Sを算出してもよい。

狭窄率算出処理が行なわれると、制御部42は、表示部38に表示処理を行なわせる(ステップS6)。表示処理において表示部38は、石灰化領域が強調された画像と血管の狭窄率とを表示する。画像上の石灰化領域は、割り付けられた画素値や色情報に応じて強調して表示される。石灰化領域のエッジ部分のみが強調された場合は、エッジ部分が強調して表示される。
以上で石灰化領域の特定・表示処理が終了する。
本実施形態によれば、パーシャルボリューム効果の影響の少ない非造影ボリュームデータ上で石灰化領域を特定し、特定された石灰化領域の位置情報に基づいて造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調して表示する。従って、パーシャルボリューム効果の影響の大きい造影ボリュームデータ上で石灰化領域を特定していた従来に比して、高精度に石灰化領域を抽出することができる。また、石灰化領域の抽出精度の向上に伴い、血管の狭窄率の算出精度も向上する。かくして、本実施形態によれば、血管内狭窄の診断精度の向上を実現する画像処理装置及び画像診断装置を提供することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば本実施形態の石灰化領域の特定・表示処理は、制御部42を中枢として、記憶部28、石灰化領域特定部30、石灰化領域強調部32、3次元画像処理部34、狭窄率算出部36、表示部38、及び入力部40を具備する画像処理装置50でも実施可能である。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係る画像診断装置(X線コンピュータ断層撮影装置)の構成を示す図。 図1の制御部による石灰化領域の特定・抽出処理の流れを示す図。 図2のステップS4に係る、非造影ボリュームデータから抽出された石灰化領域に基づいて、造影ボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する処理を示す図。
符号の説明
1…画像診断装置、10…ガントリ、11…回転フレーム、12…天板、13…X線管、14…X線検出器、15…高電圧発生装置、20…コンピュータ装置、22…データ収集部、24…前処理部、26…再構成処理部、28…記憶部、30…石灰化領域特定部、301…閾値処理部、302…領域拡張処理部、32…石灰化領域強調部、34…3次元画像処理部、36…狭窄率算出部、38…表示部、40…入力部、42…制御部。

Claims (5)

  1. 被検体の造影された血管に関する第1のボリュームデータと造影されていない前記血管に関する第2のボリュームデータとを記憶する記憶部と、
    前記第2のボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する特定部と、
    前記特定された石灰化領域に対応する前記第1のボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する強調部と、
    前記石灰化領域が強調された第1のボリュームデータに基づいて画像のデータを発生する発生部と、
    前記発生された画像を表示する表示部と、
    を具備する画像処理装置。
  2. 前記画像上の血管領域の径又は面積と前記血管領域に占める前記石灰化領域の径又は面積とに基づいて前記血管領域の狭窄率を算出する算出部をさらに備える、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記特定部は、
    前記第2のボリュームデータに閾値処理をして、石灰化領域の候補領域を抽出する閾値処理部と、
    前記抽出された候補領域を領域拡張処理することにより、前記石灰化領域を特定する領域拡張処理部と、
    を有する請求項1記載の画像処理装置。
  4. X線を発生するX線管と、
    前記X線管から発生され被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器からの出力データに基づいて、前記被検体の造影された血管に関する第1のボリュームデータと、造影されていない前記血管に関する第2のボリュームデータとを発生するボリュームデータ発生部と、
    前記第2のボリュームデータに含まれる石灰化領域を画素値に基づいて特定する特定部と、
    前記特定された石灰化領域に対応する前記第1のボリュームデータに含まれる石灰化領域を強調する強調部と、
    前記石灰化領域が強調された第1のボリュームデータに基づいて画像のデータを発生する画像発生部と、
    前記発生された画像を表示する表示部と、
    を具備する画像診断装置。
  5. 前記出力データに含まれる量子ノイズを除去する前処理部をさらに備える請求項4記載の画像診断装置。
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