JP7175606B2 - 医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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患者の被ばく線量を減らしつつ、ユーザが患者を診断しやすい画像を提供することのできる医用画像処理装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
CT装置などのモダリティで撮影された断層画像を用いて、ユーザ(医師等)が血管の状態を診断することがある。特にユーザが冠動脈のような細い血管に関するカテーテルの手術の検討をするためには、血管内の石灰化領域が血管の狭窄にどの程度の影響を与えているのかをユーザが把握することは重要となっている。
また、ユーザがステントグラフトなどの人口の器具を血管内に留置する手術を行ったあと、術後の経過観察として再度術後の部位を撮影することがある。その際は、石灰化領域がステントグラフトの周囲に存在する場合にはステントグラフトの確認がしにくいため、石灰化領域の影響を加味してステントグラフトの状況をユーザが確認するということが行われる。ステントグラフトの確認がしにくい理由としては、ステントグラフトと石灰化領域の信号値が近いことが挙げられる。
下記の特許文献1には、造影された血管に関するボリュームデータと造影されていない血管に関するボリュームデータとを取得して、血管における石灰化領域の位置を特定することのできる仕組みが開示されている。
特開2010-11980号公報
上述した特許文献1の仕組みでは、患者に対して造影剤を注入しない状態での撮影と、患者に対して造影剤を注入した状態での撮影とで、少なくとも2度撮影を行う必要があり、患者の被ばく線量が増えてしまうという課題があった。また、ユーザが石灰化領域を意識することなく診断することのできる画像が求められていた。
そこで本発明は、患者の被ばく線量を減らしつつ、ユーザが患者を診断しやすい画像を提供することのできる仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、造影剤が注入された被検体を第1のエネルギーで撮影することにより取得される第1医用画像と、前記被検体を第2のエネルギーで撮影することにより得られる第2医用画像と、前記第1医用画像および前記第2の医用画像に基づいて生成される造影剤が除去された仮想非造影画像と、を記憶する記憶手段と、前記記憶手段で記憶される前記仮想非造影画像を用いて、当該仮想非造影画像に含まれる除去対象の領域である除去対象領域の位置を特定する特定手段と、前記特定手段で特定された前記除去対象領域の位置に対応する、前記第1医用画像または前記第2の医用画像の領域の画素値を所定の値に変更する変更手段と、前記変更手段で画素値が変更された前記第1医用画像または前記第2医用画像を表示するよう制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが患者を診断しやすい画像を提供することができる。
本実施形態における医用画像処理装置100のハードウェア構成を示す概念図である。 本実施形態における医用画像処理装置100の機能構成を示す概念図である。 本実施形態における詳細な処理の流れを説明するフローチャートである。 高エネルギー断層画像10と仮想非造影画像20の一例を示す図である。 2値化された仮想非造影画像20の一例を示す図である。 石灰化領域が除去された高エネルギー断層画像10と、石灰化領域が除去され平滑化処理がされた高エネルギー断層画像10の一例を示す図である。 石灰化領域が除去され平滑化処理がされた高エネルギー断層画像10と、未処理の高エネルギー断層画像10とを比較可能な画面構成の一例を示す概念図である。 本実施形態における処理の流れを模式的に示した概念図である。 本発明の他の適用例を説明する画像である。 本発明の他の適用例を説明する画像である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明を行う。なお、本実施形態ではモダリティ1000の例としてCT(Computed Tomography)装置を例として説明するが、本発明はMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などの他のモダリティであってもよいものとする。
本実施形態の説明にあたり、用語の説明を行う。
デュアルエネルギー撮影とはCT装置などのモダリティ1000で撮影される撮影手法である。特許文献 特開2009-178493号公報に記載されているようにモダリティ1000が備えるX線照射・検出装置で管電圧を80kV(第1のエネルギー)と140kV(第2のエネルギー)とを交互に切り替えながら撮影することにより2種類の画像を得ることができる。これをデュアルエネルギー撮影という。本実施形態では、80kVで撮影された画像を低エネルギー断層画像とし、140kVで撮影された画像を高エネルギー断層画像とする。管電圧の値は上記に限らず他の値であってもよい。
この低エネルギー断層画像における画素値と高エネルギー断層画像における画素値との比を、本実施形態では画素値比といい、それぞれの断層画像の同一ボクセルの位置ごとに画素値比は求められる。画素値比は、被検体の物質の種類に応じて異なる。例えばヨードであれば、画素値比は概ね2.00-1.55の範囲の値となる。カルシウムであれば、画素値比は1.55-1.35の範囲の値となる。
画素値比の物質ごとの範囲は、被検体の個体差やモダリティの機能差などにより変動するものである。石灰化領域801(除去対象領域に相当する)に相当するカルシウムだけを画像から正確に除去(その領域を構成するボクセルの信号値を0にしたり、透明度を高めたりするなどを意味する)し、ユーザが視認できないようにするためには、カルシウムの画素値比の範囲を正確にユーザが設定しなければならないという手間が存在していた。また、誤った画素値比の範囲が設定されてしまうと、石灰化領域801ではない領域も除去されてしまったり、除去すべき領域が除去されなかったりしてしまう。よって、特に冠動脈のように極細の血管における石灰化領域801による影響(血管の閉塞の程度)をユーザが正確に把握することができなくなってしまう。すなわち、冠動脈の壁の石灰化領域801を正確に特定して除去する必要がある。本実施形態は、のちに説明する仮想非造影画像(VNC画像)を用いて、断層画像中に存在する石灰化領域801の位置を特定することで、従来よりも正確に石灰化領域801を除去することができるものである。
図1は本発明の実施形態における医用画像処理装置100のハードウェア構成を説明する図である。尚、図1の医用画像処理装置100のハードウェアの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。
医用画像処理装置100は、CPU201、RAM202、ROM203、システムバス204、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208、入力デバイス209、ディスプレイ210、外部メモリ211等を備える。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。なお、医用画像処理装置100は、少なくとも1つのCPU201を備えていればよく、医用画像処理装置100が複数のCPU201を備える形態であってもよい。
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムや、各種装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
入力コントローラ205は、キーボードやマウス等のポインティングデバイス(入力デバイス209)からの入力を制御する。
ビデオコントローラ206はディスプレイ210等の表示装置の表示を制御する。ディスプレイ210(表示部)は例えばCRTや液晶ディスプレイである。
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウェア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、各種データ等を記憶するハードディスクやフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
尚、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本実施形態の医用画像処理装置100が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等はそれぞれ外部メモリ211(記憶手段に相当する)に記憶されており、必要に応じてRAM202にロードされることにより、CPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係るプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブル、医用画像等は外部メモリ211に格納されている。尚、医用画像は外部サーバ等に記憶されており、医用画像処理装置100が外部サーバから医用画像を取得するような構成としてもよい。
以上で、図1に示す医用画像処理装置100のハードウェア構成の説明を終了する。
次に図2を用いて医用画像処理装置100の機能構成について説明を行う。
医用画像処理装置100は、画像取得部101、画像記憶部102、VNC画像取得部103、領域除去画像生成部104、表示制御部105を備える。これらの機能部は、CPU201が外部メモリ211から取得したプログラムをRAM202にロードし、当該プログラムを実行することにより、実現される。
画像取得部101は、モダリティ1000(本実施形態ではモダリティ1000をCT装置として説明するが、MRI装置などの装置であってもよい)から、画像を取得する機能部である。モダリティ1000は特開2009-178493号公報に開示されているように、デュアルエネルギー撮影が可能なモダリティである。造影剤が投与された被検体に対するデュアルエネルギー撮影により取得された高エネルギー断層画像(第1医用画像に相当する)と、低エネルギー断層画像(第2医用画像に相当する)を少なくとも取得する。高エネルギー断層画像は、例えば管電圧が140kVで撮影された断層画像であり、低エネルギー断層画像は例えば管電圧が80kVで撮影された断層画像である。なお、管電圧の値は上記に限定されるものではなく、任意の電圧によるものであってもよい。画像記憶部102は、画像取得部101で取得された画像を記憶する機能部である。VNC画像取得部103は、モダリティ1000から出力される仮想非造影剤画像(VNC画像:Virtual Non-Contrast Image)を取得する機能部である。仮想非造影剤画像(VNC画像)とは、異なる管電圧で撮影された画像同士の画素値比により分別される物質の種類のうち、被検体に投与された造影剤(例えばヨード)の影響を低減された画像である。なお、本実施形態ではVNC画像をモダリティ1000から取得するようにしているが、画像記憶部102に記憶された高エネルギー断層画像と低エネルギー断層画像とに基づいてVNC画像取得部103がVNC画像を生成することにより取得するようにしても構わない。領域除去画像生成部104は、高エネルギー断層画像または低エネルギー断層画像から石灰化領域801を除去した画像である石灰化領域除去画像を生成する機能部である。なお、石灰化領域は一例であって他の領域を除去してもよい。表示制御部105は、領域除去画像生成部104で生成された石灰化領域除去画像と、領域除去画像生成部104で石灰化領域801を除去する前の、画像記憶部102に記憶された高エネルギー断層画像と低エネルギー断層画像を比較可能に表示する機能部である。石灰化領域除去画像を表示する際には、MIP(Maximum Intensity Projection)表示が望ましい。本実施形態で説明する、仮想非造影剤画像(VNC画像)、高エネルギー断層画像、低エネルギー断層画像は、いずれも3次元ボリュームデータである。
以上で、図2に示す医用画像処理装置100の機能構成の説明を終了する。図2に示す機能構成は一例であって、用途や目的に応じて適宜変更されうる。
次に図3を用いて本実施形態の処理の流れを説明する。図3は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。
ステップS301では、医用画像処理装置100の画像取得部101が、モダリティ1000でデュアルエナジー撮影により撮影された高エネルギー断層画像(第1医用画像)と低エネルギー断層画像(第2医用画像)とを取得する。高エネルギー断層画像と低エネルギー断層画像との取得のタイミングについては特に限定しない。あらかじめ高エネルギー断層画像と低エネルギー断層画像とを取得しておき外部メモリ211に記憶しておいてもよい。ここで取得された高エネルギー断層画像の例として、図4に高エネルギー断層画像10を示す。高エネルギー断層画像10は、被検体に造影剤を注入した状態で撮影された断層画像をMIP(Maximum Intensity Projection)で表示した画像である。高エネルギー断層画像10の401に示すように、MIP表示をした場合に造影血管より石灰化領域801の信号値が大きくなってしまうことから、血管の内腔(特に血管が血流を確保することができているのか否か)が非常に見にくくなってしまう。そのため、この高エネルギー断層画像10によるMIP表示は冠動脈カテーテルなどの評価には適さない。
ステップS302では、医用画像処理装置100の画像取得部101が、モダリティ1000で生成された仮想非造影画像(VNC)画像を、モダリティ1000から取得する。なお、VNC画像の生成はモダリティ1000ではなく医用画像処理装置100が行い、VNC画像を生成するようにしても構わない。仮想非造影(VNC)画像とは、例えば図4に示すVNC画像20である。例えば特開2009-178493号公報に開示された方法を用いて、モダリティ1000側で高エネルギー断層画像と低エネルギー断層画像である少なくとも2つの造影画像から、造影剤(ヨード)の影響を低減して表示できる非造影画像を作成することにより得られる画像である。図4に示すVNC画像20はMIP表示されたものである。VNC画像20には石灰化領域801が白く映るが、VNC画像20も血管の内腔の状態が分かりにくい。
ステップS303では、医用画像処理装置100の領域除去画像生成部104が、ステップS302で取得されたVNC画像から石灰化領域801を抽出・特定する処理を行う(特定手段に相当する)。石灰化領域801の抽出方法について、具体的に説明する。
図8は画像処理の流れを模式的に示した構成図であるため、図8も用いながら説明する。まず、医用画像処理装置100は、モダリティ1000から取得した(B)VNC画像20(図8では、図4のVNC画像20の領域402だけを示している)に対して信号値が200以上のボクセルを特定して、少なくとも石灰化領域801と骨との領域(画素)が識別可能な(C)石灰化領域が特定されたVNC画像20(図8では、図5の(C)石灰化領域が特定されたVNC画像20の領域403だけを示している)を生成する。(C)石灰化領域が特定されたVNC画像20の例が例えば図5に示す画像である。信号値が200以上のボクセルを特定する処理の例として、例えば2値化処理がある。2値化処理の閾値は、少なくとも石灰化領域801と骨とを表す領域が識別可能となる閾値であることが望ましい。なお、信号値が200以上としているのはあくまでも例であって、この値に限定されることはなく他の値でも構わない。本実施形態のように信号値の閾値を200以上とすることで、少なくとも石灰化領域801と骨との領域を特定することができる。
(C)石灰化領域が特定されたVNC画像20を用いて石灰化領域801に相当するボクセルの位置を抽出する。抽出された位置は記憶しておく。ここでユーザによる2値化の閾値の調整を受けながら(C)石灰化領域が特定されたVNC画像20を生成してもよい。なお、石灰化領域801の抽出・特定の方法の一例として、2値化処理を行う例を説明したが、他の形態として、CT値に基づいたセグメンテーションによる石灰化領域の抽出・特定や、ユーザにより手動で石灰化領域801の抽出・特定を行うようにしても構わない。
ステップS304では、医用画像処理装置100の領域除去画像生成部104が、ステップS301で取得された断層画像(本実施形態では(A)高エネルギー断層画像10を例として説明する)に対して、ステップS303で抽出された石灰化領域801の位置に対応する画素のCT値を設定値(本実施形態では設定値を0とする)に置き換える(変更手段に相当する)。MIP表示をした際に石灰化領域801が表示されなくなればよいため、この設定値は造影剤(例えばヨード)の領域を特定(領域特定手段)し、この特定された領域の現在のCT値より小さくするようにしてもよい。そのため本実施形態では例として設定値を「0」としているが、これ以外であっても構わない。置き換えた後の高エネルギー断層画像10の例が、図6に示す(D)高エネルギー断層画像(石灰化除去)10である。図8には、(D)高エネルギー断層画像(石灰化除去)10の領域404を示している。領域404で明らかなように、石灰化領域801に相当する画素のCT値を造影剤のCT値より小さくすることで、MIP表示をした際に血管の内腔の状態を簡便に把握することのできる画像を生成することができる。なお、ステップS304は必須の構成ではない。他の形態として、石灰化領域801の位置に対応する画素の透明度を高めて、表示させないようにしても構わない。
ステップS305では、医用画像処理装置100の領域除去画像生成部104が、ステップS304でCT値の置き換えを行った石灰化領域801(の周囲も含む)に対して平滑化の処理を行う。平滑化の処理を行った後の画像が図6に示す(E)高エネルギー断層画像(石灰化・平滑化)10である。図8では(E)高エネルギー断層画像(石灰化・平滑化)10の領域405を示している。平滑化を行うことで、領域404に見られるパーシャルボリューム効果などが原因で生じてしまう画像の不自然さを解消し、領域405で示すように石灰化領域801が取り除かれた自然な冠動脈の走行状態を把握することを可能とする効果を生む。なお、平滑化処理は石灰化領域801の除去のための必須の構成ではない。
ステップS306では、医用画像処理装置100の表示制御部105が、ステップS301で取得した(A)高エネルギー断層画像10と、ステップS305で平滑化処理を行った(E)高エネルギー断層画像(石灰化除去・平滑化)10とを対比して比較可能に(例えば図7)ディスプレイ210に表示させる(表示制御手段に相当する)。このようにして表示された、石灰化領域801の除去をしていない(A)高エネルギー断層画像10と、石灰化領域801の除去を行った(E)高エネルギー断層画像(石灰化除去・平滑化)10とをユーザに比較可能に提示することで、冠動脈が石灰化領域801により完全に閉塞状態にあるのか、そうではないのかを判断することについてユーザの助けとすることができる。
また、造影剤を注入した1回の撮影で得られた画像だけで、このように血管の石灰化領域801の除去された画像を生成することができるため、患者は少ない被ばく線量で検査を終えることができる。また、除去対象領域が造影剤とCT値が近い場合であっても、適切に除去対象領域だけを除去した画像を得ることが可能となる効果がある。
(他の実施形態1)
本発明の実施形態として、造影剤を含む血管領域から石灰化領域801(除去対象領域に相当する)を取り除く仕組みについて例として説明した。本発明は、上記仕組みだけではなく様々な形態で適用可能なものである。他の実施形態として、例えば、ステントグラフトなどの人口の治療器具を含む領域の画像に対しても本発明は適用可能である。具体的には、図9に示す画像を用いて説明する。図9の適用前画像901は、本仕組みの適用前の医用画像であり、CT装置から得られた医用画像である。適用前画像901には、患者のステントグラフト910と、石灰化領域920とが表示されている。適用前画像901でユーザが診断をしようとする場合、適用前画像901では患者の体内に留置されたステントグラフト910に石灰化領域920が重なってしまい、ステントグラフト910の状況(留置された位置等)をユーザが適切に把握することは難しいという問題がある。そこで、本仕組みを適用した後の画像の例が、適用後画像902である。適用後画像902では、石灰化領域920が除去され、ステントグラフト910が識別可能に表示されている。ユーザは適用後画像902を確認することで、患者の体内に留置されたステントグラフト910の位置が正しいかどうかを適切に把握することが可能となる効果がある。
(他の実施形態2)
また、本発明の他の実施形態として、例えば、頭部を造影して撮影して得られた画像に対しても本発明は適用可能である。すなわち、除去する対象は石灰化領域だけではなく、骨などにも適用可能である。具体的には、図10に示す画像を用いて説明する。図10の適用前画像1001は、本仕組みを適用する前の医用画像である。適用前画像1001は、CT装置から得られた、血管の造影がされた医用画像である。適用前画像1001には、患者の造影血管1020と、骨1010(除去対象領域に相当する)とが表示されている。適用前画像1001でユーザが造影血管1020の診断をしようとする場合、骨1010が造影血管1020に重なってしまい、診断がしにくいという問題がある。そこで、本仕組みを適用した後の画像の例が、適用後画像902である。適用後画像902では、骨1010が除去され、造影血管1020が識別可能に表示されている。ユーザは、適用後画像1002を確認することで、患者の造影血管1020の状態を適切に把握することが可能となる効果がある。
以上、本発明によれば、患者の被ばく線量を減らしつつ、ユーザが患者を診断しやすい画像を提供することができる。
なお、本実施形態では、高エネルギー断層画像を比較可能に表示したが、低エネルギー断層画像を比較可能に表示することも本発明に当然含まれるものである。
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置の情報処理装置が前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するために、前記情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行して情報処理装置にインストールさせて実現することも可能である。
また、情報処理装置が、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、情報処理装置上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 医用画像処理装置
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 キーボード
210 ディスプレイ
211 外部メモリ

Claims (6)

  1. 血管内に留置されたステントグラフトを有し、造影剤が注入された被検体を第1のエネルギーで撮影することにより取得される画像であって、前記ステントグラフトを含む領域の第1医用画像と、前記被検体を第2のエネルギーで撮影することにより得られる画像であって、前記ステントグラフトを含む領域の第2医用画像と、前記第1医用画像および前記第2医用画像に基づいて生成される造影剤が除去された仮想非造影画像と、を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段で記憶される前記仮想非造影画像を用いて、当該仮想非造影画像に含まれる除去対象の領域である除去対象領域の位置を特定する特定手段と、
    前記第1医用画像または前記第2医用画像の造影剤の領域を特定する領域特定手段と、
    前記特定手段で特定された前記除去対象領域の位置に対応する、前記第1医用画像または前記第2医用画像の領域の画素値を、前記領域特定手段で特定された造影剤の領域の画素値より小さくするよう変更する変更手段と、
    前記変更手段で画素値が変更された画像であって、前記ステントグラフトを識別可能な前記第1医用画像または前記第2医用画像を表示するよう制御する表示制御手段と
    を備えることを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記変更手段で画素値が変更された前記第1医用画像または前記第2医用画像を表示する際に、前記変更手段で画素値が変更されていない前記第1医用画像または前記第2医用画像を比較可能に表示するよう制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記第1医用画像または前記第2医用画像をMIP表示により表示することを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記変更手段は、前記除去対象領域の位置に対応する、前記第1医用画像または前記第2医用画像の領域の画素値を変更するとともに、当該領域の周囲の平滑化処理を更に行うこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  5. 血管内に留置されたステントグラフトを有し、造影剤が注入された被検体を第1のエネルギーで撮影することにより取得される画像であって、前記ステントグラフトを含む領域の第1医用画像と、前記被検体を第2のエネルギーで撮影することにより得られる画像であって、前記ステントグラフトを含む領域の第2医用画像と、前記第1医用画像および前記第2医用画像に基づいて生成される造影剤が除去された仮想非造影画像と、を記憶する記憶手段を備える医用画像処理装置の制御方法であって、
    前記記憶手段で記憶される前記仮想非造影画像を用いて、当該仮想非造影画像に含まれる除去対象の領域である除去対象領域の位置を特定する特定ステップと、
    前記第1医用画像または前記第2医用画像の造影剤の領域を特定する領域特定ステップと、
    前記特定ステップで特定された前記除去対象領域の位置に対応する、前記第1医用画像または前記第2医用画像の領域の画素値を、前記領域特定ステップで特定された造影剤の領域の画素値より小さくするよう変更する変更ステップと、
    前記変更ステップで画素値が変更された画像であって、前記ステントグラフトを識別可能な前記第1医用画像または前記第2医用画像を表示するよう制御する表示制御ステップと
    を備えることを特徴とする医用画像処理装置の制御方法。
  6. 血管内に留置されたステントグラフトを有し、造影剤が注入された被検体を第1のエネルギーで撮影することにより取得される画像であって、前記ステントグラフトを含む領域の第1医用画像と、前記被検体を第2のエネルギーで撮影することにより得られる画像であって、前記ステントグラフトを含む領域の第2医用画像と、前記第1医用画像および前記第2医用画像に基づいて生成される造影剤が除去された仮想非造影画像と、を記憶する記憶手段を備える医用画像処理装置で実行可能なプログラムであって、
    前記医用画像処理装置を、
    前記記憶手段で記憶される前記仮想非造影画像を用いて、当該仮想非造影画像に含まれる除去対象の領域である除去対象領域の位置を特定する特定手段と、
    前記第1医用画像または前記第2医用画像の造影剤の領域を特定する領域特定手段と、
    前記特定手段で特定された前記除去対象領域の位置に対応する、前記第1医用画像または前記第2医用画像の領域の画素値を、前記領域特定手段で特定された造影剤の領域の画素値より小さくするよう変更する変更手段と、
    前記変更手段で画素値が変更された画像であって、前記ステントグラフトを識別可能な前記第1医用画像または前記第2医用画像を表示するよう制御する表示制御手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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