JP5337402B2 - フィンチューブ型熱交換器 - Google Patents

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本発明は、ルームエアコン、パッケージエアコン、カーエアコン等の空気調和機や、ヒートポンプ式給湯機、冷蔵庫、冷凍庫等に用いられるフィンチューブ型熱交換器に関する。
従来のフィンチューブ型熱交換器は、所定の間隔を置いて並設された複数の伝熱フィンと、これら複数の伝熱フィンを貫通する複数の伝熱管とを備え、各伝熱フィンに複数の切り起こし片を形成して、これら複数の切り起こし片を隣接する伝熱フィンを所定の間隔に保持するスペーサとして使用している(例えば、特許文献1参照。)。
また、伝熱管近傍の気流をその流れ方向における伝熱管の後側に案内するように、気流の流れ方向に対して傾斜した案内フィンを設け、伝熱促進効果と排水性を両立させたものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
実開昭58−107481号公報 特開2007−10279号公報
特許文献1に記載のフィンチューブ型熱交換器において、切り起こし片はスペーサとしての機能のみを有し、気流方向に平行に形成されているので、伝熱性能の向上には殆ど寄与しない。また、切り起こし片は略水平に形成されているので、切り起こし片の上に水が滞留しやすいという問題や、切り起こし片の剛性が低いという問題がある。
また、特許文献2に記載のフィンチューブ型熱交換器にあっては、案内フィンは伝熱性能の向上に寄与するものの、フィン前端部への着霜の抑制効果やスペーサとしての機能を持ち合わせたものではない。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、各伝熱フィンに切り起こし片を形成し、この切り起こし片を隣接する伝熱フィンを所定の間隔に保持するスペーサとして機能させるとともに、切り起こし片の排水性や剛性あるいは伝熱性能の向上したフィンチューブ型熱交換器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、所定の間隔を置いて略平行に積層された複数の伝熱フィンと、該伝熱フィンの平面方向と略直交する方向に伝熱フィンを貫通する複数の伝熱管とを備え、前記伝熱管が貫通する前記伝熱フィンの貫通孔の周囲には、前記伝熱フィンの平面方向に対し略直交する方向に延びる略円筒状のフィンカラーが形成され、前記伝熱管は前記フィンカラーに密着した状態で前記貫通孔に挿入され、前記伝熱フィンの平面方向に流れる気体と前記伝熱管の内部を流れる熱冷媒との間で熱交換を行うようにしている。
また、前記フィンカラーの周囲には、前記伝熱フィンに四辺形の一辺を残して三辺に切り込みを入れ、前記一辺を底辺として前記四辺形を前記伝熱フィンに略直交するまで折曲して立ち上げた複数のスペーサが配設され、前記スペーサは、前記底辺の対辺が前記底辺よりも長く、かつ、前記底辺の両側に折曲部を設けるように形成されるとともに、前記複数の伝熱管の間を通る気流と平行な直線に対し鋭角を成すように形成され、前記スペーサの高さを前記フィンカラーの高さより高く設定して、前記伝熱フィンの積層間隔を前記スペーサの高さで規制している。
さらに、気流の流れ方向に対し伝熱管の上流側に設けられるスペーサが、その底辺が伝熱管の中心方向に向くように配置されているので、この部位に集中的に着霜させることにより伝熱フィンへの着霜を低減することができ、伝熱性能の向上を図ることができる。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、以上説明したように構成されているので、伝熱フィンの一部を切り起こして形成した切り起こし片が、隣接する伝熱フィンを所定の間隔に保持するスペーサとして作用する。また、スペーサとしての切り起こし片は、伝熱管の間を通る気流と平行な直線に対し鋭角を成すように形成されているので、排水性が向上し、スペーサの下流側に生じる縦渦により伝熱性能が向上する。
第1の発明は、フィンカラーの周囲には、前記伝熱フィンに四辺形の一辺を残して三辺に切り込みを入れ、前記一辺を底辺として前記四辺形を前記伝熱フィンに略直交するまで折曲して立ち上げた複数のスペーサが配設され、前記スペーサは、前記底辺の対辺が前記底辺よりも長く、かつ、前記底辺の両側に折曲部を設けるように形成されるとともに、前記複数の伝熱管の間を通る気流と平行な直線に対し鋭角を成すように形成され、前記スペーサの高さを前記フィンカラーの高さより高く設定して、前記伝熱フィンの積層間隔を前記スペーサの高さで規制するようにしたので、従来のようにフィンカラーで伝熱フィンの積層間隔を規制し、フィンカラーが形成できないほど伝熱フィンの積層間隔を大きくする必要がある場合でも、スペーサとしての切り起こし片が伝熱フィンの積層間隔を規制することができる。
また、気流の流れ方向に対し伝熱管の上流側に設けられるスペーサが、その底辺が伝熱管の中心方向に向くように配置されているので、この部位に集中的に着霜させることにより伝熱フィンへの着霜を低減することができ、伝熱性能の向上を図ることができる。
また、スペーサが、その下流側に縦渦を生じさせ、スペーサが形成された伝熱フィンの表面の熱伝達率ばかりでなく、スペーサ側で隣接する伝熱フィンの裏面の熱伝達率も向上する。さらに、スペーサは、伝熱管の間を通る気流と平行な直線に対し鋭角を成すように形成されているので、結露水、除霜水の水切れ性が良好となる。
また、スペーサの一部を折曲することでスペーサの剛性が増大し、スペーサの倒れに起因するフィンピッチの不安定な規制を防止することができる。
第2の発明は、気流の流れ方向に対し伝熱管の下流側に設けられるスペーサを、フィンカラーの中心からスペーサの底辺までの距離がフィンカラーの外周面の半径の約1.5〜約1.8の範囲に配置するようにしたので、伝熱管の後流に気流を導いて死水域を低減し、伝熱性能を向上させることができる。
第3の発明は、気流の流れ方向に対し伝熱管の上流側に設けられるスペーサを、伝熱フィンの平面上に位置するフィンカラーの外周面の接線のうち、気流に平行な2本の接線の間にスペーサの底辺の中心を配置するようにしたので、伝熱管直前の通常着霜が著しい前縁部への熱伝導を遮断することができ、伝熱管の上流側に位置する伝熱フィンへの着霜集中を抑制することができる。
また、伝熱管の上流側のスペーサにより、気流が伝熱管に直接当たりにくくなり、伝熱管への着霜を抑制することができる。
第4の発明は、フィンカラーの中心とスペーサの底辺の中心を結ぶ直線に対し略直交する方向にスペーサの底辺を延在させるようにしたので、伝熱管の上流側に位置する伝熱フィンへの着霜集中あるいは伝熱管への着霜を抑制することができる。
第5の発明は、スペーサを、気流の流れ方向に対し上流側に少なくとも一つ、下流側に少なくとも一つ設けることにより、伝熱フィンの積層に際し、フィンピッチを正確に安定して規制することができる。
第6の発明は、上下方向に隣接する二つのフィンカラーの間の伝熱フィンに、切り起こし片を伝熱フィンのベースを挟んで伝熱フィンの両面に交互に形成し、切り起こし片の数を3枚または4枚に設定したので、良好な伝熱性能を確保することができるとともに、フィンピッチを粗くすることができ、着霜特性を大きく損ねることがない。
また、切り起こし片の脚部を、いずれもフィンカラーに対する同心円に接する方向に配置するようにしたので、気流を伝熱管の周りに円滑に誘導することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、所定の間隔を置いて略平行に積層された複数の伝熱フィンと、これら複数の伝熱フィンの積層方向と直交する方向に伝熱フィンを貫通する複数の伝熱管とを備えている。冷媒等の熱媒体は各伝熱管の内部を通過し、伝熱フィンの間を伝熱フィンの平面方向に流れる気体(空気)と熱交換を行う。
図1は、複数の伝熱フィン2の1枚を示しており、図2は、積層された複数の伝熱フィン2のうち、3枚の伝熱フィン2と、伝熱フィン2を貫通する複数の伝熱管4の1本を示している。
図1及び図2に示されるように、各伝熱フィン2には、伝熱管4が貫通する複数の貫通孔2a(図1では二つの貫通孔のみ示している)が形成されている。各貫通孔2aの周囲には、伝熱フィン2の平面方向あるいは気流の流れ方向に対し略直交する方向に延びる略円筒状のフィンカラー6が形成されており、例えば各伝熱管4を拡径することにより伝熱管4はフィンカラー6に密着した状態で貫通孔2aに挿通されている。なお、全てのフィンカラー6は、伝熱フィン2から同一方向に延び、略同一の高さを有している。
ここで、伝熱管4の拡径について詳述すると、熱交換器を製造するに際し、伝熱フィン2を積層して、フィンカラー6に伝熱管4を挿入するが、作業性を良好にするため、フィンプレス時のフィンカラー6の内径は、伝熱管4の外径より多少大きく加工されている。しかしながら、伝熱管4のフィンカラー6への挿入後、液圧を利用して、あるいは機械的な方法等で伝熱管4を拡径し、伝熱管4とフィンカラー6を密着させて伝熱性能を向上させている。
また、各フィンカラー6の周囲には、伝熱フィン2のピッチ(積層間隔)を一定に保持するための複数のスペーサ8が設けられており、各スペーサ8は、伝熱フィン2の一部を切り起こして形成されている。
さらに詳述すると、各スペーサ8は、伝熱フィン2の一部に四辺形の1辺を残して3辺に切り込みを入れ、切り込みを入れていない1辺を底辺として四辺形を伝熱フィン2に略直交するまで折曲して立ち上げたものである。四辺形としては、底辺とその対辺が略平行で、対辺の長さは底辺の長さより長く、底角は90°以上に設定されているのが好ましい。また、四辺形の高さ(底辺と対辺間の長さ)をフィンカラー6の高さより高く設定することで、隣接する伝熱フィン2の間隔は、四辺形の高さにより規制される。
図3はスペーサ8の一つを示しており、その一部が折曲されている。図3に示されるように、底辺8aの両側の角部8bより対辺8cに向かって略垂直に立ち上げた線を折曲線8dとして、折曲線8dの外側に位置する部位を伝熱管4から見て所定の角度で谷折りすることにより、各スペーサ8は、その両側部に折曲部8eを有する形状を呈している。このように、スペーサ8の両側に折曲部8eを設けたことで、隣接する伝熱フィン2を所定の間隔に保持するための剛性を増大している。
上述した形状のスペーサ8は、隣接する伝熱フィン2を所定の間隔に保持するばかりでなく、伝熱管4の下流側に位置するスペーサ8は、伝熱管4の下流の気流の死水域に気流を導くようにして流れを乱して、温度境界層を薄くし、伝熱性能を向上させる効果も奏する一方、伝熱管4の上流側に位置するスペーサ8は、伝熱フィン2の上流側の縁部であるところの前縁部2bで、特に伝熱管4の上流側の近接位置に着霜が集中するのを抑制する効果を奏する。このため、各伝熱管4の上流側及び下流側に設けられるスペーサ8は、伝熱管4から見て所定の範囲に配置する必要がある。
図4は、これまで行った様々な実験結果に基づいて求められたスペーサ8の好ましい配置位置を示している。なお、本明細書においては、上下に隣接する伝熱管4あるいはフィンカラー6の中心を結ぶ直線を境に、風上側及び風下側をそれぞれ「上流側」及び「下流側」と称する。
図4は、伝熱管4の下流側に設けられるスペーサ8を、伝熱管4あるいはフィンカラー6の中心からスペーサ8の底辺までの距離Lがフィンカラー6の外半径(フィンカラー6の外周面の半径)Rの約1.5〜約1.8培の範囲(1.5R≦L≦1.8R)の領域Xに配置するのが好ましいことを示している。
図5は、このように伝熱管4の下流側に設けられるスペーサ8を配置した場合の気流を示しており、スペーサ8により伝熱管4の下流側の死水域に気流を導くようにすることで流れに乱れが生じ、死水域が減少しているのが分かる。なお、流体の流れの中に円柱を置いたとき、円柱の下流側に流れが淀んだ領域が生じるが、この領域を「死水域」と呼んでいる。
図6(a)は、伝熱管4の下流側に設けられるスペーサ8が、フィンカラー6に近すぎる場合(L<1.5R)を示しており、流れに乱れが少ないために伝熱管4の下流側に導かれる気流が少なく、死水域の減少効果は小さい。また、フィンカラー6とスペーサ8の一方の加工後、他方の加工が困難になる。
図6(b)は、伝熱管4の下流側に設けられるスペーサ8が、伝熱管4に遠すぎる場合(L>1.8R)を示しており、相当量の気流が伝熱管4とスペーサ8との間を流れるが、両者の間隔が広いため、気流の多少の乱れは生じるものの、伝熱管4の下流側に気流を殆ど導くことができず、死水域を大幅に減少することはできない。
次に、伝熱管4の上流側のスペーサ8について図7を参照しながら説明する。
図7は、例えば暖房運転中における従来の室外熱交換器において、気流の上流側から伝熱管4を見た図であり、伝熱管4の上流側の部位、及び、伝熱フィン2の前縁部2bの中でも伝熱管4の上流側の近接位置で着霜が著しい様子を示したものである。
図7に示される着霜を抑制するためには、伝熱管4の上流側の縁部への熱伝導を遮断する必要があり、伝熱管4の上流側のスペーサ8を図4のハッチングで示した領域Yに配置することにより、伝熱管4の上流側の縁部への熱伝導を遮断することができる。
すなわち、図4に示されるように、伝熱フィン2の平面上に位置するフィンカラー6の外周面の接線のうち、気流に平行な2本の接線L1,L2の間に位置するフィンカラー6上流側の領域に、スペーサ8の底辺の中心を配置するのが好ましい。このように伝熱管4の上流側のスペーサ8を配置することで、気流が伝熱管4に直接当たり難くなるとともに、伝熱管4の直前における通常着霜が著しい部位への熱伝導を遮断することができ、当該部位への着霜の集中を抑制することができる。
また、図1、図4及び図5に示されるように、全てのスペーサ8の底辺は、いずれも伝熱フィン2の平面上でフィンカラー6の同心円に接するように形成されており、フィンカラー6の中心と底辺の中心を結ぶ直線に対し略直交する方向にスペーサ8を延在させるとともに、伝熱管4の間を通る気流と平行な直線に対し鋭角αを成すように形成することで、上述したように、伝熱管4の上流側においては着霜集中を抑制する一方、下流側においては死水域を極力低減することができるとともに、全てのスペーサ8の排水性を向上させることができる。
また、上下に隣接する2本の伝熱管4の間には、複数の切り起こし片10が所定の間隔で形成されており、複数の切り起こし片10は、伝熱フィン2のベース2cの両面に交互に突出する形状を呈している。各切り起こし片10は、気流方向に直交する方向に2本の平行な切り込みを入れ、2本の切り込み端部同士を接続する部位を脚部10aとして、2本の切り込みに挟まれた部位を伝熱フィン2の平面に対し直交する方向に持ち上げたものである。
図1(c)を参照してさらに説明すると、同図に示される実施形態では、上下に隣接する2本の伝熱管4の間には、三つの切り起こし片10が形成されており、フィンカラー6が形成されたフィン面を伝熱フィン2の表面とすると、上流側の切り起こし片10は表面側に突設され、中央の切り起こし片10は裏面側に突設され、下流側の切り起こし片10は、上流側の切り起こし片10と同様、表面側に突設されている。
また、各切り起こし片10の高さは、フィンピッチ(スペーサ8の高さに相当)の略1/3あるいは略2/3に設定されており、このように設定することで、各伝熱フィン2の裏面側に形成された切り起こし片10と、この伝熱フィン2の裏面側に位置する伝熱フィン2の表面側に形成された切り起こし片10とが、気流の上流側から見て重なることがないので、伝熱性能の低下を防止することができる。
さらに、伝熱性能を考慮して、各切り起こし片10の気流方向の幅、及び、切り起こし片10の前後に位置する4カ所のベース2cの気流方向の幅、すなわち、伝熱フィン2の前縁部から上流側の切り起こし片10の前縁までの長さ、隣接する二つの切り起こし片10の相対する縁部間の間隔、下流側の切り起こし片10の後縁と伝熱フィン2の後縁までの長さは略同じになるように設定されている。また、図4に示されるように、各切り起こし片10の脚部10aは、スペーサ8と同様、伝熱フィン2の平面上でフィンカラー6の同心円に接するように形成されており、切り起こし片10の脚部10aと伝熱フィン2のベース2cとの交線10bが、この交線10bの中心とフィンカラー6の中心Cとを結ぶ直線に略直交するように設定されている。
図8は、図1の伝熱フィン2の変形例を示しており、図8の伝熱フィン2Aにおいては、上下に隣接する2本の伝熱管4の間には、四つの切り起こし片10が形成されており、上流側から下流側に向かって切り起こし片10は表面側、裏面側、表面側、裏面側にそれぞれ突設されている。図8に示される伝熱フィン2Aの他の構成は、図1に示される伝熱フィン2の構成と同じなので、その説明は省略する。
なお、上記実施の形態において、各フィンカラー6の上流側及び下流側にそれぞれ二つのスペーサ8を形成したが、各フィンカラー6の上流側及び下流側にそれぞれ一つのスペーサ8を形成しても、伝熱フィン2Aの積層に際し、フィンピッチを安定して正確に規制することができる。
図9は、各フィンカラー6の上流側及び下流側にそれぞれ一つのスペーサ8が形成された伝熱フィン2Bを示しているが、各スペーサ8とフィンカラー6との相対位置において、図1の伝熱フィン2とは異なる。
すなわち、図1の伝熱フィン2の場合、上流側のスペーサ8は、伝熱管4の前縁部(上流側の縁部)への熱伝導を遮断して、伝熱管4の前縁部に着霜が集中するのを抑制するために設けられているのに対し、図9の伝熱フィン2Bの場合、スペーサ8を伝熱管4の中心方向に向くように配置し、伝熱管4の前部に集中的に着霜させることにより伝熱フィン2への着霜を低減することができ、伝熱性能の向上を図ることができる。
一方、下流側のスペーサ8の底辺は、伝熱フィン2の平面上で伝熱管4の同心円に接するように形成されていないが、伝熱管4の同心円に接する位置からその接線方向に平行移動しており、この場合も、上述した所定の範囲(1.5R≦L≦1.8R)に配置することで、略同様な効果を奏する。
また、上記実施の形態において、スペーサ8の両側に折曲部8eを設けてスペーサ8の剛性を増大するようにしたが、この折曲部8eは、剛性増大の効果に加えて、スペーサ8が倒れた場合に、隣接する伝熱フィン2のスペーサ8の穴に入り込むのを防止するという効果も奏する。
なお、折曲部8eに代えて、スペーサ8を伝熱フィン2に略直交するまで折曲して立ち上げ、さらに伝熱フィン2の平面に略平行に捩ることにより、スペーサ8が隣接する伝熱フィン2のスペーサ8の穴に入り込んで、フィンピッチの規制が不安定になるのを防止することができるとともに、スペーサ8の剛性が増大する。
スペーサ8に捩りを入れた場合、底辺の対辺は、その中央部から両端部に向かって高さが漸減する。したがって、捩る前の状態で、対辺の中央部の高さが最も高く、両端部に向かって高さを漸増する形状にすると、捩りを入れた後、対辺の各部の高さが一定となり、フィンピッチをより安定して正確に規制することができる。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、スペーサとしての切り起こし片が、伝熱管の間を通る気流と平行な直線に対し鋭角を成すように形成されているので、排水性が向上し、スペーサの下流側に生じる縦渦により伝熱性能が向上するので、空気調和機、ヒートポンプ式給湯機、冷蔵庫、冷凍庫等に用いられる熱交換器として有用である。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器に設けられる複数の伝熱フィンのうちの1枚を示しており、(a)はその部分正面図、(b)は側面図、(c)は(a)の線A−Aに沿った断面図 複数の伝熱フィンの積層状態を示す断面図 伝熱フィンに形成されたスペーサの斜視図 フィンカラー周辺におけるスペーサを形成する領域を示す伝熱フィンの部分正面図 図4に示される領域にスペーサを配置した場合の気流の流れを示す伝熱フィンの部分正面図 フィンカラー下流側のスペーサが適正に配置されていない場合の気流の流れを示しており、(a)はスペーサがフィンカラーに近すぎる場合の気流の流れを示す伝熱フィンの部分正面図、(b)はスペーサがフィンカラーに遠すぎる場合の気流の流れを示す伝熱フィンの部分正面図 暖房運転中における従来の室外熱交換器において、気流の上流側から伝熱管を見た場合の伝熱管の上流側の着霜状態を示す概略図 図1の伝熱フィンの変形例を示しており、(a)はその部分正面図、(b)は側面図、(c)は(a)の線B−Bに沿った断面図 フィンカラーの上流側及び下流側にそれぞれ一つのスペーサが形成された伝熱フィンの部分正面図
2,2A,2B 伝熱フィン、 2a 貫通孔、 2b 伝熱フィンの前縁部、
2c ベース、 4 伝熱管、 6 フィンカラー、 8 スペーサ、
8a スペーサの底辺、 8b 底辺の角部、 8c 底辺の対辺、 8d 折曲線、
8e 折曲部、 10 切り起こし片、 10a 脚部、
10b 切り起こし片の脚部と伝熱フィンのベースとの交線。

Claims (6)

  1. 所定の間隔を置いて略平行に積層された複数の伝熱フィンと、該伝熱フィンの平面方向と略直交する方向に伝熱フィンを貫通する複数の伝熱管とを備え、前記伝熱管が貫通する前記伝熱フィンの貫通孔の周囲には、前記伝熱フィンの平面方向に対し略直交する方向に延びる略円筒状のフィンカラーが形成され、前記伝熱管は前記フィンカラーに密着した状態で前記貫通孔に挿入され、前記伝熱フィンの平面方向に流れる気体と前記伝熱管の内部を流れる熱冷媒との間で熱交換を行うようにしたフィンチューブ型熱交換器であって、
    前記フィンカラーの周囲には、前記伝熱フィンに四辺形の一辺を残して三辺に切り込みを入れ、前記一辺を底辺として前記四辺形を前記伝熱フィンに略直交するまで折曲して立ち上げた複数のスペーサが配設され、
    前記スペーサは、前記底辺の対辺が前記底辺よりも長く、かつ、前記底辺の両側に折曲部を設けるように形成されるとともに、前記複数の伝熱管の間を通る気流と平行な直線に対し鋭角を成すように形成され、前記スペーサの高さを前記フィンカラーの高さより高く設定して、前記伝熱フィンの積層間隔を前記スペーサの高さで規制するようにし
    気流の流れ方向に対し前記伝熱管の上流側に設けられる前記スペーサは、その底辺が前記伝熱管の中心方向に向くように配置されたことを特徴とするフィンチューブ型熱交換器。
  2. 気流の流れ方向に対し前記伝熱管の下流側に設けられる前記スペーサは、前記フィンカラーの中心から前記スペーサの底辺までの距離が前記フィンカラーの外周面の半径の約1.5〜約1.8の範囲に配置されることを特徴とする請求項1に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  3. 気流の流れ方向に対し前記伝熱管の上流側に設けられる前記スペーサは、前記伝熱フィンの平面上に位置する前記フィンカラーの外周面の接線のうち、気流に平行な2本の接線の間に前記スペーサの底辺の中心を配置することを特徴とする請求項1あるいは2に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  4. 前記フィンカラーの中心と前記スペーサの底辺の中心を結ぶ直線に対し略直交する方向に前記スペーサの底辺が延在することを特徴とする請求項2あるいは3に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  5. 前記スペーサは、気流の流れ方向に対し上流側に少なくとも一つ、下流側に少なくとも一つ設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  6. 上下方向に隣接する二つの前記フィンカラーの間の前記伝熱フィンに、3枚または4枚の切り起こし片を前記伝熱フィンのベースを挟んで前記伝熱フィンの両面に交互に形成し、かつ前記切り起こし片間の前記伝熱フィンのベースの気流方向の幅と前記切り起こし片の気流方向の幅を略等しく、前記切り起こし片の高さを前記伝熱フィンの積層間隔の略1/3または略2/3に設定し、前記切り起こし片の脚部と前記伝熱フィンのベースとの交線が、該交線の中心と前記フィンカラーの中心とを結ぶ直線に略直交するように設定したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のフィンチューブ型熱交換器。
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