JP5329765B2 - 液晶プロジェクタ及びフリッカ調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶プロジェクタに関し、特に、複数の液晶セルが共通に接続された共通電極にコモン電圧が供給される液晶プロジェクタに関する。
液晶プロジェクタでは、液晶の劣化対策として、液晶に印加される電圧の極性が所定の周期で反転する交流駆動が行われる。交流駆動にはドット反転駆動、ライン反転駆動、フレーム反転駆動などがあり、液晶プロジェクタでは、これらの一つ又は複数の組み合わせで駆動されている。
図6に、ライン反転駆動の映像データの波形を示す。図6に示す映像データでは、リファレンス電圧Vrefを基準にして極性を反転させた正極性の映像データと負極性の映像データとを、水平走査期間毎に交互に切り替えるようになっている。ライン反転駆動では、図6に示すように、水平走査期間毎に映像信号の極性が反転する。正極性の映像データと負極性の映像データは、リファレンス電圧Vrefを中心に上下で対称となっている。コモン電圧Vcomは、各液晶セルの共通電極に印加する電圧であって、映像データが反転することによって発生するフリッカ(明るさのちらつき)が最小となるように調整される。
図7に、交流駆動が行われる液晶パネルの液晶セルの等価回路を示す。映像信号線L1とゲート線L2の交差する部分にTFTが設けられている。CLCは液晶セルの容量、CSは付加容量、CGDはTFTのゲート−ドレイン間の寄生容量をそれぞれ示す。対象液晶セルに電圧を印加したとき(すなわち、映像信号書き込み時)に、ゲート線L2がHighとなって、TFTは通電状態となる。映像信号書き込み後は、ゲート線L2がLowとなり、それ以降、書き込まれた映像信号が保持される。ゲート線L2がHighからLowとなるとき、寄生容量CGDの微分効果により、液晶セル電位VLCが下がることになる。この電圧降下分は、映像信号の極性には依存せず一定である。また、液晶セル容量CLCと付加容量CSの合成容量による電圧降下の影響により、コモン電圧Vcomは、映像データの中心値であるリファレンス電圧Vrefよりも低い電圧で最適調整値となる。
コモン電圧は、液晶プロジェクタの環境温度や使用状況によって変化する。このため、液晶プロジェクタが実際に設置される場所の環境温度や実際の使用状況によっては、出荷時に調整されたコモン電圧が最適な値とならない場合がある。そのような場合は、フリッカが発生して、表示映像の画質が劣化することになる。また、フリッカが発生した状態で映像を表示することは、液晶パネルの寿命を短くすることになる。
そこで、使用者がコモン電圧を簡単に調整することのできる液晶プロジェクタが提案されている(特許文献1参照)。この液晶プロジェクタは、複数の液晶セルからなる液晶パネルと、各液晶セルが共通に接続された共通電極にコモン電圧を供給する対向電極調整回路とを有する。対向電極調整回路の主要部は、受光部、電圧変換部およびデータ処理回路からなる。受光部は、フォトトランジスタ等からなる光センサであって、液晶プロジェクタの操作を行うためのワイヤードリモートコントローラ(以下、単にリモコンと称す)に設けられる。電圧変換部は、受光部の出力信号の低域成分を抽出するローパスフィルタ、このローパスフィルタで抽出された低域成分信号を入力とする、正のピーク値ホールド回路および負のピーク値ホールド回路、これら正負のピーク値ホールド回路の出力の差分を出力する減算器とを有する。データ処理回路は、液晶パネルの共通電極にコモン電圧を供給するとともに、電圧変換部の出力に基づいて、コモン電圧の最適値を決定する。
上記の液晶プロジェクタにおいて、フリッカ調整を行う場合は、中間調の市松パターンである正極性および負極性の映像を、交流駆動により液晶パネルに表示させて、その表示映像をスクリーン上に投射させるとともに、リモコンの受光部をスクリーンに向ける。この状態で、データ処理回路が、高いレベルから低いレベルへとコモン電圧を段階的に変化させる。電圧変換部では、コモン電圧のレベル毎に、正のピーク値ホールド回路および負のピーク値ホールド回路が、受光部の出力の正のピーク値および負のピーク値を保持し、減算器が、その保持された正負のピーク値の差分を出力する。正負のピーク値の差分が、フリッカの大きさに相当する。データ処理回路は、コモン電圧のレベル毎に、電圧変換部から出力される正負のピーク値の差分値(フリッカ値)を保持し、この差分値が最小となるコモン電圧のレベルを最適コモン電圧値と判断する。
特開平8−286169号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液晶プロジェクタにおいては、正極性の映像データに基づく投射映像の受光レベルのピーク値と負極性の映像データに基づく投射映像の受光レベルのピーク値との差、すなわち投写映像のコントラストの差に基づいて、コモン電圧の最適値を判断するため、以下のような問題が生じる。
各液晶セルの共通電極に供給されるコモン電圧は、共通電極の抵抗成分による電圧降下などの要因により、液晶パネル全体で一様とはならない。このため、パネルの中央部に位置する液晶セルにて発生するフリッカの大きさは、パネルの外周部に位置する液晶セルにおけるフリッカの大きさと異なる。投射映像のコントラストの差には、そのようなフリッカのバラツキの影響が含まれるため、特許文献1に記載の液晶プロジェクタでは、コモン電圧の最適値を正確に求めることは困難である。
本発明の目的は、上記問題を解決し、コモン電圧の最適値を正確に求めてフリッカを抑制する効果をより高めることのできる液晶プロジェクタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の液晶プロジェクタは、液晶パネルと該液晶パネル上に表示された画像を投射する投射光学系を備える液晶プロジェクタであって、前記液晶パネルを構成する複数の液晶セルが共通に接続された共通電極にコモン電圧を供給するコモン電圧発生部と、入力された映像データに応じた電圧を前記複数の液晶セルに供給して前記液晶パネル上に前記映像データに基づく画像を表示させる液晶駆動回路と、前記複数の液晶セルのうちの、供給される前記電圧の極性が互いに逆の極性とされる第1および第2の液晶セルによって形成される第1および第2の輝点のみからなる調整用画像を、前記液晶パネル上に形成するためのテスト用の映像データを発生するテストパターン発生部と、受光面を備え、該受光面に入射した光の光量に応じた光強度分布を示すデータを出力する光検出素子と、前記テストパターン発生部で生成したテスト用の映像データを前記液晶駆動回路に供給させて前記調整用画像を前記液晶パネル上に形成させるとともに、前記コモン電圧発生部が供給するコモン電圧の設定レベルを段階的に変化させる制御部と、を有し、前記光検出素子は、前記コモン電圧の設定レベルのそれぞれにおいて、前記投射光学系により投射された前記調整用画像の投射像における前記第1および第2の輝点からの光をともに受光して前記光強度分布を示すデータを出力し、前記制御部は、前記光検出素子から出力されたデータにおける前記強度分布のピーク値が最も高いコモン電圧の設定レベルを最適値と決定することを特徴とする。
上記の構成によれば、コモン電圧が最適値から外れている場合における第1および第2の輝点の輝度レベルは、コモン電圧が最適値である場合における第1および第2の輝点の輝度レベルに比べて低くなるので、光検出素子の出力データにおける強度分布のピークは、コモン電圧が最適値である場合に最も高くなる。よって、コモン電圧の設定レベルを段階的に変化させ、それぞれの設定レベルにおける光検出素子の出力データのピーク値を比較することで、コモン電圧の最適値を判断することができる。
また、本発明の別の液晶プロジェクタは、液晶パネルと該液晶パネル上に表示された画像を投射する投射光学系を備える液晶プロジェクタであって、前記液晶パネルを構成する複数の液晶セルが共通に接続された共通電極にコモン電圧を供給するコモン電圧発生部と、入力された映像データに応じた電圧を前記複数の液晶セルに供給して前記液晶パネル上に前記映像データに基づく画像を表示させる液晶駆動回路と、前記複数の液晶セルのうちの、供給される前記電圧の極性が互いに逆の極性とされる第1および第2の液晶セルによって形成される第1および第2の輝点のみからなる調整用画像を、前記液晶パネル上に形成するためのテスト用の映像データを発生するテストパターン発生部と、受光面を備え、該受光面に入射した光の光量に応じた光強度分布に基づいて前記光量の重心位置を検出する光検出素子と、前記テストパターン発生部で生成したテスト用の映像データを前記液晶駆動回路に供給させて前記調整用画像を前記液晶パネル上に形成させるとともに、前記コモン電圧発生部供給るコモン電圧の設定レベルを段階的に変化させる制御部と、を有し、前記光検出素子は、前記コモン電圧の設定レベルのそれぞれにおいて、前記投射光学系により投射された前記調整用画像の投射像における前記第1および第2の輝点からの光をともに受光して前記重心位置を検出し、前記制御部は、前記コモン電圧の設定レベルのうち、前記光検出素子で検出された重心位置が、前記コモン電圧の設定レベルが最も低い状態で検出された重心位置と前記コモン電圧の設定レベルが最も高い状態で検出された重心位置との中間位置となるコモン電圧の設定レベルを最適値と決定することを特徴とする。
上記の構成によれば、例えば、第1の液晶セルが正極性とされ、第2の液晶セルが負極性とされた場合において、コモン電圧が最適値より低い場合は、第2の輝点の輝度レベルが、コモン電圧が最適値である場合の輝度レベルより低くなり、反対に、コモン電圧が最適値より高い場合は、第1の輝点の輝度レベルが、コモン電圧が最適値である場合の輝度レベルより低くなる。コモン電圧の設定レベルを最も低い状態とした場合は、受光面上において、第1の輝点から光の光量が、第2の輝点からの光の光量に比べて極端に大きくなり、その重心位置は、ほぼ第1の輝点の重心位置となる。反対に、コモン電圧の設定レベルが最も高い状態とした場合は、受光面上において、第2の輝点から光の光量が、第1の輝点からの光の光量に比べて極端に大きくなるため、その重心位置は、ほぼ第2の輝点の重心位置となる。コモン電圧が最適値である場合は、第1及び第2の輝点の輝度レベルは同じとなり、受光面上における第1および第2の輝点から光の光量も同じとなる。この場合の重心位置は、第1の輝点の重心位置と第2の輝点の重心位置との中間に位置する。よって、中間位置となる重心位置を求めることで、コモン電圧の最適値を求めることができる。
上述したいずれの発明も、互いの画素電極に供給される電圧の極性が反転した状態とされる液晶セル間でコモン電圧の最適値を判断するようになっているので、液晶パネル全体で発生するフリッカのバラツキの影響を受けることがなく、コモン電圧の最適値を正確に判断することが可能である。
本発明によれば、コモン電圧の最適値を正確に判断することができるので、フリッカの発生をより効果的に抑制することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である液晶プロジェクタの主要部を示すブロック図である。
図1を参照すると、液晶プロジェクタの主要部は、制御部101、PSD(Position Sensitive Detector)信号処理部102、PSD103、コモン電圧発生部104、テストパターン発生部105、液晶駆動部106および液晶パネル107からなる。なお、図1において、液晶パネル107にて表示された映像をスクリーン(または、スクリーンに相当する部材)上に投射する投射光学系や、パーソナルコンピュータなどに代表される外部映像供給装置から供給される映像データを処理する回路など、液晶プロジェクタを構成する周知の構成については省略されている。
液晶パネル107は、液晶の画素電極に印加される電圧の極性が所定の周期で反転する交流駆動が行われる液晶パネルであって、例えば図7に示した構成を適用することができる。交流駆動には、ドット反転駆動、ライン反転駆動およびフレーム反転駆動の一つ又は複数の組み合わせを適用することができる。ここでは、ライン反転駆動が適用されるものとする。ライン反転駆動では、液晶パネルの水平方向に並ぶ液晶セルの列(水平ライン)のうち、奇数ラインと偶数ラインの間で、互いに供給される電圧の極性が反転する。このライン反転駆動には、例えば、奇数ラインを正極性に、偶数ラインを負極性にそれぞれ固定して駆動する方式と、フレーム(またはフィールド)毎に、奇数ライン、偶数ラインのそれぞれの極性が反転する方式(フレーム反転を組み合わせた方式)とがあるが、いずれの方式を適用してもよい。
テストパターン発生部105は、制御部101からの制御信号に応じて、フリッカ調整用の映像データを発生する。液晶パネル107を構成する液晶セルのうち、互いに極性の異なる電圧が供給され、かつ、互いの距離が所定の距離内である第1および第2の液晶セルが、フリッカ調整対象セルとして定められている。フリッカ調整用の映像データは、これら第1および第2の液晶セルを動作させるための映像データである。
ここで、第1および第2の液晶セルについて具体的に説明する。図2に、ライン反転駆動が行われる液晶パネルのドットイメージを模式的に示す。図2において、水平走査期間L1〜L4は、液晶パネルの水平ラインのうちの、垂直方向に隣接する4つの水平ラインにおける水平走査期間を示す。水平走査期間L1、L3に正極性の映像データが供給される場合は、水平走査期間L2、L4に負極性の映像データが供給される。反対に、水平走査期間L1、L3に負極性の映像データが供給される場合は、水平走査期間L2、L4に正極性の映像データが供給される。ライン反転駆動にフレーム反転を組み合わせた場合は、フレーム毎に、水平走査期間L1、L3の極性、水平走査期間L2、L4の極性がそれぞれ反転する。ドットイメージ301は、水平走査期間L1〜L4に供給される映像信号に基づいて駆動される液晶セルをドットして表したものである。水平走査期間L1におけるドットAおよび水平走査期間L3におけるドットCは互いに同じ極性のデータが供給され、水平走査期間L2におけるドットBおよび水平走査期間L4におけるドットDは互いに同じ極性のデータが供給される。ドットA、Cには、ドットB、Dに供給されるデータの極性とは反対の極性のデータが供給される。
本実施形態では、ライン反転駆動またはライン反転駆動にフレーム反転を組み合わせた方式を想定しているので、フリッカ調整対象セルの設定において、第1の液晶セルをドットAとした場合は、第2の液晶セルは、ドットBやドットDとされる。なお、第2の液晶セルに対応するドットは、ドットB、Dに限定されるものではなく、第1の液晶セルから所定の距離に位置し、第1の液晶セルとは極性が反対のデータが供給される液晶セル(ドット)であればよい。ここで、所定の距離とは、PSD103の出力信号に基づいてコモン電圧の最適値を判断することができる距離である。フリッカ調整用の映像データは、第1の液晶セルおよび第2の液晶セルに極性の異なる電圧を供給するようなデータとされる。例えば、第1の液晶セルをドットAとし、第2の液晶セルをドットDとした場合、フリッカ調整用の映像データは、ドットAに対して正極性の電圧を印加し、ドットDに対して負極性の電圧を印加するようなデータであり、それぞれのドットに対する極性は固定である。
液晶駆動部106は、供給された映像データに基づいて液晶パネル107を交流駆動する。フリッカ調整モードにおいて、テストパターン発生部105の出力(フリッカ調整用の映像データ)が液晶駆動部106に供給され、通常動作モードにおいては、不図示の外部映像供給装置から入力された映像データが液晶駆動部106に供給される。図1には示されていないが、液晶駆動部106の入力段には、そのようなモードに応じて入力を切り替えることが可能なスイッチ手段が設けられている。また、液晶プロジェクタには、動作モード選択ボタンを備えた操作部(不図示)が設けられており、使用者は、この動作モード選択ボタンを用いてフリッカ調整モードや通常動作モードなどのモード切替を自由に行うことができる。
コモン電圧発生部104は、液晶パネル107を構成する各液晶セルが共通に接続された共通電極にコモン電圧を供給するとともに、制御部101からの制御信号に従って、共通電極に供給するコモン電圧のレベルを、高い方から低い方へ、または、低い方から高い方へ段階的に変化させる。コモン電圧を変化させる範囲は、予め決められている。
PSD103は、受光面上における光の入射位置(光量の重心位置)を検出することが可能な位置検出素子である。受光面は、フォトダイオードを構成する半導体層(PIN構造)と、この半導体層上に形成された抵抗層とからなり、抵抗層上には、対向して配置された少なくとも1つの出力端子対が設けられている。光が受光面に入射すると、その入射位置と各出力端子との距離に比例する抵抗によって、各出力端子から出力される電流が変化する。各出力電流の比(入射位置と各出力端子間の抵抗の比に対応する)から入射位置を求めることができる。PSD103の出力は、例えば、出力端子対の一方の出力電流をA、他方の出力電流をBとするとき、[(A−B)/(A+B)]で与えられる。PSD103の出力には、入射光の受光レベルに応じた光強度分布を示すデータも含まれる。
PSD103の受光面側には、光を集光する集光光学系が設けられている。PSD103は、その集光光学系を通じて、スクリーン(または、スクリーンに相当する部材)上に投射された、フリッカ調整対象セルの投射像からの光(第1および第2の液晶セルに対応する第1および第2の輝点からの光)を受光することが可能なように配置される。PSD103は、一次元PSDであっても、2次元PSDであってもよい。ここでは、一次元PSDを用いることとする。
PSD信号処理部102は、PSD103の出力信号から得られる光入射領域のデータ(受光ポイントデータ)を制御部101にて処理可能な信号(デジタル)に変換する。
制御部101は、液晶駆動部106における入力切替やテストパターン発生部105およびコモン電圧発生部104の動作を制御する。また、制御部101は、PSD信号処理部102から供給される受光ポイントデータに基づいてコモン電圧の最適値を決定する。
次に、本実施形態の液晶プロジェクタにて行われるフリッカ調整動作について説明する。
(1)PSD103の出力データのピーク値を利用したフリッカ調整:
フリッカ調整モードが選択されると、制御部101は、まず、テストパターン発生部105に対して、フリッカ調整用の映像データの発生開始を指示する制御信号を送信するとともに、コモン電圧発生部104に対して、液晶パネル107の共通電極へのコモン電圧の供給開始を指示する制御信号を送信する。
コモン電圧発生部104は、制御部101からの制御信号に応じて、コモン電圧を液晶パネル107の共通電極に供給する。共通電極に供給するコモン電圧のレベルは、制御部101によって設定される。コモン電圧設定範囲は、予め与えられており、制御部101は、その設定範囲のうち、最も低いレベルを設定し、コモン電圧発生部104は、その設定されたレベルのコモン電圧を共通電極に供給する。
テストパターン発生部105は、制御部101からの制御信号に応じて、フリッカ調整用の映像データを発生する。ここでは、フリッカ調整用の映像データは、図2に示したドットA、Dに対応する液晶セルを動作させるための映像データであって、ドットAは正極に、ドットDは負極に固定されている。このフリッカ調整用の映像データは、液晶駆動部106に供給される。
液晶駆動部106は、テストパターン発生部105から供給されたフリッカ調整用の映像データに基づいて液晶パネル107を駆動する。このフリッカ調整用の映像データに基づくライン反転駆動により、液晶パネル107では、水平走査期間L1において、ドットA(正極)による表示が行われ、その後、水平走査期間L4において、ドットD(負極)による表示が行われる。
液晶パネル107では、ドットA、Dに基づく調整用画像が表示され、その調整用画像が投射光学系を通じてスクリーン上に投射される。図3に、スクリーン上に投射された調整用画像を模式的に示す。図3において、符号602が、本実施形態の液晶プロジェクタであり、符号603が、液晶プロジェクタ602からスクリーン601上に投射された調整用画像である。投射調整用画像603は、ドットA、Dを白レベルとし、これ以外のドットは黒レベルとした調整用画像である。
スクリーン601上の投射調整用画像603からの光(ドットA、Dの像)が、集光光学系を通じてPSD103の受光面上に入射する。PSD103は、受光面上における、投射調整用画像の光が入射した位置を示すデータ(受光ポイントデータ)を出力する。この受光ポイントデータは、PSD信号処理部102を介して制御部101に供給される。制御部101は、PSD信号処理部102から供給された受光ポイントデータと、コモン電圧発生部104に設定したコモン電圧のレベルとを関連付けて不図示の記憶部に格納する。
次に、制御部101は、コモン電圧発生部104におけるコモン電圧の設定レベルを一段階高くする。この状態で、上述したドットA、Dの表示動作が行われ、液晶パネル107上に、そのドットA、Dに基づく調整用画像が表示される。スクリーン上の投射調整用画像からの光が、集光光学系を通じてPSD103の受光面上に入射する。PSD103は、受光面上における、投射調整用画像からの光の入射位置を示す受光ポイントデータを出力する。制御部101が、その受光ポイントデータを、PSD信号処理部102を介して受信し、受信した受光ポイントデータと、コモン電圧発生部104に設定したコモン電圧のレベルとを関連付けて記憶部に格納する。
上記のようにして、制御部101は、コモン電圧発生部104におけるコモン電圧の設定レベルを段階的に高くして、それぞれの設定レベルについて、受光ポイントデータを記憶部に格納する。コモン電圧設定範囲の全ての設定レベルについて、受光ポイントデータが記憶部に格納されると、制御部101は、その記憶された受光ポイントデータに基づいて、コモン電圧の最適値を決定する。
図4に、コモン電圧のレベルを段階的に変化させた場合における受光ポイントデータの推移を示す。この受光ポイントデータは、図2に示したドットA、Dについて、ドットAを正極性とし、ドットDを負極性とした場合のPSD103の出力データである。X軸は、受光面上における位置を示し、Y軸は、電流値を示す。
破線501は、コモン電圧を最も低いレベルに設定した場合に得られる受光ポイントデータの電流波形を示す。コモン電圧が最適値よりも低いため、液晶パネル上において、ドットDの輝度レベルがドットAの輝度レベルに比べて低くなる。このため、受光面上では、ドットAの投射像からの光が入射した領域(以下、ドットAスポットと称す)の光量が、ドットDの投射像からの光が入射した領域(以下、ドットDスポットと称す)の光量に比べて多い。ドットAスポットの光量がドットDスポットの光量に比べて多いために、破線501の電流波形のピークは、ドットAスポット側に位置する。
実線502は、コモン電圧が最適な値に設定された場合の受光ポイントデータの電流波形を示す。コモン電圧が最適値であるため、液晶パネル上におけるドットAの輝度レベルとドットDの輝度レベルがほぼ同じとなり、受光面上におけるドットAスポットの光量とドットDスポットの光量もほぼ同じになる。この場合、実線502の電流波形のピークは、理論的にはドットAスポットとドットDスポットの中間点に位置する。
破線503は、コモン電圧を最も高いレベルに設定した場合に得られる受光ポイントデータの電流波形を示す。コモン電圧が最適値よりも高いため、液晶パネル上におけるドットAの輝度レベルがドットDの輝度レベルより低くなり、その結果、受光面上では、ドドットAスポットの光量がドットDスポットの光量に比べて少なくなる。この場合、破線502の電流波形のピークは、ドットBスポット側に位置する。
コモン電圧のレベルを低い方から高い方へ段階的に変化させると、受光ポイントデータの波形は、破線501の波形から実線502の波形へと段階的に変化し、さらに破線503の波形へと段階的に変化する。液晶パネル上におけるドットA、Dの輝度レベルは、コモン電圧が最適値となったときに最も高く、コモン電圧が最適値から外れるに従って徐々に低くなる。したがって、コモン電圧のレベルを低い方から高い方へ段階的に変化させた場合、受光ポイントデータの波形のピーク値は、コモン電圧が最適値となる実線502の波形のときに最も高くなる。制御部101は、記憶部に格納した受光ポイントデータのうち、波形のピーク値が最も高い受光ポイントデータを、コモン電圧が最適値のときの受光ポイントデータと判断して、その受光ポイントデータと関連付けて格納されている設定レベルをコモン電圧が最適値と決定する。
上記のフリッカ調整によれば、互いに逆の極性の電圧が供給される第1および第2の液晶セルによって形成される第1および第2の輝点のみからなる調整用画像を液晶パネル上に表示させ、その調整用画像の投射像の第1および第2の輝点からの光をPSDで検出する。PSDは、第1および第2の輝点からの光のスポットの強度分布を示すデータを出力する。コモン電圧が最適値から外れている場合における第1および第2の輝点の輝度レベルは、コモン電圧が最適値である場合における第1および第2の輝点の輝度レベルに比べて低い。例えば、第1の液晶セルが正極性とされ、第2の液晶セルが負極性とされた場合において、コモン電圧が最適値より低い場合は、第2の輝点の輝度レベルが、コモン電圧が最適値である場合の輝度レベルより低くなり、反対に、コモン電圧が最適値より高い場合は、第1の輝点の輝度レベルが、コモン電圧が最適値である場合の輝度レベルより低くなる。したがって、PSDの出力データにおける強度分布のピークは、コモン電圧が最適値である場合に最も高くなる。よって、コモン電圧の設定レベルを段階的に変化させ、それぞれの設定レベルにおけるPSDの出力データのピーク値を比較することで、コモン電圧の最適値を判断することができる。
このように液晶セル単位でコモン電圧の最適値を判断することができるので、液晶パネルの任意の部位の液晶セルにおけるコモン電圧の最適値を判断し、その最適値に基づいて液晶パネル全体としてのコモン電圧の最適値を決定することができる。また、液晶パネル全体で発生するフリッカのバラツキの影響もないので、フリッカの発生をより効果的に抑制することができる。
(2)PSD103の出力データの入射位置を利用したフリッカ調整:
上記(1)のフリッカ調整動作では、制御部101が、コモン電圧のレベルを序所に変化させて、PSD103の出力波形の最大ピーク(Y軸の最大ポイント)のときのコモン電圧のレベルを最適値と判断しているが、入射位置を利用してコモン電圧の最適値を決定することもできる。
制御部101が、コモン電圧のレベルを序所に変化させて、PSD103が、コモン電圧の設定レベルのそれぞれにおいて、投射光学系により投射された調整用画像の投射像におけるドットA、D(第1および第2の輝点)からの光を受光して重心位置を検出する。そして、制御部101が、コモン電圧の設定レベルのうち、PSD103で検出された重心位置が、コモン電圧の設定レベルが最も低い状態で検出された重心位置とコモン電圧の設定レベルが最も高い状態で検出された重心位置との中間位置となるコモン電圧の設定レベルを最適値と決定する。
第1の液晶セルが正極性とされ、第2の液晶セルが負極性とされた場合において、コモン電圧が最適値より低い場合は、第2の輝点の輝度レベルが、コモン電圧が最適値である場合の輝度レベルより低くなり、反対に、コモン電圧が最適値より高い場合は、第1の輝点の輝度レベルが、コモン電圧が最適値である場合の輝度レベルより低くなる。コモン電圧の設定レベルを最も低い状態とした場合は、受光面上において、第1の輝点から光の光量が、第2の輝点からの光の光量に比べて極端に大きくなり、その重心位置は、ほぼ第1の輝点の重心位置となる。反対に、コモン電圧の設定レベルが最も高い状態とした場合は、受光面上において、第2の輝点から光の光量が、第1の輝点からの光の光量に比べて極端に大きくなるため、その重心位置は、ほぼ第2の輝点の重心位置となる。コモン電圧が最適値である場合は、第1及び第2の輝点の輝度レベルは同じとなり、受光面上における第1および第2の輝点から光の光量も同じとなる。この場合の重心位置は、第1の輝点の重心位置と第2の輝点の重心位置との中間に位置する。よって、中間位置となる重心位置を求めることで、コモン電圧の最適値を求めることができる。
例えば、図4において、破線501の重心位置が、コモン電圧の設定レベルが最も低い状態で検出された重心位置とされ、破線503の重心位置が、コモン電圧の設定レベルが最も高い状態で検出された重心位置とされる。この場合、コモン電圧が最適値とされる実線502の重心位置は、破線501の重心位置と破線503の重心位置との中間位置に位置する。したがって、コモン電圧の設定レベルを段階的に変化させ、それぞれの設定レベルにおけるPSD103の出力データ(重心位置)を比較することで、コモン電圧の最適値を判断することができる。この場合も、液晶セル単位でコモン電圧の最適値を判断することができるので、上記(1)のフリッカ調整動作と同様の作用効果を奏する。加えて、PSDによる光量の重心位置の検出によれば、外光等の影響を受け難いので、コモン電圧の最適値をより正確に判断することができる。
以上説明した本実施形態の液晶プロジェクタは本発明の一例であり、その構成および動作は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更することができる。
例えば、調整対象セルである第1および第2の液晶セルの設定は、交流駆動の方式によって異なる。ライン反転駆動の場合は、第1の液晶セルは奇数ライン上のセルとされ、第2の液晶セルは偶数ライン上のセルとされる。これに対して、ドット反転駆動の場合は、同一ライン上、または、異なるライン上の、互いに極性が反対となる2つの液晶セルが第1および第2の液晶セルとされる。ただし、第1および第2の液晶セルの距離は、PSDの検出精度を考慮して決定する必要がある。例えば、PSDの検出精度が高ければ、第1および第2の液晶セルとして隣接するセルを設定することができるが、PSDの検出精度が低い場合は、その精度を考慮して、第1および第2の液晶セルとしてある程度の距離を有するセルを設定することが望ましい。
また、調整対象セル(第1および第2の液晶セルの対)は、液晶パネル上で複数設定してもよい。図5に、複数の調整対象セルを設定した場合の投射画像の一例を示す。この例では、投射画像401の中央部に測定ポイント402、左上に測定ポイント403、左下に測定ポイント404、右上に測定ポイント405、右下に測定ポイント406が設定されている。測定ポイント402〜406のそれぞれに対応して調整対象セルが設定される。フリッカ調整時は、制御部101が、測定ポイント毎に、コモン電圧の最適値を決定し、各測定ポイントにおける最適値の平均値を液晶パネル全体におけるコモン電圧の最適値と判断する。これにより、液晶パネル上のフリッカのバラツキの影響をより効果的に抑制することができる。なお、測定ポイントの数および位置は図5に示したものに限定されるものではなく、適宜に設定可能である。
また、通常、人間は画像を見るときに、視点が画像の中心に位置することが多い。したがって、測定ポイントを画面中央に特化してフリッカ調整を行うだけでも、大きな効果を得ることができる。
PSDは、通常、プロジェクタ本体に設けられるが、プロジェクタ本体とは別体としてもよい。
また、PSDに代えて、入射した光を電気信号に変換する複数の受光素子からなるイメージセンサ、例えばCCDセンサやCMOSセンサなどを用いてもよい。
また、人間の目の特性上、輝度レベルが50%の明るさが、最もフリッカの検知されやすい明るさであることから、第1および第2の液晶セルにより形成される第1および第2の輝点の輝度レベルは、ダイナミックレンジの50%程度が望ましい。
本発明の液晶プロジェクタは、単板式のものだけでなく、3枚の液晶パネルを用いたものにも適用することができる。例えば、赤用の液晶パネル、青用の液晶パネル、緑用の液晶パネルを有する場合は、テストパターン発生部として、赤用の液晶パネルに関するフリッカ調整用の映像データを生成する赤用のテストパターン発生部と、青用の液晶パネルに関するフリッカ調整用の映像データを生成する青用のテストパターン発生部と、緑用の液晶パネルに関するフリッカ調整用の映像データを生成する緑用のテストパターン発生部とを設ける。液晶駆動回路およびコモン電圧発生部も、液晶パネル毎に設けられる。制御部は、液晶パネルのそれぞれについて、前述のフリッカ調整動作を行う。
本発明の一実施形態である液晶プロジェクタの主要部を示すブロック図である。 ライン反転駆動が行われる液晶パネルのドットイメージの一例を示す模式図である。 スクリーン上に投射された調整用画像の一例を示す模式図である。 コモン電圧のレベルを段階的に変化させた場合における受光ポイントデータの推移を示す模式図である。 複数の調整対象セルを設定した場合の投射画像の一例を示す模式図である。 ライン反転駆動の映像データの波形を示す図である。 液晶パネルの一例を示す回路図である。
符号の説明
101 制御部
102 PSD信号処理部
103 PSD
104 コモン電圧発生部
105 テストパターン発生部
106 液晶駆動回路
107 液晶パネル

Claims (7)

  1. 液晶パネルと該液晶パネル上に表示された画像を投射する投射光学系を備える液晶プロジェクタであって、
    前記液晶パネルを構成する複数の液晶セルが共通に接続された共通電極にコモン電圧を供給するコモン電圧発生部と、
    入力された映像データに応じた電圧を前記複数の液晶セルに供給して前記液晶パネル上に前記映像データに基づく画像を表示させる液晶駆動回路と、
    前記複数の液晶セルのうちの、供給される前記電圧の極性が互いに逆の極性とされる第1および第2の液晶セルによって形成される第1および第2の輝点のみからなる調整用画像を、前記液晶パネル上に形成するためのテスト用の映像データを発生するテストパターン発生部と、
    受光面を備え、該受光面に入射した光の光量に応じた光強度分布を示すデータを出力する光検出素子と、
    前記テストパターン発生部で生成したテスト用の映像データを前記液晶駆動回路に供給させて前記調整用画像を前記液晶パネル上に形成させるとともに、前記コモン電圧発生部が供給するコモン電圧の設定レベルを段階的に変化させる制御部と、を有し、
    前記光検出素子は、前記コモン電圧の設定レベルのそれぞれにおいて、前記投射光学系により投射された前記調整用画像の投射像における前記第1および第2の輝点からの光をともに受光して前記光強度分布を示すデータを出力し、
    前記制御部は、前記光検出素子から出力されたデータにおける前記強度分布のピーク値が最も高いコモン電圧の設定レベルを最適値と決定する、液晶プロジェクタ。
  2. 液晶パネルと該液晶パネル上に表示された画像を投射する投射光学系を備える液晶プロジェクタであって、
    前記液晶パネルを構成する複数の液晶セルが共通に接続された共通電極にコモン電圧を供給するコモン電圧発生部と、
    入力された映像データに応じた電圧を前記複数の液晶セルに供給して前記液晶パネル上に前記映像データに基づく画像を表示させる液晶駆動回路と、
    前記複数の液晶セルのうちの、供給される前記電圧の極性が互いに逆の極性とされる第1および第2の液晶セルによって形成される第1および第2の輝点のみからなる調整用画像を、前記液晶パネル上に形成するためのテスト用の映像データを発生するテストパターン発生部と、
    受光面を備え、該受光面に入射した光の光量に応じた光強度分布に基づいて前記光量の重心位置を検出する光検出素子と、
    前記テストパターン発生部で生成したテスト用の映像データを前記液晶駆動回路に供給させて前記調整用画像を前記液晶パネル上に形成させるとともに、前記コモン電圧発生部供給るコモン電圧の設定レベルを段階的に変化させる制御部と、を有し、
    前記光検出素子は、前記コモン電圧の設定レベルのそれぞれにおいて、前記投射光学系により投射された前記調整用画像の投射像における前記第1および第2の輝点からの光をともに受光して前記重心位置を検出し、
    前記制御部は、前記コモン電圧の設定レベルのうち、前記光検出素子で検出された重心位置が、前記コモン電圧の設定レベルが最も低い状態で検出された重心位置と前記コモン電圧の設定レベルが最も高い状態で検出された重心位置との中間位置となるコモン電圧の設定レベルを最適値と決定する、液晶プロジェクタ。
  3. 前記光検出素子は、フォトダイオードを構成する半導体層と、該半導体層上に形成された抵抗層と、該抵抗層上に対向して配置された複数の出力端子とを備え、光が前記半導体層に入射すると、その入射位置と前記複数の出力端子のそれぞれとの距離に比例する抵抗によって、前記複数の出力端子のそれぞれから出力される電流が変化する位置検出素子である、請求項1または2に記載の液晶プロジェクタ。
  4. 前記光検出素子は、入射した光を電気信号に変換する複数の受光素子からなるイメージセンサである、請求項1または2に記載の液晶プロジェクタ。
  5. 前記第1および第2の液晶セルからなる調整対象セルが、前記液晶パネル上に複数設定されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶プロジェクタ。
  6. 液晶パネルと該液晶パネル上に表示された画像を投射する投射光学系を備える液晶プロジェクタにおいて行われるフリッカ調整方法であって、
    コモン電圧発生部が、前記液晶パネルを構成する複数の液晶セルが共通に接続された共通電極にコモン電圧を供給するステップと、
    液晶駆動回路が、入力された映像データに応じた電圧を前記複数の液晶セルに供給して前記液晶パネル上に前記映像データに基づく画像を表示させるステップと、
    テストパターン発生部が、前記複数の液晶セルのうちの、供給される前記電圧の極性が互いに逆の極性とされる第1および第2の液晶セルによって形成される第1および第2の輝点のみからなる調整用画像を、前記液晶パネル上に形成するためのテスト用の映像データを発生するステップと、
    制御部が、前記テストパターン発生部で生成したテスト用の映像データを前記液晶駆動回路に供給させて前記調整用画像を前記液晶パネル上に形成させるとともに、前記コモン電圧発生部が供給するコモン電圧の設定レベルを段階的に変化させるステップと、
    受光面を備え、該受光面に入射した光の光量に応じた光強度分布を示すデータを出力する光検出素子が、前記コモン電圧の設定レベルのそれぞれにおいて、前記投射光学系により投射された前記調整用画像の投射像における前記第1および第2の輝点からの光をともに受光して前記光強度分布を示すデータを出力するステップと、
    前記制御部が、前記光検出素子から出力されたデータにおける前記強度分布のピーク値が最も高いコモン電圧の設定レベルを最適値と決定するステップと、を含むフリッカ調整方法。
  7. 液晶パネルと該液晶パネル上に表示された画像を投射する投射光学系を備える液晶プロジェクタにおいて行われるフリッカ調整方法であって、
    コモン電圧発生部が、前記液晶パネルを構成する複数の液晶セルが共通に接続された共通電極にコモン電圧を供給するステップと、
    液晶駆動回路が、入力された映像データに応じた電圧を前記複数の液晶セルに供給して前記液晶パネル上に前記映像データに基づく画像を表示させるステップと、
    テストパターン発生部が、前記複数の液晶セルのうちの、供給される前記電圧の極性が互いに逆の極性とされる第1および第2の液晶セルによって形成される第1および第2の輝点のみからなる調整用画像を、前記液晶パネル上に形成するためのテスト用の映像データを発生するステップと、
    制御部が、前記テストパターン発生部で生成したテスト用の映像データを前記液晶駆動回路に供給させて前記調整用画像を前記液晶パネル上に形成させるとともに、前記コモン電圧発生部が供給するコモン電圧の設定レベルを段階的に変化させるステップと、
    受光面を備え、該受光面に入射した光の光量に応じた光強度分布に基づいて前記光量の重心位置を検出する光検出素子が、前記コモン電圧の設定レベルのそれぞれにおいて、前記投射光学系により投射された前記調整用画像の投射像における前記第1および第2の輝点からの光をともに受光して前記重心位置を検出するステップと、
    前記制御部が、前記コモン電圧の設定レベルのうち、前記光検出素子で検出された重心位置が、前記コモン電圧の設定レベルが最も低い状態で検出された重心位置と前記コモン電圧の設定レベルが最も高い状態で検出された重心位置との中間位置となるコモン電圧の設定レベルを最適値と決定するステップと、を含むフリッカ調整方法。
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