JP5333275B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パワー端子を有する複数の半導体モジュールと、半導体モジュールを冷却する冷却器と、上記パワー端子に接続されるバスバーとを備えた電力変換装置に関する。
内燃機関と電気モータの両方を駆動源として有するハイブリッド自動車や、その他、電気モータを駆動源として備えた自動車等では、直流電力と交流電力との間で双方向変換する大容量のインバータを必要とする。そのため、インバータを含む電力変換装置が種々開発されてきた。
電力変換装置は、IGBT素子等を内蔵した半導体モジュールを用いて構成するが、上記のごとく大容量であるため、発熱量も大きい。そのため、電力変換装置は、上記半導体モジュールを冷却する冷却器を組み込んで構成する。
従来、パワー端子が突設された複数の半導体モジュールと、積層配置された複数の冷却管により半導体モジュールを挟持して冷却する冷却器と、半導体モジュールのパワー端子に接合されるバスバーとを備えた電力変換装置が開示されている(特許文献1参照)。このような冷却器は、半導体モジュールを冷却管によって挟んだ状態で積層方向に圧縮され、半導体モジュールと冷却管との接触性を向上させている。
ところで、図10に示す様に、特許文献1に記載されたバスバー101は、パワー端子102aを挿通する複数の端子挿通部101aを備えた板状の基部101bと、端子挿通部の周囲に形成され基部101bからパワー端子102aの突出方向に沿って立設された立設部101cとを備えている。
電力変換装置においては複数の半導体モジュール102が冷却管103と交互に積層されるため、この立設部101cは、積層方向に並ぶ複数の半導体モジュール102のパワー端子102aの配設ピッチと同ピッチで複数配設されている。そして、この立設部101cによってパワー端子102aとバスバー101との接触面積を確保している。
特開2005−185063号公報
しかしながら、冷却管103と半導体モジュール102を積層し圧縮する構成では、各半導体モジュール102及び各冷却管103の寸法誤差や、冷却管103の圧縮時における冷却器の変形量によって、バスバー101における立設部101cと接合するパワー端子102aの配置箇所がずれてしまう恐れがある。
その結果、図10に示す様にパワー端子102aと立設部101cとが離れてしまったり、逆にパワー端子102aと立設部101cとが近づきすぎてしまいパワー端子102aが湾曲し、パワー端子102aの先端が立設部101cと離れてしまったりすることがある。
バスバー101に形成された立設部101cは予め配設ピッチが固定されているため、全てのパワー端子102aを立設部101cに接合させるためには、パワー端子102aを強制的に立設部101cと密接させる必要が生じる。その場合、複数のパワー端子102aと立設部101cとを同数の別部材の冶具によって両側から挟みこんで、両者を密接させる必要も生じる。パワー端子102aと立設部101cとの離間距離は様々であるため、両者を別部材の治具によって密接させる工程は作業効率が悪いという問題があった。また、パワー端子102aが湾曲してバスバー101の立設部101cと接合すると、パワー端子102aと立設部101cは接合しているにも拘らずパワー端子102aの先端が立設部101cと離間してしまい。接続信頼性を充分に得ることが困難となる恐れがあるという問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡便かつ確実にパワー端子とバスバーとを接合することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した複数の半導体モジュールと、複数の半導体モジュールを冷却するための複数の冷却管とを交互に積層配置してなると共に、複数の半導体モジュールを外部と電気的に接続するためのバスバーを備えた電力変換装置において、半導体モジュールは、バスバーと接合されるパワー端子を備え、バスバーは、支持板と、支持板上に重ねて配置されると共に支持板上をスライド移動可能なスライド板とを備え、支持板は、半導体モジュールと冷却管の積層方向に延びて形成された第1基部と、第1基部から突出し積層方向に並んで形成された複数の第1突出部と、第1突出部からパワー端子の突出方向と同方向に立設された第1立設部とを有し、スライド板は、支持板の第1基部と対向する第2基部と、第2基部から突出し積層方向に並んで形成された複数の第2突出部と、第2突出部からパワー端子の突出方向と同方向に立設した第2立設部とを有し、支持板の第1基部、第1突出部、及び第1立設部又はスライド板の第2基部、第2突出部、及び第2立設部は少なくとも一方が導体であり、パワー端子は、支持板の第1立設部とスライド板の第2立設部によって挟み込み接合されていることを特徴とする。
上記構成によれば、パワー端子を支持板の第1立設部とスライド板の第2立設部とで挟み込むため、パワー端子とバスバーと密接させることができる。これにより、従来のように、バスバーの立設部とパワー端子とを別部材の冶具によって両側から挟み込み密接させる必要がないため、簡便にバスバーの立設部とパワー端子を接合することができる。
請求項2に記載の発明は、パワー端子は第1端子と、第2端子を備え、支持板は、導体で構成された導体支持板部と、絶縁構造の絶縁支持板部を備え、支持板の第1基部、第1突出部、及び第1立設部は、導体支持板部を構成し導体で形成された第1導体基部、第1導体突出部、及び第1導体立設部と、絶縁支持板部を構成し絶縁構造の第1絶縁基部、第1絶縁突出部、及び第1絶縁立設部を含み、第1導体立設部と第1絶縁立設部とは積層方向に沿って並設され、スライド板は、導体で構成された導体スライド板部と、絶縁構造の絶縁スライド板部を備え、スライド板の第2基部、第2突出部、及び第2立設部は、導体スライド板部を構成し導体で形成された第2導体基部、第2導体突出部、及び第2導体立設部と、絶縁スライド板部を構成し絶縁構造の第2絶縁基部、第2絶縁突出部、及び第2絶縁立設部を含み、第2導体立設部と第2絶縁立設部とは並設され、支持板の導体支持板部とスライド板の絶縁スライド板部とは対向配置され、支持板の絶縁支持板部とスライド板の導体スライド板部とは対向配置され、第1端子は、支持板の第1導体立設部とスライド板の第2絶縁立設部とによって挟み込み接合され、第2端子は、支持板の第1絶縁立設部とスライド板の第2導体立設部とによって挟み込み接合されていることを特徴とする。
上記構成によれば、支持板は導体支持板部と絶縁支持板部とを備え、スライド板は導体支持板部と対向する絶縁スライド板部と、絶縁支持板部と対向する導体支持板部とを備えている。これにより、パワー端子の第1端子を支持板の第1導体立設部とスライド板の第2絶縁立設部とで挟み込み、第2端子をスライド板の第2導体立設部と支持板の第1絶縁立設部とで挟み込むことができる。この結果、支持板とスライド板の2つの部材でパワー端子とバスバーと密接させることができる。
請求項3に記載の発明は、パワー端子は第1端子と、第2端子を備え、支持板は、第1端子に接合される第1支持板と、第1支持板とは別体で形成され第2端子に接合される第2支持板を含み、スライド板は、第1端子に接合される第1スライド板と、第1スライド板とは別体で形成され第2端子に接合される第2スライド板を含み、第1基部、第1突出部、及び第1立設部は、第1支持板と第2支持板の各々に形成され、第2基部、第2突出部、及び第2立設部は、第1スライド板と第2スライド板の各々に形成され、第1支持板と第1スライド板とが重ねて配置され、第1端子は、第1支持板の第1立設部と第1スライド板の第2立設部とによって挟み込み接合され、第2支持板と第2スライド板とが重ねて配置され、第2端子は、第2支持板の第1立設部と第2スライド板の第2立設部とによって挟み込み接合されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1端子を第1支持板と第1スライド板とで挟持し、第2端子を第2支持板と第2スライド板とで挟持している。つまり、第1端子と第2端子をそれぞれ別体で形成された支持板とスライド板とで挟み込み接合している。そのため、パワー端子とバスバーとの密接を確保することができる。
請求項4に記載の発明は、第1支持板と第1スライド板は共に導体で構成され、第2支持板と第2スライド板も共に導体で構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1端子を挟持する第1支持板と第1スライド板、及び第2端子を挟持する第2支持板と第2スライド板立設部が導体で構成されている。そのため、パワー端子を挟持する立設部の片側が絶縁体で構成されている場合と比較して、導通に有効なパワー端子と立設部との接触面積を大きく確保することができる。そのため、パワー端子と立設部との導通性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、支持板の第1基部には、第1基部に電気的に接合された支持側配線部を収容する絶縁構造の支持側配線収容部が並設され、スライド板の基部には、絶縁構造のスライド側配線収容部が並設され、支持側配線収容部とスライド側配線収容部部とは重ねて配置され、支持板の支持側配線収容部には、スライド板のスライドをガイドする支持側ガイド部が形成され、スライド板のスライド側配線収容部には、支持側ガイド部と対向配置されスライド板のスライドをガイドするスライド側ガイド部が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、スライド板を支持板上に重ねて配置した場合、スライド板は、スライド側ガイド部が支持側ガイド部の傾斜に沿って、パワー端子を挟み込む方向へスライド移動する。この結果、ガイド部が形成されていない場合と比べて、容易にスライド板をスライド移動させることができるため、パワー端子とバスバーとの密接を簡便に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、半導体モジュールのパワー端子には、コンデンサが電気的に接続され、コンデンサは、積層方向と直交する方向に突出しパワー端子と接合されるコンデンサ端子を備え、コンデンサ端子は、パワー端子とともに支持板の第1立設部とスライド板の第2立設部とによって挟み込み接合されていることを特徴とする。
上記構成によれば、支持板の第1立設部とスライド板の第2立設部とによって、パワー端子と共にコンデンサ端子を挟み込み接合している。そのため、ケース内にコンデンサを配置した場合に、コンデンサとパワー端子とを電気的に接続する配線を別途用いる必要がない。
請求項7に記載の発明は、パワー端子は、支持板の第1立設部とスライド板の第2立設部とに挟持された状態で、第1立設部と第2立設部と溶接によって接合されていることを特徴とする。
上記構成によれば、パワー端子が挟持された状態で、パワー端子と立設部とを溶接している。つまり、挟み込み接合を行ったうえで、溶接によって接合しているため、パワー端子と立設部との接続信頼性を向上させることができる。
電力変換装置を示す底断面図 冷却器を示す底面図 半導体モジュールを示す斜視図 (A)はPバスバーを示す平面図、(B)はPバスバーを示す側面図、(C)はPバスバーを示す正面図 (A)はNバスバーを示す平面図、(B)はNバスバーを示す側面図、(C)はNバスバーを示す正面図 (A)はPバスバーと半導体モジュールとコンデンサ端子との接合状態を示す要部断面図(B)はNバスバーと半導体モジュールとコンデンサ端子との接合状態を示す要部断面図 第2実施形態におけるバスバーの配置を示す平面図 (A)は第2実施形態における第1支持板を示す平面図、(B)は同じく第1スライド板を示す平面図 (A)は第2実施形態における第2支持板を示す平面図、(B)は同じく第2スライド板を示す平面図 従来構造におけるバスバーとパワー端子の接合を示す側面図
[第1実施形態]
本発明を適用した一実施形態の電力変換装置1について、図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示す様に、本実施形態の電力変換装置1は、半導体モジュール2と、半導体モジュール2を冷却する冷却器3と、半導体モジュール2に接続されるバスバー4、スナバコンデンサ7、及び図示しない平滑コンデンサとをケース8内に収容し構成されている。
半導体モジュール2、冷却器3、及びバスバー4を収容するケース8は、内部空間を有した箱体であり、アルミ等の金属をダイカスト成形して形成される。
冷却器3は、図2に示す様に半導体モジュール2をその主面と当接しつつ挟持する複数の冷却管31を備えている。冷却管31は扁平四角形状に形成され、所定の間隔を有して積層されている。また、積層された複数の冷却管31の長手方向両端には、冷却管31同士を繋ぐ連結部32が形成されており、冷却管31及び連結部32の内部には冷却水が流通する。また、冷却管31の積層方向の端部であって、冷却管31の長手方向両端には、ケース8外部から冷却管31に冷却水を供給するための供給管33と、冷却管31から冷却水を排出するための排出管34がそれぞれ接続されている。供給管33及び排出管34は円筒状に形成されており、その端部をケース8外側に突出するようにして、ケース8に収容されている。
所定の間隔を有して積層された冷却管31の間には、複数の半導体モジュール2が配設されている。つまり、半導体モジュール2と冷却管31とは交互に積層配置されている。本実施形態では6個の半導体モジュール2が一列で配設されている。
冷却器3における供給管33及び排出管34と積層方向に反対側の端部にはバネ部材9が設けられている。冷却器3は冷却管31の間に半導体モジュール2を挟んだ状態で積層方向に圧縮されバネ部材9により積層方向に付勢されている。
図3に示すように、半導体モジュール2は、電力変換回路を構成する図示しないスイッチング素子を内蔵した扁平四角形状の本体部21と、本体部21から突出した2本のパワー端子22(以下、P端子221(第1端子)、N端子222(第2端子)ともいう)と、パワー端子22の突出方向と反対方向から突出した信号端子23とを備えている。P端子221とN端子222とは所定距離離間して形成され、それぞれにバスバー4が接続されている。また、半導体モジュール2は本体部21の主面両面に放熱板24を設けている。半導体モジュール22は、スイッチング素子とパワー端子22及び信号端子23とが電気的に接続されているとともに、これらの端子22,23がモールド成形されている。以下、冷却管31及び半導体モジュール2が積層された積層方向をX方向ともいい、積層方向と直交する直交方向をY方向ともいう。
半導体モジュール2に接続されるバスバー4は、P端子221と電気的に接合されるPバスバー5(支持板)と、N端子222と電気的に接合されるNバスバー6(スライド板)とを備えている。Nバスバー6はPバスバー5上に重ねて配置されケース8にネジで螺合されている。
また、図1に示すように、Nバスバー6上にはスナバコンデンサ7が配設されている。スナバコンデンサ7は、半導体モジュール2のP端子221及びN端子222と接合される2本のコンデンサ端子71を備え、半導体モジュール2のパワー端子22とともにバスバー4に電気的に接続されている。コンデンサ端子71は、スナバコンデンサ7の端部からY方向の両側に突出して形成されている。
本実施形態の特徴的構造について説明する。
まず、Pバスバー5について説明する。
Pバスバー5は図4(A)に示すように、導体で構成された導体支持板部51と、絶縁体で構成された絶縁支持板部52と、支持側配線収容部53とから構成されている。
支持側配線収容部53は絶縁材料を用いて板状に形成され、導体で形成された支持側配線部531が埋設されている。支持側配線部531は、支持側配線収容部53のX方向端部から突出し、出力用端子532を形成している。支持側配線収容部53におけるX方向において出力用端子532とは反対側の端部近傍には、Pバスバー5とNバスバー6との位置決め用の支持側ガイド部533が形成されている。支持側ガイド部533は、図4(B)に示すように、支持側配線収容部53の主面からパワー端子22の突出方向に傾斜して突設され、ガイド用の傾斜面を有している。また、支持側配線収容部53にはネジを挿通する支持側挿通孔534が形成されている。支持側挿通孔534は、支持側配線部531が埋設された部位を避けて形成されている。
支持側配線収容部53のY方向の端部には導体支持板部51が連続して形成されている。導体支持板部51は、第1導体基部511と、複数の第1導体突出部512と、複数の第1導体立設部513とを備えている。第1導体基部511、第1導体突出部512、第1導体立設部513、及び支持側配線部531は導体で一体に形成され、板状をなしている。
第1導体基部511はX方向に延びて形成されている。具体的には、支持側配線収容部53のX方向の略全体に亘って形成され、支持側配線部531と連続して形成されている。第1導体突出部512は、第1導体基部511からY方向に複数突出し櫛歯状に形成され、それぞれが所定距離離間して並設されている。第1導体立設部513は、第1導体突出部512からパワー端子22の突出方向と同方向に立設されP端子221と接合されている。また、第1導体立設部513は、第1導体突出部512の縁に沿って第1導体突出部512の基端から先端に亘って形成されている。所定距離離間して形成された第1導体突出部512と、第1導体突出部512と対向する第1導体立設部513との間には、P端子221を挿通するP端子挿通部514が形成されている。
導体支持板部51には絶縁支持板部52が並設されている。絶縁支持板部52は、導体支持板51部と同形状に形成された、第1絶縁基部521、複数の第1絶縁突出部522と、複数の第1絶縁立設部523とを備えている。第1絶縁基部521、第1絶縁突出部522、及び第1絶縁立設部523は板状の絶縁材料で一体に形成されている。第1絶縁基部521は、導体支持板部51の第1導体突出部512と一体に形成され、積層方向に延設されている。第1絶縁突出部522は、第1絶縁基部521からY方向に複数突出し櫛歯状に並んで形成されている。第1絶縁立設部523は、第1絶縁突出部522からパワー端子22の突出方向と同方向に立設されN端子222を支持している。第1絶縁突出部522と第1絶縁突出部522に対向する第1絶縁立設部523との間にはN端子222を挿通するN端子挿通部524が形成されている。
絶縁支持板部52の第1絶縁突出部522及び第1絶縁立設部523は、積層方向において導体支持板部51の第1導体突出部512及び第1導体立設部513と同間隔で同数形成されている。また、図4(C)に示すように、第1導体立設部513は、第1絶縁立設部523よりもパワー端子22の突出方向に突出して形成されている。
次に、Nバスバー6について説明する。
Nバスバー6は、Pバスバー5上に重ねて配設されるとともに、Pバスバー5上でスライド移動可能になっている。Nバスバー6は、図5(A)に示すように、導体スライド板部61、絶縁スライド板部62、スライド側配線収容部63とから構成されている。Nバスバー6の導体スライド板部61、絶縁スライド板部62、及びスライド側配線収容部63は、Pバスバー5の絶縁支持板部52、導体支持板部51、及び支持側配線収容部53とそれぞれ対向している。導体スライド板部61はPバスバー5の絶縁支持板部52と略同形状に形成され、絶縁スライド板部62は、Pバスバー5の導体支持板部51と略同形状に形成されている。
具体的には、スライド側配線収容部63は板状の絶縁材料を用いて形成され、導体で形成されたスライド側配線部631が埋設されている。スライド側配線部631は、スライド側配線収容部63のX方向端部から突出し出力用端子632を形成している。
また、スライド側配線収容部63には、Pバスバー5とNバスバー6の位置決め用のスライド側ガイド部633が形成されている。スライド側ガイド部633は、スライド側配線収容部63において出力用端子632とはX方向の反対側の端部に形成されている。スライド側ガイド部633は、図5(B)に示すように、支持側ガイド部533の傾斜面に沿った傾斜面を有し、断面三角形状に形成されている。また、スライド側配線収容部63には、支持側配線収容部53に形成された支持側挿通孔534と対向するスライド側挿通孔634が形成されている。スライド側挿通孔634は、スライド側配線部631が埋設された部位を避けて形成されている。
スライド側配線収容部63のY方向の端部には絶縁スライド板部62が連続して形成されている。絶縁スライド板部62は、第2絶縁基部621と、複数の第2絶縁突出部622と、複数の第2絶縁立設部623とを備えている。第2絶縁基部621、第2絶縁突出部622、第2絶縁立設部623とは板状の絶縁材料によって形成されている。

第2絶縁基部621は、X方向に延びて形成されている。具体的には、スライド側配線収容部63のX方向の略全体に亘って形成されている。第2絶縁突出部622は、第2絶縁基部621からY方向に複数突出し櫛歯状に並んで形成され、それぞれが所定距離離間して並設されている。第2絶縁立設部623は、第2絶縁突出部622からパワー端子22の突出方向と同方向に立設され、P端子221を支持している。また、第2絶縁立設部623は第2絶縁突出部622の基端から先端に亘って形成されている。所定距離離間して形成された第2絶縁突出部622と、第2絶縁突出部622に対向する第2絶縁立設部623との間には、P端子221を挿通するP端子挿通部624が形成されている。そして、Nバスバー6がPバスバー5上に重ねて配置された状態では、P端子挿通部624には、P端子221と共にPバスバー5の第1導体立設部513が収容されている。第2絶縁基部621及び第2絶縁突出部622の内部には、スライド側配線部631と一体に形成され導体で形成された配線部64が埋設されている。
絶縁スライド板部62には導体スライド部61が並設されている。導体スライド板部61は、絶縁スライド板部62と同形状に形成され、第2導体基部611と、複数の第2導体突出部612と、複数の第2導体立設部613とを備えている。第2導体基部611、第2導体突出部612、及び第2導体立設部613は板状の導体で一体に形成されている。第2導体基部611は配線部64と連続して形成されるとともに第2絶縁突出部622と一体に形成され、積層方向に延設されている。第2導体突出部612は、第2導体基部611からY方向に複数突出し櫛歯状に並んで形成されている。第2導体立設部613は、第2導体突出部612からパワー端子22の突出方向と同方向に立設されている。
第2導体突出部612及び第2導体立設部613は、X方向において第2絶縁突出部622及び第2絶縁立設部623と同間隔で形成されている。第2導体突出部612と第2導体立設部613との間には、N端子222を挿通するN端子挿通部614が形成されている。そして、Nバスバー6がPバスバー5上に重ねて配置された状態では、N端子挿通部614には、N端子222とPバスバー6の第1絶縁立設部523が収容される。
また、図5(C)に示すように第2導体立設部613は、側面視で第2絶縁立設部623よりもパワー端子22の突出方向に突出して形成されている。
また、図1に示すように、Nバスバー6の第2導体基部611の上であって、第2絶縁立設部623と第2導体立設部613の間にはスナバコンデンサ7が配置されている。スナバコンデンサ7は2つのコンデンサ端子71を有しており、この2つのコンデンサ端子71はY方向において互いに反対側に延出して形成されている。一方のコンデンサ端子71はP端子221と第2絶縁立設部623との間に配置されている。他方のコンデンサ端子71はN端子222と第2導体立設部613との間に配置されている。そして、P端子221とコンデンサ端子71とが、Nバスバー6における第2絶縁立設部623及びPバスバー5における第1導体立設部513によって挟持されている。また、N端子222とコンデンサ端子71とが、Nバスバー6における第2導体立設部613及びPバスバー5における第1絶縁立設部523によって挟持されている。その結果、Nバスバー6に対しては、コンデンサ端子71は第2導体立設部613と直接電気的に接続され、N端子222はコンデンサ端子71を介して第2導体立設部613と電気的に接続されている。また、Pバスバー5に対しては、コンデンサ端子71はP端子221を介して第1導体立設部513と直接電気的に接続され、P端子221直接第1導体立設部513と電気的に接続されている。
次に、このようなPバスバー5及びNバスバー6と半導体モジュール2のパワー端子22(P端子221、N端子222)とを接合する工程について説明する。
バスバー4を接合する前段階においては、半導体モジュール2が冷却管31の間に配置され、冷却器3が積層方向に圧縮され、バネ部材9で固定される。この状態で、図6に示すように、冷却器3に配置された半導体モジュール2に対しPバスバー5を配置する。具体的には、導体支持板部51のP端子挿通部514に半導体モジュール2のP端子221を挿通し、絶縁支持板部52のN端子挿通部524に半導体モジュール2のN端子222を挿通する。そして、Pバスバー5の上からNバスバー6を重ねて配置する。具体的には、絶縁スライド板部62のP端子挿通部624に半導体モジュール2のP端子221を挿通し、導体スライド板部61のN端子挿通部614に半導体モジュール2のN端子222を挿通する。これにより、P端子221は、Pバスバー5における導体支持板部51の第1導体立設部513と、Nバスバー6における絶縁スライド板部62の第2絶縁立設部623との間に配設される。一方、N端子222は、Nバスバー6における導体スライド板部61の第2導体立設部613とPバスバー5における絶縁支持板部52の第1絶縁立設部523との間に配設される。
Nバスバー6上であって、第2導体立設部613と第2絶縁立設部623との間にスナバコンデンサ7を配置する。このとき、スナバコンデンサ7の2つのコンデンサ端子71は、一方がP端子221と第2絶縁立設部623との間に配置され、他方がN端子222と第2導体立設部613との間に配置される。なお、この状態では、第1導体立設部513と第2絶縁立設部623との間でP端子221とコンデンサ端子71は離間しており、第1絶縁立設部523と第2導体立設部613との間でN端子222とコンデンサ端子71は離間している。また、支持側配線収容部53とスライド側配線収容部63も僅かに離間している。
そして、Pバスバー5における支持側配線収容部53の支持側ガイド部533とNバスバー6におけるスライド側配線収容部63のスライド側ガイド部633との傾斜に沿って、Nバスバー6をスライド移動させる。そして、支持側配線収容部53とスライド側配線収容部63とが面接触し、支持側配線収容部53の支持側挿通孔534と、スライド側配線収容部63のスライド側挿通孔634とが同心円上に位置したところで、ネジを挿通し、Pバスバー5とNバスバー6とをケース8に対して共締め固定する。これにより、図6(A)に示すように、P端子221及びコンデンサ端子71は、導体支持板部51の第1導体立設部513と絶縁スライド板部62の第2絶縁立設部623によって挟持される。また、図6(B)に示すように、N端子222及びコンデンサ端子71は、導体スライド板部61の第2導体立設部613と絶縁支持板部52の第1絶縁立設部523によって挟持される。なお、図6(A)及び図6(B)中のスナバコンデンサ7の本体部分は便宜上省略している。
その結果、2本のパワー端子22及びコンデンサ端子71は、Pバスバー5の立設部(第1導体立設部513,第1絶縁立設部523)と、Nバスバー6の立設部(第2導体立設部613,第2絶縁立設部623)によって挟み込み接合される。
そして、パワー端子22及びコンデンサ端子71が挟持された状態で、第1導体立設部513、P端子221、及びコンデンサ端子71の各先端を溶接し、第2導体立設部613、N端子222、及びコンデンサ端子71の各先端を溶接する。これにより、バスバー4のパワー端子22への接合工程が完了する。
ここで、寸法誤差や冷却器3の圧縮による変形の度合いにより冷却器3の圧縮後における半導体モジュール2のP端子221及びN端子222の位置は必ずしも設計通りにはならない。そのため、冷却器3に固定された半導体モジュール2に対しPバスバー5及びNバスバー6を配置した際には、Pバスバー5における第1導体立設部513、P端子221、コンデンサ端子71、並びにNバスバー6における第2絶縁立設部623間の接離状態、及びPバスバー5における第1絶縁立設部523、N端子222、コンデンサ端子71、並びにNバスバー6における第2導体立設部613間の接離状態は積層方向(X方向)に並んだそれぞれで異なる。しかし、Nバスバー6をスライド移動させることで、Nバスバー6の第2導体立設部613がPバスバー5の第1絶縁立設部523に接近するとともに、Nバスバー6の第2絶縁立設部623がPバスバー5の第1導体立設部513に接近する。そして、積層方向に並んだ全てのコンデンサ端子71、P端子221並びにN端子222が2つの立設部513、623、523、613によって一度に挟持される。その結果、これらの立設部513、623、523、613に沿ってP端子221並びにN端子222が直立状態となり、第1導体立設部513とP端子221とコンデンサ端子71、及び第2導体立設部613とN端子222とコンデンサ端子71とが確実に面接触し、電気的接続が確保される。
次に本実施形態の作用効果について説明する。
上記構成によれば、半導体モジュール2のP端子221をPバスバー5の第1導体立設部513とNバスバー6の第2絶縁立設部623とで挟み込み、N端子222をNバスバー6の第2導体立設部613とPバスバー5の第1絶縁立設部523とで挟み込むため、パワー端子22とバスバー4と密接させることができる。これにより、従来のように、バスバーの立設部とパワー端子とを別部材の冶具によって両側から挟み込み密接させる必要がないため、簡便にバスバーの立設部とパワー端子を接合することができる。
また、Pバスバー5の第1導体基部511には支持側配線収容部53が並設され、Nバスバー6の第2絶縁基部521にはスライド側配線収容部63が並設されている。この両収容部(支持側配線収容部53,スライド側配線収容部63)にはNバスバー6のスライド移動をガイドする支持側ガイド部533及びスライド側ガイド部633が形成されている。そのため、Nバスバー6をPバスバー5上に重ねて配置した場合、Nバスバー6は、スライド側ガイド部633と支持側ガイド部533の傾斜によりパワー端子22を挟み込む方向へスライド移動する。この結果、ガイドが形成されていない場合と比べて、容易にNバスバー6をスライド移動させることができ、パワー端子22とバスバー4との密接を簡便に行うことができる。
また、各立設部513、623、523、613によって、パワー端子22と共にコンデンサ端子71を挟み込み接合している。コンデンサ7をケース8内の別の箇所に配置した場合には、コンデンサ7とバスバー5,6とを電気的に接続する部位を別途設ける必要が生じる。これに対し本実施形態では、Nバスバー6の第2導体立設部613と第2絶縁立設部623との間にコンデンサ7を配置し、コンデンサ端子71を各立設部513、623、523、613によって挟み込み接合している。そのため、コンデンサ7とバスバー5,6とを電気的に接合する部位を別途設ける必要がないとともにケース8内でコンデンサ7を配置するスペースを確保する必要もない。
また、各立設部513、623、523、613によってパワー端子22が挟持された状態で、パワー端子22と立設部(第1導体立設部513、第2導体立設部613)とを溶接している。つまり、挟み込み接合を行ったうえで、溶接によって接合しているため、パワー端子22と立設部(第1導体立設部513、第2導体立設部613)との接続信頼性を向上させることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態を含む以下の実施形態においては、既に説明した実施形態の構成と同一構成又は相当する構成については、同一番号を付しその重複説明を省略する。
第2実施形態で第1実施形態と異なる点は、第1実施形態ではPバスバー5を一部材、Nバスバー6を一部材で構成していたのに対し、第2実施形態ではPバスバー5及びNバスバー6を、それぞれ別体で形成し、Pバスバー5を2部材、Nバスバー6を2部材で構成している点である。
図7に示すように、Pバスバー5は、第1支持板151と第1スライド板161とを備えている。Nバスバー6は、第2支持板152と、第2スライド板162とを備えている。Pバスバー5(第1支持板151、第1スライド板161)とNバスバー6(第2支持板152、第2スライド板162)は絶縁を確保するためにY方向の所定距離間して配置されている。
P端子221は、Pバスバー5を構成する第1支持板151と第1スライド板161とによって挟み込み接合されている。第1スライド板161は、第1支持板151上に重ねて配置されると共に第1支持板151上をスライド移動されるようになっている。N端子222は、Nバスバー6を構成する第2支持板152と第2スライド板162とによって挟み込み接合されている。第2スライド板162は、第2支持板152上に重ねて配置されると共に第2支持板152上をスライド移動されるようになっている。
Pバスバー5を構成する第1支持板151と第1スライド板161について、図8を用いて説明する。
第1支持板151は導体で形成され、第1支持板151は、図8(A)に示すように、第1導体基部511a、第1導体突出部512a、及び第1導体立設部513aを備えている。第1導体突出部512aと第1導体立設部513aとの間にはP端子221を挿通するP端子挿通部514aが形成されている。また、第1支持板151には、支持側配線収容部53aが並設され、支持側配線収容部53aには、第1支持板151に電気的に接続された支持側配線部531aを収容されている。支持側配線収容部53aには、さらに支持側ガイド部533a、支持側挿通孔534a、出力用端子532aが形成されている。第1支持板151は第1実施形態における導体支持板部51に相当する構成であるため各部位の具体的な説明は省略する。
また、第1スライド板161も導体で形成され、第1支持板151と対向して配置されている。第1スライド板161は、図8(B)に示すように、第2導体基部611a、第2導体突出部612a、及び第2導体立設部613aを備えている。第2導体突出部612aと第2導体立設部613との間には、P端子221を挿通するP端子挿通部614aが形成されている。また、第1スライド板161にはスライド側配線収容部63aが並設され、スライド側配線収容部63aには第1スライド板161に電気的に接続されたスライド側配線部631aが収容されている。スライド側配線収容部63aには、さらにスライド側ガイド部633a、スライド側挿通孔634a、出力用端子632aが形成されている。第1スライド板161は第1実施形態における導体スライド板部61に相当する構成であるため各部位の具体的な説明は省略する。
次に、Nバスバー6を構成する第2支持板152と第2スライド板162について図9を用いて説明する。
第2支持板152は、導体で形成され、図9(A)に示す様に、第1導体基部511b、第1支持板151に向かって突出した第1導体突出部512b、及び第1導体立設部513bを備えている。第1導体突出部512bと第1導体立設部513bとの間にはN端子222を挿通するN端子挿通部514bが形成されている。また、第2支持板152には支持側配線収容部53bが並設され、支持側配線収容部53bは、第2支持板152に電気的に接続された支持側配線部531bを収容した支持側配線収容部53bが並設されている。支持側配線収容部53bには、さらに支持側ガイド部533b、支持側挿通孔534b、出力用端子532bが形成されている。第2支持板152は第1実施形態における導体支持板部151に相当する構成であるため各部位の具体的な説明は省略する。
第2スライド板162も導体で形成され、第2支持板152と対向して配置されている。図9(B)に示すように、第2スライド板162は、第2導体基部611b、第1スライド板161に向かって突出した第2導体突出部612b、及び第2導体立設部613bを備えている。第2導体突出部612bと第2導体立設部613bとの間にはN端子222を挿通するN端子挿通部614bが形成されている。また第2スライド板162には、スライド側配線収容部63bが並設され、スライド側配線収容部63bには、第2スライド板162に電気的に接続されたスライド側配線部631bを収容されている。スライド側配線収容部63bには、さらにスライド側ガイド部633b、スライド側挿通孔634b、出力用端子632bが形成されている。第2スライド板162は第1実施形態における導体スライド板部61に相当する構成であるため各部位の具体的な説明は省略する。
このように形成されたPバスバー5及びNバスバー6をパワー端子22に接合する場合には、図7に示すように、Pバスバー5を構成する第1支持板151に対し第1スライド板161を重ねてスライドさせる。そして、第1支持板151の第1導体立設部513aと第1スライド板161の第2導体立設部613aによってP端子221を挟み込み結合する。次に、Nバスバー6を構成する第2支持板152に対し第2スライド板162を重ねてスライドさせる。そして、第2支持板152の第1導体立設部513bと第2スライド板162の第2導体立設部613bによってN端子222を挟み込み接合する。その後、第1導体立設部513a、P端子221、及び第2導体立設部613aを溶接し、第1導体立設部513b、N端子222、及び第2導体立設部613bを溶接する。
次に第2実施形態における作用効果について説明する。
上記構成によれば、Pバスバー5を第1支持板151と第1スライド板161の2つの板材で構成し、Nバスバー6を第2支持板152と第2スライド板162の2つの板材で構成している。そのため、半導体モジュール2のP端子221をPバスバー5の第1支持板151と第1スライド板161で、N端子222をNバスバー6の第2支持板152と第2スライド板162で、それぞれ挟持することができる。その結果、立設部513a、613a、513b、613bによって同時に挟持される端子の数が減るため、スライド時に少ない荷重で支持板151,152とスライド板161,162とを組み付けることができる。
また、第1支持板151と第1スライド板161は共に導体で構成され、第2支持板152と第2スライド板162も共に導体で構成されている。すなわち、パワー端子22を挟持する各立設部が導体で構成されている。そのため、パワー端子22を挟持する立設部の片側が絶縁体で構成されている場合と比較して、導通に有効なパワー端子22と立設部との接触面積を大きく確保することができる。そのため、パワー端子22と立設部との導通性を向上させることができる。
[他の実施形態]
・第1実施形態では、Pバスバー5上でNバスバー6をスライド移動させ、パワー端子22を挟持していたが、このような態様でなくてもよい。例えば、Pバスバー5とP端子221とが電気的に接続され、Nバスバー6とN端子222とが電気的に接続されていれば、Nバスバー6上でPバスバー5をスライド移動させる態様としてもよい。
・第1実施形態では、Nバスバー6上にコンデンサ7を配置し、パワー端子22と共にコンデンサ端子71を挟み込み接合していたが、コンデンサ7は配置しなくてもよい。
・第2実施形態では、Pバスバー5の第1支持板151と第1スライド板161とを共に導体で構成し、Nバスバー6の第2支持板152と第2スライド板162とを共に導体で構成したが、このような態様としなくてもよい。例えば、第1支持板151と第1スライド板161のどちらか一方を導体で形成し、第2支持板152と第2スライド板162のどちらか一方を導体で形成すれば、パワー端子22とPバスバー5、Nバスバー6とを電気的に接続することができる。
・上記各実施形態では、半導体モジュールを一列に並べて配置したが、複数列に並べて構成してもよい。
・上記各実施形態において、配線収容部53、53a、53b、63、63a、63bを省略し、基部、突出部、立設部のみでPバスバー5、Nバスバー6を構成してもよい。
1 電力変換装置
2 半導体モジュール
22 パワー端子
31 冷却管
4 バスバー
5 Pバスバー(支持板)
511 第1導体基部(第1基部)
512 第1導体突出部(第1突出部)
513 第1導体立設部(第1立設部)
521 第1絶縁基部(第1基部)
522 第1絶縁突出部(第1突出部)
523 第1絶縁立設部(第1立設部)
6 Nバスバー(スライド板)
611 第2導体基部(第2基部)
612 第2導体突出部(第2突出部)
613 第2導体立設部(第2立設部)
621 第2絶縁基部(第2基部)
622 第2絶縁突出部(第2突出部)
623 第2絶縁立設部(第2立設部)

Claims (7)

  1. 電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した複数の半導体モジュール(2)と、複数の前記半導体モジュールを冷却するための複数の冷却管(31)とを交互に積層配置してなると共に、複数の前記半導体モジュールを外部と電気的に接続するためのバスバー(4)を備えた電力変換装置において、
    前記半導体モジュールは、前記バスバーと接合されるパワー端子(22)を備え、
    前記バスバーは、支持板(5)と、前記支持板上に重ねて配置されると共に前記支持板に対しスライド移動可能なスライド板(6)とを備え、
    前記支持板は、前記半導体モジュール及び前記冷却管の積層方向に延びて形成された第1基部(511,521,511a,511b)と、前記第1基部から突出し前記積層方向に並んで形成された複数の第1突出部(512,522,512a,512b)と、前記第1突出部から前記パワー端子の突出方向と同方向に立設された第1立設部(513,523,513a,513b)とを有し、
    前記スライド板は、前記支持板の前記第1基部と対向する第2基部(611,621,611a,611b)と、前記第2基部から突出し前記積層方向と突出し前記積層方向に並んで形成された複数の第2突出部(612,622,612a,612b)と、前記第2突出部から前記パワー端子の突出方向と同方向に立設した第2立設部(613,623,613a,613b)とを有し、
    前記支持板の前記第1基部、前記第1突出部、及び前記第1立設部又は前記スライド板の前記第2基部、前記第2突出部、及び前記第2立設部は少なくとも一方が導体であり、
    前記パワー端子は、前記支持板の前記第1立設部と前記スライド板の前記第2立設部によって挟み込み接合されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記パワー端子は第1端子(221)と、第2端子(222)を備え、
    前記支持板は、導体で構成された導体支持板部(51)と、絶縁構造の絶縁支持板部(52)を備え、
    前記支持板の前記第1基部は、前記導体支持板部を構成し導体で形成された第1導体基部(511)と前記絶縁支持板部を構成し絶縁構造の第1絶縁基部(521)を含み、
    前記第1突出部は、前記導体支持板部を構成し導体で形成された第1導体突出部(512)と前記絶縁支持板部を構成し絶縁構造の第1絶縁突出部(522)を含み、
    前記第1立設部は、前記導体支持板部を構成し導体で形成された第1導体立設部(513)と前記絶縁支持板部を構成し絶縁構造の第1絶縁立設部(523)を含み、
    前記第1導体立設部と前記第1絶縁立設部とは前記積層方向に沿って並設され、
    前記スライド板は、導体で構成された導体スライド板部(61)と、絶縁構造の絶縁スライド板部(62)を備え、
    前記スライド板の前記第2基部は、前記導体スライド板部を構成し導体で形成された第2導体基部(611)と前記絶縁スライド板部を構成し絶縁構造の第2絶縁基部(621)を含み、
    前記第2突出部は、前記導体スライド板部を構成し導体で形成された第2導体突出部(612)と前記絶縁スライド板部を構成し絶縁構造の第2絶縁突出部(622)を含み、
    前記第2立設部は、前記導体スライド板部を構成し導体で形成された第2導体立設部(613)と、前記絶縁スライド板部を構成し絶縁構造の第2絶縁立設部(623)を含み
    前記第2導体立設部と前記第2絶縁立設部とは前記積層方向に沿って並設され、
    前記支持板の前記導体支持板部と前記スライド板の前記絶縁スライド板部とは対向配置され、前記支持板の前記絶縁支持板部と前記スライド板の前記導体スライド板部とは対向配置され、
    前記第1端子は、前記支持板の前記第1導体立設部と前記スライド板の前記第2絶縁立設部とによって挟み込み接合され、
    前記第2端子は、前記支持板の前記第1絶縁立設部と前記スライド板の前記第2導体立設部とによって挟み込み接合されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記パワー端子は第1端子(221)と、第2端子(222)を備え、
    前記支持板は、前記第1端子に接合される第1支持板(151)と、前記第1支持板とは別体で形成され前記第2端子に接合される第2支持板(152)を含み、前記スライド板は、前記第1端子に接合される第1スライド板(161)と、前記第1スライド板とは別体で形成され前記第2端子に接合される第2スライド板(162)を含み、
    前記第1基部、前記第1突出部、及び前記第1立設部は、前記第1支持板と前記第2支持板の各々に形成され、
    前記第2基部、前記第2突出部、及び前記第2立設部は、前記第1スライド板と前記第2スライド板の各々に形成され、
    前記第1支持板と前記第1スライド板とが重ねて配置され、前記第1端子は、前記第1支持板の前記第1立設部(513a)と前記第1スライド板の前記第2立設部(613a)とによって挟み込み接合され、
    前記第2支持板と前記第2スライド板とが重ねて配置され、前記第2端子は、前記第2支持板の前記第1立設部(513b)と前記第2スライド板の前記第2立設部(613b)とによって挟み込み接合されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1支持板と前記第1スライド板は共に導体で構成され、前記第2支持板と前記第2スライド板も共に導体で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記支持板の前記第1基部には、前記第1基部に電気的に接合された支持側配線部(531,531a,531b)を収容する絶縁構造の支持側配線収容部(53,53a,53b)が並設され、
    前記スライド板の前記基部には、前記第2基部に電気的に接合されたスライド側配線部(631,631a,631b)を収容する絶縁構造のスライド側配線収容部(63,63a,63b)が並設され、
    前記支持側配線収容部と前記スライド側配線収容部とは重ねて配置され、
    前記支持板の前記支持側配線収容部には、前記スライド板のスライドをガイドする支持側ガイド部(533,533a,533b)が形成され、
    前記スライド板の前記スライド側配線収容部には、前記支持側ガイド部と対向配置され前記スライド板のスライドをガイドするスライド側ガイド部(633,633a,633b)が形成されていることを特徴とする請求項1〜4に記載の電力変換装置。
  6. 前記半導体モジュールの前記パワー端子には、コンデンサ(7)が電気的に接続され、
    前記コンデンサは、前記積層方向と直交する方向に突出し前記パワー端子と接合されるコンデンサ端子(71)を備え、
    前記コンデンサ端子は、前記パワー端子とともに前記支持板の前記第1立設部と前記スライド板の前記第2立設部とによって挟み込み接合されていることを特徴とする請求項1〜5に記載の電力変換装置。
  7. 前記パワー端子は、前記支持板の前記第1立設部と前記スライド板の前記第2立設部とに挟持された状態で、前記第1立設部と前記第2立設部と溶接によって接合されていることを特徴とする請求項1〜6に記載の電力変換装置。
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