JP5335738B2 - 水噴射空気圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は水噴射空気圧縮機に関する。
水噴射空気圧縮機として一般的に搭載されるスクリュー圧縮機(以下、圧縮機という)は、例えば螺旋状の歯溝を有する雌雄一対のスクリューロータによって形成されたものである。つまり、雄スクリューロータの歯溝と雌スクリューロータの歯溝の噛み合いとケーシングの内壁とで形成された圧縮室に水を噴射するものである。
圧縮室に水を噴射することで、ロータ間、ロータ・ケーシング間のすき間からの圧縮空気の漏洩をシールする効果及び冷却の効果を得ており、圧縮室に油や水を噴射しないオイルフリーの圧縮機に比べると高い性能が得られる。
また、ロータの圧縮室と軸受との間の軸には圧縮室側からの空気と水の漏洩を抑えるメカニカルシールと軸受側からの油の漏洩を抑えるリップシールが設けられている。軸受側のリップシールは軸の回転で封入した油が跳ねかけられるため、起動時も潤滑には支障が無い。
しかし、ロータの圧縮室側のメカニカルシールには摺動面の潤滑と冷却のために水を常時供給する必要がある。しかし、通常の水クーラを設けた給水配管では起動時に水セパレータ内の圧力が上昇して水が圧縮機に供給されるまでに水クーラの流路抵抗が大きいことと、配管が長いことから時間を要し、即座に給水を行うことができない。
そこで、例えば特許文献1のように起動時に系外から加圧水を圧縮機内に導入する加圧水噴射ラインと該加圧水噴射ラインを開閉する電磁弁とその制御装置とを備えたものがある。これにより、圧縮機の起動命令により圧縮機を起動する場合、起動前に加圧水噴射ラインを開いて系外から加圧水を圧縮機内に噴射し、次いで圧縮機を起動し、水タンクから圧縮機に水が供給される前に加圧水噴射ラインを閉じて系外からの加圧水の噴射を停止する方法が提案されている。(例えば特許文献1参照)。
特開2000−45947号公報
上記従来技術では、圧縮機を起動する前に一定時間給水する必要があることから、圧縮機を即座に起動することができないことや、起動前の給水時間が長かったり、起動後に水タンクから給水が開始された後、系外からの加圧給水の停止が遅れたりすると給水量が過多となり、トルクが上昇してロータの回転が停止する恐れがある。
本発明の目的は、圧縮機の起動が即座に可能で、且つ起動時に給水過多によるロータの停止が起こらない水噴射空気圧縮機を提供することにある。
上記目的は、ケーシング内に回転可能に支持されたロータと、このロータの摺動部に水を噴射する水噴射空気圧縮機と、圧縮機から吐出された圧縮空気と水から水を分離し分離した水を貯留する水タンクと、圧縮空気を吐出する吐出配管とを有する水セパレータと、前記水タンクから水を圧縮機に供給する水クーラと水フィルタとを有する給水配管とからなる水噴射空気圧縮機において、前記水タンクと前記水クーラの入口との間の給水配管と、前記水クーラの出口と前記水フィルタとの間の給水配管とをつなぐバイパス配管と、前記水クーラの入口と前記バイパス配管の接合部との間の給水配管と、前記水クーラの出口と前記バイパス配管との接合部の間の給水配管に各々設けられた電磁弁と、この各々の電磁弁を操作する制御装置を設けてなり、前記制御装置は、圧縮機の起動時に前記水クーラの入口前の電磁弁と水クーラ出口後の電磁弁を閉とし、前記バイパス配管の電磁弁を開として、水タンクから圧縮機へ水がバイパス配管を通って供給される時間経過後に水クーラの入口前と出口後の給水配管の電磁弁も開とし、水クーラ内にも水が充填される時間経過後に、バイパス配管の電磁弁を閉とする制御を行うことにより達成される。
また上記目的は、前記制御装置は、前記給水配管の水クーラ入口前に電磁弁を設け、前記給水配管とは別に水フィルタと電磁弁を有して水タンクから圧縮機に水を供給する第二の給水配管を設けると共に、前記水セパレータに圧力センサとこれらの電磁弁を操作する制御装置を設け、圧縮機の起動時は水クーラ入口前の電磁弁を閉にし、前記第二の給水配管の電磁弁を開として、水セパレータの圧力が設定圧に達したら前記水クーラの入口の電磁弁も開とし、前記第二の給水配管の電磁弁を閉とする制御を行うことにより達成される。
また上記目的は、前記制御装置は、前記給水配管に温度センサ、圧力センサ、又は流量センサを設けて、センサにより配管内の通水の有無を検知して前記電磁弁を操作させることにより達成される。
また上記目的は、前記圧縮機の吸入部へ接続する外部の加圧水供給配管を設け、前記水タンクに上限と下限の水位を検出可能な水位計を設けると共に、前記圧縮機の起動後、前記水クーラを通る経路で給水を行い、前記水タンクの水位が減少した時に外部の加圧水供給配管から給水を行うことにより達成される。
本発明によれば、圧縮機の起動が即座に可能で、且つ、起動時に給水過多によるロータの停止が起こらない水噴射空気圧縮機を提供できる。
本発明にかかわる圧縮機縦断面図である。 本発明の第1の実施例を示す配管図である。 本発明の第2の実施例を示す配管図である。 本発明にかかわる温度センサを用いた電磁弁制御の系統図である。 本発明にかかわる圧力センサを用いた電磁弁制御の系統図である。 本発明にかかわる流量センサを用いた電磁弁制御の系統図である。 本発明の第3の実施例を示す電磁弁制御の系統図である。
さて、圧縮空気は中小を問わず多業種にわたって導入して機器を動かしている。この圧縮空気を供給する圧縮機には上述したように油冷式と水噴射式とがあり、油冷式は比較的安価で高い性能が得られるため多くの業種が採用されているが、油冷式は圧縮空気中に油が混入してしまうため食品製造業や薬品製造業には不向きである。一方、水噴射式は油の混入がなくクリーンな圧縮空気が得られるため、食品製造業や薬品製造業には適している。
本発明は水噴射式圧縮機を改善したものである。
さて、水噴射式の圧縮機は噛み合うロータに水を供給してロータが高温になることを防止している。しかしながら噛み合うロータによって供給された圧縮空気が水クーラーからアフタークーラ、ドライヤ等を経由するため、圧縮機の始動からロータへの水の供給までに時間がかかってしまうという問題がある。
そこで本発明の発明者らは水の供給までの時間短縮を種々検討した結果、以下のごとき実施例を得た。
以下、図面を用いて本発明のいくつかの実施例を説明する。はじめに、水噴射空気圧縮機の構成を、図1を用いて説明する。
図1は水噴射空気圧縮機の雄ロータ軸における縦断面図である。
図1において、圧縮機1はケーシング3内に雄ロータ2と雌ロータ(図示せず)が互いに噛み合って収納されている。この雄ロータ2と雌ロータは各々ローブ部の両側の吸入側軸7と吐出側軸16を軸受8によって回転可能に支持されている。ケーシング3には吐出側ケーシング4が連結され、その端部には吐出側カバ5が取り付けられている。
軸受8は吸入側軸7と吐出側軸16において、各々油溜まりを設けており、はねかけ部材またはタイミングギヤ17により潤滑油が跳ねかけられることで潤滑される。また、吸入側軸受8と、ロータの圧縮室の間には潤滑した油が吸入ポートに流入しないようにリップシール9がケーシング3に設けられている。
吐出側軸16においても吐出側軸受8の外側には雄ロータ2と雌ロータの歯を非接触で回転可能とするためのタイミングギヤ17(雌ロータ側は図示せず)を設けており、軸受8を潤滑した油がロータの圧縮室側へ漏洩するのを防止するためにリップシール9を設けている。
吐出側軸にはロータ溝とケーシングで形成する圧縮室内に噴射された水が圧縮空気と一緒に吐出側軸受8側へ漏洩するのを防止するために、メカニカルシール10が設けられている。ケーシング3にはロータ溝へ空気を吸入するための吸入ポート12が設けられており、吸入ポート12の外側には停止時に吐出室側から逆流した圧縮空気と水が噴出するのを防止するための吸入アンローダ15が設けられている。
ケーシング3の吐出側にはロータ溝内の圧縮空気が設定した吐出圧力に達するタイミングで開口する吐出ポート13がある。さらに、圧縮過程にあるロータ溝空間にロータ間、ロータ・ケーシング3間のすき間のシール及び冷却を目的としてケーシング3に設けられた給水穴14から水が噴射するようになっている。
メカニカルシール10についても、固定部材と回転部材との摺動部に潤滑及び冷却を目的として給水を行う給水口11を設けている。
次に、図2を用いて図1に示す水噴射圧縮機を用いたユニット構造を示す。
図2は本発明の第1の実施例を示す配管図である。
図2において、圧縮機1は水タンク19を内部に設けた水セパレータ18の上部に固定されており、モータによりベルトを介して吸入側軸が駆動される。
圧縮機1は吸入ポート12から吸入した空気を雄ロータ2側に設けた圧縮室により圧縮し、圧縮途中で水タンク19の水が給水配管24を通って給水口14から雄ロータ2側に噴射される。その後、圧縮空気と噴射された水とが一緒に吐出ポート13から水セパレータ18内に吐出される。なお、水タンク19内の水は給水配管24を通った後、逆止弁32を通過した後、更に水クーラ20を介して水温が上がった場合は冷却される。その後、給水配管24を通って水フィルタ26を通過した後、分岐してロータ給水配管28を経由してケーシングの給水口14と、メカニカルシール給水管27を経由してメカニカルシールの給水口11へ各々給水される。
水セパレータ18内に吐出された圧縮空気と水は水セパレータ18内に吐出された際、円筒空間内を旋回することにより液塊は空気と分離され、下部の水タンク19に蓄積され、再度、給水されて圧縮機との間を循環する。
一方、水セパレータ18内に吐出された圧縮空気はミスト状の水分を含んだ状態で、水セパレータ18上部の吐出配管41から吐出される。その後、安全弁31と逆止弁32、及び調圧弁33を通ってアフタークーラ21へ流入して大気温度近くまで冷却される。その後、ドライヤ22を通って除湿された後、ラインへ吐出される。なお、図2では水クーラ20とアフタークーラ21は水冷式を示しており、冷却水は冷却水流入配管34から供給し、冷却水吐出配管35から排出させているが、冷却ファンを備えた空冷式としてもよい。なお、これらの圧縮機ユニット,水クーラ,アフタークーラ,ドライヤ,制御装置はパッケージ37内に収納され運搬・据え付けが容易な防音構造となっている。
また、給水配管24は逆止弁32を通過後3方に分岐し、水クーラ20を出た給水配管24の水フィルタ26の前とを接続したバイパス給水配管29を設けている。水タンク19から出た給水配管24のバイパス給水配管29と分岐した後の水クーラ20に入る前に第1電磁弁30、バイパス給水配管の間に第2電磁弁52、水クーラを出てバイパス給水配管29と接続する前の給水配管24には第3電磁弁53を設けられている。これらの電磁弁30,52,53は電気配線36を介して接続された制御装置23によって開閉が制御される。
次に、これらの電磁弁30,52,53の開閉動作について説明する。
圧縮機の起動時において、圧縮機1内及び給水配管24内に水が無い場合、バイパス給水配管29に設けた第2電磁弁52を開とし、水クーラ20へ流入する給水配管24に設けた第1電磁弁30と、水クーラから出た給水配管24に設けた第3電磁弁53は閉とする。この状態で圧縮機1が起動し、水セパレータ18内の圧力が上昇すると水タンク19内の水は給水配管24を通って更にバイパス給水配管29を経由し、水フィルタ26を通過した後、直ぐに分岐してケーシングの給水口14とメカニカルシールへの給水口11とに給水される。
次に、ロータ間及びメカニカルシールへ給水された水が到着するとした設定時間の経過後、第1電磁弁30と、第3電磁弁53を開にして、水クーラ20内へも水を充満させる。ここでも設定した時間の経過で、水クーラ20内に水が充満された後、バイパス給水配管29に設けた第2電磁弁52を閉とすることで、水タンク19内の水は通常の給水配管である水クーラ20を通過した後、ケーシング及びメカニカルシールの給水口へ給水を行う経路で給水がされる。
本発明により、起動時に抵抗が大きく流路の長い水クーラ20を通さずに給水が可能なために系外から水を供給しなくても水セパレータ18内の圧力が上昇すると即座(圧縮機始動から約2〜3秒)に給水が可能となる。
図3により本発明に基づく他の実施例を説明する。
図3は本発明の第2の実施例を示す配管図である。
なお、図2と同一番号は同一物であるので、その説明は省略する。
図3において、ユニット全体の構成は図2に示す第一の実施例と同じであるが、起動時の給水配管は水クーラ20を通る給水配管24を分岐せずに、別に設けている。
水タンク19に第二給水配管38を設け、第4電磁弁54と水フィルタ26を通った後、2方に分岐して一方はケーシングの給水口14へ接続され、他方はメカニカルシールの給水口11へ接続される。なお、各々の給水口においては入口で水クーラ20を経由した給水配管24と結合してもよい。また、水クーラ20を経由する給水配管24においては水クーラ20の入口に第1電磁弁30、水クーラの出口に第2電磁弁53と水フィルタ26を設けている。
次に、図3における電磁弁の制御動作について説明する。
圧縮機の起動時において、圧縮機1内及び給水配管24内に水が無い場合、第二給水配管38に設けた第4電磁弁54を開とし、水クーラ20を経由して給水する給水配管24に設けた第1電磁弁30と、水クーラから出た給水配管24に設けた第3電磁弁53は閉とする。この状態で圧縮機1を起動し、水セパレータ18内の圧力が上昇すると水タンク19内の水は第二給水配管38を通って第二給水配管に設けた水フィルタ26を通過した後、直ぐにケーシングの給水口14と、メカニカルシールへの給水口11とに給水される。
次に、ロータ間及びメカニカルシールへ十分に給水が行われるとした設定時間の経過後、第1電磁弁30と、第3電磁弁53を開にして、ケーシング及びメカ二カルシールへの給水を行うと共に、水クーラ20内にも水を充満させる。
ここで、同様に予め設定した時間の経過後、第二給水配管38に設けた第4電磁弁54を閉として、水タンク19内の水は通常の水クーラ20を通ってケーシング及びメカニカルシールの給水口へ給水を行う経路とする。
次に、図4〜図6を使って水の通過を各種センサで検出して電磁弁の操作を行う動作について説明する。
図4は本発明にかかわる温度センサを用いた電磁弁制御の系統図である。
図5は本発明にかかわる圧力センサを用いた電磁弁制御の系統図である。
図6は本発明にかかわる流量センサを用いた電磁弁制御の系統図である。
図4において、制御装置23は中央演算処理装置44と、時間を検出するタイマー46及び各センサーの信号を検出する検出回路51、各電磁弁を動作させるドライバ回路45を備えている。
実施例1に示す水の通過を予め設定した時間で制御する場合、タイマー46で経過時間を取り込み、記憶回路25から設定時間を読み込み、中央演算処理装置44で比較判定をして設定時間を超えた場合はドライバ回路45により電磁弁を動作させる。次に、給水配管に設けた温度センサ42が水の通過によって温度変化を検出した場合、その信号は検出回路51で検出されて中央演算処理装置44へ取り込まれる。同時に記憶回路25に記憶しておいた設定値を中央演算処理装置44へ取り込み、比較して設定値を超えたと判定した場合、ドライバ回路45を動作させて電磁弁を動作させる。しかしながら温度センサ42の場合、配管内の空気と水の温度差が小さい場合は水の流れの検出ができなくなる場合があり得る。
図5において、本実施例では図4の温度センサ42に代わって圧力センタ43を取り付けたものである。圧力センサ43は温度センサ42より若干コストアップに繋がるが、温度センサに比較すると高い精度で水の流れを検出可能である。
図6において、本実施例では温度センサに代わって流量センサ47をとりつけたものである。流量センサ47は温度センサ42、圧力センサ43よりコストアップとなるが両者と比較する高い精度で水の流れの検出を行うことができる。
次に図7により起動時、水セパレータ18内の水タンク19の水を給水配管24を通して給水することにより、水タンク19水面が基準位置よりも低下した場合、系外から水を補給する場合について説明する。
図7は本発明の第3の実施例を示す電磁弁制御の系統図である。
図7において、圧縮機1へ給水を開始して水セパレータ18内の水タンク19の水面が基準値よりも低下した場合、水タンク19に設けた水位計55で水面を検出し、その信号は制御装置23の中央演算処理装置へ送られる。次に、水タンク19への水を補給するために外部給水配管49を三方に分岐して、分岐部には三方電磁弁48を設ける。
さらに、分岐部から吸入ポート12に設けた吸入アンローダ15へ接続する第2外部給水配管50を設けると共に、外部給水配管49の三方電磁弁48より入口側に第5電磁弁56を設ける。その結果、三方電磁弁48を第2外部給水配管50に接続する方向に切り替え、第5電磁弁56を開にすると外部給水配管49の水は吸入ポート12の吸入アンローダ15内へ供給される。
次に、外部からの給水により水タンク19の水位計55が設定値(上限)を超えると、三方電磁弁48を水タンク19と接続する方向へ切りかえると共に第5電磁弁56を閉とすることで系外からの給水は停止する。
以上のごとく、本発明によれば、水タンクから圧縮機への給水配管において、通常の運転時に必要な水クーラ及び水フィルタを含む給水配管に、さらに水クーラをバイパスさせた短くて抵抗の少ないバイパス給水配管を給水配管の水フィルタの前に設けたので、起動時に水セパレータ内の圧力が上昇するに従って、即座にきれいな水が圧縮機へ供給される。
したがって、起動の前に一定時間水を供給せずに、必要に応じて即座に圧縮機のスイッチを入れることが可能になると共に、水タンクから水が供給されるので起動時に系外からの水供給が不要である。
さらに起動と共に水セパレータの圧力が上昇して水が供給されるので圧縮機への給水過多によりロータが停止することが無い。同様に、水クーラを通らない、水フィルタを有する第二の給水配管を設けることで、圧縮機を起動して水セパレータ内の圧力が増加し始めると、即座に水タンクの水が第二の給水配管を通って圧縮機へ給水されるため、メカニカルシールの潤滑及び冷却が行われる。
さらに、通常の給水配管とバイパス給水配管または第二の給水配管に各々電磁弁を設けて、制御装置により電磁弁を操作するため、起動時は水クーラを通らないバイオパス給水配管、又は第二の給水配管による給水が可能で、給水開始後には水クーラへも通水を行い、通常の給水配管とバイパス給水配管または第二の給水配管に水が充満したのち、バイパス給水配管又は第二の給水配管を閉じて通常の水クーラを通した給水配管からの水の供給を行うことが可能となる。
1・・・圧縮機、2・・・ロータ、3・・・ケーシング、4・・・吐出側ケーシング、5・・・吐出側カバ、6・・・吸入側カバ、7・・・吸入側軸、8・・・軸受、9・・・リップシール、10・・・メカニカルシール、11・・・給水口、12・・・吸入ポート、13・・・吐出ポート、14・・・給水口、15・・・吸入アンローダ、16・・・吐出側軸、17・・・タイミングギヤ、18・・・水セパレータ、19・・・水タンク、20・・・水クーラ、21・・・アフタークーラ、22・・・ドライヤ、23・・・制御装置、24・・・給水配管、25・・・記憶回路、26・・・水フィルタ、27・・・メカニカルシール給水配管、28・・・ロータ給水配管、29・・・バイパス給水配管、30・・・第1電磁弁、31・・・安全弁、32・・・逆止弁、33・・・調圧弁、34・・・冷却水流入配管、35・・・冷却水吐出配管、36・・・電気配線、37・・・パッケージ、38・・・第二給水配管、39・・・第二ロータ給水配管、40・・・第二メカニカルシール給水配管、41・・・吐出配管、42・・・温度センサ、43・・・圧力センサ、44・・・中央演算処理装置、45・・・ドライバ、46・・・タイマー、47・・・流量センサ、48・・・三方電磁弁、49・・・外部給水配管、50・・・第2外部給水配管、51・・・検出回路、52・・・第2電磁弁、53・・・第3電磁弁、54・・・第4電磁弁、55・・・水位計、56・・・第5電磁弁。

Claims (4)

  1. ケーシング内に回転可能に支持されたロータと、このロータの摺動部に水を噴射する水噴射空気圧縮機と、圧縮機から吐出された圧縮空気と水から水を分離し分離した水を貯留する水タンクと、圧縮空気を吐出する吐出配管とを有する水セパレータと、前記水タンクから水を圧縮機に供給する水クーラと水フィルタとを有する給水配管とからなる水噴射空気圧縮機において、
    前記水タンクと前記水クーラの入口との間の給水配管と、前記水クーラの出口と前記水フィルタとの間の給水配管とをつなぐバイパス配管と、前記水クーラの入口と前記バイパス配管の接合部との間の給水配管と、前記水クーラの出口と前記バイパス配管との接合部の間の給水配管に各々設けられた電磁弁と、この各々の電磁弁を操作する制御装置を設けてなり、
    前記制御装置は、圧縮機の起動時に前記水クーラの入口前の電磁弁と水クーラ出口後の電磁弁を閉とし、前記バイパス配管の電磁弁を開として、水タンクから圧縮機へ水がバイパス配管を通って供給される時間経過後に水クーラの入口前と出口後の給水配管の電磁弁も開とし、水クーラ内にも水が充填される時間経過後に、バイパス配管の電磁弁を閉とする制御を行うことを特徴とする水噴射空気圧縮機。
  2. 請求項1記載の水噴射空気圧縮機において、
    前記制御装置は、前記給水配管の水クーラ入口前に電磁弁を設け、前記給水配管とは別に水フィルタと電磁弁を有して水タンクから圧縮機に水を供給する第二の給水配管を設けると共に、
    前記水セパレータに圧力センサとこれらの電磁弁を操作する制御装置を設け、圧縮機の起動時は水クーラ入口前の電磁弁を閉にし、前記第二の給水配管の電磁弁を開として、水セパレータの圧力が設定圧に達したら前記水クーラの入口の電磁弁も開とし、前記第二の給水配管の電磁弁を閉とする制御を行うことを特徴とする水噴射空気圧縮機。
  3. 請求項2記載の水噴射空気圧縮機において、
    前記制御装置は、前記給水配管に温度センサ、圧力センサ、又は流量センサを設けて、センサにより配管内の通水の有無を検知して前記電磁弁を操作させることを特徴とする水噴射空気圧縮機。
  4. 上記請求項1乃至3のいずれかに記載の水噴射空気圧縮機において、
    前記圧縮機の吸入部へ接続する外部の加圧水供給配管を設け、前記水タンクに上限と下限の水位を検出可能な水位計を設けると共に、
    前記圧縮機の起動後、前記水クーラを通る経路で給水を行い、前記水タンクの水位が減少した時に外部の加圧水供給配管から給水を行うことを特徴とする水噴射空気圧縮機。
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