JP5336945B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関し、特に画像処理パイプラインによって画像処理を行う技術に関する。
デジタルカメラやスキャナ等の画像処理装置では、画像処理パイプラインによって、撮影もしくはスキャン等によって取り込んだ画像に対する補正やノイズリダイレクション等の画像処理が行われている。
ここで、図10に画像処理パイプラインによる画像処理の一例を示す。図に示す画像処理パイプラインは、リニアリティ補正処理回路91、シェーディング補正処理回路92及びノイズリダクション処理回路93を有する。画像処理パイプラインには、画像処理を行う画像に含まれる画素の画素値が入力される。画像処理パイプラインに含まれる各処理回路91、92、93は、入力された画素値に応じて画像処理を行い、画像処理によって算出した画素値を出力する。
リニアリティ補正処理回路91は、画像に含まれる画素値のリニアリティ(線形性)を回復する画像補正処理を行う。リニアリティ補正処理回路91の画像処理部911は、入力された入力画素値に、入力画素値に応じた係数を乗算する。なお、画像処理部911は、リニアリティ補正の度合いを示すリニアリティ補正処理指定パラメータに基づいて、乗算する係数を特定する。また、リニアリティ補正処理指定パラメータは、任意の値が予め定められている。そして、画像処理部911は、入力画素値に係数を乗算して算出した画素値をシェーディング補正処理回路92に出力する。
シェーディング補正処理回路92は、画像における濃度のむらをなくす画像補正処理を行う。シェーディング補正処理回路92の画像処理部921は、入力された入力画素値に、画像に含まれる画素のX,Y座標位置のそれぞれについて定められた係数を乗算する。なお、画像処理部921は、シェーディング補正の度合いを示すシェーディング補正処理指定パラメータに基づいて、乗算する係数を特定する。また、シェーディング補正処理指定パラメータは、任意の値が予め定められている。そして、画像処理部921は、入力画素値に係数を乗算して算出した画素値をノイズリダクション処理回路93に出力する。
ノイズリダクション処理回路93は、画像におけるノイズを低減する画像処理を行う。ノイズリダクション処理回路93の画像処理部931は、入力される入力画素値の全てに対して同一の強さで、入力画素値からノイズを低減した画素値を算出する。なお、画像処理部931は、ノイズリダクション処理の度合いを示すノイズリダクション処理指定パラメータに基づいて、ノイズを低減する強さを特定する。また、ノイズリダクション処理指定パラメータは、任意の値が予め定められている。つまり、画像に含まれる全ての画素に対して同一の強さでノイズリダクション処理が行われる。
図10に示したような画像処理パイプラインでは、リニアリティ補正処理とシェーディング補正処理によって、画像に含まれる画素毎に異なる強さによる画像処理が行われる。そのため、リニアリティ補正処理とシェーディング補正処理が行われて生成される画像には、ノイズが強められた画素と、ノイズが強められていない画素が混在する。ところが、上述したような画像処理パイプラインでは、画像に含まれる全ての画素に対して同一の強さでノイズリダクション処理を行っているため、ノイズリダクション処理によって生成される画像の画質が低下してしまうという問題がある。
具体的には、ノイズが強められた画素に合わせた強さによって、ノイズリダクション処理を行うと、ノイズが強められていない画素に必要以上の強さによって処理が行われ、ノイズが強められていない画素の画質が劣化してしまうという問題がある。また、ノイズが強められていない画素に合わせた強さによって、ノイズリダクション処理を行うと、ノイズが強められた画素に必要な強度によって処理を行うことができず、ノイズが強められた画素におけるノイズが残ってしまうという問題がある。
このようにノイズリダクション処理に限られず、画像処理パイプラインにおいては、前段において行われた画像処理内容に応じて、後段における画像処理を行っていないため、画像処理パイプラインにおける画像処理によって生成される画像の画質が低下してしまうという問題がある。
なお、特許文献1には、タイミング制御やハードウェア構成を簡素化でき、画像処理装置の開発期間の短縮化、低コスト化を図ることができるようにするために、画素データの属性を識別するためのタグ情報に基づいて、装置全体を制御するシーケンサからの指示がなくても、画素データの属性に対応した画像処理を識別して、画像データに施すことを可能とする技術が開示されている。しかし、特許文献1は、画像処理パイプラインにおける画像処理によって生成される画像の画質を向上させるための技術を開示したものではない。
また、特許文献2には、画像処理を済ませた処理済み画像を入力画像に戻す復元処理に必要な履歴情報を生成し、この履歴情報によって、処理済み画像を画像処理前の入力画像に戻すことができる技術が開示されている。しかし、特許文献2は、画像処理パイプラインについての技術を開示したものではない。
特開2005−122257号公報 特開2006−196992号公報
背景技術として説明したように、画像処理パイプラインにおいては、前段において行われた画像処理内容に応じて、後段における画像処理を行っていないため、画像処理パイプラインにおける画像処理によって生成される画像の画質が低下してしまうという問題点があるが、特許文献1及び2に開示の技術を適用しても、上述した問題点を解決することはできない。
本発明の第1の態様にかかる画像処理装置は、第1及び第2の画像処理工程を含む画像処理をパイプライン方式によって行う画像処理装置であって、入力された画像データに対して前記第1の画像処理工程を行うと共に、前記第1の画像処理工程における処理内容を記録した履歴情報を生成して出力する第1の処理部と、前記出力された履歴情報に基づいて、前記第1の画像処理工程後の画像データに対して、前記第2の画像処理工程を行う第2の処理部と、を備えるものである。
これにより、前段において行われた画像処理内容に応じて、後段における画像処理を行うことができるため、画像処理パイプラインにおける画像処理によって生成される画像の画質を向上させることができる。
本発明の第2の態様にかかる画像処理方法は、第1及び第2の画像処理工程を含む画像処理をパイプライン方式によって行う画像処理方法であって、画像データに対して第1の画像処理工程を行い、前記第1の画像処理工程における処理内容を記録した履歴情報を生成して出力し、前記出力された履歴情報に基づいて、前記第1の画像処理工程後の画像データに対して、前記第2の画像処理工程を行うものである。
これにより、前段において行われた画像処理内容に応じて、後段における画像処理を行うことができるため、画像処理パイプラインにおける画像処理によって生成される画像の画質を向上させることができる。
本発明の第3の態様にかかる画像処理プログラムは、パイプライン方式によって行う画像処理に含まれる第1及び第2の画像処理工程のうち、前記第2の画像処理工程をプロセッサに実行させる画像処理プログラムであって、画像データに対して行われた第1の画像処理工程における処理内容を記録した履歴情報を取得する処理と、前記取得した履歴情報に基づいて、前記第1の画像処理工程後の画像データに対して、前記第2の画像処理工程を行う処理とをプロセッサに実行させるものである。
これにより、前段において行われた画像処理内容に応じて、後段における画像処理を行うことができるため、画像処理パイプラインにおける画像処理によって生成される画像の画質を向上させることができる。
上述した各態様により、画像処理パイプラインにおける画像処理によって生成される画像の画質を向上させることができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置の構成図である。 本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置における画像処理パイプラインを示す図である。 本発明の実施の形態1にかかるリニアリティ補正処理を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかるノイズリダクション処理を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置の構成図である。 本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置における画像処理パイプラインを示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるエッジ強調処理を示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる画像処理装置の構成図である。 本発明の実施の形態3にかかる画像処理装置における画像処理パイプラインを示す図である。 背景技術にかかる画像処理パイプラインを示す図である。
本発明の実施の形態1.
まず、図1を参照して本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置について説明する。なお、本実施の形態1では、画像処理装置をデジタルカメラに適用した一例について説明する。
デジタルカメラは、画像処理装置1、レンズ2、センサ3、モニタ4及び画像記憶装置5を有する。
画像処理装置1は、リニアリティ補正処理回路11、シェーディング補正処理回路12、ノイズリダクション処理回路13、CPU(Central Processing Unit)17、RAM(Random Access Memory)18、パラメータ記憶装置19を有する。なお、リニアリティ補正処理回路11、シェーディング補正処理回路12及びノイズリダクション処理回路13によって、画像処理パイプライン10を構成する。また、各処理回路11、12、13、CPU17、RAM18及びパラメータ記憶装置19は、例えば、バスによって相互に接続されている。
リニアリティ補正処理回路11は、センサ3の特性に応じて、画像に含まれる画素値のリニアリティを回復する画像補正処理を行う。リニアリティ補正処理回路11は、画像処理部111及び履歴生成部112を含む。
画像処理部111は、入力された入力画素値に、入力画素値に応じた係数を乗算する。なお、画像処理部111は、CPU17から指定されたリニアリティ補正処理指定パラメータに基づいて、乗算する係数を特定する。リニアリティ補正処理指定パラメータは、リニアリティ補正の度合いを示すパラメータである。
履歴生成部112は、画素値に乗算した係数に基づいた情報を示す処理履歴として生成する。
シェーディング補正処理回路12は、レンズ2の特性によって生じた画像における濃度のむらをなくす画像補正処理を行う。シェーディング補正処理回路12は、画像処理部121及び履歴生成部122を含む。
画像処理部121は、入力された入力画素値に、画像に含まれる画素のX,Y座標位置のそれぞれについて定められた係数を乗算する。なお、画像処理部121は、CPU17から指定されたシェーディング補正処理指定パラメータに基づいて、乗算する係数を特定する。シェーディング補正処理指定パラメータは、シェーディング補正の度合いを示すパラメータである。
履歴生成部122は、画素値に乗算した係数に基づいた情報を示す処理履歴として生成する。
ノイズリダクション処理回路13は、画像におけるノイズを低減する画像処理を行う。ノイズリダクション処理回路13は、画像処理部131及びパラメータ決定部132を含む。
画像処理部131は、入力される入力画素値のそれぞれに適した強さで、入力画素値からノイズを低減した画素値を算出する。なお、画像処理部131はパラメータ決定部132から入力されたパラメータに基づいて、ノイズを低減する強さを特定する。このパラメータは、ノイズリダクション処理指定パラメータが、前段において行われた画像処理内容に応じて調整されたものである。
パラメータ決定部132は、CPU17から指定されたノイズリダクション処理指定パラメータ及び入力された履歴情報に基づいて、入力画素値のそれぞれに適したパラメータを決定する。ノイズリダクション処理指定パラメータは、ノイズリダクション処理の度合いを示すパラメータである。
CPU17は、各処理回路11、12、13の動作の開始や停止等の制御や、各処理回路11、12、13に対して指定するパラメータをパラメータ記憶装置19から取得して、取得したパラメータを各処理回路11、12、13に対して指定する。
RAM18は、CPU17の動作や、各処理回路11、12、13の制御に必要な情報が格納される。
パラメータ記憶装置19は、各処理回路11、12、13に指定するパラメータを格納する。パラメータ記憶装置19は、例えば、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。パラメータ記憶装置19には、動画用のパラメータや、静止画用のパラメータ等が格納されている。
レンズ2は、撮影する被写体からの光を集光してセンサ3に結像する光学レンズである。
センサ3は、レンズ2によって結像された光像を電気信号に変換する光電素子である。センサ3は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の半導体素子から構成される。センサ3は、この変換によって、撮影した画像を示す情報を生成する。画像を示す情報は、この画像に含まれる画素のそれぞれにおける画素値や、画像に対してX,Y座標をとった場合における画素のX,Y座標位置を示す情報を含む。
モニタ4は、画像パイプライン10によって画像処理が行われた画像を示す情報を表示する。モニタ4は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)又はPDP(Plasma Display Panel)等の表示装置である。
画像記憶装置5は、画像処理が行われた画像を示す情報が格納される。画像記憶装置5は、例えば、SDメモリーカード、SDHC(SD High Capacity)メモリーカード又はSDXC(SD eXtended Capacity)メモリーカード等の記憶装置である。
続いて、図1及び図2を参照して本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置の動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置における画像パイプラインを示す図である。
まず、被写体が撮影されると、センサ3は、レンズ2によって結像された被写体の光像を電気信号に変換して、撮影した画像を示す情報を生成する。そして、センサ3は、この画像に含まれる画素値をリニアリティ補正処理回路11に出力する。
また、CPU17は、撮影された画像に応じて、パラメータ記憶装置19から動画用のパラメータ又は静止画用のパラメータのいずれかを取得して、取得したRAM18に格納する。なお、動画用のパラメータ又は静止画用のパラメータは、任意の値を予め定めてパラメータ記憶装置19に格納しておくことができる。
なお、パラメータ記憶装置19からは、リニアリティ補正処理回路11に対して指定するリニアリティ補正処理指定パラメータ、シェーディング補正処理回路12に対して指定するシェーディング補正処理指定パラメータ及びノイズリダクション処理回路13に対して指定するノイズリダクション処理指定パラメータがRAM18に格納される。
そして、CPU17は、RAM18に格納された各パラメータを各処理回路11、12、13に出力することによって、パラメータを指定する。
リニアリティ補正処理回路11の画像処理部111は、CPU17から入力されたリニアリティ補正処理指定パラメータに基づいて、センサ3から入力された入力画素値に応じた係数を入力画素値に乗算する。そして、画像処理部111は、入力画素値と係数とを乗算して算出した出力画素値をシェーディング補正処理回路11に出力する。
ここで、画像処理部111において行われる画像処理は、式(1)によって表すことができる。なお、式(1)における"in(x,y)"は入力画素値を示し、"f(val)"はリニアリティ補正処理指定パラメータによって決定されるリニアリティ補正処理の入出力応答関数を示し、"out(x,y)"は出力画素値を示す。
Figure 0005336945
また、リニアリティ補正処理指定パラメータによって決定されるリニアリティ補正処理の入出力応答関数"f(val)"は、図3に例示する関数61として表すことができる。例えば、センサ3が関数62のようにリニアリティを失って画素値を算出する特性を有している場合、関数62と正反対の特性を有する関数61として表せるリニアリティ補正処理の入出力応答関数"f(val)"が決定されるようなリニアリティ補正処理指定パラメータがリニアリティ補正処理回路11に対して指定される。画像処理部111は、リニアリティ補正処理の入出力応答関数"f(val)"に基づいて、入力画素値に応じた係数を決定し、決定した係数を入力画素値に乗算することによって、センサ3の特性によって失われた画素値のリニアリティを回復した関数60として示すような画素値に補正することができる。
また、リニアリティ補正処理回路11の履歴生成部112は、画素値に乗算した係数に基づいた情報を処理履歴として生成し、生成した処理履歴を出力画素値と関連付けてシェーディング補正処理回路12に出力する。
ここで、履歴生成部112が生成する処理履歴は、式(2)によって表すことができる。ここで、"INT(val)"は、valの小数部分を切り捨てて、整数に変換する関数である。
Figure 0005336945
式(2)に示すように、出力画素値の対数の整数部と、入力画素値の対数の整数部との差の値を処理履歴とする。このようにすることで、処理履歴によって、リニアリティ補正処理11において画素値を大きくした度合いを知ることができる。
次に、シェーディング補正処理回路12の画像処理部121は、CPU17から入力されたシェーディング補正処理指定パラメータによって画素のX,Y座標位置のそれぞれについて特定される係数を、リニアリティ補正処理回路11から入力された入力画素値に乗算する。そして、画像処理部121は、入力画素値と係数とを乗算して算出した出力画素値をノイズリダクション処理回路13に出力する。
ここで、画像処理部131において行われる画像処理は、式(3)によって表すことができる。なお、式(3)における"in(x,y)"は入力画素値を示し、"a(x,y)"はシェーディング補正処理指定パラメータによって決定されるシェーディング補正処理の入出力応答関数を示し、"out(x,y)"は出力画素値を示す。
Figure 0005336945
なお、シェーディング補正処理指定パラメータによって決定されるシェーディング補正処理の入出力応答関数"a(x,y)"は、レンズ2の特性に基づいて、レンズ2の特性によって生じた画像における濃度のむらをなくすように画素のX,Y座標位置のそれぞれについて予め定められた値である。画像処理部121は、シェーディング補正処理の入出力応答関数"a(x,y)"に基づいて、入力画素値によって示される画素のX,Y座標位置に対応するシェーディング補正処理の入出力応答関数"a(x,y)"の値を入力画素値に乗算することによって、レンズ2の特性によって生じた画像における濃度のむらをなくすように画素値を補正することができる。よって、シェーディング補正処理回路12には、入力画素値とともに、入力画素値によって示される画素のX,Y座標位置を示す情報も入力されている。この情報は、例えば、センサ3及び各処理回路11、12、13が、画素値と関連づけて後段の処理回路に出力することによって、各処理回路11、12、13は取得可能である。
また、シェーディング補正処理回路12の履歴生成部122は、画素値に乗算した係数に基づいた情報を処理履歴として生成し、生成した処理履歴を出力画素値と関連づけてノイズリダクション処理回路13に出力する。
ここで、履歴生成部122が生成する処理履歴は、式(4)によって表すことができる。なお、式(4)における"前段の処理履歴(x,y)"は前段であるリニアリティ補正処理回路11から出力された処理履歴を示す。
Figure 0005336945
式(4)に示すように、シェーディング補正処理の入出力応答関数"a(x,y)"の対数の整数部と、リニアリティ補正処理回路11から出力された処理履歴とを加算した値を処理履歴とする。このようにすることで、処理履歴によって、リニアリティ補正処理11及びシェーディング補正処理回路12において画素値を大きくした度合いを知ることができる。
次に、ノイズリダクション処理回路13の画像処理部131は、パラメータ決定部132から入力されたパラメータに基づいて、シェーディング補正処理回路12から入力された入力画素値に適した強さで、入力画素値からノイズを低減した画素値を算出するノイズリダクション処理を行う。そして、画像処理部131は、ノイズリダクション処理によって算出した出力画素値をモニタ4や画像記憶装置5に出力する。
ここで、画像処理部131において行われる画像処理は、式(5)によって表すことができる。なお、式(5)における"in(x,y)"は入力画素値を示し、"s+係数×前段の処理履歴(x,y)"はノイズリダクション処理の強度であるノイズリダクション強度パラメータを示し、"s"はノイズリダクション処理指定パラメータを示し、"前段の処理履歴(x,y)"は前段であるシェーディング補正処理回路12から出力された処理履歴を示す。
Figure 0005336945
つまり、パラメータ決定部132は、CPU17から入力されたノイズリダクション処理指定パラメータと、予め定められた"係数"とシェーディング補正処理回路12から入力された処理履歴を乗算した値とを加算した値を算出して、算出した値をノイズリダクション強度パラメータとして画像処理部131に出力している。なお、式(5)における"係数"の値は、任意の値を予め定めておくことができ、ノイズリダクション処理回路13が内部のレジスタ等の記憶装置に有しておくようにしてもよく、パラメータ記憶装置19に格納しておいて、CPU17がパラメータ記憶装置19から取得して、ノイズリダクション処理回路13に入力するようにしてもよい。
ここで、画像処理部131におけるノイズリダクション処理の詳細を図4に例示する。画像処理部131は、図4に例示するように、加重平均フィルタによって、処理対象となる入力画素値71と、入力画素値71によって示される入力画素の周辺画素における画素値との加重平均値を出力画素値72として算出する。よって、ノイズリダクション処理回路13は、入力画素とともに、周辺画素における画素値の入力も受けてから、ノイズリダクション処理を行っている。なお、周辺画素における画素値の入力は、事前に受けておくようにしてもよく、入力画素値と同時に受けるようにしてもよく、どのように取得するようにしてもよい。
ノイズリダクション強度パラメータは、加重平均フィルタにおける入力画素値と周辺画素値の重みづけをするための値であり、値が大きくなるに従って、図4に例示するように、入力画素値に対する周辺画素値の重みを大きくする。これにより、ノイズリダクション強度パラメータの値が大きくなるに従って、ノイズリダクション処理の強さが大きくなる。つまり、ノイズリダクション強度パラメータは、ノイズリダクション処理指定パラメータと入力される処理履歴の値を加算した値であるため、入力される処理履歴の大きさに比例して、ノイズを低減する強さが大きくなる。
このように、リニアリティ補正処理回路11及びシェーディング補正処理回路12において画素値を大きくした度合いに応じて、ノイズリダクション処理の強さを調整することができる。言い換えると、リニアリティ補正処理回路11及びシェーディング補正処理回路12において画素値が大きくされてノイズが強められた画素に対しては、それに応じた強いノイズリダクション処理を行うことができ、ノイズが強められていない画素に対しては、それに応じた弱いノイズリダクション処理を行うことができる。これにより、ノイズが強められていない画素に必要以上の強さによって処理が行われ、ノイズが強められていない画素の画質が劣化してしまわないようにすることができ、ノイズが強められた画素に必要な強度によって処理を行うことができず、ノイズが強められた画素においてノイズが残ってしまわないようにすることができる。
次に、モニタ4は、ノイズリダクション処理回路13から入力された画素値に基づいた画像を出力する。
また、画像記憶装置5は、ノイズリダクション処理回路13から入力された画素値に基づいた画像を示す情報を記憶する。
以上に説明したように、本実施の形態1によれば、処理履歴によってノイズリダクション処理対象の画素に対して行われた画像処理内容を知ることができる。そのため、画像処理パイプラインにおけるノイズリダクション処理において、画像処理対象の画素に対して行われた画像処理内容に応じた強さによってノイズリダクション処理を行うことができるため、ノイズリダクション処理によって生成される画像の画質を向上させることができる。
つまり、本実施の形態1によれば、前段において行われた画像処理内容に応じて、後段における画像処理を行うことができるため、画像処理パイプラインにおける画像処理によって生成される画像の画質を向上させることができる。
本発明の実施の形態2.
続いて、図5を参照して本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置について説明する。図5は、本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置である。なお、本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、画像処理装置をデジタルカメラに適用した一例について説明する。
本実施の形態2にかかる画像処理装置は、ノイズリダクション処理回路13を有さず、エッジ強調処理回路14を有する点が実施の形態1と異なる。なお、実施の形態1と同様の構成要素については説明を省略する。
エッジ強調処理回路14は、画像におけるエッジを強調する画像処理を行う。エッジ強調処理回路14は、画像処理部141及びパラメータ決定部142を含む。
画像処理部141は、入力された画素値のそれぞれに適した強さで、入力された入力画素値からエッジを強調した画素値を算出する。なお、画像処理部141は、パラメータ決定部142から入力されたパラメータに基づいて、エッジを強調する強さを特定する。
パラメータ決定部142は、CPU17から指定されたパラメータ及び入力された履歴情報に基づいて、入力された入力画素値のそれぞれに適したパラメータを決定する。
続いて、図5及び図6を参照して本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置の動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置における画像パイプラインを示す図である。なお、実施の形態1と同様の処理については説明を省略する。
被写体が撮影されてから、シェーディング補正処理回路12において画像処理が行われるまでの動作については、CPU17がパラメータ記憶装置19からノイズリダクション処理指定パラメータを取得せず、エッジ強調処理指定パラメータを取得して、RAM18に格納し、RAM18に格納されたエッジ強調処理指定パラメータをエッジ強調処理回路14に出力する点が異なるが、それ以外は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。また、本実施の形態2では、シェーディング補正処理回路12は、算出した出力画素値をエッジ強調処理回路14に出力する。
次に、エッジ強調処理回路14の画像処理部141は、パラメータ決定部142から出力されたパラメータに基づいて、シェーディング補正処理回路12から入力された入力画素値に適した強さで、入力画素値からエッジを強調した画素値を算出するエッジ強調処理を行う。そして、画像処理部141は、エッジ強調処理によって算出した出力画素値をモニタ4や画像記憶装置5に出力する。
ここで、画像処理部141において行われる画像処理は、式(6)によって表すことができる。なお、式(6)における"in(x,y)"は入力画素値を示し、"s−係数×前段の処理履歴(x,y)"はエッジ強調処理の強度であるエッジ強調強度パラメータを示し、"s"はエッジ強調処理指定パラメータを示し、"前段の処理履歴(x,y)"は前段であるシェーディング補正処理回路12から出力された処理履歴を示す。
Figure 0005336945
つまり、パラメータ決定部142は、CPU17から入力されたエッジ強調処理指定パラメータから、予め定められた"係数"とシェーディング補正処理回路12から入力された処理履歴を乗算した値とを減算した値を算出して、算出した値をエッジ強調強度パラメータとして画像処理部141に出力している。なお、式(6)における"係数"の値は、任意の値を予め定めておくことができ、エッジ強調処理回路14が内部のレジスタ等の記憶装置に有しておくようにしてもよく、パラメータ記憶装置19に格納しておいて、CPU17がパラメータ記憶装置19から取得して、エッジ強調処理回路14に入力するようにしてもよい。
ここで、画像処理部141におけるエッジ強調処理の詳細を図7に例示する。画像処理部141は、図7に例示するように、エッジ検出フィルタによって、処理対象となる入力画素値81と、入力画素値81によって示される入力画素の周辺画素における画素値のそれぞれに重みを適用した画素値の総和を算出する。そして、算出した総和の絶対値が所定の閾値よりも大きいか否かを判定することにより、エッジを検出する。
閾値よりも大きい場合は、入力画素がエッジであると判定して、エッジを強調するために、算出した総和を入力画素値81に加算した画素値を出力画素値82として算出する。
閾値よりも小さい場合は、入力画素がエッジでないと判定して、入力画素値81をそのまま出力画素値とする。
なお、ここでは、閾値が"10"よりも小さいものとして説明している。また、閾値は、任意に定めてよく、エッジ強調処理回路14が内部のレジスタ等の記憶装置に有しておくようにしてもよく、パラメータ記憶装置19に格納しておいて、CPU17がパラメータ記憶装置19から取得して、エッジ強調処理回路14に入力するようにしてもよい。
また、エッジ強調強度パラメータは、エッジ強調フィルタにおける入力画素値と周辺画素の画素値の重みづけをするための値であり、値が大きくなるに従って、入力画素値及び周辺画素値の重みを大きくする。これにより、エッジ強度パラメータの値が大きくなるに従って、エッジ強調処理の強さが大きくなる。つまり、エッジ強調強度パラメータは、エッジ強調処理パラメータから入力される処理履歴の値を減算した値であるため、入力される処理履歴の大きさに比例して、エッジを強調する強さが小さくなる。
このように、リニアリティ補正処理回路11及びシェーディング補正処理回路12において画素値を大きくした度合いに応じて、エッジ強調処理の強さを調整することができる。言い換えると、リニアリティ補正処理回路11及びシェーディング補正処理回路12において画素値が大きくされてノイズが強められた画素に対しては、それに応じた弱いエッジ強調処理を行うことができ、ノイズが強められていない画素に対しては、それに応じた強いエッジ強調処理を行うことができる。これにより、ノイズが強められた画素とエッジとを区別できずに、ノイズを強調してしまうことがないようにすることができる。
なお、エッジ強調処理回路14から画素値を入力された場合のモニタ4及び画像記憶装置5における動作については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
以上に説明したように、本実施の形態2によれば、処理履歴によってエッジ強調処理対象の画素に対して行われた画像処理内容を知ることができる。そのため、画像処理パイプラインにおけるエッジ強調処理において、画像処理対象の画素に対して行われた画像処理内容に応じた強さによってエッジ強調処理を行うことができるため、エッジ強調処理によって生成される画像の画質を向上させることができる。
つまり、本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、前段において行われた画像処理内容に応じて、後段における画像処理を行うことができるため、画像処理パイプラインにおける画像処理によって生成される画像の画質を向上させることができる。
本発明の実施の形態3.
続いて、図8を参照して本発明の実施の形態3にかかる画像処理装置について説明する。図8は、本発明の実施の形態3にかかる画像処理装置である。なお、本実施の形態3では、実施の形態1及び2と同様に、画像処理装置をデジタルカメラに適用した一例について説明する。
本実施の形態3にかかる画像処理装置は、ノイズリダクション処理回路15及びエッジ強調処理回路16を有する点が実施の形態1及び2と異なる。なお、実施の形態1及び2と同様の構成要素については説明を省略する。
ノイズリダクション処理回路15の画像処理部151は、シェーディング補正処理回路12から入力される入力画素値によって示される画素がエッジであるかどうかを判定して、エッジである場合には、ノイズリダクション処理を行わず、エッジでない場合には、ノイズリダクション処理を行う点が実施の形態1におけるノイズリダクション処理回路13の画像処理部131と異なるが、それ以外の動作については実施の形態1と同様である。
このように、エッジである画素に対して、ノイズリダクション処理を行わないようにすることにより、エッジを潰してしまわないようにすることができる。
また、ノイズリダクション処理回路15は、履歴生成部153を有する点が実施の形態1と異なる。履歴生成部153は、シェーディング補正処理回路12から出力された処理履歴に、画像処理部151におけるエッジ検出結果を含めて生成した処理履歴をエッジ強調処理回路16に出力する。
エッジ強調処理回路16の画像処理部161は、ノイズリダクション処理回路15から入力された処理履歴に含まれるエッジ検出結果に基づいて、エッジ強調処理を行う点が実施の形態2におけるエッジ強調処理回路14の画像処理回路141と異なるが、それ以外の動作については実施の形態2と同様である。
続いて、図8及び図9を参照して本発明の実施の形態3にかかる画像処理装置の動作について説明する。図9は、本発明の実施の形態3にかかる画像処理装置における画像パイプラインを示す図である。なお、実施の形態1及び2と同様の処理については説明を省略する。
被写体が撮影されてから、CPU17がパラメータ記憶装置19からノイズリダクション処理指定パラメータ及びエッジ強調処理指定パラメータを取得して、RAM18に格納するとともに、RAM18に格納されたノイズリダクション処理指定パラメータをノイズリダクション処理回路15に出力し、エッジ強調処理指定パラメータをエッジ強調処理回路16に出力する点が異なるが、それ以外は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
次に、ノイズリダクション処理回路15の画像処理部151は、入力された入力画素値によって示される画素がエッジであるか否かを判定する。なお、エッジであるか否かの判定は、実施の形態2において図4として説明したようなエッジ検出フィルタによってエッジを検出することによって行うことができる。
エッジであると判定した場合、画像処理部151は、入力画素値をそのままエッジ強調処理回路16に出力する出力画素値として、エッジ強調処理回路16に出力する。
エッジでないと判定した場合、画像処理部151は、入力画素値に対して、実施の形態1と同様にノイズリダクション処理を行って、ノイズリダクション処理によって算出した出力画素値をエッジ強調処理回路16に出力する。
また、画像処理部151は、入力画素値、つまり、出力画素値によって示される画素がエッジであるか否かを示すエッジ情報を履歴生成部153に出力する。
ノイズリダクション処理回路15の履歴生成部153は、シェーディング補正処理回路12から出力された処理履歴に、画像処理部151から出力されたエッジ情報を含めて生成した処理履歴を出力画素値と関連づけてエッジ強調処理回路16に出力する。
次に、エッジ強調処理回路16の画像処理部161は、ノイズリダクション処理回路15から出力された処理履歴に含まれるエッジ情報に基づいて、ノイズリダクション処理回路15から入力された入力画素値によって示される画素がエッジであるか否かを判定する。
エッジでないと判定した場合は、画像処理部151は、入力画素値をそのままモニタ4や画像記憶装置5に出力する出力画素値として、モニタ4や画像記憶装置5に出力する。
エッジであると判定した場合は、実施の形態2と同様に、入力画素値と、重みづけをした入力画素値と周辺画素の画素値の総和とを加算して算出した出力画素値をモニタ4や画像記憶装置5に出力する。
なお、エッジ強調処理回路14から画素値を入力された場合のモニタ4及び画像記憶装置5における動作については、実施の形態1及び2と同様であるため説明を省略する。
このように、ノイズリダクション処理回路15及びエッジ強調処理回路16の両方において、エッジを検出する必要がある場合であっても、前段のノイズリダクション処理回路15におけるエッジ検出結果を処理履歴に含めることにより、エッジ強調処理回路16において、入力画素のそれぞれについて、画素値に基づいて計算を行い、エッジであるか否かを判定するエッジ検出処理を行う必要がなくなる。
以上に説明したように、本実施の形態3によれば、実施の形態1及び2と同様に、ノイズリダクション処理及びエッジ強調処理によって生成される画像の画質を向上させることができる。
さらに、本実施の形態3によれば、処理履歴による画像処理内容として、エッジ強調処理対象の画素におけるエッジ検出結果も知ることができるため、処理履歴を参照するのみで、エッジ強調処理対象の画素がエッジであるか否かを知ることができる。そのため、画像処理パイプラインにおけるエッジ強調処理回路において、画像処理対象の画素に対するエッジ検出処理を有する必要がなくなり、回路の削減や、消費電力の低減をすることができる。
つまり、本実施の形態3によれば、画像処理パイプラインにおいて、前段及び後段の画像処理工程が同様の処理結果を用いる場合に、後段において、この処理の一部又は全部を設けなくてもよいようにすることができるため、回路の削減や、消費電力の低減をすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、画像処理を行う回路の数や、各回路が行う画像処理の種類は、本実施の形態に例示したものに限られない。画像処理装置が、例えば、ガンマ補正やトーンカーブ補正等の画像補正処理を行う回路を含んでいてもよい。
また、CPUから各処理回路に対して指定するパラメータは、各処理回路が内部のレジスタ等の記憶装置に有しておくようにしておき、CPUから各処理回路に対してパラメータを入力しないようにしてもよい。
また、処理履歴によって処理内容を決定する処理は、本実施の形態に例示したようなノイズリダクション処理やエッジ強調処理のように、指定されるパラメータの値に応じた強さによって画像処理を行うインタフェースを有するものであれば、どのような画像処理に適用してもよい。よって、各処理回路において行われる画像処理内容や、生成する処理履歴は、式(1)〜式(6)において例示したものに限られない。
また、ノイズリダクション処理やエッジ強調処理等の画像処理において使用するフィルタは、本実施の形態に例示したフィルタに限られない。よって、フィルタによって指定されていた重みも任意に変更することができる。
また、本実施の形態においては、処理履歴の値として、画像処理における入力画素値、出力画素値又は乗算した係数の対数を整数に変換したものを使用したが、これに限られない。例えば、整数に変換しなくてもよく、入力画素値、出力画素値又は乗算した係数を対数とせずにそのまま使用して処理履歴の値としてもよい。
また、処理履歴は、画像処理毎に常に更新する必要はない。例えば、実施の形態1において、リニアリティ補正処理回路において処理履歴を生成して、シェーディング補正処理回路のおいては処理履歴を更新せずに、リニアリティ補正処理回路から入力された処理履歴をそのままノイズリダクション処理回路に出力するようにしてもよい。また、リニアリティ補正処理回路が処理履歴を直接ノイズリダクション処理回路に出力するようにしてもよい。つまり、前段のいくつかの画像処理のうちの任意の画像処理における画像処理内容のみに基づいて、後段の画像処理を行うようにしてもよい。
また、処理履歴は、画像に含まれる全ての画素に対して生成するようにせず、X,Y座標位置における特定の間隔毎に生成するようにして、対応する処理履歴がない画素の処理履歴を近傍の画素の処理履歴から補間した値を用いるようにしてもよい。これにより、画像処理パイプラインにおいて入出力されるデータ量の増加を抑制することができる。
また、実施の形態2において、エッジであるか否かの判定を行わないようにし、入力される全ての入力画素値に対して、入力画素値と周辺画素の画素値に重み適用した画素値の総和を加算して出力画素値を算出するようにしてもよい。
また、実施の形態3において、ノイズリダクション処理回路におけるエッジ検出において算出した入力画素値と周辺画素の画素値に重み適用した画素値の総和も処理履歴に含めてエッジ強調処理回路に出力するようにして、エッジ強調処理回路ではエッジを強調する画素に対して、その画素値に処理履歴に含まれる総和を加算するだけで、エッジを強調できるようにしてもよい。
以上に説明した本発明にかかる画像処理装置は、上述の実施の形態のリニアリティ補正処理回路、シェーディング補正処理回路、ノイズリダクション処理回路やエッジ強調処理回路等の画像処理を行う各処理回路における機能を実現するプログラムを記憶した記憶媒体をシステムもしくは装置に供給し、CPU、MPU(Micro Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサがこのプログラムを実行することによって、構成することが可能である。
また、このプログラムは様々な種類の記憶媒体に格納することが可能であり、通信媒体を介して伝達されることが可能である。ここで、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、ROM(Read Only Memory)カートリッジ、バッテリバックアップ付きRAM(Random Access Memory)、メモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジを含む。また、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体を含む。また、上述のプログラムは、インターネットを介して伝達されることも可能である。
また、コンピュータが上述の実施の形態の機能を実現するプログラムを実行することにより、上述の実施の形態の機能が実現されるだけではなく、このプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(Operating System)もしくはアプリケーションソフトと共同して上述の実施の形態の機能が実現される場合も、発明の実施の形態に含まれる。
さらに、このプログラムの処理の全てもしくは一部がコンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットにより行われて上述の実施の形態の機能が実現される場合も、発明の実施の形態に含まれる。
1 画像処理装置
10 画像処理パイプライン
11 リニアリティ補正処理回路
12 シェーディング補正処理回路
13、15 ノイズリダクション処理回路
14、16 エッジ強調処理回路
20 レンズ
30 センサ
41 CPU
42 RAM
43 パラメータ記憶装置
51 モニタ
52 画像記憶装置
111、121、131、141、151、161 画像処理部
112、122、153 履歴生成部
132、142、152、162 パラメータ決定部

Claims (10)

  1. 第1及び第2の画像処理工程を含む画像処理をパイプライン方式によって行う画像処理装置であって、
    入力された画像データに対して前記第1の画像処理工程を行うと共に、前記第1の画像処理工程における処理内容を記録した履歴情報を生成して出力する第1の処理部と、
    前記出力された履歴情報に基づいて、前記第1の画像処理工程後の画像データに対して、前記第2の画像処理工程を行う第2の処理部と、
    を備え
    前記第2の画像処理工程は、前記画像データにおけるエッジを強調するエッジ強調処理を含み、
    前記履歴情報は、前記第1の画像処理工程において前記画像データにおける画素値を大きくした度合いを示す情報が含まれ、
    前記第2の処理部は、前記画素値を大きくした度合いが大きいほど、エッジを強調する強さを小さくするように、前記出力された履歴情報に基づいた強さでエッジを強調する、
    画像処理装置。
  2. 前記第2の画像処理工程は、前記画像データにおけるノイズを低減するノイズリダクション処理を含み、
    前記第2の処理部は、前記出力された履歴情報に基づいた強さでノイズを低減する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記履歴情報は、前記第1の画像処理工程において前記画像データにおける画素値を大きくした度合いを示す情報が含まれ、
    前記第2の処理部は、前記画素値を大きくした度合いが大きいほど、ノイズを低減する強さを大きくする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の画像処理工程は、前記画像データにおけるエッジを検出し、当該検出結果に応じた画像処理を画像データに対して行う処理を含み、
    前記履歴情報は、当該検出結果を示すエッジ情報を含み
    記第2の処理部は、前記エッジ情報に基づいて、前記画像データにおけるエッジを強調するか否かを決定する請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理装置は、前記第1の処理部を複数備え、
    前記複数の第1の処理部夫々は、前段の第1の画像処理工程を行う第1の処理部から出力された履歴情報に基づいて、当該履歴情報にさらに自身が行う第1の画像処理工程における処理内容を記録した履歴情報を生成して出力し、
    前記第2の処理部は、最後段の第1の画像処理工程を行う第1の処理部から出力された履歴情報に基づいて、前記第2の画像処理工程を行う請求項1乃至のいずれかに1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像データは、1画素あたりのデータである請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1及び第2の処理部は、それぞれ独立した回路によって構成されることを特徴とする請求項請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理装置は、前記第1の画像処理工程の処理内容を指定する第1の処理内容指定情報を前記第1の処理部に出力すると共に、前記第2の画像処理工程の処理内容を指定する第2の処理内容指定情報を前記第2の処理部に出力するCPUをさらに備え、
    前記第1の処理部は、前記第1の処理内容指定情報に基づいて、前記第1の画像処理工程を行い、
    前記第2の処理部は、前記第2の処理内容指定情報に基づいて、前記第2の画像処理工程を行う請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 第1及び第2の画像処理工程を含む画像処理をパイプライン方式によって行う画像処理方法であって、
    画像データに対して第1の画像処理工程を行い、
    前記第1の画像処理工程における処理内容を記録した履歴情報を生成して出力し、
    前記出力された履歴情報に基づいて、前記第1の画像処理工程後の画像データに対して、前記第2の画像処理工程を行うものであり、
    前記第2の画像処理工程は、前記画像データにおけるエッジを強調するエッジ強調処理を含み、
    前記履歴情報は、前記第1の画像処理工程において前記画像データにおける画素値を大きくした度合いを示す情報が含まれ、
    前記第2の画像処理工程を行う場合には、前記画素値を大きくした度合いが大きいほど、エッジを強調する強さを小さくするように、前記出力された履歴情報に基づいた強さでエッジを強調する、
    画像処理方法。
  10. パイプライン方式によって行う画像処理に含まれる第1及び第2の画像処理工程のうち、前記第2の画像処理工程をプロセッサに実行させる画像処理プログラムであって、
    画像データに対して行われた第1の画像処理工程における処理内容を記録した履歴情報を取得する処理と、
    前記取得した履歴情報に基づいて、前記第1の画像処理工程後の画像データに対して、前記第2の画像処理工程を行う処理と
    をプロセッサに実行させ
    前記第2の画像処理工程は、前記画像データにおけるエッジを強調するエッジ強調処理を含み、
    前記履歴情報は、前記第1の画像処理工程において前記画像データにおける画素値を大きくした度合いを示す情報が含まれ、
    前記第2の画像処理工程を行う処理では、前記画素値を大きくした度合いが大きいほど、エッジを強調する強さを小さくするように、前記取得した履歴情報に基づいた強さでエッジを強調する、
    画像処理プログラム。
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