JP5328723B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、光源からの光を集光させたスポット光が入射した画像におけるスポット光の重心位置を算出する画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来から、スポット光が入射した画像に含まれるノイズの影響を低減するために、ある指数重み定数による累乗の重み付けを行いながら、スポット光の重心位置を算出する画像処理装置が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
また、スポット光が入射した画像の各画素について、輝度値があらかじめ定められた閾値以下である画素の信号をカットし、閾値よりも輝度値が大きな画素の信号に基づいて、スポット光の重心位置を算出する画像処理装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
これらの画像処理装置は、スポット光が周囲の画素に少し広がる性質(エアリディスク等)を利用して、輝度値が最大となるピーク画素およびピーク画素の周囲数ピクセル(画素)の画素信号に基づいて、スポット光の重心位置を算出する。これにより、1ピクセルよりも細かい精度でスポット光の入射位置を計測することができる。
図14および図15は、上記特許文献1に示された画像処理装置での処理を示す説明図である。図14および図15において、スポット光が入射した画像の各画素について、輝度値と閾値とが比較され、この図の例では、輝度値が最大であるピーク画素およびその両側の画素を除く、輝度値が閾値以下である画素の信号がカットされる。その結果、ピーク画素およびその両側の画素の信号に基づいて、スポット光の重心位置が算出される。
特開平7−198337号公報
Sung−Hoon Baik,Seung−Kyu Park,Cheol−Jung Kim,Byungheon Cha,"A center detection algorithm for Shack−Hartmann wavefront sensor"Optics&Laser Technology 39(2007),pp.262−267
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
非特許文献1および特許文献1の画像処理装置では、レンズにより光源からの光を集光させているので、スポット光が尖りすぎる(集光されすぎる)場合がある。すなわち、スポット光の尖り具合は、レンズの焦点距離fと、レンズ前で平行光を絞るアパーチャの開口径rとによって決定され、焦点距離fを開口径rで割った値として表されるレンズのF値(=f/r)が小さくなるほど、スポット光は、尖る性質を有している。
そのため、例えばこのような画像処理装置を人工衛星に搭載して、2衛星間の微小な角度変位を測定する場合、機器を小型化するために、焦点距離fがより短いレンズを使用したり、レンズに多くの光エネルギを入射させて重心位置の算出精度を向上させるために、開口径rをより大きくしたりすると、F値が小さくなってスポット光が尖ることとなる。
ここで、上述したように、スポット光の重心位置は、スポット光が周囲の画素に少し広がる性質を利用して高精度に算出されるので、スポット光が尖りすぎると、重心位置の算出精度が著しく低下する。そこで、重心位置の算出精度の低下を防止するために、レンズを焦点位置から意図的にずらしてデフォーカスさせ、スポット光を緩やかな形状に変化させることが考えられる。
しかし、レンズをデフォーカスさせた場合、面積重心法や体積重心法等の広く使用されている重心位置の算出方法や、上述した非特許文献1の重心位置の算出方法では、スポット光の重心位置を、画素の数十分の一といったサブピクセルのレベルで、高精度に算出することができないという問題がある。
なお、重心位置の算出精度を単純に向上させるためには、スポット光が入射した画像の画素数を増やして分解能を向上させることが考えられるが、この場合には、素子数を大幅に増やす必要があるので、技術的困難を伴う。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、レンズをデフォーカスさせた場合であっても、スポット光の重心位置を高精度に算出することができる画像処理装置および画像処理方法を得ることを目的とする。
この発明に係る画像処理装置は、光源からの光を集光させたスポット光が入射した画像におけるスポット光の重心位置を算出する画像処理装置であって、スポット光が入射した画像の各画素の輝度値に基づいて、画像の1次重心を決定する1次重心決定手段と、1次重心を中心とする所定半径の円を描く円描画手段と、所定半径の円と各画素との重複割合を算出する重複割合算出手段と、重複割合を、0から1までの重みに切り詰める重み設定手段と、各画素の輝度値に重みを乗算して、スポット光の重心位置を算出する重心位置算出手段とを備えたものである。
また、この発明に係る画像処理方法は、光源からの光を集光させたスポット光が入射した画像におけるスポット光の重心位置を算出する画像処理方法であって、スポット光が入射した画像の各画素の輝度値に基づいて、画像の1次重心を決定する1次重心決定ステップと、1次重心を中心とする所定半径の円を描く円描画ステップと、所定半径の円と各画素との重複割合を算出する重複割合算出ステップと、重複割合を、0から1までの重みに切り詰める重み設定ステップと、各画素の輝度値に重みを乗算して、スポット光の重心位置を算出する重心位置算出ステップとを備えたものである。
この発明に係る画像処理装置によれば、円描画手段は、1次重心を中心とする所定半径の円を描き、重複割合算出手段は、所定半径の円とスポット光が入射した画像の各画素との重複割合を算出し、重み設定手段は、重複割合を0から1までの重みに切り詰める。
また、この発明に係る画像処理方法によれば、円描画ステップは、1次重心を中心とする所定半径の円を描き、重複割合算出ステップは、所定半径の円とスポット光が入射した画像の各画素との重複割合を算出し、重み設定ステップは、重複割合を0から1までの重みに切り詰める。
これにより、円の境界部分において、重みを滑らかに変化させることができる。
そのため、レンズをデフォーカスさせた場合であっても、スポット光の重心位置を高精度に算出することができる画像処理装置および画像処理方法を得ることができる。
この発明の各実施の形態に係る画像処理装置が適用された角度センサを示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の1次重心決定部が、サブピクセル単位で1次重心を決定する処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の重複割合算出部における重複割合の算出処理を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置におけるデフォーカスさせたスポット光の断面形状を例示する説明図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の重み設定部における重みの切り詰め処理を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の重み設定部によって設定された重みの2次元分布を例示する説明図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の重み設定部によって設定された重みの2次元分布を例示する別の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置におけるデフォーカスさせたスポット光の断面形状を例示する別の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の重み設定部における重みの切り詰め処理を示す別の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置による重心位置の算出処理のシミュレーション結果を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る画像処理装置の1次重心決定部が、サブピクセル単位で1次重心を決定する処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る画像処理装置の1次重心決定部における、サブピクセル単位で1次重心を決定する処理を示す説明図である。 特許文献1に示された画像処理装置での処理を示す説明図である。 特許文献1に示された画像処理装置での処理を示す説明図である。
以下、この発明に係る画像処理装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
下記に示す各実施の形態では、この発明に係る画像処理装置が、測定対象の微小角度変化を測定する角度センサに適用された場合について説明する。
具体的には、この角度センサは、図1に示されるように、まず、レーザ光源1から放射され、平行光からレンズ2によって集光されたスポット光を、レーザ光源1から離間して設けられたカメラ3のCCD受光面4で受光する。続いて、この角度センサは、画像処理部5(画像処理装置)において、受光した画像におけるスポット光の重心位置を算出して、スポット光の入射位置を計測することにより、例えば人工衛星等である測定対象の微小角度変化を測定する。
なお、この発明に係る画像処理装置は、測定対象の微小角度変化を測定する角度センサに適用されるものに限定されず、その他のセンサやシステム等に適用されるものであってもよい。これらの場合も、下記に示す各実施の形態と同様に、スポット光の重心位置を高精度に算出することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の各実施の形態に係る画像処理装置が適用された角度センサを示す構成図である。図1において、この角度センサは、レーザ光源1から放射されてレンズ2で集光されたスポット光を、CCD受光面4で受光するカメラ3と、受光した画像におけるスポット光の重心位置を算出する画像処理部5(画像処理装置)とを備えている。
なお、レンズ2は、デフォーカスされている。また、画像処理部5は、CCD受光面4で受光した画像におけるスポット光が当たっている部分を、例えば19×19画素の正方形で切り取り、この切り取った画像に対して重心位置の算出処理を実行する。
画像処理部5は、それぞれ図示しない1次重心決定部、円描画部、重複割合算出部、重み設定部および重心位置算出部を有している。
1次重心決定部は、切り取った画像において、輝度値が最大となるピーク画素から1次重心を決定する。円描画部は、1次重心を中心とする半径r(所定半径)の円を描く。重複割合算出部は、円描画部が描いた半径rの円とi(i=1〜19×19)番目の画素との重複割合(重み)を算出する。重み設定部は、重複割合算出部で算出された重複割合を、0〜1の重みに切り詰める。重心位置算出部は、重み設定部で設定された重みを用いて、スポット光の重心位置を算出する。
続いて、図2のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1に係る画像処理部5の動作について説明する。
まず、1次重心決定部は、切り取った画像において、輝度値が最大となるピーク画素の位置を求め、ピーク画素の中心を1次重心と決定する(ステップS1)。
なお、上記ステップS1において、1次重心決定部が1次重心を決定する際に、単純にピーク画素の中心を1次重心と決定するのではなく、サブピクセル単位で1次重心を決定してもよい。この場合には、最終的なスポット光の重心位置の算出精度を飛躍的に向上させることができる。
以下、図3のフローチャートを参照しながら、1次重心決定部がサブピクセル単位で1次重心を決定する処理について説明する。
まず、1次重心決定部は、切り取った画像における各画素の輝度値のうち、最大の輝度値p_Mを選択する(ステップS11)。
続いて、1次重心決定部は、0〜1の値をとるパラメータαを用意し、ステップS11で選択された最大の輝度値p_Mのα倍の値を、閾値p_αと決定する(ステップS12)。
次に、1次重心決定部は、切り取った画像における各画素の輝度値とステップS12で決定された閾値p_αとを比較し、輝度値が閾値p_αよりも低い画素の輝度値を0とする(ステップS13)。
続いて、1次重心決定部は、ステップS13の処理を施した切り取った画像に対して、次式(1)、(2)で表される重心位置の算出処理を実行し、得られた位置(座標)(c1_x,c1_y)を1次重心と決定する(ステップS14)。式(1)、(2)において、p_iは、i番目の画素の輝度値を示し、(x_i,y_i)は、i番目の画素の位置(座標)を示している。
c1_x=Σp_i・x_i/Σp_i (1)
c1_y=Σp_i・y_i/Σp_i (2)
図2に戻って、円描画部は、画素メッシュ上で、1次重心を中心とする半径rの円を描く(ステップS2)。
次に、重複割合算出部は、ステップS2で描かれた半径rの円とi番目の画素との重複割合(重み)w_iを、次式(3)で表される近似式を用いて算出する(ステップS3)。式(3)において、a_iは、1次重心からi番目の画素の中心までの距離を示している。
w_i=r−a_i+0.5 (3)
ここで、図4を参照しながら、重複割合算出部での重複割合w_iの算出処理について説明する。図4は、i(i=1〜19×19)番目の画素を示しており、1画素の1辺の長さを1とする。図4において、重複割合算出部は、式(3)で示されたように、1次重心から円までの距離rから、1次重心からi番目の画素の中心までの距離a_iを減算し、画素の内接円の半径0.5を加算した値を、重複割合w_iとして算出する。
式(3)を用いて算出された重複割合w_iは、半径rの円とi番目の画素との重複割合を示すよい近似となっている。すなわち、半径rの円とi番目の画素との重複割合を面積で算出しようとすると、半径rの円とi番目の画素との重複する部分の面積を算出する必要があるが、この部分は複雑な形状となるので、面積を容易に算出することができない。そこで、式(3)で示された近似式を用いることにより、重複割合算出部での重複割合w_iの算出処理を高速に実行することができる。
図2に戻って、重み設定部は、ステップS3で算出された重み(重複割合)w_iを、0〜1の重みに切り詰める(ステップS4)。
ここで、図5および図6を参照しながら、重み設定部での重みw_iの切り詰め処理について説明する。
図5は、画素の中心にスポット光の中心が当たった場合における、デフォーカスさせたスポット光を、スポット光の中心を通る面で画像のX方向に切断した断面の形状を、デフォーカスさせていないスポット光の形状とともに例示している。図5において、デフォーカスさせたスポット光は、デフォーカスさせていないスポット光と比較して、ピークが著しく下がり、裾の部分が広がった形状を有している。
図6は、画像のX方向についての、図5に対応した重みw_iの分布を示している。図6において、重み設定部は、図5のデフォーカスさせたスポット光の形状に合致するように、円の半径rを例えば3画素として、ステップS3で算出された重みw_iを、0〜1の重みに切り詰める。これにより、デフォーカスさせたスポット光が、全体的に重みで覆われることとなる。図6で示されたように、重みw_iは、0から1へと変化する境界部分において、0から0.5、0.5から1へと、0.5を経て滑らかに変化する。
続いて、重み設定部によって設定された重みの2次元分布を、重みを付けない場合のものとともに図7に例示する。図7において、各画素は、重みw_iが0の場合に黒、重みw_iが1の場合に白、重みw_iが0から1までの間の値である場合に黒から白へとグラデーション状に変化するように色づけされている。
図7より、円の境界において重みw_iが0から1までの間の小数の値をとることにより、重みが滑らかに変化することが分かる。また、円の半径rをもう少し大きくした場合における重みの2次元分布を、重みを付けない場合のものとともに図8に例示する。
なお、図5では、画素の中心にスポット光の中心が当たった場合について示したが、これに限定されず、図9に示されるように、スポット光の中心が、画素の中心から外れた位置に当たることも考えられる。このとき、上述したように、1次重心決定部がサブピクセル単位で1次重心を決定する(図3参照)と、1次重心が、画素の中心からずれた位置となる。
そのため、図10に示されるように、画像のX方向についての、図9に対応した重みw_iの分布は、境界部分において、図6で示された分布と異なる分布となる。
また、円の半径rは、スポット光の形状によって決定される。図5に示されたスポット光の形状であれば、円の半径rを3〜3.5画素とすることにより、重心位置の算出精度を最も高めることができる。
図2に戻って、重心位置算出部は、ステップS4で設定された重みw_iを用いて、次式(4)、(5)で表される重心位置の算出処理を実行し、スポット光の重心位置(座標)(c_x,c_y)を算出する(ステップS5)。式(4)、(5)において、p_iは、i番目の画素の輝度値を示し、(x_i,y_i)は、i番目の画素の位置(座標)を示している。
c_x=Σw_i・p_i・x_i/Σw_i・p_i (4)
c_y=Σw_i・p_i・y_i/Σw_i・p_i (5)
続いて、この発明の実施の形態1に係る画像処理装置による重心位置の算出処理のシミュレーション結果を図11に示す。シミュレーションに際して、まず、デフォーカスさせたスポット光の形状を数値計算によって求め、このスポット光が各画素に入射する場合の画像を模擬的に作成する。次に、この画像に対して、通常含まれるランダムノイズを付加したものを模擬画像とする。
図11に示されたシミュレーション結果は、このようにして得られた模擬画像に対して、各種の重心位置の算出処理を施したものであり、画素あたりの重心位置算出誤差を示している。また、このシミュレーションは、重心位置の算出処理によって算出されるスポット光の重心位置と、スポット光の真の入射位置との誤差を統計的に評価するために、数千回程度繰り返し計算した後、これらの誤差の3σを算出し、重心位置の算出処理によって算出されたスポット光の重心位置と、スポット光の真の入射位置との差をグラフで表したものである。
図11において、アルゴリズム[IP]は、1次重心決定部がサブピクセル単位で1次重心を決定し(図3参照)、決定した1次重心をそのまま最終的なスポット光の重心位置とするものである。また、アルゴリズム[WA]は、画像処理部5が、図2に示された一般的な重心位置の算出処理によって、スポット光の重心位置を算出するものである。
また、アルゴリズム[IP]−[WA]は、図2に示された一般的な重心位置の算出処理において、1次重心決定部が、ステップS1で1次重心を決定する代わりに、図3で示されたように、サブピクセル単位で1次重心を決定するものである。また、アルゴリズム[IP−PW]は、上述した非特許文献1で示されたように、ある指数重み定数による累乗の重み付けを行いながら、スポット光の重心位置を算出するものである。なお、アルゴリズム[CA]−[WA]は、実施の形態2で後述する。
図11より、アルゴリズム[IP]−[WA]を用いる場合が、最も重心位置算出誤差が小さく、スポット光の重心位置の算出精度が高くなることが分かる。
アルゴリズム[IP]−[WA]を実現する構成によれば、1次重心がサブピクセル単位で決定されるので、重みが0から1へと変化する境界部分において、滑らかに変化するように重みを設定したことによる効果が倍増する。
また、1次重心がサブピクセル単位で決定されると、図2のステップS2において、1次重心を中心として描かれる半径rの円もサブピクセル単位でずれ、円周境界の重み分布もこの円のずれに応じて変化する。このように、1次重心のサブピクセル単位の細かなずれに対応して重み分布が変化するので、重心位置の算出精度を向上させることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、円描画手段は、1次重心を中心とする所定半径の円を描き、重複割合算出手段は、所定半径の円とスポット光が入射した画像の各画素との重複割合を算出し、重み設定手段は、重複割合を0から1までの重みに切り詰める。
これにより、円の境界部分において、重みを滑らかに変化させることができる。
そのため、レンズをデフォーカスさせた場合であっても、スポット光の重心位置を高精度に算出することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、図2のステップS1において、1次重心決定部が1次重心を決定する際に、ピーク画素の中心を1次重心と決定すると説明したが、これに限定されない。1次重心決定部は、図12に示す処理によって、サブピクセル単位で1次重心を決定してもよい。この場合には、最終的なスポット光の重心位置の算出精度を向上させることができる。
以下、図12のフローチャートを参照しながら、1次重心決定部がサブピクセル単位で1次重心を決定する処理について説明する。
まず、1次重心決定部は、切り取った画像において、輝度値が最大となるピーク画素の位置を求め、ピーク画素の中心を2次重心と決定する(ステップS21)。
続いて、1次重心決定部は、画素メッシュ上で、2次重心を中心とする半径rの円を描く(ステップS22)。
次に、1次重心決定部は、2次重心からi番目の画素までの距離b_iを求め、距離b_iが半径rよりも大きい場合に、i番目の画素の輝度値を0とする(ステップS23)。2次重心からi番目の画素までの距離b_iと半径rの円との関係を図13に示す。
続いて、1次重心決定部は、ステップS23の処理を施した切り取った画像に対して、上記式(1)、(2)で表される重心位置の算出処理を実行し、得られた位置(座標)(c1_x,c1_y)を1次重心と決定する(ステップS24)。
ここで、この発明の実施の形態2に係る画像処理装置による重心位置の算出処理のシミュレーション結果を、上記図11を用いて説明する。
図11において、アルゴリズム[CA]−[WA]は、図2に示された一般的な重心位置の算出処理において、1次重心決定部が、ステップS1で1次重心を決定する代わりに、図12で示されたように、サブピクセル単位で1次重心を決定するものである。
図11より、アルゴリズム[CA]−[WA]を用いる場合も、アルゴリズム[IP]−[WA]を用いた場合と同程度に重心位置算出誤差が小さく、スポット光の重心位置を高精度に算出することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、1次重心を中心とする円の半径rを例えば3画素として説明したが、これに限定されず、円描画部は、半径rを動的に決定して円を描いてもよい。
以下、円描画部が半径rを動的に決定して円を描く処理について説明する。
なお、円の半径rは、スポット光の形状によって決定され、図5に示されたスポット光の形状であれば、円の半径rを3〜3.5画素とした場合に、重心位置の算出精度を最も高めることができる。
そこで、まず、円描画部は、スポット光が入射した画像の各画素を、所定の輝度値を閾値として2値化し、輝度値が閾値以上の画素を1、それ以外の画素を0として円形の2値化結果を得る。このとき、閾値(所定の輝度値)は、円の半径rが3〜3.5画素となるような値に設定される。
続いて、円描画部は、2値化によって得られた円の半径rを動的に決定するために、円形の2値化結果に含まれる画素(1の画素)の数を数えることによって円形の面積を求め、円の面積の公式を用いて半径rを逆算する。
以上のように、実施の形態3によれば、円描画手段が円の半径rを動的に決定することにより、光源の光強度が揺らぎ等によって変化した場合であっても、最適な円の半径rがその都度決定され、スポット光の重心位置を高精度に算出することができる。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、図6で示されたように、重みは、0から1へと変化する境界部分において、0から0.5、0.5から1へと、0.5を経ることにより、1画素分の幅で滑らかに変化する構成になっている。しかしながら、重みは、1画素分の幅で滑らかに変化するものに限定されず、複数の画素幅を含む任意の画素幅で滑らかに変化するものであってもよい。
以下、上記図2のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態4に係る画像処理部5が、重みを任意の画素幅で変化させる処理について説明する。なお、ステップS3以外の処理は、上述した実施の形態1の処理と同様なので、説明を省略する。
重複割合算出部は、ステップS2で描かれた半径rの円とi番目の画素との重複割合(重み)w_iを、次式(6)で表される近似式を用いて算出する(ステップS3)。式(6)において、widthは、滑らかに変化させる画素幅を示している。
w_i=(r−a_i)/width+0.5 (6)
以上のように、実施の形態4によれば、重みを滑らかに変化させる画素幅を、スポット光の形状に合わせて任意に変化させることが可能となるので、より多様なスポット光の形状に対応することができる。
1 レーザ光源、2 レンズ、3 カメラ、4 受光面、5 画像処理部。

Claims (12)

  1. 光源からの光を集光させたスポット光が入射した画像におけるスポット光の重心位置を算出する画像処理装置であって、
    前記スポット光が入射した画像の各画素の輝度値に基づいて、前記画像の1次重心を決定する1次重心決定手段と、
    前記1次重心を中心とする所定半径の円を描く円描画手段と、
    前記所定半径の円と前記各画素との重複割合を算出する重複割合算出手段と、
    前記重複割合を、0から1までの重みに切り詰める重み設定手段と、
    前記各画素の輝度値に前記重みを乗算して、前記スポット光の重心位置を算出する重心位置算出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記1次重心決定手段は、
    前記スポット光が入射した画像における各画素の輝度値のうち、最大の輝度値を選択し、
    前記最大の輝度値のα(0≦α≦1)倍の値を閾値と決定し、
    前記各画素の輝度値と前記閾値とを比較して、輝度値が前記閾値よりも低い画素の輝度値を0とし、
    前記閾値と比較した画像に対して重心位置の算出処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記1次重心決定手段は、
    輝度値が最大となるピーク画素の位置を求め、前記ピーク画素の中心を2次重心と決定し、
    前記2次重心を中心とする所定半径の円を描き、
    前記2次重心から前記各画素までの距離と前記所定半径とを比較して、前記所定半径よりも距離の大きい画素の輝度値を0とし、
    前記所定半径と比較した画像に対して重心位置の算出処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記1次重心決定手段は、輝度値が最大となるピーク画素の位置を求め、前記ピーク画素の中心を1次重心と決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記円描画手段は、
    前記スポット光が入射した画像の各画素を、所定の輝度値を閾値として2値化して円形の2値化結果を求め、
    前記円形の2値化結果に含まれる前記所定の輝度値以上の輝度値を有する画素の数を数えて前記円形の面積を求め、
    円の面積の公式を用いて自身が描く円の半径を逆算する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 重複割合算出手段は、前記重み設定手段によって切り詰められる重みが、任意の画素幅で滑らかに変化するように、前記重複割合を算出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 光源からの光を集光させたスポット光が入射した画像におけるスポット光の重心位置を算出する画像処理方法であって、
    前記スポット光が入射した画像の各画素の輝度値に基づいて、前記画像の1次重心を決定する1次重心決定ステップと、
    前記1次重心を中心とする所定半径の円を描く円描画ステップと、
    前記所定半径の円と前記各画素との重複割合を算出する重複割合算出ステップと、
    前記重複割合を、0から1までの重みに切り詰める重み設定ステップと、
    前記各画素の輝度値に前記重みを乗算して、前記スポット光の重心位置を算出する重心位置算出ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記1次重心決定ステップは、
    前記スポット光が入射した画像における各画素の輝度値のうち、最大の輝度値を選択するステップと、
    前記最大の輝度値のα(0≦α≦1)倍の値を閾値と決定するステップと、
    前記各画素の輝度値と前記閾値とを比較して、輝度値が前記閾値よりも低い画素の輝度値を0とするステップと、
    前記閾値と比較した画像に対して重心位置の算出処理を実行するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記1次重心決定ステップは、
    輝度値が最大となるピーク画素の位置を求め、前記ピーク画素の中心を2次重心と決定するステップと、
    前記2次重心を中心とする所定半径の円を描くステップと、
    前記2次重心から前記各画素までの距離と前記所定半径とを比較して、前記所定半径よりも距離の大きい画素の輝度値を0とするステップと、
    前記所定半径と比較した画像に対して重心位置の算出処理を実行するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  10. 前記1次重心決定ステップは、輝度値が最大となるピーク画素の位置を求め、前記ピーク画素の中心を1次重心と決定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  11. 前記円描画ステップは、
    前記スポット光が入射した画像の各画素を、所定の輝度値を閾値として2値化して円形の2値化結果を求めるステップと、
    前記円形の2値化結果に含まれる前記所定の輝度値以上の輝度値を有する画素の数を数えて前記円形の面積を求めるステップと、
    円の面積の公式を用いて自身が描く円の半径を逆算するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項7から請求項10までの何れか1項に記載の画像処理方法。
  12. 重複割合算出ステップは、前記重み設定ステップによって切り詰められる重みが、任意の画素幅で滑らかに変化するように、前記重複割合を算出する
    ことを特徴とする請求項7から請求項11までの何れか1項に記載の画像処理方法。
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