JP5333096B2 - 光スキャナ装置 - Google Patents
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Description
近年においては、例えば特許文献1に開示されているように、小型化や高性能化を目的としてMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を利用した光スキャナ装置が提案されている。
1)レーザ光(L)を発振するレーザ光源(3)と、前記レーザ光を平行なビーム光(La)に整形するレンズ(4)と、前記ビーム光を所定の方向に偏向走査する光偏向器(10)と、前記レーザ光源を駆動するレーザドライバ部(2)と、前記光偏向器を駆動するための駆動信号(Dh)を前記光偏向器に出力する制御回路部(5)と、前記レーザドライバ部及び前記制御回路部を制御する演算処理回路部(7)と、前記演算処理回路部に加速度検出信号(Ac)を出力する加速度センサ(6)と、を備え、前記演算処理回路部は、前記加速度センサから入力された前記加速度検出信号に基づいて落下状態にあるか否かを判断し、落下状態にあると判断したときに前記制御回路部を制御して前記光偏向器による前記ビーム光の偏向走査を停止させることを特徴とする光スキャナ装置(1)。
2)前記演算処理回路部は、前記加速度センサから入力された前記加速度検出信号に基づいて落下状態にあるか否かを判断し、落下状態にあると判断したときに前記制御回路部に制御信号(Cs)を出力し、前記制御回路部は、前記制御信号が入力されると前記光偏向器への前記駆動信号の出力を停止するか又は前記光偏向器に前記駆動信号とは逆位相の反転信号(Pi)を出力することを特徴とする1)記載の光スキャナ装置。
3)前記演算処理回路部は、前記加速度センサから入力された前記加速度検出信号に基づいて落下状態にあるか否かを判断し、落下状態にあると判断したときに前記レーザドライバ部を制御して前記レーザ光源による前記レーザ光の発振を停止させることを特徴とする1)又は2)記載の光スキャナ装置。
4)前記光偏向器は、枠状の支持部(11)と、前記支持部の枠内に配置され、前記ビーム光を反射するミラー部(12)と、前記支持部の枠内に前記ミラー部を介して対向配置され、一端が前記支持部にそれぞれ固定された一対の第1のアーム部(14a,14b)と、前記支持部の枠内に前記ミラー部を介して対向配置されると共に前記第1のアーム部にそれぞれ対向配置され、一端が前記支持部11にそれぞれ固定された一対の第2のアーム部(13a,13b)と、前記第1のアーム部の他端側と前記ミラー部とをそれぞれ連接する一対の第1のトーションバー(16a,16b)と、前記第2のアーム部の他端側と前記ミラー部とをそれぞれ連接する一対の第2のトーションバー(15a,15b)と、を備え、前記第1のアーム部は、前記光偏向器に前記駆動信号が入力されると前記第1のアーム部の前記一端を支点にして駆動し、前記ミラー部は前記第1のアーム部の駆動によって偏向し、前記第2のアーム部は前記ミラー部の偏向によって駆動すると共に前記駆動信号とは逆位相の検出信号(Sn)を前記制御回路部及び前記演算処理回路部に出力することを特徴とする1)から3)のいずれかに記載の光スキャナ装置。
本発明の光スキャナ装置の実施例1について図1〜図4を用いて説明する。
図1に示すように、光スキャナ装置1は、レーザドライバ2、半導体レーザ光源3、コリメータレンズ4、共振制御回路部5、加速度センサ6、演算処理回路部(CPU)7、及び光偏向器10を有して構成されている。
半導体レーザ光源3はレーザドライバ2から供給される駆動電流によってレーザ光Lをコリメータレンズ4に向けて出射する。
コリメータレンズ4は半導体レーザ光源3から出射されたレーザ光Lを平行なビーム光Laに整形する。
光偏向器10は、コリメータレンズ4で整形されたビーム光Laをミラー部12で反射して偏向走査する。
共振制御回路部5は光偏向器10のミラー部12を駆動するためのミラー駆動信号Dhを出力し、光偏向器10から出力された角度検出信号Snを入力する。
加速度センサ6としては、x方向,y方向,及びz方向の3軸タイプのものを用いることが好ましく、さらに小型で高感度の半導体タイプのMEMS(Micro Electro Mechanical System)センサを用いることが好ましい。
また、演算処理回路部7は、加速度センサ6から入力された加速度検出信号Acが予め設定されている閾値以上か未満かを判定し、閾値以上の場合には光スキャナ装置1が落下している状態にあると判断して共振制御回路部5にスイッチ制御信号Csを出力する。
図2に示すように、光偏向器10は、枠状の支持部11と、支持部11の枠内に配置されたミラー部12と、支持部11の枠内にミラー部12を介して対向配置され、一端が支持部11に固定された一対のアーム部13a,13bと、支持部11の枠内にミラー部12を介して対向配置されると共に一対のアーム部13a,13bにそれぞれ対向配置され、一端が支持部11に固定された一対のアーム部14a,14bと、アーム部13aの他端側とミラー部12とに連接するトーションバー15aと、アーム部13bの他端側とミラー部12とに連接するトーションバー15bと、アーム部14aの他端側とミラー部12とに連接するトーションバー16aと、アーム部14bの他端側とミラー部12とに連接するトーションバー16bと、を有して構成されている。
ミラー部12、アーム部13a,13b,14a,14b、及びトーションバー15a,15b,16a,16bは、支持部11よりも厚さが薄くなるように形成されている。
アーム部13aとアーム部14aとはミラー部12の重心O12を通る中心線y12に対して線対称に配置されている。同様に、アーム部13bとアーム部14bとは中心線y12に対して線対称に配置されている。
トーションバー15aとトーションバー16aとは中心線y12に対して線対称に配置されている。同様に、トーションバー15bとトーションバー16bとは中心線y12に対して線対称に配置されている。
端子20aは圧電素子18aの一方の電極(例えば上電極)及び圧電素子18bの一方の電極(例えば上電極)にそれぞれ電気的に接続されている。
端子20bは圧電素子18aの他方の電極(例えば下電極)及び圧電素子18bの他方の電極(例えば下電極)にそれぞれ電気的に接続されている。
端子21aは圧電素子19aの一方の電極(例えば上電極)及び圧電素子19bの一方の電極(例えば上電極)にそれぞれ電気的に接続されている。
端子21bは圧電素子19aの他方の電極(例えば下電極)及び圧電素子19bの他方の電極(例えば下電極)にそれぞれ電気的に接続されている。
例えば、支持部11はシリコン基板,絶縁層,及びシリコン層からなり、ミラー部12、アーム部13a,13b,14a,14b、及びトーションバー15a,15b,16a,16bはシリコン層からなる。
反射面17は、ミラー部12の表面にアルミニウムや金等の高反射性を有する金属の膜を形成することによって得られる。
図3に示すように、共振制御回路部5は、増幅器31、帯域フィルタ32、位相調整器33、自動利得制御回路部(以下、AGC回路部と称す)34、駆動アンプ35、及びスイッチ回路部36を有して構成されている。
スイッチ回路部36は、演算処理回路部7(図1参照)からスイッチ制御信号Csが入力されていないときは閉状態(導通状態)であり、スイッチ制御信号Csが入力されたときには開状態(絶縁状態)になる。
光偏向器10のミラー部12は中心線y12を回転軸とした共振駆動がなされる。共振駆動時は、一方のアーム部13a,13bと他方のアーム部14a,14bの運動が紙面手前奥方向に互いに180度逆位相のモードとなる。即ち、一方のアーム部13a,13bは他方のアーム部14a,14bに対して逆位相となるよう駆動制御される。
位相調整器33は、入力された角度検出信号Snとミラー駆動信号Dhとが互いに略180度位相反転するように角度検出信号Snを位相調整し、共振位相信号PrとしてAGC回路部34に出力する。
AGC回路部34は、入力された共振位相信号Prを振幅が一定になるように制御して駆動アンプ35に出力する。
駆動アンプ35は、入力された共振位相信号Prを所定の値に昇圧し、ミラー駆動信号Dhとしてスイッチ回路部36に出力する。
増幅器31は入力された角度検出信号Snを所定の値に昇圧して帯域フィルタ32に出力する。
帯域フィルタ32はミラー部12の共振周波数帯域の信号が通過可能であり、入力された角度検出信号Snをノイズ除去して位相調整器33に出力する。
ところで、ミラー部12が駆動している状態ではトーションバー15a,15b,16a,16bにはそれぞれ互いに逆回転方向のねじれ歪みが交互に生じている。トーションバー15a,15b,16a,16bは他の構成部よりも薄くかつ細い形状を有しているため、トーションバー15a,15b,16a,16bにねじれ歪みが生じている状態で光スキャナ装置1を落下させてしまうと、従来では落下の衝撃によってトーションバー15a,15b,16a,16bが破壊してしまう場合があった。
加速度センサ6から加速度検出信号Acを演算処理回路部7に連続的に出力する(S02)。
加速度センサ6から入力された加速度検出信号Acが予め設定されている閾値以上か未満かを演算処理回路部7で判定し、閾値以上と判定した場合には光スキャナ装置1が落下している状態であると判断して共振制御回路部5にスイッチ制御信号Csを出力する(S03)。
スイッチ制御信号Csが共振制御回路部5のスイッチ回路部36に入力されると、スイッチ回路部36を閉状態(導通状態)から開状態(絶縁状態)に切り換えて駆動アンプ35から出力されるミラー駆動信号Dhの光偏向器10への供給を停止する(S04)。
上述したS01からS04までのステップを光スキャナ装置1の落下途中に行うことにより、光スキャナ装置1が地面や床等に落下した際に生じる衝撃がトーションバー15a,15b,16a,16bに与えられるときにはミラー部12は停止した状態にあるため、即ちトーションバー15a,15b,16a,16bはねじれ歪みが生じていない状態にあるため、トーションバー15a,15b,16a,16bの破壊を防止することができる。
本発明の光スキャナ装置の実施例2について図1〜図3と共に図5を用いて説明する。
実施例2は実施例1に対して光スキャナ装置が落下したときの手順が異なり、それ以外の構成及び手順は実施例1と同じなので、光スキャナ装置における落下対策について詳細に説明する。なお、実施例1と同じ構成部については説明をわかりやすくするために同じ符号を付す。
ミラー部12を駆動させ、半導体レーザ光源3からコリメータレンズ3を介してビーム光Laをミラー部12に照射することにより、ビーム光Laの偏向走査を行う(S11)。
加速度センサ6から加速度検出信号Acを演算処理回路部7に連続的に出力する(S12)。
加速度センサ6から入力された加速度検出信号Acが予め設定されている閾値以上か未満かを演算処理回路部7で判定し、閾値以上と判定した場合には光スキャナ装置1が落下している状態であると判断して共振制御回路部5にスイッチ制御信号Csを出力すると共にレーザドライバ2へのレーザ発光制御信号Lsの出力を止めて又はレーザ発光制御信号Lsを制御してレーザドライバ2を停止する(S13)。
スイッチ制御信号Csが共振制御回路部5のスイッチ回路部36に入力されると、スイッチ回路部36が閉状態(導通状態)から開状態(絶縁状態)に切り換わり駆動アンプ35から出力されるミラー駆動信号Dhの光偏向器10への供給が停止する(S14)。
また、レーザドライバ2が停止すると半導体レーザ光源3のレーザ光Lの出射が停止する(S15)。
上述したステップを光スキャナ装置1の落下途中で行うことにより、トーションバー15a,15b,16a,16bの破壊を防止できると共に、光スキャナ装置1が地面や床等に落下した際にレーザ光L(ビーム光La)が近くにいる人の目に入射してしまうことを防止できる。目にレーザ光が入射されるとレーザ被爆して網膜に損傷を与える場合がある。
本発明の光スキャナ装置の実施例3について図1及び図2と共に図6〜図8を用いて説明する。
実施例3は実施例1に対して、光スキャナ装置の落下途中でのミラー部の駆動をより短時間で停止させることを目的とするものである。
実施例3は実施例1に対して光スキャナ装置における共振制御回路部の構成、及び光スキャナ装置が落下したときの手順が異なり、それ以外の構成及び手順は実施例1と同じなので、共振制御回路部の構成及び光スキャナ装置の落下対策について詳細に説明する。なお、実施例1と同じ構成部については説明をわかりやすくするために同じ符号を付す。
図6に示すように、共振制御回路部40は、増幅器31、帯域フィルタ32、位相調整器43、スイッチ回路部46、自動利得制御回路部(以下、AGC回路部と称す)34、及び駆動アンプ35を有して構成されている。
スイッチ回路部46は、3つの端子A46,B46,C46を有している。演算処理回路部7(図1参照)からスイッチ制御信号Csがスイッチ回路部46に入力されていないときには端子B46と端子C46とが閉状態(導通状態)でかつ端子A46と端子C46とが開状態(絶縁状態)である。そして、演算処理回路部7からスイッチ制御信号Csがスイッチ回路部46に入力されると端子B46と端子C46とが開状態(絶縁状態)、端子A46と端子C46とが閉状態(導通状態)に切り替わる。
スイッチ回路部44の端子A46には位相調整器43から共振位相信号Prとは逆位相の位相反転信号Piが入力される。
ミラー駆動信号Dhによって圧電素子18a,18bが圧電振動することにより、アーム部13a,13bはアーム部13a,13bと支持部11との接続部をそれぞれ支点にして紙面手前方向及び紙面奥方向に交互に駆動する。
一方、アーム部13a,13bに対向配置されたアーム部14a,14bは紙面奥方向及び紙面手前方向にアーム部13a,13bとは逆向きに交互に駆動するため、端子21aから出力される角度検出信号Snはミラー駆動信号Dhに対して略180度位相反転した逆位相の信号となる。即ち、共振駆動時は、角度検出信号Snを位相調整器43で逆位相にした共振位相信号Prを増幅することによりミラー駆動信号Dhを生成している。一方、位相反転信号Piは共振位相信号Prをさらに逆位相としたものであり、結果的に角度検出信号Snと略同相の関係となる。
ミラー部12を駆動させ、半導体レーザ光源3(図1参照)からコリメータレンズ3を介してビーム光Laをミラー部12に照射することにより、ビーム光Laの偏向走査を行う(S21)。
加速度センサ6から加速度検出信号Acを演算処理回路部7に連続的に出力する(S22)。
加速度センサ6から入力された加速度検出信号Acが予め設定されている閾値以上か未満かを演算処理回路部7で判定し、閾値以上と判定した場合には光スキャナ装置1が落下している状態であると判断して共振制御回路部40にスイッチ制御信号Csを出力する(S23)。
スイッチ制御信号Csが共振制御回路部40のスイッチ回路部46に入力されると、スイッチ回路部46では端子B46と端子C46とが閉状態(導通状態)から開状態(絶縁状態)に、端子A46と端子C46とが開状態から閉状態に切り替わる。これにより、駆動アンプ35からは位相反転信号Piが増幅された信号であるミラー駆動信号Dhが光偏向器10の端子20aに供給される(S24)。
ところで、ミラー部12は慣性モーメントが作用しているため、ミラー駆動信号Dhの光偏向器10への供給を停止した瞬間にミラー部12が停止するものではない。そのため、例えば低い位置から光スキャナ装置1が落下した場合、ミラー部12が完全に停止する前にトーションバー15a,15b,16a,16bに落下の衝撃が与えられてしまう虞がある。
前述したように、位相反転信号Piは共振駆動時の共振位相信号Prに対して略180度位相反転した逆位相の信号であり、アーム部14a,14b(圧電素子19a,19b)から出力される角度検出信号Snと同位相の信号である。
これに対して、光スキャナ装置1の落下が検知されると、即ちアーム部13a,13b(圧電素子18a,18b)に共振位相信号Prに替えて共振位相信号Prと逆位相(角度検出信号Snと同相)の位相反転信号Piが供給されるので、図8(b)及び(c)に示すように、一方のアーム部13a,13bと他方のアーム部14a,14bとが同じ向きになるのでミラー部12の慣性モーメントを打ち消すことができる。
上述した上下振動は、ミラー部12固有の振動モードのひとつであるが、例えば回転モードの共振周波数が40kHzのとき上下モードの共振周波数が25kHzというように異なる周波数であることを利用して、例えば帯域フィルタ32を回転モードの共振周波数40kHz±5kHz程度のバンドパスフィルタとすることにより上下モードの共振発生を抑えることができる。
これにより、光スキャナ装置1の落下が検知されてからミラー部12が完全に停止するまでの時間を実施例1よりも短くすることができる。
従って、例えば低い位置から光スキャナ装置1が落下した場合においても、ミラー部12を完全に停止することができるので、トーションバー15a,15b,16a,16bの破壊を防止することができる。
本発明の光スキャナ装置の実施例4について図1,図2,図6及び図8と共に図9を用いて説明する。
実施例4は実施例3に対して光スキャナ装置が落下したときの手順が異なり、それ以外の構成及び手順は実施例3と同じなので、光スキャナ装置における落下対策について詳細に説明する。なお、実施例3と同じ構成部については説明をわかりやすくするために同じ符号を付す。
ミラー部12を駆動させ、半導体レーザ光源3からコリメータレンズ3を介してビーム光Laをミラー部12に照射することにより、ビーム光Laの偏向走査を行う(S31)。
加速度センサ6から加速度検出信号Acを演算処理回路部7に連続的に出力する(S32)。
加速度センサ6から入力された加速度検出信号Acが予め設定されている閾値以上か未満かを演算処理回路部7で判定し、閾値以上と判定した場合には光スキャナ装置1が落下している状態であると判断して共振制御回路部40にスイッチ制御信号Csを出力すると共にレーザドライバ2へのレーザ発光制御信号Lsの出力を止めて又はレーザ発光制御信号Lsを切り換えてレーザドライバ2を停止する(S33)。
スイッチ制御信号Csが共振制御回路部40のスイッチ回路部46に入力されると、スイッチ回路部46では端子B46と端子C46とが閉状態(導通状態)から開状態(絶縁状態)に、端子A46と端子C46とが開状態から閉状態に切り替わる。これにより、駆動アンプ35からは位相反転信号Piが増幅された信号であるミラー駆動信号Dhが光偏向器10の端子20aに供給され、ミラー部12が停止する(S34)。
また、レーザドライバ2が停止すると半導体レーザ光源3のレーザ光Lの出射が停止する(S35)。
上述したステップを光スキャナ装置1の落下途中に行うことにより、トーションバー15a,15b,16a,16bの破壊を防止できると共に、光スキャナ装置1が地面や床等に落下した際にレーザ光L(ビーム光La)が近くにいる人の目に入射してしまうことを防止できる。目にレーザ光が入射されるとレーザ被爆して網膜に損傷を与える場合がある。
本発明の光スキャナ装置の実施例5について図1〜図3及び図6と共に図10を用いて説明する。
実施例5は実施例1〜4に対して、光スキャナ装置が落下した後に自動復帰させることを目的とするものである。
加速度センサ6から入力された加速度検出信号Acが予め設定されている閾値以上か未満かを演算処理回路部7で判定し、閾値以上と判定した場合には光スキャナ装置1が落下している状態であると判断してS41に戻る。また、加速度検出信号Acが予め設定されている閾値未満と判定した場合には、光スキャナ装置1が静止状態であると判断して、共振制御回路部5(40)からのスイッチ制御信号Csの出力を停止又は制御する(S42)。
これにより、図3(実施例1及び2)ではスイッチ回路部36が開状態(絶縁状態)から閉状態(導通状態)に切り換わり、図6(実施例3及び4)ではスイッチ回路部46において端子A46と端子C46とが閉状態(導通状態)から開状態(絶縁状態)に、端子B46と端子C46とが開状態(絶縁状態)から閉状態(導通状態)に切り替わり、スイッチ回路部36(46)からミラー部12にミラー駆動信号Dhが入力される(S43)。
そこで、位相調整器33への角度検出信号Snの入力の有無、又は入力された角度検出信号Snとミラー駆動信号Dhとが互いに略180度位相反転するように位相調整することが可能か否かから、ミラー部が正常に動作しているか否かを判断する(S44)。
Claims (4)
- レーザ光を発振するレーザ光源と、
前記レーザ光を平行なビーム光に整形するレンズと、
前記ビーム光を所定の方向に偏向走査する光偏向器と、
前記レーザ光源を駆動するレーザドライバ部と、
前記光偏向器を駆動するための駆動信号を前記光偏向器に出力する制御回路部と、
前記レーザドライバ部及び前記制御回路部を制御する演算処理回路部と、
前記演算処理回路部に加速度検出信号を出力する加速度センサと、
を備え、
前記演算処理回路部は、前記加速度センサから入力された前記加速度検出信号に基づいて落下状態にあるか否かを判断し、落下状態にあると判断したときに前記制御回路部を制御して前記光偏向器による前記ビーム光の偏向走査を停止させることを特徴とする光スキャナ装置。 - 前記演算処理回路部は、前記加速度センサから入力された前記加速度検出信号に基づいて落下状態にあるか否かを判断し、落下状態にあると判断したときに前記制御回路部に制御信号を出力し、
前記制御回路部は、前記制御信号が入力されると前記光偏向器への前記駆動信号の出力を停止するか又は前記光偏向器に前記駆動信号とは逆位相の反転信号を出力することを特徴とする請求項1記載の光スキャナ装置。 - 前記演算処理回路部は、前記加速度センサから入力された前記加速度検出信号に基づいて落下状態にあるか否かを判断し、落下状態にあると判断したときに前記レーザドライバ部を制御して前記レーザ光源による前記レーザ光の発振を停止させることを特徴とする請求項1又は2記載の光スキャナ装置。
- 前記光偏向器は、
枠状の支持部と、
前記支持部の枠内に配置され、前記ビーム光を反射するミラー部と、
前記支持部の枠内に前記ミラー部を介して対向配置され、一端が前記支持部にそれぞれ固定された一対の第1のアーム部と、
前記支持部の枠内に前記ミラー部を介して対向配置されると共に前記第1のアーム部にそれぞれ対向配置され、一端が前記支持部11にそれぞれ固定された一対の第2のアーム部と、
前記第1のアーム部の他端側と前記ミラー部とをそれぞれ連接する一対の第1のトーションバーと、
前記第2のアーム部の他端側と前記ミラー部とをそれぞれ連接する一対の第2のトーションバーと、
を備え、
前記第1のアーム部は、前記光偏向器に前記駆動信号が入力されると前記第1のアーム部の前記一端を支点にして駆動し、
前記ミラー部は前記第1のアーム部の駆動に応じて偏向し、
前記第2のアーム部は前記ミラー部の偏向に応じて駆動すると共に前記駆動信号とは逆位相の検出信号を前記制御回路部及び前記演算処理回路部に出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光スキャナ装置。
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