JP5332187B2 - 水中物体形状認識方法、水中物体形状認識装置、水中物体形状認識プログラムおよびプログラム記録媒体 - Google Patents
水中物体形状認識方法、水中物体形状認識装置、水中物体形状認識プログラムおよびプログラム記録媒体 Download PDFInfo
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Description
したがって、本発明の目的は、水中物体からの反響音を受信することによって、水中物体の形状を画像認識する水中物体形状認識方法、水中物体形状認識装置、水中物体形状認識プログラムおよびプログラム記録媒体として、水中物体の反響音の波面の崩れを補償し、より鮮明な画像を提供することにより、水中物体の画像認識性能を向上することにある。
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、水中物体からの反響音を受信することによって、水中物体の形状を画像認識する仕組みに関するものである。本発明においては、音波を伝搬する媒体の水温や塩分濃度や水圧によって決定される媒質の密度変化による屈折、水中物体の裏側に音波が回り込む回折波の影響による位相干渉、水中物体の表面の形状や材質の粗さの影響などにより、水中物体からの反射音の波面が崩れることを補償するために、位相共役波を用いることを特徴としている。
次に、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明による水中物体形状認識装置の構成の一実施形態を示す模式図であり、位相共役波を用いて水中物体の形状を画像認識する方式の一例を示している。
位相共役波を用いた水中物体の形状認識方式の他の実施形態として、図1に示す水中物体形状認識装置の送受波器13と受波器2とのビームの形成方法を、図1の場合とは逆にした構成も可能である。
本発明によれば、水中において音波伝搬中に生じる屈折・回折・散乱の影響を相殺して、水中物体からの反射音の波面が崩れることを補償し、より鮮明な画像を得ることが可能になることにより、水中物体の画像認識性能を向上することが可能となる。
(2)前記放射ビームを、垂直方向に広く、かつ、水平方向に狭く形成し、該放射ビームを左右に順次振らせ、一方、前記受波ビームを、垂直方向に狭く、かつ、水平方向に広く形成し、該受波ビームを上下に順次振らせることにより、前記水中物体の画像を取得する上記(1)の水中物体形状認識方法。
(3)前記放射ビームを、垂直方向に狭く、かつ、水平方向に広く形成し、該放射ビームを上下に順次振らせ、一方、前記受波ビームを、垂直方向に広く、かつ、水平方向に狭く形成し、該受波ビームを左右に順次振らせることにより、前記水中物体の画像を取得する上記(1)の水中物体形状認識方法。
(4)水中に音波を放射することにより水中物体の形状を認識する水中物体形状認識装置において、前記音波を放射ビームとして水中に放射して、前記水中物体から反射してきた反響音を受信する送受波器と、該送受波器により受信した前記反響音を時間軸上で反転した位相共役波として生成する時間反転手段と、該時間反転手段により生成した前記位相共役波を前記送受波器により前記放射ビームの放射方向と同一方向に放射し、前記水中物体からの反響音を受波ビームにより受信する受波器とを、少なくとも備え、前記送受波器により放射した前記放射ビームと前記受波器により受信した前記受波ビームとに基づいて、前記水中物体の形状を認識する水中物体形状認識装置。
(5)前記時間反転手段は、前記送受波器の各素子ごとに受信した前記反響音の信号を、時間軸上で反転した各素子ごとの位相共役信号として生成し、生成した前記位相共役信号を、対応する前記送受波器の各素子に送出し、前記送受波器は、各素子の前記位相共役信号を同期させて、前記位相共役波として、放射する上記(4)の水中物体形状認識装置。
(6)前記送受波器は、前記放射ビームを、垂直方向に広く、かつ、水平方向に狭く形成し、一方、前記受波器は、前記受波ビームを、垂直方向に狭く、かつ、水平方向に広く形成し、前記送受波器の前記放射ビームを左右に順次振らせ、前記受波器の前記受波ビームを上下に順次振らせることにより、前記水中物体の画像を取得する上記(4)または(5)の水中物体形状認識装置。
(7)前記送受波器は、前記放射ビームを、垂直方向に狭く、かつ、水平方向に広く形成し、一方、前記受波器は、前記受波ビームを、垂直方向に広く、かつ、水平方向に狭く形成し、前記送受波器の前記放射ビームを上下に順次振らせ、前記受波器の前記受波ビームを左右に順次振らせることにより、前記水中物体の画像を取得する上記(4)または(5)の水中物体形状認識装置。
(8)上記(1)ないし(3)のいずれかの水中物体形状認識方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施している水中物体形状認識プログラム。
(9)上記(8)の水中物体形状認識プログラムを、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
2 受波器
3 画像処理器
4 水中物体
5 送波器の放射ビーム
6 送波器から放射された理想状態の音波の波面
7 水中物体から跳ね返された反響音の理想状態の音波の波面
8 受波器の受波ビーム
9 理想状態の音波の波面の場合の画像化例
10 送波器から放射された現実の音波の波面
11 水中物体から跳ね返された反響音の現実の音波の波面
12 現実の音波の波面の場合の画像化例
13 送受波器
14 記録・時間反転器
15 送受波器の放射ビーム
16 送受波器の受波ビーム
17 反響音の受信信号
18 位相共役波信号
19 送受波器から放射された位相共役波の音波の波面
20 位相共役波が水中物体により跳ね返された反響音の音波の波面
21 位相共役波を用いた音波の波面の場合の画像化例
201〜204 ステップ
Claims (9)
- 水中に音波を放射することにより水中物体の形状を認識する水中物体形状認識方法において、前記音波を第1の方向に広く、かつ、前記第1の方向と直交する第2の方向に狭く形成された放射ビームとして水中に放射し、
前記第1の方向に広く、かつ、前記第2の方向に狭く形成された第1の受波ビームにより、前記水中物体から反射してきた反響音を受信し、
受信した前記反響音を時間軸上で反転した位相共役波として生成して、生成した前記位相共役波を前記放射ビームの放射方向と同一方向に放射することにより、前記水中物体からの反響音を、前記第2の方向に広く、かつ、前記第1の方向に狭く形成された第2の受波ビームにより受信して、前記放射ビームと前記第2の受波ビームとに基づいて、前記水中物体の形状を認識することを特徴とする水中物体形状認識方法。 - 前記放射ビームを、垂直方向に広く、かつ、水平方向に狭く形成し、該放射ビームを左右に順次振らせ、一方、前記受波ビームを、垂直方向に狭く、かつ、水平方向に広く形成し、該受波ビームを上下に順次振らせることにより、前記水中物体の画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の水中物体形状認識方法。
- 前記放射ビームを、垂直方向に狭く、かつ、水平方向に広く形成し、該放射ビームを上下に順次振らせ、一方、前記受波ビームを、垂直方向に広く、かつ、水平方向に狭く形成し、該受波ビームを左右に順次振らせることにより、前記水中物体の画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の水中物体形状認識方法。
- 水中に音波を放射することにより水中物体の形状を認識する水中物体形状認識装置において、前記音波を第1の方向に広く、かつ、前記第1の方向と直交する第2の方向に狭く形成された放射ビームとして水中に放射して、前記第1の方向に広く、かつ、前記第2の方向に狭く形成された第1の受波ビームにより、前記水中物体から反射してきた反響音を受信する送受波器と、該送受波器により受信した前記反響音を時間軸上で反転した位相共役波として生成する時間反転手段と、該時間反転手段により生成した前記位相共役波を前記送受波器により前記放射ビームの放射方向と同一方向に放射し、前記水中物体からの反響音を前記第2の方向に広く、かつ、前記第1の方向に狭く形成された第2の受波ビームにより受信する受波器とを、少なくとも備え、前記送受波器により放射した前記放射ビームと前記受波器により受信した前記第2の受波ビームとに基づいて、前記水中物体の形状を認識することを特徴とする水中物体形状認識装置。
- 前記時間反転手段は、前記送受波器の各素子ごとに受信した前記反響音の信号を、時間軸上で反転した各素子ごとの位相共役信号として生成し、生成した前記位相共役信号を、対応する前記送受波器の各素子に送出し、前記送受波器は、各素子の前記位相共役信号を同期させて、前記位相共役波として、放射することを特徴とする請求項4に記載の水中物体形状認識装置。
- 前記送受波器は、前記放射ビームを、垂直方向に広く、かつ、水平方向に狭く形成し、一方、前記受波器は、前記受波ビームを、垂直方向に狭く、かつ、水平方向に広く形成し、前記送受波器の前記放射ビームを左右に順次振らせ、前記受波器の前記受波ビームを上下に順次振らせることにより、前記水中物体の画像を取得することを特徴とする請求項4または5に記載の水中物体形状認識装置。
- 前記送受波器は、前記放射ビームを、垂直方向に狭く、かつ、水平方向に広く形成し、一方、前記受波器は、前記受波ビームを、垂直方向に広く、かつ、水平方向に狭く形成し、前記送受波器の前記放射ビームを上下に順次振らせ、前記受波器の前記受波ビームを左右に順次振らせることにより、前記水中物体の画像を取得することを特徴とする請求項4または5に記載の水中物体形状認識装置。
- 水中に音波を放射することにより水中物体の形状を認識する水中物体形状認識方法をコンピュータに実行させる水中物体形状認識プログラムであって、
送受波器に、前記音波を第1の方向に広く、かつ、前記第1の方向と直交する第2の方向に狭く形成された放射ビームを水中に放射させるステップと、
前記送受波器に、前記第1の方向に広く、かつ、前記第2の方向に狭く形成された第1の受波ビームにより、前記水中物体から反射してきた反響音を受信させるステップと、
時間反転器に、前記送受波器が受信した前記反響音を時間軸上で反転した位相共役波を生成させるステップと、
前記送受波器に、前記時間反転器が生成した前記位相共役波を前記放射ビームの放射方向と同一方向に放射させるステップと、
受波器に、前記送受波器が前記位相共役波を放射することにより前記水中物体から反射してきた反響音を、前記第2の方向に広く、かつ、前記第1の方向に狭く形成された第2の受波ビームにより受信させるステップと、
画像処理器に、前記放射ビームと前記第2の受波ビームとに基づいて、前記水中物体の形状を認識させるステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする水中物体形状認識プログラム。 - 請求項8に記載の水中物体形状認識プログラムを、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。
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JP2007308420A JP5332187B2 (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | 水中物体形状認識方法、水中物体形状認識装置、水中物体形状認識プログラムおよびプログラム記録媒体 |
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JP2007308420A JP5332187B2 (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | 水中物体形状認識方法、水中物体形状認識装置、水中物体形状認識プログラムおよびプログラム記録媒体 |
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JP2009133660A JP2009133660A (ja) | 2009-06-18 |
JP5332187B2 true JP5332187B2 (ja) | 2013-11-06 |
Family
ID=40865686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007308420A Active JP5332187B2 (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | 水中物体形状認識方法、水中物体形状認識装置、水中物体形状認識プログラムおよびプログラム記録媒体 |
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2007
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